JP2009219521A - 消火栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 消火用ノズルの射程を伸ばしても、操作者が保持し易く、又操作し易くすることができる消火栓装置を得る。
【解決手段】 筐体2内に、消火用液体の供給源3からの給水管4に接続されて設けられる消火栓弁5と、該消火栓弁5の二次側に設けられる消火用ホース6と、該消火用ホース6の先端側に設けられる消火用ノズル7とを有する消火栓装置1において、該消火先弁5の二次側流路に、該消火栓弁5の開放からの経過時間に応じて、該消火用ノズル7からの放出圧を高くする放出圧段階制御手段10を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばトンネル等に設置される消火栓装置に関する。
従来、トンネル用消火栓装置は、通常、トンネルの長手方向に50mの間隔をおいて配置されている。この消火栓装置は、先端に消火用ノズルを備えた消火用ホースを筐体内の収納部に収納しており、火災発生時には、操作者が筐体の扉を開き、開閉操作レバーを操作して消火栓を開いた後、消火用ホースを手に持って消火用ホースを引き出し、発生した火災の消火を行うことができる様になっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−95940号公報
従来の消火用ノズルは、自動調圧弁の設定圧力によって、例えば、放水圧力3kgf/cm2で130l/minの放水を行なえる仕様となっており、そのノズルの射程は20mとなっている。そのため、消火用ホースは30m必要となっており、そのホースの操作性について、充水時はもとより空の時でも長さ・重量による扱い難さがあった。
そこで、ノズル射程を伸ばして、その分ホース長を短くすることが考えられる。その様にすることで、操作性の向上、メンテナンス性(ホースの目視試験など)の向上、ホース長の低減、及び消火栓装置自体の省スペース化によるコストダウンが図れるという利点がある。又、ノズル射程が伸びることで、操作者と火源との距離を遠く保てるという利点もある。
しかしながら、ノズル射程を伸ばすには、従来より放出圧力を高くする必要があり、放出圧力を高くすると放出反力も増大するため、操作者が保持し難いと問題が考えられる。
この発明は、上記事情に鑑み、消火用ノズルの射程を伸ばしても、操作者が保持し易く、又操作し易くすることができる消火栓装置を提供することを目的とする。
この発明は、筐体内に、消火用液体の供給源からの給水管に接続されて設けられる消火栓弁と、該消火栓弁の二次側に設けられる消火用ホースと、該消火用ホースの先端側に設けられる消火用ノズルとを有する消火栓装置において、該消火栓弁の二次側流路に、該消火栓弁の開放からの経過時間に応じて、該消火用ノズルからの放出圧を高くする放出圧段階制御手段を設けたことを特徴とする消火栓装置である。
又、この発明は、該消火栓装置であって、該放出圧段階制御手段が、該消火栓弁側からの消火用液体の供給圧を該消火栓弁の開放時には該供給圧よりも低い第1の放出圧に制御し、該消火栓弁の開放時から所定時間経過後には該第1の放出圧よりも高い第2の放出圧に制御するものであることを特徴とする消火栓装置である。
又、この発明は、該消火栓装置であって、該放出圧段階制御手段が、通過流量制御手段を含むものであり、該通過流量制御手段により、通過流量を少なくして該第1の放出圧への制御をし、通過流量を多くして該第2の放出圧への制御をするものであることを特徴とする消火栓装置である。
又、この発明は、該消火栓装置であって、該通過流量制御手段が、一次側流入口と二次側流出口と排水口を有する流量制御室と、該排水口を開閉する弁体と、該通過流量制御手段の上流側より分岐して設けられた一次圧導入路と連通するシリンダと、該弁体とシャフトを介して一体的に設けられ、該シリンダ内に摺動可能に収容されるピストンであって、該一次圧導入路から導入される一次圧を受圧して、該弁体を閉方向に駆動するピストンと、該弁体と該ピストンの間に介在し、該弁体を開方向へ常時付勢する付勢部材と、該弁体と該ピストンの間に介在し、該弁体の閉方向への移動に対して制動力を与える制動部材とを備えていることを特徴とする消火栓装置である。
又、この発明は、該消火栓装置であって、該通過流量制御手段が、一次側流入口と二次側流出口を有するシリンダ状流量制御室と、該シリンダ状流量制御室内に摺動可能に収容されるピストンであって、一次側流入口から該シリンダ状流量制御室内に導入される一次圧を受圧して、該シリンダ状流量制御室内に形成される一次側流入口と二次側流出口との連通路の体積を大きくする方向に移動するピストンと、該連通路の体積を小さくする方向へピストンを付勢する付勢部材と、該ピストンと該付勢部材の間に介在し、該ピストンの該連通路の体積を大きくする方向への移動に対して制動力を与える制動部とを備えていることを特徴とする消火栓装置である。
又、この発明は、該消火栓装置であって、該通過流量制御手段が、該消火栓弁の二次側流路から分岐し、排水経路に至る分岐流路と、該分岐流路に設けられ、該消火栓弁の開放に同期して開き、起動後所定時間経過したら閉じる起動弁を備えていることを特徴とする消火栓装置である。
又、この発明は、該消火栓装置であって、該通過流量制限手段が、該消火栓弁の二次側流路から分岐し、該二次側流路に戻る第1と第2の迂回流路と、該第1の迂回流路に設けられ、該消火栓弁の開放に同期して開き、起動後所定時間経過したら閉じる第1起動弁と、該第1の迂回流量制限流路の該第1の起動弁の下流側に設けられた流量制限部と、該第2の迂回流路に設けられ、該第1の起動弁が閉じるのと同期して開く第2の起動弁を備えていることを特徴とする消火栓装置である。
又、この発明は、該消火栓装置であって、該通過流量制限手段が、該消火栓弁の二次側流路から分岐し、該二次側流路に戻る第1と第2の迂回流路と、該第1の迂回流路に設けられ、該消火栓弁の開放に同期して開き、起動後所定時間経過したら閉じる第1の起動弁と、該第1の迂回流量制限流路の該第1の起動弁の下流側に設けられ、該第1の放出圧への調圧をする第1の調圧弁と、該第2の迂回流路に設けられ、該第1の起動弁が閉じるのと同期して開く第2の起動弁と、該第2の起動弁の下流側に設けられ、該第2の放出圧への調圧をする第2の調圧弁を備えていることを特徴とする消火栓装置である。
又、この発明は、該消火栓装置であって、該放出圧段階制御手段が該消火栓弁と該消火用ホースの間に設けられるものであることを特徴とする消火栓装置である。
この発明によれば、消火栓弁の開放からの経過時間に応じて、消火用ノズルからの放出圧を高くする放出圧段階制御手段を設けたことで、ノズル射程を伸ばすべく、従来より放出圧力を高くしても、消火栓弁の開放時には放出圧を低くし、所定時間経過後に放出圧を高くする様に制御することができることから、消火栓弁開放時には、消火用ノズルからの放出による反力を小さくすることができ、即ち操作者が消火用ノズルを保持し易くすることができ、操作性も良くすることができつつも、消火栓弁開放から所定時間経過後には、高い放出圧で放出することができるので、放出圧を従来より高くすることによる利点、即ち、消火用ホースの長さを短くすることができ、それにより操作性及びメンテナンス性を向上させることができ、又消火栓装置の小型化・薄型化もすることができ、更には消火用ホースの長さの短縮化及び消火栓装置の小型化等によるコストの低減化もすることができ、そしてノズル射程が伸びることで、操作者が火源との距離を遠く保てるという利点を併せて得ることができる。
この発明の実施の形態を図1乃至図6に基づき説明する。尚、図1及び図2はこの発明の第1の実施の形態を示すもので、図1が放出圧段階制御手段の一例である流量制御装置の弁部が閉方向に移動途中の状態における断面図を含む消火栓装置の概略図で、図2が同上の流量制限装置の弁部が閉鎖した状態における断面図であり、図3はこの発明の第2の実施の形態を示し、第2の実施の形態に係る流量制限装置の断面図を含む消火栓装置の概略図であり、図4はこの発明の第3の実施の形態を示す消火栓装置の概略図であり、図5はこの発明の第4の実施の形態を示す消火栓装置の概略図であり、図6はこの発明の第5の実施の形態を示す消火栓装置の概略図である。
[第1の実施の形態]
この発明の第1の実施の形態を図1及び図2に基づき説明する。図1に示す様に、消火栓装置1−1は、筐体2内に、消火用液体の供給源3からの給水管4に接続されて設けられる消火栓弁5と、消火栓弁5の二次側に設けられる消火用ホースと6、消火用ホース6の先端に設けられる消火用ノズル7とを有し、そして、消火栓弁5の二次側流路中、消火栓弁5と消火用ホース6との間に放出圧段階制御手段の一例である流量制御装置10が設けられている。尚、消火用ホース6は、常時は図示しないホース収納部に内巻きに或いは外巻きに巻回されて筐体2内に収納され、火災発生時には筐体2の外部に引き出し可能となっている。又、同図中、8は自動調圧弁であり、その二次側流路の圧力を設定圧に調整することができるものであり、9はメンテナンス弁であり、消火栓装置1の放出点検の際に図示しない放出点検装置が接続されて、その二次側流路を放出点検装置側に切り替えることができるものである。
流量制御装置10は、放出圧段階制御手段の一例であり、又通過流量制御手段の一例でもある。即ち、流量制御装置10は、消火栓弁5の開放からの経過時間に応じて、消火用ノズル7からの放出圧を高くする様調整するものであり、更に述べれば、消火栓弁5側、即ち一次側からの消火用液体11の供給圧を消火栓弁5の開放時の初期段階にはその供給圧よりも低い放出圧に制御し、消火栓弁5の開放時から所定時間経過後には初期段階の放出圧よりも高い放出圧に制御するものであり、初期段階の放出圧への制御を流量制御装置10を通過する消火液体の量を少なくして行い、初期段階の放出圧よりも高い放出圧への制御を流量制御装置10を通過する消火用液体の量を多くして行なうものである。
具体的には、流量制御装置10は、消火栓弁5の二次側と自動調圧弁8を介して接続される一次側流入口12と消火用ホース6の一次側メンテナンス弁9を介して接続される二次側流出口13と外部に消火用液体を排水するための流量制御用の排水口14とを有する流量制御室15と、排水口14を開閉する弁体16と、流量制御装置10の上流側より分岐して設けられた一次圧導入路17と連通し、一次圧が内部に導入されるシリンダ18と、弁体16とシャフト19を介して一体に設けられ、シリンダ18内に摺動可能に収容され、一次圧導入路17から導入される一次圧を矢印の如く受圧して、弁体16を閉方向に駆動するピストン20と、弁体16とピストン20の間に設けられ、弁体16を開方向へ常時付勢し、消火栓弁5が開放していない状態において、弁体16を開放状態に保つ付勢部材の一例であるスプリング21と、弁体16とピストン20の間に設けられ、弁体16の閉方向への移動に対して制動力を与える制動部材の一例であって、シャフト19と一体に設けられる制動板22とを備え、更に、スプリング21及び制動板22を収容し、粘性のある流体、例えばシリコンオイルが封入され、流量制御室15とシリンダ18の間に設けられた流体室23を備えている。尚、シャフト19は流量制御室15と流体室23との間の隔壁及び流体室23とシリンダ18との間の隔壁を貫通して設けられている。
火災発生時、操作者が操作レバー5aを操作して消火栓弁5を開放させると、消火用液体が消火栓弁5の二次側に流れ、自動調圧弁8による調圧を経て、流量制御装置10の一次側流入口12から流量制御装置10内に流入するが、弁体16はスプリング21の付勢力により流量制御用排水口14を開放させた状態にあり、流量制御装置10内に流入した消火用液体11は流量制御用排水口14より系外に排出されるため、二次側流出口13から消火用ホース6側に流出する消火用液体11はその量が少なく制御され、それにより、消火栓弁5の開放後、その初期の段階においては、流量制御装置10を経ることで、消火用ホース6を介して消火用ノズル7から放出される消火用液体11の放出圧は流量制御装置10の一次側からの供給圧よりも低く、即ち本実施の形態においては自動調圧弁8により設定される設定圧よりも低く制御される。
そして、消火栓弁5の開放後、一次圧導入路17からシリンダ18内に導入される一次圧がピストン20を押圧することで、時間の経過に連れて、図1に示す様にピストン20は、その裏面側のシリンダ18内の空気を空気穴18aより外部に排出しつつ、シャフト19を介して弁体16を閉方向に徐々に移動させ、消火栓弁5の開放から所定時間経過後には、図2に示す様に弁体16を流量制御用排水口14の弁座部14aに着座させて、流量制御用排水口14を閉鎖させる。これにより、消火栓弁5の開放から所定時間経過した後においては、流量制御室15からの排水はなくなるので、二次側流出口13から消火用ホース6側に流出する消火用液体11は本来の量まで多くなり、消火用ノズル7から放出される消火用液体11の放出圧は、消火栓弁5の開放後、初期段階において低く制御されていたものが一次側からの供給圧と同じまで高く、即ち本実施の形態においては自動調圧弁8の設定圧と同じまで高く制御されることとなる。
尚、ピストン20が弁体16を閉方向に移動させる際には、流体室23内を制動板22も移動することとなるが、流体室23内には粘性のある流体が封入されており、制動板22はその上下の隙間22a、22bがあることで移動可能にはなっているものの、ピストン20による弁体16の閉方向の移動に対しては制動力を与える様になっており、この制動板22によって弁体16の閉方向への移動はその速度を制御されており、又流体室23の流量制御室15側内壁と制動板22との間には弁体16を開方向に常時付勢するスプリング21が設けられており、このスプリング21によっても、弁体16の閉方向への移動はその速度を制御されている。従って、一次圧による弁体16の閉方向への駆動力に応じて制動板22等の制動力を適宜設定することで、消火栓弁5の開放から弁体16が排水口14の弁座部14aに着座するまでの時間を所望に設定することが可能となっており、即ち、消火栓弁5の開放後の初期の低い放出圧からそれよりも高い放出圧へ変えるまでの時間を所望に設定することが可能となっている。尚、制動板22の表裏間のシリコンオイルの移動通路として制動板22の上下に隙間22a、22bを設けるのに代えて、図示は省略するが、制動板22を貫通するオリフィスを設けてもよいし、制動板22の表裏をバイパスする別経路を設け、その途中にニードル弁等を設けてもよい。
消火栓弁5が閉じられ、一次圧の供給が無くなると、弁体16はスプリング21によって排水口14を開放させた状態に復旧されるが、このとき、制動板22に設けられているチャッキ弁24は制動板22の復旧方向への移動に対してはシリコンオイルを流通させる様になっているので、制動板22は弁体16の復旧方向への移動に対してはほとんど制動を与えることはなく、弁体16は速やかに復旧される。
上記の様に構成されていることで、消火栓装置1は、消火栓弁5の開放からの経過時間に応じて、消火用ノズル7からの放出圧を低く、又それよりも高く段階的に制御することができることから、消火用ノズル7からの消火用液体の射程距離を伸ばすべく、従来よりも放出圧を高くしても、消火栓弁5の開放時には放出圧を低くし、所定時間経過後にはそれよりも高く制御が可能であり、これにより、消火栓弁5の開放後、初期の段階においては、消火用ノズル7からの放出による反力を小さくすることができ、即ち操作者が消火用ノズルを保持し易くすることができ、操作性も良くすることができつつ、消火栓弁5の開放から所定時間経過した段階においては、高い放出圧で消火用液体を放出させることができる。
以下に、この発明の第2乃至5の実施の形態をそれぞれ対応する図に基づき説明するが、何れも、第1の実施の形態と同様に、消火栓弁5の開放からの経過時間に応じて、消火用ノズル7からの放出圧を低く、又それよりも高く段階的に制御することができるものであるが、第1の実施の形態とは、放出圧の段階制御を行なう放出圧段階制御手段(通過流量制御手段)の具体的構成において相違するものである。尚、第1の実施の形態と同じ構成については図中同一図面符号を付してその説明を省略する。
[第2の実施の形態]
この発明の第2の実施の形態の消火栓装置1−2は、図3に示す様に、放出圧の段階制御を行なう通過流量制御手段として、流量制御装置25を備えている。流量制御装置25は、消火栓弁5の二次側と自動調圧弁8を介して接続される一次側流入口26及び消火用ホース6の一次側にメンテナンス弁9を介して接続される二次側流出口27を有する、シリンダ状流量制御室の一例である流量制御シリンダ28と、流量制御シリンダ28内に摺動可能に設けられ、流量制御シリンダ28内に形成される一次側流入口26から二次側流出口27への流路の体積の大小を制御するピストン29と、ピストン29に隣接して設けられ、内部にシリコンオイル等の粘性流体が封入される、制動部の一例である流体室30と、流体室30を介してピストン29を一次側流入口26から二次側流出口27への流路の体積を小さくしてその流通量を少量に制御する位置へと常時付勢する、付勢部材の一例であるスプリング31とを備えている。
消火栓弁5が開放後初期の段階では、消火用液体が一次側流入口26より流入しても、シリンダ28内に形成される流路はシリンダ28とピストン29との間に形成されている狭小の円環状の隙間でしかなく、一次側流入口26から二次側流出口27への流量は少なく、即ち消火用ノズル7からの放出圧を初期の低いものに制御される様になっており、そして、時間の経過に連れて、ピストン29が流体室30と共にスプリング31に抗しつつ矢印の方向に流体室30内のオリフィスにより速度を制限されながら移動して、一次側流入口26から二次側流出口27への流路を大きくして、流量を制限しない位置まで移動すると、消火用液体は一次側流入口26から二次側流出口27へ本来の流量のまま流れ、即ち消火用ノズル7からの放出圧は初期の低いものから高いものへと制御される様になっている。
尚、消火栓弁5の開放後、初期段階における流通量制御のための小流量の流路としては、前記のシリンダ28とピストン29との間の円環状の隙間に代えて、ピストン29に形成した溝状の流路としてもよく、又、一次側流入口26と二次側流出口27とを繋ぐ別経路の小流量流路としてもよく、更に、ピストン29の受圧側端面の形状を円錐台状に形成して、その端面とシリンダ28との間の隙間がピストンの移動に伴って大きくなる様にしてもよい。
[第3の実施の形態]
この発明の第3の実施の形態の消火栓装置1−3は、放出圧の段階制御を行なう通過流量制御手段として、消火栓弁5の二次側流路、具体的には自動調圧弁8の二次側から分岐し、排水経路36に至る分岐流路35と、分岐流路35に設けられ、消火栓弁5の開放に同期して開き、開放起動後、所定時間経過したら閉じる起動弁37を備えている。
図示しない制御部の制御によって、消火栓弁5の開放操作に同期して起動弁37が開放起動すると、消火用液体は排水経路36へ至る分岐流路35へも流れることとなるので、起動弁37が開いている間は、消火用ノズル7からの放出圧は低いものへと制御される様になっており、そして、図示しない制御部内に設けられて、起動弁37の開放起動と共に起動する図示しないタイマにより、所定時間経過すると、起動弁37が閉じられ、消火用液体の分岐流路35への流れが止められる様になってり、即ち、消火栓弁5の開放から所定時間経過後に、消火用ノズル7からの放出圧は初期の低いものから高いものへと制御される様になっている。
[第4の実施の形態]
この発明の第4の実施の形態の消火栓装置1−4は、図5に示される様に、放出圧の段階制御を行なう通過流量制御手段として、消火栓弁5の二次側流路、具体的には自動調圧弁8の二次側から分岐し、二次側流路に戻る第1の迂回流路40及び第2の迂回流路41と、第1の迂回流路40に設けられ、消火栓弁5の開放に同期して開き、起動後所定時間経過したら閉じる第1起動弁42と、第1の迂回流路40の第1の起動弁42の下流側に設けられた流量制限部の一例としてのオリフィス43と、第2の迂回流路41に設けられ、第1の起動弁42が閉じるのと同期して開く第2の起動弁44を備えている。
図示しない制御部の制御によって、消火栓弁5の開放操作に同期して第1の起動弁42が開放起動すると、消火用液体は第1の迂回流路40を流れ、オリフィス43により流量を制限されることとなるので、第1の起動弁42が開いている間は、消火用ノズル7からの放出圧は低いものへと制御される様になっており、そして、図示しない制御部内に設けられて、第1の起動弁42の開放起動と共に起動する図示しないタイマにより、所定時間経過すると、第1の起動弁42が閉じられ、それと同期して第2の起動弁44が開放起動するので、消火用液体の第1の迂回流路40への流れが止められる一方で、消火用液体は流量が制限されない第2の迂回流路41を流れる様になっており、即ち、消火栓弁5の開放から所定時間経過後に、消火用ノズル7からの放出圧は初期の低いものから高いものへと制御される様になっている。
[第5の実施の形態]
この発明の第5の実施の形態の消火栓装置1−5は、図6に示される様に、放出圧の段階制御を行なう通過流量制御手段として、消火栓弁5の二次側流路から分岐し、二次側流路に戻る第1迂回流路45及び第2の迂回流路46と、第1の迂回流路45に設けられ、消火栓弁5の開放に同期して開き、起動後所定時間経過したら閉じる第1の起動弁47と、第1の迂回流路の第1の起動弁47の下流側に設けられ、一次側からの供給圧よりも低い放出圧への調圧をする第1の自動調圧弁49と、第2の迂回流路46に設けられ、第1の起動弁47が閉じるのと同期して開く第2の起動弁48と、第2の起動弁48の下流側に設けられ、第1の自動圧弁49により調圧される放出圧よりも高い放出圧へ調圧をする第2の自動調圧弁50を備えている。
図示しない制御部の制御によって、消火栓弁5の開放操作に同期して第1の起動弁47が開放起動すると、消火用液体は第1の迂回流路45を流れ、第1の自動調圧弁49により一次側の供給圧よりも低い放出圧に調圧されることとなるので、第1の起動弁47が開いている間は、消火用ノズル7からの放出圧は低いものへと制御される様になっており、そして、図示しない制御部内に設けられて、第1の起動弁47の開放起動と共に起動する図示しないタイマにより、所定時間経過すると、第1の起動弁47が閉じられ、それと同期して第2の起動弁48が開放起動するので、消火用液体は第1の迂回流路45への流れが止められる一方で、消火用液体は第2の迂回流路46を流れ、第2の自動調圧弁50により第1の自動調圧弁49よりは高い放出圧に調圧され、即ち、消火栓弁5の開放から所定時間経過後に、消火用ノズル7からの放出圧は初期の低いものから高いものへと制御される様になっている。
この発明の第1の実施の形態を示し、放出圧段階制御手段の一例である流量制御装置の弁部が閉方向に移動途中の状態における断面図を含む消火栓装置の概略図である。 同上の流量制限装置の弁部が閉鎖した状態における断面図である。 同上の第2の実施の形態を示し、第2の実施の形態に係る流量制限装置の断面図を含む消火栓装置の概略図である。 同上の第3の実施の形態を示す消火栓装置の概略図である。 同上の第4の実施の形態を示す消火栓装置の概略図である。 同上の第5の実施の形態を示す消火栓装置の概略図である。
符号の説明
1−1 消火栓装置
2 筐体
3 給水源
4 供給管
5 消火栓弁
6 消火用ホース
7 消火用ノズル
8 自動調圧弁
9 メンテナンス弁
10 流量制御装置
11 消火用液体
12 一次側流入口
13 二次側流出口
14 排水口
15 流量制御室
16 弁体
17 一次圧導入路
18 シリンダ
19 シャフト
20 ピストン
21 スプリング
22 制動板
23 流体室

Claims (5)

  1. 筐体内に、消火用液体の供給源からの給水管に接続されて設けられる消火栓弁と、該消火栓弁の二次側に設けられる消火用ホースと、該消火用ホースの先端側に設けられる消火用ノズルとを有する消火栓装置において、
    該消火栓弁の二次側流路に、該消火栓弁の開放からの経過時間に応じて、該消火用ノズルからの放出圧を高くする放出圧段階制御手段を設けたことを特徴とする消火栓装置。
  2. 該放出圧段階制御手段が、該消火栓弁側からの消火用液体の供給圧を該消火栓弁の開放時には該供給圧よりも低い第1の放出圧に制御し、該消火栓弁の開放時から所定時間経過後には該第1の放出圧よりも高い第2の放出圧に制御するものであることを特徴とする請求項1記載の消火栓装置。
  3. 該放出圧段階制御手段が、通過流量制御手段を含むものであり、該通過流量制御手段により、通過流量を少なくして該第1の放出圧への制御をし、通過流量を多くして該第2の放出圧への制御をするものであることを特徴とする請求項2記載の消火栓装置。
  4. 該通過流量制御手段が、一次側流入口と二次側流出口と排水口を有する流量制御室と、該排水口を開閉する弁体と、該通過流量制御手段の上流側より分岐して設けられた一次圧導入路と連通するシリンダと、該弁体とシャフトを介して一体的に設けられ、該シリンダ内に摺動可能に収容されるピストンであって、該一次圧導入路から導入される一次圧を受圧して、該弁体を閉方向に駆動するピストンと、該弁体と該ピストンの間に介在し、該弁体を開方向へ常時付勢する付勢部材と、該弁体と該ピストンの間に介在し、該弁体の閉方向への移動に対して制動力を与える制動部材とを備えていることを特徴とする請求項3記載の消火栓装置。
  5. 該通過流量制限手段が、該消火栓弁の二次側流路から分岐し、該二次側流路に戻る第1と第2の迂回流路と、該第1の迂回流路に設けられ、該消火栓弁の開放に同期して開き、起動後所定時間経過したら閉じる第1起動弁と、該第1の迂回流路の該第1の起動弁の下流側に設けられた流量制限部と、該第2の迂回流路に設けられ、該第1の起動弁が閉じるのと同期して開く第2の起動弁を備えていることを特徴とする請求項3記載の消火栓装置。
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