JP2009232601A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】確実に他部材と接合させることができ、また、クラックの発生を抑制することができる樹脂製のブラケットを備えたモータを提供する。
【解決手段】ロータを回転自在に支持する樹脂材料からなるブラケット6を備えたモータにおいて、ブラケット6に形成された相手側部材95との嵌合インロー部29に、リブ80が形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、モータに関するものである。
近年、モータを製造するにあたって軽量化および機能の集約化を図るために部品を取り付けるブラケットを樹脂材料で構成することがある(例えば、特許文献1参照)。ブラケットを樹脂材料で構成することは、各種端子類を樹脂でモールドすることができる点からも有効な手段である。
国際公開第2005/099068号パンフレット
しかしながら、特許文献1のようにブラケットを樹脂材料で形成すると、他部材(金属材料)との接合箇所となるインロー部などのように高い寸法精度が必要とされる部位において、精度の確保が難しい。そこで、射出成形などにより製造したブラケットを、切削などの追加工を行い製品の精度を確保している。ところが、切削の際の発熱によりブラケットが変形してしまう虞があった。
また、例えば電動パワーステアリングのようにモータ使用環境下で温度変化が大きい箇所に樹脂材料からなるブラケットを有したモータを使用すると、金属材料からなる他部材との接合箇所において、樹脂材料からなるブラケットが膨張収縮を繰り返すことで応力集中が発生し、ブラケットにクラックが発生するという虞があった。これは、樹脂材料の熱膨張係数が金属材料の熱膨張係数よりも大きいためにこのような現象が発生する。
そこで、本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、確実に他部材と接合させることができ、また、クラックの発生を抑制することができる樹脂製のブラケットを備えたモータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、ロータを回転自在に支持する樹脂材料からなるブラケットを備えたモータにおいて、前記ブラケットに形成された相手側部材との嵌合インロー部に、リブが形成されていることを特徴としている。
このように構成することで、ブラケットと相手側部材との接合箇所において、ブラケットのリブが相手側部材と接するようにして接合される。したがって、嵌合インロー部のリブ以外の箇所は相手側部材と接触させる必要がないため、嵌合インロー部の寸法精度を緩和させることができる。つまり、嵌合インロー部のリブの寸法精度が確保されていれば、相手側部材と確実に接合させることができる。
また、嵌合インロー部の寸法精度を高めるために、切削加工を施す際にもリブのみを切削するだけでよく、全周に亘って切削を行う必要がない。したがって、切削加工の際に発生する発熱を最小限に抑えることができ、ブラケットの変形を抑制することができる。
さらに、温度変化が大きい箇所にモータを用いる場合に、嵌合インロー部にリブを形成することで、肉厚の厚い部分(リブ形成部)と肉厚の薄い部分が形成され、肉厚の薄い部分で応力を緩和して熱による変形(膨張収縮)を吸収することができる。また、嵌合インロー部と相手側部材との接触面積が小さくなるため、相手側部材からの熱の影響を小さくすることができる。したがって、ブラケットにクラックが発生することを抑制することができる。
請求項2に記載した発明は、前記嵌合インロー部は前記ロータの軸線を中心とした円環状に形成されており、前記リブは周方向に沿って略等間隔に複数形成されていることを特徴としている。
このように構成することで、嵌合インロー部が温度環境の変化により膨張収縮する際に、リブが周方向に略等間隔に形成されているため、嵌合インロー部が略均等に膨張収縮する。したがって、モータが駆動している際に、ブラケットと相手側部材との接合箇所のガタツキの発生を抑制することができ、モータ駆動時の騒音を抑制することができる。
請求項3に記載した発明は、前記相手側部材が、前記ロータの回転力を伝達するための伝達部材であることを特徴としている。
このように構成することで、ブラケットと減速機などの伝達部材との接合箇所において、ブラケットのリブが伝達部材と接するようにして接合される。したがって、嵌合インロー部のリブ以外の箇所は伝達部材と接触させる必要がないため、嵌合インロー部の寸法精度を緩和させることができる。つまり、嵌合インロー部のリブの寸法精度が確保されていれば、伝達部材と確実に接合させることができる。
請求項4に記載した発明は、前記相手側部材が、モータケースであることを特徴としている。
このように構成することで、ブラケットとモータケースとの接合箇所において、ブラケットのリブがモータケースと接するようにして接合される。したがって、嵌合インロー部のリブ以外の箇所はモータケースと接触させる必要がないため、嵌合インロー部の寸法精度を緩和させることができる。つまり、嵌合インロー部のリブの寸法精度が確保されていれば、モータケースと確実に接合させることができる。
請求項5に記載した発明は、前記相手側部材が、前記ロータの回転速度を検出するためのセンサユニットを収容するセンサユニット用ホルダであることを特徴としている。
このように構成することで、ブラケットとセンサユニット用ホルダとの接合箇所において、ブラケットのリブがセンサユニット用ホルダと接するようにして接合される。したがって、嵌合インロー部のリブ以外の箇所はセンサユニット用ホルダと接触させる必要がないため、嵌合インロー部の寸法精度を緩和させることができる。つまり、嵌合インロー部のリブの寸法精度が確保されていれば、センサユニット用ホルダと確実に接合させることができる。
本発明によれば、ブラケットと相手側部材との接合箇所において、ブラケットのリブが相手側部材と接するようにして接合される。したがって、嵌合インロー部のリブ以外の箇所は相手側部材と接触させる必要がないため、嵌合インロー部の寸法精度を緩和させることができる。つまり、嵌合インロー部のリブの寸法精度が確保されていれば、相手側部材と確実に接合させることができる効果がある。
また、嵌合インロー部の寸法精度を高めるために、切削加工を施す際にもリブのみを切削するだけでよく、全周に亘って切削を行う必要がない。したがって、切削加工の際に発生する発熱を最小限に抑えることができ、ブラケットの変形を抑制することができる効果がある。
さらに、温度変化が大きい箇所にモータを用いる場合に、嵌合インロー部にリブを形成することで、肉厚の厚い部分(リブ形成部)と肉厚の薄い部分が形成され、肉厚の薄い部分で応力を緩和して熱による変形(膨張収縮)を吸収することができる。また、嵌合インロー部と相手側部材との接触面積が小さくなるため、相手側部材からの熱の影響を小さくすることができる。したがって、ブラケットにクラックが発生することを抑制することができる効果がある。
次に、本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。なお、本実施形態では車両の電動パワーステアリングに用いるブラシレスモータを例にして説明する。
(ブラシレスモータ)
図1に示すように、ブラシレスモータ1は、例えば、電動パワーステアリング(EPS;Electric Power Steering)に用いられるものであって、有底筒状のモータケース2に内嵌固定されたステータ3と、ステータ3に対して回転自在に設けられたロータ4とを備え、モータケース2の開口部5に、これを閉塞するブラケット6がボルト26によって締結固定されている。なお、モータケース2は金属材料で形成されている。
モータケース2の周壁7には、ステータ3が内嵌固定されている。モータケース2のエンド部(底部)8には、径方向中央にボス部9が形成され、ここに軸受け10が圧入されている。この軸受け10に、ロータ4の回転軸11が回転自在に支持されている。
ステータ3は、略円筒状のステータコア12を有している。ステータコア12は、プレス加工によって略環状に打ち抜いた金属板(電磁鋼板)13をロータ4の軸方向に複数枚積層したものであって、コイル14を巻装するためのティース部15が放射状に複数形成されている。各ティース部15には、全周に渡って絶縁材であるインシュレータ16がそれぞれ装着され、このインシュレータ16上にコイル14が巻装されている。
ステータ3のエンド部8とは反対側には、ターミナル21が複数配設されたターミナルユニット22が設けられている。このターミナルユニット22は、ステータ3のコイル14から引き出されたステータ巻線23と、外部電源(不図示)とを電気的に繋ぐ役割を有するものであって、ターミナル21の一端には、ステータ巻線23が接続されている。
ロータ4は、回転軸11のステータ3に対応する部位に永久磁石17を設け、回転軸11の軸受け10とは反対側に回転軸11の回転角度検出用のレゾルバ18を構成するレゾルバロータ19を設けたものである。永久磁石17は、周方向に磁極が順番に変わるように着磁してある。
図1〜図3に示すように、ブラケット6は、樹脂製で平面視略円盤状に形成されたものである。なお、樹脂としては、熱可塑性の結晶性プラスチックであるポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂を用いることが好ましい。しかしながら、これ以外の樹脂であってもよい。ブラケット6のモータケース2側(図1における下側)には、モータケース2の周壁7に嵌合される筒状のモータケースインロー部(嵌合インロー部)28が設けられている。一方、ブラケット6のモータケース2とは反対側(図1における上側)には、減速機等に嵌合される筒状の減速機インロー部(嵌合インロー部)29が設けられている。この減速機インロー部29の外周面29aには、Oリング(不図示)を取り付けるためのOリング溝30が周方向に沿って形成されている。
図4に示すように、ブラケット6の減速機インロー部29は円環状に形成されている。また、減速機インロー部29の外周面29aにおけるOリング溝30のモータケース2側(図4における上側)には、周方向に略等間隔にリブ80が形成されている(本実施形態では、60°ごとに6個)。リブ80は外周面29aより突出して(凸状に)形成されている。
また、ブラケット6のモータケースインロー部28も円環状に形成されている。また、モータケースインロー部28の外周面28aにおけるモータケース2との当接面には、周方向に略等間隔にリブ85が形成されている(本実施形態では、60°ごとに6個)。リブ85は外周面28aより突出して(凸状に)形成されている。
ブラケット6の径方向中央には、ロータ4の回転軸11を挿通するための挿通孔31が形成され(図3参照)、ここに、金属製で有底筒状の軸受けハウジング32がインサート成形されている。軸受けハウジング32は、このエンド部32aが減速機インロー部29側に位置するように配置してある。エンド部32aの径方向中央には、ロータ4の回転軸11を挿通するための挿通孔33が形成されている。軸受けハウジング32の周壁32bには、軸受け34が内嵌固定されている。この軸受け34に、ロータ4の回転軸11が回転自在に支持されている。
また、ブラケット6の軸受け34とは反対側には、レゾルバロータ19に対応する位置にレゾルバ(センサユニット)18を構成するレゾルバステータ20が配設されている。このレゾルバステータ20には、ブラケット6に固定されているレゾルバホルダ35が外嵌されている。レゾルバホルダ35は、金属製で有底筒状に形成されたものである。
図5に示すように、ブラケット6のレゾルバホルダ35との嵌合部には、レゾルバインロー部(嵌合インロー部)81が設けられている。レゾルバステータ20は、このレゾルバホルダ35によってロータ4の軸方向、及び径方向の移動が規制されるようになっている。レゾルバホルダ35のエンド部35aには、ロータ4の回転軸11を挿通するための挿通孔36が形成されている。
また、ブラケット6のレゾルバインロー部81は円環状に形成されている。また、レゾルバインロー部81の外周面81aにおけるレゾルバホルダ35との当接面には、周方向に略等間隔にリブ90が形成されている(本実施形態では、60°ごとに6個)。リブ90は外周面81aより突出して(凸状に)形成されている。
ブラケット6の外周面6aには、外部の制御回路(不図示)に接続されレゾルバステータ20からの電気信号を取り出すためのセンサコネクタ37と、外部電源(不図示)に接続されターミナルユニット22に電力を供給するためのパワーコネクタ38とが一体成形されている。パワーコネクタ38は、板状のパワー端子70を3個備えている。
各パワー端子70は、金属板からプレス加工等によって打ち抜かれたものであって、ターミナルユニット22から露出する3つのターミナル21a,21a,21a(図5参照)まで延出するように形成されている。そして、各パワー端子70は、ターミナル21aに接続されている。これよってターミナルユニット22には、パワーコネクタ38を介して電源が供給されるようになっている。
また、ブラケット6の外周面6aには、モータケース2を固定するための雌ネジ部24が2箇所、ブラシレスモータ1を減速機等の金属製の相手側部材95に固定するためのボルト孔25が2箇所設けられている。ボルト孔25には、金属製のカラー27がインサート成形されている。
図1に戻り、レゾルバステータ20は、磁性材料からなるプレート39を積層して構成された略円環状のコアを有している。このコアには、径方向内側に向かって突出する複数のティース部41が放射状に等間隔で設けられている。これらティース部41には、絶縁材であるインシュレータを装着した上からコイル43が巻装されている。
尚、レゾルバステータ20をブラケット6に固定するレゾルバホルダ35の周壁35bには、インシュレータの端子保持部45に対応する部位に切り欠き部68が形成されている。レゾルバステータ20は、レゾルバホルダ35の切り欠き部68に端子保持部45が嵌り込むことによってロータ4回転方向への変位が規制されるようになっている。
コイル43の巻線は、複数のティース部41に3つのコイルが形成されるように巻装されている。各コイル43の巻線の端部は、インシュレータの端子保持部45からロータ4の軸方向(図1における上下方向)に沿って突設された導電性の端子46に引き出されている。
この端子46は、コイル43の巻線の端部数に対応して6本設けられており、ここにそれぞれコイル43の巻線の端部が巻装されている。各端子46には、導電性のハーネス接続端子47が一体成形されている。レゾルバステータ20は、ハーネス接続端子47、コイル43の端部と端子46との接続箇所、及びコイル43の全体を覆うように樹脂でコーティングしてあり、接続箇所及び巻線を保護している。
ハーネス接続端子47は、断面略L字状に形成されたものであって、径方向(図1における左右方向)に延在している。ハーネス接続端子47の基端側は、コイル43が巻装されている端子46が設けられており、先端側はロータ4の軸方向に沿うように曲折している。
図2に示すように、ブラケット6の外周面6aに一体成形されているセンサコネクタ37には、外側端に、外部の制御回路に接続されている信号ケーブル(不図示)を嵌着可能な受け入れ口53が形成されている。この受け入れ口53には、センサ接続端子54がレゾルバステータ20のハーネス接続端子47の本数に対応して6本設けられている。
各センサ接続端子54は、金属材からプレス加工等によって打ち抜かれたものであって、それぞれセンサコネクタ37の受け入れ口53からハーネス接続端子47まで延在する接続端子本体55を有している。これら接続端子本体55は、センサコネクタ37、及びブラケット6の形状に対応するように曲折している。
接続端子本体55のレゾルバステータ20側の端部には、接続端子本体55よりも段差により幅が小さく設定されている舌片部61が形成されている(図1参照)。舌片部61は断面略L字状に形成されたものであって、接続端子本体55から軸方向(図1における上下方向)に沿って曲折延出された縦舌片部62と、この縦舌片部62から水平方向(図1における左右方向)に沿って曲折延出された横舌片部63とが一連に形成されている。このように形成された舌片部61は、横舌片部63がレゾルバステータ20のハーネス接続端子47先端に電気的に接続されている。
図3に示すように、センサ接続端子54は、接続端子本体55を被覆する樹脂モールド部65を有している。この樹脂モールド部65は、断面略矩形に形成されたものであって、平面視で接続端子本体55に対応するように曲折している。このように、センサ接続端子54の接続端子本体55は、樹脂モールド部65で被覆した状態でブラケット6にインサート成形されている。
次に、ブラケット6(ブラシレスモータ1)を減速機などの相手側部材95に固定する方法を説明する。
図6に示すように、ブラケット6を減速機などの相手側部材95に取り付ける際には、ブラケット6に形成されたボルト孔25を相手側部材95のネジ穴91に位置合わせする。このとき、相手側部材95の凹部95aの内周面95bが、ブラケット6の減速機インロー部29の外表面29aと接触するように嵌合される。すると、相手側部材95の内周面95bは減速機インロー部29の外表面29aに形成されたリブ80と当接する。そして、ボルト92をボルト孔25に挿通させてネジ穴91で螺合して、相手側部材95とブラケット6(ブラシレスモータ1)とが結合される。
同様に、ブラケット6とモータケース2とを固定する方法を説明する。
図7に示すように、ブラケット6とモータケース2とを連結固定する際には、ブラケット6に形成された雌ネジ孔24をモータケース2の貫通孔2aに位置合わせする。このとき、モータケース2の内周面2bが、ブラケット6のモータケースインロー部28の外表面28aと接触するように嵌合される。すると、モータケース2の内周面2bはモータケースインロー部28の外表面28aに形成されたリブ85と当接する。そして、ボルト26を貫通孔2aに挿通させて雌ネジ孔24で螺合して、モータケース2とブラケット6とが結合される。
さらに、ブラケット6とレゾルバホルダ35とを固定する方法を説明する。
図8に示すように、ブラケット6とレゾルバホルダ35とを連結固定する際には、ブラケット6に形成された雌ネジ孔75をレゾルバホルダ35の貫通孔35cに位置合わせする。このとき、レゾルバホルダ35の内周面35dが、ブラケット6のレゾルバインロー部81の外表面81aと接触するように嵌合される。すると、レゾルバホルダ35の内周面35dはレゾルバインロー部81の外表面81aに形成されたリブ90と当接する。そして、ボルト76を貫通孔35cに挿通させて雌ネジ孔75で螺合して、レゾルバホルダ35とブラケット6とが結合される。
本実施形態によれば、樹脂材料からなるブラケット6における相手側部材(減速機)95との減速機インロー部29に、リブ80を形成したため、ブラケット6と相手側部材95との接合箇所において、ブラケット6のリブ80が相手側部材95と接するようにして接合される。したがって、減速機インロー部29のリブ80以外の箇所は相手側部材95と接触させる必要がないため、減速機インロー部29の寸法精度を緩和させることができる。つまり、減速機インロー部29のリブ80の寸法精度が確保されていれば、相手側部材95と確実に接合させることができる。
また、減速機インロー部29の寸法精度を高めるために、切削加工を施す際にもリブ80のみを切削するだけでよく、全周に亘って切削を行う必要がない。したがって、切削加工の際に発生する発熱を最小限に抑えることができ、ブラケット6の切削加工時の変形を抑制することができる。
さらに、電動パワーステアリング用のブラシレスモータ1において、減速機インロー部29にリブ80を形成することで、肉厚の厚い部分(リブ形成部)と肉厚の薄い部分が形成され、肉厚の薄い部分で応力を緩和して熱による変形(膨張収縮)を吸収することができる。また、減速機インロー部29と相手側部材95との接触面積が小さくなるため、相手側部材95からの熱の影響を小さくすることができる。したがって、ブラケット6にクラックが発生することを抑制することができる。
同様に、ブラケット6におけるモータケースとのモータケースインロー部28に、リブ85を形成したため、上述した減速機インロー部29のリブ80を形成した場合と略同等の作用効果が得られる。
さらに、ブラケット6におけるレゾルバホルダ35とのレゾルバインロー部81に、リブ90を形成したため、上述した減速機インロー部29のリブ80を形成した場合と略同等の作用効果が得られる。
そして、減速機インロー部29、モータケースインロー部28およびレゾルバインロー部81はロータ4の軸線(回転軸11)を中心とした円環状に形成し、リブ80,85,90は周方向に沿って略等間隔に複数形成した。したがって、減速機インロー部29、モータケースインロー部28およびレゾルバインロー部81が温度環境の変化により膨張収縮する際に、リブ80,85,90が周方向に略等間隔に形成されているため、各インロー部28,29,81が略均等に膨張収縮する。つまり、ブラシレスモータ1が駆動している際に、ブラケット6と他部材(相手側部材95,モータケース2,レゾルバホルダ35)との接合箇所のガタツキの発生を抑制することができ、モータ駆動時の騒音を抑制することができる。
尚、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。すなわち、本実施形態で挙げた具体的な形状、構成などは一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態ではリブを周方向に沿って略等間隔に複数形成した場合の説明をしたが、ブラケットの構造上の強度などを考慮して適宜リブ厚さを変更したり、回転軸方向に対して斜めに傾斜させて形成してもよい。また、各インロー部において異なる数のリブを形成してもよい。
本発明の実施形態におけるブラシレスモータの断面図である。 本発明の実施形態におけるブラケットの平面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるブラケットの底面斜視図である。 本発明の実施形態におけるブラケットの底面図である。 本発明の実施形態におけるブラケットと相手側部材との接合箇所の部分拡大断面図である。 本発明の実施形態におけるブラケットとモータケースとの接合箇所の部分拡大断面図である。 本発明の実施形態におけるブラケットとレゾルバホルダとの接合箇所の部分拡大断面図である。
符号の説明
1…ブラシレスモータ(モータ) 2…モータケース 4…ロータ 6…ブラケット 18…レゾルバ(センサユニット) 28…モータケースインロー部(嵌合インロー部) 29…減速機インロー部(嵌合インロー部) 35…レゾルバホルダ(センサユニット用ホルダ) 80…リブ 81…レゾルバインロー部(嵌合インロー部) 85…リブ 90…リブ 95…相手側部材

Claims (5)

  1. ロータを回転自在に支持する樹脂材料からなるブラケットを備えたモータにおいて、
    前記ブラケットに形成された相手側部材との嵌合インロー部に、リブが形成されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記嵌合インロー部は前記ロータの軸線を中心とした円環状に形成されており、前記リブは周方向に沿って略等間隔に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記相手側部材が、前記ロータの回転力を伝達するための伝達部材であることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
  4. 前記相手側部材が、モータケースであることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
  5. 前記相手側部材が、前記ロータの回転速度を検出するためのセンサユニットを収容するセンサユニット用ホルダであることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
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