JP2009220500A - インクジェット記録方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドの吐出面への反応物の固着を防止して、良好な画像を形成することができるインクジェット記録方法及び装置を提供する。
【解決手段】ヘッドの吐出面に固着防止液を付与してインク及び反応液の吐出を行うインクジェット記録方法において、ヘッドに固着防止液を付与したのち、記録用紙の記録領域以外の領域でノズルからインク及び反応液を所定の液滴量で予備吐出し、ノズル付近の固着防止液を除去する。その後、記録用紙の記録領域に対してインク及び反応液を吐出して画像を形成する。
【選択図】 図7
【解決手段】ヘッドの吐出面に固着防止液を付与してインク及び反応液の吐出を行うインクジェット記録方法において、ヘッドに固着防止液を付与したのち、記録用紙の記録領域以外の領域でノズルからインク及び反応液を所定の液滴量で予備吐出し、ノズル付近の固着防止液を除去する。その後、記録用紙の記録領域に対してインク及び反応液を吐出して画像を形成する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、インクジェット記録方法及び装置に係り、特に記録媒体にインクと反応して、その色材を凝集又は不溶化させる反応液を付与した後、インクを付与して画像を形成するインクジェット記録方法及び装置に関する。
インクジェット記録装置における画像記録の方法の一つとして、あらかじめ記録媒体にインクと反応して、その色材を不溶化又は凝集させる反応液を塗布し、その反応液が塗布された記録媒体にインク滴を吐出して画像を記録する方法が知られている。この方法によれば、インク滴は着弾直後に色材が凝集するため、隣接して他のインク滴が着弾しても、色材同士が混合することがなく、カラーブリードの発生を効果的に抑制することができる。
しかし、この方法を用いて画像の記録を行うと、跳ね返りなどによってヘッドの吐出面に付着したインクと反応液が吐出面上で反応し、その反応物が吐出面上に固着して、ノズルの目詰まりや吐出方向の偏向を生じさせるという問題がある。
そこで、特許文献1では、このような吐出面での反応物等の固着を防止する方法として、画像の記録動作の開始直前にヘッドの吐出面に固着防止液を噴霧し、吐出面に固着防止液が付与されている状態で吐出動作を行うことが提案されている。
特開2005−254599号公報
しかしながら、特許文献1のように、画像の記録動作の開始直前にヘッドの吐出面に固着防止液を噴霧して吐出面に固着防止液が付与し、そのまま吐出動作を行うと、ノズル付近に付着した固着防止液がインクと一緒に吐出され、滲み等の画像欠陥を生じさせるという欠点がある。
また、ノズル付近に付着した固着防止液によってノズル周囲のメニスカスが不均一となり、インクの吐出方向の誤差が大きくなるという欠点もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ヘッドの吐出面への反応物の固着を防止して、良好な画像を形成することができるインクジェット記録方法及び装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、ヘッドの吐出面に固着防止液付与手段から固着防止液を付与した後、前記吐出面に形成された多数のノズルから記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を付与するインクジェット記録方法において、前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与した後、前記ノズルから前記記録媒体の記録領域以外の領域にインク又は反応液の少なくとも一方を所定の液滴量で吐出して、前記ノズル付近の前記固着防止液を除去し、その後、前記ノズルから前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体にインク又は反応液の少なくとも一方を付与することを特徴とするインクジェット記録方法を提供する。
請求項1に係る発明によれば、ヘッドの吐出面に固着防止液が付与された後、ノズルから記録媒体の記録領域以外の領域にインク又は反応液の少なくとも一方が所定の液滴量で吐出される。これにより、ノズル付近の固着防止液を除去することができ、画像記録時に固着防止液がインク又は反応液の少なくとも一方と一緒に吐出されて、画像欠陥が生じるのを防止することができる。また、ノズル周囲のメニスカスが固着防止液によって不均一となるのを防止でき、インクの吐出方向の誤差が大きくなるのを防止することができる。
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、ヘッドの吐出面に固着防止液付与手段から固着防止液を付与した後、前記吐出面に形成された多数のノズルから記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を付与するインクジェット記録方法において、前記記録媒体の記録領域以外の領域に前記ノズルからインク又は反応液の少なくとも一方を所定の液滴量で吐出しながら、前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与し、その後、前記ノズルから前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体にインク又は反応液の少なくとも一方を付与することを特徴とするインクジェット記録方法を提供する。
請求項2に係る発明によれば、記録媒体の記録領域以外の領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出しながら、ヘッドの吐出面に固着防止液が付与される。これにより、ノズル付近の固着防止液を除去することができ、画像記録時に固着防止液がインク又は反応液の少なくとも一方と一緒に吐出されて、画像欠陥が生じるのを防止することができる。また、ノズル周囲のメニスカスが固着防止液によって不均一となるのを防止でき、インクの吐出方向の誤差が大きくなるのを防止することができる。
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記記録媒体の記録領域以外の領域に吐出するインク又は反応液の少なくとも一方の液滴量が、前記記録媒体の記録領域に吐出するインク又は反応液の少なくとも一方の最小液滴量よりも多く設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法を提供する。
請求項3に係る発明によれば、記録媒体の記録領域以外の領域に吐出するインク又は反応液の少なくとも一方の液滴量が、記録媒体の記録領域に吐出するインク又は反応液の少なくとも一方の最小液滴量よりも多く設定される。これにより、効率よくノズル付近の固着防止液を除去することができる。
請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、前記記録媒体の記録領域以外の領域に吐出するインク又は反応液の少なくとも一方の液滴量が、前記ヘッドの最大吐出液滴量に設定されることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録方法を提供する。
請求項4に係る発明によれば、記録媒体の記録領域以外の領域に吐出するインク又は反応液の少なくとも一方の液滴量が、ヘッドの最大吐出液滴量に設定される。これにより、より効果的にノズル付近の固着防止液を除去することができる。
請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、前記記録媒体の記録領域以外の領域が、前記記録媒体の端部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載のインクジェット記録方法を提供する。
請求項5に係る発明によれば、ノズル付近の固着防止液を除去するために記録媒体の端部にインク又は反応液の少なくとも一方が吐出される。このように記録媒体の記録領域以外の端部に吐出することにより、記録媒体に記録する画像に影響を与えることなく、固着防止液の除去動作を行うことができる。また、別途、記録媒体以外の領域で吐出する場合に比べて、記録を開始するまでの時間を短縮することができる。
請求項6に係る発明は、前記目的を達成するために、前記記録媒体の記録領域以外の領域が、前記記録媒体のない領域であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載のインクジェット記録方法を提供する。
請求項6に係る発明によれば、ノズル付近の固着防止液を除去するために記録媒体のない領域にインク又は反応液の少なくとも一方が吐出される。これにより、記録媒体に記録する画像に影響を与えることなく、固着防止液の除去動作を行うことができる。
請求項7に係る発明は、前記目的を達成するために、前記記録媒体の記録領域にインク及び反応液を付与する場合において、前記記録媒体の記録領域以外の領域に吐出するインクの液滴量が、前記記録媒体の記録領域以外の領域に吐出する反応液の液滴量よりも多く設定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載のインクジェット記録方法を提供する。
請求項7に係る発明によれば、記録媒体の記録領域にインクと反応液を付与する場合において、ノズル付近の固着防止液を除去するために吐出するインクの液滴量が、反応液の液滴量よりも多く設定される。これにより、精度が要求されるインク滴の飛翔方向の精度を向上させることができる。
請求項8に係る発明は、前記目的を達成するために、ヘッドの吐出面に固着防止液付与手段から固着防止液を付与した後、前記吐出面に形成された多数のノズルから記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を付与するインクジェット記録装置において、前記ヘッド及び前記固着防止液付与手段を制御する制御手段を有し、該制御手段は、前記固着防止液の付与時、前記固着防止液付与手段によって前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与させた後、前記ノズルから前記記録媒体の記録領域以外の領域にインク又は反応液の少なくとも一方を所定の液滴量で吐出させて、前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与することを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
請求項8に係る発明によれば、ヘッドの吐出面に固着防止液が付与された後、ノズルから記録媒体の記録領域以外の領域にインク又は反応液の少なくとも一方が所定の液滴量で吐出される。これにより、ノズル付近の固着防止液を除去することができ、画像記録時に固着防止液がインク又は反応液の少なくとも一方と一緒に吐出されて、画像欠陥が生じるのを防止することができる。また、ノズル周囲のメニスカスが固着防止液によって不均一となるのを防止でき、インクの吐出方向の誤差が大きくなるのを防止することができる。
請求項9に係る発明は、前記目的を達成するために、ヘッドの吐出面に固着防止液付与手段から固着防止液を付与した後、前記吐出面に形成された多数のノズルから記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を付与するインクジェット記録装置において、前記ヘッド及び前記固着防止液付与手段を制御する制御手段を有し、該制御手段は、前記固着防止液の付与時、前記記録媒体の記録領域以外の領域に前記ノズルからインク又は反応液の少なくとも一方を所定の液滴量で吐出させながら、前記固着防止液付与手段によって前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与させて、前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与することを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
請求項9に係る発明によれば、記録媒体の記録領域以外の領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出しながら、ヘッドの吐出面に固着防止液が付与される。これにより、ノズル付近の固着防止液を除去することができ、画像記録時に固着防止液がインク又は反応液の少なくとも一方と一緒に吐出されて、画像欠陥が生じるのを防止することができる。また、ノズル周囲のメニスカスが固着防止液によって不均一となるのを防止でき、インクの吐出方向の誤差が大きくなるのを防止することができる。
本発明によれば、ヘッドの吐出面への反応物の固着を防止して、良好な画像を形成することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係るインクジェット記録方法及び装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態を示す全体構成図である。
同図に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置10は、記録用紙12を給紙する給紙部14と、給紙部14から給紙された記録用紙12のカールを除去するデカール処理部16と、デカール処理部16でカールが除去された記録用紙12を所定サイズに裁断する裁断部18と、裁断部18で所定サイズに裁断された記録用紙12を所定の水平に搬送する搬送部20と、搬送部20で搬送される記録用紙12を加熱する加熱部22と、加熱部22で加熱された記録用紙12に所定の反応液及び色インクを吐出して、画像を形成する画像形成部24と、画像形成部24による画像の形成結果からインクの吐出不良を検出する検出部26と、画像が形成された記録用紙12を乾燥させる乾燥部28と、画像が形成された記録用紙12を加熱、加圧する加熱・加圧部30と、記録用紙12の不要部分を裁断する後裁断部32と、画像が形成された記録用紙12を排紙する排紙部34とを備えて構成されている。
記録用紙12は、帯状に形成されており、ロール状に巻かれて給紙部14のマガジンにセットされる。給紙部14は、このロール状に巻かれた記録用紙12を連続的に繰り出して給紙する。
なお、本例では、単一の記録用紙を給紙する構成としているが、複数のマガジンを交換可能に構成して、複数種類の記録用紙を選択的に給紙できるように構成してもよい。
また、このように複数種類の記録用紙を選択的に給紙できるように構成した場合は、給紙する記録用紙の種類を自動的に判別できるようにすることが好ましい。これにより、画像形成時に記録用紙の種類に応じた適切な吐出制御を行うことができる。この場合、記録用紙の種類の判別は、たとえば、記録用紙の種類の情報を記録したバーコードや無線タグをマガジンに取り付け、その情報を所定の読み取り装置で読み取って判別する方法などを採用することができる。
また、本例では、いわゆるロール紙の状態から連続的に記録用紙12を繰り出して給紙する構成としているが、いわゆるカット紙の状態から一枚ずつ搬送部に給紙する構成とすることもできる。この場合、記録用紙は、たとえば、カセットに積層させた状態で装填し、そのカセットから一枚ずつ順に給紙する構成とすることができる。
デカール処理部16は、給紙部14から繰り出された記録用紙12を加熱ドラム40に巻き掛けることにより、記録用紙12に生じている巻き癖を取り除く。すなわち、記録用紙12は、ロール状に巻かれていたことにより、巻き癖がついているので、これを所定温度に加熱された加熱ドラム40に巻き掛けることにより、加熱して取り除く。
なお、記録用紙12は、多少印字面が外側に弱くカールしていることが好ましい。したがって、デカール処理部16では、このように多少印字面が外側に弱くカールするように、加熱制御等が行われる。
裁断部18は、給紙部14から給紙された帯状の記録用紙12をカッタ42で幅方向にカットし、所定サイズに裁断する。カッタ42は、上刃42Aと下刃42Bとで構成されており、記録用紙12の搬送経路を挟んで上下に対抗して配置されている。下刃42Bは固定刃とされており、この下刃42Bに対して上刃42Aが上下に進退移動することにより、搬送経路に沿って搬送される帯状の記録用紙12を裁断する。
搬送部20は、裁断部18で所定サイズに裁断された記録用紙12を吸引搬送ベルト44によって水平に吸引搬送する。この搬送部20は、無端状に形成された吸引搬送ベルト44と、その吸引搬送ベルト44が巻き掛けられる一対の駆動ローラ46A、46Bと、その一対の駆動ローラ46A、46Bの一方を回転駆動する図示しないベルト駆動モータと、吸引搬送ベルト44の内側からエアを吸引する吸引チャンバ48と、吸引搬送ベルト44を清掃するベルトクリーナ50とを備えて構成されている。
吸引搬送ベルト44は、無端状に形成されており、そのベルト面に図示しない吸引穴が一定のパターンで多数形成されている。吸引搬送ベルト44上に載置された記録用紙12は、この吸引穴からエアが吸引されることにより、吸引搬送ベルト44上に吸着保持される。
一対の駆動ローラ46A、46Bは、所定の間隔をもって水平に配置されている。吸引搬送ベルト44は、この一対の駆動ローラ46A、46Bに巻き掛けられることにより、その上面部に水平な搬送面を形成する。
ベルト駆動モータは、一方の駆動ローラ44Aを回転駆動する。吸引搬送ベルト44は、このベルト駆動モータによって一方の駆動ローラ46Aを回転駆動することにより、時計回りに回転走行する。
吸引チャンバ48は、吸引搬送ベルト44の内側に設置されており、搬送面の下側からエアを吸引する。エアの吸引は、ダクト52を介して接続された吸引ファン54により行われ、この吸引ファン54により吸引チャンバ48内のエアを吸引することにより、搬送面に沿って走行する吸引搬送ベルト44の吸引穴からエアが吸引される。
ベルトクリーナ50は、走行する吸引搬送ベルト44に回転するブラシロール(図示せず)を押し当てて、吸引搬送ベルト44の表面をクリーニングする。
なお、吸引搬送ベルト44をクリーニングする方法は、これに限定されるものではなく、たとえば、この他、走行する吸引搬送ベルト44の表面に回転する吸水ロールを押し付けクリーニングする方法や、清浄エアーを吹き掛けてクリーニングする方法、これらを複合的に組み合わせてクリーニングする方法を採用することができる。
裁断部18で所定サイズに裁断された記録用紙12は、回転走行する吸引搬送ベルト44のベルト面上に載置され、そのベルト面上に吸引保持されて、水平に搬送される。
加熱部22、画像形成部24、検出部26及び乾燥部28は、この吸引搬送ベルト44の搬送面に沿って順に配置されており、それぞれ吸引搬送ベルト44の搬送面に対向して配置されている。記録用紙12は、この吸引搬送ベルト44によって搬送される過程で順に加熱部22、画像形成部24、検出部26、乾燥部28を通過し、各部で所定の処理が施される。
なお、搬送部20の構成としては、本例のように吸引搬送ベルトで搬送する方式の他、ニップローラで搬送する方式を採用することもできる。
加熱部22は、図示しない加熱ファンから画像形成前の記録用紙12に加熱空気を吹き付けて、記録用紙12を加熱する。このように、画像形成の直前に記録用紙12を加熱しておくことにより、着弾後インクを乾きやすくすることができる。
画像形成部24は、加熱部22で加熱された記録用紙12に所定の反応液及び色インクを吐出して、その表面(画像形成面)に画像を形成する。具体的には、所定の反応液として、インクと反応して、インクの色材を凝集又は不溶化させる反応液を使用し、これを記録媒体に向けて吐出して付与するとともに、その反応液が付与された記録媒体にシアン、マゼンタ、イエロ、クロの4色の色インクを吐出して、画像を形成する。
なお、この画像形成部24の構成については、後に詳述する。
検出部26は、記録用紙12の表面(画像形成面)を図示しないカラーイメージセンサで撮像し、得られた画像からノズルの目詰まり、その他の吐出不良を検出する。具体的には、画像形成部24で所定のテストパターンを形成し、このテストパターンを撮像して、得られた画像から各ノズルの吐出判定を行う。吐出判定は、たとえば、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
カラーイメージセンサには、たとえば、受光素子が記録用紙12の幅方向にわたって配置されたラインセンサが用いられる。なお、この他、受光素子が二次元的に配置されたイメージセンサを用いることもできる。
乾燥部28は、画像が形成された記録用紙12の表面に図示しない加熱ファンから加熱空気を吹き付けることにより、記録用紙12の表面に残存する不要溶媒を乾燥させて除去する。
なお、記録用紙12の表面を乾燥させる方法は、これに限定されないが、本例のように、加熱空気を吹きつけて乾燥させることにより、画像形成面に非接触の状態で乾燥させることができる。
加熱・加圧部30は、乾燥後の記録用紙12を一対の加熱・加圧ローラ56A、56Bで挟持搬送することにより、画像表面の光沢度を制御する。この一対の加熱・加圧ローラ56A、56Bは、記録用紙12の搬送路を挟んで上下に対向配置されており、内蔵する図示しないヒータによって表面が所定温度に加熱されている。また、上側(画像形成面側)に位置するローラ56Aは、その外周面に所定の凹凸パターンが形成されている。
吸引搬送ベルト44に搬送されて乾燥部28を通過した記録用紙12は、この一対の加熱・加圧ローラ56A、56Bの間に供給される。そして、この一対の加熱・加圧ローラ56A、56Bで上下から加熱、加圧されながら排紙部34に向けて搬送される。そして、その搬送過程で画像形成面に上側のローラ56Aの凹凸形状が転写されて、画像表面の光沢度が制御される。
後裁断部32は、加熱・加圧後の記録用紙12の不要部をカッタ58で裁断する。カッタ58は、上刃58Aと下刃58Bとで構成されており、記録用紙12の搬送経路を挟んで上下に対抗して配置されている。下刃58Bは固定刃とされており、この下刃58Bに対して上刃58Aが上下に進退移動することにより、搬送経路に沿って搬送される記録用紙12の前後不要部を裁断する。
排紙部34は、図示しない排紙トレイを備えており、この排紙トレイに画像が形成された記録用紙を排紙する。
図2、図3は、それぞれ画像形成部24の概略構成を示す平面図、正面図である。
図2、図3に示すように、画像形成部24は、記録用紙12に向けてシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、クロ(K)の4色のインク及び反応液(S)を吐出するヘッド100と、そのヘッド100の吐出面106に固着防止液を付与する固着防止液付与ユニット200を備えている。
ヘッド100は、その下部に吐出面106が形成されており、この吐出面106に形成されたノズルから記録用紙12に向けて、各色のインク及び反応液が吐出される。
このインク及び反応液を吐出するヘッド100は、キャリッジ102に搭載されており、このキャリッジ102に搬送されて、記録用紙12の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に往復移動する。
キャリッジ102は、主走査方向に沿って配設されたガイドレール104にスライド自在に支持されており、図示しないヘッド駆動モータに駆動されることにより、ガイドレール104に沿って往復移動する。そして、このキャリッジ102がガイドレール104に沿って往復移動することにより、ヘッド100が主走査方向に往復移動する。
記録用紙12の画像の記録は、このヘッド100の主走査方向への移動と、記録用紙12の副走査方向への移動を組み合わせることによって行われる。すなわち、記録用紙12を副走査方向への所定量移動させた後、ヘッド100を主走査方向に移動させることを繰り返して、記録用紙12の記録領域(記録用紙12に設定された画像を形成するための領域)全体に画像を形成する。
図4は、ヘッドの吐出面の概略構成を示す平面図である。図示するように、ヘッド100の吐出面106には、反応液(S)を吐出するノズル(第1反応液ノズル108A)が副走査方向に沿って一直線上に配列されたノズル列(第1反応液ノズル列110A)と、シアン(C)のインクを吐出するノズル(シアンノズル108C)が副走査方向に沿って一直線上に配列されたノズル列(シアンノズル列110C)と、マゼンタ(M)のインクを吐出するノズル(マゼンタノズル108M)が副走査方向に沿って一直線上に配列されたノズル列(マゼンタノズル列110M)と、イエロ(Y)のインクを吐出するノズル(イエロノズル108Y)が副走査方向に沿って一直線上に配列されたノズル列(イエロノズル列110Y)と、クロ(K)のインクを吐出するノズル(クロノズル108K)が副走査方向に沿って一直線上に配列されたノズル列(クロノズル列110K)と、反応液(S)を吐出するノズル(第2反応液ノズル108B)が副走査方向に沿って一直線上に配列されたノズル列(第2反応液ノズル列110B)が、主走査方向に一定の間隔をもって形成されている。
ヘッド100は、主走査方向に沿って移動する過程で各ノズルから反応液又はインクを吐出することにより、記録用紙12の表面に反応液及びインクを付与する。
この際、反応液は、移動方向の上流側に位置する反応液ノズル列から吐出される。すなわち、たとえば、図4において、ヘッド100が、図中右方向に移動する場合には、第2反応液ノズル列110Bから吐出され、左方向に移動する場合には、第1反応液ノズル列110Aから吐出される。これにより、記録用紙12に対して常にインクよりも先に反応液を付与することができる。
そして、このように記録用紙12に対してインクよりも先に反応液を付与しておくことにより、その後に記録用紙12に着弾するインクを直ちに凝集又は不溶化させることができ、高品位な画像を形成することができる。
図5は、図4の5−5線に沿う断面図であり、ノズル部分(一例としてマゼンタのノズル部分)の断面構成を示している。
図示するように、各マゼンタノズル108Mはテーパ状に形成されており、それぞれ個別に個別流路112Mが連通されている。
各個別流路112Mは、それぞれ図示しないマゼンタ用の共通流路に連通されており、マゼンタ用の共通流路は、図示しない配管を介してマゼンタ用のインクタンクに連通されている。マゼンタ用のインクタンクには、マゼンタインクが貯留されており、このマゼンタ用のインクタンクに貯留されたマゼンタインクが、図示しないインク供給ポンプに送液されて、共通流路に供給される。そして、この共通流路に供給されたマゼンタインクが、各個別流路112Mに分配供給される。
各個別流路112Mの内壁面には、それぞれ熱エネルギーを発生させる電気熱変換体(たとえば、ヒーター等)114Mが個別に設けられている。各電気熱変換体114Mは、所定の駆動電圧が印加されることにより、個別流路112M内のインクに気泡を発生させる。個別流路112内のインクは、この気泡による圧力でノズル108Mから吐出される。
他のノズル列(第1反応液ノズル列110A、シアンノズル列110C、イエロノズル列110Y、クロノズル列110K、第2反応液ノズル列110B)を構成するノズル(第1反応液ノズル108A、シアンノズル108C、イエロノズル108Y、クロノズル108K、第2反応液ノズル108B)も上記と同じ構成である。すなわち、各々個別に個別流路が連通され、その個別流路の内壁面に設けられた電気熱変換体を駆動することにより、ノズルからインク又は反応液を吐出する。
なお、本実施の形態では、電気熱変換体によってインクを吐出させる構成としているが、インクを吐出させる構成は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、圧電素子を利用してインクを吐出させるようにしてもよい。
固着防止液付与ユニット200は、ヘッド100の吐出面106に固着防止液をスプレーして付与する。この固着防止液の付与は、図3に破線で示すように、ヘッド100を記録用紙12の外側、すなわち、ヘッド100による記録領域外の所定位置(固着防止液付与位置)に移動させて行われる。
固着防止液付与ユニット200は、固着防止液付与位置に移動したヘッド100の吐出面106に向けて固着防止液を噴霧する噴霧器202と、その噴霧器202から噴霧する固着防止液を貯留する固着防止液タンク204と、その固着防止液タンク204から噴霧器202に固着防止液を送液する固着防止液供給ポンプ206とを備えて構成されている。
噴霧器202は、固着防止液付与位置に位置するヘッド100の斜め下方位置に設置されており、その噴霧口から固着防止液付与位置に位置したヘッド100の吐出面106に向けて固着防止液を噴霧する。噴霧器202から噴霧された固着防止液は、ヘッド100の吐出面全体に満遍なく付与される。
固着防止液タンク204は、固着防止液供給配管208を介して噴霧器202に連結されており、この固着防止液供給配管208を介して噴霧器202に固着防止液を供給する。
ここで、この固着防止液タンク204に貯留される固着防止液は、インクと反応液との反応(凝集又は不溶化)によって生成される反応物(凝集物又は不溶化物)の生成を阻害又は抑制する機能を有する液体であり、また、吐出面106にて生成又は付着した反応物を吐出面106に固着させないようにする機能を有する液体でもある。
固着防止液は、たとえば、強力な界面活性剤を含んで構成される。顔料インクの場合、この界面活性剤が顔料の周囲に取り付くことにより、顔料が反応液と反応しづらくなる。したがって、あらかじめ吐出面106にこの界面活性剤を含む固着防止液を付与しておくことで、インクが吐出面106に付着したとしても、その後に付着してきた反応液との反応を阻害、抑制することができ、吐出面106に反応物が生成されるのを阻害、抑制することができる。
また、固着防止液は、インク又は反応物を溶解する成分を含んで構成される。このような成分を有する固着防止液をあらかじめ吐出面106に付与しておくことで、吐出面106に付着したインク又は反応物を溶解させることができるので、反応物の生成を阻害、抑制する。また、吐出面106に反応物が付着した場合であっても、反応物を溶解させることができるので、吐出面106に反応物が固着するのを防止することができる。
このような固着防止液としては、たとえば、界面活性剤として、エチレンオキサイド基が5個以上のノニオン性界面活性剤を好適に用いることができる。また、水と混合して使用される水溶性有機溶剤として、たとえば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等を用いることができる。これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。あるいは、ホルムアルデヒド、2−ピロリドン、ヘキシレングリコール、EGモノエチルエーテル、トリエタノールアミン、1.2.6ヘキサントリオールなどの極性溶媒、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウムなどのアルカリ性水溶液などを固着防止液の主成分として用いることができる。
固着防止液供給ポンプ206は、固着防止液供給配管208の途中に設けられている。固着防止液タンク204に貯留された固着防止液は、この固着防止液供給ポンプ206を駆動することにより、固着防止液供給配管208を介して噴霧器202に送液される。そして、この固着防止液供給ポンプ206によって、噴霧器202に固着防止液を送液することにより、噴霧器202の噴霧口から固着防止液が噴霧され、固着防止液付与位置に位置したヘッド100の吐出面106に付与される。
記録用紙12への画像形成時、ヘッド100は、この固着防止液が吐出面106に付与された状態でインク及び反応液の吐出を行う。これにより、跳ね返りなどにより吐出面106に付着したインクと反応液との反応物が、吐出面106に固着するのを防止することができる。
さて、この固着防止液付与位置では、インク及び反応液の予備吐出も行われ、その予備吐出されたインク及び反応液を回収する回収トレイ210が、固着防止液付与位置に位置したヘッド100の下方に配置されている。固着防止液付与位置に位置したヘッド100から予備吐出されたインク及び反応液は、この回収トレイ210で回収される。この回収トレイ210には、スポンジ等で構成された吸収体が収容されており、インク及び反応液は、この吸収体に吸収される。
なお、インク及び反応液の予備吐出は、固着防止液を付与した際にも行われ、これにより、ノズル付近に固着防止液が付着した状態でインク及び処理液の吐出が行われるのを防止することができる。この点については、のちに詳述する。
図6は、本実施の形態のインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。
同図に示すように、インクジェット記録装置10は、通信インターフェース300、システムコントローラ(制御手段)302、画像メモリ304、モータドライバ306、ヒータドライバ308、ポンプドライバ310、プリント制御部312、画像バッファメモリ314、ヘッドドライバ316、検出部26等を備えている。
通信インターフェース300は、ホストコンピュータ318から出力された画像データを受信するインターフェース部である。
画像メモリ304は、通信インターフェース300を介して入力された画像を一時的に記憶する記憶手段であり、システムコントローラ302を通じてデータの読み書きが行われる。
システムコントローラ302は、通信インターフェース300、画像メモリ304、モータドライバ306、ヒータドライバ308、ポンプドライバ310等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ302は、CPU、ROM、RAM等を備えて構成され、所定の制御プログラムに従って各部の駆動を制御する。インクジェット記録装置の全体の動作は、このシステムコントローラ302によって制御される。
モータドライバ306は、各部に備えられたモータ(ベルト駆動モータ、ヘッド駆動モータ等)を駆動する駆動回路(ドライバ)であり、システムコントローラ302からの指令に従って各部に備えられたモータを駆動する。
ヒータドライバ308は、各部に備えられたヒータ(加熱ドラムに内蔵されたヒータ、加熱ファンを構成するヒータ、加熱・加圧ローラに内蔵されたヒータ等)を駆動する駆動回路であり、システムコントローラ302からの指令に従って各部に備えられたヒータを駆動する。
ポンプドライバ310は、各部に備えられたポンプ(インク供給ポンプ、固着防止液供給ポンプ等)を駆動する駆動回路であり、システムコントローラ302からの指令に従って各部に備えられたポンプを駆動する。
プリント制御部312は、システムコントローラ302からの指令に従い、画像データからヘッド100を駆動制御するための印字制御信号(ドットデータ)を生成する。そして、生成した印字制御信号をヘッドドライバ316に供給する。
画像バッファメモリ314は、プリント制御部312に備えられており、プリント制御部312が、信号処理を行う際、画像データやパラメータなどのデータが一時的に格納される。
なお、本例では、プリント制御部312に画像バッファメモリ314が備えられた構成とされているが、画像メモリ304と兼用する構成としてもよい。
また、プリント制御部312とシステムコントローラ302とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ316は、ヘッド100を駆動するための駆動回路であり、プリント制御部312から与えられる印字制御信号に基づいてヘッド100を駆動する。具体的には、ヘッド100の各ノズルに対応する電気熱変換体(図5参照)を駆動するための駆動信号を生成し、生成した駆動信号を電気熱変換体に供給する。
なお、このヘッドドライバ316には、ヘッド100の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
検出部26は、上述したように、ヘッド100により記録されたテストパターンをカラーイメージセンサで撮像し、得られた画像データに基づいてノズルの吐出状況(吐出の有無、ドットサイズ、ドット着弾位置等)を検出する(すなわち、各ノズルのばらつきを検出する)。そして、その検出結果をプリント制御部312に出力する。プリント制御部312は、検出部26から得られる情報に基づいてヘッド100に対する各種補正処理や回復処理を行う。
以上のように構成された本実施の形態のインクジェット記録装置10の作用は次のとおりである。
給紙部14から給紙された記録用紙12は、まず、デカール処理部16で加熱ドラム40に巻き掛けられることにより、巻き癖が取り除かれる。
デカール処理部16を通過した記録用紙12は、次に、裁断部18のカッタ42によって幅方向にカットされ、所定サイズに裁断される。
所定サイズに裁断された記録用紙12は、搬送部20の吸引搬送ベルト44の上に載置され、その吸引搬送ベルト44によって水平に吸引搬送される。
吸引搬送された記録用紙12は、まず、加熱部22で表面に加熱空気が当てられて、所定温度に加熱される。
次いで、画像形成部24において、その表面(画像形成面)にヘッド100からインク滴が吐出されて、画像が形成される。
この際、ヘッド100は、記録用紙12に対して、反応液を吐出したのち、色インクを吐出して、画像を形成する。
このように反応液を吐出したのち、色インクを吐出することにより、反応液の作用でインクの色材を着弾直後に凝集させることができ、高品位な画像を形成することができる。すなわち、処理液が付与された記録用紙12の上にインク滴が着弾すると、そのインク滴は、飛翔エネルギーと表面エネルギーとのバランスにより、記録用紙12の上に所定の接触面積で着弾する。凝集反応は、インク滴が記録用紙12の上に着弾した直後に開始されるが、その反応はインク滴と反応液との接触面から開始する。そして、その凝集反応は、接触面近傍でのみ起こり、着弾時の接触面積を維持して、色材が凝集されるため、色材移動が抑止される。このため、このインク滴に隣接して他のインク滴が着弾しても、先に着弾したインクの色材は、すでに凝集化しているので、後から着弾するインクとの間で色材同士が混合せず、インクブリードのない高品位な画像を形成することができる。
画像形成部24でインク滴が吐出されて画像が形成された記録用紙12は、乾燥部28において、表面(画像形成面)に加熱ファンから加熱空気が吹き付けられて、その表面に残存する不要溶媒が乾燥、除去される。
乾燥部28を通過した記録用紙12は、吸引搬送ベルト44から加熱・加圧部30に備えられた一対の加熱・加圧ローラ56A、56Bの間に供給される。そして、この一対の加熱・加圧ローラ56A、56Bによって加熱・加圧されながら挟持搬送されることにより、画像表面の光沢度が制御される。
この後、記録用紙12は、後裁断部32に搬送され、ここで、必要に応じて不要部分がカットされたのち、排紙部34の排紙トレイに排紙される。
ところで、上記のように、本実施の形態のインクジェット記録装置10では、画像形成部24に固着防止液付与ユニット200が備えられており、この固着防止液付与ユニット200によって、ヘッド100の吐出面106に固着防止液が付与される。画像形成時(記録用紙12へのインク及び反応液の吐出時)、ヘッド100は、この固着防止液が吐出面106に付与された状態(コートされた状態)で処理液及びインクの吐出を行う。これにより、吐出に伴ってミスト状に浮遊するインク滴や反応液滴が吐出面106に付着したり、記録用紙12から跳ね返ったインク滴や反応液滴が吐出面106に付着したりしても、そのインクと反応液との反応物が吐出面106に固着するのを効果的に防止することができる。これにより、ノズルの目詰まりや吐出偏向を防止でき、高品位な画像を形成することができる。
さて、ヘッド100は、このように画像形成に際して、その吐出面106に固着防止液が付与されるが、その固着防止液の付与は、次のように行われる。
図7は、固着防止液の付与手順を示すフローチャートである。
固着防止液の付与は、ヘッド100の回復指示を待って行われ、ヘッド100の回復指示が出されると(ステップS1)、実行される。
ヘッド100の回復指示は、たとえば、検出部26による検出結果に基づいて行われる。すなわち、テストパターンを形成し、その形成結果に基づいて回復動作の要否が判定される。そして、回復動作が必要と判定されると、回復指示が出力される。
回復指示が出されると、まず、ヘッド100が、記録領域外の固着部防止液付与位置に移動させられる(図2参照)。
ヘッド100が固着防止液付与位置に移動すると、固着防止液付与ユニット200の固着防止液供給ポンプ206が駆動され、噴霧器202の噴霧口からヘッド100の吐出面106に向けて固着防止液が噴霧される(ステップS2)。噴霧された固着防止液は、ヘッド100の吐出面106に付着し、これにより、ヘッド100の吐出面106が固着防止液でコートされる。
固着防止液の噴霧は、一定時間継続して行われ、あらかじめ設定された時間が経過すると、固着防止液供給ポンプ206の駆動が停止されて、固着防止液の噴霧が停止される。なお、この噴霧時間は、固着防止液がヘッド100の吐出面106に十分付与可能な時間に設定される。
固着防止液の付与が終了すると、次に、ヘッド100の吐出面106に形成された全ノズルから所定の液滴量でインク及び反応液が吐出される(ステップS3)。
このように、固着防止液の付与後、各ノズルから所定の液滴量でインク及び反応液を吐出させることにより、ノズル付近の固着防止液を除去することができる。すなわち、図8(a)に示すように、固着液防止液が付与されたヘッド100は、そのノズルの縁部にまで固着防止液が付与される。このように縁部にまで固着防止液が付与された状態でインク及び処理液を吐出して、記録用紙12に画像を形成すると、インク及び反応液の吐出に伴って、固着防止液も記録用紙12に付与され、画像に滲み等を生じさせる。また、ノズル周囲のメニスカスが固着防止液によって不均一になり、インク及び反応液の吐出方向の誤差が大きくなる。
そこで、本実施の形態のインクジェット記録装置100では、固着防止液の付与後、画像形成前に、ヘッド100の全ノズルから所定の液滴量でインク及び反応液を吐出させ、ノズル付近の固着防止液を強制的に取り除く。これにより、記録用紙12に対するインク及び反応液の吐出時にインク及び反応液の吐出に伴って、固着防止液が記録用紙12に付与されるのを防止できる。また、ノズル周囲のメニスカスが固着防止液によって不均一となるのを防止でき、インクの吐出方向の誤差が大きくなるのを防止することができる。
固着防止液の付与後のインク及び反応液の吐出(予備吐出)は、一定時間継続して行われ、あらかじめ設定された時間が経過すると、吐出が停止される。これにより、図8(b)に示すように、ノズル付近の固着防止液が取り除かれる。
なお、この予備吐出時に吐出するインク及び反応液の液滴量は、ノズル付近の固着防止液を取り除くのに十分な値に設定される。したがって、少なくとも記録用紙12への画像形成時に吐出するインク及び反応液の最小液滴量よりも多く設定される。なお、ヘッド100の最大吐出液滴量で吐出させることにより、より効果的にノズル付近の固着防止液を除去することができる。
吐出時間についても、ノズル付近の固着防止液を取り除くのに十分な値に設定される。
このようにノズル付近の固着防止液を取り除いた状態でインク及び反応液の吐出を行うことにより、図8(c)に示すように、インク及び反応液に伴って固着防止液が記録用紙12に付与されるのを防止することができる。また、ノズル周囲のメニスカスが固着防止液によって不均一となるのを防止でき、インクの吐出方向の誤差が大きくなるのを防止できる。
予備吐出が完了すると、ヘッド100の回復動作は完了し(ステップS4)、この後、ヘッド100は、通常の記録動作(記録用紙12に対するインク及び反応液の吐出動作)に復帰する。
以上説明したように、本実施の形態のインクジェット記録装置10では、ヘッド100の吐出面106に固着防止液を付与した後、全ノズルからインク及び反応液を吐出させて、ノズル付近の固着防止液を除去するので、記録用紙12への画像形成時にインク及び反応液に伴って固着防止液が記録用紙12に付与されることがない。これにより、記録用紙上に滲み等のない高品位な画像を形成することができる。また、ノズル周囲のメニスカスが固着防止液によって不均一となるのを防止でき、インクの吐出方向の誤差が大きくなるのを防止することができるので、高品位な画像を形成することができる。
また、ヘッド100は、その吐出面106に固着防止液が付与された状態で画像の記録動作を行うので、吐出面106への反応物の固着も防止することができる。これにより、ノズルの目詰まりや吐出偏向も防止でき、継続的に高品位な画像を形成することができる。
なお、上記のように、予備吐出時に吐出するインク及び反応液の液滴量は、ノズル付近の固着防止液を取り除くのに十分な値に設定され、少なくとも記録用紙12への画像形成時に吐出するインク及び反応液の最小液滴量よりも多く設定される。そして、この液滴量をヘッド100の最大吐出液滴量に設定することで、効果的にノズル付近の固着防止液を除去することができる。
なお、上記実施の形態では、ヘッド回復動作として、固着防止液の付与と予備吐出を実施しているが、ブレードによる吐出面のワイピングやキャッピング、洗浄、吸引などの動作を同時に行うようにしてもよい。この場合、ブレードやキャップ、洗浄手段等を固着防止液付与位置に設置する。
また、このようにワイピングやキャッピング、洗浄、吸引などを行う場合、固着防止液の付与は、これらの動作の後に実施し、その後に予備吐出を実行する。
また、上記実施の形態では、予備吐出を固着防止液付与位置で実施しているが、予備吐出を実施する位置は、これに限定されるものではない。記録用紙12の記録領域以外の領域であれば、いかなる領域で実施するようにしてもよい。たとえば、所定のメンテナンス処理を行うメンテナンスステーションを有する場合には、そのメンテナンスステーション内で実施するようにしてもよい。固着防止液の付与も同様である。
また、記録用紙12に余白(記録領域以外の領域)を有する場合には、その余白に予備吐出するようにしてもよい。特に端部に余白を有する場合には、この端部に予備吐出することが好ましい。このような余白となる端部は、裁断して除去することができるので(たとえば、後裁断部32で裁断して除去する)、プリント物に影響を与えることがない。
また、テストパターンを予備吐出によって形成するようにしてもよい。すなわち、予備吐出が記録用紙12の記録領域に対して行われるものであっても、それが本来の画像形成の目的ではなく、テストパターン等を形成する目的で行われるものであれば、本発明でいう記録領域外での予備吐出となる(広義の記録領域外での吐出)。なお、このようにテストパターンを予備吐出で形成することにより、インク及び反応液の無駄な消費を抑えることができる。
また、上記実施の形態では、固着防止液の付与後、ノズルからインク及び反応液を吐出させて、ノズル付近の固着防止液を取り除くようにしているが、ノズルからインク及び反応液を吐出させながら、固着防止液を付与して、ノズル付近の固着防止液を取り除くようにしてもよい。この場合、ヘッド100は、回復指示を受けると、固着防止液付与位置に移動し、全ノズルからインク及び反応液を所定の液滴量で吐出させて予備吐出を行う。噴霧器202は、この予備吐出中のヘッド100の吐出面106に向けて固着防止液を噴霧して付与する。ヘッド100は、インク及び反応液が吐出されているので、ノズル付近に固着防止液が付着するのを防止することができる。
また、本実施の形態では、ヘッド100の吐出面106に噴霧器202から固着防止液を噴霧して付与しているが、ヘッド100の吐出面106に固着防止液を付与する構成は、これに限定されるものではない。
たとえば、図9に示すように、多孔質体で構成された塗布ローラ250に固着防止液を付与し(たとえば、軸部から固着防止液を付与する)、この塗布ローラ250を吐出面上で転動させて、吐出面106に固着防止液を付与するようにしてもよい。この他、あらかじめ固着防止液を付与した多孔質体でヘッド100の吐出面106を拭くことによって、ヘッド100の吐出面106に固着防止液を付与するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、予備吐出時に反応液とインクとを同じ液滴量で吐出させているが、吐出する液滴量は、各ノズルで個別に設定するようにしてもよい。特に、反応液を吐出するノズルとインクを吐出するノズルとで差を持たせてもよい。すなわち、インクを吐出するノズルは、その吐出精度が、そのまま画像品質に影響を及ぼすことから、インクを吐出するノズルについては、ノズル付近の固着防止液を完全に取り除くことが好ましい。このため、予備吐出時は、反応液を吐出するノズルの液滴量よりも、インクを吐出するノズルの液滴量よりも多く設定する。高品位な画像を形成できると同時に、固着防止液が必要以上に消費されるのを防止することができる。
また、上記実施の形態では、予備吐出の実施形式については、特に規定していないが、予備吐出は、インク滴及び反応液滴を連続的に吐出させて行うようにしてもよいし、また、断続的に吐出させて行うようにしてもよい。
また、連続的に吐出させる場合において、その吐出期間は、特に限定されるものではなく、ノズル付近の固着防止液を除去できる範囲で適宜設定することが好ましい。ただし、長時間予備吐出を実施すると、無駄にインク及び反応液を消費するので、必要最小限の期間で実施することが好ましい。
同様に、断続的に吐出する場合において、その吐出回数は、特に限定されるものではないが、ノズル付近の固着防止液を除去で範囲で最小限の回数に設定することが好ましい。
また、本実施の形態では、反応液の吐出とインクの吐出とを同じヘッドで行っているが、反応液を吐出するヘッドとインクを吐出するヘッドを別々に設ける構成とすることともできる。
この場合、インクを吐出するヘッドについてのみ本発明を適用して、固着防止液を付与するようにしてもよい。同様に反応液を吐出するヘッドについてのみ本発明を適用して、固着防止液を付与するようにしてもよい。特に、反応液を吐出するヘッドが、インクを吐出するヘッドから離れた位置に設置されている場合には、インクを吐出するヘッドについてのみ本発明を適用して、固着防止液を付与するようにすることができる。
また、本実施の形態のインクジェット記録装置10では、反応液をヘッドから吐出させて記録用紙12に付与しているが、反応液の付与方法は、これに限定されるものではない。たとえば、塗布ローラを用いて記録用紙12に反応液を付与するようにしてもよい(たとえば、走行する記録用紙12の表面に塗布ローラを押圧当接させることにより、その塗布ローラの表面に供給された反応液を記録用紙12に転写させて付与する。)。この場合、ヘッドからはインクのみが吐出される。
また、上記実施の形態は、ヘッドが、いわゆるシャトル型で構成されたインクジェット記録装置に本発明を適用した例で説明したが、本発明は、ヘッドが、いわゆるフルライン型で構成されたインクジェット記録装置にも同様に適用することができる。
図10は、いわゆるフルライン型のヘッドを用いたインクジェット記録装置の画像形成部の概略構成を示す正面図である。
同図に示すように、フルライン型のヘッド400は、記録用紙12の全幅をカバーできる長さで形成されており、その下部に吐出面402が形成されている。吐出面402は、少なくとも記録用紙12の記録領域の幅以上の長さをもってノズル列が形成されている。
吐出面402への固着防止液の付与は、たとえば、多孔質体で構成された塗布ローラ250に固着防止液を付与し、この塗布ローラ250を吐出面上で転動させて行われる。この他、あらかじめ固着防止液を付与した多孔質体で吐出面402を拭くことによって付与するようにしてもよいし、また、上記実施の形態のように、噴霧器から固着防止液を噴霧して付与するようにしてもよい。
固着防止液付与後の予備吐出は、たとえば、記録用紙12の余白部、特に端部で行う。これにより、形成画像に影響を与えることなく、予備吐出を行うことができる。また、別途、ヘッド400を移動させずに予備吐出を行うことができる。
なお、このように記録用紙12の余白部に予備吐出を行った場合は、画像形成後に予備吐出を行った部分をカットすることが好ましい。
このように、本発明は、フルライン型のヘッドを採用するインクジェット記録装置にも同様に適用することができる。
また、本実施の形態では、回復指示に応じて固着防止液の付与処理を実施しているが、固着防止液の実施タイミングは、これに限定されるものではない。たとえば、装置起動時に実施するようにしてもよいし、また、一回の画像形成処理ごとに実施するようにしてもよい。同様に規定回数(枚数)の画像形成が行われるたびに実施するようにしてもよいし、所定時間ごとに実施するようにしてもよい。また、オペレータの指示によって実施するようにしてもよい。
また、上記実施の形態のインクジェット記録装置では、紙媒体に画像を形成する場合を例に説明したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、他の記録媒体に反応液及び処理液を吐出して画像を形成する場合にも同様に適用することができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…インクジェット記録装置、12…記録用紙、14…給紙部、16…デカール処理部、18…裁断部、20…搬送部、22…加熱部、24…画像形成部、26…検出部、28…乾燥部、30…加熱・加圧部、32…後裁断部、34…排紙部、40…加熱ドラム、42…カッタ、44…吸引搬送ベルト、46A、46B…駆動ローラ、48…吸引チャンバ、50…ベルトクリーナ、52…ダクト、54…吸引ファン、56A、56B…加熱・加圧ローラ、58…カッタ、100…ヘッド、102…キャリッジ、104…ガイドレール、106…吐出面、108A…第1反応液ノズル108A、108C…シアンノズル、108M…マゼンタノズル、108Y…イエロノズル、108K…クロノズル、108B…第2反応液ノズル、110A…第1反応液ノズル列10A、110C…シアンノズル列、110M…マゼンタノズル列、110Y…イエロノズル列、110K…クロノズル列、110B…第2反応液ノズル列、200…固着防止液付与ユニット、202…噴霧器、204…固着防止液タンク、206…固着防止液供給ポンプ、208…固着防止液供給配管、210…回収トレイ、250…塗布ローラ、300…通信インターフェース、302…システムコントローラ、304…画像メモリ、306…モータドライバ、308…ヒータドライバ、310…ポンプドライバ、312…プリント制御部、314…画像バッファメモリ、316…ヘッドドライバ
Claims (9)
- ヘッドの吐出面に固着防止液付与手段から固着防止液を付与した後、前記吐出面に形成された多数のノズルから記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を付与するインクジェット記録方法において、
前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与した後、前記ノズルから前記記録媒体の記録領域以外の領域にインク又は反応液の少なくとも一方を所定の液滴量で吐出して、前記ノズル付近の前記固着防止液を除去し、その後、前記ノズルから前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体にインク又は反応液の少なくとも一方を付与することを特徴とするインクジェット記録方法。 - ヘッドの吐出面に固着防止液付与手段から固着防止液を付与した後、前記吐出面に形成された多数のノズルから記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を付与するインクジェット記録方法において、
前記記録媒体の記録領域以外の領域に前記ノズルからインク又は反応液の少なくとも一方を所定の液滴量で吐出しながら、前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与し、その後、前記ノズルから前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体にインク又は反応液の少なくとも一方を付与することを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記記録媒体の記録領域以外の領域に吐出するインク又は反応液の少なくとも一方の液滴量が、前記記録媒体の記録領域に吐出するインク又は反応液の少なくとも一方の最小液滴量よりも多く設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記記録媒体の記録領域以外の領域に吐出するインク又は反応液の少なくとも一方の液滴量が、前記ヘッドの最大吐出液滴量に設定されることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録方法。
- 前記記録媒体の記録領域以外の領域が、前記記録媒体の端部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載のインクジェット記録方法。
- 前記記録媒体の記録領域以外の領域が、前記記録媒体のない領域であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載のインクジェット記録方法。
- 前記記録媒体の記録領域にインク及び反応液を付与する場合において、前記記録媒体の記録領域以外の領域に吐出するインクの液滴量が、前記記録媒体の記録領域以外の領域に吐出する反応液の液滴量よりも多く設定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載のインクジェット記録方法。
- ヘッドの吐出面に固着防止液付与手段から固着防止液を付与した後、前記吐出面に形成された多数のノズルから記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を付与するインクジェット記録装置において、
前記ヘッド及び前記固着防止液付与手段を制御する制御手段を有し、該制御手段は、前記固着防止液の付与時、前記固着防止液付与手段によって前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与させた後、前記ノズルから前記記録媒体の記録領域以外の領域にインク又は反応液の少なくとも一方を所定の液滴量で吐出させて、前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与することを特徴とするインクジェット記録装置。 - ヘッドの吐出面に固着防止液付与手段から固着防止液を付与した後、前記吐出面に形成された多数のノズルから記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を吐出して、前記記録媒体の記録領域にインク又は反応液の少なくとも一方を付与するインクジェット記録装置において、
前記ヘッド及び前記固着防止液付与手段を制御する制御手段を有し、該制御手段は、前記固着防止液の付与時、前記記録媒体の記録領域以外の領域に前記ノズルからインク又は反応液の少なくとも一方を所定の液滴量で吐出させながら、前記固着防止液付与手段によって前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与させて、前記ヘッドの吐出面に前記固着防止液を付与することを特徴とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008069455A JP2009220500A (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | インクジェット記録方法及び装置 |
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JP2008069455A JP2009220500A (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | インクジェット記録方法及び装置 |
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JP2008069455A Pending JP2009220500A (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | インクジェット記録方法及び装置 |
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JP (1) | JP2009220500A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013014068A (ja) * | 2011-07-04 | 2013-01-24 | Canon Inc | インクジェット記録装置および該装置におけるインク汚れ検知方法 |
JP2014159163A (ja) * | 2014-04-02 | 2014-09-04 | Canon Inc | 記録装置、記録方法および制御装置 |
JP2016132142A (ja) * | 2015-01-19 | 2016-07-25 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | インクジェット記録装置、及び、ノズル洗浄方法 |
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2008
- 2008-03-18 JP JP2008069455A patent/JP2009220500A/ja active Pending
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