JP2009219243A - 交流電源装置 - Google Patents

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陽康 村林
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康行 北原
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Abstract

【課題】誘導性負荷に応じたMERSのコンデンサのコンデンサ容量を選定する。
【解決手段】蛍光灯2及び交流電源3間に接続され、蛍光灯を駆動する負荷電圧Vloadを、交流電源の電源電圧Vから調整出力するMERS4と、このMERSを制御する制御装置13とを備えた蛍光灯システム1であって、MERS内のコンデンサ25は取替可能に配置され、制御装置は、蛍光灯に対する定格電圧印加時の蛍光灯の負荷インダクタンス量Lを算出する負荷インダクタンス量算出部44と、負荷インダクタンス量に基づき、蛍光灯に対応した共振コンデンサ容量Coを算出する共振コンデンサ容量算出部45と、共振コンデンサ容量を基準にして、蛍光灯の負荷インダクタンス量に適したMERS内のコンデンサの適合コンデンサ容量を選定する適合コンデンサ容量選定部46とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば蛍光灯等の放電灯やモータ等の誘導性負荷及び交流電源間に接続され、前記誘導性負荷を駆動するための負荷電圧を、前記交流電源の電源電圧から調整出力する磁気エネルギー回生スイッチ(以下、単にMERSと称する)と、所望の負荷電圧を、前記電源電圧から調整出力させるべく、MERSを駆動制御する制御装置とを備えた交流電源装置に関する。
従来、このようなMERSを備えた交流電源装置としては、例えば放電灯やモータ等の誘導性負荷及び交流電源間に直列に接続され、前記誘導性負荷を駆動する負荷電圧を、前記交流電源の電源電圧から調整出力するMERSと、所望の負荷電圧を、前記電源電圧から調整出力させるべく、MERSを駆動制御する制御装置とを備えた技術が広く知られている(例えば特許文献1参照)。
MERSは、直列に相互接続された一方側の2個の逆導通型半導体スイッチ及び、直列に相互接続された他方側の2個の逆導通型半導体スイッチで構成するブリッジ回路と、前記一方側の逆導通型半導体スイッチ間の中点及び前記他方側の逆導通型半導体スイッチ間の中点を接続するコンデンサとを有し、前記制御装置は、前記電源電圧の零クロスポイント及び、同零クロスポイントの時間差に相当するゲート位相角に基づき、前記ブリッジ回路を構成する4個の逆導通型半導体スイッチの内、対角線上に位置するペアの逆導通型半導体スイッチを同時にON又はOFF動作するためのスイッチ切替タイミングを調整制御し、このスイッチ切替タイミングに応じて、2組の逆導通型半導体スイッチのペアの内、一方のペアの逆導通型半導体スイッチがONした場合、他方のペアの逆導通型半導体スイッチをOFFするように、各ペアの逆導通型半導体スイッチを交互にON/OFF制御すると共に、前記ゲート位相角を調整可能にし、この調整したゲート位相角に基づき、前記スイッチ切替タイミングを調整することで、同スイッチ切替タイミングに応じた所望の負荷電圧を、前記電源電圧から調整出力させるべく、MERS内部の各逆導通型半導体スイッチをON/OFF制御するようにしている。
特許文献1の交流電源装置によれば、前記ゲート位相角を調整することで、前記MERS内の各逆導通型半導体スイッチのスイッチ切替タイミングを調整し、同スイッチ切替タイミングに応じた各逆導通型半導体スイッチのON/OFF駆動制御及び、このON/OFF駆動制御に伴うコンデンサの充放電動作に応じて、所望の負荷電圧を、前記電源電圧から調整出力することができる。
特許第3735673号公報(「特許請求の範囲」及び段落番号「0014」〜「0015」参照)
しかしながら、上記特許文献1の交流電源装置によれば、スイッチ切替タイミングに応じた各逆導通型半導体スイッチのON/OFF駆動制御及び、このON/OFF駆動制御に伴うコンデンサの充放電動作に応じて、誘導性負荷に対応する所望の負荷電圧を電源電圧から調整出力する際、MERS内のコンデンサのコンデンサ容量は誘導性負荷の負荷インダクタンス量などの誘導性負荷特性に適応する必要があるため、誘導性負荷の誘導性負荷特性に応じたコンデンサ容量のコンデンサに取り替える必要があるが、MERS内部のコンデンサは取外可能な構成となっておらず、同MERS内のコンデンサのコンデンサ容量が誘導性負荷の誘導性負荷特性に適していない場合にはMERS自体を取り替える必要があるため、作業負担がかかることは勿論のこと、誘導性負荷の誘導性負荷特性に適したコンデンサ容量のMERS部品を夫々取り揃える必要がある。
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、磁気エネルギー回生スイッチ(MERS)内のコンデンサのコンデンサ容量が誘導性負荷の誘導性負荷特性に適していなくても、磁気エネルギー回生スイッチ(MERS)自体を取り替える必要はなく、磁気エネルギー回生スイッチ(MERS)内のコンデンサのみを取り替えることで、その作業負担を大幅に軽減しながら、部品コストの大幅削減を図ることができる交流電源装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本願請求項1記載の交流電源装置は、誘導性負荷及び交流電源間に接続され、前記誘導性負荷を駆動するための負荷電圧を、前記交流電源の電源電圧から調整出力する磁気エネルギー回生スイッチと、この磁気エネルギー回生スイッチを制御する制御装置とを備え、前記磁気エネルギー回生スイッチは、4個の逆導通型半導体スイッチ及びコンデンサで構成し、各逆導通型半導体スイッチのON/OFF駆動制御及び、このON/OFF駆動制御に伴う前記コンデンサの充放電動作に応じて、前記誘導性負荷を駆動する負荷電圧を、前記交流電源の電源電圧から調整出力する交流電源装置であって、前記コンデンサは、前記磁気エネルギー回生スイッチに対して取替可能に配置し、前記誘導性負荷に対して負荷電圧を印可した場合における前記誘導性負荷の誘導性負荷特性に基づき定まる前記コンデンサの共振コンデンサ容量を求める共振コンデンサ容量特定手段と、共振コンデンサ容量に基づき、誘導性負荷に対応した前記磁気エネルギー回生スイッチ内部の前記コンデンサのコンデンサ容量を選定するコンデンサ容量選定手段と、を有するようにした。
従って、本願請求項1記載の交流電源装置によれば、前記コンデンサを前記磁気エネルギー回生スイッチに対して取替可能に配置し、前記誘導性負荷に対して負荷電圧を印可した場合における前記誘導性負荷の誘導性負荷特性に基づき定まる前記コンデンサの共振コンデンサ容量を求め、共振コンデンサ容量に基づき、誘導性負荷に対応した前記磁気エネルギー回生スイッチ内部の前記コンデンサのコンデンサ容量を選定するようにしたので、前記磁気エネルギー回生スイッチ内のコンデンサのコンデンサ容量が誘導性負荷の負荷インダクタンス量に適していなくても、磁気エネルギー回生スイッチ自体を取り替える必要はなく、前記誘導性負荷に対応したコンデンサ容量の選定結果に基づき、手作業又は自動的に、前記磁気エネルギー回生スイッチ内のコンデンサのみを取り替えることで作業負担の大幅軽減を図りながら、部品コストの大幅削減を図ることができる。
また、本願請求項2記載の交流電源装置は、本願請求項1記載の構成において、選定されたコンデンサ容量を外部に通知する通知手段を有することを特徴とする。
したがって、本願請求項2記載の交流電源装置によれば、選定されたコンデンサ容量が外部に通知されるため、その通知情報に基づいて手作業又は自動的に、前記磁気エネルギー回生スイッチ内のコンデンサのみを取り替えることで作業負担の大幅軽減を図りながら、部品コストの大幅削減を図ることができる。
また、本願請求項3記載の交流電源装置は、本願請求項1記載の構成において、前記コンデンサ容量選定手段は、前記共振コンデンサ容量に基づき、少なくとも一以上の所定容量コンデンサの内、前記誘導性負荷に対応した前記所定容量コンデンサを選定し、この選定した所定容量コンデンサを、前記磁気エネルギー回生スイッチ内部の前記コンデンサとして自動設定するコンデンサ自動設定手段を有するようにした。
従って、本願請求項3記載の交流電源装置によれば、本願請求項1記載の効果に加えて、前記共振コンデンサ容量に基づき、少なくとも一以上の所定容量コンデンサの内、前記誘導性負荷に対応した前記所定容量コンデンサを選定し、この選定した所定容量コンデンサを、前記磁気エネルギー回生スイッチ内部の前記コンデンサとして自動設定するようにしたので、前記磁気エネルギー回生スイッチ内のコンデンサのコンデンサ容量が誘導性負荷のインダクタンス容量に適していなくても、面倒なコンデンサの取替作業を要することなく、誘導性負荷のインダクタンス量に適したコンデンサを自動的に設定することができる。
また、本願請求項4記載の交流電源装置は、本願請求項3記載の構成において、前記一以上の所定容量コンデンサを内蔵したコンデンサユニットを、前記磁気エネルギー回生スイッチに対して外部接続可能にし、前記コンデンサ自動設定手段は、前記コンデンサユニット内の前記一以上の所定容量コンデンサの内、前記誘導性負荷に対応した前記所定容量コンデンサを選定し、この選定した所定容量コンデンサを、前記磁気エネルギー回生スイッチ内部の前記コンデンサとして自動設定するようにした。
従って、本願請求項4記載の交流電源装置によれば、本願請求項3記載の効果に加えて、前記一以上の所定容量コンデンサを内蔵したコンデンサユニットを、前記磁気エネルギー回生スイッチに対して外部接続可能にし、前記コンデンサユニット内の一以上の所定容量コンデンサの内、前記誘導性負荷に対応した所定容量コンデンサを選定し、この選定した所定容量コンデンサを、前記磁気エネルギー回生スイッチ内部の前記コンデンサとして自動設定するようにしたので、前記磁気エネルギー回生スイッチ内のコンデンサのコンデンサ容量が誘導性負荷の負荷インダクタンス容量に適していなくても、面倒なコンデンサの取替作業を要することなく、誘導性負荷の負荷インダクタンス量に適したコンデンサを自動的に設定することができると共に、所定容量コンデンサがコンデンサユニットに内蔵しているため、発熱体である磁気エネルギー回生スイッチから熱に弱いコンデンサを熱分離することで、コンデンサの信頼性を確保することができる。
また、本願請求項5記載の交流電源装置は、本願請求項1,3又は4記載の構成において、前記共振コンデンサ容量特定手段は、前記誘導性負荷に対して前記負荷電圧を印加した場合の同誘導性負荷の負荷インピーダンス量を算出する負荷インピーダンス量算出手段と、前記誘導性負荷に対して前記負荷電圧を印加した場合の同誘導性負荷の力率を算出する力率算出手段と、前記負荷インピーダンス量算出手段にて算出した前記誘導性負荷の負荷インピーダンス量及び前記力率算出手段にて算出した前記誘導性負荷の力率に基づき、前記誘導性負荷の誘導性負荷特性として、負荷インダクタンス量を算出する負荷インダクタンス量算出手段とを有するようにした。
従って、本願請求項5記載の交流電源装置によれば、本願請求項1乃至4のいずれか1つに記載の効果に加えて、前記誘導性負荷に対して前記負荷電圧を印加した場合の同誘電性負荷の負荷インピーダンス量及び力率に基づき、前記誘導性負荷の負荷インダクタンス量を算出するようにしたので、基準となる負荷電圧印加時の誘導性負荷の負荷インダクタンス量を簡単に算出することができる。
また、本願請求項6記載の交流電源装置は、本願請求項1乃至5のいずれか1つに記載の構成において、前記誘導性負荷は、前記磁気エネルギー回生スイッチにて調整出力した前記負荷電圧に応じて点灯する放電灯とした。
従って、本願請求項6記載の交流電源装置によれば、本願請求項1乃至5のいずれか1つに記載の効果に加えて、前記誘導性負荷は、前記磁気エネルギー回生スイッチにて調整出力した前記負荷電圧に応じて点灯する放電灯としたので、例えば放電灯の本数や種別が変わって放電灯の負荷インダクタンス量が変動し、前記磁気エネルギー回生スイッチ内のコンデンサのコンデンサ容量が放電灯の負荷インダクタンス量に適さなくなっても、前記磁気エネルギー回生スイッチ自体を取り替える必要がなく、放電灯に応じたコンデンサ容量の選定結果に基づき、磁気エネルギー回生スイッチ内のコンデンサのみを取り替えることで作業負担の大幅軽減を図りながら、部品コストの大幅削減を図ることができる。
上記のように構成された本発明の交流電源装置によれば、コンデンサを磁気エネルギー回生スイッチに対して取替可能に配置し、誘導性負荷に対して負荷電圧を印加した場合の同誘導性負荷の負荷インダクタンス量を検出し、この検出した誘導性負荷の負荷インダクタンス量に基づき、前記誘導性負荷に応じた共振コンデンサ容量を算出し、この算出した共振コンデンサ容量に基づき、前記誘導性負荷に対応した前記磁気エネルギー回生スイッチ内部の前記コンデンサのコンデンサ容量を選定するようにしたので、前記磁気エネルギー回生スイッチ内のコンデンサのコンデンサ容量が誘導性負荷の負荷インダクタンス量に適さなくなっても、前記磁気エネルギー回生スイッチ自体を取り替える必要はなく、前記誘導性負荷に応じてコンデンサ容量の選定結果に基づき、手作業又は自動的に、前記磁気エネルギー回生スイッチ内のコンデンサのみを取り替えることで作業負担の大幅軽減を図りながら、部品コストの大幅削減を図ることができる。
以下、図面に基づき本発明の交流電源装置に関わる実施の形態を示す蛍光灯システムについて説明する。
(実施の形態1)
図1は第1の実施の形態を示す蛍光灯システム内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す蛍光灯システム1は、誘導性負荷に相当する蛍光灯2と、電源電圧Vを供給する交流電源3と、蛍光灯2及び交流電源3間に直列接続され、交流電源3の電源電圧Vから蛍光灯2へ印加する負荷電圧Vloadを調整出力するMERS4と、蛍光灯2のON/OFFは勿論のこと、蛍光灯2の調光量を設定する調光量設定部5と、交流電源3の電源電圧Vを検出する電源電圧検出部6と、蛍光灯2への負荷電圧Vloadを検出する負荷電圧検出部7と、通電電流を検出する通電電流検出部8と、MERS4内部のコンデンサ電圧を検出するコンデンサ電圧検出部9と、蛍光灯2の現在調光量を測定する調光量測定部10と、交流電源3及びMERS4間の位相を検出すると共に、蛍光灯2及びMERS4間の位相を検出する位相検出部11と、様々な情報を表示する情報表示部12と、MERS4を駆動制御すると共に、蛍光灯システム1全体を制御する制御装置13とを有している。
MERS4は、スイッチOFF時の導通方向が相互に逆向きに直列接続した第1MOSFET(以下、単に第1MOSと称する)21A及び第4MOSFET(以下、単に第4MOSと称する)24A、スイッチOFF時の導通方向が相互に逆向きに直列接続した第2MOSFET(以下、単に第2MOSと称する)22A及び第3MOSFET(第3MOSと称する)23Aで構成するブリッジ回路20と、第1MOS21A及び第4MOS24A間の中点にある端子a及び、第2MOS22A及び第3MOS23A間の中点にある端子bを接続し、各MOS21A、22A、23A及び24AのON/OFFタイミング(スイッチ切替タイミング)に応じて充放電を繰り返すコンデンサ25と、交流電源3に接続する接続端子26と、蛍光灯2に接続する接続端子27とを有している。尚、コンデンサ25は、MERS4に対して切替可能(取外可能)にコネクタ接続するコンデンサユニット50内に内蔵しているものとする。一般的に、MERS4を使用しない通常の電力変換装置においては高周波スイッチングであるためにスイッチングノイズが大きく、コンデンサを外付配置することは困難であるが、MERS4は低周波スイッチング、かつソフトスイッチングであるためにスイッチングノイズが小さく、コンデンサユニット50を使用して外付配置することは容易である。
また、各MOS21A,22A,23A及び24Aには、ダイオードを並列に接続し、第1MOS21Aには第1ダイオード21B、第2MOS22Aには第2ダイオード22B、第3MOS23Aには第3ダイオード23B、第4MOS24Aには第4ダイオード24Bを並列接続している。
また、制御装置13は、交流電源3の電源電圧Vの零クロスポイント及び、この零クロスポイントを基準にした時間差に相当するゲート位相角αに基づくスイッチ切替タイミングに応じて、ブリッジ回路20を構成する各MOS21A,22A,23A及び24Aの内、対角線上に位置する第1MOS21A及び第3MOS23Aを同時にON(又はOFF)動作すると共に、第2MOS22A及び第4MOS24Aを同時にOFF(又はON)動作すべく、MERS4を駆動制御するものである。その結果、一方の第1MOS21A及び第3MOS23Aが同時にONした場合、他方の第2MOS22A及び第4MOS24Aが同時にOFFするのに対し、一方の第1MOS21A及び第3MOS23Aが同時にOFFした場合、他方の第2MOS22A及び第4MOS24Aが同時にONし、交互にON/OFFするものである。尚、第1MOS21A、第2MOS22A、第3MOS23A及び第4MOS24Aは、設定に応じて同時にOFFする期間(デッドタイム)や同時にONする期間を設けるようにしても良い。
また、制御装置13は、MERS4内の第1MOS21A、第2MOS22A、第3MOS23A及び第4MOS24AのゲートG1,G2,G3及びG4をON/OFF制御するゲート駆動信号を出力するゲート位相制御部41を備え、ゲート位相制御部41は、調光量設定部5で設定した調光量に相当する負荷電圧VloadをMERS4で調整出力させるべく、同調光量に相当する負荷電圧Vloadに対応したゲート位相角αを算出し、この算出したゲート位相角αを設定したゲート駆動信号を出力するものである。
また、MERS4は、ゲート駆動信号に応じて、同ゲート駆動信号に含むゲート位相角αに基づき、第1MOS21A、第2MOS22A,第3MOS23A及び第4MOS24AをON/OFF駆動制御し、これら各MOS21A、22A、23A及び24AのON/OFF駆動及び、これらON/OFF駆動に伴うコンデンサ25の充放電動作に応じて、蛍光灯2へ印加する負荷電圧Vloadを交流電源3の電源電圧Vから調整出力し、蛍光灯2は、負荷電圧Vloadに応じた調光量で点灯するものである。尚、当然ながら、MERS4は、負荷電圧Vloadの調整に応じて負荷電力を調整し、同負荷電力の調整に応じて調光量を調整するものである。
また、調光量設定部5は、蛍光灯2の消灯(OFF)は勿論のこと、蛍光灯2の点灯(ON)、例えば調光量100%、すなわち負荷電圧たとえば定格電圧1.0相当の通常点灯から調光量約70%、すなわち定格電圧0.7相当の範囲内で所定調光量相当の定格電圧の割合を設定するものである。
また、調光量測定部10は、蛍光灯2の現在調光量、例えば蛍光灯2の明るさを直接測定する光センサに相当するものである。尚、調光量測定部10としては、光センサを使用せず、例えばMERS4の入力電力や出力電力を測定し、この測定結果から逆算して間接的に蛍光灯2の現在調光量を測定するようにしても良いことは言うまでもない。
また、制御装置13は、調光量測定部10を通じて蛍光灯2の現在調光量を測定し、現在調光量が設定調光量となるように、MERS4を駆動制御するものである。
また、位相検出部11は、交流電源3の電源電圧Vの位相を検出し、この電源電圧Vの位相を位相情報としてゲート位相制御部41に通知するものである。
ゲート位相制御部41は、位相検出部11からの電源電圧Vの位相情報に基づき、ゲート駆動信号をMERS4の各MOS21A,22A,23A及び24A側のゲートG1,G2,G3及びG4に供給し、その結果、ゲート駆動信号ONに応じてMOSのゲートをON作動することでソース及びドレイン間の接続をスイッチONすると共に、ゲート駆動信号OFFに応じてMOSのゲートをOFF作動することでソース及びドレイン間の接続をスイッチOFFするものである。
各MOS21A,22A,23A及び24Aは、ゲート駆動信号ONに応じてソース及びドレイン間の接続をスイッチONした場合、電流Iを両方向に導通可能とするのに対し、ゲート駆動信号OFFに応じてソース及びドレイン間の接続をスイッチOFFした場合、ダイオード21B,22B,23B,24Bを通じて電流Iをダイオード順方向の一方向にのみ導通可能とするものである。
また、MERS4は、第1MOS21A及び第3MOS23Aへのゲート駆動信号ONに応じて第1MOS21A及び第3MOS23A側のソース及びドレイン間の接続をスイッチONすると同時に、第2MOS22A及び第4MOS24Aへのゲート駆動信号OFFに応じて第2MOS22A及び第4MOS24A側のソース及びドレイン間の接続をスイッチOFFするものである。
また、同様に、MERS4は、第2MOS22A及び第4MOS24Aへのゲート駆動信号ONに応じて第2MOS22A及び第4MOS24A側のソース及びドレイン間の接続をスイッチONすると同時に、第1MOS21A及び第3MOS23Aへのゲート駆動信号OFFに応じて第1MOS21A及び第3MOS23A側のソース及びドレイン間の接続をスイッチOFFするものである。
つまり、第1MOS21A及び第3MOS23Aは同一方向のスイッチ極性、第2MOS22A及び第4MOS24Aは同一方向のスイッチ極性を備え、第1MOS21A及び第3MOS23Aのスイッチ極性は、第2MOS22A及び第4MOS24Aのスイッチ極性と逆方向となる。
では、まず、MERS4の基本原理について説明する。図2は交流電源3の電源電圧VとMERS4を駆動制御するゲート駆動信号との関係を端的に示すタイミング説明図である。
図2(a)は交流電源3が供給する電源電圧Vの時間的な変化を示し、電源電圧Vは、定格電圧の正電圧+Va及び定格電圧の負電圧−Vaを1周期Tとした正弦波である。尚、説明の便宜上、負電圧から正電圧へ移行する零クロスポイント(周期“0”)のタイミングを“t2”、次の正電圧から負電圧へ移行する零クロスポイント(周期“T/2”=180°)のタイミングを“t4”、更に次の負電圧から正電圧へ再び移行する零クロスポイント(周期“T”=360°)のタイミングを“t7”とする。
図2(b)及び(c)はゲート位相角αに応じた第1MOS21A、第2MOS22A、第3MOS23A及び第4MOS24Aへのゲート駆動信号を端的に示すタイミング説明図である。尚、図2(a)乃至図2(c)は同一時間軸に相当するものである。
図2(b)はゲート位相角αを0°<α≦90°に設定した場合のゲート駆動信号を端的に示し、第1MOS21A及び第3MOS23AをOFFからONするゲート駆動信号のタイミングを、電源電圧Vの零クロスポイント(周期“0”)のタイミング“t2”を基準に、同タイミング“t2”からαだけ位相を進めたタイミング“t1”とした場合、同タイミング“t1”から電源電圧Vの半周期T/2後のタイミング“t3”を、第1MOS21A及び第3MOS23AをONからOFFするゲート駆動信号のタイミングとするものである。尚、第2MOS22A及び第4MOS24Aのスイッチング位相は、第1MOS21A及び第3MOS23Aとは逆相となるため、タイミング“t1”では第2MOS22A及び第4MOS24AをONからOFFするタイミングに相当し、タイミング“t3”では第2MOS22A及び第4MOS24AをOFFからONするタイミングに相当するものである。
また、図2(c)はゲート位相角αを90°<α<180°に設定した場合のゲート駆動信号を端的に示し、第1MOS21A及び第3MOS23AをOFFからONするゲート駆動信号のタイミングを、電源電圧Vの零クロスポイント(周期“0”)のタイミング“t2”を基準に、同タイミング“t2”からαだけ位相を進めたタイミング“t0”とした場合、同タイミング“t0”から電源電圧Vの半周期T/2後のタイミング“t2y”を、第1MOS21A及び第3MOS23AをONからOFFするゲート駆動信号のタイミングとするものである。尚、タイミング“t0”では第2MOS22A及び第4MOS24AをONからOFFするタイミングに相当し、タイミング“t2y”では第2MOS22A及び第4MOS24AをOFFからONするタイミングに相当するものである。
また、図示せぬが、ゲート位相角αをα=180°に設定した場合、電源電圧Vが正電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがON、電源電圧Vが負電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがON、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがOFFである。
また、同様に図示せぬが、ゲート位相角αをα=0°に設定した場合、電源電圧V及びゲート駆動信号は同期し、電源電圧Vが正電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがON、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、また、電源電圧Vが負電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがONである。
図3はゲート位相角αを(α=0°)に設定した場合に関わるMERS4の内部動作を端的に示す説明図である。
MERS4は、交流電源3の電源電圧Vが正電圧の場合、図3(a)に示すように、第1MOS21A及び第3MOS23AがONで導通状態、第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、すなわち第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
また、MERS4は、交流電源3の電源電圧Vが負電圧の場合、図3(b)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
つまり、MERS4は、ゲート位相角をα=0°に設定した場合、電源電圧Vが、そのまま、蛍光灯2に対する負荷電圧Vloadとなるため、交流電源3及び蛍光灯2間にMERS4を配置しない場合と同じである。
次にゲート位相角αを0°<α≦90°に設定した場合のMERS4の内部動作について説明する。図4はゲート位相角(0°<α≦90°)に設定した場合の電源電圧V、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧Vc及び負荷電圧Vload(点線)の関係を端的に示す説明図、図5乃至図6はゲート位相角(0°<α≦90°)に設定した場合に関わるMERS4の内部動作を端的に示す説明図である。
MERS4は、図4に示すように、ゲート位相角αに設定したゲート駆動信号に応じて第1MOS21A及び第3MOS23Aと、第2MOS22A及び第4MOS24Aとを交互にON/OFF駆動するものである。
タイミング“t1”直前においてMERS4は、電源電圧Vが負電圧のため、図5(a)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcは0Vを保持、電源電圧Vが、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、電源電圧Vが負電圧のまま、タイミング“t1”に到達すると、図5(b)に示すように、第1MOS21A及び第3MOS23AがONで導通状態、第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、すなわち、第2MOS22A、第2ダイオード22B、第4MOS24A及び第4ダイオード24Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第1MOS21A及び第3MOS23Aは、OFFからON駆動するに際し、第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t1”〜“t2”の最初の期間においてMERS4は、第1MOS21A→コンデンサ25→第3MOS23Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25の充電動作を開始し、コンデンサ電圧Vcは上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、図4に示すように、電源電圧Vに90°までの進み位相でコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、負荷電圧Vloadの負電圧の減少は更に加速され、電源電圧Vの周期0°に到達するタイミング“t2”前、すなわち、電源電圧Vが負電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは正電圧に反転することになる。
その結果、MERS4内の負荷電流は徐々に減少して電流の向きが反転して(図5(b)内の点線電流方向参照)、コンデンサ25の放電を開始し、コンデンサ電圧Vcは、第3MOS23A→コンデンサ25→第1MOS21Aの電流経由で放電することになる。
次にMERS4は、タイミング“t2”に到達して、電源電圧Vが正電圧に反転した場合、図5(c)に示すように、第3MOS23A→コンデンサ25→第1MOS21Aの経路でコンデンサ25の放電を継続することになる。
更にMERS4は、タイミング“t2x”に到達すると、放電中のコンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図6(a)に示すように、OFF中の第2MOS22A及び第4MOS24A側の第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bは順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t2x”〜“t3”の期間では、第4ダイオード24B→第1MOS21A、第3MOS23A→第2ダイオード22Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、電源電圧Vが正電圧のまま、タイミング“t3”に到達すると、図6(b)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち、第1MOS21A、第1ダイオード21B、第3MOS23A及び第3ダイオード23Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第2MOS22A及び第4MOS24Aは、OFFからON駆動するに際し、第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t3”〜“t4”の最初の期間においてMERS4は、第4MOS24A→コンデンサ25→第2MOS22Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25の充電動作を開始し、コンデンサ電圧Vcは上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、電源電圧Vに90°までの進み位相でコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、負荷電圧Vloadの正電圧の減少は更に加速し、電源電圧Vの周期180°に到達するタイミング“t4”前、すなわち、電源電圧Vが正電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは、負電圧に反転することになる。
その結果、MERS4内の負荷電流は徐々に減少して電流の向きが反転して(図6(b)内の点線矢印参照)、コンデンサ25の放電を開始し、コンデンサ電圧Vcは、第2MOS22A→コンデンサ25→第4MOS24Aの経由で放電することになる。
次にMERS4は、タイミング“t4”に到達して、電源電圧Vが負電圧に反転した場合、図6(c)に示すように、第2MOS22A→コンデンサ25→第4MOS24Aの経路でコンデンサ25の放電を継続することになる。
更にMERS4は、タイミング“t4x”に到達すると、放電中のコンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図5(a)に示すように、OFF中の第1MOS21A及び第3MOS23A側の第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bは順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t4x”〜“t6”の期間では、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
そして、MERS4は、タイミング“t6”以降、前述したタイミング“t1”〜“t6”の処理動作を繰り返し継続することになる。
従って、MERS4は、ゲート位相角を0°<α≦90°に設定した場合、誘導性負荷の蛍光灯2による遅れ力率に対してコンデンサ電圧Vcを進み位相で電源電圧Vに重畳することになるため、ゲート位相角αを進めるに連れて力率が改善され、負荷電圧Vload(Vload=V+Vc)が上昇し、その結果、負荷電力も上昇することになる。
尚、MERS4内のコンデンサ25の容量及びゲート位相角αのタイミングに応じてコンデンサ25の充電から放電に反転するタイミングは異なる場合があることは言うまでもなく、さらに、コンデンサ25の容量を大きくした場合、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0Vにはならない動作もあり得ることは言うまでもない。
次にゲート位相角αを90°<α<180°に設定した場合のMERS4の内部動作について説明する。図7はゲート位相角(90°<α<180°)に設定した場合の電源電圧V、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧Vc及び負荷電圧Vload(点線)の関係を端的に示す説明図、図8乃至図10はゲート位相角(90°<α<180°)に設定した場合に関わるMERS4の内部動作を端的に示す説明図である。
MERS4は、図7に示すように、ゲート位相角αに設定したゲート駆動信号に応じて第1MOS21A及び第3MOS23Aと、第2MOS22A及び第4MOS24Aとを交互にON/OFF駆動するものである。
タイミング“t0”直前においてMERS4は、電源電圧Vが負電圧のため、図8(a)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcは0Vを保持、電源電圧Vが、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、電源電圧Vが負電圧のまま、タイミング“t0”に到達すると、図8(b)に示すように、第1MOS21A及び第3MOS23AがONで導通状態、第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、すなわち、第2MOS22A、第2ダイオード22B、第4MOS24A及び第4ダイオード24Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第1MOS21A及び第3MOS23Aは、OFFからON駆動するに際し、第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t0”〜“t1x”の最初の期間においてMERS4は、第1MOS21A→コンデンサ25→第3MOS23Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25の充電動作を開始し、コンデンサ電圧Vcは上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、電源電圧Vに90°を超えて進み位相でコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、図7に示すように、電源電圧Vがピークの負電圧になる前に、逆電圧方向でコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、負荷電圧Vloadは電源電圧Vに比較して減少する。その結果、タイミング“t0”〜“t1x”間では、電源電圧Vが負電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは負電圧から正電圧に反転することになる。
その結果、MERS4内のコンデンサ25に流れる負荷電流の向きが反転して(図8(b)内の点線電流方向参照)、コンデンサ25の放電を開始し、コンデンサ電圧Vcは、第3MOS23A→コンデンサ25→第1MOS21Aの電流経路で放電することになる。
次にMERS4は、タイミング“t1x”に到達すると、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0V、さらに、タイミング“t2”に到達すると、電源電圧Vが正電圧に反転することになる。尚、これらタイミング“t1x”〜タイミング“t2”の期間は、電源電圧Vの位相が0Vに近く、しかも、コンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、負荷電圧Vloadは、電源電圧Vのピーク値に比較して0Vに近い電圧となる。図7に示す波形例では電源電圧Vが正電圧に反転するタイミング“t2”の前にコンデンサ電圧Vcが0Vとなるものである。
また、MERS4は、タイミング“t1x”に到達すると、コンデンサ25の放電継続に応じてコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図8(c)に示すように、OFF中の第2MOS22A及び第4MOS24A側の第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t1x”〜“t2”の期間では、第4ダイオード21B→第1MOS21A、第3MOS23A→第2ダイオード22Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、タイミング“t2”に到達して、電源電圧Vが正電圧に反転すると、図9(a)に示すように、第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bは順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t2”〜“t2y”の期間では、第4ダイオード24B→第1MOS21A、第3MOS23A→第2ダイオード22Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、電源電圧Vが正電圧のまま、タイミング“t2y”に到達すると、図9(b)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち、第1MOS21A、第1ダイオード21B、第3MOS23A及び第3ダイオード23Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第2MOS22A及び第4MOS24Aは、OFFからON駆動するに際し、第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t2y”〜“t3x”の最初の期間においてMERS4は、第4MOS24A→コンデンサ25→第2MOS22Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25の充電動作を開始し、コンデンサ電圧Vcは上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、電源電圧Vに90°を超えて進み位相でコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、図7に示すように、電源電圧Vがピークの正電圧になる前に、逆電圧方向でコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、負荷電圧Vloadは電源電圧Vに比較して減少する。その結果、タイミング“t2y”〜“t3x”間では、電源電圧Vが正電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは正電圧から負電圧に反転することになる。
その結果、MERS4内のコンデンサ25に流れる負荷電流の向きが反転して(図9(b)内の点線電流方向参照)、コンデンサ25の放電を開始し、コンデンサ電圧Vcは、第2MOS22A→コンデンサ25→第4MOS24Aの電流経路で放電することになる。
次にMERS4は、タイミング“t3x”に到達すると、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0V、さらに、タイミング“t4”に到達すると、電源電圧Vが負電圧に反転することになる。尚、これらタイミング“t3x”〜タイミング“t4”の期間は、電源電圧Vの位相が0Vに近く、しかも、コンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、負荷電圧Vloadは、電源電圧Vのピーク値に比較して0Vに近い電圧となる。図7に示す波形例では電源電圧Vが負電圧に反転するタイミング“t4”の前にコンデンサ電圧Vcが0Vとなるものである。
MERS4は、タイミング“t3x”に到達すると、コンデンサ25の放電継続に応じてコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図9(c)に示すように、OFF中の第1MOS21A及び第3MOS23A側の第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t3x”〜“t4”の期間では、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
更にMERS24は、タイミング“t4”に到達すると、電源電圧Vが負電圧に反転し、図10に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcは0Vを保持、電源電圧Vが、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
つまり、MERS4は、タイミング“t4”以降、前述したタイミング“t0”〜“t4”の処理動作を繰り返し継続することになる。
従って、MERS4は、ゲート位相角を90°<α<180°に設定した場合、誘導性負荷の蛍光灯2に対してコンデンサ電圧Vcを更に90°を超えた進み位相で電源電圧Vに、コンデンサ電圧Vcを逆電圧方向に重畳することになるため、ゲート位相角αを進めるに連れて力率が低下し、負荷電圧Vload(Vload=V−Vc)が減少し、その結果、負荷電力も減少することになる。
尚、ここまで、ゲート位相角αを変化させた場合のMERS4の基本原理について説明してきたが、次に本願発明の主眼であるコンデンサ切替設定処理について詳細に説明する。
コンデンサ切替設定処理とは、蛍光灯2の本数や種別に応じて蛍光灯2の負荷インダクタンス量が変動した場合、同負荷インダクタンス量に適したコンデンサ容量にMERS4内のコンデンサ25に切替設定するための処理である。
前述したようにMERS4は、所定容量(例えば10μF)の所定容量コンデンサ25Aを内蔵したコンデンサユニット50とコネクタ接続し、この所定容量コンデンサ25AでMERS4内のコンデンサ25を構成するものである。尚、各種容量の所定容量コンデンサ25Aを内蔵したコンデンサユニット50を取り揃えているものとする。
制御装置13は、例えば蛍光灯2の設置時に、蛍光灯2に定格電圧を印加した状態で蛍光灯2の負荷インピーダンス量Zを算出する負荷インピーダンス量算出部42と、蛍光灯2に定格電圧を印加した状態で蛍光灯2の力率cosθを算出する力率算出部43と、負荷インピーダンス量算出部42にて算出した負荷インピーダンス量Z及び力率算出部43にて算出した力率cosθに基づき、蛍光灯2の負荷インクダンス量Lを算出する負荷インダクタンス量算出部44と、この負荷インダクタンス量算出部44にて算出した負荷インダクタンス量Lに基づき共振コンデンサ容量Coを算出する共振コンデンサ容量算出部45と、この共振コンデンサ容量算出部45にて算出した共振コンデンサ容量Coを基準にして、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適応したMERS4のコンデンサ25の適合コンデンサ容量を選定する適合コンデンサ容量選定部46と、MERS4にコネクタ接続するコンデンサユニット50全体を制御するコンデンサユニット制御部47とを有している。
蛍光灯2の設置時に、蛍光灯2に定格電圧を印加する方法としては、ゲート位相制御部41を通じて第1MOS21A,第2MOS22A,第3MOS23A及び第4MOS24Aを同時にON駆動することで蛍光灯2に対して定格電圧を印加することになる。
負荷インピーダンス量算出部42は、電源電圧検出部6にて検出した電源電圧V及び通電電流検出部8にて検出した通電電流Iに基づき、V/Iの数式で蛍光灯2の負荷インピーダンス量Zを算出するものである。
力率算出部43は、蛍光灯2の有効電力W及び蛍光灯2の皮相電力VAに基づき、W/VAの数式で、蛍光灯2の力率cosθを算出するものである。
負荷インダクタンス量算出部44は、負荷インピーダンス量算出部42にて算出した負荷インピーダンス量Z及び力率算出部43にて算出した力率cosθに基づき、Z*sinθ/2πfの数式で蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lを算出するものである。尚、周波数fは、電源電圧Vから検出するものである。
共振コンデンサ容量算出部45は、負荷インダクタンス量算出部44にて算出した負荷インダクタンス量Lに基づき、1/((2πf)2*L)の数式で共振コンデンサ容量Coを算出するものである。
適合コンデンサ容量選定部46は、共振コンデンサ容量算出部45にて算出した共振コンデンサ容量Coを基準に、現在の蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4の適合コンデンサ容量を選定し、この選定した適合コンデンサ容量を記憶するものである。尚、適合コンデンサ容量の選定に際しては、MERS4のコンデンサ25のコンデンサ容量を小さくした場合、コンデンサ電圧Vcの最大電圧値VcMAXが高くなって、各部品に過電流が発生しやすくなるため、この点を踏まえて、想定する通電電流Iに基づき、VcMAX=1.4√(L/Vc)*Iの数式で最大電圧値VcMAXを算出し、この算出した最大電圧値VcMAXを踏まえて、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適した適合コンデンサ容量を選定するものである。例えば、コンデンサ容量が異なるコンデンサが選定可能なコンデンサとして複数存在する場合には、共振コンデンサ容量Co以上の容量を持つコンデンサを検索し、その検索されたコンデンサの容量を適合コンデンサ容量として選定する。あるいはコンデンサの合計容量が共振コンデンサ容量Co以上となるコンデンサの組合せを検索し、その検索されたコンデンサ群の合計容量を、適合コンデンサ容量として選定する。
また、コンデンサユニット制御部47は、適合コンデンサ容量選定部46にてMERS4の適合コンデンサ容量を選定すると、MERS4に対してコンデンサユニット50をコネクタ接続していなかった場合、コンデンサ容量NG及び、MERS4の適合コンデンサ容量を情報表示部12に表示するものである。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量に適合しておらず、その蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を認識することができるものである。
また、コンデンサユニット制御部47は、適合コンデンサ容量選定部46にてMERS4の適合コンデンサ容量を選定すると、MERS4に対してコンデンサユニット50をコネクタ接続している場合、コンデンサユニット50内蔵の所定容量コンデンサ25Aが適合コンデンサ容量に適合しているか否かを判定し、所定容量コンデンサ25Aが適合コンデンサ容量に適合している場合、情報表示部12にコンデンサ容量OKを表示するものである。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適合しているものと認識することができるものである。
また、コンデンサユニット制御部47は、適合コンデンサ容量選定部46にてMERS4の適合コンデンサ容量を選定すると、MERS4に対してコンデンサユニット50をコネクタ接続している場合、コンデンサユニット50内蔵の所定容量コンデンサ25Aが適合コンデンサ容量に適合しているか否かを判定し、所定容量コンデンサ25Aが適合コンデンサ容量に適合していない場合、コンデンサ容量NG及び、MERS4の適合コンデンサ容量を情報表示部12に表示するものである。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量に適合しておらず、その蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を認識することができるものである。
尚、請求項記載の交流電源装置は蛍光灯システム1、誘導性負荷は蛍光灯2、交流電源は交流電源3、磁気エネルギー回生スイッチはMERS4、逆導通型半導体スイッチは第1MOS21A,第2MOS22A,第3MOS23A及び第4MOS24A、コンデンサはコンデンサ25、所定容量コンデンサは所定容量コンデンサ25A、制御装置は制御装置13、負荷インダクタンス量検出手段は負荷インダクタンス量算出部44、共振コンデンサ容量算出手段は共振コンデンサ容量算出部45、コンデンサ容量選定手段は適合コンデンサ容量選定部46及びコンデンサユニット制御部47、負荷インピーダンス量算出手段は負荷インピーダンス量算出部42、力率算出手段は力率算出部43、負荷インダクタンス量算出手段は負荷インダクタンス量算出部44、コンデンサユニットはコンデンサユニット50に相当するものである。
次に第1の実施の形態を示す蛍光灯システム1の動作について説明する。図11は第1の実施の形態を示す蛍光灯システム1のコンデンサ切替設定処理に関わる制御装置13の処理動作を示すフローチャートである。
図11に示すコンデンサ切替設定処理は、蛍光灯2の設置時に、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適した適合コンデンサ容量のMERS4内のコンデンサ25に手作業で切替設定するための処理である。
図11において制御装置13は、蛍光灯2の設置時に起動を開始し、ゲート位相制御部41を通じて第1MOS21A,第2MOS22A,第3MOS23A及び第4MOS24Aを同時にON駆動することで(ステップS11)、蛍光灯2に対して定格電圧を印加する。
制御装置13内の負荷インピーダンス量算出部42は、蛍光灯2に対して定格電圧を印加すると、電源電圧検出部6にて検出した電源電圧V及び通電電流検出部8にて検出した通電電流Iに基づき、V/Iの数式で蛍光灯2の負荷インピーダンス量Zを算出する(ステップS12)。
さらに、制御装置13内の力率算出部43は、電源電圧V及び通電電流Iに基づき、蛍光灯2の有効電力W及び皮相電力VIを算出し、これら有効電力W及び皮相電力VIに基づき、W/VIの数式で蛍光灯2の力率cosθを算出する(ステップS13)。
さらに、制御装置13内の負荷インダクタンス量算出部44は、ステップS12にて算出した蛍光灯2の負荷インピーダンス量Z及びステップS13にて算出した蛍光灯2の力率cosθに基づき、Z*sinθ/2πfの数式で蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lを算出する(ステップS14)。さらに、制御装置13内の共振コンデンサ容量算出部45は、ステップS14にて算出した負荷インダクタンス量Lに基づき、1/((2πf)2*L)の数式で共振コンデンサ容量Coを算出する(ステップS15)。
さらに、制御装置13内の適合コンデンサ容量選定部46は、ステップS15にて算出した共振コンデンサ容量Coを基準にして、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Zに適したMERS4の適合コンデンサ容量を選定し、この選定した適合コンデンサ容量を記憶する(ステップS16)。
さらに、制御装置13内のコンデンサユニット制御部47は、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4の適合コンデンサ容量を選定記憶すると、MERS4に対して、コンデンサユニット50が接続済みであるか否かを判定する(ステップS17)。
コンデンサユニット制御部47は、MERS4に対して、コンデンサユニット50が接続済みでない場合、蛍光灯2の負荷インダクタンス量LにMERS4のコンデンサ容量が適合していない旨を示すコンデンサ容量NG及び、ステップS16にて記憶した負荷インダクタンス量Lに適した適合コンデンサ容量を情報表示部12に表示し(ステップS18)、ステップS17に移行する。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適合しておらず、その蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を認識することになる。その結果、ユーザは、適合コンデンサ容量の所定容量コンデンサ25Aを備えたコンデンサユニット50を準備し、このコンデンサユニット50をMERS4にコネクタ接続することになる。
また、コンデンサユニット制御部47は、ステップS17にてコンデンサユニット50がMERS4に対して接続済みの場合、コンデンサユニット50に内蔵した所定容量コンデンサ25Aの現在コンデンサ容量が負荷インダクタンス量に適しているか否かを判定する(ステップS19)。
コンデンサユニット制御部47は、コンデンサユニット50に内蔵した所定容量コンデンサ25Aの現在コンデンサ容量が負荷インダクタンス量Lに適している場合、蛍光灯2の負荷インダクタンス量LがMERS4内のコンデンサ容量に適していることを示すコンデンサ容量OKを情報表示部12に表示することで(ステップS20)、この処理動作を終了する。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適合しているものと認識することができる。
また、コンデンサユニット制御部47は、ステップS19にてコンデンサユニット50に内蔵した所定容量コンデンサ25Aの現在コンデンサ容量が負荷インダクタンス量Lに適合していない場合、コンデンサ容量NG及び適合コンデンサ容量を情報表示部12に表示すべく、ステップS18に移行する。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適合しておらず、その蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を認識することになる。その結果、ユーザは、適合コンデンサ容量の所定容量コンデンサ25Aを備えたコンデンサユニット50を準備し、このコンデンサユニット50をMERS4にコネクタ接続することになる。
図11に示すコンデンサ切替設定処理によれば、蛍光灯2の設置時に、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lを算出し、この算出した負荷インダクタンス量Lに基づき共振コンデンサ容量Coを算出し、この算出した共振コンデンサ容量Coを基準にして、負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を選定記憶し、MERS4内の現在コンデンサ容量が負荷インダクタンス量Lに適した適合コンデンサ容量でない場合、同適合コンデンサ容量及びコンデンサ容量NGを情報表示部12に表示するようにしたので、ユーザは、情報表示部12に表示中の適合コンデンサ容量及びコンデンサ容量NGを見て、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適合しておらず、その蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を認識することになる。
また、このコンデンサ切替設定処理によれば、MERS4内の現在コンデンサ容量が負荷インダクタンス量Lに適した適合コンデンサ容量である場合、コンデンサ容量OKを情報表示部12に表示するようにしたので、ユーザは、情報表示部12に表示中のコンデンサ容量OKを見て、MERS4内のコンデンサ容量が負荷インダクタンス量Lに適しているものと認識することができる。
第1の実施の形態によれば、MERS4に対してコンデンサユニット50が取外可能にコネクタ接続することでコンデンサ25を取替可能に配置し、蛍光灯2に対して定格電圧を印加した状態で、同蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lを検出し、この検出した蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに基づき、蛍光灯2に応じた共振コンデンサ容量Coを算出し、この算出した共振コンデンサ容量Coを基準に、蛍光灯2に対応したMERS4内部のコンデンサ25の適合コンデンサ容量を選定するようにしたので、例えば蛍光灯2の本数や種別が変わって蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lが変動し、MERS4内のコンデンサ25のコンデンサ容量が蛍光灯2のインダクタンス量に適合しなくなっても、MERS4自体を取り替える必要はなく、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに応じた適合コンデンサ容量の選定結果に基づき、MERS4内のコンデンサ25のみ、すなわちコンデンサユニット50を手作業で取り替えることで作業負担の大幅軽減を図りながら、部品コストの大幅削減を図ることができる。
また、第1の実施の形態によれば、蛍光灯2に対して定格電圧を印加した場合の同蛍光灯2の負荷インピーダンス量Z及び力率cosθに基づき、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lを算出するようにしたので、基準となる定格電圧印加時の蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lを簡単に算出することができる。
また、第1の実施の形態によれば、コンデンサユニット50内の所定容量コンデンサ25AをMERS4内のコンデンサ25とし、この所定容量コンデンサ25Aを内蔵したコンデンサユニット50をMERS4に外部接続するようにしたので、所定容量コンデンサ25Aがコンデンサユニット50に内蔵しているため、発熱体であるMERS4から熱に弱いコンデンサ25を熱分離することで、コンデンサの信頼性を確保することができる。
尚、上記第1の実施の形態においては、所定容量コンデンサ25Aを内蔵したコンデンサユニット50をMERS4にコネクタ接続することで、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適した適合コンデンサ容量分のコンデンサ25を簡単に取り替えることができるようにしたが、例えば一個の所定容量コンデンサ25AではMERS4のコンデンサ25のコンデンサ容量を賄えない場合、図12に示すように所定容量コンデンサ25Aを内蔵したコンデンサユニット50をコネクタ接続で複数台増設し、これら複数台のコンデンサユニット50内の複数の所定容量コンデンサ25Aで適合コンデンサ容量分のコンデンサ容量を賄うようにしても良く、この場合、蛍光灯2の負荷インダクタンス量に適した適合コンデンサ容量を、複数台のコンデンサユニット50Aを増設することで、フレキシブルに対応することができる。
また、上記第1の実施の形態においては、一個分の所定容量コンデンサ25Aしか内蔵していないコンデンサユニット50をMERS4にコネクタ接続した場合を例に挙げて説明したが、一台のコンデンサユニット50に複数個の所定容量コンデンサ25Aを内蔵した場合でも良く、このような複数個の所定容量コンデンサ25Aを内蔵した複数コンデンサユニットをMERS4にコネクタ接続した場合の蛍光灯システムの実施の形態につき、第2の実施の形態として説明する。
(実施の形態2)
図13は第2の実施の形態を示す蛍光灯システム内部の概略構成を示すブロック図である。尚、第1の実施の形態を示す蛍光灯システム1と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
第2の実施の形態を示す蛍光灯システム1Aと第1の実施の形態を示す蛍光灯システム1とで異なるところは、複数個の所定容量コンデンサ25Aを内蔵した複数コンデンサユニット50Aと、この複数コンデンサユニット50Aを制御可能にした制御装置13内部の複数コンデンサユニット制御部47Aとを備えた点にある。
複数コンデンサユニット50Aは、例えば20μF、10μF及び2μFのコンデンサ容量が異なる3種類の複数個の所定容量コンデンサ25Aと、これら複数個の所定容量コンデンサ25Aの内、任意の所定容量コンデンサ25Aを選択設定するスイッチ25Bとを備えている。
また、制御装置13内部の複数コンデンサユニット制御部47Aは、適合コンデンサ容量選定部46にてMERS4の適合コンデンサ容量を選定すると、MERS4に対して複数コンデンサユニット50Aをコネクタ接続していない場合、コンデンサ容量NG及び、MERS4の適合コンデンサ容量を情報表示部12に表示するものである。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量に適合しておらず、その蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を認識することができるものである。
また、コンデンサユニット制御部47Aは、適合コンデンサ容量選定部46にてMERS4の適合コンデンサ容量を選定すると、MERS4に対して複数コンデンサユニット50Aをコネクタ接続している場合、適合コンデンサ容量が複数コンデンサユニット50A内蔵の全所定容量コンデンサ25Aの合計コンデンサ容量、すなわち許容コンデンサ容量以内であるか否かを判定するものである。
また、コンデンサユニット制御部47Aは、適合コンデンサ容量が許容コンデンサ容量以内でない場合、コンデンサ容量NG及び、MERS4の適合コンデンサ容量を情報表示部12に表示するものである。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量に適合しておらず、その蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を認識することができるものである。
また、コンデンサユニット制御部47Aは、適合コンデンサ容量が許容コンデンサ容量以内の場合、全所定容量コンデンサ25Aの内、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適した適合コンデンサ容量分の任意の所定容量コンデンサ25Aを、スイッチ部25Bを通じて選択設定するものである。尚、前述したように、適合コンデンサ容量の選定に際しては、MERS4のコンデンサ25のコンデンサ容量を小さくした場合、コンデンサ電圧Vcの最大電圧値VcMAXが高くなって、各部品に過電流が発生しやすくなるため、この点を踏まえて、想定する通電電流Iに基づき、VcMAX=1.4√(L/Vc)*Iの数式で最大電圧値VcMAXを算出し、この算出した最大電圧値VcMAXを踏まえて、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適した適合コンデンサ容量を選定するものである。
また、コンデンサユニット制御部47Aは、適合コンデンサ容量分の所定容量コンデンサ25Aを選択設定すると、これら選択設定した所定容量コンデンサ25A分のコンデンサ容量が適合コンデンサ容量に適合しているか否かを判定し、所定容量コンデンサ25A分のコンデンサ容量が適合コンデンサ容量に適合している場合、情報表示部12にコンデンサ容量OKを表示するものである。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適合しているものと認識することができるものである。
また、コンデンサユニット制御部47Aは、これら選択設定した所定容量コンデンサ25A分のコンデンサ容量が適合コンデンサ容量に適合していない場合、コンデンサ容量NG及び、MERS4の適合コンデンサ容量を情報表示部12に表示するものである。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量に適合しておらず、その蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を認識することができるものである。
尚、請求項記載の交流電源装置は蛍光灯システム1A、コンデンサ自動設定手段はコンデンサユニット制御部47A、コンデンサユニットは複数コンデンサユニット50Aに相当するものである。
次に第2の実施の形態を示す蛍光灯システム1Aの動作について説明する。図14は第2の実施の形態を示す蛍光灯システム1Aのコンデンサ自動切替設定処理に関わる制御装置13内部の処理動作を示すフローチャートである。
図14に示すコンデンサ自動切替設定処理は、蛍光灯2の設置時に蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適した適合コンデンサ容量に対応すべく、MERS4内のコンデンサ25を、複数コンデンサユニット50A内の複数の所定容量コンデンサ25Aから自動的に切替選択設定するための処理である。
図14において制御装置13内のコンデンサユニット制御部47Aは、ステップS11乃至ステップS16までの処理動作を実行し、ステップS16にて蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4の適合コンデンサ容量を選定記憶すると、MERS4に対して、複数コンデンサユニット50Aが接続済みであるか否かを判定する(ステップS31)。なお、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4の適合コンデンサ容量とは、共振コンデンサ容量Co以上の容量を持つコンデンサを検索し、その検索されたコンデンサの容量を適合コンデンサ容量として選定する。あるいはコンデンサの合計容量が共振コンデンサ容量Co以上となるコンデンサの組合せを検索し、その検索されたコンデンサ群の合計容量を、適合コンデンサ容量として選定する。
コンデンサユニット制御部47Aは、MERS4に対して、複数コンデンサユニット50Aが接続済みでない場合、蛍光灯2の負荷インダクタンス量LにMERS4のコンデンサ容量が適合していない旨を示すコンデンサ容量NG及び、ステップS16にて記憶したMERS4の適合コンデンサ容量を情報表示部12に表示し(ステップS32)、ステップS31に移行する。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適合しておらず、その蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を認識することができる。その結果、ユーザは、適合コンデンサ容量の所定容量コンデンサ25Aを備えた複数コンデンサユニット50Aを準備し、この複数コンデンサユニット50AをMERS4にコネクタ接続することになる。
また、コンデンサユニット制御部47Aは、ステップS31にて複数コンデンサユニット50AがMERS4に対して接続済みの場合、適合コンデンサ容量が複数コンデンサユニット50A内蔵の全所定容量コンデンサ25Aの許容コンデンサ容量以内であるか否かを判定する(ステップS33)。
コンデンサユニット制御部47Aは、ステップS33にて適合コンデンサ容量が許容コンデンサ容量以内でない場合、コンデンサ容量NG及び、MERS4の適合コンデンサ容量を情報表示部12に表示すべく、ステップS32に移行する。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適合しておらず、その蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を認識することになる。その結果、ユーザは、適合コンデンサ容量の所定容量コンデンサ25Aを備えた複数コンデンサユニット50Aを準備し、この複数コンデンサユニット50AをMERS4にコネクタ接続することになる。
また、コンデンサユニット制御部47Aは、ステップS33にて適合コンデンサ容量が許容コンデンサ容量以内の場合、全所定容量コンデンサ25Aの内、適合コンデンサ容量分の任意の所定容量コンデンサ25Aを、スイッチ部25Bを通じて選択設定する(ステップS34)。
さらに、コンデンサユニット制御部47Aは、適合コンデンサ容量分の任意の所定容量コンデンサ25Aを選択設定すると、これら選択設定した所定容量コンデンサ25A分のコンデンサ容量が適合コンデンサ容量に適合しているか否かを判定する(ステップS35)。コンデンサユニット制御部47Aは、例えば、選択設定した所定容量コンデンサ25A分のコンデンサ容量が適合コンデンサ容量と一致する場合に、選択設定した所定容量コンデンサ25A分のコンデンサ容量が適合コンデンサ容量に適合すると判定する。
コンデンサユニット制御部47Aは、ステップS35にて所定容量コンデンサ25A分のコンデンサ容量が適合コンデンサ容量に適合している場合、情報表示部12にコンデンサ容量OKを表示する(ステップS36)。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適合しているものと認識することになる。
また、コンデンサユニット制御部47Aは、ステップS34にて選択設定した所定容量コンデンサ25A分のコンデンサ容量が適合コンデンサ容量に適合していない場合、コンデンサ容量NG及び、MERS4の適合コンデンサ容量を情報表示部12に表示すべく、ステップS32に移行する。尚、ユーザは、情報表示部12の表示内容に基づき、MERS4内のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適合しておらず、その蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を認識することになる。
図14に示すコンデンサ自動切替設定処理によれば、蛍光灯2の設置時に、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lを算出し、この算出した負荷インダクタンス量Lに基づき共振コンデンサ容量Coを算出し、この算出した共振コンデンサ容量Coを基準にして、負荷インダクタンス量Lに適したMERS4内の適合コンデンサ容量を選定記憶し、MERS4内の現在コンデンサ容量が負荷インダクタンス量Lに適した適合コンデンサ容量でない場合、複数コンデンサユニット50A内の全所定容量コンデンサ25Aの内、適合コンデンサ容量分の任意の所定容量コンデンサ25Aを自動的に選択設定するようにしたので、面倒なコンデンサ25の取替作業を要することなく、複数コンデンサユニット50A内の複数の所定容量コンデンサ25Aから、蛍光灯2のインダクタンス量に適した適合コンデンサ容量を自動的に選択設定することができる。
第2の実施の形態によれば、共振コンデンサ容量Coを基準に、複数コンデンサユニット50A内の複数の所定容量コンデンサ25Aの内、適合コンデンサ容量分の任意の所定容量コンデンサ25Aを、MERS4内部のコンデンサ25として自動的に選択設定するようにしたので、MERS4内のコンデンサ25のコンデンサ容量が蛍光灯2の負荷インダクタンス容量Lに適していなくても、面倒なコンデンサ25の取替作業を要することなく、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lに適した適合コンデンサ容量を自動的に選択することができる。
尚、上記第1及び第2の実施の形態においては、MERS4のコンデンサ25として所定容量コンデンサ25Aを内蔵したコンデンサユニット50(複数コンデンサユニット50A)とMERS4との接続をコネクタで接続するようにしたが、ケーブルで接続するようにしても良いことは言うまでもない。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、誘導性負荷として蛍光灯2を例にあげて説明したが、L成分を備えた負荷であれば良く、例えばモータ等であっても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、図11に示すコンデンサ切替設定処理及び図14に示すコンデンサ自動切替設定処理のステップS11にて第1MOS21A、第2MOS22A,第3MOS23A及び第4MOS24Aを同時にON駆動することで、蛍光灯2に定格電圧を印加するようにしたが、MERS4を経由することなく、交流電源3及び蛍光灯2間を直接迂回接続する経路を設け、この直接迂回接続する経路をもって蛍光灯2に定格電圧を印加するようにしても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、例えばMERS4内のコンデンサ25をコンデンサユニット50(複数コンデンサユニット50A)の所定容量コンデンサ25Aに切替選択するタイミングは、色々なタイミングが考えられるが、例えばMERS4動作中の場合、MERS4のコンデンサ電圧Vcを監視し、図4に示すようにコンデンサ電圧Vcの零ボルト区間βのタイミングで行うようにしても良く、この場合、MERS4の動作に影響を与えることなく、コンデンサを切替選択することができる。
なお、第1及び第2の実施の形態では、蛍光灯2の負荷インダクタンス量Lを算出して、その負荷インダクタンス量Lに基づいて共振コンデンサ容量Coを求め、その共振コンデンサ容量Coを基準として、適合コンデンサ容量を選定する例について説明した。しかし、適合コンデンサ容量の選定方法は、上記の例には限られない。例えば、位相角をαとした場合のコンデンサのピーク電圧Vcp(図4を参照)は、誘導性負荷(蛍光灯2)のインダクタンス量Lが大きいほど大きくなり、インダクタンス量Lが小さくなるほど小さくなる。つまり、誘導性負荷(蛍光灯2)のインダクタンス量Lは、コンデンサのピーク電圧Vcpと相関関係を有する。そこで、予め実験等に基づいて、インダクタンス量Lが異なる誘導性負荷(蛍光灯2)を蛍光灯システム1に順次接続し(例えば、接続する蛍光灯の個数や種類を変更するなど)、同一の位相角αの場合における各誘導性負荷に対するコンデンサのピーク電圧Vcpを測定し、その結果を図15に示すようなインダクタンス量Lとピーク電圧Vcpとの関係を示すマップを求め、そのマップおよびそのマップに対応する位相角αを制御装置13に記憶しておく。
そして、制御装置13は、蛍光灯2が接続された段階で、記憶された位相角αでMERS4を駆動し、コンデンサのピーク電圧Vcpを測定し、上記マップを参照することで、測定されたピーク電圧Vcpに対応するインダクタンス量Lを求めることができる。なお、インダクタンス量Lに対応する共振コンデンサ容量も一意に特定することができるため、図15のマップに代えて、図16に示すように、コンデンサのピーク電圧Vcpと共振コンデンサ容量Coとのマップを制御装置13に記憶しておき、そのマップに基づいて、測定されたピーク電圧Vcpに対応する共振コンデンサ容量Coを求めてもよい。なお、共振コンデンサ容量Coの代わりに直接適合コンデンサ容量を求めるように、コンデンサのピーク電圧Vcpと適合コンデンサ容量との関係を示すマップを制御装置13に記憶しておいてもよい。
本発明の交流電源装置によれば、磁気エネルギー回生スイッチ内のコンデンサのコンデンサ容量が誘導性負荷の負荷インダクタンス量に適しなくなったとしても、前記磁気エネルギー回生スイッチ自体を取り替える必要はなく、前記誘導性負荷に応じたコンデンサ容量の選定結果に基づき、手作業又は自動的に、前記磁気エネルギー回生スイッチ内のコンデンサのみを取り替えることで作業負担の大幅軽減を図りながら、部品コストの大幅削減を図ることができるため、磁気エネルギー回生スイッチを使用して、例えば蛍光灯を調光する蛍光灯システムに有用である。
本発明の交流電源装置に関わる第1の実施の形態を示す蛍光灯システム内部の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に関わる交流電源の電源電圧とMERSを制御するゲート駆動信号との関係を端的に示すタイミング説明図である。(a)電源電圧のタイミング説明図(b)ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時のゲート駆動信号のタイミング説明図(c)ゲート位相角(90°<α<180°)設定時のゲート駆動信号のタイミング説明図 ゲート位相角(α=0°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時に関わる電源電圧、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧及び負荷電圧との関係を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わる電源電圧、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧及び負荷電圧との関係を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 第1の実施の形態を示す蛍光灯システムのコンデンサ切替設定処理に関わる制御装置内部の処理動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態を示す蛍光灯システムのコンデンサユニット増設時の蛍光灯システム内部の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態を示す蛍光灯システム内部の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態を示す蛍光灯システムのコンデンサ自動切替設定処理に関わる制御装置内部の処理動作を示すフローチャートである。 コンデンサのピーク電圧に基づいて誘導性負荷のインダクタンス量を求める場合に参照されるマップの一例である。 コンデンサのピーク電圧に基づいて共振コンデンサ容量を求める場合に参照されるマップの一例である。
符号の説明
1 蛍光灯システム(交流電源装置)
1A 蛍光灯システム(交流電源装置)
2 蛍光灯(誘導性負荷)
3 交流電源
4 MERS(磁気エネルギー回生スイッチ)
13 制御装置
21A 第1MOS(逆導通型半導体スイッチ)
22A 第2MOS(逆導通型半導体スイッチ)
23A 第3MOS(逆導通型半導体スイッチ)
24A 第4MOS(逆導通型半導体スイッチ)
25 コンデンサ
25A 所定容量コンデンサ
42 負荷インピーダンス量算出部(負荷インピーダンス量算出手段)
43 力率算出部(力率算出手段)
44 負荷インダクタンス量算出部(負荷インダクタンス量検出手段及び負荷インダクタンス量算出手段)
45 共振コンデンサ容量算出部(共振コンデンサ容量算出手段)
46 適合コンデンサ容量選定部(コンデンサ容量選定手段)
47 コンデンサユニット制御部(コンデンサ容量選定手段)
47A コンデンサユニット制御部(コンデンサ自動設定手段)
50 コンデンサユニット
50A 複数コンデンサユニット







Claims (6)

  1. 誘導性負荷及び交流電源間に接続され、前記誘導性負荷を駆動するための負荷電圧を、前記交流電源の電源電圧から調整出力する磁気エネルギー回生スイッチと、この磁気エネルギー回生スイッチを制御する制御装置とを備え、前記磁気エネルギー回生スイッチは、4個の逆導通型半導体スイッチ及びコンデンサで構成し、各逆導通型半導体スイッチのON/OFF駆動制御及び、このON/OFF駆動制御に伴う前記コンデンサの充放電動作に応じて、前記誘導性負荷を駆動する負荷電圧を、前記交流電源の電源電圧から調整出力する交流電源装置であって、
    前記コンデンサは、
    前記磁気エネルギー回生スイッチに対して取替可能に配置し、
    前記制御装置は、
    前記誘導性負荷に対して負荷電圧を印可した場合における前記誘導性負荷の誘導性負荷特性に基づき定まる前記コンデンサの共振コンデンサ容量を求める共振コンデンサ容量特定手段と、
    共振コンデンサ容量に基づき、誘導性負荷に対応した前記磁気エネルギー回生スイッチ内部の前記コンデンサのコンデンサ容量を選定するコンデンサ容量選定手段と、
    を有することを特徴とする交流電源装置。
  2. 選定されたコンデンサ容量を外部に通知する通知手段を有することを特徴とする請求項1記載の交流電源装置。
  3. 前記コンデンサ容量選定手段は、
    前記共振コンデンサ容量に基づき、少なくとも一以上の所定容量コンデンサの内、前記誘導性負荷に対応した前記所定容量コンデンサを選定し、この選定した所定容量コンデンサを、前記磁気エネルギー回生スイッチ内部の前記コンデンサとして自動設定するコンデンサ自動設定手段を有することを特徴とする請求項1記載の交流電源装置。
  4. 前記一以上の所定容量コンデンサを内蔵したコンデンサユニットを、前記磁気エネルギー回生スイッチに対して外部接続可能にし、
    前記コンデンサ自動設定手段は、
    前記コンデンサユニット内の前記一以上の所定容量コンデンサの内、前記誘導性負荷に対応した前記所定容量コンデンサを選定し、この選定した所定容量コンデンサを、前記磁気エネルギー回生スイッチ内部の前記コンデンサとして自動設定することを特徴とする請求項3記載の交流電源装置。
  5. 前記共振コンデンサ容量特定手段は、
    前記誘導性負荷に対して負荷電圧を印加した場合の同誘導性負荷の負荷インピーダンス量を算出する負荷インピーダンス量算出手段と、
    前記誘導性負荷に対して前記負荷電圧を印加した場合の同誘導性負荷の力率を算出する力率算出手段と、
    前記負荷インピーダンス量算出手段にて算出した前記誘導性負荷の負荷インピーダンス量及び前記力率算出手段にて算出した前記誘導性負荷の力率に基づき、前記誘導性負荷の誘導性負荷特性として、負荷インダクタンス量を算出する負荷インダクタンス量算出手段とを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の交流電源装置。
  6. 前記誘導性負荷は、
    前記磁気エネルギー回生スイッチにて調整出力した前記負荷電圧に応じて点灯する放電灯としたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の交流電源装置。
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