JP2009240135A - 電動モータ、および燃料ポンプユニット - Google Patents

電動モータ、および燃料ポンプユニット Download PDF

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Abstract

【課題】少なくともアーマチュアコアを樹脂モールドする場合であっても、アーマチュアコアとコイルとの絶縁を確保することができる安価な電動モータ、および燃料ポンプユニットを提供する。
【解決手段】アーマチュアコアに、巻線との絶縁を確保するためのインシュレータ40を装着し、少なくとも巻線を含むアーマチュアコアの周囲を樹脂モールドした電動モータにおいて、インシュレータ40は、互いに軸方向に着脱可能な2つのインシュレータで構成され、第二インシュレータ42の合わせ側端部に、第一インシュレータ側に向かって延出する舌片部51を設け、舌片部51の先端側は、第一インシュレータの合わせ側端部と周方向で重なり合っている。
【選択図】図5

Description

この発明は、電動モータ、およびこれを用いた燃料ポンプユニットに関するものである。
従来から、アーマチュアを備えたブラシ付きの電動モータが知られている。この種の電動モータのアーマチュアは、回転軸と、この回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアと、アーマチュアコアのティースに巻装されたコイルと、回転軸の他端に設けられコイルに電流を供給するためのコンミテータとを備えている。
ここで、アーマチュアコアとコイルとの間の絶縁を確保するために、アーマチュアコアのティースに絶縁材である樹脂などで形成されたインシュレータを装着し、このインシュレータの上からコイルを巻装する場合がある。このインシュレータは、アーマチュアコアに対して容易に着脱できるように軸方向で2分割に構成されている。そして、アーマチュアコアの軸方向両端側から各々インシュレータを装着した後、インシュレータの上からコイルを巻装するようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
また、この種の電動モータとポンプとを一体化し、燃料ポンプユニットとして車両の燃料タンク等に搭載するものがある。この種の燃料ポンプユニットは、ケーシング内に電動モータのアーマチュアを回転自在に支持すると共に、電動モータの回転軸の一端にポンプ部を設けてある。そして、電動モータを駆動すると、ポンプ部によって汲み上げられた燃料がケーシング内を通って、例えば、インジェクタなどに送出される。
ここで、燃料がケーシング内を通るので、燃料によるアーマチュアの侵食を防止し、かつケーシングとアーマチュアとの間を流れる燃料の流路抵抗を低減するために、コイルが巻装されたアーマチュアコアの周囲、およびコンミテータの一部を樹脂モールドする場合がある(例えば、特許文献4、特許文献5参照、特許文献6参照)。
特開2000−50555号公報 特開2001−286085号公報 特開2003−61288号公報 特開平6−122133号公報 特表平8−510817号公報 特開2003−116248号公報
ところで、上述の特許文献1、特許文献2、および特許文献3にあっては、2分割構成のインシュレータをそれぞれアーマチュアコアに装着した際、各々インシュレータの合わせ側端部を精度よく突き当てるには、製造コストが嵩んでしまう。このため、インシュレータをアーマチュアコアに装着した際、互いの合わせ側端部の間に隙間が形成されるようにインシュレータを形成することが多い。この場合、インシュレータ間に形成される隙間からアーマチュアコアが露出することになる。
ここで、アーマチュアコアを樹脂モールドしない場合にあっては、コイルに所定の張力がかかっているので、インシュレータ間に隙間が形成されていても巻装されたコイルとアーマチュアコアとが接触することはない。しかしながら、アーマチュアコアを樹脂モールドする場合にあっては、樹脂モールド時の成形圧によって、巻装されたコイルが樹脂に押圧されるので、インシュレータ間に形成された隙間の位置でアーマチュアコアとコイルとが接触してしまう。このため、絶縁不良を起こすおそれがあるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、少なくともアーマチュアコアを樹脂モールドする場合であっても、アーマチュアコアとコイルとの絶縁を確保することができる安価な電動モータ、および燃料ポンプユニットを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、回転軸と、前記回転軸に取り付けられ複数のティースを有するアーマチュアコアと、前記アーマチュアコアの前記ティースに巻装されるコイルと、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータとから成り、前記アーマチュアコアに、前記コイルとの絶縁を確保するためのインシュレータを装着し、少なくとも前記コイルを含む前記アーマチュアコアの周囲を樹脂モールドした電動モータにおいて、前記インシュレータは、互いに軸方向に着脱可能な2つのインシュレータ片で構成され、少なくとも一方のインシュレータ片の合わせ側端部に、他方のインシュレータ片側に向かって延出する舌片部を設け、前記舌片部は、この先端側が他方のインシュレータ片と周方向で重なり合っていることを特徴とする。
この場合、請求項2に記載した発明のように、前記舌片部は、前記インシュレータ片の合わせ側端部よりも薄肉に形成されてもよい。
このように構成することで、各インシュレータ片の製作精度を必要以上に高めることなく、確実にアーマチュアコアの周囲を被覆することができ、アーマチュアコアの露出を防止できる。このため、コイルが巻装されたアーマチュアコアの周囲を樹脂モールドする際、樹脂モールド時の成形圧によってコイルが樹脂に押圧されたとしても、アーマチュアコアとコイルとの接触を防止できる。
また、軸方向に分割構成されたインシュレータ片のうち、一方のインシュレータ片に舌片部を設けるだけでよく、他方のインシュレータ片は従来のものを用いることが可能で設計変更を行う必要がない。
請求項3に記載した発明は、請求項1または請求項2に記載の電動モータと、燃料を吸引、圧送するポンプ部とを備え、前記電動モータの回転軸の一端に前記ポンプ部を設けたことを特徴とする燃料ポンプユニットとした。
このように構成することで、アーマチュアコアとコイルとの絶縁を確保しつつ、燃料によるアーマチュアの侵食を防止し、かつケーシングとアーマチュアとの間を流れる燃料の流路抵抗を低減することができる燃料ポンプユニットを提供できる。
請求項1、および請求項2に記載した発明によれば、各インシュレータ片の製作精度を必要以上に高めることなく、確実にアーマチュアコアの周囲を被覆することができ、アーマチュアコアの露出を防止できる。このため、コイルが巻装されたアーマチュアコアの周囲を樹脂モールドする際、樹脂モールド時の成形圧によってコイルが樹脂に押圧されたとしても、アーマチュアコアとコイルとの接触を防止できる。よって、絶縁不良を抑制し、樹脂モールド時のアーマチュアコアとコイルとの絶縁を確保することができる。
また、軸方向に分割構成されたインシュレータ片のうち、一方のインシュレータ片に舌片部を設けるだけでよく、他方のインシュレータ片は従来のものを用いることが可能で設計変更を行う必要がない。このため、製造コストの増大を抑制することができる。
請求項3に記載した発明によれば、アーマチュアコアとコイルとの絶縁を確保しつつ、燃料によるアーマチュアの侵食を防止し、かつケーシングとアーマチュアとの間を流れる燃料の流路抵抗を低減することができる燃料ポンプユニットを提供できる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、燃料ポンプユニット1は、例えば、自動車や自動二輪車などの燃料タンク(不図示)内に燃料に浸漬されて配置され、燃料タンク内の燃料を吸入口3aから吸入して、吐出口11aから燃料噴射部へ圧送することが可能なポンプユニットである。燃料ポンプユニット1は、ベースブラケット2に取り付けられたポンプ部P、モータ部(電動モータ)Mおよび濾過部Fとからなり、インレットカバー3、ポンプユニットケーシング15およびアウトレットカバー23からなるポンプハウジングPCで囲まれて略円柱状の外形を有するものである。
以下では説明を簡単にするために、燃料ポンプユニット1が、図1に示したようにポンプ部Pの回転軸8aが鉛直方向に配され、吸入口3aが燃料ポンプユニット1の下側に、吐出口11aが同じく上側に設けられているものとして、軸方向の相対位置を単に上側、下側などと表現する場合がある。また、各部品の説明においても、特に図示の上側(下側)などと断らない限り、図1のような組立配置に基づいて位置や方向を表すものとする。
しかしながら、実際の配置姿勢は、このような姿勢に限定されないことは言うまでもない。例えば、燃料ポンプユニット1全体を鉛直方向から適宜傾けて配置してもよい。
ベースブラケット2は、水平方向に配置された円板状の板状部2Aを備え、その上面であるモータ部支持面2cに、モータハウジング取付部2bと燃料案内溝2fとを設け、同じく下面であるポンプ部支持面2dに、ポンプケーシング溝2eを設けている。
さらに、板状部2Aの中心部には、軸を板状部2Aに直交する方向に保持して回転可能とする軸受部2aが設けられ、燃料案内溝2fとポンプケーシング溝2eとの間にそれぞれを貫通する燃料案内孔2gが設けられている。
モータハウジング取付部2bは、板状部2Aの中心と略同軸で板状部2Aの垂直上側に延ばされた略円筒状に設けられた壁状部であり、後述するモータハウジング6が軸方向に外嵌可能とされている。
ポンプケーシング溝2eは、板状部2Aの径方向断面において円弧状で、後述する羽根車5の外周部に沿ってポンプ部支持面2d内でC字を描くように設けられている。そして、吸入口3aに軸方向に重なる位置に設けられたケーシング溝始端部(不図示)から、C字の終端であるケーシング溝終端部(不図示)まで、インレットカバー3に設けられているポンプケーシング溝3cと略重なった状態になっている。
燃料案内孔2gは、インレットカバー3に設けられているポンプケーシング溝3cのケーシング溝終端部(不図示)において、ポンプケーシング溝2eからモータ部支持面2c側に貫通された貫通孔である。したがって、燃料案内孔2gの上部開口は、モータハウジング6の径方向の外側に位置している。
燃料案内溝2fは、燃料案内孔2gの開口部から板状部2Aの内径側に水平方向に設けられた溝であり、モータハウジング取付部2bを径方向に横断して、モータハウジング取付部2bの内径側に延設され、軸受部2aの手前で終端している。
軸受部2aは、回転軸をラジアル支持できればどのような軸受でもよく、種々のラジアルすべり軸受が好適に採用できる。特に、軸受隙間に燃料が浸透することにより潤滑効果が得られる材質や構造を有することが好ましい。また、軸受部2aは、別部材とされた軸受を固定してもよいし、板状部2A自身に形成してもよい。
ポンプ部Pは、ポンプ部支持面2dに沿って回転可能に設けられた羽根車5と、その羽根車5を下方からインレットカバー3で覆うことによりポンプケーシング溝2eおよびポンプケーシング溝3cなどと羽根車5の周囲に形成された燃料を圧送するための空間とを備えている。インレットカバー3は、ポンプユニットケーシング15によりベースブラケット2と固定されている。
羽根車5は、中心に回転軸を係止するための軸孔を有する円板状部材からなり、円板の外周部には径方向の所定長さにわたって上下に延ばされ、周方向に所定間隔を置いて配置された適宜の翼形状を有する羽根5aが多数設けられている。
羽根5aの径方向の長さは、ポンプケーシング溝2eの径方向断面の幅に対応して適宜に設定されている。
インレットカバー3は、上面の外周側に、ポンプ部支持面2dに密着して当接可能なシール面3eを備え、その径方向内側に、羽根車5の外周側面および下面をそれぞれわずかの隙間を隔てて収納する凹部であるポンプケーシング部3bを備える。そして、インレットカバー3の下面に、羽根車5の外周部直下に開口するように吸入口3aが設けられている。
ポンプケーシング部3bの底部には、ポンプケーシング溝2eと略同様のC字状溝であるポンプケーシング溝3cが、ケーシング溝始端部(不図示)からケーシング溝終端部(不図示)まで形成されている。
ポンプケーシング部3bの中心部には、回転軸をスラスト方向に回転可能に支持するためのスラスト軸受4が設けられている。スラスト軸受4は、燃料に浸漬された状態で適宜のすべり性能を有するものであれば、どのような材質、形状を有するものであってもよい。
ポンプ部Pは、このような構成により、羽根車5が回転すると、吸入口3aから燃料を吸入して、羽根5aによりポンプケーシング溝2e、3c内の燃料を昇圧しつつ、燃料案内孔2gまで搬送することが可能とされている。
このようなポンプ部Pは、例えば、遠心ポンプ、渦巻きポンプ、再生ポンプなどの名称で知られる周知の種々のポンプ構造を採用することができる
図1、図2に示すように、モータ部Mは、アーマチュア8、永久磁石7、モータハウジング6およびブラシホルダ22を備え、それらによりブラシ付インナーロータ型のDCモータを構成している。
アーマチュア8は、回転軸8aの中央部に所定極数のアーマチュアコア8bを設け、回転軸8aの上端側に径方向にブラシ当接面を有するコンミテータ8cを設けてなる。
アーマチュアコア8bは、金属板を軸方向に複数枚積層したものであって、略円環状に形成されたコア本体30を有している。コア本体30の外周部には軸方向平面視で略T字状のティース31が周方向に沿って等間隔に複数個放射状に形成されている。各ティース31は、径方向に延出する巻胴部32と、巻胴部32の先端から周方向に延出する外周部33とで構成されている。
隣接する外周部33間には、蟻溝状のスロット34が形成されている。スロット34は軸方向に沿って延びており、周方向に沿って等間隔に複数個形成されている。そして、このスロット34を通ってエナメル被覆の巻線35(図7参照)がティース31の巻胴部32に巻装される。これにより、アーマチュアコア8bの外周に複数のアーマチュアコイル36が形成されるようになっている。
ここで、アーマチュアコア8bには、この周囲を被覆するように形成されたインシュレータ40が装着され、このインシュレータ40の上から各ティース31に巻線35が巻装されるようになっている。
図3〜図6に示すように、インシュレータ40は、軸方向に分割可能に構成されており、アーマチュアコア8bの軸方向上部を被覆する第一インシュレータ41(図3、図4参照)と、アーマチュアコア8bの軸方向下部を被覆する第二インシュレータ42(図5、図6参照)とを有している。
図3、図4に示すように、第一インシュレータ41は、アーマチュアコア8bのコア本体30の上端を被覆する本体カバー部43と、ティース31の軸方向上部を被覆するティースカバー部46とが一体成形されている。
本体カバー部43の中央部には、径方向外側から内側に向かうに従って徐々に軸方向外側へと張り出す膨出部44が形成されている。膨出部44の径方向中央には、略円筒状の軸挿通部45が軸方向外側に向かって突設されている。この軸挿通部45には、回転軸8aが挿通される。
本体カバー部43の外周部には、下方(図3における下方、図4における上方)に向かって延出する周壁部43aが一体成形されている。この周壁部43aは、本体カバー部43からアーマチュアコア8bの軸方向略中央よりやや手前に至るまで延出しており、後述するティースカバー部46の側壁部47b,47bと一連に形成されている。
ティースカバー部46は、ティース31の巻胴部32の周囲を被覆する巻胴カバー部47と、ティース31の外周部33の軸方向上端、および内面を被覆する外周カバー部48とで構成されている。
巻胴カバー部47は、ティース31の巻胴部32の上端を被覆するベース部47aを有している。このベース部47aの幅方向両端には、下方(図3における下方、図4における上方)に向かって延出し、巻胴部32の側壁を被覆する一対の側壁部47b,47bが一体成形されている。側壁部47bは、ベース部47aからアーマチュアコア8bの軸方向略中央よりやや手前に至るまで延出している。
ティースカバー部46の外周カバー部48は、ティース31の外周部33の軸方向上端を被覆するベース部48aを有している。このベース部48aの径方向内側には、ティース31の外周部33の内面を被覆する内壁部48bが一体成形されている。内壁部48bは、ベース部48aからアーマチュアコア8bの軸方向略中央よりやや手前に至るまで延出している。隣接する内壁部48b,48bの間の間隙Kの幅は、隣接するティース31の外周部33,33の間のスロット34の幅に対応している。
ここで、本体カバー部43の周壁部43a、ティースカバー部46の一対の側壁部47b,47b、および内壁部48b,48bは、それぞれ一連に形成されており、これによって第一インシュレータ41に収納部49を形成している。この収納部49は、周壁部43a、側壁部47b、および内壁部48bを隔壁としてアーマチュアコア8bを収納可能なコア収納部49aと、巻線35が収納されるスロット収納部49bとに区画されている。
一方、図5、図6に示すように、第二インシュレータ42は、アーマチュアコア8bのコア本体30の下端を被覆する本体カバー部53と、ティース31の軸方向下部を被覆するティースカバー部56とが一体成形されている。
本体カバー部53の中央部には、軸方向外方に向かって突出する円筒部55が一体成形されている。この円筒部55は回転軸8aを挿通可能に形成されている。
本体カバー部53の外周部には、上方(図5における下方、図6における右方)に向かって延出する周壁部53aが一体成形されている。この周壁部53aは、本体カバー部53からアーマチュアコア8bの軸方向略中央よりもやや手前に至るまで延出しており、後述するティースカバー部56の側壁部57b,57bと一連に形成されている。
ティースカバー部56は、ティース31の巻胴部32の周囲を被覆する巻胴カバー部57と、ティース31の外周部33の軸方向下端、および内面を被覆する外周カバー部58とで構成されている。
巻胴カバー部57は、ティース31の巻胴部32の下端を被覆するベース部57aを有している。このベース部57aの幅方向両端には、上方(図5における下方、図6における右方)に向かって延出し、巻胴部32の側壁を被覆する一対の側壁部57b,57bが一体成形されている。側壁部57bは、ベース部57aからアーマチュアコア8bの軸方向略中央よりもやや手前に至るまで延出している。
ティースカバー部56の外周カバー部58は、ティース31の外周部33の軸方向下端を被覆するベース部58aを有している。このベース部58aの径方向内側には、ティース31の外周部33の内面を被覆する内壁部58bが一体成形されている。内壁部58bは、ベース部58aからアーマチュアコア8bの軸方向略中央に至るまで延出している。隣接する内壁部58b,58bの間の間隙Kの幅は、隣接するティース31の外周部33,33の間のスロット34の幅に対応している。
ここで、本体カバー部53の周壁部53a、ティースカバー部56の一対の側壁部57b,57b、および内壁部58b,58bは、それぞれ一連に形成されており、これによって第二インシュレータ42に収納部59を形成している。この収納部59は、周壁部53a、側壁部57b、および内壁部58bを隔壁としてアーマチュアコア8bを収納可能なコア収納部59aと、巻線35が収納されるスロット収納部59bとに区画されている。
また、本体カバー部53の周壁部53aの先端には舌片部50が設けられ、ティースカバー部56の一対の側壁部57b,57bの先端には舌片部51が設けられ、ティースカバー部56の内壁部58b,58bの先端には舌片部52が設けられている。これら、舌片部50,51,52は、各壁部53a,57b,58bの先端から第一インシュレータ41の先端側に至るまで軸方向に沿って延出し、それぞれ一連に形成されている。
各舌片部50,51,52は、両側面にそれぞれ段差部50a,51a,52aを有しており、周壁部53a、側壁部57b、および内壁部58bよりも薄肉に形成されている。さらに、各舌片部50,51,52の外周面には、先端側に向かうに従って徐々に縮径するように形成された先細り部50b,51b,52bが形成されている。なお、第一インシュレータ41の周壁部43a、側壁部47b、および内壁部48bと、第二インシュレータ42の周壁部53a、側壁部57b、および内壁部58bの肉厚は、共に略同一の肉厚に設定されている。
また、第二インシュレータ42の本体カバー部53の周壁部53a、ティースカバー部56の側壁部57b,57b、および内壁部58bの軸方向の長さはアーマチュアコア8bの軸方向の長さの略半分よりやや短く設定されていると共に、第一インシュレータ41の本体カバー部43の周壁部43a、ティースカバー部46の側壁部47b,47b、および内壁部48bの軸方向の長さはアーマチュアコア8bの軸方向の長さの略半分よりやや短くに設定されている。すなわち、これら第一インシュレータ41と第二インシュレータ42とを互いにアーマチュアコア8bに装着した際、それぞれの合わせ側端部の間には隙間Sが形成されることになる(図7参照)。
しかしながら、第二インシュレータ42の本体カバー部53の周壁部53a、ティースカバー部56の一対の側壁部57b,57b、および内壁部58b,58bの先端、つまり、第二インシュレータ42の合わせ側端部には、舌片部50,51,52が設けられているので、隙間Sが舌片部50,51,52によって覆われた状態になる。舌片部50,51,52は、各壁部53a,57b,58bの先端から第一インシュレータ41の先端側、つまり、第一インシュレータ42の周壁部43a、側壁部47b、および内壁部48bの先端側に至るまで延出しているため、舌片部50,51,52の先端側は、第一インシュレータ42の各壁部43a,47b,48bの先端側と周方向で重ね合わさった状態になっている。
したがって、第一インシュレータ41と第二インシュレータ42との間には、スロット収納部49,59側にアーマチュアコア8bが露出するような隙間が形成されない。このため、各インシュレータ41,42の製作精度を必要以上に高めることなく、確実にアーマチュアコア8bに第一インシュレータ41と第二インシュレータ42とを装着できると共に、両者41,42でアーマチュアコア8bを確実に被覆することができる。なお、第二インシュレータ42の舌片部50,51,52と第一インシュレータ41とが重なり合った部分は、舌片部50,51,52が第一インシュレータ41よりもスロット収納部49b側に位置するようになっている。
図1に示すように、回転軸8aの上端側に設けられたコンミテータ8cは、略円板状に形成された所謂ディスク型コンミテータである。コンミテータ8cの上面には、複数のセグメント70が周方向に等間隔で配設され、互いに絶縁されている。コンミテータ8cの上面は、後述するブラシ10との摺動面となる。
一方、コンミテータ8cの下面には、巻線35をコンミテータ8cに接続するためのライザ71が設けられており、ここに巻線35がヒュージングなどによって接続されるようになっている。各セグメント70とライザ71とは電気的に接続されている。
ここで、アーマチュア8は、巻線35を巻装してアーマチュアコイル36が形成されているアーマチュアコア8bと、コンミテータ8cの下端側の一部とが樹脂モールドされている。すなわち、アーマチュアコイル36を含むアーマチュアコア8bは、樹脂モールド部73によって被覆され、ティース31の外周部33の外周面だけが露出した状態になっている。そして、アーマチュアコア8bからコンミテータ8cの下面に至る部位まで樹脂モールド部73によって被覆されると共に、コンミテータ8cの下端側は、ライザ71の先端が僅かに露出する程度まで樹脂モールド部73に被覆された状態になっている。
モータハウジング6は、両端に開口を有する円筒部材であり、モータハウジング取付部2bに軸方向上方から外嵌され、モータ部支持面2cの鉛直上方に立設されている。このように取り付けることにより、組付時に軸受部2aの軸受隙間が変形して狭まるなどの弊害がなくなり、アーマチュア8の外嵌部が補強されて大きな曲げモーメントを受けることが可能となる利点がある。モータハウジング6は、例えば、鋼管を切断するなどして形成することができる。
永久磁石7は、外周面がモータハウジング6に内面に密着配置可能とされる瓦状に形成され、複数の永久磁石7が周方向に等間隔で配置されている。永久磁石7の内周面は、アーマチュア8の外周面との間に所定の隙間を形成する内径を有する。
ブラシホルダ22は、円状の上面部22hの下側にモータハウジング6の内周部に嵌合する円筒状の嵌合部22eを設け、それぞれの内面によりコンミテータ8cを、隙間を設けて収容することができる凹穴であるコンミテータ収容部22bが形成されている。嵌合部22eの軸方向中間部には、モータハウジング6の端部と係止するためのフランジ部22cが設けられている。
上面部22hの上側には、軸方向の貫通孔からなるブラシ固定部22fが複数個所設けられ、上面部22hの中心部には、回転軸8aを支持する軸受部22aが設けられている。軸受部22aは、その上端部に径方向に横断する軸押え部が架設され、その径方向左右側に半月状の隙間が設けられ、取付時に回転軸8aの軸端部を目視することが可能な半月状の貫通孔が形成されている。
上面部22hの外周部の一部に上面部22hとフランジ部22cの上側の側部を切り欠いた貫通孔22dが設けられている。そして、嵌合部22eがモータハウジング6の上端部に内嵌され、フランジ部22cにより軸方向の端部に係止されて、モータ部Mの上部を覆っている。ブラシ固定部22fには、上方からブラシ10が挿入されている。
濾過部Fは、モータ部Mと略同軸に延ばされてその外周を取り囲む円筒状のポンプユニットケーシング15と、その下方に固定されたベースブラケット2と、モータハウジング6と、後述するアウトレットカバー23とに囲まれた環状室内に、外形状が大略円筒状とされたフィルタ部材12を配置して構成される。
ポンプユニットケーシング15は、上下の開口端部に、それぞれ内径がわずか拡大されて軸方向の所定位置に内面段差が形成された円筒状の上部固定部15a、下部固定部15bを有している。そして、ポンプユニットケーシング15の下側から、ベースブラケット2を下部固定部15bに挿入して係止し、さらに下側からインレットカバー3を挿入した状態で、下部固定部15bをインレットカバー3の外周部に対してかしめることにより、ベースブラケット2がポンプユニットケーシング15に固定されている。
フィルタ部材12は、上下方向の端部をそれぞれ下部シール部材20、上部シール部材21に係止されて、モータハウジング6およびポンプユニットケーシング15に対して径方向に隙間を設けた状態で位置が固定されている。この径方向の隙間は、フィルタ部材12に面する軸方向および周方向にわたって燃料が移動可能な流路をなしている。
フィルタ部材12の材質、形状は、環状室に配置可能で、燃料を必要な清浄さまで濾過できるフィルタであればどのようなものであってもよい。例えば、軸受の摩耗粉などの後段の燃料噴射弁などの動作に悪影響を与える大きさのゴミを濾過できるような網状、繊維状、多孔質状、粒状などのフィルタが採用できる。
下部シール部材20、上部シール部材21は、軸方向断面が略コ字状の円環からなる板金部材からなる例である。このような形状によれば、軽量かつ安価な部材とすることができる利点がある。また、下部シール部材20を環状室の底部に取り付ける場合にコ字の側面のばね性を利用して圧入により組付けることができるので、組付性が向上できるという利点がある。
また、下部シール部材20は燃料案内溝2f上を覆う遮蔽部材となっている。その結果、燃料案内孔2gおよび燃料案内溝2fが、ポンプ部Pからモータ部Mに連通する連通流路(ポンプ側連通流路)となっている。
アウトレットカバー23は、吐出口11aを上面側に備えるキャップ部材であり、外周壁11bを備えてポンプユニットケーシング15に固定されている。
外周壁11bの径方向内側には外周壁11bと同軸同方向に円筒壁状の仕切壁23dが設けられている。そして、仕切壁23dと外周壁11bの径方向の間には、上部シール部材21を仕切壁23dに外嵌した状態で、上部シール部材21の外周が仕切壁23dの内周と適宜の隙間を設けて対向するような大きさで外周溝11cが形成されている。また、上部シール部材21の外周部と外周壁11bの内周面との間には、フィルタ部材12透過後の燃料が吐出口11aに流れるための隙間19が形成されている。
このような組立状態において、ブラシホルダ22の上面側は、ブラシガイド収容部23eの内面に対して適宜の隙間を有し、径方向および周方向に燃料が円滑に移動可能な連続した隙間が形成されている。さらに、仕切壁23dおよび上部シール部材21は、ブラシホルダ22のフランジ部22cと軸方向に隙間18を隔てて配置されている。
また、アウトレットカバー23の内面には、仕切壁23dによりブラシホルダ22の上面側を隙間を設けて収容するブラシガイド収容部23eが形成されている。ブラシガイド収容部23eの上面にはブラシ10の配置位置に対応して軸方向に押えばね25を挿入するための円筒管路からなるブラシ押圧部23hが立設されている。
押えばね25は、ブラシ10をコンミテータ8cに所定圧で押圧するためのもので、ブラシ押圧部23hの上方から挿入されたばね押え部材26により下側に加圧されている。ばね押え部材26により、ブラシ押圧部23hの開口は封止され、アウトレットカバー23の上面の開口は吐出口11aのみとされている。
ブラシホルダ22は、アウトレットカバー23から押えばね25の押圧力が軸方向に付勢されており、ブラシホルダ22の上面とブラシガイド収容部23eの内面との間には、径方向および周方向にわたって隙間が設けられている。そして、燃料が貫通孔22dからこれらの隙間を通って、隙間18から濾過部Fへ到る濾過側連通流路f2が形成されている。
次に、燃料ポンプユニット1の作用について説明する。
燃料タンクなどに浸漬された状態でモータ部Mを駆動させて羽根車5を回転させると、吸入口3aから、燃料が吸引され、ポンプケーシング溝2e、3c内で昇圧されつつ搬送される。そして昇圧された燃料が、燃料案内孔2g、燃料案内溝2f、下部シール部材20からなるポンプ側連通流路f1により、図示矢印のように、ポンプ部Pからモータ部Mへと送出される。
ポンプ部P内の燃料の流れは、軸受部2aに向かい、軸受部2aを潤滑する流れ、アーマチュア8とモータハウジング6の内面に配置された永久磁石7との間、あるいは永久磁石の周方向の隙間を通じてアーマチュア8や永久磁石7を覆って進む流れ、コンミテータ8cの近傍に回り込む流れなどが生じる。
ここで、アーマチュア8は、巻線35を巻装してアーマチュアコイル36が形成されているアーマチュアコア8bと、コンミテータ8cの下端側とが樹脂モールド部73によって被覆された状態になっている。このため、アーマチュアコア8bが樹脂モールドされていない剥き出しの状態の場合と比較して、燃料によるアーマチュア8の侵食を防止し、かつ永久磁石7(モータハウジング6)とアーマチュア8との間を流れる燃料の流路抵抗を低減することができる。
続いて、燃料は濾過側連通流路f2を通って濾過部Fへ流れ、この濾過部Fに燃料とともに、熱やゴミが搬出される。このため、アーマチュア8や永久磁石7が冷却され、軸受部2a、22a、コンミテータ8cなどで生じる摩耗粉などが排除される。このとき、濾過側連通流路f2は、ブラシホルダ9の上側の径方向の隙間が連続するように設けられているから、軸受部9aの上側近傍にも燃料の流れが生じ、軸受部9aの洗浄、潤滑、冷却が効率的に行われる。
濾過部Fでは、燃料がモータハウジング6とフィルタ部材12との径方向の隙間からフィルタ部材12を透過して、フィルタ部材12とポンプユニットケーシング15との隙間に到り、隙間19を通じて吐出口11aに向い、吐出口11aから吐出される。その際、フィルタ部材12によりゴミなどが濾過され、清浄な燃料として吐出される。
次に、図7に基づいて、アーマチュアコア8bへのインシュレータ40(第一インシュレータ41、および第二インシュレータ42)の装着手順と、インシュレータ40の上から巻装された巻線35の樹脂モールド時の挙動について説明する。
図7は、アーマチュアコア8bに第一インシュレータ41、および第二インシュレータ42を装着した状態を示す簡略図である。
同図に示すように、まず、第一インシュレータ41をアーマチュアコア8bの軸方向上方からアーマチュアコア8bに装着すると共に、第二インシュレータ42をアーマチュアコア8bの軸方向下方からアーマチュアコア8bに装着する。このとき、第二インシュレータ42の合わせ側端に設けられた舌片部50,51,52は、第二インシュレータ42の周壁部53a、側壁部57b、および内壁部58bよりも薄肉に形成されているので、第一インシュレータ41の周壁部43a、側壁部47b、および内壁部48bを乗り上げるような形となる。そして、第一インシュレータ41の各壁部43a,47b,48bに舌片部50,51,52をスムーズに重ね合わせることができる。
また、第一インシュレータ41の周壁部43a、側壁部47b、および内壁部48bと、第二インシュレータ42の周壁部53a、側壁部57b、および内壁部58bは、共に略同一の肉厚に設定されているが、これら第一インシュレータ41の各壁部43a,47b,48bと第二インシュレータ42の各壁部53a,57b,58bの軸方向の長さは、アーマチュアコア8bの軸方向の長さの略半分よりやや短く設定されている。このため、両インシュレータ41,42は、これらの壁部43a〜58bが互いに突き当たるおそれがなく、確実にアーマチュアコア8bに装着することができる。
アーマチュアコア8bに第一インシュレータ41、および第二インシュレータ42を装着した後、これらインシュレータ41,42の上から巻線35が巻装され、アーマチュアコイル36が形成される。このとき、第二インシュレータ42の舌片部50,51,52には、それぞれ先細り部50b,51b,52bが形成されているので、舌片部50,51,52の角部で巻線35のエナメル被覆を損傷するおそれがない。
続いて、回転軸8aの上端側に設けられたコンミテータ8cのセグメント70とアーマチュアコア8bに巻装された巻線35の端末部とを接続した後、巻線35を含むアーマチュアコア8b、およびコンミテータ8cの下端側が樹脂モールドされる。
このとき、樹脂(不図示)は、外部からスロット収納部49b,59bの内部へと流れ込み、巻線35をアーマチュアコア8b側に押圧する。しかしながら、アーマチュアコア8bは、第一インシュレータ41、および第二インシュレータ42によって被覆されている。しかも、各インシュレータ41,42の壁部43a〜58bの間に形成される隙間Sも舌片部50,51,52によって確実に被覆されている。このため、巻線35とアーマチュアコア8bとが互いに接触してしまうことを防止できる。
したがって、上述の実施形態によれば、第一インシュレータ41と第二インシュレータ42の各壁部43a〜58bを精度良く突き当ててアーマチュアコア8bを被覆する必要がない、つまり、第一インシュレータ41と第二インシュレータ42の製作精度を必要以上に高めることなく、確実にアーマチュアコア8bの周囲を被覆することができる。このため、巻線35が巻装されたアーマチュアコア8bの周囲を樹脂モールドする際、樹脂モールド時の成形圧によって巻線35が樹脂に押圧されたとしても、アーマチュアコア8bと巻線35との接触を確実に防止できる。
また、軸方向に分割構成された2つのインシュレータ41,42のうち、第二インシュレータ42に舌片部50,51,52を設けるだけでよく、第一インシュレータ41は従来のものから設計変更を行う必要がない。このため、第一インシュレータ41をそのまま用いることが可能になり、製造コストの増大を抑制することができる。
さらに、アーマチュア8は、巻線35を巻装してアーマチュアコイル36が形成されているアーマチュアコア8bと、コンミテータ8cの下端側とが樹脂モールド部73によって被覆された状態になっている。このため、アーマチュアコア8bが樹脂モールドされていない剥き出しの状態の場合と比較して、燃料によるアーマチュア8の侵食を防止し、かつ永久磁石7(モータハウジング6)とアーマチュア8との間を流れる燃料の流路抵抗を低減することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、燃料ポンプユニット1は、ベースブラケット2に取り付けられたポンプ部P、モータ部(電動モータ)Mおよび濾過部Fとからなり、インレットカバー3、ポンプユニットケーシング15およびアウトレットカバー23からなるポンプハウジングPCで囲まれて略円柱状の外形を有するものである場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、濾過部Fを有しない構造の燃料ポンプユニットであってもよい。
さらに、上述の実施形態では、コンミテータ8cが略円板状に形成された所謂ディスク型コンミテータである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、円柱型のコンミテータを用いてもよい。この場合、ブラシ10をこの長手方向が径方向に沿って設け、円柱型コンミテータの周面を押圧するように配置すればよい。
そして、上述の実施形態では、2つのインシュレータ41,42のうち、第二インシュレータ42に舌片部50,51,52を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、第二インシュレータ42に代わって第一インシュレータ41に舌片部50,51,52を設けてもよい。
また、第一インシュレータ41、または第二インシュレータ42の何れか一方に舌片部50,51,52を設ける場合に限らず、2つのインシュレータ41,42の両者にそれぞれ舌片部50,51,52を設けてもよい。この場合、それぞれ第一インシュレータ41に設けられている舌片部50,51,52と第二インシュレータ42に設けられている舌片部50,51,52とが互いに重なり合っていればよい。
本発明の実施形態における燃料ポンプユニットの縦断面図である。 本発明の実施形態におけるアーマチュアコアの平面図である。 本発明の実施形態における第一インシュレータの斜視図である。 本発明の実施形態における第一インシュレータの斜視図である。 本発明の実施形態における第二インシュレータの斜視図である。 本発明の実施形態における第二インシュレータの斜視図である。 本発明の実施形態におけるインシュレータの装着状態を示す簡略図である。
符号の説明
1 燃料ポンプユニット
8 アーマチュア
8a 回転軸
8b アーマチュアコア
8c コンミテータ
30 コア本体
31 ティース
35 巻線(コイル)
36 アーマチュアコイル(コイル)
40 インシュレータ
41 第一インシュレータ(インシュレータ片)
42 第二インシュレータ(インシュレータ片)
50,51,52 舌片部
50a,51a,52a 段差部
50b,51b,52b 先細り部
70 セグメント
73 樹脂モールド部
M モータ部(電動モータ)
P ポンプ部

Claims (3)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられ複数のティースを有するアーマチュアコアと、
    前記アーマチュアコアの前記ティースに巻装されるコイルと、
    前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータとから成り、
    前記アーマチュアコアに、前記コイルとの絶縁を確保するためのインシュレータを装着し、
    少なくとも前記コイルを含む前記アーマチュアコアの周囲を樹脂モールドした電動モータにおいて、
    前記インシュレータは、互いに軸方向に着脱可能な2つのインシュレータ片で構成され、
    少なくとも一方のインシュレータ片の合わせ側端部に、他方のインシュレータ片側に向かって延出する舌片部を設け、
    前記舌片部は、この先端側が他方のインシュレータ片と周方向で重なり合っていることを特徴とする電動モータ。
  2. 前記舌片部は、前記インシュレータ片の合わせ側端部よりも薄肉に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動モータと、
    燃料を吸引、圧送するポンプ部とを備え、
    前記電動モータの回転軸の一端に前記ポンプ部を設けたことを特徴とする燃料ポンプユニット。

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