JP2009224040A - コネクタ用ブラケットの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの高騰を未然に防止した上で、ブラケットとその取付対象との係合箇所に生じた間隙に起因するボルトの緩みを防止し、ひいては品質を安定化して信頼性を向上できるコネクタ用ブラケットの取付構造を提供する。
【解決手段】コネクタ4が装着される板金製のブラケット1を筐体2のベース部2a上に単一のボルト3で締結し、ブラケット1の一側に係合片5を設けて下方に折曲する一方、筐体2上には、奥部ほど相互に接近して幅狭となる一対の傾斜面6aを備えた凹溝6を形成し、ブラケット1の係合片5の先端を凹溝6内に嵌入させて両傾斜面6aに当接させることで、凹溝6の両幅方向にガタツキなく移動規制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ワイヤハーネスのコネクタが装着されてベース部材上に取り付けられるコネクタ用ブラケットの取付構造に関するものである。
例えば車両においては、車体上にワイヤハーネスを取り回して各種電気機器を接続しており、これらのワイヤハーネスを相互に接続しているコネクタは、走行振動に起因するワイヤハーネスの断線防止等の目的からブラケットを介して車体上に固定されている。この種のコネクタは比較的軽量で、且つ多数箇所に使用されることから、コネクタを装着したブラケットの車体側への取付は、単一のボルトを使用した簡易的な手法が採られている。
図10,11は従来のコネクタ用ブラケットの取付構造を示しており、この例では、ブラケット101が車体に設置された筐体102内に取り付けられている。ブラケット101は略長方形状をなす金属板からなり、その一端に貫設されたボルト孔101aを介してボルト103により筐体102のベース部102a上に締結されると共に、ブラケット101の他端にはコネクタ104が嵌合固定されている。ブラケット101のボルト103の近接位置には、平面視で四角状をなす係合片105が側方に向けて延設され、係合片105は中程で下方に折曲されている。係合片105の先端に対して相対向するように、筐体102のベース部102aの側面には平坦な係合面102bが形成されており、この係合面102bがブラケット101の係合片105に当接して、ボルト103を中心とした係合片105の回動、ひいてはブラケット101全体の回動を規制している。
一方、この種の単一のボルトを使用したブラケット取付構造としては、コネクタ104以外にも種々の部材を対象としたものが提案されており、例えば特許文献1に記載された燃料ポンプ用ブラケットの取付構造を挙げることができる。当該特許文献1に記載のものでは、燃料ポンプが装着されたブラケットを単一のボルトによりボディ構造体に締結すると共に、ブラケットのボルト近接位置に係止爪を折曲形成し、この係止爪をボディ構造体の爪受け部に挿入係止して、ボルトを中心としたブラケットの回転を規制している。
特開2007−23939号公報
しかしながら、図10,11に示す従来技術では、ブラケット101の僅かな回動に起因するボルト103の緩みを確実に防止できないという問題があった。
即ち、ボルト103のねじ部とブラケット101のボルト孔101aとの間のガタによりブラケット101の位置ずれが許容されていることから、筐体102上にブラケット101をボルト103で締結する際に注意しないと、筐体102の係合面102bとブラケット101の係合片105とを完全に当接させることができず、ボルト締結後において、両者の間に形成される間隙Sに起因して、ボルト103を中心としてブラケット101が僅かに回動する余地が生じる。このため、その後にコネクタ104を嵌合固定する際にブラケット101に不用意な力が作用したとき、或いは走行振動によりブラケット101に不用意な力が作用したときには、上記間隙Sの範囲内でブラケット101が僅かに回動し、これを切っ掛けとして次第にボルト103が緩んでしまうという問題があった。
この現象は上記特許文献1の技術でも同様に発生し、係止爪と爪受け部との間に存在する間隙に起因して、走行振動等でブラケットがボルトを中心として僅かに回動し、それを切っ掛けとして次第にボルトが緩んでしまうため、問題解決のための対策にはなり得なかった。
また、例えば従来技術では、間隙Sが形成される余地がないように、筐体102のベース部102aやブラケット101の寸法公差を厳密に管理することも考えられるが、このような厳しい公差管理を課すことは製造コストの高騰に直結してしまい、本来の簡易的なブラケット取付の目的に反することから到底採用できる対策ではなかった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、製造コストの高騰を未然に防止した上で、ブラケットとその取付対象との係合箇所に生じた間隙に起因するボルトの緩みを防止でき、ひいては品質を安定化して信頼性を向上することができるコネクタ用ブラケットの取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、取付対象のベース部材上に、コネクタが装着される板金製のブラケットを単一のボルトで締結すると共に、ブラケットの一側に折曲形成した係合片の先端をベース部材上の被係合部に係合させてボルトを中心としたブラケットの回転を規制するコネクタ用ブラケットの取付構造において、ベース部材上に、相対向して奥部ほど相互に接近する一対の傾斜面を備えた凹溝を被係合部として形成し、凹溝内に係合片の先端を嵌入させて係合片の先端の両側面を両傾斜面にそれぞれ当接させたものである。
ブラケットの係合片やベース部材の凹溝は容易に設けることができ、製造コストの高騰を懸念することなく実施可能である。そして、凹溝内に嵌入したブラケットの係合片の先端が凹溝の両傾斜面に当接することにより、係合片の先端は凹溝の両幅方向にガタツキなく移動を規制され、ボルトを中心としたブラケット全体の回動が規制される。よって、コネクタを嵌合させる際の不用意な力を受けてもブラケットは全く回動せず、ブラケットの回動を切っ掛けとしたボルトの緩みが確実に防止される。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ブラケットが、ボルトの締結力を受けて自己の弾性変形を伴って係合片の先端を凹溝内に圧接させるものである。
従って、ブラケットの弾性力を利用して係合片の先端が凹溝内に圧接されるため、両傾斜面による移動規制の作用が高められてブラケットの回動によるボルトの緩みが一層確実に防止される。
請求項3の発明は、取付対象のベース部材上に、コネクタが装着される板金製のブラケットを単一のボルトで締結すると共に、ブラケットのベース部材側の面に形成した係合部をベース部材上の被係合部に係合させてボルトを中心としたブラケットの回転を規制するコネクタ用ブラケットの取付構造において、ブラケットに係合部として突条または凹溝の何れか一方を形成すると共に、ベース部材上に被係合部として突条または凹溝の何れか他方を形成し、凹溝内に相対向して奥部ほど相互に接近する一対の傾斜面を形成し、凹溝内に突条を嵌入させて突条の両側を両傾斜面にそれぞれ当接させたものである。
ブラケット及びベース部材の突条や凹溝は容易に設けることができ、製造コストの高騰を懸念することなく実施可能である。そして、凹溝内に嵌入した突条の両側が凹溝の両傾斜面に当接することにより、突条は凹溝の両幅方向にガタツキなく移動を規制され、ボルトを中心としたブラケット全体の回動が規制される。よって、コネクタを嵌合させる際の不用意な力を受けてもブラケットは全く回動せず、ブラケットの回動を切っ掛けとしたボルトの緩みが確実に防止される。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、ブラケットが、ボルトの締結力を受けて自己の弾性変形を伴って突条を凹溝内に圧接させるものである。
従って、ブラケットの弾性力を利用して突条が凹溝内に圧接されるため、両傾斜面による移動規制の作用が高められてブラケットの回動によるボルトの緩みが一層確実に防止される。
以上説明したように請求項1,3の発明のコネクタ用ブラケットの取付構造によれば、製造コストの高騰を未然に防止した上で、ブラケットとその取付対象との係合箇所に生じた間隙に起因するボルトの緩みを防止でき、ひいては品質を安定化して信頼性を向上することができる。
請求項2,4の発明のコネクタ用ブラケットの取付構造によれば、請求項1,2に加えて、ブラケットの弾性力を利用してボルトの緩みを一層確実に防止することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明をワイヤハーネスのコネクタ用ブラケットの取付構造に具体化した第1実施形態を説明する。本実施形態の適用対象は電気自動車であり、詳しくは、その走行用モータを出力制御するインバータ内にコネクタを固定するためのブラケットの取付構造として具体化されている。
図1は第1実施形態のブラケットの取付構造を示す平面図、図2は同じくブラケットの取付構造の筐体への組付前を示す図1のA−A線断面図、図3は同じくブラケットの取付構造の筐体への組付後を示す図2の対応する断面図である。
ブラケット1は平面視で略長方形状をなす所定板厚の金属板からなり、ブラケット1の一端はアルミダイキャスト成型により製作されたインバータの筐体2(ベース部材)上にボルト3で締結される一方、他端にはコネクタ4が取り付けられている。図示はしないが、コネクタ4はブラケット1に貫設された嵌合孔内に嵌合固定され、相手側のコネクタと結合されることにより筐体2内でワイヤハーネス4aの接続及び固定の機能を果たしている。
ブラケット1は筐体2上から突出形成されたベース部2a上に配設され、ブラケット1に貫設されたボルト孔1aを介して上記ボルト3がベース部2aの雌ねじ2b内に螺合することにより、ブラケット1がベース部2a上に締結されている。通常のボルトと雌ねじとの関係と同じく、ボルト3のねじ部の外径に対してブラケット1のボルト孔1aの内径は若干大きく設定され、両者間のガタによりブラケット1の水平方向の位置ずれをある程度許容するように配慮されている。
ブラケット1のボルト3の近接位置には、平面視で四角状をなす係合片5が側方に向けて延設され、係合片5は中程で下方に直角に折曲されて先端を筐体2上に指向させている。係合片5の先端は、ボルト3を中心とした半径方向に対して角度αをなしている。但し、角度αは図示の角度に限ることはなく、ボルト3の半径方向の沿った0°から半径方向と直交する90°の範囲で任意に設定してもよい。
筐体2上のベース部2aの近接位置には、ブラケット1の係合片5の先端と対応するように凹溝6(被係合部)が形成されている。凹溝6の長手方向と直交する断面形状は、相対向する一対の傾斜面6aと両傾斜面6aの下端を接続する底面6bとから構成される略台形状をなし、ブラケット1の係合片5の先端は、凹溝6内に嵌入されて底面6b上に当接している。凹溝6の両傾斜面6aは、凹溝6の奥部ほど相互に接近して幅狭となり、両傾斜面6aの上端の間隔は、ブラケット1の係合片5の先端の厚みよりも大きく、両傾斜面6aの下端の間隔、即ち底面6bの幅Wは、係合片5の先端の厚みと一致している。本実施形態では、凹溝6の両傾斜面6aを逆方向の同一角度に設定しているが、奥部ほど相互に接近する凹溝6の断面形状を形作るものであれば、両傾斜面6aを必ずしも同一角度とする必要はなく、相互に異なる角度に設定してもよい。
また、ブラケット1の係合片5の先端の長さH(折曲箇所より先端側の上下寸法)は、筐体2上のベース部2aの高さH1と凹溝6の深さH2とを加算した寸法(H=H1+H2)と等しく設定されている。このため、図3に示すように、ボルト3により筐体2のベース部2a上にブラケット1が締結された状態では、ブラケット1は撓むことなく係合片5の先端を凹溝6の底面6bに当接させている。
また、図1に示すように本実施形態では、凹溝6の長さLが係合片5の先端の幅より大きく設定されている。但し、これに限ることはなく、例えば、凹溝6の長さLを係合片5の先端の幅と一致させてもよい。
次に、以上のように構成したワイヤハーネス4aのコネクタ用ブラケット1の取付構造において、筐体2に対するブラケット1及びコネクタ4の取付手順を説明する。
まず、コネクタ4を取り付ける以前の単体のブラケット1を筐体2上の所定位置、即ち、ブラケット1のボルト孔1aを筐体2のベース部2aの雌ねじ2bと一致させ、且つ、ブラケット1の係合片5の先端を筐体2の凹溝6と対応させた位置に配設する。この状態で、ブラケット1のボルト孔1aを介して上方よりボルト3をベース部2aの雌ねじ2b内に螺合させると、ブラケット1の下面がベース部2a上に当接すると共に係合片5の先端が凹溝6内に嵌入し、ブラケット1は筐体2上に締結される。
ボルト3の締め込みに伴ってブラケット1の係合片5の先端が筐体2の凹溝6内に嵌入する過程では、係合片5の先端が凹溝6の両傾斜面6aに案内されながら凹溝6の奥部へと移動し、ボルト3の締め込みが完了した時点では、係合片5の先端は凹溝6の底面6bに当接すると共に両傾斜面6aの下端にも当接する。なお、このときのブラケット1の移動は、ボルト孔1aとボルト3のねじ部との間のガタにより許容される。結果として、係合片5の先端は凹溝6の両幅方向(ボルト3に対する接近及び離間の両方向)にガタツキなく移動を規制される。その後、ブラケット1の嵌合孔内にコネクタ4を嵌合固定し、コネクタ4に相手側のコネクタを結合すれば、一連の取付作業が完了する。
ここで、本実施形態のブラケット1の筐体2への取付構造を従来技術のものと比較する。
図10,11に示す従来技術では、ボルト103のねじ部とブラケット101のボルト孔101aとの間のガタによりブラケット101の位置ずれが許容されることにより、筐体102上にブラケット101をボルト103で締結する際に、筐体102の係合面102bとブラケット101の係合片105との間に間隙Sが形成されてしまう。従って、コネクタ4を嵌合固定する際等の不用意な力をブラケット101が受けたときには、この間隙Sの範囲内でボルト103を中心としてブラケット101が僅かに回動し、ボルト103が緩み始めてしまう。
本実施形態でも、上記ボルト3のねじ部とボルト孔1aとの間にガタは存在するが、凹溝6内に嵌入したブラケット1の係合片5の先端が両傾斜面6aに当接することにより、係合片5の先端は凹溝6の両幅方向にガタツキなく移動規制されている。ボルト3を中心としたブラケット1の回動は係合片5の先端を円弧状に移動させながら行われるが、凹溝6の幅方向への移動規制により、結果として円弧状の移動も規制されることになり、必然的にボルト3を中心としたブラケット1全体の回動も完全に規制される。よって、コネクタ4を嵌合させる際の不用意な力を受けてもブラケット1は全く回動せず、ブラケット1の回動を切っ掛けとしたボルト3の緩みを確実に防止でき、ひいては品質を安定化して信頼性を向上することができる。
また、図10,11に示す従来技術と本実施形態との構成上の主な相違点は、筐体102上に係合面102bに代えて凹溝6を設けることにあるが、凹溝6は筐体2のアルミダイキャスト成型時に同時に形成されるため、対応する金型さえ用意すれば、係合面102bの形成も凹溝6の形成も製造上の工数や手間に関しては相違ない。よって、製造コストの高騰を未然に防止した上で、上記した作用効果を得ることができる。
ところで、本実施形態では、ブラケット1の係合片5の長さHをベース部2aの高さH1と凹溝6の深さH2との合計値とし、且つ、係合片5の先端の厚みを凹溝6の底面6bの幅Wと等しく設定することで、ブラケット1を撓ませることなく係合片5の先端を凹溝6の底面6bに当接させて両傾斜面6aにより移動規制したが、これらの寸法設定に限ることはなく、両傾斜面6aによる移動規制の作用をより強固なものとするために、以下に述べる別例のように構成してもよい。端的に表現すると、これらの別例では、ボルト3の締結力によりブラケット1を弾性変形させて、係合片5の先端を凹溝6の底面6bや両傾斜面6aに圧接させることで、両傾斜面6aによる移動規制の作用を高め、これによりボルト3の緩み防止を一層確実なものとしている。
例えば、図4に示す例では、凹溝6の底面6bの幅Wに比較して係合片5を含むブラケット1の板厚を若干増加させている。このため、ボルト3によりブラケット1を締結した状態では、ブラケット1が撓みながら自己の弾性力により係合片5の先端を凹溝6の両傾斜面6aに対して圧接させることになり、両傾斜面6aにより係合片5はより強固に移動規制される。なお、凹溝6の両傾斜面6aを接近させた場合も、同様の作用効果が得られる。
また、図5に示す例では、ブラケット1の係合片5の長さHをベース部2aの高さH1と凹溝6の深さH2との合計値より若干大きく(H>H1+H2)設定している。このため、ボルト3の締結力により係合片5の先端は凹溝6の底面6bに強く圧接し、それに伴って両傾斜面6aによる係合片5に対する移動規制もより強固なものとなる。
また、本実施形態では、ブラケット1の一端を筐体2上にボルト3で締結し、他端にコネクタ4を取り付け、ボルト3の近接位置に係合片5を設けたが、ブラケット1上の各部位の配置はこれに限ることなく任意に変更可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明を別のワイヤハーネス4aのコネクタ用ブラケット11の取付構造に具体化した第2実施形態を説明する。本実施形態は、第1実施形態のブラケット1の係合片5及び筐体2の凹溝6に関する構成を変更したものであり、筐体2に対するブラケット11のボルト締結やブラケット11に対するコネクタ取付に関する構成は第1実施形態と同様である。そこで、重複する構成については同一部材番号を付して説明を省略し、相違点を重点的に説明する。
図6は第2実施形態のブラケット11の取付構造を示す平面図、図7は同じくブラケット11の取付構造の筐体2への組付前を示す図6のB−B線断面図、図8は同じくブラケット11の取付構造の筐体2への組付後を示す図6のC−C線断面図である。
本実施形態のブラケット11は、第1実施形態で述べたブラケット1の係合片5に代えて、下面に突条12(係合部)が形成されている。突条12はプレス成型により形成されており、コネクタ4とボルト3との間においてプレス成型でブラケット11の上面に凹部13が形成され、この凹部13がブラケット11の下面側に転写されて突条12が形成されている。一点鎖線で示すように、突条12及び凹部13はボルト3を中心とした半径方向に延びており、突条12及び凹部13の長手方向と直交する断面形状は略四角状をなしている。なお、突条12及び凹部13の延設方向はこれに限ることはなく、例えばボルト3の半径方向と直交する方向に凹突条12及び凹部13を延設してもよい。
筐体2上に突出形成されたベース部2aの雌ねじ2b内には、ブラケット11のボルト孔11aを介してボルト3が螺合し、これによりブラケット11がベース部2a上に締結されている。ベース部2a上には、ブラケット11の突条12と対応するように凹溝14(被係合部)が形成され、この凹溝14内にブラケット11の突条12が嵌入している。凹溝14の長手方向と直交する断面形状は、相対向する一対の傾斜面14aから構成される略V字状をなしている。両傾斜面14aの上端の間隔Tはブラケット11の突条12の幅tよりも大きく、両傾斜面14aは凹溝14の奥部ほど相互に接近して幅狭となっている。そして、図8に示すように、ボルト3により筐体2のベース部2a上にブラケット11が締結された状態では、ブラケット11は撓むことなく下面をベース部2a上に当接させると共に、その突条12の両側の角部を凹溝14の両傾斜面14aに当接させている。
以上のように構成したワイヤハーネス4aのコネクタ用ブラケット11の取付構造において、筐体2に形成した凹溝14は、上記第1実施形態の凹溝6と同様に、ブラケット11の突条12に対して凹溝14の幅方向に移動規制する作用を奏する。
即ち、筐体2上にブラケット11を取り付ける際には、ボルト3の締め込みに伴ってブラケット11の突条12が凹溝14の両傾斜面14aに案内されながら凹溝14の奥部へと移動し、ボルト3の締め込みが完了した時点で突条12の両側が両傾斜面14aに当接して、突条12は凹溝14の両幅方向にガタツキなく移動を規制される。本実施形態では、ボルト3を中心とした半径方向に突条12及び凹溝14が延設されているため、突条12が凹溝14の幅方向に移動規制されることで、ボルト3を中心としたブラケット11全体の回動が直接的に且つ完全に規制される。よって、コネクタ4を嵌合させる際の不用意な力を受けてもブラケット11は全く回動せず、ブラケット11の回動を切っ掛けとしたボルト3の緩みを確実に防止でき、ひいては品質を安定化して信頼性を向上することができる。
また、図10,11に示す従来技術と本実施形態との構成上の主な相違点は、ブラケット101に係合片105に代えて突条12を設けること、及び筐体102上に係合面102bに代えて凹溝14を設けることにあるが、何れの要件も従来技術と大差ない。よって、製造コストの高騰を未然に防止した上で、上記した作用効果を得ることができる。
ところで、本実施形態では、ブラケット11を撓ませることなく突条12の両側を凹溝14の両傾斜面14aに当接させて移動規制したが、両傾斜面14aによる移動規制の作用をより強固なものとするために、第1実施形態の別例と同様の発想に基づき、例えば図9に示すように、ブラケット11の突条12の幅tを拡大してもよい(但し、t<Tが成立する範囲内で)。このように構成した場合には、ボルト3による締結状態でブラケット11が撓みながら自己の弾性力により突条12を凹溝14の両傾斜面14aに対して圧接し、突条12をより強固に移動規制できる。
また、本実施形態では、ブラケット1側に突条12を設け、筐体2側に凹溝14を設けたが、これらの位置関係を逆転させてもよい。
また、本実施形態では、凹溝14を一対の傾斜面14aからなる断面略V字状に形成し、上記第1実施形態では、凹溝6を一対の傾斜面6a及び底面6bからなる断面略台形状に形成したが、傾斜面6a,14aによる位置規制作用が得られるものであれば、凹溝6,14の断面形状はこれに限ることはない。従って、例えば両実施形態の凹溝6,14の断面形状を相互に交換してもよい。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらの第1及び第2実施形態に限定されるものではない。例えば上記各実施形態では、電気自動車のインバータ内にコネクタ4を固定するためのブラケット1,11の取付構造に具体化したが、その適用対象はこれに限ることはない。具体的には、例えば車両内の他の箇所に用いられるコネクタ用のブラケット取付構造に具体化してもよいし、車両以外に用いられるコネクタのブラケット取付構造に具体化してもよい。
第1実施形態のブラケットの取付構造を示す平面図である。 同じくブラケットの取付構造の筐体への組付前を示す図1のA−A線断面図である。 同じくブラケットの取付構造の筐体への組付後を示す図2に対応する断面図である。 ブラケットの板厚を増加させた第1実施形態の別例を示す断面図である。 ブラケットの係合片の長さを増加させた第1実施形態の別例を示す断面図である。 第2実施形態のブラケットの取付構造を示す平面図である。 同じくブラケットの取付構造の筐体への組付前を示す図6のB−B線断面図である。 同じくブラケットの取付構造の筐体への組付後を示す図6のC−C線断面図である。 ブラケットの突条の幅を拡大した第2実施形態の別例を示す断面図である。 従来技術のブラケットの取付構造を示す平面図である。 同じくブラケットの取付構造を示す図10のD−D線断面図である。
符号の説明
1,11 ブラケット
2 筐体(ベース部材)
3 ボルト
4 コネクタ
5 係合片
6,14 凹溝(被係合部)
6a,14a 傾斜面
12 突条(係合部)

Claims (4)

  1. 取付対象のベース部材上に、コネクタが装着される板金製のブラケットを単一のボルトで締結すると共に、該ブラケットの一側に折曲形成した係合片の先端を上記ベース部材上の被係合部に係合させて上記ボルトを中心とした上記ブラケットの回転を規制するコネクタ用ブラケットの取付構造において、
    上記ベース部材上に、相対向して奥部ほど相互に接近する一対の傾斜面を備えた凹溝を上記被係合部として形成し、該凹溝内に上記係合片の先端を嵌入させて該係合片の先端の両側面を上記両傾斜面にそれぞれ当接させたことを特徴とするコネクタ用ブラケットの取付構造。
  2. 上記ブラケットは、上記ボルトの締結力を受けて自己の弾性変形を伴って上記係合片の先端を上記凹溝内に圧接させることを特徴とする請求項1記載のコネクタ用ブラケットの取付構造。
  3. 取付対象のベース部材上に、コネクタが装着される板金製のブラケットを単一のボルトで締結すると共に、該ブラケットの上記ベース部材側の面に形成した係合部を該ベース部材上の被係合部に係合させて上記ボルトを中心とした上記ブラケットの回転を規制するコネクタ用ブラケットの取付構造において、
    上記ブラケットに上記係合部として突条または凹溝の何れか一方を形成すると共に、上記ベース部材上に上記被係合部として上記突条または凹溝の何れか他方を形成し、上記凹溝内に相対向して奥部ほど相互に接近する一対の傾斜面を形成し、該凹溝内に上記突条を嵌入させて該突条の両側を上記両傾斜面にそれぞれ当接させたことを特徴とするコネクタ用ブラケットの取付構造。
  4. 上記ブラケットは、上記ボルトの締結力を受けて自己の弾性変形を伴って上記突条を上記凹溝内に圧接させることを特徴とする請求項3記載のコネクタ用ブラケットの取付構造。
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JP2008064091A Withdrawn JP2009224040A (ja) 2008-03-13 2008-03-13 コネクタ用ブラケットの取付構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015203331A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 トヨタ紡織株式会社 ブラケットの取付構造及び樹脂成形体

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