JP2009218624A - ボンディング装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体ダイの電極と回路基板の電極との接合を行うボンディング装置において、接合荷重を低減すると共に簡便な方法で効率的に各電極の接合を行う。
【解決手段】金属ナノペーストを用いて半導体ダイ12の電極と回路基板19の電極とを接合するボンディング装置10において、金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出してバンプを形成するバンプ形成機構20と、半導体ダイ12のバンプを回路基板19のバンプに押し付けて各電極を非導通状態で1次接合する1次接合機構50と、1次接合された各バンプを接合方向に向かって加圧及び加熱して各バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合機構80とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属ナノペーストを用いて電極を接合するボンディング装置及び方法に関する。
半導体ダイなどの電子部品の電極と回路基板上の回路パターンの電極との接合には、半導体ダイなどの電子部品の電極パッド上にはんだバンプを形成し、形成したはんだバンプを回路基板の電極に向けて下向きに配置し、加熱して接合する方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。また、半導体ダイなどの電子部品の電極面上に形成した金バンプの表面に導電性接合剤を塗布し、半導体ダイを反転させて金バンプを回路基板の電極に向けて押し付けた後に、接合部位を加熱して半導体ダイの電極を回路基板の回路パターンの電極に接合するフリップチップボンディング方法が用いられている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献1に記載された従来技術のように、はんだを用いて電子部品を3次元積層接合しようとすると接合の際の加熱によって先に接合した接合部を溶融させてしまい、接合の信頼性が低下してしまう場合がある。このため、はんだバンプを用いずに各電極を接合する方法として金属の超微粒子を含む金属ペーストを用いる色々な方法が提案されている。
特許文献1には、回路基板の端子電極上に銀の超微粉末を溶剤に分散させて調製した銀微粒子ペーストのボールを形成し、半導体素子の電極を回路基板の端子電極上に形成したボール上にフェースダウン法で接合した後に、銀微粒子ペースト中のトルエン等の溶剤を蒸発させた後、100から250℃の温度で焼成して半導体素子と回路基板とを電気的に接合する方法が提案されている。この方法の場合、焼成温度を200から250℃とした際には熱風炉にて30分間の焼成を行うことによって電気的接合を実現することができると記載されている。
特許文献3には、基板の電極の表面に平均粒径が30nm以下の金属ナノ粒子と分散剤を含んだ金属ナノ粒子ペーストを印刷した後、金属ナノペーストを加熱養生して基板の電極の表面に金属ナノ粒子が焼結した金属ナノ粒子膜を形成し、この金属ナノ粒子膜に半導体ダイの電極に形成したバンプを超音波ボンディングして金属接合する方法が記載されている。この接合方法では、基板電極に塗布された金属ナノ粒子ペーストを加熱装置によって250℃に加熱し、60分間保持する加熱養生によって金属ナノ粒子が互いに融着して電極上に金属ナノ粒子膜が形成されることが記載されている。
特許文献4には、平均直径が100nm以下の金属からなる超微粒子を有機系の溶媒中に分散させてなる金属ナノペーストを用いて半導体素子の金属層と金属基板とを接合する方法が開示されている。この接合方法は、半導体素子の金属層と金属基板と金属ナノペーストに含まれる金属が、金、銀、白金、銅、ニッケル、クロム、鉄、鉛、コバルトのうちのいずれかの金属、またはこれらの金属のうちの少なくとも一種を含む合金、またはこれら金属もしくは合金の混合物からなり、加熱、加圧、あるいはそれらの組合せにより前記溶媒を揮発させることによって、前記超微粒子が凝集することで形成される接合層を介在させて、半導体素子の金属層と金属基板とを接合する方法である。特許文献4には、金属ナノペーストに銀ナノペーストを用いて銅の金属基板上に半導体素子の銀の金属層を接合する場合、半導体素子と金属基板とを数百kPaから数MPa程度の面圧となるように加圧し、300℃程度の加熱を行うことによって、半導体素子の銀の金属層と銅の金属基板の接合を行うことができることが記載されている。
また、特許文献2には、導電性接合剤を用いるフリップチップボンディング方法について、半導体ダイの電極上に形成される金バンプの高さは、ばらつき範囲が5μm以内となるようにレベリングされており、この半導体ダイを反転させた際の導電性接合剤との距離を正確に制御することによって、金バンプ先端に適量の導電性接合剤を転写することができ、ブリッジや接合不良等の欠陥を防止することができると記載されている。
特開平9−326416号公報 特開平10−150075号公報 特開2006−54212号公報 特開2006−202938号公報
特許文献1,4に記載された従来技術では、金属ナノペーストを用いて半導体素子の電極等を接合する場合には、接合面を加圧すると共に、200から300℃程度の温度に30分から60分保持することが必要である。しかし、半導体ダイの回路基板へのボンディングでは大量の半導体ダイの接合を短時間で処理することが必要であることから、接合工程の途中においてこのような長時間の保持をすることは、製造効率を著しく低下させてしまう。
特許文献3に記載された基板電極上に金属ナノ粒子膜を形成してその上に半導体ダイの電極に形成されたバンプを超音波ボンディングにより金属接合する方法は、金属同士を超音波ボンディングによって接合することから、接合の際に半導体ダイや回路基板に加わる力が大きくなる。一方、近年の半導体装置の薄型化要求によって、半導体ダイや回路基板の厚さが非常に薄くなり、ボンディングの際の接合荷重による損傷を引き起こす可能性があり、接合荷重の低減が要求されている。
特許文献2に記載された従来技術では、半導体ダイの電極と回路基板の電極とを接合する導電性接合剤を塗布する装置、工程が必要となることに加え、各電極を良好に接合するためには、半導体ダイの電極上に形成される金バンプの高さのばらつきを抑えると共に、微小な金バンプの先端に適量の導電性接合剤を転写することが必要で、金バンプの形成及び導電性接合剤の転写の際の金バンプの位置制御のために装置が複雑となる。
本発明は、半導体ダイの電極と基板の電極との接合荷重を低減すると共に簡便な方法で効率的に各電極の接合を行える装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明のボンディング装置は、半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング装置であって、金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成機構と、分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出していずれか一方の電極上に形成したバンプを他方の電極に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合機構と、1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を含み、バンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合機構と、を有することを特徴とする。
本発明のボンディング装置は、半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング装置であって、金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成機構と、分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して各電極上に形成したバンプを相互に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合機構と、1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を含み、バンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合機構と、を有することを特徴とする。
本発明のボンディング装置は、半導体ダイを3次元実装するボンディング装置であって、金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成機構と、分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して半導体ダイの電極上に形成されたバンプを金属ナノペーストの微液滴を射出して他の半導体ダイの電極上に形成されたバンプに押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合機構と、1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を含み、バンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合機構と、を有することを特徴とする。
本発明のボンディング装置において、加圧器は、対向して配置され、半導体ダイ又は基板を保持する保持板と、少なくとも一方の保持板を接合方向に向かって進退駆動する保持板駆動部と、保持板駆動部の進退動作を制御する加圧制御部を含み、加圧制御部は、時間に応じて保持板駆動部によって保持板を進退駆動し、バンプに加わる加圧力を変化させる加圧力変更手段を有すること、としても好適である。
本発明のボンディング装置において、加圧力変更手段は、所定時間経過後にバンプに加わる加圧力をマイナスとして、加圧焼結されたバンプを接合方向に引張し、バンプの接合方向中央にくびれを形成するくびれ形成手段を含むこと、としても好適である。
本発明のボンディング装置において、2次接合機構は、1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を内部に含む加熱炉であること、としても好適であるし、複数の2次接合機構を有すること、としても好適である。
本発明のボンディング装置は、半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング装置であって、金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成機構と、電極上に金属突起を形成する金属突起形成機構と、分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して、いずれか一方の電極上に形成したバンプを他方の電極上に形成した金属突起に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合機構と、1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を含み、バンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合機構と、を有することを特徴とする。
本発明のボンディング装置において、加圧器は、対向して配置され、半導体ダイ又は基板を保持する保持板と、少なくとも一方の保持板を接合方向に向かって進退駆動する保持板駆動部と、保持板駆動部の進退動作を制御する加圧制御部を含み、加圧制御部は、時間に応じて保持板駆動部によって保持板を進退駆動し、バンプに加わる加圧力を変化させる加圧力変更手段を有すること、としても好適であるし、加圧力変更手段は、所定時間経過後にバンプに加わる加圧力をマイナスとして、加圧焼結されたバンプを接合方向に引張し、バンプの接合方向中央にくびれを形成するくびれ形成手段を含むこと、としても好適である。
本発明のボンディング装置において、2次接合機構は、1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を内部に含む加熱炉であること、としても好適であるし、複数の2次接合機構を有すること、としても好適である。
本発明のボンディング方法は、半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング方法であって、金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成工程と、分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出していずれか一方の電極上に形成したバンプを他方の電極に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合工程と、1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧力を時間に応じて変化させると共にバンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合工程と、を有することを特徴とする。
本発明のボンディング方法は、半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング方法であって、金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成工程と、分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して各電極上に形成したバンプを相互に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合工程と、1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧力を時間に応じて変化させると共にバンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合工程と、を有することを特徴とする。
本発明のボンディング方法は、半導体ダイを3次元実装するボンディング方法であって、金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成工程と、分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して半導体ダイの電極上に形成されたバンプを金属ナノペーストの微液滴を射出して他の半導体ダイの電極上に形成されたバンプに押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合工程と、1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧力を時間に応じて変化させると共にバンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合工程と、を有することを特徴とする。
本発明のボンディング方法において、2次接合工程は、所定時間経過後にバンプに加わる加圧力をマイナスとして、加圧焼結されたバンプを接合方向に引張し、バンプの接合方向中央にくびれを形成すること、としても好適である。
本発明のボンディング方法は、半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング方法であって、金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成工程と、電極上に金属突起を形成する金属突起形成工程と、分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して、いずれか一方の電極上に形成したバンプを他方の電極上に形成した金属突起に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度までバンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合工程と、1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧力を時間に応じて変化させると共にバンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合工程と、を有することを特徴とする。
本発明のボンディング方法において、2次接合工程は、所定時間経過後にバンプに加わる加圧力をマイナスとして、加圧焼結されたバンプを接合方向に引張し、バンプの接合方向中央にくびれを形成すること、としても好適である。
本発明のボンディング装置及びボンディング方法は、半導体ダイの電極と基板の電極との接合荷重を低減すると共に簡便な方法で効率的に各電極の接合を行えるという効果を奏する。
本発明の実施形態におけるボンディング装置を示す平面図である。 本発明の実施形態におけるボンディング装置のバンプ形成機構を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるボンディング装置の1次接合機構を示す図である。 本発明の実施形態におけるボンディング装置のボンディングステージにおける1次接合を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるボンディング装置の加圧加熱炉を示す断面図である。 本発明の実施形態におけるボンディング方法によって回路基板と半導体ダイとを接合する工程を示す説明図である。 本発明の実施形態におけるボンディング方法によって接合を行う工程を示す工程フローチャートである。 本発明の他の実施形態におけるボンディング方法によって半導体ダイを3次元積層接合する工程を示す説明図である。 本発明の他の実施形態におけるボンディング方法によって半導体ダイを3次元積層接合する工程を示す説明図である。 本発明の他の実施形態におけるボンディング方法によって接合部の金属層にくびれを形成する工程を示す説明図である。 本発明の他の実施形態におけるボンディング方法によって接合部の金属層にくびれを形成する工程のフローチャートである。 本発明の他の実施形態におけるボンディング方法によって回路基板と半導体ダイとを接合する工程を示す説明図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施形態のボンディング装置10は、フレーム11中に配置されたバンプ形成機構20と、アンダーフィル剤塗布機構40と、1次接合機構50と、2次接合機構80とを備えている。2次接合機構80は、第1加圧加熱炉81、第2加圧加熱炉84の2つの加圧加熱炉を備えている。図1においてボンディング装置10の左側になる材料供給側にはウェハ18の供給を行うウェハマガジン13と、回路基板19の供給を行う基板マガジン14と、を備え、図1においてボンディング装置10の右側となる製品搬出側には完成した製品をストックしておく製品マガジン17が設けられている。ウェハマガジン13と、バンプ形成機構20と1次接合機構50とは、ウェハ搬送用レール15によって材料であるウェハ18を搬送することができるように接続されており、基板マガジン14とバンプ形成機構20と、アンダーフィル剤塗布機構40と、1次接合機構50と2次接合機構80とは、回路基板19を搬送する基板搬送用レール16によって材料である回路基板を順次各機構に搬送することができるように接続されている。また、基板搬送用レール16は、2次接合機構入口レール93を介して2次接合機構80に接続され、1次接合機構50から回路基板19を2次接合機構80に搬送することができるよう構成され、2次接合機構出口レール94は2次接合機構80の出口と製品マガジン17とを接続して、半導体ダイ12の接合の終了した回路基板19を2次接合機構80から製品マガジン17に搬送することができるよう構成されている。また、図1に矢印Xで示した、ボンディング装置10の各搬送レール15,16によってウェハ18又は基板19を搬送する方向をX方向、図1に矢印Yで示した各搬送レール15,16と直交する方向をY方向、図1において紙面に垂直な高さ方向をZ方向として、以下説明する。
ウェハマガジン13は、ケーシングの中に複数のダイシングされたウェハ18を収納する棚を有し、必要に応じてウェハマガジン13に接続されている搬送レール15、あるいは図示しない搬送装置にウェハ18を載せてバンプ形成機構20に払い出すものである。ウェハ18の大きさは8インチのものが多用されている。直径8インチのウェハ18は、半導体ダイ12が約400個程度取り出せる大きさである。また、ウェハ18は、裏面に粘着テープを貼り付けたり、ウェハ18をダイシングして各々の半導体ダイ12に分割するダイシング工程によって粘着テープを貼り付けた裏側に各半導体ダイ12を一体に保持することができるように半導体ダイ12間に未切断部を残したりして、ダイシングされていても各半導体ダイ12が分離せず、ウェハ18を一体に扱えるように構成されている。
基板マガジン14は、ケーシングの中に複数の回路基板19を収納する棚を有し、必要に応じて基板マガジン14に接続されている基板搬送用レール16に回路基板19を載せてバンプ形成機構20に払い出すものである。回路基板はガラスエポキシ等の樹脂基板に銅などの金属によって半導体ダイ12を接続する接続回路が印刷されているものである。
材料となる半導体ダイ12はウェハ18として供給するのではなく、各半導体ダイ12をダイシングによって個々の半導体ダイ12に分離して、各半導体ダイ12をトレイの上に整列させて供給するようにしても良い。この場合、基板マガジン14と同様に複数のトレイを収納する棚を備えるトレイマガジンを備える様にしても良い。また、ウェハマガジン13、基板マガジン14をそれぞれ複数備えるようにして、常に材料の供給が止まらないようにボンディング装置10を構成してもよい。
図2及び図1に示すように、バンプ形成機構20は、ベース21に取り付けられたウェハバンピングステージ22と、基板バンピングステージ23と、金属ナノペーストの微液滴を射出する射出へッド26をXY方向に駆動するXY駆動機25とを備えている。
ウェハバンピングステージ22は2本のウェハ搬送用レール15a,15bの間に設けられ、ウェハ18をその上面に真空吸着によって平面状に固定することができる大きさのもので、その上面に図示しない真空吸着孔を備えている。真空吸着孔は図示しない真空装置に接続されている。また、基板バンピングステージは2本の基板搬送用レール16a,16bの間に設けられ、基板19をその上面に真空吸着によって平面状に固定することができる大きさとなっている。基板はバンピングステージ23もウェハバンピングステージ22と同様にその上面に図示しない真空吸着孔を備え、各真空吸着孔は共通の真空装置に接続されている。
XY駆動機25は、射出へッド26と、Y方向フレーム27と、2つの門形フレーム24とを備えている。射出へッド26は、各搬送レール15,16と直交するY方向に案内するガイドを備えているY方向フレームに滑動自在に取り付けられ、射出へッド26又はY方向フレーム27に取り付けられているサーボモータによってY方向の駆動が行われる。Y方向フレーム27の両側は2つの門形フレーム24によってX方向に滑動自在に支持され、門形フレーム24又はY方向フレーム27に設けられたサーボモータによってX方向の駆動が行われる。バンプ形成制御部501は、図示しない撮像装置などの位置検出器からの位置信号によって、XY駆動機25の各サーボモータを駆動して射出へッド26の位置制御を行う。また、バンプ形成制御部501は、射出ノズルから射出される金属ナノペーストの微液滴の大きさや微液滴の射出間隔を制御する。本実施形態では、駆動源としてサーボモータを用いることで説明したが、各駆動源はサーボモータに限らず、リニアモータ、ステッピングモータ等他の形式の駆動源を用いてもよい。
射出へッド26は貯留している金属ナノペーストを先端の射出ノズル26aから金属ナノペーストの微液滴として射出するもので、例えばピエゾダイヤフラムやピエゾアクチュエータによって微液滴を射出するインクジェットへッド等によって構成される。射出へッド26は微液滴を射出することができればインクジェットへッドに限らず、ディスペンサへッドや、マイクロピペット等によって構成するようにしても好適である。
図1に示すように、アンダーフィル剤塗布機構40は、XYテーブル41と、ディスペンサへッド42と、ディスペンサアーム43と、ディスペンサユニット44と、ディスペンサステージ45とを備えている。
XYテーブル41はその上面にディスペンサへッド42をXYの2方向に向かって滑動自在となるように支持し、ディスペンサへッド42はXYテーブル41又はディスペンサへッド42に取り付けられたサーボモータによってXY面内に駆動される。ディスペンサへッド42には先端にディスペンサユニット44が取り付けられたディスペンサアーム43が取り付けられている。ディスペンサへッド42には、ディスペンサアーム43を回転駆動することによって先端に取り付けられたディスペンサユニットを上下方向に駆動して、ディスペンサユニット44の回路基板19からのZ方向高さを調整するZ方向モータが取り付けられている。ディスペンサユニット44は、図示しないアンダーフィル剤を貯留する貯留部と、アンダーフィル剤を先端から吐出する吐出ノズルとを備え、貯留部にはアンダーフィル剤を吐出させる空気圧力配管が接続されている。また、ディスペンサステージ45は、2本の基板搬送用レール16a,16bの間に設けられ、基板19をその上面に真空吸着によって平面状に固定することができるように構成されている。
基板搬送用レール16に載ってバンプ形成機構20から搬送された回路基板19は、ディスペンサステージ45の位置に来ると、ディスペンサステージ45に真空吸着によって固定され、ディスペンサへッド42とディスペンサアーム43を駆動させてディスペンサユニット44の吐出ノズルの位置を合わせてアンダーフィル剤を回路基板19の接合面側に塗布する。
本実施形態では、アンダーフィル剤の塗布は、基板バンピングステージ23とは別のディスペンサステージ45によって行うこととして説明したが、基板バンピングステージ23に真空吸着によって固定した際に、アンダーフィル剤を基板表面に塗布するようにしてもよいし、ウェハバンピングステージ22にウェハ18を真空吸着によって固定した際にウェハ18の上の半導体ダイ12にアンダーフィル剤を塗布することとして構成してもよい。このような場合には、アンダーフィル剤塗布機構40は、ディスペンサアーム43先端に取りつれられたディスペンサユニット44が各バンピングステージ22,23の上に位置することができるようフレーム11の中に配置される。また、本実施形態では、アンダーフィル剤塗布機構40はXYテーブル41によって2方向に移動することができるディスペンサへッド42を持つこととして説明したが、ディスペンサユニット44を所定の位置に移動させることができればXYテーブル41に限らず、リニアガイドなどを組み合わせて移動機構を構成するようにしてもよい。
図1に示すように、1次接合機構50は、ウェハを保持するウェハホルダ70と、半導体ダイ12のピックアップと反転を行う半導体ダイピックアップ部60と、半導体ダイ12を回路基板19の上にボンディングするボンディング部58とを備えている。
図1に示すように、ウェハホルダ70は、ウェハバンピングステージ22から搬送されてきたウェハ18をウェハテーブル71に水平に真空吸着して保持する。図3に示すようにウェハテーブル71の内部には、ウェハ18の中に含まれている多数の半導体ダイ12のうちの1つをZ方向に向かって突き上げて、他の半導体ダイ12と段差をつけるダイ突き上げユニット72が設けられている。また、ウェハテーブル71は下部に設けられた回転駆動機構73と接続シャフト74を介して接続され回転駆動できるよう構成されている。
図1に示すように、半導体ダイピックアップ部60は、ウェハホルダ70に隣接して設けられ、XYテーブル61と、ピックアップへッド62と、ピックアップアーム63と、ピックアップツール64とを備えている。XYテーブル61はその上面にピックアップへッド62をXYの2方向に向かって滑動自在となるように支持し、ピックアップへッド62はXYテーブル61又はピックアップへッド62に取り付けられたサーボモータによってXY面内に駆動される。ピックアップへッド62には先端にピックアップツール64が取り付けられたピックアップアーム63が取り付けられている。ピックアップへッド62には、ピックアップアーム63を回転駆動することによって先端に取り付けられたピックアップツール64をウェハ18の接離方向に駆動するZ方向モータが取り付けられている。
図3に示すように、ピックアップツール64は、回転軸66の回りに回転する吸着コレット67を備えている。吸着コレット67は吸着面に真空吸着用の吸着孔69を持ち、この吸着孔69を真空にすると共にダイ突き上げユニット72の突き上げ動作によって半導体ダイ12の電極上のバンプに接触することなく半導体ダイ12を吸着コレット67に真空吸着し、半導体ダイ12を吸着したまま回転軸66の回りに回転させることによって半導体ダイ12を反転させることができるように構成されている。
図1に示すように、ボンディング部58は、基板搬送用レール16に隣接して設けられ、XYテーブル51と、ボンディングへッド52と、ボンディングアーム53と、ボンディングツール54とを備えている。XYテーブル51はその上面にボンディングへッド52をXYの2方向に向かって滑動自在となるように支持し、ボンディングへッド52はXYテーブル51又はボンディングへッド52に取り付けられたサーボモータによってXY面内に駆動される。ボンディングへッド52には先端にボンディングツール54が取り付けられたボンディングアーム53が取り付けられている。ボンディングへッド52には、ボンディングアーム53を回転駆動することによって先端に取り付けられたボンディングツール54を基板19の接離方向に駆動するZ方向モータが取り付けられている。
また、図3、図1の1点鎖線で示すように、ボンディング部58と半導体ダイピックアップ部60はボンディングツール54とピックアップツール64とを接近させて、吸着コレット67の回転によって反転させた半導体ダイ12を真空吸着用の吸着孔59を備えるボンディングツール54に受け渡すことができるような位置に配置されている。
図3、図4に示すように、ボンディングステージ55は、2本の基板搬送用レール16a,16bの間に設けられ、基板19をその上面に真空吸着によって平面状に固定することができるように構成されている。
図4に示すように、ボンディングツール54には、フェイス部56と超音波振動子57とが設けられている。ボンディングツール54の接合面側に設けられたフェイス部56は半導体ダイ12を保持して基板19に押し付けることができるように構成されている。フェイス部56の半導体ダイ12の吸着面には真空吸着用の吸着孔59が設けられ、半導体ダイ12を真空吸着によって保持することができるように構成されている。また、ボンディングツール54の長手方向の一端には超音波振動子57が取り付けられ、その超音波加振によってフェイス部56をボンディングツール54の長手方向に振動させることができるよう構成されている。ボンディング部58は図示しない位置検出用の撮像装置によって、回路基板19の位置を検出し、半導体ダイ12を所定の位置に押し付けることができるよう構成されている。
図3に示すように、ボンディング部58のXYテーブル51、ボンディングへッド52、半導体ダイピックアップ部60のXYテーブル61、ピックアップへッド62、ウェハホルダ70のダイ突き上げユニット72、回転駆動機構73はそれぞれボンディング制御部502に接続され、ボンディング制御部502の指令によって駆動されるように構成されている。
本実施形態では、半導体ダイピックアップ部60とボンディング部58は、それぞれXYテーブル61,51を備え、この上に配置された、ピックアップへッド62、ボンディングへッド52をXY方向に移動させると共に、各へッド62,52に取り付けられた各アーム63,53の先端に取り付けられたピックアップツール64,ボンディングツール54を上下方向に駆動することができるように構成されることとして説明したが、ピックアップツール64,ボンディングツール54を所定の位置に移動することができれば上記のような構成によらず、例えば複数のリニアガイドを組み合わせて各ツール64,54が所定の位置に移動することができるように構成することとしても良い。また、ウェハホルダ70の回転動作と半導体ダイピックアップ部60のピックアップ動作を協働させることによって、ピックアップへッド62をY方向にのみ移動させるように構成することとしても好適である。
本実施形態では、半導体ピックアップ部60の吸着コレット67の回転によって反転させた半導体ダイ12をボンディングツール54に直接受け渡すことによって、反転した半導体ダイ12をボンディングツール54に保持させるように構成しているが、このような構成に限らず、一旦ウェハ18からピックアップした半導体ダイ12を図示しない回転ステージに吸着させておき、この回転ステージを反転させてピックアップステージの上面に半導体ダイ12を反転した状態で吸着させて受け渡し、反転した半導体ダイ12をボンディングツール54によって吸着してボンディングするように構成しても良い。
図5に示すように、第1、第2加圧加熱炉81,84は回路基板19と半導体ダイ12とを上下から挟み込む上部保持板82a,85aと下部保持板82b,85bと、各上部保持板82a,85aを半導体ダイ12の接合方向に進退駆動するアクチュエータ83,86と、内部を加熱するヒータ89とを備えている。各アクチュエータ83,86は均等に回路基板19と半導体ダイ12とを加圧することができるように、駆動軸87とボールジョイント88とを介して上部保持板82a,85aに接続されている。また、下部保持板82b,85bは第1、第2加圧加熱炉81,84のケーシングに固定されている。上部保持板82a,85aと下部保持板82b,85bは、半導体ダイ12又は回路基板19を真空吸着する真空吸着孔91a,91bが設けられている。各真空吸着孔91a,91bは図示しない真空装置に接続されている。また、第1、第2加圧加熱炉81,84は各保持板82,85に回路基板19を搬入する搬入口95と回路基板を搬出する搬出口96とを備えている。第1、第2加圧加熱炉81,84の各搬入口95には、2次接合機構入口レール93が接続されており、第1、第2加圧加熱炉81,84の各搬出口96には、2次接合機構出口レール94が接続されている。
各アクチュエータ83,86は加圧制御部503に接続され、加圧制御部503の指令によって駆動されるよう構成されている。各アクチュエータ83,86は電動式であっても良いし、油圧シリンダなどによって進退駆動するものであってもよい。また、ヒータ89も加圧制御部に接続され、加圧加熱炉81,84内の温度制御が行われる。ヒータ89は電熱線によって構成されていてもよいし、外部に設けられた熱風発生器などによって発生させた高温の熱風を各加圧加熱炉81,84内に導入して内部の加熱を行うようにしてもよい。また、上部保持板82a,85a及び下部保持板82b,85bに加熱器を直接取り付け、半導体ダイ12を回路基板19に向けて加圧しながら、半導体ダイ12と回路基板19とを加熱して各バンプ200の加熱を行うことができるように構成してもよい。
次に、本実施形態のボンディング装置の動作について説明するが、ボンディング装置全体の動作を説明する前に、電極12aの上へのバンプ200の形成、1次接合、2次接合について説明する。
図6(a)に示すように、電極12aへのバンプ200の形成は、金属ナノペーストの微液滴100を射出へッド26の射出ノズル26aから電極12aに向かって射出することによって行う。金属ナノペーストは、導電性金属を微細化した金属ナノ粒子103からなり、その表面に金属ナノ粒子103が分散状態を保持することができる分散剤をコーティングした状態でペースト状のバインダー101の中に分散させたものである。金属ナノ粒子103を構成する微細化した導電性金属としては、金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、アルミニウムなどを用いることができる。金属ナノ粒子103の表面にコーティングする分散剤としては、アルキルアミン、アルカンチオール、アルカンジオール、などを用いることができる。またペースト状のバインダー101は、有機バインダーとして機能する熱硬化性樹脂成分を、室温付近では容易に蒸散することのない比較的に高沸点な非極性溶剤あるいは低極性溶剤、例えば、テルピネオール、ミネラルスピリット、キシレン、トルエン、テトラデカン、ドデカン等の分散溶媒の中に含有させたものを用いることができる。
図6(a)に示すように射出へッド26のノズルから金属ナノペーストの微液滴100が射出されると、微液滴は電極12aの表面に付着する。そして金属ナノペーストの微液滴100が積層するように射出することによって電極12aの上に先端が細くなった錐状のバンプ200を形成することができる。射出へッド26からの金属ナノペーストの微液滴の射出位置、間隔などはバンプ形成制御部によって半導体ダイ12の種類に適応したバンプ形状が形成される。射出へッド26にはインクジェットに用いられるような射出へッドを用いることによって多数の微液滴100を短時間で射出積層することができる。このように、回路基板19及び半導体ダイ12の各電極19a,12aの上にバンプ200を形成した後、図1に示した半導体ダイピックアップ部60によって半導体ダイ12をウェハ18からピックアップ、反転した後、反転した半導体ダイ12をボンディングツール54に保持させ、図6(b)に示すように、各電極12a,19aのバンプ200の位置を合わせる。
図6(c)に示すように、各電極12a,19aの位置を合わせた後、図3に示すボンディングツール54を回路基板19に向かって下動させ、半導体ダイ12の電極12aに形成されたバンプ200を回路基板19の電極19aの上に形成されたバンプ200に押し付け、1次接合を行う。この1次接合の際の押し付け面圧は、従来技術の金属電極に金属バンプを接合する際に必要な面圧の1/100から1/200程度の微小面圧とする。このような微小面圧でバンプ200同士を押し付けると、バンプ200の表面を形成しているバインダー同士が圧着するのみで、バインダーの中に分散して含有されている金属ナノ粒子103同士は接合しない状態とすることができる。この接合ではバインダー101同士が圧着しているのみなので、各電極12aと19aとの間は電気的には導通されておらず、非導通状態となっている。また、この1次接合の際に、ボンディングツール54に取り付けられている超音波振動子を振動させることによってボンディングツール54に保持されている半導体ダイ12を横方向に振動させ、接合線201近傍にある各バンプの先端部分が擦れあうようにする。これによって、各バンプ200の接合線201近傍の温度が上昇する。するとバンプ200の表面のバインダー同士が融着し、1次接合の接合を確実にすることができる。ただし、この超音波振動子などによる加温は、バインダーの有機物質が揮発して除去されるバインダー除去温度よりも低い温度までの加熱でよい。
1次接合はバンプ200の表面のバインダー101同士が接合するのみでその接着力は弱いが、半導体ダイ12が回路基板19から分離しない程度の強度とすることができる。また、半導体ダイ12が回路基板19から分離しない程度の強度とすることができれば、半導体ダイ12の複数の電極12a上に形成されたバンプ200と回路基板19の複数の電極19a上に形成されたバンプ200のすべてが相互に接合していなくとも、一部が接合していればよい。したがって、バンプ200の高さを精度よく形成しなくとも1次接合には十分である。また、インクジェット方式のような簡便な方法によってバンプ200を形成することができ、バンプ形成機構を簡便なものとすることができる。
図6(d)に示すように回路基板19の上に半導体ダイ12が1次接合された状態で、半導体ダイ12を回路基板19に向けてバンプ200を接合方向に加圧すると共に、加熱炉において、バンプ200の温度をバインダー及び金属ナノ粒子表面にコーティングされた分散剤の除去温度よりも高い温度、例えば150℃から250℃程度に加熱する。すると、バインダー101中の有機物質は揮発によって除去され、また分散剤も温度の上昇によって金属ナノ粒子103の表面から脱離して除去され、金属ナノ粒子103同士が直接接触して金属ナノ粒子103特有の低温焼結が始まる。
一方、上記のように加熱と加圧を行うと、金属ナノペーストを構成するバインダー101及び金属ナノ粒子表面にコーティングされた分散剤の中に含まれている有機成分によって、金属ナノ粒子103の表面と電極12a,19aの金属表面が酸化還元され、金属ナノ粒子103の凝集によって互いに結合を始める。この結果、各電極12a,19aが金属層300によって接合され、各電極間が導通状態となる。このように金属ナノ粒子103を低温で加圧焼結させることによって電極12a,19a間を金属層300によって導通するように接合するのが2次接合である。2次接合においては、通常の金属の溶融温度よりも非常に低い温度によって金属ナノ粒子103同士が焼結するが、加圧焼結した後の金属層300は通常の金属と同様温度まで上昇しないと溶融しないという特性を有している。また、加熱と加圧を同時に行うことによって、金属ナノ粒子103の間に残存しているガスを除去することができ、緻密な金属層300を得ることができる。
また、図1に示したアンダーフィル剤塗布機構40によってアンダーフィル剤が塗布されている場合には、1次接合の際にアンダーフィル剤が半導体ダイ12と回路基板19との隙間に充填され、2次接合において充填されたアンダーフィル剤が熱硬化して半導体ダイ12と回路基板19とを接着する。このアンダーフィル剤によって半導体ダイ12と回路基板19との接合強度を増大させることができる。
次に本発明のボンディング装置の全体動作について説明する。図7のステップS101に示すように、ウェハマガジン13から払い出されたウェハ18はウェハバンピングステージ22に搬送され、ウェハバンピングステージ22に真空吸着によって固定される。そして、図7のステップS102及び図6(a)に示すように、ウェハ18の各半導体ダイ12の各電極12a向かって射出ノズル26から金属ナノペーストの微液滴100を射出してバンプ200を形成する。バンプ200の形成は図2に示すバンプ形成制御部501によって制御される。ウェハ18の全ての半導体ダイ12の電極12aへのバンプ200の形成が終了したら、図7のステップS103に示すように、ウェハ18をウェハホルダ70に搬送する。ウェハホルダ70に搬送されたウェハ18のウェハテーブル71に真空吸着固定される。
図7のステップS104及び図3に示すように、ボンディング制御部502は、ダイ突き上げユニット72によって選択された半導体ダイ12を突き上げて上昇させ、ピックアップアーム63の先端の吸着コレット67に上昇させた半導体ダイ12の電極上のバンプ200に接触することなく半導体ダイ12をピックアップさせる。そして、図7のステップS105及び図3の1点鎖線で示すように、ボンディング制御部502は、ピックアップアーム63を上昇させると共に吸着コレット67を180度回転させて、半導体ダイ12を反転させ、ピックアップへッド62をボンディングへッド52側に向かって受け渡し位置まで移動させる。
図7のステップS106及び図3の1点鎖線に示すように、ボンディング制御部502は、ボンディングツール54の位置が受け渡し位置に来るまでボンディングへッド52をピックアップへッド62に向かって移動させた後、吸着コレット67の吸着面の真空を開放すると共にボンディングツール54の吸着面を真空吸着できるようにして吸着コレット67からボンディングツール54への半導体ダイ12の受け渡しを行う。
一方、図7のステップS201と図1に示すように、回路基板19は基板マガジン14から払い出され、基板バンピングステージ23に搬送され、基板バンピングステージ23に真空吸着によって固定される。そして、図7のステップS202及び図6(a)に示すように、バンプ形成制御部501は、回路基板19の各電極19aに向かって射出ノズル26から金属ナノペーストの微液滴100を射出させてバンプ200を形成する。回路基板19の全ての電極19aへのバンプ200の形成が終了したら、図7のステップS203に示すように、回路基板19は、アンダーフィル剤塗布機構40に搬送され、ディスペンサステージ45に真空吸着によって固定される。そして、図7のステップS204及び図1に示すように、バンプ200の形成された回路基板19上にディスペンサユニット44先端のノズルからアンダーフィル剤を吐出して回路基板19の上にアンダーフィル剤を塗布する。図7のステップS205及び図1に示すように、アンダーフィル剤の塗布の終わった回路基板19はボンディングステージ55に搬送され、ボンディングステージ55の上に真空吸着によって固定される。
図7のステップS206及び図3,4に示すように、ボンディング制御部502は、ボンディングツール54に保持した半導体ダイ12の電極12a上に形成されたバンプ200の位置を回路基板19の電極19aの上に形成されたバンプ200の位置に合わせるようにボンディングへッド52を移動させる。そして、ボンディング制御部502は、ボンディングアーム53を下動させてボンディングツール54に保持した半導体ダイ12の電極12a上に形成されたバンプ200を回路基板19の電極19aの上に形成されたバンプ200に押し付ける。ボンディング制御部502は、押し付けの際の加圧力が通常の金属バンプ同士の接合の際の加圧力の1/100から1/200程度の圧力なる様にボンディングへッド52のZ方向モータを制御する。この際、ボンディング制御部502は超音波振動子57を振動させて半導体ダイ12側のバンプ200と回路基板19側のバンプ200の接触面をこすり合わせて摩擦熱を発生させ、図6(c)に示すように各バンプ200のバインダー同士を接合する1次接合を行う。この1次接合において、各バンプの加熱は超音波振動子57の振動による摩擦熱によって行うこととして説明したが、各バンプ表面の加熱手段は、その表面温度を室温よりも高くバインダーの有機物質が揮発するバインダー除去温度よりも低い温度で、バインダーが軟化する程度の温度に上昇させることができれば、超音波振動子57を用いた加熱ではなく、例えば、局所的に温風を吹き付けて温度を上昇させたり、放射熱などによって加熱したりするようにして構成してもよい。また、半導体ダイ12を回路基板19に押し付けることによって半導体ダイ12と回路基板19との隙間にアンダーフィル剤が充填される。
この1次接合は少ない荷重で半導体ダイ12を回路基板19に押し付けるだけの接合であり、処理時間は非常に短く、各半導体ダイ12を1秒以下の時間で接合することができる。このため、1次接合を高速処理とすることができる。
半導体ダイ12が1次接合された回路基板19は、図1に示す2次接合機構入口レール93によって第1加圧加熱炉81又は第2加圧加熱炉84のいずれかに搬送される。図7のステップS207に示すように、第1加圧加熱炉81が加熱中でなく、回路基板19を搬入することができる場合には、図7のステップS208に示すように、回路基板19は2次接合機構入口レール93によって第1加圧加熱炉81の方に横搬送され、第1加圧加熱炉81の各保持板82a,82bの間に搬入される。また、図7のステップS207に示すように、第1加圧加熱炉81が加熱中で回路基板19を搬入することができない場合には、図7のステップS209に示すように、回路基板19は2次接合機構入口レール93によって第2加圧加熱炉84の方に横搬送され、第2加圧加熱炉84の各保持板85a,85bの間に搬入される。
図7のステップS210及び図5に示すように、回路基板19が所定の加圧加熱炉81,84の保持板82a,82b又は85a,85bの間に搬送されると、加圧制御部503は、アクチュエータ83,86を駆動して上部保持板82a,85aを下動させて回路基板19に半導体ダイ12を押し付け、各電極12a,19aのバンプ200を接合方向に加圧する。加圧する際の加圧圧力は、通常の金属バンプ同士を圧着する場合の1/20程度の低い加圧力とする。また、加圧制御部503は加圧加熱炉81,84の内部温度が2次接合に必要な150℃から250℃になるようにヒータ89を制御する。加圧圧力を従来の金属バンプ同士を接合する際の加圧力の1/20程度とすることができることによって、薄い半導体ダイ12あるいは薄い回路基板19を接合する際でも半導体ダイ12や回路基板19の損傷を低減することができるという効果を奏する。
図7のステップS211に示すように、加圧制御部503は所定の加圧圧力と所定の加熱温度の状態を所定時間保持できているかを監視する。この保持時間は使用する金属ナノペーストの種類などによって異なるが、60分程度の保持時間が多用されている。そして、図7のステップS212及び図5に示すように、所定の保持時間が経過すると、加圧制御部503はアクチュエータ83,86を上昇させて、回路基板19と半導体ダイ12の加圧を停止する。この保持の終了によって2次接合は終了し、各電極は金属層300によって導通状態に接合される。また、2次接合の際アンダーフィル剤が熱硬化して半導体ダイ12と回路基板19とを接着する。2次接合の終了した回路基板19は図1に示す搬出口96から2次接合機構出口レール94によって製品マガジン17に搬送される。製品マガジン17に所定枚数の製品がストックされると製品マガジン17から製品が搬出される。
2次接合は加圧加熱炉において、60分程度の加圧加熱保持が必要な処理であるが、多数の回路基板19をバッチ処理することができる加圧加熱炉を2台備えることによって半導体ダイ12ひとつ当たりの接合処理時間を短縮することができる。例えば、8インチウェハ2枚から取り出される約800個の半導体ダイ12を複数の回路基板19に全て1次接合し、この1次接合された約800個の半導体ダイ12を1つの加圧加熱炉に入れて2次接合するために60分保持したとすると、半導体ダイ12の1つ当たりの2次接合に必要な時間は約4.5秒となる。このため半導体ダイ12の接合の効率が向上するという効果を奏する。
本実施形態は、1次接合においては従来の金属バンプの接合の際の加圧力の1/100から1/200程度の加圧力によって半導体ダイ12と回路基板19の接合をすることができ、2次接合では従来の金属バンプの接合の際の加圧力の1/20程度の加圧力によって半導体ダイ12と回路基板19の接合をすることができることから、半導体ダイ12と回路基板19の各電極12a,19aとを従来の金属バンプ同士の接合に比較して非常に低い加圧力によって接合することができることから、ボンディングによる半導体ダイ12や回路基板19の損傷を低減することができるという効果を奏する。また、本実施形態は、金属ナノペーストを用いた各電極12a,19aの接合を短時間に接合処理のできる1次接合と、長時間の加圧加熱保持の必要な2次接合との2つの処理工程に分け、短時間に処理のできる1次接合を連続処理とし、長時間の処理となる2次接合をバッチ処理とすることによって、半導体ダイ12ひとつ当たりの接合時間を短縮し、金属ナノペーストを用いて効率的に半導体ダイ12と回路基板19との接合を行うことができるという効果を奏する。また、本実施形態は、半導体ダイ12及び回路基板19の各電極12a,19aに金属ナノペーストの微液滴を射出することによってバンプを形成するので、インクジェット方式などによってバンプ形成機構を構成することができ、従来の金バンプの形成のような大きな装置が必要なく、ボンディング装置を簡便にすることができるという効果を奏する。
以上述べた、本実施形態のボンディング装置10は、各電極上にバンプが形成されていないウェハ18や半導体ダイ12や回路基板19を材料として供給し、バンプ200の形成と接合を行うものとして説明したが、バンプ形成機構20を別の独立した装置とし、ボンディング装置10の中に組み込まないような構成としてもよい。このような場合には、ウェハマガジン13と基板マガジン14とバンプ形成機構20とを含む別の装置によってあらかじめ金属ナノペーストの微液滴を射出してバンプ200の形成を行い、バンプ200の形成の終了したウェハ18或いは半導体ダイ12と回路基板19を材料としてバンプ形成機構20を持たないボンディング10に供給して1次接合、2次接合を行い製品とするように構成してもよい。この様に別の装置によってバンプ200の形成を行うことにより、ウェハ18に多数のバンプ200の形成が必要な場合でも、半導体ダイ12ひとつ当たりの接合時間を短縮し、金属ナノペーストを用いて効率的に半導体ダイ12と回路基板19との接合を行うことができるという効果を奏する。
また、バンプ形成機構20の中に複数の射出ヘッド26を備えるようにしてもよい。このように複数の射出ヘッド26を備えることによって、バンプ200の形成速度を上げ、更に半導体ダイ12ひとつ当たりの接合時間を短縮することができるという効果を奏する。
本実施形態では、各電極上にバンプ200を形成して接合することとして説明したが、接合される電極のうちどちらか一方の電極だけにバンプ200を形成し、このバンプ200を他方の電極に押し付けて1次接合し、その後加圧加熱保持を行う2次接合を行うこととしてもよい。この様にすることによって、バンプ200の形成数が半数で済み、更に半導体ダイ12ひとつ当たりの接合時間を短縮することができるという効果を奏する。
また、本実施形態では、各電極上に形成するバンプ200は、いずれも金属ナノペーストの微液滴を射出して形成するものとして説明したが、半導体ダイ12又は回路基板19の電極のうちのいずれか一方の電極上に金属ナノペーストの微液滴を射出してバンプ200の形成を行い、他方の電極には、はんだバンプ、或いは金パンプのような金属突起を形成して、この金属突起とバンプ200とを接合するようにしてもよい。この場合、ボンディング装置10の中に、例えばバンプボンダのような金バンプを形成する金属突起形成機構を組み込んでも良いし、金属突起形成機構を別の装置として、金属突起の形成された半導体ダイ12或いは回路基板19を材料として供給して、1次接合、2次接合を行うようにしてもよい。
図8を参照ながら他の実施形態について説明する。先に説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。先に説明した実施形態は、回路基板19の上に半導体ダイ12を接合するものであったが、本実施形態は、金属ナノペーストを用いて半導体ダイ12同士を接合して3次元実装を行うものである。
図8(a)に示すように、各半導体ダイ12は貫通電極12bを有している。先に図6において説明したように、各半導体ダイ12の貫通電極12bの上に金属ナノペーストの微液滴を射出してバンプ200を形成し、一方の半導体ダイ12を反転させて、ボンディングステージ55に吸着固定されている半導体ダイ12の貫通電極12bの上に形成されているバンプ200の上に押し付け、超音波振動によって加振しながら1次接合を行う。
図8(b)に示すように、1次接合の終わった半導体ダイ12を加圧加熱炉の上部保持板82a,85aと下部保持板82b,85bとの間に挟みこんで、加圧すると共に150℃から250℃に加熱して、60分程度保持して2次接合する。2次接合によってバインダーの有機物質が揮発し、分散剤が金属ナノ粒子の表面から脱離して金属ナノ粒子同士が接合して、金属層300が形成され、各貫通電極12bが接合される。
図8(c)に示すように、2次接合の終了した半導体ダイ12を再度、バンプ形成機構20に搬送し、2次接合した半導体ダイ12の貫通電極12bの上面に射出へッド26から金属ナノペーストの微液滴100を射出してバンプ200を形成する。そして、図8(d)に示すように、この2次接合の終了した半導体ダイ12の上面に形成されたバンプ200に、貫通電極12b上にバンプ200の形成された他の半導体ダイ12を反転して1次接合する。すると、3枚の半導体ダイ12の下部2枚の半導体ダイ12の間は貫通電極12bが2次接合され、上部2枚の半導体ダイ12の間は貫通電極が1次接合された状態で重ね合わされた状態となる。この状態の3枚の半導体ダイ12を再度加圧加熱炉に入れて加圧、加熱する。2次接合によって形成された金属層300の溶融温度は通常の金属の溶融温度と同様1000℃前後の高温であるので、2次接合の際の150℃から250℃の加熱温度では溶融せず、そのままの状態を保つ。このため、加圧、加熱によって上部の2枚の半導体ダイ12の間に1次接合されたバンプ200だけが加圧焼結されて金属層300となる。このようにして、形成された金属層300の溶融温度と2次接合の加熱温度との温度差を利用して、先に金属ナノペーストによって2次接合された半導体ダイ12の貫通電極12bの上に重ねて半導体ダイ12を2次接合して半導体ダイ12を積層接合していくことができる。
本実施形態によれば、先に説明した実施形態の効果に加えて、従来のはんだバンプを介して半導体ダイ12を積層接合する方法において発生していたような、後の接合による加熱によって先に接合したはんだが溶融してしまいショートが起きるという問題がなく、接合品質、信頼性の高い半導体ダイ12の積層接合を行い、3次元実装を行うことができるという効果を奏する。
図9を参照しながら他の実施形態について説明する。この実施形態では、図9(a)に示すように、貫通電極12bを有する複数の半導体ダイ12を1次接合によって積層接合した後、積層接合した半導体ダイ12を加圧加熱炉の上部保持板82a,85aと下部保持板82b,85bとの間に挟みこんで、加圧すると共に150℃から250℃に加熱した状態を60分程度保持して複数段のバンプ200を一括して2次接合する。2次接合によってバインダーの有機物質が揮発し、分散剤が金属ナノ粒子の表面から脱離して金属ナノ粒子同士が接合して、金属層300が形成され、各貫通電極12bは同時に接合、導通される。
本実施形態においては、先に説明した実施形態の効果に加えて、複数段の半導体ダイ12を一括して2次接合するので一段ずつ2次接合していく方法に比較して2次接合の回数が低減できることから、各半導体ダイ12の一枚当たりの接合時間を更に短縮することができ、効率的に半導体ダイ12の3次元実装を行うことができるという効果を奏する。
図10及び11を参照しながら更に他の実施形態について説明する。先に説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。2次接合の際の加圧によって金属層300を形成する際に、加圧、加熱の条件によっては、図10(a)に示すように各電極12a,19aの間の中央部303の断面が大きい樽型形状の金属層300が形成されることがある。一方、半導体装置は動作の際に発熱、温度上昇する。半導体ダイ12はシリコンで形成されており回路基板19はガラスエポキシなどの樹脂材料によって形成されていることから、この温度上昇によって伸び差が生じ、この伸び差によって各電極12a,19aを接合している金属層300に熱応力が発生する。金属層300が上記のような樽型に形成されている場合には、金属層300の一番断面積の小さくなっている電極19aとの接合面301と電極12aとの接合面302に最大応力が発生する。この接合面301,302に発生する熱応力は接合面301,302の剪断方向に働くために、金属層300と電極12a,19aとの接合面301,302にクラックなどが発生して損傷、あるいは導通不良などが発生するという問題が発生する場合がある。
一方、図10(b)の様に、金属層300の形状が中央にくびれ304を持っている場合には、伸び差によって発生する熱応力は中央のくびれ304に加わり、このくびれ304が横に変形することによって熱応力を吸収することができる。このため、各電極12a,19aを接合する金属層300は接合方向の中央にくびれ304を持つ形状となるように形成することが望ましい。しかし、2次接合における加圧力を一定として制御していたのでは、くびれ304を確実に形成することが困難な場合がある。
そこで、図10(c)に示すように、加圧過程の途中において、加圧力をマイナス側にして金属層300に引っ張り力を掛けるようにして、金属層300の中央にくびれ304を形成するようにする。より具体的には、図10(c)に示すように、加圧、加熱によって金属ナノ粒子の焼結を開始させた後、2次接合の所定の保持時間が終了する前の一定の時間t1において、加圧力を減少させ、加圧力をマイナスとした後、加圧、加熱による2次接合を終了するようにする。
図11及び図5を参照しながら本実施形態のボンディング方法について説明する。図11のステップS301及び図5に示すように、加圧制御部503は、アクチュエータ83,86を駆動して上部保持板82a,85aを進出させて回路基板19に半導体ダイ12を押し付け、各電極12a,19aのバンプ200を接合方向に加圧する。図11のステップS302に示すように、加圧制御部503は、加圧力あるいは、各回路基板19に接合される半導体ダイ12の個数、形状によって決まる加圧荷重等を図示しない計測器によって測定した結果を取得し、バンプ200の加圧力が所定の加圧力になっているかどうかを判断し、所定の加圧力となるまで上部保持板82a,85aを進出させる。この所定の加圧力は、通常の金属バンプ同士を圧着する場合の1/20程度の低い加圧力とする。また、加圧制御部503は加圧加熱炉81,84の内部温度が2次接合に必要な150℃から250℃になるようにヒータ89を制御する。そして、図11のステップS303に示すように、加圧制御部503は、加圧力が所定の圧力となったら上部保持板82a,85aの進出を停止する。そして、図11のステップS304に示すように、加圧制御部503は、加圧圧力あるいは、各回路基板19に接合される半導体ダイ12の個数、形状によって決まる加圧荷重等を図示しない計測器によって測定した結果を取得し、バンプ200の加圧力が所定の加圧力になっているかどうかを判断し、所定の加圧力になっていない場合には、所定の加圧力になる迄上部保持板82a,85aを進出させて加圧力を所定の加圧力に保持する。
図11のステップS305に示すように、所定の時間、例えば、図10(c)に示すt1のように、通常の2次接合保持時間よりも少し短い時間が経過したら、加圧制御部503は焼結している金属層300を引張する動作を開始させる。
図11のステップS306及び図5に示すように、加圧制御部503は、上部保持板82a,85a及び下部保持板82b,85bの各真空吸着孔91a,91bを真空とする。そして図11のステップS307に示すように、加圧制御部503は、アクチュエータ83,86を駆動して上部保持板82a,85aを上方に向かって後退させて回路基板19から半導体ダイ12を引き離す。すると真空吸着によって上部保持板82a,85aと下部の保持板82b,85bに吸着されている半導体ダイ12と回路基板19は上下方向に引っ張られ、図10に示す金属層300に引っ張り力が加わる。図11のステップS308に示すように、加圧制御部503は、加圧力あるいは、各回路基板19に接合される半導体ダイ12の個数、形状によって決まる引張り荷重等を図示しない計測器によって測定した結果を取得し、焼結している金属層300にかかる引っ張り力が所定の引っ張り力になっているかどうかを判断し、所定の引っ張り力となるまで上部保持板82a,85aを上方に向かって後退させる。そして、図11のステップS309に示すように、所定の引っ張り力となったら加圧制御部503は上部保持板82a,85aの上方への後退を停止し、図11のステップS310に示すように、加圧制御部503は金属層300を所定時間だけ引っ張り状態に保持する。
図11のステップS311及び図5に示すように、加圧制御部503は、加圧制御部503は、上部保持板82a,85a及び下部保持板82b,85bの各真空吸着孔91a,91bの真空を開放する。これによって、金属層300のかかっている引っ張り力が開放される。そして、図11のステップS312に示すように、加圧制御部503は上部保持板82a,85aを上方に向けて所定の位置まで後退させて、図11のステップS313に示すように、回路基板19と半導体ダイ12をリリースする。
本実施形態は、先に説明した実施形態の効果に加えて、このように加圧保持の際に加圧圧力をマイナスとして金属層300に引っ張り力を加えることによって金属層300の接合方向の中央にくびれ304を形成することができる。そしてこのくびれ304によって半導体ダイ12と回路基板19との伸び差による熱応力を効果的に吸収し、導通不良などの発生を低減することができるという効果を奏する。
本実施形態では、金属層300の中央部にくびれ304を形成して熱応力の低減を図ることとして説明したが、熱応力の低減が図れれば金属層300の形状はくびれ形状に限らず、例えば、高さが高い円筒形等他の形状に形成してもよい。金属層300を他の形状に形成する場合においては、各形状に合わせて加圧力を時間に応じて変化させることとしてもよい。
図12を参照しながら、他の実施形態について説明する。先に説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。本実施形態は、各電極の上に形成されるバンプ先端の形状を、互いに接合される一方のバンプの先端を凹形状に形成し、他方のバンプの先端を該凹形状に係合する凸形状に形成する様にしたものである。
先の実施形態においては各電極上に形成するバンプの形状は先端が細くなった錐状のものとして説明したが、バンプ先端の形状は錐状に限らない。図12(a)に示すように、半導体ダイ12の電極12aの上には先端が凹形状となったバンプ202を形成し、回路基板19の電極19aの上には先端が凸形状で、半導体ダイ12に形成した凹形状のバンプ202に係合するバンプ200を形成するようにしてもよい。このように互いに接合されるバンプを凹凸の組み合わせとして係合するようにすると、図12(b)に示すように、半導体ダイ12のバンプ202を回路基板のバンプ200に1次接合する際に、各バンプ200,202の側面等にできる係合面203も接触することができるので、各バンプ200,202が相互に接触する確率が高くなる。このため、1次接合の際のバインダーの接合面積が増え、1次接合の接合強度を高めることができると共に、1次接合の確実性を高めることができるという効果を奏する。
10 ボンディング装置、11 フレーム、12 半導体ダイ、12a,19a 電極、12b 貫通電極、13 ウェハマガジン、14 基板マガジン、15,15a,15b ウェハ搬送用レール、16,16a,16b 基板搬送用レール、17 製品マガジン、18 ウェハ、19 回路基板、20 バンプ形成機構、21 ベース、22 ウェハバンピングステージ、23 基板バンピングステージ、24 門形フレーム、25 XY駆動機、26 射出へッド、26a 射出ノズル、27 Y方向フレーム、40 アンダーフィル剤塗布機構、41,51,61 XYテーブル、42 ディスペンサへッド、43 ディスペンサアーム、44 ディスペンサユニット、45 ディスペンサステージ、50 1次接合機構、52 ボンディングへッド、53 ボンディングアーム、54 ボンディングツール、55 ボンディングステージ、56 フェイス部、57 超音波振動子、58 ボンディング部、59,69 吸着孔、60 半導体ダイピックアップ部、62 ピックアップへッド、63 ピックアップアーム、64 ピックアップツール、66 回転軸、67 吸着コレット、70 ウェハホルダ、71 ウェハテーブル、72 突き上げユニット、73 回転駆動機構、74 接続シャフト、80 2次接合機構、81 第1加圧加熱炉、82,85 保持板、82a,85a 上部保持板、82b,85b 下部保持板、83,86 アクチュエータ、84 第2加圧加熱炉、87 駆動軸、88 ボールジョイント、89 ヒータ、91a,91b 真空吸着孔、93 2次接合機構入口レール、94 2次接合機構出口レール、95 搬入口、96 搬出口、100 微液滴、101 バインダー、103 金属ナノ粒子、200,202 バンプ、201 接合線、203 係合面、300 金属層、301,302 接合面、303 中央部、304 くびれ、501 バンプ形成制御部、502 ボンディング制御部、503 加圧制御部。

Claims (18)

  1. 半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング装置であって、
    金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成機構と、
    分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出していずれか一方の電極上に形成したバンプを他方の電極に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合機構と、
    1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を含み、バンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合機構と、
    を有することを特徴とするボンディング装置。
  2. 半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング装置であって、
    金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成機構と、
    分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して各電極上に形成したバンプを相互に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合機構と、
    1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を含み、バンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合機構と、
    を有することを特徴とするボンディング装置。
  3. 半導体ダイを3次元実装するボンディング装置であって、
    金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成機構と、
    分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して半導体ダイの電極上に形成されたバンプを金属ナノペーストの微液滴を射出して他の半導体ダイの電極上に形成されたバンプに押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合機構と、
    1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を含み、バンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合機構と、
    を有することを特徴とするボンディング装置。
  4. 請求項1または2または3に記載のボンディング装置であって、
    加圧器は、対向して配置され、半導体ダイ又は基板を保持する保持板と、少なくとも一方の保持板を接合方向に向かって進退駆動する保持板駆動部と、保持板駆動部の進退動作を制御する加圧制御部を含み、
    加圧制御部は、
    時間に応じて保持板駆動部によって保持板を進退駆動し、バンプに加わる加圧力を変化させる加圧力変更手段を有すること、
    を特徴とするボンディング装置。
  5. 請求項4に記載のボンディング装置であって、
    加圧力変更手段は、所定時間経過後にバンプに加わる加圧力をマイナスとして、加圧焼結されたバンプを接合方向に引張し、バンプの接合方向中央にくびれを形成するくびれ形成手段を含むこと、
    を特徴とするボンディング装置。
  6. 請求項4に記載のボンディング装置であって、
    2次接合機構は、
    1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を内部に含む加熱炉であること、
    を特徴とするボンディング装置。
  7. 請求項4に記載のボンディング装置であって、
    複数の2次接合機構を有すること、
    を特徴とするボンディング装置。
  8. 半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング装置であって、
    金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成機構と、
    電極上に金属突起を形成する金属突起形成機構と、
    分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して、いずれか一方の電極上に形成したバンプを他方の電極上に形成した金属突起に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合機構と、
    1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を含み、バンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合機構と、
    を有することを特徴とするボンディング装置。
  9. 請求項8記載のボンディング装置であって、
    加圧器は、対向して配置され、半導体ダイ又は基板を保持する保持板と、少なくとも一方の保持板を接合方向に向かって進退駆動する保持板駆動部と、保持板駆動部の進退動作を制御する加圧制御部を含み、
    加圧制御部は、
    時間に応じて保持板駆動部によって保持板を進退駆動し、バンプに加わる加圧力を変化させる加圧力変更手段を有すること、
    を特徴とするボンディング装置。
  10. 請求項9に記載のボンディング装置であって、
    加圧力変更手段は、所定時間経過後にバンプに加わる加圧力をマイナスとして、加圧焼結されたバンプを接合方向に引張し、バンプの接合方向中央にくびれを形成するくびれ形成手段を含むこと、
    を特徴とするボンディング装置。
  11. 請求項9に記載のボンディング装置であって、
    2次接合機構は、
    1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧器を内部に含む加熱炉であること、
    を特徴とするボンディング装置。
  12. 請求項9に記載のボンディング装置であって、
    複数の2次接合機構を有すること、
    を特徴とするボンディング装置。
  13. 半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング方法であって、
    金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成工程と、
    分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出していずれか一方の電極上に形成したバンプを他方の電極に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合工程と、
    1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧力を時間に応じて変化させると共にバンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合工程と、
    を有することを特徴とするボンディング方法。
  14. 半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング方法であって、
    金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成工程と、
    分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して各電極上に形成したバンプを相互に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合工程と、
    1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧力を時間に応じて変化させると共にバンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合工程と、
    を有することを特徴とするボンディング方法。
  15. 半導体ダイを3次元実装するボンディング方法であって、
    金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成工程と、
    分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して半導体ダイの電極上に形成されたバンプを金属ナノペーストの微液滴を射出して他の半導体ダイの電極上に形成されたバンプに押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度まで各バンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合工程と、
    1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧力を時間に応じて変化させると共にバンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合工程と、
    を有することを特徴とするボンディング方法。
  16. 請求項13または14または15に記載のボンディング方法であって、
    2次接合工程は、所定時間経過後にバンプに加わる加圧力をマイナスとして、加圧焼結されたバンプを接合方向に引張し、バンプの接合方向中央にくびれを形成すること、
    を特徴とするボンディング方法。
  17. 半導体ダイの電極と基板の電極とを接合するボンディング方法であって、
    金属ナノペーストの微液滴を電極上に射出して電極上にバンプを形成するバンプ形成工程と、
    電極上に金属突起を形成する金属突起形成工程と、
    分散剤によって表面コーティングされた金属ナノ粒子がペースト状のバインダー中に含まれている金属ナノペーストの微液滴を射出して、いずれか一方の電極上に形成したバンプを他方の電極上に形成した金属突起に押し付け、室温より高く金属ナノペーストのバインダー除去温度よりも低い所定の温度までバンプを加熱し、各電極を非導通状態で1次接合する1次接合工程と、
    1次接合されたバンプを接合方向に向かって加圧する加圧力を時間に応じて変化させると共にバンプを金属ナノペーストのバインダー除去温度及び金属ナノペーストの分散剤除去温度よりも高い温度まで加熱してバインダー及び分散剤を除去し、バンプの金属ナノ粒子を加圧焼結させて各電極が導通するよう2次接合する2次接合工程と、
    を有することを特徴とするボンディング方法。
  18. 請求項17に記載のボンディング方法であって、
    2次接合工程は、所定時間経過後にバンプに加わる加圧力をマイナスとして、加圧焼結されたバンプを接合方向に引張し、バンプの接合方向中央にくびれを形成すること、
    を特徴とするボンディング方法。
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