JP2009226473A - ファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御方法及びその装置 - Google Patents

ファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ファイバレーザ加工機におけるビーム品質定数の変化に拘わらず一定の加工性能を保持可能にしたファイバレーザ加工機における最適加工方法及びその装置の提供。
【解決手段】 伝送用光ファイバ11から出射されたファイバレーザ発振器からのレーザビーム7をコリメートするコリメータレンズ13を光軸方向に移動可能に設けると共に、コリメートされたレーザビームを被加工材に対して集光照射する集光レンズ21を入射光軸方向に移動可能に設けてなる集光光学系を備えたファイバレーザ加工機において、コリメータレンズと集光レンズとを光軸方向へ移動させることにより、集光レンズにおける集光直径を変換可能に設け、ファイバレーザ加工機におけるビーム品質定数の変化に拘わらず一定の加工性能を保持可能にしたことを特徴とするファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御方法。
【選択図】 図1

Description

本発明はファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御方法及びその装置に関する。
板金加工用のレーザ加工機では、炭酸ガスレーザ発振器(発振波長10.6μm)をレーザ光源として、複数枚の伝送用ミラーを介して加工点までレーザ光を伝播し、集光レンズで高エネルギ密度のレーザ光に集光し、また同軸にアシストガスを噴射して、溶融物を除去しながら加工する装置が一般的である。
一方、そのレーザ光源としては炭酸ガスレーザ発振器に代わるものとして固体レーザ発振器の代表として、YAGレーザ発振器(発振波長1μm帯)が用いられてきた。
しかしながら、最近では通信技術をベースにしたファイバレーザ発振器(発振波長1μm帯)がYAGレーザ発振器よりも光品質に優れることや、発振効率が極めて高いことを背景に産業用、特に板金加工用(切断または溶接等)にも適用されつつある。
図15は、ファイバレーザ発振器をレーザ光源とした光軸移動形のレーザ加工機100の一例の概要図である。なお、同様なレーザ加工機の公知文献としては例えば特許文献1がある。
以下このレーザ加工機100の構成を説明する。
レーザ加工機100に隣接して設置された公知のファイバレーザ発振器101(例えば、特許文献2)で形成されたレーザ光102は、プロセスフアイバ(伝送用光ファイバ)103を介してコリメータユニット104のコリメータレンズ105に伝送される。
前記コリメータユニット104は、加工テーブル106上をX軸方向に移動する門型のX軸キャリッジ107にY軸方向に移動自在に設けたY軸キャリッジ108に取り付けられている。
前記プロセスファイバ(伝送用光ファイバ)103は、レーザ加工機100に配置されたX軸及びY軸のケーブルダクト(図示省略)に沿って装着されており、プロセスファイバ(伝送用光ファイバ)103の出射端から出射されたレーザ光102は、前記コリメータレンズ105によりほぼ平行光束となり、ベンドミラー109によりZ軸方向(鉛直方向)下方に反射されて、加工ヘッド110に設けられた集光レンズ111に入射され、レーザ光102がワークWに集光照射されるようになっている。
上記構成において、コリメータユニット104がX軸及びY軸方向へ移動するのに伴って、プロセスファイバ(伝送用光ファイバ)103が曲げられる位置も変化することになる。
上述の如き構成のレーザ加工機100において、プロセスファイバ(伝送用光ファイバ)103から出射されるレーザ光102のビーム拡がり角はプロセスファイバ(伝送用光ファイバ)103の長さや、曲がり具合などにより変化し、特にプロセスファイバ(伝送用光ファイバ)103が長い場合には、伝送に伴う歪み(propagation distortion)によって、ファイバの最大のNA(開口数)まで悪化してしまうのである。
実際に複数台のファイバレーザ発振器とプロセスファイバ(伝送用光ファイバ)の組合せで測定した結果、ビーム拡がり角θ[mrad]は、ある程度のバラツキ(固体差)を伴うことが判明した。
図16に示すように、プロセスファイバ(伝送用光ファイバ)103の出射端部103eから出射されるレーザ光102は、ある一定のビーム拡がり角θで伝送され、コリメータレンズ105を介してビーム直径Dで平行光束となる。
しかしながら、伝送に伴う歪み(propagation distortion)が付加された場合は、より大きなビーム拡がり角θとなり、コリメータレンズ105に入射され、ビーム直径Dより大きなビーム直径D’の平行光束となる。
一般的には、コリメータレンズ105の出射側にはアパーチャ112が設けてあるため、大きなビーム直径D’の平行光束は、アパーチャ112によりその外周部がカットされ加工点での出力低下を招くことになる。
また、ビーム拡がり角θが変化するという状態は、前記ビーム直径Dのみならず、集光レンズ111に入射されるレーザ光のビーム直径D、集光レンズのフラット面から焦点まででの距離(BFL)及び集光直径dが変動することにつながるため加工不良の要因となる(図17参照)。
次に、前述のファイバレーザ発振器101とプロセスファイバ(伝送用光ファイバ)103との組合せを複数組製作し、ビーム拡がり角θに対する加工点での集光ビームのビーム品質定数BPP(Beam Parameter Products)との関係測定した結果を図18に示す。
図18中の数式、y=0.0362θ+0.7891は、測定データを直線補間した数式で、横軸にビーム拡がり角θを、縦軸yにBPPをとって表示したものである。
なお、ビーム品質定数BPPとは、図19に示すように、集光レンズ111による集光位置におけるビームウエストをw(mm)、ビームウエストw(mm)におけるビーム拡がり角をα[mrad]とするときビーム品質定数は、BPP=w×α[mm*mrad]と表示される。
図18から明らかなように、ビーム拡がり角θは54〜85[mrad]の範囲で変動しており、それに応じて加工プロセスで影響を受けるビーム品質定数BPPの値は大きく変動している。この測定結果では、ビーム品質定数BPPの平均値は3.115[mm*mrad]であり、変動率(標準偏差σ/BPP平均)は10.4%と極めて大きかった。
実際のステンレス板1.0[mm]の切断加工において、(切断加工条件:レーザ出力2[kW]、アシストガスN0.8[MPa]、ノズル直径2.0[mm])ビーム品質定数BPPが変動した結果、加工点での集光直径dが変動して切断速度にバラツキをもたらした例を図20に示す。また、表1には、実際のステンレス板1.0[mm]の切断加工時における光パラメータ(BPP、M等)の測定値と切断速度の数値を示してある。
Figure 2009226473
なお、上述の図20中の数式、V=0.0094d −3.0829d+277.88は、横軸に集光直径d[μm]、縦軸に切断速度V[m/min]をとって表示したものである。
上述の如く、プロセスファイバ(伝送用光ファイバ)103からのビーム拡がり角θが変動すると、ビーム品質定数BPPに前述のように約10%の変動をもたらすため、常に一定の切断加工条件での切断が出来ないという問題がある。また、ビーム品質定数BPPは、通常3〜4[mm*mrad]の範囲で変動するのが一般的であるため、この変動による加工への影響を回避することが切望されている。
なお、YAGレーザ加工機でも同様な問題があるが、YAGレーザの板金加工における応用は溶接に限定されているため、上述の如き不都合が直接的に加工精度に大きく影響するという問題はなかった。
特開2006−000729号公報 特開2007−042981号公報
本発明は上述の如き従来技術の問題を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、ファイバレーザ加工機におけるビーム品質定数の変化に拘わらず一定の加工性能を保持可能にしたファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御方法及びその装置を提供することである。
上述の課題を解決する手段として請求項1に記載のファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御方法は、伝送用光ファイバから出射されたファイバレーザ発振器からのレーザビームをコリメートするコリメータレンズを光軸方向に移動可能に設けると共に、該コリメータレンズによりコリメートされたレーザビームを被加工材に対して集光照射する集光レンズを入射光軸方向に移動可能に設けてなる集光光学系を備えたファイバレーザ加工機において、前記コリメータレンズと集光レンズとを前記光軸方向へ適宜な距離だけ移動させることにより、前記集光レンズにおける集光直径を変換可能に設け、前記ファイバレーザ加工機におけるビーム品質定数の変化に拘わらず一定の加工性能を保持可能にしたことを要旨とするものである。
請求項2に記載のファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御方法は、伝送用光ファイバから出射されたファイバレーザ発振器からのレーザビームをコリメートするコリメータレンズを光軸方向に移動可能に設けると共に、該コリメータレンズによりコリメートされたレーザビームを被加工材に対して集光照射する集光レンズを入射光軸方向に移動可能に設けてなる集光光学系を備えたファイバレーザ加工機において、前記コリメータレンズと集光レンズとの間に曲率可変ミラーを設け、前記コリメータレンズを前記光軸方向へ適宜な距離だけ移動させると共に、前記曲率可変ミラーの曲率を変更することにより、前記集光レンズにおける集光直径を変換可能に設け、前記ファイバレーザ加工機におけるビーム品質定数の変化に拘わらず一定の加工性能を保持可能にしたことを要旨とするものである。
請求項3に記載のファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御装置は、伝送用光ファイバから出射されたファイバレーザ発振器からのレーザビームをコリメートするコリメータレンズを光軸方向に移動可能に設けると共に、該コリメータレンズによりコリメートされたレーザビームを被加工材に対して集光照射する集光レンズを入射光軸方向に移動可能に設けてなる集光光学系を備えたファイバレーザ加工機において、前記コリメータレンズと集光レンズとを前記光軸方向へ適宜な距離だけ移動させることにより、前記集光レンズにおける集光直径を変換可能に設け、前記ファイバレーザ加工機におけるビーム品質定数の変化に拘わらず一定の加工性能を保持可能にしたことを要旨とするものである。
請求項4に記載のファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御装置は、伝送用光ファイバから出射されたファイバレーザ発振器からのレーザビームをコリメートするコリメータレンズを光軸方向に移動可能に設けると共に、該コリメータレンズによりコリメートされたレーザビームを被加工材に対して集光照射する集光レンズを入射光軸方向に移動可能に設けてなる集光光学系を備えたファイバレーザ加工機において、前記コリメータレンズと集光レンズとの間に曲率可変ミラーを設け、前記コリメータレンズを前記光軸方向へ適宜な距離だけ移動させると共に、前記曲率可変ミラーの曲率を変更することにより、前記集光レンズにおける集光直径を変換可能に設け、前記ファイバレーザ加工機におけるビーム品質定数の変化に拘わらず一定の加工性能を保持可能にしたことを要旨とするものである。
請求項1または請求項3に記載の発明によれば、ファイバレーザ加工機において、プロセスファイバ(伝送用光ファイバ)に伝送歪みが生じ、ビーム品質定数BPPが変動した場合でも、加工に重要な集光直径の変動幅を小さく、かつ安定した最適な加工を行うことができる。
また、コリメータレンズの移動で集光直径が能動的に変化することが可能なため、被加工材の板厚や材質に応じて最適な集光直径を選択することが可能となることである。このことは、一つの集光レンズの使用で加工対象の幅が広がり、作業者の面倒なレンズ交換作業も削減できる2次的な効果もある。
また、請求項2または請求項4に記載の発明によれば、コリメータレンズとAOミラーとを組合わせて制御することにより、コリメータレンズを移動することによるバックフォーカスの短焦点化は、AOミラーを適宜な曲率を有する凸面鏡にすることで、加工に必要な集光直径に維持した状態で、バックフォーカスのみを伸ばすことが可能となる。また、加工の最適化のための微調整の必要から集光レンズ用のサーボモータと組合わせて制御することも可能であり自由度が大きいという長所もある。
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
図1は本発明に係るファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御方法及びその装置に使用する光学系の第1の実施形態を示す説明図である。
なお、図2は図1の光学系1の第1の実施形態からベンドミラーと、コリメータレンズ駆動手段及び集光レンズの駆動手段等を除外して光学系を簡略化して示したものである。
図1に総括的に示した光学系1は、コリメータレンズ手段3と集光レンズ手段5とを備えており、前記コリメータレンズ手段3と集光レンズ手段5との間には、前記コリメータレンズ手段3でほぼ平行光束に矯正されたレーザ光7cの光軸を直角に偏向するベンドミラー9が設けてある。
コリメータレンズ手段3は、図示省略のファイバレーザ発振器からプロセスファイバ(伝送用光ファイバ)11を介して伝送され、このプロセスファイバ11の出射端部11eから拡がり角θで出射されたレーザ光7をビーム直径がDのほぼ平行光束にする有効焦点距離EFL(Effective Focal Length)がF=120mmのコリメータレンズ13が適宜なガイド手段(図示省略)により入射光軸方向に移動位置決め可能に設けてある。
上述のコリメータレンズ13は、図示しない数値制御装置の制御の下に駆動される例えばサーボモータ15により、適宜な駆動機構を介してZ軸方向(光軸方向)に20mm程度のストロークを移動位置決め可能に設けてある。なお、コリメータレンズ13の光軸方向の移動方向は、プロセスファイバ11の出射端部11eから遠ざかる方向をZ軸のプラス(+)方向、接近する方向をマイナス(−)方向とする。
また、コリメータレンズ13の出射側には、余分な光束を遮断する適宜な口径を有するアパーチャ17が設けてある。
上述のコリメータレンズ13から出射されたレーザ光7cはベンドミラー19でほぼ直角に反射されて、ビーム直径がDとなりバックフォーカス長さBFL(Back Focus Length)F=150mmの集光レンズ21に入射され、集光直径dで被加工材(図示省略)上に照射集光される。
また、上述の集光レンズ21は、図示しないウォームギヤを介して前記数値制御装置の制御の下に駆動されるサーボモータ23によりZ軸方向(光軸方向)に20mm程度のストロークを移動位置決め可能に設けてあり、被加工材に対しての焦点位置を適宜に調節することができるようになっている。
なお、集光レンズ21の光軸方向の移動方向も前記コリメータレンズ13と同様にプロセスファイバ11の出射端部11eから遠ざかる方向をZ軸のプラス(+)方向、接近する方向をマイナス(−)方向とする。
上記構成の光学系1において、コリメータレンズ13をプロセスファイバ(伝送用光ファイバ)11の出射端面から遠ざけた場合(Z軸の+側へ移動)、レーザ光7cは収束傾向ビームとなる。
その結果、光パラメータとしてのビーム直径Dは収縮し、バックフォーカス長さBFLは短くなり、集光直径dは大きくなる。逆にコリメータレンズ13をプロセスファイバ(伝送用光ファイバ)11の出射端面に対して近づけた場合(Z軸の−側へ移動)、レーザ光7cは拡大傾向ビームとなる。結果、光パラメータとしてのビーム直径Dは拡大し、集光レンズ21におけるバックフォーカス長さBFLは長くなり集光直径dは小さくなる。
ここで、前記ビーム拡がり角θ[mrad]に対するビーム品質定数BPP[mm*mrad]の関係を変形して改めて図3に示す。図3中の数式は測定データから直線補間して求めた関係式で、横軸χ(カイ)にビーム品質定数BPP[mm*mrad]を、縦軸にビーム拡がり角θ[mrad]をとり、
[数1]
θ=19.398χ+3.765・・・(1)
で示すことができる。
前述のプロセスファイバ(伝送用光ファイバ)11が伝送歪みにより影響を受けた場合を想定して、結果的にビーム品質定数BPPが2〜4[mm*mrad]変動した場合、レーザ切断加工にとって重要な影響を及ぼす加工点での光パラメータ(ビーム直径D、BFL及び集光直径d)などがどの程度変化するかをシミュレーションにより求める。
なお、このとき前記図2に簡略化して示した前記光学系1のコリメータレンズ13をZ軸方向を上下に変化させて、光パラメータに与える影響を詳細に計算した。このときレーザ光7cはビーム品質定数BPP[mm*mrad]の値に応じて数式(1)で求めたビーム拡がり角θ[mrad]で伝播され、幾何光学に基づく光線追跡により求める。
なお、上述の計算の詳細は省略するが、各レンズにおけるレンズの曲率半径、レンズの厚み、屈折率及び有効焦点距離(EFL)などが考慮されている。また、コリメータレンズ13の材質は溶融石英(Fused Silica)でレンズ形状は平凸レンズを使用した。一方、集光レンズ21については後述するが、数種類の材質や形状を適用した。
以下にシミュレーションの結果を示して説明する。
図2においてコリメータレンズ13の有効焦点距離Fは、F=120mm、コリメータレンズ13と集光レンズ21との間の距離Lは、L=555mm、及び集光レンズ21の有効焦点距離Fは、F=150mmの条件で、ビーム品質定数BPP[mm*mrad]の値が2、3及び4[mm*mrad]に変化する場合を想定し、コリメータレンズ13を中心位置(Z=0mm)に対して、Z=−7mmから+8mmまで変化させたときのビーム直径Dの変化を図4に示す。
ここで、集光レンズ21の材質は溶融石英(Fused Silica)で、レンズ形状は平凸レンズを使用した。この図4に示されるシミュレーションの結果から、以下のことがわかる。
コリメータレンズ13が基準位置(Z=0mm)のとき、ビーム品質定数BPPの値を2〜4[mm*mrad]まで変化させたときのビーム直径Dを表2に整理した。
Figure 2009226473
前述のように、ビーム品質定数BPPの値が3〜4[mm*mrad]とした場合でも約4.2mmのビーム直径Dに差を生じるため、ビーム品質定数BPPが大きい場合、光学系1の光路に配置したアパーチャ17などに干渉して、レーザ出力が減少するなどの不具合が生ずることが容易にわかる。
また、加工条件自体にも影響する可能性が高い。さらに、本願発明のようにコリメータレンズ13の位置をZ軸方向(図2では上下方向)に移動させることで、ビーム直径Dを直線的に制御することが可能となる。
コリメータレンズ13をZ=−7mm〜+8mm変化させたときのビーム直径Dの変化量ΔD[mm]を表3に示す。
Figure 2009226473
次に、コリメータレンズ13のZ軸方向の移動に対する集光レンズ21のバックフォーカス長さBFL[mm]の変化を、横軸Zにコリメータレンズの位置Z[mm]をとり、縦軸yにバックフォーカスBFL[mm]をとり、ビーム品質定数BPP2、3及び4についての測定データから求めた関係式のグラフを図5に示す。
コリメータレンズ13のZ軸方向の移動、Z=−7mm〜+8mmに対する集光レンズ21のバックフォーカスBFLの変化は、ほぼ直線的に変化することがわかる。また、 ビーム品質定数BPPの変化に対するバックフォーカスBFLの変化量[mm]の値を表4に示す。
Figure 2009226473
さらに、レーザ加工で最も重要なパラメータである集光直径dについて求める。一般的に集光直径dを求める計算式は、光の回折限界により定まる項と、レンズの球面収差との和の形からなる次の計算式から求めることができる。
[数2]
=1.27λF/D+kD /F ・・・(2)
ここに、λ:波長[mm]、F:集光レンズの焦点距離[mm]、M:ビーム品質定数、D:ビーム直径[mm]、k:レンズ収差係数である。
また、ビーム品質定数BPPとMとの間には次の関係がある。
[数3]
=BPPπ/λ・・・(3)
ここに、λ:波長[μm]である。
そこで、(2)及び(3)式に、波長λ=0.00107mm、F=150mm、平凸レンズにおけるレンズ係数が:k=0.089936の場合、ビーム品質定数BPPが2〜4[mm*mrad]の範囲で変化するとした場合、コリメータレンズ13のZ軸方向の移動が、Z=−7mm〜+8mmに対しての集光直径dの変化を図6に示す。
この図6から、ビーム直径DやバックフォーカスBFLがコリメータレンズ13の位置のZ軸方向の変化に対して、ほぼ直線的に変化したのに対して、集光直径dはビーム品質定数BPPが大きい場合(例えばBPP=4)には、下に凸の2次曲線的に変化することがわかる。
今、二組のレーザ切断システム(光学系は共に同一で、F=120mm、L=555mm、F=150mm)があったとして、一方のレーザ切断加工機のビーム品質定数BPPが4[mm*mrad]である場合、このレーザ切断加工機のコリメータレンズ13の位置がZ=1mmのときの集光直径dは、図6から0.155mmと求められる。
もう一方のレーザ切断加工機においては、ビーム品質定数BPPが3[mm*mrad]が得られる場合、このレーザ切断加工機のコリメータレンズ13の位置がZ=0mmのときの集光直径dは、図6から0.135mmになることがわかる。
この結果から、集光直径dと切断速度との関係を示した前述の図20から、前者の切断速度は25[m/min]、後者の切断速度は32[m/min]となり、その差は大きなものでることがわかる。
ここで、ビーム品質定数BPPが4[mm*mrad]のレーザ切断加工システムでは、最小の集光直径dが0.150mmであるから、切断加工条件を同一にするためにはビーム品質定数BPPが3[mm*mrad]のレーザ切断加工システムの初期状態の集光直径dを0.135mmから0.150mmにする必要がある。
上述の如く、ビーム品質定数BPPが相違するレーザ切断加工システムの切断条件の整合方法を図7を参照しながら説明する。
(1)始めに、ビーム品質定数BPPが3[mm*mrad]のレーザ切断加工システムについて、コリメータレンズの位置がZ=0mmにおけるビーム直径DとBFLが、図4および図5に記載のデータから、D=14.736≒14.7mm、BFL=145.76≒146mmとして求められる(図7(a)参照)。
(2)次に、集光直径dが0.155mmになるコリメータレンズ13のZ軸の移動量が図6に記載のデータからZ=6mmと求めるられる、これにより、コリメータレンズ13をZ=+6mmの位置に移動させる。これによりL=555mmからL=549mm、ビーム直径DがD=12.0974≒12.1mmになると共に、集光レンズ21のバックフォーカスBFLが図5に記載のデータからBFL=135.176≒135mmが求まるので、集光レンズ21の集光位置は被加工材Wの上方11mmに移動する(図7(b)参照)。
(3)そこで、集光レンズ21の位置をZ軸方向の+方向に11mm移動させることにより、被加工材(図示省略)の上面に正確に集光することができる(図7(c)参照)。
これにより、ビーム品質定数BPPが3[mm*mrad]のレーザ切断加工システムをビーム品質定数BPPが4[mm*mrad]の切断加工条件を同一にすることができる。
前述の図6に示した集光レンズの集光直径dとコリメータレンズのZ軸方向の位置との関係においては、集光レンズに波長が1μm帯のレーザ光が入射され、かつ一般的な溶融石英(Fused Silica)を用いたコリメータレンズを移動させたときの集光直径dの変化を示したものであるが、ビーム品質定数が悪い、つまりBPP=4[mm*mrad]の場合には、集光直径dは集光レンズの球面収差の影響を受けるため、コリメータレンズの移動に対して直線的な制御ができないという問題もあった。
そこで、集光レンズに球面収差の小さい非球面レンズや収差係数の小さいレンズ材質、例えばZnS(収差係数k=0.2888)を採用した場合の、コリメータレンズのZ軸方向の移動に対する集光直径dの変化を求めたのが図8である。
前述の図6の場合と比較して、BPP=4[mm*mrad]の場合でも集光直径dがほぼ直線的に変化しているので、例えば、ファイバレーザ発振器をレーザ光源とした光軸移動形の複数のレーザ切断加工機において、ビーム品質定数BPPが2〜4[mm*mrad]の範囲で個体差(バラツキ)があったとしても、前述の図7で説明したようにビーム品質定数BPPが相違するレーザ切断加工システムの切断条件の整合方法を用いることで、一定の集光直径dを得られることが理解される。
上述の如く、前述の光学系1において、集光レンズに球面収差の小さい非球面レンズや収差係数の小さいレンズ材質、例えばZnS(収差係数k=0.2888)を採用した場合の効果として主に次の二つの効果を得ることができる。
一つは、ファイバレーザ発振器をレーザ光源とした光軸移動形の複数のレーザ切断加工機において、プロセスファイバ(伝送用光ファイバ)に伝送歪みが生じた場合、ビーム品質定数BPPが3〜4[mm*mrad]の範囲で変動した場合でも、前述の図8に示したように、加工に重要な集光直径dの変動幅を小さくして加工が安定化するように制御することが可能になる。
その二つ目は、コリメータレンズの移動で集光直径dが能動的に変化することが可能ため、被加工材の板厚や材質に応じて最適な集光直径dを選択することが可能となることである。このことは、一つの集光レンズの使用で加工対象の幅が広がり、作業者の面倒なレンズ交換作業も削減できる2次的な効果もある。
例えば、ステンレス(SUS)材の切断加工においては、板厚が3mm以下の場合には、集光直径dが0.120mm〜0.130mmにおいて最適な加工ができ、板厚が4〜6mmにおいては、集光直径dが0.150mm〜0.160mmが適しており、このような場合の切断加工条件の整合方法をビーム品質定数BPPが3[mm*mrad]の場合に適用した例を図9に示す。
図9において、ステンレス材3mm以下の場合、図8からコリメータレンズの位置がZ=0mmにおける集光直径dは0.122mmであり、バックフォーカスBFLは前述の図5から146mmとなる。板厚が4〜6mmの場合には、図8からZ=6mmにすれば、集光直径dが0.150mm、図5からバックフォーカスBFLは135mmになることがわかる。
次に、さらなる厚板の切断加工が要求される場合に適用する切断加工条件の整合方法について説明する。
前記図1または図2に示した前記光学系1において、焦点距離のより長いF=190mm、材質がZnSからなる集光レンズ21を使用する。
図10は、上述のF=190mm、材質がZnSからなる集光レンズ21において、コリメータレンズ13のZ軸方向の移動に対する集光レンズ21の変化を、ビーム品質定数BPP2、3及び4[mm*mrad]についての測定データから求めた関係式をグラフにしたもので、横軸Zはコリメータレンズの位置Z[mm]、縦軸yはバックフォーカスBFL[mm]である。
なお、表5は図10におけるコリメータレンズ13のZ軸方向の移動、Z=−7mm〜+8mmに対応する集光レンズ21のバックフォーカスBFLの変化量ΔBFL[mm]を示す。
Figure 2009226473
また、図11は、ビーム品質定数BPPが2〜4[mm*mrad]の範囲で変化するとした場合、コリメータレンズ13のZ軸方向の移動が、Z=−7mm〜+8mmに対しての集光直径dの変化を示したものである。
例えば、ビーム品質定数BPPが3[mm*mrad]の場合、集光直径dは0.130mm〜0.200mmの範囲で変化するため、より厚板の加工に適していることがわかる。 しかしながら、バックフォーカスBFLの変化量ΔBFL[mm]は、先の図5に示した焦点距離がF=150mmの集光レンズの場合よりも約1.6倍大きくなっている。
そこで、より厚板を想定したときの切断加工条件の整合方法について図12により説明する。
(1)ビーム品質定数BPPが3[mm*mrad]のレーザ切断加工システムにおいて、コリメータレンズの位置がZ=0mmにおける集光直径dは図11から0.155mmで、バックフォーカスBFLは185mmである(図12(a)参照)。
(2)次に、集光直径dを0.190mmに変換すべく、コリメータレンズの位置をZ=+7mmの位置に移動させる。その結果、バックフォーカスBFLは165mmに変化し、焦点位置が被加工材の上方20mmの位置に移動する(図12(b)参照)。
(3)そこで、集光レンズ21をZ軸方向の+方向に20mm移動させることにより、被加工材Wの上面に正確に集光することができる(図12(c)参照)。これにより、より厚板の加工を精度よく加工することが可能となる。
次に、前記図1に示した光学系1の第2の実施形態を図13に示す。この第2の実施形態における光学系2と前記光学系1における前記ベンドミラー9を曲率可変ミラー9’(以下、「AOミラー」という、Adaptiv Opticsの略)に変更したものであり、その他の光学系の要素は同一であるので同一の符号を付し詳細な説明は省略する。なお、AOミラー9’の曲率は圧電素子等のアクチュエータ30により平面鏡を適宜な曲率を有する凸面鏡または凹面鏡に制御可能に設けられているものである。
上述の第2の実施形態における光学系2によれば、前述の図12で説明したビーム品質定数BPPが3[mm*mrad]のレーザ切断加工システムにおいて、コリメータレンズの位置がZ=0mmにおける集光直径d=0.155mmを0.190mmに変換する操作をコリメータレンズ13とAOミラー9’とを組合わせて制御する方法である。
このコリメータレンズ13とAOミラー9’とを組合わせによる集光直径dの変換操作を前記図13の光学系と等価の光学系である図14により説明する。
図14において、コリメータレンズ13の位置がZ=0mmのとき、集光直径は、d=0.155mm、バックフォーカスBFLは185mmである(図14(a)参照)。
次いで、コリメータレンズ13の位置をZ=+7mmに移動した場合、集光直径dは0.190mmになるが、その位置は被加工材Wの上方20mmとなる。
そこで、AOミラー9’をアクチュエータ30を制御して適宜な曲率を有する凸面鏡になるように制御することにより、集光位置が被加工材Wの上面になるようにすることができる(図14(b)参照)。
すなわち、コリメータレンズ13とAOミラー9’とを組合わせて制御することにより、コリメータレンズ13を移動することによるバックフォーカスBFLの短焦点化(185mm-->165mm)は、AOミラー9’を適宜な曲率を有する凸面鏡にすることで、加工に必要な集光直径d=0.190mmに維持した状態で、バ
ックフォーカスBFLのみを伸ばすことが可能となる。
また、加工の最適化のための微調整の必要から集光レンズ用のサーボモータ23と組合わせて制御することも可能であり自由度が大きいという長所もある。
本発明に係るファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御方法及びその装置に使用する光学系1の第1の実施形態を示す説明図である。 図1の光学系1の第1の実施形態からベンドミラーと、コリメータレンズ駆動手段及び集光レンズの駆動手段等を除外して光学系を簡略化して示したものである。 ビーム拡がり角θ[mrad]に対するビーム品質定数BPP[mm*mrad]の関係を示した図。 ビーム品質定数BPPの値が2、3及び4[mm*mrad]に変化した場合、コリメータレンズ13を中心位置(Z=0mm)に対して、Z=−7mmから+8mmまで変化させたときのビーム直径Dの変化を示す図。 コリメータレンズ13のZ軸方向の移動に対する集光レンズのバックフォーカスBFL[mm]の変化示した図。 波長λ=0.00107mm、F=150mm、平凸レンズにおけるレンズ係数が:k=0.089936の場合、ビーム品質定数BPPが2〜4[mm*mrad]の範囲で変化した場合、コリメータレンズのZ軸方向の移動が、Z=−7mm〜+8mm移動したときの集光直径dの変化を示す図。 ビーム品質定数BPPが3[mm*mrad]のレーザ切断加工システムの初期状態の集光直径d=0.135mmを、ビーム品質定数BPPが4[mm*mrad]のレーザ切断加工システムの最小の集光直径dである0.155mmにレーザ切断加工システムの光学系を調整する方法を説明した図。 集光レンズに球面収差の小さい非球面レンズや収差係数の小さいレンズ材質、例えばZnS(収差係数k=0.2888)を採用した場合の、コリメータレンズのZ軸方向の移動に対する集光直径dの変化を示す図。 ステンレス(SUS)材の切断加工においては、板厚が3mm以下の場合には、集光直径dが0.120mm〜0.130mmにおいて最適な加工ができ、板厚が4〜6mmにおいては、集光直径dが0.150mm〜0.160mmが適しており、このような場合の切断加工条件の整合方法をビーム品質定数BPPが3[mm*mrad]の場合に適用した図。 =190mm、材質がZnSからなる集光レンズにおいて、コリメータレンズのZ軸方向の移動に対する集光レンズの変化を、ビーム品質定数BPP2、3及び4[mm*mrad]についての測定データから求めた関係式をグラフにした図。 ZnSからなる集光レンズにおいて、ビーム品質定数BPPが2〜4[mm*mrad]の範囲で変化するとした場合、コリメータレンズのZ軸方向の移動が、Z=−7mm〜+8mmに対しての集光直径dの変化を示した図。 より厚板の切断加工を想定したときの光学系の調整方法において、Z=0mmにおける集光直径d=0.155mmから集光直径dを0.190mmに変換するロジックを説明した図。 本願発明に係るファイバレーザ加工機における最適加工方法及びその装置に使用する第2の実施形態を説明する図。 図13の第2の実施形態における光学系と等価の光学系による集光直径dの変換操作を説明する図。 従来のファイバレーザ発振器をレーザ光源とした光軸移動形のレーザ加工機の概要図。 プロセスファイバ(伝送用光ファイバ)103の出射端部から出射されるレーザ光が伝送に伴う歪みによりビーム拡がり角が変化するのを説明する図。 集光レンズに入射されるレーザ光のビーム直径D、集光レンズ下面から焦点まででの距離(BFL)及び集光直径dの変動状態を説明する図。 ビーム拡がり角に対する加工点での集光ビームのビーム品質定数BPP(Beam Parameter Products)との関係を示した図。 ビーム品質定数BPPの説明図。 ステンレス板1.0mmの切断加工における集光直径dと切断速度との関係を示した図。
符号の説明
1 光学系
3 コリメータレンズ手段
5 集光レンズ手段
7 レーザ光
7c 矯正されたレーザ光
9 ベンドミラー
9’ 曲率可変ミラー(AOミラー)
11 プロセスファイバ(伝送用光ファイバ)
11e 出射端部
13 コリメータレンズ
15 サーボモータ
17 アパーチャ
19 ベンドミラー
21 集光レンズ
23 サーボモータ
BFL バックフォーカス長さ
BPP ビーム品質定数
EFL 有効焦点距離
ビーム直径
集光直径

Claims (4)

  1. 伝送用光ファイバから出射されたファイバレーザ発振器からのレーザビームをコリメートするコリメータレンズを光軸方向に移動可能に設けると共に、該コリメータレンズによりコリメートされたレーザビームを被加工材に対して集光照射する集光レンズを入射光軸方向に移動可能に設けてなる集光光学系を備えたファイバレーザ加工機において、前記コリメータレンズと集光レンズとを前記光軸方向へ適宜な距離だけ移動させることにより、前記集光レンズにおける集光直径を変換可能に設け、前記ファイバレーザ加工機におけるビーム品質定数の変化に拘わらず一定の加工性能を保持可能にしたことを特徴とするファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御方法。
  2. 伝送用光ファイバから出射されたファイバレーザ発振器からのレーザビームをコリメートするコリメータレンズを光軸方向に移動可能に設けると共に、該コリメータレンズによりコリメートされたレーザビームを被加工材に対して集光照射する集光レンズを入射光軸方向に移動可能に設けてなる集光光学系を備えたファイバレーザ加工機において、前記コリメータレンズと集光レンズとの間に曲率可変ミラーを設け、前記コリメータレンズを前記光軸方向へ適宜な距離だけ移動させると共に、前記曲率可変ミラーの曲率を変更することにより、前記集光レンズにおける集光直径を変換可能に設け、前記ファイバレーザ加工機におけるビーム品質定数の変化に拘わらず一定の加工性能を保持可能にしたことを特徴とするファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御方法。
  3. 伝送用光ファイバから出射されたファイバレーザ発振器からのレーザビームをコリメートするコリメータレンズを光軸方向に移動可能に設けると共に、該コリメータレンズによりコリメートされたレーザビームを被加工材に対して集光照射する集光レンズを入射光軸方向に移動可能に設けてなる集光光学系を備えたファイバレーザ加工機において、前記コリメータレンズと集光レンズとを前記光軸方向へ適宜な距離だけ移動させることにより、前記集光レンズにおける集光直径を変換可能に設け、前記ファイバレーザ加工機におけるビーム品質定数の変化に拘わらず一定の加工性能を保持可能にしたことを特徴とするファイバレーザ加工機の集光直径の変換制御装置。
  4. 伝送用光ファイバから出射されたファイバレーザ発振器からのレーザビームをコリメートするコリメータレンズを光軸方向に移動可能に設けると共に、該コリメータレンズによりコリメートされたレーザビームを被加工材に対して集光照射する集光レンズを入射光軸方向に移動可能に設けてなる集光光学系を備えたファイバレーザ加工機において、前記コリメータレンズと集光レンズとの間に曲率可変ミラーを設け、前記コリメータレンズを前記光軸方向へ適宜な距離だけ移動させると共に、前記曲率可変ミラーの曲率を変更することにより、前記集光レンズにおける集光直径を変換可能に設け、前記ファイバレーザ加工機におけるビーム品質定数の変化に拘わらず一定の加工性能を保持可能にしたことを特徴とするファイバレーザ加工機における集光直径の変換制御装置。
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