JP2009226700A - マルチビーム印字装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】解像度に応じて共用可能に構成できるマルチビーム印字装置を提供する。
【解決手段】このマルチビーム印字装置は、印字のために副走査方向に配列した複数のビーム発光部と、前記複数のビーム発光部に画像信号を供給するために複数のチャネルに対して画像処理を行う画像処理部と、前記画像処理部から前記複数のビーム発光部への画像信号の分配を切り替える切替部と、受信した画像信号の前記画像処理部への分配を切り替える第2切替部と、とを備え、印字画像の解像度が変更された場合に、前記切替部によって前記複数のビーム発光部への画像信号の分配方法を変更すると共に、前記第2切替部によって受信画像信号の分配を切り替えるものである。
【選択図】図1
【解決手段】このマルチビーム印字装置は、印字のために副走査方向に配列した複数のビーム発光部と、前記複数のビーム発光部に画像信号を供給するために複数のチャネルに対して画像処理を行う画像処理部と、前記画像処理部から前記複数のビーム発光部への画像信号の分配を切り替える切替部と、受信した画像信号の前記画像処理部への分配を切り替える第2切替部と、とを備え、印字画像の解像度が変更された場合に、前記切替部によって前記複数のビーム発光部への画像信号の分配方法を変更すると共に、前記第2切替部によって受信画像信号の分配を切り替えるものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数のレーザを用いて一度の走査で複数のラインデータを印字するマルチビーム印字装置に関する。
複写機やプリンタではLSU(Laser Scanning Unit)と呼ばれるレーザを用いた走査装置により印字を行っている。このLSUは、複数の反射面を持つポリゴンミラーをモータで回転させ、ポリゴンミラーでレーザ光を反射、走査させて印字を行う。
しかし、印字解像度や印字速度を上げると、モータの回転速度を上げたり、レーザ光のオン、オフ速度を上げる必要が出てくるため、モータやレーザおよびそれらを制御する回路の実現が困難になる。
しかし、印字解像度や印字速度を上げると、モータの回転速度を上げたり、レーザ光のオン、オフ速度を上げる必要が出てくるため、モータやレーザおよびそれらを制御する回路の実現が困難になる。
このため、解像度や印字速度に応じて必要なレーザ光の本数(ビーム数)は変化するが、複数のレーザを用いて一度の走査で複数のラインデータを印字することにより、これらの課題を解決する方法が従来から提案されている(特許文献1)。
また、LSUの制御回路は、比較的規模が小さく、レーザを高速にオン/オフする際の信号波形の乱れ防止、LSUの各種回路を制御する信号のノイズによる影響防止、および、市場でユーザやサービスマンが触れる必要が無いこと等から、LSU内に設けることが多い。
一方、スキャナ等からの画像データを処理する回路は、比較的規模が大きく、設置後の機能拡張等のために比較的操作しやすい位置に配置される。
このため、スキャナ画像等の処理回路からLSUの制御回路までは、なるべく少ない信号本数で画像データを転送し、LSUの制御回路はなるべく回路規模を抑えることが望ましい。
このため、スキャナ画像等の処理回路からLSUの制御回路までは、なるべく少ない信号本数で画像データを転送し、LSUの制御回路はなるべく回路規模を抑えることが望ましい。
さらに、近年では、プリンタ機能やコピー機能やファクシミリ機能を統合した複合機等を、ひとつのエンジンをベースに開発することが多く、複数種類の画像データを同じLSUの制御回路で印字制御する必要がでてきている。
例えば、プリンタでは1200dpi(dot per inch)の解像度で印字を行うが、コピーではスキャナ部の性能の関係で600dpiの解像度で印字を行う場合が発生する。
また、画像データによってはスキャナ画像等の処理回路を経由せずに送信される場合が発生するため、どのような画像源からの印字であっても、LSUの制御回路内で画像処理を実行する必要がある。但し、LSU制御回路は、前述のようにLSU内に収める必要があるため、なるべく回路規模を抑える必要がある。
また、画像データによってはスキャナ画像等の処理回路を経由せずに送信される場合が発生するため、どのような画像源からの印字であっても、LSUの制御回路内で画像処理を実行する必要がある。但し、LSU制御回路は、前述のようにLSU内に収める必要があるため、なるべく回路規模を抑える必要がある。
近年では、上記のような制御回路はコスト等の関係からIC化されるが、IC化には大きな初期費用が必要なため、解像度や印字速度が異なる種々の機種で共通使用できる必要があり、必然的に4ビーム、2ビーム、1ビームといった印字方法、すなわち光源数に対応することが必要になる。
また、印字をカラー化する場合には通常4色分の回路が必要となり、例えば2ビームの場合であれば、2ビーム×4色=8回路分をICに内蔵することが望ましいが、ICの単価が高くなるために、例えば、IC内には4回路分を内蔵し、1200dpi・2ビームで印字する機種では2個のICで構成(2ビーム×2色×2個)、4ビームで印字する機種では4個のICで構成(4ビーム×1色×4個)することが可能な設計としておけば、ICの個数増減で種々のビーム構成に対応することが可能となる。
特開平10−268214号公報
ところで、画像処理回路は、上記の1200dpi・4ビームでの動作時には、同時に副走査方向の4ライン分の画像データを処理する必要があるため、4ラインに対応した処理回路をIC内に搭載しなければならない。
また、同じ構成で、600dpiの画像を印字する場合には、発光部の副走査方向の間隔は1200dpiに固定されているため、以下のいずれかの印字方法での対応が必要となる。
(1)4ビームの奇数番目の発光部のみ画像信号で印字し、偶数番目の発光部は消灯する(奇数番目の発光部の間隔は、600dpiとなる。)。
この場合は、1番目と3番目のチャネルは画像信号が有効だが、2番目と4番目とは発光禁止のため、画像信号が無効となる。
この場合は、1番目と3番目のチャネルは画像信号が有効だが、2番目と4番目とは発光禁止のため、画像信号が無効となる。
(2)4ビームの1番目と2番目の発光部に同じ画像信号を供給し、また、3番目と4番目の発光部に同じ画像信号を供給する。
この場合は、1番目と2番目のチャネルは同じ画像信号となって、副走査に隣接するラインでの処理はできなくなる。3番目と4番目についても同様な結果となる。
この場合は、1番目と2番目のチャネルは同じ画像信号となって、副走査に隣接するラインでの処理はできなくなる。3番目と4番目についても同様な結果となる。
上記のような印字方法とした場合、画像処理部の複数のチャネルで処理する実質的な画像信号は、1番目と3番目のチャネルを流れることになる。
また、解像度が変化した場合に隣接ライン処理を実行するには、以下のように解像度に応じて処理回路を複数構成しなければならない。
(3)1200dpiの場合は、1、2、3、4番目のチャネルに対し、4ライン分の画像を扱う処理回路を必要とする。
(4)600dpiの場合は、1、3番目のチャネルに対し、2ライン分の画像を扱う処理回路を必要とする。
(4)600dpiの場合は、1、3番目のチャネルに対し、2ライン分の画像を扱う処理回路を必要とする。
しかし、2ビームで印字する機種用に2ビーム対応の画像処理部を内蔵した場合には、以下のような構成が必要となるので、2ビームと4ビームに対応しようとすると、上記の(3)と(4)の処理回路に加えて、以下の回路構成にも対応が必要となる。
(5)1200dpiの場合は、1、2番目のチャネルと、3、4番目のチャネルのそれぞれに対し、2ライン分の画像を扱う処理回路が必要である。
(6)600dpiの場合は、1番目のチャネルと3番目のチャネルのそれぞれに対し、1ライン分の画像を扱う処理回路が必要である。
(6)600dpiの場合は、1番目のチャネルと3番目のチャネルのそれぞれに対し、1ライン分の画像を扱う処理回路が必要である。
上記の2ビームと4ビームの各解像度の構成を見れば、画像処理が扱うチャネルが異なるだけで、回路構成を同一とできるにもかかわらず、複数のモードに応じて回路を内蔵していることがわかる。
本発明は、上述のような実情を考慮してなされたものであって、ビーム数や解像度に応じて共用可能に構成できるマルチビーム印字装置を提供することを目的とする。
上記の課題を達成するために、本発明に係るマルチビーム印字装置は、次のいずれかの構成をとるようにしている。
第1の構成は、印字のために副走査方向に配列した複数のビーム発光部と、前記複数のビーム発光部に画像信号を供給するために複数のチャネルに対して画像処理を行う画像処理部と、前記画像処理部から前記複数のビーム発光部への画像信号の分配を切り替える切替部と、とを備え、印字画像の解像度が変更された場合に、前記切替部によって前記複数のビーム発光部への画像信号の分配方法を変更する。
第1の構成は、印字のために副走査方向に配列した複数のビーム発光部と、前記複数のビーム発光部に画像信号を供給するために複数のチャネルに対して画像処理を行う画像処理部と、前記画像処理部から前記複数のビーム発光部への画像信号の分配を切り替える切替部と、とを備え、印字画像の解像度が変更された場合に、前記切替部によって前記複数のビーム発光部への画像信号の分配方法を変更する。
第2の構成は、印字のために副走査方向に配列した複数のビーム発光部と、前記複数のビーム発光部に画像信号を供給するために複数のチャネルに対して画像処理を行う画像処理部と、前記画像処理部から前記複数のビーム発光部への画像信号の分配を切り替える切替部と、受信した画像信号の前記画像処理部への分配を切り替える第2切替部と、とを備え、印字画像の解像度が変更された場合に、前記切替部によって前記複数のビーム発光部への画像信号の分配方法を変更すると共に、前記第2切替部によって受信画像信号の分配を切り替えている。
さらに、前記印字画像の解像度が、基準となる解像度と、その半分の解像度とで切り替えられ、半分の解像度の場合には、前記受信した画像信号が、前記切替部で選択されたチャネルに選択的に供給されるように、前記第2切替部が切り替えられる。
これにより、半分の解像度でも基準となる解像度を処理する構成を共通して利用することができる。
これにより、半分の解像度でも基準となる解像度を処理する構成を共通して利用することができる。
さらに、次のいずれかの方法をとることによって、半分の解像度でも基準となる解像度を処理する構成を共通して利用することができる。
(1)前記複数のビーム発光部を副走査方向の一つおきに発光禁止とし、前記画像処理部からの画像信号が発光許可されたビーム発光部に供給されるように前記切替部が切り替えられる。
(2)副走査方向に隣接するビーム発光部には同じ画像信号が供給されるように、前記切替部が切り替えられる。
(1)前記複数のビーム発光部を副走査方向の一つおきに発光禁止とし、前記画像処理部からの画像信号が発光許可されたビーム発光部に供給されるように前記切替部が切り替えられる。
(2)副走査方向に隣接するビーム発光部には同じ画像信号が供給されるように、前記切替部が切り替えられる。
本発明によれば、ビーム数と解像度に応じて共用可能に構成できるので、複合機の開発コストや開発工数を抑えることができる。
以下、図面を参照して、本発明のマルチビーム印字装置に係る好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明を実施した白黒複合機の画像系概略ブロック図である。
本実施形態では、印字解像度が1200dpiの画像データは、4ビームのレーザで印字し、印字解像度が600dpiの画像データに対しては4ビーム中の2ビームずつで、同じ画像を印字する場合(上記の課題で説明した(2)の場合に相当する。)を例にして説明する。
本実施形態では、印字解像度が1200dpiの画像データは、4ビームのレーザで印字し、印字解像度が600dpiの画像データに対しては4ビーム中の2ビームずつで、同じ画像を印字する場合(上記の課題で説明した(2)の場合に相当する。)を例にして説明する。
ICU(Image Control Unit:画像読取装置)部3は、スキャナ1やパソコン2から画像データを入力する。
スキャナ1で読み取られた原稿画像は、原稿読み取りセンサの関係で600dpiの読取解像度で読み取られ、スキャナ処理5で同じ印字解像度で印字のための白黒画像データに変換される。
スキャナ1で読み取られた原稿画像は、原稿読み取りセンサの関係で600dpiの読取解像度で読み取られ、スキャナ処理5で同じ印字解像度で印字のための白黒画像データに変換される。
また、パソコン2から入力されたプリントのためのデータは、通常は1200dpiの印字解像度で、プリンタ処理4で印字のための白黒画像データが生成される。ここで、印字時の指定によっては600dpiの印字解像度で画像が生成される場合もある。
スキャナ処理5とプリンタ処理4で生成された画像データは、入力モードに応じてスキャナ・プリンタ切替回路6で切り替えられ、LSU制御部21からの同期信号に合わせて、ラインごとにLSU制御部21に送られる。
スキャナ処理5とプリンタ処理4で生成された画像データは、入力モードに応じてスキャナ・プリンタ切替回路6で切り替えられ、LSU制御部21からの同期信号に合わせて、ラインごとにLSU制御部21に送られる。
ICU部3とLSU制御部21との間には、4本の画像データライン−1〜画像データライン−4(7a〜7d)が設けられ、同期信号8a,8bに同期して、ICU部3からの画像データを各画像データラインに流して、それぞれ画像データバッファ−1〜画像データバッファ−4(それぞれ10a〜10d)に格納する。この4つの画像データバッファからなる受信バッファ10は、リングバッファ構成となっており、ICU部3からの送信速度とは異なる速度で下流の回路に画像データを出力する。
ここで、同期信号8aは、LSU制御部21からの水平同期信号である。また、同期信号8bは、ICU部3が同期信号8aにより画像データを送信開始するまでの遅延時間のばらつきの影響が出ないように、画像データ送信とともにLSU制御部21に送信する同期信号である。
セレクタ部(第2切替部)11は、セレクタ(SEL)11aとセレクタ(SEL)11bとで構成されている。
画像データバッファ−1の出力は、セレクタ部11をスルーする。
画像データバッファ−2の出力は、セレクタ(SEL)11aに入力される。
画像データバッファ−3の出力は、セレクタ(SEL)11aと11bとに入力される。
画像データバッファ−4の出力は、セレクタ(SEL)11bに入力されるとともに、スルーして画像処理部12に入力される。
このセレクタ部11の選択制御については後述する。
画像データバッファ−1の出力は、セレクタ部11をスルーする。
画像データバッファ−2の出力は、セレクタ(SEL)11aに入力される。
画像データバッファ−3の出力は、セレクタ(SEL)11aと11bとに入力される。
画像データバッファ−4の出力は、セレクタ(SEL)11bに入力されるとともに、スルーして画像処理部12に入力される。
このセレクタ部11の選択制御については後述する。
画像処理部12は、各ライン毎の画像処理を行うとともに、隣接ラインとの比較処理を行って、パターン生成部13に出力される。ここで、隣接ライン処理の回路として、隣接2ラインの比較処理を行う画像処理回路12a,12bと、隣接4ラインの比較処理を行う画像処理回路12cとが設けられている。
例えば、隣接4ラインの比較処理を行う画像処理回路12cでは図2のように処理する。
図2では、1−1〜1−4は画像データライン−1を流れる画像データの各画素、2−1〜2−4は画像データライン−2を流れる画像データの各画素、というように4×4画素の範囲内の画像濃度値を示している。実際には、主走査方向には数千画素程度が連なるが、処理は注目する画素範囲で順次処理が行われる。
図2では、1−1〜1−4は画像データライン−1を流れる画像データの各画素、2−1〜2−4は画像データライン−2を流れる画像データの各画素、というように4×4画素の範囲内の画像濃度値を示している。実際には、主走査方向には数千画素程度が連なるが、処理は注目する画素範囲で順次処理が行われる。
この例では、4×4画素範囲内の画素濃度値それぞれに、W1−1〜W4−4の予め設定されている値をかけてR1−1〜R4−4までの値を求め、さらにR1−1〜R4−4までの和Fを求めて、和Fの大小により使用するトナー量を予測するといった処理を行う。
また、隣接2ラインの比較処理を行う画像処理回路12a,12bでは図3のように処理する。
図3では、例えば、画像データライン−1を流れる各画素1−1〜1−5と画像データライン−2を流れる各画素2−1〜2−5に対し、図中の矢印の画素間で印字濃度の差分を計算し、差分が一定値以上の場合は注目画素(図3では画素1−3)の印字濃度を下げるといった処理を行う。これにより、画像のエッジ部分の濃度を下げる処理が行われる。
図3では、例えば、画像データライン−1を流れる各画素1−1〜1−5と画像データライン−2を流れる各画素2−1〜2−5に対し、図中の矢印の画素間で印字濃度の差分を計算し、差分が一定値以上の場合は注目画素(図3では画素1−3)の印字濃度を下げるといった処理を行う。これにより、画像のエッジ部分の濃度を下げる処理が行われる。
これら画像処理部12の回路は、乗算や加算といった処理が必要なため、一般に回路規模が大きくなる傾向がある。
パターン生成部13は、ICU部3から流されてきた画像データに対応して格子パターンや斜め線といったパターン(図4)を生成して後段セレクタ部14へ流す。
パターン生成部13には、2ラインに対してパターンを発生するパターン生成回路13a,13bと、4ラインに対してパターンを発生するパターン生成回路13cとを設けている。
パターン生成部13には、2ラインに対してパターンを発生するパターン生成回路13a,13bと、4ラインに対してパターンを発生するパターン生成回路13cとを設けている。
後段セレクタ部(切替部)14は、各画像データライン上の画像データを次のように選択制御して、LD制御部15に出力する。
画像データライン−1上の画像データは、後段セレクタ部14をスルーしてLD制御部15に出力されるとともに、セレクタ14aに出力される。
画像データライン−2上の画像データは、セレクタ14a、セレクタ14b、セレクタ14cに出力される。
画像データライン−3上の画像データは、セレクタ14b、セレクタ14cに出力される。
画像データライン−4上の画像データは、セレクタ14cに出力される。
これらの各セレクタ14a〜セレクタ14cにおける選択制御については後述する。
画像データライン−1上の画像データは、後段セレクタ部14をスルーしてLD制御部15に出力されるとともに、セレクタ14aに出力される。
画像データライン−2上の画像データは、セレクタ14a、セレクタ14b、セレクタ14cに出力される。
画像データライン−3上の画像データは、セレクタ14b、セレクタ14cに出力される。
画像データライン−4上の画像データは、セレクタ14cに出力される。
これらの各セレクタ14a〜セレクタ14cにおける選択制御については後述する。
LD制御部15は、後段セレクタ部14からの画像データに応じてレーザをオン、オフ制御するための駆動信号を生成し、レーザ部16を駆動する。
レーザ部16は、4個の発光部LD−1〜LD−4(16a〜16d)が設けられており、各発光部LD−1〜LD−4(16a〜16d)から射出されたビームは、複数の光学系17と、ポリゴンミラー30で反射、屈折されて感光体18上に照射され、静電潜像を形成する(図5)。
レーザ部16は、4個の発光部LD−1〜LD−4(16a〜16d)が設けられており、各発光部LD−1〜LD−4(16a〜16d)から射出されたビームは、複数の光学系17と、ポリゴンミラー30で反射、屈折されて感光体18上に照射され、静電潜像を形成する(図5)。
白黒複合機で使用している半導体レーザは、4つの発光部がひとつにまとめられたものを使用しており、その発光部のピッチは、感光体を照射した場合に理想的なピッチとはならないため、図6のように回転角をつけることにより副走査方向のピッチを希望する解像度のピッチに合わせている。図6の25a〜25dは、発光部LD−1〜LD−4のビームが感光体18上に照射された場合の照射形状を示しており、本実施形態では、副走査ピッチは1200dpiの1ライン分、すなわち、約21.2μmとなるように調整されており、ピッチの変更はできない。
したがって、1200dpiで印字する場合は、全発光部LD−1〜LD−4を使用するが、600dpiで印字する場合には、発光部LD−1とLD−3だけで印字するか、あるいは発光部LD−1とLD−2は同じ画像データでの印字、発光部LD−3とLD−4も同じ画像データでの印字とするか、いずれかの方法を取ることになる。図7は、26a、26bが2ビームレーザにより照射された場合の照射形状を示している。
感光体18にかからない領域に、走査の開始タイミングを検出するためのBDセンサ19が設けられており、発光部LD−1のビームが入射するとLow信号を出力し、1走査ごとの同期信号としてタイミング生成部20に入力され、これを印字開始タイミング基準として上記各回路が1走査分の動作を行うとともに、ICU部3への同期信号8bが生成される。
次に、上記のセレクタ部11および後段セレクタ部14の選択制御について説明する。この後段セレクタ部14の選択制御は、セレクタ部11の選択制御に応じて行われる。
(A)4ビームLSU制御部で1200dpi動作時:
4ライン分の画像データを各画像データラインに同時に流し、セレクタ部11においては、セレクタ11aでは、画像データライン−2を選択し、セレクタ11bでは、画像データライン−3を選択するように選択制御する。
4ライン分の画像データを各画像データラインに同時に流し、セレクタ部11においては、セレクタ11aでは、画像データライン−2を選択し、セレクタ11bでは、画像データライン−3を選択するように選択制御する。
次に、後段セレクタ部14では、各画像データラインの画像データをそのままLD制御15a〜15dに流れるように選択制御する。
即ち、セレクタ14−aでは画像データライン−2を選択し、セレクタ14bでは画像データライン−3を選択し、セレクタ14cでは画像データライン−4を選択するように制御される。
即ち、セレクタ14−aでは画像データライン−2を選択し、セレクタ14bでは画像データライン−3を選択し、セレクタ14cでは画像データライン−4を選択するように制御される。
図8は、4ビームの白黒複合機で1200dpiの画像データを印字する場合の、ICU部3からの画像データの転送と、レーザによる印字のタイミング、および感光体18上に形成される画像の構成を示したものである。
図中のL1、L2等は、それぞれ1ライン目、2ライン目等の画像データであることを示している。また、図中の同期信号は、同期信号の往復の差が非常に小さいため、両者をひとつの波形で代用している。
図中のL1、L2等は、それぞれ1ライン目、2ライン目等の画像データであることを示している。また、図中の同期信号は、同期信号の往復の差が非常に小さいため、両者をひとつの波形で代用している。
同期信号に同期して、4ビーム分の画像データがICU部3から転送され、画像データバッファ−1〜画像データバッファ−4への書込みが同時に実施される(図8中の40)。
画像データバッファからは、BD信号に同期して同時に画像データが読み出され(図8中の41)、LD制御部15に出力される(図8中の42)。
画像データバッファからは、BD信号に同期して同時に画像データが読み出され(図8中の41)、LD制御部15に出力される(図8中の42)。
(B)4ビームLSU制御部で600dpi動作時:
2ライン分の画像を画像データライン−1、画像データライン−3に同時に流し、セレクタ部11においては、セレクタ11aでは、画像データライン−3を選択して画像データライン−2へ流す。
2ライン分の画像を画像データライン−1、画像データライン−3に同時に流し、セレクタ部11においては、セレクタ11aでは、画像データライン−3を選択して画像データライン−2へ流す。
画像処理部12では、画像データライン−1および画像データライン−2の画像データを用いて隣接2ライン処理12aを動作させる。
パターン生成部13では、2ライン処理13aが2ライン分のパターンデータを生成して画像データライン−1と画像データライン−2に流す。
パターン生成部13では、2ライン処理13aが2ライン分のパターンデータを生成して画像データライン−1と画像データライン−2に流す。
後段セレクタ部14は、セレクタ14aが画像データライン−1の画像データを選択し、セレクタ14bおよびセレクタ14cが画像データライン−2の画像データを選択するように制御する。
図9は、4ビームの白黒複合機で600dpiの画像データを印字する場合の、ICU部3からの画像データの転送と、レーザによる印字のタイミング、および感光体18上に形成される画像の構成を示したものである。図中の点線は、同じ画像データを流すか、あるいは、発光部を消灯とするが可能であることを示している。
同期信号に同期して、2ビーム分の画像データがICU部3から転送され、画像データバッファ−1と画像データバッファ−3への書込みが同時に実施される(図9中の40)。
画像データバッファからは、BD信号に同期して同時に画像データが読み出され(図9中の41)、LD制御部15に出力される(図9中の42)。
画像データバッファからは、BD信号に同期して同時に画像データが読み出され(図9中の41)、LD制御部15に出力される(図9中の42)。
(C)2ビームLSU制御部で1200dpi動作時:
この構成では、最大でも2ビームでの印字となるため、画像処理部12とパターン生成部13は、いずれも2ライン処理用の回路(12a、12b、13a、13b)を使用し、4ライン用の回路(12c、13c)は使用しない。
この構成では、最大でも2ビームでの印字となるため、画像処理部12とパターン生成部13は、いずれも2ライン処理用の回路(12a、12b、13a、13b)を使用し、4ライン用の回路(12c、13c)は使用しない。
2ライン分の画像データを画像データライン−1、画像データライン−2に同時に流し、セレクタ11aが画像データライン−2を選択する。
画像処理部12では、画像データライン−1および画像データライン−2の画像データを用いて隣接2ライン処理12aを動作させる。
パターン生成部13では、2ライン処理13aが2ライン分のパターンデータを生成して画像データライン−1と画像データライン−2に流す。
後段セレクタ部14は、セレクタ14aが画像データライン−2の画像データを選択するように制御する。
画像処理部12では、画像データライン−1および画像データライン−2の画像データを用いて隣接2ライン処理12aを動作させる。
パターン生成部13では、2ライン処理13aが2ライン分のパターンデータを生成して画像データライン−1と画像データライン−2に流す。
後段セレクタ部14は、セレクタ14aが画像データライン−2の画像データを選択するように制御する。
図10は、2ビームの白黒複合機で1200dpiの画像データを印字する場合の、ICU部3からの画像データの転送と、レーザによる印字のタイミング、および感光体18上に形成される画像の構成を示したものである。
同期信号に同期して、2ビーム分の画像データがICU部3から転送され、画像データバッファ−1〜画像データバッファ−2への書込みが同時に実施される(図10中の40)。
画像データバッファからは、BD信号に同期して同時に画像データが読み出され(図10中の41)、LD制御部15に出力される(図10中の42)。
画像データバッファからは、BD信号に同期して同時に画像データが読み出され(図10中の41)、LD制御部15に出力される(図10中の42)。
また、上述の実施形態では、印字解像度が600dpiの画像データに対しては、4ビーム中の2ビームずつで同じ画像を印字する場合を例にして説明したが、偶数番目の発光部を消灯しても(上記の課題で説明した(1)の場合に相当する。)、上述の実施形態と同じ効果を得ることができる。
図11は、本発明を偶数番目の発光部を消灯するように構成したときの白黒複合機の画像系概略ブロック図である。図11において、図1と同じ部分については同じ符号を付し、その説明を省略する。
LD禁止制御部22は、LD制御部15bと15dに対して、発光禁止したい場合に信号を出力し、発光部LD−2、LD−4が発光しないように制御する。
上述の例では、1200dpi・4ビーム印字の場合は、すべての発光部LD−1〜LD−4は発光許可状態となり、600dpi・2ビーム印字にモードを切り替えた場合には、上記発光禁止信号が出され、発光部LD−2、LD−4は点灯しない。このとき、セレクタ14a、14dが何らかの画像信号を選択していても、レーザが発光しないため印字は行われず、副走査方向の印字は600dpiのピッチで行われる。
上述の例では、1200dpi・4ビーム印字の場合は、すべての発光部LD−1〜LD−4は発光許可状態となり、600dpi・2ビーム印字にモードを切り替えた場合には、上記発光禁止信号が出され、発光部LD−2、LD−4は点灯しない。このとき、セレクタ14a、14dが何らかの画像信号を選択していても、レーザが発光しないため印字は行われず、副走査方向の印字は600dpiのピッチで行われる。
次に、本発明を実施した場合と、実施しない場合の差異について述べる。
図12は、本発明を実施しない場合の白黒複合機の画像系概略ブロック図である。図1と同じ構成には同じ符号をつけて説明を省略する。
図12は、本発明を実施しない場合の白黒複合機の画像系概略ブロック図である。図1と同じ構成には同じ符号をつけて説明を省略する。
図12において、ICU部3から画像データを転送して印字する場合、LD−1〜LD−4と画像データライン−1〜画像データライン−4の各ラインの接続は固定されているため、4ビームLSU制御部で600dpi動作時には、2ライン分の画像データを画像データライン−1、画像データライン−3に同時に流すため、画像処理部12では、これらの2ラインを処理するために、画像処理回路(隣接2ライン処理)12dが必要になってくる。
また、パターン生成部13においても画像処理部12と同様に、2ライン分のパターンデータを同時に生成し、画像データライン−1と画像データライン−3のみに(あるいは1ライン分を画像データライン−1と画像データライン−2、他のライン分を画像データライン−3と画像データライン−4に)流すパターン生成回路13dが必要になってくる。
その他の4ビームLSU制御部で1200dpi動作時および2ビームLSU制御部で1200dpi動作時では、回路の追加はない。
したがって、本発明を実施しない場合には、図1に対してセレクタ部11と後段セレクタ部14がなくなり、画像処理回路(隣接2ライン処理)12dと、パターン生成回路(2ライン処理)13dが追加されることになる。
これに対して、本発明を実施した場合には、画像処理回路(隣接2ライン処理)12dよりも回路規模が小さいセレクタ部11が設けられ、さらに、パターン生成回路(2ライン処理)13dよりも回路規模が小さい後段セレクタ部14を設けるので、本発明を実施しない場合よりも回路規模が小さくなる。
これに対して、本発明を実施した場合には、画像処理回路(隣接2ライン処理)12dよりも回路規模が小さいセレクタ部11が設けられ、さらに、パターン生成回路(2ライン処理)13dよりも回路規模が小さい後段セレクタ部14を設けるので、本発明を実施しない場合よりも回路規模が小さくなる。
また、本発明をカラー複合機に適用する場合には、図1で使用したLSU制御部21を2個使用して、レーザ部は2ビームずつで構成して4色の印字を行う。
この構成では、最大でも2ビームでの印字となるため、画像処理部12とパターン生成部13はいずれも2ライン処理用の回路(12a、12b、13a、13b)を使用し、4ライン用の回路(12c、13c)は使用せず、BDセンサ19を各色共通に使用する。
この構成では、最大でも2ビームでの印字となるため、画像処理部12とパターン生成部13はいずれも2ライン処理用の回路(12a、12b、13a、13b)を使用し、4ライン用の回路(12c、13c)は使用せず、BDセンサ19を各色共通に使用する。
以上のように実施形態を構成することによって、LSU制御部(ASIC)が種々の機種で共通に使用でき、LSU制御部の製造個数が増えるので単価が下る。
また、種々の機種での開発において、LSU制御部を含むハードウェアやソフトウェアをも共通化できるので、開発工数と開発コストを低減できる。
また、種々の機種での開発において、LSU制御部を含むハードウェアやソフトウェアをも共通化できるので、開発工数と開発コストを低減できる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能であるのは勿論である。
1…スキャナ、2…パソコン、3…ICU部、4…プリンタ処理、5…スキャナ処理、6…スキャナ・プリンタ切替回路、7a…画像データライン−1、7b…画像データライン−2、7c…画像データライン−3、7d…画像データライン−4、8a,8b…同期信号、10…受信バッファ、10a…画像データバッファ−1、10b…画像データバッファ−2、10c…画像データバッファ−3、10d…画像データバッファ−4、11…セレクタ部(第2切替部)、11a,11b…セレクタ、12…画像処理部、12a…画像処理回路(隣接2ライン処理)、12b…画像処理回路(隣接2ライン処理)、12c…画像処理回路(隣接4ライン処理)、12d…画像処理回路(隣接2ライン処理)、13…パターン生成部、13a…パターン生成回路(2ライン処理)、13b…パターン生成回路(2ライン処理)、13c…パターン生成回路(4ライン処理)、13d…パターン生成回路(2ライン処理)、14…後段セレクタ部(切替部)、14a、4b,14c…セレクタ、15…LD制御部、15a,15b,15c,15d…LD制御、16…レーザ部、16a…発光部LD−1、16b…発光部LD−2、16c…発光部LD−3、16−d…発光部LD−4、17…光学系、18…感光体、19…BDセンサ、20…タイミング生成部、21…LSU制御部、22…LD禁止制御部、30…ポリゴンミラー。
Claims (5)
- 印字のために副走査方向に配列した複数のビーム発光部と、前記複数のビーム発光部に画像信号を供給するために複数のチャネルに対して画像処理を行う画像処理部と、前記画像処理部から前記複数のビーム発光部への画像信号の分配を切り替える切替部と、を備え、印字画像の解像度が変更された場合に、前記切替部によって前記複数のビーム発光部への画像信号の分配方法を変更することを特徴とするマルチビーム印字装置。
- 請求項1に記載のマルチビーム印字装置において、前記印字画像の解像度が、基準となる解像度と、その半分の解像度とで切り替えられ、半分の解像度の場合には、前記複数のビーム発光部を副走査方向の一つおきに発光禁止とし、前記画像処理部からの画像信号が発光許可されたビーム発光部に供給されるように前記切替部が切り替えられることを特徴とするマルチビーム印字装置。
- 請求項1に記載のマルチビーム印字装置において、前記印字画像の解像度が、基準となる解像度と、その半分の解像度とで切り替えられ、半分の解像度の場合には、副走査方向に隣接するビーム発光部には同じ画像信号が供給されるように、前記切替部が切り替えられることを特徴とするマルチビーム印字装置。
- 印字のために副走査方向に配列した複数のビーム発光部と、前記複数のビーム発光部に画像信号を供給するために複数のチャネルに対して画像処理を行う画像処理部と、前記画像処理部から前記複数のビーム発光部への画像信号の分配を切り替える切替部と、受信した画像信号の前記画像処理部への分配を切り替える第2切替部と、とを備え、印字画像の解像度が変更された場合に、前記切替部によって前記複数のビーム発光部への画像信号の分配方法を変更すると共に、前記第2切替部によって受信画像信号の分配を切り替えることを特徴とするマルチビーム印字装置。
- 請求項4に記載のマルチビーム印字装置において、前記印字画像の解像度が、基準となる解像度と、その半分の解像度とで切り替えられ、半分の解像度の場合には、前記受信した画像信号が、前記切替部で選択されたチャネルに選択的に供給されるように、前記第2切替部が切り替えられることを特徴とするマルチビーム印字装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008073806A JP2009226700A (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | マルチビーム印字装置 |
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JP2020093405A (ja) * | 2018-12-10 | 2020-06-18 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
-
2008
- 2008-03-21 JP JP2008073806A patent/JP2009226700A/ja active Pending
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