JP2023107301A - レーザ加工ヘッド - Google Patents

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【課題】レーザ加工ヘッド内で、ワークに対して出射されるレーザ光のビームプロファイルを変化させる。【解決手段】レーザ加工ヘッド20は、非球面レンズ21と、コリメータレンズ22と、フォーカスレンズ23と、を有する。第1移動機構31は、非球面レンズ21を光軸方向に移動させる。第2移動機構32は、コリメータレンズ22を光軸方向に移動させる。非球面レンズ21及びコリメータレンズ22を光軸方向に移動させることで、ワークWに対して出射されるレーザ光Lのビームプロファイルを変化させる。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工ヘッドに関するものである。
特許文献1には、レーザ発振器から射出されたレーザ光をフィーディングファイバでカプラに伝送し、カプラでビームプロファイルが変更されたレーザ光をプロセスファイバで加工ヘッドに伝送するようにしたレーザ加工機が開示されている。
特許第6764976号公報
ところで、特許文献1の発明では、レーザ光のビームプロファイルを変化させるために、レーザ発振器や伝送ファイバの構成を変更する必要があり、コストが増大してしまう。また、レーザ光のビームプロファイル変更時に、伝送ファイバのNA(開口数)が大きくなるため、レーザ加工ヘッドの光学系を大口径化させなければならないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、レーザ加工ヘッド内で、ワークに対して出射されるレーザ光のビームプロファイルを変化させることにある。
第1の発明は、ワークに対してレーザ光を出射するレーザ加工ヘッドであって、前記レーザ光を伝送する伝送ファイバと、前記伝送ファイバで伝送された前記レーザ光を集光するフォーカスレンズと、前記レーザ光の光路上に少なくとも1つ配置された非球面レンズと、前記非球面レンズを光軸方向に移動させ、前記ワークに対して出射される前記レーザ光のビームプロファイルを変化させる移動機構と、を備える。
第1の発明では、レーザ光の光路上に少なくとも1つ配置された非球面レンズを光軸方向に移動させて球面収差を発生させる。これにより、伝送ファイバから入射されるレーザ光のビームプロファイルを一定としつつ、レーザ加工ヘッド内で、ワークに対して出射されるレーザ光のビームプロファイルを変化させることができる。
このようにすれば、レーザ光のビームプロファイルを変化させるために、レーザ発振器や伝送ファイバの構成を変更する必要が無い。また、伝送ファイバのNA(開口数)を一定とすることで、レーザ加工ヘッドの光学系を大口径化させる必要が無く、レーザ加工ヘッドが大型化するのを抑えることができる。
第2の発明は、第1の発明のレーザ加工ヘッドにおいて、少なくとも1つの前記非球面レンズは、前記フォーカスレンズよりも前記伝送ファイバ側に配置される。
第2の発明では、フォーカスレンズよりも伝送ファイバ側に非球面レンズを配置して、非球面レンズをワーク側に移動させることで、円形状のレーザ光の外周部がリング状のレーザ光で囲まれた形状のビームプロファイルを得ることができる。
これにより、リング状のレーザ光でワークを予熱した後で、円形状のレーザ光でワークを加工することができる。
また、非球面レンズを伝送ファイバ側に配置することにより、非球面レンズをワーク側に配置する場合に比べて、非球面レンズ径を小さくできるとともに、ヘッド全長を短くすることができる。
第3の発明は、第1又は2の発明のレーザ加工ヘッドにおいて、前記伝送ファイバに最も近い位置に配置された前記非球面レンズは、焦点距離fが、f>|200|mmという条件を満たす。
第3の発明では、最小スポット径を小さく維持したまま、ビームプロファイルを変更することができる。
第4の発明は、第1~3の発明の何れか1つのレーザ加工ヘッドにおいて、前記非球面レンズは、前記レーザ光を発散させる負のパワーを有する。
第4の発明では、非球面レンズで発散されたレーザ光を、フォーカスレンズで集光してワークに出射させる。これにより、ビーム周辺部分の集光位置をワーク側にずらして収差を発生させ、レーザ光のビームプロファイルを変化させることができる。
第5の発明は、第1の発明のレーザ加工ヘッドにおいて、少なくとも1つの前記非球面レンズは、前記フォーカスレンズよりも前記ワーク側に配置される。
第5の発明では、フォーカスレンズよりもワーク側に非球面レンズを配置して、非球面レンズをワーク側に移動させて球面収差を発生させることで、円形状のレーザ光の外周部がリング状のレーザ光で囲まれた形状のビームプロファイルを得ることができる。
これにより、リング状のレーザ光でワークを予熱した後で、円形状のレーザ光でワークを加工することができる。
本発明によれば、レーザ加工ヘッド内で、ワークに対して出射されるレーザ光のビームプロファイルを変化させることができる。
本実施形態1に係るレーザ加工装置の構成を示す概略図である。 第1ビームプロファイルを得るための、非球面レンズ、コリメータレンズ、及びフォーカスレンズの位置を示す図である。 第1ビームプロファイルを示す図である。 第2ビームプロファイルを得るための、非球面レンズ、コリメータレンズ、及びフォーカスレンズの位置を示す図である。 第2ビームプロファイルを示す図である。 第3ビームプロファイルを得るための、非球面レンズ、コリメータレンズ、及びフォーカスレンズの位置を示す図である。 第3ビームプロファイルを示す図である。 非球面レンズの焦点距離の違いによる最小スポット径の大きさを比較するための図である。 本実施形態2に係るレーザ加工装置の構成を示す概略図である。 第1ビームプロファイルを得るための、非球面レンズ、コリメータレンズ、及びフォーカスレンズの位置を示す図である。 第1ビームプロファイルを示す図である。 第2ビームプロファイルを得るための、非球面レンズ、コリメータレンズ、及びフォーカスレンズの位置を示す図である。 第2ビームプロファイルを示す図である。 第3ビームプロファイルを得るための、非球面レンズ、コリメータレンズ、及びフォーカスレンズの位置を示す図である。 第3ビームプロファイルを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
図1に示すように、レーザ加工装置1は、レーザ発振器10と、伝送ファイバ15と、レーザ加工ヘッド20と、第1移動機構31と、第2移動機構32と、制御部35と、を備える。
レーザ発振器10は、レーザ光Lを出力する。レーザ発振器10から出力されたレーザ光Lは、伝送ファイバ15に入射される。
伝送ファイバ15の入射端は、レーザ発振器10に接続される。伝送ファイバ15の出射端は、レーザ加工ヘッド20に接続される。伝送ファイバ15は、レーザ発振器10から入射されたレーザ光Lを、レーザ加工ヘッド20に向かって伝送する。
レーザ加工ヘッド20は、伝送ファイバ15で伝送されたレーザ光Lを、外部に向けて出射する。図1に示すレーザ加工装置1では、所定の位置に配置されたワークWに向けてレーザ光Lを出射する。
レーザ加工ヘッド20は、非球面レンズ21と、コリメータレンズ22と、フォーカスレンズ23と、保護ガラス24と、を有する。非球面レンズ21、コリメータレンズ22、フォーカスレンズ23、及び保護ガラス24は、レーザ光Lの出射方向の上流側から順に、レーザ光Lの光路上に配置される。
非球面レンズ21は、レーザ光Lを発散させる負のパワーを有する。具体的に、非球面レンズ21は、凹面21aを有する。非球面レンズ21は、凹面21aがレーザ光Lの出射方向の下流側を向くように配置される。非球面レンズ21は、伝送ファイバ15の出射端から出射されたレーザ光Lを発散させる。
ここで、非球面レンズ21を、フォーカスレンズ23よりも伝送ファイバ15側に配置することにより、非球面レンズ21をワークW側に配置する場合に比べて、非球面レンズ径を小さくできるとともに、ヘッド全長を短くすることができる。
コリメータレンズ22は、非球面レンズ21で発散されたレーザ光Lを平行化する。
フォーカスレンズ23は、コリメータレンズ22で平行化されたレーザ光Lを集光する。フォーカスレンズ23で集光されたレーザ光Lは、保護ガラス24を透過して、ワークWに出射される。
保護ガラス24は、ワークWとフォーカスレンズ23との間に配置される。保護ガラス24は、ワークWのレーザ加工時に発生するヒュームやスパッタがフォーカスレンズ23に付着しないように、フォーカスレンズ23を保護している。
第1移動機構31は、非球面レンズ21を光軸方向に移動させる。第1移動機構31は、例えば、モータとカムを組み合わせたアクチュエータで構成される。なお、第1移動機構31は、非球面レンズ21を光軸方向に移動可能な構成であればよく、この形態に限定するものではない。
第2移動機構32は、非球面レンズとしてのコリメータレンズ22を光軸方向に移動させる。第2移動機構32は、例えば、モータとカムを組み合わせたアクチュエータで構成される。なお、第2移動機構32は、コリメータレンズ22を光軸方向に移動可能な構成であればよく、この形態に限定するものではない。
制御部35は、レーザ発振器10、第1移動機構31、及び第2移動機構32に接続される。制御部35は、レーザ発振器10からのレーザ光Lの出力を制御する。制御部35は、第1移動機構31及び第2移動機構32の動作を制御する。
また、制御部35は、レーザ加工ヘッド20が取り付けられたマニピュレータ(図示省略)の動作を制御してもよい。
〈ビームプロファイルの変更〉
本実施形態1に係るレーザ加工ヘッド20では、伝送ファイバ15から入射されるレーザ光Lのビームプロファイルを一定としつつ、レーザ加工ヘッド20内で、ワークWに対して出射されるレーザ光Lのビームプロファイルを変化させるようにしている。
具体的には、非球面レンズ21及びコリメータレンズ22の光軸方向の位置を変更することで、レーザ光Lのビームプロファイルを変化させるようにしている。
以下では、非球面レンズ21及びコリメータレンズ22の位置に応じて、レーザ光Lのビームプロファイルを、第1ビームプロファイル(図2及び図3参照)、第2ビームプロファイル(図4及び図5参照)、又は第3ビームプロファイル(図6及び図7参照)に変更する場合について説明する。
図2に示す非球面レンズ21及びコリメータレンズ22の光軸方向の位置では、図3に示す円形状の第1ビームプロファイルを得ることができる。図3では、レーザ光Lの最小スポット径が小さく、レーザ光Lの中心部の光強度が高くなるため、ワークWの加工に適している。
次に、図4に示すように、非球面レンズ21及びコリメータレンズ22の光軸方向の位置を、それぞれワークW側に移動させる。図4に示す例では、非球面レンズ21を、図2の位置からワークW側に0.146mm移動させる。また、コリメータレンズ22を、図2の位置からワークW側に0.036mm移動させる。このように、非球面レンズ21及びコリメータレンズ22を光軸方向に移動させて球面収差を発生させることで、図5に示す第2ビームプロファイルを得ることができる。なお、非球面レンズ21及びコリメータレンズ22の移動量は、あくまでも一例であり、これに限定するものではない。
ここで、図5に示すように、第2ビームプロファイルは、円形状のレーザ光Lの外周部がリング状のレーザ光Lで囲まれた形状となっている。これにより、リング状のレーザ光LでワークWを予熱した後で、円形状のレーザ光LでワークWを加工することができる。
次に、図6に示すように、非球面レンズ21及びコリメータレンズ22の光軸方向の位置を、それぞれワークW側にさらに移動させる。図6に示す例では、非球面レンズ21を、図2の位置からワークW側に0.2mm移動させる。また、コリメータレンズ22を、図2の位置からワークW側に0.047mm移動させる。このように、非球面レンズ21及びコリメータレンズ22を光軸方向に移動させて球面収差を発生させることで、図7に示す第3ビームプロファイルを得ることができる。なお、非球面レンズ21及びコリメータレンズ22の移動量は、あくまでも一例であり、これに限定するものではない。
ここで、図7に示すように、第3ビームプロファイルは、円形状のレーザ光Lの外周部がリング状のレーザ光Lで囲まれた形状となっている。第3ビームプロファイルでは、第2ビームプロファイル(図5参照)に比べて、リング状のレーザ光Lの外径が大きくなっている。
これにより、第2ビームプロファイルでレーザ光Lを出射する場合に比べて、リング状のレーザ光LでワークWを広範囲に予熱した後、円形状のレーザ光LでワークWを加工することができる。
〈非球面レンズの焦点距離について〉
図2に示すように、伝送ファイバ15の出射端と、非球面レンズ21の伝送ファイバ15側の面との距離を、非球面レンズ21の焦点距離fとする。ここで、非球面レンズ21の焦点距離fの違いにより、レーザ光Lの最小スポット径の大きさが異なるため、適切な寸法に設定する必要がある。
具体的に、図8に示すように、本実施形態に係るレーザ加工ヘッド20では、非球面レンズ21の焦点距離をf=-284.8mmとする。一方、比較例では、非球面レンズ21の焦点距離をf=-150mmとする。そして、図8において、レーザ光Lが円形状となる第1ビームプロファイルについて、本実施形態と比較例との球面収差を比較する。
図8において、比較例のレーザ光Lのビームプロファイルでは、レーザ光Lを最小のスポット径にする場合に収差が発生しており、本実施形態のレーザ光Lのビームプロファイルに比べて、スポット径が大きくなることが分かる。
そこで、本実施形態では、最小スポット径を小さく維持したまま、ビームプロファイルを変更するために、非球面レンズ21の焦点距離を、f>|200|mmという条件を満たすように設定することとした。
-実施形態1の効果-
以上のように、本実施形態1に係るレーザ加工ヘッド20によれば、非球面レンズ21及びコリメータレンズ22を光軸方向に移動させて球面収差を発生させるようにしている。これにより、伝送ファイバ15から入射されるレーザ光Lのビームプロファイルを一定としつつ、レーザ加工ヘッド20内で、ワークWに対して出射されるレーザ光Lのビームプロファイルを変化させることができる。
このようにすれば、レーザ光Lのビームプロファイルを変化させるために、レーザ発振器10や伝送ファイバ15の構成を変更する必要が無い。また、伝送ファイバ15のNA(開口数)を一定とすることで、レーザ加工ヘッド20の光学系を大口径化させる必要が無く、レーザ加工ヘッド20が大型化するのを抑えることができる。
《実施形態2》
以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図9に示すように、レーザ加工ヘッド20は、コリメータレンズ22と、フォーカスレンズ23と、非球面レンズ21と、保護ガラス24と、を有する。コリメータレンズ22、フォーカスレンズ23、非球面レンズ21、及び保護ガラス24は、レーザ光Lの出射方向の上流側から順に、レーザ光Lの光路上に配置される。
コリメータレンズ22は、伝送ファイバ15から入射されたレーザ光Lを平行化する。
フォーカスレンズ23は、コリメータレンズ22で平行化されたレーザ光Lを集光する。フォーカスレンズ23で集光されたレーザ光Lは、非球面レンズ21を透過する。
非球面レンズ21は、フォーカスレンズ23よりもワークW側に配置される。非球面レンズ21は、凹面21aがレーザ光Lの出射方向の上流側を向くように配置される。非球面レンズ21を透過したレーザ光Lは、保護ガラス24を透過して、ワークWに出射される。
保護ガラス24は、ワークWと非球面レンズ21との間に配置される。保護ガラス24は、ワークWのレーザ加工時に発生するヒュームやスパッタが非球面レンズ21及びフォーカスレンズ23に付着しないように、非球面レンズ21及びフォーカスレンズ23を保護している。
第1移動機構31は、非球面レンズ21を光軸方向に移動させる。
第3移動機構33は、非球面レンズとしてのフォーカスレンズ23を光軸方向に移動させる。第3移動機構33は、例えば、モータとカムを組み合わせたアクチュエータで構成される。なお、第3移動機構33は、フォーカスレンズ23を光軸方向に移動可能な構成であればよく、この形態に限定するものではない。
制御部35は、レーザ発振器10、第1移動機構31、及び第3移動機構33に接続される。制御部35は、第1移動機構31及び第3移動機構33の動作を制御する。
〈ビームプロファイルの変更〉
本実施形態2に係るレーザ加工ヘッド20では、非球面レンズ21及びフォーカスレンズ23の光軸方向の位置を変更することで、レーザ光Lのビームプロファイルを変化させるようにしている。
以下では、非球面レンズ21及びフォーカスレンズ23の位置に応じて、レーザ光Lのビームプロファイルを、第1ビームプロファイル(図10及び図11参照)、第2ビームプロファイル(図12及び図13参照)、又は第3ビームプロファイル(図14及び図15参照)に変更する場合について説明する。
図10に示す非球面レンズ21及びフォーカスレンズ23の光軸方向の位置では、図11に示す円形状の第1ビームプロファイルを得ることができる。図11では、レーザ光Lの最小スポット径が小さく、レーザ光Lの中心部の光強度が高くなるため、ワークWの加工に適している。
次に、図12に示すように、非球面レンズ21及びフォーカスレンズ23の光軸方向の位置を、それぞれワークW側に移動させる。図12に示す例では、非球面レンズ21を、図10の位置からワークW側に0.103mm移動させる。また、フォーカスレンズ23を、図10の位置からワークW側に0.02mm移動させる。このように、非球面レンズ21及びフォーカスレンズ23を光軸方向に移動させて球面収差を発生させることで、図13に示す第2ビームプロファイルを得ることができる。なお、非球面レンズ21及びフォーカスレンズ23の移動量は、あくまでも一例であり、これに限定するものではない。
ここで、図13に示すように、第2ビームプロファイルは、円形状のレーザ光Lの外周部がリング状のレーザ光Lで囲まれた形状となっている。これにより、リング状のレーザ光LでワークWを予熱した後で、円形状のレーザ光LでワークWを加工することができる。
次に、図14に示すように、非球面レンズ21及びフォーカスレンズ23の光軸方向の位置を、それぞれワークW側にさらに移動させる。図14に示す例では、非球面レンズ21を、図10の位置からワークW側に0.152mm移動させる。また、フォーカスレンズ23を、図10の位置からワークW側に0.037mm移動させる。このように、非球面レンズ21及びフォーカスレンズ23を光軸方向に移動させて球面収差を発生させることで、図15に示す第3ビームプロファイルを得ることができる。なお、非球面レンズ21及びフォーカスレンズ23の移動量は、あくまでも一例であり、これに限定するものではない。
ここで、図15に示すように、第3ビームプロファイルは、円形状のレーザ光Lの外周部がリング状のレーザ光Lで囲まれた形状となっている。第3ビームプロファイルでは、第2ビームプロファイル(図13参照)に比べて、リング状のレーザ光Lの外径が大きくなっている。
これにより、第2ビームプロファイルでレーザ光Lを出射する場合に比べて、リング状のレーザ光LでワークWを広範囲に予熱した後、円形状のレーザ光LでワークWを加工することができる。
-実施形態2の効果-
以上のように、本実施形態2に係るレーザ加工ヘッド20によれば、フォーカスレンズ23よりもワークW側に非球面レンズ21を配置して、非球面レンズ21をワークW側に移動させて球面収差を発生させることで、円形状のレーザ光Lの外周部がリング状のレーザ光Lで囲まれた形状のビームプロファイルを得ることができる。
これにより、リング状のレーザ光LでワークWを予熱した後で、円形状のレーザ光Lでワークを加工することができる。
以上説明したように、本発明は、レーザ加工ヘッド内で、ワークに対して出射されるレーザ光のビームプロファイルを変化させることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
15 伝送ファイバ
20 レーザ加工ヘッド
21 非球面レンズ
23 フォーカスレンズ
31 第1移動機構
32 第2移動機構
33 第3移動機構
W ワーク
L レーザ光

Claims (5)

  1. ワークに対してレーザ光を出射するレーザ加工ヘッドであって、
    前記レーザ光を伝送する伝送ファイバと、
    前記伝送ファイバで伝送された前記レーザ光を集光するフォーカスレンズと、
    前記レーザ光の光路上に少なくとも1つ配置された非球面レンズと、
    前記非球面レンズを光軸方向に移動させ、前記ワークに対して出射される前記レーザ光のビームプロファイルを変化させる移動機構と、を備える
    レーザ加工ヘッド。
  2. 請求項1のレーザ加工ヘッドにおいて、
    少なくとも1つの前記非球面レンズは、前記フォーカスレンズよりも前記伝送ファイバ側に配置される
    レーザ加工ヘッド。
  3. 請求項1又は2のレーザ加工ヘッドにおいて、
    前記伝送ファイバに最も近い位置に配置された前記非球面レンズは、焦点距離fが、
    f>|200|mm
    という条件を満たす
    レーザ加工ヘッド。
  4. 請求項1~3の何れか1つのレーザ加工ヘッドにおいて、
    前記非球面レンズは、前記レーザ光を発散させる負のパワーを有する
    レーザ加工ヘッド。
  5. 請求項1のレーザ加工ヘッドにおいて、
    少なくとも1つの前記非球面レンズは、前記フォーカスレンズよりも前記ワーク側に配置される
    レーザ加工ヘッド。
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