JP2009221988A - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関のシリンダブロックに適正に組み付けることができる内燃機関のシリンダヘッドを提供する。
【解決手段】複数の燃焼室に各々連通する複数の吸気ポート17と、一端部が複数の燃焼室に各々連通すると共に他端部が排気集合部を介して集合する排気ポート18と、冷却媒体が通過することで少なくとも排気集合部を冷却可能な冷却通路45とが内部に形成され、少なくとも排気ポート18側に設けられる嵌合部54に連結部材49が嵌合することでシリンダブロックに連結される内燃機関のシリンダヘッドにおいて、嵌合部54を補強する補強手段57を備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに関し、特に、シリンダブロックの上部に連結されることで燃焼室を構成すると共に、この燃焼室に対して吸気ポート及び排気ポートが設けられる内燃機関のシリンダヘッドに関するものである。
一般的に内燃機関において、シリンダヘッドは、シリンダブロックの上部に組み付けられ、複数の締結ボルトにより締結されており、直線状をなして複数の燃焼室が配列されている。そして、この各燃焼室に対して吸気ポート及び排気ポートが対向してそれぞれ形成され、この各吸気ポートに吸気通路が連通される一方、各排気ポートに排気通路が連通されており、吸気弁及び排気弁により開閉自在となっている。また、各吸気ポートまたは各燃焼室に燃料を噴射するインジェクタが装着されると共に、燃焼室の混合気に着火する点火プラグが装着されている。そして、各吸気ポートに吸気マニホールドを介して吸気管が連結される一方、各排気ポートに排気マニホールドを介して排気管が連結されている。
したがって、吸気弁の開放時に、空気が吸気ポートを通って燃焼室に吸入されると共に、インジェクタから燃料が吸気ポートまたは燃焼室に噴射され、この燃焼室にて、空気と燃料との混合気がピストンの上昇により圧縮され、この高圧の混合気が点火プラグに導かれて着火して爆発することで駆動力を得ることができ、排気弁の開放時に、燃焼後の排気ガスが排気ポートを通して排出される。
ところで、このような内燃機関において、シリンダヘッドに対して別体の排気マニホールドを固定せずに、このシリンダヘッド内に複数の排気ポートを集合させる排気集合部を設けたものがある。この排気集合部を有する内燃機関では、別体の排気マニホールドを不要として小型化を図ることができ、また、暖機時には、排気ガスの放熱量を抑制して触媒を早期に活性化することができる一方、暖機後には、排気ガスを効率的に冷却して触媒の温度上昇による熱劣化を防止することができ、触媒の燃料冷却を不要として燃費を向上することができる。
このような従来の内燃機関のシリンダヘッドとして、例えば、特許文献1に記載されている排気マニホールド一体型エンジンの冷却構造は、冷却通路としてのウォータジャケットの内部を流れる冷却水がシリンダ列方向一端の排気側から他端側に向けて燃焼室回りを流れるようにした主冷却水通路と、排気集合部としての排気マニホールド回りを流れるようにした副冷却水通路とを備えることで冷却能力の向上を図っている。
特開2005−188352号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている排気マニホールド一体型エンジンの冷却構造では、例えば、締結ボルトによるシリンダブロックとシリンダヘッドとの組み付けに不具合が発生するおそれがあった。すなわち、複数の排気ポートを集合させる排気集合部をシリンダヘッドの内部に一体で形成する場合、排気集合部を冷却するためシリンダヘッドの内部にてこの排気集合部の周囲にもウォータジャケットが形成される。これにより、例えば、排気ポート側にて、締結ボルトが嵌合するシリンダヘッドのボルトボス部の周囲もウォータジャケットによって囲われることになることから、このボルトボス部付近にまでウォータジャケットの中空部が近接することとなり、ボルトボス部の剛性が低下するおそれがあった。そして、ボルトボス部の剛性が低下することで、シリンダブロックにシリンダヘッドを組み付けるための締結ボルトがボルトボス部と共に倒れてしまうおそれがあり、この結果、例えば、締結ボルトの軸力低下によるシリンダブロックとシリンダヘッドとのシール性の悪化やボルトボス部基端部の応力過多による亀裂の発生等の重大な不具合にいたるおそれがあった。
そこで本発明は、内燃機関のシリンダブロックに適正に組み付けることができる内燃機関のシリンダヘッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による内燃機関のシリンダヘッドは、複数の燃焼室に各々連通する複数の吸気ポートと、一端部が前記複数の燃焼室に各々連通すると共に他端部が排気集合部を介して集合する排気ポートと、冷却媒体が通過することで少なくとも前記排気集合部を冷却可能な冷却通路とが内部に形成され、少なくとも前記排気ポート側に設けられる嵌合部に連結部材が嵌合することでシリンダブロックに連結される内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記嵌合部を補強する補強手段を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明による内燃機関のシリンダヘッドでは、前記補強手段は、前記複数の燃焼室が並ぶ方向に沿って前記嵌合部から前記冷却通路内に突出すると共に、前記連結部材の嵌合方向に沿って延設されることを特徴とする。
請求項3に係る発明による内燃機関のシリンダヘッドでは、前記冷却通路は、前記燃焼室側を冷却可能な燃焼室側冷却部と、前記排気集合部側を冷却可能な排気集合部側冷却部と、前記燃焼室側冷却部と前記排気集合部側冷却部とを連通する連通部とを有し、前記補強手段は、前記連通部に前記燃焼室側冷却部と前記排気集合部側冷却部との連通面積を縮小するように設けられることを特徴とする。
請求項4に係る発明による内燃機関のシリンダヘッドでは、前記嵌合部及び前記補強手段は、前記複数の燃焼室が並ぶ方向に沿って複数設けられ、前記複数の補強手段は、隣接する前記補強手段同士の先端部が隙間を有して設けられることを特徴とする。
請求項5に係る発明による内燃機関のシリンダヘッドでは、前記連通部内の前記補強部材より燃焼室冷却部側で、かつ、前記複数の燃焼室が並ぶ方向に対して前記補強手段同士の先端部の隙間に応じた位置に前記冷却通路の通路面積を縮小する絞り部を備えることを特徴とする。
本発明に係る内燃機関のシリンダヘッドによれば、少なくとも排気ポート側に設けられる嵌合部に連結部材が嵌合することでシリンダブロックに連結される内燃機関のシリンダヘッドにおいて、補強手段により嵌合部を補強することから嵌合部の剛性を高めることができるので、内燃機関のシリンダブロックに適正に組み付けることができる。
以下に、本発明に係る内燃機関のシリンダヘッドの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドが適用されたエンジンの概略構成図、図2は、本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドが適用されたエンジンの縦断面図、図3は、本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドの横断面図(図4のA−A断面)、図4は、本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドの縦断面図(図3のB−B断面)、図5は、本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドのウォータジャケット(中空部)を表す概略構成図、図6は、本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドが適用されたエンジンにおける冷却水の流れを表す概略図である。
本実施例に係る内燃機関のシリンダヘッド12は、図1、図2、図6に示すように、内燃機関としてのエンジン100に適用した場合で説明する。このエンジン100は、乗用車、トラックなどの車両に搭載されるエンジンであり、シリンダボア13内に往復運動可能に設けられるピストン14が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行う、いわゆる4サイクルエンジンであるが、シリンダヘッド12は、この形式の内燃機関に限らず、種々の内燃機関に適用することができる。
本実施例に係るシリンダヘッド12が適用される内燃機関としてのエンジン100は、図2、図6に示すように、シリンダブロック11の上部にシリンダヘッド12が締結されることでエンジン本体101が構成され、内部に後述するウォータジャケットが形成されている。そして、シリンダブロック11のウォータインレット102及びウォータアウトレット103とラジエータ104との間には、冷却水供給通路105及び冷却水排出通路106が設けられており、ウォータインレット102にサーモスタット弁107及び電動式ウォータポンプ108が装着されている。また、シリンダブロック11、シリンダヘッド12には、冷却水通路109を介してスロットルボディ110、ヒータコア111、ATFウォーマ112、ターボ過給機113などが連結され、これらは冷却水通路114を介してウォータアウトレット103に連結されている。
したがって、電動式ウォータポンプ108が駆動すると、冷却水(冷却媒体)がエンジン本体101のシリンダブロック11からシリンダヘッド12に流れてこれらを冷却した後、スロットルボディ110やターボ過給機113に流れてこれらを冷却する一方、ATFウォーマ112に流れてATFを暖機すると共に、ヒータコア111に流れて暖房に使用され、ウォータアウトレット103に戻される。この間、シリンダブロック11やシリンダヘッド12など熱を受熱し冷却することで加熱された冷却水は、ラジエータ104に循環され、このラジエータ104を通過する際に、外気にこの受熱した熱を放熱することで冷却される。
上述したエンジン本体101は、直列4気筒エンジンであり、図1、図2に示すように、シリンダブロック11の上部にシリンダヘッド12が組み付けられ、後述する締結ボルト49(図3参照)により締結されている。シリンダブロック11には複数(本実施例では、4つ)のシリンダボア13が直線状に並んで形成され、各シリンダボア13にピストン14がその軸方向に沿って移動自在に嵌合している。そして、シリンダブロック11の下部に図示しないクランクシャフトが回転自在に支持されており、各ピストン14はコネクティングロッド15を介してこのクランクシャフトに連結されている。
シリンダヘッド12には、各シリンダボア13に対応してその上方に位置して燃焼室16がそれぞれ形成されている。この燃焼室16は、シリンダボア13の内壁面と、シリンダヘッド12の下面と、ピストン14の頂面により囲繞されており、天井部(シリンダヘッド12の下面)の中央部が高くなるように傾斜したペントルーフ形状をなしている。そして、この各燃焼室16の上方、つまり、シリンダヘッド12の下面にそれぞれ吸気ポート17と、排気ポート18が対向して開口している。
4つの吸気ポート17は、一端部が2つに分岐して各燃焼室16に連通し、他端部が外部に開口している。一方、排気ポート18は、4つの燃焼室16に対応する4つの排気ポート部18aを有し、この各排気ポート部18aの一端部が2つに分岐して各燃焼室16に連通し、排気ポート部18aの他端部が1つに集合する排気集合部としての排気集合ポート部18bを介して外部に開口している。すなわち、排気ポート18は、各排気ポート部18aの一端部が複数の燃焼室16に各々連通すると共に各排気ポート部18aの他端部が排気集合ポート部18bを介して集合する。
そして、この各吸気ポート17及び排気ポート18に対して吸気弁19及び排気弁20がそれぞれ位置している。この吸気弁19及び排気弁20は、シリンダヘッド12に固定された各ステムガイド21,22により軸方向に沿って移動自在に支持されると共に、各バルブスプリング23,24により吸気ポート17及び排気ポート18を閉止する方向に付勢支持されている。また、シリンダヘッド12には、その上部に吸気カムシャフト25及び排気カムシャフト26が回転自在に支持されており、この吸気カムシャフト25及び排気カムシャフト26に固定された吸気カム27及び排気カム28がリフター29,30を介して吸気弁19及び排気弁20の上端部に接触している。そして、シリンダヘッド12の上部には、吸気カムシャフト25及び排気カムシャフト26を被覆するようにシリンダヘッドカバー31が固定されている。
したがって、内燃機関に同期して吸気カムシャフト25及び排気カムシャフト26が回転すると、吸気カム27及び排気カム28がリフター29,30を介して吸気弁19及び排気弁20を所定のタイミングで上下移動することで、吸気ポート17及び排気ポート18を開閉し、吸気ポート17と燃焼室16、燃焼室16と排気ポート18とをそれぞれ連通することができる。
また、シリンダヘッド12の側部には、この各吸気ポート17に対応して、この吸気ポート17に燃料を噴射するインジェクタ32がそれぞれ装着されている。また、シリンダヘッド12の中央部には、各燃焼室16の天井部の中央に位置して点火プラグ33がそれぞれ装着されている。そして、車両には、図示しない電子制御ユニット(ECU)が搭載されており、このECUは、インジェクタ32の燃料噴射タイミングや点火プラグ33による点火時期などを制御可能となっており、検出した吸入空気量、スロットル開度(アクセル開度)、エンジン回転数などのエンジン運転状態に基づいて燃料噴射量、噴射時期、点火時期などを決定している。
シリンダヘッド12の一側面には、各吸気ポート17に連通する吸気マニホールド34が固定され、この吸気マニホールド34にサージタンク35が連結されている。吸気管36は、上流側の空気取入口にエアクリーナ37が取付けられており、下流側端部がサージタンク35に連結されており、エアクリーナ37とサージタンク35との間に位置してスロットル弁を有する電子スロットル装置38が設けられている。
一方、シリンダヘッド12の他側面には、排気ポート18の排気集合ポート部18bに連通する排気管39が連結されており、この排気管39に排気浄化触媒(三元触媒)40が装着されている。
ここで、本実施例のエンジンにおける冷却系について詳細に説明する。本実施例のエンジンでは、上述したように、シリンダヘッド12に、4つの燃焼室16に連通する4つの排気ポート部18aと、この各排気ポート部18aを1つに集合する排気集合ポート部18bとからなる排気ポート18が一体に形成されており、別体の排気マニホールドが不要な構造となっている。
そして、シリンダブロック11には、排気側ウォータジャケット41が形成されると共に、吸気側ウォータジャケット42が形成されている。この排気側ウォータジャケット41は、直線状に配列された各シリンダボア13の排気ポート18側に形成され、各シリンダボア13の配列方向の一方の下部に冷却水供給部43が設けられている。一方、吸気側ウォータジャケット42は、直線状に配列された各シリンダボア13の吸気ポート17側に形成され、各シリンダボア13の配列方向の他方の下部に冷却水排出部44が設けられている。
また、シリンダヘッド12は、内部に冷却媒体としての冷却水が通過可能な冷却通路としてのヘッドウォータジャケット45が設けられる。ヘッドウォータジャケット45は、シリンダヘッド12の内部に中空部(空間部)として形成され、燃焼室16の上方、吸気ポート17の周囲、排気ポート部18a及び排気集合ポート部18bを含む排気ポート18の周囲などにこれらを覆うように設けられる。ヘッドウォータジャケット45は、当該中空部を冷却水が通過することで、燃焼室16、吸気ポート17、排気ポート部18a及び排気集合ポート部18bを含む排気ポート18などを冷却可能なものである。
さらに具体的には、ヘッドウォータジャケット45は、図3乃至図5に示すように、燃焼室側冷却部としての燃焼室側ウォータジャケット46と、排気集合部側冷却部としての排気集合ポート側ウォータジャケット47と、連通部としてのウォータジャケット連通部48とを有する。燃焼室側ウォータジャケット46は、シリンダヘッド12にて燃焼室16側を冷却可能なものである一方、排気集合ポート側ウォータジャケット47は、シリンダヘッド12にて排気ポート18の排気集合ポート部18b側を冷却可能なものである。
燃焼室側ウォータジャケット46は、直線状に配列された各燃焼室16に沿って配置され、燃焼室16の上方、吸気ポート17の周囲及び排気ポート18の排気ポート部18aの周囲を囲うように中空の空間部として形成される。燃焼室側ウォータジャケット46は、複数の燃焼室16が並ぶ方向、すなわち、シリンダ列方向に沿って連通している。
排気集合ポート側ウォータジャケット47は、排気集合ポート部18b側に直線状に配列された各燃焼室16に沿って配置され、排気ポート18の排気集合ポート部18bの周囲を囲うように中空の空間部として形成される。排気集合ポート側ウォータジャケット47は、シリンダ列方向に沿って連通している。
ウォータジャケット連通部48は、シリンダ列方向に直交する方向に対して燃焼室側ウォータジャケット46と排気集合ポート側ウォータジャケット47との間に設けられる。ウォータジャケット連通部48は、燃焼室側ウォータジャケット46と排気集合ポート側ウォータジャケット47とを連通する冷却水通路である。つまり、燃焼室側ウォータジャケット46と排気集合ポート側ウォータジャケット47とは、このウォータジャケット連通部48を介して1つの中空部(空間部)として形成される。
ここで、上述したように、シリンダブロック11とシリンダヘッド12とは、締結ボルト49により締結されている。シリンダヘッド12は、複数のボルトボス部50が形成されている。各ボルトボス部50は、内側にボルト嵌合穴50aが形成されている。各締結ボルト49と各ボルトボス部50とは、締結ボルト49がボルトボス部50のボルト嵌合穴50aに嵌合することでシリンダブロック11とシリンダヘッド12とを締結して連結する。
さらに具体的には、複数のボルトボス部50は、吸気ポート17側に設けられる複数の吸気側ボス部51と、排気ポート18側に設けられる複数の排気側ボス部52とによって構成される。複数の吸気側ボス部51と複数の排気側ボス部52とは、シリンダ列方向に対して互いに対応する位置(ほぼ同じ位置)に設けられる。また、排気側ボス部52は、シリンダヘッド12にてシリンダ列方向に対する両端部に設けられる排気側端部ボス部53と、中央部に設けられる排気側中央部ボス部54とによって構成される。
吸気側ボス部51は、シリンダ列方向に直交する方向に対して吸気ポート17の燃焼室16側開口より外側に設けられる。吸気側ボス部51は、シリンダ列方向に沿って均等間隔で複数、本実施例では5つ設けられる。
排気側ボス部52は、シリンダ列方向に直交する方向に対して排気ポート18の燃焼室16側開口より外側に設けられる。排気側ボス部52は、シリンダ列方向に沿って均等間隔で複数、本実施例では5つ設けられる。排気側ボス部52は、シリンダ列方向に対して両端部にそれぞれ1つずつ排気側端部ボス部53が設けられ、中央部に3つの排気側中央部ボス部54が設けられる。この3つの排気側中央部ボス部54は、上述のヘッドウォータジャケット45のウォータジャケット連通部48に設けられている。
したがって、シリンダブロック11とシリンダヘッド12とは、複数の締結ボルト49と複数のボルトボス部50をなす吸気側ボス部51及び排気側ボス部52(排気側端部ボス部53、排気側中央部ボス部54)とが嵌合することで連結される。
そして、ヘッドウォータジャケット45は、燃焼室側ウォータジャケット46のシリンダ列方向の一端側に冷却水導入口55が設けられ、他端側に冷却水排出口56が設けられる。冷却水導入口55は、冷却水をシリンダブロック11側から燃焼室側ウォータジャケット46内に導入するものである一方、冷却水排出口56は、冷却水を燃焼室側ウォータジャケット46内から冷却水通路109(図6参照)側に排出するものである。
上記のように構成されるエンジン100のシリンダヘッド12は、図5に示すように、冷却水がシリンダブロック11側から冷却水導入口55を介して燃焼室側ウォータジャケット46内に導入される。燃焼室側ウォータジャケット46内に導入された冷却水は、燃焼室側ウォータジャケット46内をシリンダ列方向に沿って流動し冷却水排出口56を介して冷却水通路109(図6参照)側に排出される。このとき、燃焼室側ウォータジャケット46を通過する冷却水は、燃焼室16、吸気ポート17、排気ポート18の排気ポート部18a、点火プラグ33が配置されるプラグ取付口33aの周囲を通ることでシリンダヘッド12の燃焼室16側、すなわち、燃焼室16、吸気ポート17及び排気ポート18の排気ポート部18a周りの熱を受熱し冷却することができる。
また、燃焼室側ウォータジャケット46を通過する冷却水の一部は、排気ポート18の排気ポート部18a側からウォータジャケット連通部48を介して排気集合ポート側ウォータジャケット47内に流入する。排気集合ポート側ウォータジャケット47に流入した冷却水は、排気集合ポート側ウォータジャケット47内を冷却水導入口55側から冷却水排出口56側にシリンダ列方向に沿って流動し、冷却水排出口56の上流側で燃焼室側ウォータジャケット46内を通過してきた冷却水と合流する。このとき、排気集合ポート側ウォータジャケット47を通過する冷却水は、排気集合ポート部18bの周囲を通ることでシリンダヘッド12の排気集合ポート部18b側、すなわち、排気ポート18の排気集合ポート部18b周りの熱を受熱し冷却することができる。
ところで、上記のように構成されるエンジン100のシリンダヘッド12では、例えば、締結ボルト49によるシリンダブロック11とシリンダヘッド12との組み付けに不具合が発生するおそれがあった。すなわち、複数の排気ポート部18aを集合させ排気集合ポート部18bをシリンダヘッド12の内部に一体で形成する場合、排気集合ポート部18bを冷却するためシリンダヘッド12の内部にてこの排気集合ポート部18bの周囲に排気集合ポート側ウォータジャケット47が形成される。これにより、例えば図3、図4に示すように、排気ポート18側にて、締結ボルト49が嵌合するシリンダヘッド12の排気側中央部ボス部54の周囲も排気集合ポート側ウォータジャケット47によって囲われることになることから、この排気側中央部ボス部54付近にまで排気集合ポート側ウォータジャケット47の中空部が近接することとなり、排気側中央部ボス部54の剛性が低下するおそれがあった。そして、排気側中央部ボス部54の剛性が低下することで、シリンダブロック11にシリンダヘッド12を組み付けるための締結ボルト49が排気側中央部ボス部54と共に倒れてしまうおそれがあり、この結果、例えば、締結ボルト49の軸力低下によるシリンダブロック11とシリンダヘッド12とのシール性の悪化や排気側中央部ボス部54基端部の応力過多による亀裂の発生等の重大な不具合にいたるおそれがあった。
そこで、本実施例のエンジン100のシリンダヘッド12は、少なくとも排気ポート18側に設けられる嵌合部としての排気側中央部ボス部54に連結部材としての締結ボルト49が嵌合することでシリンダブロック11に連結されるエンジン100のシリンダヘッド12において、補強手段としての補強リブ57により排気側中央部ボス部54を補強することで排気側中央部ボス部54の剛性を高め、シリンダヘッド12をシリンダブロック11に適正に組み付けることができるようにしている。
すなわち、シリンダヘッド12は、排気側中央部ボス部54を補強する補強リブ57を備える。ここで、この排気側中央部ボス部54は、上述したように、複数のボルトボス部50のうち排気ポート18側に設けられる複数の排気側ボス部52であって、ヘッドウォータジャケット45のウォータジャケット連通部48に設けられているものである。
補強リブ57は、複数、ここでは3つの排気側中央部ボス部54にそれぞれ2つずつ、合計6つ設けられている。すなわち、排気側中央部ボス部54と補強リブ57は、シリンダ列方向に沿って複数設けられる。各補強リブ57は、シリンダ列方向に沿って排気側中央部ボス部54の外周面からヘッドウォータジャケット45内に突出して形成されると共に、締結ボルト49の嵌合方向(図4に示す矢印C方向)に沿って延設される。各補強リブ57は、基端部が排気側中央部ボス部54の外周面に設けられる一方、先端部がシリンダ列方向に沿って排気集合ポート側ウォータジャケット47側に若干傾斜して突出するように形成される。複数の補強リブ57は、隣接する補強リブ57同士の先端部がシリンダ列方向に対して隙間を有して設けられる。
したがって、本実施例のエンジン100のシリンダヘッド12は、補強リブ57により排気側中央部ボス部54を補強することで排気側中央部ボス部54の剛性を高めることができる。このため、排気集合ポート部18bをシリンダヘッド12の内部に一体で形成した上でシリンダヘッド12の内部に排気集合ポート側ウォータジャケット47を形成することで、この排気側中央部ボス部54付近にまで排気集合ポート側ウォータジャケット47の中空部が近接することになっても、補強リブ57により排気側中央部ボス部54の剛性が高められていることから、締結ボルト49が排気側中央部ボス部54と共に外側に倒れてしまうことを防止することができる。この結果、例えば、締結ボルト49の軸力低下によるシリンダブロック11とシリンダヘッド12とのシール性の悪化や排気側中央部ボス部54基端部の応力過多による亀裂の発生等の重大な不具合を防止することができる。
ここで、上述したように、燃焼室側ウォータジャケット46を通過する冷却水は、燃焼室16、吸気ポート17、排気ポート18の排気ポート部18a、点火プラグ33が配置されるプラグ取付口33aの周囲を通る一方、排気集合ポート側ウォータジャケット47を通過する冷却水は、排気集合ポート部18bの周囲を通る。すなわち、ヘッドウォータジャケット45は、燃焼室側ウォータジャケット46の方が冷却水の通路として比較的に複雑な形状を有している一方、排気集合ポート側ウォータジャケット47の方が冷却水の通路として比較的に単純な形状を有している。
このため、ヘッドウォータジャケット45内を流れる冷却水は、相対的に複雑な形状で圧力損失が大きい(流路抵抗が大きい)燃焼室側ウォータジャケット46側から相対的に単純な形状で圧力損失が小さい(流路抵抗が小さい)排気集合ポート側ウォータジャケット47側に向かって多く流れ易くなる傾向にある。この結果、ヘッドウォータジャケット45全体での冷却水の分布は、例えば、ノッキング防止等のためにより冷却を促進したい燃焼室側ウォータジャケット46側での冷却水流量が相対的に少なくなってしまうおそれがある。すなわち、複数の排気ポート部18aを集合させ排気集合ポート部18bを内部に一体で形成するシリンダヘッド12では、ヘッドウォータジャケット45全体での冷却水の分布が不均一な分布になるおそれがあった。
そこで、本実施例のエンジン100のシリンダヘッド12は、上述したように、複数の補強リブ57をシリンダ列方向に沿って排気側中央部ボス部54からヘッドウォータジャケット45内に突出するように設けることで、ヘッドウォータジャケット45全体での冷却水の分布が不均一になることを抑制し、これにより、冷却効率の向上を図っている。
各補強リブ57は、上述したように、シリンダ列方向に沿って排気側中央部ボス部54からヘッドウォータジャケット45内に突出するように設けられる。さらに言えば、各補強リブ57は、ヘッドウォータジャケット45のウォータジャケット連通部48に燃焼室側ウォータジャケット46と排気集合ポート側ウォータジャケット47との連通面積を縮小するように設けられると共に、隣接する補強リブ57同士の先端部がシリンダ列方向に対して隙間を有して設けられる。
また、このシリンダヘッド12は、4つの燃焼室16に対応して4つの絞り部58を備えている。各絞り部58は、ヘッドウォータジャケット45のウォータジャケット連通部48に設けられ、冷却水の通路としてのウォータジャケット連通部48の通路面積を縮小するものであり、締結ボルト49の嵌合方向(図4に示す矢印C方向)に沿って円柱状に形成される。各絞り部58は、シリンダ列方向に対してプラグ取付口33aと対応する位置(ほぼ同じ位置)に設けられる。さらに具体的には、各絞り部58は、ウォータジャケット連通部48内の補強リブ57より燃焼室側ウォータジャケット46側で、かつ、シリンダ列方向に対して隣接する補強リブ57同士の先端部の隙間に応じた位置に設けられる。
上記のように構成されるエンジン100のシリンダヘッド12は、補強リブ57をシリンダ列方向に沿って排気側中央部ボス部54からヘッドウォータジャケット45のウォータジャケット連通部48内に突出するように設けることで、この補強リブ57が相対的に複雑な形状で圧力損失が大きい(流路抵抗が大きい)燃焼室側ウォータジャケット46側から相対的に単純な形状で圧力損失が小さい(流路抵抗が小さい)排気集合ポート側ウォータジャケット47側への冷却水の流れに対する抵抗として作用し、冷却水が排気集合ポート側ウォータジャケット47側に流れにくくなる。
この結果、ヘッドウォータジャケット45内を流れる冷却水が燃焼室側ウォータジャケット46側から排気集合ポート側ウォータジャケット47側に過度に流入することを防止することができ、ヘッドウォータジャケット45全体での冷却水の分布において、燃焼室側ウォータジャケット46側での冷却水流量が相対的に少なくなってしまうことを抑制することができる。すなわち、複数の排気ポート部18aを集合させ排気集合ポート部18bを内部に一体で形成するシリンダヘッド12にて、ヘッドウォータジャケット45全体での冷却水の分布が不均一な分布になることを抑制することができる。これにより、シリンダヘッド12全体での冷却効率を一定に維持することができ、例えば、燃焼室側ウォータジャケット46側での冷却水流量が少ないためにノッキングが発生しやすくなることを抑制することができ、また、例えば、エンジン冷却系の容量を大きくすることなく、効果的に冷却効率を向上することができる。
さらに言えば、排気側中央部ボス部54の剛性を高めるための補強リブ57をヘッドウォータジャケット45内の適正な位置に配置し冷却水を整流するための整流手段として兼用することで、シリンダヘッド12をシリンダブロック11に適正に組み付けることができる上に、ヘッドウォータジャケット45内の冷却水の分布が不均一になることを抑制することができ、シリンダヘッド12の冷却効率を向上することができる。
また、冷却効率を向上することができることから、シリンダヘッド12の熱変形を抑制することができ、ボルトボス部50に作用する応力を低減することができるので、シリンダブロック11とシリンダヘッド12とをより適正に組み付けることができる。特に、本実施例のシリンダヘッド12のように、複数の排気ポート部18aを集合させる排気集合ポート部18bが内部に一体で形成されることでシリンダヘッド12が高温になり易い場合には、この効果をより顕著に奏することができる。
また、各補強リブ57は、隣接する補強リブ57同士の先端部がシリンダ列方向に対して隙間を有して設けられることから、燃焼室側ウォータジャケット46側から排気集合ポート側ウォータジャケット47側への冷却水の流れが完全に遮られてしまうことを防止することができる。また、言い換えれば、燃焼室側ウォータジャケット46と排気集合ポート側ウォータジャケット47とは、このウォータジャケット連通部48を介して1つの中空部(空間部)として形成されることから、例えば、金属鋳造にてシリンダヘッド12を製作する際にいわゆる中子の数が増加してしまうことを防止することができる。
また、ウォータジャケット連通部48にて、絞り部58により補強リブ57より燃焼室側ウォータジャケット46側で通路面積を縮小することから、例えば、隣接する補強リブ57同士の先端部がシリンダ列方向に対して隙間を有していても、燃焼室側ウォータジャケット46側から排気集合ポート側ウォータジャケット47側への冷却水の流れを補強リブ57の上流側で整流することができる。
以上で説明した本発明の実施例に係るエンジン100のシリンダヘッド12によれば、複数の燃焼室16に各々連通する複数の吸気ポート17と、一端部が複数の燃焼室16に各々連通すると共に他端部が排気集合ポート部18bを介して集合する排気ポート18と、冷却水が通過することで少なくとも排気集合ポート部18bを冷却可能なヘッドウォータジャケット45とが内部に形成され、少なくとも排気ポート18側に設けられる排気側中央部ボス部54に締結ボルト49が嵌合することでシリンダブロック11に連結されるエンジン100のシリンダヘッド12において、排気側中央部ボス部54を補強する補強リブ57を備える。
したがって、排気側中央部ボス部54に締結ボルト49が嵌合することでシリンダブロック11に連結されるシリンダヘッド12において、補強リブ57により排気側中央部ボス部54を補強することから排気側中央部ボス部54部の剛性を高めることができるので、エンジン100のシリンダヘッド12をシリンダブロック11に適正に組み付けることができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るエンジン100のシリンダヘッド12によれば、補強リブ57は、複数の燃焼室16が並ぶ方向(シリンダ列方向)に沿って排気側中央部ボス部54部からヘッドウォータジャケット45内に突出すると共に、締結ボルト49の嵌合方向に沿って延設される。したがって、補強リブ57をシリンダ列方向に沿って排気側中央部ボス部54からヘッドウォータジャケット45内に突出するように設けることで、ヘッドウォータジャケット45全体での冷却水の分布が不均一になることを抑制し、冷却効率を向上することができる。さらに言えば、排気側中央部ボス部54の剛性を高めるための補強リブ57をヘッドウォータジャケット45内の適正な位置に配置し冷却水を整流するための整流手段として兼用することで、シリンダヘッド12をシリンダブロック11に適正に組み付けることができる上に、ヘッドウォータジャケット45内の冷却水の分布が不均一になることを抑制することができ、冷却効率を向上することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るエンジン100のシリンダヘッド12によれば、ヘッドウォータジャケット45は、燃焼室16側を冷却可能な燃焼室側ウォータジャケット46と、排気集合ポート部18b側を冷却可能な排気集合ポート側ウォータジャケット47と、燃焼室側ウォータジャケット46と排気集合ポート側ウォータジャケット47とを連通するウォータジャケット連通部48とを有し、補強リブ57は、ウォータジャケット連通部48に燃焼室側ウォータジャケット46と排気集合ポート側ウォータジャケット47との連通面積を縮小するように設けられる。したがって、燃焼室側ウォータジャケット46と排気集合ポート側ウォータジャケット47との連通面積を最適に設定することができ、排気集合ポート側ウォータジャケット47側への冷却水の流入量が過多になることを抑制することができ、燃焼室側ウォータジャケット46内の冷却水流量が減少することを抑制することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るエンジン100のシリンダヘッド12によれば、排気側中央部ボス部54及び補強リブ57は、複数の燃焼室16が並ぶ方向(シリンダ列方向)に沿って複数設けられ、複数の補強リブ57は、隣接する補強リブ57同士の先端部が隙間を有して設けられる。したがって、燃焼室側ウォータジャケット46側から排気集合ポート側ウォータジャケット47側への冷却水の流れが完全に遮られてしまうことを防止することができる。また、例えば、金属鋳造にてシリンダヘッド12を製作する際にいわゆる中子の数が増加してしまうことを防止することができ、この結果、生産性が低下することを防止することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るエンジン100のシリンダヘッド12によれば、ウォータジャケット連通部48内の補強リブ57より燃焼室側ウォータジャケット46側で、かつ、複数の燃焼室16が並ぶ方向(シリンダ列方向)に対して補強リブ57同士の先端部の隙間に応じた位置にヘッドウォータジャケット45の通路面積を縮小する絞り部58を備える。したがって、例えば、隣接する補強リブ57同士の先端部がシリンダ列方向に対して隙間を有していても、絞り部58が通路面積を縮小することで、燃焼室側ウォータジャケット46側から排気集合ポート側ウォータジャケット47側への冷却水の流れを補強リブ57の上流側で整流することができ、より効果的に冷却性能を向上することができる。
なお、上述した本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドは、上述した実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。以上の説明では、内燃機関のシリンダヘッドが適用される内燃機関としてのエンジン100は、いわゆる、ポート噴射式の内燃機関であるものとして説明したが、これに限らず、例えば、燃焼室16に直接燃料を噴射する、いわゆる、筒内直接噴射式の内燃機関であってもよい。
また、以上の説明では、補強手段は、シリンダ列方向に沿って延設するものとして説明したがこれに限らず、シリンダ列方向に直交する方向に延設しても嵌合部の剛性を高めることができる。また、補強手段を設ける位置は、冷却通路内でなくてもよい。
以上のように、本発明に係る内燃機関のシリンダヘッドは、内燃機関のシリンダブロックに適正に組み付けることができるものであり、シリンダブロックの上部に連結されることで燃焼室を構成すると共に、この燃焼室に対して吸気ポート及び排気ポートが設けられる種々の内燃機関のシリンダヘッドに適用して好適である。
本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドが適用されたエンジンの概略構成図である。 本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドが適用されたエンジンの縦断面図である。 本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドの横断面図(図4のA−A断面)である。 本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドの縦断面図(図3のB−B断面)である。 本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドのウォータジャケット(中空部)を表す概略構成図である。 本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドが適用されたエンジンにおける冷却水の流れを表す概略図である。
符号の説明
11 シリンダブロック
12 シリンダヘッド
13 シリンダボア
14 ピストン
16 燃焼室
17 吸気ポート
18 排気ポート
18a 排気ポート部
18b 排気集合ポート部(排気集合部)
33a プラグ取付口
45 ヘッドウォータジャケット(冷却通路)
46 燃焼室側ウォータジャケット(燃焼室側冷却部)
47 排気集合ポート側ウォータジャケット(排気集合部側冷却部)
48 ウォータジャケット連通部(連通部)
49 締結ボルト(連結部材)
50 ボルトボス部
51 吸気側ボス部
52 排気側ボス部
53 排気側端部ボス部
54 排気側中央部ボス部(嵌合部)
57 補強リブ(補強手段)
58 絞り部
100 エンジン(内燃機関)
101 エンジン本体

Claims (5)

  1. 複数の燃焼室に各々連通する複数の吸気ポートと、一端部が前記複数の燃焼室に各々連通すると共に他端部が排気集合部を介して集合する排気ポートと、冷却媒体が通過することで少なくとも前記排気集合部を冷却可能な冷却通路とが内部に形成され、少なくとも前記排気ポート側に設けられる嵌合部に連結部材が嵌合することでシリンダブロックに連結される内燃機関のシリンダヘッドにおいて、
    前記嵌合部を補強する補強手段を備えることを特徴とする、
    内燃機関のシリンダヘッド。
  2. 前記補強手段は、前記複数の燃焼室が並ぶ方向に沿って前記嵌合部から前記冷却通路内に突出すると共に、前記連結部材の嵌合方向に沿って延設されることを特徴とする、
    請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  3. 前記冷却通路は、前記燃焼室側を冷却可能な燃焼室側冷却部と、前記排気集合部側を冷却可能な排気集合部側冷却部と、前記燃焼室側冷却部と前記排気集合部側冷却部とを連通する連通部とを有し、
    前記補強手段は、前記連通部に前記燃焼室側冷却部と前記排気集合部側冷却部との連通面積を縮小するように設けられることを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  4. 前記嵌合部及び前記補強手段は、前記複数の燃焼室が並ぶ方向に沿って複数設けられ、 前記複数の補強手段は、隣接する前記補強手段同士の先端部が隙間を有して設けられることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  5. 前記連通部内の前記補強部材より燃焼室冷却部側で、かつ、前記複数の燃焼室が並ぶ方向に対して前記補強手段同士の先端部の隙間に応じた位置に前記冷却通路の通路面積を縮小する絞り部を備えることを特徴とする、
    請求項4に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
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