JP2009243329A - 排気ガス再循環装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ガスが流通する流路の切り換えと流量制御とを行うことができ、且つ、小型軽量化を図る。
【解決手段】排気ガスが導入される導入ポート30と、該排気ガスが排出される第1及び第2導出ポート32、34とがボディ12に形成され、駆動部16を構成する回転駆動源98の駆動作用下に弁機構14の第1弁体56を軸線方向に沿って変位させ、弁体付勢機構40を構成する第2スプリング96の弾発力に抗して第2弁体58を押圧して変位させることにより、前記第2弁体58をバルブシート36から離間させて導入ポート30と第1導出ポート32とを連通させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、排気ガス再循環装置に関し、一層詳細には、内燃機関の排気系から吸気系へと排気ガスを再循環させる流路を切換可能な排気ガス再循環装置に関する。
従来から、例えば、内燃機関から排出される有害成分を除去するために、内燃機関から排出される排気ガスを吸気系へと再循環させることにより、前記排気ガス中に含まれるNOx等の有害成分を減少させることが可能な排気ガス再循環システムが採用されている。
このような排気ガス再循環システムでは、内燃機関の排気系とがEGR通路で接続され、前記EGR通路は、内燃機関が低・中負荷運転時に排気ガスが流通される第1通路と、前記内燃機関が高負荷運転時に前記排気ガスが流通される第2通路とから構成される。第2通路の途中には、排気ガスを冷却するための熱交換器が設けられると共に、前記第1及び第2通路が下流側で合流し、排気系までの間には、通路切換バルブ及び流量制御バルブが設けられる。
そして、内燃機関の低・中負荷運転時には、通路切換バルブの切換作用下に第1通路へと排気ガスを流通させて流量制御バルブによって流量調整がなされた後に、排気ガスが吸気系へと供給される。一方、内燃機関の高負荷運転時には、通路切換バルブの切換作用下に第2通路へと排気ガスを流通させ、熱交換器で冷却された後に流量制御バルブで流量調整がなされ、前記吸気系へと供給される(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−166973号公報
しかしながら、特許文献1に係る従来技術においては、排気ガスの流量制御を行うための流量制御バルブと、内燃機関の運転状態に応じて前記排気ガスが流通する通路を切り換えるための通路切換バルブとをそれぞれ別個に設けているため、例えば、排気ガス再循環装置を車両に搭載する際、大きなスペースを必要とするという問題がある。また、排気ガス再循環装置を構成する部品点数が増大し、コストの増大を招くと共に重量が増大してしまうという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、排気ガスが流通する流路の切り換えと流量制御とを行うことができ、且つ、小型軽量化を図ることが可能な排気ガス再循環装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、駆動部と、
排気ガスが導入・導出される第1〜第3ポートを有するボディと、
前記ボディの内部に設けられ、前記駆動部に接続され軸線方向に沿って変位し、前記第1ポートと前記第2ポートとの間の連通状態を切換自在な第1弁体と、前記第1弁体に当接すると共に前記ボディの弁座部に着座し、前記第2ポートと第3ポートとの間の連通状態を切換自在な第2弁体とを有する弁機構と、
前記第2弁体を前記第1弁体及び前記弁座部側に向かって付勢する付勢手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、駆動部の駆動作用下に弁機構を構成する第1弁体をボディの内部に沿って変位させ、前記第1弁体と共に第2弁体を付勢手段の付勢力に抗して変位させることにより、前記第2弁体が弁座部から離間して第2ポートと第1ポートとが連通して排気ガスが流通する。一方、駆動部の駆動作用下に前記第1弁体を第2弁体から離間させる方向に変位させることにより、前記第2弁体が付勢手段の付勢力によって弁座部に着座し、且つ、第1弁体との間を通じて前記第2ポートと第3ポートとが連通して排気ガスを流通する。
従って、第1及び第2弁体からなる弁機構によって第1ポートと第2ポート、又は、第2ポートと第3ポートのいずれか一方を連通させることにより、内燃機関の運転状態に応じて排気ガスの流通経路を切り換えることができると共に、前記弁体の変位量を調整することによって前記排気ガスの流量も同時に制御することができる。その結果、排気ガス再循環装置によって排気ガスを流通させる流路の切り換えと、前記排気ガスの流量調整を行うことが可能となり、排気ガスの流量を調整可能な流量調整バルブと、前記排気ガスが流通する通路を切り換えるための切換バルブとを別個に設けていた従来の排気ガス再循環装置と比較し、その部品点数及びコストの削減を図ることができると共に小型軽量化を図ることができる。
また、第1弁体は、駆動部に接続される軸部と、該軸部の端部に形成され第2弁体に当接自在な第1弁部とを有し、前記第2弁体を、筒状に形成し、前記第1弁体に臨む端部に前記第1弁部が着座するシート部を形成すると共に、前記弁座部に着座する第2弁部を形成するとよい。これにより、第2弁体は、そのシート部が第1弁体の着座する着座部位として機能し、前記第1弁体が着座した状態で第2弁部が着座部に着座することによって第1〜第3ポート間の連通が全て遮断された全閉状態とすることができる。
さらに、付勢手段を、ボディの端部と第2弁体との間に設けられるスプリングとするとよい。これにより、簡素な構成で第2弁体を第1弁体及び弁座部側に向かって付勢することが可能となる。
さらにまた、駆動部は、通電作用下に回転駆動する回転駆動源と、
外周に歯部を有し、前記回転駆動源に接続されるピニオンギアと、
前記第1弁体に接続され、前記ピニオンギアに噛合されるラックと、
を備えるとよい。これにより、回転駆動源の回転駆動力をピニオンギアを介してラックへと伝達し、前記ラックの直線動作へと変換させることができるため、前記ラックの接続された第1弁体を軸線方向に沿って変位させることが可能となる。
またさらに、第2ポートを、内燃機関の排気系に接続し、前記排気系から排気ガスを供給し、第1ポートを、前記内燃機関の吸気系に接続する共に、第3ポートを、前記排気系と吸気系との間に設け前記排気ガスを冷却するための冷却手段に接続するとよい。これにより、第1及び第2弁体を含む弁機構の切換作用下に第2ポートに供給された排気ガスを、例えば、内燃機関の運転状態に応じて第1ポート又は第3ポートのいずれか一方へと切り換えて流通させることが可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、弁機構を構成する第1及び第2弁体をボディに沿って変位させ、第1ポートと第2ポート、又は、第2ポートと第3ポートのいずれか一方を連通させることにより、排気ガスの流通経路を切り換えることができると共に、前記弁体の変位量を調整することによって前記排気ガスの流量を制御することができる。すなわち、排気ガス再循環装置によって排気ガスを流通させる流路の切り換えと、前記排気ガスの流量調整を行うことが可能となり、しかも、排気ガスの流量を調整可能な流量調整バルブと、前記排気ガスが流通する通路を切り換えるための切換バルブとを別個に設けていた従来の排気ガス再循環装置と比較し、その部品点数の削減及び小型軽量化を図ることができる。
本発明に係る排気ガス再循環装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る排気ガス再循環装置を示す。
この排気ガス再循環装置10は、図1に示されるように、円筒状のボディ12と、前記ボディ12の内部に沿って変位自在に設けられる弁機構14と、前記弁機構14を軸線方向(矢印A、B方向)に変位させる駆動部16とを含む。ここでは、図2に示されるように、排気ガス再循環システム18において、排気ガス再循環装置10が、内燃機関を構成する吸気系20(例えば、吸気マニホールド)と排気系22(例えば、排気マニホールド)との間に接続され、且つ、前記吸気系20と排気系22との間に設けられ、再循環させる排気ガスを冷却するためのEGRクーラー24に対して上流側に設けられる場合について説明する。
ボディ12は、図1に示されるように、軸線方向に沿って所定長さを有し、その内部には、一端部側(矢印A方向)に連通室26が形成されると共に、他端部側(矢印B方向)には収容室28が形成される。そして、連通室26には、弁機構14が設けられ、収容室28には駆動部16の一部が収容される。
また、ボディ12の側方には、内燃機関の排気系22に接続される導入ポート(第2ポート)30と、前記導入ポート30に対して該ボディ12の一端部側(矢印A方向)に形成され、前記内燃機関の吸気系20に接続される第1導出ポート(第1ポート)32と、前記第1導出ポート32に対してさらにボディ12の一端部側に形成される第2導出ポート(第3ポート)34とが形成される。この導入ポート30、第1及び第2導出ポート32、34は、それぞれ連通室26に連通すると共に外部に向かって開口し、連通室26を通じて互いに連通している。また、導入ポート30、第1及び第2導出ポート32、34は、ボディ12の軸線方向(矢印A、B方向)に沿って互いに所定間隔離間し、略平行となるように設けられている。
連通室26には、導入ポート30と第1導出ポート32との間にリング状のバルブシート36が設けられ、前記第1導出ポート32と第2導出ポート34との間には、円筒状のアダプタ38が設けられている。なお、連通室26はアダプタ38を通じて連通している。また、第2導出ポート34とボディ12の一端部との間には、弁機構14を構成する第2弁体58を駆動部16側(矢印B方向)に向かって付勢する弁体付勢機構(付勢手段)40が設けられている。ボディ12の一端部側となる連通室26の端部は、円盤状のカバープレート42によって閉塞されている。
一方、連通室26と収容室28との間には、貫通孔を介して弁機構14の第1弁体56を変位自在に支持する第1軸受44が設けられると共に、前記第1軸受44と同軸上にオイルシール46が設けられる。これにより、オイルシール46が第1弁体56を構成する軸部52の外周面に摺接し、第1軸受44及びオイルシール46が、貫通孔の上部に装着される係止リング48によって該貫通孔の内部に固定される。
また、第1軸受44の下部には、導入ポート30側(矢印A方向)に膨出するように筒状の第1カバー部材50が設けられ、その内部に第1弁体56の軸部52が挿通されることによって該軸部52の外周面の一部が覆われる。
弁機構14は、第1軸受44に支持される軸部52と、該軸部52に対して拡径した弁部(第1弁部)54とを有する第1弁体56と、円筒状に形成され前記第1弁体56の弁部54が着座すると共にバルブシート36に着座可能な第2弁体58とを含む。
第1弁体56は、連通室26の内部に設けられ、その軸部52が貫通孔を通じて収容室28側(矢印B方向)に突出すると共に、第1軸受44を介して軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位自在に支持される。この軸部52の一端部には、半径外方向に拡径した弁部54が形成され、該弁部54と軸部52との接合部位には、前記軸部52を覆うように筒状の第2カバー部材60が装着されている。
すなわち、第1及び第2カバー部材50、60は、第1弁体56の軸部52をそれぞれ覆うように設けられているため、導入ポート30から導入された排気ガス中に含まれる粘着成分等が前記軸部52に対して付着することが防止される。
一方、軸部52の他端部には、駆動部16を構成するラックロッド62が螺合されて連結されると共に、前記ラックロッド62との間に円盤状の第1スプリングホルダ64が挟持される。
そして、収容室28の開口部に装着されたスプリングカバー66と第1スプリングホルダ64との間に第1スプリング68が介装され、前記第1スプリングホルダ64を介して第1弁体56及びラックロッド62をボディ12の一端部側(矢印A方向)に向かって付勢している。
第2弁体58は、図1及び図3に示されるように、第1弁体56と同軸上に設けられると共に、連通室26において第1及び第2導出ポート32、34に臨む位置に設けられる。そして、第1弁体56に臨む第2弁体58の一端部には、半径外方向に拡径して突出した鍔部70が形成され、該鍔部70の外縁部がバルブシート36に着座可能な弁部(第2弁部)72であり、内縁部が第1弁体56の弁体が着座可能なシート部74となる。
また、第2弁体58の外周面には、該第2弁体58の軸線方向に沿った略中央部に環状溝を介してシールリング76が装着され、前記シールリング76がボディ12に装着されたアダプタ38の内周面に摺接する。これにより、連通室26の内部を流通する排気ガスが、第2弁体58の外周面とアダプタ38の内周面との間隙を通じて第1導出ポート32と第2導出ポート34の間を流通することが阻止される。
さらに、第2弁体58の他端部側には、複数の連通孔78が周方向に沿って等間隔離間して形成される。この連通孔78は、ボディ12内において第2導出ポート34に臨む位置に設けられ、前記連通孔78を通じて第2弁体58の内部と第2導出ポート34とが連通している。この第2弁体58の他端部は、後述する弁体付勢機構40を構成する保持プレート86に装着され、一体的に保持されている。
弁体付勢機構40は、ボディ12の一端部側(矢印B方向)に設けられ、該ボディ12に固定されて中央部に筒状の第2軸受80が嵌合されるホルダ82と、前記第2軸受80に変位自在に支持される連結シャフト84と、前記連結シャフト84の一端部に連結され、第2弁体58を保持する保持プレート86及びベースプレート88と、前記連結シャフト84の他端部にボルト90を介して連結される第2スプリングホルダ92と、前記ボディ12の一端部を閉塞するカバープレート42に隣接したスプリング座94と、前記第2スプリングホルダ92とスプリング座94との間に介装される第2スプリング96とを有する。
第2スプリング96は、有底筒状に形成された第2スプリングホルダ92を介して連結シャフト84、ベース及び保持プレート86をボディ12の他端部側(矢印B方向)に向かって付勢する。すなわち、弁体付勢機構40を構成する保持プレート86及びベースプレート88に保持された第2弁体58は、常に第1弁体56側(矢印B方向)に向かって付勢されている。
駆動部16は、通電作用下に回転駆動する回転駆動源98と、前記回転駆動源98の駆動軸に連結され、歯部を有するピニオンギア100と、前記ピニオンギア100に噛合される歯部を有し、弁機構14を構成する第1弁体56の軸部52に連結されたラックロッド62と、前記第1弁体56の軸線方向に沿った変位量を検出する検出センサ102とを有する。
回転駆動源98は、例えば、ステッピングモータからなり、図示しないコントローラから入力される制御信号に基づいて所定の回転数で回転する。そして、回転駆動源98が回転駆動することによってピニオンギア100が共に回転し、前記ピニオンギア100に噛合されたラックロッド62を介して第1弁体56が軸線方向に沿って変位する。これにより、第1弁体56を含む弁機構14がボディ12の内部を軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位する。
検出センサ102は、ラックロッド62の上端に設けられる検出子104と、前記ラックロッド62の上方に所定間隔離間して設けられ、前記検出子104を検出可能なセンサ部106とからなる。この検出センサ102は、例えば、磁界の強さを検出することにより位置検出が可能な磁気センサからなり、検出子104を磁性材料から形成することによって、前記ラックロッド62の上端位置を検出し、その検出結果を図示しないコントローラに出力することにより前記ラックロッド62に連結された第1弁体56の変位量を算出することが可能である。
本発明の実施の形態に係る排気ガス再循環装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、図1に示される弁機構14を構成する第2弁体58がバルブシート36に着座し、第1弁体56が前記第2弁体58のシート部74に着座し、前記導入ポート30と第1及び第2導出ポート32、34との連通がいずれも遮断された全閉状態を初期位置として説明する。
先ず、図示しない内燃機関の低速又は低負荷運転時には、コントローラ(図示せず)からの制御信号に基づいて回転駆動源98が回転駆動し、駆動軸を介してピニオンギア100が反時計回り(矢印C方向)に回転することによりラックロッド62がその噛合作用下に下方(矢印A方向)へと変位する。
これにより、第1弁体56が第2弁体58側(矢印A方向)に向かって押圧され、該第2弁体58と共に下方へと変位する。この際、第2弁体58は、弁体付勢機構40の第2スプリング96の弾発力に抗して該第2スプリング96を圧縮しながら変位する。
そして、図4に示されるように、第2弁体58の弁部72がバルブシート36から離間することによって導入ポート30と第1導出ポート32とが連通室26を通じて連通する。一方、第1弁体56が第2弁体58のシート部74に着座したままの状態で保持されるため、該第2弁体58の内部を通じた導入ポート30と第2導出ポート34との連通状態は遮断されている。
また、第2弁体58の外周面には、シールリング76が設けられ、アダプタ38の内周面に当接しているため、前記第2弁体58とアダプタ38との間を通じて排気ガスが第2導出ポート34側に漏出することが阻止される。すなわち、導入ポート30と第2導出ポート34とは、完全な非連通状態にある。
これにより、第1弁体56が弁開状態となって導入ポート30と第1導出ポート32とが連通室26を通じて連通し、内燃機関の排気系22から排出された排気ガスが導入ポート30かバルブシート36及び連通室26の内部を通じて第1導出ポート32へと流通し、前記内燃機関の吸気系20へと所望流量で供給される。また、ラックロッド62の端部に設けられた検出子104をセンサ部106によって検出することによって前記第1弁体56の変位量が検出され、図示しないコントローラにおいて前記変位量に基づいた前記第1及び第2弁体56、58の弁開度が算出される。これにより、導入ポート30から第1導出ポート32へと流通する排気ガスの流量が確認される。
さらに、コントローラで算出された第1弁体56の弁開度が、予め設定されている設定弁開度又は排気ガスの設定流量と比較され、前記設定弁開度、設定流量に対して偏差が生じている場合には、その偏差に応じた出力信号を回転駆動源98へと出力し、弁開度又は流量を所望の設定値とするフィードバック制御が行われる。
このように、第1導出ポート32から導出される排気ガスは、内燃機関の吸気系20に直接供給される。
一方、図示しない内燃機関の高速又は高負荷運転時には、図4に示されるように、上述した導入ポート30と第1導出ポート32とが連通した状態から回転駆動源98に対してコントローラ(図示せず)から制御信号が出力され、前記とは反対方向となる時計回り(矢印D方向)に前記回転駆動源98を回転駆動させる。
そして、ピニオンギア100が時計回り(矢印D方向)に回転することによりラックロッド62がその噛合作用下に上方(矢印B方向)へと変位し、それに伴って、第1スプリング68を圧縮させながら第1スプリングホルダ64が前記ラックロッド62と共に変位する。
これにより、第1弁体56が第1軸受44の案内作用下に上方へと変位すると共に第2弁体58が第2スプリング96の弾発力によって押圧されて上方へと変位する。詳細には、第2弁体58は、第1弁体56の変位に追随するように変位するため、該第1弁体56が第2弁体58のシート部74に着座したままの状態で一体的に変位する。
そして、第1及び第2弁体56、58を含む弁機構14が上方へと変位し、前記第2弁体58の弁部72がバルブシート36に着座することにより、該第2弁体58の変位が規制され、第1弁体56のみが上方へと変位し続ける。これにより、第1弁体56の弁部54が、第2弁体58のシート部74から離間し、前記第2弁体58の一端部が開口して該第2弁体58の内部が連通室26と連通した状態となる。
換言すれば、第2弁体58がバルブシート36に着座することにより、該第2弁体58は第1弁体56の上方への変位に追随することが規制されるため、前記第2弁体58と第1弁体56とが離間することとなる。
この結果、導入ポート30が、連通室26、バルブシート36及び第2弁体58の内部と連通すると共に、該第2弁体58に形成された連通孔78を通じて第2導出ポート34と連通する。また、第2弁体58がバルブシート36に着座することによって第1導出ポート32が閉塞されるため、導入ポート30と前記第1導出ポート32との連通が遮断された非連通状態となる。
その結果、図5に示されるように、内燃機関の排気系22から排出された排気ガスが導入ポート30から第2弁体58の内部を通じて第2導出ポート34へと流通し、前記内燃機関の吸気系20の上流側に配置されたEGRクーラー(冷却手段)24へと所望の流量で供給される。
この場合も、ラックロッド62に設けられた検出子104がセンサ部106によって検出されることにより、前記第1弁体56の変位量が検出され、図示しないコントローラにおいて前記変位量に基づいた前記第1弁体56の弁開度が算出される。これにより、第1弁体56と第2弁体58との間を通じて導入ポート30から第2導出ポート34へと流通する排気ガスの流量が確認される。
このように第2導出ポート34から導出される排気ガスは、EGRクーラー24へと供給されて所定温度に冷却された後、前記EGRクーラー24の下流側に接続された内燃機関の吸気系20へと供給される。
そして、第1弁体56は、駆動部16による軸線方向(矢印A、B方向)に沿った駆動力が滅勢された場合に、第1スプリング68の弾発力によって再び第2弁体58側(矢印B方向)へと押圧され、前記第1弁体56の弁部54が第2弁体58のシート部74に対して着座した全閉状態(初期位置)へと強制的に復帰する。
以上のように、本実施の形態では、内燃機関の運転状態(負荷状態)に応じて
駆動部16を所定方向に回転駆動させ、ピニオンギア100及びラックロッド62を介して第1弁体56をボディ12の内部に沿って変位させることにより、該第1弁体56と共に第2弁体58を変位させ、又は、前記第1弁体56を前記第2弁体58から離間させることができるため、導入ポート30に対する第1導出ポート32及び第2導出ポート34の連通状態を切り換えることができると共に、前記弁機構14を構成する第1弁体56及び第2弁体58の変位量を制御することによって排気ガスの流量を自在に制御することができる。
すなわち、単一の排気ガス再循環装置10によって排気ガスを流通させる流路の切り換えと、前記排気ガスの流量調整を行うことが可能となる。
その結果、排気ガスの流量を調整可能な流量調整バルブと、前記排気ガスが流通する通路を切り換えるための切換バルブとを別個に設けていた従来の排気ガス再循環装置と比較し、その部品点数及びコストの削減を図ることができ、同時に、小型軽量化を図ることもできる。
また、排気ガス再循環装置10の設置スペースを省スペース化することができることから、車両に搭載される際のレイアウトの自由度を増大させることができる。
さらに、単一の回転駆動源98によって排気ガスを流通させる流路の切り換えと、前記排気ガスの流量調整とを行うことができるため非常に効率的である。
さらにまた、弁機構14を構成する第1弁体56を変位させ、導入ポート30と第1又は第2導出ポート32、34との連通状態を切り換える際、前記第1弁体56の変位量に応じて迅速に切換可能であると共に、排気ガスの流量を高精度に制御することができる。換言すれば、第1弁体56の変位に伴った流量変化が得られない弁機構14の遊び(ガタ)を抑制し、前記第1弁体56の変位に基づいて排気ガスの流量を制御することが可能となる。
また、上述した本実施の形態では、排気ガス再循環装置10が、排気ガス再循環システム18においてEGRクーラー24の上流側に設けられ、その第1導出ポート32が内燃機関の吸気系20に直接接続され、第2導出ポート34が前記EGRクーラー24に接続される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図6に示される排気ガス再循環システム150のように、前記排気ガス再循環装置10を、前記EGRクーラー24の下流側に設けるようにしてもよい。
この場合、排気ガス再循環装置10は、例えば、導入ポート30が内燃機関の吸気系20に接続されると共に、第1導出ポート32が前記内燃機関の排気系22に対して直接接続され、第2導出ポート34がEGRクーラー24に接続される。すなわち、第1導出ポート32と第2導出ポート34との切換作用下に内燃機関の排気系22から供給された排気ガスが、前記第1導出ポート32又は第2導出ポート34を通じて導入ポート30へと流通し、前記内燃機関の吸気系20へと供給される。
なお、本発明に係る排気ガス再循環装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係る排気ガス再循環装置を示す全体断面図である。 図1の排気ガス再循環装置を含む排気ガス再循環システムの概略説明図である。 図1の排気ガス再循環装置における第1及び第2弁体の近傍を示す拡大断面図である。 図1の排気ガス再循環装置における弁体が下方へと変位し、導入ポートと第1導出ポートが連通した状態を示す全体縦断面図である。 図1の排気ガス再循環装置における弁体が上方へと変位し、導入ポートと第2導出ポートとが連通した状態を示す全体縦断面図である。 図1の排気ガス再循環装置がEGRクーラーの下流側に設けられた場合を示す排気ガス再循環システムの概略説明図である。
符号の説明
10、150…排気ガス再循環装置 12…ボディ
14…弁機構 16…駆動部
18…排気ガス再循環システム 20…吸気系
22…排気系 24…EGRクーラー
26…連通室 30…導入ポート
32…第1導出ポート 34…第2導出ポート
36…バルブシート 40…弁体付勢機構
44…第1軸受 52…軸部
54、72…弁部 56…第1弁体
58…第2弁体 62…ラックロッド
68…第1スプリング 70…鍔部
74…シート部 76…シールリング
80…第2軸受 96…第2スプリング
98…回転駆動源 102…検出センサ

Claims (5)

  1. 駆動部と、
    排気ガスが導入・導出される第1〜第3ポートを有するボディと、
    前記ボディの内部に設けられ、前記駆動部に接続され軸線方向に沿って変位し、前記第1ポートと前記第2ポートとの間の連通状態を切換自在な第1弁体と、前記第1弁体に当接すると共に前記ボディの弁座部に着座し、前記第2ポートと第3ポートとの間の連通状態を切換自在な第2弁体とを有する弁機構と、
    前記第2弁体を前記第1弁体及び前記弁座部側に向かって付勢する付勢手段と、
    を備えることを特徴とする排気ガス再循環装置。
  2. 請求項1記載の排気ガス再循環装置において、
    前記第1弁体は、前記駆動部に接続される軸部と、該軸部の端部に形成され前記第2弁体に当接自在な第1弁部とを有し、前記第2弁体は、筒状に形成され、前記第1弁体に臨む端部に前記第1弁部が着座するシート部が形成されると共に、前記弁座部に着座する第2弁部が形成されることを特徴とする排気ガス再循環装置。
  3. 請求項1又は2記載の排気ガス再循環装置において、
    前記付勢手段は、前記ボディの端部と前記第2弁体との間に設けられるスプリングからなることを特徴とする排気ガス再循環装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の排気ガス再循環装置において、
    前記駆動部は、通電作用下に回転駆動する回転駆動源と、
    外周に歯部を有し、前記回転駆動源に接続されるピニオンギアと、
    前記第1弁体に接続され、前記ピニオンギアに噛合されるラックと、
    を備えることを特徴とする排気ガス再循環装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の排気ガス再循環装置において、
    前記第2ポートは、内燃機関の排気系に接続され、前記排気系から前記排気ガスが供給され、前記第1ポートは、前記内燃機関の吸気系に接続されると共に、前記第3ポートが、前記排気系と吸気系との間に設けられ前記排気ガスを冷却するための冷却手段に接続されることを特徴とする排気ガス再循環装置。
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