JPH06233821A - 呼吸用気体供給装置 - Google Patents

呼吸用気体供給装置

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JPH06233821A
JPH06233821A JP22343693A JP22343693A JPH06233821A JP H06233821 A JPH06233821 A JP H06233821A JP 22343693 A JP22343693 A JP 22343693A JP 22343693 A JP22343693 A JP 22343693A JP H06233821 A JPH06233821 A JP H06233821A
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JP
Japan
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breathing gas
gas
flow
humidifying
flow rate
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JP22343693A
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English (en)
Inventor
Akio Yamada
章生 山田
Akira Masumoto
晃 増本
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加湿器を具備した呼吸用気体供給装置におけ
る、加湿器の過剰加湿による下流側での結露を防止する
ことを目的としている。 【構成】 呼吸用気体の発生手段からの呼吸用気体を使
用に供する供給手段に、呼吸用気体の流入部と、加湿さ
れた該気体の流出部と、水を充填した受器部と蓋部とか
らなり、該流入部の開口が充填水上の空間部に位置し、
該呼吸用気体の少なくとも一部が該空間部の少なくとも
一部を通過することによって加湿されるようにした加湿
手段が具備されていることを特徴とした呼吸用気体供給
装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の構造を有した気
体の加湿器を用いた呼吸用気体供給装置に関する。さら
に詳細には本発明は、気体の流量が大きく変化しても加
湿の程度が適度に行なわれ且つ長期間継続して使用でき
る改良された加湿器を用いた呼吸用気体供給装置を提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、呼吸器疾患患者に対して酸素ボン
ベから酸素を提供する酸素療法が行われており、最近で
は空気中の酸素を濃縮して得られた酸素富化空気を使用
した酸素療法が開発されることによってその治療法が次
第に普及するようになってきている。
【0003】これらの酸素療法では、酸素や酸素富化空
気等の気体を患者の鼻腔に供給する際、患者の鼻腔内の
乾燥を防止するために通常は飽和水蒸気圧近くまで加湿
した状態でその気体を供給するように工夫がなされてい
る。即ち酸素ガスボンベや液体酸素等からの酸素の場合
には、そのままでは湿度が低すぎるために例えば気泡形
式の加湿器等を通過せしめて加湿したのちに患者に供給
される。また酸素富化空気を得るために、吸着型酸素富
化器や膜型酸素富化器が使用されてるが、この吸着型酸
素富化器の場合にも通常得られる酸素富化空気に水分が
ほとんど含まれないために加湿器を用いて加湿せしめた
富化空気が患者に供給される。
【0004】例えば、圧力変動吸着型酸素富化器の場合
の従来の加湿手段は、酸素濃縮気体のサージタンク手段
より流出してくる(湿度がほぼ0%の)酸素濃縮気体を
水中でバブリングすることにより加湿するものであっ
た。この方法では、加湿手段容器内でバブリングするこ
とにより気泡が破裂することによる騒音が高くなり、こ
れを押さえるためボックス等を設け遮音(防音)をはか
る対策がとられている。
【0005】またこれまでの加湿器においては、酸素富
化空気や酸素の相対湿度が100%以上又は100%近
くまで加湿されるために、それを使用者の鼻腔等に供給
するために流通せしめるチューブ内で温度が低下して結
露し水滴が発生しやすく、また水面での気泡の破裂によ
り飛沫が同伴し鼻カニューラ側へ持ち込まれることによ
り患者の鼻へ入り込むことがあった。
【0006】この様に従来のものでは、水滴が使用者の
鼻腔等に入ることによる不快感やチューブ内でのバクテ
リア等の繁殖等の問題があった。これまでの加湿器にお
いて酸素富化空気等の流量を少なくした場合に特にこの
傾向が強く、その解決手段が必要とされていた。
【0007】単なる水面からの蒸発形式の加湿器で加湿
を行なう装置においても特に気体の流量が大きい場合に
単に取付けられたものでは蒸発潜熱により外気温度より
加湿器内の水温が数℃低下し蒸発潜熱に相当する熱の供
給が間に合わず、患者にとって快い加湿度までアップす
ることがむずかしいことがある。
【0008】
【発明の目的】本発明は、かかる問題点を解決すること
を目的としたものである。即ち、本発明は気体の流量が
減少してもその加湿の程度を、相対湿度で40〜70%
程度と従来の加湿器よりも低い湿度の範囲で適度に加湿
し得る加湿器を備えた呼吸用気体供給装置を提供するこ
とを目的としている。さらに本発明の目的は、使用時に
おいて低騒音の酸素富化気体供給装置を提供することに
ある。
【0009】
【発明の構成】かかる目的を達成すべく鋭意研究した結
果、驚くべきことには単なる水面蒸発形式の加湿器が非
常に有効であることを見い出し本発明に到達した。
【0010】即ち本発明は、呼吸用気体の発生手段と、
該発生手段から呼吸用気体を使用しに供する供給手段を
備えた呼吸用気体供給装置であって、該供給手段におい
て、呼吸用気体の流入部と、加湿された該気体の流出部
と、水を充填した受器部と蓋部とからなり、該流入部の
開口が充填水上の空間部に位置し、該呼吸用気体の少な
くとも一部が該空間部の少なくとも一部を通過すること
によって加湿されるようにした加湿手段が具備されてい
ることを特徴とした呼吸用気体供給装置を提供するもの
である。
【0011】かかる本発明の装置には、該加湿手段が、
該空間部を通過する呼吸用気体の流量に対応して充填水
面の面積を変更するための水面面積変更手段を具備した
ものである呼吸用気体供給装置が含まれる。尚かかる装
置には、該水面面積変更手段が、水面上に浮かんで水蒸
発を阻止し得る平面状部材からなり、該呼吸用気体の流
量の範囲に対応して定められた面積を有したものである
呼吸用気体供給装置が含まれる。
【0012】また本発明の装置には、該供給手段におい
て、該呼吸用気体の通過する流路での流動抵抗を段階的
に変更させて流量を設定するための流量設定手段を有
し、該流量設定手段の下流側に該加湿手段を有し、さら
に該加湿手段内又はその下流の加湿気体流出側に加湿気
体の流れを確認するための気体流れ確認手段を具備した
呼吸用気体供給装置が含まれる。尚、かかる装置には、
該気体流れ確認手段が、呼吸用気体の流れにより動き得
る目視可能な部材を具備したものである呼吸用気体供給
装置が含まれる。
【0013】さらに本発明の装置には、該供給手段に、
呼吸気流の特性値に基づいて呼吸における少なくとも一
部の所定位相を検知し得る機能を有した呼吸位相検知手
段による検知結果に基づいて開閉が制御される自動開閉
弁手段が具備された呼吸用気体供給装置が含まれる。
【0014】また本発明の装置には、該呼吸用気体の発
生手段が、圧力変動吸着型酸素濃縮手段、酸素ボンベ手
段及び液体酸素貯留手段から選ばれる少なくとも1種を
用いたものである呼吸用気体供給装置が含まれる。
【0015】さらに本発明の装置には、該呼吸用気体の
発生手段が、酸素よりも窒素を選択的に吸着し得る吸着
剤を充填した吸着床と、該吸着床へ圧縮空気を供給する
ための電動機付コンプレッサー手段と、該吸着床からの
酸素濃縮気体を受け取り貯留するためのサージタンク手
段を具備した圧力変動吸着型酸素濃縮手段であり、使用
に供する呼吸用気体の流量が高い範囲の運転状態に対応
して必要に応じて該電動機付コンプレッサー手段からの
放熱により加温された空気を該加湿手段の周囲を通過さ
せて加湿手段を加温するようにした請求項1の呼吸用気
体供給装置が含まれる。
【0016】以下に、必要に応じて図面を用いながら、
本発明につい更に詳細に説明する。図1は、本発明にお
いて用いられる加湿器の具体例を示したものであり、呼
吸用気体の流入部1と、流出部2と、充填水3の受器部
4と、その受器部にネジで接合されている蓋部5からな
っている。尚、流入部1は空間部7における端部6で開
口している。かかる加湿器を用いた場合には、従来のバ
ブル型の加湿器のような飛沫同伴による下流側チューブ
内での水滴発生がなく、例えば加湿器内の充填水が汚れ
たり菌等が存在しても下流側チューブに移動することは
ないので、衛生上より好ましい。
【0017】図2は、本発明において用いられる加湿器
のより好ましい例を示したものであり、充填水3の水面
に平板状部材8が浮かんだ状態にある。尚同図における
1〜7は図1と同じ内容を意味する。ここで平板状部材
8は、例えばプラスチックス製のプレートであってもよ
く、水に浮くようにしたプラスチックスのフイルム状部
材であってもよい。
【0018】かかる平板状部材8は、酸素が90%以含
の酸素濃縮気体等呼吸補助用気体の流量が例えば0.2
5〜2L/min (リットル/分)である場合に、それを
水面に浮かべたときの残りの水面を、その比較的低流量
の呼吸補助用気体を室温で40〜70%、より好ましく
は50〜70%の相対湿度まで加湿することができるだ
けの蒸発面積となるようにあらかじめ設計されて準備さ
れている必要がある。
【0019】この様な0.25〜2L/min なる低流量
域では、図1の如き充填水の水面全体からの蒸発で呼吸
補助用気体が例えば90%以上の高い相対湿度にまで加
湿されやすく、下流側での導管内での結露が発生する問
題が生じやすい。それ故、かかる低流量域での加湿度の
低減が特に必要とされていたものである。図2のような
本発明の加湿器を用いることによって、40〜70%程
度の従来よりも比較的低い湿度の範囲内におさえること
が確実に出来るようになった。尚、通常の鼻カニューラ
を用いる場合には、0.25〜2L/min の範囲の呼吸
補助気体の流量では鼻の周囲の多量の大気が吸気される
ので、例えば相対湿度が40%程度の加湿であっても、
患者にとっては鼻腔内の乾燥しすぎ等の問題を特に生じ
ないことが見い出された。この様に本発明の装置は、低
流量域での加湿の程度を通常よりも低くしても特に問題
のないことを確認したうえで、下流側チューブ内での結
露等による水滴発生を確実に防止するようにしたもので
ある。
【0020】図3は、通常のバブル形式の加湿器を用い
た場合の流量を加湿後の湿度の概略の関係(領域A)に
比較して、本願発明の加湿器を用いた場合の各々の概略
の関係(領域B)の方が、低流量域側で加湿の程度が充
分におさえられていることを示したものである。
【0021】本発明の加湿器における加湿に有効な水面
の面積を変更する手段としては、図2の如きものの他
に、例えば低流量域での運転の際に図4に示すように空
間部7を狭く仕切ることができるような円筒状等の仕切
り板を蓋5に取り付けたもの等があげられる。この場合
には、内側の圧力のバランスを取るために仕切り板に微
小孔を設けることが望ましい。尚、構造が簡単で洗浄等
が容易な図2の平板状部材8が実用上好ましい。
【0022】また本発明の加湿器における呼吸様気体の
流量が約3L/min 以上と多量の場合に加湿の程度が不
足とされるような時には、後述する如く併用する電動機
付コンプレッサーの排熱により加湿器を加温できるよう
に例えばその排熱により加温された空気を加湿器の周囲
に流すためのダクト等を設けたものが有効である。また
他の態様としては、必要に応じて、図1に示された加湿
器の充填水中にその一部が水面上に露出するように多孔
質部材を浸漬させて、毛管現象でその多孔質部材を上昇
した水を露出部分から蒸発させるようにしたものであっ
てもよい。
【0023】本発明の呼吸用気体供給装置における呼吸
用気体供給手段での加湿手段の上流側に具備される流量
設定手段としては、呼吸用気体の流路における流動抵抗
を段階的に変更してその流量を段階的に設定するものが
あげられる。その好ましい具体例としては例えば、孔径
の異なる複数の独立した貫通孔を有した薄い板状部材を
供え、その貫通孔を選択して気体を流すようにすること
によって流量を設定するものがあげられる。その他に、
板状部材のかわりに孔径又は長さの異なる細管を複数個
備えた流量設定器等もあげられる。
【0024】さらに加湿手段内又はその下流の加湿気体
流出側に具備される加湿気体の流れを確認するための気
体流れ確認手段の態様例としては、その気体の流れによ
って動き得る目視可能な部材を具備したものがあげられ
る。その具体例として、図5に示したような透明なプラ
スチック製テーパ管部材10内にそのテーパ管と異なる
色のプラスチックス球11を入れた流視計があげられ
る。そのプラスチック球11としては、呼吸用気体の流
量が例えば0.25L/min 〜5L/min の範囲で浮遊
し得る流動抵抗が問題とならないものであることが望ま
しい。尚、かかる流視計等の気体流れ確認手段は、単に
気体の流れが目視で確認できれば足り、流量測定の機能
を有さない簡単な構造のものでよい。
【0025】かかる流視計の好ましい態様として図6の
如く、透明管状部材100の中に気体流れが浮遊し得る
色の異なる球状材101を収納し、上部にスプリング状
部材102を固定したものがあげられる。気体流れ確認
手段の他の例としては、気体流れにより回転し得る羽根
車を具備させたものがあげられる。
【0026】図6の流視計の場合、加湿気体が流れない
状態において球は最下端に静止している。加湿気体が流
れると中間位置に球が浮遊する。このときの流量は最低
流量(たとえば0.2L/min で)、中間位置まで浮上
し、あらかじめ決められた最大流量(たとえば5L/mi
n 、好ましくは2L/min )においてもほぼ中間位置を
保つように設計されている。この場合、球に水滴(分)
が付着しても中央より上部のチューブ内径が拡大した部
分では水滴の付着の影響が軽減されるため、流視計の機
能をそこなうことはない。また付着した水滴も重力によ
り流下する。かかる流視計の構造としては、低流量域か
らステップ的に球の位置を変化させ(変化量を大きくと
り)視覚的に明らかにしたものが好ましい。
【0027】図7は、後述の如く気体流れ確認手段44
を前記の如き加湿手段27の下流側に設置した圧力変動
吸着型酸素濃縮気体供給装置を示したものである。
【0028】図8は、本発明において用いられる加湿手
段の内部に気体流れ確認手段を収納したものの例示であ
る。即ち加湿気体の流出部2の端部に、加湿気体の流れ
を確認するための手段である流視計103が具備されて
いる。尚図8における1〜7は図1と同じ内容を意味す
る。ここで流視計104としては、前述の図6で示され
るものが好ましい。
【0029】図9も、本発明において用いられる加湿手
段を示したものであり、図8と同じように加湿気体の流
出部2の端部に流視計104が具備されている。図9に
おける1〜8は図2と同じ内容を意味する。
【0030】図8,9の如く加湿手段の内部に流視計を
収納した場合には、加湿手段の下流側導管の途中に流視
計を配置した場合のように導管内での結露が発生して浮
遊球に水滴が付着して浮遊球の動きが悪くなるようなこ
とがなくなるので有利である。
【0031】本発明の装置における供給手段に、呼吸気
流の特性値に基づいて呼吸における少くとも一部の所定
位相を検知し得る機能を有した呼吸位相検知手段による
検知結果に基づいて開閉が制御される自動開閉弁手段を
具備されることが望ましい。この場合には、発生手段か
ら流出した呼吸用気体は、自動開閉弁手段(デマンドバ
ルブ)を備えた導管手段を経て解放型供給手段から使用
者の鼻又は口に導かれる。即ち呼吸位相に対応してデマ
ンドバルブの開閉を制御することによって、例えば吸気
相の前半の時期にのみ呼吸用気体を供給することが可能
となる。
【0032】尚解放型供給手段は、患者の鼻孔や口に対
して密閉されない状態で呼吸用気体を供給するものであ
って、例えば鼻カニューラが例としてあげられる。
【0033】呼吸位相検知手段としては、呼吸の際の呼
気及び呼気のサイクルが検知できるものであればいかな
るものであってもよい。その具体例としては、呼気及び
呼気の通路における気流に関する圧力、温度、湿度等の
呼吸に基づいて変化する値を検知するための手段があげ
られる。
【0034】圧力に基づく検知手段としては、圧力変動
を検知するものと、圧力自体を測定するものがあるが、
前者が実用上好ましく、特に圧力の変化速度を検知する
ようにしたものが感度を高めるうえで有効である。圧力
変動を検知するための手段としては、例えば呼気及び呼
気が通過する通路である鼻孔等において開口部を有した
導管内にダイヤフラム等を用いた圧力変動検知手段があ
げられる。これらの中で、圧力変動検知手段が、鼻孔等
の呼吸気流中から離れた位置でその変動を検知できるこ
とから便利であり、特に圧力変動検知のための導管手段
を呼吸用気体を供給するための導管手段と共通にできる
利点がある。
【0035】本発明の装置は、かかる呼吸位相検知手段
の検知結果に基づいてデマンドバルブの自動開閉を行な
うための制御手段を備えている。尚、かかる制御手段と
しては、通常用いられるいかなるものであってもよく、
例えばマイクロコンピュータ等を用いたものがあげられ
る。
【0036】本発明における呼吸用気体の好ましいもの
は、空気中の酸素を濃縮した気体や酸素があげられる。
また呼吸用気体の発生手段としては、空気中の酸素を濃
縮する酸素濃縮手段の他に、酸素又は酸素濃縮気体を高
圧充填せしめたボンベを用いたものや、液体酸素を充填
せしめたタンクを用いたもの等があげられる。かかる酸
素濃縮手段の好ましいものとしては、圧力変動吸着型酸
素濃縮手段があげられる。
【0037】図7は、圧力変動吸着型酸素濃縮手段を用
いた本発明の呼吸用気体供給装置の具体例を示したもの
である。即ち、電磁弁32、38を開いた状態で、図7
の如く弁25を介してコンプレッサー24により加圧空
気を吸着床21に導入して吸着剤22に窒素を吸着さ
せ、得られた酸素濃縮気体が導管33を介してサージタ
ンク23に貯留される。サージタンク23に貯留された
酸素濃縮気体は、減圧弁39により調圧された後、除菌
フィルター40により除菌され、流量設定器42により
所定の流量に設定され、加湿器27により加湿され、導
管43に連結された鼻カニューラを経て呼吸器疾患の患
者等に供給される。尚、加湿器27として、前記の如き
図2に示されたものが好ましく用いられる。また流視計
44は、前記した図5のような目視可能な気体の流れ確
認手段である。
【0038】所定時間吸着を続けた後、弁32を閉じ
て、弁25を切り換えることによってコンプレッサー2
4を真空ポンプとして使用して、吸着床21内の圧力を
減圧して脱着を行なう。所定の時間脱着を行なった後、
弁25を切り換えて加圧空気を吸着床21に導入せし
め、さらには弁32を開いてサージタンク23から酸素
濃縮気体を逆流させることによって、吸着床を再加圧し
たうえで、引き続き加圧空気を吸着床21に導入しなが
ら吸着工程を実施する。
【0039】尚、サージタンク23の下流側の導管34
に、逆止弁を介して製品タンクを直列に配置させてもよ
く、その場合には再加圧の際にサージタンクの内圧が製
品タンクよりも低下しても製品タンクからは逆流しな
い。
【0040】図7中、送風機26は主にコンプレッサー
24を冷却するための冷却風を流すためのものである。
【0041】本発明の装置の好ましい具体的態様とし
て、コンプレッサー24と送風機26を消音用ボックス
内に収納せしめ、そのボックス内に開口部のある仕切り
板を設けて冷却用空気流れの上流側の室に送風機26
を、下流側の室にコンプレッサー24を配置して、流路
切換弁25の吸気側導管手段の開口端を送風機を収納し
た室に位置させたものがあげられる。尚、装置の冷却用
空気の取入れ口にはフィルターが具備されることが望ま
しい。
【0042】酸素濃縮気体の流量が例えば4L/min 程
度以上と大きい場合で、加湿器27を図1のようにして
用いても水の蒸発量が不足するような時には、必要に応
じてコンプレッサーの放熱により加温された空気をダク
ト等により加湿器27の周囲に流すようにすることが望
ましい。また加湿器27から流視計44までの間のチュ
ーブについても、そのチューブ内での結露によるくもり
等を防止するために、同様に加温された空気をチューブ
の周囲に流すようにすることが望ましい。
【0043】さらに本発明には、呼吸用気体の発生手段
と、該発生手段からの呼吸用気体を使用に供する供給手
段を備えた呼吸用気体供給装置であって、該供給手段に
おいて、該呼吸用気体を加湿するための加湿手段と、そ
の下流側に呼吸用気体の流れにより動き得る目視可能な
部材を備えた該気体流れを確認するための気体流れ確認
手段を具備していることを特徴とした呼吸用気体供給装
置が含まれる。かかる装置における加湿手段としては、
前記のような静止水面蒸発形式のものの他、バブル形式
のもの等があげられ、気体流れ確認手段の具体例として
は前記のものがあげられる。尚このような呼吸用気体供
給装置では、特に呼吸器疾患患者等の使用者にとって呼
吸用気体の流れが自分の目で直接確認できるという安心
感を与える実用上大きな利点が得られる。
【0044】
【発明の効果】本発明の呼吸用気体供給装置では、特に
呼吸用気体の供給量が低い場合の加湿の程度を低くおさ
えることによって、下流側チューブ内での水滴発生を確
実に防止することができ、衛生的にも大きく改善するこ
とができる実用上優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置に用いられる加湿手段の模式的例
示。
【図2】本発明の装置に用いられるより好ましい加湿手
段の模式的例示。
【図3】本発明の静水面蒸発タイプの加湿手段と従来の
バブルタイプの加湿手段を、加湿の程度と気体流量の関
係で比較した模式的例示。
【図4】本発明の装置に用いられる他の加湿手段の例
示。
【図5】本発明の装置に用いられる気体流れ確認手段の
例示。
【図6】本発明の装置に用いられる気体流れ確認手段の
例示。
【図7】本発明の装置のフローシートによる例示。
【図8】本発明の装置に用いられる加湿手段の例示。
【図9】本発明の装置に用いられる加湿手段の例示。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼吸用気体の発生手段と、該発生手段か
    らの呼吸用気体を使用に供する供給手段を備えた呼吸用
    気体供給装置であって、該供給手段において、呼吸用気
    体の流入部と、加湿された該気体の流出部と、水を充填
    した受器部と蓋部とからなり、該流入部の開口が充填水
    上の空間部に位置し、該呼吸用気体の少なくとも一部が
    該空間部の少なくとも一部を通過することによって加湿
    されるようにした加湿手段が具備されていることを特徴
    とした呼吸用気体供給装置。
  2. 【請求項2】 該加湿手段が、該空間部を通過する呼吸
    用気体の流量に対応して充填水面の面積を変更するため
    の水面面積変更手段を具備したものである請求項1の呼
    吸用気体供給装置。
  3. 【請求項3】 該水面面積変更手段が、水面上に浮かん
    で水蒸発を阻止し得る平面状部材からなり、該呼吸用気
    体の流量の範囲に対応して定められた面積を有したもの
    である請求項2の呼吸用気体供給装置。
  4. 【請求項4】 該供給手段には、該呼吸用気体の通過す
    る流路での流動抵抗を段階的に変更させて流量を設定す
    るための流量設定手段を有し、該流量設定手段の下流側
    に該加湿手段を有し、さらに該加湿手段内又はその下流
    の加湿気体流出側に加湿気体の流れを確認するための気
    体流れ確認手段を具備した請求項1の呼吸用気体供給装
    置。
  5. 【請求項5】 該気体流れ確認手段が、呼吸用気体の流
    れにより動き得る目視可能な部材を具備したものである
    請求項4の呼吸用気体供給装置。
  6. 【請求項6】 該供給手段に、呼吸気流の特性値に基づ
    いて呼吸における少なくとも一部の所定位相を検知し得
    る機能を有した呼吸位相検知手段による検知結果に基づ
    いて開閉が制御される自動開閉弁手段が具備された請求
    項1の呼吸気体供給装置。
  7. 【請求項7】 該呼吸用気体の発生手段が、圧力変動吸
    着型酸素濃縮手段、酸素ボンベ手段及び液体酸素貯留手
    段から選ばれる少なくとも1種を用いたものである請求
    項1の呼吸気体供給装置。
  8. 【請求項8】 該呼吸用気体の発生手段が、酸素よりも
    窒素を選択的に吸着し得る吸着剤を充填した吸着床と、
    該吸着床へ圧縮空気を供給するための電動機付コンプレ
    ッサー手段と、該吸着床からの酸素濃縮気体を受け取り
    貯留するためのサージタンク手段を具備した圧力変動吸
    着型酸素濃縮手段であり、使用に供する呼吸用気体の流
    量が高い範囲の運転状態に対応して必要に応じて該電動
    機付コンプレッサー手段からの放熱により加温された空
    気を該加湿手段の周囲を通過させて加湿手段を加温する
    ようにした請求項1の呼吸用気体供給装置。
  9. 【請求項9】 呼吸用気体の発生手段と、該発生手段か
    らの呼吸用気体を使用に供する供給手段を備えた呼吸用
    気体供給装置であって、該供給手段において、該呼吸用
    気体を加湿するための加湿手段と、その下流側に呼吸用
    気体の流れにより動き得る目視可能な部材を備えた該気
    体流れを確認するための気体流れ確認手段を具備してい
    ることを特徴とした呼吸用気体供給装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009242187A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Ngk Spark Plug Co Ltd 酸素濃縮器
JP2010220711A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Air Water Inc 医薬性ガス投与装置
JP2012245030A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Air Water Inc 医療用吸入ガスの供給装置
JP6291616B1 (ja) * 2017-06-03 2018-03-14 株式会社三幸製作所 流量目安計
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