JP2009234589A - 包装展示兼用カートン - Google Patents

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line
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JP2008079646A
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Taiichiro Kobayashi
泰一郎 小林
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】中の商品が邪魔になることなく、展示状態に組み立てることができるようにした包装展示兼用カートンを提供する。
【解決手段】前板1、一対の側板2及び後板3により周壁が形成され、その両側板2に切目線12が設けられ、切目線の切断に伴いカートン上部を除去して商品を展示するようにした包装展示兼用カートンにおいて、カートン下部側の両側板2における上部に折目線15を基端とする傾斜片16が設けられ、切目線12を蛇行させることで傾斜片16の先端が波形状とされており、折目線15で内側に曲げるように傾けた傾斜片16の傾斜状態を維持するための補助罫線17が設けられている。傾斜片16を折目線15のところで内側に曲げるように傾けると、傾斜片16は折目線15と補助罫線17に生じる折くせの相乗作用によって内側に傾いた傾斜状態が維持され、商品は傾いた傾斜片16の先端縁にある波形のところに引っ掛かって保持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、板紙で作成されるカートンの技術分野に属し、詳しくは、商品を保管・搬送するために用いられ、開封後は中の商品を展示するために用いられる包装展示兼用カートンに関する。
一般に、個包装された複数の商品を収納する板紙製のカートンは、スーパーやコンビニエンスストアなどの店頭まで商品の運搬に使用されるが、商品が取り出されて棚に並べられた後はそのままゴミとして捨てられている。一方、開封後に商品をカートンに入れたままで陳列して展示するタイプの包装展示兼用カートンも利用されている。
このような包装展示兼用カートンとして、スティック包装や薄物パウチなどの偏平細長状の商品を複数立てて陳列するタイプとして特許文献1に記載のものがある。これは、前板、一対の側板及び後板により周壁が形成され、その両側板に切目線が設けられ、切目線の切断に伴いカートン上部を除去して商品を展示するようにしたカートンにおいて、両側板に折目線を基端とする折込片を設けた構成としたものである。そして、商品の展示状態でこの折込片を内側に折り込むことで、折込片が反発して商品を押圧するようにし、それによって商品が少なくなったときに倒れるのを防止するようにしている。さらに、切目線を蛇行させることで、折込片の先端縁を波形状とし、その波形状のところに引っ掛かることで商品の転倒をより確実に防止している。
特開2001−354237号公報
上記した包装展示兼用カートンは、周壁の上部を除去した部位に折込片を設けたことにより、その折込片の押圧によって商品の転倒が防止されるので、整然とした展示ができるという利点がある。しかしながら、商品を両サイドの折込片で保持するためには、これらの折込片をそれぞれ90度以上内側に無理矢理折り込む必要があることから、中の商品が邪魔になって組み立てにくいという問題がある。したがって、収納する商品の幅よりも広いスペースを取らなければならず、空間率の高いカートンにならざるを得ない欠点を持っている。商品を一旦取り出して折込片を内側に折り曲げることも考えられるが、取り出した商品をまた入れなければならず、店頭ではとても面倒なことで実際的ではない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、中の商品が邪魔になることなく、展示状態に組み立てることができるようにした包装展示兼用カートンを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、前板、一対の側板及び後板により周壁が形成され、その両側板に切目線が設けられ、切目線の切断に伴いカートン上部を除去して商品を展示するようにした包装展示兼用カートンであって、カートン下部側の両側板における上部に折目線を基端とする傾斜片が設けられ、切目線を蛇行させることで傾斜片の先端が波形状とされており、折目線で内側に曲げるように傾けた傾斜片の傾斜状態を維持するための補助罫線が設けられたことを特徴としている。
本発明の包装展示兼用カートンは、カートン上部を除去した後、傾斜片を折目線のところで内側に曲げるように傾けると、傾斜片は折目線と補助罫線に生じる折くせの相乗作用によって内側に傾いた傾斜状態が維持され、商品は傾いた傾斜片の先端縁にある波形のところに両サイドが引っ掛かって保持されるので、開封して傾斜片を内側に傾けて折くせを付けるだけでよく、中に商品が入ったままでも邪魔になることなく展示状態に組み立てることができる。したがって、空間率の高いカートンにする必要がなく、カートンブランクも小さくて済む。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係る包装展示兼用カートンの一例を示す斜視図、図2は図1に示す包装展示兼用カートンを組み立てるブランクの展開図である。
図2のブランクは、板紙を打ち抜いて形成されたもので、図示のように、前板1、側板2、後板3、側板2、糊代片4がこの順で横方向に連設されている。また、前板1と後板3の下辺にはそれぞれ底片5が、両側板2の下辺にはそれぞれ底板6が連設され、前板1と後板3の上辺にはそれぞれ折込板7が、一方の側板2の上辺には蓋板8が連設されており、蓋板8の先端には差込片9が連設されている。
このブランクには、後板3を横断するとともに両方の側板2に繋がり、各側板2では前下がりに伸びる帯状のジッパー10が設けられている。側板2でのジッパー10は、上側の連続したY字状の切込が連続した切目線11と下側の蛇行した切目線12とで構成されており、後板3でのジッパー10は、T字が向き合った形状の摘み用切込13を中央に有しており、この切込13を取っ掛かりとしてジッパー10の破断除去を開始することができるようになっている。また、前板1と糊代片4にはジッパー10下側の切目線12に繋がる切目線14が横断状態で設けられている。
側板2には、ジッパー10下側の切目線12に隣接して前下がりの折目線15が設けられており、切目線12と折目線15の間の部分が傾斜片16とされている。折目線15は、折曲げやすさを考慮して途中に切込のあるリード罫で構成してあり、その下方の一部が水平となって切目線12の先端部と交わっている。また、折目線15の上方先端部はジッパー10の切目線12より下方にあり、そこから水平方向に切目線12に向けて補助罫線17が設けられており、この補助罫線17もリード罫で構成されている。
図2のブランクを組み立てて図1に示す包装展示兼用カートンを形成するが、その手順は通常のカートンと同様である。まず、底板6の折返し部6aをそれぞれ底片5に貼り合わせるとともに、糊代片4を前板1に貼り合わせたサック貼り状態で折り畳む。そして、この折り畳んだブランクを起こすと、底板6の部分がオートロックされてカートンの底部が形成される。このように起函してから、個包装された複数個の商品を中に入れ、折込板7を折り込んでから、差込み片9をもう一方の側板2の内側面に差し込んで蓋板8を閉じることで組立を完了する。
図1の包装展示兼用カートンは、店頭等において開封してカートン上部を除去し、図3に示すように、中の商品Sが見える状態にして展示する。ここでは、6個の商品Sのうち後方の2個を図示している。このカートンの開封に際しては、ジッパー10を破断除去する。具体的には、後板3におけるT字が向き合った形状の切込13のところを取っ掛かりとして破断を始め、そのまま側板2における上下の切目線11,12を破断し、最後は前板1と糊代片4の切目線14を破断することで、ジッパー10とともにカートン上部を除去する。
このようにカートン上部を除去すると、切目線12から上部が除去されることにより、カートンは図4に示すように、残ったカートン下部に先端縁が波形状となった傾斜片16が露出する。そして、図5に示すように、傾斜片16を折目線15のところで内側に曲げるように傾けると、折目線15に折くせが付くとともに、補助罫線17のところが凹む方向に折くせが付く。このように折目線15と補助罫線17の両方に折くせが生じるので、その相乗作用によって傾斜片16は内側に傾いた傾斜状態が維持される。
そして、商品Sは傾いた傾斜片の先端縁にある波形のところで左右が引っ掛かって保持される。この折曲げ操作に際しては、傾斜片16は内側に傾斜させるだけで反転するほどは曲がらないので、中に商品が入ったままでもそれほど邪魔になることはない。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による包装展示兼用カートンは、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは当然のことである。
例えば、上記の例では、カートンの開封手段をジッパーとしたが、要はカートンの上部と下部が分離されて、残ったカートン下部に傾斜片16が露出しさえすれば、どのような開封手段でも構わない。
また、補助罫線は、折目線で内側に曲げるように傾けた傾斜片の傾斜状態を維持できれば、上記パターンに限らず任意のパターンで形成してよいものである。
また、上記の例では、傾斜片はジッパーとともに後板から前板にかけて前下がりとしたが、これらは水平もしくはそれに近い傾斜にしても構わない。要望に応じて適宜決めればよいことである。
本発明に係る包装展示兼用カートンの一例を示す斜視図である。 図1に示す包装展示兼用カートンを組み立てるブランクの展開図である。 図1に示す包装展示兼用カートンを展示状態で示す斜視図である。 図1に示す包装展示兼用カートンのカートン上部を除去した箱下部を示す斜視図である。 図4に示すカートン下部の傾斜片を内側に傾けた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 前板
2 側板
3 後板
4 糊代片
5 底片
6 底板
7 折込板
8 蓋板
9 差込板
10 ジッパー
11,12 切目線
13 切込
14 切目線
15 折目線
16 傾斜片
17 補助罫線

Claims (1)

  1. 前板、一対の側板及び後板により周壁が形成され、その両側板に切目線が設けられ、切目線の切断に伴いカートン上部を除去して商品を展示するようにした包装展示兼用カートンであって、カートン下部側の両側板における上部に折目線を基端とする傾斜片が設けられ、切目線を蛇行させることで傾斜片の先端が波形状とされており、折目線で内側に曲げるように傾けた傾斜片の傾斜状態を維持するための補助罫線が設けられたことを特徴とする包装展示兼用カートン。
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