JP2009229080A - 作業機の運行管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス等の際にバッテリを取り外しても、時計合わせを簡単になし得るようにする。
【解決手段】時刻を所定単位で更新して記録する揮発性メモリを有し、揮発性メモリに記録した時刻と作業機の動作部の駆動情報とを対応させながら駆動情報記録部に記録するようにした作業機の運行管理システムにおいて、
前記揮発性メモリよりも大きな単位で時刻を更新して記録する不揮発性メモリが設けられ、揮発性メモリに記録した時刻が不揮発性メモリに記録した時刻と合わなくなったときに、不揮発性メモリの記録を揮発性メモリにロードするようにした点にある。
【選択図】図1

Description

本発明は、バックホー等の作業機の運行管理システムに関する。
従来より、バックホー等の作業機は、レンタル会社等からユーザにレンタルされている(例えば特許文献1,2)。
作業機のレンタル費用は作業機を使用した時間や作業機を使用した日数等で決められているのが一般的であり、作業機をレンタルした際には、ユーザが作業機を使用した時間や作業機を使用した日数等を記録して管理する必要があり、この種の作業機の運行管理システムには、レンタルされた作業機の情報を正確に記録することができるようにするために、カウント信号をカウントすることにより時刻を微少単位で順次更新して記録する揮発性メモリ(RAM)を有し、この揮発性メモリに記録した時刻と作業機の動作部の駆動情報とを対応させながら駆動情報記録部に記録するようにしたものがある。(例えば、特許文献1)
特開2007−92432号公報 特開2005−238891号公報
しかし、従来の作業機の運行管理システムでは、作業機に搭載したバッテリを唯一の電源としており、メンテナンスの際等にバッテリを取り外すと、揮発性メモリの記録が消えてしまい、電源を再度投入したときには、揮発性メモリに記録された時刻を、0000年00月00日00時00分00秒から再スタートすることが必要になり、時計合わせが非常に面倒であった。
本発明は上記問題点に鑑み、メンテナンス等の際にバッテリを取り外しても、時計合わせを簡単になし得るようにしたものである。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、時刻を所定単位で更新して記録する揮発性メモリを有し、揮発性メモリに記録した時刻と作業機の動作部の駆動情報とを対応させながら駆動情報記録部に記録するようにした作業機の運行管理システムにおいて、
前記揮発性メモリよりも大きな単位で時刻を更新して記録する不揮発性メモリが設けられ、揮発性メモリに記録した内容と不揮発性メモリに記録した内容とを照合し、整合性がないと判断したときに、不揮発性メモリの記録を揮発性メモリにロードするようにした点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、揮発性メモリに記録した時刻が不揮発性メモリに記録した時刻に対して所定時間以上異なったときに、前記揮発性メモリに記録した内容と不揮発性メモリに記録した内容とに整合性がないと判断するようにした点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記整合性がないと判断したときに、時計合わせメニューを表示部に表示し、揮発性メモリの時計合わせを可能な状態にするようにした点にある。
本発明によれば、揮発性メモリよりも大きな単位で時刻を更新して記録する不揮発性メモリが設けられ、揮発性メモリに記録した時刻が不揮発性メモリに記録した時刻と合わなくなったときに、不揮発性メモリの記録を揮発性メモリにロードするようにしたので、メンテナンス等の際にバッテリを取り外したときには、揮発性メモリの記録した時刻が多少ずれるが、日単位では大きなズレを生じなくなる。また、時計合わせする項目を少なくすることができ、大きなレベル(例えば時間単位)の運行管理なら簡単にリカバリーすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7は、本発明の一実施形態を示している。
図7において、作業機(バックホー)1は、下部の走行装置2と、上部の旋回体3とから構成されている。
走行装置2は、ゴム製覆帯を有する左右一対の走行体4を備え、両走行体4を走行モータMで駆動するようにしたクローラ式走行装置が採用されている。また、該走行装置2の前部にはドーザ5が設けられている。
旋回体3は、走行装置2上に旋回ベアリング11を介して上下方向の旋回軸回りに左右旋回自在に支持された旋回台12と、該旋回台12の前部に備えられた作業装置13(掘削装置)とを有している。旋回台12上には、エンジン7,ラジエータ8,運転席9,燃料タンク,作動油タンク等が設けられている。また、旋回台12上には運転席9を囲むキャビン14が設けられている。
作業装置13は、旋回台12の前部に左右方向の中央部よりやや右寄りにオフセットして設けられた支持ブラケット16に上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケット17と、該スイングブラケット17に基部側を左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて上下揺動自在に支持されたブーム18と、該ブーム18の先端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて前後揺動自在に支持されたアーム19と、該アーム19の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に設けられたバケット20とを備えている。
スイングブラケット17は、旋回台12内に備えられたスイングシリンダの伸縮によって揺動され、ブーム18は、該ブーム18とスイングブラケット17との間に介装されたブームシリンダ22の伸縮によって揺動され、アーム19は、該アーム19とブーム18との間に介装されたアームシリンダ23の伸縮によって揺動され、バケット20は、該バケット20とアーム19との間に介装されたバケットシリンダ21の伸縮によってスクイ・ダンプ動作される。
図1は作業機1に設けられる運行管理システムの構成図を示している。図1に示すように、運行管理システムは、制御部26と表示部27とを備えている。制御部26及び表示部27等には、作業機1に搭載したバッテリ29が接続されており、運行管理システムの制御部26及び表示部27等は、バッテリ29を電源として動作するようになっている。
制御部26はCPU等で構成され、作業機1の各種機器からの情報が入力されるようになっている。具体的には、制御部26にはキースイッチ(イグニッションスイッチ)28のオン信号,オフ信号が入力され、エンジン回転センサ31からの検出信号が入力されるようになっている。また、制御部26には、第1スイッチ33、第2スイッチ34、第3スイッチ35等が接続されている。表示部27は液晶等により構成されている。
制御部26は、駆動情報記憶手段50と関連付け手段51とを有している。駆動情報記憶手段50はエンジン7等の動作部の駆動情報を駆動時期に対応させながら記憶するものであって、時計部53と、判定部54と、駆動情報記憶部55とを有している。時計部53と、判定部54と、駆動情報記憶部55とはそれぞれ制御部26に組み込まれている。
時計部53は、時計カウント部57とRAM等により構成した揮発性メモリ58とを有する。時計カウント部57は微少時間ごとにカウンタ信号を出力する。揮発性メモリ(RAM)58は、時計カウント部57からのカウント信号を入力し、このカウント信号をカウントすることにより時刻を微少単位(所定単位、秒単位)で順次更新して、現在の年、月、日、曜日、時、分、秒の時系列情報を記録し、これらの時系列情報を判定部54と後述するフラグ付加部56に出力するようになっている。揮発性メモリ58における年、月、日、曜日、時、分、秒は第1スイッチ33、第2スイッチ34、第3スイッチ35等によって初期設定できるようになっている。
判定部54は制御部26にエンジン回転センサ31からエンジン7の回転数が入力されると、そのエンジン7の回転数に基づいてエンジン7の駆動時間、又は、エンジン7の駆動の有無等を求めるものである。具体的には、エンジン7の駆動時間を求める場合、判定部54は、例えば、エンジン7が始動してエンジン回転センサ31からエンジン7の回転数が制御部26に入力されると、内部のカウントタイマを0にセットして、1秒ごとのカウントアップを開始する。そして、判定部54はエンジン7が停止してエンジン7の回転数が制御部26に入力されなくなるとカウントアップを停止する。このように、判定部54によって、エンジン7が始動してエンジン7の回転数が入力されてからエンジン7が停止してエンジン7の回転数が入力されなくなるまでの間の時間をカウントタイマにより記録することにより、エンジン7が駆動した駆動時間を求めることができる。
また、判定部54は、エンジン7が始動してからエンジン7が停止するごとに、エンジン7の駆動時間を求め、エンジン7の始動からエンジン7の停止までの各区間における駆動時間を時系列情報と合わせて駆動情報記憶部55に出力するようになっている。
図3に示すように、駆動情報記憶部55は、揮発性メモリ58に記録された日付又は曜日と、エンジン7の駆動時間と、レンタル情報等の情報を記憶するもので、判定部54が求めたエンジン7の駆動時間等の駆動情報を駆動時期に対応させながら記憶することができる。
日付又は曜日ごとのエンジン7の駆動時間を駆動情報として記憶する手順について図面を用いて説明する。図3は駆動情報記憶部55に記憶される情報を示したものである。図4は駆動情報記憶手段50の基本動作を示すフローチャートである。
図3に示すように、駆動情報記憶部55には日付又は曜日を一区切り(単位)としてエンジン7の駆動時間が1時間単位(h)で記憶される。エンジン7が駆動しなかった場合には0時間、エンジン7が駆動した場合には、その駆動時間に対応した数字(時間)が記憶される。
図4に示すように、ステップ1で、判定部54はエンジン7の回転数が制御部26に入力されているか否かを判断する。エンジン7が始動してエンジン7の回転数が入力されていればステップ2に進み、そうでなければ、ステップ1に待機する。
ステップ2で、判定部54はカウントタイマを0にセットして、1秒ごとのカウントアップを開始し、ステップ3に進む。
ステップ3で、判定部54は制御部26にエンジン7の回転数が入力されなくなったかを判断する。エンジン7の駆動が継続中でエンジン7の回転数が入力されていればステップ4に進み、そうでなければ、ステップ5に進む。
ステップ4で、判定部54はカウントタイマのカウント動作を継続して、エンジン7の駆動時間を求める。ステップ5で、エンジン7が停止してエンジン7の回転数が制御部26に入力されなくなると、判定部54はカウントタイマのカウントを停止し、カウントタイマでカウントして求めたエンジン7の駆動時間を1時間の単位に変換する。そして、変換した駆動時間を時計部53から得られる(揮発性メモリ58に記録された)日付又は曜日の時系列情報(駆動時期)とを対応させて駆動情報記憶部55に出力する。
ステップ6で、駆動情報記憶部55は駆動時期に対応したエンジン7の駆動時間を駆動情報として記憶する。
例えば、図3に示すように、9/3にエンジン7を5時間(300分)駆動したとすると、駆動情報記憶部55にエンジン7を5時間駆動したことが記憶される。
なお、上記のステップ1〜6では、エンジン7の1回の入り切り(エンジン始動からエンジン停止)におけるエンジン7の駆動時間の算出し、算出した駆動時間と駆動時期とを駆動情報記憶部55に記録する動作のフローチャートを示しているが、エンジン7は1日の間に数回入り切りする場合がある。
この場合には、判定部54は、エンジン7の入り切りの毎に上記ステップ1〜4までを繰り返し、エンジン7の始動からエンジン7の停止までの区間(入り切りした間)におけるエンジン7の駆動時間を各区間ごとに例えば秒単位や分単位で求める。そして、判定部54は日付や曜日が変わる際に、各区間でのエンジン7の駆動時間を足し合わせて、1日間のエンジン7の駆動時間を求め、その駆動時間と、駆動時期とを対応させて駆動情報記憶部55に出力する。これにより、1日間にエンジン7を数回入り切りしても日付又は曜日ごとのエンジン7の駆動時間を駆動情報記憶部55に記録することができる。
これから分かるように、制御部26の駆動情報記憶部55には、日付又は曜日ごとにエンジン7の駆動時間が駆動情報として記憶される。
関連付け手段51はレンタル時期を駆動情報に関連付けるもので、レンタルスイッチと、フラグ付加機能(フラグ付加部56)とを有している。レンタルスイッチは、レンタル開始又は終了を示すレンタル信号S1を制御部26に出力するもので、制御部26に接続された第1スイッチ33、第2スイッチ34、第3スイッチ35のいずれか1つのスイッチで構成されている。例えば、前記第2スイッチ34がレンタルスイッチとされている。レンタルスイッチ34を押すとレンタル信号S1が制御部26に入力されるようになっている。
フラグ付加部56は、駆動情報にレンタル開始又は終了のフラグを付けることのできるもので、制御部26に設けられている。具体的には、フラグ付加部56はレンタルスイッチ34が押されてレンタル信号S1が制御部26に入力されたとき、時計部53から入力された時系列情報に基づきレンタルスイッチ34が押されたレンタル時期を特定し、フラグ信号S2を駆動情報記憶部55に出力して、レンタル時期に対応した駆動情報記憶部55のレンタル情報にフラグを記憶させる。例えば、図3に示すように、9/5にレンタルスイッチ34が押されると、フラグ付加部56は時計部53からの時系列情報によって9/5にレンタルスイッチ34が押されたことを認識して、駆動情報記憶部55にフラグ信号S2を出力し、レンタルスイッチ34が押された9/5に対応する駆動情報記憶部55のレンタル情報にフラグ「1」を立てる(記憶)する。
したがって、作業機1のレンタル開始時にレンタルスイッチ34を押せば、駆動情報にレンタル開始のフラグが付加され、レンタル開始の時期とエンジンの駆動時間とを対応させることができる。また、作業機1のレンタル終了時にレンタルスイッチ34を押せば、駆動情報にレンタル終了のフラグ「1」が付加され、レンタル終了の時期とエンジンの駆動時間と対応させることができる。
これによって、例えば、レンタル開始時からレンタル終了時までのレンタル期間におけるエンジンの駆動時間を日付又は曜日ごとに把握することが可能となる。
なお、レンタル開始のフラグやレンタル終了のフラグの区別は特に限定されないが、区別する場合は、例えば、駆動情報記憶部55に記憶されている駆動情報のレンタル情報には2つのフラグしか記憶できないとして、最初にレンタルスイッチ34が押されてレンタル情報に記憶された1番目のフラグ「1」をレンタル開始のフラグとし、次にレンタルスイッチ34が押されてレンタル情報に記憶された2番目のフラグ「1」をレンタル終了のフラグとすればよい。この方法で区別する場合は、レンタル開始の際にスイッチ等の操作によって、駆動情報のレンタル情報に予め記憶されたフラグをクリアするようにすれば、正確にレンタル開始のフラグと、レンタル終了のフラグとを区別して駆動情報記憶部55に記憶させることができる。
その他、レンタル開始のフラグとレンタル終了のフラグとの区別は、駆動情報記憶部55に出力するレンタル信号S1の区別により行っても良い。即ち、上述したようにレンタルスイッチ34を1つのスイッチで構成しているがこれに代えて、レンタルスイッチを2つのスイッチ、即ち、第2スイッチ34、第3スイッチ35で構成し、第2スイッチ34をレンタル開始スイッチとし、第3スイッチ35をレンタル終了スイッチとする。そして、レンタル開始スイッチ34が押された際にはフラグ付加部56はレンタル開始のフラグを駆動情報記憶部55に出力して、駆動情報記憶部55のレンタル情報にレンタル開始のフラグを記憶し、レンタル終了スイッチ35が押された際にはフラグ付加部56はレンタル終了のフラグを駆動情報記憶部55に出力して、駆動情報記憶部55のレンタル情報にレンタル終了のフラグを記憶するようにすれば、正確にレンタル開始のフラグと、レンタル終了のフラグとを区別して駆動情報記憶部55に記憶させることができる。
レンタルスイッチを1つのスイッチ、即ち、第2スイッチ34のみで構成した場合を例にとり、フラグ付加機能(フラグ付加部56)について図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップ10で、レンタルスイッチ34が押されると、レンタル開始であるか否かを判断する。即ち、フラグ付加部56は、レンタルスイッチ34を押されたときに、駆動情報記憶部55のレンタル情報に2つのフラグが記憶されているか、又は、レンタル情報にフラグが全く記憶されていない場合は、レンタル開始と判断してステップ11に進む。
ステップ11で、駆動情報記憶部55のレンタル情報をクリアして、当該レンタル情報にフラグが記憶されていない状態にする(各日付又は曜日に対応するレンタル情報を0にする)。なお、ステップ11では、レンタル情報にフラグが全く記憶されていない場合は、クリアしなくてもよく、この場合はステップ12に進む。
ステップ12で、フラグ付加部56は、時計部53から出力された時系列情報を基にレンタルスイッチ34が押された日付又は曜日を特定して、フラグ信号S2を駆動情報記憶部55に出力する。ステップ13で、レンタルスイッチ34を押した日付又は曜日に対応した駆動情報記憶部55のレンタル情報にレンタル開始のフラグを記憶する。
ステップ14に進んだ場合は、レンタル情報に1つのフラグが記憶されているので、レンタルスイッチ34が押されたときはレンタル終了したものとみなすことができる。ステップ14で、フラグ付加部56は、時計部53から出力された時系列情報を基にレンタルスイッチ34が押された日付又は曜日を特定して、フラグ信号S2を駆動情報記憶部55に出力する。ステップ15で、レンタルスイッチ34を押した日付又は曜日に対応した駆動情報記憶部55のレンタル情報にレンタル終了のフラグを記憶する。
これによれば、作業機1を貸し出した際に、レンタルスイッチ34を押すようにすれば、レンタル開始の時期を駆動情報(エンジン7の駆動時間)に関連付けることができると共に、作業機1が戻されたときに、レンタルスイッチ34を押すようにすれば、レンタル終了の時期をエンジン7の駆動時間に関連付けることができる。
また、駆動情報記憶手段50によって、エンジン7等の動作部の駆動情報を駆動時期に対応させながら記憶することができ、作業機1の動作部の駆動状態を時系列的に簡単に把握することができる。しかも、関連付け手段51により、駆動情報に少なくともレンタル開始のフラグが付加されるため、作業機1をレンタルしたときにレンタル期間中の動作部の駆動時間や駆動の有無等が正確に把握することができる。
前記第1スイッチ33、第2スイッチ34又は第3スイッチ35等のスイッチ操作で、表示部27に、駆動情報記憶部55に記憶された内容を可変表示できるように構成されている。
前記制御部26にEEPROM等で構成した不揮発性メモリ61が接続されている。この不揮発性メモリ(EEPROM)61は、時計部53の時計カウント部57からのカウント信号を入力し、このカウント信号をカウントすることにより時刻を揮発性メモリ58よりも大きな単位(時単位)で順次更新して記録する。即ち、不揮発性メモリ61は、現在の時刻の年、月、曜日、日、時を記録するようになっている。
制御部26に判別部63が設けられている。判別部63は、メンテナンス等のために作業機1(制御部26)からバッテリ29を取り外して、再びバッテリ29を制御部26に接続すると、揮発性メモリ58に記録した内容と不揮発性メモリ61に記録した内容とを照合(比較)し、整合性がないと判断したときに、不揮発性メモリ61の記録を揮発性メモリ58にロードして、時計合わせメニューを表示部27に表示する。例えば、揮発性メモリ58に記録した年、月、曜日、日、時(チェックSUM)と、不揮発性メモリ61に記録した年、月、曜日、日、時(チェックSUM)とを、それぞれ照合(比較)し、揮発性メモリ58に記録した時刻が不揮発性メモリ61に記録した時刻に対して所定時間以上(例えば2時間以上)異なると、揮発性メモリ58に記録した内容と不揮発性メモリ61に記録した内容とに整合性がない(チェックSUMが合っていない)と判断して、不揮発性メモリ61の記録(年、月、曜日、日、時)を揮発性メモリ58にロードして、時計部53にカウント動作させる。そして、キースイッチ28がオンしたか否かを判別し、キースイッチ28がオンしたと判別すれば、表示部27に時計合わせメニューを表示し、不揮発性メモリ61の記録を、第1スイッチ33、第2スイッチ34、第3スイッチ35のスイッチ操作により、現在の時刻に合わせる時計合わせが可能な状態にする。第1スイッチ33、第2スイッチ34、第3スイッチ35のスイッチ操作により、揮発性メモリ58の記録を現在の時刻に合わせると、同時に不揮発性メモリ61の記録も現在に時刻に合わされるようになっている。
上記実施の形態によれば、制御部26の制御により、不揮発性メモリ61は、時計部53の時計カウント部57からのカウント信号を入力し、このカウント信号をカウントすることにより時刻を揮発性メモリ58よりも大きな単位(時単位)で順次更新して記録し、不揮発メモリ61に常にバックアップをとり続ける。そして、図2のフローチャート(ステップ21,23)に示すように、揮発性メモリ58の記録が毀損乃至消滅して、揮発性メモリ58に記録した時刻が不揮発性メモリ61に記録した時刻と合わなくなったときに、不揮発性メモリ61の記録を揮発性メモリ58にロードにする。
次に、図2に示すフローチャートを参照して、制御部26からバッテリ29が外されて再び接続された場合の動作を説明する。ステップ21で、判別部63によりチェックSUMがあっているかを判別する。即ち、揮発性メモリ58に記録した年、月、曜日、日、時と、不揮発性メモリ61に記録した年、月、曜日、日、時とを、それぞれ照合し、それぞれのチェックSUMが合っていると、ステップ22に進み、ステップ22で時計部53をそのままカウント動作させる。
ステップ21で、チェックSUMが合っていないと判別すれば、ステップ23に進み、ステップ23で、不揮発性メモリ61の記録を揮発性メモリ58にロードして、時計部53をカウント動作させ、ステップ24に進む。ステップ24で、判別部63によりキースイッチ28がオンしたか否かを判別し、キースイッチ28がオンされていなければ、ステップ24でキースイッチ28がオンしたか否かの判別を繰り返す。キースイッチ28がオンされていれば、ステップ25に進み、ステップ25で、表示部27に時計合わせメニューの表示がなされ、不揮発性メモリ61の記録を、第1スイッチ33、第2スイッチ34、第3スイッチ35をスイッチ操作により、現在の時刻に合わせることが可能な状態にする。その結果、表示部27の表示に従って第1スイッチ33、第2スイッチ34、第3スイッチ35をスイッチ操作することにより、揮発性メモリ58の記録及び不揮発性メモリ61の記録を、不揮発性メモリ61の記録していた年、月、日、時の内容から、今の時刻に簡単に合わせることができるようになる。
従って、メンテナンス等の際にバッテリ29を取り外したときには、揮発性メモリ58の記録した時刻が多少ずれるが、日単位では大きなズレを生じなくなる。また、時計合わせする項目を少なくすることができ、大きなレベル(時間単位)の運行管理(タコグラフ機能)なら簡単にリカバリーすることができる。しかも、不揮発性メモリ61は揮発性メモリ58よりも大きな単位で時刻を更新して記録するので、不揮発性メモリ61は記憶容量の小さい安価なメモリを使用することができ、別途にバックアップ用のコンデンサ等のバックアップ用電源を設ける場合に比べても安上がりになる。
本発明の一実施形態を示す運行管理システムの構成図である。 時計合わせ前の動作を示すフローチャートである。 駆動情報記憶部に記憶される情報の概略を示した概略図である。 駆動情報記憶手段の動作を示すフローチャートである。 フラグ付加機能の動作を示すフローチャートである。 表示部にレンタル情報が付加された駆動情報を表示した図である。 作業機の全体側面図を示す全体側面図である。
符号の説明
1 作業機
27 表示部
55 駆動情報記憶部
58 揮発性メモリ
61 不揮発性メモリ

Claims (3)

  1. 時刻を所定単位で更新して記録する揮発性メモリ(58)を有し、揮発性メモリ(58)に記録した時刻と作業機の動作部の駆動情報とを対応させながら駆動情報記録部(55)に記録するようにした作業機の運行管理システムにおいて、
    前記揮発性メモリ(58)よりも大きな単位で時刻を更新して記録する不揮発性メモリ(61)が設けられ、揮発性メモリ(58)に記録した内容と不揮発性メモリ(61)に記録した内容とを照合し、整合性がないと判断したときに、不揮発性メモリ(61)の記録を揮発性メモリ(58)にロードするようにしたことを特徴とする作業機の運行管理システム。
  2. 揮発性メモリ(58)に記録した時刻が不揮発性メモリ(61)に記録した時刻に対して所定時間以上異なったときに、前記揮発性メモリ(58)に記録した内容と不揮発性メモリ(61)に記録した内容とに整合性がないと判断するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の作業機の運行管理システム。
  3. 前記整合性がないと判断したときに、時計合わせメニューを表示部(27)に表示し、揮発性メモリ(58)の時計合わせを可能な状態にするようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機の運行管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014194357A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Kubota Corp 作業機のデータ管理装置
JP2016017806A (ja) * 2014-07-07 2016-02-01 いすゞ自動車株式会社 車載ネットワークに接続される車載機器

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