JP2009240040A - 電流制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電流制御装置は、電流指令値情報、及びロータ電気角情報から鎖交磁束による誘起電圧を算出し、フィードフォワード制御に用いる情報として出力するフィードフォワード入力生成部と、ロータ電気角情報に基づいて、巻線のインダクタンスによる誘起電圧による損失を補うI制御を行う際のIゲインを出力するIゲインテーブル部と、電流指令値情報と入力される巻線電流値との偏差から可変Iゲインを用いるPI制御により算出される電圧値と、鎖交磁束による誘起電圧を示す情報からフィードフォワード制御により算出される電圧値と、を用いて電圧印加のパルス幅を算出するPWMデューティ算出部と、PWMデューティ算出部が算出するパルス幅に基づく駆動信号を生成する駆動信号生成部とを備える。
【選択図】図2
Description
更に、PWM(Pulse Width Modulation)制御で駆動するSRモータの電流制御は、電流ヒステリシス制御が一般的である。電流ヒステリシス制御は、所望の巻線電流値である電流指令値に対して、電流上限指令値及び電流下限指令値を定め制御を行う。また、電流ヒステリシス制御は、巻線電流が予め定めた電流上限指令値を越えるまでは電圧を印加し、電流上限指令値を越えると電圧の印加を停止し、その後、巻線電流が予め定めた電流下限指令値を下回ると、電圧を印加することで、巻線電流が電流指令値に近づくように電流の制御を行う。
なお、電流ヒステリシス制御は、電圧をスイッチングする半導体素子などの特性により、スイッチング時に発生する発熱を考慮して、単位時間当たりのスイッチング回数を定める。定めたスイッチング回数から、電圧を印加するか否かの切替の周波数であるPWMキャリア周期を算出し、また、最小電圧印加時間及び最小の電圧印加時間間隔である最小オン・オフ時間も算出して予め定める。
また、図8は、SRモータの高回転における理想的な電流ヒステリシス制御を示すグラフである。高回転域では、相インダクタンスの立ち上がる回転角において、電圧を印加しているにもかかわらず、電流が減少する。電圧を印加し続け、電流指令上限値を越えずに巻線電流が極大となる点が電流上限指令値に等しい電流波形が得られる制御が理想的である。このとき、スイッチングロスも小さくなり、効率的なSRモータの駆動ができる。
この問題に対し、電流指令下限値を下げることでオーバーシュートを回避する電流制御をしているものもある(例えば、特許文献1参照)。
また、駆動信号パルスのデューティ比を可変にすることにより、オーバーシュート状態の時間を短縮することが可能となる。更に、ヒステリシス制御の場合と異なり、電流指令値を0と一定の電流値との2値だけでなく、多値情報として与えることが可能となる。
電圧をv、巻線抵抗をR、巻線のインダクタンスをL、ロータ電気角速度をω、鎖交磁束を表す関数をΨ(i、θ)とするとき、SRモータの電圧方程式を変形すると次式(1)と表せる。
図2は、本実施形態によるSRモータ5の電流制御装置1の内部構成と、電流指令装置2、ドライバ装置3、バッテリ4、SRモータ5、電流センサ6及び回転検出センサ7との接続を示す概略ブロック図である。
PWMのパルス幅の算出は、PI制御で得られる電圧値、及びフィードフォワード入力算出部12から入力される誘起電圧値を加算し、加算で得られた電圧値を電圧指令値とする。電圧指令値で示される電圧が、電流指令値に対応するSRモータ5に印加される電圧値となり、電圧指令値をバッテリ4から供給する電圧値で除算した値がスイッチング周期における電圧を印加する時間の割合、すなわちパルス幅のデューティ比になる。例えば、バッテリ4から供給される電圧が72Vであり、電圧指令値が36Vであるとき、電圧を印加する時間のデューティ比は50%になる。PWMデューティ算出部14の出力は、例えば、0%から100%までの値を0から1000を用いて、0.1%刻みの値を出力する。
また、PWMデューティ算出部14は、算出したPWMのデューティ比を示す情報を駆動信号生成部16に出力する。つまり、PWMデューティ算出部14は、フィードフォワード制御、及び可変Iゲインを用いたPI制御を併用してパルス幅の算出を行う。
Iゲインテーブル部15が備えるテーブルは、ロータ電気角に対する巻線インダクタンスL(θ)の傾き、すなわち、巻線インダクタンスの導関数dL(θ)/dθの実測値と積分定数(Ki)とを乗算し、乗算して得られた数値がθごとに記録されている。ここで、積分定数(Ki)は、巻線の抵抗値とバッテリ4の内部抵抗値との合成抵抗値(R)を電流制御時定数(T)で除算した数値である、つまり、(Ki)=(R)/(T)。なお、電流制御時定数(T)は、電流制御周期であるスイッチング周期の2倍程度の値とする。
5…SRモータ、6…電流センサ、7…回転検出センサ
10…フィードフォワード・電流マップ部
11…回転速度検出部
12…フィードフォワード入力算出部
13…フィードフォワード・ロータ角度マップ部
14…PWMデューティ算出部
15…Iゲインテーブル部
16…駆動信号生成部
17…転流信号生成部
18…回転位置検出部
19…進角・通電角テーブル部
Claims (3)
- スイッチト・リラクタンス・モータのパルス幅変調方式を適用した電流制御装置であって、
前記スイッチト・リラクタンス・モータが有するロータのロータ電気角を出力する回転位置検出部と、
入力される所望の巻線電流値を示す電流指令値情報、及び前記ロータ電気角情報から前記スイッチト・リラクタンス・モータの鎖交磁束による第1の誘起電圧を算出するフィードフォワード入力生成部と、
前記ロータの巻線インダクタンスによる第2の誘起電圧による損失を補うI制御を行う際のIゲインとして、前記ロータ電気角に基づく値を出力するIゲインテーブル部と、
前記電流指令値情報と入力される前記スイッチト・リラクタンス・モータの巻線電流値との偏差から前記Iゲインを用いるPI制御により算出される電圧値と、前記鎖交磁束による第1の誘起電圧とを加算して、加算結果から電圧を印加するパルスの幅を算出するPWMデューティ算出部と、
前記PWMデューティ算出部が算出するパルス幅に基づく駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
を備える、
ことを特徴とする電流制御装置。 - 前記フィードフォワード入力生成部は、
前記ロータ電気角情報に基づいて、ロータの回転速度を検出する回転速度検出部と、
前記ロータ電気角情報に基づいて、鎖交磁束の傾きの角度項を算出するフィードフォワード・ロータ角度マップ部と、
前記電流指令値情報に基づいて、鎖交磁束の傾きの電流項を算出するフィードフォワード・電流マップ部と、
前記ロータの回転速度、前記鎖交磁束の傾きの角度項、及び前記鎖交磁束の傾きの電流項を乗算することで前記スイッチト・リラクタンス・モータの鎖交磁束による誘起電圧を算出するフィードフォワード入力算出部と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の電流制御装置。 - 前記電流指令値情報は、前記ロータ電気角に応じて変化する電流値情報である、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電流制御装置。
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2008
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