JP2009233009A - 歯ブラシ立て - Google Patents
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Abstract
【課題】保管する複数本の歯ブラシが隣り合ったもの同士で当たるのを確実に抑制することのできる歯ブラシ立てを提供すること。
【解決手段】中空箱状の歯ブラシ立て1の上面部5を上下方向に貫通する複数の貫通孔6が、歯ブラシ立ての幅方向に並んで列を作り、この列が歯ブラシ立ての奥行方向に並んで貫通孔列61が歯ブラシ立ての上面部に複数列形成され、各貫通孔の下端縁の一部に歯ブラシ立ての内部に向かって斜め下方に延びるガイド片7が配設され、隣り合う2列の貫通孔列においてガイド片が、歯ブラシ立ての上方から見て放射状に配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】中空箱状の歯ブラシ立て1の上面部5を上下方向に貫通する複数の貫通孔6が、歯ブラシ立ての幅方向に並んで列を作り、この列が歯ブラシ立ての奥行方向に並んで貫通孔列61が歯ブラシ立ての上面部に複数列形成され、各貫通孔の下端縁の一部に歯ブラシ立ての内部に向かって斜め下方に延びるガイド片7が配設され、隣り合う2列の貫通孔列においてガイド片が、歯ブラシ立ての上方から見て放射状に配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、歯ブラシ立てに関する。
複数本の歯ブラシを立てて保管し、乾燥させることのできる歯ブラシ立ては、洗面化粧台の洗面ボウルの近辺に載置されて使用される。このような歯ブラシ立てについて、本出願人は、複数本の歯ブラシをコンパクトにかつ衛生的に支持保管することのできる歯ブラシ立てを提案している(特許文献1)。
特許文献1に記載した歯ブラシ立ては、相隣接する対の支持部を、各々に支持される歯ブラシの先端側が相互に離反する方向となって両歯ブラシの柄部が傾倒して支持されるように形成したものである。具体的には、対の支持部を複数対並設するとともに、対の支持部の一方および他方が各々列をなすように複数の支持部を配設している。このような相隣接する対の支持部では、歯ブラシの柄部が傾倒し、ブラシ部が斜め下方を向いて歯ブラシが支持される。したがって、相隣接して支持される両歯ブラシは相互に背を向け合い、ブラシ部相互の接触が抑制され、歯ブラシの衛生的な支持保管が可能とされる。
特開平11−332653号公報
しかしながら、その後の検討により、特許文献1に記載した歯ブラシ立てには、列方向に並んで隣り合う支持部間において歯ブラシ同士が当たってしまうという問題が見出された。
支持部となる貫通孔は、ここに挿入される歯ブラシの柄部の太さより若干大きい矩形状に形成され、貫通孔の周縁には歯ブラシの柄部をガイドする筒状片が一体に垂設されている。このような貫通孔および筒状片により、支持部において、歯ブラシの柄部が傾倒し、ブラシ部が斜め下方を向いて歯ブラシは支持されるが、貫通孔の横幅が歯ブラシの柄部の横幅より大きいため、支持された歯ブラシは貫通孔の横幅方向に傾倒可能である。このため、支持部への挿入操作や挿入後の振動などによって、支持される歯ブラシ同士が、列方向に並んで隣り合う支持部間において傾倒し、ブラシ部が接触してしまうことがある。
特許文献1に記載した歯ブラシ立ては、内底部に着脱自在に設置されるプレートに貫通孔に対応した直下方位置に凹所が複数形成され、この凹所と貫通孔との上下二点支持とし、歯ブラシの支持を安定化してもいるが、上記の通りの列方向に並んだ支持部間における歯ブラシの傾倒は、貫通孔と凹所との上下二点支持によっても十分には抑制されない。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、保管する複数本の歯ブラシが隣り合ったもの同士で当たるのを確実に抑制することのできる歯ブラシ立てを提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の特徴を有している。
すなわち、第1には、中空箱状の歯ブラシ立ての上面部を上下方向に貫通する複数の貫通孔が、歯ブラシ立ての幅方向に並んで列を作り、この列が歯ブラシ立ての奥行方向に並んで貫通孔列が歯ブラシ立ての上面部に複数列形成された歯ブラシ立てにおいて、各貫通孔の下端縁の一部に歯ブラシ立ての内部に向かって斜め下方に延びるガイド片が配設され、隣り合う2列の貫通孔列においてガイド片が、歯ブラシ立ての上方から見て放射状に配置されていることを特徴としている。
第2には、上記第1の特徴において、貫通孔は略長円状の形状を有し、隣り合う2列の貫通孔列において貫通孔も歯ブラシ立ての上方から見て放射状に配置されていることを特徴としている。
第3には、上記第1または第2の特徴において、歯ブラシ立ての底部に複数の凹部が形成され、凹部は、歯ブラシ立ての幅方向に並んで列を作るとともに、この列が歯ブラシ立ての奥行方向に並んで凹部列を形成し、1つの凹部列は、隣り合う2列の貫通孔列の列間に対応する下方位置に配置されていることを特徴としている。
本発明は、第1の特徴により、貫通孔から歯ブラシ立ての内部に挿入される歯ブラシは、歯ブラシ立ての外側に向かって傾倒して支持され、支持された歯ブラシは放射状に配置されるので、保管状態において歯ブラシは隣り合ういずれのものとも近接せず、ブラシ部が接触して歯ブラシ同士が当たるのが確実に抑制される。歯ブラシの保管状態が衛生的に保たれ、また、ブラシ部の乾燥が促進される。
また、本発明は、上記効果に加え、上記第2の特徴により、貫通孔に挿入されて支持された歯ブラシが確実に歯ブラシ立ての外側に向かって傾倒し、放射状配置が確実に実現され、歯ブラシ同士が当たるのがより確実に抑制される。
さらに、本発明は、上記効果に加え、上記第3の特徴により、歯ブラシは、凹部によって下端部においても支持されるので、安定な支持が可能となり、歯ブラシ立ての外側に向かう傾倒および放射状配置が一層確実に実現され、歯ブラシ同士が当たるのが一層確実に抑制される。
図1<a><b>は、それぞれ、本発明の歯ブラシ立ての一実施形態を歯ブラシの保管状態において示した正面図、図1<a>のX−X断面図である。図2<a><b><c><d>は、それぞれ、図1<a><b>に示した歯ブラシ立ての正面図、図2<a>のX−X断面図、平面図、底面図である。
図1<a><b>および図2<a><b><c><d>に示した歯ブラシ立て1は、下端が開口した中空な箱状の本体部2と、上端外周部に受け部3を有する底部4とを備えている。本体部2と底部4とは分離可能であり、各々独立して樹脂により形成されている。底部4の受け部3上に本体部2の下端部を載置し、本体部2を底部4の上端部に被せると、歯ブラシ立て1が一体となる。
本体部2の上面部5には、上下方向に貫通する貫通孔6が複数形成されている。貫通孔6は、本体部2の幅方向、すなわち、歯ブラシ立て1の幅方向に左端側から右側に一定間隔で3つ並び、これら3つの貫通孔6によって貫通孔列61を形成している。貫通孔列61は、本体部2の奥行方向、すなわち、歯ブラシ立て1の奥行方向に2列並んで本体部2の上面部5に形成されている。したがって、貫通孔6は、本体部2の上面部5に合計6つ形成されている。
また、貫通孔6は、図2<a>に示したように、略長円状の形状を有し、隣り合う2列の貫通孔列61において歯ブラシ立て1の上方から見て長径が放射線上に位置するように、貫通孔6は放射状に配置されている。
各貫通孔6の下端縁には、その一部に、図1<b>および図2<b>に示したように、歯ブラシ立て1の内部である本体部2の内部に向かって斜め下方に延びるガイド片7が配設されている。ガイド片7は、本体部2と一体に成形され、貫通孔6の下端縁から延設されている。このようなガイド片は、図2<a>に示したように、隣り合う2列の貫通孔列61において歯ブラシ立て1の上方から見て放射状に配置されている。
また、本体部2の上面部5には、本体部2の最も右側に位置する貫通孔6から本体部2の右端部にかけての部分に、略矩形状の上部開口8が形成されている。
底部4は、平皿状の形状を有し、底部4には、奥行方向の中央部、すなわち、歯ブラシ立て1の奥行方向の中央部に、左端側から右方向に3つの凹部9が形成されている。3つの凹部9は、それぞれ、球面状の形状を有し、歯ブラシ立て1の幅方向、すなわち、底部4の幅方向に並んで凹部列91を形成している。凹部列91は、図2<a>および図2<d>の対比から確認されるように、本体部2の上面部5に形成された2列の貫通孔列61の列間10の中央部に対応する下方位置に配置されている。
また、底部4には、本体部2の上面部5に形成された上部開口8に対応する下方位置に、上部開口8と略同一な形状の矩形凹部11が形成されている。
このような歯ブラシ立て1に歯ブラシ12を保管する際には、歯ブラシ12を先端側のブラシ部13とは反対側の柄部14の端部から1つの貫通孔6を通じて歯ブラシ立て1の本体部2の内部に挿入する。貫通孔6は、上記の通り、隣り合う2列の貫通孔列61において歯ブラシ立て1の上方から見て長径が放射線上に位置するように放射状に配置されているため、歯ブラシ12は、柄部14の横幅方向を貫通孔6の長径方向に一致させて本体部2の内部に挿入される。また、歯ブラシ12の本体部2の内部への挿入は、ガイド片7にともなわれ、柄部14の下端は、底部4に形成された凹部列91の1つの凹部9に挿入される。歯ブラシ12は、柄部14が、凹部9、ガイド片7および貫通孔6によって支持されて保管状態となる。保管状態では、各貫通孔6を通じて本体部2の内部に挿入された歯ブラシ12は、ガイド片7および貫通孔6の放射状配置にしたがって、歯ブラシ立て1の上方から見て放射状に配置され、各歯ブラシ12の柄部14は、ブラシ部13が互いに離反する方向に向いて保管される。また、歯ブラシ立て1の幅方向において同じ側に位置する、つまり、本体部2の左端側、その右隣または最も右側に位置する2つの貫通孔6を通じて本体部2の内部に挿入される2本の歯ブラシ12は、底部4に形成された凹部列91において同じ1つの凹部9、すなわち、左端側、その右隣または最も右側に位置する1つの凹部9に柄部14の下端部が挿入される。
このように、歯ブラシ立て1では、各貫通孔6の下端縁の一部に歯ブラシ立て1の本体部2の内部に向かって斜め下方に延びるガイド片7が配設されているので、貫通孔6から歯ブラシ立て1の本体部2の内部に挿入される歯ブラシ12は、歯ブラシ立て1の外側に向かって傾倒して支持され、支持された歯ブラシ12は放射状に配置される。このため、保管状態において歯ブラシ12は、歯ブラシ立て1の本体部2の幅方向および奥行方向に隣り合ういずれのものとも近接せず、ブラシ部13が接触して歯ブラシ12同士が当たるのが確実に抑制される。隣り合う2列の貫通孔列61においてブラシ部13がともに歯ブラシ立て1の内側に向いて保管されても、ブラシ部13が接触することはほとんどない。したがって、歯ブラシ12の保管状態が衛生的に保たれ、また、ブラシ部13の乾燥が促進される。
また、歯ブラシ立て1では、長円形状の貫通孔6は、隣り合う2列の貫通孔列61において歯ブラシ立て1の上方から見て長径が放射線上に位置するように放射状に配置されてもいるので、貫通孔6に挿入されて支持された歯ブラシ12が確実に歯ブラシ立て1の外側に向かって傾倒し、放射状配置が確実に実現され、歯ブラシ12同士が当たるのがより確実に抑制される。
さらに、歯ブラシ立て1では、歯ブラシ12は、凹部9によって柄部14の下端部においても支持されるので、安定な支持が可能となり、歯ブラシ立て1の外側に向かう傾倒および放射状配置が一層確実に実現され、歯ブラシ12同士が当たるのが一層確実に抑制される。凹部9では、歯ブラシ立て1の幅方向において同じ側に位置する2本の歯ブラシ12を1つの凹部9で支持するので、歯ブラシ12の1本ずつに対応して凹部9を設け、歯ブラシ12を凹部9で個別に支持する場合に比べ、歯ブラシ12の支持が安定する。
保管された歯ブラシ12は、貫通孔6の長径方向およびガイド片7に沿って引き上げることによって歯ブラシ立て1から取り出すことができる。ガイド片7および貫通孔6の放射状配置の取出操作への影響はほとんどなく、歯ブラシ立て1は、保管および取り出しのいずれにおいても使い勝手に優れている。
歯磨きチューブは、本体部2の上面部5に形成された上部開口8を通じて歯ブラシ立て1の本体部2の内部に挿入し、上部開口8とともに、底部4に形成された矩形凹部11により支持し、保管することができる。
また、保管状態において歯ブラシ12のブラシ部13などから柄部14を伝って下方に流れ落ちる水は、平皿状の底部4の内底面で受けることができ、本体部2を分離することにより外部に排出することができる。
さらに、底部4には、奥行方向の中央部に球面形状の凹部9が形成されているので、左端側の凹部9に近接する外底面にリブ15を下方に突設し、これに合わせて矩形凹部11のコーナー部下端にも同様なリブ16を下方に突設して、歯ブラシ立て1が所定部位に安定に載置されるようにすることができる。
なお、本発明の歯ブラシ立てでは、貫通孔および貫通孔列の数に特に制限はなく、歯ブラシを複数本保管することができればよい。貫通孔列の数は具体的には偶数であり、隣り合う2列の貫通孔列においてガイド片の放射状配置が実現されればよい。凹部列の数は、貫通孔列に基づいて決めることができ、凹部列の位置は、隣り合う2列の貫通孔列の列間に対応する下方位置とする。
1 歯ブラシ立て
4 底部
5 上面部
6 貫通孔
61 貫通孔列
7 ガイド片
9 凹部
91 凹部列
10 貫通孔列の列間
4 底部
5 上面部
6 貫通孔
61 貫通孔列
7 ガイド片
9 凹部
91 凹部列
10 貫通孔列の列間
Claims (3)
- 中空箱状の歯ブラシ立ての上面部を上下方向に貫通する複数の貫通孔が、歯ブラシ立ての幅方向に並んで列を作り、この列が歯ブラシ立ての奥行方向に並んで貫通孔列が歯ブラシ立ての上面部に複数列形成された歯ブラシ立てにおいて、各貫通孔の下端縁の一部に歯ブラシ立ての内部に向かって斜め下方に延びるガイド片が配設され、隣り合う2列の貫通孔列においてガイド片が、歯ブラシ立ての上方から見て放射状に配置されていることを特徴とする歯ブラシ立て。
- 貫通孔は略長円状の形状を有し、隣り合う2列の貫通孔列において貫通孔も歯ブラシ立ての上方から見て放射状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ立て。
- 歯ブラシ立ての底部に複数の凹部が形成され、凹部は、歯ブラシ立ての幅方向に並んで列を作るとともに、この列が歯ブラシ立ての奥行方向に並んで凹部列を形成し、1つの凹部列は、隣り合う2列の貫通孔列の列間に対応する下方位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の歯ブラシ立て。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008081271A JP2009233009A (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 歯ブラシ立て |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008081271A JP2009233009A (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 歯ブラシ立て |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009233009A true JP2009233009A (ja) | 2009-10-15 |
Family
ID=41247720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008081271A Pending JP2009233009A (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 歯ブラシ立て |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009233009A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017012842A (ja) * | 2016-10-17 | 2017-01-19 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | オーラルケアセット |
-
2008
- 2008-03-26 JP JP2008081271A patent/JP2009233009A/ja active Pending
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