JP2009237181A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成動作時のベルト制御温度より低いベルト温度低温状態から画像形成動作のための復帰時に、加熱ベルトのクラックの発生を抑制する。
【解決手段】定着装置6は、加熱ベルト8の加熱と加熱ベルト8の回転停止との組合せモードである第1モードと、加熱ベルト8の加熱と加熱ベルト8の回転との組合せモードである第2モードとが設定される。加熱ベルト8の非加熱時および非回転時から画像形成動作のための加熱ベルト8の復帰時に第1モードで加熱ベルト8が制御された後、第1モードから移行した第2モードで加熱ベルト8が制御される。第1モードから前記第2モードへの移行は、加熱ベルト8の温度が、第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時の加熱ベルト8の温度に基づいて設定されたモード移行基準温度以上になったとき開始される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成に用いられかつ加熱ベルトにより定着を行う定着装置およびこれを備えた画像形成装置の技術分野に関するものである。
従来、画像形成装置の定着装置として、ベルト定着方式の定着装置が知られている。このベルト定着方式の定着装置は無端状の加熱ベルトと加圧ローラとを備えている。加熱ベルトは定着ローラと加熱ローラとに張力を付与されて掛け渡されている。そして、転写材のトナー像が加熱ベルトと加圧ローラとのップ部(圧接部)で加熱加圧されて転写材に定着される。
しかし、ベルト定着方式の定着装置では、一対のローラ間に掛け渡された定着ベルトが斜行することにより、定着ベルトが破損するおそれがある。そこで、加熱ローラの両端部に設けたガイドリングにより定着ベルトの片寄りを抑制することで定着ベルトの斜行を防止した定着装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の定着装置では、ガイドリングの定着ベルト対向壁面に垂直面と傾斜面とを設けている。そして、ガイドリングの垂直面により、定着ベルトの片寄りが抑制される。また、定着ベルトが斜行により傾斜面に乗り上げようとしても、定着ベルトの乗り上げが防止される。
一般に、加熱ローラは強度および加熱ベルトへの熱伝達性の観点から、例えばアルミニウム等の金属材により形成される。また、加熱ベルトは、ニッケル等のベルト基材にシリコンゴム等を被覆した薄肉の可撓性のベルトにより形成される。したがって、加熱ローラの熱膨張係数は比較的大きく、また、加熱ベルトの熱膨張係数は比較的小さい。
また、加熱ローラの電源が切られてベルト温度が低温状態となっている画像形成装置の電源オフ状態から電源がオンされたり、スリープモード(節電モード)から画像形成指令が発せられると、ベルト加熱動作とベルト回転動作がほぼ同時にスタートするようになっている。
特許第3711717号公報。
ところで、画像形成動作で加熱ベルトが加熱された後、画像形成装置が前述のモードに設定されると、加熱ベルトおよび加熱ローラが冷却される。このとき、加熱ローラの軸方向の熱収縮量が加熱ベルトの幅方向の熱収縮量より大きくなる。すると、図7に示すように加熱ローラaのガイドリングbが加熱ベルトcのベルト端縁dを力Ftで強く押す。その場合、加熱ベルトcの幅方向中央部分は加熱ローラ(不図示)との摩擦で容易に幅方向にずれることができない。このため、加熱ベルトcの端部(ベルト端縁のベルト幅方向近傍領域)に大きなストレスが加わり、加熱ベルトcにベルト幅方向にいくつかのしわ(凹凸の波打ち)eが生じる。
そして、このしわeが発生した状態で、画像形成指令が発せられると、前述のようにベルト加熱動作とベルト回転動作がほぼ同時にスタートする。すると、加熱ローラaへ進入するベルト部分の端縁dがガイドリングbにより連続して幅方向に押されかつしわeも移動していくため、隣接する凹部が重なって加熱ベルトcにクラックが生じる。
本発明の目的は、画像形成動作時のベルト制御温度より低いベルト温度低温状態から画像形成動作のための復帰時に、加熱ベルトのクラックの発生を抑制することのできる定着
装置および画像形成装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明の定着装置によれば、電源オフ状態時やスリープモード(節電モード)時等における、加熱ローラの電源が切られた加熱ベルトのベルト温度低温状態から、画像形成動作のための加熱ベルトの復帰時に、加熱ベルトの加熱制御および回転制御に対して2つのモードが設定される。第1モードは、加熱ベルトの加熱と加熱ベルトの回転停止との組合せモードである。また、第2モードは加熱ベルトの加熱と加熱ベルトの回転との組合せモードである。その場合、モード移行基準温度およびモード移行基準加熱時間は、第1モードによる加熱ベルトの制御開始時の加熱ベルトの温度に基づいて設定される。
したがって、加熱ベルトの復帰時には、まず第1モードの設定により加熱ベルトを加熱するが、この加熱ベルトを回転しない。次に、加熱ベルトの表面温度がモード移行基準温度に上昇したとき、第2モードの設定により、加熱ベルトの加熱を続け、かつ加熱ベルトを回転する。このとき、加熱ベルトのしわが消滅している。
その場合、第1モードによる加熱ベルトの制御開始時に、加熱ベルトの温度が高いと(例えば、35℃以上の高温環境下で画像形成装置1が使用されるとき、あるいは、画像形成動作が終了してスリープモードに移行する際における加熱ベルトの温度の低下中に、スリープモードが解除されたとき等)、加熱ベルトに生じるしわが消滅する前に第2モードが開始される可能性がある。しかし、本発明ではモード移行基準温度を第1モードによる加熱ベルトの制御開始時の加熱ベルトの温度に基づいて設定していることから、加熱ベルトが十分に加熱される。これにより、第1モードによる加熱ベルトの制御開始時に加熱ベルトの温度が高くても、加熱ベルトのしわを確実に消滅させてから、第2モードによる加熱ベルトの加熱および回転を行うことができる。
また、逆に第1モードによる加熱ベルトの制御開始時に、加熱ベルトの温度が低いと(例えば、10℃以下の低温環境下で画像形成装置1が使用されるとき等)、第2モードが開始される時点で、加熱ベルトに温度差が生じる。すなわち、加熱ローラに巻き掛けられている加熱ベルトの高温部分と加熱ローラに巻き掛けられていない加熱ベルトの低温部分との間に大きな温度差が生じる。この大きな温度差により、加熱ベルトの熱破壊、加熱ベルト高温部の端部破損、あるいは加熱ベルトの幅方向中央部の凹変形の弊害が生じる。しかし、モード移行基準温度を第1モードによる加熱ベルトの制御開始時の加熱ベルトの温度に基づいて設定することで、加熱ローラが十分に加熱される。これにより、第1モードによる加熱ベルトの制御開始時に加熱ベルトの温度が低くても、これらの弊害を生じることなく、第2モードによる加熱ベルトの加熱および回転を行うことができる。
したがって、加熱ローラへ進入してきた加熱ベルトの片寄りを片寄り防止手段により抑制することができる。しかも、画像形成装置の使用環境に関係なく、片寄り防止手段が加熱ベルトのベルト部分の端縁を幅方向に押圧しても、加熱ベルトにしわが存在していないので、加熱ベルトにクラックが生じるのを防止できる。これにより、定着装置による加熱・加圧定着を長期にわたって良好に行うことができる。
特に、加熱ベルトの温度として、最も低下する位置の加熱ベルトの温度を用いることで、加熱ベルトのクラックの発生をより一層効果的に抑制することができる。
また、第1モードから第2モードへの移行に、加熱ベルトのモード移行基準加熱時間を用いることにより、加熱ベルトおよび加熱ローラの熱容量および加熱ローラのヒータのワット数が考慮される。これにより、加熱ベルトの制御をより高精度に行うことができる。
一方、本発明の定着装置を備える画像形成装置によれば、加熱・加圧定着を良好に行う
ことができるので、高画質の画像形成を長期にわたって行うことができるようになる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例の画像形成装置1は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の画像形成ステーション2Y,2M,2C,2Kを備えている。また、無端状の中間転写ベルト3が、図1において反時計回りに回転可能に設けられている。各画像形成ステーション2Y,2M,2C,2Kは中間転写ベルト3のこれらに対
向する部分の移動方向に沿ってタンデムに配置されている、なお、各色の画像形成ステーションの配置順は任意であるが、以下の説明では、図1に示す配置順で説明する。そして、これらの画像形成ステーション2Y,2M,2C,2Kは、それぞれ対応する色のトナー
像を転写媒体である転写ベルト3上に転写する。
画像形成ステーション2Kの近傍には、転写装置4が設けられている。この転写装置4は転写ベルト3上のトナー像を、紙等の転写材の転写材収納装置5から搬送されてくる転写材(不図示)に転写する。更に、転写装置4の近傍には、定着装置6が設けられている。この定着装置6は転写材上のトナー像を、例えば加熱加圧定着等により定着する。このように画像が形成された転写材は、排転写材トレイ7に収納される。なお、この画像形成装置1において、各画像形成ステーション2Y,2M,2C,2K、中間転写ベルト3、転
写装置4、転写材収納装置5、定着装置6、および排転写材トレイ7の詳細な構成および詳細な作動は従来公知であり、例えば前述の特許文献1あるいは特開2008−15164号公報(この公開公報に記載の定着装置は加圧ベルトの点で相違する)等を参照すれば普通に理解できるので、それらの詳細な説明は省略する。
図2に示すように、定着装置6は無端状の加熱ベルト8と加圧ローラ9とを備えている。加熱ベルト8は、従来と同様にモータ等(不図示)の駆動手段により駆動力が伝達される定着ローラ10と加熱ローラ11との間に掛け渡されている。その場合、加熱ベルト8は、張力付与スプリング12のばね力Ftにより所定の張力が付与されている。加熱ローラ11は円筒状に形成されており、内部にハロゲンヒータランプ等のヒータ13が配設されている。そして、ヒータ13の電源(不図示)をオンすることで、ヒータ13が発生した熱で、加熱ベルト8が加熱ローラ11を介して加熱される。
また、加圧ローラ9は定着ローラ10に掛けられた加熱ベルト8に、加圧スプリング14のばね力Fpによる所定の押圧力で押圧されている。その場合、定着ローラ10および加熱ベルト8が加圧ローラ9より柔らかく形成されているので、加圧ローラ9と加熱ベルト8とのニップ部(圧接部)は定着ローラ10および加熱ベルト8が凹む形状となる。そして、回転方向αに回転しかつ加熱された加熱ベルト8と加圧ローラ9とのップ部を、トナー像が転写された転写材が加熱かつ挟圧されて通過することで、トナー像が転写材に定着される。
図3(a)ないし(d)に示すように、一端縁にガイド面15aを有するガイドリング15(本発明の片寄り防止手段に相当)が加熱ローラ11に設けられる。このガイドリング15は加熱ローラ11の外周面に嵌合されて、そのガイド面15aが加熱ベルト8の端縁に当接して加熱ベルト8の片寄りを防止する。また、加熱ローラ11の外周面には、断熱ブッシュ16がガイドリング15のガイド面15aと反対側の端縁に当接するようにして嵌合される。更に、断熱ブッシュ16のガイドリング15と反対側の端縁が、加熱ローラ11に固定された抜け止めリング17によって軸方向に固定されている、これにより、ガイドリング15および断熱ブッシュ16が加熱ローラ11に対して軸方向に位置決めされている。そして、断熱ブッシュ16が軸受18を介して定着装置6のフレーム(不図示
)に回転可能にかつ張力付与スプリング12のばね力Ftの作用線に沿う方向に移動可能に支持される。
なお、図3(a)ないし(d)には加熱ローラ11の一端側のガイドリング15のみが図示されているが、加熱ローラ11の他端側にも同じガイドリング15が設けられている。その場合、加熱ローラ11の他端側のガイドリング15は、加熱ローラ11の軸方向の中心を通りかつこの軸方向と直交する直線(不図示)に関し対称に設けられる。また、図示しないが定着ローラ10は軸受を介して定着装置6のフレームに回転可能に支持される。更に、図示しないが加圧ローラ9は軸受を介して定着装置6のフレームに回転可能にかつ加圧スプリング14のばね力Fpの作用線に沿う方向に移動可能に支持される。
第1ベルト温度検出装置(例えば、サーミスタ等)19が、加熱ローラ11の軸方向の略中央でかつ加熱ローラ11に掛けられた加熱ベルト8に接触または近接して設けられている。この第1ベルト温度検出装置19は、加熱ベルト8のこの部分の表面温度を検出して画像形成装置の制御装置(不図示)に送る。そして、制御装置は第1ベルト温度検出装置19の検出した加熱ベルト8の温度に基づいてヒータ13の通電をオン・オフ制御することで、画像形成動作時に加熱ベルト8の温度を所望の温度に維持する。また、第1ベルト温度検出装置19の検出した加熱ベルト8の温度に基づいて、後述する第1モードから第2モードへの移行を制御してもよい。
また、第2ベルト温度検出装置(例えば、サーミスタ等)20が、加熱ローラ11の軸方向端部側でかつ加熱ローラ11に掛けられた加熱ベルト8の掛け渡し開始位置βより手前の加熱ベルト8に接触または近接して設けられている。この第2ベルト温度検出装置20は、加熱ベルト8のこの部分の表面温度を検出して画像形成装置の制御装置(不図示)に送る。制御装置は、第2ベルト温度検出装置20の検出した加熱ベルト8の温度に基づいて、後述する第1モードから第2モードへの移行を制御する。なお、第1ベルト温度検出装置19と第2ベルト温度検出装置20は、加熱ベルト8の回転方向に対して同位相となる位置に配置してもよい。また、制御装置は、第2ベルト温度検出装置20の検出した加熱ベルト8の温度に基づいてヒータ13の通電をオン・オフ制御してもよい。つまり、第1ベルト温度制御装置10と第2ベルト温度検出装置20で、加熱ローラ11に掛け渡された側の加熱ベルト8の温度が最も低くなる位置の温度を検出する。
更に、第3ベルト温度検出装置(例えば、サーモスタット等)21が加熱ベルト8に近接して設けられ、加熱ベルト8の表面温度を検出する。そして、第3ベルト温度検出装置21は加熱ベルト8の温度(つまり、加熱ローラ11およびヒータ13の温度)が予期せぬ事態により異常に高温になったとき、ヒータ13の電源をオフにする。これにより、加熱ベルト8の温度(つまり、加熱ローラ11およびヒータ13の温度)の異常上昇による弊害(加熱ローラ11や加熱ベルト8の高温破壊等)が防止されている。
更に、この例の定着装置6では、加熱ベルト8の電源が切られかつ加熱ベルト8の回転が停止されて(加熱ベルト8の非加熱時および非回転時の)ベルト温度低温状態となる電源オフ状態やスリープモードから画像形成のための復帰時に、加熱ベルト8のベルト加熱動作とベルト回転動作の制御に関して次の2つの第1および第2モードが設定されている。すなわち、第1モードは加熱ローラ11の加熱と定着ローラ10の駆動停止(つまり、加熱ベルト8の回転停止)との組合せモードである。第2モードは加熱ローラ11の加熱と定着ローラ10の駆動(つまり、加熱ベルト8の回転)との組合せモードである。
そして、前述の電源オフ状態やスリープモードからの復帰時に、画像形成装置1の制御装置は、まず加熱ローラ11の加熱制御と駆動手段による加熱ベルト8の駆動制御とを第1モードにより実行する。すなわち、加熱ローラ11が加熱され、また加熱ベルト8が駆
動停止される。その後、制御装置は、これらの制御を第1モードから第2モードに移行して第2モードにより実行する。すなわち、加熱ローラ11の加熱が継続され、また加熱ベルト8が駆動される。その場合、制御装置は、第2ベルト温度検出装置20によって検出された、加熱ローラ11に掛け渡された側の加熱ベルト8の表面温度に基づいて、第1モードから第2モードへの移行を実行する。
このとき、第1モードから第2モードへの移行温度(つまり、加熱ベルト8が回転するモード移行基準温度Tbs(℃)は、次の数5(つまり、数6)および数7を満足するように設定される。このモード移行基準温度Tbsは、電源オフ状態やスリープモードによりベルト温度低温状態になって発生した加熱ベルト8のしわが消えるまたはほぼ消える加熱ベルト8の温度である。
Figure 2009237181
数5をモード移行基準温度Tbsについて変形すると、
Figure 2009237181
Figure 2009237181
数5において、モード移行基準温度Tbsは、次のように決定される。すなわち、電源オフ状態時やスリープモード時に低温状態になると、前述のように加熱ローラ11の軸方向の収縮量が加熱ベルト8の幅方向の収縮量より大きいことから、図4(a)に示す加熱ベルト8にある数の凹部8aによるしわが生じる。このとき、加熱ベルト8と加熱ローラ11との温度はほぼ同じになっている。この状態で、画像形成指令等により定着装置6が電源オフ状態やスリープモードから復帰すると、加熱ローラ11が加熱される。これにより、第1モードにより加熱ベルト8は加熱されてその温度が上昇する。このとき、加熱ローラ11が加熱ベルト8より先に熱せられるので、第1モードでは加熱ローラ11の温度が加熱ベルト8の温度(つまり、第2ベルト温度検出装置20が検出した加熱ベルト8の温度)より高くなる。その場合、これらの温度測定の実験結果、第1モードでは加熱ローラ11の温度が加熱ベルト8の温度の約2倍となる結果となった。
そこで、加熱ベルト8の温度がモード移行基準温度Tbsになったときは、加熱ローラ11の温度はこのモード移行基準温度Tbsの約2倍になっていると想定される。そして、このように加熱ベルト8の温度がモード移行基準温度Tbsになったときは、加熱ローラ11の軸方向の伸張量が加熱ベルト8の幅方向の伸張量より大きいことから、図4(b)に示す加熱ベルト8の凹部8aによるしわが消滅する。すなわち、モード移行基準温度Tbsは第1モード開始時の加熱ベルト8の温度に基づいて設定されて、第1モードでの加熱ローラ11の加熱により加熱ベルト8の凹部8aによるしわが消滅する温度である。
また数7において、モード移行基準温度Tbsはベルト破壊温度T0(℃)より低く設定
される。このベルト破壊温度T0(℃)は測定値で与えられる。すなわち、定着装置6に
用いられる加熱ベルト8、定着ローラ10、および加熱ローラ11を用いて想定される温度領域を含む温度範囲でベルト熱破壊実験を行うことで、ベルト破壊温度T0(℃)が決
定される。具体的な一例としては、定着装置6を単独でまたはこの定着装置6を画像形成装置1内に、温度調整可能な状態にセットする。そして、加熱ベルト8は回転させないで、ヒータ13の電源オフ状態時やスリープモード(節電モード)時からの復帰時と同様の制御で加熱ローラ11を加熱する。そして、加熱ベルト8と加熱ローラ11との接触部と非接触部との境界付近(図2に示す当接開始位置βおよび当接終了位置γ付近)で、加熱ベルト8が変形し始めたことを目視で確認したときの加熱ベルト8の温度をベルト破壊温度(熱破壊温度)T0(℃)とする。
図5は、画像形成のための加熱ベルトを制御する制御装置のブロック図である。
図5に示すように、画像形成装置1の制御装置22は、記憶手段23、第2モード移行制御演算手段24、比較手段25、第1および第2モード選択手段26、加熱ベルト制御手段27、および画像形成復帰信号判別手段31を備えている。記憶手段23はデータ入力手段28に接続されている。そして、工員やサービスマン等の操作者がデータ入力手段28を操作することで、各データが記憶手段23に入力されて記憶される。各データは、画像形成装置1の定着装置6における加熱ベルト8の幅(加熱ローラ11の両端部のガイドリング15のガイド面15a間の距離)L(mm)、画像形成動作時の加熱ベルト8のベルト制御温度Tb(℃)、第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時の加熱ベルト8
の温度Tr(℃)、第1モードから第2モードへの移行時の加熱ベルト8のモード移行基
準温度Tbs(℃)、加熱ベルト8の破壊温度T0(℃)、加熱ローラ11の線膨張係数αhr(1/℃)、および加熱ベルト8の線膨張係数αb(1/℃)である。また、記憶手段23は、前述の第1および第2モードにおける加熱ベルト8の制御内容が記憶される。
第2モード移行制御演算手段24は、数6の左辺における温度を演算する。そして、第2モード移行制御演算手段24は演算して得られた値またはこの値より若干大きな値を、この定着装置6におけるモード移行基準温度Tbs(℃)として設定して記憶手段23に記憶させる。
比較手段25には第1ベルト温度検出装置19と第2ベルト温度検出装置20が接続される。この比較手段25は、第1ベルト温度検出装置19と第2ベルト温度検出装置20で検出された加熱ベルト8の検出ベルト温度(℃)のいずれか低い方と記憶手段23の第2モード移行時のモード移行基準温度Tbs(℃)とを比較する。そして、比較手段25は、検出ベルト温度(℃)がモード移行基準温度Tbs(℃)以上になったと判断したとき、モード切換信号を第1および第2モード選択手段26に出力する。
第1および第2モード選択手段26には、画像形成復帰手段29が接続される。この画像形成復帰手段29は、画像形成装置1の操作盤に設けられて画像形成のために例えばユーザーが操作することで、画像形成装置1を電源オフ状態やスリープモードから復帰させる形成復帰信号を第1および第2モード選択手段26に出力する。このとき、電源オフ状
態やスリープモードにより加熱ベルト8がモード移行基準温度Tbs(℃)より低い低温状態になっている。したがって、第1および第2モード選択手段26は、この形成復帰信号により記憶手段23の第1モードを選択してこの第1モードの制御内容を加熱ベルト制御手段27に出力する。すると、加熱ベルト制御手段27は第1モードの制御内容にしたがい、加熱ローラ11(つまり、加熱ベルト8)の加熱を行うとともに、加熱ベルト8の駆動を停止状態に保持する。
また、画像形成復帰手段29からの画像形成復帰信号は、同時に画像形成復帰信号判別手段31にも入力される。この画像形成復帰信号の入力により、画像形成復帰信号判別手段31は、第1ベルト温度検出装置19と第2ベルト温度検出装置20からの加熱ベルト8の検出温度のいずれか低い方を記憶手段23に記憶させる。すなわち、記憶手段23は第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時の加熱ベルト8の温度を記憶する。そして、前述のように、第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時の加熱ベルト8の温度Tr
℃)を用いて第2モード移行制御演算手段24により演算し、得られた値に基づいてモード移行基準温度Tbs(℃)が設定される。
また、第1モードにおける加熱ローラ11の加熱により加熱ベルト8のベルト温度が上昇する。ベルト温度を検出して比較手段25に出力する。そして、比較手段25は第1ベルト温度検出装置19と第2ベルト温度検出装置20からの検出ベルト温度が記憶手段23からのモード移行基準温度Tbs(℃)以上になったと判断したとき、モード切換信号を第1および第2モード選択手段26にモード切換信号を出力する。すると、第1および第2モード選択手段26は、このモード切換信号により記憶手段23の第2モードを選択してこの第2モードの制御内容を加熱ベルト制御手段27に出力する。すると、加熱ベルト制御手段27は第2モードの制御内容にしたがい、加熱ローラ11(つまり、加熱ベルト8)の加熱を継続して行うとともに、駆動手段により定着ローラ10を駆動して加熱ベルト8を回転する。このときには、加熱ローラ11および加熱ベルト8の各温度が、数6および7を満たすモード移行基準温度Tbs(℃)になっているため、図4(a)に示す加熱ベルト8に生じていたしわが図4(b)に示すように消滅している。したがって、加熱ベルト8が回転しても、しわの重なりによるクラックが防止されて、加熱ベルト8がスムーズに回転する。
また、第2モードによる加熱ベルト8の加熱の継続で加熱ベルト8のベルト温度が上昇する。しかし、モード移行基準温度Tbs(℃)は加熱ベルト8が熱破壊する予め測定された破壊温度T0(℃)より低いことから、第2モードに移行して加熱ベルト8が回転する
ときは、加熱ベルト8が破壊することはない。
このように、この例の定着装置6によれば、電源オフ状態時やスリープモード(節電モード)時等における、加熱ローラ11の電源が切られた加熱ベルト8のベルト温度低温状態から、画像形成動作のための加熱ベルト8の復帰時に、加熱ベルト8の加熱制御および回転制御に対して2つのモードが設定される。第1モードは、加熱ベルト8の加熱と加熱ベルト8の回転停止との組合せモードである。また、第2モードは加熱ベルト8の加熱と加熱ベルト8の回転との組合せモードである。その場合、モード移行基準温度Tbs(℃)は、第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時の加熱ベルト8の温度に基づいて設定される。
したがって、加熱ベルト8の復帰時には、まず第1モードの設定により加熱ベルト8を加熱するが、この加熱ベルト8を回転しない。次に、加熱ローラ11の加熱により加熱ベルト8の表面温度が、第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時の加熱ベルト8の温度に基づいて設定されたモード移行基準温度Tbs(℃)に上昇したとき、第2モードの設定により、加熱ベルト8の加熱を続け、かつ加熱ベルト8を回転する。このとき、加熱ベル
ト8のしわが消滅している。
その場合、第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時に、加熱ベルト8の温度が高いと(例えば、35℃以上の高温環境下で画像形成装置1が使用されるとき、あるいは、画像形成動作が終了してスリープモードに移行する際における加熱ベルト8の温度の低下中に、スリープモードが解除されたとき等)、加熱ベルト8に生じるしわが消滅する前に第2モードが開始される可能性がある。しかし、この例ではモード移行基準温度Tbs(℃)を第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時の加熱ベルト8の温度に基づいて設定していることから、加熱ベルト8が十分に加熱される。これにより、第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時に加熱ベルト8の温度が高くても、加熱ベルト8のしわを確実に消滅させてから、第2モードによる加熱ベルト8の加熱および回転を行うことができる。
また、逆に第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時に、加熱ベルト8の温度が低いと(例えば、10℃以下の低温環境下で画像形成装置1が使用されるとき等)、第2モードが開始される時点で、加熱ベルト8に温度差が生じる。すなわち、加熱ローラ11に巻き掛けられている加熱ベルト8の高温部分と加熱ローラ11に巻き掛けられていない加熱ベルトの低温部分との間に大きな温度差が生じる。この大きな温度差により、加熱ベルト8の熱破壊、加熱ベルト8の高温部の端部破損、あるいは加熱ベルト8の幅方向中央部の凹変形の弊害が生じる。しかし、モード移行基準温度Tbs(℃)を第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時の加熱ベルト8の温度に基づいて設定することで、加熱ローラ11が十分に加熱される。これにより、第1モードによる加熱ベルト8の制御開始時に加熱ベルト8の温度が低くても、これらの弊害を生じることなく、第2モードによる加熱ベルト8の加熱および回転を行うことができる。
したがって、加熱ローラ11へ進入してきた加熱ベルト8の片寄りをガイドリング15により抑制することができる。しかも、画像形成装置1の使用環境に関係なく、ガイドリング15が加熱ベルト8のベルト部分の端縁を幅方向に押圧しても、加熱ベルト8にしわが存在していないので、加熱ベルト8にクラックが生じるのを防止できる。これにより、定着装置6による加熱・加圧定着を長期にわたって良好に行うことができる。
また、この例の定着装置6を備える画像形成装置1によれば、加熱・加圧定着を良好に行うことができるので、高画質の画像形成を長期にわたって行うことができるようになる。
次に、この例の定着装置6の具体例について説明する。
加熱ベルト8の幅および加熱ローラ11の両端部のガイドリング15間の距離L(mm)を310mmに設定する。画像形成動作時のベルト制御温度Tb(℃)を155℃に設
定する。低温状態にある第1モード開始時の加熱ベルト8の温度Tr(℃)を20℃に設
定する。加熱ローラ11の線膨張係数αhr(1/℃)を0.000024/℃に設定し、
および加熱ベルト8の線膨張係数αb(1/℃)を0.000015/℃に設定する。したがって、第1モードから第2モードへの移行時の加熱ベルト8のモード移行基準温度Tbs(℃)は、Tbs≧56.8℃となる。したがって、この例の場合には、モード移行基準温
度Tbs(℃)は56.8℃以上で、かつ測定された破壊温度T0℃より低い温度に設定すればよい。
次に、本発明の定着装置の実施の形態の他の例について説明する。
前述の実施の形態の定着装置6では、第1モードから第2モードへの移行をモード移行基準温度Tbs(℃)に基づいて制御している。これに対して、この例の実施の形態の定着装置6では、第1モードから第2モードへの移行を加熱ベルト8を加熱するモード移行基準加熱時間tbs(sec)に基づいて制御している。
すなわち、第1モードから第2モードへの移行に必要な加熱ベルト8のモード移行基準加熱時間tbs(sec)は、数8を満足するように設定される。このモード移行基準加熱時間tbs(sec)は、電源オフ状態やスリープモードによりベルト温度低温状態になって発生した加熱ベルト8のしわが消えるまたはほぼ消える加熱ベルト8の加熱時間である。このモード移行基準加熱時間tbs(sec)を求めるためには、モード移行基準温度Tbs(℃)に加えて、加熱ベルト8および加熱ローラ11の熱容量Chr(KJ/K)とヒータ13のヒータワット数W(J/sec)とが用いられる。このように、モード移行基準加熱時間tbs(sec)を用いる理由は、加熱ベルト8および加熱ローラ11の熱容量Chr(KJ/K)およびヒータ13のヒータワット数W(J/sec)を考慮することで、加熱ベルト8の制御がより高精度に行われるためである。
Figure 2009237181
このモード移行基準加熱時間tbs(sec)を用いる加熱ベルト8の制御は、図6に示す制御装置22によって行われる。その場合、タイマー30が設けられている。このタイマー30は、前述の復帰時に、画像形成復帰手段29の操作信号が入力される。そして、タイマー30はこの操作信号の入力により時間を計測開始し、計測した時間を比較手段25に出力する。また、前述の例と同様に画像形成復帰手段29の操作信号が第1および第2モード選択手段26に切換信号に入力される。したがって、前述の例と同様に第1モードによる加熱ベルト8の制御が開始される。
また、制御装置22の記憶手段23には、加熱ベルト8および加熱ローラ11の熱容量Chr(KJ/K)とヒータ13のヒータワット数W(J/sec)も記憶される。第2モード移行制御演算手段24は、数2に基づいてモード移行基準温度Tbs(℃)を演算するとともに、数8の右辺の時間を演算する。更に、数8の右辺の求めた時間またはこの時間より若干長い時間がモード移行基準時間tbs(sec)として設定されて、記憶手段23に記憶される。そして、タイマー30で計測された時間がモード移行基準時間tbs(sec)になったとき、比較手段25は第1および第2モード選択手段26に切換信号を出力する。以後、前述の例と同じように第2モードにより加熱ベルト8の制御が行われる。
更に、このモード移行基準加熱時間tbs(sec)を用いた加熱ベルト8の制御にも、前述の例のベルト破壊温度T0(℃)が用いられる。この例の定着装置6、制御装置22
および画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は、前述の例と同じである。
なお、本発明では、中間転写媒体を無端状の中間転写ベルト3の他、円筒状ドラムで形成することもできる。また、本発明は、加熱ベルト8を有する定着装置6であれば、中間転写媒体を有さないは画像形成装置をはじめ、どのような画像形成装置1にも適用することができる。要は、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の変更が可能である。
本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。 図1に示す例の定着装置を模式的に示す図である。 (a)は定着装置の部分正面図、(b)は右側面図、(c)は(b)におけるIIIC−IIIC線に沿う断面図、(d)は部分上面図である。 (a)は非加熱時および非回転時の加熱ベルトの状態を示す図、(b)は第1モードによる加熱後の加熱ベルトの状態を示す図である。 図2に示す例の定着装置の制御装置の一例を示すブロック図である。 図2に示す例の定着装置の制御装置の他の例を示すブロック図である。 従来の加熱ベルトの問題を説明する図である。
符号の説明
1…画像形成装置、2Y,2M,2C,2K…各色の画像形成ステーション、6…定着装置
、8…加熱ベルト、9…加圧ローラ、10…定着ローラ、11…加熱ローラ、12…張力付与スプリング、13…ヒータ、14…加圧スプリング、15…ガイドリング、19…第1ベルト温度検出装置、20…第2ベルト温度検出装置、21…第3ベルト温度検出装置、22…制御装置、23…記憶手段、24…第2モード移行制御演算手段、25…比較手段、26…第1および第2モード選択手段、27…加熱ベルト制御手段、29…画像形成復帰手段、30…タイマー、31…画像形成復帰信号判別手段

Claims (8)

  1. 加熱ローラと、定着ローラと、前記加熱ローラと前記定着ローラとに掛け渡されて前記加熱ローラにより加熱されかつ駆動手段により回転されることで転写材のトナー像を定着する加熱ベルトと、前記加熱ローラに設けられた前記加熱ベルトの片寄り防止手段とを少なくとも備え、
    前記加熱ベルトの加熱と前記加熱ベルトの回転停止との組合せモードである第1モードと、前記加熱ベルトの加熱と前記加熱ベルトの回転との組合せモードである第2モードとが設定されており、
    前記加熱ベルトの非加熱時および非回転時から画像形成動作のための前記加熱ベルトの復帰時に前記第1モードにより前記加熱ベルトが制御された後、前記第1モードから移行した前記第2モードにより前記加熱ベルトが制御されるようになっており、
    前記第1モードによる前記加熱ベルトの制御開始時の前記加熱ベルトの温度に基づいてモード移行基準温度が設定され、前記加熱ベルトの温度が前記モード移行基準温度以上になったとき、前記第1モードから前記第2モードへの移行開始が行われることを特徴とする定着装置。
  2. 前記モード移行基準温度は、
    Figure 2009237181
    で規定された温度であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記モード移行基準温度は、更に
    Figure 2009237181
    で規定された温度であることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記加熱ベルトの温度は、加熱ローラに掛け渡された側の加熱ベルトの温度が最も低くなる位置の温度であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載の定着装置。
  5. 静電潜像を担持する潜像担持体と、前記潜像担持体の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、前記潜像担持体のトナー像を転写材に転写する転写装置と、前記転写材のトナー像を定着する定着装置とを少なくとも備え、
    前記定着装置は、請求項1ないし4のいずれか1に記載の定着装置であり、
    更に、前記加熱ベルトの温度を検出するベルト温度検出装置と、前記加熱ローラによる前記加熱ベルトの加熱および駆動手段による前記加熱ベルトの回転をそれぞれ制御する制
    御装置とを少なくとも備え、
    前記制御装置は、前記第1モードと前記第2モードとを選択する第1および第2モード選択手段と、前記第1および第2モードのうち、前記第1および第2モード選択手段によって選択されたモードで前記加熱ベルトの加熱および回転をそれぞれ制御する加熱ベルト制御手段とを少なくとも備え、
    前記第1および第2モード選択手段は、前記加熱ベルトの復帰時に前記第1モードにより前記加熱ベルトの加熱および回転をそれぞれ制御し、前記ベルト温度検出装置の前記加熱ベルトの温度が前記モード移行基準温度になったときに前記第1モードから前記第2モードに移行して前記第2モードにより前記加熱ベルトの加熱および回転をそれぞれ制御することを特徴とする画像形成装置。
  6. 加熱ローラと、定着ローラと、前記加熱ローラと前記定着ローラとに掛け渡されて前記加熱ローラにより加熱されかつ駆動手段により回転されることで転写材のトナー像を定着する加熱ベルトと、前記加熱ローラに設けられた前記加熱ベルトの片寄り防止手段とを少なくとも備え、
    前記加熱ベルトの加熱と前記加熱ベルトの回転停止との組合せモードである第1モードと、前記加熱ベルトの加熱と前記加熱ベルトの回転との組合せモードである第2モードとが設定されており、
    前記加熱ベルトの非加熱時および非回転時から画像形成動作のための前記加熱ベルトの復帰時に前記第1モードにより前記加熱ベルトが制御された後、前記第1モードから移行した前記第2モードにより前記加熱ベルトが制御されるようになっており、
    前記第1モードによる前記加熱ベルトの制御開始時の前記加熱ベルトの温度に基づいてモード移行基準温度が設定され、前記第1モードによる前記加熱ベルトの制御開始時からの時間が前記モード移行基準加熱時間以上になったとき、前記第1モードから前記第2モードへの移行開始が行われることを特徴とする定着装置。
  7. 前記モード移行基準加熱時間は、
    Figure 2009237181
    Figure 2009237181
    で規定された時間であることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 静電潜像を担持する潜像担持体と、前記潜像担持体の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、前記潜像担持体のトナー像を転写材に転写する転写装置と、前記転写材のトナー像を定着する定着装置とを少なくとも備え、
    前記定着装置は、請求項6または7に記載の定着装置であり、
    更に、時間を計測するタイマーと、前記加熱ローラによる前記加熱ベルトの加熱および駆動手段による前記加熱ベルトの回転をそれぞれ制御する制御装置とを少なくとも備え、
    前記タイマーは、前記加熱ベルトの復帰時から時間を計測するタイマーであり、
    前記制御装置は、前記第1モードと前記第2モードとを選択する第1および第2モード選択手段と、前記第1および第2モードのうち、前記第1および第2モード選択手段によって選択されたモードで前記加熱ベルトの加熱および回転をそれぞれ制御する加熱ベルト制御手段とを少なくとも備え、
    前記第1および第2モード選択手段は、前記加熱ベルトの復帰時に前記第1モードにより前記加熱ベルトの加熱および回転をそれぞれ制御し、前記タイマーの計測時間が前記モード移行基準加熱時間になったときに前記第1モードから前記第2モードに移行して前記第2モードにより前記加熱ベルトの加熱および回転をそれぞれ制御することを特徴とする画像形成装置。
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