JP2009241523A - 熱転写受像シート - Google Patents
熱転写受像シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009241523A JP2009241523A JP2008093621A JP2008093621A JP2009241523A JP 2009241523 A JP2009241523 A JP 2009241523A JP 2008093621 A JP2008093621 A JP 2008093621A JP 2008093621 A JP2008093621 A JP 2008093621A JP 2009241523 A JP2009241523 A JP 2009241523A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- mark
- thermal transfer
- sheet
- transfer image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
【解決手段】 基材シート2の一方の面に染料受容層3を設け、該基材シート2の他方の面に裏面層4を設けた熱転写受像シート1において、該裏面層4に離型剤を含有し、かつ該基材シート2と裏面層4との間に、エポキシアクリレートオリゴマーからなる電離放射線硬化型インキにより印刷されて形成されたマーク5を有することを特徴とすることにより、上記課題を解決できた。
【選択図】 図1
Description
(基材シート)
本発明で使用する基材シート2としては、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打ち用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等のセルロース繊維紙、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリレート等の各種のプラスチックフィルムまたはシート等が使用でき、また、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム、あるいは基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム等も使用でき、特に限定されない。また、上記基材シートの任意の組合せによる積層体も使用できる。
本発明における熱転写受像シートにおける染料受容層3は、熱転写シートから移行してくる昇華染料を受容し、形成された画像を維持する為のものである。受容層を形成する為の樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
染料受容層と基材シートの間には、染料受容層と基材シートとの接着性、白色度、クッション性、隠蔽性、帯電防止性、カール防止性等の付与を目的とし、従来公知のあらゆる中間層を設けることができる。中間層に用いるバインダー樹脂としてはポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等が挙げられ、これらの樹脂のうちの活性水酸基を有するものについてはさらにそれらのイソシアネート硬化物をバインダーとすることもできる。
本発明の熱転写受像シートでは、基材シートと離型剤を含有する裏面層との間に、エポキシアクリレートオリゴマーからなる電離放射線硬化型インキにより印刷されて形成されるマーク5を有するものである。その電離放射線硬化型インキは、電離放射線硬化型樹脂と、着色剤と、添加剤から構成され、溶媒として溶剤を用いていないもので、無溶剤タイプのインキである。その電離放射線硬化型樹脂としては、電離放射線硬化型樹脂の予備重合物である液状樹脂(プレポリマー、オリゴマー)は、モノマーや、反応性希釈剤、光重合開始剤等が添加され、電離放射線が照射されて、流動性のある柔らかい状態から三次元網目を形成して、硬化し、硬いプラスチック状態になる。
尚、図示しないが、上記のマークが形成された熱転写受像シートに対し、マークを覆う形態で、基材シートの裏面側に裏面層を、従来公知の印刷方法で、形成される。
本発明の熱転写受像シートは、基材シートの一方の面に染料受容層を設け、該基材シートの他方の面に、上記のマークを介して、裏面層4を形成するものである。この裏面層は、熱転写の際のサーマルヘッドの熱による受像シートのカールを防止し、重ねた場合の耐ブロッキング性及びプリンターでの搬送性等の滑り性を向上させること、更に、印画面と裏面を重ねて保存した時に、印画面の染料の移行による裏面の汚染を防止し、また印画前の受容層面と、裏面とを重ねて保存した後に、受容層の転写感度の低下を防止するため、また熱転写受像シートの表裏を間違えて、プリンターに装填した場合、受像シートの裏面に印画しても転写シートと融着せずに離型して、排紙させるため等のために設ける。本発明の裏面層は、染料染着性の低い樹脂を固着剤とし、離型剤を含有するもので、これに必要に応じて、有機フィラーや無機フィラー等を含有させて、形成することができる。
(実施例1)
基材シートの紙芯材としてコート紙の坪量129g/m2(厚さ130μm)を用い、該紙芯材の裏面層側に、厚さ25μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを、下記組成の接着層用塗工液で、塗工量5g/m2(乾燥後)で、貼合した。
ウレタン系樹脂(タケラックA969V、三井化学ポリウレタン(株)製) 30部
イソシアネート化合物(タケネートA5、三井化学ポリウレタン(株)製) 10部
酢酸エチル 120部
(裏面層塗工液組成)
ブチラール樹脂[BX−1 積水化学工業(株)製] 20部
離型剤(付加重合型シリコーンA) 2部
触媒[CAT−PL−50T 信越化学工業(株)製] 1部
充填剤 ナイロン12フィラー[MMW−330 神東塗料(株)製] 4部
溶剤(MEK/トルエン 重量比1:1) 80部
なお、上記付加重合型シリコーンAとは、前記の化学式1及び2において、各々のシリコーン化合物のメチル基のうち、50%がフェニル基であるものを意味する。
(中間層用塗工液組成)
ポリエステル樹脂(バイロナールMD−1480、東洋紡績(株)製) 10部
ケイ酸塩(ラポナイトJS、ウィルバー・エリス(株)製) 10部
濡れ性改善剤(サーフィノール104、日信化学工業(株)製) 0.5部
水 79.5部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ソルバインC、日信化学工業(株)製) 60部
エポキシ変性シリコーン(X−22−3000T、信越化学工業(株)製) 1.2部
メチルスチル変性シリコーン(24−510、信越化学工業(株)製) 0.6部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 5部
実施例1で作製した熱転写受像シートのマークインキを、表1に示す組成のマークインキ2に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の熱転写受像シートを作製した。
実施例1で作製した熱転写受像シートのマークインキを、表1に示す組成のマークインキ3に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の熱転写受像シートを作製した。
実施例1で作製した熱転写受像シートにおいて、ミクロボイドを有するポリエチレンテレフタレートフィルム/紙芯材/透明PETフィルムの接着層により貼合された基材シートを用い、その透明PETフィルム上の全面に、実施例1で使用した裏面層塗工液により、ワイヤーバーコーティングにより、乾燥塗布量が2.0g/m2になるように塗布、乾燥して、裏面層を形成した。その裏面層の上に、実施例1で使用したマークインキを用いて、図1に示すような位置に検知マークを、フレキソ印刷により、固形分2.5g/m2になるように印刷形成した。但し、UVランプ(180W/cm)による照射を、フレキソ印刷スピードに合わせて100m/minで、印刷直後、搬送しながら、積算光量35mj/cm2で行ない、マークを硬化させた。それ以外は、実施例1と同様にして、比較例1の熱転写受像シートを作製した。
上記の作製した実施例及び比較例の熱転写受像シートについて、同じ実施例、比較例で作製した熱転写受像シート同士を用いて、熱転写受像シートの裏面側と、もう一方の熱転写受像シートの染料受容層側とを対向させて、重ね合わせたものを、厚さ150μmの合成紙(ユポコーポレーション製、ユポFPG#150)にて挟持した状態で、20kg/105mm×148mmの荷重をかけて、60℃のオーブンに150時間放置後、重ね合わせていた受容層面と裏面を剥がして、印画ムラが発生するかどうかを目視にて観察し、下記の評価基準にて、耐ブロッキング性を調べた。但し、上記の荷重後、印画ムラは、三菱電機(株)製熱転写プリンターCP9500Dにより、熱転写プリンターCP9500D専用熱転写シートと組み合わせて、テストパターンを印画して、評価した。
△;マークが受容層面に少し転移して、受容層面が若干汚染されている。但し、実用上、問題はない。
×;マークが受容層面に転移して、受容層面が汚染されている。
上記の作製した実施例及び比較例の熱転写受像シートについて、裏面側に設けられているマーク部の上に、試料によっては、裏面層を介して、マーク部の上に、セロハンテープを用いて、指で3回往復して接着し、その後、すぐに180°の剥離角度で、セロハンテープを剥がした時の状況を調べた。その評価基準は以下の通りである。
△;テープ側に、少しマークが取られていて、マークの接着性が少し不良である。
×;テープ側に、マーク部分の多くの部分が取られていて、マークの接着性が不良である。
2 基材シート
3 染料受容層
4 裏面層
5 マーク
10 インキつぼ
11 電離放射線硬化型インキ
12 供給ローラー
13 アニロックスローラー
14 ドクター
15 版胴
16 フレキソ版(刷版、凸版)
17 圧胴
18 クーリングローラー
19 紫外線照射装置
20 フレキソ印刷機
Claims (2)
- 基材シートの一方の面に染料受容層を設け、該基材シートの他方の面に裏面層を設けた熱転写受像シートにおいて、該裏面層に離型剤を含有し、かつ該基材シートと裏面層との間に、エポキシアクリレートオリゴマーからなる電離放射線硬化型インキにより印刷されて形成されたマークを有することを特徴とする熱転写受像シート。
- 前記の電離放射線硬化型インキに、更に単官能アクリルモノマー及び/又は多官能アクリルモノマーを含有していることを特徴とする請求項1に記載の熱転写受像シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008093621A JP5003563B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 熱転写受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008093621A JP5003563B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 熱転写受像シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009241523A true JP2009241523A (ja) | 2009-10-22 |
JP5003563B2 JP5003563B2 (ja) | 2012-08-15 |
Family
ID=41303989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008093621A Expired - Fee Related JP5003563B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 熱転写受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5003563B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011213047A (ja) * | 2010-04-01 | 2011-10-27 | Oji Paper Co Ltd | 熱転写受容シート |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06210969A (ja) * | 1993-01-14 | 1994-08-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
JPH09234945A (ja) * | 1996-02-28 | 1997-09-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 受像シート |
JP2001341438A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-11 | Oji Paper Co Ltd | 熱転写受容シート |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008093621A patent/JP5003563B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06210969A (ja) * | 1993-01-14 | 1994-08-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
JPH09234945A (ja) * | 1996-02-28 | 1997-09-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 受像シート |
JP2001341438A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-11 | Oji Paper Co Ltd | 熱転写受容シート |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011213047A (ja) * | 2010-04-01 | 2011-10-27 | Oji Paper Co Ltd | 熱転写受容シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5003563B2 (ja) | 2012-08-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO1991001223A1 (en) | Thermal transfer cover film | |
JP2004122756A (ja) | 保護層熱転写シートおよびマット調印画物 | |
WO2014050880A1 (ja) | 中間転写媒体、及び中間転写媒体と熱転写シートとの組合せ | |
TW201936391A (zh) | 熱轉印片、熱轉印片與中間轉印介質之組合、影印物之製造方法及熱轉印印表機 | |
JP5516805B2 (ja) | 中間転写媒体 | |
JP2014188894A (ja) | 熱転写シート | |
JP2009023341A (ja) | 中間転写記録媒体 | |
WO2013129415A1 (ja) | 中間転写媒体 | |
JP5003563B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JPH07237363A (ja) | 保護層転写シート、熱転写受像シート及び印画物 | |
JP4840316B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP6024513B2 (ja) | 中間転写媒体 | |
JP3668315B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP6886637B2 (ja) | 保護層転写シート及び保護層転写シートと被転写体とのセット | |
JPH1067182A (ja) | 熱転写シート | |
JP6094113B2 (ja) | 受像シート | |
JP5370518B2 (ja) | 中間転写媒体 | |
JP4041314B2 (ja) | 熱転写受像シートおよび染料受容層転写シート | |
JPH09202059A (ja) | 熱転写シート | |
JP2023043630A (ja) | 熱転写シート | |
JP2014162044A (ja) | 熱転写シート | |
JP4822129B2 (ja) | 感熱転写リボンおよび感熱保護層転写シート | |
JP2002240444A (ja) | 画像形成方法及びそれに使用される熱転写シート | |
JP4451473B2 (ja) | 熱転写受像シートおよび染料受容層転写シート | |
JP2023049776A (ja) | 熱転写シート及び印画物の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120418 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120424 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120507 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |