JP2009242187A - 酸素濃縮器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加湿器等における酸素濃縮気体の漏れの状態を確実に把握して、常に状況に対応した適切なタイミングで漏れの報知を行うことができる酸素濃縮器を提供すること。
【解決手段】ステップ110では、加湿器41が取り付けられているか否かを判定する。ステップ130では、加湿器41が取り付けられてから、所定時間待機する。ステップ140では、温度計44により環境温度を測定する。ステップ150では、流量計43により酸素濃縮気体の流量を測定する。ステップ160では、流量計43よって検知された酸素濃縮気体の流量を、温度により補正する。具体的には、メモリ75から補正値を読み出し、この補正値を流量計43の測定値に加算する。ステップ170では、補正後の測定値と閾値とを比較し、補正後の測定値が閾値を下回るか否かを判断する。ステップ180では、加湿器41側にて漏れが発生している状態であるので、漏れがあることを報知する。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば空気中から窒素を吸着して除去することにより、高濃度の酸素を製造するとともに、その酸素を加湿して患者等に供給する酸素濃縮器に関するものである。
従来より、高濃度の酸素を患者に供給することができる装置として、医療用酸素濃縮器が在宅酸素療法などに使用されている。この種の酸素濃縮器としては、例えばコンプレッサによって圧力を高めた空気を、窒素吸着剤が充填された吸着筒に送り、この吸着筒にて空気中から窒素を吸着除去して酸素濃縮気体(高濃度の酸素を含む気体)を製造するものが知られている。
この酸素濃縮器を利用する場合、通常、患者は鼻カニューラを用いて酸素を吸入しているが、酸素濃縮器から発生される酸素は乾燥しているので(ドライであるので)、患者の症状により酸素の所要量が多くなるにつれて、鼻が乾燥して不快に感じることがある。
この対策として、一般的に、酸素濃縮器に加湿器を取り付けて、酸素を加湿器により加湿して患者に供給する方法が採用されている。つまり、加湿器の中に精製水を入れ、その加湿器を酸素濃縮器本体に着脱可能に取り付け、加湿器内の精製水中に酸素を通すことにより加湿を行っている。
ところが、酸素濃縮器を使用する患者としては、高齢者が多いこともあって、加湿器に精製水を入れる際に、加湿器の蓋をしっかり締めない場合がある。この場合、従来の流れ表示計では、かなりの漏れがない限り検知できず、蓋がしっかり締められていないと、加湿器にて酸素の微量な漏れが生じ、加湿器に供給された酸素が酸素濃縮器本体側に十分に戻されないことがある。
また、加湿器の蓋がしっかりと締められていた場合でも、加湿器の蓋のパッキンが老化していたり、パッキンを入れ忘れていたときには、微量な酸素が漏れるが、そのときにも同様な問題が生じる。その結果、医師の処方に従って、スイッチで流量を設定したにもかかわらず、実際には、必要な流量が患者に供給されないという問題が発生することがある。
この対策として、加湿器の着脱を検知するスイッチを設けて、加湿器の装着状態を検知する技術(特許文献1参照)や、加湿器の下流側の流路を閉じ、その時の酸素濃縮気体の圧力の状態から加湿器における漏れを検出する技術や、加湿器の下流側の流量の状態から加湿器における漏れを検出する技術(特許文献2参照)が提案されている。
特開2003−275312号公報 特開2003−275313号公報
上述した技術では、加湿器における漏れが検出された場合には、ブザーやランプなどにより報知している(警報を発している)が、状況によっては報知するタイミングがずれる可能性があった。
つまり、例えば酸素濃縮気体の流量の変化によって漏れを検知する場合には、設定流量と実際に加湿器の下流側の流量とを比較して加湿器における漏れを検知するが、環境温度が変化した場合には、酸素濃縮気体などの状態も変化するので、報知するタイミングがばらつくという可能性があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、加湿器等における酸素濃縮気体の漏れの状態を確実に把握して、常に状況に対応した適切なタイミングで漏れの報知を行うことができる酸素濃縮器を提供することである。
(1)請求項1の発明は、空気中から酸素を濃縮して酸素濃縮気体を製造する酸素濃縮器本体を備えるとともに、前記酸素濃縮器本体に加湿器を装着し、前記酸素濃縮気体を加湿器に通すことにより加湿を行う酸素濃縮器において、前記酸素濃縮気体の漏れを検知した場合に報知する漏れ報知手段と、前記加湿器の下流側に配置されて、前記酸素濃縮気体の流量を検知する流量検知手段と、前記酸素濃縮器の内部又はその近傍の温度を検知する温度検知手段と、を備え、前記流量検知手段の出力値に基づいて前記酸素濃縮気体の報知を行う際に、前記流量検知手段の出力値の前記温度による影響を考慮して、前記報知を行うか否かを判定することを特徴とする。
酸素濃縮器に加湿器が正常に装着されている場合等の様に、酸素濃縮気体がその流路から漏れ出していない場合には、(加湿器の下流側の)流量検知手段では、設定流量に対応した流量が検知されるが、加湿器などにおいて漏れがある場合には、設定流量とは異なる異常な流量が検知される。従って、流量検知手段によって、酸素濃縮気体の漏れを検知できるが、例えば環境温度が常温より大きく変化した場合などには、酸素濃縮気体の状態だけでなく酸素濃縮器自体の状態も変動するので、流量検知手段によって検知した流量に基づいて、通常と同様に酸素濃縮気体の漏れを判定すると、漏れ報知のタイミングがばらつくことがある。
そこで、本発明では、流量検知手段の出力値を用いて報知の判定を行う際に、環境温度の影響を考慮して報知を行うか否かを判定するので、温度が変化しても、常に適切なタイミングで酸素濃縮気体の漏れの報知を行うことができる。つまり、本発明では、温度が変化しても、報知のタイミングがばらつくことがなく、報知すべき適切なタイミングで使用者等に警報を発することができる。
(2)請求項2の発明では、前記温度検知手段によって検知された温度に基づいて、前記流量検知手段の出力値を補正し、該補正値と前記報知を行うか否かの閾値である報知閾値とを比較し、その比較結果に基づいて報知を行うことを特徴とする。
本発明は、報知の判定の具体的な手法を例示したものである。
つまり、温度に応じて流量検知手段の出力値が変動するので、本発明では、流量検知手段の出力値を温度によって補正するのである。
(3)請求項3の発明では、前記温度検知手段によって検知された温度に基づいて、前記報知を行うか否かの閾値である報知閾値を補正し、該補正値と前記流量検知手段の出力値とを比較し、その比較結果に基づいて報知を行うことを特徴とする。
本発明は、報知の判定の具体的な手法を例示したものである。
つまり、温度に応じて流量検知手段の出力値が変動するので、本発明では、流量検知手段の出力値と比較する対象である報知閾値を温度によって補正するのである。
(4)請求項4の発明では、前記温度検知手段を、前記加湿器の下流側に配置したことを特徴とする。
本発明は、温度検知手段の配置場所を例示したものである。
(5)請求項5の発明では、前記温度検知手段を、酸素濃縮器の動作を制御する電子制御回路基板に配置したことを特徴とする。
本発明は、温度検知手段の配置場所を例示したものである。
(6)請求項6の発明では、前記加湿器は、前記加湿器内の水の上方の空間に酸素濃縮気体を導入して加湿を行うものであることを特徴とする。
酸素濃縮気体を加湿器の水中に通してバブリングするタイプのものは、水の中に塩素等の不純物が含まれていると、長期間使用した場合には、流量計等の流量検知手段の測定に影響を及ぼす可能性がある。従って、バブリングしないで加湿するタイプの加湿器を用いることが好ましい。
尚、前記酸素濃縮器としては、吸着筒に充填した窒素吸着剤により、空気中から窒素を吸着除去して酸素を濃縮する装置や、酸素選択透過膜を利用した装置が挙げられる。
次に、本発明の最良の形態の例(実施例)について説明する。
本実施例では、空気中から窒素吸着剤を用いて窒素を吸着して除去することにより酸素を濃縮し、この高濃度の酸素を含む酸素濃縮気体を加湿器にて加湿し、患者に対して供給する医療用酸素濃縮器(以下酸素濃縮器と記す)を例に挙げる。
a)まず、本実施例の酸素濃縮器の機能を実現するための各構成について説明する。
図1に示す様に、酸素濃縮器1は、その空気の導入路3に、上流側より、空気取入口5、防塵フィルタ7、吸気フィルタ9、吸気マフラ10、コンプレッサ11、熱交換器13、一対の切換弁(三方向切換弁)15、及び窒素吸着剤を充填した一対の吸着筒17が設けられている。尚、コンプレッサ11及び熱交換器13の近傍には、シロッコファン19が配置されている。
このうち、前記窒素吸着剤は、加圧すると空気中の窒素を優先的に吸着し、また圧力を下げると吸着した窒素を放出して、窒素吸着剤の再生を行うゼオライト系の窒素吸着剤である。また、一対の吸着筒17から窒素を排気する排気路21には、断続的な排気音を消すサイレンサ23が設けられている。
更に、一対の吸着筒17から、酸素濃縮気体を供給する供給路27の構成として、その上流側から、吸着筒17間の圧力を調節する二方弁である均圧弁29、酸素濃縮気体の逆流を防止する一対の逆止弁30、酸素濃縮気体を溜める製品タンク31、酸素濃縮気体の圧力を調節する圧力調整器33、酸素濃縮気体の酸素濃度を検出する酸素センサ34、細菌等の通過を防止するバクテリアフィルタ35、酸素濃縮気体の流量を設定するロータリスイッチである流量設定器37、酸素濃縮気体を加湿する加湿器41、及び酸素出口45が設けられている。
特に本実施例では、加湿器41の下流側に、酸素濃縮気体の流量を測定するために(例えば熱式流量計により流量を測定する)流量計43が配置されるとともに、流量計43の近傍の温度を検知するために、温度計44が配置されている。なお、この温度計44に代えて、酸素濃縮器1の動作を制御する電子制御回路基板上に配置された温度計を利用してもよい。
また、図2の斜視図に示す様に、本実施例の酸素濃縮器1は、酸素濃縮器本体2の前面部51にフロントカバー53が配置されており、前面部51には、空気取入口5、加湿器41、操作パネル55等が配置されている。この操作パネル55には、流量設定器37を操作する流量設定つまみ57、設定流量を数字等の文字表示で表示する設定流量表示器59、電源スイッチ61、酸素濃縮気体の供給状態を示す流れ表示ランプ63、酸素出口45が設けられるとともに、加湿器41からの酸素濃縮気体の漏れを報知する異常報知ランプ65が設けられている。
尚、本実施例の酸素濃縮器1は、連続ベース流量が毎分5Lの装置であるので、流量設定器37によって、毎分0.5L〜5Lの範囲で、即ち、0.5L、0.75L、1L、1.25L、1.5L、2L、2.5L、3L、3.5L、4L、5Lの様に、流量の設定が可能である。
更に、本実施例では、図3に示す様に、酸素濃縮器1には、酸素濃縮器1の動作を制御する電子制御装置71が搭載されている。
前記電子制御装置71は、周知のマイクロコンピュータ(マイコン)73やメモリ75を備え、その入力部77には、電源スイッチ61、酸素センサ34、流量設定器37、流量計43、温度計44などが接続され、その出力部79には、コンプレッサ11、三方向切換弁15、均圧弁29、設定流量表示器59、流れ表示ランプ63、異常報知ランプ65、ブザー81などが接続されている。
従って、電子制御装置71には、電源スイッチ61の操作を示す信号、酸素センサ34からの酸素濃度を示す信号、流量設定器37により設定された設定流量を示す信号、流量計43からの酸素濃縮気体の流量を示す信号、温度計44からの温度を示す信号が入力する。また、電子制御装置71からは、コンプレッサ11、三方向切換弁15、均圧弁29、設定流量表示器59、流れ表示ランプ63、異常報知ランプ65、ブザー81などの動作を制御する制御信号が出力される。
b)次に、前記加湿器41に関する構成について、更に詳しく説明する。
図4に示す様に、酸素濃縮気体を加湿する加湿器41は、水を収容するプラスチック製の透明の容器91に、プラスチック製のキャップ93がかぶせられたものであり、この容器91とキャップ93との間には、ゴム製のパッキン95が配置されている。
前記キャップ93には、流量設定器37からドライ酸素が供給される筒状の入口部97と、加湿器41から酸素出口45に酸素を供給するための筒状の出口部99が設けられている。また、前記入口部97には、その下方よりプラスチック製の円筒状のパイプ101が嵌め込まれており、そのパイプ101の先端側は、容器91に入れられた水の中に入らない位置に設定されている。
図5に示す様に、加湿器41は、酸素濃縮器本体2の前面部51に設けられた凹状の加湿器装着部103に取り付けられる。つまり、加湿器41を、図5の紙面の表側から裏側に向かって押し込んで、加湿器41の入口部97を、流量設定器37につながる接続口105に嵌め込むとともに、出口部99を、酸素出口45につながる接続口107に嵌め込む。これにより、流量設定器37から加湿器41を介して酸素出口45に到る流路が形成される。
b)次に、本実施例の酸素濃縮器1の主要な動作について説明する。
・本実施例の酸素濃縮器1では、吸着筒17にコンプレッサ11で圧縮空気を送りこみ、一定時間経過したら、もう一方の吸着筒17に切換弁15により切り換え、吸着した窒素が減圧とともに排出されるように電気的に制御する。
また、前記吸着筒17により、加圧時には酸素だけを抽出でき、その下流の製品タンク31、圧力調整器33、バクテリアフィルタ35、流量設定器37、加湿器41、流量計43を通り、酸素濃縮気体が酸素出口45まで供給される。これを、交互に繰り返すことにより、90%以上の濃縮酸素を連続的に得ることができ、更に、製品タンク31に溜めることにより変動を低減して連続性を確保している。
特に本実施例では、後に詳述する様に、流量設定器37により設定された設定流量と、実際に流量計43で測定された酸素濃縮気体の流量とを、周囲の温度を考慮して比較し、その差が異常である場合(即ち加湿器41等で漏れが発生していると推定される場合)には、異常報知ランプ65やブザー81等を駆動して、異常を報知する。
つまり、加湿器41等にて酸素濃縮気体の漏れが発生していると判断された場合には、その漏れを報知するために、例えば異常報知ランプ65を点灯(又は点滅)したり、或いは、設定流量表示器59が文字表示可能であることを利用して、この設定流量表示器59に、異常であることを示す文字や記号等の表示(又はその点滅)を行う。尚、異常報知ランプ65の点灯(又は点滅)と設定流量表示器59の文字表示を共に行ってもよい。
それとともに、音(ブザー音や電子音)や音声など聴覚に訴える手段により、その旨を知らせる。尚、異常報知ランプ65や設定流量表示器59の視覚に訴える手段による報知、又は(音声を含む)音の聴覚に訴える手段による報知のみを行ってもよいが、両報知手段にて報知することが好ましい。
・ここで、漏れ報知の原理について説明する。
通常、酸素濃縮器1から供給される酸素濃縮気体の流量は、流量設定器37によって設定されて、例えば5L/分の様に、ほぼ一定の設定値に保たれている。従って、加湿器41等にて酸素濃縮気体の漏れが無い場合には、その設定値とほぼ同様な流量(所定の誤差等による許容範囲内の流量)が、流量計43によって検知される。
従って、通常では、例えば設定流量より低い値(許容範囲より低い値)に、漏れを報知するための閾値(報知閾値)を設定しておき、流量計43で検知した測定値と閾値とを比較し、測定値が閾値を下回った場合には、酸素濃縮気体の漏れがあるとの報知を行う(警報を発する)。
しかし、周囲の温度が通常より大きく異なる場合、例えば常温より大きく低下したり過度に高温となった場合には、酸素濃縮気体の体積や装置の状態も大きく変動するので、単に固定の閾値と測定値と比較すると、警報を発するタイミングにずれが発生する恐れがある。
従って、本実施例では、以下に述べる様に、測定値と閾値を比較する際に、温度による補正を行うのである。なお、以下では、温度により測定値を補正して閾値との比較を行っている。
d)次に、本実施例における漏れを報知するための処理について説明する。
(製品の出荷前の処理)
酸素濃縮器1の出荷前に、常温(例えば25℃)において、酸素濃縮器1を作動させて、各設定流量に対応する流量計43の測定値(基準測定値)をメモリ75に記憶する。
また、加湿器41の漏れ報知の閾値を各設定流量毎に決定し、メモリ75に記憶する。例えば基準測定値の80%を閾値としたり、基準測定値より0.2L/分以下の値を閾値とする。
更に、各設定流量毎に、環境温度に対して流量計43の測定値が基準測定値からどのように変化するかを予め調べておき、その変動値を測定値の補正値として、メモリ75に記憶する。例えば計算式やデータテーブルとして記憶する。
具体的には、例えば、25℃、設定流量1L/分のときに、基準測定値も1.0L/分の場合には、閾値は0.8L/分となるが、仮に温度50℃、設定流量1L/分のときに、基準測定値が減少して0.9Lとなる場合には、閾値との差を例えば0.2L確保するために、基準測定値の補正値を+0.1L/分とする。なお、温度が上昇する場合は、通常は流量が減少するが(増加する場合も考えられる)、流量の変化は各装置により異なるので、実際に測定する必要がある。
(使用時の処理)
この漏れ報知の処理は、電源投入時、又は酸素濃縮器1の稼働中に加湿器41を再装着した時、或いは所定期間毎に実施される。
図6のフローチャートに示すように、まず、ステップ100では、電源スイッチ61がON(オン)されたか否かを判定し、ONされた場合には、ステップ110に進む。
ステップ110では、加湿器41が取り付けられているか否かを判定し、取り付けられている場合には、ステップ120に進む。取り付けられていない場合は、ステップ180に進み、その旨の報知(警報)を行って、一旦本処理を終了する。
ここで、加湿器41が取り付けられているか否かの判定は、例えば流量計43の測定値が0L/分から0.01L/分以上に変化した場合に、取り付けられていると判定することができる。
ステップ120では、加湿器41が取り外されたか否かを判定し、取り外された場合には、ステップ180に進み、その旨の報知(警報)を行って、一旦本処理を終了する。一方、加湿器41が取り外されていない場合には、ステップ130に進む。
ここで、加湿器41が取り外された否かの判定は、例えば流量計43の測定値が0.01L/分以上から0L/分となった場合に、加湿器41が取り外されたと判定することができる。この場合、測定値が0L/分の状態が一定時間以上継続した場合には、前記ステップ180にて、加湿器41外れの警報を発するのである。
ステップ130では、加湿器41が取り付けられてから、酸素濃縮気体の流れ等の状態を安定させるために、所定時間(例えば2〜3秒間)待機する。
続くステップ140では、温度計44によって、環境温度を測定する。
続くステップ150では、流量計43によって、酸素濃縮気体の流量を測定する。
続くステップ160では、流量計43よって検知された酸素濃縮気体の流量を、温度により補正する。
具体的には、メモリ75から、現在の設定流量(例えば1/L)における現在の温度(例えば40℃)による補正値(例えばΔX1)を読み出し、この補正値を流量計43の測定値に加算する。
続くステップ170では、補正後の測定値と(設定流量に対応した)閾値とを比較し、補正後の測定値が(漏れ判定の)閾値を下回るか否か、即ち加湿器41側の流路にて漏れが発生しているか否かを判断する。ここで肯定判断されるとステップ180に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
ステップ180では、加湿器41側にて漏れが発生している状態であると判断されたので、異常報知ランプ65を点灯(又は点滅)或いは設定流量表示器59を用いた文字表示を行うとともに、音や音声を出力し、漏れがあることを報知し、一旦本処理を終了する。
e)次に、上述した構成による本実施例の効果について説明する。
本実施例では、加湿器41の下流に配置された流量計43を用いることにより、加湿器41などにおける酸素濃縮気体の漏れを確実に検出できる。
特に本実施例では、流量計43の出力値を用いて報知の判定を行う際に、環境温度の影響を考慮して、温度計44によって検知された温度に基づいて、流量計43の出力値を補正し、その補正値と(報知を行うか否かの閾値である)報知閾値とを比較し、その比較結果に基づいて報知を行っている。
従って、温度が変化しても、常に適切なタイミングで酸素濃縮気体の漏れの報知を行うことができる。つまり、本実施例では、温度が変化しても、報知のタイミングがばらつくことがなく、報知すべき適切なタイミングで警報を発することができるという顕著な効果を奏する。
次に実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
本実施例は、前記実施例1とは、ハード構成は同じで、漏れ検出の処理内容が異なるので、漏れ検出の処理について説明する。
図7のフローチャートに示すように、まず、ステップ200では、電源スイッチ61がONされたか否かを判定し、ONされた場合には、ステップ210に進む。
ステップ210では、加湿器41が取り付けられているか否かを判定し、取り付けられている場合には、ステップ220に進む。取り付けられていない場合は、ステップ280に進み、その旨の報知(警報)を行って、一旦本処理を終了する。
ステップ220では、加湿器41が取り外されたか否かを判定し、取り外された場合には、ステップ280に進み、加湿器41が取り外されていない場合には、ステップ230に進む。
ステップ230では、加湿器41が取り付けられてから、所定時間待機する。
続くステップ240では、温度計44によって、環境温度を測定する。
続くステップ250では、流量計43によって、酸素濃縮気体の流量を測定する。
続くステップ260では、漏れ判定の閾値を、温度により補正する。
具体的には、メモリ75から、現在の設定流量(例えば1/L)における現在の温度(例えば40℃)による補正値(例えばΔX2)を読み出し、この補正値を閾値に加算する。
続くステップ270では、酸素濃縮気体の測定値と補正後の閾値とを比較し、測定値が補正後の閾値を下回るか否か、即ち加湿器41側の流路にて漏れが発生しているか否かを判断する。ここで肯定判断されるとステップ280に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
ステップ280では、加湿器41側にて漏れが発生している状態であると判断されたので、漏れがあることを報知し、一旦本処理を終了する。
本実施例においても、前記実施例1と同様な効果を奏する。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば前記各実施例では、酸素濃縮器に備えられた加湿器について述べたが、これ以外にも、例えば酸素ボンベに加湿器を接続した場合などにも適用できる。
(2)温度計としては、例えば酸素濃縮器の動作を制御する電子制御回路基板に配置された温度計を用いてもよい。
実施例1の酸素濃縮器の基本構成を示す説明図である。 実施例1の酸素濃縮器の斜視図である。 実施例1の酸素濃縮器の電気的構成を示すブロック図である。 実施例1の酸素濃縮器の加湿器を示す説明図である。 実施例1の酸素濃縮器の加湿器の装着部分等を正面から見た説明図である。 実施例1の酸素濃縮器の制御処理を示すフローチャートである。 実施例2の酸素濃縮器の制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…酸素濃縮器
2…酸素濃縮器本体
37…流量設定器
41…加湿器
43…流量計
44…温度計
65…異常報知ランプ
71…電子制御装置
81…ブザー

Claims (6)

  1. 空気中から酸素を濃縮して酸素濃縮気体を製造する酸素濃縮器本体を備えるとともに、前記酸素濃縮器本体に加湿器を装着し、前記酸素濃縮気体を加湿器に通すことにより加湿を行う酸素濃縮器において、
    前記酸素濃縮気体の漏れを検知した場合に報知する漏れ報知手段と、
    前記加湿器の下流側に配置されて、前記酸素濃縮気体の流量を検知する流量検知手段と、
    前記酸素濃縮器の内部又はその近傍の温度を検知する温度検知手段と、
    を備え、
    前記流量検知手段の出力値に基づいて前記酸素濃縮気体の報知を行う際に、前記流量検知手段の出力値の前記温度による影響を考慮して、前記報知を行うか否かを判定することを特徴とする酸素濃縮器。
  2. 前記温度検知手段によって検知された温度に基づいて、前記流量検知手段の出力値を補正し、該補正値と前記報知を行うか否かの閾値である報知閾値とを比較し、その比較結果に基づいて報知を行うことを特徴とする請求項1に記載の酸素濃縮器。
  3. 前記温度検知手段によって検知された温度に基づいて、前記報知を行うか否かの閾値である報知閾値を補正し、該補正値と前記流量検知手段の出力値とを比較し、その比較結果に基づいて報知を行うことを特徴とする請求項1に記載の酸素濃縮器。
  4. 前記温度検知手段を、前記加湿器の下流側に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の酸素濃縮器。
  5. 前記温度検知手段を、酸素濃縮器の動作を制御する電子制御回路基板に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の酸素濃縮器。
  6. 前記加湿器は、前記加湿器内の水の上方の空間に酸素濃縮気体を導入して加湿を行うものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の酸素濃縮器。
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