JP2009217960A - 平板型固体酸化物形燃料電池スタック - Google Patents

平板型固体酸化物形燃料電池スタック Download PDF

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Abstract

【解決課題】平板型固体酸化物形燃料電池スタックであって、出力密度が高い平板型固体酸化物形燃料電池スタックを提供すること。
【解決手段】平板状のセルが積層されている平板型固体酸化物形燃料電池スタックであって、該セル、及び該セル毎に該セルの外側に配置されているセルホルダーと、該セル及び該セルホルダーを上下から挟み込むように配置されているインターコネクターと、の積層物に、ガスマニホールドであり且つ締付部材の挿通孔である貫通孔が形成されていること、を特徴とする平板型固体酸化物形燃料電池スタック。
【選択図】図3

Description

本発明は、平板状のセルが積層されている平板型固体酸化物形燃料電池スタックに関する。
平板型固体酸化物形燃料電池スタックは、燃料極層、電解質層及び空気極層が順に形成されている平板状のセルを、インターコネクターを間に介して、複数個積層して構成されている。そして、該セルの外側には、該セルが締め付けによって破損しないように、該セルより硬質の材料で作製されたセルホルダーが配置されている。つまり、該平板型固体酸化物形燃料電池スタックは、該セル及び該セルホルダーと、該インターコネクターが、交互に積層されて構成されている。
固体酸化物形燃料電池は、内燃機関のようなスケールメリットが出難いことから、大型電源化するうえでは、固体酸化物形燃料電池スタック単位での出力密度、すなわち、「スタック出力/スタック体積」を、高くする必要がある。
特開平9−231987号公報(特許文献1)には、スタック構造材料であるセラミック間の隙間をできるだけ減少するか、または、隙間を全く無くすことにより、燃料ガスと酸化剤ガスとのクロスリークを防止することができるシール構造を有した平板型固体酸化物形燃料電池スタックが開示されている。また、特開平8−162144号公報(特許文献2)には、シート状のガスケット材でシールされている平板型固体酸化物形燃料電池スタックが開示されている。
特開平9−231987号公報(特許請求の範囲、段落番号0021) 特開平8−162144号公報(特許請求の範囲)
しかし、平板型固体酸化物形燃料電池スタックには、更なる出力密度の向上が求められている。
従って、本発明の課題は、平板型固体酸化物形燃料電池スタックであって、出力密度が高い平板型固体酸化物形燃料電池スタックを提供することにある。
本発明者らは、上記従来技術における課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、セル及び該セルの外側に配置されるセルホルダーと、インターコネクターと、の積層物に、貫通孔を形成させ、該貫通孔を、ガスマニホールド兼締付ボルトの挿通孔とすることにより、平板型固体酸化物形燃料電池スタックの出力密度を高くすることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明(1)は、平板状のセルが積層されている平板型固体酸化物形燃料電池スタックであって、
該セル、及び該セル毎に該セルの外側に配置されているセルホルダーと、該セル及び該セルホルダーを上下から挟み込むように配置されているインターコネクターと、の積層物に、ガスマニホールドであり且つ締付部材の挿通孔である貫通孔が形成されていること、
を特徴とする平板型固体酸化物形燃料電池スタックを提供するものである。
本発明によれば、平板型固体酸化物形燃料電池スタックであって、出力密度が高い平板型固体酸化物形燃料電池スタックを提供することができる。
本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックは、平板状のセルが積層されている平板型固体酸化物形燃料電池スタックであって、
該セル、及び該セル毎に該セルの外側に配置されているセルホルダーと、該セル及び該セルホルダーを上下から挟み込むように配置されているインターコネクターと、の積層物に、ガスマニホールドであり且つ締付部材の挿通孔である貫通孔が形成されている平板型固体酸化物形燃料電池スタックである。
なお、本発明では、平板型固体酸化物形燃料電池スタックの各部材を平面視したときに、該平板型固体酸化物形燃料電池スタックの中心方向を「内側」と呼び、該平板型固体酸化物形燃料電池スタックの外縁方向を「外側」と呼ぶ。
本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックについて、図1〜図3を参照して説明する。なお、図1〜図3には、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの形態例を示しており、本発明がこれに限定されるものではない。図1は、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの模式的な端面図であり、図2中のx−x線で切ったときの端面図である。図2は、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの模式的な平面図である。図3は、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの模式的な端面図であり、図2中のy−y線で切ったときの端面図である。
図1には、図2に示す平面図のx−x線で切ったときの平板型固体酸化物形燃料電池スタック1の端面図を示す。図1中、該平板型固体酸化物形燃料電池スタック1は、燃料極層3、電解質層2及び空気極層4が順に形成されているセル5と、該セル5を囲むように配置されているセルホルダー6と、該セル5及び該セルホルダー6を、上下から挟み込むように配置されているインターコネクター7と、を有する。該セル5及び該セルホルダー6と、該インターコネクター7との間には、シート状ガスケット8が配置されている。そして、該平板型固体酸化物形燃料電池スタック1は、該セル5及び該セルホルダー6と、該インターコネクター7とが、交互に積層された積層物13を有する。
図3には、図2に示す平面図のy−y線で切ったときの該平板型固体酸化物形燃料電池スタック1の端面図を示す。図3中、該積層物13には、該セルホルダー6が存在する位置に、縦に貫通する貫通孔10(10a、10b)が形成されている(なお、該セルホルダー6が存在する位置とは、該平板型固体酸化物形燃料電池スタック1を平面視したときに、該セルホルダー6が存在している位置を指す。)。該貫通孔10aは、該積層物13内に燃料極側ガスを供給するための燃料極側ガスのガスマニホールドであり、また、該貫通孔10bは、該積層物13内に空気極側ガスを供給するための空気極側ガスのガスマニホールドである。該燃料極側ガスのガスマニホールドである該貫通孔10aは、該積層物13の側面に燃料極側ガスの供給口15aを有し、また、該空気極側ガスのマニホールドである該貫通孔10bは、該積層物13の側面に空気極側ガスの供給口15bを有する。該インターコネクター7には、各該燃料極層3に該燃料極側ガスを供給するための燃料極側ガス供給経路17が形成されており、該燃料極側ガス供給経路17は、該貫通孔10aに繋がっている。また、該インターコネクター7には、各該空気極層4に該空気極側ガスを供給するための空気極側ガス供給経路18が形成されており、該空気極側ガス供給経路18は、該貫通孔10bに繋がっている。
図3には表れないが、該積層物13には、図2中締付ボルト11cが挿通されている位置に、貫通孔10cを有し、また、図2中締付ボルト11dが挿通されている位置に、貫通孔10dを有する。該貫通孔10cは、該積層物13から燃料極側ガスを排気するためのマニホールドであり、また、該貫通孔10dは、該積層物13から空気極側ガスを排気するためのマニホールドである。該貫通孔10cは、該積層物13の側面に燃料極側ガスの排気口15cを有し、また、該貫通孔10dは、該積層物13の側面に空気極側ガスの排気口15dを有する。該インターコネクター7には、各該燃料極層3から燃料極側ガスを排気するための燃料極側ガス排気経路が形成されており、該燃料極側ガス排気経路は、該貫通孔10cに繋がっている。また、該インターコネクター7には、各該空気極層4から空気極側ガスを排気するための空気極側ガス排気経路が形成されており、該空気極側ガス排気経路は、該貫通孔10dに繋がっている。
該貫通孔10(10a、10b、10c、10d)には、締付ボルト11(11a、11b、11c、11d)が挿通されている。そして、該貫通孔10に挿通されている該締付ボルト11と、該締付ナット12と、により、該平板型固体酸化物形燃料電池スタック1が締付けられている。また、該貫通孔10からガスがリークしないように、該締付ボルト11と該インターコネクター7cとの間、及び該締付ナット12と、該インターコネクター7aとの間に、絶縁材パッキン9が敷設されている。該締付ボルト11及び該締付ナット12が、導電材の場合、該絶縁材パッキン9は、該インターコネクター7と該締付ボルト11又は該締付ナット12との間の電気的短絡を防止する役割も担う。そして、該貫通孔10と該締付ボルト11との間の隙間14(14a、14b)が、燃料極側ガス又は空気極側ガスの流路となる。
このように、該平板型固体酸化物形燃料電池スタック1では、該積層物13に該貫通孔10が形成されており、該貫通孔10は、ガスマニホールド兼締付ボルトの挿通孔として用いられている。
本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックに係る該セルは、平板状であり、且つ、燃料極層、電解質層及び空気極層が順に形成されているものであれば、特に制限されない。また、該セルを構成する材質としては、固体酸化物形燃料電池用セルに用いることができる材質であれば、特に制限されない。図1〜図3において、該セル5(該燃料極層3、該電解質層2、該空気極層4)は、平面視で円形であるが、該セルの形状は、これに限定されず、適宜選択される。なお、図1〜図3では、該セルのうち、該電解質層の外径を大きくすることにより、該電解質層の外側部分がセルのシール部となる形態例を示しているが、これに制限されるものではなく、該セルとしては、他に、例えば、該燃料極層の外径が大きくその外側部分がセルのシール部となるもの、及び該空気極層の外径が大きくその外側部分がセルのシール部となるものが挙げられる。
本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックでは、平板状の該セルが、2以上積層されており、積層される該セルの数は、必要となる発電出力、発電電圧、設置スペース等により適宜選択される。
本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックに係る該セルホルダーは、該セルの周りを取り囲むように設置され、該セルの位置を安定させると共に、締付力によって該セルが破壊されないように保護する役割を果たす。該セルホルダーは、該セル毎に1個ずつ設置される。該セルホルダーは、側面視で平板状であり、平面視で中央部に該セルが設置される空間を有する形状である。なお、図1〜図3では、平面視でドーナツ形状のセルホルダーであるが、これに限定されるものではなく、該セルの形状及びその他の部材の形状、配置位置等により適宜選択される。
本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックに係る該インターコネクターは、セル同士を電気的に接続する役割を果たす。該インターコネクターは、該セル及び該セルホルダーを、上下から挟み込むように配置される。そして、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックでは、「該インターコネクター、該セル及び該セルホルダー、該インターコネクター、該セル及び該セルホルダー、・・・該インターコネクター、該セル及び該セルホルダー、該インターコネクター」とのよう、該インターコネクターと、該セル及び該セルホルダーと、が交互に積層され、積層物を形成している。該インターコネクターを構成する材質としては、固体酸化物形燃料電池のインターコネクターとして用いることができる材質であれば、特に制限されず、例えば、ランタンクロム系酸化物、チタンニオブ系酸化物、クロム・ニッケル系の耐酸化性高温合金等が挙げられる。該インターコネクターの形状は、該セルや該セルホルダーの形状及びその他の部材の形状、配置位置等により適宜選択される。また、該インターコネクタには、通常、セルに供給するガスの流路が形成される。
本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックでは、該セルのシール部及び該セルホルダーと、該インターコネクターのシール部と、の間に、シール材が設置される。つまり、該セルのシール部及び該セルホルダーの上下に、該シール材が配置される。なお、該セルのシール部とは、該セルのうち該シール材と接触する部分を指し、該インターコネクターのシール部とは、該インターコネクターのうち該シール材と接触する部分を指す。
図1〜図3では、該シール材が、該シート状ガスケット8である形態例を示した。該シート状ガスケットとしては、ランタンクロマイト等のインターコネクターの材質及びイットリア安定化ジルコニア等のセルの材質と反応せず、且つ、燃料電池の運転温度域600〜1000℃で溶融しないものであれば、特に制限されない。該シート状ガスケットの材質としては、バーミキュライト(蛭石)系、クリソタイル(蛇紋石)系、クロシドライト(角閃石)系、珪酸塩系、シリカ、アルミナ、ジルコニア、炭素、窒化ケイ素、炭化ケイ素等のセラミック系、膨張黒鉛系、メタル系、及びこれらの複合材等が挙げられ、バーミキュライト(蛭石)系が好ましい。該シート状ガスケットとしては、該シート状ガスケットの材質が、無機バインダー等で成形されたものが挙げられる。
また、該シール材としては、平板型固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、燃料電池の運転時に、燃料極側ガス及び空気極側ガスのリークを防止できるものであれば、制限されず、他には、例えば、酸化ケイ素(SiO)のように、燃料電池の運転時に溶融することにより、該セルのシール部と該インターコネクターのシール部との間、及び該セルホルダーと該インターコネクターのシール部との間を、シールするシール材が挙げられる。燃料電池の運転時に溶融するシール材の場合、該セルのシール部と該セルホルダーとの隙間19にも、該シール材が充填される。
本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックは、該セル及び該セルホルダーと該インタコネクターとが交互に積層された積層物を有している。
該積層物には、該セルホルダーが存在している位置に、ガスマニホールド兼該締付部材の挿通孔として機能する該貫通孔が形成されている。該貫通孔は、燃料極側ガスの供給のためのガスマニホールド、燃料極側ガスの排気のためのガスマニホールド、空気極側ガスの供給のためのガスマニホールド、又は燃料極側ガスの排気のためのガスマニホールドとしての役割を担う。そして、該貫通孔は、ガスマニホールドとしての役割に加えて、該締付部材の挿通孔としての役割も担う。該貫通孔の径は、該セルホルダーの中心方向の長さ(図1中左右方向の長さ)、締付力、締付部材の材質等により、適宜選択される。
本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックは、該貫通孔に挿通されている該締付部材により締付されている。該締付部材としては、平板型固体酸化物形燃料電池スタックを締付けることができるものであれば、特に制限されず、締付ボルト及び締付ナット、締付バネ部材、締付袋ナット、平座金、バネ座金、皿バネ、ウェーブワッシャー等が挙げられる。
該締付部材は、導電材であっても、非導電材であってもよい。該締付部材が導電材の場合、該締付部材の表面は絶縁材で被覆されていてもよい。該締付部材が導電材の場合、該締付部材と該インターコネクターとの間に敷設されるパッキンを、絶縁材とすることができ、また、該パッキンも導電材料の場合は、更に、絶縁材を敷設することができる。該締付部材が、表面が絶縁材で被覆されている導電材の場合、又は該締付部材が非導電材の場合は、該締付部材と該インターコネクターとの間に敷設されるパッキンは、導電材料であってもかまわない。
本発明の固体酸化物形燃料電池スタックでは、該貫通孔から外部へガスがリークするのを防止するために、該締付部材と該インターコネクターとの間にパッキンが付設される。
そして、該積層物内の該貫通孔と該締付部材との隙間が、燃料極側ガス又は空気極側ガスの流路となる。燃料極側ガス又は空気極側ガスは気体なので、該貫通孔と該締付部材との間に隙間があれば、燃料極側ガス又は空気極側ガスは流れる。よって、該貫通孔は、マニホールドとして機能する。該貫通孔と該締付部材との隙間の幅は、該セルホルダーの中心方向の長さ(図1中左右方向の長さ)、該締付部材の径等により、適宜選択される。また、該締付部材が、表面が絶縁材で被覆されていない導電材の場合、該貫通孔と該締付部材との隙間の幅は、該積層物内で、該締付部材と該インターコネクターとの間で短絡が起こらない程度の幅が選択される。
図2及び図3では、該貫通孔が4個であり、それぞれの貫通孔が、燃料極側ガスを供給するためのガスマニホールド、燃料極側ガスを排気するためのガスマニホールド、空気極側ガスを供給するためのガスマニホールド、空気極側ガスを排気するためのガスマニホールドとしての役割を担う形態例を示しているが、これに限定されない。他の形態例としては、該積層物に、燃料極側ガスを供給するためのガスマニホールドの役割を担う該貫通孔と、空気極側ガスを供給するためのガスマニホールドとしての役割を担う該貫通孔とが形成されており、且つ、該積層物に、該燃料極層からのガスを直接外部へ排気する燃料極側ガス排気経路と、該空気極層からのガスを直接外部へ排気する空気極側ガス排気経路が形成されている形態例や、該積層物に、燃料極側ガスを供給するためのガスマニホールドの役割を担う該貫通孔と、空気極側ガスを供給するためのガスマニホールドの役割を担う該貫通孔とが形成されており、且つ、該積層物に、該燃料極層からのガスを排気するためのガスマニホールドの役割を担う該貫通孔又は該空気極層からのガスを排気するためのガスマニホールドの役割を担う該貫通孔のいずれか一方が形成されている形態例が挙げられる。なお、図1〜図3で示した本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの形態例は、燃料極側ガスのためのマニホールドの役割を担う該貫通孔と空気極側ガスのためのマニホールドの役割を担う該貫通孔とが、セルの中心に対して対極に形成されているが、燃料極側ガスのためのマニホールドの役割を担う該貫通孔同士、空気極側ガスのためのマニホールドの役割を担う該貫通孔同士が、セルの中心に対して対極に形成されていてもよい。
該積層物には、各燃料極層へ燃料極側ガスを供給するための燃料極側ガス供給経路、各燃料極層から燃料極側ガスを排気するための燃料極側ガス排気経路、各空気極層へ空気極側ガスを供給するための空気極側ガス供給経路及び各空気極層から空気極側ガスを排気するための空気極側ガス排気経路が形成されている。
該積層物に形成される該貫通孔の数、形状及び位置や、該燃料極側ガス供給経路、該燃料極側ガス排気経路、該空気極側ガス供給経路及び該空気極側ガス排気経路の形状及び形成位置等は、適宜選択される。
本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックと、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックとの違いについて、図4及び図5を参照して説明する。図4は、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックを示す模式的な端面図である。図5は、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの平面図と、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの平面図とを重ね合わせた図である。
図4中、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタック31は、燃料極層33、電解質層32及び空気極層34が順に形成されているセル35と、該セル35を囲むように配置されるセルホルダー36と、該セル35及び該セルホルダー36を、上下から挟み込むように配置されるインターコネクター37と、を有する。該セル35及び該セルホルダー36と、該インターコネクター37との間には、シート状ガスケット38が配置されている。そして、該従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタック31では、該セル35及び該セルホルダー36と、該インターコネクター37とが、交互に、積層されており、これらの積層物は、該積層物より外径が大きいスタック締付板40により挟まれ、該積層物の外側で該スタック締付板40を締め付けるための締付ボルト45及び締付ナット46により締付られている。該積層物と、該スタック締付板40との間には、電気的短絡を防止するための絶縁板39が敷設されている。
該積層物内には、燃料極側ガスを供給(又は排気)するための燃料極側ガスマニホールド41aと、該積層物内に空気極側ガスを供給(又は排気)するための空気極側ガスマニホールド41bと、が形成されている。該積層物の側面には、燃料極側ガスの供給口42a(又は排気口)及び空気極側ガスの供給口41b(又は排気口)を有する。該インターコネクター37には、各該燃料極層33に該燃料極側ガスを供給するための燃料極側ガス供給経路43(又は燃料極側ガスを排気するための燃料極側ガス排気経路)が形成されており、該燃料極側ガス供給経路43(又は燃料極側ガス排気経路)は、該燃料極側ガスマニホールド41aに繋がっている。また、該インターコネクター37には、各該空気極層34に該空気極側ガスを供給するための空気極側ガス供給経路44(又は空気極側ガスを排気するための空気極側ガス排気経路)が形成されており、該空気極側ガス供給経路44(又は空気極側ガス排気経路)は、該空気極側ガスマニホールド42bに繋がっている。
図5には、セル及びインターコネクターの平面形状が同じ場合の、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの平面図(実線)に、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの平面図(点線)を重ね合わせた。図5中、符号21は、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの輪郭を示し、一方、符号22は、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの輪郭を示す。従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックでは、積層物の外側に、締付ボルト及び締付ナットが配置されているため、締付ボルト及び締付ナットが取り付けられる締付板の平面形状の大きさは、積層物の平面形状の大きさに比べ、大きくなってしまう。そのため、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックは、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックに比べ、図5中、斜線で示す分だけ大きくなってしまう。この斜線の部分は、発電には無関係の部分であるため、スタック出力密度を低くする要因となる。
一方、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックでは、斜線部分に相当する部分がないので、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックに比べ、スタック出力密度が大きい。
例えば、セルの外径を同じにした場合、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックでは、インターコネクターの外径、すなわち、積層物の外径は、セルの外径よりセルホルダーの分大きくなり、更に、積層物の外側に締付部材が配置されるため、締付板の外径はインターコネクターの外径より締付部材の分大きくなる。一方、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックでは、インターコネクターの外径は、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックと同じであるが、これが、スタックの外径となる。そのため、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの平面形状の面積は、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの平面形状の面積に比べ、小さくなる。特に、外側に張り出す程、平面形状の面積が大きくなる度合が高くなるので、両者の面積の差は非常に大きくなる。
同じ数のセルが積層されている場合は、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックと、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの厚みは、同程度となるので、両者の平面形状の面積の比がそのままスタック全体積の比となる。よって、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックは、スタックの全体積を、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの全体積に比べ、非常に小さくすることができる。
以上のことより、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックは、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックに比べ、スタック出力密度が非常に高くなる。
また、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックでは、該締付部材の位置が、積層物中の締付圧力をかけなければならない部分、すなわち、該シール材が配置される部分の中央付近なので、該締付部材で発生させた締付力が、積層物中の締付圧力をかけなければならない部分に均等に加わる。一方、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックでは、積層物中の締付圧力をかけなければならない部分より、外側にはみ出た位置で、該締付部材により締付力を発生させるため、積層物中の締付力をかけなければならない部分に、均等に締付力が加わらない。
このことから、本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックは、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックに比べ、シール性が高くなる。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
(実施例及び比較例)
以下の2種類のスタックを3個ずつ作製した。
スタック1:単セル外径がφ100mm、インターコネクターの外径がφ140mm、スタック全体の外径がφ140mmの本発明の形態例のスタック(貫通孔内に締付部材を配置)
スタック2:単セル外径がφ100mm、インターコネクターの外径がφ140mm、スタック全体の外径がφ180mmの従来のスタック(積層物の外側に締付部材を配置)
次いで、各スタックの開放起電力を測定した。その結果を表1に示す。
・試験条件:温度800℃、供給ガス:水素、空気
Figure 2009217960
上記実施例及び比較例は、共にセルの外径が100mmであるが、従来のスタックでは、インターコネクターの外径、すなわち、積層物の外径は140mm程度必要であり、締付板の外径は180mm程度必要となる。そのため、従来のスタックの平面形状の面積は、254mmとなる。一方、本発明の形態例のスタックでは、セルの外径を100mmとした場合、インターコネクターの外径、すなわち、積層物の外径は140mmであり、これが、スタックの外径となる。そのため、本発明の形態例のスタックの平面形状の面積は、154mmとなる。
よって、本発明の形態例の平面形状の面積は、従来のスタックの平面形状の面積の60%程度である。同じ数のセルが積層されている場合は、本発明の形態例のスタックと、従来のスタックの厚みは、同程度となるので、両者の面積の比がそのままスタック全体積の比となる。つまり、本発明の形態例のスタックは、スタックの全体積を、従来のスタックの全体積の60%程度にすることができた。
また、本発明の形態例のスタックでは、締付力がシール部分に対して均等にかかるため、シール性が向上するので、スタック1段当たりの開放起電力が高くなった。一方、従来のスタックは、積層物の外側に配置される締付部材で締付けるため、締付力がシール部分に対して均等にかからない。そのため、シール性が悪いので、スタック1段当たりの開放起電力が低くなるか、あるいは、セルが破損してしまった。
本発明によれば、スタックの出力密度が高い平板型固体酸化物形燃料電池スタックを製造できる。
本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの模式的な端面図であり、図2中のx−x線で切ったときの端面図である。 本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの模式的な平面図である。 本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの模式的な端面図であり、図2中のy−y線で切ったときの端面図である。 従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックを示す模式的な端面図である。 本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの平面図に、従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの平面図を重ね合わせた図である。
符号の説明
1 平板型固体酸化物形燃料電池スタック
2、32 電解質層
3、33 燃料極層
4、34 空気極層
5、35 セル
6、36 セルホルダー
7、37 インターコネクター
8、38 シート状ガスケット
9 絶縁パッキン
10a、10b ガスマニホールド
11a、11b、11c、11d、45 締付ボルト
12a、12b、12c、12d、46 締付ナット
13 積層物
14a、14b マニホールドと締付ボルトとの間の隙間
15a、42a 燃料極側ガスの供給口
15b、42b 空気極側ガスの供給口
17、43 燃料極側ガス供給経路
18、44 空気極側ガス供給経路
19 隙間
21 本発明の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの輪郭
22 従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタックの輪郭
31 従来の平板型固体酸化物形燃料電池スタック
39 絶縁板
40 締付板
41a 燃料極側ガスマニホールド
41b 空気極側ガスマニホールド

Claims (1)

  1. 平板状のセルが積層されている平板型固体酸化物形燃料電池スタックであって、
    該セル、及び該セル毎に該セルの外側に配置されているセルホルダーと、該セル及び該セルホルダーを上下から挟み込むように配置されているインターコネクターと、の積層物に、ガスマニホールドであり且つ締付部材の挿通孔である貫通孔が形成されていること、
    を特徴とする平板型固体酸化物形燃料電池スタック。
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