JP2015201103A - 業務記述の管理プログラム、業務記述の管理方法、及び業務記述の管理装置 - Google Patents

業務記述の管理プログラム、業務記述の管理方法、及び業務記述の管理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】1つの側面では、編集中の業務記述に関連する情報を提示することで、業務のモデル化を推進する。【解決手段】複数の作業の各々を示す情報が作業の順序に応じて記述される複数の業務記述情報が記憶部26に記憶される。記憶部26に記憶された複数の業務記述情報のうち、検出部20で、編集処理が行われている編集状態である編集中の業務記述情報が検出されると共に、編集中の業務記述情報における編集内容が検出される。提示部24は、編集中の特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、特定の業務記述情報と異なる業務記述情報とに基づいて、編集処理が行われている編集状態の特定の業務記述情報に関連する関連情報を生成し、生成した関連情報を提示する。このように、編集中の業務記述情報の関連情報を提示することで、業務のモデル化を推進できる。【選択図】図1

Description

本発明は、業務記述の管理プログラム、業務記述の管理方法、及び業務記述の管理装置に関する。
業務で行われる複数の作業を分類して、各作業を含む業務の仕様を形式的に記述した業務記述を示す情報(以下、業務記述情報)を業務モデルとして、業務モデルを利用して同一の業務または類似する業務を情報処理システム上で実行する処理が行われている。業務の従事者が特定の業務について業務モデルを作成する場合、既存の業務モデルの一部を使用することで、特定の業務についての業務モデルの作成効率を向上させることができる。
業務モデルの作成効率を向上させる技術の一例として、業務で行われる複数の作業の各々を示す情報をデータベースに登録しておき、業務モデルの作成時に、データベースを検索して検索結果の作業を示す情報を業務モデルの一部に再利用する技術が知られている。また、業務で行われる複数の作業を示す情報と、業務で行われる複数の作業間の関係を示す情報とを記憶しておき、作業間の関係を示す情報が同一または依存関係にある作業を示す情報を提示することで、業務モデルの作成を支援する技術が知られている。さらに、業務モデルに含まれる作業を示す情報を管理することで、業務モデルの作成効率を向上させる技術も知られている。
特開2008−40969号公報 特開2009−245177号公報 特開2003−202983号公報
ところで、複数の業務従事者が遂行する業務では、同一業務であっても複数の業務従事者の各々が遂行する各業務の間で一部の作業が相違する場合がある。また、複数の業務従事者の各々が遂行する業務では、同一業務であっても他の業務に含まれる作業と同一または類似する作業を遂行対象の業務に組み込んで業務が遂行される場合がある。
従って、業務に対応して業務モデルを作成する場合、複数の業務従事者の各々に固有の業務モデルが増加する。作成された業務モデルの増加に伴って、既存の業務モデルを再利用するために行われる作業を示す情報の検索結果も増加し、検索結果の中から再利用する業務モデルを特定する作業時間が増加する。また、業務従事者に固有の業務モデルは、汎用性に乏しく、作業を示す情報または業務モデルを再利用できない場合もある。従って、業務従事者の各々に適合する業務モデルが増加するものの、特定の従事者に適合する業務モデルを他の業務従事者が再利用する比率は低下する。
また、業務従事者は、業務の一部が変更されると、業務の変更箇所に応じて業務モデルも変更する。業務モデルの変更では、業務の変更箇所に対応する作業を示す情報または作業間の関係を示す情報について、追加、削除、または内容を変更する処理を行う。しかしながら、業務モデルを変更するときに、業務の変更箇所に対応する作業を示す情報として再利用するための作業を示す情報を検索しても、検索結果が膨大に存在する場合、再利用する作業を示す情報を特定する作業時間は増加する。従って、業務の変更箇所に応じて業務モデルを変更する場合、作業を示す情報または業務モデルが再利用されない場合もある。
1つの側面では、編集中の業務記述情報に関連する情報を提示することで、業務のモデル化を推進することを目的とする。
1つの態様では、複数の作業の各々を示す情報が作業の順序に応じて記述される複数の業務記述情報が記憶部に記憶される。記憶部に記憶された複数の業務記述情報のうち、編集処理が行われている編集状態である編集中の業務記述情報が検出されると共に、編集中の業務記述情報における編集内容が検出される。検出される編集中の特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、特定の業務記述情報と異なる業務記述情報とに基づいて、編集処理が行われている編集状態の特定の業務記述情報に関連する関連情報が生成され、生成された関連情報が提示される。編集中の業務記述情報の関連情報を提示することで、業務のモデル化を推進する。
1つの側面では、編集中の業務記述情報に関連する情報を提示することで、業務のモデル化を推進することができる、という効果を有する。
実施形態に係る業務記述の管理装置の一例を示すブロック図である。 コンピュータシステムの一例を示すブロック図である。 コンピュータシステムを機能的に表現した一例を示すブロックである。 従業員データベースの一例を示すイメージ図である。 テンプレートデータベースの一例を示すイメージ図である。 業務モデルデータベースの一例を示すイメージ図である。 業務履歴データベースの一例を示すイメージ図である。 差分適用データベースの一例を示すイメージ図である。 差分データベースの一例を示すイメージ図である。 業務遂行画面の一例を示すイメージ図である。 モデリング画面の一例を示すイメージ図である。 協調モデリング画面の一例を示すイメージ図である。 テンプレート管理画面の一例を示すイメージ図である。 業務従事者側の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 サーバ側の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 業務従事者側の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 サーバ側の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 サーバ側の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 業務従事者側の業務モデルによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 モデリング画面の一例を示すイメージ図である。 改善提案受諾処理の流れの一例を示すフローチャートである。 改善制御部で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 テンプレート化の提案に関係する処理の一例を示すフローチャートである。 テンプレート作成画面の一例を示すイメージ図である。 協調モデリング画面一例を示すイメージ図である。 変更への追従の提案に関係する処理の一例を示すフローチャートである。 共通化の提案に関係する処理の一例を示すフローチャートである。 変更への追従提案の一例を示す説明図である。 変更への追従提案の一例を示す説明図である。 共通化提案の一例を示す説明図である。 共通化提案の一例を示す説明図である。 共通化の提案時における説明図である。 共通化の提案の結果の一例を示す説明図である。 コンピュータシステムの変形例の一部を示すブロック図である。 変形例を機能的に表現した一部を示すブロック図である。
以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1に、本実施形態に係る業務記述の管理装置の一例を示す。業務記述の管理装置10は、CPU12及びメモリ14を含んでおり、メモリ14には業務記述の管理プログラム16が記憶されている。業務記述の管理装置10では、CPU12が業務記述の管理プログラム16を実行することにより、管理部18として動作する。また、管理部18は、検出部20と、生成部22と、提示部24との各々の機能部として動作する各部を含んでいる。さらに、業務記述の管理装置10は、不揮発性の記憶部26に接続される。記憶部26には、一連の複数の作業を含む業務を示す情報つまり複数の作業の各々を示す情報を一連の複数の作業の順序に応じて記述された業務記述を示す情報(業務記述情報)と、業務記述に関連する情報と、業務モデルを示す情報とが複数蓄積される。
記憶部26には、複数の作業の各々を示す情報が作業の順序に応じて記述される複数の業務記述情報が記憶される。業務記述の管理装置10の管理部18は、検出部20により、記憶部に記憶された複数の業務記述情報のうち、編集処理が行われている編集状態である編集中の業務記述情報が検出される。また、検出部20は、編集中の業務記述情報における編集内容も検出する。生成部22は、検出部20で検出される編集中の特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、特定の業務記述情報と異なる業務記述情報とに基づいて、編集処理が行われている編集状態の特定の業務記述情報に関連する関連情報を生成する。提示部24は、生成された関連情報を提示する。このように、編集中の業務記述情報に関連する情報を提示することで、業務従事者は編集中の業務記述情報に対して参考になる情報を確認することができる。業務従事者は、提示される編集中の業務記述情報に関連する情報を用いることで、業務のモデル化を推進することができる。
業務記述には、複数の作業の各々を示す情報が作業の順序に応じて記述される。本実施形態では、業務記述を示す情報の一例として、業務の仕様を形式的に記述した業務モデルを用いて説明する。業務モデルの具体的な一例としては、プロセスモデル及びデータモデルが知られている。業務モデルに対する更新作業または改善作業の生産性向上には、差分モジュールを用いることが考えられる。差分モジュールとは、オリジナルの業務モデルと、オリジナルの業務モデルから少なくとも一部が変更された業務モデルとの間の差分(例えば、編集操作により生じる差分)を形式的に記述した情報である。変更前後の業務モデルの差分を示す情報を再利用可能な独立した差分モジュールとすることで、複数の業務モデルの各々は、オリジナルの業務モデルと差分モジュールとの組み合わせで表現できる。なお、変更前後の業務モデルの共通部分をコアモジュールとする。
また、コンピュータ等の情報処理装置では、業務従事者が遂行する業務に含まれる複数の作業がタスクとして扱われる。つまり、タスクは、業務従事者が遂行する作業を示す情報である。また、コンピュータ等の情報処理装置が業務モデルに含まれるタスクに業務従事者を割り当てて割り当てた業務従事者へタスクを通知することで、業務従事者は業務に含まれる作業を遂行することができる。さらに、コンピュータ等の情報処理装置が業務モデルに従ってタスクを処理することで、業務が遂行される。
さらに、業務従事者は、遂行する業務の対象となる業務モデルの参照を容易にするために、業務従事者にわかりやすい任意の名前を付与して、対象の業務モデルを示す情報として登録する場合がある。本実施形態では、対象の業務モデルを参照する情報(名前付き参照)をテンプレートと表現する。
なお、業務記述の管理装置10は開示の技術における業務記述の管理装置の一例であり、業務記述の管理プログラム16は開示の技術における業務記述の管理プログラムの一例である。また、本実施形態における記憶部26は開示の技術における記憶部に対応する。
図2に、業務記述の管理装置10をコンピュータで実現可能なシステムの一例としてコンピュータシステム11を示す。また、図3に、図2に示すコンピュータシステム11を機能的なブロックにより表現した一例を示す。図2及び図3に示すコンピュータシステム11は、サーバ装置30、及び複数(図2では2台)の端末装置90を備える。サーバ装置30は、複数の端末装置90の各々に、コンピュータネットワーク28を介して接続される。業務記述の管理装置10(図1)は、サーバ装置30によって実現可能である。なお、図2では、コンピュータシステム11に、単体のサーバ装置30を含む一例を示すが、サーバ装置30は複数含んでもよい。例えば、サーバ装置30は、詳細を後述する業務アプリを提供するサーバ装置であり、単体のサーバ装置で構成してもよく、詳細を後述する1以上の業務アプリを提供する複数のサーバ装置で構成してもよい。なお、図2では、コンピュータシステム11に、2台の端末装置90を含む一例を示すが、端末装置90は1台以上でよい。
サーバ装置30はCPU32、メモリ34、及び不揮発性の格納部44を備える。CPU32、メモリ34、及び格納部44は、バス84を介して互いに接続される。また、サーバ装置30は、ディスプレイ等の表示部36、キーボード及びマウス等の入力部38を備え、表示部36及び入力部38はバス84に接続される。また、サーバ装置30は、挿入された記録媒体41に対して読み書きするための装置(IO装置)40がバス84に接続される。なお、格納部44はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。また、サーバ装置30はコンピュータネットワーク28に接続するためのインタフェースである通信制御部42を備え、通信制御部42はバス84に接続される。
格納部44には、対話プログラム46、改善制御プログラム50、業務プログラム60、及びデータベース(DB)70が記憶される。対話プログラム46は、処理ルーチンであるコミニュケーションツール48を含む。また、改善制御プログラム50は、テンプレート化提案プロセス52、共通化調停プロセス54、追従調停プロセス56、及び差分推薦プロセス58を含む。さらに、業務プログラム60は、業務アプリランタイムプログラム62、業務モデル管理プログラム64、テンプレート管理プログラム66、及び差分管理プログラム68を含む。CPU32が、対話プログラム46、改善制御プログラム50、及び業務プログラム60を格納部44から読み出してメモリ34に展開し、各プログラムを実行することで、サーバ装置30は業務記述の管理装置10の管理部18(図1)として動作する。
なお、CPU32が対話プログラム46に含まれるコミュニケーションツールを実行することで、サーバ装置30は図3に示す対話部100に含まれるコミュニケーション部102として動作する。また、CPU32が改善制御プログラム50を実行することで、サーバ装置30は図3に示す改善制御部104として動作する。詳細には、CPU32がテンプレート化提案プロセス52を実行することで、サーバ装置30は図3に示すテンプレート化提案部106として動作する。また、CPU32が共通化調停プロセス54を実行することで、サーバ装置30は図3に示す共通化調停部108として動作する。さらに、CPU32が追従調停プロセス56を実行することで、サーバ装置30は図3に示す追従調停部110として動作する。さらにまた、CPU32が差分推薦プロセス58を実行することで、サーバ装置30は図3に示す差分推薦部112として動作する。
また、CPU32が業務プログラム60に含まれる業務アプリランタイムプログラム62を実行することで、サーバ装置30は図3に示す業務アプリランタイム部114として動作する。また、CPU32が業務モデル管理プログラム64を実行することで、サーバ装置30は図3に示す業務モデル管理部116として動作する。さらに、CPU32がテンプレート管理プログラム66を実行することで、サーバ装置30は図3に示すテンプレート管理部118として動作する。さらにまた、CPU32が差分管理プログラム68を実行することで、サーバ装置30は図3に示す差分管理部120として動作する。
コミュニケーション部102による対話部100は、端末装置90に対する情報の授受を、対話形式で行うことができる。業務モデル管理部116は、モデリング画面(詳細後述)を用いて業務モデルの検索・登録を行うことができる。また、業務モデル管理部116は、協調モデリング画面(詳細後述)を用いて業務モデルの登録及びテンプレートの登録を行うことができる。テンプレート管理部118は、テンプレート管理画面(詳細後述)を用いてテンプレートの検索及び登録を行うことができる。業務アプリランタイム部114は、業務遂行画面(詳細後述)を用いて業務モデルの実行及び業務履歴の登録を行うことができる。差分管理部120は、モデリング画面(詳細後述)を用いて差分モジュールの検索及び登録を行うことができる。また、差分管理部120は、協調モデリング画面(詳細後述)を用いて差分モジュール登録を行うことができる。
改善制御部104は、詳細は後述するが、業務モデルをテンプレート化する提案、業務モデルの一部を共通化する提案、業務モデル変更へ追従させる提案、及び業務モデルを推薦することができる。テンプレート化の提案は、テンプレート登録していない業務モデルを提案することであり、テンプレート化提案部106で行われる。業務モデルの一部を共通化する提案は、複数の業務モデルの少なくとも一部を共通化することを提案することであり、共通化調停部108で行われる。業務モデル変更への追従の提案は、流用元の業務モデル変更に、使用中の業務モデルを追従させることを提案することであり、追従調停部110で行われる。業務モデルの推薦は、業務モデルまたは業務モデル間の差分を推薦することであり、差分推薦部112で行われる。
格納部44に記憶されるデータベース70は、業務履歴データベース72、業務モデルデータベース74、テンプレートデータベース76、従業員データベース78、差分データベース80、及び差分適用データベース82を含む。なお、以下の説明では、データベースをDBと略記する。
図4〜図9に、DB70に格納される各種DBの一例を示す。図4に、従業員DB78の一例を示す。従業員DB78には、従業員に関係する情報が登録される。図4では従業員DB78に、「従業員ID」及び「名前」を示す情報が登録される一例を示す。
図5に、テンプレートDB76の一例を示す。テンプレートDB76には、利用者が利用する業務モデルを、テンプレートとして名前付けられていることを示す情報が蓄積される。図5ではテンプレートDB76に、「テンプレートID」、「名称」、「利用者」、及び「参照モデル」の情報が登録される一例を示す。なお、「利用者」の情報には、従業員DB78(図4)に示される従業員IDが登録される。また、「参照モデル」の情報には、業務モデルDB74(図6)に示される業務モデルを示すモデルIDが登録される。
図6に、業務モデルDB74の一例を示す。業務モデルDB74には、業務モデルを示す情報が登録される。図6では業務ドメインDB52に、「モデルID」、「名称」、「業務モデル」、及び「管理者」の情報が登録される一例を示す。なお、「管理者」の情報には、従業員DB78(図4)に示される従業員IDが登録される。
図7に、業務履歴DB72の一例を示す。業務履歴DB72には、業務を行った履歴を示す情報が登録される。図7では業務履歴DB72に、「実行ID」、「モデルID」、「イメントID」、「時刻」、「遂行者」、及び、「データ」の情報が登録される一例を示す。なお、「モデルID」の情報には、業務モデルDB74(図6)に示される業務モデルを示すモデルIDが登録される。
図8に、差分適用DB82の一例を示す。差分適用DB82には、差分モジュールをどの業務モデルに適用した結果、どの業務モデルが生成されたのかを示す情報が蓄積される。図8では差分適用DB82に、「差分ID」、「適用前モデル」、及び、「適用後モデル」の情報が登録される一例を示す。なお、「適用前モデル」及び「適用後モデル」の情報には、適用前後の業務モデルを示す、業務モデルDB74(図6)に示される業務モデルのモデルIDが登録される。
図9に、差分DB80の一例を示す。差分DB80には、差分モジュールを示す情報が登録される。図9では差分DB80に、「差分ID」、及び「差分XML表現」の情報が登録される一例を示す。なお、「差分ID」の情報には、差分適用DB82(図8)に示される差分IDが登録される。
図2及び図3に示すように、コンピュータネットワーク28には、業務に従事する業務従事者が操作する複数(図2に示す一例では3台)の端末装置90が接続される。
端末装置90の各々はCPU91、メモリ92、及び不揮発性の記録部93を備える。CPU91、メモリ92、及び記録部93は、バス99を介して互いに接続される。また、端末装置90は、表示部95、入力部96を備え、表示部95及び入力部96はバス99に接続される。また、端末装置90は、記録媒体41に対して読み書きするためのIO装置97がバス99に接続される。さらに、端末装置90はコンピュータネットワーク28に接続するための通信制御部98を備える。なお、記録部93は操作プログラム94を記録する。以下の説明で、複数の端末装置90の各々又は端末装置90に含まれる要素の各々について個別に対象とする場合は、符号に記号を付与して表記し、端末装置90同士又は計算機に含まれる要素同士を区別して扱う。例えば、業務に従事する業務従事者による業務環境における第1番目の端末装置90を端末装置90Aと表記する。
なお、本実施形態では、研究開発した技術を特許出願するまでの一連の作業を業務(以下、特許出願業務という。)の一例として説明する。また、コンピュータシステム11は、端末装置90として第1端末装置90A、第2端末装置90B、及び第3端末装置90Cを含む一例を説明する。さらに、端末装置90を操作する業務従事者140として、第1端末装置90Aを操作する第1業務従事者140A、第2端末装置90Bを操作する第2業務従事者140B、及び第3端末装置90Cを操作する第3業務従事者140Cとして説明する。各業務従事者140は、特許管理部に所属する第1業務従事者140A、研究開発部で異なる課に所属する第2業務従事者140B、及び第3業務従事者140Cとする。さらにまた、業務従事者140の業務環境130を、第1業務従事者140Aの業務環境130Aとし、第2業務従事者140Bの業務環境130Bとし、及び第3業務従事者140Cの業務環境130Cとして説明する。
次に、特許出願業務に含まれる作業の一例を示す。
・仮明細書作成作業
技術のアイデアと公知例の調査結果に基づき仮明細書を作成する作業である。
・技術検討作業
仮明細書をもとに両部門でアイデアの洗練や特許庁出願の可否を協議する作業である。
・本明細書作成作業
検討内容及び結果に基づき特許庁に出願する本明細書を作成する作業である。
・特許庁出願作業
本明細書に基づき、特許庁への出願を進める作業である。
端末装置90の各々では、CPU91が、操作プログラム94を記録部93から読み出してメモリ92に展開し、操作プログラム94を実行することで、端末装置90の表示部95に業務を遂行するための各種画面が表示される。各種画面の一例として、業務遂行画面200、モデリング画面220、協調モデリング画面250、及び、テンプレート管理画面270がある。
図10に、業務遂行画面200の一例を示す。業務遂行画面200には、業務モデルを用いて業務を遂行するための各種情報が表示される。詳細には、業務遂行画面200は、業務を示すテキスト情報を表示するための表示領域201と、業務を示す業務モデルを簡略に図示したイメージ情報を表示するための表示領域211と、を含む。テキスト情報の表示領域201には、表示領域202、206、208、210が含まれる。表示領域202は、業務の名称を示す情報を表示するための領域である。表示領域206は、発明の名称を示す情報を表示するための領域である。表示領域208は、内容を示す情報を表示するための領域である。表示領域210は、公知例を示す情報を表示するための領域である。なお、表示領域202、206、208、210は、業務従事者による端末装置90の入力操作により、文字情報を入力または表示された文字情報を変更する入力ウィンドウを兼ねている。また、テキスト情報の表示領域201には、次の作業へ移行するときに業務従事者による端末装置90の入力操作により指示される次作業ボタン204も含まれる。
また、イメージ情報の表示領域211は、業務モデルに関連するイメージ情報を表示するための表示領域212を含む。関連イメージ情報の表示領域212には、業務に含まれる一連の複数の作業を示す情報を含む業務モデルをイメージ化したイメージ情報214と、イメージ情報214の注釈等情報を示す注釈情報216とが表示される。なお、関連イメージ情報の表示領域212の上部には、実行中の業務モデルが表示領域212に表示されることを示す情報218も表示される。
図11に、モデリング画面220の一例を示す。モデリング画面220には、業務モデルを作成するための各種情報が表示される。詳細には、モデリング画面220は、業務を示す業務モデルを簡略に図示したイメージ情報を表示するための表示領域221と、業務モデルの作成を支援する情報を表示するための表示領域233と、を含む。表示領域221には、業務の名称を示す情報を表示するための表示領域222と、業務モデルに関連するイメージ情報を表示するための表示領域226とが含まれる。表示領域226には、業務モデルをイメージ化したイメージ情報228と、イメージ情報228の注釈等情報を示す注釈情報230とが表示される。業務の名称を示す情報を表示するための表示領域222は、業務従事者による端末装置90の入力操作により、文字情報を入力または変更する入力ウィンドウを兼ねる。また、業務モデルに関連するイメージ情報を表示するための表示領域226も、業務従事者による端末装置90の入力操作により、文字情報または図形情報を入力または表示された文字情報等を変更する入力ウィンドウを兼ねる。なお、表示領域226の上部には、編集中の業務モデルが表示領域226に表示されることを示す情報232も表示される。また、表示領域221には、編集が完了した業務モデルに従って業務処理をサーバ装置30で実行させるときに業務従事者による端末装置90の入力操作により指示される実行ボタン224も含まれる。
また、支援情報の表示領域233には、業務モデルの作成を支援するための各種情報が表示される。詳細には、支援情報の表示領域233は、既存のテンプレートを検索指示するときのキーワード等の業務モデルの一部を示す情報を表示するための表示領域234と、検索結果を表示するための表示領域238と、を含む。図11に示す表示領域238は、検索結果の順位、テンプレートの所有者、及びテンプレート名(業務モデル名)の各情報が表示される一例である。キーワード等の業務モデルの一部を示す情報を表示するための表示領域234は、業務従事者による端末装置90の入力操作により、キーワード等の文字情報を入力または表示された文字情報を変更する入力ウィンドウを兼ねる。また、検索結果を表示するための表示領域238は、業務従事者による端末装置90の入力操作により、検索結果として表示されるテンプレートの何れかの指定を可能とする入力ウィンドウを兼ねる。また、表示領域234の右方には、入力される業務モデルの一部を示す情報により既存のテンプレートを検索することを指示するときに業務従事者による端末装置90の入力操作により指示される検索ボタン236も含まれる。また、表示領域238の下方には、検索結果の中から指定されたテンプレートを流用するときに業務従事者による端末装置90の入力操作により指示される流用ボタン240も含まれる。
図12に、協調モデリング画面250の一例を示す。協調モデリング画面250には、業務モデルを改善するために複数の業務従事者間で情報共有するための各種情報が表示される。詳細には、協調モデリング画面250は、業務モデルを編集中の業務従事者に対して複数の業務従事者間で情報共有する情報を表示するための表示領域251と、情報共有対象の業務モデルを簡略に図示したイメージ情報を表示するための表示領域263とを含む。共有情報の表示領域251には、対象となる業務の名称を示す情報を表示するための表示領域252と、情報を共有することの内容を示す情報を表示するための表示領域254と、が含まれる。なお、表示領域251には、表示領域254の下方に、情報を共有することの可否を指定するときに業務従事者による端末装置90の入力操作により指示される指示ボタン256が含まれる。また、表示領域251には、複数の業務従事者間で、授受する情報(例えばテキスト情報)を表示するための表示領域258と、他の業務従事者へ向けて送られる情報を表示するための表示領域260とが含まれる。表示領域260は、業務従事者による端末装置90の入力操作により、他の業務従事者へ向けて送られる文字情報を入力または表示された文字情報を変更する入力ウィンドウを兼ねる。また、表示領域260の右方には、表示領域260に表示された情報を他の業務従事者へ向けて送るときに業務従事者による端末装置90の入力操作により指示される送信ボタン262も含まれる。
また、イメージ情報の表示領域263は、複数の業務従事者間で情報を共有する業務モデルの内容(例えば、類似する業務モデルの一部)を示すイメージ情報を表示するための表示領域264を含む。表示領域263には、業務に含まれる一部の作業を示す情報を含む業務モデルの一部をイメージ化したイメージ情報266と、イメージ情報266の注釈等情報を示す注釈情報268とが表示される。
図13に、テンプレート管理画面270の一例を示す。テンプレート管理画面270には、業務従事者が使用する業務モデルをテンプレートとして管理するためにテンプレートに関係する各種情報が表示される。詳細には、テンプレート管理画面270は、登録済みのテンプレートを示す情報を表示するための表示領域271と、テンプレートとして登録する対象の業務モデルとテンプレートとの関係を示す情報を表示するための表示領域273とを含む。表示領域271には、テンプレートを示す情報を表示するための表示領域272が含まれる。表示領域272は、業務従事者による端末装置90の入力操作により、表示される登録済みのテンプレートの中から、何れかのテンプレートの指定を可能とする入力ウィンドウを兼ねる。また、表示領域273は、テンプレートとして登録する業務モデルを示す情報を表示するための表示領域274と、登録する業務モデルに付与するテンプレートの名称を示す情報を表示するための表示領域276とを含む。表示領域274,276は、業務従事者による端末装置90の入力操作により、文字情報を入力または表示された文字情報を変更する入力ウィンドウを兼ねる。なお、表示領域274、276の右方には、業務モデルとテンプレートとの対応関係を示す情報をサーバ装置30に登録させるときに指示するための登録ボタン278も含まれる。
ところで、業務モデルの総保守コストの増加を抑制して、業務改善のための業務モデル更新または改善を促進させる場合、各々の業務モデルをコアモジュールと差分モジュールとに分解し再構造化することが好ましい。ところが、例えば、業務従事者の各々が使用する可能性が高いと判断した業務モデルをテンプレートとして保守している場合、業務従事者の周辺業務、または業務環境が変化するたびに、各自のテンプレートが対象とする業務モデルを変更する保守が生じる。
例えば、第1業務従事者のテンプレートと、第2業務従事者のテンプレートとの両方のテンプレートが対象とする業務モデルに共通する共通部分に変更が生じた場合、第1業務従事者及び第2業務従事者の各々に業務モデルを変更する工数が生じる。また、複数の業務従事者が共通に使用するテンプレートを組織単位で管理する場合には、次の事象も生じる。第1事象は、個々の業務の多様性が失われることである。第2事象は、テンプレートを共通化するに望ましい組織の構成と、業務の組織の構成が一致しない場合が生じることである。
そこで、業務モデルを、コアモジュール(共通部分)と差分モジュールとに分割し、コアモジュールは組織を超えて共通化するのに適した業務従事者により保守することで、複数のテンプレートの総保守コストを削減することができる。一方、コアモジュールに変更が生じた場合、変更されたコアモジュールを含む業務モデルを参照するテンプレートにも変更を波及させることが好ましい。
総保守コストの削減、及び業務モデルの変更を他の業務モデルへ波及させるために考えられる事例は次の通りである。第1事例は、コアモジュールを共通管理する組織または業務従事者を定めることである。例えば、コアモジュールを共通管理する組織は、業務の組織構成を超えて共通管理することは可能であるが、管理権限を考慮すると、共通管理するか否かの判断は各業務従事者が行うことが好ましい。第2事例は、コアモジュールの構造を定めることである。例えば、業務モデルにおけるコアモジュールの構造を含む範囲は、共通管理する各業務従事者が協議を行い設定することが好ましい。第3事例は、コアモジュールに対する変更を他の業務モデルへ波及させるか否かを判断することである。例えば、コアモジュールが変更された場合、変更を受け入れるか否かの判断は、共通管理に関わる各業務従事者が行うことが好ましい。第4事例は、業務従事者によって行われる判断のタイミングを設定することである。例えば、業務従事者によって行われる各判断について判断のタイミングが遅れると、業務モデルが多様化し、共通化の協議は困難になる。第5事例は、コアモジュールの構造を定めるコアモジュール(共通部分)そのものを括りだす(抽出する)タイミングを設定することである。例えば、任意のテンプレートが対象とする業務モデルと、他のテンプレートが対象とする業務モデルとの間に共通部分がある場合、共通部分を括り出すことが好ましい。
上記の第1事例〜第5事例を考慮すると、次の事項を達成することが好ましい。まず、適切なタイミングで、かつ適切な組織構成で、各テンプレートが対象とする業務モデルの共通部分が括り出される(抽出される)ことである。また、保守対象の業務モデルが変更されたときに、保守対象の業務モデルに関係する業務従事者に判断が依頼されることである。
そこで、本実施形態では、業務モデルを管理する装置に、次の機能を含める。第1機能は、差分モジュールによりテンプレート(が対象とする業務モデル)を世代管理する機能である。第2機能は、世代の関係性及び業務モデルの類似性の少なくとも一方に基づいて、適切なタイミングで共通部分を括りだすよう調停する機能である。第3機能は、共通部分に変更があったときに所定の判断(例えば、ビジネスを進める上で行う判断)に基づいて、他の業務モデルへ変更内容を波及させる機能である。
つまり、本実施形態は、業務モデルを用いて業務を遂行する環境(業務環境)で業務従事者が業務を遂行する際に、業務モデルの総保守コストを増加することなく、業務改善のための業務モデルの更新または改善を促進させる。このために、本実施形態では、各業務モデルの流用関係及び共通性と、業務従事者各々の判断とに基づいて、複数の業務従事者で共通に保守する業務モデルの範囲または部分を調整する。
本実施形態は、業務モデル作成から業務遂行までの一連の処理を端末装置90を用いて行う業務従事者側の処理と、業務改善に関係する処理をサーバ装置30を用いて行うサーバ側の処理とを含む。業務改善に関係する処理の一例に、差分モジュールの推薦と、テンプレート化の提案と、変更への追従の提案と、共通化の提案との各々の処理がある(詳細後述)。業務従事者側の処理は、業務を遂行する環境で行われ、業務モデルの作成、登録、及び実行の各処理と、業務改善に関係する処理に応じて実行される処理とを含む。
図14に、業務従事者側の処理の流れの一例を示し、図15に、サーバ側の処理の流れの一例を示す。また、図16に、業務従事者側の処理として実行される、業務モデルの編集処理の流れの詳細な一例を示す。さらに、サーバ側で実行される処理として、図17に情報提示処理の流れの一例を示し、図18に業務モデル実行処理の流れの一例を示す。さらにまた、図19に、業務従事者側の処理として実行される、業務モデルの実行処理の流れの詳細な一例を示す。
図14に示すように、業務従事者側の端末装置90のCPU91は、ステップ300で、モデリング画面220(図11)を表示部95に表示する。つまり、業務従事者140が業務を開始するにあたり端末装置90を操作してモデリング画面220を表示させる指示を行うことで、CPU91は、モデリング画面220(図11)を表示部95に表示する。次に、CPU91は、ステップ302で、モデリング画面220における検索ボタン236又は流用ボタン240が押圧されたか否かを判別することで、業務モデル(又はテンプレートが対象とする業務モデル)の検索または流用が指示されたか否かを判断する。
流用ボタン240が押圧され、業務モデルの流用が指示されると、CPU91は、ステップ302で肯定判断し、ステップ304で、業務モデルの流用処理を実行したのちに、ステップ310へ処理を移行する。ステップ304に示す業務モデルの流用処理は、既存の業務モデル(又はテンプレートが対象とする業務モデル)の流用を要求する処理と、既存の業務モデルを流用するための流用対象となる業務モデルの検索を要求する処理と、を含む。つまり、業務モデルの流用処理では、流用対象の業務モデルに関する情報が、サーバ装置30へ送信される。
検索を要求する場合、例えば、業務従事者は端末装置90の入力操作により、モデリング画面220における表示領域234に、キーワード等の文字情報を入力し、検索ボタン236を押圧する。CPU91は、検索ボタン236が押圧されると、入力された文字情報を業務モデルの流用のための検索情報としてサーバ装置30へ送信する。サーバ装置30は、登録済みのテンプレートが対象とする業務モデルを検索して、検索結果の業務モデルを流用候補の業務モデルとして選択可能に送信する(図15参照)。CPU91は、サーバ装置30から送信された検索結果の流用候補の業務モデルを選択可能に表示する(ステップ304)。業務従事者は端末装置90の入力操作により、表示された流用候補の業務モデルの中から流用する業務モデルを選択指示し、流用ボタン240を押圧する。つまり、流用を要求する場合、CPU91は、流用ボタン240の押圧を検知し、流用する業務モデルを示す情報(例えば、業務モデルの識別子を含む情報)を流用要求を示す情報としてサーバ装置30へ送信する。サーバ装置30は、流用要求された業務モデルを示す情報を受信して、該当する業務モデルを示す情報を返信する。CPU91は、サーバ装置30から返信された業務モデルを示す情報を受信し、モデリング画面220の表示領域226へ編集可能に表示する。
一方、流用ボタン240が押圧されない場合、CPU91は、ステップ302で否定判断し、ステップ306において、業務モデルの編集処理が実行されたか否かを判断する。業務モデルの編集処理が実行されたか否かは、業務従事者による入力操作により、モデリング画面220の入力ウィンドウ(表示領域222と表示領域226との何れか)に、情報が入力または表示情報が変更されたか否かを判別することにより判断する。CPU91は、ステップ306で否定判断すると、ステップ310へ処理を移行し、肯定判断すると、ステップ308における業務モデルの編集処理(詳細は後述)を実行した後に、ステップ310へ処理を移行する。なお、ステップ308における業務モデルの編集処理では、業務モデルの編集状況を示す情報がサーバ装置30へ送信される。
次に、CPU91は、ステップ310で、モデリング画面220における実行ボタン224が押圧されたか否かを判別することで、業務の実行開始が指示されたか否かを判断し、否定判断した場合にはステップ302へ戻る。一方、CPU91は、ステップ310で肯定判断した場合にはステップ312へ処理を移行し、業務モデルによる業務の実行開始を要求することを示す情報を、サーバ装置30へ送信する。つまり、業務従事者140は、業務環境のモデリング画面220(図11)の実行ボタン224を押圧することで、サーバ装置30へ業務の実行開始を要求する。
一方、サーバ装置30では、図15に示す処理ルーチンが定期的に実行され、業務従事者側の端末装置90から送信される情報が検出され、検出結果に応じた処理が実行される。まず、サーバ装置30のCPU32は、ステップ400で、業務モデルの流用要求を示す検索情報または流用要求を示す情報を受信したか否かを判断する。CPU32は、ステップ400で肯定判断すると、ステップ402へ進み、検索情報を受信した場合、要求された業務モデルを検索し、検索結果を業務従事者側の端末装置90へ返信する。また、ステップ402では、流用要求を示す情報を受信した場合、該当する業務モデルを示す情報を返信する。
また、CPU32は、ステップ400で否定判断すると、ステップ404へ進み、業務モデルの編集状況を示す情報を受信したか否かを判断する。CPU32は、ステップ404で肯定判断すると、ステップ406へ進み、情報提示処理を実行する(詳細は後述)。また、CPU32は、ステップ404で否定判断すると、ステップ408へ進み、業務モデルによる業務の実行開始を要求することを示す情報を受信したか否かを判断し、否定判断すると、本処理ルーチンを終了する。一方、CPU32は、ステップ408で肯定判断すると、端末装置90からの情報に基づいて、業務モデルによる処理を実行する(詳細は後述)。
次に、図14に示すステップ308による業務従事者側の業務モデルの編集処理をさらに説明する。図14に示すステップ308では、図16に示す処理ルーチンが実行される。業務従事者側の業務モデルの編集処理は、ステップ318による業務モデルの編集処理自体の処理と、ステップ320〜328による編集中の業務モデルに関連する情報の提示を受け入れることに関する受諾処理とを含む。ステップ318による業務モデルの編集処理自体の処理では、CPU91は、業務モデルの編集処理を実行する。つまり、業務従事者140は、端末装置90を操作し、業務モデルの少なくとも一部を編集する。CPU91は、ステップ318で、業務従事者による端末装置90の操作により入力された情報または操作結果を示す情報を取得することで、業務モデルの編集状況を示す情報を取得する。また、CPU91は、ステップ318で、取得した業務モデルの編集状況を示す情報を、サーバ装置30へ向けて送信することにより、業務モデルの編集状況を通知する。
サーバ装置30では、業務従事者側の業務モデルの編集処理自体の処理に対応して、図15に示すステップ404で、対話部100を介して改善制御部104の差分推薦部112が、端末装置90から送られた業務モデルの編集状況の通知を受け取る。つまり、サーバ装置30では、CPU32は、業務モデルの編集状況を示す情報を受信すると、図15に示すステップ404で肯定判断し、ステップ406で、情報提示処理を実行する。図15に示すステップ406の情報提示処理では、図17に示す処理ルーチンが実行される。
図17に示すように、サーバ装置30のCPU32は、業務従事者側の端末装置90から業務モデルの編集状況を示す情報を受信すると、ステップ420で、業務モデルの編集中の業務従事者側に対して推薦する差分モジュールを検索する。つまり、差分推薦部112は、業務従事者側へ提示する差分モジュールとして、差分推薦部112が推薦する差分モジュールを検索する。次に、CPU32は、検索結果に差分モジュールが有るか否かを判断する。CPU32は、ステップ422で、肯定判断すると、ステップ424へ処理を移行し、検索結果の差分モジュールを示す情報を、業務従事者側へ推薦する差分モジュールを示す情報として端末装置90へ送信する。つまり、改善制御部104の差分推薦部112は、業務従事者側で編集中の業務モデルに適応可能な差分モジュールとして推薦する差分モジュールを業務従事者側へ提示するために、推薦する差分モジュールを示す情報を端末装置90へ送信する。また、差分推薦部112は、推薦する差分モジュールの提示要求を示す情報を端末装置90へ送信する。
業務従事者側の端末装置90では、サーバ装置30からの情報に対する受諾処理が実行される。つまり、CPU91は、図16に示すステップ320で、サーバ装置30から送信される差分モジュールの提示要求を示す情報を受信したか否かを判断する。CPU91は、ステップ320で否定判断すると、本処理ルーチンを終了する。一方、CPU91は、ステップ320で肯定判断すると、ステップ322で、サーバ装置30から提示要求された差分モジュールを表示する。次に、CPU91は、ステップ324で、業務従事者による端末装置90の入力部96の操作を示す情報に基づいて、表示した差分モジュールを編集中の業務モデルへ適用することが受諾されたか否かを判断する。
CPU91は、ステップ324で肯定判断した場合、ステップ326で、提示された差分モジュールを編集中の業務モデルに適用した後に、本処理ルーチンを終了する。また、ステップ326では、CPU91は、推薦する差分モジュールを業務従事者140が受諾したことを示す情報(受諾情報)を、サーバ装置30へ通知する。サーバ装置30では、対話部100を介して改善制御部104の差分管理部120が、端末装置90から送られた受諾情報を含む通知を受け取った場合(図17に示すステップ426で肯定判断)、差分モジュールと業務モデルの対応関係を示す情報を蓄積する。つまり、差分管理部120は、図17に示すステップ428で、受諾された差分モジュールと業務モデルの対応関係を示す情報を差分適用DB82に蓄積する。
一方、CPU91は、ステップ324で否定判断した場合、ステップ328で、差分モジュールを編集中の業務モデルに適用することなく、推薦する差分モジュールを業務従事者140が受諾しなかったことを示す情報(拒否情報)を、サーバ装置30へ通知する。サーバ装置30では、対話部100を介して改善制御部104の差分管理部120が、端末装置90から送られた拒否情報を含む通知を受け取った場合(図17に示すステップ426で否定判断)、差分管理部120は、そのまま本処理ルーチンを終了する。
図20に、差分モジュールが推薦された場合のモデリング画面220の一例を示す。図20に示すモデリング画面220における支援情報を表示するための表示領域233には、推薦された差分モジュールを示す情報が表示される。詳細には、表示領域233に、推薦結果の差分モジュールを示す情報を表示するための表示領域336と、差分モジュールに関連するイメージ情報を表示するための表示領域337とを含む。表示領域336は、業務従事者による端末装置90の入力操作により、表示される推薦結果の差分モジュールの何れかの指定を可能とする入力ウィンドウを兼ねている。また、表示領域233には、差分モジュールを業務モデルに適用させるときに指示するための適用ボタン338も含まれる。従って、CPU91は、表示される推薦結果の差分モジュールの何れかが指定された後に、適用ボタン338が押圧されたか否かを判別することで、ステップ324の判断処理を実行できる。
次に、業務従事者による業務遂行に関する処理をさらに説明する。サーバ装置30側の業務モデルの実行処理(図15に示すステップ410)では、図18に示す処理ルーチンが実行される。業務従事者側の業務モデルによる処理では、図19に示す処理ルーチンが実行される。
サーバ装置30では、端末装置90からの業務の実行開始を要求することを示す情報を受信すると、業務モデルの業務が業務アプリランタイム部114で実行される。つまり、業務従事者側のステップ312(図14)において、編集処理が終了した業務モデルを示す情報がサーバ装置30へ送信され、サーバ装置30では、業務モデル管理部116を介して、作成済みの業務モデルを示す情報が更新される。つまり、サーバ装置30では、対話部100が端末装置90からの業務の実行開始要求を示す情報を受信すると、図18に示すステップ430で、業務モデル管理部116が、編集処理が終了した業務モデルを示す情報を、業務モデルDB74に登録する。次に、業務アプリランタイム部114は、ステップ431で、業務モデルの実行を開始する。また、業務アプリランタイム部114は、ステップ432で、業務モデルに定義される各作業(タスク)の遂行を各業務従事者に割り当て、次のステップ433で、業務モデルのタスクの遂行要求を端末装置90へ送信する。業務従事者は割り当てられた作業(タスク)を遂行する(詳細は後述)。業務従事者側から業務の遂行の状態、時刻、及び各タスクで入力されたデータ等の業務遂行状態を示す情報が、逐次サーバ装置30へ送信される。業務アプリランタイム部114は、業務遂行状態を示す情報を受信すると、ステップ434で肯定判断し、ステップ435で、業務遂行状態を示す情報を業務履歴DB72に蓄積する。次に、業務アプリランタイム部114は、業務モデルの全てのタスクの処理が終了したか否かを判断し、肯定判断の場合には、本処理ルーチンを終了する。一方、業務アプリランタイム部114は、ステップ436で肯定判断すると、ステップ437で、業務モデルの次のタスクへ処理を移行し、ステップ433へ戻る。
一方、業務従事者側では、図19に示す処理ルーチンが定期的に実行され、端末装置90のCPU91は、ステップ330で、業務モデルのタスクの遂行要求を受信したか否かを判断し、否定判断の場合には本処理ルーチンを終了する。CPU91は、ステップ330で肯定判断すると、ステップ332で、業務遂行画面200を介して業務従事者へタスクの遂行を通知する。業務従事者は通知されたタスクによる作業を遂行すると、端末装置90の入力操作により、入力ウィンドウ(表示領域201)へ各種情報を入力する。なお、ステップ332では、タスクの遂行途中に、業務従事者による端末装置90の操作により入力された情報または操作結果を示す情報を取得し、業務遂行状態を示す情報としてサーバ装置30へ送信することができる。次に、CPU91は、ステップ334で、次作業ボタン204が押圧されたか否かを判別することで、タスクが完了したか否かを判断し、肯定判断されるまで待機する。CPU91は、ステップ334で、肯定判断すると、ステップ336で、業務従事者による端末装置90の操作により入力された情報または操作結果を示す情報を取得し、業務遂行状態を示す情報としてサーバ装置30へ送信する。
なお、業務従事者側の端末装置90では、図14に示すステップ312の処理以降に、テンプレート管理画面270を表示し、登録ボタン278が押圧される場合に、編集が終了した業務モデルをテンプレートとして登録する処理を追加することができる。つまり、業務従事者140は、業務環境からテンプレート管理画面270(図13)を用いて、将来的に利用頻度が増加することが予測される業務モデルを、任意の名前を付与してテンプレートとして登録することができる。なお、本実施形態では、テンプレートの名前を固定し、参照先の業務モデルを他の業務モデルに変更することで、業務モデルの変化に追従させることができる。なお、テンプレートを示す情報は、サーバ装置30のテンプレート管理部118によって、テンプレートDB76に蓄積される。なお、登録ボタン278の押圧後に、テンプレート管理画面270からテンプレート作成画面340(後述する図24参照)へ画面遷移してもよい。テンプレート作成画面340は、テンプレートを詳細に決定する情報を指示するためのものである。
次に、編集中の業務モデルに関連する情報の提示として、業務改善のための業務モデルの更新または改善を促進させる改善提案の一例について説明する。上記では、業務従事者側の業務モデルの編集処理における受諾処理(ステップ320〜328)において、編集中の業務モデルに関係する、サーバ装置30から送信されるサーバ側で推薦した差分モジュールを受諾する一例を説明した。ここでは、業務改善のための業務モデルの更新または改善を促進させる改善提案について説明する。
業務従事者側で実行される業務改善のための業務モデルの更新または改善を促進させる処理は、上述の差分モジュールの推薦を、改善提案に代えることで実現できる。詳細には、業務従事者側では、業務モデルの編集処理における受諾処理(図16に示すステップ320〜328)において、改善提案受諾処理が実行される。図21に、改善提案受諾処理の流れの一例を示す。また、サーバ装置30では、図15に示すステップ406の情報提示処理において、改善提案処理が実行される。図22に、改善提案処理の流れの一例を示す。
本実施形態では、サーバ装置30で実行される改善提案処理の一例として、「テンプレート化の提案」、「変更への追従の提案」、及び「共通化の提案」を用いる(詳細は後述)。「テンプレート化の提案」は、編集中の業務モデルをテンプレート化することを示す提案を行う改善提案を示す。また、「変更への追従の提案」は、編集中の業務モデルに変更があるとき変更を他の業務モデルまたはテンプレートへ追従することを示す提案を行う改善提案を示す。さらに、「共通化の提案」は、編集中の業務モデルと他の業務モデルまたはテンプレートが対象とする業務モデルとの共通部分を共通化することを示す提案を行う改善提案を示す。
サーバ装置30では、CPU32は、業務モデルの編集状況を示す情報を受信(図15に示すステップ404で肯定判断)すると、ステップ406に示す情報提示処理として、図22に示す処理ルーチンが実行される。まず、サーバ装置30では、CPU32は、ステップ440で、改善度合いを演算する。改善度合いは、「テンプレート化の提案」、「変更への追従の提案」、及び「共通化の提案」の各々について求める。
「テンプレート化の提案」の改善度合いは、テンプレート化提案部106(図3)において求められる。テンプレート化提案部106は、DB70に蓄積された各種情報を分析し、受信した編集状況を示す情報に対応する業務モデルの再利用の可能性を予測し、予測結果を改善度合いとする。分析する各種情報は、DB74に含まれる、業務モデルDB74、テンプレートDB76、業務履歴DB72、差分DB80、及び差分適用DB82の各々に蓄積された情報である。例えば、業務モデルの再利用の可能性を示す情報は、編集中の業務モデルと、他の業務モデルとの差分値を予測値とすることができる。また、他の業務モデルを流用する場合、流用元の業務モデルと、編集中の業務モデルとの差分値を予測値とすることもできる。
「変更への追従の提案」の改善度合いは、追従調停部110(図3)において求められる。追従調停部110は、DB70に蓄積された各種情報を分析し、流用元のテンプレートに変更があった業務モデルについて、流用元の変更に対して追従することの妥当性を予測し、予測結果を改善度合いとする。分析する各種情報は、DB74に含まれる、業務モデルDB74、テンプレートDB76、業務履歴DB72、差分DB80、及び差分適用DB82の各々に蓄積された情報である。例えば、受信した編集状況を示す情報に対応する業務モデルを流用する他の業務従事者の人数を予測値とすることができる。
「共通化の提案」の改善度合いは、共通化調停部108において求められる。共通化調停部108は、DB70に蓄積された各種情報を分析し、編集中の業務モデルと類似する構造のテンプレートのうち、他の業務モデルから共通部分を括り出すことの妥当性を予測し、予測結果を改善度合いとする。分析する各種情報は、DB74に含まれる、業務モデルDB74、テンプレートDB76、業務履歴DB72、差分DB80、及び差分適用DB82の各々に蓄積された情報である。例えば、業務モデル上で共通部分を有することを妥当性として、編集中の業務モデルと他の業務モデルまたはテンプレートとの共通部分の大きさを予測値とすることができる。
サーバ装置30では、CPU32は、ステップ442で、演算された改善度合いに応じて、「テンプレート化の提案」、「変更への追従の提案」、及び「共通化の提案」の何れの改善提案を行うか否かを判断する。なお、競合する改善提案の重複を回避するために、ステップ442では、改善制御部104が改善提案の種類に優先度を付与して判定してもよい。優先度は、付与した優先度が大きくなるのに従って改善提案が優先されるように、改善提案の種類の各々に予め設定してもよい。
サーバ装置30では、改善制御部104が改善提案の種類を「テンプレート化の提案」と判定する場合、ステップ444で、テンプレート化提案部106がテンプレート化提案処理を開始する。また、改善制御部104が改善提案の種類を「変更への追従の提案」と判定する場合、ステップ446で、追従調停部110が変更への追従の提案処理を開始する。さらに、改善制御部104が改善提案の種類を「共通化の提案」と判定する場合、ステップ448で、共通化調停部108が共通化の提案処理を開始する。
なお、改善提案は、業務遂行中の業務従事者140に対する負担増加及び業務妨害を回避する対処を施すことが好ましい。改善提案を行うときの対処の一例として、改善提案の提案方法による対処、及び改善提案を行うタイミングを設定する対処がある。提案方法による対処の一例として、業務環境130の画面隅にポップアップ通知するための情報を対話部100から送信する方法、またはサーバ装置30から業務従事者140の電子メールアドレスへ電子メールを送信等の方法がある。また、改善提案を行うタイミングを設定する対処として、業務モデルによる業務処理において予め定めた設定タイミングで行う対処がある。設定タイミングの一例として、業務モデルによる業務処理が終了した時、または業務処理が一段落した時(例えば、期限間近の作業を含む業務が割当てられていない等)、若しくは業務の閑散期(例えば、期末は避けるなど)等の時がある。改善提案を行うときの対処は、対話部100と改善制御部104の各部に定めればよい。改善提案を行うときの対処の設定値は、対話部100と改善制御部104とで判断して設定しもよく、業務従事者または利用組織が個別に設定してもよい。なお、改善制御部104に設定タイミングを制御するタイミング制御部を設けて制御してもよい。
次に、ステップ444(図22)で実行される「テンプレート化の提案」処理について説明する。
図23に、サーバ装置30におけるテンプレート化の提案に関係する処理の一例を示す。まず、テンプレート化提案部106は、ステップ450で、テンプレート化を提案する候補となる業務モデルまたはテンプレートを求める。次に、テンプレート化提案部106は、ステップ452で、候補となる業務モデルが存在するか否かを判断し、否定判断の場合、本処理ルーチンを終了し、肯定判断の場合、ステップ454へ処理を移行する。
テンプレート化を提案する候補となる業務モデルの選定は、組織の目的や適正に応じて定めることが好ましい。業務モデルの選定の一例として、新規の業務処理が行われるときに作成された業務モデルを選定することがある。例えば、他の業務モデルを流用せずに新規に作成されて業務処理が遂行された業務モデルの内、既存の他の業務モデルとの差分が予め定めた一定値以上である等の類似性に基づく業務モデルを、テンプレート化を提案する候補となる業務モデルとして選定する。また、業務モデルの選定の他例として、既存のテンプレートを流用して作成されたことによって改善された業務モデルを選定することがある。例えば、既存のテンプレートを流用して、かつ、流用元との間の差分が一定値以上である等の類似性に基づく業務モデルを、テンプレート化を提案する候補となる業務モデルとして選定する。
次に、テンプレート化提案部106は、ステップ454で、テンプレート化を提案する。つまり、端末装置90へテンプレート化の提案を示す情報を送信する。業務従事者側では、テンプレート化の提案を示す情報に応じて、提案されたテンプレート化を受諾することを示す受諾情報または拒否することを示す拒否情報が送信される(詳細は後述)。
サーバ装置30では、改善制御部104が、ステップ456で、提案したテンプレート化を受諾したことを示す情報を端末装置90から受信したか否かを判断し、肯定判断の場合にステップ460へ処理が移行される。一方、ステップ456で否定判断される場合には、ステップ458において、提案したテンプレート化を拒否したことを示す情報を端末装置90から受信したか否か、または所定時間を経過したか否かを判断する。ステップ458で否定判断されると、ステップ456へ処理を戻し、肯定判断されると、テンプレート化を登録処理することなく、本処理ルーチンを終了する。
一方、ステップ456で肯定判断されると、テンプレート管理部118が、ステップ460で、提案したテンプレート化を示す情報をテンプレートDB76に登録する。また、差分管理部120は、ステップ462で、提案して登録したテンプレート化対象の業務モデルにおける差分モジュールを抽出し、ステップ464で、差分DB80へ登録した後に、本処理ルーチンを終了する。
図21に、業務従事者側で実行される改善提案受諾処理を示す。
業務従事者側の端末装置90では、サーバ装置30からのテンプレート化の提案を示す情報に対する受諾処理が実行される。つまり、CPU91は、図21に示すステップ600で、サーバ装置30から改善提案の提示要求を示す情報を受信したか否かを判断する。CPU91は、ステップ600で否定判断すると、本処理ルーチンを終了する。一方、CPU91は、ステップ600で肯定判断すると、ステップ602で、サーバ装置30から要求された改善提案を示す情報を表示する。次に、CPU91は、ステップ604で、業務従事者による端末装置90の入力部96の操作を示す情報に基づいて、表示した改善提案を示す情報が受諾されたか否かを判断する。
CPU91は、ステップ604で肯定判断した場合、ステップ608で、改善提案の種類を判別する。ここでは、改善提案の種類としてテンプレート化が選択され、ステップ610へ処理を移行する。ステップ610では、改善提案されたテンプレート化によるテンプレートを示す情報の登録を指示するとともに、改善提案を業務従事者140が受諾したことを示す情報を、サーバ装置30へ通知する。一方、CPU91がステップ604で否定判断した場合、ステップ606で、業務従事者140が改善提案を受諾しなかったことを示す拒否情報をサーバ装置30へ送信して本処理ルーチンを終了する。
ここで、テンプレート作成画面340についてさらに説明する。テンプレート作成画面340は、テンプレートを詳細に決定する情報を指示するためのものである。
図24に、テンプレート作成画面340の一例を示す。テンプレート作成画面340は、登録ボタン344を含むテンプレートを示す情報を表示するための表示領域342と、テンプレート化する業務モデルのイメージ情報を表示するための表示領域346と、表示領域350とを含む。表示領域350は、テンプレート化する業務モデルの抽象度を調整する調整バー352を含む表示領域である。表示領域350は、業務従事者による端末装置90の入力操作により、差分化パラメータの抽象度を調整させるために調整バー352の位置を移動させる入力ウィンドウを兼ねている。
なお、業務モデルのテンプレート化に関する処理では、業務環境の協調モデリング画面を用いて、複数の業務従事者で情報を調停して、端末装置90において各種情報を指示することもできる。
図25に、業務モデルのテンプレート化に関する処理において、業務従事者側で表示される協調モデリング画面360の一例を示す。業務モデルのテンプレート化に関する処理では、業務環境の協調モデリング画面360を用いて、端末装置90において各種情報を指示することができる。協調モデリング画面360は、テンプレート作成画面340に、協調モデリング画面250において複数の業務従事者間で情報共有する情報を表示するための表示領域251と同様の表示領域368を追加したものである。つまり、協調モデリング画面360は、図24に示す表示領域342と同様の表示領域362と、図24に示す表示領域346と同様の表示領域364とを含む。また、協調モデリング画面360は、図12に示す表示領域258、表示領域260、及び送信ボタン262を含む表示領域251と同様の表示領域368を含む。表示領域366は、業務従事者による端末装置90の入力操作により、テンプレート化パラメータの抽象度を調整させるために調整バー367の位置を移動させる入力ウィンドウを兼ねている。
つまり、テンプレート作成画面340では、テンプレートとして登録する業務モデルの構造を編集し、名前を付けて登録することができる。また、協調モデリング画面360では、複数の業務従事者間で協調しつつ、テンプレートとして登録する業務モデルの構造を編集し、名前を付けて登録することができる。
次に、ステップ446(図22)で実行される「変更への追従の提案」処理についてさらに説明する。
図26に、サーバ装置30におけるテンプレートの変更への追従の提案に関係する処理の一例を示す。まず、追従調停部110(図3)は、ステップ470で、編集中の業務モデルの変更に対して追従する候補となる業務モデルまたはテンプレートを求める。次に、追従調停部110は、ステップ472で、候補となる業務モデルが存在するか否かを判断し、否定判断の場合、本処理ルーチンを終了し、肯定判断の場合、ステップ474へ処理を移行する。
変更に追従する候補となる業務モデルの選定は、組織の目的や適正に応じて定めることが好ましい。業務モデルの選定の一例として、テンプレート化の提案を受け入れて参照先業務モデルが更新されたテンプレートについて、更新前のテンプレートの参照先の業務モデルを流用元としている業務モデルを、変更に追従する候補となる業務モデルとして選定する。また、さらに流用を辿って到達可能な業務モデルで、或る業務従事者にテンプレート登録されている業務モデルを、変更に追従する候補となる業務モデルとして選定する。次に、追従調停部110は、ステップ474で、変更の差分がある一定量未満の業務モデル、または、同一の変更を所定人数以上の業務従事者により変更への追従を行っている等の類似性に基づく業務モデルについて、設定タイミングで、変更への追従を提案する。つまり、端末装置90へ変更への追従の提案を示す情報を送信する。業務従事者側では、変更への追従の提案を示す情報に応じて、提案された変更への追従を受諾することを示す受諾情報または拒否することを示す拒否情報が送信される(詳細は後述)。
サーバ装置30では、改善制御部104が、ステップ476で、提案した変更への追従を受諾したことを示す情報を端末装置90から受信したか否かを判断し、肯定判断の場合にステップ480へ処理が移行される。一方、ステップ476で否定判断される場合には、ステップ478において、提案した変更への追従を拒否したことを示す情報を端末装置90から受信したか否か、または所定時間を経過したか否かを判断する。ステップ478で否定判断されると、ステップ476へ処理を戻し、肯定判断されると、変更への追従を適用処理することなく、本処理ルーチンを終了する。
一方、ステップ476で肯定判断されると、差分管理部120が、ステップ480で、変更への追従対象の業務モデルに変更への追従を適用し、かつ変更への追従対象の業務モデルにおける差分モジュールを抽出して差分DB80へ登録する。また、テンプレート管理部118は、ステップ460で、テンプレートDB76を更新し、本処理ルーチンを終了する。
なお、業務モデルの変更への追従に関する処理では、テンプレート化の提案処理と同様に、複数の業務従事者の判断を適用させる場合、業務環境の協調モデリング画面360(図25)を用いて、端末装置90において各種情報を指示することができる。つまり、協調モデリング画面360では、追従後のテンプレートの構造が表示され、業務従事者の判断により登録を指示することで、テンプレート管理部118を介してテンプレートDB76が更新される。変更への追従では、新規にテンプレートがテンプレート管理部118を介してテンプレートDB76に蓄積される他、差分DB80と差分適用DB82がそれぞれ更新される。
一方、業務従事者側の端末装置90では、変更への追従に対する改善提案受諾処理において、CPU91は、図21に示すステップ608で、改善提案の種類として変更への追従が判別され、ステップ612へ処理を移行する。ステップ612では、改善提案された変更への追従による差分モジュールを示す情報の登録を指示するとともに、改善提案を業務従事者140が受諾したことを示す情報を、サーバ装置30へ送信して本処理ルーチンを終了する。
ここで、業務モデルまたはテンプレートに対する変更への追従の提案の具体例を説明する。なお、ここでは、事前に作成済みの業務モデル(またはテンプレート)を、複数の業務従事者が使用する場合を説明する。また、業務従事者である特許管理部に所属するAさん、及び研究開発部の異なる課に所属するBさんとCさんの各々が、コンピュータシステム11で実現可能な業務記述の管理装置10を使用するものとする。
図28に、業務モデルまたはテンプレートを流用する場合の業務モデルと、テンプレートとの関係の一例を示す。また、図29に、業務モデルまたはテンプレートに対する変更への追従の提案に関係する業務モデルと、テンプレートとの関係の一例を示す。
コンピュータシステム11で特許管理部のAさんは業務モデル500を作成し、研究開発部のBさん及びCさんが各自の業務を遂行するために、作成済みの業務モデル500を流用してテンプレート502,504を作成する場合を一例として説明する。例えば、業務モデル500は、仮明細書作成作業、技術検討作業、本明細書作成作業、及び特許庁出願作業のための各タスクを含む特許出願業務のプロセスモデルとする。
図28に示すように、Bさんは、業務モデル500を流用して、業務を遂行する。また、Bさんは、業務遂行後、業務改善のために、業務モデル500を流用して業務を遂行するべくBさんのテンプレート504を登録する。一方、Cさんは、業務モデル500を流用して業務を遂行するときに、仮明細書作成作業前に行うアイデア抽出作業時の情報を再利用できると考え、業務モデル500に含まれていないアイデア抽出作業のタスクを追加して業務を遂行する。つまり、仮明細書作成作業の前にアイデア抽出と共有のためのタスク「アイデア登録」を追加してから、業務を遂行する。業務遂行後、Cさんはアイデア登録作業は有効であると考え、業務改善のために、Cさんのテンプレート502、及び、遂行した業務プロセスモデルと業務モデル500との差分モジュール506を登録する。
ところで、Bさん及びCさんは独自にテンプレートを登録するので、Cさんが登録した業務改善のための仮明細書作成作業前に行うアイデア抽出作業が有効であることにBさんが気づくことがない。そこで、本実施形態に係る業務記述の管理装置10では、業務改善のテンプレート502に、他のテンプレート504を追従させることを提案する。つまり、本実施形態に係る業務記述の管理装置10では、テンプレート504と同一の流用元の業務モデル500を使用するテンプレート502に変更作業がなされたとき、テンプレート502の変更への追従を提案する。つまり、図29に示すように、業務モデル500を使用する際に、適用できる差分モジュール506を適用することを提案する。
従って、業務改善のテンプレート502に追従する提案及び差分モジュール506の提案により、業務モデルに対するテンプレートの更新及び改善による業務モデルまたはテンプレートの再利用性を向上させることができる。
なお、Bさんが追従の提案を受け入れた後に、同様の差分モジュール506を適用したテンプレート502,504との間で、共通化を提案することができる(詳細は後述)。
次に、ステップ448(図22)で実行される「共通化の提案」処理についてさらに説明する。
図27に、サーバ装置30における共通化の提案に関係する処理の一例を示す。まず、共通化調停部108(図3)は、ステップ484で、編集中の業務モデルの変更に対して共通化の候補となる業務モデルまたはテンプレートを求める。次に、共通化調停部108は、ステップ486で、候補となる業務モデルが存在するか否かを判断し、否定判断の場合、本処理ルーチンを終了し、肯定判断の場合、ステップ488へ処理を移行する。
共通化を提案する候補となるテンプレートの選定は、組織の目的や適正に応じて定めることが好ましい。共通化を提案する候補となるテンプレートの選定の一例として、共通の業務モデルを流用元とする複数のテンプレートを、類似性があるテンプレートとして選定することができる。例えば、共通の流用元の業務モデルを対象とする複数のテンプレートのうち、同一の差分モジュールが適用されたテンプレートが、予め定めた一定数以上存在するときに、共通化を提案する候補となるテンプレートとして選定する。また、テンプレートの選定の他例として、テンプレートの参照先である業務モデルに一定所定量以上の共通部分が存在する複数のテンプレートを選定することがある。
次に、共通化調停部108は、ステップ488で、共通部分を有する業務モデルについて、設定タイミングで、共通化を提案する。つまり、端末装置90へ共通化の提案を示す情報を送信する。業務従事者側では、共通化の提案を示す情報に応じて、提案された共通化を受諾することを示す受諾情報または拒否することを示す拒否情報が送信される(詳細は後述)。
サーバ装置30では、改善制御部104が、ステップ490で、提案した共通化を受諾したことを示す情報を端末装置90から受信したか否かを判断し、肯定判断の場合にステップ494へ処理が移行される。一方、ステップ490で否定判断される場合には、ステップ492において、提案した共通化を拒否したことを示す情報を端末装置90から受信したか否か、または所定時間を経過したか否かを判断する。ステップ492で否定判断されると、ステップ490へ処理を戻し、肯定判断されると、共通化の処理を行うことなく、本処理ルーチンを終了する。
次に、サーバ装置30では、ステップ494で、テンプレート管理部118が、提案した共通化を示す情報によるテンプレートをテンプレートDB76に登録する。また、差分管理部120は、ステップ496で、提案した共通化対象のテンプレートにおける差分モジュールを抽出し、ステップ498で、差分DB80へ登録した後に、本処理ルーチンを終了する。
なお、共通化の提案処理では、テンプレート化の提案処理と同様に、複数の業務従事者の判断について、業務環境の協調モデリング画面360(図25)を用いて、端末装置90間で協調することができる。つまり、協調モデリング画面360には、括り出した共通部分が表示され、コミュニケーション部102による情報(表示領域368に表示される情報)に応じて、業務従事者間で協議することができる。また、業務従事者間で協議しながら編集し、共通化の同意が得られた業務従事者が登録を指示することで、テンプレート管理部118がテンプレートDB76を更新する。共通化の提案では、新規にテンプレートがテンプレート管理部118を介してテンプレートDB76に蓄積される他、差分DB80と差分適用DB82がそれぞれ更新される。
一方、業務従事者側の端末装置90では、共通化に対する改善提案受諾処理において、CPU91は、図21に示すステップ608で、改善提案の種類として共通化を判別し、ステップ614へ処理を移行する。ステップ614では、入力ウィンドウに入力された情報に基づいて、テンプレートの共通化にあたり複数の業務従事者により協議を行うか否かが判断される。ステップ614で肯定判断されると、協調モデリング画面360(図25)の入力ウィンドウに入力された情報に基づいて、業務従事者間で協調される情報を取得する。次のステップ618では、取得した情報に基づいて、共通化によるテンプレート及び差分モジュールを示す情報の登録を指示するとともに、改善提案を業務従事者140が受諾したことを示す情報を、サーバ装置30へ送信して本処理ルーチンを終了する。
ここで、業務モデルまたはテンプレートに対する共通化の提案の具体例を説明する。ここでは、Bさん及びCさんが各自の業務を遂行するために、作成済みの業務モデル500を流用して各々のテンプレートを作成する場合を一例として説明する。
図30に、業務モデルまたはテンプレートに対する共通化を提案することに関係する業務モデルと、テンプレートとの関係の一例を示す。また、図31に、業務モデルまたはテンプレートに対して共通化されたテンプレートを含む業務モデルと、テンプレートとの関係の一例を示す。
図30に示すように、Bさんは、業務モデル500を流用して業務を遂行するときに、タスクK、Bを追加して業務を遂行する。業務遂行後、Bさんは業務改善のために、Bさんのテンプレート510、及び、遂行した業務プロセスモデルと業務モデル500との差分モジュール508を登録する。また、Cさんは、業務モデル500を流用して業務を遂行するときに、タスクK、Cを追加して業務を遂行する。業務遂行後、Cさんは業務改善のために、Cさんのテンプレート502、及び、遂行した業務プロセスモデルと業務モデル500との差分モジュール506を登録する。
ところで、テンプレート502,510は、Bさん及びCさんが独自に登録するので、共通部分または類似部分を含む場合がある。そこで、本実施形態に係る業務記述の管理装置10は、テンプレート502とテンプレート510の類似性判定に基づいて、共通化を提案する。つまり、差分モジュール506と、508との共通部分512が抽出され、抽出された共通部分512をテンプレート候補として提案する。提案されたテンプレート候補についてBさんとCさんは協議し、協議の結果、テンプレート516が作成されて登録される。なお、テンプレート516が登録されるときには、業務モデル500と共通のテンプレートとの差分モジュール514と、遂行した業務プロセスモデルと共通のテンプレート516との差分モジュール518,520が登録される(図31も参照)。
なお、協議は、チャットまたはメール等のコミニュケーションツールを用いて行うことができる。また、ファイルまたはモジュールなどにタグ等の目印を付与して整理するタギングにより行ってもよい。さらに、共通の議論の場を設けて情報を授受してもよく、テンプレート又は差分モジュールを示す情報を同時編集することによって協議してもよい。
・また、抽象化パラメータは、抽象度のみを操作したり、抽象度に全体の傾向を反映させて共通化する方向に向かわせたりすることができる。
また、共通部分を括り出す範囲の具体的な一例として、業務従事者が所属する同一部署、予め定めた異なる部署、業務従事者が同一名前、予め定めた異なる名前、対象業務が同一のカテゴリ、または予め定めた異なるカテゴリの範囲がある。また、共通部分を括り出すタイミングの一例として、同一時期、予め定めた異なる時期、括りだしがあったとき、または複数人の間で括りだしがあったとき等がある。
さらに、共通部分を括り出すタイミングのその他の一例として、次の各々のタイミングがある。業務遂行者の視点で定めたタイミング。業務モデルにより業務を遂行することに対する不満が一定数を超えたタイミング。業務モデルに対する要望が一定数を超えたタイミング。業務が一段落したタイミング。業務フローの完了タイミング。業務の閑散期として定めたタイミング(例えば、期末は避ける等のタイムング)。業務の安定期として定めたタイミング。業務管理者の視点で定めたタイミング。差分が一定値を上回ったタイミング。効率が一定値を下回ったタイミング。経営者から見直しの指令が来たタイミング。遂行者や組織の数が増えたタイミング。システム管理者の視点で定めたタイミング。(差分の深い探索等により)システム性能が一定値を下回ったタイミング。情報授受に関してのスループットとして予め定めた値になったタイミング。情報授受に関してのレイテンシー等の応答遅延時間が予め定めた値になったタイミング。
従って、テンプレートの類似性判定に基づく共通化の提案により、業務モデルに対する類似したテンプレートの増大を抑制することができる。
次に、共通化の提案のその他の具体例として、業務従事者が使用中のテンプレートの元となる業務モデルから一部が変更されたテンプレートの共通化の提案について説明する。なお、ここでは、図31に示す業務モデルとテンプレートとの関係において、Aさんが業務モデル500にタスクを追加したテンプレート522を、Bさん及びCさんに使用することを希望する場合を説明する。
図32に、共通化の提案として業務モデルが変更された場合における業務モデルとテンプレートとの関係の一例を示す。図33に、共通化の提案の結果である業務モデルとテンプレートとの関係の一例を示す。
まず、Aさんは、公知例調査結果の精度を改善したいと考え(改善提案)、業務モデル500を流用し、過去の調査結果を蓄積・共有するためのタスクとして「公知例調査結果共有」を追加したテンプレート522を作成する。ところが、業務従事者であるBさん及びCさんは、テンプレート502、510を既に使用しているため、テンプレート522の使用に消極的であり、改善提案が普及しない場合がある。そこで、本実施形態では、業務従事者が使用中のテンプレートの元となる業務モデルから一部が変更されたテンプレートの共通化を提案する。
図32に示すように、Aさんが業務モデルにタスク「公知例調査共有」を追加したテンプレート522を作成する。業務記述の管理装置10は、BさんとCさんに、テンプレート516をテンプレート526へ変更することに追従するか確認を求める。Bさん及びCさんが共に変更への追従を承諾した場合、テンプレート516からテンプレート530が生成され、テンプレート502からテンプレート532が生成され、テンプレート510からテンプレート536が生成される(図33参照)。テンプレート530が生成され登録されるときには、差分モジュール5528が生成されて登録される。また、テンプレート532が生成され登録されるときには差分モジュール518から差分モジュール534が生成され、テンプレート536が生成され登録されるときには差分モジュール520から差分モジュール538が生成されて登録される。なお、差分モジュールの適用時に不整合があった場合には、BさんとCさんが協議して、テンプレート530の該当箇所を手作業で修正することができる。
なお、Bさんは追従を承諾せずにCさんが追従を承諾した場合には、共通のテンプレート516からテンプレート530が生成され、追従を承諾したCさん側のテンプレート502からテンプレート532が生成される。この場合、差分モジュール528の適用時に不整合があった場合には、Cさんがテンプレート530の該当箇所を手作業で修正することができる。一方、業務記述の管理装置10は、Bさんにテンプレート530への変更に追従するか否かを再確認し、Bさんが承諾した場合、テンプレート510からテンプレート536が生成される。テンプレート536が生成される場合、Bさんはテンプレート530の修正を実行することはなく、重複した修正実行の処理が軽減される。従って、全体的に変更への追従の負担が減り、改善提案を受け入れるときの負担が軽減される体制になる。
本実施形態では、業務従事者側で実行される業務改善のための業務モデルの更新または改善を促進させる処理として、差分モジュールの推薦を、改善提案に代えることで実現可能な一例を示した。しかし、業務従事者側における図21に示す改善提案受諾処理、及び、サーバ装置30側における図22に示す改善提案処理は、定期的に実行されるようにしてもよい。例えば、図22に示す改善制御部104で実行される処理は、サーバ装置30において定期的に実行してもよい。
つまり、サーバ装置30の改善制御部104は、業務モデルDB74、テンプレートDB76、業務履歴DB72、差分DB80、及び差分適用DB82に蓄積された情報を常時分析し、各種の提案を、業務環境130に対して行う。業務モデルDB74、テンプレートDB76、業務履歴DB72、差分DB80、及び差分適用DB82の各々には、複数の業務環境130による端末装置90により編集中の業務モデルを含む業務モデルに関係する情報が蓄積される。
サーバ装置30では、競合する改善提案の重複を回避するために、ステップ442で、改善制御部104が改善提案の種類を優先度に基づいて判定するものとする。つまり、ステップ440で求めた改善度合いを示す情報として優先度を示す情報を用いる。優先度は、改善提案の種類の各々に予め設定してもよく、演算により求めてもよい。演算により求める優先度の一例として、上述のように改善提案毎に改善効果の度合いを求め、求めた改善効果の度合いが大きい改善提案を優先するように改善提案毎に付与される優先度がある。
なお、改善制御部104は図22に示す処理を定期的に実行するため、改善提案は、業務遂行中の業務従事者140に対する負担増加及び業務妨害を回避する対処を施すことが好ましい。改善提案を行うときの対処の一例として、改善提案の提案方法による対処、及び改善提案を行うタイミングを設定する対処がある。提案方法による対処の一例として、業務環境130の画面隅にポップアップ通知するための情報を対話部100から送信する方法、またはサーバ装置30から業務従事者140の電子メールアドレスへ電子メールを送信等の方法がある。また、改善提案を行うタイミングを設定する対処として、業務モデルによる業務処理において予め定めた設定タイミングで行う対処がある。設定タイミングの一例として、業務モデルによる業務処理が終了した時、または業務処理が一段落した時(例えば、期限間近の作業を含む業務が割当てられていない等)、若しくは業務の閑散期(例えば、期末は避けるなど)等の時がある。改善提案を行うときの対処は、対話部100と改善制御部104の各部に定めればよい。改善提案を行うときの対処の設定値は、対話部100と改善制御部104とで判断して設定しもよく、業務従事者または利用組織が個別に設定してもよい。なお、改善制御部104に設定タイミングを制御するタイミング制御部を設けて制御してもよい。
以上説明したように、本実施形態では、差分モジュールによりテンプレートを世代管理することができる。また、本実施形態では、世代の関係性及び業務モデルの類似性に基づき設定タイミングで共通部分を括りだすよう調停することができる。さらに、本実施形態では、共通部分に変更があったときに所定の判断により変更内容を波及させることができる。従って、業務遂行と共に、業務従事者自身が協議して、業務モデルの多様性と保守性とのトレードオフを調整することで,保守コストを最適化することができる。また、他の業務従事者による共通部分の更新または改善を受け入れることにより、業務の標準化を推進することができる。
また、本実施形態では、編集中の業務モデルまたはテンプレートの編集内容に応じて、業務のモデル化に寄与する関連情報を提示できるので、業務のモデル化を推進することができる。
さらに、本実施形態では、編集中の業務モデルまたはテンプレートと、異なる業務モデルまたはテンプレートとの共通部分を括りだすので、関係する業務従事者間で、括りだした共通部分を調停することができる。
さらにまた、本実施形態では、編集中の業務モデルまたはテンプレートと、異なる業務モデルまたはテンプレートとの類似度から、業務改善の提案を示す情報等の関連情報を生成する。従って、編集中の業務モデルまたはテンプレートに対して、より多くの他の業務モデルまたはテンプレートを用いた業務改善の提案をすることができる。
また、本実施形態では、業務モデルまたはテンプレートについて世代の関係性に基づいて、業務改善の提案を示す情報等の関連情報を生成する。従って、業務に応じて派生する業務モデルまたはテンプレートを用いて、より多くの業務改善の提案をすることができる。
さらに、本実施形態では、複数の業務モデルまたは複数のテンプレートに存在する共通部分の変更時に、業務従事者の判断で、変更内容を、対象となる複数の業務モデルまたは複数のテンプレートへ波及させることができる。従って、業務モデルまたはテンプレートを利用する業務従事者の利用状況に則して、業務モデルまたはテンプレートに変更を波及させることができる。
さらにまた、本実施形態では、複数の業務モデルまたは複数のテンプレートに存在する共通部分を示す情報を関連情報として提供できる。従って、業務従事者は、業務モデルに含まれる作業を示す情報毎に、変更及び追加を検討することができる。
また、本実施形態では、流用元の業務モデルまたはテンプレートに変更があるときに、業務従事者の判断で、流用先の業務モデルまたはテンプレートへ、変更内容を追従させることができる。従って、業務モデルまたはテンプレートを利用する業務従事者は、自身の意図に応じて業務モデルまたはテンプレートを変更することができる。また、業務従事者は、自身の意図に関係性が薄い業務モデルまたはテンプレートの変更を抑制できる。
また、既存の業務モデルの作成工数増大に伴って、保守工数が増大する。本実施形態では、業務従事者の判断を採用することで、業務モデルの作成工数を抑制することができる。
次に、上記実施形態の変形例を説明する。なお、変形例は、上記実施形態と同様の構成のため、相違部分を説明する。
図34に、業務記述の管理装置10をコンピュータで実現可能なシステムの変形例の一例としてコンピュータシステム11の格納部44を示す。また、図35に、図34に示すコンピュータシステム11を機能的なブロックにより表現したサーバ装置30の一部を示す。図2に示すサーバ装置30の格納部44と図34に示すサーバ装置30の格納部44との相違部分は、改善制御プログラム50に含まれる差分推薦プロセス58が、差分推薦プログラム59として独立した点である。また、図3に示すサーバ装置30と図35に示すサーバ装置30との相違点は、改善制御部104に含まれる差分推薦部112が、差分推薦部113として独立した点である。
変形例では、改善制御プログラム50に含まれる差分推薦プロセス58を差分推薦プログラム59として独立(改善制御部104に含まれる差分推薦部112を差分推薦部113として独立)する。これにより、改善制御プログラム50と差分推薦プログラム59とを独立(改善制御部と差分推薦部113とを独立)して稼働でき、差分推薦処理と改善制御処理とを独立して制御することができる。
なお、上記では業務記述の管理装置10をサーバ装置30により実現する一例を説明した。しかし、これらの構成に限定されるものではなく、上記説明した要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろんである。
また、上記ではプログラムが記憶部に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、開示の技術におけるプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
複数の作業の各々を示す情報が作業順序に応じて記述され、かつ記憶部に記憶された、複数の業務記述情報それぞれの編集状態をモニタし、
前記編集状態が編集処理が行われている編集状態である、編集中の業務記述情報、及び、当該編集中の業務記述情報における編集内容を検出し、
前記編集中の業務記述情報のうちの、特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報と、に基づいて、前記特定の業務記述情報に関連する関連情報を生成しかつ、生成した情報を提示する
ことを含む処理を実行させる業務記述の管理プログラム。
(付記2)
前記特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報における前記特定の業務記述情報の編集内容を示す情報に同一または類似する部分を示す情報との関係を求め、求めた関係を示す情報を前記関連情報として生成する
付記1に記載の業務記述の管理プログラム。
(付記3)
前記特定の業務記述情報と、前記異なる業務記述情報との類似度を求め、前記類似度に基づいて、前記関連情報を生成する
付記1または付記2に記載の業務記述の管理プログラム。
(付記4)
前記特定の業務記述情報は、前記記憶部に記憶された複数の業務記述情報のうちの何れかの業務記述情報の参照を示す情報を含み、
前記特定の業務記述情報に含まれる前記業務記述情報の参照を示す情報と、前記異なる業務記述に含まれる前記業務記述情報の参照を示す情報とに基づいて、前記関連情報を生成する
付記1〜付記3の何れか1項に記載の業務記述の管理プログラム。
(付記5)
前記特定の業務記述情報と、前記記憶部に記憶された前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報とが共通の業務記述部分を含み、かつ、前記特定の業務記述情報の前記編集内容を示す情報の少なくとも一部が前記共通の業務記述部分に含まれる場合に、
前記共通の業務記述部分に対する前記編集内容を示す情報を、前記共通の業務記述部分を含む前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報に波及させる提案を示す情報を、前記関連情報に含めて生成する
付記1〜付記4の何れか1項に記載の業務記述の管理プログラム。
(付記6)
前記特定の業務記述情報における前記編集内容を示す情報と、前記記憶部に記憶された前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報との少なくとも一部を統合する提案を示す情報を前記関連情報に含めて生成する
付記1〜付記5の何れか1項に記載の業務記述の管理プログラム。
(付記7)
前記特定の業務記述情報は、前記記憶部に記憶された複数の業務記述情報のうちの何れかの業務記述情報の参照を示す情報を含み、
前記特定の業務記述情報において参照する業務記述情報を参照する前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報に対して、前記特定の業務記述情報における編集内容を示す情報の一部を用いて追従させる提案を示す情報を、前記関連情報に含めて生成する
付記1〜付記6の何れか1項に記載の業務記述の管理プログラム。
(付記8)
コンピュータが、
複数の作業の各々を示す情報が作業順序に応じて記述され、かつ記憶部に記憶された、複数の業務記述情報それぞれの編集状態をモニタし、
前記編集状態が編集処理が行われている編集状態である、編集中の業務記述情報、及び、当該編集中の業務記述情報における編集内容を検出し、
前記編集中の業務記述情報のうちの、特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報と、に基づいて、前記特定の業務記述情報に関連する関連情報を生成しかつ、生成した情報を提示する
ことを含む業務記述の管理方法。
(付記9)
前記特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報における前記特定の業務記述情報の編集内容を示す情報に同一または類似する部分を示す情報との関係を求め、求めた関係を示す情報を前記関連情報として生成する
付記8に記載の業務記述の管理方法。
(付記10)
前記特定の業務記述情報と、前記異なる業務記述情報との類似度を求め、前記類似度に基づいて、前記関連情報を生成する
付記8または付記9に記載の業務記述の管理方法。
(付記11)
前記業務記述情報は、前記記憶部に記憶された複数の業務記述情報のうちの何れかの業務記述情報の参照を示す情報を含み、
前記特定の業務記述情報に含まれる前記業務記述情報の参照を示す情報と、前記異なる業務記述に含まれる前記業務記述情報の参照を示す情報とに基づいて、前記関連情報を生成する
付記8〜付記10の何れか1項に記載の業務記述の管理方法。
(付記12)
前記特定の業務記述情報と、前記記憶部に記憶された前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報とが共通の業務記述部分を含み、かつ、前記特定の業務記述情報の前記編集内容を示す情報の少なくとも一部が前記共通の業務記述部分に含まれる場合に、
前記共通の業務記述部分に対する前記編集内容を示す情報を、前記共通の業務記述部分を含む前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報に波及させる提案を示す情報を、前記関連情報に含めて生成する
付記8〜付記11の何れか1項に記載の業務記述の管理方法。
(付記13)
前記特定の業務記述情報における前記編集内容を示す情報と、前記記憶部に記憶された前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報との少なくとも一部を統合する提案を示す情報を前記関連情報に含めて生成する
付記8〜付記12の何れか1項に記載の業務記述の管理方法。
(付記14)
前記特定の業務記述情報は、前記記憶部に記憶された複数の業務記述情報のうちの何れかの業務記述情報の参照を示す情報を含み、
前記特定の業務記述情報において参照する業務記述情報を参照する前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報に対して、前記特定の業務記述情報における編集内容を示す情報の一部を用いて追従させる提案を示す情報を、前記関連情報に含めて生成する
付記8〜付記13の何れか1項に記載の業務記述の管理方法。
(付記15)
複数の作業の各々を示す情報が作業順序に応じて記述され、かつ記憶部に記憶された、複数の業務記述情報それぞれの編集状態をモニタし、
前記編集状態が編集処理が行われている編集状態である、編集中の業務記述情報、及び、当該編集中の業務記述情報における編集内容を検出する検出部と、
前記編集中の業務記述情報のうちの、特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報と、に基づいて、前記特定の業務記述情報に関連する関連情報を生成しかつ、生成した情報を提示する提示部と
を備えた業務記述の管理装置。
(付記16)
前記提示部は、前記特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報における前記特定の業務記述情報の編集内容を示す情報に同一または類似する部分を示す情報との関係を求め、求めた関係を示す情報を前記関連情報として生成する
付記15に記載の業務記述の管理装置。
(付記17)
前記提示部は、前記特定の業務記述情報と、前記異なる業務記述情報との類似度を求め、前記類似度に基づいて、前記関連情報を生成する
付記15または付記16に記載の業務記述の管理装置。
(付記18)
前記業務記述情報は、前記記憶部に記憶された複数の業務記述情報のうちの何れかの業務記述情報の参照を示す情報を含み、
前記提示部は、前記特定の業務記述情報に含まれる前記業務記述情報の参照を示す情報と、前記異なる業務記述に含まれる前記業務記述情報の参照を示す情報とに基づいて、前記関連情報を生成する
付記15〜付記17の何れか1項に記載の業務記述の管理装置。
(付記19)
前記提示部は、
前記特定の業務記述情報と、前記記憶部に記憶された前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報とが共通の業務記述部分を含み、かつ、前記特定の業務記述情報の前記編集内容を示す情報の少なくとも一部が前記共通の業務記述部分に含まれる場合に、
前記共通の業務記述部分に対する前記編集内容を示す情報を、前記共通の業務記述部分を含む前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報に波及させる提案を示す情報を、前記関連情報に含めて生成する
付記15〜付記18の何れか1項に記載の業務記述の管理装置。
(付記20)
前記提示部は、前記特定の業務記述情報における前記編集内容を示す情報と、前記記憶部に記憶された前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報との少なくとも一部を統合する提案を示す情報を前記関連情報に含めて生成する
付記15〜付記19の何れか1項に記載の業務記述の管理装置。
(付記21)
前記特定の業務記述情報は、前記記憶部に記憶された複数の業務記述情報のうちの何れかの業務記述情報の参照を示す情報を含み、
前記提示部は、前記特定の業務記述情報において参照する業務記述情報を参照する前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報に対して、前記特定の業務記述情報における編集内容を示す情報の一部を用いて追従させる提案を示す情報を、前記関連情報に含めて生成する
付記15〜付記20の何れか1項に記載の業務記述の管理プログラム。
10 業務記述の管理装置
11 コンピュータシステム
12 CPU
14 メモリ
16 管理プログラム
18 管理部
20 検出部
22 生成部
24 提示部
26 記憶部
30 サーバ装置
50 改善制御プログラム
70 データベース
90 端末装置
104 改善制御部

Claims (9)

  1. コンピュータに、
    複数の作業の各々を示す情報が作業順序に応じて記述され、かつ記憶部に記憶された、複数の業務記述情報それぞれの編集状態をモニタし、
    前記編集状態が編集処理が行われている編集状態である、編集中の業務記述情報、及び、当該編集中の業務記述情報における編集内容を検出し、
    前記編集中の業務記述情報のうちの、特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報と、に基づいて、前記特定の業務記述情報に関連する関連情報を生成しかつ、生成した情報を提示する
    ことを含む処理を実行させる業務記述の管理プログラム。
  2. 前記特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報における前記特定の業務記述情報の編集内容を示す情報に同一または類似する部分を示す情報との関係を求め、求めた関係を示す情報を前記関連情報として生成する
    請求項1に記載の業務記述の管理プログラム。
  3. 前記特定の業務記述情報と、前記異なる業務記述情報との類似度を求め、前記類似度に基づいて、前記関連情報を生成する
    請求項1または請求項2に記載の業務記述の管理プログラム。
  4. 前記特定の業務記述情報は、前記記憶部に記憶された複数の業務記述情報のうちの何れかの業務記述情報の参照を示す情報を含み、
    前記特定の業務記述情報に含まれる前記業務記述情報の参照を示す情報と、前記異なる業務記述に含まれる前記業務記述情報の参照を示す情報とに基づいて、前記関連情報を生成する
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の業務記述の管理プログラム。
  5. 前記特定の業務記述情報と、前記記憶部に記憶された前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報とが共通の業務記述部分を含み、かつ、前記特定の業務記述情報の前記編集内容を示す情報の少なくとも一部が前記共通の業務記述部分に含まれる場合に、
    前記共通の業務記述部分に対する前記編集内容を示す情報を、前記共通の業務記述部分を含む前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報に波及させる提案を示す情報を、前記関連情報に含めて生成する
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の業務記述の管理プログラム。
  6. 前記特定の業務記述情報における前記編集内容を示す情報と、前記記憶部に記憶された前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報との少なくとも一部を統合する提案を示す情報を前記関連情報に含めて生成する
    請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の業務記述の管理プログラム。
  7. 前記特定の業務記述情報は、前記記憶部に記憶された複数の業務記述情報のうちの何れかの業務記述情報の参照を示す情報を含み、
    前記特定の業務記述情報において参照する業務記述情報を参照する前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報に対して、前記特定の業務記述情報における編集内容を示す情報の一部を用いて追従させる提案を示す情報を、前記関連情報に含めて生成する
    請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の業務記述の管理プログラム。
  8. コンピュータが、
    複数の作業の各々を示す情報が作業順序に応じて記述され、かつ記憶部に記憶された、複数の業務記述情報それぞれの編集状態をモニタし、
    前記編集状態が編集処理が行われている編集状態である、編集中の業務記述情報、及び、当該編集中の業務記述情報における編集内容を検出し、
    前記編集中の業務記述情報のうちの、特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報と、に基づいて、前記特定の業務記述情報に関連する関連情報を生成しかつ、生成した情報を提示する
    ことを含む業務記述の管理方法。
  9. 複数の作業の各々を示す情報が作業順序に応じて記述され、かつ記憶部に記憶された、複数の業務記述情報それぞれの編集状態をモニタし、
    前記編集状態が編集処理が行われている編集状態である、編集中の業務記述情報、及び、当該編集中の業務記述情報における編集内容を検出する検出部と、
    前記編集中の業務記述情報のうちの、特定の業務記述情報における編集内容を示す情報と、前記特定の業務記述情報と異なる業務記述情報と、に基づいて、前記特定の業務記述情報に関連する関連情報を生成しかつ、生成した情報を提示する提示部と
    を備えた業務記述の管理装置。
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