JP2009226263A - オイル分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタエレメントを使用せず、エアとオイルの比重の差によってエアからオイルを分離するオイル分離装置において、エアによるオイルの吹き上がりを防止してオイル回収効率を向上させることができるオイル分離装置を提供すること。
【解決手段】オイル分離装置11は、エアとオイルの比重の差によってエアからオイルを分離する。容器12内には、流入口20から容器12内に流入したエアを下方に向けて流れるように案内すべく、流入口20側の基端22bから先端22aに向かうに従い下方へ傾斜する第1バッフル板22が設けられている。また、容器12内において、流入口20及び第1バッフル板22のより下方に位置し、かつオイル貯留部28より上方となる位置には、オイル貯留部28でのエアの吹き上がりを防止する第2バッフル板23が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアとオイルの比重の差によってエアからオイルを分離するようにしたオイル分離装置に関する。
製造ライン設備で使用されるエアシリンダ等のエア機器を円滑に作動させるため、エア供給源からエア機器に供給される圧縮エアには、ルブリケータによってオイルが供給されている。また、エア機器から排出されたエアはミスト状のオイルを含んでいるため、排出されたエアはエキゾストクリーナを通過してオイルが取り除かれた状態で大気に放出されている。一般に、エキゾストクリーナは、ケース内に筒状のフィルタエレメントが収容されてなる。そして、エア機器から排出されたエアがフィルタエレメントの上部開口からフィルタエレメント内に供給されると、エアがフィルタエレメントを内側から外側に向かって通過し、その通過の際にオイルがフィルタエレメントで取り除かれる(濾過される)。
ところが、エキゾストクリーナを長期間に亘って使用すると、古くなったオイルのフィルタエレメントへの固着や、塵埃等の異物によってフィルタエレメントの目詰まりが発生する。フィルタエレメントの目詰まりが発生すると、フィルタエレメントに固着したオイルがエアの通過とともにエキゾストクリーナから飛散してしまい、エキゾストクリーナ周辺がオイルによって汚れてしまう。また、目詰まりによって、エアがエキゾストクリーナをスムーズに通過しなくなると、エア機器とエキゾストクリーナとの間の管路にエアが残ってしまい、エア機器がスムーズに動かなくなってしまうこともある。このため、エキゾストクリーナにおいては、フィルタエレメントを定期的に交換する必要がある。
そこで、フィルタエレメントを使用せずにエアからオイルを分離する装置として、例えば、エアとオイルの比重の差によってエアからオイルを分離する方法を採用したものが挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1の固気分離装置において、容器本体の高さ方向略中央部には搬送ガスの流入口が設けられるとともに、容器本体の上面にガス抜口が設けられている。容器本体内において、流入口の対面側内壁には、ライナーが配設されている。また、容器本体内には邪魔板が千鳥状に配設されており、容器本体内でガスをジグザグ状に案内する蛇行通路が形成されている。
そして、特許文献1の固気分離装置を用いて、エアからオイルを分離させるには、エア機器から排出されたエアを流入口から容器本体内に流入させる。エアが流入口を通過すると、エアはライナーに衝突して運動エネルギーが減少し、エアに含まれるミスト状のオイルが自重によりエアから落下する。すなわち、エアからオイルが分離される。また、エアは邪魔板間をジグザグ状に蛇行していく過程で、エアからオイルが自重により落下し、分離される。そして、エアから分離されたオイルは、ライナー及び邪魔板を伝って容器本体の底側へ落下していく。
実開昭62−13514号公報
ところが、特許文献1の固気分離装置において、エアを蛇行させる邪魔板は、流入口より上方に配置されている。このため、流入口を通過したエアは、その通過直後に、容器本体内の底側で吹き上がってしまう。すると、ライナーに付着したオイルや容器本体の底側へ落下するオイルがエアとともに吹き上げられてしまい、ガス抜口へと流れていくエアとともにオイルが容器本体外へ持ち出され、エアからのオイルの回収効率が低くなってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、フィルタエレメントを使用せず、エアとオイルの比重の差によってエアからオイルを分離するオイル分離装置において、エアによるオイルの吹き上がりを防止してオイル回収効率を向上させることができるオイル分離装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、容器の側部にミスト状のオイルを含んだエアの流入口が形成されるとともに前記容器の上部に前記エアの排出口が形成され、さらに、前記容器の底側に前記エアから分離された前記オイルを貯留するオイル貯留部が設けられており、前記エアとオイルの比重の差によって前記エアからオイルを分離するようにしたオイル分離装置であって、前記容器内に、前記流入口から前記容器内に流入したエアを下方に向けて流れるように案内すべく、前記流入口側の基端から先端に向かうに従い下方へ傾斜する第1バッフル板が設けられるとともに、前記流入口及び第1バッフル板より下方に位置し、かつ前記オイル貯留部より上方となる位置に前記オイル貯留部でのエアの吹き上がりを防止する第2バッフル板が設けられているものである。
これによれば、流入口から容器内に流入したエアが第2バッフル板に沿って流れることによって、エアを第2バッフル板の先端に向けて流すことができる。そして、第2バッフル板はオイル貯留部の上方に設けられているため、第2バッフル板によって、流入口通過直後のエアがオイル貯留部に流入することを防止することができる。したがって、容器内に流入したエアが容器の底側たるオイル貯留部で吹き上がることを防止することができ、オイル貯留部に貯留されたオイルがエアと共に吹き上げられることを防止することができる。その結果として、オイル貯留部や、オイル貯留部に落下するオイルのエアによる持ち出し量が抑えられ、エアからのオイルの回収効率を向上させることができる。
前記第2バッフル板は、前記流入口側の基端から先端に向かうに従い下方へ傾斜していてもよい。これによれば、エアから分離され、第2バッフル板上に落下したオイルは、第2バッフル板の傾斜によって第2バッフル板上を流下していく。よって、例えば、第2バッフル板が水平に配設されている場合と異なり、オイルをオイル貯留部に回収しやすくすることができる。
また、前記第1バッフル板の先端側と第2バッフル板の先端側との間には絞りが形成されていてもよい。これによれば、エアが絞りを通過すると、絞り通過前後のエアの流速変化の際に、エアとオイルの比重の差によってエアからオイルを分離することができる。よって、流入口から容器内へのエアの流入に伴う流速変化によってエアからオイルを分離した後、絞りを通過させることで再度オイルをエアから分離することができ、オイル分離効率を向上させることができる。
また、前記流入口は複数設けられていてもよい。これによれば、容器内には複数のエア機器等から排出されたエアが流入してくるため、一つのオイル分離装置によって、複数のエア機器等から排出されたエアからオイルを一括して分離することができる。
本発明によれば、フィルタエレメントを使用せず、エアとオイルの比重の差によってエアからオイルを分離するオイル分離装置において、エアによるオイルの吹き上がりを防止してオイル回収効率を向上させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、オイル分離装置11は、外郭が有底四角箱状に形成された金属製の容器12を備える。容器12は、四角板状をなす底壁13と、底壁13の各側縁から立設された第1〜第4側壁14〜17と、第1〜第4側壁14〜17の上端側に設けられた四角板状をなす天板18とから形成されている。
天板18は、その四側端のうちの三側端が第1側壁14、第2側壁15、及び第4側壁17の内面に接合されるとともに、第3側壁16と対向する一側端(先端18a)が第3側壁16の内面から離間するように設けられている。そして、容器12の上部において、天板18の先端18aと、第3側壁16の内面との間にはエアの排出口19が形成されている。この排出口19により、容器12内は大気に開放されている。また、天板18の先端18a側は、第3側壁16に向かうに連れて下方(容器12内)へ傾斜するように折り曲げられている。
容器12において、第1側壁14(容器12の側部)の中央部には、複数(本実施形態では六つ)の流入口20が第1側壁14を厚み方向に貫通するとともに第1側壁14の横方向に並ぶように形成されている。第1側壁14の外面において、各流入口20の周縁には円筒状をなす管接続部21が設けられている。
容器12内には、四角板状をなす第1バッフル板22が配設されている。第1バッフル板22は、その四側端のうちの三側端が第1側壁14、第2側壁15、及び第4側壁17の内面に接合されるとともに、第3側壁16と対向する一側端(先端22a)が第3側壁16の内面から離間するように設けられている。そして、第1バッフル板22の先端22aと、第3側壁16の内面との間からだけ、エアが第1バッフル板22より上方へ流動可能になっている。
第1バッフル板22において、第1側壁14への接合端となる基端22bは六つの流入口20より上方に位置している。第1バッフル板22は、流入口20が形成された第1側壁14から離れるに従い、すなわち、基端22bから先端22aに向かうに従い下方(底壁13)に向けて傾斜している。また、第1バッフル板22の先端22a側は、底壁13に対する傾斜角度が、基端22b側に比して大きくなるように折り曲げられている。そして、この第1バッフル板22によって、流入口20を通過して容器12内に流入したエアを、下方に向けて流れるように案内することができるようになっている。
容器12内において、複数の流入口20、及び第1バッフル板22の下方には四角板状をなす第2バッフル板23が配設されている。第2バッフル板23は、その四側端のうちの三側端が第1側壁14、第2側壁15、及び第4側壁17の内面に接合されるとともに、第3側壁16と対向する一側端(先端23a)が第3側壁16の内面から離間するように設けられている。第2バッフル板23において、第1側壁14への接合端となる基端23bは六つの流入口20より下方に位置している。そして、第2バッフル板23は、流入口20が形成された第1側壁14から離れるに従い、すなわち、基端23bから先端23aに向かうに従い下方に向けて傾斜している。また、第2バッフル板23の先端23a側は、底壁13に対する傾斜角度が、基端23b側に比して大きくなるように鉛直方向へ折り曲げられている。そして、第2バッフル板23は、その全体が第1バッフル板22によって上方から覆われている。
第1バッフル板22と第2バッフル板23の間隙は、第1バッフル板22の基端22bから先端22a側における折り曲げ箇所までは一定で、第1バッフル板22の折り曲げ箇所から先端22aに向かうに従い急激に狭くなっており、第1バッフル板22の先端22a側と第2バッフル板23の先端23a側との間には絞り24が形成されている。また、第1バッフル板22の下面と、第2バッフル板23の上面と、第2側壁15の内面と、第4側壁17の内面によって区画される空間は、流入口20の口径より広くなっている。
容器12内において、第1バッフル板22の上方には四角板状をなす第3バッフル板25が配設されている。第3バッフル板25は、その四側端のうちの三側端が第2側壁15、第3側壁16、及び第4側壁17の内面に接合されるとともに、第1側壁14と対向する一側端(先端25a)が第1側壁14の内面から離間するように設けられている。そして、第3バッフル板25の先端25aと、第1側壁14の内面との間からだけ、エアが第3バッフル板25より上方へ流動可能になっている。
第3バッフル板25は、第3側壁16への接合端となる基端25bから先端25aに向かうに従い下方に向けて傾斜している。また、第3バッフル板25の先端25a側は、底壁13に対する傾斜角度が、基端25b側に比して大きくなるように折り曲げられている。第1バッフル板22と第3バッフル板25の間隙は、第3バッフル板25の基端25bから先端25aに向かうに従い狭くなっており、第3バッフル板25の先端25a側と第1バッフル板22の基端22b側との間には絞り26が形成されている。
さらに、第3バッフル板25と天板18の間隙は、第3バッフル板25の先端25a側から排出口19に向かうに従い狭くなっている。そして、第1バッフル板22、第2バッフル板23、及び第3バッフル板25によって、流入口20から容器12内に流入したエアをジグザグ状に蛇行させることができるようになっている。
容器12内の底壁13側であって、第2バッフル板23の下方にはエアから分離されたオイルを貯留するオイル貯留部28が区画されている。さらに、第4側壁17の底壁13側には、オイル貯留部28に貯留されたオイル量を容器12外から視認するための視認窓29が形成されている。また、第1側壁14の第4側壁17側には、オイル貯留部28に貯留したオイルを容器12外へ排出する排出コック30が設けられている。
図1に示すように、上記構成のオイル分離装置11には、製造ライン設備で使用されるエア機器としてのエアシリンダ31がソレノイドバルブ41を介して接続されている。ソレノイドバルブ41には管路33を介してエア供給源Pが接続され、エア供給源Pから供給された圧縮エアはソレノイドバルブ41によってエアシリンダ31への供給路が切り換えられるようになっている。また、管路33には、エア供給源Pから供給された圧縮エアにオイルを滴下するルブリケータ50が接続されている。
エアシリンダ31のボトム室31aには管路32aを介してソレノイドバルブ41が接続されるとともに、エアシリンダ31のロッド室31bには管路32bを介してソレノイドバルブ41が接続されている。また、ソレノイドバルブ41には、第1エア排出管34aと第2エア排出管34bが接続されるとともに、両エア排出管34a,34bは排出管35に集合するようになっている。エアシリンダ31の排出管35はオイル分離装置11の管接続部21に接続されている。本実施形態では、六つのエアシリンダ31が、オイル分離装置11に接続されている。
ソレノイドバルブ41は3位置切換弁であり、そのスプールはソレノイドへの駆動電流の供給によりソレノイドバルブ41がa,b,cの3つの状態に切換可能となっている。駆動電流が供給されず、ソレノイドバルブ41がb状態(中立位置)にあるときには、エアシリンダ31のボトム室31aに繋がる管路32a、及びロッド室31bに繋がる管路32bそれぞれがエア供給源Pから遮断されている。
そして、駆動電流の供給によって、ソレノイドバルブ41がa状態(ロッド伸長)に切換えられると、エア供給源Pに繋がる管路33とボトム室31aに繋がる管路32aとが連通する。同時に、エアシリンダ31のロッド室31bに繋がる管路32bと第2エア排出管34bとが連通する。すると、ボトム室31aに圧縮エアが供給されてエアシリンダ31のピストンロッド31cが伸長する。このとき、ロッド室31bのエアが排圧となって管路32b、第2エア排出管34b及び排出管35を通過して流入口20から容器12内に排出される。すなわち、ミスト状のオイルを含むエアが容器12内に流入する。
一方、駆動電流の供給によって、ソレノイドバルブ41がc状態(ロッド収縮)に切換えられると、エア供給源Pに繋がる管路33とロッド室31bに繋がる管路32bとが連通する。同時に、エアシリンダ31のボトム室31aに繋がる管路32aと第1エア排出管34aとが連通する。すると、ロッド室31bに圧縮エアが供給されてエアシリンダ31のピストンロッド31cが収縮する。このとき、ボトム室31aのエアが排圧となって管路32a、第1エア排出管34a及び排出管35を通過して流入口20から容器12内に排出される。すなわち、ミスト状のオイルを含むエアが容器12内に流入する。
次に、オイル分離装置11によるオイル分離について説明する。なお、図1における実線で示した矢印は、容器12内でのエアの流れを示し、破線で示した矢印は、容器12内でのオイルの流れを示す。
さて、流入口20を通過して容器12内にエアが流入すると、流入口20から容器12内への空間の広がりによって、流入口20通過前後のエアの流速が変化する。すると、この流速変化の際に、エアとオイルの比重の差によってオイルがエアから分離されるとともに、分離されたオイルは自重により第2バッフル板23上に落下する。第2バッフル板23上に落下したオイルは、第2バッフル板23の傾斜によって第2バッフル板23の先端23a側へ流下し、絞り24を通過してオイル貯留部28に貯留される。
エアの流入口20通過直後、エアは第1バッフル板22及び第2バッフル板23に沿って絞り24に向けて流れる。このため、流入口20通過直後のエアが、第2バッフル板23によってオイル貯留部28に向けて直接流入することが防止される。エアが絞り24を通過すると、絞り24からオイル貯留部28への空間の広がりによって、絞り24の通過前後でエアの流速が変化する。この流速変化の際に、エアとオイルの比重の差からオイルがエアから分離されるとともに、オイルは自重によりオイル貯留部28に落下する。
絞り24を通過したエアは、第1バッフル板22の先端22aと第3側壁16の内面との間を通過し、第1バッフル板22と第3バッフル板25の間へ流入する。第1バッフル板22と第3バッフル板25の間を流れるエアは、第1バッフル板22及び第3バッフル板25によって容器12の上方側へ流れるように案内される。そして、エアが絞り26を通過すると、絞り26の通過前後でエアの流速が変化する。この流速変化の際に、エアとオイルの比重の差によって、オイルがエアから分離されるとともに、オイルは自重により第1バッフル板22上に落下する。第1バッフル板22上に落下したオイルは、第1バッフル板22の傾斜によって流下し、オイル貯留部28に貯留される。
絞り26を通過したエアは、第3バッフル板25と天板18の間を流れ、第3バッフル板25によって排出口19へ流れるように案内される。したがって、容器12内では、エアが流速を変化させつつ、ジグザグ状に蛇行する過程で、オイルはエアとの比重の差によりエアから分離される。よって、排出口19を通過して容器12外の大気へ放出されるエアは、オイルが分離されている。そして、視認窓29からオイル貯留部28に貯留されたオイル量を視認し、所定量のオイルが貯留されたら排出コック30からオイルを容器12から排出する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)容器12内において、オイル貯留部28の上方に位置し、かつ流入口20及び第1バッフル板22の下方となる位置に第2バッフル板23が配設されている。このため、第2バッフル板23によって、流入口20通過直後のエアがオイル貯留部28に直接流入することが防止できる。よって、オイル貯留部28内でエアが吹き上がったり、乱流を発生させたりすることが防止される。このため、オイル貯留部28内に貯留したオイルや、オイル貯留部28に落下するオイルがエアと共に吹き上げられることが防止される。その結果として、エアから分離されたオイルの、排出口19へ向けて流れるエアによる持ち出し量が抑えられ、エアからのオイルの回収効率を向上させることができる。
(2)第2バッフル板23は、流入口20が形成された第1側壁14から離れるに従い下方に向けて傾斜するように形成されている。このため、第2バッフル板23上に落下したオイルを、第2バッフル板23を伝って流下させ、そのままオイル貯留部28に落下させることができる。
(3)第1バッフル板22の先端22a側と第2バッフル板23の先端23a側との間には絞り24が形成されている。そして、エアが絞り24を通過すると、その通過前後の流速変化の際に、エアからオイルを分離することができる。よって、流入口20から容器12内への流入に伴う流速の変化によってオイルが分離されたエアから、再度オイルを分離することができ、オイル分離効率を向上させることができる。
(4)第1バッフル板22の先端22a側は基端22b側に比して傾斜角度が大きくなるように折り曲げられている。そして、第1バッフル板22と第2バッフル板23の間隙は、第1バッフル板22の基端22b側から先端22a側に向かうに従い一定の間隔で形成された後、先端22a側で急激に狭くなっている。このため、例えば、第2バッフル板23に対し、第1バッフル板22を傾斜させて先端22a側に絞り24を形成する場合に比してエアの流速の変化を大きくして、オイルの分離効率を向上させることができる。
(5)第2バッフル板23の先端23a側は鉛直方向へ延びるように折り曲げられている。このため、第2バッフル板23を伝うオイルをオイル貯留部28へ速やかに落下させることができる。
(6)第1バッフル板22の先端22a側、及び第3バッフル板25の先端25a側それぞれは、基端22b,25b側に比して傾斜角度が大きくなるように折り曲げられている。このため、例えば、第1バッフル板22の先端22a側、及び第3バッフル板25の先端25a側が折り曲げられていない場合に比して、エアを上方へ流れにくくすることができる。したがって、エアが容器12内を流れる時間を多くして、エアからのオイル分離効率を向上させることができる。
(7)容器12には流入口20が複数設けられ、容器12には複数のエアシリンダ31から排出されたエアが流入してくる。よって、一つのオイル分離装置11によって、複数のエアシリンダ31から排出されたエアからオイルを一括して分離することができる。したがって、例えば、各エアシリンダ31それぞれにエキゾストクリーナが設置される場合に比して、エキゾストクリーナの設置スペースを省略できるとともに、各エキゾストクリーナによって分離されたオイルの回収作業の手間を省くことができる。
(8)オイル分離装置11は、エアとオイルの比重の差によってエアからオイルを分離する方法を採用したため、エキゾストクリーナのようにフィルタエレメントを使用せず、フィルタエレメントの目詰まりが発生しない。よって、フィルタエレメントの目詰まりを原因としたオイルの飛散がオイル分離装置11に発生することがなく、オイル分離装置11周辺がオイルで汚れることを無くすことができる。また、フィルタエレメントの目詰まりによって、エアシリンダ31とオイル分離装置11とを接続する第1エア排出管34a、第2エア排出管34b、排出管35等にエアが残る不具合が発生しない。よって、フィルタエレメントの目詰まりを原因としたエアシリンダ31の動作不良を無くすことができる。さらには、エアが排出管35等に残った状態でエアシリンダ31を動作させようとして、ソレノイドバルブ41が長時間通電されることもなくなり、無駄な電力消費を無くすことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図3(a)に示すように、第1バッフル板22の上下両面、第2バッフル板23の上面、及び第3バッフル板25の上下両面に複数の邪魔板42を立設してもよい。この場合、第1バッフル板22の下面から立設された邪魔板42と、第2バッフル板23の上面から立設された邪魔板42とが、第1バッフル板22の基端22b側から先端22a側に向かうに連れて上下に交互に位置するように設けられている。また、第1バッフル板22の上面から立設された邪魔板42と、第3バッフル板25の下面から立設された邪魔板42とが、第1バッフル板22の基端22b側から先端22a側に向かうに連れて上下に交互に位置するように設けられている。すなわち、複数の邪魔板42は、エアの下から上へ流れる方向に沿って上下に交互に配設され、エアを蛇行させるために配設される。
また、図3(b)に示すように、第1バッフル板22の上面、第2バッフル板23の上面、及び第3バッフル板25の上面に設けられる邪魔板42には、オイル通過孔42aが形成され、各バッフル板22,23,25上を伝うオイルの流下を妨げないようになっている。
○ 図4に示すように、第3側壁16の内面において、第1バッフル板22の先端22aより下方に衝突板43を設けてもよい。この衝突板43は、第3側壁16の内面から底壁13に向かうに従い下方へ傾斜するように設けられている。そして、絞り24を通過したエアを衝突板43に衝突させ、この衝突によってエアからオイルを分離するようにしてもよい。
○ 第1バッフル板22の先端22a側を折り曲げず、平板状をなす第1バッフル板22を用い、この第1バッフル板22と第2バッフル板23の間隔が、流入口20側から離れるに従い徐々に狭くなりように第1及び第2バッフル板22,23を配設して絞り24を形成してもよい。
○ 流入口20は一つでもよく、複数の場合は、流入口20の数は限定されない。そして、流入口20の数に応じて容器12の大きさを変更してもよい。
○ 容器12は有底丸箱状等であってもよい。
○ 第1バッフル板22、第2バッフル板23、及び第3バッフル板25の先端22a,23a,25a側は折り曲げられてなくてもよい。
○ オイル分離装置11は、製造ライン設備においてエア機器から排出されるエアに含まれるオイルを分離するのに用いられるのに限定されず、その他の場所でエアに含まれるオイルを分離するのに用いられてもよく、例えば、調理場等の排煙からオイルを分離するのにオイル分離装置11を用いてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記絞りは、前記第1バッフル板の先端側を基端側に比して傾斜角度が大きくなるように折り曲げて形成されている請求項3又は請求項4に記載のオイル分離装置。
オイル分離装置、エアシリンダ及びソレノイドバルブを示す模式断面図。 オイル分離装置を示す斜視図。 (a)はオイル分離装置の別例を示す側断面図、(b)は邪魔板を示す部分斜視図。 オイル分離装置の別例を示す側断面図。
符号の説明
11…オイル分離装置、12…容器、14…容器の側部を形成する第1側壁、18…容器の上部を形成する天板、19…排出口、20…流入口、22…第1バッフル板、22a…第1バッフル板の先端、22b…第1バッフル板の基端、23…第2バッフル板、23a…第2バッフル板の先端、23b…第2バッフル板の基端、24…絞り、28…オイル貯留部。

Claims (4)

  1. 容器の側部にミスト状のオイルを含んだエアの流入口が形成されるとともに前記容器の上部に前記エアの排出口が形成され、さらに、前記容器の底側に前記エアから分離された前記オイルを貯留するオイル貯留部が設けられており、前記エアとオイルの比重の差によって前記エアからオイルを分離するようにしたオイル分離装置であって、
    前記容器内に、前記流入口から前記容器内に流入したエアを下方に向けて流れるように案内すべく、前記流入口側の基端から先端に向かうに従い下方へ傾斜する第1バッフル板が設けられるとともに、前記流入口及び第1バッフル板より下方に位置し、かつ前記オイル貯留部より上方となる位置に前記オイル貯留部でのエアの吹き上がりを防止する第2バッフル板が設けられているオイル分離装置。
  2. 前記第2バッフル板は、前記流入口側の基端から先端に向かうに従い下方へ傾斜している請求項1に記載のオイル分離装置。
  3. 前記第1バッフル板の先端側と第2バッフル板の先端側との間には絞りが形成されている請求項1又は請求項2に記載のオイル分離装置。
  4. 前記流入口は複数設けられている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項のオイル分離装置。
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