JP2009222968A - 防眩部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、有機微粒子と、透明な硬化性化合物とを適切に組み合わせることにより、表面散乱と内部散乱とを、ある一定の比率にコントロールした防眩層を有する防眩部材であって、各種ディスプレイに用いた場合に白ぼけが少なく、ぎらつき、映り込みを防止する、良好な防眩性を有する防眩部材を提供を目的とする。
【解決手段】
透明基材フィルム1の少なくとも一方の面に、第1の有機微粒子2a、第2の有機微粒子2bおよび透明な硬化性化合物3を含む硬化型組成物をから形成される、表面に凸部を有する防眩層4が設けてなる防眩部材であって、
前記第1の有機微粒子2aの屈折率が1.55以上1.625以下で、透明な硬化性化合物3の硬化物の屈折率との差の絶対値が0.045未満であり、かつ、
前記第2の有機微粒子2bの屈折率が1.475以上1.55未満で、透明な硬化性化合物3の硬化物の屈折率との差の絶対値が0.03未満である防眩部材。
【選択図】図1

Description

本発明は、テレビ、コンピューター、カーナビゲーションシステム、車載用計器盤、携帯電話等の画像表示装置として用いられる、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ、FEDディスプレイ、SEDディスプレイ、リアプロジェクションディスプレイ、CRTディスプレイ等各種ディスプレイにおいて、ディスプレイ最表面に、画像の映り込みや、光の反射を防止するために設ける防眩部材に関する。
各種ディスプレイにおいて、その表面への照明や周りに配置されている物体や使用者本人の映り込みは、表示を見にくくする大きな要因のひとつになっている。このディスプレイ表面への映り込みを防止するために、フィルム表面に凹凸を施し、表面散乱による防眩性(Anti−Glare:AG)を有する防眩部材をディスプレイ表面上に貼り付けて用いることが多い。
この防眩部材は、シリカ、樹脂ビーズ等の透光性微粒子を透明な硬化性化合物3に分散させたコート剤をフィルムに塗工することにより得られている(特許文献1〜3参照)。
上記防眩部材は、フィルム表面の凹凸形状を大きくする事で防眩性を高めることができるが、凹凸が大きすぎるとヘイズが高くなり、表面が白っぽくコントラストが低くなり、透明性が低下した画面(以下白ぼけという)になる。
また、上記防眩部材は、防眩層表面の凹凸のレンズ効果に起因するぎらつき(シンチレーション)が発生し、表示画面の視認性が低下するという問題がある。それに対してヘイズを高くする設定するとぎらつきを減少するが、白ぼけが発生しやすくなる。
一方、防眩部材の新たな形態として、防眩層内部での散乱(内部散乱)を表面散乱と併用するものがある。内部散乱は、防眩層に含まれる樹脂と屈折率の異なる微粒子を分散させた構造とすることで得られ、表面散乱と併用することによりヘイズを高くすることなく、白ぼけの発生を抑えながらぎらつきを減少させることができる。
ところが、近年のディスプレイの高コントラス化が要求されているが、表面散乱と内部散乱を併用するタイプにおいてもコントラストが不足する場合や、さらに白ぼけを少なくしぎらつきを抑えた防眩性が求められている。
表面散乱と内部散乱を併用する防眩部材において、白ぼけを少なくするには、表面散乱から発生するヘイズ(以下表面ヘイズという)と内部散乱から発生するヘイズ(以下内部ヘイズという)を調整することが必要である。特に内部ヘイズは、透光性微粒子と透明な硬化性化合物3との混合比、透光性微粒子と透明な硬化性化合物3との屈折率差、透光性微粒子の平均粒径、防眩層の膜厚等の調整することが重要である。しかしこれらの所作により防眩層表面の凹凸形状にも影響が出るため、ぎらつきを悪化させずに防眩性を保ちつつ、内部ヘイズのみをコントロールすることは難しかった。特に透光性微粒子と透明な硬化性化合物3との屈折率差が大きい場合は、白ぼけを少なくしつつ、ぎらつきを悪化させずに防眩性を維持することが難しかった(特許文献4〜5参照)。
特開平7−294740号公報 特開2006−343630号公報 特開2007−8073号公報 特開2007−196421号公報 特開2000−180611号公報
本発明は、有機微粒子と、透明な硬化性化合物とを適切に組み合わせることにより、表面散乱と内部散乱とを、ある一定の比率にコントロールした防眩層を有する防眩部材であって、各種ディスプレイに用いた場合に白ぼけが少なく、ぎらつき、映り込みを防止することができる、良好な防眩性を有する防眩部材を提供することを目的とする。
本発明は、透明基材フィルム1の少なくとも一方の面に、第1の有機微粒子2a、第2の有機微粒子2bおよび透明な硬化性化合物3を含む硬化型組成物をから形成される、表面に凸部を有する防眩層4が設けてなる防眩部材であって、
前記第1の有機微粒子2aの屈折率が1.55以上1.625以下で、透明な硬化性化合物3の硬化物の屈折率との差の絶対値が0.045未満であり、かつ、
前記第2の有機微粒子2bの屈折率が1.475以上1.55未満で、透明な硬化性化合物3の硬化物の屈折率との差の絶対値が0.03未満である防眩部材に関する。
また、本発明は、第1の有機微粒子2aおよび第2の有機微粒子2bの平均粒径が2〜10μmである、上記の発明の防眩部材に関する。
また、透明な硬化性化合物3の100重量部に対して、第一の有機微粒子2aを2〜10重量部用い、第2の有機微粒子2bを2〜20重量部用いることを特徴とする上記のいずれかの発明の防眩部材に関する。
また、本発明は、透明な硬化性化合物3が、活性エネルギー線硬化型化合物である上記のいずれかの発明の防眩部材に関する。
また、本発明は、透明基材フィルム1の少なくとも一方の面に、第1の有機微粒子2a、第2の有機微粒子2bおよび透明な硬化性化合物3を含む硬化型組成物をから形成される、表面に凸部を有する防眩層4が設けてなる防眩部材であって、
防眩層4の表面ヘイズ値が1%以上7%未満で、かつ防眩層4の内部ヘイズ値が1%以上15%未満である防眩部材に関する。
本発明の、有機微粒子と透明な硬化性化合物3とを、適切な屈折率差へ設定した防眩部材を、ディスプレイパネルの表面に使用することで、白ぼけを抑制し、ぎらつきもなく、良好な防眩性を実現することができた。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1において防眩部材は、透明基材フィルム1の一方の面に第1の有機微粒子2a、第2の有機微粒子2bおよび透明な硬化性化合物を含む硬化性組成物が硬化したものであって、表面に凸部を有する防眩層4が設けられている。
透明基材フィルム1としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系ポリマー、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー等のポリマーからなるフィルムが挙げられる。また、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体等のスチレン系ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ないしノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体等のオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、ナイロンや芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー等のポリマーからなるフィルムも挙げられる。更にイミド系ポリマー、サルホン系ポリマー、ポリエーテルサルホン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー、ポリフェニルスルフィド系ポリマー、ビニルアルコール系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニルブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリオキシメチレン系ポリマー、エポキシ系ポリマーや前記ポリマーのブレンド物等のポリマーからなるフィルム等も挙げられる。特に複屈折率の少ないものが好適に用いられる。また、これらフィルムに更にアクリル系樹脂、共重合ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレン−マレイン酸グラフトポリエステル樹脂、アクリルグラフトポリエステル樹脂等の易接着層を設けたフィルムも用いることができる。
透明基材フィルム1の厚さは、適宜に決定しうるが、一般には強度や取り扱い等の作業性、薄層性等の点より10〜500μm程度である。20〜300μmが好ましく、30〜200μmがより好ましい。
透明な硬化性化合物は、透明基材フィルム1へ塗工後に硬化可能なものが用いられ、例えば、熱硬化型樹脂、活性エネルギー線硬化型化合物または、これらに熱可塑性樹脂を混合したものも使用できるが、活性エネルギー線硬化型化合物が塗膜の硬度等機械特性の点で好ましい。
活性エネルギー線硬化型化合物は、特に限定されるものではなく紫外線や電子線によって硬化するものが用いられ、例えばヘキサンジオール(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ジシクロヘキサンジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,2,3−シクロヘキサンテトラ(メタ)アクリレート、ポリウレタンポリアクリレート、ポリエステルポリアクリレート等の多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化合物;
ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート、ポリエステルポリ(メタ)アクリレート、ポリエーテルポリ(メタ)アクリレート、ポリアクリルポリ(メタ)アクリレート、ポリアルキッドポリ(メタ)アクリレート、ポリエポキシポリ(メタ)アクリレート、ポリスピロアセタールポリ(メタ)アクリレート、ポリブタジエンポリ(メタ)アクリレート、ポリチオールポリエンポリ(メタ)アクリレート、ポリシリコンポリ(メタ)アクリレート等の多官能化合物の(メタ)アクリレート化合物;
1,4−ジビニルベンゼン、4−ビニル安息香酸−2−アクリロイルエチルエステル、1,4−ジビニルシクロヘキサン等のビニルベンゼン及びその誘導体;
ジビニルスルホン等のビニルスルホン化合物;
メチルビスアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド化合物;
ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィド、ビスフェノキシエタノールフルオレンジアクリレート、ビニルナフタレン、ビニルフェニルスルフィド、4−メタクリオキシフェニル−4’−メトキシフェニルチオエーテル、テトラブロモビスフェノールAジエポキアクリレート等のいわゆる高屈折率モノマー等が挙げられる。
これら活性エネルギー線硬化型化合物のうち、塗膜強度、耐擦傷性の観点より、少なくとも3つの官能基を有するポリウレタンポリ(メタ)アクリレート、ポリエポキシポリ(メタ)アクリレート等のポリ(メタ)アクリレート類、分子内に3個以上のアクリロイル基を有する多官能のアクリレート類を好適に使用することができる。
ポリエポキシポリ(メタ)アクリレートは、エポキシ樹脂のエポキシ基を(メタ)アクリル酸でエステル化し官能基を(メタ)アクリロイル基としたものであり、ビスフェノールA型エポキシ樹脂への(メタ)アクリル酸付加物、ノボラック型エポキシ樹脂への(メタ)アクリル酸付加物等がある。
ポリウレタンポリ(メタ)アクリレートは、例えば、ジイソシアネートと水酸基を有する(メタ)アクリレート類と反応させて得られるもの、ポリオールとポリイソシアネートとをイソシアネート基過剰の条件下に反応させてなるイソシアネート基含有ウレタンプレポリマーを、水酸基を有する(メタ)アクリレート類と反応させて得られるものがある。あるいは、ポリオールとポリイソシアネートとを水酸基過剰の条件下に反応させてなる水酸基含有ウレタンプレポリマーを、イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート類と反応させて得ることもできる。
ポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサントリオール、トリメリロールプロパン、ポリテトラメチレングリコール、アジピン酸とエチレングリコールとの縮重合物等が挙げられる。
ポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
水酸基をもつ(メタ)アクリレート類としては、2−ヒドロキシエチルアクリレート,2−ヒドロキシプロピルアクリテート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート等が挙げられる。
イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート類としては、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、メタクリロイルイソシアネート等が挙げられる。
本発明における防眩層4は、少なくとも第1の有機微粒子2aおよび第2の有機微粒子2bを含むことが好ましい。第1の有機微粒子2aは屈折率が1.55以上1.625以下で、かつ透明な硬化性化合物3との屈折率差の絶対値が0.045未満であることが好ましく、第2の有機微粒子2bは屈折率が1.475以上1.55未満で、かつ透明な硬化性化合物3との屈折率差の絶対値が0.03未満であることが好ましい。透明な硬化性化合物3と第1の有機微粒子2aまたは、第2の有機微粒子2bとの屈折率差の絶対値がそれぞれ0.045以上または、0.03以上のときは、白ぼけが生じる恐れがある。
第1の有機微粒子2aの屈折率が、1.55未満では内部散乱が不十分となりぎらつきが目立ち、1.625を越えると内部散乱が必要以上に発生し防眩層が白化し、白ぼけが生じる恐れがある。また、第2の有機微粒子2bの屈折率が、1.475未満または1.55以上であると内部散乱が必要以上に発生し防眩層が白化し、白ぼけが生じる恐れがある。
第1の有機微粒子2aの含有量は、透明な硬化性化合物3の100重量部に対し2〜10重量部であることが好ましい。2重量部未満ではぎらつきが発生しやすく、10重量部を越えると内部ヘイズが大きく防眩層が白化し、白ぼけが生じる恐れがある。
第2の有機微粒子2bの含有量は、前記透明な硬化性化合物3の100重量部に対し2〜20重量部であることが好ましい。2重量部未満では十分な表面散乱が得られず防眩性が低下し、20重量部を越えると表面散乱が大きくなりすぎ防眩層が白化し、白ぼけが生じる恐れがある。
本発明における防眩層4に含まれる、少なくとも2種類の有機微粒子の平均粒径は2〜10μmが好ましく、3〜6μmが特に好ましい。2μm未満では表面散乱および内部散乱と、防眩性のバランスを取ることが難しく、10μmを越えると防眩層4の表面形状が非常に粗くなり、ぎらつきが出やすくなる。なお、平均粒径の測定は、コールターカウンター法で行った。
防眩層4に含まれる有機微粒子の形状は、懸濁重合等で合成されるのが一般的であるため、ほとんどが球状である。さらにその粒度分布は分布が狭いもの(単分散)であることが好ましい。球状であると防眩層にて適切な光散乱が生じるため、白ぼけが少なくなり好ましい。また、単分散にすることで白ぼけがさらに抑えられるのでさらに好ましい。なお、ここで球状粒子とは完全な球体のみならず、楕円球体、お椀柄等の略球状も含まれる。
防眩層4は、防眩層4の表面凸部における表面ヘイズ値1%以上7%未満で、防眩層4の内部ヘイズ値が1%以上15%未満とすることが好ましい。表面ヘイズ値が1%未満であると防眩性が不十分となり、7%以上であると白ぼけが生じる恐れがある。また、内部ヘイズ値が1%未満だとぎらつきが発生し易くなり、15%以上だと白ぼけが生じる恐れがある。
防眩層4に含まれる、第1の有機微粒子2aとしては、例えばスチレンビーズ(屈折率1.600)、スチレン−アクリルビーズ(同1.550〜1,590)、ベンゾグアナミンビーズ、メラミンビーズ(同1.570)、ポリカーボネートビーズ(同1.570)、塩化ビニルビーズ(同1.600)等が挙げられる。なお、列挙した有機微粒子の屈折率は代表値であり組成等により異なる場合がある。
防眩層4に含まれる、第2の有機微粒子2bとしては、例えばアクリルビーズ(屈折率1.490)、スチレン−アクリルビーズ(同1.500〜1,545)、シリコンビーズ(同1.490)等が挙げられる。
前記硬化型組成物には、更に光重合開始剤、光増感剤、有機溶剤、レベリング剤、粘性調整剤、増粘剤等を含有する事ができる。光重合開始剤としては、例えばアセトフェノン類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類等が挙げられる。具体的には、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ジエトキシアセトフェノン、ゲンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルホスフィンオキシド、ミヒラーズケトン、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等が挙げられ、これらの光重合開始剤は2種以上を適宜併用することもできる。光増感剤としては、例えばn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ポリ−n−ブリルホスフィン等が挙げられ、これらの光増感剤は2種以上を適宜併用することもできる。
有機溶剤としては、例えばトルエン、キシレン等の芳香族系溶媒;メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート等のエステル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒;2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキエタノール、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル等のグリコールエーテル類;2−メトキシエチルアセタート、2−エトキシエチルアセタート、2−ブトキシエチルアセタート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルエステル類;クロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロメタン、塩化メチレン等の塩素系溶媒;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン等のエーテル系溶媒;N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド等の1種または2種以上を混合して用いることができる。
前記硬化型組成物を透明基材フィルム1に形成する方法としては、硬化型組成物をバーコーティング、ブレードコーティング、スピンコーティング、リバースコーティング、ダイティング、スプレーコーティング、ロールコーティング、グラビアコーティング、マイクログラビアコーティング、リップコーティング、エアーナイフコーティング、ディッピング法等の公知の塗工方法で透明基材フィルム1に塗工した後、必要に応じ溶剤を乾燥させ、更に活性エネルギー線を照射することにより、硬化型組成物を架橋硬化させることによって形成される。前記活性エネルギー線としては、キセノンランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク灯、タングステンランプ等の光源から発せられる紫外線あるいは、通常20〜2000KeVのコックロフワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の電子線加速器から取り出される電子線、α線、β線、γ線等を用いることができる。このようにして形成される防眩層の膜厚は特に限定されず、使用させる微粒子の粒径により適宜決定されるが、通常1〜10μm、好ましくは2〜5μmの厚みとする。なお防眩層の膜厚は、表面の凸部以外の場所について測定する。
本発明の防眩部材には表面に凸部が形成された防眩層4が形成される。前記凸部により表面散乱が起こり防眩性が向上する。なお本発明の防眩部材には凹部は形成されない。凸部は良好な光散乱を起こし防眩性を発揮するが、凹部が形成されると意図しない光散乱を起こし、防眩性等の光学特性が低下する恐れあるからである。
また、防眩層4の表面に、防眩層4の屈折率よりも低い屈折率の低屈折率層を設けることで白ぼけを更に改善することもできる。これら低屈折率層には、例えばポリシロキサン構造を有するものが用いられ、フッ素含有ポリシロキサン構造を有するフッ素含有アルコキシシラン系化合物がより好ましい。低屈折率層の厚さは0.05〜0.15μmが好ましい。低屈折率層は前記公知の塗工方法により形成することができる。
また、防眩部材の透明基材フィルム1の防眩層非形成面に、光学素子を接着することができる。光学素子としては、偏光板、位相差板、楕円偏光板、光学補償付き偏光板等が挙げられ、これらは積層体として用いることができる。光学素子の接着は、接着に応じてアクリル系、ゴム系、シリコーン系等の粘着剤やホットメルト系接着剤などの透明性や耐候性等に優れる適宜な接着層を用いることができる。
偏光板としては、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムにヨウ素や染料等を吸着させて延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等の偏向フィルムが挙げられる。位相差板としては、透明基材フィルムで例示したポリマーフィルムの一軸または二軸延伸フィルムや液晶ポリマーフィルム等が挙げられる。位相差板は、2層以上の延伸フィルムから形成されていてもよい。楕円偏光板、光学補償付き偏光板は、偏光板と位相差板を積層することにより形成しうる。楕円偏光板、光学補償付き偏光板は、偏光板側の面に防眩層を形成している。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら具体例のみに限定されるものではない。なお、例中[部]とあるのは[重量部]を示す。
[配合例1]
透明な硬化性化合物3として活性エネルギー線硬化型化合物(アロニックスM306、ペンタエリスリトールテトラアクリレートとペンタエリスリトールトリアクリレートの混合物、東亞合成社製)100部をトルエン溶媒113部に溶解し、光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加えた。この溶液を塗布、紫外線硬化して得られた塗膜の屈折率は1.528であった。この溶液に、有機微粒子2aとして平均粒径3.5μm、屈折率1.570の架橋ポリスチレン粒子(SX−350HMR、綜研化学社製)8部、および有機微粒子2bとして平均粒径3.5μm、屈折率1.525の架橋アクリル粒子(XX−12AE、積水化学社製)5部を加え、高速ディスパーにて4000rpmで15分撹拌した。この溶液を孔径10μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して硬化性組成物(A)を調製した。
[配合例2]
活性エネルギー線硬化型化合物(アロニックスM306、東亞合成社製)100部をトルエン溶媒113部に溶解し、光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加えた。この溶液に、有機微粒子2aとして平均粒径3.5μm、屈折率1.550の架橋ポリスチレン粒子(SX−350HL、綜研化学社製)8部、および有機微粒子2bとして平均粒径3.5μm、屈折率1.525の架橋アクリル粒子(XX−12AE、積水化学社製)5部を加え、高速ディスパーにて4000rpmで15分撹拌した。この溶液を孔径10μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して硬化性組成物(B)を調製した。
[配合例3]
活性エネルギー線硬化型化合物(アロニックスM306、東亞合成社製)100部をトルエン溶媒119部に溶解し、光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加えた。この溶液に、有機微粒子2aとして平均粒径3.5μm、屈折率1.570の架橋ポリスチレン粒子(SX−350HMR、綜研化学社製)8部、および有機微粒子2bとして平均粒径3.5μm、屈折率1.525の架橋アクリル粒子(XX−12AE、積水化学社製)11部を加え、高速ディスパーにて4000rpmで15分撹拌した。この溶液を孔径10μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して硬化性組成物(C)を調製した。
[配合例4]
活性エネルギー線硬化型化合物(アロニックスM306、東亞合成社製)100部をトルエン溶媒113部に溶解し、光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加えた。この溶液に、有機微粒子2aとして平均粒径3.5μm、屈折率1.570の架橋ポリスチレン粒子(SX−350HMR、綜研化学社製)8部、および有機微粒子2bとして平均粒径4.0μm、屈折率1.530の架橋アクリル粒子(XX−15AE、積水化学社製)5部を加え、高速ディスパーにて4000rpmで15分撹拌した。この溶液を孔径10μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して硬化性組成物(D)を調製した。
[配合例5]
活性エネルギー線硬化型化合物(アロニックスM306、東亞合成社製)100部をトルエン溶媒108部に溶解し、光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加えた。この溶液に、有機微粒子2aである平均粒径3.5μm、屈折率1.570の架橋ポリスチレン粒子(SX−350HMR、綜研化学社製)8部を加え、高速ディスパーにて4000rpmで15分撹拌した。この溶液を孔径10μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して硬化性組成物(E)を調製した。
[配合例6]
活性エネルギー線硬化型化合物(アロニックスM306、東亞合成社製)100部をトルエン溶媒111部に溶解し、光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加えた。この溶液に、有機微粒子2bである平均粒径3.5μm、屈折率1.525の架橋アクリル粒子(XX−12AE、積水化学社製)11部を加え、高速ディスパーにて4000rpmで15分撹拌した。この溶液を孔径10μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して硬化性組成物(F)を調製した。
[配合例7]
活性エネルギー線硬化型化合物(アロニックスM306、東亞合成社製)100部をトルエン溶媒125部に溶解し、光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加えた。この溶液に、有機微粒子2bである平均粒径3.5μm、屈折率1.525の架橋アクリル粒子(XX−12AE、積水化学社製)25部を加え、高速ディスパーにて4000rpmで15分撹拌した。この溶液を孔径10μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して硬化性組成物(G)を調製した。
[配合例8]
活性エネルギー線硬化型化合物(アロニックスM306、東亞合成社製)100部をトルエン溶媒113部に溶解し、光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加えた。この溶液に、平均粒径3.5μm、屈折率1.590の架橋ポリスチレン粒子(SX−350H、綜研化学社製)8部、および有機微粒子2bである平均粒径3.5μm、屈折率1.525の架橋アクリル粒子(XX−12AE、積水化学社製)5部を加え、高速ディスパーにて4000rpmで15分撹拌した。この溶液を孔径10μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して硬化性組成物(H)を調製した。
[配合例9]
活性エネルギー線硬化型化合物(アロニックスM306、東亞合成社製)100部をトルエン溶媒118部に溶解し、光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加えた。この溶液に、有機微粒子2aである平均粒径3.5μm、屈折率1.570の架橋ポリスチレン粒子(SX−350HMR、綜研化学社製)8部、および平均粒径2.3μm、屈折率1.450の不定形凝集性シリカ(SS−50B、東ソー・シリカ製)10部を加え、高速ディスパーにて4000rpmで15分撹拌した。この溶液を孔径10μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して硬化性組成物(I)を調製した。
[実施例1]
厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルム(TACフィルム、富士フィルム社製、TD−80U)に配合例1の硬化性組成物(A)を、バーコーターを用いて塗布し、100℃−1分で乾燥後させた。その後、高圧水銀ランプを用いて紫外線を400mJ/cm2照射して硬化させ、凸部以外の場所の厚さが4μmの防眩層を形成した。得られた防眩部材の防眩性、白ぼけ、ぎらつきを評価した。その評価結果を表1に示した。
[実施例2〜4]
以下、実施例1の硬化性組成物(A)を硬化性組成物(B)〜(D)へ変えたほかは、実施例1と同様に行い防眩部材を得た。得られた防眩部材の評価結果を表1に示した。
[比較例1〜5]
以下、実施例1の硬化性組成物(A)を硬化性組成物(E)〜(I)へ変えたほかは、実施例1と同様に行い防眩部材を得た。得られた防眩部材の評価結果を表1に示した。
なお実施例1〜4および比較例1〜5で得られた防眩部材について、電子顕微鏡(S−4300 日立製作所社製)を用いて表面観察したところ、その表面に凸部を確認することができた。
(目視による防眩性主観評価方法)
作製した防眩部材にルーバーむき出しの蛍光灯を映し、その蛍光灯反射像のボケ度合いを目視にて判定評価した。ボケ度合いの基準としては次の通りである。
◎ :蛍光灯の輪郭が全く判らない。
○ :蛍光灯の輪郭がわずかに判る。
△ :蛍光灯はぼやけるが、輪郭はほぼ認識できる。
× :蛍光灯がぼやけなく、輪郭も明確に認識できる。
評価◎○△でディスプレイの防眩用途に使用可能である。
(目視による白ぼけの主観評価方法)
作製した防眩部材をリビングルームなど実環境に近い値と考えられる、200lx(色彩照度計CL−200:コニカミノルタにて測定)の環境下で、黒画像を表示した。ディスプレイ表面上に置いた時のフィルムの白ぼけ具合を目視にて判定評価した。白ぼけ度合いの基準としては次の通りである。
○ :フィルムに透明性はあるが、ディスプレイの黒がほんのり白く見える。
△ :ほんのり白い膜がはったように見える。
× :フィルム自体に白さを感じる。
(目視によるぎらつきの主観評価方法)
作製した評価サンプルを評価台(バックライト、120ppiのブラックマトリックス、ガラス板を重ねたもの)に置いた時のフィルムのぎらつき度合いを目視にて判定評価した。ぎらつき度合いの基準としては次の通りである。
○ :ほとんど気にならないが、じっと見つめていると僅かにわかる。
△ :細かいぎらつきが気になる。
× :大きなぎらつきが気になる。
(ヘイズの測定方法)
(1)全ヘイズ:JIS−K7105に準じ、ヘイズメーター(NDA2000:日本電 色社製)を用いて防眩部材のヘイズを測定し、これを全ヘイズとした。
(2)内部ヘイズ:有機微粒子を含有した溶液を塗布、紫外線で硬化して得られた塗膜の 上に、有機微粒子を含有しない溶液(樹脂は同じもの)を塗布、紫外線にて硬化し て表面凸凹の無い塗膜を作成しヘイズを測定し、これを内部ヘイズとした。
(3)表面ヘイズ:全ヘイズから内部ヘイズを引いた値を表面ヘイズとした。
(総合評価)
防眩部材として使用できるものを○、使用できないものを×として判定した。
表1の結果から以下のことが明らかである。
比較例1は、本発明で特定される第1の有機微粒子2a(屈折率が1.55以上1.625以下で、かつ透明な硬化性化合物3との屈折率差が0.045未満)は含まれているが、第2の有機微粒子2b(屈折率が1.475以上1.55未満で、かつ透明な硬化性化合物3との屈折率差が0.030未満)を含んでおらず、防眩性が不良である。
比較例2は、本発明で特定される前記第2の有機微粒子2bは含まれているが、前記第1の有機微粒子2aは含まれておらず、ぎらつきが発生している。
比較例3は、本発明で特定される前記第2の有機微粒子2bは含まれているが、前記第1の有機微粒子2aは含まれておらず、白ぼけがあり、ぎらつきが発生している。
比較例4は、本発明で特定される前記第1の有機微粒子2aと透明な硬化性化合物3との屈折率差が0.045を超えるため、白ぼけがある。
比較例5は、本発明で特定される第2の有機微粒子2bの代わりに、不定形の凝集性シリカであり、かつ透明な硬化性化合物3との屈折率差が0.030を超えるため、白ぼけがある。
従って比較例1〜5の防眩部材は、ディスプレイの防眩用途として使用することは難しいと考えられる。
一方、実施例1〜4の防眩部材は、防眩性が良好で同時に白ぼけが少なく、ぎらつきの発生を抑えることができるため、各種ディスプレイの防眩部材として好適に使用できる。
防眩部材の断面図
符号の説明
1 ・・・透明基材フィルム
2a・・・第一の有機微粒子2a
2b・・・第二の有機微粒子2b
3 ・・・透明な硬化性化合物の硬化物
4 ・・・防眩層

Claims (5)

  1. 透明基材フィルム1の少なくとも一方の面に、第1の有機微粒子2a、第2の有機微粒子2bおよび透明な硬化性化合物3を含む硬化型組成物をから形成される、表面に凸部を有する防眩層4が設けてなる防眩部材であって、
    前記第1の有機微粒子2aの屈折率が1.55以上1.625以下で、透明な硬化性化合物3の硬化物の屈折率との差の絶対値が0.045未満であり、かつ、
    前記第2の有機微粒子2bの屈折率が1.475以上1.55未満で、透明な硬化性化合物3の硬化物の屈折率との差の絶対値が0.03未満である防眩部材。
  2. 第1の有機微粒子2aおよび第2の有機微粒子2bの平均粒径が2〜10μmである、請求項1記載の防眩部材。
  3. 透明な硬化性化合物3の100重量部に対して、第一の有機微粒子2aを2〜10重量部用い、第2の有機微粒子2bを2〜20重量部用いることを特徴とする請求項1または2記載の防眩部材。
  4. 透明な硬化性化合物3が、活性エネルギー線硬化型化合物である請求項1〜3いずれか記載の防眩部材。
  5. 透明基材フィルム1の少なくとも一方の面に、第1の有機微粒子2a、第2の有機微粒子2bおよび透明な硬化性化合物3を含む硬化型組成物をから形成される、表面に凸部を有する防眩層4が設けてなる防眩部材であって、
    防眩層4の表面ヘイズ値が1%以上7%未満で、かつ防眩層4の内部ヘイズ値が1%以上15%未満である防眩部材。
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