JP2009234717A - クレーンの単索フックブロック格納装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 単索フックブロック15を伸縮ブーム1の下面に沿ったフック格納状態に格納するようにした単索フックブロック格納装置において、フック格納状態におけるフックブロックの格納高さを高い位置に位置させて格納できるようにした。
【解決手段】
伸縮ブーム1の先端部2における先端シーブ14aの先端側位置にウインチ装置5から引出されたワイヤロープ6をブーム基端側に折返して先端シーブ14aのシーブ溝17上部に導く先端折返しシーブ16を取付けると共に、フック格納ブラケット22の上部を先端シーブ14aを回転自在に軸支するシーブ軸3に軸支して構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】
伸縮ブーム1の先端部2における先端シーブ14aの先端側位置にウインチ装置5から引出されたワイヤロープ6をブーム基端側に折返して先端シーブ14aのシーブ溝17上部に導く先端折返しシーブ16を取付けると共に、フック格納ブラケット22の上部を先端シーブ14aを回転自在に軸支するシーブ軸3に軸支して構成した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、伸縮ブームの先端部から一本のワイヤロープで吊下げた軽荷重吊上作業用の単索フックブロックを、ブーム下面に沿ったフック格納状態に格納するための単索フックブロック格納装置に関するものである。
クレーンを用いた荷役作業の一つに、軽量の荷物を高速で吊上げる軽荷重吊上作業がある。当該軽荷重吊上作業は、軽量の荷物を吊上げる作業であるため、図7に示す如き一般的な重量物吊上作業に用いられる多数本掛けフックブロックc(伸縮ブームの先端部から複数本のワイヤロープで吊下げたフックブロック)ではなく、小型で軽量の一本のワイヤロープで吊下げた単索フックブロックd(図5参照)が使用されている。このため、当該単索フックブロックdは、多数本掛けフックブロックcと形状が大きく異なっているため、クレーンから多数本掛けフックブロックcを取外して交換して使用されるようになっている。
一方、この種の単索フックブロックdも、多数本掛けフックブロックcと同様に車輌走行時の振動でフックブロックdが揺動してブーム先端部を損傷させる場合があり、このような損傷を防止するために作業終了時にフックブロックdをブーム基端側に回動させてブーム下面に沿ったフック格納状態に格納するフックブロック格納装置aが取付けられていた(図6参照)。
当該フックブロック格納装置aは、図6に示す如く伸縮ブーム1の先端部2に設けたシーブ軸3に回転自在に軸支した先端シーブ4と、伸縮ブーム1の基端側に設けたウインチ装置5から引出したワイヤロープ6を当該先端シーブ4に掛廻してブーム先端部2から吊下げた単索フックブロックd、及びブーム先端部2の先端側下方に延出して設けた延出部7に上部8aを回動自在に軸支10し下端8bに前記フックブロックdの上面と当接するフック当接部9を備えたフック格納ブラケット8とを備え、単索フックブロックdの巻上げ動により当該フックブロックdがフック格納ブラケット8のフック当接部9に当接した後の更なる巻上げ動によりフック格納ブラケット8が支軸10を中心にブーム基端側fに回動してブーム下面に沿ったフック格納状態(図6図示状態)に格納するように構成している(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−270685号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたフックブロック格納装置aは、単索フックブロックdをブーム基端側に引上げる引上げ力を、フック格納ブラケット8の支軸10を回動中心とするワイヤロープ6の引込み力で得るようになっているため、フック格納ブラケット8の支軸10をワイヤロープ6の吊下げ点である先端シーブ4のシーブ溝4a上の位置(シーブ溝4aの下部位置)から所定量sだけ先端側下方に偏寄した位置に設けていた。このため、フック格納状態におけるフックブロックdの格納高さが、伸縮ブーム1の下面から大きく下方に偏寄hした低い位置(図6参照)となっていた。このようにフックブロックdの格納高さが低い場合には、伸縮ブーム1を車輌前方に旋回して格納したブーム前方格納の際に車輌走行時の前方視界が妨げられるという問題があり、従来のクレーンはフックブロックdを強めに巻取って図6に示す如く略水平状態に格納していた。しかしながら、フックブロックdを強めに巻取れば、この巻取りによって生じるワイヤロープ6の張力と、フック格納時にフックブロックdの重心位置Gが支軸10から大きく偏寄していることに起因する車輌走行時のフック上下動によって生じるワイヤロープ6の振動力(この振動力は、初期張力に応じて増大する)が加算された大きな力がワイヤロープ6に働き、ウインチ装置5から引出されたワイヤロープ6が多層に巻取られた下段のワイヤロープ間に食い込み、当該位置のワイヤロープ6が大きく損傷すると共に、ワイヤロープ6が食い込んだ分フックブロックdの格納位置が下がり前方視界の妨げ量が増加するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなしたものであり、先端シーブに対するワイヤロープの巻掛け方向を基端方向に変更することでフック格納ブラケットの支軸位置を高い位置とし、これによりフック格納時にフックブロックを弱めに巻取って基端下がり状態に格納しても従来の格納装置と同等以上の格納高さが得られるようにし、以ってブーム前方格納状態での車輌走行時の前方視界の確保と、ワイヤロープ張力の低減に伴う損傷の軽減によりワイヤロープの寿命向上を図れるようにしたクレーンの単索フックブロック格納装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、次の如き構成を有している。
すなわち、本発明の請求項1における単索フックブロック格納装置は、伸縮ブームの先端部に設けたシーブ軸に回転自在に軸支した先端シーブと、伸縮ブームの基端側に設けたウインチ装置から引出したワイヤロープを当該先端シーブに掛廻して吊下げた単索フックブロック、及び上部を伸縮ブームの先端部に回動自在に軸支し下端に単索フックブロックの上面と当接するフック当接部を備えたフック格納ブラケットとからなり、単索フックブロックを巻上げ動して当該フックブロックがフック格納ブラケットのフック当接部に当接した後の更なる巻上げ動でフック格納ブラケットと共にブーム基端側に回勤してブーム下面に沿ったフック格納状態に格納されるようにしたクレーンの単索フックブロック格納装置において、
伸縮ブームの先端部における先端シーブの先端側位置に前記ウインチ装置から引出したワイヤロープをブーム基端側に折返して先端シーブのシーブ溝上部に導く先端折返しシーブを取付けると共に、下端にフック当接部を備えた前記フック格納ブラケットの上部を前記先端シーブを軸支したシーブ軸、あるいはシーブ軸の近傍に設けた支軸に回動自在に軸支して構成している。
伸縮ブームの先端部における先端シーブの先端側位置に前記ウインチ装置から引出したワイヤロープをブーム基端側に折返して先端シーブのシーブ溝上部に導く先端折返しシーブを取付けると共に、下端にフック当接部を備えた前記フック格納ブラケットの上部を前記先端シーブを軸支したシーブ軸、あるいはシーブ軸の近傍に設けた支軸に回動自在に軸支して構成している。
このように構成した単索フックブロック格納装置によれば、ウインチ装置から引出したワイヤロープを伸縮ブームの先端部に設けた先端折返しシーブでブーム基端側に折返して先端シーブのシーブ溝上部に導くようにしたので、単索フックブロックは先端シーブのシーブ溝上部位置から当該ワイヤロープによって吊下げられるのである。一方、下端にフック当接部を備えたフック格納ブラケットの上部は、先端シーブを軸支したシーブ軸、あるいはシーブ軸の近傍に設けた支軸に回動自在に軸支されているので、先端シーブのシーブ溝上部から吊下げられた単索フックブロックが巻上げられて当該フックブロックの上面がフック当接部に当接すれば、当接後の更なる巻上げ動によりフック格納ブラケットが先端シーブを軸支したシーブ軸(あるいはシーブ軸の近傍に設けた支軸)を中心にブーム基端側に回動してブーム下面に沿ったフック格納状態(図1図示状態)に格納されるのである。そして、このフック格納時のフック格納ブラケットの引上げ力は、単索フックブロックの巻上げ力によるシーブ軸(あるいは支軸)を回動中心とし先端シーブのシーブ溝半径を腕長さとする回動力で得るようになっており、従来の格納装置と同等の引上げ力が得られるようになっている。
また、フック格納ブラケットの支軸位置を先端シーブを軸支したシーブ軸、あるいはシーブ軸の近傍に設けた支軸に設定したので、支軸位置をブーム先端部における先端シーブの先端側下方位置にした従来の格納装置に比し、フック格納状態におけるフックブロックの格納高さを高い位置(先端シーブの直径相当量だけ高い位置)にすることができるのである。このため、フック格納時にフックブロックの引込み力を弱めにして後端下がり状態に格納しても、従来の格納装置と同等以上の格納高さが得られるのである。これにより、ブーム前方格納状態における車輌走行時の前方視界が同等以上に確保できる他、ワイヤロープの引込み力を弱くした分ウインチ装置から引出したワイヤロープが多層に巻取られた下段のワイヤロープ間に食い込んでワイヤロープを損傷させることが少なくなり、ワイヤロープの寿命向上が図れるようになるのである。
また、請求項2における単索フックブロック格納装置は、フック格納ブラケットのフック当
接部に単索フックブロックを吊下げたワイヤロープを挿通するワイヤ挿通穴を設けたので、フック格納時に単索フックブロックがワイヤロープに案内されてフック当接部の適正な係合位置に格納されるようになるのである。
接部に単索フックブロックを吊下げたワイヤロープを挿通するワイヤ挿通穴を設けたので、フック格納時に単索フックブロックがワイヤロープに案内されてフック当接部の適正な係合位置に格納されるようになるのである。
以上の如く構成した本発明の単索フックブロック格納装置によれば、ウインチ装置から引出
したワイヤロープを伸縮ブームの先端部に設けた先端折返しシーブでブーム基端側に折返して先端シーブのシーブ溝上部に導くと共に、フック格納ブラケットの上部を先端シーブを軸支したシーブ軸、あるいはシーブ軸の近傍に設けた支軸に回動自在に軸支したので、フック格納状態におけるフックブロックの格納高さを従来の格納装置に比して高い位置に位置させることができ、これによりフック格納時にフックブロックの引込み力を弱めにして後端下がり状態に格納した場合でも従来と同等以上の格納高さが得られるようになるのである。これにより、車輌走行時の前方視界を同等以上に確保できる他、ワイヤロープの引込み力を弱くした分ワイヤロープの損傷が少なくなり寿命が向上するという効果が得られるのである。
したワイヤロープを伸縮ブームの先端部に設けた先端折返しシーブでブーム基端側に折返して先端シーブのシーブ溝上部に導くと共に、フック格納ブラケットの上部を先端シーブを軸支したシーブ軸、あるいはシーブ軸の近傍に設けた支軸に回動自在に軸支したので、フック格納状態におけるフックブロックの格納高さを従来の格納装置に比して高い位置に位置させることができ、これによりフック格納時にフックブロックの引込み力を弱めにして後端下がり状態に格納した場合でも従来と同等以上の格納高さが得られるようになるのである。これにより、車輌走行時の前方視界を同等以上に確保できる他、ワイヤロープの引込み力を弱くした分ワイヤロープの損傷が少なくなり寿命が向上するという効果が得られるのである。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図1ないし図4に基づき説明する。なお、以下の説明では、車載式クレーンとして一般的に用いられている伸縮ブーム1の先端部2に左右2枚の先端シーブを有し、当該2枚の先端シーブから多数本掛けフックブロックを吊下げて重量物の荷役作業が行えるようにした車載式クレーンを利用し、当該車載式クレーンに装備されている多数本掛けフックブロックを取外して単索フックブロックに交換することで軽荷重吊上作業を行えるようにした車載式クレーンを例に説明するものとする。このため、以下に説明する伸縮ブーム1は、ブーム先端部2に多数本掛けフックブロックを吊下げるための2枚の先端シーブを備えており、これら2枚の先端シーブのうちフックブロックを直接吊下げていない他方の先端シーブは、ワイヤロープの案内シーブとして機能するようになっている。
また、以下の説明では、単索フックブロック格納装置の構成を中心に説明するものとし、このため背景技術の説明の中で用いた1〜3及び5,6の各符号は、以下の説明でも同義のものとして援用して用いるものとする。
図2において、14a,14bは、伸縮ブーム1の先端部2に設けたシーブ軸3に回転自在に軸支した左右の先端シーブである。当該先端シーブ14a,14bは、この種の車載式クレーンに標準で装備されている多数本掛けフックブロックを吊下げ可能にするため左右に2枚取付けられており、軽荷重吊上作業を行うために当該多数本掛けフックブロックを取外して単索フックブロック15に交換した場合には、2枚の先端シーブ14a,14bのうち1枚の先端シーブ(この例の場合は、図3の右側に位置する先端シーブ14a)が単索フックブロック吊下げ用の先端シーブとして機能し、他方の先端シーブ(同、先端シーブ14b)はウインチ装置5から引出したワイヤロープ6を後述する先端折返しシーブに導くための案内シーブとして機能するようになっている。
16は、前記ウインチ装置5から引出したワイヤロープ6をブーム先端部2における先端シーブ14aの先端側位置でブーム基端側に折返して先端シーブ14aのシーブ溝17上部に導く先端折返しシーブである。当該先端折返しシーブ16は、上部18aに設けた軸穴19を前記シーブ軸3に外嵌して取外し可能に軸支した先端折返しシーブ取付ブラケット18の下端18bに立設したシーブ軸20に回転自在に軸支して取付けられている。当該先端折返しシーブ16は、伸縮ブーム1の先端から前方に突出しないよう先端折返しシーブ取付ブラケット18の下端18bに回転面が直立するよう取付けられている。このため、図1に示す如くブーム先端部2の下端から下方に突出した状態に取付けられている。このようなブーム先端部2下端からの下方への突出が許容できない場合には、ブーム先端部2前端からの前方突出量が増えるが先端折返しシーブ16を先下がり状態に傾斜させて配置するようにしてもよい。
当該先端折返しシーブ16は、このように構成したのでウインチ装置5から引出しブーム先端部2に軸支した案内シーブ14b(左側の先端シーブ14b)でブーム下方に案内したワイヤロープ6を、ブーム基端側に折返して先端シーブ14aのシーブ溝17上部に導き、当該位置から単索フックブロック15を吊下げるようになっている。21は、先端折返しシーブ取付ブラケット18がシーブ軸3廻りに回転するのを防止する廻止め金具である。
なお、先端折返しシーブ取付ブラケット18は、上部18aに設けた軸穴19をシーブ軸3に外嵌して取付けているため、ブーム先端部2から先端シーブ14a,14bを軸支しているシーブ軸3を引抜けば、先端折返しシーブ16と共に取外すことができるようになっている。また、多数本掛けフックブロックを格納するためのフックブロック格納装置(図示せず)を専用のフックブロック格納装置とし、単索フックブロック15を多数本掛けフックブロックに交換する際に同時にフックブロック格納装置も交換するように構成した場合には、同様にブーム先端部2からシーブ軸3を引抜いて交換することが可能になるのである。
22は、単索フックブロック15をブーム基端側に回動させてブーム下面に沿ったフック格納状態(図1図示状態)に格納するためのフック格納ブラケットである。当該フック格納ブラケット22は、前記先端折返しシーブ取付ブラケット18の両側に併設した左右の枠体22a,22aと、当該枠体22a,22aの下端に設けた単索フックブロック15の上面15aと当接するフック当接部を備えたフック当接板22bとで構成している。23,23は、左右の枠体22a,22aの上部に設けた軸穴であり、当該軸穴23,23を前記シーブ軸3に外嵌して軸支することで、シーブ軸3を中心に回動自在となるように取付けられている。また、フック当接板22bには、単索フックブロック15を吊下げたワイヤロープ6が挿通可能なワイヤ挿通穴24が設けられており、フック格納時にワイヤロープ6を案内して単索フックブロック15がフック当接板22bの所定の位置に係合するよう案内するようになっている。なお、この実施例では、フック格納ブラケット22の上部に設けた軸穴23,23をシーブ軸3に直接外嵌して取付け、当該シーブ軸3を中心に回動自在に軸支した例について説明したが、前記先端折返しシーブ取付ブラケット18のシーブ軸3近傍位置に支軸(図示せず)を取付け、当該支軸にフック格納ブラケット22の軸穴23,23を軸支して取付けるようにしてもよい。
以上の如く構成したフック格納ブラケット22は、単索フックブロック15の巻上げ動で当該フックブロック15がフック格納ブラケット22のフック当接板22bに当接し、当接後の更なる巻上げ動でフックブロック15が引上げられた際にフック格納ブラケット22がシーブ軸3中心にブーム基端側fに回動してブーム下面に沿ったフック格納状態(図1図示状態)に格納されるようになっている。そして、このフック格納ブラケット22の引上げ力は、単索フックブロックの巻上げ力によって生じるシーブ軸3を回転中心とし先端シーブ14aのシーブ溝半径rを腕長さとする引上げ力で得るようになっており、充分な力での引上げが可能になっている。
そして、この単索フックブロック15の格納は、フック格納ブラケット22がシーブ軸3、あるいはシーブ軸3の近傍位置に設けた支軸を中心にブーム基端側fに回動して行われるようになっているため、フック格納ブラケットの回動が先端シーブの先端側下方位置を中心に行われる従来の格納装置に比し先端シーブ14aの直径相当量だけ高い位置で行うことができるのである。このため、フック格納時にフックブロック15を弱めに引込み後端下がり状態に格納しても、従来の格納装置と同等以上の格納高さが得られるのである。これにより、ブーム前方格納状態における車輌走行時の前方視界を同等以上に確保できる他、ワイヤロープ6の引込み力を弱くした分ウインチ装置5から引出したワイヤロープ6が多層に巻取った下段のワイヤロープ間に食い込んでワイヤロープを損傷させることが少なくなり、ワイヤロープの寿命向上が図れるようになるのである。
また、フック格納ブラケット22の回動中心をシーブ軸3、あるいはシーブ軸3の近傍位置に設けた支軸に設定したため、フック格納時におけるフック格納ブラケット22のフック当接板22bに対するワイヤロープ6の位置関係が変化せず、従来のフックブロック格納装置aで必要であったフック格納時にワイヤロープ6がワイヤ挿通穴部で折曲がって損傷するのを防止するためのワイヤ挿通穴近傍に設けた案内ローラが不要となり、その分フック格納ブラケット22をコンパクトに構成することが可能になるのである。
25は、単索フックブロック15の荷物吊下げ用フック、26は単索フックブロック15の過巻き状態を検出する過巻き検出スイッチ、27は同検出スイッチの重錘である。
以上、実施例1として説明した単索フックブロック格納装置は、多数本掛けフックブロックを吊下げ可能な2枚の先端シーブ14a,14bを備えた伸縮ブーム1に適応した単索フックブロック格納装置について説明したが、実施例2で説明するものは2枚の先端シーブ14a,14bのうちの案内シーブとして機能させていた先端シーブ14bを取外して先端シーブ14aを1枚とした伸縮ブーム1、あるいは軽荷重吊上作業専用として1枚の先端シーブ14aのみを備えた伸縮ブーム1に適応した単索フックブロック格納装置について図4に基づき説明する。
前述した実施例1のものは、伸縮ブーム1の先端部2に設けた案内シーブ14b(左側の先端シーブ)でウインチ装置5から引出したワイヤロープ6をブーム下方に案内するように構成していたが、この実施例の単索フックブロック格納装置はウインチ装置5から引出したワイヤロープ6を直接ブーム先端部2に設けた先端折返しシーブ16′でブーム基端側に折返して先端シーブ14aのシーブ溝17上部に導くように構成している。このため、先端折返しシーブ16′が伸縮ブーム1の先端に略水平に取付けられた構成となり、伸縮ブーム1格納時のブーム縮小長さが大きくなる問題があるものの、実施例1に示した単索フックブロック格納装置と同様な使用が可能になるのである。
1 伸縮ブーム、
2 先端部、
3 シーブ軸、
5 ウインチ装置、
6 ワイヤロープ、
14a,14b 先端シーブ、
15 単索フックブロック、
16 先端折返しシーブ、
19 先端折返しシーブ取付けブラケット、
22 フック格納ブラケット、
2 先端部、
3 シーブ軸、
5 ウインチ装置、
6 ワイヤロープ、
14a,14b 先端シーブ、
15 単索フックブロック、
16 先端折返しシーブ、
19 先端折返しシーブ取付けブラケット、
22 フック格納ブラケット、
Claims (2)
- 伸縮ブームの先端部に設けたシーブ軸に回転自在に軸支した先端シーブと、伸縮ブームの基端側に設けたウインチ装置から引出したワイヤロープを当該先端シーブに掛廻して吊下げた単索フックブロック、及び上部を伸縮ブームの先端部に回動自在に軸支し下端に単索フックブロックの上面と当接するフック当接部を備えたフック格納ブラケットとからなり、単索フックブロックを巻上げ動して当該フックブロックがフック格納ブラケットのフック当接部に当接した後の更なる巻上げ動でフック格納ブラケットと共にブーム基端側に回動してブーム下面に沿ったフック格納状態に格納されるようにしたクレーンの単索フックブロック格納装置において、
伸縮ブームの先端部における前記先端シーブの先端側位置に前記ウインチ装置から引出したワイヤロープをブーム基端側に折返して先端シーブのシーブ溝上部に導く先端折返しシーブを取付けると共に、下端にフック当接部を備えた前記フック格納ブラケットの上部を前記先端シーブを軸支したシーブ軸、あるいはシーブ軸の近傍に設けた支軸に回動自在に軸支して構成したことを特徴とするクレーンの単索フックブロック格納装置。 - フック格納ブラケットのフック当接部に、単索フックブロックを吊下げたワイヤロープを挿通するワイヤ挿通穴を設けたことを特徴とする請求項1記載のクレーンの単索フックブロック格納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008082634A JP2009234717A (ja) | 2008-03-27 | 2008-03-27 | クレーンの単索フックブロック格納装置 |
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JP2008082634A JP2009234717A (ja) | 2008-03-27 | 2008-03-27 | クレーンの単索フックブロック格納装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009234717A true JP2009234717A (ja) | 2009-10-15 |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2009234717A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106495032A (zh) * | 2016-12-27 | 2017-03-15 | 三帕尔菲格特种车辆装备有限公司 | 收钩装置、起重臂和随车起重机 |
-
2008
- 2008-03-27 JP JP2008082634A patent/JP2009234717A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106495032A (zh) * | 2016-12-27 | 2017-03-15 | 三帕尔菲格特种车辆装备有限公司 | 收钩装置、起重臂和随车起重机 |
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