JP2009230719A - 筆跡情報処理装置、及びプログラム - Google Patents

筆跡情報処理装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】編集対象の項目に対して、デジタルペンを用いた手書した情報と、コンピュータを用いた電子的な情報の重複が生じないように整合させる技術を提供する。
【解決手段】区分領域を有する媒体に対する筆跡を電子化した筆跡情報を取得し(S401)、筆跡情報が属する区分領域を特定し(S402)、特定した筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在するか否かを判定し(S404)、判定結果に基づいて筆跡情報の位置を決定する(S405〜S411)。また、決定するにあたって、筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在すると判定された場合に、例えば筆跡情報と電子情報の生成時期を基に、どちらの情報を優先させるかを判定し(S405)、この判定結果に基づいて、位置を決定する。
【選択図】図11

Description

本発明は、筆跡情報処理装置、プログラムに関する。
紙に手書きした情報を電子化し、対応する領域に保存する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の技術は、デジタルペンが読み取った二次元コードから手書きした情報の位置決定を行い、手書きした情報を電子化し、電子化した手書き情報を対応するデータ領域に保存することを可能とするものである。
特表2003−501286号公報
編集対象の項目に対して、出力された紙にデジタルペンを用いて手書きで編集する場合と、パーソナルコンピュータ(PC)で電子的に編集する場合が考えられる。ゆえに、同一の項目に対して、デジタルペンを用いて手書きで編集される一方で、PCで電子的に編集される場合においても、手書きした情報と電子的な情報の重複が生じないように整合させることが望まれる。
請求項1に記載の発明は、区分された領域である区分領域を有する媒体に対する筆跡を電子化した筆跡情報を取得する筆跡情報取得手段と、前記筆跡情報が属する前記区分領域を特定する領域特定手段と、前記領域特定手段が特定した前記筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在するか否かを判定する存否判定手段と、前記存否判定手段の判定結果に基づいて前記筆跡情報の位置を決定する位置決定手段と、を含む筆跡情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記位置決定手段は、前記筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在すると判定された場合に、当該筆跡情報と当該電子情報のどちらを優先させるかを判定する優劣判定手段を有し、当該優劣判定手段の判定結果に基づいて、当該筆跡情報および当該電子情報の位置を決定することを特徴とする請求項1記載の筆跡情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記筆跡情報および前記電子情報にはそれぞれ各情報に関連する関連情報が関連付けられており、前記優劣判定手段は、前記関連情報に基づいて前記筆跡情報と前記電子情報のどちらを優先させるかを判定することを特徴とする請求項2記載の筆跡情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記優劣判定手段は、前記関連情報の内、媒体上の位置を示す情報である位置情報、生成者、生成時期のいずれかに基づいて判定することを特徴とする請求項3記載の筆跡情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記優劣判定手段は、前記生成時期に基づいて判定する場合には、前記筆跡情報と前記電子情報の内、先に生成された情報を優先させることを特徴とする請求項4記載の筆跡情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記優劣判定手段は、前記位置情報に基づいて判定する場合には、前記筆跡情報と前記電子情報の内、当該情報が属する前記区分領域における上位位置に位置する情報を優先させることを特徴とする請求項4記載の筆跡情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記優劣判定手段は、前記電子情報の重心位置と前記筆跡情報の重心位置に基づいて前記区分領域における上位位置に位置する情報を認定することを特徴とする請求項6記載の筆跡情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記優劣判定手段は、前記筆跡情報が形成する矩形の位置と前記電子情報が形成する矩形の位置に基づいて前記区分領域における上位位置に位置する情報を認定することを特徴とする請求項6記載の筆跡情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記位置決定手段は、前記筆跡情報と前記電子情報の内、前記優劣判定手段が優先させると判定した方の情報である優先情報を、前記区分領域における上位位置に位置させ、他方の情報を当該優先情報と重ならないように位置させることを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の筆跡情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、区分された領域である区分領域を有する媒体に対する筆跡を電子化した筆跡情報を取得する取得機能と、前記筆跡情報が属する前記区分領域を特定する特定機能と、前記特定機能により特定された前記筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在するか否かを判定する判定機能と、前記判定機能の判定結果に基づいて前記筆跡情報の位置を決定する決定機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
請求項11に記載の発明は、前記決定機能は、前記筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在すると判定された場合に、当該筆跡情報と当該電子情報のどちらを優先させるかを判定する優劣判定機能を有し、当該優劣判定機能による判定結果に基づいて、当該筆跡情報および当該電子情報の位置を決定することを特徴とする請求項10記載のプログラムである。
本発明の請求項1によれば、筆跡情報を、電子情報の存否に応じた適切な位置に配置させることができ、筆跡情報と電子情報が同じ区分領域に存在する場合においても、筆跡情報と電子情報の重複が生じないように整合させることができる。
本発明の請求項2によれば、筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在する場合においても、筆跡情報および電子情報の優劣に応じた適切な位置に配置させて整合させることができる。
本発明の請求項3によれば、同じ区分領域にある筆跡情報と電子情報の優劣を簡易に判定することができる。
本発明の請求項4によれば、筆跡情報と電子情報の優劣を適確に判定することができる。
本発明の請求項5によれば、筆跡情報と電子情報の位置を、生成日時を考慮した最適な位置とすることができる。
本発明の請求項6によれば、筆跡情報と電子情報の位置を、情報の元の位置を考慮した最適な位置とすることができる。
本発明の請求項7によれば、筆跡情報と電子情報の優劣の判定を、より適確に行うことができる。
本発明の請求項8によれば、筆跡情報と電子情報の優劣の判定を、簡易かつ適確に行うことができる。
本発明の請求項9によれば、筆跡情報と電子情報を適確に重ならないようにすることができる。
本発明の請求項10によれば、筆跡情報を、電子情報の存否に応じた適切な位置に配置させることができ、筆跡情報と電子情報が同じ区分領域に存在する場合においても、筆跡情報と電子情報の重複が生じないように整合させることができる。
本発明の請求項11によれば、筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在する場合においても、筆跡情報と電子情報の優劣に応じた適切な位置に配置させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(実施の形態)について詳細に説明する。
まず、本実施の形態におけるコンピュータシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態のコンピュータシステムの構成例を示したものである。
図示するように、このコンピュータシステムは、端末装置10と、文書サーバ20と、識別情報サーバ30と、画像形成装置40と、端末装置50とがネットワーク80に接続されることにより構成されている。また、端末装置50は、デジタルペン60と、通信装置70を介してデータを入出力することが可能になっている。
端末装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、携帯電話、その他のコンピュータであり、電子文書に対して電子情報を入力したり、電子情報を削除したりすることが可能な装置である。また、端末装置10は、文書サーバ20に対して電子文書の印刷を要求する装置でもある。
文書サーバ20は、電子文書を記憶し管理するコンピュータ装置であり、後述するグループウェアのサーバとしても機能する。また、端末装置10から電子文書の印刷要求があると、電子文書の画像(以下、「文書画像」という。)と、識別情報及び位置情報を表す符号画像とを生成し、これらを合成した合成画像を媒体に印刷する印刷命令を画像形成装置40に対して出力する。この場合、識別情報とは、媒体を一意に特定するための情報である。位置情報とは、個々の媒体上の座標位置(X座標、Y座標)を特定するための情報であり、例えば、媒体の左上点を原点とし、媒体の右方向にX軸をとり、下方向にY軸をとることにより設定した座標系で座標を表すことが考えられる。ここで、文書サーバ20としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータが用いられる。
識別情報サーバ30は、媒体に付与する識別情報を発行するコンピュータ装置である。そして、発行した識別情報を、その識別情報が付与される媒体に印刷される電子文書と関連付けて記憶する。ここで、識別情報サーバ30としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータが用いられる。
画像形成装置40は、媒体に画像を印刷し、印刷文書として出力する装置である。この画像形成装置40は、単体のプリンタや印刷機であってもよいし、他にスキャナや通信の機能を備えた所謂複合機であってもよい。ここで、画像形成装置40における画像形成方式としては、例えば、電子写真方式を用いるとよいが、その他の方式を用いてもよい。
端末装置50は、印刷文書に対する筆記を電子化した情報(以下、「筆跡情報」という)を、印刷文書に記録された画像の元となる電子文書に反映させるために識別情報サーバ30に送信するコンピュータ装置である。ここで、端末装置50としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、携帯電話、その他のコンピュータが用いられる。尚、本実施形態では、筆跡情報を主に手書き情報として説明するが、これに限らず、例えば、建築や機械等の図面データを出力する装置であるプロッタ等によって機械的に描画された情報であってもよい。
デジタルペン60は、電子筆記具の一例であり、印刷文書上に文字又は図形を筆記するために用いられるペンデバイスである。また、媒体に印刷された符号画像を読み取る撮像素子を備える。そして、撮像素子で読み取った符号画像から位置情報を検出し、筆記した文字又は図形をイメージデータ化した筆跡情報をこの位置情報に基づいて生成し記憶する。
通信装置70は、デジタルペン60から筆跡情報等を取得して端末装置50に送信する装置である。通信装置70とデジタルペン60との間の通信の方式および通信装置70と端末装置50との間の通信の方式としては、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信機能等、種々の方式が用いられる。なお、図1では、通信装置70をデジタルペン60と別体のものとして示しているが、必ずしも別体である必要はなく、一体に構成してもよい。
なお、本実施の形態では、媒体に記録する画像の元となる電子データを「電子文書」と表記するが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、データベース管理ソフトウェアや表計算ソフトウェアで記録されるデータ、その他の印刷可能な電子データも含めて「電子文書」としている。また、媒体に記録する画像の元となる電子データの個々の電子情報には、当該電子情報に関連する情報である、当該電子情報の、作成(生成)日時、作成(生成)者、データ形式、タイトル、注釈などのメタ情報が関連付けられている。なお、以下では、「メタ情報」を「関連情報」と言う場合もある。
また、「媒体」は、画像を印刷可能な媒体であれば、その材質は問わない。代表例は紙であるが、OHPシートや金属板等であっても構わない。
次に、文書サーバ20の構成について説明する。
図2は、文書サーバ20の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、文書サーバ20は、受信部21と、識別情報取得部22と、情報管理部23と、記憶部24とを備える。また、識別符号生成部25aと、位置符号生成部25bと、符号配置部25cと、パターン画像記憶部25dと、符号画像生成部25eとを備える。更に、文書画像生成部26と、画像合成部27と、送信部29とを備える。
受信部21は、端末装置10から印刷要求を受信する。ここで、印刷要求には、印刷対象となる電子文書の識別情報(以下、「文書ID」という)と、印刷される媒体上での電子文書のレイアウトを定めるための各種設定(以下、「印刷設定」という)とが含まれる。文書IDは、端末装置10にて電子文書毎に付与されるが、文書サーバ20にて付与してもよい。また、受信部21は、識別情報サーバ30から識別情報を受信する。更に、印刷文書に対する筆記がなされた際には、識別情報サーバ30から、印刷文書に埋め込まれた識別情報と、印刷文書に対する筆記の内容を電子化した筆跡情報と、筆跡情報の元となる位置情報と、印刷文書に対する筆記に用いたデジタルペン60の識別情報(以下、「ペンID」という)と、印刷文書に対する筆記がなされた日時の情報(以下、「日時情報」という)とを受信する。なお、ペンIDは、例えば、デジタルペン60のシリアル番号である。
識別情報取得部22は、受信部21から文書ID及び印刷設定を取得し、これを送信部29に渡して識別情報の発行要求の送信を指示し、これを文書画像生成部26に渡して文書画像の生成を指示する。また、受信部21から識別情報を取得し、これを識別符号生成部25aに渡して識別符号の生成を指示する。
情報管理部23は、受信部21が受信した電子情報、識別情報、位置情報、筆跡情報、ペンID、日時情報を取得し、記憶部24に登録する。その際、記憶部24に適切に登録するために、後述する筆跡情報処理を実行するなど必要に応じて取得した電子情報、筆跡情報に対して所定の処理を施す。また、記憶部24に記憶された電子文書についての、印刷設定に従って媒体上に印刷された状態を反映した新たな電子文書(第2の電子文書)を生成し、生成された第2の電子文書を記憶部24に記憶する。さらに、電子文書の表示や印刷が指示された際には、対応する識別情報と電子文書とを、記憶部24から取り出す。また、電子文書に対応付けられた所定の情報へのリンク先(URL)の要求がなされた際には、そのリンク先(URL)を記憶部24から取り出す。
識別符号生成部25aは、媒体を特定する識別情報を符号化して識別符号を生成する。
位置符号生成部25bは、媒体上の座標位置を示す位置情報を符号化して位置符号を生成する。
符号配置部25cは、識別符号生成部25aにて生成された識別符号や、位置符号生成部25bにて生成された位置符号等を所定のレイアウトに従って2次元平面に配置し2次元の符号配列を生成する。
パターン画像記憶部25dは、符号配列に格納される各符号の符号値に対応するパターン画像を記憶する。
符号画像生成部25eは、符号配置部25cが生成した2次元の符号配列を参照し、各符号値に対応したパターン画像を選択して符号画像を生成する。
文書画像生成部26は、識別情報取得部22から文書ID及び印刷設定を取得し、この文書IDで特定される電子文書を記憶部24から読み出し、印刷設定に従ってその電子文書の文書画像を生成する。
画像合成部27は、符号画像生成部25eが生成した符号画像と、文書画像生成部26が生成した文書画像とを合成し、合成画像を生成する。また、画像合成部27は、符号画像と文書画像の対応関係、つまり、ある特定の媒体における座標位置にどのように電子文書が配置されたか、例えば、電子文書に、区分された領域が設けられている場合には、その区分領域が媒体のどのような領域座標に存在するかを、記憶部24に登録する。
送信部29は、識別情報サーバ30に対して識別情報の発行要求を送信する。また、画像形成装置40に対して媒体に対する画像の印刷命令を送信する。更に、筆跡情報の表示が指示された際には、識別情報サーバ30に対して、識別情報、筆跡情報、日時情報等を送信する。
ここで、本実施形態で生成される符号画像について説明する。
図3は、符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。
まず、符号画像を構成する単位パターンについて説明する。
図3(a)は、単位パターンの一例を示したものである。
単位パターンとは、情報埋め込みの最小単位である。図では、黒塗りの領域と斜線の領域をドット配置可能な領域とし、その間にある白色の領域をドット配置不可能な領域としている。そして、ドット配置可能な領域のうち、黒塗りの領域にドットが配置され、斜線の領域にはドットが配置されていないことを示している。即ち、図は、ドットを配置可能な9箇所の中から選択した2箇所にドットを配置することで単位パターンを構成した例を示したものである。ここで、9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは36(=)通りなので、単位パターンは、36種類存在する。このうち、4種類の単位パターンは、同期パターンとして使用される。同期パターンとは、画像の回転を検出したり、識別符号及び位置符号の相対的な位置を特定したりするためのパターンである。特に、画像の回転を検出する必要があることから、4種類の同期パターンとしては、そのうちの1つの同期パターンを90度回転するとそのうちの別の同期パターンになるようなものが選ばれる。また、この4種類の単位パターンを除く32種類の単位パターンは、識別符号及び位置符号を表現する情報パターンとして使用され、5ビットの情報が表現される。
ところで、図3(a)に示したドットは、あくまで情報表現のためのドットであり、画像を構成する最小の点を意味するドットとは必ずしも一致しない。本実施形態において、情報表現のためのドット(図3(a)の最小の四角)は、600dpiにおける2ドット×2ドットの大きさを有している。600dpiにおける1ドットの大きさは0.0423mmなので、情報表現のためのドット(図3(a)の最小の四角)の一辺は、84.6μm(=0.0423mm×2)である。情報表現のためのドットは、大きくなればなるほど目に付きやすくなるため、できるだけ小さいほうが好ましい。ところが、あまり小さくすると、プリンタで印刷できなくなってしまう。そこで、情報表現のためのドットの大きさとして、50μmより大きく100μmより小さい上記の値を採用している。但し、上記の値84.6μmは、あくまで計算上の数値であり、実際に印刷されたトナー像では100μm程度になる。尚、本明細書で「ドット」というときは、特に明示しない限り、画像を構成する最小の点を意味するドットではなく、情報表現のためのドットを指すものとする。
次に、このような単位パターンから構成される符号ブロックについて説明する。
図3(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。尚、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。即ち、図3(b)の最小の四角(以下、「単位ブロック」という)に、図3(a)のような単位パターン(36通りの単位パターンのいずれか)が配置され、その画像が媒体に形成されることになる。
図3(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロックにX位置符号が配置され、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロックにY位置符号が配置されている。更に、これらの位置符号が配置された単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
ここで、識別情報の符号化について述べる。
識別情報を符号化する場合、識別情報を構成するビット列は、RS符号化を行うために複数のブロックに分割される。符号化には、いくつかの方法があるが、本実施形態では、RS符号化が適している。RS符号は多値の符号法であり、この場合、単位ブロックで表現される値がRS符号の多値に対応するからである。例えば、1つの単位ブロックで5ビットの情報を表現する場合、60ビットの識別情報は、ブロック長が5ビットの12個のブロックに分割される。そして、2ブロックの誤りを訂正可能なRS符号を採用したとすると、符号長は16ブロックとなり、図3(b)の符号ブロックにおける識別符号が配置される単位ブロックに収まることになる。尚、符号化方式はRS符号に限定するものでなく、その他の符号化方式、例えば、BCH符号等を使用してもよい。
次に、位置情報の符号化について述べる。
位置情報の符号化には、擬似乱数系列の一種であるM系列符号が使用される。ここで、M系列とは、ある長さのシフトレジスタとフィードバックによって生成される符号系列のうち、その周期が最長になる系列をいう。Kをシフトレジスタの段数とすると、M系列の系列長は2−1となる。このM系列から取り出した任意の連続したKビットは、同じM系列中の他の位置に現れない性質を持つ。そこで、この性質を利用して位置情報を符号化する。
ところで、本実施形態では、符号化すべき位置情報の長さから、必要なM系列の次数を求め、M系列を生成している。しかしながら、符号化する位置情報の長さが予め分かっている場合は、M系列を毎回生成する必要はない。即ち、固定のM系列を予め生成しておき、それをメモリ等に格納しておけばよい。
例えば、系列長8191のM系列(K=13)を使用したとする。この場合、位置符号も5ビット単位で埋め込むため、系列長8191のM系列から5ビットずつ取り出してブロック化する。
尚、本明細書では、説明を簡単にするために、識別情報と位置情報とは明確に区別して用いている。しかしながら、広範な位置情報を用意しておき、媒体ごとに異なる範囲から位置情報を切り出して埋め込み、位置情報の違いによって媒体を識別するという手法もある。そこで、このような手法においては、媒体を識別する機能が位置情報に備わっているものと見て、位置情報を識別情報としても考えるものとする。
次に、識別情報サーバ30の構成について説明する。
図4は、識別情報サーバ30の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、識別情報サーバ30は、受信部31と、識別情報管理部32と、識別情報記憶部33と、表示情報生成部34と、送信部39とを備える。
受信部31は、文書サーバ20から識別情報の発行要求を受信する。また、受信部31は、印刷文書に対する筆記がなされた際には、識別情報、筆跡情報、位置情報、ペンID、日時情報を端末装置50から受信する。一方で、筆跡情報の表示が指示された際に、文書サーバ20からは、識別情報、筆跡情報、日時情報等を受信する。
識別情報管理部32は、識別情報の発行要求があると、識別情報を重複することなく発行し、その際に指定された文書ID及び印刷設定を識別情報に関連付けて記憶する。また、識別情報の指定を受けて、その識別情報に対応する文書ID及び印刷設定を取り出す。
識別情報記憶部33は、識別情報を、その使用/未使用の状態、それが付与された媒体に印刷された電子文書の文書ID、それが付与された媒体に電子文書が印刷された際の印刷設定を関連付けて記憶するデータベースである。
表示情報生成部34は、筆跡情報の表示が指示された際に、文書サーバ20から取得した情報に基づいて、筆跡情報を表示するための表示情報を生成する。この表示情報としては、例えば、端末装置50で表示するイメージを生成する元となるデータを生成する。
送信部39は、文書サーバ20からの要求に応じて発行した識別情報を文書サーバ20に送信する。また、印刷文書に対する筆記がなされた際には、識別情報、筆跡情報、位置情報、ペンID、日時情報を文書サーバ20に送信する。
次に、デジタルペン60の構成について説明する。
図5は、デジタルペン60の構成例を示した図である。
図示するように、デジタルペン60は、ペン全体の動作を制御する制御回路61を備える。また、制御回路61は、読み取った符号画像を処理する画像処理部61aと、そこでの処理結果から識別情報及び位置情報を抽出するデータ処理部61bとを含む。
また、制御回路61には、デジタルペン60による筆記動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する圧力センサ62が接続されている。更に、媒体上に赤外光を照射する赤外LED63と、反射光を検知することによって符号画像を読み取る赤外CMOS64も接続されている。更にまた、識別情報及び位置情報を記憶するための情報メモリ65と、外部装置と通信するための通信回路66と、ペンを駆動するためのバッテリ67と、ペンの識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68とが接続されている。
次に、このうち制御回路61において実現される機能構成について更に詳細に説明する。
図6は、制御回路61の機能構成例を示したブロック図である。尚、図では、制御回路61内の画像処理部61aとデータ処理部61bとに分けて、機能構成例を示している。
図示するように、画像処理部61aは、画像取得部611と、ドット配列生成部612とを備える。また、データ処理部61bは、符号配列生成部613と、識別情報取得部614と、位置情報取得部615と、筆跡情報生成部616とを備える。そして、更に、ペンID取得部617と、日時情報取得部618と、送信部619とを備える。
画像取得部611は、赤外CMOS64が印刷文書から読み取った符号画像を取得する。また、必要に応じて、符号画像に含まれるノイズを除去する。
ドット配列生成部612は、符号画像におけるドットの位置を参照して、ドット配列を生成する。即ち、2次元の配列上で、例えば、ドットがある位置に「1」を、ドットがない位置に「0」を記憶することにより、画像として検出したドットをデジタルデータに置き換える。そして、この2次元の配列をドット配列として出力する。
符号配列生成部613は、ドット配列上で、符号ブロック内の単位パターンに対応するブロックを検出する。具体的には、単位パターンが配置されるブロックと同じ形状及び大きさの枠をドット配列上で動かし、枠内のドット数が均等になる位置で枠を固定する。例えば、図3(a)の単位パターンを用いる場合であれば、3ドット×3ドットに対応する大きさの枠を動かし、枠内に含まれるドット数が2となる位置で枠を固定する。そして、その枠で区切られた各ブロック内のドット位置から定まる符号値を格納した符号配列を生成する。また、この符号配列が生成されると、予め定められた同期符号の符号値を検索することによって、同期符号の位置が特定される。
識別情報取得部614は、符号配列から同期符号の位置を基準にして識別符号を検出する。そして、画像生成時にRS符号化処理で用いたパラメータを用いて識別符号を復号し、識別情報を取得する。
位置情報取得部615は、符号配列から同期符号の位置を基準にして位置符号を検出する。そして、位置符号からM系列の部分系列を取り出し、画像生成時に使用したM系列におけるこの部分系列の位置を参照し、この位置を同期符号によるオフセットで補正した値を位置情報として取得する。尚、オフセットで補正するのは、位置符号の間に同期符号が配置されているためである。
筆跡情報生成部616は、位置情報取得部615が取得した位置情報を連結して筆跡情報を生成する。ここで、筆跡情報には、少なくともデジタルペン60のペン先の軌跡を電子化したデータが含まれるが、これ以外の情報を含んでもよい。ペン先の軌跡以外の情報としては、例えば、筆記した時にペンに設定されていた色の情報や、筆圧の情報等がある。
ペンID取得部617は、デジタルペン60の識別情報であるペンIDをペンIDメモリ68(図5参照)から取得する。
日時情報取得部618は、筆記がなされた日時を特定する日時情報を、例えば、現在時刻を保持する計時手段(図示せず)から取得する。この日時情報の一例として、本実施形態では、YYYYMMDDHHMMSSという形式の情報を取得する。例えば、2008年3月4日5時35分45秒に筆記がなされたとすると、『20080304053545』を日時情報として取得する。また、本実施形態において、日時情報は、位置情報を取得する度に同時に取得する。ここで、本実施形態では、媒体へ筆記がなされた時刻を示す筆記時刻情報の一例として、更には、筆記を行った日時を示す筆記日時情報の一例として、日時情報を用いている。
送信部619は、識別情報取得部614が取得した識別情報と、筆跡情報生成部616が生成した筆跡情報と、位置情報取得部615が取得した位置情報と、ペンID取得部617が取得したペンIDと、日時情報取得部618が取得した日時情報とを通信回路66に受け渡すことで、通信装置70への情報送信を実現する。
次いで、本実施の形態のコンピュータシステムの動作について説明する。
本実施の形態における動作は、大きく、印刷文書の出力と、印刷文書への筆記と、筆跡情報の登録に分けられるので、以下ではこれらを分けて説明する。
A.印刷文書の出力
図7は、このときの文書サーバ20及び識別情報サーバ30の動作を示したシーケンス図である。
文書サーバ20では、まず、受信部21が、電子文書の印刷要求を端末装置10から受信する(ステップ211)。このうち、電子文書の印刷要求には、文書IDと印刷設定とが含まれる。ここで、文書IDとしては、例えば、URL(Uniform Resource Locator)を用いるとよいが、電子文書を一意に特定することができるものであれば他の情報を用いてもよい。また、印刷設定は、ページ、部数、用紙サイズ、Nアップ(電子文書のNページを媒体の1ページに割り付ける印刷)、余白等の設定を含む。
受信部21は、これらの情報を受信すると、識別情報取得部22に受け渡す。すると、識別情報取得部22は、受け渡された情報のうち、文書IDと印刷設定とを送信部29に渡し、送信部29が、これらの情報を識別情報サーバ30に送信することで、識別情報の発行を要求する(ステップ212)。
これにより、識別情報サーバ30では、受信部31が、文書IDと印刷設定とを受信する(ステップ311)。そして、文書IDと印刷設定は識別情報管理部32に渡され、識別情報管理部32が、識別情報記憶部33から未使用の識別情報を取り出す(ステップ312)。ここで、取り出す識別情報の数は、印刷設定に応じて決められる。つまり、基本的には、印刷するページ数に印刷部数を乗じて得られる数の識別情報が取り出される。但し、設定情報中に、Nアップの指定等がある場合は、それも考慮される。例えば、10ページの電子文書を2アップで5部印刷する場合は、25(=10÷2×5)個の識別情報が取り出される。
次に、識別情報管理部32は、識別情報と文書IDと印刷設定とを関連付けて識別情報記憶部33に記憶する(ステップ313)。そして、ステップ312で発行された識別情報は送信部39に渡され、送信部39が、文書サーバ20に対し、識別情報を送信する(ステップ314)。
これにより、文書サーバ20では、受信部21が識別情報を受信する(ステップ213)。そして、受信部21は、受信した識別情報を識別情報取得部22に受け渡す。
すると、文書サーバ20は、識別情報と位置情報とを表す符号画像を生成する(ステップ214)。この符号画像の生成は、具体的には、次のような処理により行われる。
即ち、まず、識別情報取得部22が、ステップ213で取得した識別情報を識別符号生成部25aに渡し、識別符号生成部25aが、識別情報を符号化することで識別符号を生成する。また、位置符号生成部25bは、受信部21から印刷設定を受け取り、印刷設定に応じた範囲の位置情報を符号化することで位置符号を生成する。
その後、符号配置部25cが、識別符号と位置符号とを所定のレイアウトに従って配置し、これを符号画像生成部25eが、パターン画像記憶部25dに記憶されたパターン画像を用いて画像化することで符号画像を生成する。
また、文書サーバ20では、文書画像生成部26が、電子文書の画像(文書画像)を生成する(ステップ215)。その際、文書画像生成部26は、ステップ211で識別情報取得部22が取得した文書IDを受け取り、これに基づいて対象となる電子文書を記憶部24から読み出す。また、ステップ211で識別情報取得部22が取得した印刷設定を受け取り、これに基づいて文書画像を生成する。
そして、画像合成部27は、ステップ214で生成された符号画像と、ステップ215で生成された文書画像とを合成し、合成画像を生成する(ステップ216)。その際、画像合成部27は、文書画像の情報と、位置情報の定義付けを行う(ステップ217)。例えば、文書画像にスケジュール帳の時間枠などの区分された領域がある場合には、区分された領域がどのような位置座標に存在するかを定義付ける。そして、定義付けしたものを記憶部24に登録する。
その後、合成画像は送信部29に渡され、送信部29が、合成画像の印刷命令を画像形成装置40に送信する(ステップ218)。ここで、合成画像の印刷命令は、例えば、文書画像の印刷命令の列からなるPDL(Page Description Language)ファイルに対し、符号画像として印刷する内容をPDLコマンドとして設定したPDLの形式で送信される。
これにより、画像形成装置40は、文書画像を例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のトナーを用いて媒体に印刷する。また、符号画像を例えばK(カーボンを含む黒)のトナー又は特殊トナーを用いて媒体に印刷する。
ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。印刷文書における画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが人間の目で認識し難いものも、「不可視」に含める。
尚、ここでは、文書画像に符号画像を合成して印刷することとしたが、白紙(ノートや付箋等)に符号画像を印刷する構成としてもよい。その場合は、ステップ211で受信する印刷要求に文書IDを含めないようにし、ステップ313で識別情報と文書ID及び印刷設定との関連付けを行わないようにし、ステップ215における文書画像の生成は実行しないようにすればよい。
B.印刷文書への筆記
本実施の形態では、印刷文書に対する筆跡情報がデジタルペン60から通信装置70を介して端末装置50に伝えられ、最終的には文書サーバ20へ登録される。
先ず、デジタルペン60が筆跡情報を生成して文書サーバ20に登録する際の動作について説明する。
デジタルペン60では、まず、赤外LED63が媒体に対して赤外光を照射し、赤外CMOS64がその反射光を受光することにより、符号画像を読み取る。そして、画像取得部611がこの読み取った符号画像を取得する。そして、符号画像にノイズが含まれていれば、これを除去する。次に、ドット配列生成部612が、符号画像に含まれるドット位置をデジタルデータ化し、ドット配列を生成する。そして、符号配列生成部613が、ドット配列からブロックを検出し、ブロックごとの符号値を格納した符号配列を生成する。そして、符号配列において、同期符号の位置を特定する。その後、識別情報取得部614が、同期符号の位置に基づいて識別符号を検出し、これを復号して識別情報を取得する。また、位置情報取得部615が、同期符号の位置に基づいて位置符号を検出し、これを復号して位置情報を取得する。そして、筆跡情報生成部616が、位置情報を連結して筆跡情報を生成する。更に、本実施の形態では、ペンID取得部617がペンIDメモリ68(図5参照)からペンIDを取得し、日時情報取得部618が計時手段(図示せず)から日時情報を取得する。そして、送信部619が、これらの情報を通信装置70及び端末装置50を介して識別情報サーバ30へ送信する。
図8は、その後の識別情報サーバ30及び文書サーバ20の動作を示したシーケンス図である。
識別情報サーバ30では、まず、受信部31が、識別情報、筆跡情報、位置情報、ペンID、日時情報を受信する(ステップ321)。次に、これらの情報は識別情報管理部32に渡され、識別情報管理部32は、渡された識別情報に関連付けられた文書IDを識別情報記憶部33から取り出す。そして、ステップ321で受信した情報の送信先となる文書サーバ20(文書IDで特定される電子文書が存在する文書サーバ20)を決定し、ペンIDとこの文書サーバ20のアドレス情報との対応をキャッシュしておく(ステップ322)。
その後、情報は送信部39に渡され、送信部39が、ステップ322で送信先として決定した文書サーバ20に対し、識別情報、筆跡情報、位置情報、ペンID、日時情報を送信する(ステップ323)。
これにより、文書サーバ20では、受信部21が、識別情報、筆跡情報、位置情報、ペンID、日時情報を受信する(ステップ221)。そして、受信部21は、受信した情報を情報管理部23に受け渡す。すると、情報管理部23は、識別情報と筆跡情報と位置情報と日時情報とペンIDと文書IDとを対応付けて、管理情報とし記憶部24に記憶する(ステップ222)。その際、位置情報、生成日時、ペンID、生成者などを、筆跡情報に関連する情報であるメタ情報(関連情報)として筆跡情報と関連付けて登録する。なお、生成者は、ペンIDあるいは当該筆跡情報を送信してきた端末装置50の識別情報と関連付けて記憶されているテーブルから導き出される者をいう。また、情報管理部23は、記憶部24に適切に登録するために、以下に述べる筆跡情報処理を実行するなど必要に応じて取得した筆跡情報に対して所定の処理を施す。
次に、本実施の形態の特徴点である筆跡情報処理について説明する。
先ず、本実施の形態に係る筆跡情報処理を実施しない場合の問題点について説明する。
企業内において、LANを活用して情報共有やコミュニケーションの効率化を図り、グループによる協調作業を支援するソフトウェアであるグループウェアを使用することが考えられる。このグループウェアの機能の中には、メンバー間でスケジュールを共有するスケジューラ機能、アイデアやノウハウなどをデータベース化して共有する文書共有機能などがある。
図9は、スケジューラ機能に基づくスケジュール帳を示す図の一例である。このスケジュール帳に、例えば、端末装置10からスケジュールを電子的に入力することにより、その電子情報を他の端末装置(例えば、端末装置50)上に表示させ、メンバー間でスケジュールを共有することができる。また、入力したスケジュールの電子情報を、編集権限があるメンバーが書き換えたり削除したりすることにより変更することができる。
また、実施の形態におけるコンピュータシステムにおいては、図9に示したスケジュール帳を、このスケジュール帳の文書画像に符号画像が合成された印刷文書として出力することができる。そして、デジタルペン60を用いて、スケジュール帳の印刷文書に対して追記することができる。
図10は、図9に示したスケジュール帳の一部を拡大して示した図であり、予定が書き込まれた状態を示す図である。このスケジュール帳においては、図10(a)に示すように、ある日の「15:00」(表記は単に「15」)の枠の予定として、「受賞者講演会」と、電子的に入力されている。そして、この「15:00」の枠の予定に対して、例えば端末装置10を用いて電子的に図10(b)のように、「受賞者講演会」の下方に「予算検討会」と入力される一方で、印刷文書に、図10(c)のように、「受賞者講演会」の上に横線が引かれるとともに「費消額確認」と記入されたとする。
かかる場合、文書サーバ20の情報管理部23が、これらの電子情報と筆跡情報を取得し、取得した状態のまま二つの情報を登録してしまうと、図10(d)のように、二つの情報の重複を生じさせたまま登録してしまい、整合がとれなくなってしまう。
そこで、本実施の形態では、以下のような筆跡情報処理を実行することによって上記問題を解決している。
なお、図10に示した場合においては、文書サーバ20は、新たな電子情報として「予算検討会」を、筆跡情報として「横線」と「費消額確認」を得ているが、問題となるのは、電子情報の「予算検討会」と筆跡情報の「費消額確認」との重複である。ゆえに、以下では、ある文書IDに係る文書画像の印刷文書を出力した時刻以降に新たに入力された電子情報を「電子情報A」とし、当該新たに入力された電子情報と重複する筆跡情報を「筆跡情報B」として、「電子情報A」と「筆跡情報B」をいかに処理するかについて説明する。図10に示した図においては、「予算検討会」が「電子情報A」となり、「費消額確認」が「筆跡情報B」となる。
<筆跡情報処理の第1実施例>
図11は、本実施の形態に係る筆跡情報処理の第1実施例のフローチャートである。この筆跡情報処理は、筆跡情報処理装置としての文書サーバ20が行う処理である。
この処理は、文書サーバ20の受信部21が、識別情報サーバ30から筆跡情報等を受信することをトリガーとして行われるものである。識別情報サーバ30は、端末装置50を介して通信装置70から筆跡情報等を受信した後、図8に示した処理を実行し、順次文書サーバ20に対して筆跡情報等を送信する。なお、通信装置70が端末装置50へ筆跡情報等を送信するタイミングとしては以下を例示することができる。(1)デジタルペン60が画像を読み込み次第順次送信する。(2)デジタルペン60が媒体から離れたことを圧力センサ62で検知した場合に送信する。(3)読取っている画像の明るさが一定以上又は一定以下になった場合に送信する。(4)ユーザによりデジタルペン60に備えられたデコードスイッチ(不図示)が押された場合に送信する。(5)通信装置70にデジタルペン60を差し込む差込口が設けられている場合には、この差込口にデジタルペン60が差し込まれたときに送信する。また、端末装置50が識別情報サーバ30へ筆跡情報を送信するタイミングとしては以下を例示することができる。(1)通信装置70から筆跡情報等を受信次第順次送信する。(2)ユーザにより送信指示が行われた場合に送信する。
この筆跡情報処理において、文書サーバ20の情報管理部23は、先ず、受信部21が受信した筆跡情報Bを取得する(ステップ401)。そして、取得した筆跡情報Bの区分領域を特定する(ステップ402)。これは、取得した筆跡情報Bがどの区分領域に属するべき情報であるかを特定するものであるが、後述する区分領域特定処理を用いて行うものである。なお、区分領域とは、例えば、罫線で区分された領域、言い換えれば罫線で囲まれた領域のことである。
その後、筆跡情報Bを記入したユーザが、対象の電子文書を編集する権限があるか否かを判別する(ステップ403)。判別する手法としては、筆跡情報Bのメタ情報(関連情報)に含まれている生成者が、その電子文書に編集権限があるメンバーとして登録されているか否かを判別する手法を例示することができる。そして、肯定判定された場合、つまり編集権限がある場合には、ステップ404へ進み、否定判定された場合には、筆跡情報Bを登録せずにこの処理の実行を終了する。
ステップ404においては、ステップ402において特定した筆跡情報Bが属する区分領域に電子情報Aが存在するか否かを判別する。そして、本ステップで肯定判定された場合には、ステップ405へ進む。一方、否定判定された場合には、今回取得した筆跡情報Bを、取得したままの状態で登録する(ステップ411)。
ステップ405においては、筆跡情報Bと電子情報Aとで、どちらが先に作成(生成)された情報であるかを判別する。これは、両情報のメタ情報に含まれている作成(生成)時間に基づいて判別するものである。そして、先に作成(生成)された情報が電子情報Aであると判定された場合には、電子情報Aを筆跡情報Bよりも優先させるべく、以下の処理を行う。すなわち、区分領域における電子情報Aの領域を特定する(ステップ406)。そして、特定した電子情報Aの領域と重複しない位置に筆跡情報Bを位置させる(ステップ407)。これにより、図10(d)に示すように、筆跡情報Bが電子情報Aと重複する位置に記入されている場合には、特定した電子情報Aの領域と重複しない位置に筆跡情報Bを移動させ、その位置に記載された情報として登録する。
一方、ステップ405において、先に作成された情報が筆跡情報Bであると判定された場合には、筆跡情報Bを電子情報Aよりも優先させるべく、以下の処理を行う。すなわち、筆跡情報Bの領域を特定する(ステップ408)。そして、区分領域内であって、特定した筆跡情報Bの領域と重複しない位置に電子情報Aを位置させる(ステップ409)。そして、筆跡情報Bを記入されたままの状態で登録する(ステップ410)。これにより、図10(d)に示すように、筆跡情報Bが電子情報Aと重複する位置に記入されている場合には、筆跡情報Bの領域と重複しない位置に電子情報Aを移動させ、筆跡情報Bを記入されたままの状態で登録する。
このように、筆跡情報処理の第1実施例では、筆跡を電子化した筆跡情報を取得する筆跡情報取得手段、筆跡情報が属する区分領域を特定する領域特定手段、領域特定手段が特定した区分領域に電子情報が存在するか否かを判定する存否判定手段の一例として、情報管理部23を設けている。また、存否判定手段の判定結果に基づいて筆跡情報の位置を決定する位置決定手段、筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在すると判定された場合に、当該筆跡情報と当該電子情報のどちらを優先させるかを判定する優劣判定手段の一例として、情報管理部23を設けている。そして、位置決定手段は、優劣判定手段の判定結果に基づいて、筆跡情報および電子情報の位置を決定する。なお、筆跡情報処理の第1実施例では、優劣判定手段は、筆跡情報と電子情報に関連付けられた関連情報の生成時期に基づいて判定するものであり、筆跡情報と電子情報の内、先に生成された情報を優先させる。かかる場合、位置決定手段は、優劣判定手段が優先させると判定した方の情報(優先情報)ではない情報を、当該優先情報と重ならないように位置させる。
図12は、本実施の形態に係る筆跡情報処理を用いた場合の電子情報Aと筆跡情報Bの登録状態を示す図である。この筆跡情報処理を実行することにより、図10(d)に示すように、筆跡情報Bが電子情報Aと重複する位置に記入されている場合において、ステップ405にて先に作成(生成)された情報が電子情報Aであると判定された場合には、図12(a)に示すように、特定した電子情報Aの領域と重複しない位置に筆跡情報Bが移動させられ、その位置に記載された情報として登録される。一方、ステップ405にて先に作成(生成)された情報が筆跡情報Bであると判定された場合には、図12(b)に示すように、筆跡情報Bの領域と重複しない位置に電子情報Aが移動させられ、筆跡情報Bが記入されたままの状態で登録される。これにより、電子情報Aと筆跡情報Bが重ならないように整合させることができる。
なお、電子情報Aと筆跡情報Bが重複する位置に記入されている場合に、一方の情報を移動させて登録するときには、両情報の大きさを考慮して区分領域を変更することが好適である。例えば、区分領域が図10に示すスケジュール表の時間枠である場合には、この時間枠の大きさを変更することが好適である。
次に、上述したステップ402の項で説明した区分領域特定処理について説明する。
図13は、デジタルペン60を用いて印刷文書の所定の区分領域に筆跡情報を記入する態様として考えられる態様を例示した図である。一つ目の態様としては、図13(a)に示すように、所定の区分領域内に筆跡情報(「費消額確認」)全てを記入する態様である。二つ目の態様としては、図13(b)に示すように、所定の区分領域上に記載するが、筆跡情報(「費消額確認」)全てを所定の区分領域内に収めずに若干はみ出させて記載する態様である。三つ目の態様としては、図13(c)に示すように、記入したい文言(「費消額確認」)を所定の区分領域外に記載し、その文言が本来所定の区分領域に属すべきであることを示すように引き出し線を記載する態様である。
これを踏まえて、本実施の形態に係る区分領域特定処理では以下のようにして区分領域を特定する。図14は、区分領域特定処理のフローチャートである。この区分領域特定処理は、文書サーバ20の情報管理部23がステップ402のサブルーチンとして行う処理である。
先ず、筆跡情報Bのメタ情報に含まれている位置座標を取得する(ステップ501)。そして、ステップ502に進み、筆跡情報Bに引き出し線が含まれているか否かを判別する。引き出し線があるか否かは、周知の類似画像検索ソフトなどの類似画像検索手段を用い、筆跡情報Bの一部が、予め登録されている引き出し線のパターンの登録イメージのいずれかに該当するかどうかを照合して判別するものである。そして、筆跡情報Bに引き出し線が含まれている場合には、その引き出し線の端部のうち記載したい文言(「費消額確認」)の筆跡情報から遠い方の端部の位置を特定する(ステップ503)。その後、ステップ503で特定した端部が所定の区分領域に属しているか否かを判別する(ステップ504)。そして、肯定判定された場合には、筆跡情報Bは引き出し線の端部が属している所定の区分領域に記入された情報であるものと特定する(ステップ505)。一方、否定判定された場合には、本処理の実行を終了する。
ステップ502にて、筆跡情報Bに引き出し線が含まれていないと判定された場合には、筆跡情報Bの位置座標が所定の区分領域に全て属しているか否かを判別する(ステップ506)。そして、全て属している場合には、筆跡情報Bはその区分領域に記入された情報であるものと特定する(ステップ505)。
一方、ステップ506で否定判定された場合には、ステップ507へ進み、筆跡情報Bの重心を計算する。なお、筆跡情報の重心は、筆跡情報の元となる位置情報の全XY座標に基づいて重心となるXY座標を算出するものである。より具体的には、重心のX座標は、全位置情報のX座標を加算したものを位置情報の数で除算することにより算出され、重心のY座標は、全位置情報のY座標を加算したものを位置情報の数で除算することにより算出されるものである。
そして、ステップ507で得た筆跡情報Bの重心が、所定の区分領域に属しているか否かを判別する(ステップ508)。そして、肯定判定された場合には、筆跡情報Bはその所定の区分領域に記入された情報であるものと特定する(ステップ505)。一方、否定判定された場合には、本処理の実行を終了する。
このような処理を施す区分領域特定処理により、デジタルペン60を用いて印刷文書に記入された筆跡情報がどの区分領域に属するかを正確に特定することができる。
<筆跡情報処理の第2実施例>
次に、筆跡情報処理の第2実施例について説明する。
この第2実施例では、電子情報Aと筆跡情報Bのどちらの情報を優先させるかを判別するにあたって、両情報の位置に基づいて判別する点に特徴がある。
図15は、筆跡情報処理の第2実施例のフローチャートである。この筆跡情報処理は、筆跡情報処理装置としての文書サーバ20が行う処理である。この筆跡情報処理の第2実施例においては、文書サーバ20の情報管理部23は、先ず、受信部21が受信した筆跡情報Bを取得する(ステップ601)。そして、取得した筆跡情報Bの区分領域を特定する(ステップ602)。その後、筆跡情報Bを記入したユーザが、対象の電子文書を編集する権限があるか否かを判別する(ステップ603)。そして、肯定判定された場合、つまり編集権限がある場合には、ステップ604へ進み、否定判定された場合には、筆跡情報Bを登録せずにこの処理を終了する。これらステップ601〜604の処理は、それぞれ筆跡情報処理の第1実施例のステップ401〜404の処理と同一であるのでその詳細な説明は省略する。
そして、ステップ604で肯定判定された場合には、ステップ605へ進む。一方、否定判定された場合には、今回取得した筆跡情報Bを、取得したままの状態で登録する(ステップ611)。
ステップ605においては、電子情報Aと筆跡情報Bとで、どちらの情報が区分領域における上位位置の情報であるかを判別する。ここで、区分領域における上位位置とは、その区分領域において重要な位置、例えば、区分領域の項目名(例えば図10の例では「15」)に近い位置、より具体的には、図10に示したスケジュール帳で左上の位置、すなわち、印刷文書の左から右へX座標が大きくなり、上から下へY座標が大きくなる場合に、XY座標がより小さい位置が上位位置となる。かかる場合には、本ステップでは、電子情報Aと筆跡情報Bとで、どちらの情報が、XY座標がより小さいかを判別する。なお、どちらの情報が、XY座標がより小さいかを決定するにあたっては、以下の手法を例示することができる。(1)電子情報Aと筆跡情報Bの重心位置のXY座標を算出し、その重心位置のXY座標が小さい方の情報を、XY座標が小さい情報であるとする。(2)先ず、電子情報Aと筆跡情報Bを矩形情報化する。すなわち、それぞれの情報の最小のXY座標と最大のXY座標とで矩形を形成する。そして、電子情報Aの矩形の左上の角のXY座標と筆跡情報Bの矩形の左上の角のXY座標を比較し、より小さい方の情報を、XY座標が小さい情報であるとする。なお、XY座標がより小さいかを決定するにあたって、XとY座標がともに小さい場合は問題ないが、一方の座標が小さくて他方の座標が大きい場合には、Y座標の大小で決定するなど、電子文書あるいは区分領域の構成などに応じて設定することが好ましい。
そして、電子情報Aの方が上位位置であると判定された場合には、電子情報Aを筆跡情報Bよりも優先させるべく、ステップ606および607の処理を行う。これらステップ606および607の処理は、それぞれ筆跡情報処理の第1実施例に係るステップ406および407の処理と同一であるのでその詳細な説明は省略する。
一方、ステップ605において、筆跡情報Bの方が上位位置であると判定された場合には、筆跡情報Bを電子情報Aよりも優先させるべく、ステップ608〜610の処理を行う。これらステップ608〜610の処理は、それぞれ筆跡情報処理の第1実施例に係るステップ408〜410の処理と同一であるのでその詳細な説明は省略する。
かかる筆跡情報処理の第2実施例を実行することにより、電子情報Aと筆跡情報Bのどちらが上位位置の情報であるかが判断され、上位位置であると判断された情報をそのままの状態で登録し、他方の情報を、上位位置にある情報と重複しない位置に移動させて登録する。
このように、筆跡情報処理の第2実施例では、筆跡を電子化した筆跡情報を取得する筆跡情報取得手段、筆跡情報が属する区分領域を特定する領域特定手段、領域特定手段が特定した区分領域に電子情報Aが存在するか否かを判定する存否判定手段の一例として、情報管理部23を設けている。また、存否判定手段の判定結果に基づいて筆跡情報の位置を決定する位置決定手段、筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在すると判定された場合に、当該筆跡情報と当該電子情報Aのどちらを優先させるかを判定する優劣判定手段の一例として、情報管理部23を設けている。そして、位置決定手段は、優劣判定手段の判定結果に基づいて、筆跡情報および電子情報の位置を決定する。なお、筆跡情報処理の第2実施例では、優劣判定手段は、筆跡情報と電子情報に関連付けられた関連情報の位置情報に基づいて判定するものであり、筆跡情報と電子情報の内、区分領域内における上位位置に位置する情報を優先させる。位置決定手段は、筆跡情報と電子情報の内、優劣判定手段が優先させると判定した方の情報である優先情報を、区分領域における上位位置に位置させ、他方の情報を当該優先情報と重ならないように位置させる。
図12は、本実施の形態に係る筆跡情報処理を用いた場合の電子情報Aと筆跡情報Bの登録状態を示す図である。この筆跡情報処理を実行することにより、図10(d)に示すように、筆跡情報Bが電子情報Aと重複する位置に記入されている場合において、ステップ605にて区分領域内における上位位置に位置する情報が電子情報Aであると判定された場合には、図12(a)に示すように、特定した電子情報Aの領域と重複しない位置に筆跡情報Bが移動させられ、その位置に記載された情報として登録される。一方、ステップ605にて区分領域内における上位位置に位置する情報が筆跡情報Bであると判定された場合には、図12(b)に示すように、筆跡情報Bの領域と重複しない位置に電子情報Aが移動させられ、筆跡情報Bが記入されたままの状態で登録される。これにより、電子情報Aと筆跡情報Bが重ならないように整合させることができる。
<筆跡情報処理の第3実施例>
次に、筆跡情報処理の第3実施例について説明する。
この第3実施例では、電子情報Aと筆跡情報Bのどちらの情報を優先させるかを判別するにあたって、両情報の作成(生成)者に基づいて判別する点に特徴がある。
図16は、筆跡情報処理の第3実施例のフローチャートである。この筆跡情報処理は、筆跡情報処理装置としての文書サーバ20が行う処理である。この処理においては、文書サーバ20の情報管理部23は、先ず、受信部21が受信した筆跡情報Bを取得する(ステップ701)。そして、取得した筆跡情報Bの区分領域を特定する(ステップ702)。その後、筆跡情報Bを記入したユーザが、対象の電子文書を編集する権限があるか否かを判別する(ステップ703)。そして、肯定判定された場合、つまり編集権限がある場合には、ステップ704へ進み、否定判定された場合には、筆跡情報Bを登録せずにこの処理を終了する。これらステップ701〜704の処理は、それぞれ筆跡情報処理の第1実施例のステップ401〜404の処理と同一であるのでその詳細な説明は省略する。
そして、ステップ704で肯定判定された場合には、ステップ705へ進む。一方、否定判定された場合には、今回取得した筆跡情報を、取得したままの状態で登録する(ステップ711)。
ステップ705においては、電子情報Aと筆跡情報Bとで、どちらの情報の方がより権限が上位の作成(生成)者により作成されているかを判別する。これは、両情報のメタ情報に含まれている作成(生成)者に基づいて判別するものであり、対象の電子文書に対して編集権限があるとして登録されているメンバー間の権限のランクを定めた権限テーブルを予め作成しておき、その権限テーブルを参照し、権限のランクを比較するものである。メンバー間の権限のランクを予め定めるにあたっては、メンバーの役職がより上位である方をランクが上であるとすることを例示することができる。あるいは、所属部署のランクを電子文書毎に、例えば、総務部の方が営業部より上位、営業部の方が開発部より上位というように設定しておき、作成(生成)者が属する所属部署で権限のランクを判断することを例示することができる。
そして、電子情報Aの作成者の方が筆跡情報Bの作成者よりも権限のランクが上位であると判定された場合には、電子情報Aを筆跡情報Bよりも優先させるべく、ステップ706および707の処理を行う。これらステップ706および707の処理は、それぞれ筆跡情報処理の第1実施例のステップ406および407の処理と同一であるのでその詳細な説明は省略する。
一方、ステップ705において、筆跡情報Bの作成者の方が電子情報Aの作成者より権限のランクが上位であると判定された場合には、筆跡情報Bを電子情報Aよりも優先させるべく、ステップ708〜710の処理を行う。これらステップ708〜710の処理は、それぞれ筆跡情報処理の第1実施例のステップ408〜410の処理と同一であるのでその詳細な説明は省略する。
かかる筆跡情報処理の第3実施例を実行することにより、電子情報Aと筆跡情報Bどちらの作成(生成)者の方が権限のランクが上位の情報であるかが判断され、上位であると判断された情報をそのままの状態で登録し、他方の情報を、上位である情報と被らない位置に移動させて登録する。
このように、筆跡情報処理の第3実施例では、筆跡を電子化した筆跡情報を取得する筆跡情報取得手段、筆跡情報が属する区分領域を特定する領域特定手段、領域特定手段が特定した区分領域に電子情報が存在するか否かを判定する存否判定手段の一例として、情報管理部23を設けている。また、存否判定手段の判定結果に基づいて筆跡情報の位置を決定する位置決定手段、筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在すると判定された場合に、当該筆跡情報と当該電子情報のどちらを優先させるかを判定する優劣判定手段の一例として、情報管理部23を設けている。そして、位置決定手段は、優劣判定手段の判定結果に基づいて、筆跡情報および電子情報の位置を決定する。なお、筆跡情報処理の第3実施例では、優劣判定手段は、筆跡情報と電子情報に関連付けられた関連情報の生成者に基づいて判定するものであり、筆跡情報と電子情報の内、生成者の権限ランクが上位である情報を優先させる。位置決定手段は、筆跡情報と電子情報の内、優劣判定手段が優先させると判定した方の情報である優先情報を、区分領域における上位位置に位置させ、他方の情報を当該優先情報と重ならないように位置させる。
図12は、本実施の形態に係る筆跡情報処理を用いた場合の電子情報Aと筆跡情報Bの登録状態を示す図である。この筆跡情報処理を実行することにより、図10(d)に示すように、筆跡情報Bが電子情報Aと重複する位置に記入されている場合において、ステップ705にて権限ランクが上位である情報が電子情報Aであると判定された場合には、図12(a)に示すように、特定した電子情報Aの領域と重複しない位置に筆跡情報Bが移動させられ、その位置に記載された情報として登録される。一方、ステップ705にて権限ランクが上位である情報が筆跡情報Bであると判定された場合には、図12(b)に示すように、筆跡情報Bの領域と重複しない位置に電子情報Aが移動させられ、筆跡情報Bが記入されたままの状態で登録される。これにより、電子情報Aと筆跡情報Bが重ならないように整合させることができる。
なお、上述した筆跡情報処理の第1〜第3実施例を実行して筆跡情報を所定の位置に登録するにあたっては、筆跡情報を周知の文字認識機能を利用して文字認識し、電子情報化して登録してもよい。
また、筆跡情報Bをそのまま登録する、あるいはそのままの位置に配置すると述べたが、筆跡情報Bの位置として定められた範囲内で最適な位置に移動することも好適である。例えば、図13(b)あるいは(c)のように記入された場合には、筆跡情報を電子情報化した上で、記入したい文言(「費消額確認」)を区分領域内に収まるように移動することが好適である。
<電子情報削除処理>
次に、上述した筆跡情報処理を実行して電子情報Aと筆跡情報Bの位置を決定して登録した後、電子情報Aが電子的に削除された場合の処理である電子情報削除処理について説明する。
図17は、電子情報削除処理のフローチャートである。この電子情報削除処理は、文書サーバ20が行う処理である。
この処理は、文書サーバ20の受信部21が、電子情報Aの削除情報を受信することをトリガーとして行われるものである。この電子情報削除処理において、文書サーバ20の情報管理部23は、先ず、受信部21が受信した電子情報Aの削除情報を取得する(ステップ801)。そして、電子情報Aのメタ情報に基づいて電子情報Aの区分領域を特定する(ステップ802)。その後、電子情報Aを削除したユーザが、対象の電子文書を編集する権限があるか否かを判別する(ステップ803)。このステップの処理は、筆跡情報処理の第1実施例のステップ403と同じ処理であり、その詳細な説明は省略する。そして、肯定判定された場合、つまり編集権限がある場合には、ステップ804へ進み、否定判定された場合には、電子情報Aを削除せずにこの処理を終了する。
ステップ804においては、ステップ802において特定した区分領域に筆跡情報Bが存在するか否かを判別する。そして、本ステップで肯定判定された場合には、ステップ805へ進む。一方、否定判定された場合には、電子情報Aを削除して(ステップ806)、本処理の実行を終了する。
ステップ805においては、電子情報Aと筆跡情報Bとで、どちらの情報が区分領域における上位位置の情報であるかを判別する。このステップの処理は、筆跡情報処理の第2実施例のステップ605と同じ処理であり、その詳細な説明は省略する。そして、筆跡情報Bの方が上位位置であると判定された場合には、電子情報Aは下位位置に登録されているので、単に電子情報Aを削除するべくステップ806へ進む。一方、電子情報Aの方が上位位置であると判定された場合には、先ず、電子情報Aを削除し(ステップ807)、筆跡情報Bの位置を上位位置に移動させる(ステップ808)。
かかる電子情報削除処理を実行することにより、たとえ、筆跡情報処理で電子情報Aが筆跡情報Bよりも優先されて登録され、後に削除されたとしても、筆跡情報Bが上位位置に移動されるので、適切な位置に筆跡情報Bを登録することができる。
ところで、本実施の形態では、文書サーバ20が電子情報や筆跡情報を処理および管理し、識別情報サーバ30が媒体を一意に識別するための識別情報を生成/管理するように構成した。しかしながら、これらの処理を如何なる装置で行うかについては種々のバリエーションが考えられる。例えば、識別情報を生成/管理する処理は、文書サーバ20で行ってもよいし、端末装置50や画像形成装置40で行ってもよい。また、符号画像を画像形成装置40で生成してもよい。
そのため、これらの処理を汎用的な装置としてのコンピュータ90で行うものとして一般化できる。そこで、コンピュータシステムを構成する端末装置10、文書サーバ20、識別情報サーバ30、画像形成装置40の制御部、端末装置50がコンピュータ90で構成されるものとして、コンピュータ90のハードウェア構成について説明しておく。
図18は、コンピュータ90のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
尚、本実施形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
実施の形態のコンピュータシステムの構成例を示した図である。 実施の形態における文書サーバの機能構成を示したブロック図である。 実施の形態で生成される符号画像の例を示した図である。 実施の形態における識別情報サーバの機能構成を示したブロック図である。 実施の形態におけるデジタルペンの構成例を示した図である。 実施の形態におけるデジタルペンの制御回路の機能機構を示したブロック図である。 実施の形態における印刷文書出力時の動作を示したシーケンス図である。 実施の形態における印刷文書への筆記時の動作を示したシーケンス図である。 スケジューラ機能に基づくスケジュール帳を示す図の一例である。 スケジュール帳の一部を拡大し、予定が書き込まれた状態を示す図である。なお、本実施の形態に係る筆跡情報処理を用いない場合の不具合を示す図である。 筆跡情報処理の第1実施例のフローチャートである。 本実施の形態に係る筆跡情報処理を用いた場合の電子情報と筆跡情報の登録状態を示す図である。 デジタルペンを用いて印刷文書の所定の区分領域に筆跡情報を記入する態様として考えられる態様を例示した図である。 区分領域特定処理のフローチャートである。 筆跡情報処理の第2実施例のフローチャートである。 筆跡情報処理の第3実施例のフローチャートである。 電子情報削除処理のフローチャートである。 コンピュータのハードウェア構成を示した図である。
符号の説明
10,50…端末装置、20…文書サーバ、30…識別情報サーバ、40…画像形成装置、60…デジタルペン、70…通信装置、80…ネットワーク

Claims (11)

  1. 区分された領域である区分領域を有する媒体に対する筆跡を電子化した筆跡情報を取得する筆跡情報取得手段と、
    前記筆跡情報が属する前記区分領域を特定する領域特定手段と、
    前記領域特定手段が特定した前記筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在するか否かを判定する存否判定手段と、
    前記存否判定手段の判定結果に基づいて前記筆跡情報の位置を決定する位置決定手段と、
    を含む筆跡情報処理装置。
  2. 前記位置決定手段は、前記筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在すると判定された場合に、当該筆跡情報と当該電子情報のどちらを優先させるかを判定する優劣判定手段を有し、当該優劣判定手段の判定結果に基づいて、当該筆跡情報および当該電子情報の位置を決定することを特徴とする請求項1記載の筆跡情報処理装置。
  3. 前記筆跡情報および前記電子情報にはそれぞれ各情報に関連する関連情報が関連付けられており、
    前記優劣判定手段は、前記関連情報に基づいて前記筆跡情報と前記電子情報のどちらを優先させるかを判定することを特徴とする請求項2記載の筆跡情報処理装置。
  4. 前記優劣判定手段は、前記関連情報の内、媒体上の位置を示す情報である位置情報、生成者、生成時期のいずれかに基づいて判定することを特徴とする請求項3記載の筆跡情報処理装置。
  5. 前記優劣判定手段は、前記生成時期に基づいて判定する場合には、前記筆跡情報と前記電子情報の内、先に生成された情報を優先させることを特徴とする請求項4記載の筆跡情報処理装置。
  6. 前記優劣判定手段は、前記位置情報に基づいて判定する場合には、前記筆跡情報と前記電子情報の内、当該情報が属する前記区分領域における上位位置に位置する情報を優先させることを特徴とする請求項4記載の筆跡情報処理装置。
  7. 前記優劣判定手段は、前記電子情報の重心位置と前記筆跡情報の重心位置に基づいて前記区分領域における上位位置に位置する情報を認定することを特徴とする請求項6記載の筆跡情報処理装置。
  8. 前記優劣判定手段は、前記筆跡情報が形成する矩形の位置と前記電子情報が形成する矩形の位置に基づいて前記区分領域における上位位置に位置する情報を認定することを特徴とする請求項6記載の筆跡情報処理装置。
  9. 前記位置決定手段は、前記筆跡情報と前記電子情報の内、前記優劣判定手段が優先させると判定した方の情報である優先情報を、前記区分領域における上位位置に位置させ、他方の情報を当該優先情報と重ならないように位置させることを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の筆跡情報処理装置。
  10. 区分された領域である区分領域を有する媒体に対する筆跡を電子化した筆跡情報を取得する取得機能と、
    前記筆跡情報が属する前記区分領域を特定する特定機能と、
    前記特定機能により特定された前記筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在するか否かを判定する判定機能と、
    前記判定機能の判定結果に基づいて前記筆跡情報の位置を決定する決定機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  11. 前記決定機能は、前記筆跡情報が属する区分領域に電子情報が存在すると判定された場合に、当該筆跡情報と当該電子情報のどちらを優先させるかを判定する優劣判定機能を有し、当該優劣判定機能による判定結果に基づいて、当該筆跡情報および当該電子情報の位置を決定することを特徴とする請求項10記載のプログラム。
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