JP2009228270A - 超高層建物の解体方法 - Google Patents

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【課題】大型重機の使用、建物の全面養生の必要が無く、騒音や粉塵の発生の防止もできるという従来からのメリットを生かしつつ、60mを超える超高層の建物を短い工期で解体することのできる超高層建物の解体方法を提供する。
【解決手段】超高層建物の周囲にマストを立設するとともに、マストにマスト延長・短縮手段を設置し、マストを案内に昇降可能かつ解体機械を運搬可能な遮蔽体を、超高層建物を囲むように組み立て、マスト延長・短縮手段によってマスト部材をマストに連結することでマストを順次上方に延長し、前記解体機械を運搬しながら遮蔽体を上昇させて、超高層建物の最上階から下方の階へ順次解体を行い、解体する階が下方に移る毎に、遮蔽体を順次下降させて解体する階の周囲を包み囲むとともに、マスト延長・短縮手段によってマストからマスト部材を取り外すことでマストを短縮する。
【選択図】図1

Description

本発明は、超高層の建物を解体する方法に関する。
1968年に、地上36階、地下3階、高さ147mの霞ヶ関ビルがわが国における初の超高層ビルとして建設されて以来、多くの超高層ビルが建設され、現在では高さ60mを超える超高層建物は全国で2500件以上にも上っている。
しかし、その霞ヶ関ビルも建設されてから40年を迎え、それに続いて建設された他の超高層ビルも次々に老朽化してきており、そのような超高層ビルの解体・立て替えが本格的に検討され始めている。
低〜高層の建物を解体する方法は従来から数多く提案されている。例えば、解体する建物の壁面にH形鋼からなるガイド支柱を設け、そのガイド支柱を案内に昇降する遮蔽体を組み立てて内部に解体機械を収納し、遮蔽体に取り付けられたクレーンでガイド支柱を上に継ぎ足しながらウインチで最上階に上がり、遮蔽体から解体機械を降ろして解体を始め、一つの階の解体が終了したら解体機械を遮蔽体に収納して一つ下の階に移動して解体を行っていく方法(特許文献1参照)がある。この方法によれば解体する建物の屋上に大型のクレーンを設置する必要が無いので解体時の作業が効率化でき、解体階を覆う遮蔽体によって騒音や粉塵の発生を防止することができる。
特開2002−349079号公報
しかし、この解体方法で用いられるガイド支柱は一本のH形鋼を長く継ぎ足したものであることから、水平方向の強度を維持するため、ガイド支柱を建物の鉄骨に固定しながら立設・延長していく必要があり、その作業に大変手間がかかっていた。また、遮蔽体の昇降に必要な反力を得るために、ガイド支柱の上端には滑車が備えられ、遮蔽体を昇降させるウインチのワイヤーがそこに掛けられていたことから、ガイド支柱を延長させる又は短縮させる度に遮蔽体を建物に固定し、ワイヤーを緩めて滑車を取り外す必要があり、同様に手間がかかっていた。
都市部においては、隣接建物や周囲の交通に与える影響、解体跡地に新たに建てられる建物の施工計画等を考慮して、なるべく短い工期で解体を終えることが求められる。しかし、こうした従来の方法を用いて超高層建物の解体が行われることになれば、超高層建物の解体事例はまだ無いとはいえ、前述したような手間のかかる高所作業が負担となり、工期に影響してきてしまう。
本発明の課題は、大型重機の使用及び建物の全面養生の必要が無く、騒音や粉塵の発生の防止もできるという従来方法のメリットを生かしつつ、60mを超える超高層の建物を短い工期で解体することのできる超高層建物の解体方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、超高層建物の解体方法であって、超高層建物の周囲に複数本のマストを所定間隔で立設するとともに、前記マストにマスト延長・短縮手段を設置し、前記マストを案内に昇降可能かつ解体機械を運搬可能な遮蔽体を、地上または前記超高層建物の低層階の高さで前記超高層建物を囲むように組み立て、前記マスト延長・短縮手段によってマスト部材を前記マストに連結することで前記マストを順次上方に延長するとともに、前記解体機械を運搬しながら前記遮蔽体を上昇させて、前記超高層建物の最上階を包み囲み、前記遮蔽体から前記超高層建物に前記解体機械を移動させ、前記超高層建物の最上階から下方の階へ順次解体を行い、解体する階が下方に移る毎に、前記遮蔽体を順次下降させて前記解体する階の周囲を包み囲むとともに、前記マスト延長・短縮手段によって前記マストから前記マスト部材を取り外すことで前記マストを短縮することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の高層建物の解体方法であって、前記マスト延長・短縮手段として、前記マストを案内に昇降可能なクレーンを前記遮蔽体の上方に設置し、前記クレーンによって前記マスト部材を前記マストの上端部に連結することで前記マストを上方に延長して前記クレーンを上昇させ、前記クレーンから牽引して前記遮蔽体を上昇させ、解体する階が下方に移る時には、前記遮蔽体を下降させ、前記クレーンを下降させ、前記クレーンによって前記マストの上端部から前記マスト部材を取り外すことで前記マストを短縮することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の高層建物の解体方法であって、前記クレーンからの牽引は、該クレーンおよび前記遮蔽体との間に設けられたウインチによって行われることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の高層建物の解体方法であって、前記クレーンからの牽引を電子制御手段によって制御して、前記クレーンと前記遮蔽体との間を前記解体機械の運搬に最適な間隔に保ちつつ前記遮蔽体を水平に昇降させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の高層建物の解体方法であって、前記マスト延長・短縮手段として、前記マストを持ち上げるジャッキを地上に設置し、前記遮蔽体を前記マストに固定し、前記ジャッキによって前記マストを持ち上げて、前記マストの下端に前記マスト部材を連結することで前記マストを上方に延長して前記遮蔽体を上昇させ、
解体する階が下方に移る時には、前記マストの下端から前記マスト部材を取り外し、前記ジャッキにより前記マストを下降させることで前記マストを短縮することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の高層建物の解体方法であって、前記遮蔽体による前記解体機械の運搬は、前記遮蔽体から水平方向へ張り出したステージに前記解体機械を積載して行うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の高層建物の解体方法であって、前記マストに該マストを案内に昇降するエレベーターを備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の高層建物の解体方法であって、前記超高層建物の解体中に生じる廃材は、前記超高層建物のシャフトから下ろすことを特徴とする。
本発明によれば、H形鋼よりも強固なマストをガイド支柱に用いて遮蔽体や解体機械を昇降させるので、ガイド支柱を建物に固定する作業が軽減できる。また、マスト延長・短縮手段の動作を利用して遮蔽体を昇降させる推進力を得る仕組みにすれば、滑車の付け替え等の余計な作業をマスト延長の度に行う必要が無くなり、遮蔽体の昇降速度を速めることができる。従って、60mを超える超高層の建物であっても短い工期で解体を行うことが可能となる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明を適用した超高層建物の解体方法の一実施形態を示すもので、1は超高層建物、2はマスト、3はマスト延長・短縮手段であるクレーン、4は遮蔽体、5は解体機械、6はエレベーターである。
超高層建物1は、高さが60mを超えるビルである。また、中心付近にはシャフト11が上下方向に屋上まで貫通するように設けられている。
マスト2は、超高層建物1の各壁面に2本ずつ、所定間隔を空けて垂直に立設されている。マスト2は、マスト部材21を複数継ぎ足して構成されている。また、マスト2は後述するクレーン3や、遮蔽体4、エレベーター6が昇降するときのガイドとして用いられる。
クレーン3は、超高層建物1の各壁面に一基ずつ、二本のマスト2に挟まれる形で配置されている。クレーン3の揚重能力はマスト部材21を1ユニット吊り上げることができる程度あれば足りるので、クレーン3は小型のものを使用すればよい。また、クレーン3には図示しない昇降機構が備えられており、マスト2をガイドに昇降することが可能である。
遮蔽体4は、超高層建物1の解体する各階を囲んで養生する壁部41と、解体機械5を積載するための板状のステージ42と、自身を昇降させるためのウインチ43から構成され、クレーン3の下方に配置される。また、遮蔽体4は、マスト2をガイドに上下にスライドできるようになっている。壁部41は超高層建物1の2階分程度の高さで、超高層建物1の壁面にほぼ沿った形に組まれ、解体時の騒音を遮る防音パネルの役割を果たす。ステージ42は壁部41の上端部から水平かつ外側に張り出すように設けられている。ステージ42は解体機械5を積載すると共に後述するウインチ43を設置できる広さがあればよい。
解体機械5は、小型クレーン車やコンクリートカッター、ガラス吸着ロボット、作業台、支保工、コンクリートクラッシャー等を指す。
エレベーター6は、遮蔽体4が一定高さ上昇した後、遮蔽体4の下方に設置され、マスト2をガイドに地上と遮蔽体4との間を昇降するもので、人の昇降、コンクリートや鉄筋以外の内装材の搬出等に用いられる。
遮蔽体4の昇降に用いられるウインチ43は、図5に示すように、ステージ42の両サイドに備えられている。ウインチ43から延びるワイヤー43dは、クレーン3側の上部滑車43bとウインチ側の下部滑車43cとの間に巻かれ、動滑車の原理でワイヤー43dにかかる力が軽減されている。従って、ウインチの動力であるモーター43aは高出力とする必要が無く、ウインチ43も小型のものを用いれば足りる。
また、ウインチ43はロードセル43f、揚程計43e等の計測手段及び、図示しないPC等の電子制御手段に接続され、集中的に制御されるようになっている。こうした機構により、遮蔽体4を水平に昇降させることができ、また、予定する位置に精確に停止させることができるようになっている。
次に、図1〜5を用いて第1実施形態における解体の手順を説明する。
まず、図2に示すように、これから解体される超高層建物1の各壁面の下部にクレーン3を一基ずつ設置し、その両脇にマスト2を立設する。各壁面にマスト2を超高層建物1の2、3階位の高さまで設置し終えたら、クレーン3の図示しない昇降機構を作動させてマスト2をガイドにクレーン3を上昇させる。
図3に示すように、クレーン3を2〜3階の高さまで上昇させたら、遮蔽体4の壁部41を超高層建物1の下部及びマスト2を囲むように組み立てる。壁部41を組み立て終えたら壁部41の上端に板状のステージ42を取り付けて、下部を支持部材で補強する。ステージ42の上面の両サイドにはウインチ43を取り付け、クレーン3の下面には、上部滑車43bを取り付ける。そして、ウインチ43から延びるワイヤー43dを上部滑車43bに掛け、遮蔽体4がクレーン3に吊り下がる形にする。その後、ステージ42に解体機械5を必要な台数積載する。
ここまでの準備が完了したら、図1に示すように、クレーン3で地上からマスト部材21を吊り上げ、マスト2の上端部に更に継ぎ足していく。マスト部材21が継ぎ足される毎にクレーン3を上昇させていき、クレーン3が所定の位置まで上昇したら、その位置から動かないように固定してウインチ43でワイヤーを巻き上げる。すると、遮蔽体4がマスト2に固定されたクレーン3から引っ張られて上昇を始める。
前述したとおり、遮蔽体4は遮蔽体4の上方に位置するクレーン3からワイヤー43dで牽引されて上昇するので、遮蔽体を昇降させる反力を得るための手段をマスト2の上端に設ける必要が無く、容易にマスト部材21を継ぎ足していくことができる。
マスト2の継ぎ足し、クレーン3の上昇、ウインチ43の作動を順次繰り返すことで遮蔽体4が上昇し、遮蔽体4に積載した解体機械5が上方に運搬されていく。
マスト2が長くなってきたら、マスト2が倒れないようにするための補強を行う。マスト2は十分強固な鉄骨トラス構造をしているので、補強は超高層建物1の壁面とマスト2との間に十数mの間隔で図示しない簡単な支持部材を取り付ける程度でよく、マスト2全体を建物の鉄骨に固定する等の大掛かりなことを行う必要は無い。
マスト2の継ぎ足しが進み、遮蔽体4が一定の高さまで達したら、エレベーター6を、遮蔽体4の下方に設置する。エレベーター6はマスト2をガイドに昇降する形式のものなので、エレベーター6用に新たなガイドを設ける必要は無い。
最終的にマスト2は、図4に示すように、超高層建物1の屋上よりも数m上に突出したところまで継ぎ足され、クレーン3も、突出したマスト2にガイドされ超高層建物1の屋上よりも数m上の位置まで上昇する。また、遮蔽体4は超高層建物1の最上階に達し、ステージ42の上面は超高層建物1の屋上とほぼ等しい高さに来る。そうしたら、ステージ42と超高層建物1との間に足場を渡し、解体機械5を超高層建物1の屋上に移動させる。
上に突出したマスト2は下部と異なり壁面から直接支持することができないが、前述したように、ウインチ43を制御する電子制御手段により、クレーン3と遮蔽体4との間は解体機械5を運搬するための必要最小限の間隔が維持され、開きすぎることは無いので、マスト2の突出長も簡単な支持部材で支持可能な最短の長さにすることができ、支持手段も簡単なもので済む。
解体機械5によるコンクリートや鉄筋の切断・破砕、解体機械の下階への移動は従来通りの方法を用いればよいので、ここでの詳述は省略する。
解体中に生じる廃材は、超高層建物1内部のシャフト11を用いて地上に下ろすことにより、騒音や粉塵の発生を抑えることができ、超高層建物1の外部に廃材排出用のシュートを設ける必要もなくなり、安全かつ効率的な解体を行うことが可能となる。シャフト11は解体時に新たに設ける必要は無く、エレベーターシャフト等の初めから設けられているものを利用すればよい。
最上階を解体し終えたら、ウインチ43を上昇時とは逆に動かしてワイヤーを延ばし遮蔽体4を次の解体階まで下降させる。遮蔽体4が所定位置に達したら、次にクレーン3を下げる。クレーン3を下げた後のマスト2の上端部は不要になるので、クレーン3によってマスト2の上端部からマスト部材21を取り外して地上に降ろす。
ウインチ43の作動、クレーン3の下降、マスト部材21の取り外しを所定回数繰り返すことで遮蔽体4を下降させていく。遮蔽体4が地上まで達するまでの間に、エレベーター6を必要としなくなった段階で撤去しておく。
遮蔽体4が地上に戻ってきたところで、超高層建物1の一階部分や必要に応じて地下の解体を行う。最後の廃材を運び出し、騒音や粉塵の発生の心配が無くなったら、遮蔽体4を分解し、クレーン3をマスト2から下ろし、最後のマストを撤去する。これで一連の解体作業が完了となる。
〔第2実施形態〕
図6は、本発明を適用した超高層建物の解体方法のうち、第1実施形態と異なる形態を示すもので、7はマスト延長・短縮手段であるジャッキである。
第2実施形態においては、第1実施形態からの変更点が大きく分けて2つある。一つ目はマスト延長・短縮手段に、クレーン3ではなくジャッキ7を用いる点である。2つ目は、遮蔽体4とマスト2とを固定し、ウインチ43を使用しない点である。マスト2の延長及び短縮、遮蔽体4の昇降の態様については後述する。
ジャッキ7は、図7(a)に示すように、内部にマスト部材21を出し入れすることが可能な箱型の本体71、本体71の両脇に設置された油圧シリンダー72a及びその内部から鉛直方向に伸縮するピストン72b、ピストン72bの上端に取り付けられ、図示しない支持手段で本体71の内部に納められたマスト2を支持するロ字状の枠部73で構成される。
次に、図6〜9を用いて第2実施形態における解体の手順を説明する。
まず、図8に示すように、超高層建物1の周囲の地上部において、マスト2を立設する箇所にあらかじめジャッキ7を設置し、マスト部材21を2本程連結した短いマスト2を本体71の内部に立て、マスト2の上部を枠部73で支持する。その後、図7(b)に示すように、油圧シリンダー72aからピストン72bを延ばして枠部73を上昇させると、マスト2も上昇して宙に浮く形となる。そこに新たなマスト部材21を挿入し、図7(c)に示すようにマスト2の下端にマスト部材21を継ぎ足す。
マスト2の上昇、マスト部材21の連結を順次繰り返すことにより、マスト2は上方に延長されていく。本実施形態ではウインチ43を用いないので、より容易にマスト2の延長、遮蔽体4の上昇を行うことができる。
マスト2を2〜3階分の高さまで立設したら、遮蔽体4の組み立てを行う。第1実施形態では地上で組み立てを行ったが、本実施形態ではジャッキの位置の関係上、図9に示すように2、3階付近で組み立てを行う。前述した変更点以外の、形状などの仕様は第1実施形態と同様である。
前述したとおり、遮蔽体4の壁部41の内側と、マスト2の上部は固定されているので、マスト2をジャッキ7で昇降させると、遮蔽体4もマスト2の動きに合わせて昇降するようになっている。
解体階を下に移すときには、マスト2の下端部からマスト部材21を取り外し、ジャッキ7によってマスト2を下げれば、遮蔽体4が下降する。
なお、以上の実施形態においては、遮蔽体を昇降させる手段をウインチとし、解体機械をステージに積載して運搬させ、廃材を運び出す経路をシャフトとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のアクチュエーターを用いて昇降させたり、解体機械を遮蔽体に収納する形としたり、建物の外部に搬出手段を設けたりしても良い。
また、マストの本数、ステージやエレベーターの設置数等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
更に、本発明に用いられているマスト、マスト延長・短縮手段、遮蔽体は、更に用途を拡大することが可能で、例えば、建物の壁面のリフォームを行う際に用いることもできる。
本発明を適用した一実施形態を示す斜視図である。 本発明を適用した一実施形態を示す斜視図である。 本発明を適用した一実施形態を示す斜視図である。 本発明に用いられるウインチの構成を示す正面図である。 本発明を適用した一実施形態を示す斜視図である。 本発明を適用した一実施形態を示す斜視図である。 本発明に用いられるジャッキの構成を示す斜視図である。 本発明を適用した一実施形態を示す斜視図である。 本発明を適用した一実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 超高層建物
11 シャフト
2 マスト
21 マスト部材
3 クレーン(マスト延長手段)
4 遮蔽体
41 壁部
42 ステージ
43 ウインチ
43a モーター
43b 上部滑車
43c 下部滑車
43d ワイヤー
43e 揚程計
43f ロードセル
5 解体機械
6 エレベーター
7 ジャッキ(マスト延長手段)
71 本体
72a 油圧シリンダー
72b ピストン
73 枠部

Claims (8)

  1. 超高層建物の周囲に複数本のマストを所定間隔で立設するとともに、前記マストにマスト延長・短縮手段を設置し、前記マストを案内に昇降可能かつ解体機械を運搬可能な遮蔽体を、地上または前記超高層建物の低層階の高さで前記超高層建物を囲むように組み立て、
    前記マスト延長・短縮手段によってマスト部材を前記マストに連結することで前記マストを順次上方に延長するとともに、前記解体機械を運搬しながら前記遮蔽体を上昇させて、前記超高層建物の最上階を包み囲み、
    前記遮蔽体から前記超高層建物に前記解体機械を移動させ、前記超高層建物の最上階から下方の階へ順次解体を行い、解体する階が下方に移る毎に、前記遮蔽体を順次下降させて前記解体する階の周囲を包み囲むとともに、前記マスト延長・短縮手段によって前記マストから前記マスト部材を取り外すことで前記マストを短縮することを特徴とする超高層建物の解体方法。
  2. 前記マスト延長・短縮手段として、前記マストを案内に昇降可能なクレーンを前記遮蔽体の上方に設置し、前記クレーンによって前記マスト部材を前記マストの上端部に連結することで前記マストを上方に延長して前記クレーンを上昇させ、前記クレーンから牽引して前記遮蔽体を上昇させ、
    解体する階が下方に移る時には、前記遮蔽体を下降させ、前記クレーンを下降させ、前記クレーンによって前記マストの上端部から前記マスト部材を取り外すことで前記マストを短縮することを特徴とする請求項1に記載の超高層建物の解体方法。
  3. 前記クレーンからの牽引は、該クレーンおよび前記遮蔽体との間に設けられたウインチによって行われることを特徴とする請求項2に記載の超高層建物の解体方法。
  4. 前記クレーンからの牽引を電子制御手段によって制御して、前記クレーンと前記遮蔽体との間を前記解体機械の運搬に最適な間隔に保ちつつ前記遮蔽体を水平に昇降させることを特徴とする請求項2または3に記載の超高層建物の解体方法。
  5. 前記マスト延長・短縮手段として、前記マストを持ち上げるジャッキを地上に設置し、前記遮蔽体を前記マストに固定し、前記ジャッキによって前記マストを持ち上げて、前記マストの下端に前記マスト部材を連結することで前記マストを上方に延長して前記遮蔽体を上昇させ、
    解体する階が下方に移る時には、前記マストの下端から前記マスト部材を取り外し、前記ジャッキにより前記マストを下降させることで前記マストを短縮することを特徴とする請求項1に記載の超高層建物の解体方法。
  6. 前記遮蔽体による前記解体機械の運搬は、前記遮蔽体から水平方向へ張り出したステージに前記解体機械を積載して行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の超高層建物の解体方法。
  7. 前記マストに該マストを案内に昇降するエレベーターを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の超高層建物の解体方法。
  8. 前記超高層建物の解体中に生じる廃材は、前記超高層建物のシャフトから下ろすことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の超高層建物の解体方法。
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