JP2009218000A - 照明灯制御装置 - Google Patents

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康行 北原
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Abstract

【課題】MERS4を用いた照明灯2の光量を自動的に適切な明るさに維持する。
【解決手段】照明灯2の光及び照明灯2以外の光を受光してその光量を検出して検出光量データを出力する光検出部15をさらに備え、制御装置13は、調光量設定部5によって設定された光量に応じて交流電源3に対する駆動信号の位相を制御した際に、光検出部15から取得した検出光量データを基準光量データとして記憶する記憶部16と、交流電源3に対する駆動信号の位相を制御した後は、光検出部15から新たに取得した検出光量データと記憶部16に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判定して、その判定結果に応じて交流電源3に対する駆動信号の位相を制御する制御部11とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば蛍光灯、水銀灯、ナトリウム灯等を使用した照明灯の光量を制御する照明灯制御装置に関し、特に、交流電源と照明灯との間に接続され、交流電源から出力される電源電圧を調整して照明灯に出力する磁気エネルギー回生スイッチ(Magnetic Energy Regeneration Switch ; 以下、単にMERSと称する)と、このMERSを制御する制御装置とを備えた照明灯制御装置に関する。
従来、このようなMERSを備えた装置としては、例えばモータ等の誘導性負荷と交流電源との間に接続され、誘導性負荷に供給する負荷電力を制御する交流電源装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
MERSは、直列接続された2個の逆導通型半導体スイッチと、同じく直列接続された2個の逆導通型半導体スイッチとを並列接続して構成するブリッジ回路と、このブリッジ回路の2つの中点を接続するコンデンサとを有し、誘導性負荷(特許文献1では、例えば、誘導電動機)に交流電源を供給するとともに、交流電源の半周期のタイミングの電圧の零クロスポイントごとの電流遮断時に、誘導性負荷に発生する磁気エネルギーをコンデンサに充電(吸収)して、次に誘導負荷に電圧を供給する際に、コンデンサに電荷として蓄積した磁気エネルギーを誘導性負荷に放電(回生)する。各逆導通型半導体スイッチは、MOSFET及びダイオードで構成され、MERSに入力される交流の電源電圧の位相に対して、4個のMOSFETのゲートに供給する駆動信号の位相を制御して、誘導性負荷に供給する負荷電力を調整することができる。MERSに駆動信号を供給してMERSを制御する制御装置は、電源電圧の零クロスポイント及び、その零クロスポイントの時間差に相当するゲート位相角に基づき、ブリッジ回路を構成する4個の逆導通型半導体スイッチの内、対角上に位置するペアの逆導通型半導体スイッチを同時にON又はOFF動作する駆動信号の位相、すなわち、スイッチ切替タイミングを制御することで、MERSから誘導性負荷に供給する負荷電力を調整させるので、負荷における力率を改善することができる。また、誘導電動機の電源として使用する際に、始動トルクを増大させることができる。
特許第3735673号公報(「特許請求の範囲」、「発明の効果」及び「発明を実施するための最良の形態」参照)
このような負荷の力率を改善することで、電力の省エネも図ることができるMERSを用いた交流電源装置は、その用途が期待されている。例えば、照明灯を駆動するためにMERSを用いた交流電源装置が研究されている。MERSを用いた照明灯には、操作に応じて光量を設定することで、所望の光量、例えば、照度(lx:ルクス)、光束(lm:ルーメン)、光度(cd:カンデラ)、輝度(Lv:ルミナンス)で表される明るさが得られる。ところが、電源電圧の変動、負荷の変動、外光の明るさの変化によって総合的な光量が変化する場合がある。このため従来においては、ユーザは総合的な光量が変化するたびに、所望の光量を得るための煩雑な操作が必要であった。上記特許文献1においても、MERSを照明灯の駆動に使用したときに、ユーザが所望の光量を得るための煩雑な操作を解消することの対策に関しては記載も示唆もない。
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、磁気エネルギー回生スイッチを用いて照明灯を駆動する場合に、照明灯の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる照明灯制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本願請求項1記載の照明灯制御装置は、誘導性負荷としての照明灯と交流電源との間に接続され、それぞれ駆動信号に応じてスイッチング動作を行う第1ないし第4の半導体スイッチング素子及び前記照明灯によって発生される磁気エネルギーを吸収して回生させるコンデンサを有し、前記交流電源の電源電圧を調整して前記照明灯を点灯するための負荷電力を出力する磁気エネルギー回生スイッチと、この磁気エネルギー回生スイッチに駆動信号を入力する制御装置と、操作に応じて前記照明灯の光量を設定して設定光量データを出力する光量設定手段とを備え、前記制御装置は、前記光量設定手段によって設定された光量に応じた負荷電力を出力させるべく、前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御する照明灯制御装置であって、前記照明灯の光及び前記照明灯以外の光を受光してその光量を検出して検出光量データを出力する光量検出手段をさらに備え、前記制御装置は、前記光量設定手段によって設定された光量に応じて前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御した際に、前記光量検出手段から取得した検出光量データを基準光量データとして記憶する記憶手段と、前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御した後は、前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データと前記記憶手段に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判定して、その判定結果に応じて前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御する制御手段とを有するようにした。
従って、本願請求項1記載の照明灯制御装置によれば、前記照明灯の光及び前記照明灯以外の光を受光してその光量を検出して検出光量データを出力する光量検出手段をさらに備え、前記制御装置は、前記光量設定手段によって設定された光量に応じて前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御した際に、前記光量検出手段から取得した検出光量データを基準光量データとして記憶する記憶手段と、前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御した後は、前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データと前記記憶手段に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判定して、その判定結果に応じて前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御する制御手段とを有するので、照明灯の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる。
また、本願請求項2記載の照明灯制御装置は、本願請求項1において、前記制御装置は、前記光量設定手段の操作を監視して操作によって設定された光量に基づいて生成した設定光量データを前記制御手段に入力する設定監視手段と、この設定監視手段から入力された設定光量データに応じて前記制御手段の制御により前記磁気エネルギー回生スイッチに入力する駆動信号の位相を変更する位相制御手段と、この位相制御手段が駆動信号の位相を制御した後に前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データと前記記憶手段に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判定する光量一致判定手段とを有するようにした。
従って、本願請求項2記載の照明灯制御装置によれば、前記制御装置は、前記光量設定手段の操作を監視して操作によって設定された光量に基づいて生成した設定光量データを前記制御手段に入力する設定監視手段と、この設定監視手段から入力された設定光量データに応じて前記制御手段の制御により前記磁気エネルギー回生スイッチに入力する駆動信号の位相を変更する位相制御手段と、この位相制御手段が駆動信号の位相を制御した後に前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データと前記記憶手段に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判定する光量一致判定手段とを有するので、照明灯の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる。
また、本願請求項3記載の照明灯制御装置は、本願請求項1において、前記位相制御手段は、前記光量一致判定手段によって、前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データが前記記憶手段に記憶した基準光量データよりも大きいと判定された場合には、前記磁気エネルギー回生スイッチに入力する駆動信号の位相を進めるように変更し、前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データが前記記憶手段に記憶した基準光量データよりも小さいと判定された場合には、前記磁気エネルギー回生スイッチに入力する駆動信号の位相を遅らせるように変更するようにした。
従って、本願請求項3記載の照明灯制御装置によれば、前記位相制御手段は、前記光量一致判定手段によって、前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データが前記記憶手段に記憶した基準光量データよりも大きいと判定された場合には、前記磁気エネルギー回生スイッチに入力する駆動信号の位相を進めるように変更し、前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データが前記記憶手段に記憶した基準光量データよりも小さいと判定された場合には、前記磁気エネルギー回生スイッチに入力する駆動信号の位相を遅らせるように変更するので、負荷の力率を改善して電力の省エネを図るための制御処理の中で、照明灯の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる。
また、本願請求項4記載の照明灯制御装置は、本願請求項1において、前記光量検出手段は、前記照明灯から得られる照度と外光及び前記照明灯以外の光源から得られる照度とを合算して、当該合算した照度に応じた検出光量データを出力するようにした。
従って、本願請求項4記載の照明灯制御装置によれば、前記光量検出手段は、前記照明灯から得られる照度と外光及び前記照明灯以外の光源から得られる照度とを合算して、当該合算した照度に応じた検出光量データを出力するので、外光及び前記照明灯以外の光源の照度を考慮した状態で、ユーザの環境に合わせて照明灯の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる。
また、本願請求項5記載の照明灯制御装置は、本願請求項1において、前記光量設定手段及び前記光量検出手段が一体に組み込まれた操作手段を備え、有線信号又は無線信号によって設定された調光量及び検出した光量を前記制御装置に送信するようにした。
従って、本願請求項5記載の照明灯制御装置によれば、前記光量設定手段及び前記光量検出手段が一体に組み込まれた操作手段を備え、有線信号又は無線信号によって設定された調光量及び検出した光量を前記制御装置に送信するので、操作部手段の位置を適切に選択することで、照明灯の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる。
上記のように構成された本発明の照明灯制御装置によれば、前記照明灯の光及び前記照明灯以外の光を受光してその光量を検出して検出光量データを出力する光量検出手段をさらに備え、前記制御装置は、前記光量設定手段によって設定された光量に応じて前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御した際に、前記光量検出手段から取得した検出光量データを基準光量データとして記憶する記憶手段と、前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御した後は、前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データと前記記憶手段に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判定して、その判定結果に応じて前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御するので、照明灯の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる。
以下、図面に基づき本発明の照明灯制御装置に関わる実施の形態について説明する。図1は実施の形態における照明灯システム内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す照明灯システム1は、誘導性負荷としての照明灯2と、電源電圧Vを供給する交流電源3と、照明灯2と交流電源3との間に接続され、交流電源3の電源電圧Vから照明灯2へ入力する負荷電圧Vloadを調整して出力するMERS4と、照明灯2のON/OFFは勿論のこと、操作に応じて照明灯2の光量を調節するための調光量を設定する調光量設定部5と、制御装置13と、照明灯2の光量(例えば、照度)及び外光や照明灯2以外の光源の光量を検出する光検出部15を備えている。
制御装置13の内部には、交流電源3の電源電圧Vを検出する電源電圧検出部6、照明灯2への負荷電圧Vloadを検出する負荷電圧検出部7、照明灯2に流れる負荷電流を誘導コイル等のセンサ8Aによって検出する負荷電流検出部8、MERS4内部のコンデンサ電圧を検出するコンデンサ電圧検出部9、電源電圧Vの零クロスポイントを検出して零クロスポイントを基準にした時間差に相当する交流電源3の位相を検出する電源位相検出部10、制御部11、調光量設定部5の操作の有無を監視して設定された調光量を取得する設定監視部14、記憶部16、光量一致判定部17、位相制御部18を有する。制御部11は、電源電圧検出部6、負荷電圧検出部7、負荷電流検出部8、コンデンサ電圧検出部9、電源位相検出部10のそれぞれから出力される検出信号のデータを処理すると共に、設定監視部14によって取得した調光量のデータ(以下、設定光量データという)を入力し、光検出部15から取得した検出光量データを記憶部16に基準光量データとして記憶し、光検出部15からあらたに取得した検出光量データと記憶部16に記憶した基準光量のデータとを光量一致判定部17に入力して、両者の光量データが一致するか否かを判定させ、その判定結果に応じて位相制御部18を制御する。位相制御部18は、制御部11からのコマンドに応じて、MERS4にゲート駆動信号G1ないしG4のゲート位相角αを制御する。
尚、制御部11は、交流電源3を切り替えるための切替スイッチ31、32、33に切替信号S1、S2、S3を出力する。また、調光量設定部5及び光検出部15は一体に組み込まれて操作部19を構成している。操作部19は、壁面等に設置されて、有線(信号線及び電源線)によって制御装置13に接続されていてもよいが、本実施の形態においては、赤外線やブルートゥース(登録商標)等の無線信号によって制御装置13と通信するリモートコントロール装置によって構成されている。すなわち、調光量設定部5からの設定コマンドや設定する調光量のデータ及び光検出部15からの検出光量のデータは、無線信号によって制御装置13に送信される。
また、調光量設定部5、制御装置13、及び光検出部15を低電圧(例えば、5v)の直流電源で駆動するために、交流電源3から供給される電源電圧を低い直流電圧に変換する電圧変換回路、整流回路、安定化回路等が設けられているが、広く知られた従来技術であるので、図及び詳細な説明は省略する。
また、制御部11、設定監視部14、記憶部16、光量一致判定部17、位相制御部18は、CPU、プログラムROM、ワークRAM等を有するコンピュータで構成されていてもよい。CPUは、プログラムROMに記憶されている制御プログラムを実行し、処理する各種のデータを記憶部16に相当するワークRAMに記憶しながら、照明灯システム1を制御する。
図1に示すように、MERS4は、第1MOSFET(以下、単に第1MOSと称する)21A、第2MOSFET(以下、単に第2MOSと称する)22A、第3MOSFET(以下、単に第3MOSと称する)23A、第4MOSFET(以下、単に第4MOSと称する)24Aを有し、MOS22A、22A、23A、24Aには、それぞれ第1ダイオード21B、第2ダイオード22B、第3ダイオード23B、第4ダイオード24Bがそれぞれ並列に接続され、各MOSのソースにアノードが接続され、ドレインにカソードが接続されている。また、第1MOS21Aのソースと第2MOS22Aのドレインとが接続され、第4MOS24Aのソースと第3MOS23Aのドレインとが接続されている。さらに、第1MOS21A及び第4MOS24Aのドレイン同士が接続され、第2MOS22A及び第3MOS23Aのソース同士が接続されている。すなわち、直列接続された第1MOS21A及び第2MOS22Aと、同じく直列接続された第4MOS24A及び第3MOS23Aとがさらに並列接続されることにより、ブリッジ回路20を構成している。
ブリッジ回路20の入力側である第4MOS24Aのソース及び第3MOS23Aのドレインは、入力端子26に接続され、切替スイッチ31を介して交流電源3の一方の端子3Aに接続されている。ブリッジ回路20の出力側である第1MOS21Aのソース及び第2MOS22Aのドレインは、出力端子27に接続され、その出力端子27から照明灯2の一方の端子2Aに接続されている。照明灯2の他方の端子2Bは、切替スイッチ32を介して、交流電源3の他方の端子3Bに接続されている。したがって、後述する図2ないし図10におけるMERS4の制御によってブリッジ回路20がアクティブ状態で、且つ、切替スイッチ31及び切替スイッチ32がONの場合には、交流電源3、切替スイッチ31、MERS4、照明灯2、及び、切替スイッチ32が直列に接続されて閉ループを構成し、光量設定部5によって設定された光量、及び、制御装置13の制御に応じて、交流電源3から照明灯2に負荷電流が供給される。
また、ブリッジ回路20の2つの中点である第1MOS21A及び第4MOS24Aのドレインと、第2MOS22A及び第3MOS23Aのソースとの間には、コンデンサ25が接続されている。コンデンサ25は、誘導性負荷である照明灯2に供給される負荷電流が遮断した時に、照明灯2に蓄積されている磁気エネルギーを電荷として充電(吸収)して蓄積し、次に照明灯2に負荷電流が供給される時に、蓄積した電荷を照明灯2に放電(回生)する。制御装置13は、コンデンサ25の充放電が交流電源3の周期の1/2ごとのタイミングで行われるように、第1MOS21Aないし第4MOS24AのゲートG1ないしG4に、パルス信号であるゲート駆動信号G1ないしG4を与えて、第1MOS21Aないし第4MOS24AのON/OFFを制御する。
以下、制御装置13のON/OFF制御について説明する。制御装置13は、交流電源3の電源電圧Vの零クロスポイント及び、この零クロスポイントを基準にした時間差に相当するゲート位相角αに基づくスイッチ切替タイミングに応じて、ブリッジ回路20を構成する各MOS21A,22A,23A及び24Aの内、対角線上に位置する第1MOS21A及び第4MOS24Aを同時にON(又はOFF)すると共に、第2MOS22A及び第3MOS23Aを同時にOFF(又はON)すべく、MERS4を制御する。
その結果、第1MOS21A及び第3MOS23Aが同時にONした時には、第2MOS22A及び第4MOS24Aが同時にOFFし、第1MOS21A及び第3MOS23Aが同時にOFFした時は、第2MOS22A及び第4MOS24Aが同時にONするので、対角線上のペアのMOSが交互にON/OFFすることになる。尚、第1MOS21A、第2MOS22A、第3MOS23A及び第4MOS24Aは、設定に応じて同時にOFFする期間(デッドタイム)を設けるようにしてもよい。
MERS4は、ゲート駆動信号に応じて、そのゲート駆動信号に含まれるゲート位相角αに基づき、第1MOS21A、第2MOS22A,第3MOS23A及び第4MOS24AをON/OFFし、これら各MOS21A、22A、23A及び24AのON/OFFに応じて、照明灯2へ入力する負荷電圧Vloadを調整し、照明灯2は、負荷電圧Vloadに応じた光量で点灯する。
光量設定部5は、照明灯2の消灯(OFF)は勿論のこと、照明灯2の点灯(ON)、例えば光量100%、すなわち負荷の力率(負荷電圧と負荷電流との位相差をφとしたときのcosφ)1.0相当の通常点灯から光量約70%、すなわち負荷の力率0.7相当の範囲内で所定光量相当の力率を設定して、電力の省エネを図ることができる。
各MOS21A,22A,23A及び24Aは、ゲート駆動信号ONに応じてソース及びドレイン間をスイッチONした場合、ブリッジ回路20は、電流Iを両方向に導通可能とするのに対し、ゲート駆動信号OFFに応じてソース及びドレイン間をスイッチOFFした場合、ブリッジ回路20は、ダイオード21B,22B,23B,24Bを通じて電流Iをダイオードの順方向のみ導通可能とする。
また、MERS4は、第1MOS21A及び第3MOS23Aへのゲート駆動信号ONに応じて第1MOS21A及び第3MOS23A側のソース及びドレイン間をスイッチONすると同時に、第2MOS22A及び第4MOS24Aへのゲート駆動信号OFFに応じて第2MOS22A及び第4MOS24A側のソース及びドレイン間をスイッチOFFする。
また、同様に、MERS4は、第2MOS22A及び第4MOS24Aへのゲート駆動信号ONに応じて第2MOS22A及び第4MOS24A側のソース及びドレイン間をスイッチONすると同時に、第1MOS21A及び第3MOS23Aへのゲート駆動信号OFFに応じて第1MOS21A及び第3MOS23A側のソース及びドレイン間をスイッチOFFする。
つまり、第1MOS21A及び第3MOS23Aは同一方向のスイッチ極性、第2MOS22A及び第4MOS24Aは同一方向のスイッチ極性を備え、第1MOS21A及び第3MOS23Aのスイッチ極性は、第2MOS22A及び第4MOS24Aのスイッチ極性と逆方向となる。
尚、請求項記載の照明灯制御装置は照明灯システム1、磁気エネルギー回生スイッチはMERS4、第1ないし第4の半導体スイッチング素子は並列接続された第1MOSFET21A及び第1ダイオード21Bないし並列接続された第4MOSFET24A及び第4ダイオード21B、光量設定手段は調光量設定部5、制御手段は制御部11、設定監視手段は設定監視部14、光量検出手段は光検出部15、記憶手段は記憶部16、光量一致判定手段は光量一致判定部17、位相制御手段は位相制御部18に相当するものである。
本願発明における照明灯制御装置の実施形態である照明灯システム1の動作を説明するに先だって、まず、図2ないし図10を参照しながらMERS4の基本原理について説明する。
図2は、交流電源3の電源電圧VとMERS4を駆動制御するゲート駆動信号との関係を端的に示すタイミング説明図である。図2(a)は交流電源3が供給する電源電圧Vの時間的な変化を示し、電源電圧Vは、零クロスポイントのタイミング“t2”(位相=0°)から、次の零クロスポイントのタイミング“t2”(位相=0°)までを1周期Tとした正弦波である。尚、説明の便宜上、負電圧から正電圧へ移行する基準となる零クロスポイントのタイミングを“t2”、次の正電圧から負電圧へ移行する零クロスポイントのタイミングを“t4”、更に次の負電圧から正電圧へ再び移行する零クロスポイントのタイミングを“t7”とする。また、電源電圧Vの位相とゲート駆動信号の位相との位相差で、この場合は、ゲート駆動信号の立ち上がりが電源電圧Vの零クロスポイントのタイミング“t2”(位相=0°)より先になる位相進みのゲート位相角αとする。
図2(b)及び(c)はゲート位相角αに応じた第1MOS21A、第2MOS22A、第3MOS23A及び第4MOS24Aへのゲート駆動信号を端的に示すタイミング説明図である。尚、図2(a)乃至図2(c)は同一の時間軸で表されている。
図2(b)は、ゲート位相角αを0°<α≦90°に設定した場合のゲート駆動信号を端的に示し、第1MOS21A及び第3MOS23AをOFFからONにするゲート駆動信号のタイミングを、電源電圧Vの零クロスポイント(位相=0°)のタイミング“t2”を基準に、同タイミング“t2”からαだけ位相を進めたタイミング“t1”を、第1MOS21A及び第3MOS23AをOFFからONにするゲート駆動信号のタイミングとした場合、同タイミング“t1”から電源電圧Vの半周期T/2後のタイミング“t3”を、第1MOS21A及び第3MOS23AをONからOFFにするゲート駆動信号のタイミングとする。尚、第2MOS22A及び第4MOS24Aのスイッチング位相は、第1MOS21A及び第3MOS23Aとは逆相となるため、タイミング“t1”では第2MOS22A及び第4MOS24AをONからOFFするタイミングになり、タイミング“t3”では第2MOS22A及び第4MOS24AをOFFからONするタイミングになる。
また、図2(c)は、ゲート位相角αを90°<α<180°に設定した場合のゲート駆動信号を端的に示し、第1MOS21A及び第3MOS23AをOFFからONにするゲート駆動信号のタイミングを、電源電圧Vの零クロスポイント(位相=0°)のタイミング“t2”を基準に、同タイミング“t2”からαだけ位相を進めたタイミング“t0”を、第1MOS21A及び第3MOS23AをOFFからONにするゲート駆動信号のタイミングとした場合、同タイミング“t0”から電源電圧Vの半周期T/2後のタイミング“t2y”を、第1MOS21A及び第3MOS23AをONからOFFにするゲート駆動信号のタイミングとする。尚、タイミング“t0”では第2MOS22A及び第4MOS24AをONからOFFにするタイミングになり、タイミング“t2y”では第2MOS22A及び第4MOS24AをOFFからONするタイミングになる。
また、図示せぬが、ゲート位相角αをα=180°に設定した場合、電源電圧Vが正電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがON、電源電圧Vが負電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがON、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがOFFである。
また、同様に図示せぬが、ゲート位相角αをα=0°に設定した場合、電源電圧V及びゲート駆動信号は同じ位相になり、電源電圧Vが正電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがON、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、また、電源電圧Vが負電圧の場合、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第2MOS22A及び第4MOS24AがONである。
図3はゲート位相角αを(α=0°)に設定した場合に関わるMERS4の内部動作を端的に示す説明図である。尚、説明の簡便のために、図3(図5、図6、図8〜図10も同様)において、スイッチONのMOSは短絡線で表現し、スイッチOFFのMOSは表示を省略している。
MERS4は、交流電源3の電源電圧Vが正電圧の場合、図3(a)に示すように、第1MOS21A及び第3MOS23AがONで導通状態、第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、すなわち第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
また、MERS4は、交流電源3の電源電圧Vが負電圧の場合、図3(b)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
つまり、MERS4は、ゲート位相角をα=0°に設定した場合、電源電圧Vが、そのまま、照明灯2に対する負荷電圧Vloadとなるため、交流電源3及び照明灯2間にMERS4を配置しない場合と等価になる。
次にゲート位相角αを0°<α≦90°に設定した場合のMERS4の内部動作について説明する。図4は、ゲート位相角(0°<α≦90°)に設定した場合の電源電圧V、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧Vc及び負荷電圧Vload(点線)の関係を端的に示す説明図、図5乃至図6は、ゲート位相角(0°<α≦90°)に設定した場合に関わるMERS4の内部動作を端的に示す説明図である。尚、図4の1/2Tごとにコンデンサ電圧Vcの正負は反転するが、説明の便宜上、(図7も同様)においては絶対値で示している。
MERS4は、図4に示すように、ゲート位相角αに設定したゲート駆動信号に応じて第1MOS21A及び第3MOS23Aと、第2MOS22A及び第4MOS24Aとが交互にON/OFFする。
タイミング“t1”の直前においてMERS4は、電源電圧Vが負電圧のため、図5(a)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcは0Vを保持し、電源電圧Vが、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、電源電圧Vが負電圧のまま、タイミング“t1”に到達すると、図5(b)に示すように、第1MOS21A及び第3MOS23AがONで導通状態、第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、すなわち、第2MOS22A、第2ダイオード22B、第4MOS24A及び第4ダイオード24Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第1MOS21A及び第3MOS23Aは、OFFからON駆動するに際し、第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t1”〜“t2”の期間において、MERS4は、第1MOS21A→コンデンサ25→第3MOS23Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25の充電動作を開始し、コンデンサ電圧Vcは上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、図4に示すように、90°までの進み位相では電源電圧Vにコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、負荷電圧Vloadの負電圧の減少は更に加速され、タイミング“t1”を経過した後、電源電圧Vの基準点(位相=0°)のタイミング“t2”に到達する前は、電源電圧Vが負電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは正電圧に反転することになる。
その後、コンデンサ25の充電電流が徐々に減少し、コンデンサ25の電圧Vcがピーク電圧になると、電流の向きが反転して(図5(b)内の点線電流方向参照)、コンデンサ25の放電を開始し、第3MOS23A→コンデンサ25→第1MOS21Aの電流経由で放電することになる。また、放電開始に伴ってコンデンサ電圧Vcは降下することになる。
次にMERS4は、タイミング“t2”に到達して、電源電圧Vが正電圧に反転した場合、図5(c)に示すように、第3MOS23A→コンデンサ25→第1MOS21Aの経路でコンデンサ25は放電を継続することになる。
更にMERS4は、タイミング“t2x”に到達すると、放電中のコンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図6(a)に示すように、OFF中の第2MOS22A及び第4MOS24A側の第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bは順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t2x”〜“t3”の期間では、第4ダイオード24B→第1MOS21A、第3MOS23A→第2ダイオード22Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次に、MERS4は、電源電圧Vが正電圧のまま、タイミング“t3”に到達すると、図6(b)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち、第1MOS21A、第1ダイオード21B、第3MOS23A及び第3ダイオード23Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第2MOS22A及び第4MOS24Aは、OFFからON駆動するに際し、第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t3”〜“t4”の最初の期間においてMERS4は、第4MOS24A→コンデンサ25→第2MOS22Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25の充電動作を開始し、負電圧のコンデンサ電圧Vcの絶対値は上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、電源電圧Vに負電圧のコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、負荷電圧Vloadの正電圧の減少は更に加速し、タイミング“t3”を経過した後、タイミング“t4”の前までは、電源電圧Vが正電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは負電圧に反転することになる。
その後、コンデンサ25の充電電流が徐々に減少し、負電圧のコンデンサ25の電圧Vcがピーク電圧になると、電流の向きが反転して(図6(b)内の点線矢印参照)、コンデンサ25は放電を開始し、第2MOS22A→コンデンサ25→第4MOS24Aの経由で放電することになる。また、放電開始に伴ってコンデンサ電圧Vcの絶対値は降下することになる。
次にMERS4は、タイミング“t4”に到達して、電源電圧Vが負電圧に反転した場合、図6(c)に示すように、第2MOS22A→コンデンサ25→第4MOS24Aの経路でコンデンサ25の放電を継続する。
更にMERS4は、タイミング“t4x”に到達すると、放電中のコンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図5(a)に示すように、OFF中の第1MOS21A及び第3MOS23A側の第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bは順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t4x”〜“t6”の期間では、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
そして、MERS4は、タイミング“t6”以降、前述したタイミング“t1”〜“t6”の処理動作を繰り返し継続することになる。
従って、MERS4は、ゲート位相角を0°<α≦90°に設定した場合、誘導性負荷の照明灯2による遅れ位相に対してコンデンサ電圧Vcを進み位相で電源電圧Vに重畳することになるため、ゲート位相角αを進めるに連れて力率が改善され、負荷電圧Vload(Vload=V+Vc)が上昇し、その結果、負荷電力も上昇することになる。
尚、MERS4内のコンデンサ25の容量及びゲート位相角αのタイミングに応じてコンデンサ25が充電から放電に反転するタイミングは異なる場合があることは言うまでもなく、さらに、コンデンサ25の容量を大きくした場合、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0Vにはならない動作もあり得ることは言うまでもない。
次にゲート位相角αを90°<α<180°に設定した場合のMERS4の内部動作について説明する。図7はゲート位相角(90°<α<180°)に設定した場合の電源電圧V、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧Vc及び負荷電圧Vload(点線)の関係を端的に示す説明図、図8乃至図10はゲート位相角(90°<α<180°)に設定した場合に関わるMERS4の内部動作を端的に示す説明図である。
MERS4は、図7に示すように、ゲート位相角αに設定したゲート駆動信号に応じて第1MOS21A及び第3MOS23Aと、第2MOS22A及び第4MOS24Aとを交互にON/OFF駆動する。
タイミング“t0”の直前においてMERS4は、電源電圧Vが負電圧のため、図8(a)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcは0Vを保持し、電源電圧Vが、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、電源電圧Vが負電圧のまま、タイミング“t0”に到達すると、図8(b)に示すように、第1MOS21A及び第3MOS23AがONで導通状態、第2MOS22A及び第4MOS24AがOFF、すなわち、第2MOS22A、第2ダイオード22B、第4MOS24A及び第4ダイオード24Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第1MOS21A及び第3MOS23Aは、OFFからON駆動するに際し、第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t0”〜“t1x”の最初の期間においてMERS4は、第1MOS21A→コンデンサ25→第3MOS23Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25は充電動作を開始し、コンデンサ電圧Vcは上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、電源電圧Vにコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、図7に示すように、タイミング“t0”を経過した後、電源電圧Vがピークの負電圧になる前に、電源電圧Vが負電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは負電圧から正電圧に反転することになる。
その後、コンデンサ25の充電電流が徐々に減少し、コンデンサ25の電圧Vcがピーク電圧になると、電流の向きが反転して(図8(b)内の点線電流方向参照)、コンデンサ25は放電を開始し、第3MOS23A→コンデンサ25→第1MOS21Aの電流経路で放電することになる。また、放電開始に伴ってコンデンサ電圧Vcは降下することになる。
次にMERS4は、タイミング“t1x”に到達すると、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0Vになり、さらに、タイミング“t2”に到達すると、電源電圧Vが正電圧に反転することになる。尚、これらタイミング“t1x”〜タイミング“t2”の期間は、電源電圧Vの位相が0Vに近く、しかも、コンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、負荷電圧Vloadは、電源電圧Vのピーク値に比較して0Vに近い電圧となる。図7に示す波形例では電源電圧Vが正電圧に反転するタイミング“t2”の前にコンデンサ電圧Vcが0Vとなる。
また、MERS4は、タイミング“t1x”に到達すると、コンデンサ25の放電継続に応じてコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図8(c)に示すように、OFF中の第2MOS22A及び第4MOS24A側の第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t1x”〜“t2”の期間では、第4ダイオード21B→第1MOS21A、第3MOS23A→第2ダイオード22Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、タイミング“t2”に到達して、電源電圧Vが正電圧に反転すると、図9(a)に示すように、第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bは順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t2”〜“t2y”の期間では、第4ダイオード24B→第1MOS21A、第3MOS23A→第2ダイオード22Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
次にMERS4は、電源電圧Vが正電圧のまま、タイミング“t2y”に到達すると、図9(b)に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち、第1MOS21A、第1ダイオード21B、第3MOS23A及び第3ダイオード23Bの電流経路は遮断状態となる。尚、第2MOS22A及び第4MOS24Aは、OFFからON駆動するに際し、第2ダイオード22B及び第4ダイオード24Bが導通状態であるため、スイッチング損失が生じることなく、零電圧スイッチングを実現している。
その結果、タイミング“t2y”〜“t3x”の最初の期間においてMERS4は、第4MOS24A→コンデンサ25→第2MOS22Aの経路で電流が流れて、コンデンサ25の充電動作を開始し、コンデンサ電圧Vcは上昇することになる。
更に負荷電圧Vloadは、電源電圧Vに90°を超えて進み位相でコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、図7に示すように、電源電圧Vがピークの正電圧になる前に、逆電圧方向でコンデンサ電圧Vcが重畳されることになるため、負荷電圧Vloadは電源電圧Vに比較して減少する。その結果、タイミング“t2y”〜“t3x”間では、電源電圧Vが正電圧であるにもかかわらず、負荷電圧Vloadは正電圧から負電圧に反転することになる。
その結果、MERS4内のコンデンサ25に流れる負荷電流の向きが反転して(図9(b)内の点線電流方向参照)、コンデンサ25は放電を開始し、第2MOS22A→コンデンサ25→第4MOS24Aの電流経路で放電することになる。
次にMERS4は、タイミング“t3x”に到達すると、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcが0V、さらに、タイミング“t4”に到達すると、電源電圧Vが負電圧に反転することになる。尚、これらタイミング“t3x”〜タイミング“t4”の期間は、電源電圧Vの位相が0Vに近く、しかも、コンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、負荷電圧Vloadは、電源電圧Vのピーク値に比較して0Vに近い電圧となる。図7に示す波形例では電源電圧Vが負電圧に反転するタイミング“t4”の前にコンデンサ電圧Vcが0Vとなる。
MERS4は、タイミング“t3x”に到達すると、コンデンサ25の放電継続に応じてコンデンサ電圧Vcが0Vとなるため、図9(c)に示すように、OFF中の第1MOS21A及び第3MOS23A側の第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となり、コンデンサ25の両端が短絡状態となるため、タイミング“t3x”〜“t4”の期間では、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、電源電圧Vは、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
更にMERS24は、タイミング“t4”に到達すると、電源電圧Vが負電圧に反転し、図10に示すように、第2MOS22A及び第4MOS24AがONで導通状態、第1MOS21A及び第3MOS23AがOFF、すなわち第1ダイオード21B及び第3ダイオード23Bが順方向で導通状態となるため、コンデンサ25の両端が短絡状態となる。その結果、第1ダイオード21B→第4MOS24A、第2MOS22A→第3ダイオード23Bの電流経路で、コンデンサ25のコンデンサ電圧Vcは0Vを保持、電源電圧Vが、そのまま、負荷電圧Vloadとなる。
つまり、MERS4は、タイミング“t4”以降、前述したタイミング“t0”〜“t4”の処理動作を繰り返し継続することになる。
従って、MERS4は、ゲート位相角を90°<α<180°に設定した場合、誘導性負荷の照明灯2に対してコンデンサ電圧Vcを更に90°を超えた進み位相で電源電圧Vに、コンデンサ電圧Vcを逆電圧方向に重畳することになるため、ゲート位相角αを進めるに連れて力率が低下し、負荷電圧Vload(Vload=V−Vc)が減少し、その結果、負荷電力も減少することになる。
次に、本願発明の主眼である照明灯2の光量を適正に制御する照明灯システム1の動作について説明する。図11は、制御装置13の動作を端的に示すフローチャートである。照明灯システム1の電源がONされると、調光量設定部5から調光量のデータすなわち設定光量データを取得して(ステップS1)、その設定光量データに基づいてゲート位相角αを制御する(ステップS2)。次に、一定時間(例えば、1秒)ごとのタイマ割り込みに応じてインクリメントするタイマの値tを0にリセットする(ステップS3)。次に、光検出部15から照度のデータすなわち検出光量データを取得して(ステップS4)、記憶部16に基準光量データとして記憶する(ステップS5)。次に、調光量設定部5が操作されて調光量が変更されたか否かを判別する(ステップS6)。調光量が変更されたときは、ステップS1に移行して、調光量設定部5から新たな設定光量データを取得する。
ステップS6において、調光量が変更されない場合には、タイマ割り込みに応じてタイマの値tをインクリメントする(ステップS7)。このとき、tの値があらかじめ設定されている所定時間T(例えば、数分ないし十数分)に達したか否かを判別し(ステップS8)、この所定時間Tに達していない場合には、ステップS6に移行して調光量が変更されたか否かを判別する。tの値が所定時間Tに達したときは、tの値をリセットして(ステップS9)、光検出部15から照度のデータを取得する(ステップS10)。調光量が変更されない場合には、照明灯2の照度は電源電圧の変動、負荷の変動、又は外光の変化等によって変動するので、数分ないし十数分の時間間隔で測定すれば十分である。
次に、ステップS10において、取得した検出光量データと記憶部16に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判別する(ステップS11)。ユーザは、照明灯2及び外光の照度、あるいは他の光源があるとすればその光源の照度を含めた総合的な照度を所望の照度にするために調光量設定部5を操作するので、操作直後の照度がユーザの所望の照度であり、この照度が記憶部16に記憶される基準光量データとなる。したがって、調光量設定部5が操作された後は、この記憶された基準光量データを維持するようにMERS4を制御することになる。
ステップS10において、取得した検出光量データと記憶部16に記憶した基準光量データとが一致する場合には、ゲート位相角αを変更する必要がないので、ステップS6に移行して調光量が変更されたか否かを判別する。一方、ステップS10において取得した検出光量データと記憶部16に記憶した基準光量データとが一致しない場合には、ゲート位相角αを変更するように制御する(ステップS12)。
すなわち、光検出部15から新たに取得した検出光量データが記憶部16に記憶した基準光量データよりも大きい場合には、例えば、外光が強くなって、総合的な照度が所望の照度よりも強くなった場合である。したがってこの場合には、MERS4に入力する駆動信号の位相を進めるように変更して、MERS4から照明灯2に供給する電力を小さくして、照明灯2の照度を減少させる。
図12は、MERS4に入力する駆動信号の位相を進めて照明灯2の照度を減少させる様子を端的に示す図である。図12において、信号波形aは交流電源3の電源電圧、信号波形bは照明灯2に流れる負荷電流、信号波形fはMERS4の第1MOS21A及び第3MOS23AのゲートG1、G3に入力されるゲート駆動信号、信号波形gはMERS4の第2MOS22A及び第4MOS24AのゲートG2、G4に入力されるゲート駆動信号、信号波形hは光検出部15から取得した検出光量データである。図12(a)において、ゲート位相角α1のゲート駆動信号f、gをMERS4に入力している状態で、外光が強くなって、図12(b)に示すように、検出光量データhが上昇した場合には、ゲート駆動信号f、gのゲート位相角αをα1からα2に進める。その結果、図12(c)に示すように、検出光量データhが減少する。
一方、光検出部15から新たに取得した検出光量データが記憶部16に記憶した基準光量データよりも小さい場合には、例えば、外光が弱くなって、総合的な照度が所望の照度よりも弱くなった場合である。したがってこの場合には、MERS4に入力する駆動信号の位相を遅らせるように変更して、MERS4から照明灯2に供給する電力を大きくして、照明灯2の照度を上昇させる。
図13は、MERS4に入力する駆動信号の位相を遅らせて照明灯2の照度を上昇させる様子を端的に示す図である。図13において、信号波形aは交流電源3の電源電圧、信号波形bは照明灯2に流れる負荷電流、信号波形fはMERS4の第1MOS21A及び第3MOS23AのゲートG1、G3に入力されるゲート駆動信号、信号波形gはMERS4の第2MOS22A及び第4MOS24AのゲートG2、G4に入力されるゲート駆動信号、信号波形hは光検出部15から取得した検出光量データである。図13(a)において、ゲート位相角α1のゲート駆動信号f、gをMERS4に入力している状態で、外光が弱くなって、図13(b)に示すように、検出光量データhが減少した場合には、ゲート駆動信号f、gのゲート位相角αをα1からα3に遅らせる。その結果、図13(c)に示すように、検出光量データhが上昇する。
図11のステップS12において、ゲート位相角αを変更するように制御した後は、ステップS10に移行して光検出部15から照度のデータを取得する。そして、ステップS11において取得した検出光量データと記憶部16に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判別し、取得した検出光量データと記憶した基準光量データとが一致するまで、ステップS10ないしステップS12の処理ループを繰り返す。ステップS11において取得した検出光量データと記憶部16に記憶した基準光量データとが一致したときは、ステップS6に移行して調光量が変更されたか否かを判別する。
本実施の形態によれば、誘導性負荷としての照明灯2と交流電源3との間に接続され、それぞれ駆動信号に応じてスイッチング動作を行うMERS4と、このMERS4に駆動信号を入力する制御装置13と、照明灯2の調光量を設定する調光量設定部5とを備え、制御装置13は、調光量設定部5によって設定された光量に応じた負荷電力を出力させるべく、交流電源3に対する駆動信号の位相を制御する照明灯システム1であって、照明灯2の光及び照明灯2以外の光を受光してその光量を検出して検出光量データを出力する光検出部15をさらに備え、制御装置13は、調光量設定部5によって設定された光量に応じて交流電源3に対する駆動信号の位相を制御した際に、光検出部15から取得した検出光量データを基準光量データとして記憶する記憶部16と、交流電源3に対する駆動信号の位相を制御した後は、光検出部15から新たに取得した検出光量データと記憶部16に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判定して、その判定結果に応じて交流電源3に対する駆動信号の位相を制御する制御部11とを有するようにしたので、照明灯の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる。
また、本実施の形態によれば、制御装置13は、調光量設定部5の操作を監視して操作によって設定された光量に基づいて生成した設定光量データを制御部11に入力する設定監視部14と、この設定監視部14から入力された設定光量データに応じて制御部11の制御によりMERS4に入力する駆動信号の位相を変更する位相制御部18と、この位相制御部18が駆動信号の位相を制御した後に、光検出部15から新たに取得した検出光量データと記憶部16に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判定する光量一致判定部17とを有するので、照明灯の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる。
また、本実施の形態によれば、位相制御部18は、光量一致判定部17によって、光検出部15から新たに取得した検出光量データが記憶部16に記憶した基準光量データよりも大きいと判定された場合には、MERS4に入力する駆動信号の位相を進めるように変更し、光検出部15から新たに取得した検出光量データが記憶部16に記憶した基準光量データよりも小さいと判定された場合には、MERS4に入力する駆動信号の位相を遅らせるように変更するので、負荷の力率を改善して電力の省エネを図るための制御処理の中で、照明灯2の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる。
また、本実施の形態によれば、光検出部15は、照明灯2から得られる照度と外光及び照明灯2以外の光源から得られる照度とを合算して、その合算した照度に応じた検出光量データを出力するので、外光及び照明灯2以外の光源の照度を考慮した状態で、ユーザの環境に合わせて照明灯2の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる。
また、本実施の形態によれば、調光量設定部5及び光検出部15が一体に組み込まれた操作部19を備え、有線信号又は無線信号によって設定された調光量及び検出した光量を制御装置13に送信するので、操作部19の位置を適切に選択することで、照明灯の光量を自動的に適切な明るさに維持することができる。
尚、上記実施の形態においては、光検出部15は、照明灯2、外光及び照明灯2以外の光源から得られる照度を検出するような構成にしたが、照度以外の光量、例えば、光束(ルーメン)、光度(カンデラ)、輝度(ルミナンス)その他の光量を検出する構成にしてもよい。この場合には、光検出部15を設置する位置と照明灯2の位置との関係に応じて適切な光センサを光検出部15のために選択することができる。
また、上記実施の形態においては、調光量設定部5及び光検出部15をリモートコントロール装置等の操作部19内に一体に組み込むような構成にしたが、制御部11、設定監視部14,記憶部16、光量一致判定部17、及び位相制御部18についても、リモートコントロール装置等の操作部19内に一体に組み込むような構成にしてもよい。この場合には、各部を構成する半導体部品を発熱体である照明灯2から離すことで、半導体部品に対する照明灯2の熱の影響をなくすことができる。
本発明の照明灯制御装置によれば、照明灯の光及び照明灯以外の光を受光してその光量を検出して検出光量データを出力する光量検出手段を備え、制御装置は、光量設定手段によって設定された光量に応じて交流電源に対する駆動信号の位相を制御した際に、光量検出手段から取得した検出光量データを基準光量データとして記憶する記憶手段と、交流電源に対する駆動信号の位相を制御した後は、光量検出手段から新たに取得した検出光量データと記憶手段に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判定して、その判定結果に応じて交流電源に対する駆動信号の位相を制御する制御手段とを有するあらゆるシステムに有用である。
本発明の照明灯制御装置に関わる実施の形態を示す照明灯システム内部の概略構成を示すブロック図である。 本実施の形態に関わる交流電源の電源電圧とMERSを制御するゲート駆動信号との関係を端的に示すタイミング説明図である。(a)電源電圧のタイミング説明図(b)ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時のゲート駆動信号のタイミング説明図(c)ゲート位相角(90°<α<180°)設定時のゲート駆動信号のタイミング説明図 ゲート位相角(α=0°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時に関わる電源電圧、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧及び負荷電圧との関係を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(0°<α≦90°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わる電源電圧、ゲート駆動信号、コンデンサ電圧及び負荷電圧との関係を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 ゲート位相角(90°<α<180°)設定時に関わるMERS内部の動作を端的に示す説明図である。 制御装置の動作を端的に示すフローチャートである。 MERSに入力する駆動信号の位相を進めて照明灯の照度を減少させる様子を端的に示す図である。 MERSに入力する駆動信号の位相を遅らせて照明灯の照度を上昇させる様子を端的に示す図である。
符号の説明
1 照明灯システム(照明灯制御装置)
2 照明灯
3 交流電源
4 MERS(磁気エネルギー回生スイッチ)
5 調光量設定部(光量設定手段)
11 制御部(制御手段)
13 制御装置
14 設定監視部(設定監視手段)
15 光検出部(光量検出手段)
16 記憶部(記憶手段)
17 光量一致制御部(光量一致制御手段)
18 位相制御部(位相制御手段)



Claims (5)

  1. 誘導性負荷としての照明灯と交流電源との間に接続され、それぞれ駆動信号に応じてスイッチング動作を行う第1ないし第4の半導体スイッチング素子及び前記照明灯によって発生される磁気エネルギーを吸収して回生させるコンデンサを有し、前記交流電源の電源電圧を調整して前記照明灯を点灯するための負荷電力を出力する磁気エネルギー回生スイッチと、この磁気エネルギー回生スイッチに駆動信号を入力する制御装置と、操作に応じて前記照明灯の光量を設定して設定光量データを出力する光量設定手段とを備え、前記制御装置は、前記光量設定手段によって設定された光量に応じた負荷電力を出力させるべく、前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御する照明灯制御装置であって、
    前記照明灯の光及び前記照明灯以外の光を受光してその光量を検出して検出光量データを出力する光量検出手段をさらに備え、前記制御装置は、前記光量設定手段によって設定された光量に応じて前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御した際に、前記光量検出手段から取得した検出光量データを基準光量データとして記憶する記憶手段と、前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御した後は、前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データと前記記憶手段に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判定して、その判定結果に応じて前記交流電源に対する駆動信号の位相を制御する制御手段とを有することを特徴とする照明灯制御装置。
  2. 前記制御装置は、前記光量設定手段の操作を監視して操作によって設定された光量に基づいて生成した設定光量データを前記制御手段に入力する設定監視手段と、この設定監視手段から入力された設定光量データに応じて前記制御手段の制御により前記磁気エネルギー回生スイッチに入力する駆動信号の位相を変更する位相制御手段と、この位相制御手段が駆動信号の位相を制御した後に前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データと前記記憶手段に記憶した基準光量データとが一致するか否かを判定する光量一致判定手段とを有することを特徴とする請求項1記載の照明灯制御装置。
  3. 前記位相制御手段は、前記光量一致判定手段によって、前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データが前記記憶手段に記憶した基準光量データよりも大きいと判定された場合には、前記磁気エネルギー回生スイッチに入力する駆動信号の位相を進めるように変更し、前記光量検出手段から新たに取得した検出光量データが前記記憶手段に記憶した基準光量データよりも小さいと判定された場合には、前記磁気エネルギー回生スイッチに入力する駆動信号の位相を遅らせるように変更することを特徴とする請求項2記載の照明灯制御装置。
  4. 前記光量検出手段は、前記照明灯から得られる照度と外光及び前記照明灯以外の光源から得られる照度とを合算して、当該合算した照度に応じた検出光量データを出力することを特徴とする請求項1記載の照明灯制御装置。
  5. 前記光量設定手段及び前記光量検出手段が一体に組み込まれた操作手段を備え、有線信号又は無線信号によって設定された調光量及び検出した光量を前記制御装置に送信することを特徴とする請求項1記載の照明灯制御装置。



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* Cited by examiner, † Cited by third party
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