JP2017212032A - 電気化学反応セルスタック - Google Patents

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Abstract

【課題】電気化学反応セルスタックの性能を向上させると共に、電気化学反応セルスタックと外部のガス配管等とを備えるモジュールの小型化・構成の簡素化を実現する。
【解決手段】電気化学反応セルスタックは、電気化学反応単セルが第1の方向に複数並べて配置された電気化学反応ブロックと、電気化学反応ブロックに対して第1の方向の一方側の位置に、第1の方向に並べて配置された複数の平板状部材とを備え、電気化学反応ブロックにわたって延びる共用ガス流路が形成されている。複数の平板状部材の内の第1の方向の一方側の端に位置する外側平板状部材における外側表面には、第1の方向視で共用ガス流路と重ならない位置にガス孔が形成されている。複数の平板状部材により構成される構造体の内部に、ガス孔と共用ガス流路とを連通する連通ガス流路が形成されている。
【選択図】図5

Description

本明細書によって開示される技術は、電気化学反応セルスタックに関する。
水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池の種類の1つとして、固体酸化物を含む電解質層を備える固体酸化物形の燃料電池(以下、「SOFC」という)が知られている。SOFCの構成単位である燃料電池単セル(以下、単に「単セル」という)は、電解質層と、電解質層を挟んで所定の方向(以下、「第1の方向」という)に互いに対向する空気極および燃料極とを含む。
SOFCは、一般に、単セルが第1の方向に複数並べて配置された構造体(以下、「燃料電池ブロック」という)と、燃料電池ブロックを挟んで第1の方向に互いに対向する一対の平板状部材(「エンドプレート」とも呼ばれる)とを備える燃料電池スタックの形態で利用される。燃料電池スタックには、燃料電池ブロック全体にわたって延びる共用ガス流路(「マニホールド」とも呼ばれる)が形成されている。共用ガス流路は、燃料電池スタックに含まれる各単セルへの反応ガス(酸化剤ガスや燃料ガス)の供給や、各単セルからのオフガスの排出のために利用される(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−88264号公報
上記従来の燃料電池スタックの構成では、上記一対の平板状部材(エンドプレート)の一方における第1の方向視で共用ガス流路(マニホールド)と重なる位置に、平板状部材を第1の方向に貫通するガス孔が形成されている。反応ガスは、燃料電池スタックの外部に設けられた配管等のガス供給部から、平板状部材に形成されたガス孔を介して共用ガス流路に供給される。そのため、上記従来の燃料電池スタックの構成では、共用ガス流路に供給される反応ガスの温度が十分に高くならず、その結果、発電性能が十分に高くならないという問題がある。また、上記従来の燃料電池スタックの構成では、燃料電池スタックの外部に設けられたガス配管等の構成が大型化・複雑化し、その結果、燃料電池スタックと燃料電池スタックの外部のガス配管等とを備えるモジュールの構成が大型化・複雑化するという問題がある。
なお、このような問題は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形の電解セル(以下、「SOEC」という)の構成単位である電解単セルが第1の方向に複数並べて配置された電解セルブロックを備える電解セルスタックにも共通の問題である。なお、本明細書では、燃料電池スタックと電解セルスタックとをまとめて「電気化学反応セルスタック」という。また、このような問題は、SOFCやSOECに限らず、他のタイプの電気化学反応セルスタックにも共通の問題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される電気化学反応セルスタックは、電解質層と前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とをそれぞれ含む電気化学反応単セルが前記第1の方向に複数並べて配置された電気化学反応ブロックと、前記電気化学反応ブロックに対して前記第1の方向の一方側の位置に、前記第1の方向に並べて配置された複数の平板状部材と、を備え、前記電気化学反応ブロックにわたって延びる共用ガス流路が形成された電気化学反応セルスタックにおいて、前記複数の平板状部材の内の前記第1の方向の前記一方側の端に位置する前記平板状部材である外側平板状部材における前記一方側の表面である外側表面には、前記第1の方向視で前記共用ガス流路と重ならない位置にガス孔が形成されており、前記複数の平板状部材により構成される構造体の内部に、前記ガス孔と前記共用ガス流路とを連通する連通ガス流路が形成されている。本電気化学反応セルスタックでは、外部から電気化学反応セルスタックに導入された反応ガスは、外側平板状部材に設けられたガス孔から連通ガス流路に流入し、その後に共用ガス流路に流入する。反応ガスが連通ガス流路を通過する際には、電気化学反応単セルからの熱によって反応ガスの温度が上昇する。そのため、本電気化学反応セルスタックによれば、反応ガスが電気化学反応セルスタックの外部から直接、共用ガス流路に流入する構成と比較して、共用ガス流路に流入する反応ガスの温度を高くすることができ、発電や水素生成の反応効率を向上させることができ、その結果、電気化学反応セルスタックの性能を向上させることができる。また、本電気化学反応セルスタックでは、複数の平板状部材により構成される構造体の内部に連通ガス流路が形成されているため、電気化学反応セルスタックの外部の配管の長さを短くすることができ、その結果、電気化学反応セルスタックと電気化学反応セルスタックの外部のガス配管等とを備えるモジュールの小型化および構成の簡素化を実現することができる。
(2)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記複数の平板状部材の内の前記外側平板状部材を除く前記平板状部材により構成される構造体の前記第1の方向の前記一方側に、前記連通ガス流路を構成する第1の凹部が形成されており、前記外側平板状部材の前記ガス孔は、前記第1の方向視で前記第1の凹部と重なる位置に配置されており、前記第1の凹部における前記ガス孔と重ならない部分は、前記外側平板状部材により塞がれている構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、外側平板状部材の厚さの増大を抑制しつつ、複数の平板状部材により構成される構造体の内部に連通ガス流路を形成することができる。また、本電気化学反応セルスタックによれば、連通ガス流路の形状を容易に変えることができるため、電気化学反応セルスタックに接続されるガス配管の配置の自由度を向上させることができる。
(3)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記外側平板状部材の前記外側表面には、前記第1の方向視で前記連通ガス流路を取り囲む第1の仮想線に沿って第1の溶接痕が形成されている構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、連通ガス流路のシール性を高めることができ、連通ガス流路からのガス漏れを抑制することができる。
(4)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記外側平板状部材の前記外側表面には、第2の凹部が形成されており、前記第1の溶接痕の少なくとも一部は、前記第2の凹部に形成されている構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、第1の溶接痕が、外側平板状部材の外側表面よりも突出することを抑制することができる。
(5)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第2の凹部に形成された前記第1の溶接痕の少なくとも一部は、前記第2の凹部の側面から離間している構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、第1の溶接痕と外側平板状部材との接触箇所が低減できるため、両者の間の金属拡散を抑制することができ、耐久性の低下等の問題の発生を抑制することができる。
(6)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第2の凹部に形成された前記第1の溶接痕の少なくとも一部は、前記第2の凹部の側面と接している構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、第1の溶接痕の幅を広げることができ、外側平板状部材と他の平板状部材との間の接合性を向上させることができる。
(7)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の方向視で、前記外側平板状部材の形状は、前記外側平板状部材を包含する最小の仮想矩形領域の外周線である第2の仮想線と、前記第1の仮想線の一部に直交する仮想直線である第3の仮想線との一方の交点を第1の点とし、前記第3の仮想線と前記外側平板状部材の外周線との交点の内の前記第1の点に最も近い点を第2の点とし、前記第3の仮想線と前記第1の仮想線との交点の内の前記第1の点に最も近い点を第3の点とした場合に、以下の式(1)により規定される条件を含む特定の条件を満たす前記第2の点が存在する形状である構成としてもよい。
23<L13・・・(1)
(ただし、L13は、前記第1の点と前記第3の点との間の距離であり、L23は、前記第2の点と第3の点との間の距離である。)
本電気化学反応セルスタックによれば、第1の方向視で、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができるため、該部分が例えば熱膨張したり変形したりする際に第1の溶接痕に生ずる応力を低下させることができ、第1の溶接痕における剥離による連通ガス流路からのガス漏れの発生を抑制することができる。
(8)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記特定の条件は、以下の式(2)により規定される条件を含む構成としてもよい。
23≦L13×3/4・・・(2)
本電気化学反応セルスタックによれば、第1の方向視で、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分をより小さくすることができるため、第1の溶接痕に生ずる応力を効果的に低下させることができ、第1の溶接痕における剥離による連通ガス流路からのガス漏れの発生を効果的に抑制することができる。
(9)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の方向視で、前記外側平板状部材の形状は、前記第2の点が前記外側平板状部材の前記外周線における所定の長さの範囲にあるときに常に前記特定の条件が満たされる形状である構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、外側平板状部材の外周線における所定の長さの範囲に対応する部分について、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができるため、第1の溶接痕に生ずる応力を広範囲において低下させることができ、第1の溶接痕における剥離による連通ガス流路からのガス漏れの発生を効果的に抑制することができる。
(10)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記所定の長さは、前記範囲内の前記外周線に平行な方向における前記仮想矩形領域の長さの1/4以上である構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、外側平板状部材の外周線における比較的長い範囲に対応する部分について、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができるため、第1の溶接痕に生ずる応力を広範囲において低下させることができ、第1の溶接痕における剥離による連通ガス流路からのガス漏れの発生を効果的に抑制することができる。
(11)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の方向視で、前記外側平板状部材の形状は、前記外側平板状部材の前記外周線に第3の凹部が存在し、かつ、前記第2の点が前記第3の凹部にあるときに前記特定の条件が満たされる形状である構成としてもよい。外側平板状部材の外周線における第3の凹部の部分は、第1の溶接痕に生ずる応力が大きくなりやすい部分であるが、本電気化学反応セルスタックによれば、このような部分において、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができるため、第1の溶接痕に生ずる応力を低下させることができ、第1の溶接痕における剥離による連通ガス流路からのガス漏れの発生を抑制することができる。
(12)上記電気化学反応セルスタックにおいて、さらに、前記第1の方向視で、前記外側平板状部材において、前記第3の凹部を挟む2つの凸部の少なくとも一方に螺合されたボルトを備える構成としてもよい。外側平板状部材において、第3の凹部を挟む2つの凸部のそれぞれにボルトが螺合されていると、第1の溶接痕に生ずる応力がさらに大きくなりやすいが、本電気化学反応セルスタックによれば、このような構成において、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができるため、第1の溶接痕に生ずる応力を低下させることができ、第1の溶接痕における剥離による連通ガス流路からのガス漏れの発生を抑制することができる。
(13)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記外側平板状部材の前記外側表面において、前記特定の条件を満たす前記第2の点と前記第3の点との間に第2の溶接痕が形成されている構成としてもよい。外側平板状部材の外側表面において、特定の条件を満たす第2の点と第3の点との間に第2の溶接痕が形成されていると、第1の溶接痕に生ずる応力がさらに大きくなりやすいが、本電気化学反応セルスタックによれば、このような構成において、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができるため、第1の溶接痕に生ずる応力を低下させることができ、第1の溶接痕における剥離による連通ガス流路からのガス漏れの発生を抑制することができる。
(14)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の方向視で、前記第1の溶接痕は、前記第2の仮想線と前記第3の仮想線との他方の交点を第4の点とした場合に、以下の式(3)により規定される条件を満たすように形成されている構成としてもよい。
13≧L14×1/8・・・(3)
(ただし、L14は、前記第1の点と前記第4の点との間の距離である。)
第1の点と第3の点との間の距離が比較的長いと、第1の溶接痕に生ずる応力がさらに大きくなりやすいが、本電気化学反応セルスタックによれば、このような構成において、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができるため、第1の溶接痕に生ずる応力を低下させることができ、第1の溶接痕における剥離による連通ガス流路からのガス漏れの発生を抑制することができる。
(15)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記外側平板状部材と、前記複数の平板状部材の内の前記外側平板状部材に隣接する前記平板状部材である隣接平板状部材とは、熱膨張率が互いに異なる構成としてもよい。外側平板状部材と隣接平板状部材との熱膨張率が互いに異なると、第1の溶接痕に生ずる応力が大きくなりやすいが、本電気化学反応セルスタックによれば、このような構成において、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができるため、第1の溶接痕に生ずる応力を低下させることができ、第1の溶接痕における剥離による連通ガス流路からのガス漏れの発生を抑制することができる。
(16)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の方向視で、前記外側平板状部材の外周線の内、前記第1の方向に直交する第2の方向に平行な辺の少なくとも一部分と、前記第1の方向に直交すると共に前記第2の方向と平行ではない第3の方向に平行な辺の少なくとも一部分との位置が、前記複数の平板状部材の内の前記外側平板状部材に隣接する前記平板状部材である隣接平板状部材を包含する最小の仮想矩形領域の外周線である第4の仮想線の位置と一致している構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、外側平板状部材の位置の精度の低下を抑制しつつ、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができ、第1の溶接痕に生ずる応力を低下させることができる。
(17)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の方向視で、前記外側平板状部材の前記外周線の内、前記第2の方向に平行な前記辺と前記第3の方向に平行な前記辺との少なくとも一方は、前記隣接平板状部材の外周線より内側に位置する部分と、前記内側に位置する部分を挟み、前記隣接平板状部材の外周線の位置と一致している2つの部分と、を含む構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、外側平板状部材の位置の精度の低下をより効果的に抑制しつつ、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができ、第1の溶接痕に生ずる応力を低下させることができる。
(18)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記外側平板状部材は、互いに離間して配置された第1の前記外側平板状部材および第2の前記外側平板状部材を含み、前記複数の平板状部材により構成される前記構造体の内部に、前記第1の外側平板状部材に形成された前記ガス孔と一の前記共用ガス流路とを連通する第1の前記連通ガス流路と、前記第2の外側平板状部材に形成された前記ガス孔と他の前記共用ガス流路とを連通する第2の前記連通ガス流路とが形成されており、前記第1の外側平板状部材と前記第2の外側平板状部材とのそれぞれの前記外側表面に、前記第1の溶接痕が形成されている構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、第1の方向視で、各外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができるため、第1の溶接痕に生ずる応力を低下させることができ、第1の溶接痕における剥離による連通ガス流路からのガス漏れの発生を抑制することができる。
(19)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の連通ガス流路と前記第2の連通ガス流路との一方は、前記第1の方向視で、前記複数の平板状部材の内の前記外側平板状部材に隣接する前記平板状部材である隣接平板状部材を所定の方向に3つの領域に分割したときの一方の端の領域に重なるように配置されており、前記第1の連通ガス流路と前記第2の連通ガス流路との他方は、前記第1の方向視で、前記隣接平板状部材を前記所定の方向に3つの領域に分割したときの他方の端の領域に重なるように配置されていることを特徴とする構成としてもよい。第1の連通ガス流路と第2の連通ガス流路との一方が、隣接平板状部材を所定の方向に3つの領域に分割したときの一方の端の領域に重なるように配置され、他方が、隣接平板状部材を所定の方向に3つの領域に分割したときの他方の端の領域に重なるように配置されている場合に、電気化学反応セルスタックが備える外側平板状部材の数が1つのみであると、外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分が大きくなりやすい。本電気化学反応セルスタックによれば、電気化学反応セルスタックが互いに離間して配置された第1の外側平板状部材と第2の外側平板状部材とを備えるため、各外側平板状部材における第1の溶接痕より外側の部分を小さくすることができ、第1の溶接痕に生ずる応力を低下させることができ、第1の溶接痕における剥離による連通ガス流路からのガス漏れの発生を抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、電気化学反応セルスタック(燃料電池スタックまたは電解セルスタック)、電気化学反応セルスタックとガス配管等とを備える電気化学反応モジュール、それらの製造方法等の形態で実現することが可能である。
本実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図である。 図1のII−IIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。 図1のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。 図1のIV−IVの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図である。 下側のエンドプレート106およびカバープレート200のそれぞれの外観構成を示す斜視図である。 下側のエンドプレート106の下面(XY平面)の構成を示す説明図である。 カバープレート200の下面(XY平面)の構成を示す説明図である。 図6および図7のVIII−VIIIの位置におけるカバープレート200およびエンドプレート106のXZ断面構成を示す説明図である。 第1実施形態の第1の変形例におけるカバープレート200の下面(XY平面)の構成を示す説明図である。 第1実施形態の第2の変形例におけるカバープレート200付近のXZ断面構成を示す説明図である。 第2実施形態の燃料電池スタック100における下側のエンドプレート106の下面(XY平面)の構成を示す説明図である。 第2実施形態の燃料電池スタック100におけるカバープレート200の下面(XY平面)の構成を示す説明図である。
A.第1実施形態:
A−1.構成:
(燃料電池スタック100の構成)
図1は、本実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図であり、図2は、図1のII−IIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図であり、図3は、図1のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図であり、図4は、図1のIV−IVの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向と呼ぶものとするが、燃料電池スタック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。また、本明細書では、Z軸に直交する方向(例えば、X方向やY方向)を面方向と呼ぶ。
図2から図4に示すように、燃料電池スタック100は、例えばステンレスにより形成された筐体の内側面に断熱材が設けられた断熱容器10内に、支柱20を介して設置される。
また、燃料電池スタック100の下側には、燃料電池スタック100への吸排気等を担う補助器40が配置されている。補助器40には、断熱容器10の外部から延びる各種の配管70が接続されており、該配管70を介して、補助器40に酸化剤ガスOGや原燃料ガス、改質水等が導入されると共に、補助器40から排ガスが排出される。補助器40の内部には、原燃料ガスを改質して燃料ガスFGを生成するための改質室や、燃料電池スタック100から排出されたオフガスを燃焼させる燃焼室が形成されている。また、補助器40と燃料電池スタック100との間には、各種の配管60が設けられており、該配管60を介して、補助器40から燃料電池スタック100に酸化剤ガスOGや燃料ガスFGが導入されると共に、燃料電池スタック100から補助器40にオフガスが排出される。
図1から図4に示すように、燃料電池スタック100は、複数の(本実施形態では7つの)燃料電池発電単位(以下、単に「発電単位」という)102と、一対のエンドプレート104,106と、カバープレート200とを備える。燃料電池スタック100に含まれる複数の発電単位102は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向)に並べて配置されている。一対のエンドプレート104,106は、複数の発電単位102から構成される集合体(以下、「発電ブロック103」という)を上下から挟むように配置されている。また、カバープレート200は、下側のエンドプレート106の下に配置されている。なお、上記配列方向(上下方向)は、特許請求の範囲における第1の方向に相当し、発電ブロック103は、特許請求の範囲における電気化学反応ブロックに相当する。
図1および図4に示すように、各発電単位102および各エンドプレート104,106のZ方向回りの周縁部には、上下方向に貫通する複数の(本実施形態では8つの)孔が形成されており、各発電単位102および各エンドプレート104,106に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、一方のエンドプレート104から他方のエンドプレート106にわたって上下方向に延びる締結用連通孔108を構成している。以下の説明では、締結用連通孔108を構成するために各部材に形成された孔も、締結用連通孔108と呼ぶ場合がある。
各締結用連通孔108には上下方向に延びるボルト22が挿通されており、ボルト22とボルト22の両端に嵌められたナット24とによって、各発電単位102および各エンドプレート104,106が一体に締結されている。なお、各ボルト22の上側に嵌められたナット24と上側のエンドプレート104の上側表面との間、および、各ボルト22の下側に嵌められたナット24と下側のエンドプレート106の下側表面との間には、絶縁シート26が介在している。絶縁シート26は、例えばマイカシートや、セラミック繊維シート、セラミック圧粉シート、ガラスシート、ガラスセラミック複合剤等により構成される。
また、図1から図3に示すように、各発電単位102のZ方向回りの周縁部には、上下方向に貫通する複数の(本実施形態では4つの)孔が形成されており、各発電単位102に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、複数の発電単位102から構成される集合体(発電ブロック103)にわたって上下方向に延びる流路用連通孔109を構成している。以下の説明では、流路用連通孔109を構成するために各発電単位102に形成された孔も、流路用連通孔109と呼ぶ場合がある。
図1および図2に示すように、燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における1つの辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸正方向側の辺)の中点付近に位置する流路用連通孔109は、燃料電池スタック100に導入された酸化剤ガスOGを各発電単位102の空気室166に供給するガス流路である酸化剤ガス導入マニホールド161として機能し、該辺の反対側の辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸負方向側の辺)の中点付近に位置する流路用連通孔109は、各発電単位102の空気室166から排出されたガスである酸化剤オフガスOOGを燃料電池スタック100の外部へ排出するガス流路である酸化剤ガス排出マニホールド162として機能する。なお、本実施形態では、酸化剤ガスOGとして、例えば空気が使用される。
また、図1および図3に示すように、燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における1つの辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸負方向側の辺)の中点付近に位置する流路用連通孔109は、燃料電池スタック100に導入された燃料ガスFGを各発電単位102の燃料室176に供給するガス流路である燃料ガス導入マニホールド171として機能し、該辺の反対側の辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸正方向側の辺)の中点付近に位置する流路用連通孔109は、各発電単位102の燃料室176から排出されたガスである燃料オフガスFOGを燃料電池スタック100の外部へ排出するガス流路である燃料ガス排出マニホールド172として機能する。なお、本実施形態では、燃料ガスFGとして、例えば都市ガスを改質した水素リッチなガスが使用される。なお、各マニホールド161,162,171,172は、特許請求の範囲における共用ガス流路に相当する。
(エンドプレート104,106およびカバープレート200の構成)
一対のエンドプレート104,106は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばステンレスにより形成されている。上側のエンドプレート104は、複数の発電単位102から構成される発電ブロック103の上側に配置され、下側のエンドプレート106は、発電ブロック103の下側に配置されている。一対のエンドプレート104,106によって複数の発電単位102が押圧された状態で挟持されている。本実施形態では、上側のエンドプレート104は、燃料電池スタック100のプラス側の出力端子として機能し、下側のエンドプレート106は、燃料電池スタック100のマイナス側の出力端子として機能する。
カバープレート200は、平板形状の導電性部材であり、例えばステンレスにより形成されている。カバープレート200は、下側のエンドプレート106の下側に隣接して配置されている。
なお、本実施形態では、カバープレート200の形成材料は、下側のエンドプレート106の形成材料と異なっている。例えば、下側のエンドプレート106は、フェライト系ステンレス(例えば、SUS430、SUS434、SUS405、SUS444等)により形成されており、カバープレート200は、オーステナイト系ステンレス(例えば、SUS201、SUS301、SUS305、SUS304、SUS316等)により形成されている。そのため、カバープレート200の熱膨張率は、下側のエンドプレート106の熱膨張率と異なっている。より詳細には、カバープレート200の熱膨張率は、下側のエンドプレート106の熱膨張率より大きい。例えば、カバープレート200の700(℃)における熱膨張率は、11.0×10−6〜13.5×10−6(/℃)であり、下側のエンドプレート106の700(℃)における熱膨張率は、11.0×10−6〜13.5×10−6(/℃)である。また、本実施形態では、加工容易性の向上や軽量化のため、カバープレート200の厚さは、下側のエンドプレート106の厚さより薄い。例えば、カバープレート200の厚さは、0.1〜3(mm)であり、下側のエンドプレート106の厚さは、5〜12(mm)である。上述した熱膨張率の関係と厚さの関係との少なくとも一方に起因して、カバープレート200は、下側のエンドプレート106と比較して、熱膨張しやすい。
このように、下側のエンドプレート106とカバープレート200とは、複数の発電単位102から構成される発電ブロック103に対してZ方向の一方側(下側)の位置に、Z方向に並べて配置された複数の平板状部材である。カバープレート200は、これらの複数の平板状部材の内、Z方向の上記一方側(下側)の端に位置する平板状部材であり、特許請求の範囲における外側平板状部材に相当する。また、下側のエンドプレート106は、これらの複数の平板状部材の内、カバープレート200に隣接する平板状部材であり、特許請求の範囲における隣接平板状部材に相当する。下側のエンドプレート106およびカバープレート200の構成については、後に詳述する。
(発電単位102の構成)
図2から図4に示すように、発電の最小単位である発電単位102は、燃料電池単セル(以下、単に「単セル」という)110と、セパレータ120と、空気極側フレーム130と、空気極側集電体134と、燃料極側フレーム140と、燃料極側集電体144と、発電単位102の最上層および最下層を構成する一対のインターコネクタ150とを備えている。セパレータ120、空気極側フレーム130、燃料極側フレーム140、インターコネクタ150におけるZ方向回りの周縁部には、上述した締結用連通孔108や流路用連通孔109に対応する孔が形成されている。なお、発電単位102は単セル110を備えるため、上述した発電ブロック103は、単セル110が上下方向に複数並べて配置された構造体であるとも表現できる。
インターコネクタ150は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばフェライト系ステンレスにより形成されている。インターコネクタ150は、発電単位102間の電気的導通を確保すると共に、発電単位102間での反応ガスの混合を防止する。なお、本実施形態では、2つの発電単位102が隣接して配置されている場合、1つのインターコネクタ150は、隣接する2つの発電単位102に共有されている。すなわち、ある発電単位102における上側のインターコネクタ150は、その発電単位102の上側に隣接する他の発電単位102における下側のインターコネクタ150と同一部材である。また、燃料電池スタック100は一対のエンドプレート104,106を備えているため、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えておらず、最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていない。
単セル110は、電解質層112と、電解質層112を挟んで上下方向(発電単位102が並ぶ配列方向)に互いに対向する空気極(カソード)114および燃料極(アノード)116とを備える。なお、本実施形態の単セル110は、燃料極116で電解質層112および空気極114を支持する燃料極支持形の単セルである。
電解質層112は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)、SDC(サマリウムドープセリア)、GDC(ガドリニウムドープセリア)、ペロブスカイト型酸化物等の固体酸化物により形成されている。空気極114は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、ペロブスカイト型酸化物(例えばLSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物)、LSM(ランタンストロンチウムマンガン酸化物)、LNF(ランタンニッケル鉄))により形成されている。燃料極116は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、Ni(ニッケル)、Niとセラミック粒子からなるサーメット、Ni基合金等により形成されている。このように、本実施形態の単セル110(発電単位102)は、電解質として固体酸化物を用いる固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。
セパレータ120は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔121が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。セパレータ120における孔121の周囲部分は、電解質層112における空気極114の側の表面の周縁部に対向している。セパレータ120は、その対向した部分に配置されたロウ材(例えばAgロウ)により形成された接合部により、単セル110と接合されている。セパレータ120により、空気極114に面する空気室166と燃料極116に面する燃料室176とが区画され、単セル110の周縁部における一方の電極側から他方の電極側へのガスのリークが抑制される。
空気極側フレーム130は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔131が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、マイカ等の絶縁体により形成されている。空気極側フレーム130の孔131は、空気極114に面する空気室166を構成する。空気極側フレーム130は、セパレータ120における単セル110に対向する側とは反対側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面の周縁部とに接触している。空気極側フレーム130によって、発電単位102に含まれる一対のインターコネクタ150間が電気的に絶縁される。図2に示すように、空気極側フレーム130には、酸化剤ガス導入マニホールド161と空気室166とを連通する酸化剤ガス供給連通孔132と、空気室166と酸化剤ガス排出マニホールド162とを連通する酸化剤ガス排出連通孔133とが形成されている。
燃料極側フレーム140は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔141が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。燃料極側フレーム140の孔141は、燃料極116に面する燃料室176を構成する。燃料極側フレーム140は、セパレータ120における単セル110に対向する側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面の周縁部とに接触している。図3に示すように、燃料極側フレーム140には、燃料ガス導入マニホールド171と燃料室176とを連通する燃料ガス供給連通孔142と、燃料室176と燃料ガス排出マニホールド172とを連通する燃料ガス排出連通孔143とが形成されている。
燃料極側集電体144は、燃料室176内に配置されている。燃料極側集電体144は、例えば、ニッケルやニッケル合金、ステンレス等により形成されている。燃料極側集電体144は、燃料極116における電解質層112に対向する側とは反対側の表面と、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面とに接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102における燃料極側集電体144は、下側のエンドプレート106に接触している。燃料極側集電体144は、このような構成であるため、燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)とを電気的に接続する。なお、各発電単位102において、燃料極側集電体144と下側のインターコネクタ150とが一体の部材であるとしてもよい。
空気極側集電体134は、空気室166内に配置されている。空気極側集電体134は、例えば、フェライト系ステンレスにより形成されている。空気極側集電体134は、空気極114における電解質層112に対向する側とは反対側の表面と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面とに接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102における空気極側集電体134は、上側のエンドプレート104に接触している。空気極側集電体134は、このような構成であるため、空気極114とインターコネクタ150(またはエンドプレート104)とを電気的に接続する。なお、各発電単位102において、空気極側集電体134と上側のインターコネクタ150とが一体の部材であるとしてもよい。
(下側のエンドプレート106およびカバープレート200の構成)
図5は、下側のエンドプレート106およびカバープレート200のそれぞれの外観構成を示す斜視図であり、図6は、下側のエンドプレート106の下面(XY平面)の構成を示す説明図であり、図7は、カバープレート200の下面(XY平面)の構成を示す説明図である。なお、図6には、下側のエンドプレート106の構成に重ねて、カバープレート200の位置が破線で示されている。同様に、図7には、カバープレート200の構成に重ねて、下側のエンドプレート106の位置が破線で示されている。
上述したように、下側のエンドプレート106のZ方向回りの周縁部には、下側のエンドプレート106を上下方向に貫通する8つの締結用連通孔108が形成されている。また、下側のエンドプレート106の下面には、面方向(Y方向)に延びる4つの流路用凹部(溝部)107が形成されている。流路用凹部107は、特許請求の範囲における第1の凹部に相当する。また、各流路用凹部107の位置には、下側のエンドプレート106を上下方向に貫通する流路用貫通孔105が形成されている。図2および図3に示すように、4つの流路用凹部107の位置に形成された流路用貫通孔105は、それぞれ、酸化剤ガス導入マニホールド161、酸化剤ガス排出マニホールド162、燃料ガス導入マニホールド171、燃料ガス排出マニホールド172とZ方向視で重なる位置に配置されており、Z方向視で重なる各マニホールドと連通している。
図5〜図7に示すように、カバープレート200のZ方向視の外周形状は、下側のエンドプレート106の外周形状に対し、締結用連通孔108と重なる位置、すなわち、4つの角部および各辺の略中央部の位置に、切り欠き(外形凹部Pa)が形成された形状である。また、カバープレート200には、カバープレート200を上下方向に貫通する4つのガス孔202が形成されている。4つのガス孔202は、下側のエンドプレート106に形成された4つの流路用凹部107に対応している。各ガス孔202は、Z方向視で、対応する流路用凹部107と重なり、かつ、各マニホールド161,162,171,172と重ならない位置(すなわち、流路用貫通孔105と重ならない位置)に配置されている。カバープレート200が下側のエンドプレート106の下面上に配置された状態では、各流路用凹部107におけるガス孔202と重ならない部分は、カバープレート200により塞がれる。そのため、カバープレート200と下側のエンドプレート106とで構成される構造体の内部には、各流路用凹部107により構成される空間が確保される。この空間は、ガス孔202を介して燃料電池スタック100の外部に開口し、かつ、流路用貫通孔105を介して対応する各マニホールド161,162,171,172に連通している。すなわち、各流路用凹部107により構成される空間により、ガス孔202と各マニホールド161,162,171,172とを連通する連通ガス流路が形成される。以下、酸化剤ガス導入マニホールド161に連通する連通ガス流路を、酸化剤ガス導入連通流路163といい、酸化剤ガス排出マニホールド162に連通する連通ガス流路を、酸化剤ガス排出連通流路164といい、燃料ガス導入マニホールド171に連通する連通ガス流路を、燃料ガス導入連通流路173といい、燃料ガス排出マニホールド172に連通する連通ガス流路を、燃料ガス排出連通流路174という。
図2に示すように、酸化剤ガス導入連通流路163には、補助器40から酸化剤ガスOGを導入するための配管60が接続されており、酸化剤ガス排出連通流路164には、酸化剤オフガスOOGを補助器40に排出するための配管60が接続されている。また、図3に示すように、燃料ガス導入連通流路173には、補助器40から燃料ガスFGを導入するための配管60が接続されており、燃料ガス排出連通流路174には、燃料オフガスFOGを補助器40に排出するための配管60が接続されている。
図5〜図7に示すように、カバープレート200は、下側のエンドプレート106に対して溶接により接合されている。より詳細には、カバープレート200の下面には、Z方向視でカバープレート200の外周線OL付近に沿って、カバープレート200と下側のエンドプレート106とを接合する外周溶接痕220が形成されている。さらに、カバープレート200の下面には、Z方向視で各流路用凹部107を取り囲む第1の仮想線VL1に沿って、カバープレート200と下側のエンドプレート106とを接合する流路用溶接痕210が形成されている。これにより、各流路用凹部107により形成される上記連通ガス流路(酸化剤ガス導入連通流路163、酸化剤ガス排出連通流路164、燃料ガス導入連通流路173、燃料ガス排出連通流路174)のシール性が高められる。なお、流路用溶接痕210は、特許請求の範囲における第1の溶接痕に相当し、外周溶接痕220は、特許請求の範囲における第2の溶接痕に相当する。
図6および図7のVIII−VIIIの位置のXZ断面構成を表す図8に示すように、カバープレート200の下側(Z軸負方向側)の表面には溶接用凹部230が形成されており、外周溶接痕220および流路用溶接痕210は、溶接用凹部230内に形成されている。また、外周溶接痕220および流路用溶接痕210は、溶接用凹部230の側面から離間している。溶接用凹部230は、特許請求の範囲における第2の凹部に相当する。
(カバープレート200等の形状の詳細)
カバープレート200等の形状について、さらに詳細に説明する。以下では、Z方向視において次のような線および点を参照して、カバープレート200等の形状の詳細を説明する(図7参照)。
・第1の仮想線VL1(既述):流路用溶接痕210の形成ライン
・第2の仮想線VL2:カバープレート200を包含する最小の仮想矩形領域の外周線
・第3の仮想線VL3:第1の仮想線VL1の一部に直交する仮想直線
・第4の仮想線VL4:下側のエンドプレート106を包含する最小の仮想矩形領域の外周線
・第1の点P1:第2の仮想線VL2と第3の仮想線VL3との一方の交点
・第2の点P2:第3の仮想線VL3とカバープレート200の外周線OLとの交点の内の第1の点P1に最も近い点
・第3の点P3:第3の仮想線VL3と第1の仮想線VL1との交点の内の第1の点P1に最も近い点
・第4の点P4:第2の仮想線VL2と第3の仮想線VL3との他方の交点
上述したように、Z方向視で、カバープレート200の外周形状は、下側のエンドプレート106の外周形状に対し、4つの角部および各辺の略中央部の位置に外形凹部Paが形成された形状である。以下、カバープレート200の外周線OL上の外形凹部Paの内、図7においてエンドプレート106の外周の左辺の略中央部の位置に形成された幅L1、深さL2の外形凹部Paに着目して、カバープレート200の形状を説明する。ただし、カバープレート200に形成された他の外形凹部Paについても同様のことが言える。なお、外形凹部Paは、特許請求の範囲における第3の凹部に相当する。
図7に示すように、本実施形態では、Z方向視で、カバープレート200の形状は、以下の式(1)により規定される条件を含む特定の条件SCを満たす第2の点P2が存在する形状である。この式(1)は、第2の点P2において、カバープレート200の外周線OLが、カバープレート200を包含する最小の仮想矩形領域の外周線である第2の仮想線VL2から内側に後退していることを意味している。本実施形態では、例えば、カバープレート200に外形凹部Paが形成されているため、第2の点P2が外形凹部Paを規定する線上にあるときに、式(1)が満たされる。なお、第2の仮想線VL2の一辺の長さは、例えば、140〜220(mm)である。
23<L13・・・(1)
(ただし、L13は、第1の点P1と第3の点P3との間の距離であり、L23は、第2の点P2と第3の点P3との間の距離である。)
また、本実施形態では、Z方向視で、カバープレート200の形状は、第2の点P2がカバープレート200の外周線OLにおける所定の長さL1の範囲、具体的には、外形凹部Paの底辺BL上にあるときに常に上記特定の条件SCが満たされる形状である。本実施形態では、この所定の長さL1は、上記範囲内の外周線OL(すなわち、外形凹部Paの底辺BL)に平行な方向(図7の例ではY方向)における上記仮想矩形領域(第2の仮想線VL2により囲まれる領域)の長さの1/4以上である。
なお、本実施形態では、Z方向視で、カバープレート200の外周線OLの内、Z方向に直交する第2の方向(例えばY方向)に平行な辺の少なくとも一部分である辺部分Sy1の位置と、Z方向に直交すると共に上記第2の方向と平行ではない第3の方向(例えばX方向)に平行な辺の少なくとも一部分である辺部分Sx1の位置とが、第4の仮想線VL4の位置と一致している。
また、本実施形態では、Z方向視で、カバープレート200の外周線OLの内、上記第2の方向(例えばY方向)に平行な辺は、エンドプレート106の外周線より内側に位置する部分である辺部分Sy2と、該辺部分Sy2を挟みエンドプレート106の外周線の位置と一致している2つの辺部分Sy1とを含んでいる。同様に、本実施形態では、Z方向視で、カバープレート200の外周線OLの内、上記第3の方向(例えばX方向)に平行な辺は、エンドプレート106の外周線より内側に位置する部分である辺部分Sx2と、該辺部分Sx2を挟みエンドプレート106の外周線の位置と一致している2つの辺部分Sx1とを含んでいる。
また、本実施形態では、カバープレート200の下面において、上記特定の条件SCを満たす第2の点P2と第3の点P3との間に、外周溶接痕220が形成されている。
また、本実施形態では、Z方向視で、流路用溶接痕210は、以下の式(3)により規定される条件を満たすように形成されている。
13≧L14×1/8・・・(3)
(ただし、L14は、第1の点P1と第4の点P4との間の距離である。)
A−2.燃料電池スタック100の動作:
図2に示すように、断熱容器10の外部の配管70を介して補助器40に導入された酸化剤ガスOGは、補助器40から配管60を介して燃料電池スタック100内に設けられた酸化剤ガス導入連通流路163に導入される。酸化剤ガス導入連通流路163に導入された酸化剤ガスOGは、酸化剤ガス導入連通流路163から酸化剤ガス導入マニホールド161に供給され、酸化剤ガス導入マニホールド161から各発電単位102の酸化剤ガス供給連通孔132を介して、空気室166に供給される。また、図2および図3に示すように、断熱容器10の外部の配管70を介して補助器40に原燃料ガスや改質水が導入されると、補助器40の改質室内で原燃料ガスが改質されて燃料ガスFGが生成され、生成された燃料ガスFGが配管60を介して燃料電池スタック100内に設けられた燃料ガス導入連通流路173に導入される。燃料ガス導入連通流路173に導入された燃料ガスFGは、燃料ガス導入連通流路173から燃料ガス導入マニホールド171に供給され、燃料ガス導入マニホールド171から各発電単位102の燃料ガス供給連通孔142を介して、燃料室176に供給される。
各発電単位102の空気室166に酸化剤ガスOGが供給され、燃料室176に燃料ガスFGが供給されると、単セル110において酸化剤ガスOGに含まれる酸素と燃料ガスFGに含まれる水素との電気化学反応による発電が行われる。この発電反応は発熱反応である。各発電単位102において、単セル110の空気極114は空気極側集電体134を介して一方のインターコネクタ150(または上側のエンドプレート104)に電気的に接続され、燃料極116は燃料極側集電体144を介して他方のインターコネクタ150(または下側のエンドプレート106)に電気的に接続されている。また、燃料電池スタック100に含まれる複数の発電単位102は、電気的に直列に接続されている。そのため、燃料電池スタック100の出力端子として機能するエンドプレート104,106から、各発電単位102において生成された電気エネルギーが取り出される。なお、SOFCは、比較的高温(例えば700℃から1000℃)で発電が行われることから、起動後、発電により発生する熱で高温が維持できる状態になるまで、燃料電池スタック100が加熱器(図示せず)により加熱されてもよい。
図2に示すように、各発電単位102の酸化剤ガス排出連通孔133を介して空気室166から酸化剤ガス排出マニホールド162に排出された酸化剤オフガスOOGは、酸化剤ガス排出マニホールド162から酸化剤ガス排出連通流路164に排出され、酸化剤ガス排出連通流路164から燃料電池スタック100の外部の配管60を介して補助器40に排出される。また、図3に示すように、各発電単位102の燃料ガス排出連通孔143を介して燃料室176から燃料ガス排出マニホールド172に排出された燃料オフガスFOGは、燃料ガス排出マニホールド172から燃料ガス排出連通流路174に排出され、燃料ガス排出連通流路174から燃料電池スタック100の外部の配管60を介して補助器40に排出される。補助器40に排出された酸化剤オフガスOOGおよび燃料オフガスFOGは、補助器40に設けられた燃料室内で混合されて燃焼し、配管70を介して断熱容器10の外部に排出される。
A−3.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の燃料電池スタック100は、単セル110(発電単位102)が上下方向に複数並べて配置された発電ブロック103と、発電ブロック103に対して上下方向の一方側(下側)の位置に、上下方向に並べて配置された複数の平板状部材であるエンドプレート106およびカバープレート200を備える。また、燃料電池スタック100には、発電ブロック103にわたって延びる共用ガス流路である各マニホールド161,162,171,172が形成されている。また、上記複数の平板状部材であるエンドプレート106およびカバープレート200の内、上下方向の上記一方側(下側)の端に位置する平板状部材であるカバープレート200(外側平板状部材)における上記一方側(下側)の表面には、Z方向視で各マニホールド161,162,171,172と重ならない位置にガス孔202が形成されている。また、上記複数の平板状部材(エンドプレート106およびカバープレート200)により構成される構造体の内部に、カバープレート200の下面に設けられたガス孔202と各マニホールド161,162,171,172とを連通する各連通ガス流路(酸化剤ガス導入連通流路163、酸化剤ガス排出連通流路164、燃料ガス導入連通流路173、燃料ガス排出連通流路174)が形成されている。そのため、本実施形態の燃料電池スタック100では、配管60を介して燃料電池スタック100に導入された酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGは、カバープレート200の下面に設けられたガス孔202から、エンドプレート106およびカバープレート200により構成される構造体の内部に形成された各連通ガス流路(酸化剤ガス導入連通流路163および燃料ガス導入連通流路173)に流入し、その後に各マニホールド(酸化剤ガス導入マニホールド161および燃料ガス導入マニホールド171)に流入する。上述したように、各単セル110での発電反応は発熱反応であるため、酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGが各連通ガス流路163,173を通過する際には、単セル110からの熱によって酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGの温度が上昇する。そのため、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGが燃料電池スタック100の外部から直接、各マニホールド161,171に流入する構成と比較して、各マニホールド161,171に流入する酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGの温度を高くすることができ、各単セル110における発電の反応効率を向上させることができ、その結果、燃料電池スタック100の発電性能を向上させることができる。また、本実施形態の燃料電池スタック100では、エンドプレート106およびカバープレート200により構成される構造体の内部に各連通ガス流路163,164,173,174が形成されているため、燃料電池スタック100の外部の配管60の長さを短くすることができ、その結果、燃料電池スタック100と燃料電池スタック100の外部のガス配管等とを備えるモジュールの小型化および構成の簡素化を実現することができる。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、上記複数の平板状部材であるエンドプレート106およびカバープレート200の内、外側平板状部材であるカバープレート200を除く平板状部材により構成される構造体(すなわち、エンドプレート106)の上記一方側(下側)に、各連通ガス流路163,164,173,174を構成する流路用凹部107が形成されており、カバープレート200のガス孔202は、Z方向視で対応する流路用凹部107と重なる位置に配置されており、流路用凹部107におけるガス孔202と重ならない部分は、カバープレート200により塞がれている。そのため、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、カバープレート200の厚さの増大を抑制しつつ、カバープレート200およびエンドプレート106により構成される構造体の内部に各連通ガス流路163,164,173,174を形成することができる。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、カバープレート200の下面に、Z方向視で各連通ガス流路163,164,173,174を取り囲む第1の仮想線VL1に沿って流路用溶接痕210が形成されている。そのため、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、各連通ガス流路163,164,173,174のシール性を高めることができ、各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れを抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、カバープレート200の下面に溶接用凹部230が形成されており、流路用溶接痕210は溶接用凹部230に形成されている。そのため、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、流路用溶接痕210がカバープレート200の下面よりも突出することを抑制することができる。同様に、本実施形態の燃料電池スタック100では、外周溶接痕220も溶接用凹部230に形成されているため、外周溶接痕220がカバープレート200の下面よりも突出することを抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、溶接用凹部230に形成された流路用溶接痕210は、溶接用凹部230の側面から離間している。そのため、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、流路用溶接痕210とカバープレート200との接触箇所が低減できるため、両者の間の金属拡散を抑制することができ、耐久性の低下等の問題の発生を抑制することができる。同様に、本実施形態の燃料電池スタック100では、溶接用凹部230に形成された外周溶接痕220は、溶接用凹部230の側面から離間しているため、外周溶接痕220とカバープレート200との接触箇所が低減できるため、両者の間の金属拡散を抑制することができ、耐久性の低下等の問題の発生を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、Z方向視で、カバープレート200の形状は、以下の式(1)により規定される条件を含む特定の条件SCを満たす第2の点P2が存在する形状である。
23<L13・・・(1)
(ただし、L13は、第1の点P1と第3の点P3との間の距離であり、L23は、第2の点P2と第3の点P3との間の距離である。)
そのため、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、第2の点P2において、カバープレート200の外周線OLを、カバープレート200を包含する最小の仮想矩形領域の外周線である第2の仮想線VL2より内側に後退させることにより、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができるため、該部分が例えば熱膨張したり変形したりする際に流路用溶接痕210に生ずる応力を低下させることができ、流路用溶接痕210における剥離を原因とする各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を抑制することができる。
なお、上記特定の条件は、以下の式(2)により規定される条件を含むとすることが好ましい。
23≦L13×3/4・・・(2)
このようにすれば、Z方向視で、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分をより小さくすることができるため、流路用溶接痕210に生ずる応力を効果的に低下させることができ、流路用溶接痕210における剥離を原因とする各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を効果的に抑制することができる。
また、流路用溶接痕210に生ずる応力を効果的に低下させるために、L23がL13の1/2以下であることがより好ましく、L23がL13の1/3以下であることがさらに好ましく、L23がL13の1/4以下であることが一層好ましい。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、Z方向視で、カバープレート200の形状は、第2の点P2がカバープレート200の外周線OLにおける所定の長さL1の範囲、具体的には、外形凹部Paの底辺BL上にあるときに常に上記特定の条件SCが満たされる形状である。そのため、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、カバープレート200の外周線OLにおける上記所定の長さL1の範囲に対応する部分について、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができるため、流路用溶接痕210に生ずる応力を広範囲において低下させることができ、流路用溶接痕210における剥離により各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を効果的に抑制することができる。なお、本実施形態では、上記所定の長さL1は、上記範囲内の外周線OLに平行な方向における仮想矩形領域(第2の仮想線VL2により囲まれる領域)の長さの1/4以上である。そのため、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、カバープレート200の外周線OLにおける比較的長い範囲に対応する部分について、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができるため、流路用溶接痕210に生ずる応力をさらに広範囲において低下させることができ、流路用溶接痕210における剥離による各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生をさらに効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、Z方向視で、カバープレート200の形状は、カバープレート200の外周線OLに外形凹部Paが存在し、かつ、第2の点P2が外形凹部Paにあるときに上記特定の条件SCが満たされる形状である。カバープレート200の外周線OLにおける外形凹部Paの部分は、流路用溶接痕210に生ずる応力が大きくなりやすい部分であるが、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、そのような部分において、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができるため、流路用溶接痕210に生ずる応力を低下させることができ、流路用溶接痕210における剥離による各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、カバープレート200の下面において、上記特定の条件SCを満たす第2の点P2と第3の点P3との間に、外周溶接痕220が形成されている。カバープレート200の下面において、上記特定の条件SCを満たす第2の点P2と第3の点P3との間に外周溶接痕220が形成されていると、流路用溶接痕210に生ずる応力がさらに大きくなりやすいが、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、そのような構成において、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができるため、流路用溶接痕210に生ずる応力を低下させることができ、流路用溶接痕210における剥離による各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、Z方向視で、流路用溶接痕210は、以下の式(3)により規定される条件を満たすように形成されている。
13≧L14×1/8・・・(3)
(ただし、L14は、第1の点P1と第4の点P4との間の距離である。)
第1の点P1と第3の点P3との間の距離が比較的長いと、流路用溶接痕210に生ずる応力がさらに大きくなりやすいが、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、そのような構成において、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができるため、流路用溶接痕210に生ずる応力を低下させることができ、流路用溶接痕210における剥離による各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を抑制することができる。
また、流路用溶接痕210に生ずる応力を効果的に低下させるために、L13がL14の1/4以上であることがより好ましく、L13がL14の1/3以上であることがさらに好ましく、L13がL14の1/2以上であることが一層好ましい。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、カバープレート200と下側のエンドプレート106とは熱膨張率が互いに異なる。カバープレート200と下側のエンドプレート106との熱膨張率が互いに異なると、両者の熱膨張差によって流路用溶接痕210に生ずる応力が大きくなりやすいが、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、そのような構成において、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができるため、流路用溶接痕210に生ずる応力を低下させることができ、流路用溶接痕210における剥離による各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、Z方向視で、カバープレート200の外周線OLの内、Z方向に直交する第2の方向(例えばY方向)に平行な辺の少なくとも一部分である辺部分Sy1の位置と、Z方向に直交すると共に上記第2の方向と平行ではない第3の方向(例えばX方向)に平行な辺の少なくとも一部分である辺部分Sx1の位置とが、第4の仮想線VL4の位置と一致している。そのため、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、辺部分Sy1の位置および辺部分Sx1の位置で、下側のエンドプレート106に対するカバープレート200の第2の方向に直交する方向および第3の方向に直交する方向の位置決めを行うことができ、カバープレート200の位置の精度の低下を抑制しつつ、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができ、流路用溶接痕210に生ずる応力を低下させることができ、その結果、流路用溶接痕210における剥離による各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を抑制することができる。なお、上記第2の方向と第3の方向とが略直交していると、カバープレート200の位置決めをより精度良く行うことができるため、好ましい。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、Z方向視で、カバープレート200の外周線OLの内、上記第2の方向(例えばY方向)に平行な辺は、エンドプレート106の外周線より内側に位置する部分である辺部分Sy2と、その内側に位置する辺部分Sy2を挟み、エンドプレート106の外周線の位置と一致している2つの辺部分Sy1とを含む。同様に、本実施形態の燃料電池スタック100では、Z方向視で、カバープレート200の外周線OLの内、上記第3の方向(例えばX方向)に平行な辺は、エンドプレート106の外周線より内側に位置する部分である辺部分Sx2と、その内側に位置する辺部分Sx2を挟み、エンドプレート106の外周線の位置と一致している2つの辺部分Sx1とを含む。そのため、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、下側のエンドプレート106に対するカバープレート200の位置の精度の低下をより効果的に抑制しつつ、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができ、流路用溶接痕210に生ずる応力を低下させることができ、その結果、流路用溶接痕210における剥離による各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を抑制することができる。
A−4.性能評価:
実施例および比較例のカバープレート200を用いた燃料電池スタック100を対象として性能評価を行った。実施例のカバープレート200の構成は、図7に示す通りの構成であり、外形凹部Paの幅L1は72(mm)であり、外形凹部Paの深さL2は20.5(mm)であった。また、比較例のカバープレート200の構成は、外形凹部Paが設けられていない点が実施例と異なる。実施例および比較例のカバープレート200を用いた燃料電池スタック100について、図7に示す第3の点P3の位置での流路用溶接痕210に生ずる応力をSIMを用いて計算した。比較例のカバープレート200を用いた燃料電池スタック100では、応力が20〜35(MPa)であったのに対し、実施例のカバープレート200を用いた燃料電池スタック100では、応力が5〜15(MPa)であった。このように、カバープレート200に外形凹部Paを設けることにより流路用溶接痕210に生ずる応力を大幅に低減できることが確認された。
また、実施例および比較例のカバープレート200を用いた燃料電池スタック100を実際に作成し、熱処理を実施したところ、比較例のカバープレート200を用いた燃料電池スタック100では、連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れが確認されたが、実施例のカバープレート200を用いた燃料電池スタック100では、連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れは確認されなかった。このように、カバープレート200に外形凹部Paを設けることにより、流路用溶接痕210に生ずる応力を大幅に低減でき、その結果、連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を抑制できることが確認された。
A−5.第1実施形態の第1の変形例:
図9は、第1実施形態の第1の変形例におけるカバープレート200の下面(XY平面)の構成を示す説明図である。図9に示す第1実施形態の第1の変形例の燃料電池スタック100では、カバープレート200において、Z方向視で外形凹部Paを挟む2つの凸部Pbの少なくとも一方に、例えばカバープレート200とエンドプレート106とを接合するためのボルト204が螺合されている。第1実施形態の第1の変形例では、カバープレート200における外形凹部Paを挟む2つの凸部Pbの少なくとも一方にボルト204が螺合されているため、流路用溶接痕210に生ずる応力がさらに大きくなりやすい。しかし、第1実施形態の第1の変形例においても、カバープレート200の構成が上述した第1実施形態と同様の構成であるため、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができ、流路用溶接痕210に生ずる応力を低下させることができ、流路用溶接痕210における剥離による連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を抑制することができる。
A−6.第1実施形態の第2の変形例:
図10は、第1実施形態の第2の変形例におけるカバープレート200付近のXZ断面構成を示す説明図である。図10には、上述した図8に示す第1実施形態のXZ断面構成に対応する位置における、第1実施形態の第2の変形例のカバープレート200付近のXZ断面構成が示されている。第1実施形態の第2の変形例では、上述した第1実施形態と同様に、カバープレート200の下側(Z軸負方向側)の表面に溶接用凹部230が形成されており、外周溶接痕220および流路用溶接痕210は、溶接用凹部230内に形成されている。ただし、第1実施形態の第2の変形例では、外周溶接痕220および流路用溶接痕210は、溶接用凹部230の側面と接している。このため、第1実施形態の第2の変形例によれば、外周溶接痕220および流路用溶接痕210が溶接用凹部230の側面から離間している構成と比較して、流路用溶接痕210および外周溶接痕220の幅を広げることができ、カバープレート200とエンドプレート106との間の接合性を向上させることができる。
B.第2実施形態:
図11は、第2実施形態の燃料電池スタック100における下側のエンドプレート106の下面(XY平面)の構成を示す説明図であり、図12は、第2実施形態の燃料電池スタック100におけるカバープレート200の下面(XY平面)の構成を示す説明図である。以下では、第2実施形態の燃料電池スタック100の構成の内、上述した第1実施形態の燃料電池スタック100の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
図11および図12に示すように、第2実施形態では、カバープレート200が、互いに離間して配置された第1のカバープレート200aと第2のカバープレート200bとから構成されている。第1のカバープレート200aは、Z方向視で、エンドプレート106のY軸負方向側の領域を覆うように配置されており、第2のカバープレート200bは、Z方向視で、エンドプレート106のY軸正方向側の領域を覆うように配置されており、Y方向における第1のカバープレート200aと第2のカバープレート200bとの間の領域ではエンドプレート106がカバープレート200に覆われずに露出している。第1のカバープレート200aは、特許請求の範囲における第1の外側平板状部材に相当し、第2のカバープレート200bは、特許請求の範囲における第2の外側平板状部材に相当する。
第2実施形態の燃料電池スタック100においても、第1実施形態と同様に、下側のエンドプレート106の下面に、面方向(第2実施形態ではX方向)に延びる4つの流路用凹部(溝部)107が形成されており、各流路用凹部107の位置に、下側のエンドプレート106を上下方向に貫通する流路用貫通孔105が形成されており、各流路用貫通孔105は、対応する各マニホールド161,162,171,172とZ方向視で重なる位置に配置され、Z方向視で重なる各マニホールドと連通している。
また、第1のカバープレート200aには、第1のカバープレート200aを上下方向に貫通する2つのガス孔202が形成されており、各ガス孔202は、Z方向視で、対応する流路用凹部107と重なり、かつ、各マニホールド161,162,171,172と重ならない位置に配置されている。第1のカバープレート200aが下側のエンドプレート106の下面上に配置された状態では、各流路用凹部107におけるガス孔202と重ならない部分は、第1のカバープレート200aにより塞がれる。そのため、第1のカバープレート200aと下側のエンドプレート106とで構成される構造体の内部に、各流路用凹部107により構成される連通ガス流路(酸化剤ガス排出連通流路164および燃料ガス導入連通流路173)が確保される。本実施形態では、酸化剤ガス排出連通流路164および燃料ガス導入連通流路173は、Z方向視で、下側のエンドプレート106をY方向に3つの領域に略等分に分割したときの一方の端の領域(図12に示す例では最も上側の領域)に重なるように配置されている。酸化剤ガス排出連通流路164と燃料ガス導入連通流路173との少なくとも一方は、特許請求の範囲における第1の連通ガス流路に相当する。
同様に、第2のカバープレート200bには、第2のカバープレート200bを上下方向に貫通する2つのガス孔202が形成されており、各ガス孔202は、Z方向視で、対応する流路用凹部107と重なり、かつ、各マニホールド161,162,171,172と重ならない位置に配置されている。第2のカバープレート200bが下側のエンドプレート106の下面上に配置された状態では、各流路用凹部107におけるガス孔202と重ならない部分は、第2のカバープレート200bにより塞がれる。そのため、第2のカバープレート200bと下側のエンドプレート106とで構成される構造体の内部に、各流路用凹部107により構成される連通ガス流路(酸化剤ガス導入連通流路163および燃料ガス排出連通流路174)が確保される。本実施形態では、酸化剤ガス導入連通流路163および燃料ガス排出連通流路174は、Z方向視で、下側のエンドプレート106をY方向に3つの領域に略等分に分割したときの他方の端の領域(図12に示す例では最も下側の領域)に重なるように配置されている。酸化剤ガス導入連通流路163と燃料ガス排出連通流路174との少なくとも一方は、特許請求の範囲における第2の連通ガス流路に相当する。
第1のカバープレート200aの下面には、Z方向視で第1のカバープレート200aの外周線OL付近に沿って、外周溶接痕220が形成されていると共に、Z方向視で各流路用凹部107を取り囲む第1の仮想線VL1に沿って、流路用溶接痕210が形成されている。これにより、各流路用凹部107により形成される上記連通ガス流路(酸化剤ガス排出連通流路164および燃料ガス導入連通流路173)のシール性が高められる。
同様に、第2のカバープレート200bの下面には、Z方向視で第2のカバープレート200bの外周線OL付近に沿って、外周溶接痕220が形成されていると共に、Z方向視で各流路用凹部107を取り囲む第1の仮想線VL1に沿って、流路用溶接痕210が形成されている。これにより、各流路用凹部107により形成される上記連通ガス流路(酸化剤ガス導入連通流路163および燃料ガス排出連通流路174)のシール性が高められる。
なお、第2実施形態の燃料電池スタック100においても、第1実施形態と同様に、第1のカバープレート200aおよび第2のカバープレート200bのそれぞれについて、Z方向視で、カバープレート200の外周線OLの内、Z方向に直交する第2の方向(例えばY方向)に平行な辺の少なくとも一部分である辺部分Sy1の位置と、Z方向に直交すると共に上記第2の方向と平行ではない第3の方向(例えばX方向)に平行な辺の少なくとも一部分である辺部分Sx1の位置とが、下側のエンドプレート106を包含する最小の仮想矩形領域の外周線(第4の仮想線VL4)の位置と一致している。
また、第2実施形態の燃料電池スタック100においても、第1実施形態と同様に、第1のカバープレート200aおよび第2のカバープレート200bのそれぞれについて、Z方向視で、カバープレート200の外周線OLの内、上記第3の方向(例えばX方向)に平行な辺は、エンドプレート106の外周線より内側に位置する部分である辺部分Sx2と、該辺部分Sx2を挟みエンドプレート106の外周線の位置と一致している2つの辺部分Sx1とを含んでいる。
以上説明したように、第2実施形態の燃料電池スタック100は、上述した第1実施形態の燃料電池スタック100が奏する作用・効果に加え、以下の作用・効果を奏する。第2実施形態の燃料電池スタック100では、カバープレート200が、互いに離間して配置された第1のカバープレート200aおよび第2のカバープレート200bを含んでいる。また、カバープレート200(第1のカバープレート200aおよび第2のカバープレート200b)と下側のエンドプレート106とにより構成される構造体の内部に、第1のカバープレート200aに形成されたガス孔202とマニホールド(酸化剤ガス排出マニホールド162および燃料ガス導入マニホールド171)とを連通する連通ガス流路(酸化剤ガス排出連通流路164および燃料ガス導入連通流路173)と、第2のカバープレート200bに形成されたガス孔202と他のマニホールド(酸化剤ガス導入マニホールド161および燃料ガス排出マニホールド172)とを連通する連通ガス流路(酸化剤ガス導入連通流路163および燃料ガス排出連通流路174)とが形成されている。また、第1のカバープレート200aと第2のカバープレート200bとのそれぞれの下面に、流路用溶接痕210が形成されている。そのため、第2実施形態の燃料電池スタック100によれば、Z方向視で、第1のカバープレート200aおよび第2のカバープレート200bのそれぞれにおける流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができるため、流路用溶接痕210に生ずる応力を低下させることができ、流路用溶接痕210における剥離による各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を抑制することができる。
また、第2実施形態の燃料電池スタック100では、連通ガス流路の一部(酸化剤ガス排出連通流路164および燃料ガス導入連通流路173)は、Z方向視で下側のエンドプレート106を所定の方向(図12に示す例ではY方向)に3つの領域に略等分に分割したときのY軸負方向側の端の領域に重なるように配置され、連通ガス流路の他の一部(酸化剤ガス導入連通流路163および燃料ガス排出連通流路174)は、Z方向視で下側のエンドプレート106を上記3つの領域に略等分に分割したときのY軸正方向側の端の領域に重なるように配置されている。連通ガス流路の一部が上記3つの領域の内の一方の端の領域に重なるように配置され、連通ガス流路の他の一部が上記3つの領域の内の他方の端の領域に重なるように配置されている場合に、燃料電池スタック100が備えるカバープレート200の数が1つのみであると、カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分が大きくなりやすいが、第2実施形態の燃料電池スタック100によれば、燃料電池スタック100が互いに離間して配置された第1のカバープレート200aと第2のカバープレート200bとを備えるため、各カバープレート200における流路用溶接痕210より外側の部分を小さくすることができ、流路用溶接痕210に生ずる応力を低下させることができ、流路用溶接痕210における剥離による各連通ガス流路163,164,173,174からのガス漏れの発生を抑制することができる。
C.その他の変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態における燃料電池スタック100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、エンドプレート106に流路用凹部107が形成されることによって各連通ガス流路163,164,173,174が形成されるとしているが、エンドプレート106に代えて、あるいは、エンドプレート106に加えて、カバープレート200に同様の流路用凹部が形成されることによって各連通ガス流路163,164,173,174が形成されるとしてもよい。
また、上記実施形態では、エンドプレート106およびカバープレート200という2枚の平板状部材により構成される構造体の内部に各連通ガス流路163,164,173,174が形成されるとしているが、3枚以上の平板状部材により構成される構造体の内部に各連通ガス流路163,164,173,174が形成されるとしてもよい。例えば、上記実施形態において、エンドプレート106が複数の平板状部材により構成され、エンドプレート106を構成する複数の平板状部材とカバープレート200とにより構成される構造体の内部に各連通ガス流路163,164,173,174が形成されるとしてもよい。この場合においては、エンドプレート106を構成する複数の平板状部材の内の1枚または複数枚に上下方向の貫通孔が形成され、該貫通孔における発電ブロック103に対向する側がエンドプレート106を構成する他の平板状部材により塞がれることにより、該貫通孔が各連通ガス流路163,164,173,174として機能するとしてもよい。
また、各連通ガス流路163,164,173,174の少なくとも一部は、燃料電池スタック100の上側に形成されるとしてもよい。例えば、上側のエンドプレート104の上側表面にカバープレートが配置され、上側のエンドプレート104と該カバープレートとにより構成される構造体の内部に連通ガス流路が形成されるとしてもよい。また、燃料電池スタック100に各連通ガス流路163,164,173,174のすべてが形成される必要は無く、少なくとも1つの連通ガス流路が形成されればよい。
また、上記実施形態では、流路用連通孔109が締結用連通孔108とは別に設けられているが、燃料電池スタック100に設けられた締結用連通孔108の内の少なくとも1つが流路用連通孔109としても機能するとしてもよい。
また、上記実施形態では、流路用溶接痕210や外周溶接痕220の全体が溶接用凹部230に形成されているとしているが、流路用溶接痕210や外周溶接痕220の一部のみが溶接用凹部230に形成されているとしてもよい。また、上記第1実施形態では、溶接用凹部230に形成された流路用溶接痕210や外周溶接痕220の全体が溶接用凹部230の側面から離間しているとしているが、流路用溶接痕210や外周溶接痕220の一部のみが溶接用凹部230の側面から離間しているとしてもよい。ただし、流路用溶接痕210や外周溶接痕220の全体が溶接用凹部230の側面から離間していると、両者の間の金属拡散を良好に抑制して耐久性の低下を効果的に抑制することができるため好ましい。
同様に、上記第1実施形態の第1の変形例では、溶接用凹部230に形成された流路用溶接痕210や外周溶接痕220の全体が溶接用凹部230の側面と接しているとしているが、流路用溶接痕210や外周溶接痕220の一部のみが溶接用凹部230の側面と接しているとしてもよい。ただし、流路用溶接痕210や外周溶接痕220の全体が溶接用凹部230の側面と接していると、流路用溶接痕210および外周溶接痕220の全体にわたって幅を広げることができ、カバープレート200とエンドプレート106との間の接合性を良好に向上させることができるため好ましい。
なお、流路用溶接痕210や外周溶接痕220の一部が溶接用凹部230の側面から離間しており、流路用溶接痕210や外周溶接痕220の残りの一部が溶接用凹部230の側面と接していると、耐久性の低下を抑制しつつ、カバープレート200とエンドプレート106との間の接合性を向上させることができる。
また、上記実施形態において、流路用溶接痕210や外周溶接痕220の少なくとも一方が形成されていなくてもよい。また、上記実施形態において、カバープレート200に溶接用凹部230が形成されていなくてもよい。
また、上記実施形態において、第1〜第4の仮想線VL1〜VL4および第1〜第4の点P1〜P4を用いて説明したカバープレート200等の形状は、必須ではなく、種々変形可能である。
また、上記第1実施形態では、Z方向視で、カバープレート200の外周線OLの内、第2の方向(例えばY方向)に平行な辺および第3の方向(例えばX方向)に平行な辺が、共に、エンドプレート106の外周線より内側に位置する部分(辺部分Sy2およびSx2)と、該辺部分を挟みエンドプレート106の外周線の位置と一致している2つの部分(辺部分Sy1およびSx1)とを含んでいるとしているが、第2の方向に平行な辺と第3の方向に平行な辺との一方のみがこのような構成であるとしてもよい。このような場合であっても、該方向に直交する方向についてのカバープレート200の位置決めを行うことができる。
また、上記実施形態において、燃料電池スタック100に含まれる発電単位102(単セル110)の個数は、あくまで一例であり、発電単位102(単セル110)の個数は燃料電池スタック100に要求される出力電圧等に応じて適宜決められる。また、上記実施形態において、一の発電単位102と他の発電単位102との間に、発電機能を有さず導電性を有する層(例えば、面方向のガス流路を確保するための層)が介在していてもよい。この場合であっても、最上段の発電単位102から最下段の発電単位102までの範囲の構造体(すなわち、上記発電機能を有さず導電性を有する層も含む)が発電ブロック103である。
また、上記実施形態における各部材を形成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により形成されてもよい。例えば、カバープレート200とエンドプレート106とが同一の材料で形成されるとしてもよい。
本明細書において、部材(または部材のある部分、以下同様)Aを挟んで部材Bと部材Cとが互いに対向するとは、部材Aと部材Bまたは部材Cとが隣接する形態に限定されず、部材Aと部材Bまたは部材Cとの間に他の構成要素が介在する形態を含む。例えば、電解質層112と空気極114との間に他の層が設けられていてもよい。このような構成であっても、空気極114と燃料極116とは電解質層112を挟んで互いに対向すると言える。
また、上記実施形態では、燃料ガスに含まれる水素と酸化剤ガスに含まれる酸素との電気化学反応を利用して発電を行うSOFCを対象としているが、本発明は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形電解セル(SOEC)の構成単位である電解単セルや、複数の電解単セルを備える電解セルスタックにも同様に適用可能である。なお、電解セルスタックの構成は、例えば特開2014−207120号に記載されているように公知であるためここでは詳述しないが、概略的には上述した実施形態における燃料電池スタック100と同様の構成である。すなわち、上述した実施形態における燃料電池スタック100を電解セルスタックと読み替え、発電単位102を電解セル単位と読み替え、単セル110を電解単セルと読み替えればよい。ただし、電解セルスタックの運転の際には、空気極114がプラス(陽極)で燃料極116がマイナス(陰極)となるように両電極間に電圧が印加されると共に、流路用連通孔109を介して原料ガスとしての水蒸気が供給される。これにより、各電解セル単位において水の電気分解反応が起こり、燃料室176で水素ガスが発生し、流路用連通孔109を介して電解セルスタックの外部に水素が取り出される。このような構成の電解セルスタックにおいても、上記実施形態と同様の構成とすれば、上記実施形態と同様の作用・効果を奏する。
また、上記実施形態では、固体酸化物形燃料電池(SOFC)を例に説明したが、本発明は、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)といった他のタイプの燃料電池(または電解単セル)にも適用可能である。
10:断熱容器 20:支柱 22:ボルト 24:ナット 26:絶縁シート 40:補助器 60:配管 70:配管 100:燃料電池スタック 102:燃料電池発電単位 103:発電ブロック 104:エンドプレート 105:流路用貫通孔 106:エンドプレート 107:流路用凹部 108:締結用連通孔 109:流路用連通孔 110:燃料電池単セル 112:電解質層 114:空気極 116:燃料極 120:セパレータ 121:孔 130:空気極側フレーム 131:孔 132:酸化剤ガス供給連通孔 133:酸化剤ガス排出連通孔 134:空気極側集電体 140:燃料極側フレーム 141:孔 142:燃料ガス供給連通孔 143:燃料ガス排出連通孔 144:燃料極側集電体 150:インターコネクタ 161:酸化剤ガス導入マニホールド 162:酸化剤ガス排出マニホールド 163:酸化剤ガス導入連通流路 164:酸化剤ガス排出連通流路 166:空気室 171:燃料ガス導入マニホールド 172:燃料ガス排出マニホールド 173:燃料ガス導入連通流路 174:燃料ガス排出連通流路 176:燃料室 200:カバープレート 202:ガス孔 204:ボルト 210:流路用溶接痕 220:外周溶接痕 230:溶接用凹部

Claims (19)

  1. 電解質層と前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とをそれぞれ含む電気化学反応単セルが前記第1の方向に複数並べて配置された電気化学反応ブロックと、
    前記電気化学反応ブロックに対して前記第1の方向の一方側の位置に、前記第1の方向に並べて配置された複数の平板状部材と、
    を備え、前記電気化学反応ブロックにわたって延びる共用ガス流路が形成された電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記複数の平板状部材の内の前記第1の方向の前記一方側の端に位置する前記平板状部材である外側平板状部材における前記一方側の表面である外側表面には、前記第1の方向視で前記共用ガス流路と重ならない位置にガス孔が形成されており、
    前記複数の平板状部材により構成される構造体の内部に、前記ガス孔と前記共用ガス流路とを連通する連通ガス流路が形成されていることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  2. 請求項1に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記複数の平板状部材の内の前記外側平板状部材を除く前記平板状部材により構成される構造体の前記第1の方向の前記一方側に、前記連通ガス流路を構成する第1の凹部が形成されており、
    前記外側平板状部材の前記ガス孔は、前記第1の方向視で前記第1の凹部と重なる位置に配置されており、
    前記第1の凹部における前記ガス孔と重ならない部分は、前記外側平板状部材により塞がれていることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  3. 請求項2に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記外側平板状部材の前記外側表面には、前記第1の方向視で前記連通ガス流路を取り囲む第1の仮想線に沿って第1の溶接痕が形成されていることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  4. 請求項3に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記外側平板状部材の前記外側表面には、第2の凹部が形成されており、
    前記第1の溶接痕の少なくとも一部は、前記第2の凹部に形成されていることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  5. 請求項4に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第2の凹部に形成された前記第1の溶接痕の少なくとも一部は、前記第2の凹部の側面から離間していることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  6. 請求項4に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第2の凹部に形成された前記第1の溶接痕の少なくとも一部は、前記第2の凹部の側面と接していることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  7. 請求項3から請求項6までのいずれか一項に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第1の方向視で、前記外側平板状部材の形状は、
    前記外側平板状部材を包含する最小の仮想矩形領域の外周線である第2の仮想線と、前記第1の仮想線の一部に直交する仮想直線である第3の仮想線との一方の交点を第1の点とし、
    前記第3の仮想線と前記外側平板状部材の外周線との交点の内の前記第1の点に最も近い点を第2の点とし、
    前記第3の仮想線と前記第1の仮想線との交点の内の前記第1の点に最も近い点を第3の点とした場合に、
    以下の式(1)により規定される条件を含む特定の条件を満たす前記第2の点が存在する形状であることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
    23<L13・・・(1)
    (ただし、L13は、前記第1の点と前記第3の点との間の距離であり、L23は、前記第2の点と第3の点との間の距離である。)
  8. 請求項7に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記特定の条件は、以下の式(2)により規定される条件を含むことを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
    23≦L13×3/4・・・(2)
  9. 請求項7または請求項8に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第1の方向視で、前記外側平板状部材の形状は、前記第2の点が前記外側平板状部材の前記外周線における所定の長さの範囲にあるときに常に前記特定の条件が満たされる形状であることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  10. 請求項9に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記所定の長さは、前記範囲内の前記外周線に平行な方向における前記仮想矩形領域の長さの1/4以上であることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  11. 請求項7から請求項10までのいずれか一項に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第1の方向視で、前記外側平板状部材の形状は、前記外側平板状部材の前記外周線に第3の凹部が存在し、かつ、前記第2の点が前記第3の凹部にあるときに前記特定の条件が満たされる形状であることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  12. 請求項11に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、さらに、
    前記第1の方向視で、前記外側平板状部材において、前記第3の凹部を挟む2つの凸部の少なくとも一方に螺合されたボルトを備えることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  13. 請求項7から請求項12までのいずれか一項に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記外側平板状部材の前記外側表面において、前記特定の条件を満たす前記第2の点と前記第3の点との間に第2の溶接痕が形成されていることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  14. 請求項7から請求項13までのいずれか一項に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第1の方向視で、前記第1の溶接痕は、前記第2の仮想線と前記第3の仮想線との他方の交点を第4の点とした場合に、以下の式(3)により規定される条件を満たすように形成されていることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
    13≧L14×1/8・・・(3)
    (ただし、L14は、前記第1の点と前記第4の点との間の距離である。)
  15. 請求項7から請求項14までのいずれか一項に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記外側平板状部材と、前記複数の平板状部材の内の前記外側平板状部材に隣接する前記平板状部材である隣接平板状部材とは、熱膨張率が互いに異なることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  16. 請求項7から請求項15までのいずれか一項に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第1の方向視で、前記外側平板状部材の外周線の内、前記第1の方向に直交する第2の方向に平行な辺の少なくとも一部分と、前記第1の方向に直交すると共に前記第2の方向と平行ではない第3の方向に平行な辺の少なくとも一部分との位置が、前記複数の平板状部材の内の前記外側平板状部材に隣接する前記平板状部材である隣接平板状部材を包含する最小の仮想矩形領域の外周線である第4の仮想線の位置と一致していることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  17. 請求項16に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第1の方向視で、前記外側平板状部材の前記外周線の内、前記第2の方向に平行な前記辺と前記第3の方向に平行な前記辺との少なくとも一方は、前記隣接平板状部材の外周線より内側に位置する部分と、前記内側に位置する部分を挟み、前記隣接平板状部材の外周線の位置と一致している2つの部分と、を含むことを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  18. 請求項3から請求項6までのいずれか一項に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記外側平板状部材は、互いに離間して配置された第1の前記外側平板状部材および第2の前記外側平板状部材を含み、
    前記複数の平板状部材により構成される前記構造体の内部に、前記第1の外側平板状部材に形成された前記ガス孔と一の前記共用ガス流路とを連通する第1の前記連通ガス流路と、前記第2の外側平板状部材に形成された前記ガス孔と他の前記共用ガス流路とを連通する第2の前記連通ガス流路とが形成されており、
    前記第1の外側平板状部材と前記第2の外側平板状部材とのそれぞれの前記外側表面に、前記第1の溶接痕が形成されていることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  19. 請求項18に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第1の連通ガス流路と前記第2の連通ガス流路との一方は、前記第1の方向視で、前記複数の平板状部材の内の前記外側平板状部材に隣接する前記平板状部材である隣接平板状部材を所定の方向に3つの領域に分割したときの一方の端の領域に重なるように配置されており、
    前記第1の連通ガス流路と前記第2の連通ガス流路との他方は、前記第1の方向視で、前記隣接平板状部材を前記所定の方向に3つの領域に分割したときの他方の端の領域に重なるように配置されていることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
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