JP2009216619A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】それぞれ異なるクロック信号に基づいて検査データをシフトする複数のスキャンチェインを備え、それらを直列に接続してスキャンパス検査を行うことができる半導体集積回路装置を提供する。
【解決手段】第1の検査モードにおいては、スキャンチェインSC1〜SCmの各々に検査データが供給され、第2の検査モードにおいては、直列接続されたスキャンチェインSC1〜SCmの初段に検査データが供給される。第2の検査モードにおいて直列接続されたスキャンチェインに供給される検査データは、クロック信号の位相がずれたスキャンチェインの間においてもクロックサイクルの順序に従って順次にシフトするように、スキャンチェインの間をシフトする途中でデータ保持部20により順次に保持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、スキャンパス方式によるロジック回路の検査が可能な半導体集積回路装置に関するものである。
近年、回路規模の増大と機能の複雑化によってLSI検査の難易度が高まってきており、これに対応するための種々の検査手法が開発されている。回路制御性や観測容易性を増してLSIの検査を容易にする手法の一つに、スキャンパスが知られている(例えば特許文献1を参照)。スキャンパス方式のLSIにおいては、スキャンレジスタと呼ばれるフリップフロップを用いてロジック回路が構成される。スキャンレジスタは、通常の動作においてはそれぞれフリップフロップとして機能するが、検査モードに切り替わると、チェイン状に接続された1本若しくは複数本のシフトレジスタとして機能する。スキャンレジスタによって形成されるシフトレジスタは、スキャンチェインとも呼ばれる。
スキャンパス手法では、検査モードと通常の動作モードとを制御信号等により切り替えてLSIの挙動が観測される。一般的には、まず検査モードにおいて検査装置からスキャンチェインへ検査データがシリアルに入力され、各スキャンレジスタに所望の値の検査データが設定される。次いで、任意のクロックサイクル数だけ通常の動作が実行され、論理回路の出力データが各スキャンレジスタに保持される。その後、再び検査モードに戻り、スキャンチェインに保持されたデータがシリアルにシフトされ、検査装置に取り込まれる。検査装置では、入力した検査データとその応答として得られたデータとを比較して解析することにより、LSIが所定の動作を実行しているか否かが判定される。スキャンパス手法は、任意のフリップフロップに所望の検査データをセットできる点で回路制御性に優れており、また、任意のフリップフロップのデータを容易に観測できる点で観測容易性に優れている。
特許第3529762号明細書
図7は、スキャンパス方式によりロジック回路の検査を行う一般的なLSIの構成の一例を示す図である。
LSI100は、それぞれ独立のクロック信号(CK1〜CKm)に同期して動作するm個のクロックドメインを有しており、クロックドメインごとにスキャンチェイン(120_1〜120_m)が形成されている。
復元器110、圧縮器130は、LSI100内部に形成されたスキャンパス検査用の回路であり、LSI検査装置200とLSI100の間で転送されるデータ量を削減して検査時間を短縮するために設けられている。復元器110は、LSI検査装置200から圧縮した状態で転送される検査データSinを復元(解凍)し、m個のスキャンチェイン120_1〜120_mへシリアルに入力する。圧縮器130は、m個のスキャンチェイン120_1〜120_mからそれぞれシリアルに出力されるデータを圧縮し、検査データSinに対する応答データSoutとしてLSI検査装置200に送出する。
複数本のスキャンチェインを有する場合、通常は図7に示すように、LSIの内部に設けられた検査用の回路(110,130)を利用して個々のスキャンチェインに検査データが供給される。一方、復元器110や圧縮器130において不具合が生じている場合などにおいては、これらの検査用回路を用いないで検査を行えると都合が良い。
例えば、複数本のスキャンチェインを直列に接続して一本のスキャンチェインを形成することができれば、検査時間は遅くなるが、復元器110や圧縮器130を用いずにLSIの良否判定や故障解析を行うことができる。
しかしながら、検査モードにおいて各クロックドメインのクロック周波数が一致するようにクロック信号系の回路を構成することは容易でも、クロック信号の位相のずれまで正確に一致させるのは困難な場合がある。クロック信号の位相が異なった複数本のスキャンチェインを直列に接続した場合、スキャンチェインの間で誤ったデータシフトが生じる。すなわち、クロック信号の位相がズレている状態でデータをシフトすると、シリアルに転送すべきデータが部分的に欠落したり、クロックサイクルに対するデータの順番がずれてしまうなどの不都合が生じる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、それぞれ異なるクロック信号に基づいて検査データをシフトする複数のスキャンチェインを備え、それらを直列に接続してスキャンパス検査を行うことができる半導体集積回路装置を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る半導体集積回路装置は、複数のスキャンチェインと、検査データ供給部と、データ保持部とを有する。上記複数のスキャンチェインは、それぞれ対応するクロック信号に基づいて検査データをシフトする。各スキャンチェインの各クロック信号は、それぞれ位相が多少ずれている。上記検査データ供給部は、第1の検査モードにおいて、上記複数のスキャンチェインの各々に検査データを供給し、第2の検査モードにおいて、上記複数のスキャンチェインを直列に接続して1つのチェインを形成するとともに初段のスキャンチェインに検査データを供給する。上記データ保持部は、上記直列接続されたスキャンチェインに供給される検査データが、上記スキャンチェイン間において上記クロック信号のクロックサイクルの順序に従って順次にシフトされるように、上記スキャンチェイン間をシフトする途中の検査データを順次に保持する。
上記半導体集積回路装置によれば、上記第2の検査モードにおいて、上記複数のスキャンチェインが上記検査データ供給部により直列に接続され、その初段のスキャンチェインに検査データが供給される。供給された検査データは、各スキャンチェインにおいて、それぞれ位相が異なるクロック信号に基づいてシフトされるが、直列接続されたスキャンチェインの間をシフトする際には、上記データ保持部によって保持される。すなわち、上記検査データは、上記スキャンチェインの間において上記クロック信号のクロックサイクルの順序に従って順次にシフトするように、上記直列接続されたスキャンチェインの間をシフトする途中で上記データ保持部により順次に保持される。
好適に、上記半導体集積回路装置は、上記第1の検査モードにおいて、上記データ保持部を介さずに、上記複数のスキャンチェインからの応答データをそれぞれ入力して処理する応答データ処理部を有する。
上記データ保持部を介して応答データが伝送される場合、上記スキャンチェインから1の応答データが出力される1クロックサイクルの途中で上記データ保持部による当該1の応答データの保持が行われることになる。この場合、上記データ保持部においてデータを保持する前に設けられるセットアップ時間が当該1クロックサイクルより短くなることから、上記データ保持部における上記セットアップ時間の余裕が減少し、上記データ保持部のデータ保持動作に係るタイミング条件が厳しくなる。これに対し、上記応答データ処理部によれば、上記データ保持部を介すことなく、上記スキャンチェインからの応答データが上記応答データ処理部へ入力されることから、上述したタイミング条件の制約がなくなる。
上記データ保持部は、例えば、上記複数のスキャンチェインを直列に接続する経路に設けられたラッチ回路を含んでよい。当該ラッチ回路は、前段のスキャンチェインからそのクロック信号の第1エッジに同期して出力される検査データを当該クロック信号の第2エッジに同期して保持し、当該保持した検査データを後段のスキャンチェインに出力してよい。
この場合、上記応答データ処理部は、上記複数のスキャンチェインから上記ラッチ回路を介さずに入力した応答データを処理してよい。
また、上記検査データ供給部は、上記複数のスキャンチェインを直列に接続する経路において上記データ保持部の出力側に設けられた選択回路を含んでよい。当該選択回路は、上記第1の検査モードにおいて、上記後段のスキャンチェインに対応して生成された検査データを選択して出力し、上記第2の検査モードにおいて、上記データ保持部を介して上記前段のスキャンチェインから入力した検査データを選択して出力してよい。
他方、上記半導体集積回路装置では、上記データ保持部が、上記第1の検査モードにおいて上記検査データを透過的に出力してよく、上記応答データ処理部が、少なくとも一部のスキャンチェインから上記データ保持部を介して応答データを入力してよい。
上記の構成によれば、上記第1の検査モードにおいて上記データ保持部から上記検査データが透過的に出力されることから、上記データ保持部を介して上記応答データ処理部に応答データが入力されても、上記データ保持部のタイミング条件が上述のように厳しくなることはない。
この場合、上記データ保持部は、例えば、上記複数のスキャンチェインを直列に接続する経路に設けられたラッチ回路を含んでよい。当該ラッチ回路は、上記第2の検査モードにおいては、前段のスキャンチェインからそのクロック信号の第1エッジに同期して出力される検査データを当該クロック信号の第2エッジに同期して保持し、当該保持した検査データを後段のスキャンチェインに出力し、上記第1の検査モードにおいては、上記前段のスキャンチェインから出力される応答データを透過的に上記後段のスキャンチェインに出力してよい。
また、この場合、上記応答データ処理部は、少なくとも一部のスキャンチェインから上記ラッチ回路を介して応答データを入力してよい。
また、上記半導体集積回路装置では、上記データ保持部が、上記第1の検査モードにおいて上記検査データを透過的に出力してよく、上記検査データ供給部が、上記複数のスキャンチェインを直列に接続する経路において上記データ保持部の入力側に設けられた選択回路を含んでよい。当該選択回路は、上記第1の検査モードにおいて、上記後段のスキャンチェインに対応して生成された検査データを選択して出力し、上記第2の検査モードにおいて、上記前段のスキャンチェインから入力した検査データを選択して出力してよい。この場合、上記応答データ処理部は、上記選択回路の入力側において上記複数のスキャンチェインからの応答データを入力してよい。
本発明の第2の観点に係る半導体集積回路装置は、第1のシリアルデータ入力端子と、
第2のシリアルデータ入力端子と、直列に接続される複数の記憶回路を有し、初段の記憶回路が上記第1のシリアルデータ入力端子に接続され、第1のクロック信号に応答して初段の記憶回路から最終段の記憶回路に向けてデータが転送される第1のスキャンチェインと、直列に接続される複数の記憶回路を有し、第2のクロック信号に応答して初段の記憶回路から最終段の記憶回路に向けてデータが転送される第2のスキャンチェインと、上記第1のスキャンチェインの最終段の記憶回路の出力端子に接続され、上記第1のクロック信号に応答して当該最終段の記憶回路から出力されるデータを保持する第1のデータ保持回路と、上記第2のスキャンチェインの最終段の記憶回路の出力端子に接続され、上記第2のクロック信号に応答して当該最終段の記憶回路から出力されるデータを保持する第2のデータ保持回路と、第1の入力端子が上記第2のシリアルデータ入力端子に接続され、第2の入力端子が上記第1のデータ保持回路の出力端子に接続され、出力端子が上記第2のスキャンチェインの初段の記憶回路の入力端子に接続され、制御信号に応答して上記第1の入力端子に供給されるデータ又は上記第2の入力端子に供給されるデータを出力端子に出力する第1のセレクタ回路とを含み、第1の検査モードにおいて、上記第1及び第2のスキャンチェインにそれぞれ第1及び第2の検査データが上記第1及び第2のシリアルデータ入力端子を介して並列的に供給され、第2の検査モードにおいて、上記第1のデータ保持回路及び上記第1のセレクタ回路を介して直列に接続された上記第1及び第2のスキャンチェインに対して第3の検査データが上記第1のシリアルデータ入力端子を介して直列的に供給される。
好適に、上記第2の観点に係る半導体集積回路装置においては、上記第2の検査モードにおいて、上記第1のスキャンチェインの記憶回路が上記第1のクロック信号の第1のエッジに応答して検査データを取り込み、上記第1のデータ保持回路が上記第1のクロック信号の第2のエッジに応答して検査データを取り込む。
また好適に、上記第2の観点に係る半導体集積回路装置においては、上記第1及び第2の試験モードにおいて、上記第1のクロック信号と上記第2のクロック信号の周波数が等しくされる。
本発明によれば、スキャンチェイン間においてシフトされる検査データを適切なタイミングで保持することにより、それぞれ異なるクロック信号に基づいて検査データをシフトする複数のスキャンチェインを直列に接続してスキャンパス検査を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る半導体集積回路装置を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成例を図解した図である。図1に示す半導体集積回路装置は、m本(mは2以上の整数を示す。以下同じ。)のスキャンチェインSC1〜SCmと、検査データ供給部10と、データ保持部20と、応答データ処理部30と、セレクタ回路40とを有する。
本実施形態に係る半導体集積回路装置は、2種類の検査モードを持つ。第1の検査モードでは、m本のスキャンチェインSC1〜SCmにそれぞれ独立した検査データが供給される。第2の検査モードでは、m個のスキャンチェインSC1〜SCmが直列に接続されて1本のスキャンチェインが形成され、このスキャンチェインにおいて検査データがシリアルにシフトされる。
スキャンチェインSC1〜SCmは、それぞれ異なるクロックドメインに属するフリップフロップにより形成される。スキャンチェインSCn(nは1からmまでの整数を示す。以下同じ。)は、クロック信号CKnに基づいて検査データをシフトする。
クロック信号CK1〜CKmは、少なくとも検査モードにおいては等しい周波数を有する。例えば、図1に示す半導体集積回路装置には、通常の動作モードと検査モードとでクロック信号CK1〜CKmの周波数を変更できる不図示のクロック生成回路が設けられており、このクロック生成回路によって検査モードにおけるクロック信号CK1〜CKmの周波数が全て等しくなるように設定される。
ただし、クロック信号CK1〜CKmは、お互いの周波数が一致しても、位相まで一致しているとは限らない。そのため、スキャンチェインSC1〜SCmを直列接続する第2の検査モードにおいては、スキャンチェイン間におけるデータシフトのタイミングが後述のデータ保持部20によって調節される。
スキャンチェインSC1〜SCmは、それぞれ複数個のフリップフロップを直列に接続して形成される。図1の例において、スキャンチェインSC1は、i個のフリップフロップFF1_1〜FF1_iの直列接続により形成される。スキャンチェインSC2は、j個のフリップフロップFF2_1〜FF2_jの直列接続により形成される。スキャンチェインSC3は、k個のフリップフロップFF3_1〜FF3_kの直列接続により形成される。スキャンチェインSCmは、p個のフリップフロップFFm_1〜FFm_pの直列接続により形成される。以下、スキャンチェインSCnを形成する任意のフリップフロップを「Fn」と記す場合がある。
フリップフロップFnは、例えば図1に示すように、2つの入力端子SD及びDと1つの出力端子Qを備えている。入力端子Dは通常の動作モードにおいて有効となり、入力端子SDは検査モードにおいて有効になる。フリップフロップFnは、制御端子SEに入力されるイネーブル信号に応じて、入力端子D又はSDの何れかを有効にする。フリップフロップFnは、有効な入力端子(D又はSD)に入力される信号をクロック信号CKnの立ち上がりに同期して保持し、出力端子Qから出力する。
図1に示すように、スキャンチェインSCnにおいては、前段のフリップフロップFnの出力端子Qが後段のフリップフロップFnの入力端子SDに接続されている。また特に図示していないが、各フリップフロップの入力端子Dと出力端子Qとの間にはロジック回路(組み合わせ論理回路など)が設けられており、通常の動作モードではこれらの回路にロジック信号が伝搬する。
検査データ供給部10は、各検査モードにおいてスキャンチェインSC1〜SCmに検査データを供給する。すなわち、検査データ供給部10は、第1の検査モードにおいて、スキャンチェインSC1〜SCmの各々に検査データを供給し、第2の検査モードにおいて、スキャンチェインSC1〜SCmを直列に接続するとともに初段のスキャンチェインSC1に検査データを供給する。
検査データ供給部10は、例えば図1に示すように、検査データ生成部11とセレクタ回路SL2,SL3,…,SLmを有する。
検査データ生成部11は、スキャンチェインSC1〜SCmに供給される検査データを生成する。すなわち、検査データ生成部11は、第1の検査モードにおいて、m本のスキャンチェインSC1〜SCmに供給される検査データSD1〜SDmを生成し、第2の検査モードにおいて、直列接続されたスキャンチェインSC1〜SCmの初段(スキャンチェインSC1)に供給される検査データSD1を生成する。
例えば検査データ生成部11は、第1の検査モードにおいて、不図示の検査装置(不図示)により圧縮された検査データSinを半導体集積回路装置の外部から入力し、これを復元(解凍)して検査データSD1〜SDmを生成する。また検査データ生成部11は、第2の検査モードにおいて、外部の検査装置より入力される検査データSinをそのまま検査データSD1として初段のスキャンチェインSC1に供給する。
セレクタ回路SL2,SL3,…,SLmは、スキャンチェインSC2〜SCmに入力される検査データを検査モードの種類に応じて切り替える。
例えばセレクタ回路SLq(qは2からmまでの整数を示す。以下同じ。)は、スキャンチェインSCq−1とスキャンチェインSCqとを接続する経路において、データ保持部20の出力側に設けられている。セレクタ回路SLqは、第1の検査モードにおいては、検査データ生成部11により生成されたスキャンチェインSCqの検査データSDqを選択して出力し、第2の検査モードにおいては、スキャンチェインSCq−1からデータ保持部20を介して入力した検査データを選択して出力する。セレクタ回路SLqは、検査モードの制御信号S1に応じて2つの入力の一方を選択する。
データ保持部20は、第2の検査モードにおいて直列接続されたスキャンチェインSC1〜SCmに供給される検査データが、スキャンチェイン間においてクロック信号(CK1〜CKm)のクロックサイクルの順序に従って順次にシフトするように、スキャンチェイン間をシフトする途中の検査データを順次に保持する。すなわち、データ保持部20は、スキャンチェインの間をシフトする検査データを、クロック信号の位相の違いによるスキャンチェイン間での誤ったデータシフトを防止し得る適切なタイミングで保持する。データ保持部20は、各スキャンチェインが異なるクロック信号に同期して動作していても、クロックサイクルの順番に従って検査データが正しくシフトされるように、スキャンチェイン間において検査データのシフトのタイミングを調節する。
例えばデータ保持部20は、スキャンチェインSCq−1の終段からクロック信号CKq−1に同期して出力される検査データを、クロック信号CKq−1より半周期程度遅れたタイミングで保持し、次段のスキャンチェインSCqに出力する。これにより、次段のスキャンチェインSCqにおいては、クロックサイクルの半周期程度だけ、スキャンチェインSCq−1の出力データを取り込み可能な期間が延長される。これにより、クロック信号CKq−1に対してクロック信号CKqの位相が多少遅れても、スキャンチェインSCq−1からスキャンチェインSCqへのデータシフトが正しく行われる。
図1の例において、データ保持部20は、ラッチ回路LA1〜LAmを有する。
ラッチ回路LAr(rは、1からm−1までの整数を示す。以下同じ。)は、スキャンチェインSCrとスキャンチェインSCr+1とを直列に接続する経路に設けられている。ラッチ回路LArは、前段のスキャンチェインSCrからそのクロック信号CKrの立ち上がり(第1のエッジ)に同期して出力される検査データを、クロック信号CKrの立ち下り(第2のエッジ)に同期して保持し、後段のスキャンチェインSCr+1に出力する。
ラッチ回路LAmは、終段のスキャンチェインSCmから出力される検査データをクロック信号CKmの立ち下りに同期して保持し、セレクタ回路40に出力する。
応答データ処理部30は、第1の検査モードにおいてスキャンチェインSC1〜SCmから出力されるm個の応答データを処理する。例えば応答データ処理部30は、これらの応答データを圧縮して不図示の検査装置に送出する。
図1に示すように、応答データ処理部30は、データ保持部20を介すことなく、スキャンチェインSC1〜SCmからの応答データを入力して処理する。これにより、データ保持部20においてスキャンチェインSC1〜SCmからのデータを保持する際に必要となるセットアップ時間の制約がなくなるため、第1の検査モードにおけるスキャンチェインSC1〜SCmのデータシフトを高速化できる。
セレクタ回路40は、第1の検査モードにおいて、応答データ処理部30により処理された応答データを選択して出力し、第2の検査モードにおいて、直列接続されたスキャンチェインSC1〜SCmからの応答データを選択して出力する。セレクタ回路40は、検査モードの制御信号S1に応じて2つの入力の一方を選択する。セレクタ回路40において選択された応答データは、不図示の検査装置へ出力される。
ここで、上述した構成を有する図1に示す半導体集積回路装置の各検査モードにおける動作例を説明する。
<第1の検査モード>
不図示の検査装置において圧縮された検査データSinが生成され、検査データ生成部11に入力される。圧縮された検査データSinは、検査データ生成部11において復元(解凍)され、検査データSD1〜SDmに展開される。検査データSD1は、スキャンチェインSC1に入力される。検査データSDq(q=2〜m)は、セレクタ回路SLqを介してスキャンチェインSCqに入力される。
各スキャンチェインのフリップフロップは、イネーブル信号によって検査モードに設定されており、スキャンチェインSCnに入力された検査データは、そのクロック信号CKnに同期してシリアルにシフトされる。
各フリップフロップに所望の値の検査データがセットされると、各スキャンチェインのフリップフロップは一旦通常の動作モードに設定され、所望のクロックサイクルだけ通常動作が実行される。その後、フリップフロップは再び検査モードに戻され、各フリップフロップに保持された応答データが応答データ処理部30へシリアルにシフトされる。
応答データ処理部30には、スキャンチェインSC1〜SCmからの応答データがデータ保持部20を介さずに入力される。応答データ処理部20において、m個の応答データが一つの応答データSoutに圧縮される。圧縮された応答データSoutは、セレクタ回路40を介して検査装置に取り込まれる。検査装置において、入力した検査データと取り込まれた応答データとが比較され、半導体集積回路装置が所望の動作を実行しているかどうか判定される。
<第2の検査モード>
第2の検査モードにおいては、セレクタ回路SL2〜SLmによってスキャンチェインSC1〜SCmが直列に接続される。直列接続されたスキャンチェインの間には、データ保持部30のラッチ回路(LA1〜LAm−1)がそれぞれ挿入される。
不図示の検査装置において生成された検査データSinは、検査データ生成部10を介してスキャンチェインSC1に入力される。各スキャンチェインのフリップフロップは、イネーブル信号によって検査モードに設定されており、直列接続されたスキャンチェインSC1〜SCmにおいて検査データがシリアルにシフトされる。
各フリップフロップに所望の検査データがセットされると、スキャンチェインのフリップフロップは一旦通常の動作モードに設定され、所望のクロックサイクルだけ通常動作が実行される。その後、フリップフロップは再び検査モードに戻され、フリップフロップに保持された応答データがシリアルにシフトされる。
終段のスキャンチェインSCmからシリアルに出力される応答データは、ラッチ回路LAm及びセレクタ回路40を介して検査装置に取り込まれる。検査装置において、入力した検査データと取り込まれた応答データとが比較され、半導体集積回路装置が所望の動作を実行しているかどうか判定される。
ここで、データ保持部20における検査データの保持の働きについて、図2〜図4を参照して詳しく説明する。
図2及び図3は、データ保持部20を設けない場合に生じる問題について説明するための図である。図2は、クロック信号CK1,CK2の位相が一致している場合の動作を示し、図3は、クロックCK2の位相がクロック信号CK1に比べて遅れている場合の動作を示す。
図2の例において、クロック信号CK1,CK2の位相は一致している(図2(A),(C))。すなわち、クロック信号CK1,CK2は、同一のクロックサイクルにおいて同じタイミングで立ち上がる。スキャンレジスタSC1,SC2の各フリップフロップは、ほぼ同じタイミングで入力データをラッチする。
例えばスキャンレジスタSC1の最終段のフリップフロップF1_iには、クロックサイクルC1の立ち上がりにおいてデータD1がラッチされ、クロックサイクルC2の立ち上がりにおいてデータD2がラッチされる(図2(B))。スキャンレジスタSC2の初段のフリップフロップF2−1には、クロックサイクルC2の立ち上がりにおいて、フリップフロップF1_iに保持されていたデータD1がラッチされる(図2(D))。
このように、クロック信号CK1,CK2の位相が一致している場合、あるクロックサイクルでフリップフロップF1_iにラッチされたデータが、次のクロックサイクルでフリップフロップF2_1にラッチされる。つまり、クロックサイクルの順番通りにスキャンレジスタSC1からSC2へデータがシフトされる。
他方、図3の例において、クロック信号CK2の位相はクロック信号CK1より遅れている(図3(A),(C))。すなわち、クロック信号CK2は、同一クロックサイクルのクロック信号CK1に比べて遅く立ち上がる。スキャンレジスタSC2の各フリップフロップは、スキャンレジスタSC1に比べて遅いタイミングで入力データをラッチする。
例えばスキャンレジスタSC1の最終段のフリップフロップF1_iには、クロックサイクルC1の立ち上がりにおいてデータD1がラッチされ、クロックサイクルC2の立ち上がりにおいてデータD2がラッチされる(図3(B))。スキャンレジスタSC2の初段のフリップフロップF2−1には、クロックサイクルC1の立ち上がりにおいて、フリップフロップF1_iに保持されたデータD1がラッチされ、クロックサイクルC2の立ち上がりにおいて、フリップフロップF1_iに保持されたデータD2がラッチされる(図3(D))。
このように、クロック信号CK2の位相がクロック信号CK1より遅れていると、あるクロックサイクルにおいてフリップフロップF1_iにラッチされたデータが、同じクロックサイクルでフリップフロップF2_1にもラッチされる。つまり、フリップフロップF2_1には、本来、次のクロックサイクルでラッチすべきデータが取り込まれる。そのため、データシフトの開始直前にフリップフロップF2_1がラッチしていたデータは、最初の1クロックサイクルにおいてフリップフロップF1_iにシフトされたデータにより上書きされてしまう。その結果、検査装置へ転送すべきデータが欠落してしまうとともに、クロックサイクルに対するデータの順番がずれてしまうという問題が生じる。
そこで、本実施形態に係る半導体集積回路装置では、直列接続されたスキャンレジスタの間にデータ保持部20が設けられている。
図4は、データ保持部20を介したデータシフト動作を説明するための図である。
スキャンレジスタSC1の最終段のフリップフロップF1_iとスキャンレジスタSC2の初段のフリップフロップF2_1との間には、データ保持部20のラッチ回路LA1が介在している。フリップフロップF1_iにおいてはクロック信号CK1(図4(A))の立ち上がりに同期して前段のデータがラッチされるが(図4(B))、ラッチ回路LA1においてはクロック信号CK1の立下りに同期してフリップフロップF1_iのデータがラッチされる(図4(C))。
ラッチ回路LA1においてデータが保持されることから、フリップフロップF1_iに新たなクロックサイクルのデータがラッチされた後も、しばらくの間、前のクロックサイクルのデータがフリップフロップF2_1に入力され続ける。つまり、フリップフロップF2_1においてラッチされるべきデータが、より長い期間、フリップフロップF2−1に入力され続ける。例えば、クロック信号CK1のデューティー比(ハイレベル期間とローレベル期間との比)が1:1の場合、フリップフロップF2_1のデータ入力期間が約2分の1周期だけ延長される。
従って、クロック信号CK2の位相がクロック信号CK1に比べて多少遅れても(図4(D))、フリップフロップF2_1において正しいデータがラッチされる(図4(E))。クロック信号CK1とクロック信号CK2の位相差を、半周期よりも小さく制御することが好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係る半導体集積回路装置によれば、第2の検査モードにおいてスキャンチェインSC1〜SCmが直列に接続され、その初段のスキャンチェインSC1に検査データが供給される。供給された検査データは、各スキャンチェインにおいて、それぞれ位相が異なるクロック信号に基づいてシフトされるが、直列接続されたスキャンチェインの間をシフトする際には、データ保持部20によって保持される。すなわち検査データは、スキャンチェインの間においてクロック信号(CK1〜CKm)のクロックサイクルの順序に従って順次にシフトするように、直列接続されたスキャンチェインの間をシフトする途中でデータ保持部20により順次に保持される。具体的には、スキャンチェインSCr(r=1〜m−1)からクロック信号CKrの立ち上がりに同期して出力される検査データが、データ保持部20のラッチ回路LArによってクロック信号CKrの立ち下りに同期して保持され、後段のスキャンチェインSCr+1に出力される。
したがって、それぞれ異なるクロック信号に基づいて検査データをシフトする複数のスキャンチェインを直列に接続する場合でも、スキャンチェインの間でデータシフトのエラーを生じることなく適切にスキャンパス検査を行うことができる。
また、本実施形態に係る半導体集積回路装置によれば、第1の検査モードにおいてスキャンチェインSC1〜SCmからシフト出力される応答データが、データ保持部20を介さずに応答データ処理部30へ入力される。
データ保持部20を介して応答データが伝送される場合、スキャンチェインSCnから1の応答データが出力される1クロックサイクルの途中で、データ保持部20による当該1の応答データの保持が行われる。図4の例を参照すれば、スキャンチェインSC1からデータが出力された時点の約半周期後に、ラッチ回路LA1によって当該データが保持される。この場合、データ保持部20においてデータを保持する前に存在するセットアップ時間が当該1クロックサイクルより短くなることから、データ保持部20におけるセットアップ時間の余裕が減少し、データ保持部20のデータ保持動作のタイミング条件が厳しくなる。これに対して、本実施形態では、データ保持部20を介すことなく応答データ処理部30へ応答データが入力されることから、データ保持部20の上述したタイミング条件の制約がなくなる。従って、第1の検査モードにおけるデータシフトの速度をより高速化することが可能となり、検査時間の短縮に貢献できる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5は、第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成例を図解した図である。図5に示す半導体集積回路装置は、図1に示す半導体集積回路装置におけるデータ保持部20をデータ保持部20Aに置換して、応答データ処理部30がデータ保持部20Aを介してスキャンチェインSC1〜SCmの応答データを入力するようにしたものであり、他の構成については図1に示す半導体集積回路装置と同様である。
データ保持部20Aは、第2の検査モードにおいて、スキャンチェインの間をシフトする検査データを先述したデータ保持部20と同様なタイミングで保持することにより、データシフトのエラーを防止する一方、第1の検査モードにおいては、このデータ保持を行わない。すなわち、第2の検査モードにおいては、前段のスキャンチェインから入力した検査データを後段のスキャンチェインへ透過的に出力する。
図5の例において、データ保持部20Aは、ラッチ回路LB1〜LBmを有する。ラッチ回路LB1〜LBmは、図1における先述したラッチ回路LA1〜LAmにデータ保持動作の制御機能を持たせたものである。すなわち、ラッチ回路LB1〜LBmは、イネーブル端子xTに入力される検査モードの制御信号S1に応じて、第2の検査モード時には先述したラッチ回路LA1〜LAmと同様なデータ保持を行い、第1の検査モード時には入力データをそのまま応答データ処理部30に出力する。
図5に示す半導体集積回路装置によれば、第1の検査モードにおいてデータ保持部20Aが応答データを透過的に出力することから、データ保持部20Aを介して応答データ処理部30に応答データが入力されても、タイミング条件が厳しくなることはない。したがって、図1に示す半導体集積回路装置と同様に、第1の検査モードにおけるデータシフトを高速化することが可能である。また、第2の検査モード時には、データ保持部20Aにおいて先述のデータ保持部20と同様な検査データの保持が行われることから、データシフトのエラーを生じることなくスキャンパス検査を行うことができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図6は、第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成例を図解した図である。図6に示す半導体集積回路装置は、図1に示す半導体集積回路装置におけるデータ保持部20をデータ保持部20Bに置換して、検査データ供給部10の各セレクタ回路(SL2〜SLm)をデータ保持部20Bの入力側に設けたものであり、他の構成については図1に示す半導体集積回路装置と同様である。
データ保持部20Bは、図5におけるデータ保持部20Aと同様であり、第2の検査モードにおいてはスキャンチェイン間でシフトされるデータの保持を行うが、第1の検査モードにおいては入力データを透過的に出力する。
例えばデータ保持部20Bは、図5における同一符号の構成要素と同様なデータ保持動作の制御機能を備えたラッチ回路LB1〜LBm−1を有する。すなわち、ラッチ回路LB1〜LBm−1は、イネーブル端子xTに入力される検査モードの制御信号S1に応じて、第1の検査モード時にはラッチ回路LA1〜LAm−1と同様なデータ保持を行い、第1の検査モード時には各スキャンチェインからの応答データを透過的に出力する。
なお図6の例ではラッチ回路LBmが省略されており、スキャンチェインSCmの出力データがそのままセレクタ回路40へ入力される。
検査データ供給部10のセレクタ回路SLq(q=2〜m)は、スキャンチェインSCq−1とスキャンチェインSCqとを接続する経路において、ラッチ回路LBq−1の入力側に設けられている。セレクタ回路SLqは、第1の検査モードにおいては、検査データ生成部11により生成されたスキャンチェインSCqの検査データSDqを選択して出力し、第2の検査モードにおいては、スキャンチェインSCq−1からシフト出力される検査データを選択して出力する。
応答データ処理部30は、セレクタ回路SL2〜SLmの入力側において、データ保持部20を介すことなくスキャンチェインSC1〜SCmからの応答データを入力し、圧縮等の処理を行う。
図6に示す半導体集積回路装置によれば、第1の検査モードにおいてデータ保持部20Bが応答データを透過的に出力することから、このときセレクタ回路SLq(q=2〜m)を介してデータ保持部20Bに入力される検査データSDqは、データ保持部20Bにおいて保持されることなくそのままスキャンチェインSCqに入力される。したがって、本実施形態においても、第1の検査モードの検査を正常に行うことができる。また、第2の検査モード時には、データ保持部20Bにおいて先述のデータ保持部20と同様な検査データの保持が行われることから、データシフトのエラーを生じることなくスキャンパス検査を行うことができる。しかも、応答データ処理部30にはデータ保持部20Bを介さずに応答データが入力されるため、図1に示す半導体集積回路装置と同様に、第1の検査モードにおけるデータシフトを高速化することが可能である。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
図1、図5に示す半導体集積回路装置では、スキャンチェインSCmの出力側にラッチ回路(LAm,LBm)が設けられているが、スキャンチェインSCmの出力側においてデータ保持を行わなくてもデータシフトのエラーは生じないので、このラッチ回路は省略可能である。
上述した実施形態では、検査装置において圧縮された検査データを検査データ生成部11において復元する例が挙げられているが、本発明はこれに限定されない。例えば、検査データ生成部11において疑似ランダムなパターンを生成し、これを検査データとして各スキャンチェインに供給してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成例を図解した図である。 データ保持部を設けずにスキャンチェインを直列接続した場合において、クロック信号の位相が一致している場合の動作例を示す図である。 データ保持部を設けずにスキャンチェインを直列接続した場合において、クロック信号の位相がずれている場合の動作例を示す図である。 データ保持部を介してスキャンチェイン間のデータシフトを行った場合の動作例を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成例を図解した図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成例を図解した図である。 スキャンパス方式によりロジック回路の検査を行う一般的なLSIの構成の一例を示す図である。
符号の説明
10…検査データ供給部、11…検査データ生成部、SL2〜SLm…セレクタ回路、20,20A,20B…データ保持部、LA1〜LAm,LB1〜LBm…ラッチ回路、30…応答データ処理部、40…セレクタ回路

Claims (10)

  1. それぞれ対応するクロック信号に基づいて検査データをシフトする複数のスキャンチェインと、
    第1の検査モードにおいて、上記複数のスキャンチェインの各々に検査データを供給し、第2の検査モードにおいて、上記複数のスキャンチェインを直列に接続して1つのチェインを形成するとともに初段のスキャンチェインに検査データを供給する検査データ供給部と、
    上記直列接続されたスキャンチェインに供給される検査データが、上記スキャンチェイン間において上記クロック信号のクロックサイクルの順序に従って順次にシフトされるように、上記スキャンチェイン間をシフトする途中の検査データを順次に保持するデータ保持部と、
    を有する半導体集積回路装置。
  2. 上記第1の検査モードにおいて、上記データ保持部を介さずに、上記複数のスキャンチェインからの応答データをそれぞれ入力して処理する応答データ処理部を有する、
    請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 上記データ保持部は、上記複数のスキャンチェインを直列に接続する経路に設けられ、前段のスキャンチェインからそのクロック信号の第1エッジに同期して出力される検査データを当該クロック信号の第2エッジに同期して保持し、当該保持した検査データを後段のスキャンチェインに出力するラッチ回路を含み、
    上記応答データ処理部は、上記複数のスキャンチェインから上記ラッチ回路を介さずに入力した応答データを処理する、
    請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 上記検査データ供給部は、上記複数のスキャンチェインを直列に接続する経路において上記データ保持部の出力側に設けられ、上記第1の検査モードにおいて、上記後段のスキャンチェインに対応して生成された検査データを選択して出力し、上記第2の検査モードにおいて、上記データ保持部を介して上記前段のスキャンチェインから入力した検査データを選択して出力する選択回路を含む、
    請求項3に記載の半導体集積回路装置。
  5. 上記データ保持部は、上記第1の検査モードにおいて上記検査データを透過的に出力し、
    上記応答データ処理部は、少なくとも一部のスキャンチェインから上記データ保持部を介して応答データを入力する、
    請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  6. 上記データ保持部は、上記複数のスキャンチェインを直列に接続する経路に設けられ、上記第2の検査モードにおいては、前段のスキャンチェインからそのクロック信号の第1エッジに同期して出力される検査データを当該クロック信号の第2エッジに同期して保持し、当該保持した検査データを後段のスキャンチェインに出力し、上記第1の検査モードにおいては、上記前段のスキャンチェインから出力される応答データを透過的に上記後段のスキャンチェインに出力するラッチ回路を含み、
    上記応答データ処理部は、少なくとも一部のスキャンチェインから上記ラッチ回路を介して応答データを入力する、
    請求項5に記載の半導体集積回路装置。
  7. 上記データ保持部は、上記第1の検査モードにおいて上記検査データを透過的に出力し、
    上記検査データ供給部は、上記複数のスキャンチェインを直列に接続する経路において上記データ保持部の入力側に設けられ、上記第1の検査モードにおいて、上記後段のスキャンチェインに対応して生成された検査データを選択して出力し、上記第2の検査モードにおいて、上記前段のスキャンチェインから入力した検査データを選択して出力する選択回路を含み、
    上記応答データ処理部は、上記選択回路の入力側において上記複数のスキャンチェインからの応答データを入力する、
    請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  8. 第1のシリアルデータ入力端子と、
    第2のシリアルデータ入力端子と、
    直列に接続される複数の記憶回路を有し、初段の記憶回路が上記第1のシリアルデータ入力端子に接続され、第1のクロック信号に応答して初段の記憶回路から最終段の記憶回路に向けてデータが転送される第1のスキャンチェインと、
    直列に接続される複数の記憶回路を有し、第2のクロック信号に応答して初段の記憶回路から最終段の記憶回路に向けてデータが転送される第2のスキャンチェインと、
    上記第1のスキャンチェインの最終段の記憶回路の出力端子に接続され、上記第1のクロック信号に応答して当該最終段の記憶回路から出力されるデータを保持する第1のデータ保持回路と、
    上記第2のスキャンチェインの最終段の記憶回路の出力端子に接続され、上記第2のクロック信号に応答して当該最終段の記憶回路から出力されるデータを保持する第2のデータ保持回路と、
    第1の入力端子が上記第2のシリアルデータ入力端子に接続され、第2の入力端子が上記第1のデータ保持回路の出力端子に接続され、出力端子が上記第2のスキャンチェインの初段の記憶回路の入力端子に接続され、制御信号に応答して上記第1の入力端子に供給されるデータ又は上記第2の入力端子に供給されるデータを出力端子に出力する第1のセレクタ回路と、
    を含み、
    第1の検査モードにおいて、上記第1及び第2のスキャンチェインにそれぞれ第1及び第2の検査データが上記第1及び第2のシリアルデータ入力端子を介して並列的に供給され、
    第2の検査モードにおいて、上記第1のデータ保持回路及び上記第1のセレクタ回路を介して直列に接続された上記第1及び第2のスキャンチェインに対して第3の検査データが上記第1のシリアルデータ入力端子を介して直列的に供給される、
    半導体集積回路装置。
  9. 上記第2の検査モードにおいて、上記第1のスキャンチェインの記憶回路が上記第1のクロック信号の第1のエッジに応答して検査データを取り込み、上記第1のデータ保持回路が上記第1のクロック信号の第2のエッジに応答して検査データを取り込む、
    請求項8に記載の半導体集積回路装置。
  10. 上記第1及び第2の試験モードにおいて、上記第1のクロック信号と上記第2のクロック信号の周波数が等しくされる、
    請求項8又は9に記載の半導体集積回路装置。
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