JP2009223040A - 画像表示装置及び画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像表示装置における台形歪み補正による画像の焼き付きを抑制可能な技術を提供する。
【解決手段】画像表示装置は、被投写面に画像を表示させる画像表示装置であって、光源部と、入力画像データに基づき変調用画像を形成するための変調用画像形成領域を有して変調用画像を用いて光源部が射出する光を画像光に変調する光変調部と、変調用画像形成領域において入力画像データの表す対象画像の形状を変形させて変調用画像を形成することにより被投写面に表示される画像の台形歪みを補正する台形歪み補正部と、変調用画像形成領域のうち変形後の対象画像が形成される有効画像形成領域を除いた周囲領域の明るさを変化させる明るさ調整部と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、被投射面に画像を投写表示させる技術に関し、特に、被投射面上の画像の台形歪みを補正する技術に関する。
投写型プロジェクタを用いてスクリーンや壁等の被投射面に画像を投写する際に、プロジェクタと被投射面との相対的な位置関係に起因して、被投射面に表示された画像(以下、「表示画像」と呼ぶ)が台形に歪むことがある。このような表示画像の台形歪みを補正する技術として、液晶パネルを用いたプロジェクタにおいて、液晶パネル上に形成する画像を台形状に変形(縮小)させることで、表示画像が矩形となるようにする技術が知られている(下記特許文献1参照)。
特開2002−135690号公報
上記台形歪み補正において、液晶パネルでは、台形状に変形(縮小)された画像が形成される領域の周りに表示すべき画像が存在しない領域(以下、「周囲領域」と呼ぶ)が生じることとなる。従来、この周囲領域を全白や全黒など特定の一色に固定的に設定していた。しかしながら、このように周囲領域を特定色に設定して一定の明るさのままで長期間投写すると、液晶内部において不純物イオンによる分極が発生するなどして画像の表示の跡が残ってしまい、いわゆる画像の焼き付きが発生するおそれがあった。
なお、上述の問題は、投写型プロジェクタに限らず、リアプロジェクタにおいても発生し得る。また、液晶パネルを用いた画像表示装置に限らず、焼き付きが発生し得る他の画像表示装置(例えば、三管式(CRT)プロジェクタ等)においても、台形歪み補正を行う場合に発生し得る。
本発明は、画像表示装置における台形歪み補正による画像の焼き付きを抑制可能な技術を提供することを目標とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]被投写面に画像を表示させる画像表示装置であって、光源部と、入力画像データに基づき変調用画像を形成するための変調用画像形成領域を有し、前記変調用画像を用いて前記光源部が射出する光を画像光に変調する光変調部と、前記変調用画像形成領域において前記入力画像データの表す対象画像の形状を変形させて前記変調用画像を形成することにより、前記被投写面に表示される画像の台形歪みを補正する台形歪み補正部と、前記変調用画像形成領域のうち、変形後の前記対象画像が形成される有効画像形成領域を除いた周囲領域の明るさを変化させる明るさ調整部と、を備える、画像表示装置。
適用例1の画像表示装置は、変調用画像形成領域のうち周囲領域の明るさを変化させるので、周囲領域の明るさが一定の状態を維持することが回避することができ、台形歪み補正による画像の焼き付きを抑制することができる。
[適用例2]請求項1に記載の画像表示装置であって、さらに、前記入力画像データに基づき、前記対象画像の明るさに関する特徴量を取得する特徴量取得部を備え、前記明るさ調整部は、前記特徴量に応じて前記周囲領域の明るさを変化させる、画像表示装置。
このようにすることで、対象画像の明るさに応じて周囲領域の明るさを変化させるので、被投写面において、周囲領域に対応する画像の明るさを対象画像の明るさに応じて変化させることができる。
[適用例3]請求項2に記載の画像表示装置において、前記明るさ調整部は、前記特徴量の示す明るさがより明るい場合に、前記周囲領域の明るさをより明るくなるように変化させる、画像表示装置。
このようにすることで、被投写面において、対象画像の明るさに合わせて周囲領域に対応する画像の明るさを変化させることができる。したがって、例えば、対象画像が非常に暗いのにも関わらず周囲領域に対応する画像が非常に明るくなる等によって、観察者に違和感を与えることを抑制することができる。
[適用例4]被投射面に画像を表示させる画像表示装置を用いた画像表示方法であって、前記画像表示装置は、光源部と、入力画像データに基づき変調用画像を形成するための変調用画像形成領域を有し、前記変調用画像を用いて前記光源部が射出する光を画像光に変調する光変調部と、を備えており、(a)前記変調用画像形成領域において前記入力画像データの表す対象画像の形状を変形させて前記変調用画像を形成することにより、前記被投写面に表示される画像の台形歪みを補正する工程と、(b)前記変調用画像形成領域のうち、変形後の前記対象画像が形成される有効画像形成領域を除いた周囲領域の明るさを変化させる工程と、を備える、画像表示方法。
適用例4の画像表示方法では、変調用画像形成領域のうち周囲領域の明るさを変化させるので、周囲領域の明るさが一定の状態を維持することを回避することができ、台形歪み補正による画像の焼き付きを抑制することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、上記画像処理方法または画像処理装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例:
B.第2の実施例:
C.変形例:
A.第1の実施例:
A1.装置構成:
図1は、本発明の第1の実施例における画像表示装置としてのプロジェクタの概略構成を示す説明図である。このプロジェクタ100は、スクリーンScに画像を投写表示させる投写型プロジェクタである。プロジェクタ100は、A/D変換部102と、平均輝度検出回路104と、台形歪み補正回路106と、傾き検出部108と、CPU110と、リモコン制御部112と、リモコン113と、メモリ114と、液晶パネル駆動部116と、照明光学系122と、透過型の液晶パネル124と、投写光学系126と、を備えている。
A/D変換部102は、DVDプレーヤやコンピュータなどの外部機器(図示省略)から入力される映像信号に対して必要に応じてA/D変換を行い、デジタル映像信号SI1を出力する。なお、以下では、デジタル映像信号SI1は、NTSC規格の信号であり、1秒間に30枚のフレーム単位の画像データを示す信号であるものとして説明する。平均輝度検出回路104は、入力されたデジタル映像信号SI1から1フレームごとの平均輝度を検出して、平均輝度信号SI5を出力する。台形歪み補正回路106は、プロジェクタ100がスクリーンScに画像を投写した際に生じる台形歪みを補正する。台形歪み補正回路106は、台形歪み補正を行った後のフレーム画像信号SI10と、台形エリア指定信号SI11とを出力する。前述の平均輝度信号SI5及び台形エリア指定信号SI11の詳細については後述する。
メモリ114には、周囲領域輝度値テーブル115が格納されている。また、メモリ114には図示しない画像投写制御用プログラムが格納されており、CPU110は、このプログラムを実行することによって投写制御部111として機能することとなる。CPU110には、前述の平均輝度信号SI5と台形歪み補正後の映像信号SI10と台形エリア指定信号SI11とが入力される。投写制御部111は、台形歪み補正後の映像信号SI10を受信して、コントラストやシャープネス等の調整を行うと共に周囲領域(後述)の明るさの調整を行った上で、変調用画像信号SI20を液晶パネル駆動部116に供給する。液晶パネル駆動部116は、変調用画像信号SI20に応じた駆動信号SI30を液晶パネル124に供給することで液晶パネル124を駆動する。
照明光学系122は、光源としてのメタルハライドランプ(図示省略)や、リフレクタ(図示省略)などを備え、照明光を液晶パネル124に導く。液晶パネル124は、液晶パネル駆動部116から入力される駆動信号SI30に基づいて変調用画像を形成して、この変調用画像によって照明光を変調して画像光を生成する。投写光学系126は、図示せざる投写レンズや絞りを有しており、画像光をスクリーンScに向かって射出する。
傾き検出部108は、プロジェクタ100の光軸が水平面となす傾き角度(以下、「傾き角度」と呼ぶ)を検出する。傾き検出部108としては、例えば、加速度センサを用いることができる。リモコン制御部112は、リモコン113を通じたユーザからの指示を受信し、内部バス118を介してCPU110に伝える。
上記構成を有するプロジェクタ100は、スクリーンScに対して垂直に画像光を投写しない場合には台形歪み補正を行い、スクリーンSc上において表示すべき画像が矩形になるようにしている。このとき、プロジェクタ100では、後述する画像表示処理を実行することで、液晶パネル124のうち、台形状に変形された画像の周りに位置する周囲領域において画像の焼き付きが発生しないように構成されている。
なお、前述の液晶パネル124は、請求項における光変調部に相当する。また、台形歪み補正回路106は請求項における台形歪み補正部に、平均輝度検出回路104は請求項における特徴量取得部に、投写制御部111は請求項における明るさ調整部に、それぞれ相当する。
A2.画像表示処理:
図2は、プロジェクタ100において実行される画像表示処理の手順を示すフローチャートである。ユーザがリモコン113を用いて映像(画像)を指定して画像投写の実行を指示すると、プロジェクタ100において画像表示処理が実行される。
ステップS105では、投写制御部111(図1)は、傾き検出部108を用いてプロジェクタ100の傾き角度を取得して、得られた傾き角度を台形歪み補正回路106に伝える。ステップS110では、台形歪み補正回路106は、受信した傾き角度に基づき、入力されるフレーム画像について台形歪み補正を実行し、台形歪み補正後のフレーム画像信号SI10をCPU110に送信する。
図3(A)は、プロジェクタ100とスクリーンScとの位置関係の一例を示す説明図である。図3(B)は、図3(A)に示す位置関係において台形歪み補正前に液晶パネルに形成される変調用画像とスクリーンScに投写される表示画像とを示す説明図である。図3(C)は、図3(A)に示す位置関係において台形歪み補正後に液晶パネルに形成される変調用画像とスクリーンScに投写される表示画像とを示す説明図である。なお、図3(B),(C)では、全白の画像(映像)を投写表示させる場合を例として記載している。また、図3(B),(C)では、比較的暗い環境においてスクリーンScに投写した場合を示しており、スクリーンScの被投写面のうち表示画像の周りは暗くなっている。
台形歪み補正回路106(図1)は、液晶パネル124に形成する変調用画像において、表示すべき画像(以下、「対象画像」とも呼ぶ)の形状を変形させることで台形歪み補正を実行する。具体的には、以下のごとく台形歪み補正を実行する。図3(B)の例では、台形歪み補正前において、液晶パネル124の変調用画像形成領域IFいっぱいに対象画像PFが形成されている。すなわち、対象画像PFがそのまま変調用画像PD1となっている。ここで、図3(A)に示すように、プロジェクタ100は、上向きに傾いて投写しておりスクリーンScに対して垂直に投写していない。この場合、スクリーンSc上に投写される表示画像PA1は、図3(B)に示すように上底が下底よりも長い台形となる。そこで、台形歪み補正回路106は、図3(C)に示すように、変調用画像形成領域IFにおいて、対象画像の形状を上底が下底よりも短い台形となるように変形(縮小)させる。このとき、変調用画像形成領域IFには、変形後の対象画像PFaの周りに表示すべき画像が存在しない周囲領域PFbが生じることとなる。すなわち、変形後の対象画像PFaと周囲領域PFbの画像とで変調用画像PD2が構成される。このような変調用画像PD2を用いて投写すると、スクリーンSc上の表示画像PA2は、変形後の対象画像PFaに対応する表示画像部PAaと周囲領域PFbの画像に対応する表示画像部PAbとで構成される。前述のように、変形後の対象画像PFaは上底が短い台形に変形されているので、プロジェクタ100が上向きに傾いて投写することで表示画像部PAaは矩形となり、表示すべき対象画像は矩形に表示される。なお、前述の変調用画像形成領域IFは、液晶パネル124の全面よりも各辺から所定数のドットずつ(例えば2ドットずつ)内側となる矩形領域となっている。液晶パネル124の全面における変調用画像形成領域IFの大きさは任意に設定可能である。
ここで、プロジェクタ100の光軸が水平面となす角度θ(傾き角度θ:図3(A))が大きいほど、スクリーンScにおける台形歪みは大きくなる。そこで、台形歪み補正回路106は、傾き角度θに応じて対象画像を変形するようにしている。具体的には、以下のようにして変形する。予め、傾き角度θを変えて投写する実験を行い、各傾き角度θにおいて表示画像が矩形となる際の液晶パネル124における対象画像の各頂点の座標を求める。そして、傾き角度θと対象画像の各頂点の座標とを対応付けたテーブル(図示省略)を作成してメモリ114に格納しておき、ステップS105によって得られた傾き角度θに基づき、かかるテーブルを参照して対象画像を変形させる。なお、画像を変形(縮小)させる具体的な方法については、画素補間等の公知の技術(例えば、特開2002−135690号公報や特開2004−15648号公報参照。)を用いて行うことができる。
ステップS115(図2)では、台形歪み補正回路106は、台形歪み補正後のフレーム画像についての台形エリア指定信号SI11をCPU110に通知する。「台形エリア指定信号SI11」とは、台形歪み補正後のフレーム画像において周囲領域に対応する画像と変形後の対象画像とを特定するための信号である。具体的には、図3(C)の例では、変形後の対象画像PFaを構成する画素について「0」を、周囲領域PFbに対応する画像を構成する画素について「1」をそれぞれ示す信号として、台形エリア指定信号SI11が構成することができる。
ステップS120(図2)では、平均輝度検出回路104(図1)は、入力されるフレーム画像の平均輝度を算出し、平均輝度信号SI5としてCPU110に通知する。平均輝度は、各画素についてR(赤),G(緑),B(青)の各画素値を所定の算出式に代入して輝度値(Y)を求め、全ての画素の輝度値(Y)の平均として求めることができる。なお、この平均輝度は、請求項における「明るさに関する特徴量」に相当する。
ステップS125では、投写制御部111(図1)は、平均輝度検出回路104から受信した平均輝度信号SI5に基づき、周囲領域輝度値テーブル115を参照して周囲領域の輝度値を決定する。
図4は、図1に示す周囲領域輝度値テーブル115の設定内容を模式的に示す説明図である。図4において横軸はフレーム画像の平均輝度値を示し、縦軸は周囲領域の輝度値を示す。なお、図4の例では、平均輝度値及び周囲領域輝度値を0(暗い)〜255(明るい)の256段階で表わしている。
プロジェクタ100では、周囲領域の輝度値は一定ではなく、フレーム画像の平均輝度値に応じて決定するように構成されている。そして、この周囲領域の輝度を決定する際に参照される周囲領域輝度値テーブル115では、フレーム画像の平均輝度がより高い場合に、周囲領域の輝度もより高くなるように設定されている。具体的には、平均輝度の増加に伴い周囲領域の輝度が単調増加するように設定されている。従って、例えば、平均輝度値が「128」の場合においては周囲領域の輝度値は「5」に設定され、平均輝度値が「255」の場合においては周囲領域の輝度値は「10」に設定されている。
ステップS130(図2)では、投写制御部111(図1)は、台形歪み補正後のフレーム画像のうち、ステップS115で受信した台形エリア指定信号SI11で特定される周囲領域について、ステップS125で決定した輝度値となるように画素値(R,G,B)に変更して変調用画像データを生成する。そして、投写制御部111は、この変調用画像を表わす変調用画像信号SI20を液晶パネル駆動部116に送信する。
ステップS135では、液晶パネル駆動部116は、受信した変調用画像信号SI20に基づき液晶パネル124を駆動して、液晶パネル124(変調用画像形成領域)に変調用画像を形成して照明光を変調する。そして、上述したように、投写光学系126は変調後の画像光をスクリーンScに向かって投写して、スクリーンSc上に画像を表示させる。
ステップS140では、投写制御部111は、全てのフレーム画像について投写済みであるか否かを判定し、投写していないフレームがあれば上述したステップS120〜S140を改めて実行する。そして、全てのフレーム画像の投写が済むと画像表示処理は終了する。なお、1フレームごとに又は所定フレーム数ごとに、ステップS105に戻るように構成することもできる。このようにすることで、投写中にプロジェクタ100とスクリーンScとの位置関係が変わったとしても台形歪み補正を適切に実行することができる。
図5は、画像表示処理を実行した際の、対象画像の平均輝度値と周囲領域の輝度値との一例を示す説明図である。図5において横軸は時刻を示し、縦軸は輝度値を示す。なお、説明の便宜上、輝度値は、0(暗い)〜255(明るい)の256段階であるものとする。図5に示すように、対象画像の平均輝度は映像(コンテンツ)の内容に応じて、時間の経過と共に変化している。上述したように、周囲領域の輝度値は、対象画像の平均輝度が高いほど高くなるように変化する。したがって、図5に示すように、対象画像の平均輝度値の変化に従って周囲領域の輝度値も変化している。
以上説明したように、第1の実施例のプロジェクタ100では、周囲領域の輝度値は一定ではなく、対象画像の平均輝度に応じて変化する。したがって、台形歪み補正を行った状態で長期間にわたって画像を投写表示させても、液晶パネル124における周囲領域の画像の焼き付きを抑制することができる。また、プロジェクタ100では、対象画像の平均輝度がより高い場合には周囲領域の輝度をより高くするように構成されている。したがって、スクリーンSc上における表示画像において、対象画像(コンテンツの内容)の明るさに合わせて周囲領域に対応する画像の明るさを変化させることができる。したがって、例えば、対象画像が非常に暗いにも関わらず周囲領域に対応する画像が非常に明るくなる等によって、観察者に違和感を与えることを抑制することができる。
B.第2の実施例:
図6は、第2の実施例における周囲領域の輝度値の時間変化を模式的に示す説明図である。図6において、横軸は画像表示処理の開始時点からの経過時間(時刻)を示し、縦軸は周囲領域の輝度値を示す。第2の実施例のプロジェクタは、周囲領域の輝度値の決定方法においてプロジェクタ100(図1)と異なり、他の構成は第1の実施例と同じである。第2の実施例のプロジェクタでは、周囲領域の輝度値を、フレーム画像の平均輝度値に関わらず所定の周期で変化させるように構成されている。
具体的には、投写制御部111は、時刻0から時刻30(秒)までの期間では、周囲領域の輝度値を、輝度値0〜10の範囲で単調増加するように決定する。そして、時刻30(秒)から時刻60(秒)までの期間では、周囲領域の輝度値を、輝度値10〜0の範囲で単調減少するように決定する。そして、投写制御部111は、前述の時刻0〜60(秒)までの変化を、1分周期で繰り返すように周囲領域の輝度値を決定する。
以上の構成を有する第2の実施例のプロジェクタにおいても、周囲領域の輝度は一定でなく変化するので、周囲領域の画像の焼き付きを抑制することができる。なお、第1及び第2の実施例からも理解できるように、周囲領域の輝度(明るさ)を調整可能な任意の構成を、本発明の画像表示装置において採用することができる。
C.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上述した第1の実施例では、周囲領域の輝度値は、平均輝度値の増加に伴い単調増加(比例増加)するものであったが(図4参照)、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、平均輝度値の増加に伴い指数的に増加する構成とすることもできる。また、平均輝度値の増加に伴い単調減少する構成とすることもできる。また、平均輝度値の増加に伴い離散的に増加する構成とすることもできる。
図7は変形例における周囲領域輝度値テーブル115の設定内容の一例を模式的に示す説明図である。図7において横軸及び縦軸は、図4における横軸及び縦軸と同じである。図7の例では、周囲領域の輝度値は、フレーム画像の平均輝度値が増加するのに従って離散的(階段状)に増加している。かかる構成においても、対象画像の輝度に応じて周囲領域の輝度が変化するので、液晶パネル124において周囲領域の画像が焼き付いてしまうことを抑制することができる。また、図7に示す周囲領域輝度値テーブルにおける周囲領域の輝度値の傾向も、大局的に見れば図4に示す第1の実施例における周囲領域の輝度値の傾向に近似している。したがって、対象画像が非常に暗いような場合に周囲領域が比較的明るくなる等、周囲領域が強調され観察者に違和感を与えることを抑えることができる。
C2.変形例2:
上述した第1の実施例では、プロジェクタ100は、スクリーンScに対して垂直に投写しておらず上向きに傾いて投写していたが、他の方向に傾いて投写する場合においても本発明を適用することができる。また、第1の実施例では、傾き検出部108として加速度センサを用いるものとしたが、加速度センサに代えて、投写画像を撮像して得られた画像の形状にもとづき傾き角度を求める回路等を用いることができる。なお、投写画像を撮像して得られた画像の形状にもとづき傾き角度を求める方法としては、公知の技術を用いることができる(例えば、特開2006−60447号公報参照)。
C3.変形例3:
上述した第1の実施例では、周囲領域の輝度値は、周囲領域輝度値テーブル115を参照して決定していたが、周囲領域輝度値テーブル115に代えて、所定の算出式(例えば、周囲領域輝度値=フレーム画像の平均輝度値×0.05など)を用いて算出して決定することもできる。また、上述した第1の実施例では、周囲領域の輝度値は、フレーム画像の平均輝度値に応じて決定していたが、平均輝度値に代えて、最小輝度値や最大輝度値など、そのフレーム画像の輝度を特徴付ける値に応じて決定することもできる。また、輝度値(Y)に代えて、R,G,Bのいずれかの画素値に応じて決定することもできる。例えば、各画素のGの画素値の平均値を求め、その平均値に応じて決定することもできる。ここで、G(緑)の画素値は画像の明るさに比較的大きく貢献する。それゆえ、Gの画素値の平均値に基づき周囲領域の輝度値を決定することで、フレーム画像の明るさに応じて周囲領域の輝度値を決定することが可能となる。以上の実施例及び変形例からも理解できるように、対象画像の明るさに関する任意の特徴量に応じて周囲領域の輝度(明るさ)を変化させる構成を、本発明の画像表示装置において採用することができる。
C4.変形例4:
上述した各実施例では、液晶パネル124は透過型の液晶パネルであったが、透過型液晶パネルに代えて、反射型液晶パネル(LCOS:Liquid crystal on silicon)を用いることもできる。また、上述した各実施例では、画像表示装置の例として液晶パネルを備えるプロジェクタ100について説明したが、液晶パネルを用いない三管式(CRT)プロジェクタにも本発明を適用することもできる。また、プロジェクタに限らずリアプロジェクションTVや、プラズマディスプレイ等の画像表示装置についても本発明を提供することができる。すなわち、一般には、台形歪み補正を行う任意の画像表示装置について本発明を適用することができる。
C5.変形例5:
上述した実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
本発明の第1の実施例における画像表示装置としてのプロジェクタの概略構成を示す説明図である。 プロジェクタ100において実行される画像表示処理の手順を示すフローチャートである。 プロジェクタ100とスクリーンScとの位置関係の一例を示す説明図及び台形歪み補正の前後において液晶パネルに形成される変調用画像とスクリーンScに投写される表示画像とを示す説明図である。 図1に示す周囲領域輝度値テーブル115の設定内容を模式的に示す説明図である。 画像表示処理を実行した際の対象画像の平均輝度値と周囲領域の輝度値との一例を示す説明図である。 第2の実施例における周囲領域の輝度値の時間変化を模式的に示す説明図である。 変形例における周囲領域輝度値テーブル115の設定内容の一例を模式的に示す説明図である。
符号の説明
100…プロジェクタ、104…平均輝度検出回路、106…台形歪み補正回路、108…傾き検出部、110…CPU、111…投写制御部、112…リモコン制御部、113…リモコン、114…メモリ、115…周囲領域輝度値テーブル、116…液晶パネル駆動部、118…内部バス、122…照明光学系、124…液晶パネル、126…投写光学系、SI1…デジタル映像信号、SI5…平均輝度信号、SI10…映像信号、SI11…台形エリア指定信号、SI20…変調用画像信号、SI30…駆動信号、S105…ステップ、S110…ステップ、S115…ステップ、IF…変調用画像形成領域、PF…対象画像、Sc…スクリーン、PA1,PA2…表示画像、PD1,PD2…変調用画像、PAa,PAb…表示画像部、PFa…対象画像、PFb…周囲領域

Claims (4)

  1. 被投写面に画像を表示させる画像表示装置であって、
    光源部と、
    入力画像データに基づき変調用画像を形成するための変調用画像形成領域を有し、前記変調用画像を用いて前記光源部が射出する光を画像光に変調する光変調部と、
    前記変調用画像形成領域において前記入力画像データの表す対象画像の形状を変形させて前記変調用画像を形成することにより、前記被投写面に表示される画像の台形歪みを補正する台形歪み補正部と、
    前記変調用画像形成領域のうち、変形後の前記対象画像が形成される領域を除いた周囲領域の明るさを変化させる明るさ調整部と、
    を備える、画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置であって、さらに、
    前記入力画像データに基づき、前記対象画像の明るさに関する特徴量を取得する特徴量取得部を備え、
    前記明るさ調整部は、前記特徴量に応じて前記周囲領域の明るさを変化させる、画像表示装置。
  3. 請求項2に記載の画像表示装置において、
    前記明るさ調整部は、前記特徴量の示す明るさがより明るい場合に、前記周囲領域の明るさをより明るくなるように変化させる、画像表示装置。
  4. 被投射面に画像を表示させる画像表示装置を用いた画像表示方法であって、
    前記画像表示装置は、光源部と、入力画像データに基づき変調用画像を形成するための変調用画像形成領域を有し、前記変調用画像を用いて前記光源部が射出する光を画像光に変調する光変調部と、を備えており、
    (a)前記変調用画像形成領域において前記入力画像データの表す対象画像の形状を変形させて前記変調用画像を形成することにより、前記被投写面に表示される画像の台形歪みを補正する工程と、
    (b)前記変調用画像形成領域のうち、変形後の前記対象画像が形成される領域を除いた周囲領域の明るさを変化させる工程と、
    を備える、画像表示方法。
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