JP2009223041A - 画像表示装置及び画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像表示装置において、画像表示装置のアスペクト比と異なるアスペクト比の画像を表示する場合に、画像の焼き付きを抑制することができる技術を提供する。
【解決手段】画像表示装置は、入力画像を表示するための表示部と、入力画像に基づき生成される対象画像のアスペクト比が表示部のアスペクト比と異なる場合に、対象画像の周囲に周囲画像を付加して表示部に表示させる表示制御部と、表示部に表示される周囲画像の明るさを変化させる明るさ調整部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像表示装置のアスペクト比と異なるアスペクト比の画像を表示する技術に関する。
近年、アスペクト比(縦の長さと横の長さとの比)の異なる様々な画像表示装置が開発されている。例えば、アスペクト比が4:3のVGA(640×480ピクセル),XGA(1024×768ピクセル)の液晶ディスプレイや、アスペクト比が5:4のSXGA(1280×1024ピクセル)の液晶ディスプレイ等を挙げることができる。また、例えば、アスペクト比が16:9でありハイビジョン放送をそのまま表示可能なテレビ受像機を挙げることができる。
これらの画像表示装置において、入力画像(映像)のアスペクト比が、画像表示装置のアスペクト比と異なる場合において、入力画像の周囲に黒帯状の画像が付加されて表示されることがある(下記特許文献1参照)。
特開2006−227442号公報
液晶ディスプレイにおいて黒帯状の画像を付加した画像(映像)を長期間表示すると、液晶内部において不純物イオンによる分極が発生するなどして画像の表示の跡が残ってしまい、いわゆる画像の焼き付きが発生するおそれがあった。
なお、上述の問題は、画像表示装置と同じアスペクト比の入力画像(映像)を変形させることで、画像表示装置とは異なるアスペクト比の画像として表示させる場合にも発生し得る。また、液晶ディスプレイに限らず、液晶パネルを用いた投写型プロジェクタや、PDP(プラズマディスプレイ)等の画像の焼き付きが発生し得る他の画像表示装置において発生し得る。
本発明は、画像表示装置において、画像表示装置のアスペクト比と異なるアスペクト比の画像を表示する場合に、画像の焼き付きを抑制することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]画像表示装置であって、入力画像を表示するための表示部と、前記入力画像に基づき生成される対象画像のアスペクト比が前記表示部のアスペクト比と異なる場合に、前記対象画像の周囲に周囲画像を付加して前記表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に表示される前記周囲画像の明るさを変化させる明るさ調整部と、を備える画像表示装置。
適用例1の画像表示装置は、対象画像のアスペクト比が表示部のアスペクト比と異なる場合に周囲画像を付加してその周囲画像の明るさを変化させるので、周囲画像の明るさが一定の状態を維持することを回避することができ、表示部における画像の焼き付きを抑制することができる。
[適用例2]適用例1に記載の画像表示装置であって、さらに、前記入力画像のアスペクト比を変化させる変形処理を行って前記対象画像を生成する変形部を備える、画像表示装置。
このようにすることで、入力画像をアスペクト比が異なる画像に変形して表示部で表示する場合にも、表示部における画像の焼き付きを抑制することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の画像表示装置であって、さらに、前記入力画像の明るさに関する特徴量を取得する特徴量取得部を備え、前記明るさ調整部は、前記特徴量に応じて前記周囲画像の明るさを変化させる、画像表示装置。
このようにすることで、入力画像の明るさに応じて周囲画像の明るさを変化させるので、実際に表示される画像において、周囲画像の明るさを入力画像に基づき生成される対象画像の明るさに応じて変化させることができる。
[適用例4]適用例3に記載の画像表示装置において、前記明るさ調整部は、前記特徴量の示す明るさがより明るい場合に、前記周囲画像の明るさをより明るくなるように変化させる、画像表示装置。
このようにすることで、実際に表示される画像において、対象画像の明るさがより明るい場合に周囲画像の明るさをより明るくなるように変化させることができる。したがって、例えば、入力画像が非常に暗いのにも関わらず周囲画像が非常に明るくなる等によって、観察者に違和感を与えることを抑制することができる。
[適用例5]画像表示装置を用いた画像表示方法であって、前記画像表示装置は、入力画像を表示するための表示部を備え、(a)対象画像のアスペクト比が前記表示部のアスペクト比と異なる場合に、前記対象画像の周囲に周囲画像を付加して前記表示部に表示させる工程と、(b)前記表示部に表示される前記周囲画像の明るさを変化させる工程と、を備える、画像表示方法。
適用例5の画像表示方法では、対象画像のアスペクト比が表示部のアスペクト比と異なる場合に周囲画像を付加してその周囲画像の明るさを変化させるので、周囲画像の明るさが一定の状態を維持することを回避することができ、表示部における画像の焼き付きを抑制することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、上記画像処理方法または画像処理装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例:
B.第2の実施例:
C.変形例:
A.第1の実施例:
A1.装置構成:
図1は、本発明の第1の実施例における画像表示装置としてのプロジェクタの画像投写状態を示す説明図である。このプロジェクタ100は、投写型の液晶プロジェクタであり、接続された外部機器から入力される画像や映像をスクリーンScに投写表示させる。図1の例では、プロジェクタ100にパーソナルコンピュータ10とデジタルビデオカメラ20とDVDプレーヤ30とが接続されている。なお、テレビ受像機やデジタルスチルカメラなどの他の外部機器を接続するプロジェクタ100に接続する構成とすることもできる。また、プロジェクタ100がメモリカードスロットやDVDプレーヤを内蔵し、メモリカードスロットに挿入されたメモリカードや内蔵DVDプレーヤに挿入されたDVDに記録された画像(映像)を投写表示させる構成とすることもできる。
プロジェクタ100では、入力された画像(以下「入力画像」と呼ぶ)をスクリーンScに投写表示させる際のアスペクト比(以下、「表示アスペクト比」と呼ぶ)を「4:3」又は「16:9」とすることができる。プロジェクタ100用のリモコン113には、表示アスペクト比を、「4:3」又は「16:9」に切り替えるための切り替えボタンRBが配置されている。ユーザは、この切り替え用ボタンRBを操作することで、表示アスペクト比を切り替えることができる。図1の例では、スクリーンSc上に表示された入力画像FAは16:9となっている。ここで、プロジェクタ100の有する液晶パネル(後述)のアスペクト比は4:3である。プロジェクタ100では、表示アスペクト比を16:9として入力画像を表示する場合に、スクリーンSc上に表示された入力画像の周囲に比較的暗い帯状の画像(以下、「周囲画像」と呼ぶ)を表示するように構成されている。図1の例では、スクリーンSc上において、入力画像FAの上部に周囲画像BA1が表示され、入力画像FAの下部に周囲画像BA2が表示されている。
図2は、図1に示すプロジェクタ100の概略構成を示す説明図である。プロジェクタ100は、入力インタフェース(I/F)部101と、A/D変換部102と、平均輝度検出回路104と、スケーラ回路106と、CPU110と、リモコン制御部112と、リモコン113と、メモリ114と、液晶パネル駆動部116と、照明光学系122と、透過型の液晶パネル124と、投写光学系126と、を備えている。
入力I/F部101は、D−Sub端子やRCA端子やD端子等の外部機器との接続用インタフェース群である。A/D変換部102は、DVDプレーヤ30(図1)などの外部機器から送信される入力画像(映像)信号に対して必要に応じてA/D変換を行い、デジタル映像信号SI1を出力する。平均輝度検出回路104は、入力されたデジタル映像信号SI1から1フレームごとの平均輝度を検出して平均輝度信号SI5を出力する。スケーラ回路106は、フレーム画像の解像度を変えて液晶パネル124の大きさ(解像度)と同じ大きさの画像(後述する「仮変調用画像」)を生成する。なお、この解像度の変換については、公知の補間処理によって行われる。また、スケーラ回路106は、解像度変換を行った後のフレーム画像信号SI10と、周囲領域指定信号SI11とを出力する。前述の平均輝度信号SI5及び周囲領域指定信号SI11の詳細については後述する。
メモリ114には、周囲画像輝度値テーブル115が格納されている。また、メモリ114には図示しない画像投写制御用プログラムが格納されており、CPU110は、このプログラムを実行することによって投写制御部111として機能することとなる。CPU110には、前述の平均輝度信号SI5と解像度変更後のフレーム画像信号SI10と周囲領域指定信号SI11とが入力される。投写制御部111は、解像度変換後のフレーム画像信号SI10を受信して、コントラストやシャープネス等の調整を行うと共に周囲領域の明るさの調整を行った上で、変調用画像信号SI20を液晶パネル駆動部116に供給する。液晶パネル駆動部116は、変調用画像信号SI20に応じた駆動信号SI30を液晶パネル124に供給することで液晶パネル124を駆動する。
照明光学系122は、光源としてのメタルハライドランプ(図示省略)や、リフレクタ(図示省略)などを備え、照明光を液晶パネル124に導く。液晶パネル124は、液晶パネル駆動部116から入力される駆動信号SI30に基づき変調用画像を形成する。そして、液晶パネル124は、この変調用画像によって照明光を変調して画像光を生成する。投写光学系126は、図示しない投写レンズや絞りを有しており、画像光をスクリーンScに向かって射出する。
上記構成を有するプロジェクタ100では、入力画像を液晶パネル124のアスペクト比(4:3)とは異なるアスペクト比の画像として投写表示する際に、上述したように周囲画像を表示させるようにしている(図1参照)。このとき、プロジェクタ100では、後述する画像表示処理を実行することで、液晶パネル124における画像の焼き付きを抑制可能に構成されている。なお、プロジェクタ100に入力され得る入力画像のアスペクト比は、説明の便宜上、「4:3」又は「16:9」であるものとする。但し、「4:3」又は「16:9」以外のアスペクト比の画像を入力画像とする構成も可能である。
前述の液晶パネル124は、請求項における表示部に相当する。スケーラ回路106と投写制御部111と液晶パネル駆動部116とは請求項における表示制御部に、投写制御部111は請求項における明るさ調整部に、スケーラ回路106は請求項における変形部に、平均輝度検出回路104は請求項における特徴量取得部に、それぞれ相当する。
A2.画像表示処理:
図3は、プロジェクタ100において実行される画像表示処理の手順を示すフローチャートである。ユーザがリモコン113(図1)を用いて画像(映像)ソースを指定して画像投写の実行を指示すると、プロジェクタ100において画像表示処理が実行される。なお、本実施例では、入力される映像(入力画像)はNTSC規格の信号(1秒間に30枚のフレーム単位の画像データを示す信号)であり、ユーザは、表示アスペクト比として「16:9」を指定したものとする。なお、このとき入力画像(フレーム画像)のアスペクト比は「4:3」である。
ステップS105では、投写制御部111(図1)は、リモコン113を介して指定された表示アスペクト比をリモコン制御部112から受信して、指定された表示アスペクト比が16:9であるか否かを判定する。指定された表示アスペクト比が16:9の場合には、投写制御部111は、入力画像のアスペクト比(以下、「入力画像アスペクト比」と呼ぶ)を検出する(図3:ステップS110)。この入力画像アスペクト比の検出は、例えば、以下のごとく行うことができる。入力I/F部101(図1)の有するD端子(図示省略)を介してコンポーネントビデオ信号が入力される場合には、D端子の制御ラインを介して外部機器から受信するフォーマット制御情報(走査線数やフレームレートやアスペクト比等の情報)に基づき検出することができる。また、RCA端子(図示省略)を介してコンポジットビデオ信号が入力される場合には、同期分離回路(図示省略)を用いてビデオ信号から水平同期信号と垂直同期信号とを分離し、これら同期信号の周波数に基づき検出することができる。
ステップS115(図3)では、スケーラ回路106(図1)は、指定された表示アスペクト比と入力画像アスペクト比とを投写制御部111から取得して、表示アスペクト比と入力画像アスペクト比とに基づき、A/D変換部102から入力されたフレーム画像を解像度変換して仮変調用画像を生成する。「仮変調用画像」とは、液晶パネル124において照明光を変調する際に用いられる変調用画像の元となる画像を意味する。
図4は、画像表示処理において生成される仮変調用画像を示す説明図である。画像処理装置において生成される仮変調用画像ftは、入力画像アスペクト比と指定された表示アスペクト比とによって変わる。図4では、横軸を入力画像アスペクト比(4:3又は16:9)とし、縦軸を指定された表示アスペクト比(4:3又は16:9)とするマトリクスを用いて仮変調用画像ftを示す。なお、図4の例では、入力画像fiは、中央に円が描かれた画像としている。
指定された表示アスペクト比が16:9(ステップS105:YES)で入力画像アスペクト比が4:3の場合に(図4左下)、スケーラ回路106は、ステップS115において、入力画像fiを縦方向に圧縮(変形)する解像度変換を行い、解像度変換の画像Vpのアスペクト比を16:9とする。なお、入力画像fiの横方向の大きさが液晶パネル124(図1)の横方向の大きさよりも大きい場合には、スケーラ回路106は、横方向にも圧縮する解像度変換を行う。そして、スケーラ回路106は、解像度変換後の画像Vpに周囲画像Bpを付加することで液晶パネル124の大きさ(解像度)と同じ大きさの仮変調用画像ftを生成する。具体的には、解像度変換の画像Vpの上部に周囲画像Bp1を付加し、また、解像度変形後の画像Vpの下部に周囲画像Bp2を付加して仮変調用画像ftを生成する。仮変調用画像ftでは、これら2つの周囲画像Bp1,Bp2はいずれも黒色であり、互いに縦方向の長さはほぼ同じである。なお、前述の解像度変換後の画像Vpは、請求項における対象画像に相当する。
指定された表示アスペクト比が16:9(ステップS105:YES)で入力画像アスペクト比が16:9の場合に(図4右下)、スケーラ回路106は、ステップS115において、入力画像fiの大きさに応じて解像度変換を行うと共に、上述した指定された表示アスペクト比が16:9の場合と同様に、解像度変形後の画像Vpに周囲画像Bp1と周囲画像Bp2とを付加して仮変調用画像ftを生成する。なお、指定された表示アスペクト比が4:3の場合(ステップS105:NO、図4右上/左上)については後述する。
本実施例では、表示アスペクト比として「16:9」が指定され、入力画像のアスペクト比は「4:3」であるので、ステップS115が実行されて、図4左下に示すように、画像Vpの上部又は下部に周囲画像Bpを付加した仮変調用画像ftが生成される。
ステップS120(図3)では、ステップS115で生成された仮変調用画像についての周囲領域指定信号SI11をCPU110に通知する。「周囲領域指定信号SI11」とは、仮変調用画像において周囲画像を表わす領域を特定するための信号である。前述のように、ステップS115において解像度変換後の画像Vpに周囲画像Bpを付加した仮変調用画像ft(図4左下)が生成された場合には、画像Vpを構成する画素について「0」を、周囲画像Bpを構成する画素について「1」をそれぞれ示す信号として、周囲領域指定信号SI11を構成することができる。
ステップS125(図3)では、平均輝度検出回路104(図1)は、入力されるフレーム画像の平均輝度を算出し、平均輝度信号SI5としてCPU110に通知する。平均輝度は、各画素についてR(赤),G(緑),B(青)の各画素値を所定の算出式に代入して輝度値(Y)を求め、全ての画素の輝度値(Y)の平均として求めることができる。なお、この平均輝度は、請求項における「明るさに関する特徴量」に相当する。
ステップS130(図3)では、投写制御部111(図1)は、平均輝度検出回路104から受信した平均輝度信号SI5に基づき、周囲画像輝度値テーブル115を参照して、変調用画像における周囲画像の輝度値を決定する。プロジェクタ100では、液晶パネル124に形成される変調用画像のうち周囲画像を、輝度値を一定とせず、入力画像(フレーム画像)の平均輝度値に応じて決定するように構成されている。前述のように仮変調用画像では周囲画像は黒色であるが、プロジェクタ100では、この周囲画像の輝度値を周囲画像輝度値テーブル115を参照して決定した輝度値で更新するようにしている。
図5は、図1に示す周囲画像輝度値テーブル115の設定内容を模式的に示す説明図である。図5において横軸は入力画像(フレーム画像)の平均輝度値を示し、縦軸は周囲画像の輝度値を示す。なお、図5の例では、平均輝度値及び周囲画像輝度値を0(暗い)〜255(明るい)の256段階で表わしている。
周囲画像輝度値テーブル115では、入力画像(フレーム画像)の平均輝度がより高い場合に、周囲画像の輝度もより高くなるように設定されている。具体的には、平均輝度の増加に伴い周囲画像の輝度が単調増加するように設定されている。従って、例えば、平均輝度値が「128」の場合においては周囲画像の輝度値は「5」に設定され、平均輝度値が「255」の場合においては周囲画像の輝度値は「10」に設定される。
ステップS135(図3)では、投写制御部111(図1)は、仮変調用画像のうち、ステップS120で受信した周囲領域指定信号SI11で特定される周囲画像について、ステップS130で決定した輝度値となるように画素値(R,G,B)に変更して変調用画像データを生成する。なお、このとき、コントラストやシャープネス等の調整を行うこともできる。そして、投写制御部111は、この変調用画像を表わす変調用画像信号SI20を液晶パネル駆動部116に送信する。
ステップS140では、液晶パネル駆動部116(図1)は、受信した変調用画像信号SI20に基づき液晶パネル124を駆動し、液晶パネル124において変調用画像を形成させて照明光を変調する。そして、上述したように、投写光学系126は変調後の画像光をスクリーンScに向かって投写して、スクリーンSc上に画像を表示させる。そして、プロジェクタ100では、上述したステップS105〜S140を各フレーム画像について実行して、スクリーンSc上に映像を表示させる。
図6は、画像表示処理を実行した際の、入力画像の平均輝度値と周囲画像の輝度値との一例を示す説明図である。図6において横軸は時刻を示し、縦軸は輝度値を示す。なお、説明の便宜上、輝度値は0(暗い)〜255(明るい)の256段階であるものとする。図6に示すように、入力画像の平均輝度は映像(コンテンツ)の内容に応じて、時間の経過と共に変化している。また、上述したように、周囲画像の輝度値は、入力画像の平均輝度が高いほど高くなるように変化する。したがって、図6に示すように、入力画像の平均輝度値の変化に従って周囲画像の輝度値も変化している。
なお、指定された表示アスペクト比が液晶パネル124のアスペクト比と同じ4:3の場合には(図3ステップS105:YES)、ステップS150とステップS155とが順番に実行される。なお、ステップS150は、前述のステップS110と同じである。また、ステップS155は、前述のステップS115と同じである。
図4の例では、マトリクスの上段において、指定された表示アスペクト比が4:3の場合に生成される仮変調用画像ftを示している。入力画像アスペクト比が4:3の場合には(図4左上)、液晶パネル124(図1)の大きさ(解像度)に合うように解像度変換が行われるが、この場合にはアスペクト比は変わらないので、解像度変換後の画像Vp(請求項における対象画像)に周囲画像が付加されることはない。したがって、解像度変換後の画像Vpがそのまま仮変調用画像ftとなる。なお、当初より入力画像fiの解像度が液晶パネル124の解像度と同じであれば、解像度変換は行われずに入力画像fiがそのまま仮変調用画像ftとなる。入力画像アスペクト比が16:9の場合には(図4右上)、スケーラ回路106は、入力画像fiのうち、中央に位置する矩形領域AR1(アスペクト比=4:3)を切り出して解像度変換を行う。この場合も、解像度変換後の画像のアスペクト比は4:3であり、周囲画像が付加されることはない。
ステップS160(図3)では、投写制御部111(図1)は、ステップS155で生成された仮変調用画像に基づき、コントラストやシャープネス等の調整を行って変調用画像を生成する。前述のようにステップS155で生成された仮変調用画像には周囲画像は含まれないので、ステップS160では、ステップS135のように周囲画像の輝度値を更新することはない。ステップS160の後、前述のステップS140が実行されてスクリーンSc上に映像(画像)が表示される。
以上説明したように、第1の実施例のプロジェクタ100では、変調用画像のうち周囲画像の輝度値は一定ではなく、入力画像の平均輝度に応じて変化する。したがって、入力画像を、液晶パネル124のアスペクト比と異なるアスペクト比の画像として長期間にわたって表示する場合でも、液晶パネル124において画像の焼き付きを抑制することができる。また、プロジェクタ100では、入力画像の平均輝度がより高い場合には周囲画像の輝度をより高くするように構成されている。それゆえ、スクリーンSc上において、入力画像(コンテンツの内容)の明るさに合わせて周囲画像の明るさを変化させることができる。したがって、例えば、入力画像が非常に暗いにも関わらず周囲画像が非常に明るくなる等によって、観察者に違和感を与えることを抑制することができる。
B.第2の実施例:
図7は、第2の実施例における周囲画像の輝度値の時間変化を模式的に示す説明図である。図7において、横軸は画像表示処理の開始時点からの経過時間(時刻)を示し、縦軸は周囲画像の輝度値を示す。第2の実施例のプロジェクタは、周囲画像の輝度値の決定方法においてプロジェクタ100(図1)と異なり、他の構成は第1の実施例と同じである。第2の実施例のプロジェクタでは、周囲画像の輝度値を、入力画像(フレーム画像)の平均輝度値に関わらず所定の周期で変化させるように構成されている。
具体的には、投写制御部111は、時刻0から時刻30(秒)までの期間では、周囲画像の輝度値を輝度値0〜10の範囲で単調増加するように決定する。そして、時刻30(秒)から時刻60(秒)までの期間では、周囲画像の輝度値を輝度値10〜0の範囲で単調減少するように決定する。そして、投写制御部111は、前述の時刻0〜60(秒)までの変化を、1分周期で繰り返すように周囲画像の輝度値を決定する。
以上の構成を有する第2の実施例のプロジェクタにおいても、周囲画像の輝度は一定でなく変化するので、液晶パネル124における画像の焼き付きを抑制することができる。なお、第1及び第2の実施例からも理解できるように、周囲画像の輝度(明るさ)を調整可能な任意の構成を、本発明の画像表示装置において採用することができる。
C.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上述した第1の実施例では、周囲画像の輝度値は、入力画像の平均輝度値の増加に伴い単調増加(比例増加)するものであったが(図5参照)、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、入力画像の平均輝度値の増加に伴い指数的に増加する構成とすることもできる。また、入力画像の平均輝度値の増加に伴い単調減少する構成とすることもできる。また、入力画像の平均輝度値の増加に伴い離散的に増加する構成とすることもできる。
図8は変形例における周囲画像輝度値テーブル115の設定内容の一例を模式的に示す説明図である。図8において横軸及び縦軸は、図5における横軸及び縦軸と同じである。図8の例では、周囲画像の輝度値は、入力画像(フレーム画像)の平均輝度値が増加するのに従って離散的(階段状)に増加している。かかる構成においても、入力画像の輝度の変化に応じて周囲画像の輝度が変化するので、液晶パネル124における画像の焼き付きを抑制することができる。また、図8に示す周囲領域輝度値テーブルにおける周囲画像の輝度値の傾向は、大局的に見れば図5に示す第1の実施例における周囲画像の輝度値の傾向に近似している。したがって、入力画像が非常に暗いような場合に周囲画像が比較的明るくなる等、周囲画像が強調され観察者に違和感を与えることを抑えることができる。
C2.変形例2:
上述した第1の実施例では、周囲画像の輝度値は、周囲画像輝度値テーブル115を参照して決定していたが、周囲画像輝度値テーブル115に代えて、所定の算出式(例えば、周囲画像輝度値=入力画像の平均輝度値×0.05など)を用いて算出して決定することもできる。また、上述した第1の実施例では、周囲画像の輝度値は、入力画像(フレーム画像)の平均輝度値に応じて決定していたが、平均輝度値に代えて、最小輝度値や最大輝度値など、その入力画像の輝度を特徴付ける値に応じて決定することもできる。また、輝度値(Y)に代えて、R,G,Bのいずれかの画素値に応じて決定することもできる。例えば、各画素のGの画素値の平均値を求め、その平均値に応じて決定することもできる。ここで、G(緑)の画素値は画像の明るさに比較的大きく貢献する。それゆえ、Gの画素値の平均値に基づき周囲画像の輝度値を決定することで、入力画像の明るさに応じて周囲画像の輝度値を決定することが可能となる。以上の実施例及び変形例からも理解できるように、入力画像の明るさに関する任意の特徴量に応じて周囲画像の輝度(明るさ)を変化させる構成を、本発明の画像表示装置において採用することができる。
C3.変形例3:
上述した各実施例では、液晶パネル124のアスペクト比は4:3であるものとしたが、これに限らず、16:9や5:4などの任意の値とすることができる。この場合においても、入力画像に周囲画像が付加されて仮変調用画像が生成される場合には、かかる周囲画像の輝度値を変化させることができる。具体的には、液晶パネル124のアスペクト比が16:9であり、指定された表示アスペクト比が4:3、また、入力画像アスペクト比が4:3の場合には、入力画像の左右に周囲画像が付加されることとなる。そして、かかる周囲画像の輝度値が入力画像の平均輝度値に応じて変化することとなる。
C4.変形例4:
上述した第1の実施例では、指定された表示アスペクト比が4:3で、入力画像アスペクト比が16:9の場合には(図4右上)、入力画像fiの中央に位置する矩形領域AR1を切出して解像度変換するものとしたが、これに代えて、入力画像fiを横方向に圧縮(変形)する解像度変換を行い、アスペクト比が4:3の画像(請求項における対象画像に相当)を得る構成とすることもできる。なお、この構成においても仮変調用画像に周囲画像は付加されない。
C5.変形例5:
上述した各実施例では、解像度変換後の入力画像に付加される周囲画像は、入力画像の上部と下部とのそれぞれに付加されるものとしたが、いずれか一方のみに付加する構成とすることもできる。この構成においては、1つとなる周囲画像の幅は、上述した各実施例の周囲画像の幅の2倍の大きさとなる。また、上述した各実施例では、仮変調用画像における周囲画像は黒色(輝度値=0)であるものとしたが、これに限らず任意の輝度値とすることもできる。
C6.変形例6:
上述した各実施例では、液晶パネル124は透過型の液晶パネルであったが、透過型液晶パネルに代えて、反射型液晶パネル(LCOS:Liquid crystal on silicon)を用いることもできる。また、上述した各実施例では、画像表示装置の例として液晶パネルを備えるプロジェクタ100について説明したが、液晶パネルを用いない三管式(CRT)プロジェクタにも本発明を適用することもできる。また、プロジェクタに限らずコンピュータディスプレイや、リアプロジェクションTVや、プラズマディスプレイ等の画像表示装置についても本発明を提供することができる。すなわち、一般には、入力画像を表示部のアスペクト比と異なるアスペクト比の画像として表示する際に、入力画像に周囲画像を付加する構成を有する任意の画像表示装置について本発明を適用することができる。
C7.変形例7:
上述した実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
本発明の第1の実施例における画像表示装置としてのプロジェクタの画像投写状態を示す説明図である。 図1に示すプロジェクタ100の概略構成を示す説明図である。 プロジェクタ100において実行される画像表示処理の手順を示すフローチャートである。 画像表示処理において生成される仮変調用画像を示す説明図である。 図1に示す周囲画像輝度値テーブル115の設定内容を模式的に示す説明図である。 画像表示処理を実行した際の入力画像の平均輝度値と周囲画像の輝度値との一例を示す説明図である。 第2の実施例における周囲画像の輝度値の時間変化を模式的に示す説明図である。 変形例における周囲画像輝度値テーブル115の設定内容の一例を模式的に示す説明図である。
符号の説明
10…パーソナルコンピュータ
20…デジタルビデオカメラ
100…プロジェクタ
101…入力インタフェース(I/F)部
104…平均輝度検出回路
106…スケーラ回路
110…CPU
111…投写制御部
112…リモコン制御部
113…リモコン
RB…切り替えボタン
114…メモリ
115…周囲画像輝度値テーブル
116…液晶パネル駆動部
122…照明光学系
124…液晶パネル
ARF…画像表示領域
126…投写光学系
SI1…デジタル映像信号
SI5…平均輝度信号
SI10…フレーム画像信号
SI11…周囲領域指定信号
SI20…変調用画像信号
SI30…駆動信号
FA…スクリーンSc上に表示された入力画像
BA,BA1,BA2…スクリーンSc上に表示された周囲画像
Sc…スクリーン
fi…入力画像
Vp…解像度変換後の入力画像(対象画像)
Bp,Bp1,Bp2…周囲画像
ft…仮変調用画像

Claims (5)

  1. 画像表示装置であって、
    入力画像を表示するための表示部と、
    前記入力画像に基づき生成される対象画像のアスペクト比が前記表示部のアスペクト比と異なる場合に、前記対象画像の周囲に周囲画像を付加して前記表示部に表示させる表示制御部と、
    前記表示部に表示される前記周囲画像の明るさを変化させる明るさ調整部と、
    を備える画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置であって、さらに、
    前記入力画像のアスペクト比を変化させる変形処理を行って前記対象画像を生成する変形部を備える、画像表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像表示装置であって、さらに、
    前記入力画像の明るさに関する特徴量を取得する特徴量取得部を備え、
    前記明るさ調整部は、前記特徴量に応じて前記周囲画像の明るさを変化させる、画像表示装置。
  4. 請求項3に記載の画像表示装置において、
    前記明るさ調整部は、前記特徴量の示す明るさがより明るい場合に、前記周囲画像の明るさをより明るくなるように変化させる、画像表示装置。
  5. 画像表示装置を用いた画像表示方法であって、
    前記画像表示装置は、入力画像を表示するための表示部を備え、
    (a)対象画像のアスペクト比が前記表示部のアスペクト比と異なる場合に、前記対象画像の周囲に周囲画像を付加して前記表示部に表示させる工程と、
    (b)前記表示部に表示される前記周囲画像の明るさを変化させる工程と、
    を備える、画像表示方法。
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