JP2009239118A - ヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク Download PDF

Info

Publication number
JP2009239118A
JP2009239118A JP2008084914A JP2008084914A JP2009239118A JP 2009239118 A JP2009239118 A JP 2009239118A JP 2008084914 A JP2008084914 A JP 2008084914A JP 2008084914 A JP2008084914 A JP 2008084914A JP 2009239118 A JP2009239118 A JP 2009239118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin plate
heat
heat sink
radiating fin
centrifugal fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008084914A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4948461B2 (ja
Inventor
Takeshi Hirasawa
壮史 平澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2008084914A priority Critical patent/JP4948461B2/ja
Publication of JP2009239118A publication Critical patent/JP2009239118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4948461B2 publication Critical patent/JP4948461B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】遠心ファンの風が放熱フィンを円滑に通過することができる、冷却効率に優れたヒートシンクを提供する。
【解決手段】遠心ファンを収納する空洞部を備え、所定間隙で積層された複数の薄板状体と、積層された薄板状体の端部によって形成された第1の放熱フィン部と、第1放熱フィン部と直交する方向に配置された第2の放熱フィン部と、
一方の端部が、発熱部品と熱的に接続された薄板状体の部分に熱的に接続され、他方の端部が、第1の放熱フィン部および第2の放熱フィン部に熱的に接続されている少なくとも1つのヒートパイプとを備えたヒートシンク。
【選択図】図6

Description

この発明は、発熱部品等に熱的に接続されて発熱部品の熱を放熱するためのヒートシンク、特に、遠心ファンの風の流れを円滑にする、方向の異なる放熱フィンを備え、加工した薄板材を積層して形成されたヒートシンクに関する。
近年、エレクトロニクス機器は、CPU等の高出力、高集積の部品を内蔵している。半導体素子等の各種電子部品は、集積度が極めて高くなり、高速で情報の演算、制御等の処理を行うので、多量の熱を発生する。また、その他の機器においても熱の発生を伴う機器が増え、これらの機器においても放熱処理が重要な課題になっている。
これらの機器が発する熱を処理するために、各種ヒートシンクが用いられている。例えば、押し出し成形によるベースプレート部と放熱フィン部が一体的に形成されたヒートシンク、または、別々に作製された金属製のベースプレートと金属製の放熱フィンとを組み合わせたヒートシンク等がある。
即ち、別々に作製された金属製のベースプレートと金属製の放熱フィンとを組み合わせたヒートシンクは、一方の面に発熱素子が熱的に接続されるベースプレートの他方面に複数の薄板の放熱フィンを半田等によって接合して形成されたヒートシンクである。その他に、複数の溝部を備えたベースプレートの溝部に薄板フィンを挿入して、溝部の周辺部を機械的にカシメて、放熱フィンをベースプレートに接合するヒートシンクがある。
上述したようなヒートシンクと、強制冷却用のファンとを組み合わせて、発熱素子の熱が伝わった放熱フィンの間に冷たい空気を吹き付けて、発熱素子を冷却する方法が広く知られている。更に、発熱素子と放熱フィンとが離隔して配置されている場合に、発熱素子と放熱フィンとをヒートパイプによって熱的に接続し、発熱素子の熱をヒートパイプによって別の位置に配置された放熱フィンまで移動して、冷却用のファンによって冷却することも知られている。
更に、放熱効率を高めるために、空気取り入れ口および空気排出口を備えた筐体に遠心ファンを取り付けて発熱素子を冷却する遠心ファン付ヒートシンクが知られている。遠心ファン付ヒートシンクは、空気取り入れ口から取り入れた空気を、遠心ファンを回転させて、周囲に吹き付け、直接または筐体の壁面に誘導されて空気排出口近傍に配置された放熱フィンを通って空気を筐体外に排出している。放熱フィンにはヒートパイプが熱的に接続されて発熱素子の熱が移動され、上述したファンによって吹き付けられた空気によって放熱フィンに移動した発熱素子の熱が放散される。
特開2005−38985号公報 特開2005−321287号公報
遠心ファン付ヒートシンクにおいては、上述したように、空気取り入れ口から取り入れた空気を、遠心ファンを回転させて、周囲に吹き付け、直接または筐体の壁面に誘導されて空気排出口近傍に配置された放熱フィンを通って空気を筐体外に排出している。空気排出口近傍における放熱フィンは、ファンの回転軸に平行に配置して使用されていた。しかし、遠心ファンの風は、必ずしも、放熱フィンの全面にわたって、フィンと平行に流れていないので、放熱フィンの一部では、風が円滑に通過できず、十分な冷却が行われていなかった。
上述した遠心ファンの風が放熱フィンを円滑に通過しない問題を解決するために、放熱フィンを空気排出口に対して斜めに設置することが行われたが、使用できる空間を有効に利用することができず、また、組立ても複雑であった。一方、風の流れを阻害しないために、ファンの回転軸と垂直方向に放熱フィンを配列する積層タイプも考案されているが、積層された放熱フィンの上下方向の熱伝導を得ることが必要であるため、放熱フィン全面を有効に利用することができず、効率が悪かった。
従って、この発明の目的は、遠心ファンの風が放熱フィンを円滑に通過することができる、冷却効率に優れたヒートシンクを提供することにある。
発明者は従来の問題点を解決するため、鋭意研究を重ねた。その結果、次の事項が判明した。即ち、積層した薄板材に、切り起こしによって概ねL字形の切り起こし部を形成し、切り起こし部の先端の平らな部分を積層した別の薄板材に接合して、ヒートシンクを形成し、切り起こし部の垂直な部分によって遠心ファンの風を所望の方向に誘導する。
この際、積層した薄板材の端部を第1の放熱フィンとして使用し、第1の放熱フィンと直交する方向に薄板材を並列配置した第2の放熱フィンを設ける。第2の放熱フィンは、遠心ファンの風が吹き出し口と平行に流れている部分に配置し、第1の放熱フィンを、それ以外の風の流れが曲がっている部分に配置すると、切り起こし部によって誘導された遠心ファンの風が2つの放熱フィンの間を円滑に通過することができ、冷却効率に優れたヒートシンクが得られる。
更に、切り起こしによって形成された開口部に、積層した別の薄板材の切り起こし部を貫通させて所望の薄板材に接合すると、切り起こし部も放熱機能を発揮し、積層した薄板材の間で、遠心ファンの風が相互に移動するので、効果的な冷却が可能であることが判明した。この発明は上述した事項に基づいてなされたものである。
この発明のヒートシンクの第1の態様は、遠心ファンを収納する空洞部を備え、所定間隙で積層された複数の薄板状体と、
積層された前記薄板状体の端部によって形成された第1の放熱フィン部と、前記第1放熱フィン部と直交する方向に配置された第2の放熱フィン部と、
一方の端部が、発熱部品と熱的に接続された前記薄板状体の部分に熱的に接続され、他方の端部が、前記第1の放熱フィン部および第2の放熱フィン部に熱的に接続されている少なくとも1つのヒートパイプとを備えたヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第2の態様は、前記第1の放熱フィン部が、前記遠心ファンの軸方向と垂直な方向に配置され、前記第2の放熱フィン部が、前記遠心ファンの軸方向と平行な方向にフィンが並列配置されているヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第3の態様は、前記薄板状体が、積層されて形成された空間を流れる空気を誘導する空気誘導部を備えており、前記第2の放熱フィン部は、遠心ファンの風が吹き出し口と平行に流れている部分に配置し、前記第1の放熱フィン部は、それ以外の部分に配置されて、前記空気誘導部によって誘導された風が、前記第1の放熱フィン部および前記第2放熱フィン部を通過するヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第4の態様は、前記薄板状体が、所定部分を切り込み、屈曲して起こして形成した、垂直部および水平部からなる概ねL字形の切り起こし部、および、切り起こしによって形成された開口部を備えており、前記水平部が他の薄板状体と熱的に接続され、前記空気誘導部が前記切り起こし部からなっているヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第5の態様は、前記薄板状体の前記L字形の切り起こし部が、別の薄板状体に形成された前記開口部を貫通して、前記水平部が所定の薄板状体に熱的に接続されているヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第6の態様は、前記第2の放熱フィン部は、上面部、垂直面部および底面部からなる概ねコの字形のフィンを並列配置して形成されているヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第7の態様は、前記ヒートパイプの少なくとも一部が、前記薄板状体との間に、空間部を備えて配置されているヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第8の態様は、前記空間部を形成して配置された前記ヒートパイプの部分の上面および下面を、冷却用の空気が流れるようにヒートパイプが配置されているヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第9の態様は、前記ヒートパイプが2本の扁平型ヒートパイプからなり、発熱部品が熱的に接続された前記薄板状体の部分から、前記ヒートパイプが異なる方向に延伸して、前記薄板状体を囲むように配置されているヒートシンクである。
この発明によると、積層した薄板材の端部を第1の放熱フィンとして使用し、第1の放熱フィンと直交する方向に薄板材を並列配置した第2の放熱フィンを設け、そして、第2の放熱フィンは、遠心ファンの風が吹き出し口と平行に流れている部分に配置し、第1の放熱フィンを、それ以外の風の流れが曲がっている部分に配置するので、切り起こし部によって誘導された遠心ファンの風が2つの放熱フィンの間を円滑に通過することができ、冷却効率に優れたヒートシンクを得ることができる。
更に、この発明によると、切り起こしによって形成された開口部に、積層した別の薄板材の切り起こし部を貫通させて所望の薄板材に接合するので、切り起こし部も放熱機能を発揮し、積層した薄板材の間で、遠心ファンの風が相互に移動して、効果的な冷却ができる。
この発明のヒートシンクの態様を、図面を参照して詳細に説明する。
この発明のヒートシンクの1つの態様は、遠心ファンを収納する空洞部を備え、所定間隙で積層された複数の薄板状体と、
積層された薄板状体の端部によって形成された第1の放熱フィン部と、第1放熱フィン部と直交する方向に配置された第2の放熱フィン部と、
一方の端部が、発熱部品と熱的に接続された薄板状体の部分に熱的に接続され、他方の端部が、第1の放熱フィン部および第2の放熱フィン部に熱的に接続されている少なくとも1つのヒートパイプとを備えたヒートシンクである。
図1は、この発明のヒートシンクの1つの態様を説明する斜視図である。
薄板状体は、例えば、熱伝導性に優れた銅、アルミニウム、アルミニウム合金等の加工性の高い金属薄板材からなっている。ヒートパイプは、扁平型ヒートパイプを使用することができる。
図1に示すように、ヒートシンク1は、加工した薄板材2を積層し、2本のヒートパイプ4−1、4−2を配置している。ヒートパイプは、少なくとも一部が外側にはみだすように配置されて、薄板材2との間に、空間部7を備えている。ヒートパイプ4−1、4−2は、一方の端部5−1、5−2が発熱部品と熱的に接続された薄板材の部分に熱的に接続され、他方の端部6−1、6−2が薄板材の端部を利用した第1の放熱フィン部14−1、14−2に熱的に接続され、更に、第2の放熱フィン部8−1、8−2に熱的に接続されている。
即ち、放熱フィン部として、遠心ファンの回転軸に直交する方向にフィンが配列された第1の放熱フィン部(積層された薄板材の端部を放熱フィン部として使用している)14と、遠心ファンの回転軸に平行にフィンが配列された放熱フィン部8との、フィンの方向が異なる2つの放熱フィン部を備えている。
複数の所定形状の薄板材2は、概ね中央部分に(図示しない)遠心ファンを収納する円形の開口を備えている。薄板材は所定間隙で積層され、円形の開口によって遠心ファンを収納する円柱状の空洞部が形成される。積層された薄板材は、遠心ファンを収納するケースの一部を形成している。積層された薄板材は、加工して形成された空気誘導部を備えている。
放熱フィン部8は、薄板材2の端部に接続され、薄板材2の空気誘導部に導かれた空気がその中を通る。遠心ファン付ヒートシンクでは、通常、積層された薄板材の最上部に吸気口を囲むようにして薄板材の端部に全面が接合されることが多い。
この発明のヒートシンクでは、上述したように、ヒートパイプの一部を積層した薄板材の外部に突き出すように配置され、遠心ファンへの吸気口への空気の流れを容易にしている。放熱フィン部の数と対応して、複数本のヒートパイプが使用される。図1に示す態様では、2本の扁平型ヒートパイプを使用して、積層された薄板材の全周に沿って取り付けられている。
図2は、放熱フィン部を説明する部分拡大図である。図2に示すように、ヒートパイプの凝縮部が、第1の放熱フィン部14および第2の放熱フィン部8に熱的に接続されている。第1の放熱フィン部14は、積層された薄板材の端部がそのまま放熱フィン部として利用されている。積層された薄板材には、後述するように、切り起こし部が形成され、薄板材間で熱の移動が行われる。このように切り起こし部によって誘導された遠心ファンの風が、図中矢印で示すように、曲線を描きながら、薄板材の端部、即ち、第1の放熱フィン部を流れている。
第2の放熱フィン部8は、この態様では、上面、垂直面、および底面からなる概ねコの字形のフィンが並列配置されている。フィンの向きは、遠心ファンの回転軸に平行である。第2の放熱フィン部は、図2に示すように、放熱フィン部のフィンの向きに平行に遠心ファンの風が通過する。即ち、遠心ファンの風が吹き出し口と平行に流れている部分に配置される。このように、2種類の異なる放熱フィン部を備えているので、遠心ファンの風がフィン間を円滑に通過して、放熱効率が飛躍的に向上する。
図3は、薄板材の1つの例を示す斜視図である。図3に示すように、薄板材2は、一部が加工された薄板材からなっている。即ち、薄板材2の所定部分を切り込み、切り込んだ部分を屈曲して起こして形成した、垂直部12および水平部13からなる概ねL字形の切り起こし部11、および、切り起こしによって生じた開口部10を備えている。切り込みは、例えば、コの字形に3片に切り込みを入れて行われている。このように、薄板材2は加工性に富んでいるので、状況に対応して、さまざまな加工が可能である。
切り起こし部11は、複数枚の加工された薄板材2が積層されたときに、垂直部12が薄板材間の高さを規定し、水平部13が他の薄板材2と接合されて熱的に接続される。このように、切り起こし部11は、薄板材2間での熱伝導の働きをする機能を有している。さらに、切り起こし部11の垂直部12は、壁面として所定位置に配置されて、積層された複数の薄板材2の間を通る冷却風を所望の方向に誘導する誘導部として機能する。遠心ファンによって生じた風の流れの一例を矢印で示す。図3に矢印で示すように、所定位置に配置された複数の切り起こし部11の垂直部12が壁面として、風の流れを規制して、遠心ファンによって生じた風が、所望の方向に誘導される。
このように、切り起こし部11の形状および大きさは、他の薄板材2との接続による熱伝導および冷却風の誘導方向によって各種設定することができる。加工性に優れた薄板材は、各種状況に対応でき、極めて設計自由に富んでいる。切り起こしによって生じた開口部10は、積層された薄板材2の間の冷却風の移動を容易にすると共に、開口部10を使用して、所望の薄板材2に、他の薄板材2の切り起こし部11の垂直部12を連絡することができる。
例えば、最下部の薄板材2の切り起こし部11の垂直部12を長く形成して、他の薄板材2の切り起こしによって生じた開口部10を貫通して最上部の薄板材2の裏面に水平部13を熱的に接続して接合する。このようにして、所望の薄板材2との間の連絡が可能で、所望の薄板材2に熱を伝導することができる。なお、薄板材2の形状は、遠心ファンの配置箇所、ヒートシンクとして利用できるスペース等によって、適宜設定することができる。
図4は、複数枚の加工した薄板材を積層する状態を説明する図である。図4においては、加工した薄板材を4枚積層する状態を示している。積層する薄板材を斜め下方から見た状態を示している。4枚の積層する薄板材2−1、2−2、2−3、2−4の最下部に位置する薄板材2−4に示すように、それぞれ所望の方向に切り起こして形成された複数の切り起こし部11が設けられている。
切り起こし部11は、矩形の3辺に切り込みを入れて、切り起こし、先端部を水平方向に屈曲して、それぞれ垂直部12と水平部13からなる概ねL字形に形成されている。切り起こし部11の水平部13は、他の薄板材との間の熱的な接続を容易にするために平らな面に形成されている。切り起こしによって生じた複数の開口部10が薄板材2に備わっている。
この態様では、薄板材2−4の切り起こし部の高さ(垂直部の高さ)は概ね同一である。同様に、残りの3枚の薄板材2−1、2−2、2−3にも、概ね対応した位置に対応した大きさの、垂直部12および水平部13からなる切り起こし部11が形成されている。最上部の薄板材2の表面には、扁平型のヒートパイプ4が薄板材2の周辺部を囲むようにして接合されて、熱的に接続されている。このように加工された薄板材2−1、2−2、2−3、2−4を、それぞれの切り起こし部11の水平部13が、積層されて隣接する薄板材2の裏面に熱的に接続される。切り起こし部11の垂直部12は、壁面のように位置して、遠心ファンからの冷却用空気の流れを所望の方向に規制して誘導するように、その方向が設定されている。
上述した4枚の加工された薄板材2が積層されると、薄板材2は切り起こし部11の水平部13で接合されているので、積層された薄板材2の相互の間で熱の伝導が行われ、更に、切り起こしによって生じた開口部10を通って冷却用空気が、最下部から最上部の薄板材の間で相互に連絡することができる。このようにして、最上部の薄板材2に伝わったヒートパイプの熱は、その他の薄板材2に伝導され、遠心ファンによって、放熱フィン部8、14に向かって移動される。
切り起こし部11の垂直部12の高さは、適宜設定することができる。図5は、異なる高さの垂直部12を有する切り起こし部11を組み合わせた状態を説明する部分拡大図である。図5に示すように、薄板材2間で、切り起こし部11の垂直部12の高さを変化させている。最下部の薄板材2は、垂直部12−3、水平部13−3からなる切り起こし部11を備えている。下から2番目の薄板材2は、垂直部12−2、水平部13−2からなる切り起こし部11を備えている。
図5に示すように、例えば、下側にある薄板材2−3の切り起こし部11を垂直部12−3が長く(高く)なるように設定し、薄板材2−2の開口部10を貫通して、薄板材2−1の裏面に切り起こし部11の水平部13−3が接合されて熱的に接続されるようにする。このように、薄板間の間隙の大きさ等、状況に対応して、垂直部12の高さを変化させることができる。例えば、4枚の積層された薄板材2の下部に位置する薄板材2の垂直部12を最上部の薄板材2に直接接合させて、最上部の薄板材2に熱的に接続されたヒートパイプ4の熱を、切り起こし部11を介して直接最下部の薄板材2に移動させて、冷却効率を高めることができる。1つの切り起こし部を別の薄板材の開口部を貫通して薄板材の裏面に接合する際、切り起こし部の位置が重なっているので、切り起こし部の水平部を重ねてもよいし、水平部の屈曲方向を変更して、重ならないように接合してもよい。
図6は、積層された薄板材の間を切り起こし部によって誘導されて流れる遠心ファンの風の流れを説明する図である。積層された薄板材2には、複数の切り起こし部11および切り起こしによって形成された開口部10が設けられている。切り起こし部は、遠心ファンの風の流れを小さい抵抗で所望の位置に誘導するように配置されている。遠心ファンの風は、図中に矢印で示すように流れている。吹き出し口と平行に流れている部分には、第2の放熱フィン部8が設けられ、それ以外の風の流れが曲がっている部分には第1の放熱フィン部が設けられている。このように、従来、利用できなかった風も冷却に使用することができ、ヒートシンクの性能が飛躍的に向上する。
図1を参照して、この発明のヒートシンクを更に詳細に説明する。
図1に示すように、積層された薄板材2の最上部の薄板材2−1の表面に、扁平型ヒートパイプ4が接合されて熱的に接続される。図1に示す態様では、2本の扁平型ヒートパイプ4−1、4−2が配置されている。ヒートパイプ4−1、4−2は、発熱部品が熱的に接続された薄板材2−1の部分に吸熱部としての一方の端部5−1、5−2が接合されて熱的に接続される。図1に示すように、それぞれのヒートパイプ4−1、4−2は、積層された薄板材2との間に、空間部7を備えて配置されている。
即ち、ヒートパイプ4−1、4−2は、同一面内に配置されて、一部が積層された薄板材2の外側に突き出すようにして配置されて、薄板材2との間に空間部7がそれぞれ形成される。この発明では、ヒートパイプ4−1、4−2を吸気口3の周りを囲むようにして全面にわたって薄板材2−1に接合させるのではなく、上述したように、ヒートパイプ4−1,4−2の一部を同一面上で薄板材2の外側に突き出すようにして配置して、薄板材2との間に空間部7を形成させている。このように同一面上で、ヒートパイプ4−1、4−2の一部を薄板材2の外側に突き出すと、ヒートシンク1全体の厚さは変わらず、吸気口3への空気の流れを大きくすることができる。
その結果、遠心ファンを回転させると、外側に突き出て薄板材2との間に空間部7を形成しているヒートパイプ4−1、4−2部分の上面および下面の両側を通って冷たい空気が吸気口3に向かって流れる。従って、ヒートパイプ4−1、4−2の一部を、吸気口3へ流れる冷たい空気によって冷却することができる。更に、外側に突き出て薄板材2との間に空間部7を形成しているヒートパイプ4−1、4−2の部分に(図示しない)別の放熱フィン部を接続すると、吸気口3に向かって流れる冷たい空気によって、ヒートパイプ4−1、4−2が冷却され、一層冷却効率が高まる。
ヒートパイプ4−1、4−2は、外側に突き出て薄板材2との間に空間部7を形成した後、薄板材2の最上部の表面に戻り、異なる2種類の放熱フィン部8、14に接合されて熱的に接続される。例えば、積層された薄板材2の最上部の一部9が、屈曲されて、両側からヒートパイプ4−1、4−2を挟みつけるようにしてもよい。こうすることによって、加工された薄板材2によって、ヒートパイプ4の凝縮部6が薄板材の端部に接合されて熱的に接続される。
この発明の薄型ヒートパイプの1つの態様においては、異なる2種類の放熱フィン部8、14を備えている。一方の放熱フィン部8は、加工され積層された薄板材2の端部に取り付けられた複数の薄板材からなる第1の放熱フィン部である。第1の放熱フィン部8のフィンは遠心ファンの軸方向に平行(即ち、垂直方向)に配置されている。第1の放熱フィン部8は、上述したように、例えば、底面、垂直面、上面からなる断面が概ねコの字形の板材を複数枚並列に配置して、垂直面が遠心ファンの軸方向に平行に配置されている。
上面および底面は複数個のフィンが並列配置されて、平らな面を形成している。一方の面は、例えば、図1に示すように、受熱面を形成して、ヒートパイプ4−1、4−2の下面に接合されて熱的に接続されている。第1の放熱フィン部8−1、8−2は、例えば、積層された薄板材2の中を誘導された風が、第1の放熱フィン部8−1、8−2の垂直面に概ね平行に流れる、ヒートシンクの隅部に配置される。第1の放熱フィン部8−1、8−2は図1に示すように、ヒートパイプ4−1、4−2の数と同じ数を配置することができる。
他方の放熱フィン部は、積層された薄板材2の端部が、第2の放熱フィン部14を形成する。即ち、図1に示すように、扁平型ヒートパイプ4−1、4−2の凝縮部6−1、6−2が接合され熱的に接続されている薄板材の部分14−1、14−2が、遠心ファンの軸方向に直交する方向(即ち水平方向)に並列に配列されている。
この部分は、積層された薄板材2に、加工によって形成された切り起こし部11の垂直部12によって誘導され、排気口に斜め方向に流れる風(曲線の風を含む)が通過する。上述したように、遠心ファンの風の流れに対応した形状の複数種類の放熱フィン部8、14を設けることによって、積層された薄板材の間を流れる風の流れが円滑になり、放熱効果を高めることができる。
なお、薄板材の一部に形成された概ね円形の開口を備えており、複数枚の薄板材を積層することによって形成される円柱状の空洞部に、遠心ファンが収納される。
この発明によると、遠心ファンの風が放熱フィンを円滑に通過することができる、冷却効率に優れたヒートシンクを提供することができる。
図1は、この発明のヒートシンクの1つの態様を説明する斜視図である。 図2は、放熱フィン部を説明する部分拡大図である。 図3は、薄板材の1つの例を示す斜視図である。 図4は、複数枚の加工した薄板材を積層する状態を説明する図である。 図5は、異なる高さの垂直部12を有する切り起こし部11を組み合わせた状態を説明する部分拡大図である。 図6は、積層された薄板材の間を切り起こし部によって誘導されて流れる遠心ファンの風の流れを説明する図である。
符号の説明
1 ヒートシンク
2 薄板材
3 空洞部、吸気口
4 ヒートパイプ
5 ヒートパイプの吸熱部
6 ヒートパイプの凝縮部
7 空間部
8 放熱フィン部
9 薄板材の屈曲された一部
10 開口部
11 切り起こし部
12 垂直部
13 水平部
14 第2の放熱フィン部
15 遠心ファン

Claims (9)

  1. 遠心ファンを収納する空洞部を備え、所定間隙で積層された複数の薄板状体と、
    積層された前記薄板状体の端部によって形成された第1の放熱フィン部と、前記第1放熱フィン部と直交する方向に配置された第2の放熱フィン部と、
    一方の端部が、発熱部品と熱的に接続された前記薄板状体の部分に熱的に接続され、他方の端部が、前記第1の放熱フィン部および第2の放熱フィン部に熱的に接続されている少なくとも1つのヒートパイプとを備えたヒートシンク。
  2. 前記第1の放熱フィン部は、前記遠心ファンの軸方向と垂直な方向に配置され、前記第2の放熱フィン部は、前記遠心ファンの軸方向と平行な方向にフィンが並列配置されている、請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 前記薄板状体は、積層されて形成された空間を流れる空気を誘導する空気誘導部を備えており、前記第2の放熱フィン部は、遠心ファンの風が吹き出し口と平行に流れている部分に配置し、前記第1の放熱フィン部は、それ以外の部分に配置されて、前記空気誘導部によって誘導された風が、前記第1の放熱フィン部および前記第2放熱フィン部を通過する、請求項1または2に記載のヒートシンク。
  4. 前記薄板状体が、所定部分を切り込み、屈曲して起こして形成した、垂直部および水平部からなる概ねL字形の切り起こし部、および、切り起こしによって形成された開口部を備えており、前記水平部が他の薄板状体と熱的に接続され、前記空気誘導部が前記切り起こし部からなっている、請求項3に記載のヒートシンク。
  5. 前記薄板状体の前記L字形の切り起こし部が、別の薄板状体に形成された前記開口部を貫通して、前記水平部が所定の薄板状体に熱的に接続されている、請求項4に記載のヒートシンク。
  6. 前記第2の放熱フィン部は、上面部、垂直面部および底面部からなる概ねコの字形のフィンを並列配置して形成されている、請求項1から5の何れか1項に記載のヒートシンク。
  7. 前記ヒートパイプの少なくとも一部が、前記薄板状体との間に、空間部を備えて配置されている、請求項1から6の何れか1項に記載のヒートシンク。
  8. 前記空間部を形成して配置された前記ヒートパイプの部分の上面および下面を、冷却用の空気が流れるようにヒートパイプが配置されている、請求項7に記載のヒートシンク。
  9. 前記ヒートパイプが2本の扁平型ヒートパイプからなり、発熱部品が熱的に接続された前記薄板状体の部分から、前記ヒートパイプが異なる方向に延伸して、前記薄板状体を囲むように配置されている、請求項1から8の何れか1項に記載のヒートシンク。
JP2008084914A 2008-03-27 2008-03-27 ヒートシンク Active JP4948461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008084914A JP4948461B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 ヒートシンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008084914A JP4948461B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 ヒートシンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009239118A true JP2009239118A (ja) 2009-10-15
JP4948461B2 JP4948461B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=41252693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008084914A Active JP4948461B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 ヒートシンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4948461B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011223352A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Toshiba Corp テレビ接続装置、冷却モジュール、電子機器
JP2013038376A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Quanta Computer Inc 放熱装置、その遠心ファンモジュール及び放熱装置が配置された電子装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005093604A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Sony Corp 冷却装置及び電子機器
JP2006147618A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Toshiba Home Technology Corp 冷却装置および放熱体
JP2006279004A (ja) * 2005-03-02 2006-10-12 Furukawa Electric Co Ltd:The ヒートパイプ付ヒートシンク
WO2007099662A1 (ja) * 2006-03-02 2007-09-07 Sony Computer Entertainment Inc. 遠心ファン付ヒートシンク

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005093604A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Sony Corp 冷却装置及び電子機器
JP2006147618A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Toshiba Home Technology Corp 冷却装置および放熱体
JP2006279004A (ja) * 2005-03-02 2006-10-12 Furukawa Electric Co Ltd:The ヒートパイプ付ヒートシンク
WO2007099662A1 (ja) * 2006-03-02 2007-09-07 Sony Computer Entertainment Inc. 遠心ファン付ヒートシンク

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011223352A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Toshiba Corp テレビ接続装置、冷却モジュール、電子機器
JP2011223012A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Toshiba Corp 電子機器
JP2013038376A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Quanta Computer Inc 放熱装置、その遠心ファンモジュール及び放熱装置が配置された電子装置
US8932010B2 (en) 2011-08-09 2015-01-13 Quanta Computer Inc. Centrifugal fan module, heat dissipation device having the same and electric device having the heat dissipation device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4948461B2 (ja) 2012-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4532422B2 (ja) 遠心ファン付ヒートシンク
JP4550664B2 (ja) ヒートパイプ付ヒートシンク
JP2010216482A (ja) 遠心ファン、該遠心ファンを有する放熱装置及び該放熱装置を使う電子装置
TWM289878U (en) Heat-dissipation structure of water-cooling type parallel runner
JP4682859B2 (ja) 電子機器用の冷却システム
JP2009099740A (ja) 筐体の冷却装置
JP4948462B2 (ja) 薄型ヒートシンク
TWI332143B (en) Heat dissipation module
JP4948461B2 (ja) ヒートシンク
CN111212544A (zh) 电子装置
JP2009150561A (ja) ヒートシンク
TWI334529B (en) Heat dissipation device
TWM336474U (en) Heat dissipater with external flow guiding function
JP4682858B2 (ja) 電子機器用の冷却装置
JP4330015B2 (ja) 電子機器用冷却装置
JP5019618B2 (ja) ヒートシンク
TW201124691A (en) Heat dissipation device
TWI305574B (en) Fin assembly and heat dissipation device with such fin assembly
JP2007042724A (ja) ヒートシンク
JP2012023146A (ja) ヒートシンク
JP5400690B2 (ja) ヒートシンク
TW200813693A (en) Heat dissipation device
JP2009238948A (ja) ファン付ヒートシンク
JP4875453B2 (ja) 発熱素子放熱用の遠心ファン付ヒートシンク
CN202009562U (zh) 具有多方向流道的散热装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4948461

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350