JP2009239099A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 銅元素の半導体基板方向への拡散及び隣接した配線層間のリーク電流を抑制した半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 第一の絶縁膜と、第一の絶縁膜中に形成されたコンタクトプラグと、第一の絶縁膜上に形成されたリーク電流抑制層と、リーク電流抑制層上にリーク電流抑制層と積層構造をなすように形成された拡散抑制層と、拡散抑制層上に形成された第二の絶縁膜と、コンタクトプラグ上に形成される銅配線層と、を備えることを特徴とする半導体装置。
【選択図】 図1
【解決手段】 第一の絶縁膜と、第一の絶縁膜中に形成されたコンタクトプラグと、第一の絶縁膜上に形成されたリーク電流抑制層と、リーク電流抑制層上にリーク電流抑制層と積層構造をなすように形成された拡散抑制層と、拡散抑制層上に形成された第二の絶縁膜と、コンタクトプラグ上に形成される銅配線層と、を備えることを特徴とする半導体装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、半導体装置、特に配線層構造に関する。
近年の半導体装置の多層配線化に伴って、配線部に用いる材料として銅が盛んに用いられるようになっている。銅配線はアルミニウム配線と比較して低抵抗であり、エレクトロマイグレーション耐性が大きい等のメリットを有している。この銅配線はダマシン(Damascene)法で形成される。ダマシン法は、まず配線溝やコンタクト孔を形成し、その配線溝やコンタクト孔にバリアメタルや銅膜を埋め込んだ後、不要な部分のバリアメタルや銅膜を除去する方法である。
銅配線の銅元素は配線層が形成されるシリコン酸化膜やlow−k膜と呼ばれる低誘電率の絶縁膜中に拡散しやすく、絶縁膜中に拡散した銅元素は隣接した配線間のリーク電流を引き起こしてしまう。また、銅元素が半導体基板表面に形成された素子へ拡散することによってデバイスの特性に不良を招くことも問題となっている。このため、銅配線と、この銅配線が形成される絶縁膜との間にバリアメタルが形成されている。しかし、バリアメタルは一般的に銅と比較して電気抵抗が高いため、バリアメタルの膜厚を厚くすると配線抵抗が上昇してしまう。そこで、配線抵抗の上昇を抑え、さらに銅元素の半導体基板方向への拡散を抑制する構造が求められている。
これに対しては、シリコン酸窒化膜やシリコン炭窒化膜を層間絶縁膜及び銅配線が形成される絶縁膜中に形成することが提案されている。例えば、特許文献1に開示されている構造は銅配線が形成される絶縁膜中にエッチング阻止膜としてシリコン酸窒化膜やシリコン炭窒化膜を形成している。しかし、この構造を用いた場合、層間絶縁膜及び銅配線が形成される絶縁膜と比較してシリコン酸窒化膜やシリコン炭窒化膜の比誘電率が高いため、シリコン酸窒化膜やシリコン炭窒化膜を設けることによって隣接する銅配線間でリーク電流が発生する恐れがある。
また、特許文献2には、層間絶縁膜及び銅配線が形成される絶縁膜中に中間誘電体層を形成する構造が開示されている。この構造の場合も中間誘電体層を設けることによって隣接する銅配線間でリーク電流が発生する恐れがある。
特開2007−258457
特開2000−208444
本発明は、上記の問題に鑑みなされたもので、銅元素の半導体基板方向への拡散及び隣接した配線層間のリーク電流を抑制した半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様による半導体装置は、第一の絶縁膜と、前記第一の絶縁膜中に形成されたコンタクトプラグと、前記第一の絶縁膜上に形成されたリーク電流抑制層と、前記リーク電流抑制層上に前記リーク電流抑制層と積層構造をなすように形成された拡散抑制層と、前記拡散抑制層上に形成された第二の絶縁膜と、前記コンタクトプラグ上に形成される銅配線層と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様による半導体装置の製造方法は、第一の絶縁膜を形成する工程と、前記第一の絶縁膜中にコンタクト孔を形成する工程と、前記コンタクト孔内部にコンタクトプラグを形成する工程と、前記第一の絶縁膜及び前記コンタクトプラグ上にリーク電流抑制層を形成する工程と、前記リーク電流抑制層上に前記リーク電流抑制層と積層構造をなすように拡散抑制層を形成する工程と、前記拡散抑制層上に第二の絶縁膜を形成する工程と、少なくとも前記リーク電流抑制層、前記拡散抑制層及び前記第二の絶縁膜中に前記コンタクトプラグの上面を露出する配線溝を形成する工程と、前記配線溝内部に前記コンタクトプラグと電気的に接続される銅配線層を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、銅元素の半導体基板方向への拡散及び隣接した配線層間のリーク電流を抑制した半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態の一態様に係る半導体装置の配線層及びコンタクトプラグの断面図である。図1は、多層配線構造の一部、特に複数のうち隣接する2つの配線層及びコンタクトプラグを示しており、素子が形成されたデバイス領域、下層の配線層及び上層の配線層は図示していない。
図1に示す半導体装置の配線層構造は、デバイス領域或いは下層配線層(図示せず)上に第一の絶縁膜101が約0.5μm〜5.0μmの厚さで形成されている。その第一の絶縁膜101上には、リーク電流抑制層103が形成されている。リーク電流抑制層103は拡散抑制層104と積層構造をなすことにより、隣接する配線間のリーク電流を抑制するために設けられる。リーク電流抑制層103の厚さは任意に変更することができるため、隣接する配線間のリーク電流が最小となるような膜厚を選択することが望ましい。そのリーク電流抑制層103上にはリーク電流抑制層103と積層構造をなすように拡散抑制層104が約10nm〜100nmの厚さで形成されている。拡散抑制層104は配線部の銅元素が半導体基板方向へ拡散することを抑制するために設けられる。その拡散抑制層104上には第二の絶縁膜105が約50nm〜3.0μmの厚さで形成されている。
第一の絶縁膜101は、配線部と下層或いは上層に形成される別の配線部との間に形成される層間絶縁膜であり、層間絶縁膜中にはコンタクト孔が形成されている。コンタクト孔内部には配線部と下層或いは上層に形成される別の配線部とを電気的に接続するコンタクトプラグ102が形成されている。コンタクト孔とコンタクトプラグ102の間にはバリア層を形成してもよく、例えば、窒化チタン膜等が考えられる。第二の絶縁膜105は配線溝が形成される絶縁膜の一部である。配線溝は少なくともリーク電流抑制層103、拡散抑制層104及び第二の絶縁膜105中に形成されている。その配線溝内部全面にバリアメタル106が約3nm〜50nmの厚さで形成されている。バリアメタル106はバリアメタル106上に形成される銅配線108からの銅元素の拡散抑制や、第二の絶縁膜105との密着性向上等の役割を有している。このバリアメタル106は、銅配線108とその銅配線108の下に形成されたコンタクトプラグ102との間にも形成されている。バリアメタル106上には銅配線108のシード層107が形成されており、そのシード層107上に銅配線108が形成されている。なお、本実施形態では、シード層107と銅配線108をまとめて配線層109と称する。
第一の絶縁膜101及び第二の絶縁膜105は、例えば、シリコン酸化膜、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜、またはlow−k膜と呼ばれる低誘電率絶縁膜等からなる。コンタクトプラグ102は、例えば、タングステン膜或いは窒化チタン膜等の導電性材料からなる。リーク電流抑制層103は、アルミニウム元素と酸素元素からなる絶縁膜であって、例えば、アルミナ膜等が考えられる。拡散抑制層104は、例えば、シリコン窒化膜、シリコン炭化膜、シリコン炭窒化膜またはシリコン酸窒化膜等からなる。バリアメタル106は、例えば、ニオブ膜、タンタル膜、チタン膜、またはそれらの窒化物等の導電性材料からなる。
本実施形態では、拡散抑制層104の下にリーク電流抑制層103を設け、積層構造とすることによって拡散抑制層104を介した配線層109間のリーク電流を抑制している。図2は発明者がリーク電流抑制層103としてアルミナ層を用いて行った実験により求めた、アルミナ層103の厚さと隣接した配線層109間のリーク電流との関係を示したグラフである。横軸はアルミナ層103の厚さを示しており、縦軸は櫛形オープンショートTEG(Test Element Group)における隣接した配線層109間のリーク電流の大きさを示している。ここで、隣接した配線層109間の電界は4MV/cmである。
図2に示すように、アルミナ層103の厚さが1nm以上の場合は、アルミナ層103を形成しない場合と比較して隣接した配線層109間のリーク電流を1/5以下に抑制可能であることが分かる。隣接した配線層109間のリーク電流は0.01pA/nm以下に抑えることが望ましく、従って、アルミナ層103の膜厚は1nm以上であることが望ましい。
配線層109が形成される配線溝は少なくともリーク電流抑制層103、拡散抑制層104及び第二の絶縁膜105中に形成されており、その配線溝内部にはバリアメタル106を介して配線層109が形成されている。配線溝はリーク電流抑制層103、拡散抑制層104及び第二の絶縁膜105を順次エッチング加工し形成される。配線層109とコンタクトプラグ102を電気的に確実にコンタクトさせるためには、コンタクトプラグ102上に形成された絶縁膜をエッチングにより確実に取り除く必要がある。そのため、配線溝を形成する際に第一の絶縁膜101の上面を部分的にエッチングすることにより、コンタクトプラグ102上に形成された絶縁膜を確実に取り除くことができる。従って、配線溝は第一の絶縁膜101中に部分的に形成されていても構わない。
前記の理由から、配線層109の下面は、リーク電流抑制層103の下面よりも数nm程度下に形成されていても構わない。配線層109の下面がリーク電流抑制層103の下面よりも下に形成されている場合、当然配線層109の下面は拡散防止層104よりも下に形成される。しかし、拡散抑制層104よりも下に形成されている配線層109部分は非常に少量であるため、デバイス特性に悪影響を与える可能性は低いと考えられる。また、拡散抑制層104よりも下に形成されている配線層109部分のバリアメタル106の厚さを必要に応じて変化させることにより銅元素の拡散を抑制してもよい。ただし、バリアメタルの厚さを厚くし過ぎると配線抵抗が上昇してしまうため、配線抵抗への影響に注意する必要がある。
リーク電流抑制層103と拡散抑制層104との積層構造によって、隣接する配線層109間のリーク電流を抑制することができる理由の一つとして、以下のことが考えられる。
配線層109の下面は電界が集中する角形状部を有しており、この角形状部への電界集中は、隣接する配線層109間のリーク電流発生の主な原因となる。角形状部は拡散抑制層104の下面よりも下に形成されているため、拡散抑制層104を介して流れるリーク電流は拡散抑制層104の上部近傍よりも下部近傍を介して流れる電流の方が大きいと考えられる。従って、拡散抑制層104の下部にリーク電流抑制層103を設けることにより、隣接する配線層109間のリーク電流を抑制することができる。
また、リーク電流抑制層103は拡散抑制層104の下部のみならず上部にも設けても構わない。リーク電流抑制層、拡散抑制層、リーク電流抑制層の3層の積層構造としても、下部のみに設けた場合と同様の理由により隣接する配線層109間のリーク電流を抑制することができる。拡散抑制層104の上部にもリーク電流抑制層を設けることによって、下部のみに形成した場合と比較して、より効果的に配線層109間のリーク電流を抑制することができる。リーク電流抑制層103を拡散抑制層104の上下に形成する場合、上下のリーク電流抑制層103は異なる材料を用いてもよいし、同じ材料を用いて形成してもよい。
拡散抑制層104は、銅元素の半導体基板方向への拡散を抑制することを一因として形成される。しかし、拡散抑制層104として用いられるシリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜は水素元素の拡散源となってしまう恐れがある。水素元素は、半導体基板上に形成されたMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタのゲート絶縁膜中において電荷トラップとなり、NBTI(Negative Bias Temperature Instability)の劣化を加速してしまうことが懸念されている。従って、シリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜、或いは他の構造領域から発生した水素元素の半導体基板方向への拡散を抑制する必要がある。リーク電流抑制層103に水素の拡散を抑制する材料を用いることによって、水素元素の半導体基板方向への拡散を抑制することができる。
水素元素の拡散を抑制する材料として、例えば、アルミナ層は水素元素の拡散を抑制する効果を有しているため、リーク電流抑制層103としてアルミナ層を用いると水素元素の半導体基板方向への拡散を抑制することができる。リーク電流抑制層103と拡散抑制層104との積層構造で水素元素の半導体基板方向への拡散を抑制することにより、信頼性を向上させる効果も期待することができる。
なお、本実施形態では、多層配線層のうちの任意の一層における例を示したが、リーク電流抑制層103と拡散抑制層104との積層構造は一層の配線層のみに限定されるものではなく、銅元素の拡散抑制効果及び配線層間のリーク電流に応じて複数の配線層に形成されていても構わない。また、銅元素を効率良く拡散抑制するためには、多層配線構造の半導体基板に近い層に形成することが望ましい。
また、この積層構造は前記したように水素元素の半導体基板方向への拡散を抑制する効果も有しているため、半導体基板に近い層に形成することによって水素元素の拡散抑制に対しても高い効果が得られると考えられる。
続いて、本発明の実施形態の一態様に係る半導体装置の製造方法について説明する。図3乃至図6は本発明の実施形態の一態様に係る半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図である。図3乃至図6を参照して本発明の実施形態の一態様に係る半導体装置の製造方法について順を追って説明する。
はじめに、図3(a)に示すように、第一の絶縁膜101、すなわち層間絶縁膜となるシリコン酸化膜をデバイス領域或いは下層配線層(図示せず)上に、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等を用いて約0.5μm〜5.0μmの厚さで形成する。第一の絶縁膜101を形成後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法等を用いて層間絶縁膜101をエッチングして平坦化しておくと、後の工程の加工精度を高めることができるため望ましい。続いて、図3(b)に示すように、第一の絶縁膜101上に、例えば、塗布法等によりフォトレジスト110を塗布する。第一の絶縁膜101上に塗布されたフォトレジスト110を、図3(c)に示すように、フォトリソグラフィ法により露光、現像し、フォトレジストパターンを形成する。フォトレジストパターンはコンタクト孔111を形成する箇所のフォトレジストを除去することにより形成される。次に、図3(d)に示すように、フォトレジストパターンをマスクとしてRIE法によってコンタクト孔111を形成する。コンタクト孔111の形成後、フォトレジスト110を除去する。フォトレジストを除去した後、例えば、スパッタリング法またはCVD法等を用いてコンタクト孔111の内部全面にバリア層として窒化チタン膜等を形成しても構わない。
次いで、図4(a)に示すように、スパッタリング法またはCVD法等を用いてコンタクトプラグ102となるタングステン膜をコンタクト孔111内及び層間絶縁膜101上に形成する。タングステン膜102形成後、図4(b)に示すように、CMP法を用いてタングステン膜102及び層間絶縁膜101のエッチングと平坦化を行う。この際、少なくともコンタクト孔111上部及び層間絶縁膜101上のタングステン膜102が除去されるまで研磨を行い、コンタクト孔111内のタングステン膜102と層間絶縁膜101の上面が同一平面をなすように平坦化を行う。続いて、図4(c)に示すように、ALD(Atomic Layer Deposition)法またはスパッタリング法等を用いてコンタクトプラグ102及び層間絶縁膜101上にリーク電流抑制層103となるアルミナ層を0.5nm〜10nm程度の厚さで形成する。アルミナ層103はリーク電流の抑制効果の高い1nm以上の膜厚で形成することが望ましい。アルミナ層103形成後、そのアルミナ層103上にCVD法等を用いて拡散抑制層104となるシリコン酸窒化膜を約10nm〜100nmの厚さで形成する。その後、シリコン酸窒化膜104上にCVD法等を用いて第二の絶縁膜105となるTEOS膜を約50nm〜3.0μmの厚さで形成し、そのTEOS膜105上にフォトレジスト112を塗布する。
リーク電流抑制層、拡散抑制層、リーク電流抑制層の3層の積層構造とする場合には、シリコン酸窒化膜104上にALD法またはスパッタリング法等によりアルミナ層を形成する。前記3層の積層構造のリーク電流抑制層は同じ材料で形成してもよいし、それぞれ別の材料に分けて形成しても構わない。
次に、図5(a)に示すように、フォトレジスト112をフォトリソグラフィ法により露光、現像し、フォトレジストパターンを形成する。フォトレジストパターンは配線溝113を形成する箇所のフォトレジストを除去することにより形成される。次いで、図5(b)に示すように、フォトレジストパターンをマスクとしてRIE法によってTEOS膜105、シリコン酸窒化膜104、アルミナ層103を、順次、異方性エッチングし、配線溝113を形成する。配線溝113を形成した後、フォトレジスト110を除去する。
配線溝113を形成する際に、配線溝113の一部がコンタクトプラグ102及び第一の絶縁膜101上面に達した時点でエッチングを終えると、エッチングが不十分であり、配線溝113とコンタクトプラグ102との間に部分的に絶縁膜が残留する可能性がある。配線溝113とコンタクトプラグ102との間に絶縁膜が残留すると、配線層109とコンタクトプラグ102との間に導通不良を起こす恐れがある。そのため、配線溝113とコンタクトプラグ102との間の絶縁膜を確実に取り除くため、配線溝113形成時にオーバーエッチングさせてコンタクトプラグ102及び第一の絶縁膜101を一部除去しても構わない。
配線溝113の形成に続いて、図5(c)に示すように、スパッタリング法またはCVD法等を用いて配線溝113の内部全面及び第二の絶縁膜105上にバリアメタル106であるチタン窒化膜を形成する。バリアメタル106はバリアメタル106上に形成される銅膜からの銅元素の拡散を抑制するとともに、第二の絶縁膜105との密着性を向上させるために形成される。次に、チタン窒化膜106上に銅配線108のシード層107となる銅膜をスパッタリング法等により形成する。シード層107は電解めっき法による銅配線108の成長を促進させる効果を有している。続いて、図5(d)に示すように、電解めっき法等を用いてシード層107上に銅配線108を形成する。
その後、図6(a)に示すように、CMP法を用いて銅配線108、銅膜107及びチタン窒化膜106のエッチングと平坦化を行う。この際、チタン窒化膜106のエッチングレートが銅配線108及び銅膜107のエッチングレートに比べて十分に遅くなる条件で平坦化を行う。少なくとも配線溝113上部、チタン窒化膜106及び第二の絶縁膜105上の銅配線108及び銅膜107が除去されるまで研磨を行い、配線溝113内の銅配線108、銅膜107、チタン窒化膜106及び第二の絶縁膜105の上面が同一平面をなすように平坦化を行う。
続いて、図6(b)に示すように、CVD法等を用いて上層の層間絶縁層114を形成する。前記のコンタクト層及び配線層形成プロセスを必要な回数繰り返すことにより多層配線構造を形成することができる。
前記した本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。すなわち、リーク電流抑制層103の上に拡散抑制層104を設け、積層構造とすることにより銅元素の半導体基板方向への拡散を抑制するとともに隣接する配線層109間のリーク電流を抑制することができる。特に、リーク電流抑制層103に水素の拡散を抑制する材料を用いると、半導体基板方向への水素元素の拡散も抑制することができ、信頼性を向上させる効果も期待することができる。
また、リーク電流抑制層103に膜厚1nm以上のアルミナ層を用いると、アルミナ層103を形成しない場合と比較して、隣接した配線層109間のリーク電流を1/5以下に抑制可能である。さらに、配線層109の下面をリーク電流抑制層103の下面よりも下に形成することによってンタクトプラグ102と配線層109とを確実にコンタクトさせることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形して実施することができる。例えば、配線溝113とコンタクト孔111を先に形成し、後からコンタクトプラグ102及び銅配線108を形成するデュアルダマシンプロセスにより製造しても構わない。
101、114 第一の絶縁膜
102 コンタクトプラグ
103 リーク電流抑制層
104 拡散抑制層
105 第二の絶縁膜
106 バリアメタル
107 シード層
108 銅配線
109 配線層
110、112 フォトレジスト
111 コンタクト孔
113 配線溝
102 コンタクトプラグ
103 リーク電流抑制層
104 拡散抑制層
105 第二の絶縁膜
106 バリアメタル
107 シード層
108 銅配線
109 配線層
110、112 フォトレジスト
111 コンタクト孔
113 配線溝
Claims (5)
- 第一の絶縁膜と、
前記第一の絶縁膜中に形成されたコンタクトプラグと、
前記第一の絶縁膜上に形成されたリーク電流抑制層と、
前記リーク電流抑制層上に前記リーク電流抑制層と積層構造をなすように形成された拡散抑制層と、
前記拡散抑制層上に形成された第二の絶縁膜と、
前記コンタクトプラグ上に形成される銅配線層と、
を備えることを特徴とする半導体装置。 - 前記リーク電流抑制層は、アルミナ層であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記リーク電流抑制層の厚さは、1nm以上であることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
- 前記銅配線層の下面は、前記リーク電流抑制層の下面よりも下に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 第一の絶縁膜を形成する工程と、
前記第一の絶縁膜中にコンタクト孔を形成する工程と、
前記コンタクト孔内部にコンタクトプラグを形成する工程と、
前記第一の絶縁膜及び前記コンタクトプラグ上にリーク電流抑制層を形成する工程と、
前記リーク電流抑制層上に前記リーク電流抑制層と積層構造をなすように拡散抑制層を形成する工程と、
前記拡散抑制層上に第二の絶縁膜を形成する工程と、
少なくとも前記リーク電流抑制層、前記拡散抑制層及び前記第二の絶縁膜中に前記コンタクトプラグの上面を露出する配線溝を形成する工程と、
前記配線溝内部に前記コンタクトプラグと電気的に接続される銅配線層を形成する工程と、
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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