JP2009237521A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】像ぶれ防止のために動作する可動部が保持機構により保持された時の可動部の位置に基づいて、可動部が動作する時の動作基準位置を変更して、手ぶれ補正を行うことにより、最適な手ぶれ補正制御を実現することのできる撮像装置を提供する。
【解決手段】像ぶれ防止のために動作する可動手段と、前記可動手段の動作時の動作基準位置を記憶する第1の記憶手段と、前記可動手段を所定の位置に保持する保持手段と、前記動作基準位置を、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置に基づいて更新する更新手段とを備える。
【選択図】図20

Description

本発明は、撮影時の手ぶれを補正する手ぶれ補正機能を有する撮像装置、およびその制御方法に関するものである。
近年、スチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置の自動化が進み、自動露出や自動焦点調節機構などを備えたものが広く実用化されており、これらの多機能化の一環として、装置全体の振れに起因する像振れを補正する振れ補正機能を実現する技術もいくつか実用化されている。
このような撮像装置として、撮影光軸に直交する方向に移動自在な撮像素子と、撮像素子を撮影光軸に直交する方向に駆動する駆動部と、撮像素子の位置を検出する位置検出部と、該位置検出部の出力に基づいて、撮像素子が基準位置にあることを示す基準位置情報を記憶する記憶部とを備え、前記駆動部により撮像素子を駆動する際に、記憶部に記憶された基準位置情報に基づき、撮像素子の位置を検出する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この撮像装置においては、手ぶれによる撮影装置の振れ量を検出し、その検出した振れ量により光電変換手段を有する基板を変位させているときに、当該基板の変位量を検出する一方、検出した変位量により振れ量を補正して当該基板を変位させて、振れ補正を行うよう構成されている。
上記撮像装置においては、撮像素子を機械的に保持する保持機構が設けられ、手ぶれ補正時には当該保持機構が撮像素子の保持を解除することにより、撮像素子は撮影光軸に直交する方向に自由に移動することができる。
また、手ぶれ補正機能を有する別の撮像装置として、補正レンズを駆動することによりカメラのブレを補償する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この撮像装置においては、補正レンズの動作開始位置を記憶する記憶部と、この記憶部により記憶された動作開始位置を補正レンズの可動中心として、当該補正レンズを動作させる作動部とを有する。
特開2007−129700号公報 特許第2579035号公報
ところで、上記従来の技術のうち特許文献1の撮像装置では、保持機構として、先端にピンを有する押さえ板と、撮像素子背面の保護板の中央に形成された凹所とを備え、当該ピンが前記凹所に嵌合することにより、撮像素子背面の保護板を所定の位置に機械的に保持することが可能となっている。そして、押さえ板先端のピンの位置データ(撮影光軸に直交する面の座標データ)は、基準位置として工場出荷時に記憶部に書き込まれる。特許文献1の撮像装置では、保持機構により撮像素子が保持された場合には、撮像素子が物理的に所定の位置からずれることなく保持されることを想定していた。つまり、工場出荷時の基準位置と、保持機構により撮像素子が実際に保持されるときの撮像素子の位置(押さえ板先端のピンの位置データ)とにずれは生じないことを想定していた。
しかしながら、工場出荷後に、撮像装置に衝撃が加わった場合などには、押さえ板先端のピンの位置がずれてしまうことがあった。また、撮像装置を普通に使用している場合でも、押さえ板先端のピンと撮像素子背面の保護板の凹所との間には、加工誤差によって僅かなクリアランスが生じており、ピンが凹所に嵌合して撮像素子を保持する動作が繰り返し行われると、繰り返し誤差により、工場出荷時に記憶部に書き込まれた基準位置と、保持機構により撮像素子が実際に保持されているときの撮像素子の位置(押さえ板先端のピンの位置データ)とがずれてしまうことがあった。
また、特許文献2の撮像装置では、補正レンズを機械的に保持する手段がばねであり、撮影を行う際には毎回鏡胴と補正レンズの相対位置が変化するため、撮影直前に補正レンズの保持位置を記憶する必要がある。また、補正レンズの位置を記憶した後にカメラの姿勢を変えた場合には手ぶれ補正を正しく制御できないという問題がある。
本発明の課題は、像ぶれ防止のために動作する可動部が保持機構により保持された時の可動部の位置に基づいて、可動部が動作する時の動作基準位置を変更して、手ぶれ補正を行うことにより、最適な手ぶれ補正制御を実現することのできる撮像装置、およびその制御方法を提供することにある。
上記課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、像ぶれ防止のために動作する可動手段と、前記可動手段の動作時の動作基準位置を記憶する第1の記憶手段と、前記可動手段を所定の位置に保持する保持手段と、前記動作基準位置を、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置に基づいて更新する更新手段とを備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記更新手段は、撮像装置本体の電源がオンされた直後に前記動作基準位置を更新することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記更新手段は、前記保持手段が前記可動手段を保持した直後に前記動作基準位置を更新することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1,2又は3において、工場出荷時に、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置を工場出荷時の基準位置として記憶する第2の記憶手段を備え、前記更新手段は、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置が、前記工場出荷時の基準位置よりも所定以上ずれている場合には、前記動作基準位置を更新しないことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1,2又は3において、工場出荷時に、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置を工場出荷時の基準位置として記憶する第2の記憶手段を備え、前記更新手段は、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置が、前記工場出荷時の基準位置よりも所定以上ずれている場合には、前記動作基準位置を前記工場出荷時の基準位置に更新することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項において、前記可動手段は、撮影光軸に直交する方向に移動自在であることを特徴としている。
請求項7〜12は撮像装置の制御方法に関する発明である。すなわち、請求項7に記載の発明は、像ぶれ防止のために動作する可動手段と、前記可動手段の動作時の動作基準位置を記憶する第1の記憶手段と、前記可動手段を所定の位置に保持する保持手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、前記動作基準位置を、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置に基づいて更新することを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7において、前記更新手段は、撮像装置本体の電源がオンされた直後に前記動作基準位置を更新することを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項7において、前記更新手段は、前記保持手段が前記可動手段を保持した直後に前記動作基準位置を更新することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項7,8又は9において、工場出荷時に、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置を工場出荷時の基準位置として記憶する第2の記憶手段を備え、前記更新手段は、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置が、前記工場出荷時の基準位置よりも所定以上ずれている場合には、前記動作基準位置を更新しないことを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項7,8又は9において、工場出荷時に、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置を工場出荷時の基準位置として記憶する第2の記憶手段を備え、前記更新手段は、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置が、前記工場出荷時の基準位置よりも所定以上ずれている場合には、前記動作基準位置を前記工場出荷時の基準位置に更新することを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項7〜11のいずれか一項において、前記可動手段は、撮影光軸に直交する方向に移動自在であることを特徴としている。
本発明によれば、像ぶれ防止のために動作する可動部が保持機構により保持された時の可動部の位置に基づいて、可動部が動作する時の動作基準位置を変更して、手ぶれ補正を行うことにより、最適な手ぶれ補正制御を実現することができる。その結果、保持機構が可動部を保持した際に生じる誤差により、工場出荷時に記憶部に書き込まれた基準位置と、保持機構により可動部が実際に保持されているときの可動部の位置とがずれてしまうときでも、品位を損なう画面ずれを防止することができる。さらには、撮像装置の姿勢も自由に変更可能で、レリーズタイムラグにも影響を及ぼさない撮像装置を得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置の一つであるデジタルスチルカメラ(以下、デジタルカメラという)示しており、(a)はその上面図、(b)は正面図、(c)は背面図である。また、図2はデジタルカメラ内部のシステム構成の概要を示すブロック回路図である。
図1に示すように、デジタルカメラ本体の上面には、レリーズスイッチ(レリーズシャッタ)SW1、モードダイヤルスイッチSW2、およびサブLCD(液晶ディスプレイ)1が配設されている。
また、デジタルカメラ本体の正面には、撮影レンズを含む鏡胴ユニット7、光学ファインダ4、ストロボ発光部3、測距ユニット5、リモートコントロール受光部6が設けられている。
デジタルカメラの背面には、電源スイッチSW13、LCDモニタ1’、AFLED8、ストロボLED9、広角方向ズームスイッチSW3、望遠方向ズームスイッチSW4、セルフタイマの設定・削除するセルフタイマスイッチSW5、メニュースイッチSW6、上移動・ストロボセットスイッチSW7、右移動スイッチSW8、ディスプレイスイッチSW9、下移動・マクロスイッチSW10、左移動・画像確認スイッチSW11、OKスイッチSW12、手ぶれ補正スイッチSW14が設けられている。カメラ本体の側面にはメモリカード/電池装填室の蓋2が設けられている。
デジタルカメラの各部材の機能および作用は公知であるので、その説明は省略することにし、次にカメラの内部のシステム構成を図2に基づき図1を参照しながら説明する。
図2に示すように、104はデジタルスチルカメラプロセッサ(以下、プロセッサという)である。このプロセッサ104は、A/D変換器10411、第1CCD信号処理ブロック1041、第2CCD信号処理ブロック1042、CPUブロック1043、ローカルSRAM1044、USBブロック1045、シリアルブロック1046、JPEG・CODECブロック(JPEG圧縮・伸長を行うブロック)1047、RESIZEブロック(画像データのサイズを補間処理により拡大・縮小するブロック)1048、TV信号表示ブロック(画像データを液晶モニタ・TVなどの外部表示機器に表示させるためのビデオ信号に変換するブロック)1049、メモリカードコントローラブロック(撮影画像データを記録するメモリカードの制御を行うブロック)10410を有している。これらの各ブロックは相互にバスラインで接続されている。
また、プロセッサ104の外部にはRAW−RGB画像データ(ホワイトバランス設定、γ設定が行われた状態の画像データ)、YUV画像データ(輝度データ、色差データ変換が行われた状態の画像データ)、JPEG画像データ(JPEG圧縮された状態の画像データ)を保存するSDRAM103が配置され、このSDRAM103はプロセッサ104にメモリコントローラ(図示せず)、バスラインを介して接続されている。
プロセッサ104の外部には、さらに、RAM107、内蔵メモリ(メモリカードスロットにメモリカードが装着されていない場合でも撮影画像データを記憶するためのメモリ)120、制御プログラム、パラメータなどが格納されたROM108が設けられ、これらもバスラインによってプロセッサ104に接続されている。
ROM108に格納する制御プログラムは、デジタルカメラの電源スイッチSW13をオンすると、プロセッサ104のメインメモリ(図示せず)にロードされ、プロセッサ104はその制御プログラムに従って各部の動作制御を行うとともに、制御データ、パラメータ等をRAM107等に一時的に保存させる。
鏡胴ユニット7は、ズームレンズ71aを有するズーム光学系71、フォーカスレンズ72aを有するフォーカス光学系72、絞り73aを有する絞りユニット73、メカニカルシャッタ74aを有するメカニカルシャッタユニット74からなるレンズ鏡筒を備えている。なお、ズームレンズ71a、フォーカスレンズ72aおよび絞り73aは撮影光学系を構成している。また、撮影光学系の光軸をZ軸とするとともに、このZ軸に直交する平面をX−Y平面とする。
ズーム光学系71、フォーカス光学系72、絞りユニット73、メカニカルシャッタユニット74は、ズームモータ71b、フォーカスモータ72b、絞りモータ73b、メカニカルシャッタモータ74bによってそれぞれ駆動されるようになっている。
この鏡胴ユニット7の各モータはモータドライバ75によって駆動され、モータドライバ75はプロセッサ104のCPUブロック1043によって制御される。
また、鏡胴ユニット7の各レンズ系によりCCD101に被写体像が結像され、CCD101は被写体像を画像信号に変換してF/E−IC102に画像信号を出力する。F/E−IC102は画像ノイズ除去用のため相関二重サンプリングを行うCDS1021、利得調整用のAGC1022、アナログデジタル変換を行うA/D変換部1023から構成されている。すなわち、F/E−IC102はその画像信号に所定の処理を施し、アナログ画像信号をデジタル信号に変換してプロセッサ104の第1CCD信号処理ブロック1041に向けてこのデジタル信号を出力する。
これらの信号制御処理は、プロセッサ104の第1CCD信号処理ブロック1041から出力されるVD(垂直同期)−HD(水平同期)信号によりTG1024を介して行われる。そのTG1024はそのVD−HD信号に基づき駆動タイミング信号を生成する。
プロセッサ104のCPUブロック1043は、音声記録回路1151による音声記録動作を制御するようになっている。音声記録回路1151はマイクロフォン(以下、マイクという)1153で変換された音声記録信号のマイクAMP(アンプリファイア)1152による増幅信号を指令に応じて記録する。CPUブロック1043は、音声再生回路1161の動作も制御する。音声再生回路1161は、指令により適宜メモリに記憶されている音声信号を再生してオーディオAMP1162に出力し、スピーカ1163から音声を出力させるように構成されている。
CPUブロック1043は、さらに、ストロボ回路114を制御することによってストロボ発光部3から照明光を発光させる。これに加えて、CPUブロック1043は、測距ユニット5も制御する。
CPUブロック1043は、プロセッサ104のサブCPU109に接続され、サブCPU109はLCDドライバ111を介してサブLCD1による表示制御を行う。サブCPU109は、さらに、AFLED8、ストロボLED9、リモートコントロール受光部6、操作スイッチSW1〜SW14からなる操作キーユニット、ブザー113に接続されている。
USBブロック1045はUSBコネクタ122に接続され、シリアルブロック1046はシリアルドライバ回路1231を介してRS−232Cコネクタ1232に接続されている。TV信号表示ブロック1049は、LCDドライバ117を介してLCDモニタ1’に接続されると共に、ビデオAMP(TV信号表示ブロック1049から出力されたビデオ信号を75Ωインピーダンスに変換するためのAMP(アンプリファイア))118を介してビデオジャック(カメラをTVなどの外部表示機器に接続するためのジャック)119に接続されている。メモリカードコントローラブロック10410はメモリカードスロット121のカード接点に接続されている。
LCDドライバ117はLCDモニタ1’を駆動するとともに、TV信号表示ブロック1049から出力されたビデオ信号をLCDモニタ1’に表示させる信号に変換する役割を果たす。LCDモニタ1’は撮影前の被写体の状態監視するため、撮影画像を確認するため、メモリカードまたは内蔵メモリ120に記録された画像データを表示するために用いられる。
デジタルカメラの本体には、鏡胴ユニット7の一部を構成する固定筒が設けられている。この固定筒にはCCDステージ1251がX−Y方向に移動可能に設けられている。CCD101は手ぶれ補正機構の一部を構成するCCDステージ1251に搭載されている。この固定筒およびCCDステージ1251の詳細な構造については後述する。
CCDステージ1251はアクチュエータ1255によって駆動され、アクチュエータ1255はドライバ1254によって駆動制御される。そのドライバ1254はコイルドライブ第1MDとコイルドライブ第2MDとから構成されている。そのドライバ1254はAD(アナログデジタル)変換器IC1256に接続され、そのAD変換器IC1256はROM108に接続され、このAD変換器IC1256にはROM108から制御データが入力される。
固定筒には手ぶれ補正スイッチSW14がオフ、電源スイッチSW13がオフのときには、CCDステージ1251を中央位置(原点位置)に強制保持する保持機構1263が設けられている。この保持機構1263はアクチュエータとしてのステッピングモータSTMにより制御され、そのステッピングモータSTMはドライバ1261によって駆動される。このドライバ1261にはROM108から制御データが入力される。
CCDステージ1251には位置検出素子1252が取り付けられている。この位置検出素子1252の検出出力はアンプ1253に入力され、増幅されてA/D変換器10411に入力される。デジタルカメラ本体にはジャイロセンサ1241がピッチ(Pitch)方向とヨー(Yaw)方向との回転を検出可能に設けられ、ジャイロセンサ1241の検出出力はローパスフィルタ兼用のLPF−アンプ1242を介してA/D変換器10411に入力される。
このデジタルカメラは、図3に示す、「モニタリング処理」ブロックと「再生処理」ブロックの少なくとも2つのモードを有し、これら2つのモード間を遷移する。「モニタリング処理」ブロックの内部ではメニュー呼び出しを行うことができ、各種設定を変更することができる。また、「再生処理」ブロックの内部では、撮影画像をLCDモニタ1’に表示させることができる。
すなわち、図3のフローチャートに示すように、モードダイヤルスイッチSW2が撮影モードに設定されたか否か判断され(S1)、撮影モードに設定された場合(処理S1のYes)、モニタリング処理が実行される(S2)。モニタリング処理実行後、撮影命令が入力されたか否か判断され(S3)、入力された場合(処理S2のYes)は撮影処理が実行され(S4)、その後、処理S2に戻る。撮影命令が入力されない場合(処理S2のNo)は後述する処理S8に進む。
また、処理S1において、モードダイヤルスイッチSW2が撮影モードに設定されていない場合(処理S1のNo)、さらにモードダイヤルスイッチSW2が再生モードに設定されたか否か判断される(S5)。そして、再生モードに設定された場合(処理S5のYes)、撮影画像をLCDモニタ1’に表示させる再生処理が実行され(S6)、再生モードに設定されていない場合(処理S5のNo)、撮影・再生以外の処理が実行される(S7)。
処理S3,S6,S7の後、電源スイッチSW13が押下されたか否か判断され(S8)、押下された場合(処理S8のYes)は処理を終了し、押下されていない場合(処理S8のNo)は処理S1に戻り、処理が継続される。
前述の図2に示したプロセッサ104は、タイマ機能を有している。図4はタイマ機能の動作を示しており、フリーランタイマについてのフローチャートである。セットした秒数がカウントダウンされ秒数がゼロになることを契機に割り込みを発生させる。なお、カウントダウン中の秒数はレジスタで参照することができる。タイマにカウントするX秒をセットして(S11’)、カウントをスタートし(S12)、設定したX秒後に所定の割り込み処理を実行する(S13)。
フリーランタイマによる処理はリセット命令の確認を行い(S14)、リセット命令のないとき(処理S14のNo)、処理S11に戻り、リセット命令のあるとき(処理S14のYes)、カウントダウンの処理を終了する。つまり、フリーランタイマはリセット命令を実行しない限りX秒間隔の割り込みを繰り返し実行しつづける。
図5は、CCDをスライドさせて手ぶれ補正を行う原理を示している。撮像面(CCD面)がP1の位置にあるとき、被写体の像はOに投影される。しかし、手ぶれにより、カメラがθx,θyだけ回転した場合、撮像面はP2の位置に移動して、被写体が写る場所がO’に移動する。そこで、撮像面がP1になるようにdx,dyだけ平行移動してやることにより、被写体の撮像面上での投影位置は元に戻すことができる。
次に、手ぶれ補正機構の構成について図6〜図8を参照しながら説明する。図6〜図8は複数のレンズが収納される固定筒を示しており、図6は正面図、図7は図6のA−A’線に沿った縦断面図、図8((a)および(b))は背面図である。図6〜図8において、10は固定筒である。固定筒10は箱形形状を呈し、その内側がレンズ鏡筒受入用の収納空間とされている。固定筒10の背面には全体的に略矩形状を呈する板状のベース部材11が取り付けられている。その固定筒10の内周壁には、ここではレンズ鏡筒を繰り出し・繰り入れるためのヘリコイド12が形成されている。固定筒10は少なくとも2つの角部が切り欠かれ、一方の角部10aは後述するステッピングモータSTMの取り付け部とされ、他方の角部10bは後述するフレキシブルプリント基板20の折り曲げ箇所とされている。
図2に示すCCDステージ1251はそのベース部材11に設けられている。このCCDステージ1251は、図9に分解して示すように環枠形状のX方向ステージ13と、矩形状のY方向ステージ14と、載置ステージ15とから大略構成されている。
X方向ステージ13はベース部材11に固定されている。このX方向ステージ13にはX方向に延びる一対のガイド軸13a,13bがY方向に間隔を開けて設けられている。X方向ステージ13には直方体形状の4個の永久磁石16a〜16dが配置されている。この4個の永久磁石16a〜16dは2個一対とされ、一対の永久磁石16a,16bはX−Y平面内でY方向に間隔を開けて平行に配置されている。本実施例では、一対のガイド軸13a,13bが一対の永久磁石16a,16bを貫通する構成とされているが、これに限るものではなく一対のガイド軸13a,13bに併設して設けられていても良い。一対の永久磁石16c,16dはX−Y平面内でX方向に間隔を開けて配置されている。
Y方向ステージ14はY方向に延びる一対のガイド軸14c,14dがX方向に間隔を開けて設けられている。そのY方向ステージ14にはX方向に間隔を開けて対向する2個一対の被支承部17a,17a’,17b,17b’がY方向に間隔を開けて形成されている。各一対の被支承部(17a,17a’),(17b,17b’)はX方向ステージ13の一対のガイド軸13a,13bにそれぞれ可動可能に支承され、これによりY方向ステージ14がX方向に可動可能とされている。
CCD101は載置ステージ15に固定されている。載置ステージ15は、X方向に張り出した一対のコイル取付板部15c,15dと、Y方向に張り出した一対のコイル取付板部15a,15bとを有する。CCD101はその載置ステージ15の中央に固定されている。載置ステージ15にはCCD101の撮像面と同じ側にY方向に間隔を開けて対向する2個一対の被支承部(符号を略す)がX方向に間隔を開けて形成され、各一対の被支承部はY方向ステージ14の一対のガイド軸14c,14dに可動可能に支承され、これにより載置ステージ15は全体としてX−Y方向に可動可能とされている。
CCD101には撮像面と反対側の面に保護板19が貼り付けられている。保護板19にはその中央にテーパ形状の凹所19aが形成されている。この凹所19aの機能については後述する。
一対のコイル取付板部15c,15dにはそれぞれ偏平かつ渦巻き状のコイル体COL1,COL1’が貼り付けられている。コイル体COL1,COL1’は直列接続されている。また一対のコイル取付板部15a,15bにおいてもそれぞれ偏平かつ渦巻き状のコイル体COL2,COL2’が貼り付けられている。コイル体COL2,COL2’も同様に直列接続されている。
各コイル体COL1,COL1’はそれぞれ各永久磁石16c,16dに臨まされている。各コイル体COL2,COL2’はそれぞれ永久磁石16a,16bに臨まされている。一対のコイル体COL1,COL1’は、X方向にCCD101を可動させるのに用いられ、一対のコイル体COL2,COL2’はY方向にCCD101を可動させるのに用いられる。
また、コイル体COL1,COL1’には、図8(a)に示すように、各コイル体COL1,COL1’をX方向に横断する方向に磁性材料からなる吸着棒35が設けられ、この吸着棒35(鉄製の棒)を取り付けることで磁力により磁石(の着いたステージ)と棒(の着いたステージ)を引きつけて、ガタを抑えている。
ここでは、位置検出素子1252にはホール素子が用いられ、一対のコイル取付板部15c,15dの一方のコイル取付板部15dに位置検出素子1252としてのホール素子1252aが設けられ、同様に一対のコイル取付板部15a,15bの一方のコイル取付板部15bにホール素子1252bが設けられている。
CCD101はフレキシブルプリント基板20を介してF/E−IC102に電気的に接続され(図10参照)、そのホール素子1252a,1252bはフレキシブルプリント基板20を介してオペレーションアンプに電気的に接続され、各コイル体COL1,COL1’,COL2,COL2’はドライバ1254(図2参照)に電気的に接続されている。
図2に示す原点位置の保持機構1263は、図8(b)のB−B’線に沿った縦断面を示す図10と、図11(a)および(b)に拡大して示すように、ステッピングモータSTMを有する。このステッピングモータSTMの駆動制御については後述することにし、保持機構1263のメカニカルな構成を先に詳細に説明する。
ステッピングモータSTMは、図6に示すように、固定筒10の角部10aに設けられている。そのステッピングモータSTMの出力軸20Aには出力ギヤ21が設けられている。また、固定筒10の角部10aには回転運動を直線運動に変換する変換機構22が設けられている。
変換機構22は、回転伝達ギヤ23、往復動シャフト24、付勢コイルスプリング25、強制押さえ板26およびバネ受け部材27とから大略構成されている。固定筒10の角部10aにはZ軸方向に間隔を開けて一対の支承部28,29が形成されている。支承部28はモータ取付板から構成されている。往復動シャフト24は支承部29とモータ取付板28との間に掛け渡されて支承されている。回転伝達ギヤ23は一対の支承部28,29の間に位置しており、往復動シャフト24に回転可能に支承されるとともに、出力ギヤ21に噛合されている。
往復動シャフト24の一端側の部分は、支承部29を貫通してベース部材11の背面側に臨んでいる。付勢コイルスプリング25はバネ受け部材27と支承部29との間に設けられ、往復動シャフト24はその付勢コイルスプリング25により支承部28に向けて付勢されている。往復動シャフト24には、回転伝達ギヤ23の軸穴端面と係合する段差部24aが形成されている。
回転伝達ギヤ23には、図12(a)〜(e)に示すように、その一方の端面部にカム溝31が形成されている。このカム溝31は回転伝達ギヤ23の周回り方向に延び、谷底平坦部31a、頂上平坦部31b、および谷底平坦部31aから頂上平坦部31bに向かって連続的に傾斜する傾斜面部31cから構成されている。その谷底平坦部31aと頂上平坦部31bとの間は、後述するカムピンが回転方向から衝合する衝合壁としての絶壁31dとなっている。
支承部28(図10参照)にはカムピン32が固定され、そのカムピン32の先端はカム溝31に摺接されている。絶壁31dから傾斜面部31cの傾斜開始位置31eまでの谷底平坦部31aの回転方向の長さは、ステッピングモータSTMの回転制御信号に換算して2パルス分に相当する。
傾斜面部31cの傾斜開始位置31eから頂上平坦部31bに通じる傾斜終端位置31fまでの傾斜面部31cの回転方向長さは、ステッピングモータSTMの回転制御信号に換算して30パルス分に相当する。
傾斜終端位置31fから絶壁31dまでの間の頂上平坦部31bの回転方向長さは、ステッピングモータSTM1の回転制御信号に換算して3パルス分に相当し、ステッピングモータSTMの35パルス分が回転伝達ギヤ23の1回転に対応し、回転伝達ギヤ23の1回転により往復動シャフト24がZ軸方向に1往復される。
また、強制押さえ板26はベース部材11の背面側に設けられている。強制押さえ板26は、図10および図11(a)に示すように、CCD101の中心に向かって長く延びる構成とされ、その強制押さえ板26の基端部26aは往復動シャフト24の一端部に固定されている。その強制押さえ板26の自由端部26bにはテーパ形状の押さえピン33が固定されている。その強制押さえ板26の延びる方向途中にはガイド軸26cが突出形成されている。
図8(a)および(b)に示すベース部材11には、位置決め突起11a,11b、コイル取り付け突起11c、および係合突起11dが形成されている。コイル取り付け突起11cにはネジリコイルバネ34の巻回部34aが取り付けられ、ネジリコイルバネ34の一端部34bは係合突起11dに係合され、ネジリコイルバネ34の他端部34cはガイド軸26cに係合されている。ベース部材11にはガイド軸26cをガイドするガイド穴(図示を略す)が形成されている。
強制押さえ板26は、そのネジリコイルバネ34によって位置決め突起11aに当接されつつ、往復動シャフト24の往復動に伴ってベース部材11に対して離反接近する方向(Z軸方向)に往復動される。ガイド軸26cは強制押さえ板26の往復動を安定した姿勢で行わせる役割を果たす。
押さえピン(嵌合突起)33は凹所(嵌合穴)19aと嵌合することにより、載置ステージ15(図9参照)を機械的に原点位置に保持させる役割を果たし、図13(a)に拡大して示すように、押さえピン33の周壁33aと保護板19の凹所周壁19bとが密接に嵌合した状態がカムピン32のホールド待機位置(図12(d)参照)に相当し、図13(b)に拡大して示すように押さえピン33の周壁33aと保護板19の凹所周壁19bとが最大離間した状態がカムピン32のレリーズ待機位置(図12(e)参照)に対応し、カムピン32のホールド待機位置は載置ステージ15の強制原点位置でもある。
なお、本実施例においては、CCDステージ1251は可動手段を、SDRAM103は第1及び第2の記憶手段を、プロセッサ104は更新手段をそれぞれ構成している。また、強制押さえ板26、押さえピン33および凹所19a等は、保持手段を構成している。
次に、CCD101の移動目標地点はジャイロセンサ1241からの入力を基に決定される。ジャイロセンサ1241は、デジタルカメラのPitch(ピッチ)方向の回転、およびYaw(ヨー)方向の回転を捉えるように配置されている。A/D変換器10411は、ジャイロセンサ1241からの出力をT[s]間隔で取り込んでAD変換する。
ここで、
ωyaw(t):Yaw方向の瞬間角速度、
ωpitch(t):Pitch方向の瞬間角速度、
θyaw(t):Yaw方向の変化角度、
θpitch(t):Pitch方向の変化角度、
Dyaw(t):Yaw方向の回転に対応して移動する像移動量、
Dpitch(t):Pitch方向の回転に対応して移動する像移動量
とすると、
ωyaw(t) = C * (ADyaw − Offsetyaw)
ωpitch(t) = C * (ADpitch − Offsetpitch)
で求められる。Offsetyaw,Offsetpitchはそれぞれ静止時のyaw、pitchの出力である。
Yaw方向の変化角度は下記(1)式で求められる。
θyaw(t)=Σωyaw(i)×T(iは0からtまで) ・・・・・・(1)
また、Pitch方向の変化角度は下記(2)式で求められる。
θpitch(t)=Σωpitch(i)×T(iは0からtまで) ・・・・・・(2)
一方、ズームポイントzp、フォーカスポイントfpから焦点距離fが決定される。
Yaw方向の回転に対応して移動する像移動量は下記(3)式で求められる。
Dyaw(t)=f×tan(θyaw(t)) ・・・・・・(3)
また、Pitch方向の回転に対応して移動する像移動量は下記(4)式で求められる。
Dpitch(t)=f×tan(θpitch(t)) ・・・・・・(4)
上記(3)式および(4)式で求めた結果がCCD101の移動すべき量になる。図14は焦点距離によるCCD移動量を示し、また、図15および(表1)はぶれ角とCCD補正移動量との関係を示している。
図16は、CCDを動かすためのサーボ制御の制御周期を示すタイミングチャートである。本実施例では、周期T=0.00025[s]毎に図17に示すフローチャートが実行される。その結果、CCDは目標位置に対して図18に示すように動くことになる。図17のフローチャートを処理するために要する時間は、0.0001[s]に設定されている(図16参照)。
ここで、デジタルカメラの工場出荷時の設定について説明する。工場出荷時には、機械的保持位置(強制押さえ板26先端の押さえピン33が保護板19の凹所19aに嵌合して、載置ステージ15を保持したときの位置)での位置検出素子1252の出力電圧をAD変換器10411により検出し、その検出されたAD値をROM108に記憶する(書き込む)。この値は、工場出荷時の基準位置として、デジタルカメラに保持される。
次に、デジタルカメラの動作について、図19〜図23を用いて説明する。なお、図19はデジタルカメラの電源スイッチSW13がオンされた時(つまり、起動時)のフローチャートであり、図20はレリーズ1押下時のフローチャートである。また、図21および図22はレリーズ1押下中にレリーズ2を押下する、いわゆる二段押し時のタイミングチャートであり、このうち、図21はフラッシュ無しで且つ手ぶれ補正オンの場合を、図22はフラッシュ有りで且つ手ぶれ補正オンの場合をそれぞれ示している。さらに、図23はレリーズ1を押下した後に、その押下を解除した時のタイミングチャートである。
先ず、デジタルカメラの起動時に、ROM108から工場出荷時のデータ(基準位置)を読み出し、SDRAM103に、機械的保持位置の初期値として工場出荷時のデータ(サーボ制御中心値データ)を設定する(S21)。そして、CCD101が保持(固定)されていないか判断する(S22)。異常終了などでCCD101が保持されていない場合には、CCD101を固定(S23)した後にS24へ進み、CCD101が保持されている場合には、そのままS24へ進む。
引き続いて、機械的保持位置を位置検出素子1252により検出し、SDRAM103に記憶する(S24)。このとき、検出された位置データと工場出荷時に記録された位置データとを比較し、両位置データの差がCCD101の可動範囲の半分(例えば256画素)以下であるか否か判断する(S25)。可動範囲の半分以下である場合は、S24においてSDRAM103に記憶した位置データをサーボ制御中心値として設定し(S26)、つまり、SDRAM103内の位置データを更新する。S25において、検出された位置データと工場出荷時に記録された位置データとの差が、CCD101の可動範囲の半分を超えている場合は、機械的保持が異常とみなし、SDRAM103に記憶した位置データは更新しない。
次に、静止画撮影時の動作を図20を参照しながら説明する。先ず、レリーズスイッチSW1(図1(a)参照)が押されると、CCD101を固定している保持機構(強制押さえ板26先端の押さえピン33が保護板19の凹所19aから外れて、載置ステージ15を保持する機構)が解除され、サーボ制御が開始される(S31)。そして、レリーズスイッチSW1が半押しのレリーズ1(RL1)の状態からオフされたか否か判断され(S32)、オフされていなければS33へ進み、オフされていればS42へ進む。レリーズ1の状態が維持された場合、次に、レリーズ2がオンされたか否か判断され、オンされた場合はS34へ進み、オンされていない場合はS32へ戻る。
レリーズ2がオンされた場合、つまり撮影が行われると、手ぶれ補正が実行され(S34)、その後、サーボ制御が一旦停止される(S35)。この撮影時には、例えば図19のS24においてSDRAM103に記憶された位置データに基づいて、CCDステージ1251の移動が制御される。つまり、SDRAM103に記憶された位置データを、CCDステージ1251の動作基準位置として用いて、CCDステージ1251の移動が制御される。
次に、サーボ制御が再び開始され(S36)、このサーボ制御の終了と共に、CCDステージ1251が保持機構1263によって所定の位置に保持される(S37)。そして、機械的保持位置を位置検出素子1252により検出し、SDRAM103に記憶する(S38)。このとき、検出された位置データと工場出荷時に記録された位置データとを比較し、両位置データの差がCCD101の可動範囲の半分(例えば256画素)以下であるか否か判断する(S39)。可動範囲の半分以下である場合は、S38においてSDRAM103に記憶した位置データをサーボ制御中心値として設定し(S40)、つまり、SDRAM103内の位置データを更新する。S39において、検出された位置データと工場出荷時に記録された位置データとの差が、CCD101の可動範囲の半分を超えている場合は、機械的保持が異常とみなし、工場出荷時の位置データをサーボ制御中心値として設定し(S41)、つまり、SDRAM103内の位置データを工場出荷時の位置データに更新する。
また、S32において、レリーズ1の状態からオフされたと判断された場合は、サーボ制御が終了され、同時にCCDステージ1251が保持機構1263によって所定の位置に保持される(S42)。そして、機械的保持位置を位置検出素子1252により検出し、SDRAM103に記憶する(S43)。このとき、検出された位置データと工場出荷時に記録された位置データとを比較し、両位置データの差がCCD101の可動範囲の半分(例えば256画素)以下であるか否か判断する(S44)。可動範囲の半分以下である場合は、S43においてSDRAM103に記憶した位置データをサーボ制御中心値として設定し(S45)、つまり、SDRAM103内の位置データを更新する。S44において、検出された位置データと工場出荷時に記録された位置データとの差が、CCD101の可動範囲の半分を超えている場合は、機械的保持が異常とみなし、工場出荷時の位置データをサーボ制御中心値として設定し(S46)、つまり、SDRAM103内の位置データを工場出荷時の位置データに更新する。
なお、上記では、検出された位置データと工場出荷時に記録された位置データとの差が、CCD101の可動範囲の半分を超えている場合は、工場出荷時の位置データをサーボ制御中心値として設定したが、工場出荷時の位置データをサーボ制御中心値として設定するのではなく、SDRAM103内の位置データを更新せずに、前の位置データをサーボ制御中心値として設定してもよい。
図21および図22は静止画撮影時の処理を示すタイミングチャートである。レリーズスイッチSW1が押され、半押しの第1レリーズ状態の検出後にCCD101を固定している保持機構1263を解除し、解除後にCCD101をSDRAM103に記憶している機械的保持位置を中心として電気保持制御するセンタリングを行う。さらに、押された第2レリーズ状態の検出後にCCD101の追随を始め、露光を行う。露光の終了とともに前記追随を終了し、静止画転送後に再びセンタリングを行う。センタリングが完了すると、センタリングを停止後、CCDステージ1251の固定を行う。CCD固定後に機械的保持位置を位置検出素子1252により検出し、SDRAM103に記憶している機械的保持位置を更新する。
レリーズ1状態およびレリーズ2状態の処理は、サブCPU109を経由してCPUブロック1043が制御する。
図23は、レリーズ1からレリーズ1解放までの動作を説明するタイミングチャートである。レリーズ1時には、AF処理終了後、保持機構1263が解除され、その後センタリングが始まる。保持機構12663の途中からLCD表示が停止され、センタリング開始から少なくとも20ms経った後、LCD表示の更新が再開される。
レリーズ1解放時には、センタリングを停止し、その後、保持機構1263の保持動作を開始し、保持途中でLCD表示が停止される。保持動作完了後から少なくとも66ms経った後にモニタリング画像のLCD表示が再開される。CCD101固定後に保持位置を位置検出素子1252により検出し、SDRAM103に記憶している機械的保持位置を更新する。
なお、図21〜図23にも示すように、SDRAM103内の保持位置のデータを更新する動作(保持位置記憶動作)は、保持機構がCCDステージ1251を保持した直後に実行される。
以上の処理により、CCDは目標位置に対して図24に示すように動くことになる。
次に、実施例2を説明する。本実施例は、実施例1のOffsetyawとOffsetpitch、ωyaw(t)とωpitch(t)の演算にかかる部分に特徴があり、本特徴により、より精度よくずれ角度を算出することができる。
上述したように、CCD101の移動目標地点はジャイロセンサ1241からの入力を基に決定される。また、ジャイロセンサ1241は、デジタルカメラのPitch(ピッチ)方向の回転、およびYaw(ヨー)方向の回転を捉えるように配置されている。A/D変換器10411は、ジャイロセンサ1241からの出力をT[s]間隔で取り込んでAD変換する。
ここで、
ωyaw(t):Yaw方向の瞬間角速度、
ωpitch(t):Pitch方向の瞬間角速度、
θyaw(t):Yaw方向の変化角度、
θpitch(t):Pitch方向の変化角度、
Dyaw(t):Yaw方向の回転に対応して移動する像移動量、
Dpitch(t):Pitch方向の回転に対応して移動する像移動量
とすると、
ωyaw(t) = C * (ADyaw * 16 − Offsetyaw) / 16
ωpitch(t) = C * (Adpitch * 16 − Offsetpitch) / 16
で求められる。Offsetyaw、Offsetpitchはそれぞれ静止時のyaw、pitchの出力を16倍したものであり、工場にてキャリブレーションし、記録しておく。なお、ωyaw(t)とωpitch(t)を求める上記各式において、CはAD値を角速度に変換する定数である。
Yaw方向の変化角度は下記(5)式で求められる。
θyaw(t)=Σωyaw(i)×T(iは0からtまで) ・・・・・・(5)
また、Pitch方向の変化角度は下記(6)式で求められる。
θpitch(t)=Σωpitch(i)×T(iは0からtまで) ・・・・・・(6)
これにより、AD変換の分解能よりも16倍の4bit分多くなる。
次に、デジタルカメラの工場出荷時の設定について説明する。ここでは、一例として、Offsetyaw、Offsetpitchの工場での調整の仕方を説明する。カメラを静止状態にし、約1ms周期で1000回サンプリングを行い、16倍した後1000回平均を行う。小数点以下は四捨五入する。
Offsetyaw = (ΣADyaw) * 16 / 1000 (Σは1〜1000の加算)
Offsetpitch = (ΣADpitch) * 16 / 1000 (Σは1〜1000の加算)
カメラが静止状態でのジャイロセンサ1241の出力値ADyaw、ADpitchを、それぞれサンプリングされた1000個の値を足し合わせ、それらを16倍して1000で平均化することによって、Offsetyaw、Offsetpitch を求めると、A/D変換器10411の分解能よりも4bit(16倍したため)分多い情報を取得しておくことができる。
そして、工場出荷後、カメラでジャイロセンサ1241からの出力を基に変化角度を求めるときには、上記で計算されたOffsetyaw、Offsetpitchを用いて、上記段落[0102]および[0103]に示される計算を行う。すると、A/D変換器の分解能よりも4bit分多い情報を用いて演算ができるため、より精度よく変化角度が求められることができる。
図25は、A/D変換の分解能が従来技術よりも向上することを説明した図である。図25に示すように、A/D変換の分解能が1マスのメモリに対応するとして、従来技術ではOffsetyaw(及びOffsetpitch)が1マス単位でしか計算できなかったが、本発明によれば、1マス単位より小さい単位で、つまりA/D変換器の性能より高い分解能でOffsetyaw(及びOffsetpitch)を求めることができる。
また、ADyaw、ADpitch自体は、AD変換器の分解能で丸められるが、θyaw、θpitchでは、積分により丸めが相殺される。手ぶれ補正で必要なデータはADyaw、ADpitchではなく、θyaw、θpitchであり、これらを正確に求めることができる。
また、本実施例では、Offsetyaw(及びOffsetpitch)を求める際に、倍数を16倍したが、これに限定されず、倍数は高ければ高いほど精度がよくなる。しかし、その分、計算量が増えるため、精度と計算量のバランスをとって倍数を決定することが必要である。
また、分解能の高いA/D変換器を採用すれば、精度の高い値が得られるが、その分、コストが高くなる。本発明によると、わざわざ分解能の高いA/D変換器を採用しなくても、演算により、精度の高い値を取得することができ、コスト削減の効果が期待できる。
以上のように、本発明に係る手ぶれ補正機能を有する撮像装置および制御方法は、より精度よくずれ角度を算出することができ、撮影時の手ぶれを補正する手段を有する撮像装置および撮像方法として有用である。
また、AD変換器の性能より高い分解能でオフセットを除去することができ、より正確に角度を求めることができる。
本発明に係る撮像装置の一つであるデジタルカメラを示しており、(a)はその上面図、(b)は正面図、(c)は背面図である。 デジタルカメラ内部のシステム構成の概要を示すブロック回路図である。 デジタルカメラの2つのモードの動作概要を示すフローチャートである。 タイマ機能の動作を示す図である。 手ぶれ補正を行う原理を説明する図である。 デジタルカメラのレンズ鏡胴の固定筒を示す正面図である。 図6のA−A’線に沿った縦断面図である。 固定筒を示しており、(a)はその背面図、(b)はフレキシブルプリント基板を除いた背面図である。 CCDステージの分解斜視図である。 図8(b)のB−B’線に沿った縦断面図である。 強制保持機構の要部を示しており、(a)はCCDステージとステッピングモータと変換機構との連結関係を示す斜視図、(b)は変換機構の部分を拡大した斜視図である。 回転伝達ギヤのカム溝を示しており、(a)は回転伝達ギヤの底面図、(b)は(a)のC−C’に沿った断面図、(c)はカムピンが傾斜面部を摺動して回転伝達ギヤを押し上げた状態を示す図、(d)はカムピンが頂上平坦部に当接し回転伝達ギヤが最も押し上げられた状態を示す図、(e)はカムピンが絶壁を通過し谷底平坦部に当接して回転伝達ギヤが最も押し下げられた状態を示す図である。 押さえピンと凹所との嵌合状態を示しており、(a)は押さえピンと凹所周壁との密接状態を示す図、(b)は押さえピンと凹所周壁との離間状態を示す図である。 レンズの焦点距離とずれ量との関係を示す図である。 ぶれ角とCCD補正移動量との関係を示す図である。 CCDのサーボ制御の制御周期を示しており、制御周期が0.0001[s]のときのタイミングチャートである。 手ぶれ補正処理のフローチャートである。 CCDが目標位置に移動する様子を示す図である。 デジタルカメラの起動時のフローチャートである。 レリーズ1押下時のフローチャートである。 フラッシュ無しで且つ手ぶれ補正オンの場合のレリーズ二段押し時のタイミングチャートである。 フラッシュ有りで且つ手ぶれ補正オンの場合のレリーズ二段押し時のタイミングチャートである。 レリーズ1を押下した後に、その押下を解除した時のタイミングチャートである。 CCDが目標位置に移動する様子を示す図である。 本発明によって、A/D変換の分解能が従来技術よりも向上することを説明した図である。
符号の説明
1’ LCDモニタ
7 鏡胴ユニット
101 CCD
102 F/E−IC
103 SDRAM
109 サブCPU
117 LCDドライバ
1251 CCDステージ
1041 第1CCD信号処理ブロック
1043 CPUブロック
1049 TV信号表示ブロック
SW1〜14 操作キー

Claims (12)

  1. 像ぶれ防止のために動作する可動手段と、
    前記可動手段の動作時の動作基準位置を記憶する第1の記憶手段と、
    前記可動手段を所定の位置に保持する保持手段と、
    前記動作基準位置を、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置に基づいて更新する更新手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記更新手段は、撮像装置本体の電源がオンされた直後に前記動作基準位置を更新することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記更新手段は、前記保持手段が前記可動手段を保持した直後に前記動作基準位置を更新することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 工場出荷時に、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置を工場出荷時の基準位置として記憶する第2の記憶手段を備え、
    前記更新手段は、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置が、前記工場出荷時の基準位置よりも所定以上ずれている場合には、前記動作基準位置を更新しないことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の撮像装置。
  5. 工場出荷時に、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置を工場出荷時の基準位置として記憶する第2の記憶手段を備え、
    前記更新手段は、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置が、前記工場出荷時の基準位置よりも所定以上ずれている場合には、前記動作基準位置を前記工場出荷時の基準位置に更新することを特徴とする請求項1,2又は3に記載の撮像装置。
  6. 前記可動手段は、撮影光軸に直交する方向に移動自在であることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 像ぶれ防止のために動作する可動手段と、
    前記可動手段の動作時の動作基準位置を記憶する第1の記憶手段と、
    前記可動手段を所定の位置に保持する保持手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記動作基準位置を、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置に基づいて更新することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. 前記更新手段は、撮像装置本体の電源がオンされた直後に前記動作基準位置を更新することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置の制御方法。
  9. 前記更新手段は、前記保持手段が前記可動手段を保持した直後に前記動作基準位置を更新することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置の制御方法。
  10. 工場出荷時に、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置を工場出荷時の基準位置として記憶する第2の記憶手段を備え、
    前記更新手段は、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置が、前記工場出荷時の基準位置よりも所定以上ずれている場合には、前記動作基準位置を更新しないことを特徴とする請求項7,8又は9に記載の撮像装置の制御方法。
  11. 工場出荷時に、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置を工場出荷時の基準位置として記憶する第2の記憶手段を備え、
    前記更新手段は、前記保持手段により保持された時の前記可動手段の位置が、前記工場出荷時の基準位置よりも所定以上ずれている場合には、前記動作基準位置を前記工場出荷時の基準位置に更新することを特徴とする請求項7,8又は9に記載の撮像装置の制御方法。
  12. 前記可動手段は、撮影光軸に直交する方向に移動自在であることを特徴とする請求項7〜11のいずれか一項に記載の撮像装置の制御方法。
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