JP2009238033A - 資源割当支援装置、資源割当支援方法、及び資源割当支援プログラム - Google Patents

資源割当支援装置、資源割当支援方法、及び資源割当支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】計画者の意図に沿った作業計画の作成を支援する。
【解決手段】資源割当支援装置100は、作業と作業者間の割り当てを制限するノード間制約条件であって、1又は複数の作業を特定し、かつ、1又は複数の作業者を特定する条件を作成するための設定データの入力用項目を予め記憶し、表示部110上に入力項目を表示する。そして、利用者から設定データの入力を受け付け、入力を受け付けた設定データに基づいてノード間制約条件を作成する。また、予め用意しておいた割り当て候補から、作成したノード間制約条件を満たす解の候補を決定する。さらに、作業と作業者をノードとし、成立し得る割り当てをリンクとするネットワーク情報を、解の候補として表示部110上に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業と作業者の割り当てに関する資源割当問題を計算機で解決するための技術に関する。
こなすべき1又は複数の作業を1又は複数の作業者に割り当てる計画作成作業は、作業と作業者の組合せを考慮して行われる。それら作業と作業者の組合せパターンは、作業と作業者の数がそれぞれ数十程度であっても、数百パターン以上におよぶため、人手による計画作成作業は、多くの所要時間と経験が必要となる。これに対処するため、予め入力された計画作成条件に基づいて計画を自動的に作成し、計画者に対して計画案を提示する装置が利用されている。
しかし、計画者から計画作成ノウハウのすべてを予め的確に聞きだし、計画作成条件として装置に取り込んでおくことは難しいため、自動的に作成された計画が必ずしも計画者の満足いく結果となるとは限らない。また、作業と作業者を取巻く環境の変化や計画の評価基準の変化などが生ずると、計画作成条件自体が当初想定していた条件と異なることになり、自動的に作成された計画結果と計画者の意図している計画にずれが生じることもある。
このため、自動作成された計画に、計画者の意図を随時反映させる技術として、下記特許文献1や特許文献2に示されるように、計画結果を利用者に評価させ、利用者から作業と作業者に関するパラメータの変更を受け付け、計画を再度作成する機能を有する装置が提案されている。また、下記特許文献3及び非特許文献1に示されるように、計画結果を利用者に評価させ、改善案を利用者から受け付ける機能を有する装置が提案されている。これらの装置は、人手による計画結果の評価を支援する機能として、複数の評価指標、作業対象となる施設の稼動状況、及び作業の進行状況を利用者に提示する。そして、自動作成した計画に対して利用者からの修正を受け付ける。
また、下記特許文献4には、資源割り当て問題を解く技術として、作業(列車の運行)と資源(車両)をノードとして相互にリンクさせたグラフを用いて、例えば、同じ資源(車両)を割り当てることが明らかな作業(運用)についてはノードをまとめるという制約条件に従い、リンクを介して隣接する頂点同士を色分けすることにより資源割り当て計画データを作成する装置等が開示されている。この技術においても、利用者は、作成された計画に修正を加えることができる。
特開2005−32011号公報 特開2001−340475号公報 特開平7−285440号公報 特開平10−149347号公報 井上一朗、冬木正彦著:"ノウハウ活性化シミュレーション法に基づく生産スケジューリング業務支援", オペレーションズ・リサーチ 40巻3号, 159頁〜164頁(1995)。
上記特許文献及び非特許文献に開示された技術では、自動作成した計画と計画者が作成する計画との乖離を縮めるため、計画結果の修正や、作業と作業者に関するパラメータの変更を利用者から受け付けている。
しかし、前者の計画結果の修正は今回作成した計画の結果を修正するに過ぎないため、次回以降の計画作成には反映されない。このため、作業と作業者に関するパラメータや計画作成条件が以前と同じ状況の下で計画を再度作成する場合においても、利用者は以前と同じ修正を行う必要が生ずる。
後者の作業と作業者に関するパラメータの変更は、次回以降の計画作成に反映させることも可能だが、「作業開始時刻」等の作業及び作業者ごとの属性変更しているにすぎない。
従って、上記のパラメータの変更によっては、例えば、「作業者Aに割り当てられる作業は最大で3つ」、「作業aには二人の作業者が割り当てられる」、「作業種類Aに属する作業には一人の熟練者が必ず割り当てられる」など、作業と作業者間の割り当てを直接的に制限する制約条件(1又は複数の作業を特定し、かつ、1又は複数の作業者を特定する制約条件)を変更することができない。なお、このような制約条件は、プログラム内に予め規定される。
このため、作業者と作業間の割り当てに関する資源割当問題のような、上記制約条件が計画結果に大きく影響する計画作成問題の解として、計画者の意図通りの計画を作成するためには、計画者が自動作成された計画結果の修正やパラメータの変更を繰り返す以外になく、計画者の意図を柔軟に反映させることは困難であった。
以上の課題を踏まえ、本発明は、計画者の意図に沿った計画の作成作業を支援することを目的とする。
本発明の資源割当支援装置は、作業と作業者間の割り当てに関する資源割当問題の解決を支援する資源割当支援装置であって、データを出力する出力部と、データを入力する入力部と、前記作業と前記作業者間の割り当て候補を記憶する割当情報データベースと、前記作業と前記作業者間の割り当てを制限する制約条件であって、1又は複数の作業を特定し、かつ、1又は複数の作業者を特定する制約条件を作成するための設定データの入力用項目を記憶する条件情報データベースと、前記入力用項目を選択する項目選択部と、前記項目選択部が選択した入力用項目を前記出力部を介して提示し、前記入力部を介して設定データの入力を受け付ける条件受付部と、前記入力を受け付けた設定データに基づいて、前記制約条件を作成する条件作成部と、前記割当情報データベースに格納されている割り当て候補から前記作成した制約条件を満たす解の候補を決定し、前記出力部を介して提示する線形解析部と、を備えることを特徴とする。
別の実施形態では、前記制約条件は、前記作業者で構成される特定の集合と一又は複数の前記作業との割り当てを制限する制約条件、前記作業で構成される特定の集合と一又は複数の前記作業者との割り当てを制限する制約条件、前記作業者の一人と全ての前記作業との割り当てを制限する制約条件、前記作業の一つと全ての前記作業者との割り当てを制限する制約条件、及び前記作業の一つと前記作業者の一人との割り当てを制限する制約条件のうち、少なくとも一つを含む請求項1に記載の資源割当支援装置。
上記いずれかの実施形態においては、前記線形解析部は、線形計画法を用いて前記解の候補を決定することができる。
また別の実施形態では、条件情報データベースは、さらに、前記解の候補から最適解を決定する候補評価条件を作成するための設定データの入力用項目を記憶し、前記条件作成部は、前記条件受付部が前記候補評価条件の設定データの入力を受け付けた場合、その設定データに基づいて前記候補評価条件を作成し、前記線形解析部は、前記解の候補の決定に替えて又はさらに、前記解の候補から、前記作成した候補評価条件を満たす最適解を決定し、前記出力部を介して提示する。この場合、前記候補評価条件としては、前記作業と前記作業者間の割り当ての数を最小化し、均一化し、又は最大化する候補評価条件を含んでいてもよい。
さらにまた別の実施形態では、前記入力用項目は、前記約条件が必ず守らなければならない条件であるか、必ずしも守らなくてもよい条件であるかを表す情報が設定される項目を含み、前記線形解析部は、前記作成した制約条件を全て適用すると前記解の候補を決定できない場合、前記作成した制約条件のうち、必ずしも守らなくてもよい条件として設定されている制約条件が存在するときは、該存在する制約条件のうち一又は複数の制約条件を適用せずに前記解の候補を決定する。
本発明の実施形態では、前記条件受付部は、入力を受け付けた設定データを再利用可能に前記条件情報データベースに格納する。
別の実施形態では、前記線形解析部は、前記決定した解の候補又は最適解を前記割り当て候補として再利用可能に前記割当情報データベースに格納する。
また別の実施形態では、さらに、前記項目選択部が選択した入力用項目に対応する設定データの入力用画面を作成する入力画面作成部を備え、前記出力部は表示部であり、前記条件受付部は、前記入力画面作成部が作成した入力用画面を前記表示部に表示することで前記入力用項目を提示する。
さらにまた別の実施形態では、さらに、前記作業と前記作業者をそれぞれノードとし、前記作業と前記作業者間の割り当てをリンクとするネットワーク情報を作成するネットワーク表現作成部を備え、前記条件解析部は、前記解の候補を構成する作業と作業者間の割り当て、又は前記最適解を構成する作業と作業者間の割り当てに基づいて、前記ネットワーク表現作成部に前記ネットワーク情報を作成させ、前記出力部を介して提示する。
本発明の資源割当支援方法は、出力部と入力部を備える計算機を用いて、作業と作業者間の割り当てに関する資源割当問題の解決を支援する方法であって、前記作業と前記作業者間の割り当て候補を記憶するステップと、前記作業と前記作業者間の割り当てを制限する制約条件であって、1又は複数の作業を特定し、かつ、1又は複数の作業者を特定する制約条件を作成するための設定データの入力用項目を記憶するステップと、前記入力用項目を選択するステップと、前記選択した入力用項目を前記出力部を介して提示し、前記入力部を介して設定データの入力を受け付けるステップと、前記入力を受け付けた設定データと前記割り当て候補とに基づいて前記制約条件を作成するステップと、前記割り当て候補を記憶するステップで記憶した割り当て候補から、前記作成した制約条件を満たす解の候補を決定し、前記出力部を介して提示するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の資源割当支援プログラムは、上記方法を計算機に実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明によれば、計画者が制約条件の設定を容易に行えるため、計画の柔軟な作成が可能となり、計画者の意図に沿った計画の作成作業を支援することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
本実施例では、各作業と各作業者をノードで表し、作業と作業者間で成立する割り当てをリンクで表すネットワークを用いて、作業者に作業を割り振る問題(資源割当問題)の解決を支援する方法を説明する。なお、資源割当問題には、作業者へどのようにして作業を割り振るかという問題と作業間の実施順序をどのようにするかという問題がある。本実施例では、資源割当問題の中でも、これらの問題を含み、決められた作業者数で決められた作業数を実施するための作業計画を作成するという問題を扱う。
図1は、本実施例の資源割当支援装置100の構成を示すブロック図である。この計画作成支援装置100は、割当情報データベース101、条件情報データベース102、表示部110、入力部111、中央演算処理装置(CPU)112、通信部113、及びCPU112が資源割当支援プログラム(図示省略)を実行することにより機能的に実現される各種の機能部103〜109を備える。
割当情報データベース101は、作業と作業者間で成立し得る割り当ての候補に関する情報や、その割り当て候補のうち、後述のノード間制約条件を適用することにより成立する割り当てを識別するための情報等を含んで構成されるリンク情報3を格納する。
リンク情報3は、作業計画の作成の基準となる作業と作業者間の割り当ての候補に関する情報である。割り当ての候補としては、全ての作業と作業者間で無条件に成立させた割り当て、後述の作業者の属性情報4及び作業の属性情報5に基づいて決まる割り当ての候補、過去に決定した割り当ての組を表す最適解や解の候補に関する情報を含む。リンク情報3は、これらの割り当て候補ごとに作成され、割当情報データベース101内に格納される。利用者は、作業計画を作成するにあたり、作成する作業計画の基準とする割り当て候補を選択することができる。リンク情報3の詳細については、図2を参照して後述する。なお、割当情報データベース101は、揮発性記憶媒体(RAMなど)や不揮発性記憶媒体(ハードディスクドライブなど)を用いて実現される。
条件情報データベース102は、作業者の属性情報4、作業の属性情報5、作業者の集合条件情報7、作業の連続条件情報8、割当て数の条件情報9、割当て指定条件情報10、リンク数の制限値情報11、及び合計値に対する条件情報12を格納する。これらの各情報の構成としては、複数の作業計画に関するデータをまとめて管理する構成(例えば、1つのテキストファイルで管理する構成)であってもよいし、作業計画ごとのデータを個別に管理する構成(例えば、複数のテキストファイルで管理する構成)など、任意の構成が考えられる
条件情報データベース102に格納される情報のうち、作業者の属性情報4は作業者の属性に関する情報であり、作業の属性情報5は作業の属性に関する情報であり、両者の情報を考慮することで作業と作業者間の割り当ての成否を限定する制約条件を構成する。またこれらの属性情報4、5は、作業と作業者間の割り当て状態をネットワークで表現する際に用いられるIDや名称に関する情報を含む。作業者の属性情報4及び作業の属性情報5の詳細については、図3及び図4を参照して後述する。
条件情報データベース102に格納される情報のうち、作業者の集合条件情報7、作業の連続条件情報8、割当て数の条件情報9、及び割当て指定条件情報10は、作業と作業者間の割り当てを限定する制約条件であって、1又は複数の作業を特定し、かつ、1又は作業者を特定する条件(ノード間制約条件)を作成するための設定データの入力用項目と、各項目に入力される設定データとを対応付けて成る情報である。
本実施例で用いるノード間制約条件は、以下の5種類に分類され、資源割当問題を解くため、すなわち作業計画を作成するためには、少なくとも1種類のノード間制約条件が利用される。
(1)作業者で構成される特定の集合と一又は複数の作業との割り当てを制限する制約条件
(2)作業で構成される特定の集合と一又は複数の作業者との割り当てを制限する制約条件
(3)作業者の一人と全ての作業との割り当てを制限する制約条件
(4)作業の一つと全ての作業者との割り当てを制限する制約条件
(5)作業の一つと作業者の一人との割り当てを制限する制約条件。
なお、作業者で構成される特定の集合と一又は複数の作業との割り当てを制限する制約条件は、複数の作業者と一又は複数の作業との割り当てを制限する制約条件ということができ、作業で構成される特定の集合と一又は複数の作業者との割り当てを制限する制約条件は、複数の作業と一又は複数の作業者との割り当てを制限する制約条件ということができる。
また、本実施例では、上記(1)の条件が作業者の集合条件情報7に対応し、(2)の条件が作業の連続条件情報8に対応し、(3)及び(4)の条件が割当て数の条件情報9に対応し、(5)の条件が割当て指定条件情報10に対応する。上記5種類のノード間制約条件及び前記4つの条件情報7〜10の詳細については、図5〜8を参照して後述する。
条件情報データベース102に格納される情報のうち、リンク数の制限値情報11は、上記4つの条件情報7〜10に格納されているノード間制約条件の設定データと、割当情報データベース101に格納されている割り当て候補とに基づいて作成されるノード間制約条件に関する情報である。このノード間制約条件は、割り当て候補のうち、成立し得る割り当てを限定する条件であり、例えば計算機で処理可能な一次式で表現される。ノード間制約条件を用いて資源割当問題を解くことにより、解の候補として一又は複数種類の割り当ての組(ただし、1つの割り当てを含む。)が得られる。リンク数の制限値情報11の詳細については、図9を参照して後述する。
条件情報データベース102に格納される情報のうち、合計値に対する条件情報12は、割り当て候補のうちノード間制約条件を満たす割り当て(解の候補)から最適解を決定する候補評価条件に関する情報である。本実施例では、この候補評価条件は、計算機で処理可能な一次式で表現され、資源割当問題の解法として採用される線形計画法において、目的関数として用いられる。合計値に対する条件情報12の詳細については、図10を参照して後述する。
表示部110は、CPU112による演算結果のデータを可視情報に変換して出力する出力部(液晶ディスプレイなど)である。なお、表示部110のほかにも、スピーカ等の発声手段のような任意の出力部が採用され得る。
入力部111は、資源割当支援装置100にデータを入力するためのキーボードやマウスなどの装置である。利用者は、入力部111を操作することで、資源割当支援装置100に対してデータを入力することができる。
CPU112は、RAMやHDD等の記憶手段に格納される資源割当支援プログラム等のプログラムや各種のデータの処理を実行する。具体的には、CPU112は、ハードディスクドライブに格納されている情報を一旦RAMにコピーしたうえで、そのRAM上の情報を処理する。
通信部113は、他の装置との間で必要に応じて各種のデータやコマンドを交換する。通信部113としては、LAN(Local Area Network)に接続するための装置(イーサネットアダプタなど。イーサネットは登録商標である。)、赤外線通信等の短距離無線通信を行うための装置、プリンタやスピーカ等の外部出力装置に接続するための装置(USB端子など)のような任意の通信部が採用され得る。また、利用者は、LANを介して接続される他の計算機やUSB端子に接続されるUSBメモリのように、他の装置から通信部113を介して資源割当装置110にデータを入力することもできる。
リンク情報選択部103は、割当情報格納部101に格納されているリンク情報3の一覧を表示部110を介して提示し、入力部111を介して作業計画の基準となるリンク情報の選択を受け付ける。また、リンク情報選択部103は、選択を受け付けたリンク情報3を、解の候補及び最適解の決定の基準となる割り当て候補として選択する。
ネットワーク表現作成部104は、割当情報データベース101に格納されているリンク情報3と、条件情報データベース102に格納されている作業者の属性情報4及び作業の属性情報5とに基づいて、作業と作業者をそれぞれノードとし、作業と作業者間で成立し得る割り当て又は成立した割り当てをリンクとするネットワーク情報を作成する。ネットワーク情報の例としては、図2に示すリンク情報3のような作業と作業者間で成立し得るリンクを特定した一覧表や、作業と作業者のノードをリンクさせた状態を表すネットワークの画像や、作業と作業者間で成立し得るリンクを読み上げる音声など、表示部100その他の任意の出力部を介して提示し得る情報が考えられる。
分類名受付部105は、条件情報データベース102に格納されている5つの条件情報7〜10及び12に対応するノード間制約条件及び候補評価条件の分類名を、表示部110を介して利用者に提示する。また、分類名受付部105は、入力部111を介して利用者から分類名の選択を受け付け、受け付けた分類名に対応するノード間制約条件又は候補評価条件の設定データの入力用項目を選択する項目選択部として機能する。
本実施例では、ノード間制約条件及び候補評価条件を以下の5種類に分類している。
(1)作業者集合と作業の条件
この分類は、ノード間制約条件のうち、作業者で構成される特定の集合と一又は複数の作業との割り当てを制限する制約条件に対応する。
(2)作業の連続条件
この分類は、ノード間制約条件のうち、作業で構成される特定の集合と一又は複数の作業者との割り当てを制限する制約条件に対応する。
(3)割当て数の条件
この分類は、ノード間制約条件のうち、作業者の一人と全ての作業との割り当てを制限する制約条件と、作業の一つと全ての作業者との割り当てを制限する制約条件に対応する。
(4)割当て指定条件
この分類は、ノード間制約条件のうち、作業の一つと作業者の一人との割り当てを制限する制約条件に対応する。
(5)合計値に対する条件
この分類は、候補評価条件に対応する。
入力画面作成部106は、分類名受付部105が選択した入力用項目に対応する設定データの入力用画面を作成する。入力用画面の詳細については、図11〜15を参照して後述する。
条件受付部107は、入力画面作成部106が作成した入力用画面を表示部110に表示し、その画面上で、分類名受付部105が選択した入力用項目を提示する。また、条件受付部107は、入力部111を介して設定データの入力を受け付け、提示した入力用項目に対応する条件情報として条件情報データベース102に格納する。
条件作成部108は、条件受付部107で入力を受け付けた設定データに基づいてノード間制約条件及び候補評価条件を作成し、条件情報データベース102に格納する。また、条件受付部107が過去に入力を受け付けた設定データが再利用可能に条件情報データベース102内に格納されている場合、条件作成部108は、条件受付部107が新たに入力を受け付ける設定データに加えて、上記格納されている設定データに基づいてノード間制約条件及び候補評価条件を作成することができる。過去に格納された設定データの利用方法については、図16を参照して後述する。
線形解析部109は、割当情報データベース101内に格納されている割り当て候補から、条件作成部108が作成したノード間制約条件を満たす資源割当問題の解の候補を決定し、解の候補を構成する割り当てに基づいて、その割り当て状態を表すネットワーク情報をネットワーク表現作成部104に作成させ、表示部110を介して提示する。
また、利用者からの指示に応じて、解の候補から、候補評価条件を満たす資源割当問題の最適解を決定し、最適解を構成する割り当て状態を表すネットワーク情報をネットワーク表現作成部104に作成させ、表示部110を介して提示する。
さらに、線形解析部109は、決定した解の候補又は最適解を、割り当て候補として割当情報データベース101に格納し、新たにリンク情報3を作成するか又は計画作成当初に割り当て候補として選択したリンク情報3を上書きする。なお、本実施例では、線形解析部109は、線形計画法を用いて資源割当問題を解き、解の候補及び最適解を算出する。
図2は、資源割当装置100の割当情報データベース101に格納されるリンク情報3の構成と各項目に対応するデータの一例を示す。リンク情報3は、作業と作業者間の割り当て状態をネットワークで表現するための基準となる情報であり、ノードとリンクを識別するID等の情報を有する。具体的には、リンク情報3は、リンクID31、作業者ノードID32、作業ノードID33、状態確定34等の各種の入力用項目を含んで構成されている。
リンクID31の項目は、作業と作業者間で成立し得る割り当て(リンク)を一意に識別するためのIDを格納する。
作業者ノードID32の項目は、リンクID31で識別されるリンクを形成する作業者ノードを一意に識別するためのIDを格納する。
作業ノードID33の項目は、リンクID31で識別されるリンクを形成する作業ノードを一意に識別するためのIDを格納する。
状態確定34の項目は、リンクID31で識別されるリンクが確定しているかどうかを判断するためのID(フラグ)を格納し、本実施例では、「0」は状態が確定していないことを表し、「1」は状態が確定していることを表すものとする。確定していないリンクとは、リンク情報3内の情報で表される割り当て候補のうち、ノード間制約条件及び候補評価条件が適用されていない割り当て又はそれらの条件を満たさない割り当てであり、それらの条件の適用前の時点においては割り当て候補の全てが該当する。また、確定しているリンクとは、割り当て候補のうち、ノード間制約条件及び制約評価条件を適用した結果成立した割り当てである。
本実施例では、リンク情報3は、作業と作業者間で無条件に成立させた割り当ての候補に関する情報と、作業と作業者の属性を示す情報に基づいて予め決めた割り当ての候補に関する情報と、過去に行った作業計画の作成作業の結果として得られた割り当ての候補に関する情報を含む。資源割当支援装置100の利用者は、作業計画の作成にあたり、割当情報データベース101内に格納されている一又は複数のリンク情報3の中から、作成する作業計画の基準となるリンク情報3を選択することができる。
図3は、資源割当装置100の割当情報データベース101に格納される作業者の属性情報4の構成と各項目に対応する設定データの一例を示す。作業者の属性情報4は、作業者の属性に関する情報である。具体的には、作業者の属性情報4は、作業者ノードID41、名称42、作業資格43、労働開始時刻44、労働終了時刻45、実施可能作業数46、及び割振り量47等の各種の入力用項目を含んで構成される。
作業者ノードID41の項目は、作業者を一意に識別するためのIDを格納する。なお、作業者ノードID41の項目の値は、リンク情報3の作業者ノードID32の値に対応しており、同一のIDが格納されていれば、各IDで識別される作業者は同一人物である。
名称42の項目は、作業者ノードID41で識別される作業者の名称を格納する。
作業資格43の項目は、作業者ノードID41で識別される作業者の保有資格を格納する。
労働開始時刻44の項目は、作業者ノードID41で識別される作業者が作業に従事し得る時間帯の始期に関する情報として、労働開始時刻を格納する。
労働終了時刻45の項目は、作業者ノードID41で識別される作業者が作業に従事し得る時間帯の終期に関する情報として、労働終了時刻を格納する。
実施可能作業数46の項目は、作業者ノードID41で識別される作業者による実施可能作業数を計算するための関数を格納する。
割振り量47の項目は、作業者ノードID41で識別される作業者に割当てられた作業量を計算するための関数を格納する。
本実施例では、作業者の属性情報4は、資源割当支援装置100の利用者や管理者によって予め設定される。
図4は、資源割当装置100の割当情報データベース101に格納される作業の属性情報5の構成と各項目に対応する設定データの一例を示す。作業の属性情報5は、作業の属性に関する情報である。具体的には、作業の属性情報5は、作業ノードID51、名称52、作業種類53、作業開始時刻54、作業終了時刻55、及び実施可能作業者数56等の各種の入力用項目を含んで構成される。
作業ノードID51の項目は、作業を一意に識別するためのIDを格納する。作業ノードID51の項目の値は、リンク情報3の作業ノードID33の値に対応しており、同一のIDが格納されていれば、各IDで識別される作業は同一である。
名称52の項目は、作業ノードID51で識別される作業の名称を格納する。
作業種類53の項目は、作業ノードID51で識別される作業の種類に関する情報を格納する。
作業開始時刻54の項目は、作業ノードID51で識別される作業の開始時刻を格納する。
作業終了時刻55の項目は、作業ノードID51で識別される作業の終了時刻を格納する。
実施可能作業者数56の項目は、作業ノードID51で識別される作業を行える作業者の数を計算するための関数を格納する。
本実施例では、作業の属性情報5は、資源割当支援装置100の利用者や管理者によって予め設定される。また、前述のリンク情報3内の情報で表される割り当て候補は、例えば、この作業の属性情報5によって構成される制約条件と前述の作業者の属性情報4によって構成される制約条件とを用いて、作業と作業者間で成立し得る割り当てを限定した結果である。尚、この制約条件を用いて割り当て候補(リンク情報3)を予め作成する方法としては、利用者が手作業で割り当て候補を決める方法と、この制約条件を計算機で処理可能な一次式で表し、計算機に演算させることによって作成する方法がある。
図5は、資源割当装置100の割当情報データベース101に格納される作業者の集合条件情報7の構成と各項目に対応する設定データの一例を示す。作業者の集合条件情報7は、ノード間制約条件のうち、作業者で構成される特定の集合と一又は複数の作業との割り当てを制限する制約条件に関する情報を格納する。具体的には、作業者の集合条件情報7は、集合名71、要素のノードID72、制約対象73、制限数74、及び条件の種類75等の各種の入力用項目を含んで構成される。
集合名71の項目は、作業者の集合を一意に識別するための名称を格納する。
要素のノードID72の項目は、集合名71で識別される作業者集合に含まれる作業者のIDを格納する。要素のノードID72の項目の値は、作業者の属性情報4(図3)のノードID41の項目の値に対応しており、同一のIDが格納されていれば、各IDで識別される作業者は同一人物である。
制約対象73の項目は、集合名71で識別される作業者集合とともに、このノード間制約条件の適用対象となる作業の内容に関する情報を格納する。具体的には、制約対象73の項目の値としては、利用者の入力内容に応じて、作業の属性情報5(図4)におけるノードID51以外の項目に格納されている値又は全ての作業を表す値「全て」が格納される。
制限数74の項目は、要素のノードID72で識別される各作業者と、制約対象73の項目の値によって特定される各作業との間で成立するリンク(割り当て)の数の制限値を格納する。
条件の種類75の項目は、集合名71、要素のノードID72、制約対象73、及び制限数74によって構成されるノード間制約条件の種類として、集合条件情報7に対応するノード間制約条件が必ず守らなければならない条件であるか、必ずしも守らなくてもよい条件であるかを表す情報を格納する。本実施例では、前者を「制約」、後者を「評価」で表す。
以上より、例えば、作業者の集合条件情報7の第一レコード76は、「作業種類Aには作業資格aを保有する作業者が必ず一人以上割り当てられる。」という条件を定義している。
図6は、資源割当装置100の割当情報データベース101に格納される作業の連続条件情報8の構成と各項目に対応する設定データの一例を示す。作業の連続条件情報8は、ノード間制約条件のうち、複数の作業で構成される特定の集合と一又は複数の作業者との割り当てを制限する制約条件に関する情報を格納する。具体的には、作業の連続条件情報8は、基準作業81、連続数82、制限数83、及び条件の種類84等の各種の入力用項目を含んで構成される。
基準作業81は、このノード間制約条件が適用される作業集合を識別するための情報を格納する。本実施例では、利用者の入力内容に応じて、作業の属性情報5(図4)における作業ノードID51以外の項目に格納されている値が格納される。
連続数82は、基準作業81の情報によって特定される作業を何らかの基準(本実施例では作業開始時刻とする)に基づいて整列させた場合に、連続する作業のうち、このノード間制約条件が適用される作業の数を格納する。
制限数83は、基準作業81と連続数82の値によって特定される作業のうち、同一の作業者に割り当てることができる作業の数の制限値を格納する。
条件の種類84は、基準作業81、連続数82、及び制限数83によって構成されるノード間制約条件の種類として、作業の連続条件情報8に対応するノード間制約条件が必ず守らなければならない条件(制約)であるか、必ずしも守らなくてもよい条件(評価)であるかを表す情報を格納する。
例えば、作業の連続条件情報8の第一レコード85は、基準作業を作業種類Aという属性を持った作業とし、それらの作業を作業開始時刻で整列させた場合に連続する任意の2つの作業(作業aと作業b、作業bと作業c)のうち、同一作業者に割り当てられる作業の数は1つであることを示している。すなわち、「作業種類Aに属する作業は連続して同じ作業者に割振らない。」という条件を定義している。
図7は、資源割当装置100の割当情報データベース101に格納される割当て数の条件情報9の構成と各項目に対応する設定データの一例を示す。割当て数の条件情報9は、ノード間制約条件のうち、作業者の一人と全ての作業との割り当てを制限する制約条件と、作業の一つと全ての作業者との割り当てを制限する制約条件に関する情報をまとめて格納する。具体的には、割当て数の条件情報9は、条件の対象91、制限数92、及び条件の種類93等の各種の入力用項目を含んで構成される。
条件の対象91の項目は、上記いずれかのノード間制約条件の適用により割り当て数が制限される作業又は作業者を表す情報を格納する。
制限数92の項目は、条件の対象91の項目の値で特定される作業又は作業者への割り当て数の制限値を格納する。具体的には、制限数92の項目の値としては、条件の対象91の項目の設定データで特定される計画対象が作業者の場合は、その作業者に割り当てられる作業の数の制限値が格納され、条件の対象91で特定される計画対象が作業の場合は、その作業に割り当てられる作業者の数の制限値が格納される。
条件の種類93の項目は、条件の対象91、及び制限数92によって構成されるノード間制約条件の種類として、割当て数の条件情報9に対応するノード間制約条件が必ず守らなければならない条件(制約)であるか、必ずしも守らなくてもよい条件(評価)であるかを表す情報を格納する。
例えば、割当て数の条件情報9の第一レコード94は、条件の対象91の項目に「作業種類B」が格納されており、この作業種類Bで特定される計画対象は作業であるので、第一レコード94の制限数92の項目の値は作業者の数の制限値である。また、条件の種類93の項目の値は「制約」である。よって、第一レコード94は、「作業種類Bに属する作業には、必ず二人以上の作業者が割り当てられる。」という条件を定義している。
また、割当て数の条件情報9の第二レコード95は、条件の対象91に「作業者A」と「作業者B」が格納されており、これらによって特定される計画対象は作業者であるので、制限数92の項目の値は作業の数の制限値である。また、条件の種類93の項目の値は「評価」である。よって、第二レコード94は、「作業者A及び作業者Bに割り当てられる作業の数の合計は、3以下である。ただし、この条件を守ると最適解を決定できない場合は守らなくてもよい条件である。」という条件を定義している。
図8は、資源割当装置100の割当情報データベース101に格納される割当て指定条件情報10の構成と各項目に対応する設定データの一例を示す。割当て指定条件情報10は、ノード間制約条件のうち、作業の一つと作業者の一人との割り当てを制限する制約条件に関する情報を格納する。具体的には、割当て指定条件情報10は、条件ID121、及び対象リンク122等の各種の入力用項目を含んで構成される。
条件ID121は、割当て指定条件情報10を構成する各ノード間制約条件を一意に識別するためのIDを格納する。
対象リンク122は、条件ID121で識別されるノード間制約条件の適用対象となるリンクのIDを格納する。対象リンク122の項目の値で識別されるリンクは、図2におけるリンクID31で識別されるリンクと同一である。
条件の種類123は、条件ID121及び対象リンク122によって構成されるノード間制約条件の種類として、割当て指定条件情報10に対応するノード間制約条件が必ず守らなければならない条件(制約)であるか、必ずしも守らなくてもよい条件(評価)であるかを表す情報を格納する。
割当て指定条件情報10にレコードが存在する場合、そのレコードの対象リンク122の項目の値で識別されるリンクが確定状態であることを示す。例えば、第一レコード124は、リンク情報3(図2)におけるリンクID31の項目の値が「7」のリンク(作業者ノードID「2」、作業ノードID「6」で構成されるリンク)の確定状態34の項目の値を「1」にすることを示している。さらに詳細には、作業者の属性情報4(図3)より、作業者ノードID「2」は作業者Bを表し、作業の属性情報5(図4)より、作業ノードID「6」は作業cを表す。また、条件の種類123の項目の値が「制約」である。よって、第一レコード124は、「作業者Bに作業cを必ず割り当てる。」という条件を定義している。
図9は、資源割当装置100の割当情報データベース101に格納されるリンク数の制限値情報11の構成と各項目に対応するデータの一例を示す。リンク数の制限値情報11は、前述の5種類のノード間制約条件の設定データに基づいて作成される、作業と作業者間の割り当てに対するノード間制約条件を表す情報である。本実施例では、このノード間制約条件は、ネットワークを構成するリンクの数を制限する条件(リンク数の制限)である。具体的には、リンク数の制限値情報11は、対象リンクID61、合計リンク数の制限62、及び条件の種類63等の各種の入力用項目を含んで構成される。
対象リンクID61の項目は、リンク数の制限の適用対象となる割り当て候補(リンク)を一意に識別するためのIDを格納する。この対象リンクID61の項目の値は、リンク情報3(図2)のリンクID31の値に対応しており、同一のIDが格納されていれば、各IDで識別されるリンクは同一である。
合計リンク数の制限62は、対象リンクID61の項目の値により識別されるリンクのうち、成立し得るリンク数の合計の制限値を格納する。
条件の種類63は、対象リンクID61及び合計リンク数の制限62によって構成されるノード間制約条件の種類として、各ノード間制約条件が必ず守らなければならない条件(制約)であるか、必ずしも守らなくてもよい条件(評価)であるかを表す情報を格納する。
例えば、リンク数の制限値情報11の第二レコード64は、リンク情報3におけるリンクID31が「2」,「6」のリンクについて、合計リンク数の制限62の値が「1以上」に設定されている。なお、図2に示すように、リンクID31が「2」,「6」のリンクは、作業者ノード32がそれぞれ「1」,「2」で異なるが、作業ノード33が「5」で共通である。すなわち、第二レコード64により構成されるノード間制約条件は、リンク情報3(図2)のリンクID31が「2」,「6」のリンクのうち、一つ以上のリンクの状態を確定することを意味する。
なお、本実施例では、作業者ノードが共通で作業ノードが異なるリンクに対するリンク数の制限は、同じ作業者を割当てることができる複数の作業に対する制限を表し、作業ノードが共通で作業者ノードが異なるリンクに対するリンク数の制限は、作業の実施に必要な作業者の数に対する制限を表す。
例えば、リンク数の制限値情報11の第二レコード64は、上記例より、作業者ノードID「1」及び作業者ノードID「2」のそれぞれと作業ノードID「5」とを結ぶリンクの本数が1本以上に制限されることを表している。作業者の属性情報4(図3)より、作業者ノードID「1」及び作業者ノードID「2」は、作業者Aと作業者Bを表しており、作業の属性情報5(図4)より、作業ノードID「5」は、作業bを表しているので、リンク数の制限値情報11の第二レコード64は、「作業bには作業者Aと作業者Bの少なくとも一方を必ず割り当てる」という条件を表す。
また、リンク数の制限値情報11の第四レコード65は、リンク情報3(図2)におけるリンクID31が「1」,「2」のリンクについて、合計リンク数の制限62が「1以下」に制限されている。なお、図2に示すように、リンクID31が「1」,「2」のリンクは、作業者ノード32が「1」で共通であり、作業ノード33がそれぞれ「4」,「5」で異なる。また、作業者の属性情報4(図3)によれば、作業者ノードIDが「1」のノードは作業者Aを表し、作業の属性情報5(図4)よれば、作業ノードIDが「4」のノードは作業aを表し、作業ノードIDが「5」のノードは作業bを表している。さらに、リンク数の制限値情報11の第四レコード65における条件の種類63が「評価」に設定されている。従って、リンク数の制限値情報11の第四レコード65は、「作業者Aには作業aと作業bの両方を同時には割り当てない。ただし、この条件を守ると最適解としての計画を作成できない場合には、この条件は用いない。」という条件を表す。
また、リンク数の制限値情報11の第七レコード66は、リンク情報3におけるリンクID31が「4」,「8」,「9」のリンクについて、合計リンク数の制限62が「2以上」に制限されている。なお、図2に示すように、リンクID31が「4」,「8」,「9」は、作業者ノード32がそれぞれ「1」,「2」,「3」で異なるが、作業ノード33が「7」で共通である。また、作業の属性情報5(図4)よれば作業ノードIDが「7」のノードは、作業dを表している。さらに、リンク数の制限値情報11(図5)における第七レコード66の条件の種類63が「制約」に設定され、同レコード66で規定される条件は、必ず守るべき条件であることを示している。従って、リンク数の制限値情報11(図5)の第七レコード66は、「作業dは必ず2人以上の作業者で実施する。」という条件を定義している。
図10は、資源割当装置100の割当情報データベース101に格納される合計値に対する条件情報12の構成と各項目に対応する設定データの一例を示す。合計値に対する条件情報12は、条件の対象131、属性名132及び条件133等の各種の入力用項目を含んで構成される。
条件の対象131の項目は、候補評価条件が適用される計画対象を一意に識別するための情報として、計画対象の名称又は全作業者を表す情報「全て」を格納する。
属性名132の項目は、候補評価条件を用いて割り当ての数を制限する内容(属性)を一意に識別するための属性名を格納する。
条件133の項目は、属性名132の項目の値で識別される属性に対する条件の適用内容を格納する。例えば、合計値に対する条件情報12において、第一レコード134は、「全ての作業者に対する割振り量を最小化する。」という条件を表す。
続いて、図11〜15参照して、入力画面作成部106が作成する各種の設定データの入力用画面について説明する。
図11(a)は、ノード間制約条件の分類の一つである「作業者集合と作業の条件」の設定データの入力用画面(又はウィンドウ)1201の例を示す。この画面から入力される設定データは、条件情報データベース102内の作業者の集合条件情報7(図5)に格納される。
この入力用画面は、利用者から、作業者集合の選択、作業の選択、及び選択された作業への作業者の割当て数の制限の入力を含む各種設定データの入力を受け付ける。また、この分類に対応するノード間制約条件が、必ず守らなければならない条件(制約)であるか、必ずしも守らなくてもよい条件(評価)であるかを表す情報の入力も受け付ける。
図11(a)において、作業者集合と作業の条件入力画面1201は、作業者集合の選択欄1204、作業選択欄1205、割当て数の制限の入力欄1213、条件の種類の選択欄1219、及び登録ボタン1220を含んで構成される。
作業者集合と作業の条件を構成する作業者集合は、作業者の属性に応じて作成されるが、事前に登録された作業者の属性(図3)のみを基準にして作成されるとは限らない。本実施例では、利用者から、作業者の組合せの指定を受け付ける構成としている。また、既に作業者の集合が登録されている場合は、登録済みの作業者の集合の選択を受け付けることで、作業者の集合に関する設定データの入力を受け付ける。
作業者の集合に関する設定データの入力は、作業者集合の選択欄1204の構成要素である集合名表示欄1206、又は集合の作成ボタン1207を介して受け付ける。具体的には、既に登録されている作業者集合に関する設定データは、集合名表示欄1206に列挙される集合名を選択させることで受け付けられ、新たな作業者の組合せに関する設定データの入力は、集合作成ボタン1207をクリックさせることで受け付ける。
集合名表示欄1206には、条件情報データベース102に格納されている作業者の集合条件情報7(図5)の集合名71の値の全てが選択項目として表示される。
また、条件受付部107は、集合の作成ボタン1207がクリックされると、図11(b)に示す作業者の組合せを作成するための作業者集合の登録画面(又はウィンドウ)を入力画面作成部106に作成させ、表示部110を介して表示し、作業者集合の要素となる作業者の選択と、作業者集合を一意に識別するための集合の名称の入力を受け付ける。条件受付部107は、入力を受け付けた集合名を、集合名表示欄1206内に選択可能な状態で表示させる。
なお、図11(b)において、作業者集合の登録画面1221は、作業者名を列挙して表示する作業者表示欄1224、集合の名称を入力するための名称入力欄1225、及び登録ボタン1226を有する。
作業者表示欄1224には、条件情報データベース102に格納されている作業者の属性情報4(図3)の名称42の情報の全てが選択項目として表示され、利用者による作業者の選択を受け付ける。
名称入力欄1225は、テキストエリアであり、利用者による集合の名称の入力を受け付ける。
登録ボタン1226は、利用者によってクリックされることにより、条件受付部107に対し、作業者集合を登録し、表示部110に表示される画面を元の画面1201に切り替えることを指示するためのボタンである。登録ボタン1226がクリックされると、作業者表示欄1224で選択された項目名と、名称入力欄1225に入力された集合名が条件格納部102内に登録され、以後、作業者集合の選択欄1204内の集合名表示欄1206の選択肢として表示される。
作業の選択に関する設定データの入力方法は二通りあり、個々の作業を指定する方法と、属性値に基づいて作業をまとめて指定する方法がある。図11(a)において、作業の選択に関する設定データの入力は、作業の選択欄1205を構成する、作業名を一覧表示する作業指定欄1210、又は作業の属性を一覧表示する属性指定欄1211を介して受け付ける。
作業指定欄1210には、条件情報データベース102に格納されている作業の属性情報5(図4)の名称52の情報の全てが選択項目として表示され、利用者による個々の作業の指定を受け付ける。
属性指定欄1211には、全ての作業を意味する情報「全て」、ならびに条件情報データベース102に格納されている作業の属性情報5(図4)のノードID51及び名称52を除く全ての項目名と各項目に対応する情報が選択項目として表示される。例えば、図4における作業の属性情報5の作業種類53の項目名である「作業種類」と、第一レコードの作業種類53の値「作業種類A」とを合わせた「作業種類:作業種類A」が表示される。
ただし、作業の属性情報5(図4)において、同一の情報を含む複数のレコードが存在する場合は、いずれか一つのレコードの値だけが表示されるものとする。例えば、入力画面作成部106は、作業の属性情報5において、第二レコードの作業種類53の値と第三レコードの作業種類53の値が第一レコードの作業種類53の値と同一であるため、作業指定欄1210には第一レコードの値だけを表示し、その次に、第四レコードの作業種類53の値「作業種類B」と項目名の「作業種類」とを合わせた「作業種類:作業種類B」を表示する。
作業の選択欄1205で選択される作業に割り当てられる作業者の数の制限に関する設定データとしては、割当て数の境界値及び演算方法を表すデータが採用される。具体的には、図11(a)において、割当て数の境界値に関するデータは、割当て数の制限の入力欄1213内にある、境界値入力欄1216に入力され、演算方法(制限)に関するデータは、演算方法(「以上」、「等しい」、「以下」)が選択項目として列挙される演算方法選択欄1217を介して入力される。
条件の種類に関する設定データは、条件種類選択欄1219に表示される選択項目としての、「制約」と「評価」のどちらかを利用者が選択することで入力される。
登録ボタン1220は、クリックされることで、条件受付部107に対し、同画面における条件の設定データの入力を終了し、入力された設定データを条件情報データベース102内の作業者の集合条件情報7に格納することを指示するためのボタンである。
次に、作業者集合と作業の条件に関する設定データの具体的な入力手順を、「作業種類Aの作業には、作業資格aを保持する作業者が一人以上割り当てられる。」という条件を、必ず守るべき条件として登録する場合を例にとり、説明する。
まず、例に挙げた条件の構成要素となっている作業者集合は、「作業資格aを保持する作業者」である。図11(a)では集合名表示欄1206に作業資格aを保持する作業者が表示されている(つまり、作業者の集合条件情報(図5)に登録されている)ので、表示されている集合名のうち「作業資格a」を選択すればよい。
また、例に挙げた条件の構成要素となっている作業は、「作業種類Aの作業」であり、作業を属性によって特定するため、属性指定欄1211の情報のうち「作業種類:作業種類A」を選択すればよい。
さらに、例に挙げた条件の構成要素となっている割当て数の制限は、「一人以上」であるので、境界値入力欄1216に「1」を記入し、演算方法選択欄1217に表示される演算方法のうち「以上」を選択すればよい。
さらにまた、例に挙げた条件の構成要素なっている条件の種類は、「必ず守るべき条件(制約)」であるので、条件種類選択欄1219の情報のうち、必ず守るべき条件を意味する「制約」を選択し、最後に登録ボタン1220をクリックすればよい。
また、別の例として、上記例に挙げた条件の中の作業者集合「作業資格aを保持する作業者」の部分を「フルタイム労働者」とする設定データを登録する場合は、図11(a)では集合名表示欄1206内に該当する作業者集合が表示されていないため、集合を新たに作成する必要がある。具体的には、集合の作成ボタン1207をクリックし、表示される作業者集合の登録画面1221(図11(b))の作業者表示欄1224から、フルタイム労働者に該当する作業者(本実施例では作業者Aと作業者Bとする)を選択し、集合の名称として集合名入力欄1225に「フルタイム労働者」と入力し、登録ボタン1226をクリックすればよい。これにより、登録された新しい作業者の集合名が、元の画面1201(図11(a))の作業者集合の選択欄1204内の集合名表示欄1206内に表示され、選択可能となる。そして、その集合名について、作業者集合と作業の条件に関する設定データが入力されると、作業者の集合条件情報7(図5)に新規レコードが追加される。
図12は、ノード間制約条件の分類の一つである「作業の連続条件」の設定データの入力用画面1301の例を示す。この画面から入力される設定データは、条件情報データベース102内の作業の連続条件情報8(図6)に格納される。
作業の連続条件入力画面1301は、基準となる作業を選択するための基準作業選択欄1303、条件の対象となる作業の数の制限に関する設定を行うための制限指定欄1309、条件の種類を選択するための条件種類選択欄1317、及び登録ボタン1318を有する。
この分類に対応するノード間制約条件を適用する基準となる作業に関する設定データは、基準作業選択欄1303の構成要素である、作業名が選択項目として列挙される作業選択欄1305、又は作業の属性が選択項目として列挙される属性選択欄1307を介して入力される。基準作業選択欄1303内の作業選択欄1305及び1305、属性選択欄1307に表示される情報は、図11(a)の作業選択欄1205の情報と同じである。
図12において、作業数の制限に関する設定データは、制限情報指定欄1309内の連続数入力欄1311、制限値入力欄1313、及び制限の方法としての演算方法が選択項目として列挙される演算方法選択欄1315を介して入力される。
制限情報指定欄1309内の連続数入力欄1311は、条件の対象となる作業の数に関するデータの入力を受け付けるためのテキストエリアである。
制限値入力欄1313は、割振り数を制限する境界値に関するデータの入力を受け付けるためのテキストエリアである。
演算方法選択欄1315は、前記基準となる作業を含む連続する作業を同一の作業者へ割振る場合の制限方法を選択項目として表示する。
図12において、条件の種類に関する設定データは、条件種類選択欄1317を介して入力される。条件種類選択欄1317は、この分類に対応するノード間制約条件の種類として、「制約」と「評価」を選択項目として表示し、利用者からどちらかの選択を受け付ける。
登録ボタン1318は、利用者によってクリックされることにより、条件受付部107に対し、作業の連続条件の設定データの入力を終了し、入力を受け付けた設定データを条件情報データベース102の作業の連続条件情報8(図6)に格納することを指示するためのボタンである。
作業の連続条件に関する設定データの具体的な入力手順を、「作業種類Aに属する作業は連続して同じ作業者に割振らない。」という条件を、必ずしも考慮しなくてもよい条件として登録する場合を例にとり、説明する。この条件は、作業の連続数を制限する条件としてみた場合、「作業種類Aに属する作業のうち、連続する二つの作業は、同じ作業者への割振りが最大で一つである。」という条件として解釈される。
まず、条件の基準となる作業として「作業種類A」を指定するため、属性選択欄1307内の「作業種類:作業種類A」を選択する。次に、条件を適用する作業の組合せとして「連続する二つの作業」を指定するため、連続数入力欄1311に「2」を入力する。そして、作業の割振り数の制限として「最大で一つ」を指定するため、制限値入力欄1313に「1」を入力し、演算方法選択欄1315の選択項目のうち「以下」を選択する。さらに、この条件を、必ずしも考慮しなくてもよい条件として登録するため、条件種類選択欄1317の選択項目のうち、必ずしも考慮しなくてもよい条件を意味する「評価」を選択し、登録ボタン1318をクリックすればよい。これにより、入力された設定データは、条件情報データベース102内の作業の連続条件情報8(図6)に格納される。
図13は、ノード間制約条件の分類の一つである「割当て数の条件」の設定データの入力用画面1401の例を示す。この画面から入力される設定データは、条件情報データベース102内の割当て数の条件情報9(図7)に格納される。
割当て数の条件入力画面1401は、条件の適用対象となる計画対象を選択するための対象選択欄1403、割当て数の制限方法を指定するための制限指定欄1417、条件の種類を選択するための条件種類選択欄1423、及び登録ボタン1424を有する。
この入力用画面1401上では、条件の適用対象となる計画対象に関する設定データの入力は、対象選択欄1403を構成する作業選択欄1405と作業者選択欄1411を介して受け付けられる。
対象選択欄1403内の作業選択欄1405は、作業名を選択項目として一覧表示する作業指定欄1407と、全作業を表す情報「全て」及び作業の属性を選択項目として一覧表示する属性選択欄1409とを含んで構成される。作業選択欄1405に表示される情報は、図11の作業選択欄1205の情報と同じである。
対象選択欄1403内の作業者選択欄1411は、条件の適用対象となる作業者を、作業者単位で選択するための作業者指定欄1413と、属性を用いて選択するための属性選択欄1415とを有する。
作業者選択欄1411内の作業者指定欄1413は、条件の適用対象となる作業者の指定を作業者単位で受け付けるため、条件情報データベース102に格納されている作業者の属性情報4(図3)の名称42の情報の全てを選択項目として表示する。
一方、属性選択欄1415は、全ての作業者を意味する情報「全て」と、条件情報データベース102に格納されている作業者の属性情報4(図3)のノードID41及び名称42を除く全ての項目名及び各項目に対応値を合わせた情報とを選択項目として表示する。例えば、入力画面作成部106は、図3における作業者の属性情報4の作業資格43の項目名の「作業資格」と、第一レコードの作業資格43の値「作業資格a」とを合わせた「作業資格:作業資格a」を選択項目として有する入力用画面を作成する。
なお、入力画面作成部106は、作業者の属性情報4(図3)において、同一の値を含む複数のレコードが存在する場合は、いずれか一つのレコードの値だけを表示する。例えば、入力画面作成部106は、作業者の属性情報4において、第二レコードの作業資格43の値は、第一レコードの作業資格43の値と同一であるため、属性選択欄1415には第一レコードの値だけを表示し、その次に、第三レコードの作業資格43の値「作業資格b」と項目名の「作業資格」とを合わせた「作業資格:作業資格b」を表示する。
図13において、割当て数の制限に関する設定データは、制限指定欄1417を構成する制限値入力欄1419と、制限方法としての演算方法を選択項目として表示する演算方法選択欄1421とを介して入力される。
制限指定欄1417内の制限値入力欄1419は、作業選択欄1405又は作業者選択欄1411で選択された計画対象に対する割当て数の境界値を表すデータの入力を受け付けるためのテキストエリアである。また、演算方法選択欄1421は、制限値入力欄1419で受け付けた制限値に基づく制限方法(演算方法)を表すデータの入力を受け付ける。
図13において、条件の種類に関する設定データは、条件選択欄1423に選択項目として表示される「制約」と「評価」のどちらかが利用者によって選択されることで入力される。
登録ボタン1424は、利用者によってクリックされることにより、条件受付部107に対し、割当て数の条件の設定データの入力を終了し、入力を受け付けた設定データを条件情報データベース102の割当て数の条件情報9(図7)に格納することを指示するためのボタンである。
割当て数の条件に関する設定データの具体的な入力手順を、「作業種類Bの作業には全ての作業者のうち二人以上を割当てる。」という条件を、必ず守るべき条件として登録する場合を例にとり、説明する。
まず、条件の適用対象となる計画対象を特定する情報として「作業種類B」を指定するため、属性選択欄1409の情報のうち「作業種類:作業種類B」を選択する。作業種類Bで識別される計画対象は作業であるので、作業者選択欄1411を介した設定データの入力は不要である。
次に、割当て数の制限に関する情報として「二人以上を割当てる」を指定するため、制限値入力欄1419に「2」を入力し、演算方法選択欄1421の選択項目の中から「以上」を選択する。
そして、入力した条件を必ず守るべき条件として登録するため、条件種類選択欄1423の選択項目の中から、必ず守るべき条件を意味する「制約」を選択する。
最後に、登録ボタン1424をクリックすることにより、入力された設定データが条件情報データベース102の割当て数の条件情報9(図7)に格納される。これにより、作業の一つ(作業種類Bに属する1つの作業d)と全ての作業者との割り当てを制限するノード間制約条件を作成するための設定データが登録される。なお、作業種類Aを選択すると、作業の一つ(作業a)と全ての作業者との割り当てを制限する制約条件、作業の一つ(作業b)と全ての作業者との割り当てを制限する制約条件、及び作業の一つ(作業c)と全ての作業者との割り当てを制限する制約条件の設定データが一度に登録されることになる。
別の例として、「作業者Aには全ての作業のうち2つ以上を割当てる。」という条件を、必ず守るべき条件として登録する場合、まず、条件の適用対象となる計画対象を特定する情報として「作業者A」を指定するため、作業者指定欄1413に表示されている「作業者A」を選択する。このケースでは、条件の対象が作業者(作業者A)なので、作業選択欄1405を介した設定データの入力は不要である。
次に、割当て数の制限に関する情報として「2つ以上を割当てる」を指定するため、制限値入力欄1419に「2」を入力し、演算方法選択欄1421の選択項目の中から「以上」を選択する。
そして、入力した条件を必ず守るべき条件として登録するため、条件種類選択欄1423の選択項目の中から、必ず守るべき条件を意味する「制約」を選択する。
最後に、登録ボタン1424をクリックすることにより、入力された設定データが条件情報データベース102の割当て数の条件情報9(図7)に格納される。これにより、作業者の一人(作業者A)と全ての作業との割り当てを制限するノード間制約条件を作成するための設定データが登録される。
図14は、ノード間制約条件の分類の一つである「割当て指定条件」の設定データの入力用画面1501の例を示す。この画面から入力される条件の設定データは、条件情報データベース102内の割当て指定条件情報10(図8)に格納される。
割当て指定条件入力画面1501は、作業と作業者との間の割当て関係を指定するための割当て指定欄1503、条件の種類を選択するための条件種類選択欄1504、及び登録ボタン1506を有する。
割当て対象となる作業及び作業者に関する設定データは、選択可能な複数のセルで構成される表形式の割当て指定欄1503を介して入力される。具体的には、割当て指定欄1503は、作業者の属性情報4(図3)の名称42の値が全て表示される縦の項目と、作業の属性情報5(図4)の名称52の値が全て表示される横の項目とを有し、縦の項目と横の項目に対応する各セルがそれぞれ選択可能になっている。
条件の種類に関する設定データは、条件種類選択欄1505に表示される選択項目としての「制約」と「評価」のどちらかが利用者によって選択されることで入力される。
登録ボタン1506は、クリックされることで、条件受付部107に対し、同画面1501における設定データの入力を終了し、入力を受け付けた設定データを条件情報データベース102内の割当て指定条件情報10(図8)に格納することを指示するためのボタンである。
割当て指定条件に関する設定データの具体的な入力手順を、「作業者Bに作業cを割振る。」という条件を、必ずしも考慮しなくてもよい条件として登録する場合を例にとり、説明する。
この例において、条件の対象となる作業は「作業c」であり、条件の対象となる作業者は「作業者B」である。よって、割当て指定欄1503において、作業者Bの行に含まれるセルのうち作業cの列にも含まれるセル1507を選択する。
また、この条件を、必ずしも考慮しなくてもよい条件として登録するため、条件種類選択欄1505の選択項目の中から、制約(必ずしも考慮しなくてもよい条件)を選択すればよい。
そして、最後に登録ボタン1506をクリックすることにより、入力された設定データが条件情報データベース102の割当て指定条件情報10(図8)に格納される。
図15は、候補評価条件の分類名である「合計値に対する条件」の設定データの入力用画面1601の例を示す。この画面から入力される条件の設定データは、条件情報データベース102内の合計値に対する条件情報12(図10)に格納される。なお、合計値に対する条件は、計画の評価基準となる条件であるため、必ずしも守らなくてよい条件(評価)に該当する。
合計値に対する条件入力画面1601は、条件の適用対象となる計画対象を選択するための適用対象選択欄1603、合計値に対する制限方法を選択するための制限方法選択欄1617、及び登録ボタン1618を有する。
適用対象選択欄1603は、条件の適用対象となる作業に関する設定データを受け付けるための作業選択欄1605、及び同様に条件の適用対象となる作業者に関する設定データを受け付けるための作業者選択欄1611を含んで構成される。
作業選択欄1605は、全ての作業を表す情報「全て」及び作業の属性情報5(図4)の名称52の全ての値を選択項目として表示する作業指定欄1607と、候補評価条件により割り当ての数を制限する作業の属性を選択項目として表示する作業属性選択欄1609とを有する。なお、作業属性選択欄1609内に表示されている実施可能作業者数は、作業の属性情報5(図4)における実施可能作業者数56の項目の値を指す。
作業者選択欄1611は、全ての作業者を表す情報「全て」及び作業者の属性情報4(図3)の名称42の全ての値を選択項目として表示する作業者指定欄1613と、候補評価条件により割り当ての数を制限する作業者の属性を選択項目として表示する作業者属性選択欄1615とを有する。なお、作業者属性選択欄1615内に表示されている実施可能数は、作業者の属性情報4(図3)における実施可能作業数46の項目の値を指す。また、作業者属性選択欄1615内に表示されている割振り量は、同じく作業者の属性情報4(図3)における割振り量47の項目の値を指す。
図15において、合計値への制限に関する設定データは、合計値の評価方法を選択項目として一覧表示する制限方法選択欄1617を介して入力される。合計値の評価方法は、本実施例では、「最大化」、「最小化」、及び「均一化」を採用している。
登録ボタン1619は、クリックされることで、条件受付部107に対し、候補評価条件の設定データの入力を終了し、入力を受け付けた設定データを条件情報データベース102内の合計値に対する条件情報12(図10)に格納することを指示するためのボタンである。
候補評価条件に関する設定データの具体的な入力手順を、「全作業者への作業の割振り量を均一にする。」という条件を例にとり、説明する。
例に挙げた条件の対象は作業者であるので、適用対象選択欄1603内でのデータ入力は、作業者選択欄1611内でのみ行えばよい。
また、条件の対象は、作業者全員であるので、作業者指定欄1613の選択項目の中から「全て」を選択すればよい。
次に、条件の適用対象となる合計値の種類としての「割振り量」を設定するため、作業属性選択欄1615の選択項目の中から「割振り量」を選択すればよい。
そして、上記条件例における合計値の制限は、「均一にする」であるので、項目1617から「均一化」を選択し、登録ボタン1619をクリックすることで、入力した設定データが条件格納部102内の合計値に対する条件情報12
に格納される。
図16は、作業計画作成支援処理の手順を表すフローチャートを示す。以下図16を参照して、本実施例の資源割当支援装置100による作業計画作成支援処理の手順を説明する。
まず、資源割当支援装置100は、作業と作業者間の割り当て候補を割当情報格納部101内にリンク情報3(図2)として格納する(ステップS1)。
割り当ての候補としては、全ての作業と作業者間で無条件に成立させた割り当て、後述の作業者の属性情報4及び作業の属性情報5に基づいて決まる割り当て、及び過去に決定した割り当ての最適解や解の候補に関する情報が含まれる。利用者は、これらの割り当て候補を予め計算機で自動的に作成し又は手作業で作成し、割当情報データベース101に格納すればよい。なお、本実施例の資源割当支援装置100では、線形計画部109が、演算の結果得られる割り当ての最適解や解の候補に関する情報をリンク情報3として、割当情報データベース101内に格納する構成を採用している。また、作業と作業者間の割り当て候補ごとに作成されるリンク情報3には、各リンク情報3を特定するための識別子(例えば、作業計画作成日や作業計画日など)を付して管理するのがよい。
ステップS1の後、資源割当支援装置100は、作業者の属性に関する情報を作業者の属性情報4(図3)として、また、作業の属性に関する情報を作業の属性情報5(図4)として、条件情報データベース102内に格納する(ステップS2)。
ステップS2の後、資源割当支援装置100は、ノード間制約条件及び候補評価条件の設定データの入力用項目に関する情報を、各種の条件情報7〜10及び12として条件情報データベース102内に格納する(ステップS3)。
上記のステップS1〜S3の処理は、作業計画の作成を支援するのに必用な情報の準備処理である。
次に、リンク情報選択部103は、割当情報データベース101内に格納されている一又は複数のリンク情報3を表示部110を介して利用者に提示し、リンク情報3を選択させ、選択されたリンク情報3を、作業計画の作成基準となる割り当て候補として選択する(ステップS4)。
S4の後、ネットワーク表現作成部104は、ステップS4で選択したリンク情報3と、条件情報データベース102内に格納されている作業者の属性情報4及び作業の属性情報5とに基づいて、作業と作業者間で成立し得る割り当てを表すネットワーク情報を作成する(ステップS5)。
このネットワーク情報として例えば画像を採用する場合には、利用者が作業と作業者間の割り当て状態を視覚的に理解できるように、作業者ノード上に作業者名が表示され、作業ノード上に作業名称、作業開始時刻、作業終了時刻が表示される。
そして、ネットワーク表現作成部104は、ステップS5で作成したネットワーク情報を表示部110上に表示させる(ステップS6)。
次に、分類名受付部105は、ノード間制約条件及び候補評価条件の分類名を表示部110を介して利用者に提示し、入力部111を介して利用者から分類名の指定を受け付け、指定を受け付けた分類名に対応するノード間制約条件又は候補評価条件の設定データの入力用項目を、設定対象項目として選択する(ステップS7)。
分類名受付部105が提示する分類名は、例えば、以下に示す前述の5種類の分類名である。
(1)作業者集合と作業の条件
(2)作業の連続条件
(3)割当て数の条件
(4)割当て指定条件
(5)合計値に対する条件。
ステップS7の後、入力画面作成部106は、分類名受付部105が選択した入力用項目に対応する設定データの入力用画面を作成する(ステップS8)。
そして、条件受付部107は、ステップS8で入力画面作成部106が作成した入力用画面を用いて設定データの入力を受け付ける(ステップS9)。条件受付部107による設定データの受付処理の手順を図17を参照して説明する。
まず、条件受付部107は、ステップS8で入力画面作成部106が作成した入力用画面を表示部110に表示することで、その画面上で、分類名受付部105が選択した入力用項目を提示する(ステップS171)。そして、条件受付部107は、入力部111を介して設定データの入力を受け付け(ステップS172)、入力を受け付けた設定データを、上記提示した入力用項目に対応する条件情報として、次回以降の作業計画の作成時においても再利用できるように条件情報データベース102に格納する(ステップS173)。 設定データを再利用できるように格納する場合、例えば、設定データの入力を受け付けた日時、入力を受け付けた設定データを用いて作成された作業計画の名称、入力を受け付けた設定データを特定するためのデータの名称など、利用者が設定データを再利用する際に、再利用したい設定データの内容を把握できるような情報を付して格納するのがよい。そして、図16のステップS7において、分類名受付部105が、分類名の他に、再利用可能な設定データも表示し、利用者から設定データの再利用の指示を受け付ければよい。再利用の指示を受けた場合、入力画面の作成(ステップS8)及び設定データの入力の受付(ステップS9)は省略することができる。
以下、条件受付部107が、ステップS173で入力を受け付けた設定データを条件情報データベース102へ格納する手順について、図11〜15を参照して説明する。
[作業者集合と作業の条件(図11(a))]
条件受付部107は、図11(a)に示す入力画面を介して受け付けた「作業者集合と作業の条件」の設定データを、図5に示す作業者集合の条件情報7に格納する。
具体的には、条件受付部107は、図11(a)の集合名表示欄1206を介して作業者の集合の選択を受け付けた場合、選択された項目名を作業者集合の条件情報7の集合名71の項目に格納し、その集合名を検索キーとして作業者の属性情報4内で作業者ノードIDを検索し、検索により見つかった値を作業者集合の条件情報7の要素のノードID72の項目に格納する。
そして、図11(b)の作業者集合の登録画面を介して作業者の集合の新規登録を受け付けた場合は、名称入力欄1225に入力された集合の名称を作業者集合の条件情報7の集合名71の項目に格納し、作業者表示欄1224を介して受け付けた項目名を検索キーとして作業者の属性情報4内で作業者ノードIDを検索し、検索により見つかった値を作業者集合の条件情報7の要素のノードID72に格納する。
次に、図11(a)の作業の選択欄1205を介して選択を受け付けた作業の項目名を、作業者集合の条件情報7の制約対象73の項目に格納する。
また、図11(a)の割当て数の制限の入力欄1213を介して割当て数の制限情報を受け付けた場合は、境界値入力欄1216に入力された値と、演算方法選択欄1217で選択された項目名とを合わせて、作業者集合の条件情報7の割当て数の制限74の項目に格納する。
さらに、図11(a)の条件種類選択欄1219を介して受け付けた条件の種類を、作業者集合の条件情報7の割当て数の制限75の項目に格納する。
[作業の連続条件(図12)]
条件受付部107は、図12に示す入力画面1301を介して受け付けた「作業の連続条件」の設定データを、図6に示す作業の連続条件情報8に格納する。
具体的には、条件受付部107は、図12の基準作業選択欄1303を介して作業の選択を受け付けた場合は、選択された項目名を作業の連続条件情報8の基準作業81の項目に格納する。
また、図12の制限指定欄1309を介して連続作業数の制限に関する情報を受け付けた場合は、連続数入力欄1311を介して入力を受け付けた連続数を、作業の連続条件情報8の連続数82の項目に格納し、制限値入力欄1313を介して受け付けた値と、演算方法選択欄1315を介して選択を受け付けた制限方法とを合わせて、作業の連続条件情報8の制限数83の項目に格納する。
さらに、条件種類選択欄1317を介して受け付けた条件の種類を、作業の連続条件情報8の条件の種類84の項目に格納する。
[割当て数の条件(図13)]
条件受付部107は、図13に示す入力画面1401を介して受け付けた「割当て数の条件」の設定データを、図7に示す割当て数の条件情報9に格納する。
具体的には、条件受付部107は、図13の作業選択欄1405及び作業者選択欄1411を介して選択を受け付けた作業又は作業者に関する設定データを、割当て数の条件情報9の条件の対象91の項目に格納する。
また、図13の制限指定欄1417を介して割当て数の制限に関する設定データを受け付けた場合は、制限値入力欄1419で受け付けた値と、演算方法選択欄1421を介して選択を受け付けた項目名とを合わせて、割当て数の条件情報9の制限数92の項目に格納する。
さらに、図13の条件種類選択欄1423を介して受け付けた条件の種類を、割当て数の条件情報9の条件の種類93の項目に格納する。
[割当て指定条件(図14)]
条件受付部107は、図14に示す入力画面1501を介して受け付けた「割当て指定条件」の設定データを、図8に示す割当て指定条件情報10に格納する。
具体的には、条件受付部107は、図14の画面上において割当て指定欄1503内で選択されたセルにより特定される作業者のIDを、作業者名を検索キーとして作業者の属性情報4(図3)内で検索し、作業のIDを、作業の名称を検索キーとして作業の属性情報5(図4)内で検索する。そして、検索により見つかった作業者ノードIDと作業ノードIDを検索キーとして、この作業者ノードと作業ノードにより特定されるリンクのリンクIDをリンク情報3(図2)内で検索し、検索により見つかったリンクIDの値を、割当て指定条件情報10の対象リンク122の項目に格納する。
また、条件受付部107は、割当て指定条件情報10にレコードを追加するたびに、条件ID121の項目内に0からはじまる通し番号を格納する。
[合計値に対する条件(図15)]
条件受付部107は、図15に示す入力画面1601を介して受け付けた「合計値に対する条件」の情報を、図10に示す合計値に対する条件情報12に格納する。
具体的には、条件受付部107は、図15の適用対象選択欄1603内の作業指定欄1607又は作業者指定欄1613を介して選択を受け付けた条件の適用対象に関する設定データを、合計値に対する条件情報12の条件の対象111の項目に格納する。
また、図15の用対象選択欄1603内の作業属性選択欄1609又は作業者属性選択欄1615を介して選択を受け付けた属性名に関する設定データを、合計値に対する条件情報12(図10)の属性名132の項目に格納する。
さらに、図15の制限方法選択欄1617を介して選択を受け付けた合計値の評価方法に関する設定データを、合計値に対する条件情報12の条件133の項目に格納する。
再び図16のフローチャートに戻り、条件作成部108は、ノード間制約条件又は候補評価条件を作成する(ステップS10)。条件作成部108による制約条件作成処理の手順を、図18を参照して説明する。
まず、条件作成部108は、条件受付部107がステップS8で入力を受け付けた設定データに基づいて、ノード間制約条件又は候補評価条件を作成し(ステップS181)、条件情報データベース102へ格納する(ステップS182)。
以下、ステップS7で分類名受付部105が選択する条件の分類に応じて、ノード間制約条件及び候補評価条件の作成及び格納の手順を説明する。
[「作業者集合と作業の条件」が選択された場合]
ノード間制約条件の分類の一つである「作業者集合と作業の条件」は、作業者で構成される特定の集合と一又は複数の作業との割り当てを制限する制約条件であり、作業と作業者間の割り当て状態を表すネットワークにおいて、条件の適用対象となる個々の作業を表す作業ノードと条件の適用対象となる作業者を表す全ての作業者ノードを結ぶリンク数の制限を表す。
例えば、作業者の集合条件情報7(図5)の第一レコード76は、「作業種類Aである作業には、作業資格aを保持する作業者を一人以上割当てる。」という条件を表しており、言い換えると、作業種類Aである作業を表す作業ノード一つと作業資格aを保持する作業者を表す作業ノード全てを結ぶリンク数を1以上にすることを表す。
作業者の集合条件情報7の第一レコード76によれば、集合名「作業資格a」の要素となる作業者のノードIDは「1」、「2」であり、作業の属性情報5(図4)より、作業種類Aである作業のノードIDは「4」、「5」、「6」である。よって、条件作成部108は、作業ノードID「4」で識別される作業ノードと作業者ノードID「1」で識別される作業者ノードとを結ぶリンクと、作業ノードID「4」で識別される作業ノードと作業者ノードID「2」で識別される作業者ノードとを結ぶリンクの合計数が1以上であるという制限を、ノード間制約条件としてリンク数の制限値情報11(図9)に格納する。
具体的には、リンク情報3(図2)より、作業ノードID「4」と作業者ノードID「1」を結ぶリンクのリンクIDは「1」であり、作業ノードID「4」と作業者ノードID「2」を結ぶリンクはないため、条件作成部108は、ノード間制約条件として、リンク数の制限値情報11の対象リンクID61の項目に「1」、合計リンク数の制限62の項目に「1以上」、条件の種類63の項目に「制約」を格納する。この際、条件作成部108は、このノード間制約条件を表す以下の一次式を作成し、条件情報データベース102内に格納する。
=1
なお、上記一次式において、Lは0以上の整数であり、mはリンク情報3のリンクID31の値である。
条件の適用対象となる残りの作業(作業ノードID「5」、「6」)に対しても、上記と同様に、条件作成部108は、作業者ノードID「1」で識別される作業者ノードとのリンクと、作業者ノードID「2」で識別される作業者ノードとのリンクの合計数が1以上であるという制限を、ノード間制約条件としてリンク数の制限値情報11に格納する。
具体的には、リンク情報3より、作業ノードID「5」と作業者ノードID「1」を結ぶリンクのリンクIDは「2」、作業ノードID「5」と作業者ノードID「2」を結ぶリンクのリンクIDは「6」であるので、条件作成部108は、リンク数の制限値情報11に新規レコード(第二レコード64)を作成し、ノード間制約条件として、対象リンクID61の項目に「2」及び「6」、合計リンク数の制限62の項目に「1以上」、条件の種類63の項目に「制約」を格納する。この際、条件作成部108は、このノード間制約条件を表す以下の一次式を作成し、条件情報データベース102内に格納する。
+L≧1
なお、上記一次式において、Lは0以上の整数であり、mはリンク情報3のリンクID31の値である。
また、リンク情報3より、作業ノードID「6」と作業者ノードID「1」を結ぶリンクのリンクIDは「3」、作業ノードID「6」と作業者ノードID「2」を結ぶリンクのリンクIDは「7」であるので、条件作成部108は、リンク数の制限値情報11に新規レコード(第三レコード)を作成し、ノード間制約条件として、対象リンクID61の項目に「3」及び「7」、合計リンク数の制限62に「1以上」、条件の種類63の項目に「制約」を格納する。この際、条件作成部108は、このノード間制約条件を表す以下の一次式を作成し、条件情報データベース102内に格納する。
+L≧1
なお、上記一次式において、Lは0以上の整数であり、mはリンク情報3のリンクID31の値である。
[「作業の連続条件」が選択された場合]
計画作成条件の分類の一つである「作業の連続条件」は、作業で構成される特定の集合と一又は複数の作業者との割り当てを制限する制約条件であり、作業と作業者間の割り当て状態を表すネットワークにおいて、条件の適用対象となる個々の作業者を表す作業者ノードと条件の適用対象となる作業を表す全ての作業ノードとを結ぶリンク数の制限を表す。上記「作業者集合と作業の条件」は、一つの作業ノードに対する複数の作業者ノードからのリンク数を制限する条件であったのに対し、「作業の連続条件」は、一つの作業者ノードに対する複数の作業ノードからのリンク数を制限する条件となる。
例えば、作業の連続条件情報8(図6)の第一レコード85は、「作業種類Aに属する作業のうち、連続する二つの作業は同じ作業者への割振りは最大でも一つのみ。」という条件を表しており、言い換えると、「作業種類Aである作業を作業開始時刻で整列させて連続する二つの作業を取り出した場合、それらの作業を表す二つの作業ノードから同一の作業者ノードへの張られるリンクの数は1本以下である。」と表される。
ここで、作業の属性情報5より、作業種類Aである作業のノードIDは「4」、「5」、「6」である。これらの作業を作業開始時刻を基に整列させると、連続する二つの作業の組合せとして、ノードID「4」とノードID「5」、ノードID「5」とノードID「6」が得られる。また、条件の適用対象となる作業者ノードは、登録されている全ての作業者(ノードID「1」、「2」、「3」)である。
よって、条件作成部108は、作業の連続条件情報8の第一レコード85の設定データに基づいて、作業ノードID「4」と作業者ノードID「1」を結ぶリンクと、作業ノードID「5」と作業者ノードID「1」を結ぶリンクの合計数が1以下であるという条件を一つ目のノード間制約条件としてリンク数の制限値情報11に格納する。格納される情報を図9の第四レコードに示す。
具体的には、リンク情報3より、作業ノードID「4」と作業者ノードID「1」を結ぶリンクのリンクIDは「1」であり、作業ノードID「5」と作業者ノードID「1」を結ぶリンクのリンクIDは「2」であるので、条件作成部108は、リンク数の制限値情報11の対象リンクID61の項目に「1」及び「2」、合計リンク数の制限62の項目に「1以下」、条件の種類63の項目に「評価」を格納する。この際、条件作成部108は、このノード間制約条件を表す以下の一次式を作成し、条件情報データベース102内に格納する。
+L≦1
なお、上記一次式において、Lは0以上の整数であり、mはリンク情報3のリンクID31の値である。
また、作業ノードID「5」及び作業ノードID「6」の組合せと、ノードID「1」の作業者ノードとの関係についても、条件作成部108は、ノード間制約条件として、ノードID「5」とノードID「1」を結ぶリンクと、ノードID「6」とノードID「1」を結ぶリンクの合計数が1以下であるという条件をリンク数の制限値情報11に格納する。格納される情報を図9の第五レコードに示す。
具体的には、リンク情報3より、作業ノードID「5」と作業者ノードID「1」を結ぶリンクのリンクIDは「2」であり、作業ノードID「6」と作業者ノードID「1」を結ぶリンクのリンクIDは「3」であるので、条件作成部108は、リンク数の制限値情報11の対象リンクID61の項目に「2」及び「3」、合計リンク数の制限62の項目に「1以下」、条件の種類63の項目に「制約」を格納する。この際、条件作成部108は、このノード間制約条件を表す以下の一次式を作成し、条件情報データベース102内に格納する。
+L≦1
なお、上記一次式において、Lは0以上の整数であり、mはリンク情報3のリンクID31の値である。
さらに、条件作成部108は、作業者ノードID「2」、「3」の作業者ノードに対しても上記の方法でノード間制約条件を作成する。
まず、リンク情報3によれば、作業者ノードID「2」、「3」のうち、作業ノードID「4」と「5」の両方とリンクで結ばれている作業者ノードはなく、作業ノードID「5」と「6」の両方とリンクで結ばれている作業者のノードIDは「2」のみである。
よって、条件作成部108は、作業ノードID「5」と作業者ノードID「2」を結ぶリンクと、作業ノードID「6」と作業者ノードID「2」を結ぶリンクの合計数が1以下であるという条件をリンク数の制限値情報11に格納する。格納される情報を図5の第六レコードに示す。
具体的には、リンク情報3より、作業ノードID「5」と作業者ノードID「2」を結ぶリンクのリンクIDは「6」であり、作業ノードID「6」と作業者ノードID「2」を結ぶリンクのリンクIDは「7」であるので、条件作成部108は、リンク数の制限値情報11の対象リンクID61の項目に「6」及び「7」、合計リンク数の制限62の項目に「1以下」、条件の種類63の項目に「制約」を格納する。この際、条件作成部108は、このノード間制約条件を表す以下の一次式を作成し、条件情報データベース102内に格納する。
+L≦1
なお、上記一次式において、Lは0以上の整数であり、mはリンク情報3のリンクID31の値である。
[「割当て数の条件」が選択された場合]
計画作成条件の分類の一つである「割当て数の条件」は、作業者の一人と全ての作業との割り当てを制限する制約条件と、作業の一つと全ての作業者との割り当てを制限する制約条件である。作業と作業者間の割り当て状態を表すネットワークにおいて、前者の条件は、条件の適用対象となる作業を表す個々の作業ノードと、全ての作業者ノードとを結ぶリンクの数の制限を表し、後者の条件は、条件の対象となる作業者を表す個々の作業者ノードと、全ての作業ノードとを結ぶリンクの数の制限を表す。
前述の作業者集合と作業の条件及び作業の連続条件が、作業又は作業者へのリンク数を部分的に制限するのに対して、割当て数の条件は、作業又は作業者への全てのリンク数に対する制限を表す。
例えば、割当て数の条件情報9(図7)の第一レコード94は、「作業種類Bには作業者を二人以上割当てる。」という条件を表し、言い換えると、「作業種類Bである作業を表す個々の作業ノードと、全ての作業者ノードを結ぶリンクの数が2本以上である」と表される。
具体的には、作業の属性情報5(図4)より、作業種類Bである作業のノードIDは「7」である。また、リンク情報3(図2)より、作業ノードID「7」に結ばれているリンクのリンクIDは「4」、「8」、「9」である。よって、条件作成部108は、ノード間制約条件として、リンク数の制限値情報11の対象リンクID61の項目に「4」、「8」、及び「9」、合計リンク数の制限62の項目に「2以上」、条件の種類63の項目に「制約」を格納する。この際、条件作成部108は、このノード間制約条件を表す以下の一次式を作成し、条件情報データベース102内に格納する。
+L+L≧2
なお、上記一次式において、Lは0以上の整数であり、mはリンク情報3のリンクID31の値である。
[「割当て指定条件」が選択された場合]
計画作成条件の分類の一つである「割当て指定条件」は、作業の一つと作業者の一人との割り当てを制限する制約条件であり、作業と作業者間の割り当て状態を表すネットワークにおいて、条件の適用対象となる作業ノードと、条件の対象となる作業者ノードとを結ぶリンクを確定状態にするという条件である。この条件が設定された時点で、条件の適用対象となる作業と作業者間の割当てが決定されることになる。
例えば、割当て指定条件情報10(図8)の第一レコード124は、「作業者Bに作業cを割振る。」という条件を表しており、言い換えると、「作業者Bを表す作業者ノードと、作業cを表す作業ノードとを結ぶリンクの数は1本である」と表される。
具体的には、作業者の属性情報4(図4)より、作業者Bを表す作業者のノードIDは「2」であり、作業の属性情報5より、作業cを表す作業のノードIDは「6」である。また、リンク情報3(図2)より、作業者ノードID「2」と作業ノードID「6」を結ぶリンクのリンクIDは「7」である。よって、条件作成部108は、ノード間制約条件として、リンク数の制限値情報11の対象リンクID61の項目に「7」、合計リンク数の制限62の項目に「1に等しい」、条件の種類63の項目に「評価」を格納する。この際、条件作成部108は、このノード間制約条件を表す以下の一次式を作成し、条件情報データベース102内に格納する。
=1
なお、上記一次式において、Lは0以上の整数であり、mはリンク情報3のリンクID31の値である。
[「合計値に対する条件」が選択された場合]
計画作成条件の分類の一つである「合計値に対する条件」は、候補評価条件を表しており、作業と作業者間の割り当て関係を直接制限する条件ではなく、計画作成の際の評価条件として用いられる。
条件作成部108は、条件受付部107がS9で入力を受け付けた設定データ(例えば合計値に対する条件情報12(図10)における、例えば第一レコード134の設定データ)に基づいて、候補評価条件として以下の一次式(目的関数)を作成し、条件情報データベース102内に又は記憶手段(RAMやハードディスクドライブ)内の任意の記憶領域に格納する。
+A+…+An−1+A
なお、合計値に対する条件情報12の条件133の項目の値が「均一化」の場合は、作成される一次式は「A=A=…=An−1=A」となる。
上記一次式において、Aは、作業者の属性情報4(図3)の割振り量47の関数に基づいて算出される0以上の整数であり、nはリンク情報3のリンクID31の値である。なお、合計値に対する条件情報12の属性名132の項目の値が「実施可能作業数」であれば、上記一次式のAは、作業者の属性情報4(図3)の実施可能作業数46の関数に基づいて算出される0以上の整数であり、属性名132の項目の値が「実施可能作業者数」であれば、上記一次式のAは、作業の属性情報5(図4)の実施可能作業者数56の関数に基づいて算出される0以上の整数である。
また、条件作成部108は、条件受付部107がステップS9(図16)で入力を受け付けた設定データだけでなく、条件情報データベース102内に格納されている、条件受付部107が過去に入力を受け付けた設定データに基づいてノード間制約条件及び候補評価条件を作成することもできる。この場合には、条件受付部107が、過去に入力を受け付けた設定データを表示部110上に一覧表示し、過去の設定データから再利用するデータを利用者に選択させ、条件作成部108は、利用者が選択した過去の設定データに基づいてノード間制約条件又は候補評価条件を作成する構成とするのがよい。
再び図16のフローチャートに戻り、線形解析部109は、ステップS4でリンク情報選択部103が選択した割当情報データベース101に格納されている割り当て候補から、条件作成部108が作成したノード間制約条件満たす資源割当問題の解の候補を決定する(ステップS11)。
また、線形解析部109は、作成されているノード間制約条件のすべてを遵守した場合、解の候補を決定することができないときは、ノード間制約条件のうち、必ずしも守らなくてもよい条件として設定されている条件があれば、その条件の一つ又は複数を用いないで解の候補を決定し直す。使用しないノード間制約条件の選択方法としては、例えば、先に作成したノード間制約条件から順に一つ又は所定の個数のノード間制約条件を選択し、選択する度に解の候補を再度決定する方法や、一つ又は複数の任意のノード間条件を選択する方法が考えられる。
線形解析部109は、決定した解の候補を、割り当て候補として割当情報データベース101に格納し、新たにリンク情報3を作成する(ステップS12)。
リンク情報3の作成方法としては、割り当て候補として用いたリンク情報3(図2)を上書きし、解の候補から外れた割り当てに関する情報をリンク情報3から削除する方法や、解の候補を表す割り当てを表すリンク情報3を新たに作成する方法や、リンク情報3を上書きする際又は新たに作成する際に、状態確定34の項目に仮に「1」を入力することで、解の候補に含まれる割り当てと解の候補から外れた割り当てとを区別する方法が考えられる。
そして、線形解析部109は、解の候補を構成する割り当てに基づいて、その割り当て状態を表すネットワーク情報の作成をネットワーク表現作成部104に指示し、これに応じてネットワーク表現作成部104はネットワーク情報を作成する(ステップS13)。
線形解析部109は、ネットワーク表現作成部104が作成したネットワーク情報を表示部110に表示し(ステップS14)、ノード間制約条件と候補評価条件の設定を終了する旨の指示があったかどうかを判断する(ステップS15)。
この判断は、線形解析部109が、表示部110上に、ノード間制約条件と候補評価条件の設定を継続するか又は終了するためのボタン等の指示部を表示させ、利用者にどちらかを選択(例えば、クリックにより選択)させることで行うことができる。
また、解の候補を表すネットワークは、解の候補の種類が複数ある場合には、その種類の数に応じて作成される。利用者は、表示部110に表示されるネットワーク情報を見て、最適解を決定して唯一の計画を作成する必要があると判断すれば、後述ステップS34以降へ進めばよいし、表示されるネットワーク情報(解の候補)のいずれかが利用者の意図に沿っている場合は、その解の候補を作業計画として採用すればよい。
利用者が設定の継続を指示した場合(S14の判断が“NO”)、ステップS7〜S15の処理が繰り返される。
一方、利用者が設定の終了を指示した場合(S14の判断が“YES”)、線形解析部109は、最適解を算出して作業計画を作成する旨の指示を受けたかどうかを判断する(ステップS16)。
この判断は、前述のステップS15において、線形解析部109が、表示部110上に、設定継続、設定終了及び計画作成、作業終了という選択肢を表示させ、利用者にいずれかを選択させることで行うことができる。
線形解析部109は、作業計画を作成しないという指示、すなわち作業終了の指示を受けた場合(ステップS16の判断が“NO”の場合)、作業計画作成支援処理を終了する。
一方、線形解析部109は、作業計画の作成指示を受けた場合(ステップS16の判断が“YES”の場合)、候補評価条件が作成されているかどうかを判断する(ステップS17)。
候補評価条件が作成されていない場合(ステップS17の判断が“NO”の場合)、線形解析部109は、作業計画作成支援処理を終了する。この場合、線形解析部109が表示部110を介してエラーメッセージを表示するように構成してもよい。
一方、上記候補評価条件が作成されている場合(ステップS17の判断が“YES”の場合)、線形解析部109は、ステップS11で決定した解の候補から、候補評価条件を満たす資源割当問題の最適解を決定し、割り当て候補として次回以降の作業計画作成時においても利用できるように割当情報データベース101に格納し、新たにリンク情報3を作成する(ステップS18)。
具体的には、作成されるリンク情報3においては、成立する割り当てに関するレコードの状態確定34の項目に「1」が格納され、割り当てが成立することが明示される。なお、リンク情報3の保存方法については、ステップS12で説明した方法と同様の方法を採用することができる。
また、本実施例では、線形解析部109は、線形計画法を用いて最適解を算出するものとするが、割り当て候補からノード間制約条件と候補評価条件を満たす最適解を計算し得る任意の手法を採用することができる。
そして、線形解析部109は、最適解を構成する割り当て状態を表すネットワーク情報の作成をネットワーク表現作成部104に指示し、これに応じて、ネットワーク表現作成部104はネットワーク情報を作成する(ステップS19)。
最後に、線形解析部109は、ネットワーク表現作成部104が作成したネットワーク情報を表示部110に表示する(ステップS20)。
以上、本発明の実施例を説明したが、以下のような変形例を採用することもできる。
実施例では、条件情報データベース102は、5種類のノード間制約条件に関する情報7〜10を格納していたが、本発明の目的を達するためには、5種類のノード間制約条件のうち、少なくとも一つの条件に関する情報を格納していればよい。
実施例では、線形解析部109は、解の候補を決定した後、利用者の指示があった場合に最適解を決定するが、解の候補の決定に替えて最適解だけを決定してもよいし、最適解を決定した後、利用者の指示があった場合に解の候補を決定するように構成してもよい。
実施例では、線形解析部109は、資源割当問題の解法として線形計画法を用いるが、制約論理プログラム(Constraint logic Programming)などのように、割り当て候補から、制約条件を満たす解の候補及び最適解を決定し得る任意の解法を採用することができる。
実施例では、ノード間制約条件の分類のうち、「割当て数の条件」には、作業者の一人と一又は複数の作業との割り当てを制限する制約条件と、作業の一つと一人又は複数人の作業者との割り当てを制限する制約条件に関する情報が含まれるが、これら二種類のノード間制約条件を個別に分類し、分類名受付部105が表示部110上に提示するように構成することもできる。この場合、それぞれの条件に対応する設定データの入力用画面を用意してもよいし、前述の入力用画面1401(図13)において、選択された条件に対応する選択項目だけを選択できるように構成するなどの方法が考えられる。
実施例では、作業計画の作成問題として、決められた作業者数で決められた作業数を実施する例を扱ったが、この他に、決められた作業数を実施できるように作業者を追加する場合や、決められた作業者数で作業を実施するために作業数を減らす場合が考えられる。これらの場合に対しては、作業者の追加を指示するための画面や作業の削除を指示するための画面を設け、利用者の指示に応じて、作業者の属性情報4(図3)及び作業の属性情報5(図4)内においてレコードの追加や削除を行う計画対象増減部と、これに応じて割り当て候補を修正するリンク情報修正部とを備えることで対応可能となる。なお、計画対象増減部とリンク情報修正部は、CPU112が所定のプログラム(図示省略)を実行することで機能的に実現される。
また、実施例では、割当情報データベース101と条件情報データベース102という二種類のデータベースを採用しているが、これらを一つのデータベースに纏めてもよいし、実施例で条件情報データベース102に格納される各種の情報4〜12をそれぞれ別のデータベースに格納する構成を採用することもできる。
計画作成支援装置の概略構成図である。 リンク情報の構成と各項目に対応するデータの一例を示す図。 作業者の属性情報の構成と各項目に対応するデータの一例を示す図。 作業の属性情報の構成と各項目に対応するデータの一例を示す図。 作業者の集合条件情報の構成と各項目に対応するデータの一例を示す図。 作業の連続条件情報の構成と各項目に対応する設定データの一例を示す図。 割当て数の条件情報の構成と各項目に対応する設定データの一例を示す図。 割当て指定条件情報の構成と各項目に対応する設定データの一例を示す。 リンク数の制限値情報の構成と各項目に対応するデータの一例を示す図。 合計値に対する条件情報の構成と各項目に対応する設定データの一例を示す図。 (a)は、作業者集合と作業の条件に関する設定データの入力用画面を示す図。(b)は、作業者の組合せを作成するための作業者集合の登録画面を示す図。 作業の連続条件に関する設定データの入力用画面を示す図。 割当て数の条件に関する設定データの入力用画面を示す図。 割当て指定条件に関する設定データの入力用画面を示す図。 合計値に対する条件の設定データの入力用画面を示す図。 作業計画作成支援処理の手順を表すフローチャート。 条件受付部による設定データの受付処理の手順を示すフローチャート。 条件作成部による制約条件作成処理の手順を示すフローチャート。
符号の説明
100…計画作成支援装置
101…割当情報データベース
102…条件情報データベース
103…リンク情報選択部
104…ネットワーク表現作成部
105…分類名受付部
106…入力画面作成部
107…条件受付部
108…条件作成部
109…線形解析部
110…表示部
111…入力部
112…CPU
113…通信部

Claims (12)

  1. 作業と作業者間の割り当てに関する資源割当問題の解決を支援する資源割当支援装置であって、
    データを出力する出力部と、
    データを入力する入力部と、
    前記作業と前記作業者間の割り当て候補を記憶する割当情報データベースと、
    前記作業と前記作業者間の割り当てを制限する制約条件であって、1又は複数の作業を特定し、かつ、1又は複数の作業者を特定する制約条件を作成するための設定データの入力用項目を記憶する条件情報データベースと、
    前記入力用項目を選択する項目選択部と、
    前記項目選択部が選択した入力用項目を前記出力部を介して提示し、前記入力部を介して設定データの入力を受け付ける条件受付部と、
    前記入力を受け付けた設定データに基づいて、前記制約条件を作成する条件作成部と、
    前記割当情報データベースに格納されている割り当て候補から前記作成した制約条件を満たす解の候補を決定し、前記出力部を介して提示する線形解析部と、
    を備える資源割当支援装置。
  2. 前記制約条件は、
    前記作業者で構成される特定の集合と一又は複数の前記作業との割り当てを制限する制約条件、
    前記作業で構成される特定の集合と一又は複数の前記作業者との割り当てを制限する制約条件、
    前記作業者の一人と全ての前記作業との割り当てを制限する制約条件、
    前記作業の一つと全ての前記作業者との割り当てを制限する制約条件、
    及び前記作業の一つと前記作業者の一人との割り当てを制限する制約条件のうち、少なくとも一つを含む請求項1に記載の資源割当支援装置。
  3. 前記線形解析部は、線形計画法を用いて前記解の候補を決定する請求項1又は2に記載の資源割当支援装置。
  4. 条件情報データベースは、さらに、前記解の候補から最適解を決定する候補評価条件を作成するための設定データの入力用項目を記憶し、
    前記条件作成部は、前記条件受付部が前記候補評価条件の設定データの入力を受け付けた場合、その設定データに基づいて前記候補評価条件を作成し、
    前記線形解析部は、前記解の候補の決定に替えて又はさらに、前記解の候補から、前記作成した候補評価条件を満たす最適解を決定し、前記出力部を介して提示する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の資源割当支援装置。
  5. 前記候補評価条件は、前記作業と前記作業者間の割り当ての数を最小化し、均一化し、又は最大化する候補評価条件を含む、請求項4に記載の資源割当支援装置。
  6. 前記入力用項目は、前記約条件が必ず守らなければならない条件であるか、必ずしも守らなくてもよい条件であるかを表す情報が設定される項目を含み、
    前記線形解析部は、前記作成した制約条件を全て適用すると前記解の候補を決定できない場合、前記作成した制約条件のうち、必ずしも守らなくてもよい条件として設定されている制約条件が存在するときは、該存在する制約条件のうち一又は複数の制約条件を適用せずに前記解の候補を決定する、請求項4又は5に記載の資源割当支援装置。
  7. 前記条件受付部は、入力を受け付けた設定データを再利用可能に前記条件情報データベースに格納する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の資源割当支援装置。
  8. 前記線形解析部は、前記決定した解の候補又は最適解を前記割り当て候補として再利用可能に前記割当情報データベースに格納する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の資源割当支援装置。
  9. さらに、前記項目選択部が選択した入力用項目に対応する設定データの入力用画面を作成する入力画面作成部を備え、
    前記出力部は表示部であり、
    前記条件受付部は、前記入力画面作成部が作成した入力用画面を前記表示部に表示することで前記入力用項目を提示する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の資源割当支援装置。
  10. さらに、前記作業と前記作業者をそれぞれノードとし、前記作業と前記作業者間の割り当てをリンクとするネットワーク情報を作成するネットワーク表現作成部を備え、
    前記条件解析部は、前記解の候補を構成する作業と作業者間の割り当て、又は前記最適解を構成する作業と作業者間の割り当てに基づいて、前記ネットワーク表現作成部に前記ネットワーク情報を作成させ、前記出力部を介して提示する、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の資源割当支援装置。
  11. 出力部と入力部を備える計算機を用いて、作業と作業者間の割り当てに関する資源割当問題の解決を支援する資源割当支援方法であって、
    前記作業と前記作業者間の割り当て候補を記憶するステップと、
    前記作業と前記作業者間の割り当てを制限する制約条件であって、1又は複数の作業を特定し、かつ、1又は複数の作業者を特定する制約条件を作成するための設定データの入力用項目を記憶するステップと、
    前記入力用項目を選択するステップと、
    前記選択した入力用項目を前記出力部を介して提示し、前記入力部を介して設定データの入力を受け付けるステップと、
    前記入力を受け付けた設定データと前記割り当て候補とに基づいて前記制約条件を作成するステップと、
    前記割り当て候補を記憶するステップで記憶した割り当て候補から、前記作成した制約条件を満たす解の候補を決定し、前記出力部を介して提示するステップと、
    を含む資源割当支援方法。
  12. 請求項11に記載の方法を計算機に実行させるための資源割当支援プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020171211A1 (ja) * 2019-02-22 2020-08-27 日本電信電話株式会社 情報処理装置および方法

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