JP2009228542A - 可変動弁装置 - Google Patents

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昭夫 木戸岡
Shuichi Ezaki
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Abstract

【課題】幅広いリフト可変域で制御軸の回転を的確にアシストすることのできる可変動弁装置を提供する。
【解決手段】バルブのリフト量を可変に設定するための制御軸12を有し、制御軸12をリフト増大方向へ回転させることによってリフト量が増大し、制御軸12をリフト減少方向へ回転させることによってリフト量が減少する可変動弁機構10と、リフト量に応じたバルブ反力で、前記制御軸をリフト減少方向へ付勢するバルブ反力付勢機構と、制御軸12とともに回転し、トーションスプリング20の一端を支持するための第1支持点22と、制御軸12に回転自在に配置され、トーションスプリング20の他端を支持するための第2支持点24と、を備え、バルブ反力付勢機構による付勢力が大きいほど、第2支持点24をトーションスプリング20の圧縮方向に回転させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、可変動弁装置に係り、特に、バルブのリフト量を可変可能な可変動弁装置に関する。
従来、例えば、特開平6−159025号公報に開示されるように、バルブの開弁特性を可変に設定するためのレバーを設け、当該レバーを複数のコントロールカムで交互に押圧することにより、バルブのリフト量を段階的に可変に設定する可変動弁装置が知られている。この装置では、コントロールカムは、アクチュエータによって回転可能なコントロールシャフトに回動自在に設けられ、コントロールシャフトに固定されたストッパリングと、トーションスプリングとを介して接続されている。
上記従来の可変動弁装置においては、大きなバルブ反力がコントロールカムに作用している。このため、コントロールカムを隣の山へ転がす場合に、アクチュエータの駆動力のみでは困難な場合が想定される。そこで、上記従来の可変動弁装置では、アクチュエータによりコントロールシャフトを回転駆動して、トーションスプリングを予め所定角度ねじっておき、カムのベースサークル域に移った段階でトーションスプリングに蓄えられた弾性エネルギを利用してコントロールカムを所定位置に転がすこととしている。
特開平6−159025号公報 特開平11−324625号公報 特開2007−132325号公報
ところで、制御軸に作用するバルブ反力は、当該制御軸が大リフト方向に回転するほど大きくなる。一方において、トーションスプリングを用いて制御軸を大リフト方向へ付勢することにより発生する回転力(以下、「アシスト力」と称する)は、その構造上、当該制御軸がリフト増大方向に回転するほど小さくなってしまう。このため、制御軸が大リフト量側の回転角であるときには、バルブ反力が大きいにもかかわらずアシスト力が小さくなってしまい、リフト可変動作の応答性が低下してしまうおそれがある。また、この対策として、トーションスプリングによる付勢力をより大きなものとすると、制御軸が小リフト量側の回転角であるときにバルブ反力が小さいにもかかわらずアシスト力が大きくなりすぎることにより、リフト可変動作の制御性が悪化してしまうおそれがある。このように、従来の可変動弁装置においては、バルブ反力の大きさに応じて制御軸の回転を的確にアシストすることが困難であった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、幅広いリフト可変域で制御軸の回転を的確にアシストすることのできる可変動弁装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、可変動弁装置であって、
バルブのリフト量を可変に設定するための制御軸を有し、前記制御軸をリフト増大方向へ回転させることによって前記リフト量が増大し、前記制御軸をリフト減少方向へ回転させることによって前記リフト量が減少する可変動弁装置と、
前記リフト量に応じたバルブ反力で、前記制御軸をリフト減少方向へ付勢するバルブ反力付勢機構と、
変位量に応じた反力で、前記制御軸をリフト増大方向へ付勢する弾性部材と、
前記バルブ反力付勢機構による付勢力が大きいほど、前記弾性部材の支点位置を前記弾性部材の反力増大方向へ可変させる支点位置可変手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記弾性部材は、前記制御軸の外周に巻きついて配置されたトーションスプリングであり、
前記支点位置可変手段は、
前記制御軸とともに回転し、前記トーションスプリングの一端を支持するための第1支持部と、
前記制御軸に回転自在に配置され、前記トーションスプリングの他端を支持するための第2支持部と、
前記バルブ反力付勢機構による付勢力が大きいほど、前記第2支持部を前記トーションスプリングの圧縮方向に回転させる回転手段と、
を含むことを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、
前記回転手段は、前記第2支持部の回転角が、前記制御軸の回転角よりも大きくなるように回転させることを特徴とする。
第4の発明は、可変動弁装置であって、
バルブのリフト量を可変に設定するための制御軸を有し、前記制御軸をリフト増大方向に回転させることによって前記リフト量が増大し、前記制御軸をリフト減少方向に回転させることによって前記リフト量が減少する可変動弁装置と、
前記リフト量に応じたバルブ反力で、前記制御軸をリフト減少方向に付勢するバルブ反力付勢機構と、
前記バルブ反力付勢機構による付勢力に対向して、前記制御軸をリフト増大方向へ付勢するカム機構と、を備え、
前記バルブ反力付勢機構による付勢力は、前記制御軸がリフト増大方向へ回転するほど大きくなり、
前記カム機構は、
前記制御軸に固定されたカムと、
前記カムを所定の方向から押圧する押圧部と、
を含み、前記カムのカムプロフィールは、前記制御軸がリフト増大方向に回転するほど、前記カム機構による付勢力が大きくなるように形成されていることを特徴とする。
可変動弁装置の制御軸には、バルブのリフト量に応じたバルブ反力により、制御軸をリフト減少方向へ付勢する付勢力が作用している。第1の発明によれば、変位量に応じた反力で、前記制御軸をリフト増大方向へ付勢する弾性部材を備え、バルブ反力付勢機構による付勢力が大きいほど、弾性部材の支点位置が反力増大方向へ可変される。このため、本発明によれば、バルブ反力による付勢力が大きいほど、弾性部材の反力による付勢力(アシスト力)を増大方向へ可変させることができるので、制御軸の回転を効果的にアシストすることができる。
トーションスプリングの一端は、制御軸とともに回転する第1支持部に支持されている。このため、トーションスプリングの圧縮量は、制御軸がリフト増大方向に回転するほど減少する。つまり、制御軸をリフト増大方向へ付勢する付勢力(アシスト力)は、制御軸がリフト増大方向に回転するほど減少してしまう。第2の発明によれば、トーションスプリングの他端は、制御軸に回転自在に配置された第2支持部に支持されている。そして、制御軸が回転するほど、第2支持部がトーションスプリングの圧縮方向に回転される。このため、本発明によれば、制御軸をリフト増大方向に回転させた場合に、アシスト力が減少する事態を効果的に抑制することができる。
バルブ反力により、制御軸をリフト減少方向に付勢する付勢力は、制御軸がリフト増大方向に回転するほど大きくなる。第3の発明によれば、第2支持部の回転角が制御軸の回転角よりも大きくなるように第2支持部が回転される。このため、本発明によれば、バルブ反力による付勢力が大きくなるにつれて、アシスト力を大きくすることができるので、幅広いリフト量可変域で制御軸の回転を的確にアシストすることができる。
第4の発明によれば、制御軸に固定されたカムは所定方向から押圧されている。このため、制御軸に作用するカムからの付勢力は、当該カムのカムプロフィールにより異なることとなる。本発明によれば、カムのカムプロフィールは、制御軸がリフト増大方向に回転するほど、当該カムを介して制御軸に作用するアシスト力が大きくなるように形勢されている。このため、本発明によれば、バルブ反力による付勢力が大きくなるにつれて、アシスト力を大きくすることができるので、幅広いリフト量可変域で制御軸の回転を的確にアシストすることができる。
以下、図面に基づいてこの発明のいくつかの実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
図1は、本実施の形態のシステム構成を説明するための全体構成図を示している。尚、図1中(A)は、本実施の形態のシステム構成を説明するための簡易図を、(B)は、本実施の形態のシステムの一部を(A)中のB方向から見た図を示している。この図に示すように、本実施の形態のシステムは、可変動弁機構10を備えている。可変動弁機構10は、例えば、後述する制御軸12の回転角に応じて、ロッカーアーム(図示せず)の揺動量や揺動タイミングを変化させて、リフト量、作用角、バルブタイミングといったバルブの開弁特性を連続的に変更できるように構成されている。具体的には、本実施の形態における可変動弁機構10は、例えば、特開2007−132325号公報等に記載されているような公知の技術を用いて構成されている。
また、図1に示すとおり、本実施の形態の可変動弁機構10は、制御軸12を備えている。また、可変動弁機構10には、制御軸12を任意の角度に回転駆動するためのモータ14が付設されている。
また、モータ14と制御軸12との間には、減速機構が介在している。減速機構は、モータ14の回転出力を減速しつつ、制御軸12に大きな回転トルクを伝達するものである。具体的には、減速機構は、この図に示すように、モータ14の出力軸に取り付けられたウォームシャフト16と、制御軸12の外周側に固定されたウォームホイール18とにより構成されている。
ウォームシャフト16は、モータ14の出力軸と同軸に配置され、当該出力軸とともに回転するものである。ウォームシャフト16は、ウォームホイール18と噛合した状態に保持されている。
一方、ウォームホイール18は、略扇形をなす平板状のギア部品として形成され、制御軸12から径方向に外向きに突出している。そして、ウォームホイール18は、モータ14によりウォームシャフト16を介して回転駆動され、制御軸12とともに回転する仕組みになっている。
また、本実施の形態のシステムは、制御軸12を大リフト方向へ付勢するためのトーションスプリング20が配置されている。具体的には、トーションスプリング20は、巻きバネの圧縮方向が小リフト方向となるように制御軸12の外周に巻きつけられ、その一端がウォームホイール18における第1支持点22に、他端が後述する第2支持点24にそれぞれ支持されている。
制御軸12には、回転プレート26が回転自在に配置されている。回転プレート26には、上述した第2支持点24が設けられ、トーションスプリング20の一端が支持されている。また、回転プレート26には、当該プレートを任意の角度に回転駆動するためのアクチュエータ28が付設されている。アクチュエータ28としては、モータ等の電動アクチュエータ、油圧駆動アクチュエータ等の公知のアクチュエータを用いることができる。
また、本実施の形態のシステムは、その制御装置として、ECU(Electronic Control Unit)30が備えられている。ECU30は、エンジンの運転状態などに基づいて、最適なリフト量を特定する他、当該リフト量を実現するためのモータ14の回転角制御や、アクチュエータ28の制御等を実行する。
[実施の形態1における動作]
次に、図1乃至図4を参照して本実施の形態のシステムの動作について説明する。
(バルブのリフト量の変更動作)
バルブのリフト量を減少させる場合には、モータ14を作動させることにより、出力軸をリフト量の減少方向に回転させる。出力軸の回転は、ウォームシャフト16を介してウォームホイール18に伝達される。これにより、可変動弁機構10の制御軸12は、ウォームホイール18と一緒にリフト減少方向に回転駆動されて、バルブのリフト量が制御軸12の回転角に応じて減少する。
一方、バルブのリフト量を増大させる場合には、モータ14の出力軸をリフト量の増大方向に回転させる。この結果、可変動弁機構10の制御軸12は、ウォームシャフト16およびウォームホイール18を介してリフト増大方向へ回転駆動されて、バルブのリフト量が制御軸12の回転角に応じて増大する。
(実施の形態1の特徴)
エンジンの運転状態に基づいてバルブのリフト量が特定されると、当該リフト量を実現すべく、制御軸の回転制御が実行される。より具体的には、制御軸12の実回転角が所望のリフト量を実現するための目標回転角に一致するように、モータ14が適当に駆動される。
ここで、制御軸12には、バルブスプリングやロストモーションスプリング(何れも図示せず)の付勢力によるバルブ反力が作用している。リフト量の増大時には、このバルブ反力がリフト減少方向への回転トルクとなって制御軸12に作用する。また、このバルブ反力は、リフト量が大きくなるにつれて増大する。このため、大リフト量側の回転角となったときには、大きな回転トルクによって制御軸12を駆動する必要がある。
そこで、トーションスプリング20の付勢力を利用して、制御軸12の回転をアシストすることが考えられる。しかしながら、従来のシステムにおけるトーションスプリングの構造は、図1に示すシステムにおける第2支持点24が可動しない。つまり、トーションスプリング20の圧縮量は、ウォームホイール18の位置、すなわち制御軸12の回転角のみに依存している。このため、制御軸12が大リフト量側に回転するほど、当該トーションスプリング20の付勢によるアシスト力は小さくなってしまう。
図2は、従来のシステムにおけるリフト量と制御軸12の回転トルクとの関係を説明するための図である。図2中、(a)の実線は、バルブ反力により制御軸12に作用する回転トルクを示している。また、(b)の実線は、制御軸12に作用するアシストトルクを示している。また、(c)の実線は、制御軸12に作用する回転トルクの総和、すなわち、制御軸12を回転させるために必要な負荷トルクを示している。
この図に示すとおり、制御軸12が大リフト量側の回転角であるときには、バルブ反力によるトルクが大きいにもかかわらずアシストトルクが小さくなっている。このため、かかるバルブ可変領域においてリフト可変動作の応答性が低下してしまうおそれがある。また、この対策として、バネ定数の大きなトーションスプリングを使用し、制御軸12に作用する付勢力をより大きなものとすることが考えられる。しかしながら、図2に示すとおり、アシストトルクは、その構造上、制御軸12が小リフト量側の回転角であるほど大きくなってしまう。このため、上記対策では、小リフト量側の回転角のバルブ可変領域において、アシストトルクが必要以上に増大してしまうおそれがあり、リフト可変動作の制御性が悪化してしまう。
そこで、本実施の形態1のシステムでは、リフト量の可変動作に応じて、トーションスプリング20の圧縮量を変化させることとしている。図3は、回転プレート26の回転動作を説明するための図である。図3中、(A)は、可変動弁機構10のリフト量を小リフト量側に可変する場合の回転プレート26の回転動作を、(B)は、可変動弁機構10のリフト量を大リフト量側に可変する場合の回転プレート26の回転動作を、それぞれ示している。
図3中(A)に示すとおり、可変動弁機構10のリフト量を小リフト量側に可変する場合には、モータ14が駆動されて、ウォームホイール18および制御軸12が図中aの方向に回転される。ウォームホイール18がa方向に回転すると、第1支持点22もa方向に回転するため、トーションスプリング20は圧縮される。このため、制御軸12が小リフト量側の回転角であるときには、バルブ反力によるトルクが小さいにもかかわらず、アシストトルクが大きくなってしまう。
そこで、図3(A)に示すとおり、本実施の形態のシステムでは、リフト量を小リフト量側に可変する場合に、アクチュエータ28が駆動されて、回転プレート26が図中a方向に回転される。回転プレート26がa方向に回転されると、トーションスプリング20の圧縮量が減少するため、アシストトルクは小さくなる。これにより、小リフト量側の回転角のバルブ可変領域において、リフト可変動作の制御性が悪化してしまう事態が回避される。支持プレートの回転角は、モータ14の負荷トルクが所望の値となるように設定される。
一方、図3中(B)に示すとおり、可変動弁機構10のリフト量を大リフト量側に可変する場合には、モータ14が駆動されて、ウォームホイール18および制御軸12が図中bの方向に回転される。ウォームホイール18がb方向に回転すると、第1支持点22もb方向に回転するため、トーションスプリング20の圧縮量は減少する。このため、制御軸12が大リフト量側の回転角であるときには、バルブ反力によるトルクが大きいにもかかわらず、アシストトルクが小さくなってしまう。
そこで、図3(B)に示すとおり、リフト量を大リフト量側に可変する場合には、回転プレート26が図中b方向に回転される。回転プレート26がb方向に回転すると、第2支持点24がb方向に移動する。このため、トーションスプリング20の圧縮量が増加して、アシストトルクが大きくなる。これにより、大リフト量側の回転角のバルブ可変領域において、リフト可変動作の応答性が低下してしまう事態が回避される。回転プレート26の回転角は、モータ14の負荷トルクが所望の値となるように設定される。好ましくは、回転プレート26の回転角を制御軸12の回転角よりも大きくすることで、バルブ反力による回転トルクが大きくなるほど、アシストトルクが大きくなるように設定することができる。
図4は、本実施の形態1における可変動弁機構10のリフト量と制御軸12の回転トルクとの関係を説明するための図である。図4中、(a)の実線は、バルブ反力により制御軸12に作用する回転トルクを示している。また、(b)の実線は、制御軸12に作用するアシストトルクを示している。また、(c)の実線は、制御軸12に作用する回転トルクの総和、すなわち、制御軸12を回転させるために必要な負荷トルクを示している。
この図に示すとおり、バルブ反力によるトルクが大きくなるにつれて、アシストトルクも大きくなっている。このため、小リフト量側の回転角のバルブ可変領域において、リフト可変動作の制御性が悪化してしまう事態を抑制しつつ、大リフト量側の回転角のバルブ可変領域において、リフト可変動作の応答性が低下してしまう事態を抑制することができる。
このように、本実施の形態1のシステムによれば、制御軸12がリフト増大方向に回転するほど、回転プレート26がトーションスプリング20の圧縮方向に回転される。このため、バルブ反力による回転トルクが大きくなるほど、アシストトルクの大きさを、回転プレート26を回転させない場合に比して大きくすることができるので、幅広いバルブ可変領域において、制御軸12の回転を有効にアシストすることができる。これにより、モータ14の動作範囲全域で負荷トルクを低減することができるので、モータ14等のアクチュエータの体格低減、消費電力低減、および保持電力低減を図ることができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、回転プレート26をアクチュエータ28で回転させることにより、第2支持点24を移動させて、トーションスプリング20の圧縮量を変化させることとしている。しかしながら、トーションスプリング20の変位量を変化させる方法はこれに限られず、制御軸12の回転に応じて第2支持点24を移動させることができるのであれば、他の機構を用いることとしてもよい。
また、上述した実施の形態1においては、弾性部材としてトーションスプリング20を使用することとしているが、本発明に使用可能な弾性部材はこれに限られない。すなわち、弾性部材の反力により制御軸12をリフト増大方向に付勢し、且つ、当該弾性部材の一端(第2支持点)を制御軸12の回転に応じて移動させることができるのであれば、巻きバネ等の他の弾性部材でもよい。
尚、上述した実施の形態1においては、可変動弁機構10が前記第1の発明における「可変動弁装置」に、バルブスプリングやロストモーションスプリングが前記第1の発明における「バルブ反力付勢機構」に、トーションスプリング20が前記第1の発明における「弾性部材」に、回転プレート26が前記第1の発明における「支点位置可変手段」に、それぞれ相当している。
また、上述した実施の形態1においては、第1支持点22が前記第2の発明における「第1支持部」に、第2支持点24が前記第2の発明における「第2支持部」に、回転プレート26が前記第2の発明における「回転手段」に、それぞれ相当している。
実施の形態2.
[実施の形態2の構成]
図5は、本実施の形態のシステム構成を説明するための全体構成図を示している。尚、図5中(A)は、本実施の形態のシステム構成を説明するための簡易図を、図5中(B)は、本実施の形態のシステムの一部を(A)中のB方向から見た図を示している。また、図5において図1と共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図5に示すように、制御軸12にはカム40が固定されている。カム40は、プロフィールの異なる2つのカム面42a,42bを有している。一方のカム面である非作用面42aはカム基礎円の周面であり、制御軸12の中心からの距離を一定に形成されている。他方のカム面である作用面42bは制御軸12の中心からの距離が次第に大きくなり、頂部を超えた後に次第に小さくなるように形成されている。尚、以下、非作用面42aと作用面42bとを特に区別しないときには、単に「カム面42」と称することとする。カム面42にはリフタ44が接触している。リフタ44と可変動弁機構10の固定面との間には、巻きバネ46が配置されている。リフタ44は、巻きバネ46の反力により、カム面42に押し付けられている。
[実施の形態2の特徴]
上述した実施の形態1においては、トーションスプリング20の圧縮量を変化させることで、幅広いリフト可変域において制御軸12の回転を有効にアシストすることとしている。一方、本実施の形態2のシステムにおいては、トーションスプリング20の反力に替えて、カム機構を利用して制御軸12に作用する付勢力を変化させることとする。以下、制御軸12の回転に応じたカム機構の動作について詳細に説明する。
図6は、カム40の回転角とアシストトルクの大きさとの関係を説明するための図である。図6において、制御軸12の回転角がθ0〜θ1の範囲は、リフタ44と作用面42bとの接触点P1が非作用面42a上にある。このため、制御軸12に作用するアシストトルクは変化しない。ここで、制御軸12がリフト減少方向に回転してθ1となると、接触点P1が非作用面42aから作用面42bへ移行する。このため、制御軸12が更にリフト減少方向に回転すると、接触点P1が制御軸12の中心から放れる方向へ移動し、巻きバネ46の反力が当該制御軸12をリフト増大方向に付勢する。これにより、アシストトルクが急激に上昇する。制御軸12が更にリフト減少方向に回転すると、θ2を境に接触点P1は再び制御軸12の中心方向へ移動する。このため、θ2以降アシストトルクは徐々に下降する。
そこで、本実施の形態では、θ2以降のアシストトルクの変化を利用して、制御軸12の回転を有効にアシストすることとする。具体的には、制御軸12の動作角が、図6におけるθ3からθ4の間となるように、制御軸12とカム40との位置関係を決定することとする。
図7は、カム40によるアシストトルクの可変動作について説明するための図である。尚、図7中の(A)は制御軸12が最小リフト時の回転角(図6中のθ4)に可変された場合の状態を、(B)は制御軸12が最大リフト時の回転角(図6中のθ3)に可変された場合の状態を、それぞれ示している。この図に示すとおり、リフト量を小リフト量側に可変する場合には、アシストトルクが小さくなる。これにより、小リフト量側の回転角のバルブ可変領域において、リフト可変動作の制御性が悪化してしまう事態が回避される。
一方、図7中(B)に示すとおり、可変動弁機構10のリフト量を大リフト量側に可変する場合には、アシストトルクが大きくなる。これにより、大リフト量側の回転角のバルブ可変領域において、リフト可変動作の応答性が低下してしまう事態が回避される。
このように、本実施の形態2のシステムによれば、制御軸12がリフト増大方向に回転するほど、カム40を介して付勢されるアシストトルクが大きくなる。このため、バルブ反力による回転トルクが大きくなるほど、アシストトルクの大きさを大きくすることができるので、幅広いバルブ可変領域において、制御軸12の回転を有効にアシストすることができる。これにより、モータ14の動作範囲全域で負荷トルクを低減することができるので、モータ14等のアクチュエータの体格低減、消費電力低減、および保持電力低減を図ることができる。
ところで、上述した実施の形態2においては、リフタ44とカム面42とが直接接する構造となっているが、リフタ44とカム面42との間にローラを介在させる構造としてもよい。これにより、フリクションロスを更に低減することができる。
尚、上述した実施の形態2においては、可変動弁機構10が前記第4の発明における「可変動弁装置」に、バルブスプリングやロストモーションスプリングが前記第1の発明における「バルブ反力付勢機構」に、リフタ44および巻きバネ46が前記第4の発明における「押圧部」に、それぞれ相当している。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための全体構成図である。 従来のシステムにおけるリフト量と制御軸の回転トルクとの関係を説明するための図である。 回転プレート26の回転動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態1のシステムにおけるリフト量と制御軸の回転トルクとの関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態2のシステム構成を説明するための全体構成図である。 本発明の実施の形態2のシステムにおけるカムの回転角とアシストトルクの大きさとの関係を説明するための図である。 カムによるアシストトルクの可変動作を説明するための図である。
符号の説明
10 可変動弁機構
12 制御軸
14 モータ
16 ウォームシャフト
18 ウォームホイール
20 トーションスプリング
22 第1支持点
24 第2支持点
26 回転プレート
28 アクチュエータ
30 ECU(Electronic Control Unit)
40 カム
42 カム面
42a 非作用面
42b 作用面
44 リフタ
46 巻きバネ
P1 接触点

Claims (4)

  1. バルブのリフト量を可変に設定するための制御軸を有し、前記制御軸をリフト増大方向へ回転させることによって前記リフト量が増大し、前記制御軸をリフト減少方向へ回転させることによって前記リフト量が減少する可変動弁装置と、
    前記リフト量に応じたバルブ反力で、前記制御軸をリフト減少方向へ付勢するバルブ反力付勢機構と、
    変位量に応じた反力で、前記制御軸をリフト増大方向へ付勢する弾性部材と、
    前記バルブ反力付勢機構による付勢力が大きいほど、前記弾性部材の支点位置を前記弾性部材の反力増大方向へ可変させる支点位置可変手段と、
    を備えることを特徴とする可変動弁装置。
  2. 前記弾性部材は、前記制御軸の外周に巻きついて配置されたトーションスプリングであり、
    前記支点位置可変手段は、
    前記制御軸とともに回転し、前記トーションスプリングの一端を支持するための第1支持部と、
    前記制御軸に回転自在に配置され、前記トーションスプリングの他端を支持するための第2支持部と、
    前記バルブ反力付勢機構による付勢力が大きいほど、前記第2支持部を前記トーションスプリングの圧縮方向に回転させる回転手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の可変動弁装置。
  3. 前記回転手段は、前記第2支持部の回転角が、前記制御軸の回転角よりも大きくなるように回転させることを特徴とする請求項2記載の可変動弁装置。
  4. バルブのリフト量を可変に設定するための制御軸を有し、前記制御軸をリフト増大方向に回転させることによって前記リフト量が増大し、前記制御軸をリフト減少方向に回転させることによって前記リフト量が減少する可変動弁装置と、
    前記リフト量に応じたバルブ反力で、前記制御軸をリフト減少方向に付勢するバルブ反力付勢機構と、
    前記バルブ反力付勢機構による付勢力に対向して、前記制御軸をリフト増大方向へ付勢するカム機構と、を備え、
    前記バルブ反力付勢機構による付勢力は、前記制御軸がリフト増大方向へ回転するほど大きくなり、
    前記カム機構は、
    前記制御軸に固定されたカムと、
    前記カムを所定の方向から押圧する押圧部と、
    を含み、前記カムのカムプロフィールは、前記制御軸がリフト増大方向に回転するほど、前記カム機構による付勢力が大きくなるように形成されていることを特徴とする可変動弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112211692B (zh) * 2019-07-12 2024-06-07 现代自动车株式会社 连续可变气门持续时间装置和设置有该装置的发动机

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