JP2016190645A - 段ボール箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】形状が変化しやすい商品の輸送および保管を行うことができると共に販売時に商品を見栄えよく展示し且つ積み重ねて陳列することができる段ボール箱を提供する。
【解決手段】破断誘導線に沿って正面壁部2の一部から上側外フラップ2Aを通り上側外フラップ3Aの一部にまで連続する切り取り部分を切除することにより開口部Dを形成し、正面壁部2が上方を向くと共に背面壁部が下方を向くように段ボール箱1を90度回転させた姿勢で開口部Dを通して複数の商品10を展示する。
【選択図】図8

Description

この発明は、段ボール箱に係り、特に、袋菓子またはレトルトパウチのような袋詰め商品、スタンドパウチ商品等を収納する段ボール箱に関する。
従来、袋菓子またはレトルトパウチのような袋詰め商品、スタンドパウチ商品等の、柔らかい外装を有し、形状が変化しやすい商品は、天面にフラップを有する、いわゆるA型段ボール箱(通称、ミカン箱形状)に収納して輸送し、店頭で段ボール箱を開梱して陳列棚に並べるという展示販売方法が採用されてきた。
また、人件費の節約および廃棄ゴミの低減のため、輸送に用いられた段ボール箱の一部を切り欠いて開口部を形成し、商品を段ボール箱から陳列棚に並べ直すことなく、段ボール箱ごと棚に陳列して商品の展示、取出しを行う販売形態も採られるようになってきている。
特許文献1には、箱の正面側および背面側に開口部を設け、商品を露出させた状態で積み上げて大量陳列を可能にする段ボール箱が開示されている。しかしながら、特許文献1の段ボール箱は、開口範囲が狭いため商品を取り出しにくく、また、袋詰め商品は製造工程上、天面側から積み重ねて梱包するため、正面側および背面側に形成された開口部を通して商品の側面しか見ることができず、商品の展示性に著しく劣るものであった。
特許文献2〜4には、正面側から天面側にかけて大きな開口部を有する段ボール箱が開示されている。しかしながら、これらの段ボール箱は、単体で展示することを志向したものであり、段ボール箱を開口したまま積み上げることができない。このため、段ボール箱の高さに合わせた棚を設置する必要があるものであった。
特許文献5には、側面側から天面側にかけて大きな開口部を有する段ボール箱が開示されている。しかしながら、この段ボール箱は、側面側から延びる内フラップと正面側および背面側から延びる外フラップを一体で切り離すために、糊付けで精度よく段ボール箱を製造する必要があり、また、内フラップおよび外フラップの切り離しに大きな力が必要となるものであった。
特許文献6〜7には、天面側から正面側にかけて大きな開口部を有するラップラウンド型の段ボール箱が開示されている。しかしながら、袋詰め商品などの柔らかい商品は、製造工程上、ラップラウンド型の段ボール箱で梱包することは困難である。
実用新案登録第3082540号公報 実用新案登録第3170785号公報 実用新案登録第3183575号公報 特許第4518840号公報 特開2014−76851号公報 実用新案登録第3176475号公報 特開2008−297003号公報
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、形状が変化しやすい商品の輸送および保管を行うことができると共に販売時に商品を見栄えよく展示し且つ積み重ねて陳列することができる段ボール箱を提供することを目的とする。
この発明に係る段ボール箱は、互いに対向する正面壁部および背面壁部と互いに対向する一対の側面壁部からなる角筒部と、正面壁部の天面側端縁から延びる第1の外フラップと、背面壁部の天面側端縁から延びる第2の外フラップと、角筒部の底面を閉じると共に複数の商品が平積みされる底面壁部とを含み、第1の外フラップおよび第2の外フラップをそれぞれ正面壁部および背面壁部に対し折り曲げて互いに突き合わせることにより角筒部の天面が閉じられ、正面壁部の一部から第1の外フラップを通り第2の外フラップの一部にまで連続する切り取り部分を切除可能とする破断誘導線を有し、破断誘導線により切り取り部分を切除して開口部を形成し、正面壁部が上方を向くと共に背面壁部が下方を向くように90度回転させた姿勢で開口部を通して複数の商品を展示するものである。
破断誘導線は、それぞれの側面壁部までの距離の最小値が一対の側面壁部の間隔に対して7〜25%となるように配置されていることが好ましい。
また、一対の側面壁部の天面側端縁からそれぞれ内フラップ長さだけ延びる一対の内フラップを含み、内フラップ長さは、破断誘導線からそれぞれの側面壁部までの距離の最小値よりも短いことが好ましい。
第1の外フラップおよび第2の外フラップは、互いの突き合わせ部に沿うと共に角筒部の天面から一対の側面壁部にかけて延びる粘着テープにより固定されていることが好ましい。
好ましくは、粘着テープは、突き合わせ部に直交する方向に比べて突き合わせ部に沿う方向により高い対引き裂き性を有する。
さらに、第1の外フラップに配置された破断誘導線と第2の外フラップに配置された破断誘導線は、突き合わせ部において、互いに突き合わせ部に沿う方向にずれていることが好ましい。
また、破断誘導線の一部に、切り取り部分の切除を開始するための押し込み部が形成されることが好ましい。あるいは、破断誘導線が、互いに離間した一対の端部を有し、一対の端部にそれぞれ切り込み部が形成されると共に双方の切り込み部の間の段ボール紙に切り取り部分の切除を開始するためのカットテープが貼り付けられていることが好ましい。
この発明によれば、正面壁部の一部から第1の外フラップを通り第2の外フラップの一部にまで連続する切り取り部分を切除可能とする破断誘導線を有し、破断誘導線により切り取り部分を切除して開口部を形成し、正面壁部が上方を向くと共に背面壁部が下方を向くように90度回転させた姿勢で開口部を通して複数の商品を展示するので、形状が変化しやすい商品の輸送および保管を行うことができると共に販売時に商品を見栄えよく展示し且つ積み重ねて陳列することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る段ボール箱を正面側から見た斜視図である。 実施の形態1に係る段ボール箱を背面側から見た斜視図である。 実施の形態1に係る段ボール箱の展開図である。 段ボール箱から切除された切り取り部分を示す図である。 切り取り部分を切除して開口部を形成した実施の形態1に係る段ボール箱を示す斜視図である。 段ボール箱の内部に収納される商品を示す斜視図である。 複数の商品を保管する際の実施の形態1に係る段ボール箱を示す斜視図である。 複数の商品を展示する際の実施の形態1に係る段ボール箱を示す斜視図である。 実施の形態2に係る段ボール箱の要部を示す部分平面図である。 実施の形態3に係る段ボール箱の展開図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1および図2に、この発明の実施の形態1に係る段ボール箱1を示す。
段ボール箱1は、直方体形状を有しており、互いに対向する正面壁部2および背面壁部3と互いに対向する一対の側面壁部4および5からなる角筒部Sと、角筒部Sの天面を閉じる天面壁部6および角筒部Sの底面を閉じる底面壁部7を備えている。
この段ボール箱1は、いわゆるA型の段ボール箱で、例えば、図3に示されるような1枚の段ボール紙Pを折り曲げ、端部同士を接合または固定することで形成されている。段ボール紙Pにおいては、背面壁部3、側面壁部5、正面壁部2、側面壁部4および糊代部8が順次折り曲げ線を介して直線状に連結されている。
ここで、便宜上、段ボール紙PがXY平面上に延び、背面壁部3、側面壁部5、正面壁部2、側面壁部4および糊代部8がX方向に連結されるものとする。
正面壁部2および背面壁部3の+Y方向側の端縁に、それぞれ、+Y方向に延びる上側外フラップ2A(第1の外フラップ)および上側外フラップ3A(第2の外フラップ)が連結され、正面壁部2および背面壁部3の−Y方向側の端縁に、それぞれ、−Y方向に延びる下側外フラップ2Bおよび下側外フラップ3Bが連結されている。また、一対の側面壁部4および5の+Y方向側の端縁に、それぞれ、+Y方向に延びる上側内フラップ4Aおよび上側内フラップ5Aが連結され、一対の側面壁部4および5の−Y方向側の端縁に、それぞれ、−Y方向に延びる下側内フラップ4Bおよび下側内フラップ5Bが連結されている。
X方向に連結されている背面壁部3、側面壁部5、正面壁部2、側面壁部4および糊代部8をそれぞれの境界部分で直角に折り曲げ、糊代部8を背面壁部3の内側に接着することにより、角筒部Sが形成される。
さらに、上側内フラップ4Aおよび上側内フラップ5Aをそれぞれ側面壁部4および側面壁部5に対して直角に折り曲げた後、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aをそれぞれ正面壁部2および背面壁部3に対して直角に折り曲げ、上側外フラップ2Aの端部と上側外フラップ3Aの端部を互いに突き合わせることで、図1および図2に示されるように、角筒部Sの天面を閉じる天面壁部6が形成される。
上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aは、一方の側面壁部4からこれら上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aの突き合わせ部分に沿って他方の側面壁部5にまで粘着テープTを貼り付けることにより、角筒部Sに固定される。
同様に、下側内フラップ4Bおよび下側内フラップ5Bをそれぞれ側面壁部4および側面壁部5に対して直角に折り曲げると共に下側外フラップ2Bおよび下側外フラップ3Bをそれぞれ正面壁部2および背面壁部3に対して直角に折り曲げることで、角筒部Sの底面を閉じる底面壁部7が形成される。
下側外フラップ2Bおよび下側外フラップ3Bは、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aと同様に、粘着テープTにより固定することができる。あるいは、いわゆるワンタッチ式、アメリカンロック式等の段ボール箱に用いられる種々の方法で角筒部Sの底面を閉じることもできる。
さらに、段ボール箱1の正面壁部2と天面壁部6には、正面壁部2の一部から天面壁部6の上側外フラップ2Aを通り上側外フラップ3Aの一部にまで連続する切り取り部分Cを囲む破断誘導線Bが形成されている。破断誘導線Bは、カッター等の道具あるいは治具を用いることなく、作業者が手で容易に段ボール紙を破断し得るようにしたもので、破断誘導線Bに沿って段ボール紙を破断することで、図4に示される切り取り部分Cが切除され、その結果、段ボール箱1に図5に示されるような開口部Dが形成されるように構成されている。
なお、破断誘導線Bは、段ボール紙の表面から裏面まで貫通したミシン目状の線でもよく、あるいは、段ボール紙の裏面と中身の波材のみ切断されている切込み線であってもよい。図1に示されるように、正面壁部2に配置された破断誘導線Bの一部には、押し込み部B1が形成されており、この押し込み部B1を指で押して、段ボール紙を破断した後、破断箇所から破断誘導線Bに沿って段ボール紙を押し込む、あるいは、引っ張ることにより、開口部Dを形成することができる。
また、図3に示されるように、破断誘導線Bは、正面壁部2と上側外フラップ2Aと上側外フラップ3Aにわたって形成されるが、破断誘導線Bからそれぞれの側面壁部4および5までの距離の最小値L1が、一対の側面壁部4および5の間隔L2に対して7〜25%の範囲内となるように配置されている。すなわち、図5に示されるように、破断誘導線Bに沿って切り取り部分Cを切除して開口部Dを形成したときに、開口部Dからそれぞれの側面壁部4および5までの間に残存部Zが形成され、残存部Zが、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aの突き合わせ部分に沿った段ボール箱1の長さL2に対して少なくとも7〜25%の値L1の幅を有している。これにより、開口部Dが形成されても、段ボール箱1としての強度を確保し得るように構成されている。
なお、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aの残存部Zの下には、側面壁部4の天面側端縁から直角に折り曲げられた上側内フラップ4Aおよび側面壁部5の天面側端縁から直角に折り曲げられた上側内フラップ5Aが位置しているが、図3に示されるように、これら側面壁部4および5の天面側端縁からそれぞれ延びる上側内フラップ4Aおよび5Aの内フラップ長さL3が、破断誘導線Bからそれぞれの側面壁部4および5までの距離の最小値L1と同等の長さ、あるいは、最小値L1よりも短く設定されている。このため、上側内フラップ4Aおよび5Aが開口部D内に突出することが防止されている。
また、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aの突き合わせ部分が粘着テープTにより接合されているため、開口部Dを形成する際の切り取り部分Cは、粘着テープTで一体化されており、簡便に切り取り部分Cを切除して開口部Dを形成することができる上、切れ端のような余剰物の発生も少ない。
粘着テープTは、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aの突き合わせ部に直交する方向に比べて突き合わせ部に沿う方向により高い対引き裂き性を有するものが好ましい。このような粘着テープTであれば、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aの封止力を維持しつつ、切り取り部分Cを切除する際に粘着テープTが破断誘導線Bに沿って切れやすく、開口部Dの形成がさらに容易となる。
なお、粘着テープTを用いずに、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aをそれぞれ上側内フラップ4Aおよび5Aに糊付けすることもできるが、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aが互いに接合されないので、切り取り部分Cを切除する際に上側外フラップ2Aと上側外フラップ3Aとで破断操作が分断され、開口部Dの形成が煩雑になってしまう。
ここで、段ボール箱1に収納される商品10を図6に示す。この商品10は、例えば袋菓子またはレトルトパウチのような袋詰め商品で、頂部10Aと底部10Bを有すると共に、正面部10Cに商品10を表す表示が描画、あるいは、ステッカー等が貼付されているものとする。
このような商品10は、外装が柔らかく、形状が変化しやすいため、起立させた状態で段ボール箱に収納して保管および搬送等を行うと、商品10の位置ずれおよび姿勢の崩れを発生するおそれが大きい。
そこで、段ボール箱1の天面側を開放した状態で、図7に示されるように、段ボール箱1の底面壁部7上に複数の商品10を平積みする。このとき、それぞれの商品10の頂部10Aが正面壁部2に近接すると共に底部10Bが背面壁部3に近接し、正面部10Cが天面側すなわち上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aに対向するような向きで複数の商品10を段ボール箱1内に収納する。そして、上側内フラップ4Aおよび上側内フラップ5Aを段ボール箱1の内側に折り曲げた後、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aで段ボール箱1の天面を閉じ、粘着テープTで固定する。なお、このとき、切り取り部分Cはまだ切除されておらず、開口部Dは形成されていないものとする。
このように、複数の商品10を段ボール箱1の天面側から平積みし、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aを閉じて粘着テープTで固定するので、形状が変化しやすい商品10を容易に梱包することができ、また、梱包の機械化、自動化も容易となる。
複数の商品10が収納された段ボール箱1は、天面の上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aが上方を向くと共に底面壁部7が下方を向いた姿勢のまま、保管および搬送等が行われる。このため、複数の段ボール箱1を積み重ねてもつぶれにくく、形状が変化しやすい商品10を安全且つ容易に保管および搬送することができる。
また、段ボール箱1は、いわゆるA型の段ボール箱であるので、汎用性および製造の容易さに優れている。
店頭で商品10を販売する際には、破断誘導線Bにより切り取り部分Cを切除して開口部Dを形成し、図8に示されるように、正面壁部2が上方を向くと共に背面壁部3が下方を向くように段ボール箱1を90度回転させ、複数の商品10を段ボール箱1内に収納した状態のまま、開口部Dを通して複数の商品10を展示する。
それぞれの商品10は、頂部10Aが正面壁部2に近接すると共に底部10Bが背面壁部3に近接し、正面部10Cが上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aに対向するような向きで段ボール箱1内に収納されているので、図8に示されるように段ボール箱1を90度回転させると、商品10の頂部10Aが上方を向き、正面部10Cが開口部Dを通して露出することとなる。このため、段ボール箱1を開梱して商品10を陳列棚に並べ直さなくても、見栄えのよい展示を行うことができると共に開口部Dを通して商品10を段ボール箱1から容易に取り出すことが可能となる。
なお、図7に示すように、天面が上方を向くように段ボール箱1を載置した状態で、正面壁部2の押し込み部B1から破断誘導線Bに沿って段ボール紙を天面側に引っ張って開口部Dを形成した後に段ボール箱1を90度回転させてもよく、あるいは、段ボール箱1を90度回転させて正面壁部2を上方に向けた後に破断誘導線Bに沿って開口部Dを形成してもよい。
このとき、粘着テープTが上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aの突き合わせ部に直交する方向に比べて突き合わせ部に沿う方向により高い対引き裂き性を有するものであれば、粘着テープTが破断誘導線Bに沿って切れやすく、容易に切り取り部分Cを切除して開口部Dを形成することができる。
また、図5に示したように、開口部Dからそれぞれの側面壁部4および5までの間に、上側外フラップ2Aおよび上側外フラップ3Aの突き合わせ部分に沿った段ボール箱1の長さL2に対して7〜25%の範囲内の幅L1を有する残存部Zが形成され、さらに、残存部Zの下に上側内フラップ4Aおよび5Aが折り曲げられている。このため、開口部Dが形成された状態でも段ボール箱1としての強度が確保されており、図8のように90度回転させた複数の段ボール箱1を積み重ねて陳列することが可能となる。
商品10として自立型のスタンドパウチ商品を用いた場合も、同様に、底面壁部7上に複数の商品10を平積みし、段ボール箱1の天面を上方に向けた状態で保管および搬送を行い、販売時には、開口部Dを形成すると共に段ボール箱1を90度回転させた状態で開口部Dを通して段ボール箱1内の商品10を展示することができる。
従って、商品を自立した状態で収納するための専用の段ボール箱を用いる必要もなく、また、段ボール箱内に仕切り板を設置する必要もなく、スタンドパウチ商品を安全且つ容易に保管および搬送することができると共に見栄えのよい展示を行うことが可能となる。
実施の形態2
破断誘導線Bは、上側外フラップ2Aから上側外フラップ3Aに連続して形成されるが、図9に示されるように、上側外フラップ2Aに配置された破断誘導線Bと上側外フラップ3Aに配置された破断誘導線Bを、上側外フラップ2Aと上側外フラップ3Aの突き合わせ部において、互いに突き合わせ部に沿う方向に例えばずれ量ΔLだけずらすことができる。
このようにすれば、破断誘導線Bに沿って段ボール紙を破断する際に、ずれ量ΔLに起因して、突き合わせ部の上に貼り付けられている粘着テープTに作用する剪断力にひねりが生じ、より容易に粘着テープTを切断して開口部Dを形成することができる。
ずれ量ΔLの値は、粘着テープTの強度および引き裂き性に基づいて設定すればよく、例えば±10mmの範囲内とすることができる。
実施の形態3
上記の実施の形態1では、正面壁部2に配置された破断誘導線Bの一部に、段ボール紙の破断を開始するための押し込み部B1が形成されていたが、背面壁部3の天面側端縁から延びる上側外フラップ3Aに配置された破断誘導線Bの一部に押し込み部B1を形成してもよい。
さらに、図10に示されるように、破断誘導線Bが、正面壁部2上に互いに離間した一対の端部を有し、これらの端部にそれぞれ切り込み部B2を形成すると共に双方の切り込み部B2の間の段ボール紙にカットテープCTを貼り付けておき、一方の切り込み部B2から段ボール紙を掴んで引っ張ることで、カットテープCTにより他方の切り込み部B2まで段ボール紙を破断することもできる。この破断箇所から破断誘導線Bに沿って段ボール紙を引っ張ることで、開口部Dを形成することができる。
このような切り込み部B2およびカットテープCTを背面壁部3の天面側端縁から延びる上側外フラップ3Aに配置してもよい。
なお、この発明の段ボール箱のサイズは、特に制限されるものではなく、収納する商品の大きさ、個数、重量、流通の形態、商品棚のサイズ等に基づいて適宜決定することができる。例えば、正面壁部2から見て、幅10〜80cm、高さ8〜60cm、奥行10〜80cm程度のサイズの段ボール箱とすることができる。
1 段ボール箱、2 正面壁部、2A,3A 上側外フラップ、2B,3B 下側外フラップ、3 背面壁部、4,5 側面壁部、4A,5A 上側内フラップ、4B,5B 下側内フラップ、6 天面壁部、7 底面壁部、8 糊代部、10 商品、10A 頂部、10B 底部、10C 正面部、S 角筒部、P 段ボール紙、T 粘着テープ、B 破断誘導線、B1 押し込み部、B2 切り込み部、C 切り取り部分、D 開口部、Z 残存部、L1 残存部の幅、L2 一対の側面壁部の間隔、L3 内フラップ長さ、ΔL ずれ量、CT カットテープ。

Claims (8)

  1. 互いに対向する正面壁部および背面壁部と互いに対向する一対の側面壁部からなる角筒部と、
    前記正面壁部の天面側端縁から延びる第1の外フラップと、
    前記背面壁部の天面側端縁から延びる第2の外フラップと、
    前記角筒部の底面を閉じると共に複数の商品が平積みされる底面壁部と
    を含み、前記第1の外フラップおよび前記第2の外フラップをそれぞれ前記正面壁部および前記背面壁部に対し折り曲げて互いに突き合わせることにより前記角筒部の天面が閉じられ、
    前記正面壁部の一部から前記第1の外フラップを通り前記第2の外フラップの一部にまで連続する切り取り部分を切除可能とする破断誘導線を有し、
    前記破断誘導線により前記切り取り部分を切除して開口部を形成し、前記正面壁部が上方を向くと共に前記背面壁部が下方を向くように90度回転させた姿勢で前記開口部を通して前記複数の商品を展示することを特徴とする段ボール箱。
  2. 前記破断誘導線は、それぞれの前記側面壁部までの距離の最小値が前記一対の側面壁部の間隔に対して7〜25%となるように配置されている請求項1に記載の段ボール箱。
  3. 前記一対の側面壁部の天面側端縁からそれぞれ内フラップ長さだけ延びる一対の内フラップを含み、
    前記内フラップ長さは、前記破断誘導線からそれぞれの前記側面壁部までの距離の最小値と同等の長さ、あるいは、最小値よりも短い請求項1または2に記載の段ボール箱。
  4. 前記第1の外フラップおよび前記第2の外フラップは、互いの突き合わせ部に沿うと共に前記角筒部の天面から前記一対の側面壁部にかけて延びる粘着テープにより固定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の段ボール箱。
  5. 前記粘着テープは、前記突き合わせ部に直交する方向に比べて前記突き合わせ部に沿う方向により高い対引き裂き性を有する請求項4に記載の段ボール箱。
  6. 前記第1の外フラップに配置された前記破断誘導線と前記第2の外フラップに配置された前記破断誘導線は、前記突き合わせ部において、互いに前記突き合わせ部に沿う方向にずれている請求項5に記載の段ボール箱。
  7. 前記破断誘導線の一部に、前記切り取り部分の切除を開始するための押し込み部が形成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の段ボール箱。
  8. 前記破断誘導線は、互いに離間した一対の端部を有し、前記一対の端部にそれぞれ切り込み部が形成されると共に双方の前記切り込み部の間の段ボール紙に前記切り取り部分の切除を開始するためのカットテープが貼り付けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載の段ボール箱。
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