JP2009233864A - 平版印刷版原版、及びその製造方法 - Google Patents

平版印刷版原版、及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】突起部(バリ)を有していても、突起部(バリ)による傷の発生を防止できる平版印刷版原版及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】例えば、切断側端部10Cにおける下縁部(以下、切断側下縁部10E)にバリ11B(突起部)を有している平版印刷版原版10において、その切断側端部10CがPS版10の裏面10B中央部から切断側端部10C方向へ延長された当該裏面10B中央部と同一面となる仮想面Pに対して、上方へ曲がっていると共に、バリ11Bの先端が仮想面Pよりも上方に位置させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、平版印刷版原版及びその製造方法に係り、特に感光性の平版印刷版原版及びその製造方法に関する。
近年の製版法(電子写真製版法を含む)では、製版工程の自動化を容易にすべく、感光性印刷版や感熱性印刷版等の平版印刷版原版が広く用いられている。平版印刷版原版は、一般にシート状又はコイル状のアルミニウム板等の支持体に、例えば、砂目立て、陽極酸化、シリケート処理、その他化成処理等の表面処理を単独又は適宜組み合わせて行い、次いで、感光層又は感熱層の塗布、乾燥処理を行った後に所望のサイズに切断されることにより製造される。製造後の平版印刷版原版は、露光、現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされる。そして、印刷機にセットされた平版印刷版原版にインクが塗布され、これが転写されることにより紙面に文字、画像等が印刷される。
ところで、平版印刷版原版は幅広の金属ウエブを長手方向に裁断する裁断加工を経て製造される。裁断加工では、上下対になった刃を備え、上刃と下刃との間にウエブを通過させることによって裁断が行われる。
ウエブが金属の場合、一方の裁断面は丸みを帯びたダレが発生し、他方の裁断面は突起状のバリが発生する。バリが発生したウエブは、製品となった平版印刷版原版に傷を付ける原因となる。すなわち、平版印刷版原版の製品はスキッド上に積載されてセッターに直接セットされるが、残数が少なくなると、スキッド毎交換し、その上に前の残りを積み重ねる作業を行う。このときバリがあると、そのバリの突起で傷が発生する不具合が生じる。
一方で、新聞印刷版原版などの印刷紙よりも平版印刷版原版が小さい場合、版のエッジにインクが付着して線状の汚れ(エッジ汚れ、額縁汚れともいう)が生じる場合がある。このエッジ汚れを防止するには、印刷面側の縁に丸みを設け、印刷ロールの応力集中を緩和する方法が知られており、剪断で得られるダレ変形を利用することが用いられている。
しかし、ダレ変形量と逆面のバリの突出量とは相関関係があり、ダレ量を大きくしてエッジ汚れを防止しようとすると、バリの突出量も大きくなって傷が発生しやすくなるという問題が発生する。このような問題を解消するため、特許文献2は上刃と下刃の間隔を設けて形成する方法が記載されている。また、特許文献1、3や特許文献4の図3には、下刃を所定の傾斜角度で形成する方法が記載されている。また、特許文献4の図6及びその説明部分には、下刃の切断位置を受け部よりも小径にして段差を設ける方法が記載されている。これらの方法を用いることにより、バリの突出量を抑制しつつ、ダレを形成することができる。
特開平7−164235号公報 特開平10−100556号公報 特開2000−61724号公報 特開2001−18546号公報
しかしながら、前者の方法は、バリがウエブ下面から突出することを完全に防止しようとして下刃の角度を小さくすると、ウエブ下面に新たな盛り上がりによるバリが発生し、この新たなバリが製品積層時の傷の原因となるおそれがあった。
また、後者の方法では、バリがウエブ下面から突出することを完全に防止しようとして段差を大きくすると、ウエブの端部が下方に大きく曲がってしまい、その屈曲点表面の処理層に割れが入り、そこに汚れが発生するという問題があった。
したがって、バリがウエブ下面から突出することを完全に防止することは困難である一方、バリが平版印刷版原版を切断後集積するとき、下側平版印刷版原版の感光面端部を傷つけるという問題を改善することが必要であるのが現状である。
そこで、本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、突起部(バリ)を有していても、突起部(バリ)による傷の発生を防止できる平版印刷版原版及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、平版印刷版原版の切断側下縁部から下方に突起した突起部を有する平版印刷版原版であって、
平版印刷版原版の切断側端部が、前記平版印刷版原版の裏面中央部から切断側端部方向へ延長された当該裏面中央部と同一面となる仮想面に対して、上方へ曲がっており、
且つ前記平版印刷版原版の突起部の先端が、前記仮想面よりも上方に位置することを特徴とする平版印刷版原版である。
請求項2に係る発明は、前記平版印刷版原版の突起部の先端の高さが、前記仮想面に対して1〜100μmであり、
且つ前記平版印刷版原版の切断側端部の曲がりの始点が、切断側下縁部から中央部に向かって7mm以内であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版原版である。
請求項3に係る発明は、平版印刷版原版のウエブを少なくとも一対の上刃と下刃で挟み込むことによって、前記ウエブをその厚み方向に切断する切断工程と、
善意ウエブの切断側端部を少なくとも一対の上押さえ部材と下押さえ部材で挟むことによって、前記切断工程により前記ウエブの切断側下縁部から下方に突起して形成された突起部の先端が、前記ウエブの裏面中央部から切断側端部方向へ延長された当該裏面中央部と同一面となる仮想面よりも上方に位置するように、前記ウエブの切断側端部を前記仮想面に対して上方へ曲げ加工する曲げ加工工程と、
を順次有することを特徴とする平版印刷版原版の製造方法。
請求項4に係る発明は、
前記曲げ加工工程は、前記ウエブの突起部の先端の高さが、前記仮想面に対して1〜100μmであり、且つ前記ウエブの切断側端部の曲がりの始点が、切断側下縁部から中央部に向かって7mm以内となるように、前記ウエブの切断側端部を前記仮想面に対して上方へ曲げ加工する曲げ加工工程であることを特徴とする請求項3に記載の平版印刷版原版の製造方法である。
本発明によれば、突起部(バリ)を有していても、突起部(バリ)による傷の発生を防止できる平版印刷版原版及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明において、「上」「下」とは相対的な位置関係を示しており、一方を「上」と表記した場合、その反対側を「下」又は「裏」と表記している。例えば、一対の刃のうちの一方を上刃、他方を下刃とした際に、上刃側を「上」、下刃側を「下」とする。さらに、本発明において、「切断」とは平版印刷版原版(又はそのウエブ)を厚み方向に切断することをいい、長尺状のウエブをその長手方向に切断(いわゆる裁断)することや、幅方向に切断すること、斜め方向に切断することを含む。
図1は、本実施形態に係る平版印刷版原版(又はそのウエブ)の部分断面図である。図2は、曲げ加工を施す前の平版印刷版原版(又はそのウエブ)の部分断面図である。なお、図1及び図2は、平版印刷版原版の印刷面を図中上にした状態を示している。
本実施形態に係る平版印刷版原版10(以下、PS版10と称する)は、図1に示すように、例えば、幅広のウエブを上下対になった刃により長手方向に沿って切断(裁断)する切断加工を経て製造され、その切断により形成された側の端部(以下、切断側端部10C)にダレ変形部11A及びバリ11Bが有する原版である。
本実施形態に係るPS版10は、切断側端部10Cにおける上縁部(以下、切断側上縁部10D)にダレ変形部11Aを有しており、切断側端部10Cにおける下縁部(以下、切断側下縁部10E)にバリ11B(突起部)を有している。このダレ変形部11Aは、上記切断によりPS版10の上面10Aが切断側上縁部10Dで下方へ下がって厚みが薄くなっている状態のことである。一方、バリ11B(突起部)は、上記切断によりPS版10の切断側下縁部10Eから下方へ突起した状態のことである。
このダレ変形部11Aのダレ量DLは30〜100μmであることが好ましく、一方、バリ11Bの突出量BLは5〜50μmであることが好ましい(図2参照)。ダレ量DLとは、PS版10の上面10A(後述する裁断加工時に上刃側だった面)が、切断位置(切断側上縁部10D)において下がっている量を示している。一方、バリ11Bの突出量BLは、切断位置(切断側下縁部10E)において、PS版10の厚み方向下方に突出している長さを示す。
そして、本実施形態に係るPS版10は、その切断側端部10CがPS版10の裏面10B中央部から切断側端部10C方向へ延長された当該裏面10B中央部と同一面となる仮想面Pに対して、上方へ曲がっていると共に、バリ11Bの先端が仮想面Pよりも上方に位置している。
ここで、「裏面」とは、感光面とは厚み方向反対側の面、即ちバリ11Bが突起(突出)する方向のPS版10の面を示す、上面とは、「裏面」の厚み方向反対側の面、即ちダレ変形部11Aを有する面を示す。また、仮想面Pとは、言い換えれば、PS版10の切断側端部10Cが曲がっていないときに、PS版10の切断側端部10Cの裏面10Bが位置する面である。
本実施形態に係るPS版10は、その切断側端部10Cが曲げられた状態において、バリ11Bの先端の高さH(以下、曲げ量Hと表記する場合がある)は、仮想面Pに対して1〜100μmであることが好ましく、より好ましくは5〜50μmである。この高さHが、上記範囲にあることで、より確実に、バリ11Bによる傷の発生を確実に防止できると共に、PS版10上面(感光面)の寸法精度への影響が抑制される。
なお、この仮想面Pに対するバリ11Bの先端の高さHとは、仮想面Pに対して切断側端部10Cが上方に曲がっている曲げ量を示し、当該仮想面Pの直交方向に沿った仮想面Pからバリ11Bの先端までの長さである。
一方、本実施形態に係るPS版10は、その切断側端部10Cが曲げられた状態において、当該切断側端部の曲がりの始点Q(始点Qの切断側下縁部10Eからの長さL:以下、曲げ始点開始距離Lと称する場合がある)は、切断側下縁部10Eから中央部に向かって7mm以内であることが好ましく、より好ましくは5mm以内であり、その下限は500μmである。Lが500μm以下であると、版の寸法(製品幅)が減少して、露光・印刷時のズレを生じることがある。また、ダレの幅が100〜200μm程度なので、Lが500μm以下ではダレの効果がなくなりエッジ汚れが発生する場合がある。この始点Qの位置の上記範囲にあると、曲げられた領域が新聞印刷罫線外となると共に、PS版10の曲げが緩やかな傾きになり、そして、より確実に、バリ11Bによる傷の発生を確実に防止できる。
なお、始点Qとは、PS版10の裏面10B中央部から切断側端部10Cにその辺と直交方向に向かって曲がりが開始されている、即ち仮想面Pから裏面10Bが離れる直前の位置を示す。そして、曲げ始点開始距離Lは、切断側端部10Cの辺と直交方向に沿った、切断側下縁部10Eから下ろした仮想垂線が仮想面Pと交差する点と始点Qとの長さを示す。
以下、本実施形態に係るPS版10の製造方法について図面を参照しつつ説明する。
図3は、本実施の形態におけるPS版10の製造装置の構成を示す斜視図であり、シート状のPS版10の加工ライン100を示している。
図3に示すように、加工ライン100の上流側(図中右上側)には、送出機14が配設されている。送出機14には、予めロール状に巻かれたPS版10のウエブ12が装着され、このウエブ12が送出機14から順次巻き出される。
送出機14から送り出された長尺状のウエブ12は、レベラ15でカール矯正された後、送りローラ16、16の位置で合紙18が貼り合わされ、帯電により密着される。密着後のウエブ12は、ノッチャー20に至り、ウエブ12に打ち抜き部が形成される。打ち抜き部が形成されたウエブ12は、裁断加工部(切断工程部に相当)22に送られ、長手方向に裁断加工される。裁断加工部22の刃(上刃44、下刃54)は、打ち抜き部の位置で、ウエブ12の幅方向へ移動できるようになっており、ウエブ12の連続裁断を行いながら、ウエブ12の裁断幅を変更することができる。なお、裁断加工部22については後で詳説する。
所定の裁断幅に裁断されたウエブ12は、裁断加工部22のウエブ12搬送方向下流側に設けられた曲げ加工部24(曲げ工程部に相当)に送られ、裁断されたウエブ12の切断側端部が曲げ加工される。曲げ加工部24の押さえローラ(上押さえローラ64、下押さえローラ74)は、打ち抜き部の位置で、ウエブ12の幅方向へ移動できるようになっており、連続裁断されつつ、裁断幅を変更されても、ウエブ12の裁断幅に追随して、曲げ加工できる。なお、曲げ加工部24についても後で詳説する。
所定の裁断幅に裁断されると共に曲げ加工が施されたウエブ12は、測長装置26で送り長が検出され、指示されたタイミングで走間カッタ28により切断される。これにより、設定されたサイズのPS版10が製造される。このPS版10は、コンベア32によって集積装置34へ送られる。
集積装置34では、所定枚数のPS版10が積み重ねられて集積束31が形成される。なお、集積装置34では、この集積束31の上下若しくは片側に、厚紙等からなる保護シート(一般に「当ボール」と称される)を配置することも可能である。集積束31は、搬送部35を経てスキッド33に積み重ねられる。その後、ラック倉庫等の保管庫あるいは包装工程に送られ、包装材料(テープ、内装剤、外装材等)によって包装される。また、自動製版機用のスキッド(平台スキッド、縦型スキッド等)に積み重ねることも可能である。なお、これらのスキッドに積み重ねて包装する場合には、加工ライン100に、集積束31をスキッド33に集積するための集積装置を設け、加工ライン100内において直接スキッドに集積するようにしてもよい。なお、PS版10の包装形態及び搬送形態は上述したものに限定されるものではなく、例えば、合紙18やその他の包装材料を省略してもよい。
ここで、図4は、裁断加工部の構成を示す正面図である。図5は、裁断加工部における上刃と下刃との関係を示す正面図である。図6は、図5のA拡大図である。図7は裁断加工部後の曲げ加工部の構成を示す正面図である。
まず、裁断加工部22について詳細に説明する。
裁断加工部22は、図4及び図6に示すように、上刃ユニット40と下刃ユニット50とを備えている。上刃ユニット40は、水平配置されたシャフト42に上刃44が支持されており、このシャフト42は不図示の駆動装置によって回転駆動される。一方、下刃ユニット50は、上刃ユニット40のシャフト42と平行に配置されたシャフト52に受けローラ56と下刃54が支持されており、このシャフト52は上刃ユニット40のシャフト42と連動して回転駆動されるようになっている。上刃44と下刃54は対になっており、この上刃44と下刃54との間にウエブ12を通過させることによって、ウエブ12が長手方向に裁断される。
また、上刃44と下刃54は、ウエブ12の幅方向に所定のクリアランスCLをもって配置されており、製造後のPS版10のダレ量DL(図2参照)が所定の範囲になるように設定されている。例えば、PS版10のダレ量DLが上記範囲になるように、クリアランスCLが30〜100μmに設定されている(図6参照)。
下刃ユニット50の受けローラ56は、一定径の円筒状に形成されている。ウエブ12は、この受けローラ56に巻きかけられた状態で走行するようになっている。すなわち、ウエブ12の下面は、受けローラ56の上面側で支持されている。
次に、曲げ加工部24について詳細に説明する。
曲げ加工部24は、図7に示すように、上押さえユニット60と下押さえユニット70とを備えている。上押さえユニット60は、水平配置されたシャフト62に上押さえローラ64が支持されており、このシャフト62は不図示の駆動装置によって回転駆動される。一方、下押さえユニット70は、上押さえユニット60のシャフト62と平行に配置されたシャフト72に受けローラ76と下押さえローラ74が支持されており、このシャフト72は上押さえユニット60のシャフト62と連動して回転駆動されるようになっている。上押さえローラ64と下押さえローラ74は対になっており、この上押さえローラ64と下押さえローラ74との間にウエブ12を通過させることによって、ウエブ12の長手方向側端部が曲げられる。
つまり、上押さえローラ64と下押さえローラ74との対向領域では、上押さえローラ64の径が漸次小さくなり、これに対応して、下押さえローラ74の径は漸次大きく構成されている。このため、上押さえローラ64と下押さえローラ74との間にウエブ12を通過させることによって、ウエブ12の切断側端部10Cが、仮想面Pに対して、上方へ曲がっていると共に、バリ11Bの先端が仮想面Pよりも上方に位置する状態となる(図1参照)。
そして、この上押さえローラ64と下押さえローラ74の形状によって、ウエブ12の切断側端部10Cが曲げられた状態において、バリ11Bの先端の高さH(曲げ量H)を上記範囲に調整される。また、ウエブ12の切断側端部を上押さえローラ64と下押さえローラ74とでの挟む位置や、当該ロール対の対向領域の幅により、ウエブ12の切断側端部10Cが曲げられた状態において、当該切断側端部の曲げ始点開始距離Lを上記範囲となるように調整される。これにより、上記高さH(曲げ量H)、上記曲げ始点開始距離Lを有するPS版10が得られる(図1参照)。
なお、上押さえローラ64及び下押さえローラ74は同一材質でもよく、異なる材質でもかまわない。また、上押さえローラ64及び下押さえローラ74の材質はゴム、フェルト、金属等特に限定されるものではない。
なお、本実施形態では、裁断加工部22において、受けローラ56と下刃54とを別体で構成した例を示したが、これに限定するものではなく、受けローラ56と下刃54とを一体で構成してもよい。また、曲げ加工部24において、受けローラ76と下押さえローラ74とを別体で構成した例を示したが、これに限定するものではなく、受けローラ76と下押さえローラ74とを一体で構成してもよい。そして、裁断加工部22と曲げ加工部24とを別体で構成した例を示したが、これに限定するものでなく、裁断加工部22と曲げ加工部24とを一体で構成してもよい。
次に、本実施形態に係るPS版10の製造方法の作用について説明する。
上述した裁断加工部22を経て加工されたPS版10は、その上面が切断位置(切断側上縁部10D)で下方に下がったダレ変形部11Aが発生し、且つ、PS版10の切断位置(切断側下縁部10E)に下向きのバリ11Bが形成される(図2参照)。そして、ダレ量DLが大きくなるほど、印刷時に生じるPS版10の縁の汚れ(エッジ汚れ)を防止することができることから、そのダレ量DLは上記範囲とすることが好ましい。
一方で、ダレ量DLを上記範囲に設定した場合、従来は、ダレ量DLの増加に伴ってバリ11Bも大きくなり、PS版10の積層時に傷が発生しやすくなるという問題が発生する。
ここで、所定枚数のPS版10が積み重ねられる集積装置34において、PS版10が切断後、搬送部(例えばコンベア32)を経て集積され、所定枚数が積み重ねられて集積束31が形成される。この搬送部を経て、先に集積された集積束31(集積部)に突入する時、PS版10は水平で無く、傾斜(や前傾)の状態で空中を走行している。この為、すでに集積された下側のPS版10の印刷面(感光面)を突入したPS版10の側端部(即ちバリ11B)が擦ることによって傷が発生することが判った。
そこで、本実施形態に係るPS版10の製造方法では、裁断加工部22で上刃44と下刃54との間にウエブ12を通過させることによって、ウエブ12が長手方向に裁断させた後、曲げ加工部24においてウエブ12の長手方向側端部を曲げる加工、即ち、ウエブ12の切断側下縁部10Eから下方に突起したバリ11Bの先端がウエブ12の裏面中央部から切断側端部方向へ延長された当該裏面中央部と同一面となる仮想面Pよりも上方に位置するように、ウエブ12の切断側端部10Cを仮想面Pに対して上方へ曲げ加工する。
即ち、本実施形態に係るPS版10の切断側下縁部10Eにおけるバリ11Bの先端が仮想面Pに対して上方側へ位置するように、PS版10の切断側端部10Cが曲げられていることとで、当該バリ11Bが上記集積する際に下層のPS版10に接触し難くなることから、上記集積する際に生じる傷の発生が防止される。加えて、合紙18を用いた場合には、集積時にバリ11Bより合紙破れが発生することがあるが、結果この合紙破れ故障をも防止される。このように、本実施形態では、バリ11Bを有していても、突起部(バリ)による傷の発生を防止できる。
以下に本発明で好適に用いられるウエブ12、PS版10について説明する。
ウエブ12には、アルミニウム製の支持体上にあらかじめ感光層(又は感熱層)が形成されており、この感光層(又は感熱層)が形成された面が、PS版10の画像形成面(ウエブ12の表面)となっている。ウエブ12は、加工ライン100によって加工されて所望のサイズとされることで、印刷に使用可能なPS版10となる。
また、支持体としてのアルミニウム板は、例えば、JIS1050材、JIS1100材、JIS1070材、Al−Mg系合金、Al−Mn系合金、Al−Mn−Mg系合金、Al−Zr系合金、Al−Mg−Si系合金等を適用し得る。メーカにおけるアルミニウム板の製造過程では、上記規格に適合するアルミニウムの鋳塊を製造し、このアルミニウム鋳塊を熱間圧延した後、必要に応じて焼鈍と呼ぶ熱処理を施し、冷間圧延により所定の厚さとされた帯状のアルミニウム板に仕上げる。
PS版10は、長方形の板状に形成された薄いアルミニウム板の片面に、塗布膜(感光性印刷版の場合には感光層、感熱性印刷版の場合には感熱層)を塗布して形成されている。この塗布膜に、露光、現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、インクが塗布されることで、紙面に文字、画像等が印刷される。
なお、PS版10(ウエブ12)の具体的構成は特に限定されないが、例えば、ヒートモード方式及びフォトン方式のレーザ刷版用の平版印刷版原版とすることによって、デジタルデータから直接製版可能な平版印刷版とすることができる。
そして、塗布膜が塗布された面を画像形成面といい、この反対側の面、すなわち塗布膜が塗布されていない面を非画像形成面という。なお、本実施形態のPS版10は、印刷に必要な処理(露光や現像等)が施される前段階のものであり、場合によっては平版印刷版原版あるいは平版印刷版材と称されることもある。
また、PS版10は、感光層又は感熱層中の成分を種々選択することによって、種々の製版方法に対応した平版印刷版とすることができる。本発明の平版印刷版の具体的態様の例としては、下記(1)〜(11)の態様が挙げられる。
(1)感光層が赤外線吸収剤、熱によって酸を発生する化合物、及び酸によって架橋する化合物を含有する態様。
(2)感光層が赤外線吸収剤、及び熱によってアルカリ溶解性となる化合物を含有する態様。
(3)感光層が、レーザ光照射によってラジカルを発生する化合物、アルカリに可溶のバインダー、及び多官能性のモノマーあるいはプレポリマーを含有する層と、酸素遮断層との2層を含む態様。
(4)感光層が、物理現像核層とハロゲン化銀乳剤層との2層からなる態様。
(5)感光層が、多官能性モノマー及び多官能性バインダーとを含有する重合層と、ハロゲン化銀と還元剤を含有する層と、酸素遮断層との3層を含む態様。
(6)感光層が、ノボラック樹脂及びナフトキノンジアジドを含有する層と、ハロゲン化銀を含有する層との2層を含む態様。
(7)感光層が、有機光導電体を含む態様。
(8)感光層が、レーザー光照射によって除去されるレーザー光吸収層と、親油性層及び/又は親水性層とからなる2〜3層を含む態様。
(9)感光層が、エネルギーを吸収して酸を発生する化合物、酸によってスルホン酸又はカルボン酸を発生する官能基を側鎖に有する高分子化合物、及び可視光を吸収することで酸発生剤にエネルギーを与える化合物を含有する態様。
(10)感光層が、キノンジアジド化合物と、ノボラック樹脂とを含有する態様。
(11)感光層が、光又は紫外線により分解して自己もしくは層内の他の分子との架橋構造を形成する化合物とアルカリに可溶のバインダーとを含有する態様。
特に、近年では、レーザー光で露光する高感度感光タイプの塗布膜を塗布した平版印刷版や、感熱タイプの平版印刷版が使用されることもある(例えば上記した(1)〜(3)の態様等)。
なお、ここでいうレーザー光の波長は特に限定されず、例えば、
(a)波長域350〜450nmのレーザー(具体例としては、波長405±5nmのレーザーダイオード)。
(b)波長域480〜540nmのレーザー(具体例としては、波長488nmのアルゴンレーザー、波長532nmの(FD)YAGレーザー、波長532nmの固体レーザー、波長532nmの(グリーン)He−Neレーザー)。
(c)波長域630〜680nmのレーザー(具体例としては、波長630〜670nmのHe−Neレーザー、波長630〜670nmの赤色半導体レーザー)。
(d)波長域800〜830nmのレーザー(具体例としては、波長830nmの赤外線(半導体)レーザー)。
(e)波長1064〜1080nmのレーザー(具体例としては、波長1064nmのYAGレーザー)。
等を挙げることができる。これらのうち、例えば、(b)及び(c)の波長域のレーザー光はいずれも、上記した(3)又は(4)の態様の感光層又は感熱層を有する平版印刷版の双方に適用可能である。また、(d)及び(e)の波長域のレーザー光はいずれも、上記した(1)又は(2)の態様の感光層又は感熱層を有する平版印刷版の双方に適用可能である。もちろん、レーザー光の波長域と感光層又は感熱層との関係はこれらに限定されない。
PS版10の形状等は特に限定されず、例えば、厚み0.1〜0.5mm、長辺(幅)200〜1650mm、短辺(長さ)200〜3150mmのアルミニウム板の片面に感光層又は感熱層が塗布されたもの等とすることができる。
使用される合紙18としては平版印刷版に用いられる一般的なものでよいが、代表例を下記に示す。合紙18としても、PS版10の塗布膜を確実に保護できれば、その具体的構成は限定されないが、例えば、木材パルプを100%使用した紙や、木材パルプを100%使用せず合成パルプを使用した紙、及びこれらの紙の表面に低密度ポリエチレン層を設けた紙等を使用できる。
特に、合成パルプを使用しない紙では、材料コストが低くなるので、低コストで合紙18を製造することができる。より具体的には、漂白クラフトパルプから抄造した坪量20〜55g/m2、密度0.7〜0.85g/cm3、水分4〜6%、ベック平滑度10〜800秒、PH4〜6、透気度15〜300secの合紙が挙げられるが、もちろんこれに限定されない。
(試験例)
以下、本実施形態に係るPS版10の効果を実証するための試験例を示す。
[平版印刷版原版の作製]

以下の手順で、ネガ型平版印刷版原版を作製した。
―支持体の作製―
厚み0.3mmのアルミニウム板(材質1050)を用いて以下の(a)〜(e)の各種処理を連続的に行った。なお、各処理及び水洗の後にはニップローラで液切りを行った。
(処理(a))
厚み0.3mmのアルミニウム板(材質1050)の表面の圧延油を除去するため、10質量%アルミン酸ソーダ水溶液を用いて50℃で30秒間、脱脂処理を施した後、毛径0.3mmの束植ナイロンブラシ3本とメジアン径30μmのパミス−水懸濁液(比重1.1g/cm)を用いブラシ回転数250rpmでアルミ表面を砂目立てして、水でよく洗浄した。
(処理(b))
この板を45℃の25%水酸化ナトリウム水溶液に9秒間浸漬してエッチングを行い、水洗後、さらに60℃で20%硝酸に20秒間浸漬し、水洗した。この時の砂目立て表面のエッチング量は約3g/mであった。
(処理(c))
次に、60Hzの交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処理を行った。このときの電解液は、硝酸1質量%水溶液(アルミニウムイオンを0.5質量%含む)、液温50℃であった。交流電源波形は、電流値がゼロからピークに達するまでの時間TPが0.8msec、duty比1:1、台形の矩形波交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な粗面化処理を行った。補助アノードにはフェライトを用いた。電流密度は電流のピーク値で30A/dm、補助陽極には電源から流れる電流の5%を分流させた。硝酸電解における電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量175C/dmであった。その後、スプレーによる水洗を行った。
(処理(d))
次に、塩酸0.5質量%水溶液(アルミニウムイオンを0.5質量%含む)、液温50℃の電解液にて、アルミニウム板が陽極時の電気量50C/dmの条件で、硝酸電解と同様の方法で、電気化学的な粗面化処理を行い、その後、スプレーによる水洗を行った。
(処理(e))
この板を、15%硫酸(アルミニウムイオンを0.5質量%含む)を電解液として電流密度15A/dmで2.5g/mの直流陽極酸化被膜を設けた後、水洗、乾燥し支持体Aとした。この基板の中心線平均粗さ(Ra)を直径2μmの針を用いて測定したところ、0.51μmであった。
以上のようにしてアルミニウム支持体を作製した。
―中間層の形成―
次に、このアルミニウム支持体の表面に下記中間層用塗布液を塗布し、100℃10秒間乾燥して中間層を形成した。塗布量は5mg/mであった。
(中間層用塗布液)
・下記構造の高分子化合物a−1(Mw:35,000) 0.05g
・メタノール 27g
・イオン交換水 3g
Figure 2009233864
―感光層の形成―
得られた中間層の上に、下記組成の感光層用塗布液を調製し、乾燥後の塗布量が1.0g/mとなるように塗布し、温風式乾燥装置にて115℃で34秒間乾燥して感光層を形成した。
(感光層用塗布液1)
・赤外線吸収剤(下記IR−1) 0.040g
・重合開始剤A(下記S−1) 0.104g
・重合開始剤B(下記I−1) 0.153g
・メルカプト化合物(下記SH−1) 0.038g
・増感助剤(下記T−1) 0.121g
・重合性化合物(下記M−1) 0.535g
・ウレタン系バインダーポリマーA(下記ポリウレタン樹脂(P−1)Mw:100000) 0.107g
・アクリル系バインダーポリマーB(下記アクリル樹脂B−1Mw:100000)
0.267g
・アクリル系バインダーポリマーC(下記アクリル樹脂C−1 Mw:100000)
0.160g
・銅フタロシアニン顔料分散物 0.775g
(C.I.Pigment Blue 15:6、分散溶媒:MEK/MFG/MA=2/2/1、顔料固形分15wt%)
・重合禁止剤(下記Q−1) 0.0015g
・フッ素系界面活性剤 0.016g
(メガファックF−780−F 大日本インキ化学工業(株)、メチルイソブチルケトン(MIBK)30質量%溶液)
・メチルエチルケトン 6.481g
・メタノール 2.738g
・1−メトキシ−2−プロパノール 5.119g
Figure 2009233864
Figure 2009233864
Figure 2009233864
Figure 2009233864
Figure 2009233864
―下部保護層の形成―
上記のようにして得られた感光層表面に、合成雲母(ソマシフMEB−3L、3.2%水分散液、コープケミカル(株)製)、ポリビニルアルコール(ゴーセランCKS−50:ケン化度99モル%、重合度300、スルホン酸変性ポリビニルアルコール日本合成化学工業株式会社製)界面活性剤A(日本エマルジョン社製、エマレックス710)及び界面活性剤B(アデカプルロニックP−84:旭電化工業株式会社製)の混合水溶液(保護層用塗布液)を塗布し、温風式乾燥装置にて125℃で30秒間乾燥させた。
この混合水溶液(保護層用塗布液)中の合成雲母(固形分)/ポリビニルアルコール/界面活性剤A/界面活性剤Bの含有量割合は、7.5/89/2/1.5(質量%)であり、塗布量は(乾燥後の被覆量)は0.5g/mであった。
―上部保護層の形成―
下部保護層表面に、有機フィラー(アートパールJ−7P、根上工業(株)製)、合成雲母(ソマシフMEB−3L、3.2%水分散液、コープケミカル(株)製)、ポリビニルアルコール(L−3266:ケン化度87モル%、重合度300、スルホン酸変性ポリビニルアルコール日本合成化学工業株式会社製)、増粘剤(セロゲンFS−B、第一工業製薬(株)製)、高分子化合物A(下記構造)、及び界面活性剤(日本エマルジョン社製、エマレックス710)の混合水溶液(保護層用塗布液)を塗布し、温風式乾燥装置にて125℃で30秒間乾燥させた。
この混合水溶液(保護層用塗布液)中の有機フィラー/合成雲母(固形分)/ポリビニルアルコール/増粘剤/高分子化合物A/界面活性剤の含有量割合は、4.7/2.8/67.4/18.6/2.3/4.2(質量%)であり、塗布量は(乾燥後の被覆量)は1.8g/mであった。
Figure 2009233864
上記のように塗布・乾燥工程を経て平版印刷版原版のウェブを作製し、次の加工(裁断)工程を行った。
前記実施形態に係るPS版10の製造方法に従って、上記裁断加工部22において、クリアランスCLを一定条件(55μm)とし、曲げ加工部24において、曲げ量H、曲げ始点開始距離Lを変えるように(表1参照)、押さえローラ対の仕様を変更して、PS版10を製造する試験を行った。
また、比較のために、上記裁断加工部22において、クリアランスCLを一定条件(55μm)とし、曲げ加工を施さずに、PS版10を製造する試験も行った。
そして、試験により製造されたPS版10のダレ量DL、バリの突出量BL、曲げ量H、曲げ始点開始距離Lなどを測定した。また、PS版10の製品を用いて集積した際のPS版10の傷判定を行った。結果を表1に示す。
なお、PS版10の製品を用いて集積した際のPS版10の傷判定は、集積品を1枚毎目視検査を行ない、更に測定器を用いて寸法精度検査を行った。判定基準は、以下のように行った。
○:傷発生無し
△:傷発生無し、寸法精度懸念有り
×:傷発生有り
Figure 2009233864
表1から分かるように、曲げ量Hが200μmの試験例14では集積傷は発生しなかったが、PS版10上面(感光面)の製品幅(浮き上がり部)が約80μm減少した。製品幅が大きく減少すると、露光時や印刷時にズレが生じる可能性があることから、判定は△とした。その他、試験例1から13では、集積傷及び寸法ズレの発生は見られなかった。
比較例1は曲げ加工部をしない、通常の裁断加工を行った。バリの先端がPS版10裏面と平行な仮想面Pに対し下方になっている為、集積時傷の発生が見られた。
なお、上記裁断加工部22において、クリアランスCLを小さくし(図5参照)、バリの突出量BLを0μm(バリなくした)して製造したPS版10は、集積傷の発生は見られなかったがエッジ汚れが発生した。
本実施形態に係る平版印刷版原版(又はそのウエブ)の部分断面図である。 曲げ加工を施す前の平版印刷版原版(又はそのウエブ)の部分断面図である。 本実施の形態における平版印刷版原版の製造装置の構成を示す斜視図である。 裁断加工部の構成を示す正面図である。 裁断加工部における上刃と下刃との関係を示す正面図である。 図5のA拡大図である。 裁断加工部後の曲げ加工部の構成を示す正面図である。
符号の説明
10 平版印刷版原版
10A 上面
10B 裏面
10C 切断側端部
10E 切断側下縁部
10D 切断側上縁部
11A ダレ変形部
11B バリ
12 ウエブ
14 送出機
15 レベラ
16 ローラ
18 合紙
20 ノッチャー
22 裁断加工部
24 曲げ加工部
26 測長装置
28 走間カッタ
31 集積束
32 コンベア
33 スキッド
34 集積装置
35 搬送部
40 上刃ユニット
42 シャフト
44 上刃
50 下刃ユニット
52 シャフト
54 下刃
56 受けローラ
60 上押さえユニット
62 シャフト
64 上押さえローラ
70 下押さえユニット
72 シャフト
74 下押さえローラ
76 受けローラ
100 加工ライン
BL バリの突出量
CL クリアランス
DL ダレ量
H 曲げ量
L 始点開始距離
P 仮想面
Q 曲げ始点

Claims (4)

  1. 平版印刷版原版の切断側下縁部から下方に突起した突起部を有する平版印刷版原版であって、
    平版印刷版原版の切断側端部が、前記平版印刷版原版の裏面中央部から切断側端部方向へ延長された当該裏面中央部と同一面となる仮想面に対して、上方へ曲がっており、
    且つ前記平版印刷版原版の突起部の先端が、前記仮想面よりも上方に位置することを特徴とする平版印刷版原版。
  2. 前記平版印刷版原版の突起部の先端の高さが、前記仮想面に対して1〜100μmであり、
    且つ前記平版印刷版原版の切断側端部の曲がりの始点が、切断側下縁部から中央部に向かって7mm以内であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版原版。
  3. 平版印刷版原版のウエブを少なくとも一対の上刃と下刃で挟み込むことによって、前記ウエブをその厚み方向に切断する切断工程と、
    前記ウエブの切断側端部を少なくとも一対の上押さえ部材と下押さえ部材で挟むことによって、前記切断工程により前記ウエブの切断側下縁部から下方に突起して形成された突起部の先端が、前記ウエブの裏面中央部から切断側端部方向へ延長された当該裏面中央部と同一面となる仮想面よりも上方に位置するように、前記ウエブの切断側端部を前記仮想面に対して上方へ曲げ加工する曲げ加工工程と、
    を順次有することを特徴とする平版印刷版原版の製造方法。
  4. 前記曲げ加工工程は、前記ウエブの突起部の先端の高さが、前記仮想面に対して1〜100μmであり、且つ前記ウエブの切断側端部の曲がりの始点が、切断側下縁部から中央部に向かって7mm以内となるように、前記ウエブの切断側端部を前記仮想面に対して上方へ曲げ加工する曲げ加工工程であることを特徴とする請求項3に記載の平版印刷版原版の製造方法。
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