JP2009233758A - 開先加工機および開先加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大口径のステンレス鋼管などの鋼管の端部に開先加工を施す際に、鋼管が扁平していても端部の全周にわたって均一な形状の開先加工を形成することができる開先加工機を得るとともにこの開先加工機の取扱いも容易にできるようにする。
【解決手段】本体Aと倣い治具Bから構成され、前記本体は、前記鋼管の外方に配される円環状の固定部1とこの固定部に取り付けられて自ら周回する円環状の回転部2を備え、前記倣い治具は、前記本体の回転部に揺動可能に取り付けられ、前記鋼管の端部の内周面に沿って走行する倣いローラと、この倣いローラに一体的に固定されて前記鋼管端部を切削して開先を形成する切削刃と、この切削刃を前記鋼管の中心軸線に沿って前進させる切削刃送り機構と、前記倣いローラを前記鋼管の外方側に向けて常時付勢する付勢手段を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、ステンレス鋼管などの、特に大口径の鋼管を突き合わせ溶接するに先だって、鋼管端部に開先加工を施すための開先加工機および開先加工装置に関する。
なお、本発明において、鋼管とは、直管に限らず、エルボなどの曲管なども含むものとする。
半導体装置、液晶表示装置などの製造工場では、その製造に際して大量のドライエア、窒素ガスなどのガスが使用され、その供給のために大口径のステンレス鋼管などの大口径鋼管を溶接した配管が用いられている。この種のガス配管には肉厚の薄い鋼管が用いられる。
大口径の鋼管を突き合わせ溶接する場合には、薄肉鋼管であっても、その肉厚が必然的に厚くなっているため、鋼管端部にV字、U字などの開先加工を施して、開先を形成した後、端部を溶接しさらに溶加棒を用いて肉盛溶接する方法が取られている。
通常、この種の開先加工は、例えば特開2003−117726号公報に提案されている開先加工機を用いて行われている。このような開先加工機を用いる場合、開先加工を施すべき鋼管端部の外方に切削刃を備えたバイトホルダーを配し、このバイトホルダーを鋼管の中心軸を回転軸として回転させると同時に切削刃を徐々に鋼管の内方に向けて送ることにより開先加工を実施している。
この開先加工方法では、鋼管の断面形状が真円である場合には、鋼管端部に均一な形状の開先を形成することができる。
しかしながら、開先加工機の中心軸と鋼管の中心軸を正確に一致させることが重要である。また、通常の鋼管の断面形状は真円ではなく、若干扁平している。特に、呼び径300A以上の大口径の鋼管では、自重などの影響により、口径に比例して扁平が大きくなっている。このように扁平している鋼管に対して、上述のような開先加工を施すと、部分的に削れる部分と削れない部分とが生じ、均一な開先を形成することができない不具合があった。
また、大口径鋼管に対して開先加工を施す開先加工では、鋼管を固定した後にその端部に開先加工機を設置する必要があるが、開先加工機自体が重く、開先加工を施す際に手間を要すると言う問題もあった。
特開2003−11720号公報
よって、本発明における課題は、大口径のステンレス鋼管などの鋼管の端部に開先加工を施す際に、鋼管が扁平していても端部の全周にわたって均一な形状の開先加工を形成することができる開先加工機を得るとともにこの開先加工機の取扱いも容易にできるようにすることにある。
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、鋼管の端部に開先加工を施すための開先加工機であって、
この開先加工機は、本体と倣い治具から構成され、
前記本体は、前記鋼管の外方に配される円環状の固定部とこの固定部に取り付けられて自ら周回する円環状の回転部を備え、
前記倣い治具は、前記本体の回転部に揺動可能に取り付けられ、
前記鋼管の端部の内周面に沿って走行する倣いローラと、この倣いローラに一体的に固定されて前記鋼管端部を切削して開先を形成する切削刃と、この切削刃を前記鋼管の中心軸線に沿って前進させる切削刃送り機構と、前記倣いローラを前記鋼管の外方側に向けて常時付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする開先加工機である。
請求項2にかかる発明は、鋼管の端部に開先加工を施すための開先加工機であって、
この開先加工機は、本体と倣い治具から構成され、
前記本体は、前記鋼管の外方に配される円環状の固定部とこの固定部に取り付けられて自ら周回する円環状の回転部を備え、
前記倣い治具は、前記本体の回転部に揺動可能に取り付けられ、
前記鋼管の端部の外周面に沿って走行する倣いローラと、この倣いローラに一体的に固定されて前記鋼管端部を切削して開先を形成する切削刃と、この切削刃を前記鋼管の中心軸線に沿って前進させる切削刃送り機構と、前記倣いローラを前記鋼管の内方側に向けて常時付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする開先加工機である。
請求項3にかかる発明は、前記本体の固定部に取り付けられたモータからの動力により、前記回転部が自ら周回するとともに前記切削刃送り機構が駆動されるようになっている請求項1または2記載の開先加工機である。
請求項4にかかる発明は、エルボの端部を固定するメインリングと、エルボの胴部を固定するサブリングと、これらメインリングとサブリングを繋ぐステーを有するエルボ固定具を、そのメインリングが前記本体の内方に位置するように配した請求項1ないし3のいずれかに記載の開先加工機である。
請求項5にかかる発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の開先加工機と、この開先加工機を懸吊するクレーンを備えた開先加工装置である。
請求項6にかかる発明は、前記クレーンは、門型架台と、この門型架台から吊り下げられて前記開先加工機を懸吊るバランサーと、前記門型架台と前記開先加工機とを互いに引っ張る緊張手段とからなる請求項5記載の開先加工装置である。
本発明の開先加工機によれば、鋼管の断面形状が真円でなくとも、ガイド倣いローラが鋼管の内周面または外周面をなぞって走行し、これに伴って切削刃の刃先が鋼管端面の一定の位置に常に当たり、これによって全周にわたって均一な開先形状が形成される。
また、鋼管がエルボである場合には、直管部分がないため、本体をエルボの端部に取り付けることが困難になるが、エルボ固定具をエルボ端部に取り付けることで本体を間接的にエルボに固定することができる。
さらに、本発明の開先加工装置によれば、大口径鋼管用の重い開先加工機を懸吊状態で、鉛直方向に保持することができ、鋼管端面と開先加工機の開口面とを容易に平行に配置、固定することができる。また、バランサーを用いれば、重い開先加工機を見掛け上重量ゼロとして懸吊できるので、その位置合わせ作業等を容易に行うことができる。
図1ないし図4は、本発明の開先加工機の一例を示すものである。
図1および図2は、この例の開先加工機の全体を示すもので、このものは請求項1にかかる開先加工機であって、鋼管内周面にガイド倣いローラが走行する内面倣いタイプのものである。
この例の開先加工機は、本体Aとこの本体Aに取り付けられた倣い治具Bとから概略構成されている。
本体Aは、図1および図2に示すように、全体が大きな円環状となっており、開先加工されるべき鋼管Cの外方に取り付けられるようになっている。
この本体Aは、固定部1とこの固定部1に対して回転可能にかつ同軸に取り付けられた回転部2とから構成されている。
固定部1は、全体が円環状であり、その外周部にはモータ3とギアボックス4とからなる駆動部5が固定されている。固定部1の内周部には8個のフット6・・・が等間隔に取り付けられており、これらフット6・・・はいずれも本体Aの中心軸に向けて前進、後退可能になっており、これらフット6・・・を用いて本体Aを鋼管Cの外周面に着脱可能に取り付けられるようになっている。
回転部2は、固定部1の駆動部5からギア機構を介して伝達される回転駆動力により自ら周回するもので、板状の面板7とこの面板7の裏面側に一体に設けられたスプールギア(図示略)とからなり、このスプールギアは、固定部1の凹部内に収められて、前記駆動部5からの回転駆動力が伝達されて回転するようになっており、これにより回転部2は自ら周回運動を行うように構成されている。
なお、前記ギアボックス4内には、クラッチ、変速ギアが内蔵されており、回転部2が正逆転可能で、回転速度可変となっている。
前記倣い治具Bは、図1に示すように、この本体Aの回転部2の面板7の表面に取り付けられている。
図3および図4は、この倣い治具Bを示すもので、この倣い治具Bは、ベースプレート8と、このベースプレート8の一端部にスイング軸9を介して軸支されたスイングプレート10と、このスイングプレート10に固定されたブラケット11と、このブラケット11から延びるローラアーム12と、このローラアーム12の先端に軸支された倣いローラ13と、前記ブラケット11とベースプレート8に固着されたL金具14との間に架け渡されて、ブラケット11をL金具14側に常に付勢する2個のコイルスプリング15、15と、前記ブラケット11に対して移動可能に取り付けられたバイトホルダー16と、このバイトホルダー16に取り付けられ、先端に切削刃21を有するバイト17と、前記ベースプレート8の他端部に固定され、前記スイングプレート10の端縁部を摺動可能に支持するスイングローラ18、18とから構成されている。
前記ベースプレート8は、その平面形状が略三角形となっており、その一つの角部の近傍(一端部)にスイング軸9が取り付けられており、前記本体Aの回転部2の面板7にネジ20、20で止め付けられている。ベースプレート8のスイング軸9が取り付けられている角部に対向する辺部には、前記スイングローラ18が取り付けられている。
このベースプレート8には、前記スイングプレート10がベースプレート8に重なるようにして、スイング軸9を介して回動自在に軸支されている。スイングプレート10は、その平面形状がベースプレート8とほぼ相似となっており、その一つの角部においてスイング軸9に軸支され、この角部に対向する辺部(端縁部)が前記スイングローラ18の周面に当接、摺動して支えられ、この辺部がスイングローラ18に対して往復動可能となっている。
前記スイングプレート10には、ブロック状のブラケット11が固着されている。このブラケット11の鋼管C側の端面にはバイトホルダー16が往復動可能に取り付けられている。すなわち、ブラケット11の鋼管C側の端面にはアリ溝が刻設されており、バイトホルダー16の側面にはこのアリ溝に嵌合する突条が形成され、バイトホルダー16はブラケット11内部に内蔵されたギア機構により駆動されて、摺動して往復動するようになっている。
このバイトホルダー16には、バイト17が挿通されて固定されており、このバイト17の先端の切削刃21が、バイトホルダー16の往復動により、鋼管Cの中心軸線方向に沿って前進して鋼管の端面に接近し、また後退して離間するようになっている。
バイトホルダー16の駆動は以下のようにして行われる。前記回転部2には、前記駆動部5から伝達される回転駆動力によって自転するベベルギア(図示せず)がその面板7から突出して設けられており、前記ブラケット11の底部には、このベベルギアに噛合するベベルギア23が取り付けられている。そして、このベベルギア23を介して伝達される回転駆動力によってバイトホルダー16がブラケット11に対して往復動可能に駆動される。
本発明での切削刃送り機構は、この例では、前記駆動部5によって回転駆動される回転部2のベベルギアに噛合する前記ベベルギア23と、このベベルギア23を介して伝達される回転駆動力によって往復動可能となっているバイトホルダー16とから構成されている。
また、バイトホルダー16の移動量はダイアル24に表示されるようになっており、移動開始位置を手動で設定できるようにハンドル25が設けられている。
また、前記ブラケット11の側部にはローラアーム12の一端が取り付けられており、その他端には倣いローラ13が回転可能に軸支されている。この倣いローラ13は、鋼管Cの内周面に沿って走行し、上述の構成により前記本体Aの回転部2に対して揺動可能となっている。
また、ベースプレート8の一側縁部には、L金具14の基部が取り付けられており、このL金具14の上部は、ベースプレート8の表面側に屈曲して延びていて、結合金物22を介して2個のコイルスプリング15、15の一端が取り付けられている。
これらコイルスプリング15,15は引っ張りスプリングであって、その他端がブラケット11の側面に取り付けられている。
また、結合金物22は回動可能となっている。これを回動することで、結合金物22がコイルスプリング15の方向に沿って前進、後退するようになっており、これによりコイルスプリング15、15の付勢力を適宜変更することができる。
これらコイルスプリング15、15によって、ブラケット11がL金具14側、換言すれば鋼管Cの外方方向に向けて常時付勢されることになり、さらには前記倣いローラ13が同様に鋼管Cの外方に向けて付勢されつつ、鋼管Cの内周面に沿って走行することになる。
このように、鋼管Cの内面に常に倣いローラ13を当てる構造であり、この接部を基準にして切削刃21を相対的に位置つけることができる。
なお、開先加工機の本体Aは、鋼管口径に対応して小径のものから大径のものを複数用意する必要がある。
次に、このような開先加工機の動作について説明する。
開先加工を施す鋼管Cの端部に本体Aを配し、固定部1のフット6・・・を用いて本体Aを鋼管C端部に強固に固定する。ついで、倣い治具Bのバイトホルダー16の初期位置をハンドル25によって設定する。バイトホルダー16の初期位置は、バイト17の先端の切削刃21の先端部が鋼管の端面から0〜5mm離れた位置とする。
ついで、倣いローラ13が鋼管内周面に接するように、コイルスプリング15、15の収縮力に抗してブラケット11を手動にて鋼管側に引き寄せて倣いローラ13を強制的に鋼管C内周面に接触させる。
こののち、前記駆動部5のモータ3を起動させて本体Aの回転部2を周回させる。この回転部2の周回に伴って倣い治具B全体も周回する。
回転部2の周回の軌跡はほぼ真円となるが、鋼管の断面形状は前述のように扁平しているので、倣いローラ13の走行の軌跡は真円とはならない。
しかし、倣いローラ12は回転部2に対して揺動可能になっているので、鋼管内周面に正確に沿って走行し、倣い治具Bが鋼管の扁平に応じて揺動しつつ周回する。
倣いローラ13の揺動はブラケット11の揺動となり、これがさらにバイト17に伝えられてバイト17が揺動することになり、結果的に切削刃21の刃先が鋼管の端面の厚さ方向における一定の位置に位置することになる。
この状態で、バイトホルダー16を徐々に鋼管端面に向けて移動させれば、切削刃21が鋼管端面を一定の位置で切削し、鋼管端面の全周にわたって均一な開先加工が形成される。
図5および図6は、鋼管がエルボである場合に用いられるエルボ固定具の例を示すものである。
図中符号31はエルボ置台を示す。このエルボ置台31はキャスター付きの箱状のものであって、エルボを載置するとともにエルボ固定具32全体を取り付ける取付台にもなるものである。
エルボ固定具32は、固定金具33とメインリング34とサブリング35とステー36から構成されている。
前記固定金具33は、前記エルボ置台31の側部に固定された固定プレート37と、この固定プレート37の上部に取り付けられ、上方に延びるU字状のアングル38とからなっている。
このアングル38には、前記メインリング34とサブリング35とが固定されている。
メインリング34は、上下二つ割り構造の全体が円環状の比較的厚肉の平鋼などからなるもので、エルボの端部を挟み込み、これを固定するもので、その下部においてアングル38に対して鉛直方向に立設された状態で固定されている。
メインリング34の内周面には、複数の直方体状の当接部39、39・・が間隔を配して設けられている。この当接部39は、エルボの外周面に接して、エルボを固定するためのものである。
サブリング35も、上下二つ割り構造の全体が円環状のもので、エルボの中間部(胴部)を挟み込み、これを固定するもので、その下部においてアングル38に対して鉛直方向から斜めに傾斜した状態で固定されている。
ステー36は、棒状のもので、その一端がメインリング34の頂部に結合され、他端がサブリング35の頂部に結合されている。このステー36は、メインリング34とサブリング35とを連結して両者を機械的に補強し、かつ両者を束縛し、メインリング34とサブリング35とでエルボを挟み込んだときの両者の変形、移動を防止するものである。
このエルボ固定具32の使用に当たっては、メインリング34およびサブリング35の上側部分を取り外した状態とし、これにエルボを載せてから上側部分を取り付け、上側部分と下側部分を固定金具33にてボルト締めして、メインリング34とサブリング35とでエルボを固定する。
ついで、このものを前述の開先加工機の本体A内に配し、本体Aの固定部1のフット6・・・をメインリング34の外周面に押し当てて開先加工機に装着する。
その後、エルボの端面に開先加工を施す方法は、先の説明と同様である。
このようなエルボ固定具32を使用することで、エルボを間接的に強固に開先加工機に取る付けることができる。エルボでは、その外周面には平面部分が存在しないので、開先加工機の固定部1のフット6・・・のみで固定しても、エルボがその外周面の傾斜に沿ってフット6・・・の当たり面から逃げることになってしまう。これに対して、エルボ固定具32では、エルボ全体をがっちり固定することになるので、そのような不都合は生じなくなる。
前述の開先加工機では、その重量が重く、鋼管の口径が大きくなると本体Aも大型化してますます重たくなる。このため、鋼管への装着作業に手間を要し、作業安全性の配慮も必要となる。
本発明の開先加工装置はこのような問題を解決するもので、この開先加工装置は開先加工機をクレーンで懸吊したものである。
図7は、本発明の開先加工装置の一例を示すものである。図中符号41はクレーンを示し、42は開先加工機を示す。
クレーン41は、門型架台43とバランサー44と2個のコイルバネ45、45とから構成されている。
門型架台43は、C型鋼などを組み付けてなるもので、2本の柱部43a、43aとこれら柱部43a、43aとを繋ぐ山型の梁部43bとからなり、作業床面上に自立するようになっている。
この門型架台43の梁部43bの頂部からはフックを介してバランサー44が吊り下げられ、このバランサー44の吊り下げフック46には開先加工機42の固定部1が懸吊されている。
バランサー44は、例えば渦巻バネ(ゼンマイバネ)が内蔵され、この渦巻バネに吊り下げ物の荷重を負荷させてその荷重を見掛け上消去させる機能を有し、吊り下げ物を手で軽く上下操作できるようにするもので、「スプリングバランサー」などの商品名にて市販されているものである。このバランサー44を使用することで、重い開先加工機42の鋼管への装着作業が極めて容易に行うことができる。
また、開先加工機42と門型架台43の2本の柱部43a、43aとの間には2個のコイルバネ45、45が取り付けられている。このコイルバネ45、45は、柱部43aと開先加工機42の固定部1とを互いに引っ張る方向に常時付勢する引っ張りバネで、これによりバランサー44に懸吊されて浮遊状態の開先加工機42の揺れ、ねじれが防止される。さらに、開先加工機の倣いローラ13が走行する軌道面と鋼管の中心軸とが直交するように、開先加工機の空中での位置を保持することができる。
なお、開先加工機の前掲の例は、鋼管内周面に沿って倣いローラ13が走行する内倣いタイプのものであるが、本発明では鋼管外周面に沿って倣いローラ13が走行する外倣いタイプのものであってもよい。
この外倣いタイプのものでは、倣い治具Bのコイルスプリング15として圧縮バネを用いて、ブラケット11を鋼管側に向けて常時付勢するようにし、倣いローラ13の取り付け位置を鋼管の外方側に移動させればよく、その他の構造は内倣いタイプのものと同様である。
本発明の開先加工機の一例を示す正面図である。 本発明の開先加工機の一例を示す側面図である。 本発明の開先加工機の倣い治具を示す正面図である。 本発明の開先加工機の倣い治具を示す側面図である。 本発明でのエルボ固定具の一例を示す正面図である。 本発明でのエルボ固定具の一例を示す側面図である。 本発明の開先加工装置の一例を示す正面図である。
符号の説明
A・・本体、B・・倣い治具、C・・鋼管、1・・固定部、2・・回転部、5・・駆動部、8・・ベースプレート、9・・スイング軸、10・・スイングプレート、11・・ブラケット、13・・倣いローラ、15・・コイルスプリング、16・・バイトホルダー、17・・バイト、18・・スイングローラ、21・・切削刃、32・・エルボ固定具、34・・メインリング、35・・サブリング、35・・ステー、41・・クレーン、43・・門型架台、44・・バランサー、45・・コイルバネ

Claims (6)

  1. 鋼管の端部に開先加工を施すための開先加工機であって、
    この開先加工機は、本体と倣い治具から構成され、
    前記本体は、前記鋼管の外方に配される円環状の固定部とこの固定部に取り付けられて自ら周回する円環状の回転部を備え、
    前記倣い治具は、前記本体の回転部に揺動可能に取り付けられ、
    前記鋼管の端部の内周面に沿って走行する倣いローラと、この倣いローラに一体的に固定されて前記鋼管端部を切削して開先を形成する切削刃と、この切削刃を前記鋼管の中心軸線に沿って前進させる切削刃送り機構と、前記倣いローラを前記鋼管の外方側に向けて常時付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする開先加工機。
  2. 鋼管の端部に開先加工を施すための開先加工機であって、
    この開先加工機は、本体と倣い治具から構成され、
    前記本体は、前記鋼管の外方に配される円環状の固定部とこの固定部に取り付けられて自ら周回する円環状の回転部を備え、
    前記倣い治具は、前記本体の回転部に揺動可能に取り付けられ、
    前記鋼管の端部の外周面に沿って走行する倣いローラと、この倣いローラに一体的に固定されて前記鋼管端部を切削して開先を形成する切削刃と、この切削刃を前記鋼管の中心軸線に沿って前進させる切削刃送り機構と、前記倣いローラを前記鋼管の内方側に向けて常時付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする開先加工機。
  3. 前記本体の固定部に取り付けられたモータからの動力により、前記回転部が自ら周回するとともに前記切削刃送り機構が駆動されるようになっている請求項1または2記載の開先加工機。
  4. エルボの端部を固定するメインリングと、エルボの胴部を固定するサブリングと、これらメインリングとサブリングを繋ぐステーを有するエルボ固定具を、そのメインリングが前記本体の内方に位置するように配した請求項1ないし3のいずれかに記載の開先加工機。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の開先加工機と、この開先加工機を懸吊するクレーンを備えた開先加工装置。
  6. 前記クレーンは、門型架台と、この門型架台から吊り下げられて前記開先加工機を懸吊るバランサーと、前記門型架台と前記開先加工機とを互いに引っ張る緊張手段とからなる請求項5記載の開先加工装置。
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