JP2009238428A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つ経済的な構成で、加湿器と燃料電池スタックとの連結部位の損傷を良好に阻止することを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック14を構成するエンドプレート62bに、加湿器が取り付けられ、前記燃料電池スタック14側の流体用配管と前記加湿器側の流体用配管とは、中間配管116により連結される。エンドプレート62bと加湿器とには、ドレンジョイント120a、120bとピン部材130とが一体に挿入される。ピン部材130のはめあい公差は、中間配管116のはめあい公差及びドレンジョイント120a、120bのはめあい公差よりも小さな範囲に設定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の発電セルが積層される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するとともに、前記燃料電池スタックに連結される加湿器とを備える燃料電池システムに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
ところで、燃料電池では、良好なイオン伝導性を確保するために、電解質膜を所望の湿潤状態に維持する必要がある。このため、酸化剤ガスや燃料ガスは、一般的に、燃料電池に供給される前に加湿装置を介して加湿されている。
例えば、特許文献1に開示されている車載用燃料電池システムでは、複数の発電セルが積層されるとともに、燃料電池車両に搭載される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに冷却媒体を供給する冷却媒体供給機構と、前記燃料電池スタックに反応ガスを供給する反応ガス供給機構とを備えている。冷却媒体供給機構は、燃料電池スタックよりも燃料電池車両の進行方向前側(積層方向一端部側)に冷却媒体配管を配置する一方、反応ガス供給機構は、前記燃料電池スタックよりも前記燃料電池車両の進行方向後側に反応ガス配管を配置している。
さらに、燃料電池スタックには、前記燃料電池スタックよりも燃料電池車両の進行方向後側(積層方向他端部側)に位置して中空糸型加湿器が連結されている。その際、加湿器を構成するケーシングは、燃料電池スタックの積層方向他端部側に配置されたエンドプレートに、ボルトを介して直接固定されるとともに、前記燃料電池スタックに積層方向に形成される反応ガス供給連通孔及び反応ガス排出連通孔と、前記加湿器に設けられた各配管とは、前記エンドプレートを介して直接連通している。
特開2007−87760号公報
ところで、燃料電池システムは、特に車載用として使用される際、外部荷重等が付与されることにより、燃料電池スタックと加湿器との間に位置ずれ(位相ずれ)が惹起し易い。このため、燃料電池スタックと加湿器との連結部位に過剰な荷重が付与されてしまい、例えば、配管が損傷するおそれがある。
本発明はこの種の要請に対応してなされたものであり、簡単且つ経済的な構成で、加湿器と燃料電池スタックとの連結部位の損傷を良好に阻止することが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、複数の発電セルが積層される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するとともに、前記燃料電池スタックに連結される加湿器と、前記燃料電池スタック側の連通孔と前記加湿器側の連通孔とを連結する連結配管と、前記燃料電池スタックに設けられる第1開口部、及び前記加湿器に設けられる第2開口部に、一体に挿入されるピン部材とを備え、前記ピン部材のはめあい公差は、前記連結配管のはめあい公差よりも小さな範囲に設定されている。
また、連結配管は、少なくとも燃料電池スタックの重力方向下部側に位置し、第1開口部の両側に設けられるスタック側流体用配管と、前記スタック側流体用配管に対向して加湿器に設けられる加湿器側流体用配管とを、連結する中間配管を備えることが好ましい。
さらに、連結配管は、燃料電池スタックの重力方向下部側に位置し、第1開口部の両側に設けられるスタック側ドレン用通路と、前記スタック側ドレン用通路に対向して加湿器に設けられる加湿器側ドレン用通路とを、連通させるドレンジョイントを備えることが好ましい。
本発明によれば、例えば、ピン部材と燃料電池スタックの第1開口部とのはめあい公差が、連結配管と前記燃料電池スタック側の連通孔とのはめあい公差よりも小さな範囲に設定されている。このため、燃料電池システムに外部荷重等が付与された際、燃料電池スタックと加湿器との相対変位によるせん断力や曲げ応力は、ピン部材により確実に受けることができる。これにより、連結配管には、過剰な荷重が付与されることがなく、簡単且つ経済的な構成で、前記連結配管の損傷を良好に阻止することが可能になる。
しかも、ピン部材は、燃料電池スタック及び加湿器の重力方向下部側に配設されている。従って、燃料電池スタックと加湿器との間に、外部荷重によるせん断や曲げ応力が作用した際、ピン部材が重力方向上部側に設けられる構成に比べ、前記ピン部材に付与される応力が有効に低減される。燃料電池スタック及び加湿器の設置位置(下端位置)からピン部材までの距離が大幅に短尺化されるからである。このため、ピン部材の損傷を阻止するとともに、前記ピン部材を小径に構成することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システム10の概略構成図である。
燃料電池システム10は、図示しない燃料電池車両に搭載されており、燃料電池スタック14と、前記燃料電池スタック14に冷却媒体を供給するための冷却媒体供給機構16と、前記燃料電池スタック14に酸化剤ガス(反応ガス)を供給するための酸化剤ガス供給機構18と、前記燃料電池スタック14に燃料ガス(反応ガス)を供給するための燃料ガス供給機構20とを備える。
冷却媒体供給機構16は、ラジエータ24を備える。このラジエータ24には、冷媒用ポンプ26を介して冷却媒体供給配管28と、冷却媒体排出配管30とが接続される。
酸化剤ガス供給機構18は、冷媒用ポンプ26に近接して配置される空気用ポンプ32を備える。この空気用ポンプ32に一端が接続される空気供給配管34は、加湿器36に他端が接続されるとともに、この加湿器36には、加湿空気供給配管38を介して燃料電池スタック14が接続される。燃料電池スタック14と加湿器36とには、使用済みの生成水を含んだ酸化剤ガス(以下、オフガスという)を加湿流体として供給するためのオフガス供給配管40が接続される。加湿器36では、オフガス供給配管40を介して供給されたオフガスの排出側に、背圧弁42が配設される。
燃料ガス供給機構20は、燃料ガスとして水素ガスが貯留される燃料ガスタンク44を備える。この燃料ガスタンク44には、燃料ガスパイプ45の一端が接続され、前記燃料ガスパイプ45には、遮断弁46、レギュレータ48及びエゼクタ50を介して燃料ガス供給配管51が接続されるとともに、前記燃料ガス供給配管51が燃料電池スタック14に接続される。
燃料電池スタック14には、使用済みの燃料ガスが排出される排出燃料ガス配管52が接続される。この排出燃料ガス配管52は、リターン配管54を介してエゼクタ50に接続されるとともに、一部がパージ弁56に連通する。
燃料電池スタック14は、複数の発電セル60が車長方向(図3中、矢印L方向)である水平方向(図2及び図3中、矢印A方向)に積層されるとともに、積層方向の両端には、図示しないが、ターミナルプレート及び絶縁プレートを介して金属製エンドプレート62a、62bが配設される。エンドプレート62a、62bから積層方向外方に電力取り出し端子63a、63bが突出し、前記電力取り出し端子63a、63bは、図示しない走行用モータや補機類に接続される。
図2に示すように、各発電セル60は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)66と、前記電解質膜・電極構造体66を挟持する第1及び第2セパレータ68、70とを備えるとともに、縦長に構成される。なお、第1及び第2セパレータ68、70は、カーボンセパレータ又は金属セパレータで構成される。
発電セル60の長辺方向(矢印C方向)の一端縁部(上端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔72a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔76aが設けられる。
発電セル60の長辺方向の他端縁部(下端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)72b及び燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)76bが設けられる。
酸化剤ガス排出連通孔72bに近接してカソード側ドレン連通孔73aが形成されるとともに、燃料ガス排出連通孔76bに近接してアノード側ドレン連通孔73bが形成される。酸化剤ガス排出連通孔72bとカソード側ドレン連通孔73aとは、エンドプレート62a側で図示しない連結部を介して連通する一方、燃料ガス排出連通孔76bとアノード側ドレン連通孔73bとは、前記エンドプレート62a側で図示しない連結部を介して連通する。
発電セル60の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔74aが設けられるとともに、前記発電セル60の短辺方向の他端縁部には、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔74bが設けられる。冷却媒体供給連通孔74a及び冷却媒体排出連通孔74bは、縦長形状に設定される。
電解質膜・電極構造体66は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜78と、前記固体高分子電解質膜78を挟持するアノード側電極80及びカソード側電極82とを備える。
第1セパレータ68の電解質膜・電極構造体66に向かう面68aには、燃料ガス供給連通孔76aと燃料ガス排出連通孔76bとを連通する燃料ガス流路84が形成される。この燃料ガス流路84は、例えば、矢印C方向に延在する溝部により構成される。第1セパレータ68の面68aとは反対の面68bには、冷却媒体供給連通孔74aと冷却媒体排出連通孔74bとを連通する冷却媒体流路86が形成される。この冷却媒体流路86は、矢印B方向に延在する溝部により構成される。
第2セパレータ70の電解質膜・電極構造体66に向かう面70aには、例えば、矢印C方向に延在する溝部からなる酸化剤ガス流路88が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路88は、酸化剤ガス供給連通孔72aと酸化剤ガス排出連通孔72bとに連通する。第2セパレータ70の面70aとは反対の面70bには、第1セパレータ68の面68bと重なり合って冷却媒体流路86が一体的に形成される。図示しないが、第1及び第2セパレータ68、70には、必要に応じてシール部材が設けられる。
図3に示すように、燃料電池スタック14は、例えば、エンドプレート62a、62bを端板とするケーシング89を備える。なお、ケーシング89に代えて、エンドプレート62a、62b間を図示しないタイロッドで連結して構成してもよい。
図1に示すように、エンドプレート62aには、冷却媒体入口マニホールド96aと、冷却媒体出口マニホールド96bとが設けられる。冷却媒体入口マニホールド96aは、冷却媒体供給連通孔74aに連通する一方、冷却媒体出口マニホールド96bは、冷却媒体排出連通孔74bに連通する。冷却媒体入口マニホールド96a及び冷却媒体出口マニホールド96bは、冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30を介してラジエータ24に連通している。
図3に示すように、エンドプレート62bには、酸化剤ガス供給連通孔72aに連通する酸化剤ガス入口マニホールド98a、燃料ガス供給連通孔76aに連通する燃料ガス入口マニホールド100a、酸化剤ガス排出連通孔72bに連通する酸化剤ガス出口マニホールド98b、及び燃料ガス排出連通孔76bに連通する燃料ガス出口マニホールド100bが設けられる。
酸化剤ガス入口マニホールド98a、燃料ガス入口マニホールド100a、酸化剤ガス出口マニホールド98b及び燃料ガス出口マニホールド100bは、それぞれ薄肉円筒状の配管接続部(スタック側流体用配管)102a、103a、102b及び103bを有する。配管接続部102a、103a、102b及び103bは、エンドプレート62bの面から積層方向外方に突出形成される。
エンドプレート62bには、酸化剤ガス出口マニホールド98bに近接してカソード側ドレン連通孔73aに連通するドレン用通路(スタック側ドレン用通路)104aが形成されるとともに、燃料ガス出口マニホールド100bに近接してアノード側ドレン連通孔73bに連通するドレン用通路(スタック側ドレン用通路)104bが形成される。エンドプレート62bには、燃料ガス出口マニホールド100bとドレン用通路104bとの間に位置して第1穴部(第1開口部)105が形成される。
図4に示すように、燃料電池スタック14のエンドプレート62bには、加湿器36が固定される。加湿器36のケーシングは、例えば、鋳造成形されており、エンドプレート62bに接するフランジ部106に複数のボルト108が挿入される。ボルト108がエンドプレート62bに螺合することにより、加湿器36が前記エンドプレート62bに直接固定される。
加湿器36内には、第1及び第2加湿部110a、110bが上下に配列して収容される。第1加湿部110a及び第2加湿部110bは、空気供給配管34と加湿空気供給配管38とに接続される。第1加湿部110a及び第2加湿部110bは、例えば、中空糸膜型加湿構造を採用することができる。加湿器36には、燃料ガス供給機構20を構成する各補機類、例えば、遮断弁46、レギュレータ48、エゼクタ50及び背圧弁42が一体化される。
図5に示すように、加湿空気供給配管38、オフガス供給配管40、燃料ガス供給配管51及び排出燃料ガス配管52の端部には、それぞれ薄肉円筒状の配管接続部(加湿器側流体用配管)112a、112b、114a及び114bが設けられる。配管接続部112a、112b、114a及び114bは、エンドプレート62bに設けられた酸化剤ガス入口マニホールド98a、酸化剤ガス出口マニホールド98b、燃料ガス入口マニホールド100a及び燃料ガス出口マニホールド100bの各配管接続部102a、102b、103a及び103bにそれぞれ中間配管(連結配管)116を介して連結される。
図3に示すように、中間配管116は、略円筒状を有するとともに、その外周部両端縁部には、Oリング117a、117bが装着される。中間配管116は、一方のOリング117aを配管接続部102aの内周面に摺接させるとともに、他方のOリング117bを配管接続部112aの外周面に摺接させて、酸化剤ガス入口マニホールド98aと加湿空気供給配管38とを連結する。中間配管116の内径は、酸化剤ガス入口マニホールド98a及び加湿空気供給配管38の内径と同等の寸法に設定される。
加湿器36には、図5に示すように、エンドプレート62bに設けられたドレン用通路104a、104bと同軸的にドレン用通路(加湿器側ドレン用通路)118a、118bが形成されるとともに、前記エンドプレート62bの第1穴部105と同軸的に第2穴部(第2開口部)119が形成される。ドレン用通路118aは、加湿器36から外部に開放されるとともに、ドレン用通路118bは、排出燃料ガス配管52からリターン配管54に連通する。
ドレン用通路104a、118aには、ドレンジョイント(連結配管)120aが配設される一方、ドレン用通路104b、118bには、ドレンジョイント(連結配管)120bが配設される。
図3に示すように、ドレンジョイント120aは、軸方向に貫通する孔部122を有するとともに、エンドプレート62bのドレン用通路104aに挿入されるスタック側挿入部124aと、加湿器36のドレン用通路118aに挿入される加湿器側挿入部124bと、前記スタック側挿入部124a及び前記加湿器側挿入部124b間に位置して、拡径する係止用フランジ部126とを設ける。スタック側挿入部124aの外周には、Oリング128aが配設されるとともに、加湿器側挿入部124bの外周には、Oリング128bが配設される。
なお、加湿器側挿入部124bは、上記のスタック側挿入部124aと同様に構成されており、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、エンドプレート62bに設けられた第1穴部105と、加湿器36に設けられた第2穴部119とに、金属製又は樹脂製のピン部材130が挿入される。少なくともエンドプレート62b側では、ピン部材130のはめあい公差は、中間配管116のはめあい公差及びドレンジョイント120a、120bのはめあい公差よりも小さな範囲に設定される。すなわち、ピン部材130は、中間配管116やドレンジョイント120a、120bよりも穴とのクリアランスが小さく設定される。ピン部材130は、第1穴部105と第2穴部119とで異なる径に設定された段差ピンであってもよい。ピン部材130は、ドレンジョイント120a、120bよりも大きなせん断破壊強度又は曲げ破壊強度を有する。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給機構18を構成する空気用ポンプ32が駆動され、酸化剤ガスである外部空気が吸引されて空気供給配管34に導入される。この空気は、空気供給配管34から加湿器36内に導入され、第1及び第2加湿部110a、110bを通って加湿空気供給配管38に供給される。
その際、オフガス供給配管40には、後述するように、反応に使用された酸化剤ガスであるオフガスが供給されている。このため、使用前の空気には、加湿器36の水透過膜(図示せず)を介してオフガス中に含まれる水分が移動し、この使用前の空気が加湿される。加湿された空気は、加湿空気供給配管38からエンドプレート62bを通って燃料電池スタック14内の酸化剤ガス供給連通孔72aに供給される。
一方、燃料ガス供給機構20では、遮断弁46の開放作用下に、燃料ガスタンク44内の燃料ガス(水素ガス)がレギュレータ48で降圧された後、エゼクタ50を通って燃料ガス供給配管51からエンドプレート62bを通って燃料電池スタック14内の燃料ガス供給連通孔76aに導入される。
さらに、冷却媒体供給機構16では、冷媒用ポンプ26の作用下に、冷却媒体供給配管28からエンドプレート62aを通って燃料電池スタック14内の冷却媒体供給連通孔74aに冷却媒体が導入される。
図2に示すように、燃料電池スタック14内の発電セル60に供給された空気は、酸化剤ガス供給連通孔72aから第2セパレータ70の酸化剤ガス流路88に導入され、電解質膜・電極構造体66のカソード側電極82に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔76aから第1セパレータ68の燃料ガス流路84に導入され、電解質膜・電極構造体66のアノード側電極80に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体66では、カソード側電極82に供給される空気中の酸素と、アノード側電極80に供給される燃料ガス(水素)とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極82に供給されて消費された空気は、酸化剤ガス排出連通孔72bに沿って流動した後、オフガスとしてエンドプレート62bからオフガス供給配管40に排出される(図1参照)。
その際、カソード側電極82で発電により生成される生成水は、酸化剤ガス排出連通孔72bに導入される。酸化剤ガス排出連通孔72bでは、エンドプレート62b側に導入された生成水は、オフガス供給配管40に排出される一方、エンドプレート62a側に導入された生成水は、図示しない連結部を通ってカソード側ドレン連通孔73aに導入された後、エンドプレート62b側に移動してドレン用通路104aに送られる。
このドレン用通路104aは、ドレンジョイント120aに連通しており、生成水は、前記ドレンジョイント120aの孔部122を通って加湿器36のドレン用通路118aに移動し、外部に排出される。
同様に、アノード側電極80に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔76bに排出されて流動し、排出燃料ガスとしてエンドプレート62bから排出燃料ガス配管52に排出される(図1参照)。排出燃料ガス配管52に排出された排出燃料ガスは、一部がリターン配管54を通ってエゼクタ50の吸引作用下に燃料ガス供給配管51に戻される。この排出燃料ガスは、新たな燃料ガスに混在して燃料ガス導入配管45aから燃料電池スタック14内に供給される。残余の排出燃料ガスは、パージ弁56の開放作用下に排出される。
アノード側電極80では、生成水が逆拡散しており、この生成水が燃料ガス排出連通孔76bに排出される。燃料ガス排出連通孔76bでは、エンドプレート62b側に導入された生成水は、排出燃料ガス配管52に排出される一方、エンドプレート62a側に導入された生成水は、図示しない連結部を通ってアノード側ドレン連通孔73bに導入された後、エンドプレート62b側に移動してドレン用通路104bに送られる。
このドレン用通路104bは、ドレンジョイント120bに連通しており、生成水は、前記ドレンジョイント120bの孔部122を通って加湿器36のドレン用通路118bに移動し、排出燃料ガス配管52に排出される(図1参照)。
また、冷却媒体は、図2に示すように、冷却媒体供給連通孔74aから第1及び第2セパレータ68、70間の冷却媒体流路86に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体66を冷却した後、冷却媒体排出連通孔74bを移動してエンドプレート62aの冷却媒体出口マニホールド96bから冷却媒体排出配管30に排出される。この冷却媒体は、図1に示すように、ラジエータ24により冷却された後、冷媒用ポンプ26の作用下に冷却媒体供給配管28から燃料電池スタック14に供給される。
この場合、本実施形態では、燃料電池スタック14を構成するエンドプレート62bに、加湿器36が一体に取り付けられている。そして、燃料電池スタック14側の流体用配管と加湿器36側の流体用配管とは、中間配管116により連結されるとともに、前記エンドプレート62bと前記加湿器36とには、ドレンジョイント120a、120bが一体に連結されている。
さらに、エンドプレート62bと加湿器36とには、ピン部材130が一体に挿入されるとともに、少なくともエンドプレート62b側では、前記ピン部材130のはめあい公差は、中間配管116のはめあい公差及びドレンジョイント120a、120bのはめあい公差よりも小さな範囲に設定されている。
このため、燃料電池システム10に外部荷重等が付与された際、燃料電池スタック14と加湿器36との相対変位によるせん断力や曲げ応力は、ピン部材130により確実に受けることができる。これにより、中間配管116及びドレンジョイント120a、120bには、過剰な荷重が付与されることがなく、簡単且つ経済的な構成で、前記中間配管116及び前記ドレンジョイント120a、120bの損傷を良好に阻止することが可能になるという効果が得られる。
さらに、ピン部材130は、燃料電池スタック14及び加湿器36の重力方向下部側に配設されている。従って、燃料電池スタック14と加湿器36との間に、外部荷重によるせん断や曲げ応力が作用した際、ピン部材130が重力方向上部側に設けられる構成に比べ、前記ピン部材130に付与される応力が有効に低減される。燃料電池スタック14及び加湿器36の設置位置(下端位置)からピン部材130までの距離が大幅に短尺化されるからである。このため、ピン部材130の損傷を阻止するとともに、前記ピン部材130を小径に構成することができるという利点がある。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの概略構成図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの加湿器側からの斜視説明図である。 前記加湿器及び前記燃料電池スタックの斜視説明図である。 前記加湿器の取り付け側からの正面図である。 前記加湿器と前記燃料電池スタックとのピン部材による接続状態の説明図である。
符号の説明
10…燃料電池システム 14…燃料電池スタック
16…冷却媒体供給機構 18…酸化剤ガス供給機構
20…燃料ガス供給機構 24…ラジエータ
26、32…ポンプ 28…冷却媒体供給配管
30…冷却媒体排出配管 34…空気供給配管
36…加湿器 38…加湿空気供給配管
40…オフガス供給配管 44…燃料ガスタンク
45…燃料ガスパイプ 50…エゼクタ
51…燃料ガス供給配管 52…排出燃料ガス配管
54…リターン配管 60…発電セル
62a、62b…エンドプレート 66…電解質膜・電極構造体
68、70…セパレータ 72a…酸化剤ガス供給連通孔
72b…酸化剤ガス排出連通孔 74a…冷却媒体供給連通孔
74b…冷却媒体排出連通孔 76a…燃料ガス供給連通孔
76b…燃料ガス排出連通孔 78…固体高分子電解質膜
80…アノード側電極 82…カソード側電極
84…燃料ガス流路 86…冷却媒体流路
88…酸化剤ガス流路 96a…冷却媒体入口マニホールド
96b…冷却媒体出口マニホールド 98a…酸化剤ガス入口マニホールド
98b…酸化剤ガス出口マニホールド 100a…燃料ガス入口マニホールド
100b…燃料ガス出口マニホールド
102a、102b、103a、103b、112a、112b、114a、114b…配管接続部
104a、104b、118a、118b…ドレン用通路
105、119…穴部 116…中間配管
120a、120b…ドレンジョイント
122…孔部 124a…スタック側挿入部
124b…加湿器側挿入部 126…フランジ部
130…ピン部材

Claims (3)

  1. 複数の発電セルが積層される燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックに供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するとともに、前記燃料電池スタックに連結される加湿器と、
    前記燃料電池スタック側の連通孔と前記加湿器側の連通孔とを連結する連結配管と、
    前記燃料電池スタックに設けられる第1開口部、及び前記加湿器に設けられる第2開口部に、一体に挿入されるピン部材と、
    を備え、
    前記ピン部材のはめあい公差は、前記連結配管のはめあい公差よりも小さな範囲に設定されることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、前記連結配管は、少なくとも前記燃料電池スタックの重力方向下部側に位置し、前記第1開口部の両側に設けられるスタック側流体用配管と、前記スタック側流体用配管に対向して前記加湿器に設けられる加湿器側流体用配管とを、連結する中間配管を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池システムにおいて、前記連結配管は、前記燃料電池スタックの重力方向下部側に位置し、前記第1開口部の両側に設けられるスタック側ドレン用通路と、前記スタック側ドレン用通路に対向して前記加湿器に設けられる加湿器側ドレン用通路とを、連通させるドレンジョイントを備えることを特徴とする燃料電池システム。
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