JP2007211736A - エンジンのインテークマニホールド - Google Patents

エンジンのインテークマニホールド Download PDF

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誠 藤森
Hironori Tanigawa
裕紀 谷川
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Abstract

【課題】 インテークマニホールドの部品点数を削減等してコスト低減を図る。
【解決手段】 本発明に係るエンジンのインテークマニホールドは、スロットルバルブを通過した空気が流入する第1室23と、その第1室23内の空気を各々の気筒に導く複数本の分岐通路24と、各々の分岐通路24の途中位置24cと第1室23とを連通させる連絡通路28と、各々の連絡通路28を開閉可能な吸気切替えバルブ30とを有するインテークマニホールドであって、第1室23と連通状態、あるいは遮断状態に保持される密閉状の空間で、吸気切替えバルブ30のアクチュエータの駆動源となる圧力を貯える第2室25を備え、第2室25と第1室23とは隔壁22で仕切られており、その隔壁22が連絡通路28の通路壁35の一部を構成し、連絡通路28の通路壁35は吸気切替えバルブ30のバルブボディと一体化されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エンジンに吸入される空気をそのエンジンの各々の気筒に分配する集合管であり、スロットルバルブを通過した空気が流入する第1室と、その第1室内の空気を前記各々の気筒に導く複数本の分岐通路と、各々の分岐通路の途中位置と前記第1室とを連通させる連絡通路と、各々の連絡通路を開閉可能な吸気切替えバルブとを有するエンジンのインテークマニホールドに関する。
上記したエンジンのインテークマニホールドに関する技術が特許文献1に記載されている。
エンジンのインテークマニホールド100は、図8に示すように、スロットルバルブ(図示省略)を通過した空気の流入口103を備えるサージタンク室Sと、そのサージタンク室S内の空気をエンジンの各々の気筒に導く複数本の分岐通路105とを備えている。分岐通路105は前記サージタンク室Sを囲むように形成されており、その分岐通路105の入口105eと出口105pとの途中位置が連絡通路108によって前記サージタンク室Sと接続されている。そして、前記連絡通路108の通路壁108kの先端にその連絡通路108を開閉する吸気切替えバルブ110のバルブボディ111がボルト117等により取付けられている。
吸気切替えバルブ110は、バルブボディ111内で円盤状の弁体115を回転させることで連絡通路108を開閉する構成であり、アクチュエータ(図示省略)により駆動される。前記アクチュエータは、圧力配管により負圧源となる蓄圧容器(図示省略)に接続されており、前記圧力配管の途中位置に電磁弁(図示省略)が取付けられている。そして、エンジンの低回転領域では、前記電磁弁が前記圧力配管を開放して前記アクチュエータが蓄圧容器の負圧により連絡通路108を閉じる方向に吸気切替えバルブ110を動作させる。これにより、分岐通路105の通気部分が長くなり、エンジンの低回転領域で吸気慣性効果が良好に得られるようになる。また、エンジンの高回転領域では、前記電磁弁が前記圧力配管を閉鎖し、前記アクチュエータが連絡通路108を開く方向に吸気切替えバルブ110を動作させる。これにより、分岐通路105の通気部分が短くなり、エンジンの高回転領域で吸気慣性効果が良好に得られるようになる。
特開平10−299594号公報
しかし、上記したエンジンのインテークマニホールド100によると、吸気切替えバルブ110のアクチュエータの駆動源となる蓄圧容器はインテークマニホールド100と別体であるため、設置スペース上、及びコスト上で不利である。
また、吸気切替えバルブ110を連絡通路108の通路壁108kの先端にボルト117等により取付ける構成のため、取付け座の加工や取付け部品等が必要になる。さらに、吸気切替えバルブ110と通路壁108kとのシール性を考慮すると加工精度を高くする必要がある。このため、インテークマニホールド100がコスト高となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、インテークマニホールドの部品点数を削減等してコスト低減を図ることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、エンジンに吸入される空気をそのエンジンの各々の気筒に分配する集合管であり、スロットルバルブを通過した空気が流入する第1室と、その第1室内の空気を前記各々の気筒に導く複数本の分岐通路と、各々の分岐通路の途中位置と前記第1室とを連通させる連絡通路と、各々の連絡通路を開閉可能な吸気切替えバルブとを有するエンジンのインテークマニホールドであって、前記第1室と連通状態、あるいは遮断状態に保持される密閉状の空間で、前記吸気切替えバルブのアクチュエータの駆動源となる圧力を貯える第2室を備えており、前記第2室と前記第1室とは隔壁で仕切られており、その隔壁が前記連絡通路の通路壁の一部を構成し、さらに前記連絡通路の通路壁は前記吸気切替えバルブのバルブボディと一体化されていることを特徴とする。
本発明によると、第2室と第1室とは隔壁で仕切られる構成のため、従来のように、前記第2室をインテークマニホールドと別体にする場合に比較して設置スペース上、及びコスト上で有利である。さらに、第2室と第1室との隔壁が連絡通路の通路壁の一部を構成しているため、前記第2室を第1室、及び連絡通路と隣り合うように広い範囲で形成することができる。
また、吸気切替えバルブのバルブボディは、連絡通路の通路壁と一体化されている。このため、予め製作された吸気切替えバルブのバルブボディを前記連絡通路に取付ける場合と比較して、ボルトやシール材等が不要になり、部品点数の削減によりコスト低減を図ることができる。
請求項2の発明によると、複数の樹脂製のインテークマニホールド分割片が相互に溶着されることにより成形される構成で、連絡通路は、第1室と第2室との隔壁を備える第1のインテークマニホールド分割片に設けられていることを特徴とする。
このように、複数のインテークマニホールド分割片を相互に溶着させて一体化させる構成のため、インテークマニホールドの密閉性と剛性とを確保できる。
請求項3の発明によると、複数の樹脂製のインテークマニホールド分割片が相互に溶着されることにより成形される構成で、連絡通路は、各々の分岐通路の途中位置が形成されている第2のインテークマニホールド分割片に設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明によると、第2室と第1室との隔壁には、連通孔とその連通孔を開閉可能な逆止弁が設けられており、前記逆止弁は、第1室内の負圧が第2室内の負圧よりも大きいときに前記連通孔を開き、前記第1室内の負圧が前記第2室内の負圧よりも小さいときに前記連通孔を閉じるように構成されていることを特徴とする。
このため、第2室と第1室との間に両室をつなぐ配管等が不要になり、コスト低減が図れるとともに、配管の外れによるトラブルを防止できる。
本発明によると、第2室は第1室と隔壁で仕切られる構成のため、その第2室を別体にする場合に比較して設置スペース上、及びコスト上で有利である。さらに、吸気切替えバルブのバルブボディは、連絡通路の通路壁と一体化されているため、ボルトやシール材等が不要になり、部品点数の削減によりコスト低減を図ることができる。
[実施形態1]
以下、図1〜図7に基づいて本発明の実施形態1に係るエンジンのインテークマニホールドの説明を行う。本実施形態に係るエンジンのインテークマニホールドはエンジンに吸入される空気をそのエンジンの各々の気筒に分配する集合管である。ここで、図1は本実施形態に係るインテークマニホールドを前方から見た斜視図であり、図2は後方から見た斜視図である。図3、図4はインテークマニホールドの横断面図であり、図5は図3のV−V矢視断面図、図6は図3のVI−VI矢視断面図である。また、図7はエンジンの吸気装置全体を表す模式図である。
<エンジンの吸気装置10の概要について>
エンジンのインテークマニホールドの説明を行う前に、先ず、図7に基づいて、エンジンの吸気装置10の概要について説明する。
エンジンの吸気装置10は、エンジン1の各々の気筒(図示省略)に燃焼空気(以下、空気という)を供給するための装置であり、図7に示すように、空気の通路である吸気管12を備えている。吸気管12には、上流側から順番にエアクリーナ14、流量計15、スロットルバルブ17が取付けられており、そのスロットルバルブ17の弁体17vが自動車の運転室内に設置されたアクセルペタル(図示省略)の動作と連動するように構成されている。さらに、吸気管12はスロットルバルブ17の下流側にインテークマニホールド20を備えており、そのインテークマニホールド20により分配された空気がエンジンの各々の気筒に供給される。
<エンジンのインテークマニホールド20について>
本実施形態に係るインテークマニホールド20は、エンジンの低回転領域と高回転領域とで後記する分岐通路24の通気部分の長さを変えられるように構成されており、図1に示すように、スロットルバルブ17が取付けられる入り側フランジ21fを備えている。ここで、インテークマニホールド20の幅方向をX方向、長手方向をY方向、高さ方向をZ方向として図示する。
入り側フランジ21fは、図1、図5に示すように、入口短管21の先端に設けられており、その入口短管21がインテークマニホールド20の内部中央に形成されたサージタンク室23(図3〜図6参照)と連通している。このため、スロットルバルブ17を通過した空気が入口短管21を通ってサージタンク室23内に流入するようになる。
サージタンク室23は、インテークマニホールド20の長手方向(図においてY方向)に延びるように形成されている。そして、サージタンク室23の周囲に、そのサージタンク室23内の空気をエンジン1の各々の気筒に導く複数本(図では4本)の分岐通路24が、図1、図2等に示すように、横並び状態(Y方向に並んだ状態)で略渦巻き状に形成されている。このように、分岐通路24は、略渦巻き状に形成されているため、通気部分の長さ寸法を大きく取ることができる。
分岐通路24の上流端には、図3〜図5に示すように、サージタンク室23内で開口する拡開入口部24eが形成されており、その分岐通路24の下流端にはエンジン1側に接続される出口部24pが形成されている。そして、前記分岐通路24の途中位置24cに、図3に示すように、その分岐通路24とサージタンク室23とを連通させる連絡通路28が接続されている。
<吸気切替えバルブ30について>
連絡通路28は、図5、図6に示すように、分岐通路24と同様にY方向に並んだ状態で形成されており、各々の連絡通路28に吸気切替えバルブ30の弁体31(後記する)が装着されている。吸気切替えバルブ30は、エンジンの低回転領域で連絡通路28を閉鎖し、高回転領域で連絡通路28を開放する4連バルブである。吸気切替えバルブ30は、図6に示すように、各々の連絡通路28の中心をY方向に横断するバルブシャフト33と、そのバルブシャフト33を回転自在に支持する軸受け36,37と、前記バルブシャフト33に取付けられて、各々の連絡通路28内でバルブシャフト33と共に軸回りに回転する円盤状の弁体31とを備えている。連絡通路28の通路壁35は、図3等に示すように、吸気切替えバルブ30のバルブボディ35を構成しており、各々の連絡通路28の両側でバルブシャフト33を支持する軸受け36は通路壁35と一体化されている。
吸気切替えバルブ30のバルブシャフト33の一端(入り側フランジ21fと反対側)は、図2、図6等に示すように、軸受け37を介してインテークマニホールド20の外部に突出しており、その突出端33fにアーム41が固定されている。そして、そのアーム41の端部にピンと連結孔とを介してアクチュエータ43の作動レバー44が相対回転可能状態で連結されている。即ち、図2において、アクチュエータ43が作動レバー44を突出させる方向に動作することで、アーム41及びバルブシャフト33が右回転し、弁体31が連絡通路28を開くようになる。また、アクチュエータ43が作動レバー44を収納する方向に動作することで、アーム41及びバルブシャフト33が左回転し、弁体31が連絡通路28を閉じるようになる。
インテークマニホールド20の内部には、図3〜図5に示すように、サージタンク室23の隣りで、連絡通路28の上側に蓄圧室25が設けられている。蓄圧室25は、アクチュエータ43の駆動源となる負圧を貯える部屋であり、隔壁22によってサージタンク室23と仕切られている。さらに、前記隔壁22は連絡通路28の通路壁35(吸気切替えバルブ30のバルブボディ35)と一体化されている。
隔壁22には、図3(B)に示すように、蓄圧室25とサージタンク室23とを連通させる連通孔22hが仮想円弧上に複数個形成されており、その仮想円弧の中心孔22cに連通孔22hを開閉可能な逆止弁22vが装着されている。逆止弁22vは、例えば、ゴム等の弾性体により成形されており、中心孔22cに通される連結部122と、連通孔22hをサージタンク室23側から覆う傘状の弁体124とから構成されている。そして、サージタンク室23の負圧が蓄圧室25の負圧よりも大きいときは、逆止弁22vの弁体124がサージタンク室23側から引っ張られて変形し、連通孔22hが開かれる。また、サージタンク室23の負圧が蓄圧室25の負圧よりも小さいときには、弁体124が隔壁22に押し付けられて連通孔22hが閉じられる。このため、蓄圧室25室内は常に負圧に保持されている。
前記蓄圧室25は、圧力配管(図示省略)によってアクチュエータ43に接続されており、その圧力配管に電磁弁(図示省略)が取付けられている。そして、前記電磁弁がエンジン制御装置(ECU)からの信号によって前記圧力配管を開放することで、アクチュエータ43には蓄圧室25の負圧が加わるようになる。これによって、アクチュエータ43は、作動レバー44を収納する方向に動作し、連絡通路28を閉じるように弁体31を回転させる。また、前記電磁弁がエンジン制御装置(ECU)からの信号で前記圧力配管を閉鎖し、アクチュエータ43を大気側に連通させると、アクチュエータ43はバネ力で作動レバー44を突出させる方向に動作し、連絡通路28を開くように弁体31を回転させる。
即ち、前記サージタンク室23が本発明の第1室に相当し、前記蓄圧室25が本発明の第2室に相当する。
<インテークマニホールド20の分割構成について>
次に、インテークマニホールド20の分割構成について簡単に説明する。
インテークマニホールド20は、図4に示すように、複数(図では4セット)の樹脂製のインテークマニホールド分割片20a,20b,20c,20dが相互に溶着されることにより成形される。
ここで、第1のインテークマニホールド分割片20aは、隔壁22を備えるサージタンク室23の略左半分と、連絡通路28の吸気切替えバルブ30装着部分と、分岐通路24の一部(短管部24s)とから構成されている。
第2のインテークマニホールド分割片20bと、第3のインテークマニホールド分割片20cとは、前記短管部24sより下流側の分岐通路24及び蓄圧室25を構成する分割片であり、第2のインテークマニホールド分割片20bが分岐通路24の内周側、第3のインテークマニホールド分割片20cが分岐通路24の外周側を構成している。即ち、分岐通路24の内周側を構成する第2のインテークマニホールド分割片20bは、分岐通路24の途中位置24cに接続された連絡通路28の端部28tと、蓄圧室25の略左半分と、分岐通路24の出口部24pとを備えている。
第4のインテークマニホールド分割片20dは、前記短管部24sより上流側の分岐通路24と、サージタンク室23の略右半分(隔壁22及び連絡通路28を除く部分)とから構成されている。
<インテークマニホールド20の動作について>
次に、インテークマニホールド20の動作について説明する。
スロットルバルブ17が全閉に近い状態では、エンジン1の各々の気筒に吸引される空気流量が減少するため、インテークマニホールド20のサージタンク室23内における負圧は大きくなる。サージタンク室23内の負圧が大きいと、隔壁22に設けられた逆止弁22vの弁体124がサージタンク室23側に引っ張られて変形し、図3(B)に示す隔壁22の連通孔22hが開かれる。これによって、蓄圧室25とサージタンク室23とが連通し、蓄圧室25内の圧力(負圧)がサージタンク室23内の圧力(負圧)とほぼ等しくなる。
また、スロットルバルブ17が全閉に近い状態では、エンジン1の回転数は低回転領域にあるため、エンジン制御装置(ECU)からの信号で電磁弁が前記圧力配管を開放し、蓄圧室25内の負圧が圧力配管を介してアクチュエータ43に加わるようになる。これによって、アクチュエータ43が連絡通路28を閉鎖する方向に吸気切替えバルブ30の弁体31を回転させる。この結果、スロットルバルブ17から入口短管21を介してサージタンク室23内に流入した空気は、各々の分岐通路24の拡開入口部24eからその分岐通路24内を通って出口部24pからエンジン1の各々の気筒に供給される。
即ち、分岐通路24の通気部分の長さ寸法が大きくなり、エンジン1の低回転領域で吸気慣性効果が良好に得られるようになる。ここで、吸気慣性効果とは、吸気開始時に管内に発生した負圧が圧力波となって開口端(サージタンク側)まで伝播し、反転して正圧波となってエンジン1の吸気弁端に戻る際に、その正圧波により空気を気筒内に押し込む働きをいう。
また、スロットルバルブ17が開かれて、エンジン1の各々の気筒に吸引される空気流量が増大すると、インテークマニホールド20のサージタンク室23内における負圧は小さくなる(大気圧に近くなる)。サージタンク室23内の負圧が小さくなると、蓄圧室25側の負圧がサージタンク室23側の負圧よりも大きくなるため、逆止弁22vの弁体124が隔壁22に吸着され(押し付けられ)、連通孔22hが閉じられる。これによって、蓄圧室25とサージタンク室23とが遮断され、蓄圧室25は密閉状態となる。この結果、蓄圧室25内はほぼ一定負圧のまま保持される。
さらに、スロットルバルブ17が開かれることで、エンジン1の回転数が高回転領域に入ると、エンジン制御装置(ECU)からの信号で電磁弁が前記圧力配管を閉鎖する。これにより、アクチュエータ43がバネ力等で連絡通路28を開放する方向に吸気切替えバルブ30の弁体31を回転させる。この結果、サージタンク室23内に流入した空気は、各々の連絡通路28から各々の分岐通路24の途中位置24cに流入し、その途中位置24cから分岐通路24内を通って出口部24pからエンジン1の各々の気筒に供給される。
即ち、分岐通路24の通気部分の長さ寸法が小さくなり、エンジン1の高回転領域で吸気慣性効果が良好に得られるようになる。
<本実施形態に係るインテークマニホールド20の長所について>
本発明に係るインテークマニホールド20によると、蓄圧室25とサージタンク室23とは隔壁22で仕切られる構成のため、従来のように、蓄圧室をインテークマニホールドと別体にする場合に比較して設置スペース上、及びコスト上で有利である。さらに、蓄圧室25とサージタンク室23との隔壁22が連絡通路28の通路壁35の一部を構成しているため、前記蓄圧室25をサージタンク室23、及び連絡通路28と隣り合う広い範囲で形成することができる。
また、吸気切替えバルブ30のバルブボディ35は、連絡通路28の通路壁35と一体化されている。このため、予め製作された吸気切替えバルブのバルブボディを連絡通路28に取付ける場合と比較して、ボルトやシール材等が不要になり、部品点数の削減によりコスト低減を図ることができる。
また、複数のインテークマニホールド分割片20a,20b,20c,20dを相互に溶着させてインテークマニホールド20を成形する構成のため、インテークマニホールド20の密閉性と剛性とを確保できる。
また、蓄圧室25とサージタンク室23との隔壁22には、連通孔22hとその連通孔22hを開閉可能な逆止弁22vが設けられている。そして、逆止弁22vは、サージタンク室23内の負圧が蓄圧室25内の負圧よりも大きいときに連通孔22hを開き、サージタンク室23内の負圧が蓄圧室25内の負圧よりも小さいときに連通孔22hを閉じるように構成されている。このため、蓄圧室25とサージタンク室23との間に両室をつなぐ配管等が不要になり、コスト低減が図れるとともに、配管の外れによるトラブルを防止できる。
<変更例>
本実施形態に係るインテークマニホールド20では、第1のインテークマニホールド分割片20aに連絡通路28の吸気切替えバルブ30装着部分を設ける例を示したがこれに限定されるわけではない。即ち、連絡通路28の途中位置24cを構成する第2のインテークマニホールド分割片20bに連絡通路28の吸気切替えバルブ30装着部分と隔壁22の一部を設けることも可能である。
また、本実施形態では、第1から第4のインテークマニホールド分割片20a,20b,20c,20dを組み合わせてインテークマニホールド20を成形する例を示したが、分割片の数は適宜変更可能である。
また、本実施形態では、4本の分岐通路24を備えるインテークマニホールド20を例示したが、分岐通路24の数はエンジンの型式に合わせて適宜変更可能である。
本発明の実施形態1に係るインテークマニホールドを前方から見た斜視図である。 インテークマニホールドを後方から見た斜視図である。 インテークマニホールドの横断面図である。 インテークマニホールドの分割構成を表す横断面図である。 図3のV−V矢視断面図である。 図3のVI−VI矢視断面図である。 エンジンの吸気装置全体を表す模式図である。 従来のインテークマニホールドの横断面図である。
符号の説明
1 エンジン
17 スロットルバルブ
20 インテークマニホールド
20a 第1のインテークマニホールド分割片
20b 第2のインテークマニホールド分割片
22 隔壁
22v 逆止弁
22h 連通孔
23 サージタンク室(第1室)
24 分岐通路
25 蓄圧室(第2室)
28 連絡通路
30 吸気切替えバルブ
35 バルブボディ(通路壁)
43 アクチュエータ

Claims (4)

  1. エンジンに吸入される空気をそのエンジンの各々の気筒に分配する集合管であり、スロットルバルブを通過した空気が流入する第1室と、その第1室内の空気を前記各々の気筒に導く複数本の分岐通路と、各々の分岐通路の途中位置と前記第1室とを連通させる連絡通路と、各々の連絡通路を開閉可能な吸気切替えバルブとを有するエンジンのインテークマニホールドであって、
    前記第1室と連通状態、あるいは遮断状態に保持される密閉状の空間で、前記吸気切替えバルブのアクチュエータの駆動源となる圧力を貯える第2室を備えており、
    前記第2室と前記第1室とは隔壁で仕切られており、その隔壁が前記連絡通路の通路壁の一部を構成し、さらに前記連絡通路の通路壁は前記吸気切替えバルブのバルブボディと一体化されていることを特徴とするエンジンのインテークマニホールド。
  2. 請求項1に記載されたエンジンのインテークマニホールドであって、
    複数の樹脂製のインテークマニホールド分割片が相互に溶着されることにより成形される構成で、
    前記連絡通路は、前記第1室と前記第2室との隔壁を備える第1のインテークマニホールド分割片に設けられていることを特徴とするエンジンのインテークマニホールド。
  3. 請求項1に記載されたエンジンのインテークマニホールドであって、
    複数の樹脂製のインテークマニホールド分割片が相互に溶着されることにより成形される構成で、
    前記連絡通路は、各々の分岐通路の途中位置が形成されている第2のインテークマニホールド分割片に設けられていることを特徴とするエンジンのインテークマニホールド。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載されたエンジンのインテークマニホールドであって、
    前記第2室と前記第1室との隔壁には、連通孔とその連通孔を開閉可能な逆止弁が設けられており、前記逆止弁は、第1室内の負圧が前記第2室内の負圧よりも大きいときに前記連通孔を開き、前記第1室内の負圧が前記第2室内の負圧よりも小さいときに前記連通孔を閉じるように構成されていることを特徴とするエンジンのインテークマニホールド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009156112A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Mahle Filter Systems Japan Corp 内燃機関のインテークマニホールド
JP2015074986A (ja) * 2013-10-04 2015-04-20 スズキ株式会社 内燃機関の過給システム

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