JP2009219210A - 電力供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】MERS4を用いて誘導性の照明灯2を節電モードで駆動する場合に、ユーザが節電の状態を具体的に認識できるようにする。
【解決手段】制御装置13は、負荷電圧を検出する負荷電圧検出部7と、負荷電圧に応じて負荷に流れる負荷電流を検出する負荷電流検出部8と、負荷電圧検出部7によって検出された負荷電圧と負荷電流検出部8によって検出された負荷電流に基づいて負荷の消費電力の値を算出する演算部11と、電力制限がされない場合に、演算部11によって算出された消費電力の値と電力制限がされた場合に、演算部11によって算出された消費電力の値とを比較して、節電に関する情報を所定の情報表示部12に表示させる表示制御部17とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力供給システムに関し、特に、交流電源と負荷との間に接続され、交流電源から出力される電源電圧を調整して負荷に出力する磁気エネルギー回生スイッチ(Magnetic Energy Regeneration Switch ; 以下、単にMERSと称する)と、このMERSを制御する制御装置とを備えた電力供給システムに関する。
従来、このようなMERSを備えた装置としては、例えばモータ等の誘導性負荷と交流電源との間に接続され、誘導性負荷に供給する負荷電力を制御する交流電源装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
MERSは、直列接続された2個の逆導通型半導体スイッチと、同じく直列接続された2個の逆導通型半導体スイッチとを並列接続して構成するブリッジ回路と、このブリッジ回路の2つの中点を接続するコンデンサとを有し、誘導性負荷(特許文献1では、例えば、誘導電動機)に交流電源を供給するとともに、交流電源の半周期のタイミングの電圧の零クロスポイントごとの電流遮断時に、誘導性負荷に発生する磁気エネルギーをコンデンサに充電(吸収)して、次に誘導負荷に電圧を供給する際に、コンデンサに電荷として蓄積した磁気エネルギーを誘導性負荷に放電(回生)する。各逆導通型半導体スイッチは、MOSFET及びダイオードで構成され、MERSに入力される交流の電源電圧の位相に対して、4個のMOSFETのゲートに供給する駆動信号の位相を制御して、誘導性負荷に供給する負荷電力を調整することができる。MERSに駆動信号を供給してMERSを制御する制御装置は、電源電圧の零クロスポイント及び、その零クロスポイントの時間差に相当するゲート位相角に基づき、ブリッジ回路を構成する4個の逆導通型半導体スイッチの内、対角上に位置するペアの逆導通型半導体スイッチを同時にON又はOFF動作する駆動信号の位相、すなわち、スイッチ切替タイミングを制御することで、MERSから誘導性負荷に供給する負荷電力を調整させるので、負荷における力率を改善することができる。また、誘導電動機の電源として使用する際に、始動トルクを増大させることができる。
特許第3735673号公報(「特許請求の範囲」、「発明の効果」及び「発明を実施するための最良の形態」参照)
このような負荷の力率を改善することで、節電すなわち省エネも図ることができるMERSを用いた交流電源装置は、その用途が期待されている。例えば蛍光灯、水銀灯、ナトリウム灯等を使用した照明灯の光量を制御する照明灯制御システムが研究されている。しかしながら、一般に、節電モードで動作することが可能な電力供給システムにおいては、節電の結果を定量的に表示する機能は具備していない。このため、ユーザは電力供給システムにおいて節電が行われていることを漠然と認識するだけで、節電の状態を具体的に認識することはできない。これは上記特許文献1においても同様であり、MERSを照明灯の駆動に使用したときに、ユーザが節電の状態を具体的に認識できるような構成にはなっていない。
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、磁気エネルギー回生スイッチを用いて誘導性の負荷を節電モードで駆動する場合に、ユーザがその電力供給システムにおいて節電の状態を具体的に認識することができる電力供給システムを提供することにある。
上記目的を達成するために本願請求項1記載の電力供給システムは、誘導性の負荷と交流電源との間に接続され、それぞれ駆動信号に応じてスイッチング動作を行う第1ないし第4の半導体スイッチング素子及び前記負荷によって発生される磁気エネルギーを吸収して回生させるコンデンサを有し、前記交流電源の電源電圧を調整して前記負荷に対して負荷電圧を出力する磁気エネルギー回生スイッチと、節電のための電力制限の設定値を操作に応じて入力する節電設定手段と、この節電設定手段によって入力された電力制限の設定値に応じて前記磁気エネルギー回生スイッチに対して駆動信号を出力する制御装置とを備えた電力供給システムであって、前記制御装置は、負荷電圧あるいは電源電圧を検出する電圧検出手段と、負荷電圧に応じて前記負荷に流れる負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、前記電圧検出手段によって検出された負荷電圧と前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流とに基づいて負荷の実際の消費電力の値を算出するとともに、前記電圧検出手段によって検出された電源電圧と前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流とに基づいて電力が制限されない場合の消費電力に相当する負荷の仮想の消費電力を算出する演算手段と、前記仮想の消費電力の値と、前記実際の消費電力の値とを比較して、節電に関する情報を所定の表示手段に表示させる表示制御手段とを有するようにした。
従って、本願請求項1記載の電力供給システムによれば、前記制御装置は、負荷電圧あるいは電源電圧を検出する電圧検出手段と、負荷電圧に応じて前記負荷に流れる負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、前記電圧検出手段によって検出された負荷電圧と前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流とに基づいて負荷の実際の消費電力の値を算出するとともに、前記電圧検出手段によって検出された電源電圧と前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流とに基づいて電力が制限されない場合の消費電力に相当する負荷の仮想の消費電力を算出する演算手段と、前記仮想の消費電力の値と、前記実際の消費電力の値とを比較して、節電に関する情報を所定の表示手段に表示させる表示制御手段とを有するようにしたので、磁気エネルギー回生スイッチを用いて誘導性の負荷を節電モードで駆動する場合に、ユーザがその電力供給システムにおいて節電の状態を具体的に認識することができる。
また、本願請求項2記載の電力供給システムは、本願請求項1において、少なくとも24時間の時刻を計時する計時手段と、この計時手段から得られる時刻に基づいて実際の消費電力の積算値および仮想の消費電力の積算値を記憶する記憶手段をさらに有し、前記記憶手段に記憶された前記仮想の消費電力の積算値と前記実際の消費電力の積算値とを比較して、前記表示制御手段によって節電に関する情報を前記表示手段に表示させるようにした。
従って、本願請求項2記載の電力供給システムによれば、少なくとも24時間の時刻を計時する計時手段と、この計時手段から得られる時刻に基づいて消費電力の積算値を記憶する記憶手段をさらに有し、電力制限がされない場合に前記演算手段によって算出された消費電力の積算値と電力制限がされた場合に前記演算手段によって算出された消費電力の積算値とを比較して、前記表示制御手段によって節電に関する情報を前記表示手段に表示させるようにしたので、磁気エネルギー回生スイッチを用いて誘導性の負荷を節電モードで駆動する場合に、ユーザがその電力供給システムにおいて節電の状態を定量的な積算値としてより具体的に認識することができる。
また、本願請求項3記載の電力供給システムは、本願請求項1において、前記制御装置は、前記節電設定手段によって入力された電力制限の設定値に応じて前記交流電源の電源電圧と前記負荷に対する負荷電圧との位相角を制御するための駆動信号を前記磁気エネルギー回生スイッチに対して出力する位相制御手段をさらに有し、電力制限がされない場合には、この位相制御手段によって前記交流電源の電源電圧を前記負荷に出力する負荷電圧とする駆動信号を前記磁気エネルギー回生スイッチに対して出力させるようにした。
従って、本願請求項3記載の電力供給システムによれば、前記制御装置は、前記節電設定手段によって入力された電力制限の設定値に応じて前記交流電源の電源電圧と前記負荷に対する負荷電圧との位相角を制御するための駆動信号を前記磁気エネルギー回生スイッチに対して出力する位相制御手段をさらに有し、電力制限がされない場合には、この位相制御手段によって前記交流電源の電源電圧を前記負荷に出力する負荷電圧とする駆動信号を前記磁気エネルギー回生スイッチに対して出力させるようにしたので、節電の状態を定量的に算出するための指標である電力制限がされない場合の消費電力を容易に測定することができる。
また、本願請求項4記載の電力供給システムは、本願請求項1において、前記制御装置は、前記交流電源を前記磁気エネルギー回生スイッチに入力するか又は前記負荷に直接入力するかを切り替える切替手段をさらに有し、電力制限がされない場合には、この切替手段によって前記交流電源を前記負荷に直接入力させるようにした。
従って、本願請求項4記載の電力供給システムによれば、前記制御装置は、前記交流電源を前記磁気エネルギー回生スイッチに入力するか又は前記負荷に直接入力するかを切り替える切替手段をさらに有し、電力制限がされない場合には、この切替手段によって前記交流電源の電源電圧を前記負荷に直接入力させるようにしたので、節電の状態を定量的に算出するための指標である電力制限がされない場合の消費電力を容易に測定することができる。
また、本願請求項5記載の電力供給システムは、本願請求項2において、前記記憶手段は消費電力の積算値に対応する使用料金の情報を記憶し、前記制御装置は、その使用料金の情報と前記仮想の消費電力の積算値と実際の消費電力の積算値とに基づいて前記演算手段に節電によって軽減された使用料金の情報を算出させて、その算出された情報を前記表示制御手段によって前記表示手段に表示させるようにした。
従って、本願請求項5記載の電力供給システムによれば、前記記憶手段は消費電力の積算値に対応する使用料金の情報を記憶し、前記制御装置は、その使用料金の情報に基づいて前記演算手段に節電によって軽減された使用料金の情報を算出させて、その算出された情報を前記表示制御手段によって前記表示手段に表示させるようにしたので、磁気エネルギー回生スイッチを用いて誘導性の負荷を節電モードで駆動する場合に、ユーザがその電力供給システムにおいて節電の状態を定量的な料金としてより具体的に認識することができる。
また、本願請求項6記載の電力供給システムは、本願請求項2において、前記記憶手段は節電の目標値の情報を記憶し、前記制御装置は、実際の節電が当該目標値に達しない場合には、前記表示制御手段によって前記表示手段に警告のメッセージを表示させるようにした。
従って、本願請求項6の電力供給システムによれば、前記記憶手段は節電の目標値の情報を記憶し、前記制御装置は、実際の節電が当該目標値に達しない場合には、前記表示制御手段によって前記表示手段に警告のメッセージを表示させるようにしたので、節電の意識をユーザに喚起させて、節電計画を効率的且つ強力に推進することができる。
上記のように構成された本発明の電力供給システムによれば、前記制御装置は、負荷電圧を検出する負荷電圧検出手段と、負荷電圧に応じて前記負荷に流れる負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、前記負荷電圧検出手段によって検出された負荷電圧と前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流に基づいて負荷の消費電力の値を算出する演算手段と、電力制限がされない場合に、前記演算手段によって算出された消費電力の値と電力制限がされた場合に、前記演算手段によって算出された消費電力の値とを比較して、節電に関する情報を所定の表示手段に表示させる表示制御手段とを有するようにしたので、磁気エネルギー回生スイッチを用いて誘導性の負荷を節電モードで駆動する場合に、ユーザがその電力供給システムにおいて節電の状態を具体的に認識することができる。
以下、図面に基づき本発明の電力供給システムに関わる実施の形態について、例えば蛍光灯、水銀灯、ナトリウム灯等を使用した照明灯の光量を制御する照明灯制御システムを例に採って具体的に説明する。図1は実施の形態における照明灯システム内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す照明灯システム1は、誘導性負荷としての照明灯2と、電源電圧Vを供給する交流電源3と、照明灯2と交流電源3との間に接続され、交流電源3の電源電圧Vから照明灯2へ入力する負荷電圧Vloadを調整して出力するMERS4と、照明灯2のON/OFFは勿論のこと、操作に応じて照明灯2の光量を調節するための調光量を設定する調光量設定部5及び節電に関する情報を表示する情報表示部12が一体に組み込まれた操作部19と、MERS4を制御する制御装置13と、交流電源3を切り替えるための切替スイッチ31、32、33とを備えている。
制御装置13の内部には、交流電源3の電源電圧Vを検出する電源電圧検出部6、照明灯2への負荷電圧Vloadを検出する負荷電圧検出部7、照明灯2に流れる負荷電流を誘導コイル等のセンサ8Aによって検出する負荷電流検出部8、MERS4内部のコンデンサ電圧を検出するコンデンサ電圧検出部9、電源電圧Vの零クロスポイントを検出して零クロスポイントを基準にした時間差に相当する交流電源3の位相を検出する電源位相検出部10、このシステムの制御処理及びその制御に必要な種々の演算処理を実行する演算部11、調光量設定部5の操作の有無を監視して設定された調光量を取得する設定監視部14、切替スイッチ31、32、33に切替信号S1、S2、S3を出力するスイッチ制御部15、節電に関する種々のデータを記憶する記憶部16、情報表示部12に表示するデータを出力する表示制御部17、演算部11からのコマンドに応じて、MERS4に対して出力するゲート駆動信号G1ないしG4のON/OFF、及び、駆動信号のゲート位相角αを制御する位相制御部18、時刻を計時すると共に年月日のカレンダ機能のある時計部41を有する。演算部部11は、電源電圧検出部6、負荷電圧検出部7、負荷電流検出部8、コンデンサ電圧検出部9、電源位相検出部10のそれぞれから出力される検出信号のデータを処理すると共に、設定監視部14によって取得した調光量のデータ、その他操作部19からのコマンドやデータを入力する。
操作部19は、壁面等に設置されて、有線(信号線及び電源線)によって制御装置13に接続されていてもよいが、本実施の形態においては、赤外線やブルートゥース(登録商標)等の無線信号によって制御装置13と通信するリモートコントロール装置によって構成されている。また、詳細については後述するが、操作部19にはリセットスイッチ42その他のスイッチ群が設けられている。したがって、調光量設定部5からの設定コマンドや設定する調光量のデータ及び情報表示部12に表示するデータは無線信号によって制御装置13と送受信される。スイッチI/F(インタフェース)43は、リセットスイッチ42及びその他のスイッチからのコマンド及びデータを監視して、そのON/OFFを演算部11に取り込む。
尚、制御装置13は、CPU、プログラムROM、ワークRAM等を有するコンピュータで構成されていてもよい。演算部11に相当するCPUは、フラッシュメモリ等のプログラムROMに記憶されている制御プログラムを実行し、処理する各種のデータを記憶部16に相当するワークRAMに記憶しながら、照明灯システム1を制御する。
図1に示すように、MERS4は、第1MOSFET(以下、単に第1MOSと称する)21A、第2MOSFET(以下、単に第2MOSと称する)22A、第3MOSFET(以下、単に第3MOSと称する)23A、第4MOSFET(以下、単に第4MOSと称する)24Aを有し、MOS22A、22A、23A、24Aには、それぞれ第1ダイオード21B、第2ダイオード22B、第3ダイオード23B、第4ダイオード24Bがそれぞれ並列に接続され、各MOSのソースにアノードが接続され、ドレインにカソードが接続されている。また、第1MOS21Aのソースと第2MOS22Aのドレインとが接続され、第4MOS24Aのソースと第3MOS23Aのドレインとが接続されている。さらに、第1MOS21A及び第4MOS24Aのドレイン同士が接続され、第2MOS22A及び第3MOS23Aのソース同士が接続されている。すなわち、直列接続された第1MOS21A及び第2MOS22Aと、同じく直列接続された第4MOS24A及び第3MOS23Aとがさらに並列接続されることにより、ブリッジ回路20を構成している。
ブリッジ回路20の入力側である第4MOS24Aのソース及び第3MOS23Aのドレインは、入力端子26に接続され、切替スイッチ31を介して交流電源3の一方の端子3Aに接続されている。ブリッジ回路20の出力側である第1MOS21Aのソース及び第2MOS22Aのドレインは、出力端子27に接続され、その出力端子27から照明灯2の一方の端子2Aに接続されている。照明灯2の他方の端子2Bは、切替スイッチ32を介して、交流電源3の他方の端子3Bに接続されている。したがって、後述する図2ないし図10におけるMERS4の制御によってブリッジ回路20がアクティブ状態で、且つ、切替スイッチ31及び切替スイッチ32がONの場合には、交流電源3、切替スイッチ31、MERS4、照明灯2、及び、切替スイッチ32が直列に接続されて閉ループを構成し、光量設定部5によって設定された光量、及び、制御装置13の制御に応じて、交流電源3から照明灯2に負荷電流が供給される。
また、ブリッジ回路20の2つの中点である第1MOS21A及び第4MOS24Aのドレインと、第2MOS22A及び第3MOS23Aのソースとの間には、コンデンサ25が接続されている。コンデンサ25は、誘導性負荷である照明灯2に供給される負荷電流が遮断した時に、照明灯2に蓄積されている磁気エネルギーを電荷として充電(吸収)して蓄積し、次に照明灯2に負荷電流が供給される時に、蓄積した電荷を照明灯2に放電(回生)する。制御装置13は、コンデンサ25の充放電が交流電源3の周期の1/2ごとのタイミングで行われるように、第1MOS21Aないし第4MOS24AのゲートG1ないしG4に、パルス信号であるゲート駆動信号G1ないしG4を与えて、第1MOS21Aないし第4MOS24AのON/OFFを制御する。
以下、制御装置13のON/OFF制御について説明する。制御装置13は、交流電源3の電源電圧Vの零クロスポイント及び、この零クロスポイントを基準にした時間差に相当するゲート位相角αに基づくスイッチ切替タイミングに応じて、ブリッジ回路20を構成する各MOS21A,22A,23A及び24Aの内、対角線上に位置する第1MOS21A及び第4MOS24Aを同時にON(又はOFF)すると共に、第2MOS22A及び第3MOS23Aを同時にOFF(又はON)すべく、MERS4を制御する。
その結果、第1MOS21A及び第3MOS23Aが同時にONした時には、第2MOS22A及び第4MOS24Aが同時にOFFし、第1MOS21A及び第3MOS23Aが同時にOFFした時は、第2MOS22A及び第4MOS24Aが同時にONするので、対角線上のペアのMOSが交互にON/OFFすることになる。尚、第1MOS21A、第2MOS22A、第3MOS23A及び第4MOS24Aは、設定に応じて同時にOFFする期間(デッドタイム)を設けるようにしてもよい。
MERS4は、ゲート駆動信号に応じて、そのゲート駆動信号に含まれるゲート位相角αに基づき、第1MOS21A、第2MOS22A,第3MOS23A及び第4MOS24AをON/OFFし、これら各MOS21A、22A、23A及び24AのON/OFFに応じて、照明灯2へ入力する負荷電圧Vloadを調整し、照明灯2は、負荷電圧Vloadに応じた光量で点灯する。
光量設定部5は、照明灯2の消灯(OFF)は勿論のこと、照明灯2の点灯(ON)、例えば光量100%、すなわち負荷の力率(負荷電圧と負荷電流との位相差をφとしたときのcosφ)1.0相当の通常点灯から光量約70%、すなわち負荷の力率0.7相当の範囲内で所定光量相当の力率を設定して、電力の省エネを図ることができる。
各MOS21A,22A,23A及び24Aは、ゲート駆動信号ONに応じてソース及びドレイン間をスイッチONした場合、ブリッジ回路20は、電流Iを両方向に導通可能とするのに対し、ゲート駆動信号OFFに応じてソース及びドレイン間をスイッチOFFした場合、ブリッジ回路20は、ダイオード21B,22B,23B,24Bを通じて電流Iをダイオードの順方向のみ導通可能とする。
また、MERS4は、第1MOS21A及び第3MOS23Aへのゲート駆動信号ONに応じて第1MOS21A及び第3MOS23A側のソース及びドレイン間をスイッチONすると同時に、第2MOS22A及び第4MOS24Aへのゲート駆動信号OFFに応じて第2MOS22A及び第4MOS24A側のソース及びドレイン間をスイッチOFFする。
また、同様に、MERS4は、第2MOS22A及び第4MOS24Aへのゲート駆動信号ONに応じて第2MOS22A及び第4MOS24A側のソース及びドレイン間をスイッチONすると同時に、第1MOS21A及び第3MOS23Aへのゲート駆動信号OFFに応じて第1MOS21A及び第3MOS23A側のソース及びドレイン間をスイッチOFFする。
つまり、第1MOS21A及び第3MOS23Aは同一方向のスイッチ極性、第2MOS22A及び第4MOS24Aは同一方向のスイッチ極性を備え、第1MOS21A及び第3MOS23Aのスイッチ極性は、第2MOS22A及び第4MOS24Aのスイッチ極性と逆方向となる。
尚、請求項記載の電力供給システムは照明灯システム1、磁気エネルギー回生スイッチはMERS4、第1ないし第4の半導体スイッチング素子は並列接続された第1MOSFET21A及び第1ダイオード21Bないし並列接続された第4MOSFET24A及び第4ダイオード21B、節電設定手段は調光量設定部5、負荷電圧検出手段は負荷電圧検出部7、負荷電流検出手段は負荷電流検出部8、演算手段は演算部11、表示手段は情報表示部12、切替手段はスイッチ制御部15及び切替スイッチ31〜33、記憶手段は記憶部16、表示制御手段は表示制御部17、位相制御手段は位相制御部18、計時手段は時計部41に相当するものである。
本願発明における照明灯制御装置の実施形態である照明灯システム1の動作を説明するに先だって、まず、図2ないし図10を参照しながらMERS4の基本原理について説明する。
図2は、交流電源3の電源電圧VとMERS4を駆動制御するゲート駆動信号との関係を端的に示すタイミング説明図である。図2(a)は交流電源3が供給する電源電圧Vの時間的な変化を示し、電源電圧Vは、零クロスポイントのタイミング“t2”(位相=0°)から、次の零クロスポイントのタイミング“t2”(位相=0°)までを1周期Tとした正弦波である。尚、説明の便宜上、負電圧から正電圧へ移行する基準となる零クロスポイントのタイミングを“t2”、次の正電圧から負電圧へ移行する零クロスポイントのタイミングを“t4”、更に次の負電圧から正電圧へ再び移行する零クロスポイントのタイミングを“t7”とする。また、電源電圧Vの位相とゲート駆動信号の位相との位相差で、この場合は、ゲート駆動信号の立ち上がりが電源電圧Vの零クロスポイントのタイミング“t2”(位相=0°)より先になる位相進みのゲート位相角αとする。
図2(b)及び(c)はゲート位相角αに応じた第1MOS21A、第2MOS22A、第3MOS23A及び第4MOS24Aへのゲート駆動信号を端的に示すタイミング説明図である。尚、図2(a)乃至図2(c)は同一の時間軸で表されている。
図2(b)は、ゲート位相角αを0°<α≦90°に設定した場合のゲート駆動信号を端的に示し、第1MOS21A及び第3MOS23AをOFFからONにするゲート駆動信号のタイミングを、電源電圧Vの零クロスポイント(位相=0°)のタイミング“t2”を基準に、同タイミング“t2”からαだけ位相を進めたタイミング“t1”を、第1MOS21A及び第3MOS23AをOFFからONにするゲート駆動信号のタイミングとした場合、同タイミング“t1”から電源電圧Vの半周期T/2後のタイミング“t3”を、第1MOS21A及び第3MOS23AをONからOFFにするゲート駆動信号のタイミングとする。尚、第2MOS22A及び第4MOS24Aのスイッチング位相は、第1MOS21A及び第3MOS23Aとは逆相となるため、タイミング“t1”では第2MOS22A及び第4MOS24AをONからOFFするタイミングになり、タイミング“t3”では第2MOS22A及び第4MOS24AをOFFからONするタイミングになる。
また、図2(c)は、ゲート位相角αを90°<α<180°に設定した場合のゲート駆動信号を端的に示し、第1MOS21A及び第3MOS23AをOFFからONにするゲート駆動信号のタイミングを、電源電圧Vの零クロスポイント(位相=0°)のタイミング“t2”を基準に、同タイミング“t2”からαだけ位相を進めたタイミング“t0”を、第1MOS21A及び第3MOS23AをOFFからONにするゲート駆動信号のタイミングとした場合、同タイミング“t0”から電源電圧Vの半周期T/2後のタイミング“t2y”を、第1MOS21A及び第3MOS23AをONからOFFにするゲート駆動信号のタイミングとする。尚、タイミング“t0”では第2MOS22A及び第4MOS24AをONからOFFにするタイミングになり、タイミング“t2y”では第2MOS22A及び第4MOS24AをOFFからONするタイミングになる。
また、図示せぬが、ゲート位相角αをα=180°に設定した場合、電源電圧Vが正電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがON、電源電圧Vが負電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがON、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがOFFである。
また、同様に図示せぬが、ゲート位相角αをα=0°に設定した場合、電源電圧V及びゲート駆動信号は同じ位相になり、電源電圧Vが正電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがON、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、また、電源電圧Vが負電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがONである。
図3はゲート位相角αを(α=0°)に設定した場合に関わるMERS4の内部動作を端的に示す説明図である。尚、説明の簡便のために、図3(図5、図6、図8〜図10も同様)において、スイッチONのMOSは短絡線で表現し、スイッチOFFのMOSは表示を省略している。
MERS4は、交流電源3の電源電圧Vが正電圧の場合、図3(a)に示すように、第1MOS21A及び第3MOS23AがONで導通状態、第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、すなわち第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
また、MERS4は、交流電源3の電源電圧Vが負電圧の場合、図3(b)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
つまり、MERS4は、ゲート位相角をα=0°に設定した場合、電源電圧Vが、そのまま、照明灯2に対する負荷電圧Vloadとなるため、交流電源3及び照明灯2間にMERS4を配置しない場合と等価になる。
次にゲート位相角αを0°<α≦90°に設定した場合のMERS4の内部動作について説明する。図4は、ゲート位相角(0°<α≦90°)に設定した場合の電源電圧V、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧Vc及び負荷電圧Vload(点線)の関係を端的に示す説明図、図5乃至図6は、ゲート位相角(0°<α≦90°)に設定した場合に関わるMERS4の内部動作を端的に示す説明図である。尚、図4の1/2Tごとにコンデンサ電圧Vcの正負は反転するが、説明の便宜上、(図7も同様)においては絶対値で示している。
MERS4は、図4に示すように、ゲート位相角αに設定したゲート駆動信号に応じて第1MOS21A及び第3MOS23Aと、第2MOS22A及び第4MOS24Aとが交互にON/OFFする。
タイミング“t1”の直前においてMERS4は、電源電圧Vが負電圧のため、図5(a)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcは0Vを保持し、電源電圧Vが、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、電源電圧Vが負電圧のまま、タイミング“t1”に到達すると、図5(b)に示すように、第1MOS21A及び第3MOS23AがONで導通状態、第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、すなわち、第2MOS22A、第2ダイオード22B、第4MOS24A及び第4ダイオード24Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第1MOS21A及び第3MOS23Aは、OFFからON駆動するに際し、第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t1”〜“t2”の期間において、MERS4は、第1MOS21A→コンデンサ25→第3MOS23Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25の充電動作を開始し、コンデンサ電圧Vcは上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、図4に示すように、90°までの進み位相では電源電圧Vにコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、負荷電圧Vloadの負電圧の減少は更に加速され、タイミング“t1”を経過した後、電源電圧Vの基準点(位相=0°)のタイミング“t2”に到達する前は、電源電圧Vが負電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは正電圧に反転することになる。
その後、コンデンサ25の充電電流が徐々に減少し、コンデンサ25の電圧Vcがピーク電圧になると、電流の向きが反転して(図5(b)内の点線電流方向参照)、コンデンサ25の放電を開始し、第3MOS23A→コンデンサ25→第1MOS21Aの電流経由で放電することになる。また、放電開始に伴ってコンデンサ電圧Vcは降下することになる。
次にMERS4は、タイミング“t2”に到達して、電源電圧Vが正電圧に反転した場合、図5(c)に示すように、第3MOS23A→コンデンサ25→第1MOS21Aの経路でコンデンサ25は放電を継続することになる。
更にMERS4は、タイミング“t2x”に到達すると、放電中のコンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図6(a)に示すように、OFF中の第2MOS22A及び第4MOS24A側の第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bは順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t2x”〜“t3”の期間では、第4ダイオード24B→第1MOS21A、第3MOS23A→第2ダイオード22Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次に、MERS4は、電源電圧Vが正電圧のまま、タイミング“t3”に到達すると、図6(b)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち、第1MOS21A、第1ダイオード21B、第3MOS23A及び第3ダイオード23Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第2MOS22A及び第4MOS24Aは、OFFからON駆動するに際し、第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t3”〜“t4”の最初の期間においてMERS4は、第4MOS24A→コンデンサ25→第2MOS22Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25の充電動作を開始し、負電圧のコンデンサ電圧Vcの絶対値は上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、電源電圧Vに負電圧のコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、負荷電圧Vloadの正電圧の減少は更に加速し、タイミング“t3”を経過した後、タイミング“t4”の前までは、電源電圧Vが正電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは負電圧に反転することになる。
その後、コンデンサ25の充電電流が徐々に減少し、負電圧のコンデンサ25の電圧Vcがピーク電圧になると、電流の向きが反転して(図6(b)内の点線矢印参照)、コンデンサ25は放電を開始し、第2MOS22A→コンデンサ25→第4MOS24Aの経由で放電することになる。また、放電開始に伴ってコンデンサ電圧Vcの絶対値は降下することになる。
次にMERS4は、タイミング“t4”に到達して、電源電圧Vが負電圧に反転した場合、図6(c)に示すように、第2MOS22A→コンデンサ25→第4MOS24Aの経路でコンデンサ25の放電を継続する。
更にMERS4は、タイミング“t4x”に到達すると、放電中のコンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図5(a)に示すように、OFF中の第1MOS21A及び第3MOS23A側の第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bは順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t4x”〜“t6”の期間では、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
そして、MERS4は、タイミング“t6”以降、前述したタイミング“t1”〜“t6”の処理動作を繰り返し継続することになる。
従って、MERS4は、ゲート位相角を0°<α≦90°に設定した場合、誘導性負荷の照明灯2による遅れ位相に対してコンデンサ電圧Vcを進み位相で電源電圧Vに重畳することになるため、ゲート位相角αを進めるに連れて力率が改善され、負荷電圧Vload(Vload=V+Vc)が上昇し、その結果、負荷電力も上昇することになる。
尚、MERS4内のコンデンサ25の容量及びゲート位相角αのタイミングに応じてコンデンサ25が充電から放電に反転するタイミングは異なる場合があることは言うまでもなく、さらに、コンデンサ25の容量を大きくした場合、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0Vにはならない動作もあり得ることは言うまでもない。
次にゲート位相角αを90°<α<180°に設定した場合のMERS4の内部動作について説明する。図7はゲート位相角(90°<α<180°)に設定した場合の電源電圧V、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧Vc及び負荷電圧Vload(点線)の関係を端的に示す説明図、図8乃至図10はゲート位相角(90°<α<180°)に設定した場合に関わるMERS4の内部動作を端的に示す説明図である。
MERS4は、図7に示すように、ゲート位相角αに設定したゲート駆動信号に応じて第1MOS21A及び第3MOS23Aと、第2MOS22A及び第4MOS24Aとを交互にON/OFF駆動する。
タイミング“t0”の直前においてMERS4は、電源電圧Vが負電圧のため、図8(a)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcは0Vを保持し、電源電圧Vが、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、電源電圧Vが負電圧のまま、タイミング“t0”に到達すると、図8(b)に示すように、第1MOS21A及び第3MOS23AがONで導通状態、第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、すなわち、第2MOS22A、第2ダイオード22B、第4MOS24A及び第4ダイオード24Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第1MOS21A及び第3MOS23Aは、OFFからON駆動するに際し、第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t0”〜“t1x”の最初の期間においてMERS4は、第1MOS21A→コンデンサ25→第3MOS23Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25は充電動作を開始し、コンデンサ電圧Vcは上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、電源電圧Vにコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、図7に示すように、タイミング“t0”を経過した後、電源電圧Vがピークの負電圧になる前に、電源電圧Vが負電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは負電圧から正電圧に反転することになる。
その後、コンデンサ25の充電電流が徐々に減少し、コンデンサ25の電圧Vcがピーク電圧になると、電流の向きが反転して(図8(b)内の点線電流方向参照)、コンデンサ25は放電を開始し、第3MOS23A→コンデンサ25→第1MOS21Aの電流経路で放電することになる。また、放電開始に伴ってコンデンサ電圧Vcは降下することになる。
次にMERS4は、タイミング“t1x”に到達すると、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0Vになり、さらに、タイミング“t2”に到達すると、電源電圧Vが正電圧に反転することになる。尚、これらタイミング“t1x”〜タイミング“t2”の期間は、電源電圧Vの位相が0Vに近く、しかも、コンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、負荷電圧Vloadは、電源電圧Vのピーク値に比較して0Vに近い電圧となる。図7に示す波形例では電源電圧Vが正電圧に反転するタイミング“t2”の前にコンデンサ電圧Vcが0Vとなる。
また、MERS4は、タイミング“t1x”に到達すると、コンデンサ25の放電継続に応じてコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図8(c)に示すように、OFF中の第2MOS22A及び第4MOS24A側の第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t1x”〜“t2”の期間では、第4ダイオード21B→第1MOS21A、第3MOS23A→第2ダイオード22Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、タイミング“t2”に到達して、電源電圧Vが正電圧に反転すると、図9(a)に示すように、第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bは順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t2”〜“t2y”の期間では、第4ダイオード24B→第1MOS21A、第3MOS23A→第2ダイオード22Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、電源電圧Vが正電圧のまま、タイミング“t2y”に到達すると、図9(b)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち、第1MOS21A、第1ダイオード21B、第3MOS23A及び第3ダイオード23Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第2MOS22A及び第4MOS24Aは、OFFからON駆動するに際し、第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t2y”〜“t3x”の最初の期間においてMERS4は、第4MOS24A→コンデンサ25→第2MOS22Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25の充電動作を開始し、コンデンサ電圧Vcは上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、電源電圧Vに90°を超えて進み位相でコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、図7に示すように、電源電圧Vがピークの正電圧になる前に、逆電圧方向でコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、負荷電圧Vloadは電源電圧Vに比較して減少する。その結果、タイミング“t2y”〜“t3x”間では、電源電圧Vが正電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは正電圧から負電圧に反転することになる。
その結果、MERS4内のコンデンサ25に流れる負荷電流の向きが反転して(図9(b)内の点線電流方向参照)、コンデンサ25は放電を開始し、第2MOS22A→コンデンサ25→第4MOS24Aの電流経路で放電することになる。
次にMERS4は、タイミング“t3x”に到達すると、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0V、さらに、タイミング“t4”に到達すると、電源電圧Vが負電圧に反転することになる。尚、これらタイミング“t3x”〜タイミング“t4”の期間は、電源電圧Vの位相が0Vに近く、しかも、コンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、負荷電圧Vloadは、電源電圧Vのピーク値に比較して0Vに近い電圧となる。図7に示す波形例では電源電圧Vが負電圧に反転するタイミング“t4”の前にコンデンサ電圧Vcが0Vとなる。
MERS4は、タイミング“t3x”に到達すると、コンデンサ25の放電継続に応じてコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図9(c)に示すように、OFF中の第1MOS21A及び第3MOS23A側の第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t3x”〜“t4”の期間では、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
更にMERS24は、タイミング“t4”に到達すると、電源電圧Vが負電圧に反転し、図10に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcは0Vを保持、電源電圧Vが、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
つまり、MERS4は、タイミング“t4”以降、前述したタイミング“t0”〜“t4”の処理動作を繰り返し継続することになる。
従って、MERS4は、ゲート位相角を90°<α<180°に設定した場合、誘導性負荷の照明灯2に対してコンデンサ電圧Vcを更に90°を超えた進み位相で電源電圧Vに、コンデンサ電圧Vcを逆電圧方向に重畳することになるため、ゲート位相角αを進めるに連れて力率が低下し、負荷電圧Vload(Vload=V−Vc)が減少し、その結果、負荷電力も減少することになる。
次に、本願発明における電力供給システムの主眼である負荷に供給する電力を節電する際に、その節電に関する情報を表示する場合の動作について説明する。図11及び図12は、制御装置13の動作を端的に示すフローチャートである。
図11において、電力供給システムである照明灯システム1の電源がオンになると、節電の指標となるデータを生成する。演算部11は、スイッチ制御部15に対して切替スイッチ31に入力する制御信号をOFF、切替スイッチ32及び33に入力する制御信号S2及びS3をONにする(ステップS1)。この結果、交流電源2の電源電圧VはMERS4には入力されず、切替スイッチ33及び32を介して照明灯2に直接入力される。次に、負荷電圧検出部7によって検出された負荷電圧(つまり、電源電圧V)を測定し(ステップS2)、負荷電流検出部8によって検出された負荷電流を測定する(ステップS3)。そして、測定した負荷電圧と負荷電流との積を演算して照明灯2の消費電力P(0)(仮想の消費電力に相当する)、すなわち、節電のための電力制限がされない場合の消費電力を算出する(ステップS4)。さらに、P(0)に1時間の時間長の値を乗算して1時間分の積算電力P(0)・h(仮想の消費電力の積算値に相当する)を算出し(ステップS5)、その算出したP(0)・hを記憶部16に記憶する(ステップS6)。記憶された1時間分の積算電力P(0)・hは、節電の値を定量的に算出するための指標となる。
次に、切替スイッチ31に入力する制御信号S1をON、切替スイッチ33に入力する制御信号S3をOFFにする(ステップS7)。この結果、交流電源2の電源電圧VはMERS4を介して照明灯2に入力される。次に、節電のための電力制限の設定値として調光量設定部5において操作により設定された調光量のデータを設定監視部14から取得して(ステップS8)、そのデータに基づいて、交流電源3の電源電圧Vと負荷電圧Vloadとの位相角αを設定する(ステップS9)。この結果、位相制御部18からは位相角αに応じた駆動信号G1〜G4がMERS3の第1MOS21Aないし第4MOS24Aのゲートに入力され、光量設定部5で設定された調光量のデータに基づく電力制限の設定値で節電動作が開始する。
次に、演算部11に設けられているタイマ11A、変数11B、及び、あらかじめ設定値が記憶された各種のレジスタ11Cを用いて積算電力を算出する。まず、変数11Bのnの値を「0」にリセットし(ステップS10)、タイマ11Aのtの値を「0」にクリアする(ステップS11)。tの値は一定時間ごとのタイマ割り込みによってインクリメントされる。次に、節電動作中における負荷電圧を測定し(ステップS12)、負荷電流を測定する(ステップS13)。これらの測定結果に基づいて消費電力P(s)(実際の消費電力に相当する)を算出する(ステップS14)。そして、tの値があらかじめレジスタ11Cに設定されている所定時間T(例えば、「10秒」とする)に達したか否かを時計部41の時刻によって判別する(ステップS15)。tの値がTに達していない場合には他の処理を実行する(ステップS16)。他の処理としては、交流電源3や照明灯2等に異常がないか否かを監視する処理、操作部19のスイッチ操作がされたか否かを監視する処理などがある。
ステップS15において、tの値がTに達したときには、nの値をインクリメントし(ステップS17)、nの値があらかじめレジスタ11Cに設定されたNに達したか否かを判別する(ステップS18)。この場合のNの値は1時間のインターバルを検出するための数値「360」である。すなわち、3600秒(1時間)をT(10秒)で除算した値がNの値である。ステップS18において、nの値がNの値に達していない場合には、P(s)・tの値を算出して記憶部16に記憶する(ステップS19)。すなわち、10秒間の消費電力の積算値である積算電力を算出して記憶する。次に、ステップS11に移行してtの値を「0」にクリアして、ステップS18までの処理ループを繰り返し、10秒経過するごとにインクリメントしたnの値がNに達するまで、10秒の時間が経過するごとに、10秒ごとの離散値として積算電力を算出して記憶する。Tの値はユーザによって設定することができるので、1秒ごとの離散値として積算電力を算出する場合にはTの値は「1」であり、1分ごとの離散値として積算電力を算出する場合にはTの値は「60」である。
ステップS18において、nの値がNに達したとき、すなわち、1時間が経過したときは、nの値が「1」のときから「N」に達するまでのN個のP(s)・tの値を合計して、その合計値であるP(s)・h(実際の消費電力の積算値に相当する)を1時間分の積算電力として記憶部16に記憶する(ステップS20)。次に、ステップS6において記憶したP(0)・hからP(s)・hを減算した値すなわち節電の電力値ΔP・hを算出する(ステップS21)。尚、Tの値が「1」又は「60」の場合には、1時間のインターバルを検出するためのNの値は「3600」又は「60」である。節電の電力値ΔP・hを算出した後は、時計部41から現在の年月日及び時刻からなる時間情報を取得する(ステップS22)。次に、算出した節電の電力値ΔP・hと取得した時間情報を記憶部16に記憶する(ステップS23)。
次に、図12において、記憶されている1時間分の積算値であるP(s)・t(n=1〜N)を消去して(ステップS24)、次の1時間の積算値を記憶するためにその記憶領域をクリアにする。次に、記憶部16内の料金換算テーブル16Aを参照して、1時間分の節電の電力値ΔP・hに対応する料金を算出する(ステップS25)。すなわち、1時間分の節電の料金を算出する。
ここで、操作部19の構成について説明する。図13は、操作部19の平面図を端的に示す図である。図13(A)において、操作部19に設けられたスイッチ群は、調光量設定部5としての機能を有すると共に、上記したように、演算部11のレジスタ11Cに設定するTの値、Nの値を入力する機能、及びその他の機能を有する。図13(A)の情報表示部12には、節電情報が表示される。表示される節電情報には、1時間分の節電の電力値及びその料金(1時間の節電情報)、1日分の節電の電力値及びその料金(1日の節電情報)、1月分の節電の電力値及びその料金(1月の節電情報)、1年分の節電の電力値及びその料金(1年の節電情報)がある。また、節電の設定値である調光量のパーセンテージが表示される。操作部19において、調光量を設定する場合には、モードスイッチにより設定モードを選択して情報表示部12に入力画面を表示させ、テンキースイッチ「0」〜「9」の操作によって調光量のパーセンテージを入力する。情報表示部12に表示された入力値が正しい場合には決定スイッチを操作する。一方、表示された入力値が間違っている場合にはキャンセルスイッチを操作した後にテンキースイッチの操作で訂正して決定スイッチを操作する。決定スイッチが操作されたときは、設定された調光量のデータが無線信号によって制御装置13に送信される。Tの値やNの値を入力する場合も同様である。
図12のフローチャートのステップS25において、1時間分の節電の電力値ΔP・hに対応する料金を算出した後は、図13(A)の情報表示部12の1時間の節電情報の表示を更新する(ステップS26)。次に、24時間が経過したか否かを判別し(ステップS27)、24時間が経過したしたときは、情報表示部12の1日の節電情報の表示を更新する(ステップS28)。次に、1月が経過したか否かを判別し(ステップS29)、1月が経過したしたときは、情報表示部12の1月の節電情報の表示を更新する(ステップS30)。次に、1年が経過したか否かを判別し(ステップS31)、1年が経過したしたときは、情報表示部12の1年の節電情報の表示を更新する(ステップS32)。
いずれかの節電情報の表示を更新した後は、節電の履歴情報を保存するために、更新した節電情報を記憶部16に記憶する(ステップS33)。次に、操作部19の操作によって調光量が変更されたか否かを判別する(ステップS34)。調光量が変更されない場合には、リセットスイッチ42が操作されたか否かを判別する(ステップS35)。調光量が変更されず、且つ、リセットスイッチ42が操作されない場合には、次の1時間分の節電の電力値を算出するために図11のステップS10に移行して、その後の各ステップを実行する。図12のステップS34において調光量が変更された場合には、図11のステップS8に移行して、新たに設定された調光量を取得し、その後の各ステップを実行する。また、図12のステップS35においてリセットスイッチ42が操作された場合には、図11のステップS1に移行して、図11及び図12の節電動作を新たに開始する。例えば、照明灯2の定格が交換その他の事情により変更された場合には、ユーザはリセットスイッチ42を操作して新たに節電動作を開始する。
次に、上記実施の形態の変形例1について説明する。変形例1においては、電力制限がされない場合の消費電力を算出するために、図11のステップS1における切替スイッチの制御に代えて、MERS4に出力する駆動信号の制御及びそのゲート位相角αの制御によって、MERS4に入力された交流電源3の電源電圧Vをすべて負荷電圧Vloadとして負荷の照明灯2に出力する。この場合の動作について図3を援用して説明する。
ゲート位相角αを0°に設定した状態で、第1MOS21A及び第4MOS24Aの各ゲートG1、G4の駆動信号を常時ONにすると、第1MOS21A及び第4MOS24Aが共に導通してMERS4の入力側と出力側とが短絡される。したがって、MERS4に入力された交流電源3の電源電圧Vはすべて負荷電圧Vloadとして負荷の照明灯2に出力される。
あるいは、ゲート位相角αを0°に設定した状態で、第2MOS22A及び第3MOS23Aの各ゲートG2、G3の駆動信号を常時ONにすると、第2MOS22A及び第3MOS23Aが共に導通してMERS4の入力側と出力側とが短絡される。したがって、MERS4に入力された交流電源3の電源電圧Vはすべて負荷電圧Vloadとして負荷の照明灯2に出力される。
あるいはまた、第1MOS21Aないし第4MOS24Aの各ゲートG1〜G4の駆動信号をすべてONにした場合にも、MERS4の入力側と出力側とが短絡されて、MERS4に入力された交流電源3の電源電圧Vはすべて負荷電圧Vloadとして負荷の照明灯2に出力される。
したがって、位相制御部18からMERS4に出力される駆動信号G1〜G4を上記いずれかの方法によって適切に制御することにより、図11のステップS1における切替スイッチの制御の場合と同様に、交流電源3の電源電圧Vはすべて負荷電圧Vloadとして負荷の照明灯2に出力されるので、そのときの負荷電圧及び負荷電流を検出することによって、電力制限がされない場合の消費電力P(0)を算出することができる。
次に、上記実施の形態の変形例2について説明する。変形例2においては、ユーザは操作部19の操作によって節電の目標値を設定し、実際の節電が目標値に達しない場合には、警告のメッセージを情報表示部12に表示させる。節電の目標値としては、例えば、1月の節電の電力値若しくはその料金、又は、1年の節電の電力値若しくはその料金が考えられる。図13(B)は、情報表示部12に警告のメッセージが表示された例を示している。
本実施の形態によれば、制御装置13は、負荷電圧を検出する負荷電圧検出部7と、負荷電圧に応じて負荷に流れる負荷電流を検出する負荷電流検出部8と、負荷電圧検出部7によって検出された負荷電圧と負荷電流検出部8によって検出された負荷電流に基づいて負荷の消費電力の値を算出する演算部11と、電力制限がされない場合にこの演算部11によって算出された仮想の消費電力の値と電力制限がされた場合にこの演算部11によって算出された実際の消費電力の値とを比較して、節電に関する情報を所定の情報表示部12に表示させる表示制御部17とを有するようにしたので、MERS4を用いて誘導性の照明灯2を節電モードで駆動する場合に、ユーザが節電の状態を具体的に認識することができる。
また、本実施の形態によれば、少なくとも24時間の時刻を計時する時計部41と、この時計部41から得られる時刻に基づいて消費電力の積算値を記憶する記憶部16をさらに有し、電力制限がされない場合に演算部11によって算出された仮想の消費電力の積算値と電力制限がされた場合に演算部11によって算出された実際の消費電力の積算値とを比較して、表示制御部17によって節電に関する情報を情報表示部12に表示させるので、MERS4を用いて誘導性の負荷である照明灯2を節電モードで駆動する場合に、ユーザがその電力供給システムにおいて節電の状態を定量的な積算値としてより具体的に認識することができる。
また、本実施の形態によれば、制御装置13は、調光量設定部5によって入力された電力制限の設定値に応じて交流電源3の電源電圧Vと照明灯2に対する負荷電圧Vloadとの位相角αを制御するための駆動信号をMERS4に対して出力する位相制御部18をさらに有し、電力制限がされない場合には、この位相制御部18によって交流電源3の電源電圧Vを照明灯2に出力する負荷電圧Vloadとする駆動信号をMERS4に対して出力させるので、節電の状態を定量的に算出するための指標である電力制限がされない場合の消費電力を容易に測定することができる。
また、本実施の形態によれば、制御装置13は、交流電源3をMERS4に入力するか又は照明灯2に直接入力するかを切り替えるスイッチ制御部15及び切替スイッチ31〜33をさらに有し、電力制限がされない場合には、このスイッチ制御部15及び切替スイッチ31〜33によって交流電源3の電源電圧Vを照明灯2に直接入力させるので、節電の状態を定量的に算出するための指標である電力制限がされない場合の消費電力を容易に測定することができる。
また、本実施の形態によれば、記憶部16は消費電力の積算値に対応する使用料金の情報を料金換算テーブル16Aに記憶し、制御装置13は、その使用料金の情報に基づいて演算部11に節電によって軽減された使用料金の情報を算出させて、その算出された情報を表示制御部17によって情報表示部12に表示させるので、MERS4を用いて照明灯2を節電モードで駆動する場合に、ユーザがその電力供給システムにおいて節電の状態を定量的な料金としてより具体的に認識することができる。
また、本実施の形態によれば、記憶部16は節電の目標値の情報を記憶し、制御装置13は、実際の節電がその目標値に達しない場合には、表示制御部17によって情報表示部12に警告のメッセージを表示させるようにしたので、節電の意識をユーザに喚起させて、節電計画を効率的且つ強力に推進することができる。
尚、上記実施の形態においては、節電の対象となる負荷として照明灯を例に採って本発明を説明したが、本発明の電力供給システムの負荷としては照明灯に限らず、冷房機や暖房機等の空調機器や、その他電力を消費する機器でもよい。
また、上記実施の形態においては、照明灯2に電力を供給する単独の電力供給システムについて説明したが、複数系統の電力供給システムとこれらを統括して管理する管理システムを有する統括電力供給システムを構築してもよい。この場合においては、各電力供給システムの記憶部16に記憶された節電の情報は、交流電源3の電源ラインを通信路として管理システムに送信され、管理システムのデータベースに記憶される。
本発明の電力供給システムによれば、制御装置は、負荷電圧を検出する負荷電圧検出手段と、負荷電圧に応じて前記負荷に流れる負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、負荷電圧検出手段によって検出された負荷電圧と負荷電流検出手段によって検出された負荷電流に基づいて負荷の消費電力の値を算出する演算手段と、電力制限がされない場合に前記演算手段によって算出された仮想の消費電力の値と電力制限がされた場合に、前記演算手段によって算出された実際の消費電力の値とを比較して、節電に関する情報を所定の表示手段に表示させる表示制御手段とを有するようにしたので、磁気エネルギー回生スイッチを用いて誘導性の負荷を節電モードで駆動するような場合に、ユーザがその電力供給システムにおいて節電の状態を具体的に認識することで、節電機能を具備したあらゆるシステムに有用である。
本発明の電力供給システムに関わる実施の形態を示す照明灯システム内部の概略構成を示すブロック図である。 本実施の形態に関わる交流電源の電源電圧とMERSを制御するゲート駆動信号との関係を端的に示すタイミング説明図である。(a)電源電圧のタイミング説明図(b)ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時のゲート駆動信号のタイミング説明図(c)ゲート位相角(90°<α<180°)設定時のゲート駆動信号のタイミング説明図 ゲート位相角(α=0°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時に関わる電源電圧、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧及び負荷電圧との関係を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わる電源電圧、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧及び負荷電圧との関係を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 制御装置の動作を端的に示すフローチャートである。 図11に続くフローチャートである。 操作部の平面図を端的に示す図である。
符号の説明
1 照明灯システム(電力供給システム)
2 照明灯(負荷)
3 交流電源
4 MERS(磁気エネルギー回生スイッチ)
5 調光量設定部(節電設定手段)
7 負荷電圧検出部(負荷電圧検出手段)
8 負荷電流検出部(負荷電流検出手段)
11 演算部(演算手段)
13 制御装置
15 スイッチ制御部(切替手段)
16 記憶部(記憶手段)
17 表示制御部(表示制御手段)
18 位相制御部(位相制御手段)
31 切替スイッチ(切替手段)
32 切替スイッチ(切替手段)
33 切替スイッチ(切替手段)
41 時計部(計時手段)

Claims (6)

  1. 誘導性の負荷と交流電源との間に接続され、それぞれ駆動信号に応じてスイッチング動作を行う第1ないし第4の半導体スイッチング素子及び前記負荷によって発生される磁気エネルギーを吸収して回生させるコンデンサを有し、前記交流電源の電源電圧を調整して前記負荷に対して負荷電圧を出力する磁気エネルギー回生スイッチと、節電のための電力制限の設定値を操作に応じて入力する節電設定手段と、この節電設定手段によって入力された電力制限の設定値に応じて前記磁気エネルギー回生スイッチに対して駆動信号を出力する制御装置とを備えた電力供給システムであって、
    前記制御装置は、負荷電圧あるいは電源電圧を検出する電圧検出手段と、負荷電圧に応じて前記負荷に流れる負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、前記電圧検出手段によって検出された負荷電圧と前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流とに基づいて負荷の実際の消費電力の値を算出するとともに、前記電圧検出手段によって検出された電源電圧と前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流とに基づいて電力が制限されない場合の消費電力に相当する負荷の仮想の消費電力を算出する演算手段と、前記仮想の消費電力の値と、前記実際の消費電力の値とを比較して、節電に関する情報を所定の表示手段に表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記制御装置は、少なくとも24時間の時刻を計時する計時手段と、この計時手段から得られる時刻に基づいて実際の消費電力の積算値および仮想の消費電力の積算値を記憶する記憶手段をさらに有し、前記記憶手段に記憶された前記仮想の消費電力の積算値と前記実際の消費電力の積算値とを比較して、前記表示制御手段によって節電に関する情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載の電力供給システム。
  3. 前記制御装置は、前記節電設定手段によって入力された電力制限の設定値に応じて前記交流電源の電源電圧と前記負荷に対する負荷電圧との位相角を制御するための駆動信号を前記磁気エネルギー回生スイッチに対して出力する位相制御手段をさらに有し、電力制限がされない場合には、この位相制御手段によって前記交流電源の電源電圧を前記負荷に出力する負荷電圧とする駆動信号を前記磁気エネルギー回生スイッチに対して出力させることを特徴とする請求項1記載の電力供給システム。
  4. 前記制御装置は、前記交流電源を前記磁気エネルギー回生スイッチに入力するか又は前記負荷に直接入力するかを切り替える切替手段をさらに有し、電力制限がされない場合には、この切替手段によって前記交流電源の電源電圧を前記負荷に直接入力させることを特徴とする請求項1記載の電力供給システム。
  5. 前記記憶手段は消費電力の積算値に対応する使用料金の情報を記憶し、前記制御装置は、その使用料金の情報と前記仮想の消費電力の積算値と実際の消費電力の積算値とに基づいて前記演算手段に節電によって軽減された使用料金の情報を算出させて、その算出された情報を前記表示制御手段によって前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2記載の電力供給システム。
  6. 前記記憶手段は節電の目標値の情報を記憶し、前記制御装置は、実際の節電が当該目標値に達しない場合には、前記表示制御手段によって前記表示手段に警告のメッセージを表示させることを特徴とする請求項2記載の電力供給システム。





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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101111667B1 (ko) * 2011-06-16 2012-02-14 주식회사 거명하이텍 절전정보 표시 기능을 갖는 가로등 절전장치
JP2020176888A (ja) * 2019-04-17 2020-10-29 中国電力株式会社 計測装置及びその計測方法

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