JP2012023146A - ヒートシンク - Google Patents

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Abstract

【課題】風の流れを阻害する壁面に面して空気取り入れ側が配置されても、放熱面積を犠牲にすることなく、放熱フィン間に十分な空気を導き、低コスト、小型化が可能な放熱効率に優れたヒートシンクを提供する。
【解決手段】ベースプレート4と、ペースプレートと垂直に配置された複数の放熱フィンからなる第1の放熱フィン部2と、ベースプレートと平行に配置された複数の放熱フィンからなる第2の放熱フィン部3とを備えたヒートシンクであり、第1の放熱フィン部の各々の放熱フィンが、垂直面部と、底面部とが一体的に形成された断面L字形の部材からなり、第1の放熱フィン部と前記第2の放熱フィン部が並列して配置され、第2の放熱フィン部が、空気取り入れ側に配置されているヒートシンクである。
【選択図】図1

Description

この発明は、ベースプレートと、薄板状の放熱フィンを備えたヒートシンク、特に、風の流れを阻害する壁面に面して空気取り入れ側が配置されるヒートシンクに関する。
近年、ゲーム機器、パソコン等の電気・電子機器の小型化、高性能化が著しく進み、それに搭載される各種機能を備えた部品が狭い空間に配置されている。その中に、MPU等の発熱部品が含まれ、これらを冷却するための冷却装置も配置される。
MPUは、集積度が極めて高くなり、高速で演算、制御等の処理を行うので、多量の熱を放出する。高速で高出力な高集積の部品であるチップ等を冷却するために、ベースプレートおよびベースプレートの面に熱的に接続された複数の放熱フィンを備えたヒートシンクが、放熱フィン間に冷却用の空気を送り込む電動ファンと共に用いられている。
上述したように、電気・電子機器の小型化が進むと、その中に搭載される各種機能を備えた部品の配置によって、ヒートシンクの配置に制限を受けることが多くなってくる。
例えば、ベースプレートの上に並列配置された複数の薄板状放熱フィンが熱的に接続されたヒートシンクの、空気取り入れ側に、風の流れを阻害する壁面、または、他の部品が配置されることがある。このような状態においても、ヒートシンクの高い放熱効率が期待される。
図8は、従来のヒートシンクを説明する図である。図8(a)は、従来のヒートシンクの平面図である。図8(b)は、従来のヒートシンクの側面図である。図8に示すように、電子部品104の壁面105に面して、ベースプレート上に薄板状の複数の放熱フィン101が熱的に接続されたヒートシンク100が配置されている。即ち、放熱フィン101の空気取り入れ側が電子部品104の壁面に面して配置されている。電子部品104の反対側には、空気を吸引するファン103が取り付けられている。上述したように、このような配置に制限を受けながら、発熱量の多い部品の効率的な冷却が要求される。
このような配置で、ファン103を回転させると、電子部品104の壁面105に沿って、空気が矢印で示すように流れて放熱フィン間を通って、ファン103を通過する。複数の放熱フィン101はベースプレート102に垂直に所定間隔で配置されている。従って、放熱フィン101をそのままの状態で配置すると、電子部品104の壁面105に沿った狭い空間を通過する空気は、放熱フィン101間に入り難く、放熱フィンとの間の熱交換が十分に行われることなく、冷却効果が期待できない。
そこで、図8(b)に示すように、電子部品104の壁面105に面した側の放熱フィン101の一部を切り取って短くして、放熱フィン101と電子部品104の壁面105の間の空間を広げている。即ち、壁面105に沿って流れる空気は、広がった空間を通って、短くなった放熱フィン間に入りやすくしている。
特開2003−179190号公報
しかしながら、図8を参照して説明した従来のヒートシンクでは、電子部品104の壁面105に沿った空気を、放熱フィン間に導くために放熱フィンの長さを短くしているので、放熱面積が小さくなり、放熱効率が低下するという問題点がある。更に、放熱フィンの放熱面積を犠牲にしても、電子部品104の壁面105に沿って横方向に流れる空気を、縦方向に流れる放熱フィン101間に十分に導くことが難しい。従って、集積度が極めて高くなり、高速で演算、制御等の処理を行い、多量の熱を放出するMPU等を効果的に冷却することが難しくなるという問題点がある。同時に、ヒートシンクは高い放熱効率と共に低コスト、小型化が期待されている。
従って、この発明の目的は、従来の問題点を解決して、風の流れを阻害する壁面に面して空気取り入れ側が配置されても、放熱面積を犠牲にすることなく、放熱フィン間に十分な空気を導き、低コスト、小型化が可能な放熱効率に優れたヒートシンクを提供することにある。
本発明者は、上述した従来の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、ペースプレートと垂直に配置された複数の放熱フィンからなる第1の放熱フィン部と、ベースプレートと平行に配置された複数の放熱フィンからなる第2の放熱フィン部とを組み合わせ、第2の放熱フィン部を、電子部品の壁面に面する側に配置すると、風の流れを阻害する壁面に面してヒートシンクが配置されても、ベースプレートに垂直方向に複数の板状フィンが積層された積層フィンによって、放熱フィン間に十分な空気を導くことができることが判明した。
即ち、上述したように、風の流れを阻害する壁面に面して、ベースプレートに垂直方向に複数の板状フィンが積層された積層フィンとしての第2の放熱フィン部が配置されるので、
壁面に沿った空気が容易に積層された水平な放熱フィンの間を通り、それに引き続いて、垂直に配置された放熱フィンの間を通過して、発熱部品から伝わった熱との間で、十分に熱交換をさせることができる。
この発明は、上記研究結果に基づいてなされたものであって、この発明のヒートシンクの第1の態様は、ベースプレートと、前記ペースプレートの1面部と垂直に配置された複数の放熱フィンからなる第1の放熱フィン部と、前記ベースプレートの1面部と平行に配置された複数の放熱フィンからなる第2の放熱フィン部とを備えたヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第2の態様は、前記第1の放熱フィン部の各々の放熱フィンが、垂直面部と、底面部とが一体的に形成された断面L字形の部材からなり、前記第1の放熱フィン部と前記第2の放熱フィン部が並列して配置され、前記第2の放熱フィン部が、空気取り入れ側に配置されることを特徴とする、ヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第3の態様は、前記第1の放熱フィン部の各々の放熱フィンが、上面部と、垂直面部と、底面部とが一体的に形成された断面コの字形の部材からなり、前記第1の放熱フィン部と前記第2の放熱フィン部が並列して配置され、前記第2の放熱フィン部が、空気取り入れ側に面して配置されることを特徴とする、ヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第4の態様は、前記空気取り入れ側が壁面に面して配置されることを特徴とする、ヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第5の態様は、前記第2の放熱フィン部は、前記ベースプレートと熱的に接続し、前記第2の放熱フィン部の各々の放熱フィンと熱的に接続する少なくとも1つの伝熱柱部を備えていることを特徴とする、ヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第6の態様は、前記第2の放熱フィン部の各々の放熱フィンが平らな薄板状部と、前記薄板状部と一体的に形成された、前記伝熱柱と熱的に接続する筒状部とからなっている、ヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第7の態様は、前記第1の放熱フィン部と、前記第2の放熱フィン部の各々の放熱フィンと熱的に接続する少なくとも1つの伝熱柱部と、前記ベースプレートとが一体的に形成され、前記第2の放熱フィン部の各々の放熱フィンが平らな薄板状部と、前記薄板状部と一体的に形成された、前記伝熱柱と熱的に接続する筒状部とからなっている、ヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第8の態様は、前記第2の放熱フィン部は、前記ベースプレートの前記壁面に面する側の端部から1/2以下の範囲内の部分に形成されていることを特徴とする、ヒートシンクである。
この発明の1つの態様によると、ペースプレートと垂直に配置された複数の放熱フィンからなる第1の放熱フィン部と、ベースプレートと平行に配置された複数の放熱フィンからなる第2の放熱フィン部とを組み合わせ、第2の放熱フィン部を、電子部品の壁面に面する側に配置するので、風の流れを阻害する壁面に面してヒートシンクが配置されても、ベースプレートに垂直方向に複数の板状フィンが積層された積層フィンによって、放熱フィン間に十分な空気を導くことができる。
この発明によると、風の流れを阻害する壁面に面して、ベースプレートに垂直方向に複数の板状フィンが積層された積層フィンとしての第2の放熱フィン部が配置されるので、
壁面に沿った空気が容易に積層された水平な放熱フィンの間を通り、それに引き続いて、垂直に配置された放熱フィンの間を通過して、発熱部品から伝わった熱との間で、十分に熱交換をさせることができる。
この発明によると、風の流れを阻害する壁面に面して空気取り入れ側が配置されても、放熱面積を犠牲にすることなく、放熱フィン間に十分な空気を導き、低コスト、小型化が可能な放熱効率に優れたヒートシンクを提供することができる。
図1はこの発明のヒートシンクの1つの態様を説明する斜視図である。 図2は、図1に示す態様のこの発明のヒートシンクの側面図である。 図3は、この発明の放熱フィンの1つの態様を説明する斜視図である。図3(a)は、上面部と、垂直面部と、底面部とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなる放熱フィンを説明する斜視図である。図3(b)は、垂直面部および底面部が一体的に形成された断面L字形の薄板部材からなる放熱フィンを説明する斜視図である。図3(c)は、押し出し成形によって成形されたベースプレートおよびフィン部が一体形成された押し出し成形部材の態様を説明する斜視図である。図3(e)は、第2の放熱フィン部の薄板状の放熱フィンを説明する側面図である。 図4は、図1および図2を参照して説明したこの発明のヒートシンクの1つの態様の平面図である。 図5は、図4に示すこの発明のヒートシンクを説明する正面図(空気取り入れ側)である。 図6は、図4に示すこの発明のヒートシンクのA−A断面図である。 図7は、電子部品の壁面に面して空気取り入れ側が配置されたこの発明のヒートシンクを説明する側面図である。 図8は、従来のヒートシンクを説明する図である。
本発明のヒートシンクについて図面を参照しながら詳細に説明する。 この発明のヒートシンクの1つの態様は、ベースプレートと、ペースプレートと垂直に配置された複数の放熱フィンからなる第1の放熱フィン部と、ベースプレートと平行に配置された複数の放熱フィンからなる第2の放熱フィン部とを備えたヒートシンクである。

この発明の第1の放熱フィン部は、押し出し材で形成されたフィンであっても、板材を加工して形成されたフィンであってもよい。例えば、個々の放熱フィンが、垂直面部と、底面部とが一体的に形成された断面L字形の部材からなっていても、上面部と、垂直面部と、底面部とが一体的に形成された断面コの字形の部材からなっていてもよい。
以下、第1の放熱フィン部が断面コの字形の複数の放熱フィンからなる態様について説明するが、断面L字形の放熱フィンであっても、押し出し材で成形した放熱フィンであってもよい。
図1はこの発明のヒートシンクの1つの態様を説明する斜視図である。図1に示すように、この発明のヒートシンク1は、熱伝導性に優れた銅、アルミニウム、またはこれらの合金からなる板材によって形成されたベースプレート4と、ベースプレート4の、発熱部品と熱的に接続される面と反対側の面に熱的に接続される、上面部6と、垂直面部7と、底面部8とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなる放熱フィン5が所定の間隔で複数個並列配置された第1の放熱フィン部2を備えている。
この発明のヒートシンク1は、更に、第1の放熱フィン部2に隣接して、ベースプレート4の面と平行に積層された、複数の平らな薄板状の放熱フィン11からなる第2の放熱フィン部3を備えている。ベースプレート4の面に垂直に複数の伝熱柱部14が熱的に接続され、複数の平らな薄板状の放熱フィン11の各々が伝熱柱部14に熱的に接続されている。
上述したように、第1の放熱フィン部2の各放熱フィン5は、ベースプレート4の面に垂直に配置され、第2の放熱フィン部3の各放熱フィン11は、ベースプレート4の面に平行に配置されている。第2の放熱フィン部3は、風上側、即ち、風の流れを阻害する壁面に面して配置される。
更に、上面部6と、垂直面部7と、底面部8とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなる放熱フィン5の上面部6の前端部に突起部9が一体的に設けられ、後端部には、突起部9に対応する切り欠き部10が設けられている。突起部9および切り欠き部10はそれぞれ対応する形状および寸法を備えている。放熱フィン5を並列配置するとき、放熱フィン5の突起部9が隣接する放熱フィン5の対応する切り欠き部10に嵌合わされて、相互に密着して熱的に接続された状態で固定される。図1に太字の矢印で示すように、冷却用の空気が、第2の放熱フン部3の放熱フィン11に沿って、水平方向に放熱フィン間に取り込まれ、次いで、第1の放熱フィン部2の放熱フィンの垂直面部7の間を通って、ヒートシンク1の外に排出される。
図1に示す態様のヒートシンク1では、ベースプレート4の四隅の外側に、それぞれ固定用の孔部15が設けられている。なお、ベースプレート4の四隅に固定用の孔部15を設けて、その近傍の放熱フィン5、放熱フィン11の一部を除去してもよい。放熱フィン5の形状、孔部15の形状および配置は、図1に示すものに限定されることなく、ヒートシンク1の固定方法に従って、適宜変更が可能である。
図2は、図1に示す態様のこの発明のヒートシンクの側面図である。図2に示すように、ベースプレート4の下側の面には(図示しない)発熱部品が熱的に接続され、ベースプレート4の上面の一方の側には、上面部6と、垂直面部7と、底面部8とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなる放熱フィン5が、所定の間隔で並列配置されている。ベースプレート4の上面の他方の側には、第1の放熱フィン部2に隣接して、第2の放熱フィン部3が配置されている。即ち、ベースプレート4の上面に、熱伝導性に優れた金属製の伝熱柱部14が、垂直方向に配置され、個々の放熱フィン11を挿通して、熱的に接続されている。なお、伝熱柱部は、熱伝導性に優れた部材であれば特に限定されることなく、例えばヒートパイプであってもよい。伝熱柱部としてヒートパイプを使用すると、放熱フィンへの熱移動がより効果的に行われる。図2に示すように、冷却用の空気は、第2の放熱フィン部3の個々の放熱フィン11間を、ベースプレートの面と平行に容易に流れる。なお、図示する態様と異なり、ベースプレート4の固定用の孔部15が四隅に設けられて、その近傍の放熱フィン5、11の一部が除去される態様であってもよい。
図3は、この発明の放熱フィンの1つの態様を説明する斜視図である。図3(a)は、上面部と、垂直面部と、底面部とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなる放熱フィンを説明する斜視図である。図3(a)に示すように、第1の放熱フィン部2の各々の放熱フィン5は、上面部6と、垂直面部7と、底面部8とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなっている。図1および図2に示す態様では、製造を容易にするために、放熱フィンの上面部6の一部が切り取られているが、図3(a)に示す態様では、放熱フィンの上面部は、切り取り部が無く、平らな面からなっている。底面部8には図示しない孔部が形成され、ベースプレート4の表面に機械的加工によって形成された凸部が挿通されて熱的に接続されて固定される。
放熱フィン5の上面部6の前端部に突起部9が一体的に設けられ、後端部には、突起部9に対応する切り欠き部10が設けられている。突起部9および切り欠き部10はそれぞれ対応する形状および寸法を備えている。複数の放熱フィン5を並列配置するとき、放熱フィン5の突起部9が隣接する放熱フィン5の対応する切り欠き部10に嵌合わされて、相互に密着して熱的に接続された状態で固定される。
図3(b)は、垂直面部および底面部が一体的に形成された断面L字形の薄板部材からなる放熱フィンを説明する斜視図である。図3(b)に示すように、第1の放熱フィン部2の各々の放熱フィン5は、垂直面部7と、底面部8とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなっている。底面部8には図示しない孔部が形成され、ベースプレート4の表面に機械的加工によって形成された凸部が挿通されて熱的に接続されて固定される。第1の放熱フィン部2は、上述した複数の放熱フィン5が所定間隔で並列配置される。
図3(c)は、押し出し成形によって成形されたベースプレートおよびフィン部が一体形成された押し出し成形部材の態様を説明する斜視図である。図3(c)に示すように、押し出し成形部材20は、ベースプレート部24と放熱フィン部25が一体的に形成されている。第1の放熱フィン部に隣接して、ベースプレート部24の上面に伝熱柱部14が一体的に形成されている。伝熱柱部14には、薄板状の放熱フィン11が所定間隔でベースプレートと平行に積層される。
なお、上述した態様では、第1の放熱フィン部と、第2の放熱フィン部の各々の放熱フィンと熱的に接続する少なくとも1つの伝熱柱部と、ベースプレートとが一体的に形成されているが、第1の放熱フィン部および伝熱柱部の何れか一方または両方が、ベースプレートと別個に形成されていてもよい。
図3(d)は、第2の放熱フィン部の薄板状の放熱フィンを説明する斜視図である。図3(d)に示すように、第2の放熱フィン部3の薄板状の放熱フィン11は、平らな本体部12と、平らな本体部12と一体的に形成された筒状部13からなっている。筒状部13の孔部の内壁と伝熱柱部14の外周面が熱的に接続されて、伝熱柱部14に放熱フィン11が固定される。
図3(e)は、第2の放熱フィン部の薄板状の放熱フィンを説明する側面図である。図3(e)に示すように、第2の放熱フィン部3の薄板状の放熱フィン11は、平らな本体部12と、平らな本体部12と一体的に形成された筒状部13からなっている。筒状部13が放熱フィンと伝熱柱部14の接触面積を大きくして、熱の移動を容易にしている。
上述したように、ベースプレート4の下面に熱的に接続された発熱部品の熱がベースプレート4に伝わって拡散され、第1の放熱フィン部2の各放熱フィン5に移動されると共に、ベースプレート4から伝熱柱部14に伝わった熱は、放熱フィン11の筒状部13を通って、積層された放熱フィンの全体に移動される。冷却用空気は、積層された第2の放熱フィン部3の放熱フィン11の間をベースプレート4と平行に移動し、続いて、第1の放熱フィン部の放熱フィンの間をベースプレートと垂直に移動する。このように第1の放熱フィン部2および第2の放熱フィン部3に伝わった熱は、上述した冷却用空気との間で熱交換が行われる。
図4は、図1および図2を参照して説明したこの発明のヒートシンクの1つの態様の平面図である。図4に示すように、並列配置された、上面部6と、垂直面部7と、底面部8とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなる放熱フィン5の、複数個の上面部6が接続されて平らな面を形成している。取り付け作業を容易にするために、上面部6の一部は除去されて、放熱フィン5の底面部8が、ベースプレート4に機械的加工によって形成された凸部18にカシメられて、固定されているのが、上から見える。
更に、上述したように、上面部6の前端部に一体的に突起部9が形成され、上面部6の後端部には、突起部9に対応する切り欠き部10が形成されている。このような突起部9および切り欠き部10を備えた放熱フィン5を、隣接する放熱フィン5との間で対応する切り欠き部10、および、突起部9を嵌合させながら、並列配置して第1の放熱フィン部2を形成する。
第1の放熱フィン部2に隣接して、平らな薄板状の放熱フィン11がベースプレート4と平行に積層されて第2の放熱フィン部3が配置されている。薄板状の放熱フィン11は、ベースプレート4に垂直に配置された伝熱柱部14に、筒状部13が挿通されて、熱的に接続されて固定されている。第2の放熱フィン部3が、風の流れを阻害する壁面に面して配置される。上述したように、この発明のヒートシンクにおいては、水平方向に積層された放熱フィンと、垂直方向に配置された放熱フィンとが組み合わされて、風の流れを阻害する壁面に面して配置されても、放熱フィン間に、冷却用の空気を容易に導くことが出来る。
図5は、図4に示すこの発明のヒートシンクを説明する正面図(図2に示す空気取り入れ側19)である。図5に示すように、空気取り入れ側(即ち、図の手前側)においては、ベースプレート4に垂直に配置された伝熱柱部14に、薄板状の平らな放熱フィン11の筒状部13の孔部の内壁が熱的に接続されて固定されている。このようにして第2の放熱フィン部3が空気取り入れ側19に配置されている。空気取り入れ側19から見て、第2の放熱フィン部3の奥に第1の放熱フィン部2が配置されている。
即ち、上面部6と、垂直面部7と、底面部8とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなる放熱フィン5が、所定の間隔で並列配置されている。ベースプレート4の表面に機械的加工によって形成された凸部18に、上面部6と、垂直面部7と、底面部8とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなる放熱フィン5の底面部8が固定されている。空気取り入れ側から、複数の放熱フィン5の垂直面部7が所定間隔で垂直方向に配置されているのが見える。上述したように、この発明のヒートシンクにおいては、空気取り入れ側19に、複数の薄板状の放熱フィンが積層された積層フィンが配置されている。
更に、上述したように、第2の放熱フィン部3によって、薄板の積層フィンが形成されているので、積層フィン間を空気が容易に流れる。従って、たとえ、電子部品の壁面(図7の符号23)に面して、空気取り入れ側19が配置されても、壁面に沿った方向から、ヒートシンク内に多量の空気が導かれる。
図6は、図4に示すこの発明のヒートシンクのA−A断面図である。図6に示すように、第1の放熱フィン部2は、上面部6と、垂直面部7と、底面部8とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなる放熱フィン5が、複数個並列配置されている。上面部6の前端部に一体的に形成された突起部9が、上面部6の後端部に形成された、突起部9に対応する切り欠き部10に嵌合させて接続している。ベースプレート4の表面に機械的加工によって形成された凸部18に、上面部6と、垂直面部7と、底面部8とが一体的に形成された断面コの字形の薄板部材からなる放熱フィン5の底面部6が固定されている。この部分においては、空気は2つの垂直面部7、上面部6および底面部8に挟まれた空間を通って導かれる。
上述したように、空気の流れを阻害する壁面に面して、空気取り入れ側19を配置し、壁面と反対側にファンを取り付けると、ファンの回転によって、冷却用の空気が、第2の放熱フン部3の放熱フィン11に沿って、水平方向に放熱フィン間に取り込まれ、次いで、放熱フィンの垂直面部間を通って、ファンによって、例えば筺体外に排出される。ベースプレート4の裏面に熱的に接続された発熱部品の熱は、ベースプレート4に伝わり、ベースプレート4によって広く拡散される。
ベースプレート4に拡散された熱の一部は、ベースプレート4の表面に熱的に接続された放熱フィンの底面部8から垂直面部7および上面部6へと放熱フィンの全体に伝わる。ベースプレート4に拡散された熱の他の一部は、ベースプレート4に垂直に配置された伝熱柱部14を通って、積層配置された第2の放熱フィン部3の各放熱フィン11に、筒状部を13介して伝わる。ファンによって取り込まれた冷却用空気と第1の放熱フィン部2および第2の放熱フィン部3の各放熱フィンの間で、熱交換が行われる。このようにして、空気取り入れ側が、たとえ、壁面と面した状態で、配置しなければならない場合においても、優れた放熱効率を備えたヒートシンクが得られる。
図7は、電子部品の壁面に面して空気取り入れ側が配置されたこの発明のヒートシンクを説明する側面図である。図7に示すように、ベースプレート22上に、空気取り入れ側19が、電子部品24の壁面23に面して、本発明のヒートシンクが配置されている。即ち、空気取り入れ側19である第2の放熱フィン部3が、空気の流れを阻害する壁面23に面して配置されている。
上述したように、この発明によると、風の流れを阻害する壁面に面して空気取り入れ側が配置されても、放熱面積を犠牲にすることなく、放熱フィン間に十分な空気を導き、低コスト、小型化が可能な放熱効率に優れたヒートシンを得ることができる。
1 ヒートシンク
2 第1の放熱フィン部
3 第2の放熱フィン部
4 ベースプレート
5 放熱フィン
6 上面部
7 垂直面部
8 底面部
9 突起部
10 切り欠き部
11 放熱フィン
12 本体部
13 筒状部
14 伝熱柱部
15 固定用孔部
18 凸部
19 空気取り入れ側
22 ベースプレート
23 壁面
24 電子部品

Claims (8)

  1. ベースプレートと、
    前記ペースプレートの1面部と垂直に配置された複数の放熱フィンからなる第1の放熱フィン部と、
    前記ベースプレートの1面部と平行に配置された複数の放熱フィンからなる第2の放熱フィン部とを備えたヒートシンク。
  2. 前記第1の放熱フィン部の各々の放熱フィンが、垂直面部と、底面部とが一体的に形成された断面L字形の部材からなり、前記第1の放熱フィン部と前記第2の放熱フィン部が並列して配置され、前記第2の放熱フィン部が、空気取り入れ側に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 前記第1の放熱フィン部の各々の放熱フィンが、上面部と、垂直面部と、底面部とが一体的に形成された断面コの字形の部材からなり、前記第1の放熱フィン部と前記第2の放熱フィン部が並列して配置され、前記第2の放熱フィン部が、空気取り入れ側に面して配置されることを特徴とする、請求項1に記載のヒートシンク。
  4. 前記空気取り入れ側が壁面に面して配置されることを特徴とする、請求項2または3に記載のヒートシンク。
  5. 前記第2の放熱フィン部は、前記ベースプレートと熱的に接続し、前記第2の放熱フィン部の各々の放熱フィンと熱的に接続する少なくとも1つの伝熱柱部を備えていることを特徴とする、請求項2から4の何れか1項に記載のヒートシンク。
  6. 前記第2の放熱フィン部の各々の放熱フィンが平らな薄板状部と、前記薄板状部と一体的に形成された、前記伝熱柱と熱的に接続する筒状部とからなっている、請求項5に記載のヒートシンク。
  7. 前記第1の放熱フィン部と、前記第2の放熱フィン部の各々の放熱フィンと熱的に接続する少なくとも1つの伝熱柱部と、前記ベースプレートとが一体的に形成され、前記第2の放熱フィン部の各々の放熱フィンが平らな薄板状部と、前記薄板状部と一体的に形成された、前記伝熱柱と熱的に接続する筒状部とからなっている、請求項1に記載のヒートシンク。
  8. 前記第2の放熱フィン部は、前記ベースプレートの前記壁面に面する側の端部から1/2以下の範囲内の部分に形成されていることを特徴とする、請求項6または7に記載のヒートシンク。
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