JP2009227620A - 幹細胞増殖因子mRNA発現上昇抑制剤、塩基性線維芽細胞増殖因子mRNA発現上昇抑制剤及びプロオピオメラノコルチンmRNA発現上昇抑制剤 - Google Patents

幹細胞増殖因子mRNA発現上昇抑制剤、塩基性線維芽細胞増殖因子mRNA発現上昇抑制剤及びプロオピオメラノコルチンmRNA発現上昇抑制剤 Download PDF

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Abstract

【課題】SCFmRNA発現上昇抑制作用、bFGFmRNA発現上昇抑制作用又はPOMCmRNA発現上昇抑制作用を有する物質を見出し、当該物質を有効成分とするSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤、POMCmRNA発現上昇抑制剤、SCFmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤、bFGFmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤及びPOMCmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤を提供する。
【解決手段】SCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤、POMCmRNA発現上昇抑制剤、SCFmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤、bFGFmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤及びPOMCmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤に、バイカリンを有効成分として含有せしめる。
【選択図】なし

Description

本発明は、幹細胞増殖因子mRNA発現上昇抑制剤、塩基性線維芽細胞増殖因子mRNA発現上昇抑制剤及びプロオピオメラノコルチンmRNA発現上昇抑制剤に関する。
シミ、ソバカス、日焼け後の皮膚色素沈着症等は、皮膚内に存在する色素細胞(メラノサイト)が活性化することにより、メラニンの産生が著しく亢進した結果として生じるものであり、中高年齢層における肌の悩みの一つになっている。
幹細胞増殖因子(Stem Cell Factor,SCF)は、Must Cell Growth Factor、C-Kit Ligand、Steel Factor等とも呼ばれ、角化細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞、骨髄ストローマ細胞等から産生されるタンパク質である。SCFは、多能性造血幹細胞、生殖細胞、肥満細胞、巨核球系前駆細胞、顆粒球・マクロファージ系前駆細胞、色素細胞等の増殖や分化を促進する作用を有することが知られている。また、SCFは、シミ部位や紫外線照射等によって発現が亢進することが知られている(非特許文献1参照)。
SCFとしては、273のアミノ酸残基からなる膜結合型SCFと、タンパク質分解酵素の作用により切断され、膜から遊離する分泌型SCFとが知られている。膜結合型SCFは、角化細胞等に結合したまま色素細胞のSCFレセプターに結合し、色素細胞の増殖を促進する。また、分泌型SCFは、その結合部位にて切断され、細胞膜から遊離し、色素細胞のSCFレセプターに結合することによって、色素細胞の増殖を促進する。さらに、SCFは、急性骨髄性白血病患者において、インターロイキン−3(Interleukin-3,IL−3)や顆粒球・マクロファージ・コロニー刺激因子(Granulocyte Macrophage Colony Stimulating Factor,GM−CSF)の共存下で骨髄芽球の増殖を促進することが知られている(非特許文献2参照)。
塩基性線維芽細胞増殖因子(basic Fibroblast Growth Factor,bFGF)は、FGF−2とも呼ばれ、紫外線照射により角化細胞からの遊離が促進され、遊離されたbFGFが色素細胞に作用してメラニン合成を促進し、かつ色素細胞の細胞分裂をも促進すると考えられている(非特許文献3参照)。また、bFGFは、血管新生促進因子として知られており、腫瘍細胞(特に、悪性腫瘍細胞)における血管新生を促進すること等が知られている。
そのため、SCF及びbFGFの異常産生は、色素細胞の異常増殖につながり、メラニン産生を亢進させ、シミ、ソバカス、くすみ等の原因となると考えられる。また、SCFの異常産生は、骨髄芽球の異常増殖につながり、それにより骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病(AML)等の疾患を引き起こすものと考えられ、bFGFの異常産生は、腫瘍細胞における血管新生を促進し、それにより腫瘍細胞の増殖につながるものと考えられる。
したがって、SCFmRNA及びbFGFmRNAの発現上昇を抑制することは、色素細胞の増殖を抑制し、皮膚におけるメラニンの過剰産生を抑制し、日焼け後の色素沈着、シミ、ソバカス等の予防又は抑制に有用であると考えられる。また、SCFの発現上昇を抑制することは、骨髄芽球の異常増殖を抑制し、骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病等の予防又は治療に有用であると考えられ、bFGFの発現上昇を抑制することは、腫瘍細胞における血管新生を抑制し、腫瘍細胞の増殖を抑制することで、がん治療等に有用であると考えられる。
このような考えに基づき、SCFの産生・放出を抑制する作用を有するものとして、例えば、バラエキスローズ水、チャエキス、ホップエキス、サンザシエキス、アズキ末、シラカバエキス、ケイヒエキス、チョウジエキス、アルニカエキス、ボタンエキス、ボダイジュ、クロレラエキス、ローマカミツレエキス、紅茶エキス、ユーカリエキス、ソウジュツエキス末、ビャクジュツエキス末、ウーロン茶エキス末、オノニスエキス、アセンヤクエキス、ブドウ葉エキス、ボウフウエキス、クワエキス、パリエタリアエキス、アンソッコウエキス、ステビアエキス、ヒノキ、ショウブ根エキス、ダイズエキス、カギカズラ、サボンソウエキス、アルテアエキス、オトギリソウエキス及びヨモギエキス等が知られている(特許文献1参照)。また、bFGFの作用を抑制し得るものとして、例えば、オノニスエキス等が知られている(特許文献2参照)。
皮膚表皮細胞から分泌されてメラニンの生成に関与するホルモンであるACTHやメラノサイトを活性化するサイトカインとしてのα−MSHは、プロオピオメラノコルチン(POMC)を前駆体として産生されることが知られている。そのため、POMCの産生を抑制すること、すなわちPOMCmRNAの発現上昇を抑制することで、結果的にメラニンの生成を抑制することができ、日焼け後の色素沈着、シミ、ソバカス等を予防又は改善することができると考えられる。
従来、POMCの発現を抑制する作用を有するものとしては、例えば、パンテノール、塩酸ピリドキシン及びニコチン酸アミド等が知られている(特許文献3参照)。
特開2003−194809号公報 特開2005−104904号公報 特開2007−176810号公報 Hachiya A et al.,J. Invest. Dermatol.,No.116,2001,p.578-586 Virginia C. Broudy et al.,Blood,Vol.80,No.1,1992,p.60-67 Halaban R. et al.,J. Cell. Biol.,No.107,1988,p.1611-1619
本発明は、SCFmRNA発現上昇抑制作用、bFGFmRNA発現上昇抑制作用又はPOMCmRNA発現上昇抑制作用を有する物質を見出し、当該物質を有効成分とするSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤、POMCmRNA発現上昇抑制剤、SCFmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤、bFGFmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤及びPOMCmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤、POMCmRNA発現上昇抑制剤、SCFmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤、bFGFmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤又はPOMCmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤は、バイカリンを有効成分として含有することを特徴とする。
本発明によれば、シミ、ソバカス、皮膚の色黒(皮膚色素沈着症)等を予防、治療又は改善可能なSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤及びPOMCmRNA発現上昇抑制剤を提供することができるとともに、SCFmRNA、bFGFmRNA、POMCmRNAの発現上昇に起因する各種疾患を予防又は治療可能なSCFmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤、bFGFmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤及びPOMCmRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤を提供することができる。
以下、本発明について説明する。
本発明のSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤及びPOMCmRNA発現上昇抑制剤は、バイカリンを有効成分として含有する。
バイカリンは、次式で表される化学構造を有するフラボン誘導体の一種であり、バイカリンを含有する植物抽出物から単離・精製することにより製造することができる。なお、本発明において「抽出物」には、植物を抽出原料として得られる抽出液、当該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、当該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
Figure 2009227620
バイカリンを含有する植物抽出物は、植物の抽出に一般に用いられている方法によって、バイカリンを含有する植物から得ることができる。バイカリンを含有する植物としては、コガネバナ(学名:Scutellaria baicalensis Georgi)の根部(生薬名:オウゴン)が挙げられる。
コガネバナ(Scutellaria baicalensis Georgi)は、中国北部から東北部、モンゴル等に分布しているシソ科に属する多年草であり、これらの地域から容易に入手することができる。抽出原料として使用し得る構成部位としては、根部であり、根部は、オウゴン(生薬名)と呼ばれ、健胃薬、抗アレルギー剤等として用いられている。
コガネバナ根部抽出物は、抽出原料を乾燥した後、そのまま又は粗砕機を用いて粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することにより得ることができる。乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、ヘキサン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、植物の極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
抽出溶媒としては、極性溶媒を使用するのが好ましく、例えば、水、親水性有機溶媒等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて、室温又は溶媒の沸点以下の温度で使用するのが好ましい。
抽出溶媒として使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等のほか、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、濾過、イオン交換、浸透圧調整、緩衝化等が含まれる。したがって、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級脂肪族アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコール等が挙げられる。
2種以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を使用する場合には、水10容量部に対して低級脂肪族アルコール1〜90容量部を混合することが好ましく、水と低級脂肪族ケトンとの混合液を使用する場合には、水10容量部に対して低級脂肪族ケトン1〜40容量部を混合することが好ましく、水と多価アルコールとの混合液を使用する場合には、水10容量部に対して多価アルコール10〜90容量部を混合することが好ましい。
抽出処理は、抽出原料に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定はされず、常法に従って行うことができる。例えば、抽出原料の5〜15倍量(質量比)の抽出溶媒に、抽出原料を浸漬し、常温又は還流加熱下で可溶性成分を抽出させた後、濾過して抽出残渣を除去することにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液から溶媒を留去するとペースト状の濃縮物が得られ、この濃縮物をさらに乾燥すると乾燥物が得られる。
以上のようにして得られたコガネバナ根部抽出物からバイカリンを単離・精製する方法は、特に限定されるものではなく、常法により行うことができる。例えば、コガネバナ根部抽出物を、シリカゲルやアルミナ等の多孔質物質、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体やポリメタクリレート等の多孔性樹脂等を用いたカラムクロマトグラフィーに付して、水、アルコールの順で溶出させ、アルコールで溶出される画分として得ることができる。
カラムクロマトグラフィーにて溶出液として用いられるアルコールは、特に限定されるものではなく、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級脂肪族アルコール又はそれらの水溶液等が挙げられる。
さらに、カラムクロマトグラフィーにより得られたアルコール画分を、ODSを用いた逆相シリカゲルクロマトグラフィー、再結晶、液−液向流抽出、イオン交換樹脂を用いたカラムクロマトグラフィー等の任意の有機化合物精製手段を用いて精製してもよい。
以上のようにして得られるバイカリンは、SCFmRNA発現上昇抑制作用、bFGFmRNA発現上昇抑制作用又はPOMCmRNA発現上昇抑制作用を有しているため、それらの作用を利用してSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤又はPOMCmRNA発現上昇抑制剤の有効成分として使用することができる。
また、バイカリンは、そのSCFmRNA発現上昇抑制作用を利用して、SCFmRNAの発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤(例えば、骨髄異形成症候群予防・治療剤、急性骨髄性白血病予防・治療剤、抗腫瘍剤等)の有効成分として用いることもできる。
さらに、バイカリンは、そのbFGFmRNA発現上昇抑制作用を利用して、bFGFmRNAの発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤(例えば、血管新生抑制剤、抗がん剤、抗腫瘍剤、がん細胞の転移を抑制する医薬組成物等)の有効成分として用いることもできる。
さらにまた、バイカリンは、そのPOMCmRNA発現上昇抑制作用を利用して、POMCmRNAの発現上昇に起因する疾患(例えば、ストレス性の掻痒症等)の予防・治療剤の有効成分として用いることもできる。
本発明のSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤又はPOMCmRNA発現上昇抑制剤は、バイカリンのみからなるものでもよいし、バイカリンを製剤化したものでもよい。
バイカリンは、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容し得るキャリアーその他任意の助剤を用いて、常法に従い、粉末状、顆粒状、液状等の任意の剤形に製剤化することができる。この際、助剤としては、例えば、賦形剤、安定剤、矯臭剤等を用いることができる。バイカリンを製剤化したSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤又はPOMCmRNA発現上昇抑制剤の形態としては、例えば、軟膏剤、外用液剤、貼付剤等が挙げられる。
なお、本発明のSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤又はPOMCmRNA発現上昇抑制剤は、必要に応じて、SCFmRNA発現上昇抑制作用、bFGFmRNA発現上昇抑制作用又はPOMCmRNA発現上昇抑制作用を有する天然抽出物等を、バイカリンとともに配合して有効成分として用いることができる。
本発明のSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤又はPOMCmRNA発現上昇抑制剤の患者に対する投与方法としては、皮下組織内投与、筋肉内投与、静脈内投与、経口投与、経皮投与等が挙げられるが、疾患の種類に応じて、その予防・治療等に好適な方法を適宜選択すればよい。また、本発明のSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤又はPOMCmRNA発現上昇抑制剤の投与量も、疾患の種類、重症度、患者の個人差、投与方法、投与期間等によって適宜増減すればよい。
本発明のSCFmRNA発現上昇抑制剤は、バイカリンが有するSCFmRNA発現上昇抑制作用を通じて、SCFの発現の上昇を抑制することができ、これにより色素細胞の増殖やメラニンの産生を抑制し、シミ、ソバカス、皮膚色素沈着症等を予防又は改善することができ、美白効果を得ることができる。また、本発明のSCFmRNA発現上昇抑制剤は、バイカリンが有するSCFmRNA発現上昇抑制作用を通じて、骨髄芽球の異常増殖を抑制することができ、これにより骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病等の疾患を予防、治療又は改善することができる。ただし、本発明のSCFmRNA発現上昇抑制剤は、これらの用途以外にもSCFmRNA発現上昇抑制作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
本発明のbFGFmRNA発現上昇抑制剤は、バイカリンが有するbFGFmRNA発現上昇抑制作用を通じて、bFGFの発現の上昇を抑制することができ、これにより色素細胞の増殖やメラニンの産生を抑制し、シミ、ソバカス、皮膚色素沈着症等を予防又は改善することができ、美白効果を得ることができる。また、本発明のbFGFmRNA発現上昇抑制剤は、バイカリンが有するbFGFmRNA発現上昇抑制作用を通じて、腫瘍細胞における異常な血管新生を抑制し、がん等の疾患を予防、治療又は改善をすることができる。ただし、本発明のbFGFmRNA発現上昇抑制剤は、これらの用途以外にもbFGFmRNA発現上昇抑制作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
本発明のPOMCmRNA発現上昇抑制剤は、バイカリンが有するPOMCmRNA発現上昇抑制作用を通じて、POMCの発現の上昇を抑制することができ、これによりメラノサイトを活性化するサイトカインとしてのα−MSHの生合成を抑制し、シミ、ソバカス、皮膚色素沈着症等を予防又は改善することができ、美白効果を得ることができる。また、本発明のPOMCmRNA発現上昇抑制剤は、バイカリンが有するPOMCmRNA発現上昇抑制作用を通じて、ストレス性の皮膚掻痒症等を予防、治療又は改善をすることができる。ただし、本発明のPOMCmRNA発現上昇抑制剤は、これらの用途以外にもPOMCmRNA発現上昇抑制作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
なお、本発明のSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤又はPOMCmRNA発現上昇抑制剤は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
以下、試験例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の各例に何ら制限されるものではない。なお、本試験例において、試料として、次式で表される化学構造を有するバイカリン(和光純薬工業社製)を使用した(試料1)。
Figure 2009227620
〔試験例1〕SCFmRNA発現上昇抑制作用試験
上記バイカリン(試料1)について、以下のようにしてSCFmRNA発現上昇抑制作用を試験した。
正常ヒト新生児包皮表皮角化細胞(NHEK)を80cmフラスコで正常ヒト表皮角化細胞長期培養用増殖培地(EpiLife-KG2)において、37℃、5%CO−95%airの条件下で前培養し、トリプシン処理により細胞を集めた。
EpiLife-KG2を用いて35mmシャーレ(FALCON社製)に40×10cells/2mL/シャーレずつ播き、37℃、5%CO−95%airの条件下で一晩培養した。24時間後に培養液を捨て、HEPES緩衝液1mLを加えてUV−B照射(50mJ/cm)を行い、その後EpiLife-KG2で必要濃度に溶解した試験試料(試料1,試料濃度は下記表1を参照)を各シャーレに2mLずつ添加し、37℃、5%CO−95%airの条件下で24時間培養した。培養後、培養液を捨て、ISOGEN(ニッポンジーン社製,Cat.no.311-02501)にて総RNAを抽出し、それぞれのRNA量を分光光度計にて測定し、200ng/μLになるように総RNAを調製した。
この総RNAを鋳型とし、SCF及び内部標準であるGAPDHのmRNAの発現量を測定した。検出はリアルタイムPCR装置Smart Cycler(Cepheid社)を用いて、TaKaRa SYBR PrimeScript RT-PCR Kit(Perfect Real Time,code No.RR063A,タカラバイオ社製)によるリアルタイム2 Step RT-PCR反応により行った。SCFのmRNAの発現量は、紫外線未照射・試料無添加、紫外線照射・試料無添加及び紫外線照射・試料添加でそれぞれ培養した細胞から調製した総RNA標品を基にして、GAPDHの値で補正値を求め、さらに紫外線未照射・試料無添加の補正値を100とした時の紫外線照射・試料無添加および紫外線照射・試料添加の補正値を算出した。得られた結果から、下記式によりSCFmRNA発現上昇抑制率(%)を算出した。
mRNA発現上昇抑制率(%)={(A−B)−(A−C)}/(A−B)×100
式中Aは「紫外線未照射・試料無添加時の補正値」を表し、Bは「紫外線照射・試料無添加時の補正値」を表し、Cは「紫外線照射・試料添加時の補正値」を表す。
結果を表1に示す。
Figure 2009227620
表1に示すように、バイカリンは、優れたSCFmRNA発現上昇抑制作用を有することが確認された。
〔試験例2〕bFGFmRNA発現上昇抑制作用試験
上記バイカリン(試料1)について、以下のようにしてbFGFmRNA発現上昇抑制作用を試験した。
正常ヒト新生児包皮表皮角化細胞(NHEK)を80cmフラスコで正常ヒト表皮角化細胞長期培養用増殖培地(EpiLife-KG2)において、37℃、5%CO−95%airの条件下で前培養し、トリプシン処理により細胞を集めた。
EpiLife-KG2を用いて35mmシャーレ(FALCON社製)に40×10cells/2mL/シャーレずつ播き、37℃、5%CO−95%airの条件下で一晩培養した。24時間後に培養液を捨て、HEPES緩衝液1mLを加えてUV−B照射(50mJ/cm)を行い、その後EpiLife-KG2で必要濃度に溶解した試験試料(試料1,試料濃度は下記表2を参照)を各シャーレに2mLずつ添加し、37℃、5%CO−95%airの条件下で24時間培養した。培養後、培養液を捨て、ISOGEN(ニッポンジーン社製,Cat.no.311-02501)にて総RNAを抽出し、それぞれのRNA量を分光光度計にて測定し、200ng/μLになるように総RNAを調製した。
この総RNAを鋳型とし、bFGF及び内部標準であるGAPDHのmRNAの発現量を測定した。検出はリアルタイムPCR装置Smart Cycler(Cepheid社)を用いて、TaKaRa SYBR PrimeScript RT-PCR Kit(Perfect Real Time,code No.RR063A,タカラバイオ社製)によるリアルタイム2 Step RT-PCR反応により行った。bFGFのmRNAの発現量は、紫外線未照射・試料無添加、紫外線照射・試料無添加及び紫外線照射・試料添加でそれぞれ培養した細胞から調製した総RNA標品を基にして、GAPDHの値で補正値を求め、さらに紫外線未照射・試料無添加の補正値を100とした時の紫外線照射・試料無添加および紫外線照射・試料添加の補正値を算出した。得られた結果から、下記式によりbFGFmRNA発現上昇抑制率(%)を算出した。
mRNA発現上昇抑制率(%)={(A−B)−(A−C)}/(A−B)×100
式中Aは「紫外線未照射・試料無添加時の補正値」を表し、Bは「紫外線照射・試料無添加時の補正値」を表し、Cは「紫外線照射・試料添加時の補正値」を表す。
結果を表2に示す。
Figure 2009227620
表2に示すように、バイカリンは、優れたbFGFmRNA発現上昇抑制作用を有することが確認された。
〔試験例3〕POMCmRNA発現上昇抑制作用試験
上記バイカリン(試料1)について、以下のようにしてPOMCmRNA発現上昇抑制作用を試験した。
正常ヒト新生児包皮表皮角化細胞(NHEK)を80cmフラスコで正常ヒト表皮角化細胞長期培養用増殖培地(EpiLife-KG2)において、37℃、5%CO−95%airの条件下で前培養し、トリプシン処理により細胞を集めた。
EpiLife-KG2を用いて35mmシャーレ(FALCON社製)に40×10cells/2mL/シャーレずつ播き、37℃、5%CO−95%airの条件下で一晩培養した。24時間後に培養液を捨て、HEPES緩衝液1mLを加えてUV−B照射(50mJ/cm)を行い、その後EpiLife-KG2で必要濃度に溶解した試験試料(試料1,試料濃度は下記表を参照)を各シャーレに2mLずつ添加し、37℃、5%CO−95%airの条件下で24時間培養した。培養後、培養液を捨て、ISOGEN(ニッポンジーン社製,Cat.no.311-02501)にて総RNAを抽出し、それぞれのRNA量を分光光度計にて測定し、200ng/μLになるように総RNAを調製した。
この総RNAを鋳型とし、POMC及び内部標準であるGAPDHのmRNAの発現量を測定した。検出はリアルタイムPCR装置Smart Cycler(Cepheid社)を用いて、TaKaRa SYBR PrimeScript RT-PCR Kit(Perfect Real Time,code No.RR063A)によるリアルタイム2 Step RT-PCR反応により行った。POMCのmRNAの発現量は、紫外線未照射・試料無添加、紫外線照射・試料無添加及び紫外線照射・試料添加でそれぞれ培養した細胞から調製した総RNA標品を基にして、GAPDHの値で補正値を求め、さらに紫外線未照射・試料無添加の補正値を100とした時の紫外線照射・試料無添加および紫外線照射・試料添加の補正値を算出した。得られた結果から、下記式によりPOMCmRNA発現上昇抑制率(%)を算出した。
mRNA発現上昇抑制率(%)={(A−B)−(A−C)}/(A−B)×100
式中Aは「紫外線未照射・試料無添加時の補正値」を表し、Bは「紫外線照射・試料無添加時の補正値」を表し、Cは「紫外線照射・試料添加時の補正値」を表す。
結果を表3に示す。
Figure 2009227620
表3に示すように、バイカリンは、優れたPOMCmRNA発現上昇抑制作用を有することが確認された。
本発明のSCFmRNA発現上昇抑制剤、bFGFmRNA発現上昇抑制剤及びPOMCmRNA発現上昇抑制剤は、シミ、ソバカス、皮膚の色黒(皮膚色素沈着症)等の予防・改善に大きく貢献できる。

Claims (6)

  1. バイカリンを有効成分として含有することを特徴とする幹細胞増殖因子(SCF)mRNA発現上昇抑制剤。
  2. バイカリンを有効成分として含有することを特徴とする塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)mRNA発現上昇抑制剤。
  3. バイカリンを有効成分として含有することを特徴とするプロオピオメラノコルチン(POMC)mRNA発現上昇抑制剤。
  4. バイカリンを有効成分として含有することを特徴とする幹細胞増殖因子(SCF)mRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤。
  5. バイカリンを有効成分として含有することを特徴とする塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)mRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤。
  6. バイカリンを有効成分として含有することを特徴とするプロオピオメラノコルチン(POMC)mRNA発現上昇に起因する疾患の予防・治療剤。
JP2008076201A 2008-03-24 2008-03-24 幹細胞増殖因子mRNA発現上昇抑制剤、塩基性線維芽細胞増殖因子mRNA発現上昇抑制剤及びプロオピオメラノコルチンmRNA発現上昇抑制剤 Pending JP2009227620A (ja)

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