JP2009241660A - 後輪独立操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータで雄ねじ部材を回転させた際に、雄ねじ部材で雌ねじ部材を円滑に送り出すことができる後輪独立操舵装置を提供する。
【解決手段】後輪独立操舵装置10は、アクチュエータ15のハウジング30内に備えたモータ38を回転させ、モータ38の回転を雄ねじ部材107に伝え、雄ねじ部材107の回転で雌ねじ部材108と一体に出力ロッド34を軸方向に送り出してアクチュエータ15を伸縮させることで、後輪18の舵角を制御するものである。この後輪独立操舵装置10は、第2ハウジング33および出力ロッド34間に複数の球体が設けられ、出力ロッド34を回転不能で、かつ、送出し可能に支持する回転防止部35を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、アクチュエータを伸縮させて後輪の舵角を制御する後輪独立操舵装置に関する。
後輪独立操舵装置のなかには、アクチュエータで後輪のトー角を変化させて操縦安定性能を高めるようにしたものが知られている。
このアクチュエータは、モータの駆動で雄ねじ部材を回転させ、雄ねじ部材の回転で雌ねじ部材をモータから離れる方向や近づく方向に送り出すように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
EP0340823A1
ところで、雄ねじ部材の回転で雌ねじ部材を送り出すためには、雌ねじ部材が雄ねじ部材とともに回転しないようにする必要がある。
そこで、雌ねじ部材を回転しないようにするために、雌ねじ部材の外周面に軸線方向の案内溝を形成し、この案内溝にボルトの先端部を差し込んでいる。
雄ねじ部材が回転したとき、案内溝の側壁がボルトに当たって雌ねじ部材の回転を阻止することが可能である。
一方、案内溝を軸線方向に延ばすことで雌ねじ部材の軸線方向への移動が可能である。
よって、モータの駆動で雌ねじ部材を送り出すことでアクチュエータが伸縮し、後輪のトー角を制御することが可能であるとされている。
しかし、特許文献1の後輪独立操舵装置では、案内溝の側壁をボルトに当てて雌ねじ部材の回転を阻止している。
このように、案内溝の側壁をボルトに当てることで、雌ねじ部材を送り出す際に、ボルトおよび側壁間に摩擦抵抗が発生する。
このため、モータの駆動で雄ねじ部材を回転した際に、雄ねじ部材で雌ねじ部材を円滑に送り出すことが難しい。
本発明は、モータで雄ねじ部材を回転させた際に、雄ねじ部材で雌ねじ部材を円滑に送り出すことができる後輪独立操舵装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、アクチュエータのハウジング内に備えたモータを回転させ、前記モータの回転を雄ねじ部材に伝え、前記雄ねじ部材の回転で雌ねじ部材と一体にロッド部材を軸方向に送り出してアクチュエータを伸縮させることで、後輪の舵角を制御する後輪独立操舵装置において、前記ハウジングおよび前記ロッド部材間に複数の球体が設けられ、前記ロッド部材を回転不能で、かつ、送出し可能に支持する回転防止部を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明において、前記回転防止部は、前記ロッド部材の外周面のうち周方向に等間隔な部位に、少なくとも3個の第1案内溝が軸方向に延びた状態で形成され、前記ハウジングの内周面のうち前記第1案内溝に対応する部位に、第2案内溝が軸方向に延びた状態で形成され、互いに対向する前記第1案内溝および前記第2案内溝に前記球体が嵌入されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ハウジングおよびロッド部材間に複数の球体を設けた回転防止部を備えた。そして、この回転防止部で、ロッド部材を回転不能に支持するとともに、送出し可能に支持するようにした。
よって、モータで雄ねじ部材を回転させた際に、回転防止部でロッド部材の回転を阻止することができる。
一方、回転防止部でロッド部材を送出し可能に支持することで、雌ねじ部材を送り出すことができる。
ここで、回転防止部として複数の球体を用いた。よって、雌ねじ部材を送り出す際に、複数の球体を回転させて、ハウジングおよび球体間の摩擦抵抗やロッド部材および球体間の摩擦抵抗を減らすことができる。
これにより、モータで雄ねじ部材を回転させた際に、雄ねじ部材で雌ねじ部材を円滑に送り出すことができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、ロッド部材の外周面に第1案内溝を軸方向に延びた状態で形成し、ハウジングの内周面に第2案内溝を軸方向に延びた状態で形成した。そして、互いに対向する第1、第2の案内溝に球体を嵌入した。
これにより、回転防止部を簡単な構成とすることができるので、アクチュエータをコンパクトに抑えることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
図1は本発明に係る後輪独立操舵装置を示す斜視図、図2は図1の2矢視図である。
後輪独立操舵装置10は、車体11に上下動可能に連結されたアッパアーム12およびロアアーム13と、アッパアーム12およびロアアーム13に操舵自在に連結されたナックル14と、ナックル14を操舵するアクチュエータ15と、ナックル14の上下動を緩衝する懸架ばね付きダンパー16とを備えた四輪操舵車両用のダブルウイッシュボーン式のリヤサスペンションである。
ナックル14に後輪18が回転自在に支持されている。
アッパアーム12は、基端部がゴムブッシュジョイント21,21で車体11に上下動可能に連結されている。
ロアアーム13は、基端部がゴムブッシュジョイント22…で車体11に上下動可能に連結されている。
アッパアーム12の先端部およびロアアーム13の先端部にボールジョイント23,24を介してナックル14の上部および下部がそれぞれ連結されている。
アクチュエータ15は、基端部がゴムブッシュジョイント26を介して車体11に連結され、先端部がボールジョイント27を介してナックル14の後部位14aに連結されている。
懸架ばね付きダンパー16は、上端部16aが車体11(具体的には、サスペンションタワーの上壁19)に設けられ、下端部16bがゴムブッシュジョイント28を介してナックル14の上部に連結されている。
後輪独立操舵装置10によれば、アクチュエータ15を伸長することで、ナックル14の後部位14aが車幅方向外側に押圧されて後輪18のトー角をトーイン方向に制御させることができる。
一方、アクチュエータ15を収縮することで、ナックル14の後部位14aが車幅方向内側に引っ張られて後輪18のトー角をトーアウト方向に制御させることができる。
すなわち、アクチュエータ15は、トー角をコントロールするトーコントロールアクチュエータである。
よって、通常のステアリングホイール(不図示)の操作による前輪の操舵に加えて、後輪18のトー角を制御して車両の直進安定性能や旋回性能を高めることができる。
後輪18のトー角は、例えば、車速やステアリングホイールの操舵角に応じて制御される。
以下、図3〜図6に基づいてアクチュエータ15の構造を詳しく説明する。
図3は図1の3−3線断面図である。
アクチュエータ15は、車体11(図2参照)側に連結されるゴムブッシュジョイント26が設けられた第1ハウジング31と、第1ハウジング31にボルト32…で一体に設けられた第2ハウジング33と、第2ハウジング33に回転防止部35を介してスライド自在に支持された出力ロッド(ロッド部材)34とを備えている。
出力ロッド34は、その端部34bに、ナックル14の後部位14aに連結されるボールジョイント27が設けられている。
なお、出力ロッド34の端部34bをボールジョイント27でナックル14の後部位14aに連結した理由については後述する。
第1、第2のハウジング31,33は、フランジ31a,33aがボルト32…で締結されることで一体に連結されている。すなわち、第1、第2のハウジング31,33でハウジング30が形成されている。
第1ハウジング31は、内部にモータ38が収納されている。
第2ハウジング33は、内部に、モータ38に連結された減速機41と、減速機41に連結されたカップリング42と、カップリング42に連結された送りねじ機構43とが収納されている。
モータ38は、カップ状のヨーク45と、ヨーク45のフランジ45aにボルト46…で締結されたベアリングホルダ47とを備えている。
ヨーク45およびベアリングホルダ47を締結するボルト46…を、第1ハウジング31にねじ結合することでモータ38は第1ハウジング31に取り付けられている。
ヨーク45の内周面に環状のステータ48が支持され、ステータ48内にロータ49が配置されている。
ロータ49の回転軸51は、一端部がヨーク45の底部にボールベアリング52を介して回転自在に支持され、他端部がベアリングホルダ47にボールベアリング53を介して回転自在に支持されている。
ベアリングホルダ47は、内面に、回転軸51のコミュテータ54に摺接するブラシ55が支持されている。
ブラシ55から延びた導線56が、グロメット57を介して外部に引き出されている。
減速機41は、第1遊星歯車減速機構61および第2遊星歯車減速機構62が直列に連結されている。
第1、第2の遊星歯車減速機構61,62を直列に連結することで、モータ38の回転を減速機41で大きく減速させてカップリング42に伝えることができる。
カップリング42に伝えられた回転は、送りねじ機構43の入力フランジ81に伝えられる。
図4は図3の4部拡大図である。
第2ハウジング33の内周面33cと出力ロッド34の外周面34aとの間に回転防止部35が介在されている。
第2ハウジング33の軸方向端部106にエンド部材105がねじ結合されている。このエンド部材105で第2ハウジング33と出力ロッド34との間から回転防止部35が抜け出さないように保持されている。
回転防止部35は、出力ロッド34の回転を阻止し、出力ロッド34の送出しを可能に支持するものである。
なお、回転防止部35については図5、図6で詳しく説明する。
出力ロッド34内に送りねじ機構43が収納されている。
送りねじ機構43は、入力フランジ81(図3参照)に同軸上に設けられた雄ねじ部材107と、雄ねじ部材107の外周にねじ結合された雌ねじ部材108とを備えている。
雄ねじ部材107は、一端側(右側)が入力フランジ81の中心を貫通してナット112(図3参照)で締結されている。
雌ねじ部材108は、中空の出力ロッド34の内周面に嵌合され、他端側(左側)の外周が出力ロッド34の内周にねじ結合部114でねじ結合されている。
この送りねじ機構43は、入力フランジ81(図3参照)の回転を雄ねじ部材107に伝えることで、雌ねじ部材108を軸線111方向(軸方向)に移動させることができる。
よって、雌ねじ部材108と一体に出力ロッド34を軸線111方向に移動させることができる。
ここで、アクチュエータ15には、出力ロッド34の移動位置を検出し、検出した移動位置を制御装置(図示せず)にフィードバックする位置検出手段120が設けられている。
位置検出手段120は、出力ロッド34の外周にボルト121で固定された被検出部122と、被検出部122の位置を磁気的に検出する検出部123とを備えている。
検出部123は、第2ハウジング33に設けられたセンサ本体124に収納されている。
被検出部122は、一例として、永久磁石が用いられている。
検出部123は、一例として、コイル等が用いられている。
第2ハウジング33には開口部33bが形成されている。開口部33bを形成することで、出力ロッド34の移動に伴って被検出部122が移動した際に、被検出部122が第2ハウジング33に干渉することを防止できる。
図3に戻って、アクチュエータ15によれば、ハウジング30内に備えたモータ38を回転させ、モータ38の回転を入力フランジ81を介して雄ねじ部材107に伝えることができる。
雄ねじ部材107が回転することで、雌ねじ部材108を軸線111方向(軸方向)に送り出すことができる。
雌ねじ部材108を送り出してアクチュエータ15を伸縮させることで、後輪18(図2参照)の舵角を制御することができる。
つぎに、回転防止部35を図5〜図6に基づいて説明する。
図5は本発明に係る後輪独立操舵装置の回転防止部を示す分解斜視図、図6は図4の6−6線断面図である。
回転防止部35は、出力ロッド34の外周面34aに形成された複数の第1案内溝71と、第2ハウジング33の内周面33cに形成された複数の第2案内溝72と、第1案内溝71および第2案内溝72に設けられたボール支持体73とを備えている。
出力ロッド34の外周面34aと第2ハウジング33の内周面33cとの間に隙間S(図6参照)が形成されている。
第1案内溝71は、出力ロッド34の外周面34aのうち周方向に等間隔な部位に、一例として、3個が軸線111方向(軸方向)に延びた状態で形成されている。
それぞれの第1案内溝71の内側端部71aには、リテーナ77の内側係止片84を差込可能な係止溝部75が形成されている。
第2案内溝72は、第2ハウジング33の内周面33cのうち、第1案内溝71に対応する部位に軸線111方向に延びた状態で形成されている。
それぞれの第2案内溝72の外側端部72aには、リテーナ77の外側係止片85を収納可能な係止凹部76が形成されている。
ボール支持体73は、軸線111方向に延びた帯状のリテーナ77と、リテーナ77に所定間隔をおいて設けられた複数の球体78とが備えられている。
リテーナ77は、軸線111方向に直線状に延出されたリテーナ本体83と、リテーナ本体83の内端部に設けられた内側係止片84と、外端部に設けられた外側係止片85とを有する。
図5に示すリテーナ77の板厚T寸法は、外周面34aおよび内周面33c間の隙間S(図6参照)より小さく形成されている。
よって、リテーナ本体83を外周面34aおよび内周面33c間の隙間Sに配置することが可能である。
リテーナ本体83は、球体78を回転自在に支持する複数の嵌入部83aが所定間隔をおいて設けられている。
リテーナ本体83の嵌入部83aに球体78を回転自在に支持した状態において、球体78の一部が第1、第2の案内溝71,72側にそれぞれ突出されている。
リテーナ77の嵌入部83aから突出された球体の一部は、互いに対向する第1案内溝71および第2案内溝72にそれぞれ嵌入されている。
この状態で、内側係止片84が係止溝部75に差し込まれ(係止され)、外側係止片85が係止凹部76に収容(係止)されている。
第2ハウジング33の軸方向端部106の雌ねじ106aに、エンド部材105の雄ねじ105aがねじ結合され、エンド部材105が外側係止片85に当接されている。
よって、ボール支持体73の軸線111方向への移動が阻止され、ボール支持体73が、第1案内溝71および第2案内溝72に保持されている。
これにより、ボール支持体73、すなわち、回転防止部35で出力ロッド34が支持されている。
出力ロッド34は、第2ハウジング33に対して隙間Sの間隔をおいて同軸上に配置されている。
また、第2ハウジング33の雌ねじ106aに、エンド部材105の雄ねじ105aをねじ結合するだけでボール支持体73を支持できるので、回転防止部35を容易に備えることができる。
以上説明したように、第2ハウジング33および出力ロッド34間に3個のボール支持体73が設けられ、球体の一部が第1案内溝71および第2案内溝72にそれぞれ嵌入されている。
よって、複数の球体78は、第1、第2の案内溝71,72に対して直交する方向に移動不能に支持されている。
これにより、第2ハウジング33に対して出力ロッド34が軸線111を中心に回転することを、複数の球体78で防ぐことができる。
一方、複数の球体78は、第1、第2の案内溝71,72に沿って移動可能に支持されている。
これにより、第2ハウジング33に対して出力ロッド34が軸線111に沿って移動することを複数の球体78の回転により許容することができる。
すなわち、出力ロッド34は、軸線111を中心にして回転不能に、かつ、軸線111に沿って移動可能に支持されている。
したがって、モータ38(図3参照)で雄ねじ部材107を回転させた際に、回転防止部35で出力ロッド34の回転を阻止した状態で、出力ロッド34を雌ねじ部材108と一体に軸線111に沿って送り出すことができる。
ここで、回転防止部35は、出力ロッド34の外周面34aに第1案内溝71を形成し、第2ハウジング33の内周面33cに第2案内溝72を形成し、第1、第2の案内溝71,72に複数の球体78を嵌入した。
これにより、回転防止部35を簡単な構成とすることができるので、アクチュエータ15(図3参照)をコンパクトに抑えることができる。
つぎに、回転防止部35の作用を図3、図4に基づいて説明する。
図3に示すモータ38で雄ねじ部材107を回転させた際に、出力ロッド34が軸線111を中心にして回転することを回転防止部35で阻止される。
出力ロッド34の回転を阻止することで、出力ロッド34を雌ねじ部材108と一体に軸線111に沿って送り出すことができる。
ここで、図4に示すように、回転防止部35は複数の球体78を備えている。よって、出力ロッド34を軸線111方向に送り出す際に複数の球体78が回転する。
複数の球体78が回転することで、第2ハウジング33(具体的には、第2案内溝72)および球体78…間の摩擦抵抗や、出力ロッド34(具体的には、第1案内溝71)および球体78…間の摩擦抵抗を減らすことができる。
これにより、モータ38(図3参照)で雄ねじ部材107を回転させた際に、雄ねじ部材107で出力ロッド34を円滑に送り出すことができる。
ここで、出力ロッド34の端部34b(図3参照)、アクチュエータ15の先端部をボールジョイント27でナックル14の後部位14aに連結した理由について説明する。
ボールジョイント27は、ナックル14の後部位14aに連結されたスタッド91と、スタッド91の先端に一体形成された球体92と、球体92に嵌合されたソケット93とを有する。
ボールジョイント27は、ソケット93が球体92の球面に沿って任意の方向に摺動自在に嵌合されている。
このため、ボールジョイント27をナックル14との連結に用いるためには、出力ロッド34の回転を回転防止部35で阻止する必要がある。
出力ロッド34の回転を回転防止部35で阻止することで、出力ロッド34の回転でソケット93が球体92を中心にして回転することを防止できる。
よって、回転防止部35を備えることで、出力ロッド34の端部34bを、ゴムブッシュジョイントに代えてボールジョイント27を介してナックル14の後部位14aに連結することが可能である。
ところで、前述したように、ボールジョイント27は、球体92の球面に沿ってソケット93を任意の方向に円滑に摺動させることが可能である。
よって、アクチュエータ15の伸縮に応じてナックル14が変位する際に、ナックル14の変位をソケット93の摺動で円滑に吸収できる。
これにより、ナックル14が変位する際に、ナックル14側から出力ロッド34に、出力ロッド34の送出しを損なわせる荷重が作用することがない。
したがって、出力ロッド34を軸線111方向に一層円滑に送り出すことができる。
なお、前記実施の形態では、回転防止部35のボール支持体73を、出力ロッド34の外周面34aに沿って等間隔に3個設けた例について説明したが、ボール支持体73の個数はこれに限定するものではない。
また、前記実施の形態では、リテーナ77に内側係止片84および外側係止片85を備え、内外側の係止片84,85をそれぞれ係止溝部75および係止凹部76に係止することで回転防止部35を保持する例を説明したが、内外側の係止片84,85、係止溝部75および係止凹部76の形状は適宜変更が可能である。
さらには、回転防止部35を保持する方法はこれに限定するものではない。
本発明は、アクチュエータを伸縮させて後輪の舵角を制御する後輪独立操舵装置を備えた自動車への適用に好適である。
本発明に係る後輪独立操舵装置を示す斜視図である。 図1の2矢視図である。 図1の3−3線断面図である。 図3の4部拡大図である。 本発明に係る後輪独立操舵装置の回転防止部を示す分解斜視図である。 図4の6−6線断面図である。
符号の説明
10…後輪独立操舵装置、15…アクチュエータ、18…後輪、30…ハウジング、33…第2ハウジング、33c…内周面、34…出力ロッド(ロッド部材)、34a…外周面、35…回転防止部、38…モータ、71…第1案内溝、72…第2案内溝、78…球体、107…雄ねじ部材、108…雌ねじ部材、111…軸線。

Claims (2)

  1. アクチュエータのハウジング内に備えたモータを回転させ、前記モータの回転を雄ねじ部材に伝え、前記雄ねじ部材の回転で雌ねじ部材と一体にロッド部材を軸方向に送り出してアクチュエータを伸縮させることで、後輪の舵角を制御する後輪独立操舵装置において、
    前記ハウジングおよび前記ロッド部材間に複数の球体が設けられ、前記ロッド部材を回転不能で、かつ、送出し可能に支持する回転防止部を備えたことを特徴とする後輪独立操舵装置。
  2. 前記回転防止部は、
    前記ロッド部材の外周面のうち周方向に等間隔な部位に、少なくとも3個の第1案内溝が軸方向に延びた状態で形成され、
    前記ハウジングの内周面のうち前記第1案内溝に対応する部位に、第2案内溝が軸方向に延びた状態で形成され、
    互いに対向する前記第1案内溝および前記第2案内溝に前記球体が嵌入されたことを特徴とする請求項1記載の後輪独立操舵装置。
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