JP2009216166A - 伝達比可変機構および車両用操舵装置 - Google Patents

伝達比可変機構および車両用操舵装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型の伝達比可変機構および車両用操舵装置を提供する。
【解決手段】伝達比可変機構の出力部材17は、出力部材本体58に取り付けられた座形成部材59を有する。座形成部材59の第1の面の載置溝64に載置されたころ61により凸部56を構成する。ころ61を保持するための保持器(図示せず)を取り付けるための装着溝65を、座形成部材59の第2の面に形成する。座形成部材59の周方向S2に関して、載置溝64と装着部65とが互い違いの交互に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、伝達比可変機構および車両用操舵装置に関する。
歯車装置として、いわゆるコリオリ運動をする機構を採用した装置が提案されている(特許文献1の第5−1図を参照)。上記歯車装置では、入力両面傘歯車の歯をころにより形成している。そのころの両端からは段付き状の小径軸が突出しており、その小径軸を受ける保持板が、傘歯車本体の両側面に隣接して配置されている。
特公平7−56324号公報
上記の歯車装置では、2つの保持板を傘歯車本体の側面に、どのように取り付けるかについては明示されていない。各保持板のねじ挿通孔を挿通するねじを、傘歯車本体の対応する側面のねじ孔にねじ込んで、各保持板を対応する側面に固定する場合、保持板において、ころのための保持溝と上記ねじ挿通孔とが整列していると、保持板が径方向に大型となり、可及的に、歯車装置が大型化する。
上記の歯車装置を車両用操舵装置に適用した場合、車両用操舵装置が大型化する。
本発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、小型の伝達比可変機構および車両用操舵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1の軸線(A)の回りに回転可能な入力部材)16)および出力部材(17)と、入力部材および出力部材の差動回転を許容するように両部材を連結し且つ上記第1の軸線に対して傾斜した第2の軸線(B)の回りに回転可能である中間部材(18)と、中間部材を駆動するための電動モータ(19)と、入力部材、中間部材および出力部材のうちの少なくとも1つの部材に設けられた環状の座形成部材(59;59A)とを備え、入力部材および中間部材の何れか一方に設けられた凸部(52)が他方に設けられた凹部(53)に嵌合するとともに、出力部材および中間部材の何れか一方に設けられた凸部(56)が他方に設けられた凹部(57)に嵌合し、上記凸部は、当該凸部に対応する座形成部材に、保持器(60)によって保持された状態で取り付けられた複数のころ(61)により形成されており、上記座形成部材は、環状の座としての第1の面(62)と、第1の面とは座形成部材の軸方向(J2)に対向する第2の面(63;63A)と、第1の面に放射状に配列され上記複数のころを載置した複数の載置溝(64)と、第2の面または第2の面に近接して放射状に配列され保持器の取付部(70)を装着するための複数の装着部(65;65A)とを含み、載置溝および装着部は、座形成部材の周方向(S2)に関して互い違いの交互に配置されていることを特徴とするものである。
本発明では、座形成部材の第1の面に配列された載置溝および第2の面または第2の面に近接して配列された装着部が、座形成部材の周方向に関して互い違いの交互に配置されているので、座形成部材をその軸方向に関して小型にすることができ、ひいては、伝達比可変機構を小型にすることができる。
また、上記保持器は、ころを座形成部材の載置溝に載置した状態で射出成形された樹脂部材からなる場合がある(請求項2)。この場合、保持器の成形と同時に保持器をころに装着することができ、組立工数を削減することができる。
また、上記保持器は、ころの外端(66)を保持する外保持器(67)と、ころの内端(68)を保持する内保持器(69)と、座形成部材を径方向(K2)に挿通する溝または孔を通して外保持器および内保持器を連結する連結部(70)とを含み、上記保持器は、外保持器、内保持器および連結部が一体に射出成形された樹脂部材からなる場合がある(請求項3)。この場合、保持器の成形と同時に保持器をころおよび座形成部材に取り付けることができ、組立工数を削減することができる。
また、上記装着部は、座形成部材の第2の面に形成された溝である場合がある(請求項4)。この場合、環状の座形成部材が、その第1の面に形成された載置溝を有し、その第2の面に形成された装着部としての溝を有することになるので、座形成部材を、例えは鍛造により容易に製造することができる。
また、本発明は、上記の伝達比可変機構を用いて、操舵部材の操舵角に対する転舵輪の転舵角の比である伝達比を変更する車両用操舵装置を提供する(請求項5)。伝達比可変機構を小型化できるので、十分な衝撃吸収ストロークを確保しつつ車両用操舵装置の小型化を図ることができる。
なお、上記において、括弧内の参照符号は、後述する実施の形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる伝達比可変機構を備える車両用操舵装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、車両用操舵装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に付与された操舵トルクを、操舵軸としてのステアリングシャフト3等を介して左右の転舵輪4L,4Rのそれぞれに与えて転舵を行う。車両用操舵装置1は、操舵部材2の操舵角θ1に対する転舵輪の転舵角θ2の比としての伝達比θ2/θ1を変更することのできるVGR(Variable Gear Ratio )機能を果たすための伝達比可変機構5を有している。
車両用操舵装置1は、操舵部材2と、操舵部材2に連なるステアリングシャフト3とを有している。ステアリングシャフト3は、互いに同軸上に配置された第1〜第3の軸としての第1〜第3のシャフト31〜33を含んでいる。第1〜第3のシャフト31〜33の中心軸線としての第1の軸線Aは、当該第1〜第3のシャフト31〜33の回転軸線でもある。
第1のシャフト31の一端に操舵部材2が同行回転可能に連結されている。第1のシャフト31と第2のシャフト32との間に、上記伝達比可変機構5が介在しており、その伝達比可変機構5を介して第1および第2のシャフト31,32が差動回転可能に連結されている。第2のシャフト32の他端と第3のシャフト33の一端とは、トーションバー6を介して所定の範囲内で弾性的に相対回転可能且つ動力伝達可能に連結されている。
第3のシャフト33の他端は、自在継手7、中間軸8、自在継手9および転舵機構10等を介して、転舵輪4L,4Rと連なっている。
転舵機構10は、自在継手9に連なるピニオン軸11と、ピニオン軸11の先端のピニオン11aに噛み合うラック12aを有し車両の左右方向に延びる転舵軸としてのラック軸12とを有している。ラック軸12の一対の端部のそれぞれにタイロッド13L,13Rを介してナックルアーム14L,14Rが連結されている。
上記の構成により、操舵部材2の回転は、ステアリングシャフト3、伝達比可変機構5、中間軸8を介して転舵機構10に伝達される。転舵機構10では、ピニオン11aの回転がラック軸12の軸方向の運動に変換される。ラック軸12の軸方向の運動は、各タイロッド13L,13Rを介して対応するナックルアーム14L,14Rに伝えられ、これらのナックルアーム14L,14Rがそれぞれ回動する。これにより、各ナックルアーム14L,14Rに連結された対応する転舵輪4L,4Rがそれぞれ操向する。
伝達比可変機構5は、ステアリングシャフト3の第1および第2のシャフト31,32間の回転伝達比(伝達比θ2/θ1)を変更可能であり、ニューテーションギヤ機構とされている。この伝達比可変機構5は、第1のシャフト31とは同行回転可能に設けられた可動ハウジングとしての筒状のハウジング15と、ハウジング15とは同行回転可能に設けられた環状の入力部材16と、ハウジング15内に収容され、第2のシャフト32の一端に設けられた環状の出力部材17と、入力部材16と出力部材17との間に介在する中間部材18と、中間部材18を駆動する伝達比可変機構用アクチュエータとしての電動モータ19とを含んでいる。伝達比可変機構用の電動モータ19は、ステアリングシャフト3の軸方向に関して、入力部材16に隣接して配置されている。
上記のハウジング15は、車体側部材(例えばダッシュボード)に固定されたハウジング100によって、軸受20を介して回転可能に支持されている。ハウジング15は、筒状部21と、筒状部21の一端を閉塞する端壁22とを有している。第1のシャフト31の一端がハウジング15の端壁22とは同行回転可能に連結されている。出力部材17は筒状部21内において、端壁22に対向する状態に配置されている。出力部材17は、軸受23を介してハウジング15によって回転可能に支持されている。
また、入力部材16は、端壁22とは反対側において筒状部21の他端の内周とは同行回転可能に連結されている。入力部材16の中心の挿通孔24には、筒軸からなるモータ軸25が挿通されている。そのモータ軸25は軸受26を介して入力部材16によって回転可能に支持されている。モータ軸25は、伝達比可変機構用の電動モータ19の回転軸として機能する。
また、筒軸からなるモータ軸25内には、第2のシャフト32が同軸的に挿通されている。その第2のシャフト32の一端に、出力部材17が同軸的に同行回転可能に取り付けられている。すなわち、第2のシャフト32が出力部材17の支軸を構成している。第2のシャフト32は、第2のシャフト32の軸方向に離隔する一対の軸受27を介してモータ軸25によって回転可能に支持されている。
入力部材16は、ハウジング15を介して操舵部材2および第1のシャフト31とは同軸的に且つ同行回転可能に連結されている。出力部材17は、第2のシャフト32とは同軸的に且つ同行回転可能に連結されている。第1の軸線Aは、入力部材16および出力部材17の中心軸線および回転軸線でもある。出力部材17は、第2のシャフト32、第3のシャフト33、中間軸8、転舵機構10を介して転舵輪4L,4Rに連なっている。
上記の中間部材18は、第1の軌道輪としての内輪28と、第2の軌道輪としての外輪29と、内輪28および外輪29間に介在する玉等の転動体30とを含んで軌道輪ユニットとしての4点接触軸受を構成している。転動体30としては、円筒ころ、針状ころ、円錐ころでも良い。また単列または複列でも良い。複列にすると、内輪28の倒れを防止できる。複列のものとして、複列アンギュラ軸受を例示できる。
中間部材18の内輪28および外輪29は、第1の軸線Aに対して傾斜角度γ(図2参照)で傾斜する中心軸線としての第2の軸線Bを有している。再び図1を参照して、外輪29が転動体30を介して内輪28に回転可能に支持されているので、内輪28の回転が規制された状態で、外輪29は第2の軸線Bの回りを回転可能である。また、伝達比可変機構用アクチュエータとしての電動モータ19によって内輪28が駆動されることに伴い、中間部材18の外輪29は第1の軸線Aの回りを回転可能である。すなわち、内輪28および外輪29は、第1の軸線A回りにコリオリ運動(首振り運動)可能である。
伝達比可変機構用アクチュエータとしての電動モータ19は、第1の軸線A回りに関する内輪28の回転数を変更することにより、伝達比θ2/θ1を変更する。
電動モータ19は、例えば、ステアリングシャフト3とは同軸的に配置されたブラシレスモータからなり、内輪28およびモータ軸25とは同行回転するようにモータ軸25の外周に取り付けられたロータ34と、このロータ34を取り囲むとともにハウジング100に固定されたステータ35とを含んでいる。ロータ34は、第1の軸線Aの回りを回転するようになっている。
車両用操舵装置1は、ステアリングシャフト3に操舵補助力を付与するための操舵補助力付与機構36を備えている。操舵補助力付与機構36は、操舵補助力発生用のアクチュエータとしての電動モータ37と、電動モータ37の出力回転を減速して第3のシャフト33に伝達する減速機構38とを含む。電動モータ37は、例えばブラシレスモータからなる。
減速機構38は、例えばウォームギヤ機構からなり、電動モータ37の出力軸37aに連結された駆動歯車としてのウォーム軸39と、ウォーム軸39と噛み合い且つ第3のシャフト33に同行回転可能に連結された従動歯車としてのウォームホイール40とを含んでいる。なお、減速機構38は、ウォームギヤ機構に限らず、平歯車やはすば歯車を用いた平行軸歯車機構等の他の歯車機構を用いてもよい。
上記伝達比可変機構5および操舵補助力付与機構36は、ハウジング100に設けられており、このハウジング100内に収容されている。本実施の形態では、ハウジング100は、ステアリングコラムとして、車両の乗員室(キャビン)内に配置されている。なお、ハウジング100を、中間軸8を取り囲むように配置してもよいし、車両のエンジンルーム内に配置してもよい。
上記伝達比可変機構用の電動モータ19および操舵補助用の電動モータ37の駆動は、それぞれ、CPU、RAMおよびROMを含むECU41(Electronic Control Unit)によって制御される。制御部41は、駆動回路42を介して伝達比可変機構用の電動モータ19と接続されているとともに、駆動回路43を介して操舵補助用の電動モータ37と接続されている。
ECU41には、操舵角センサ44、伝達比可変機構用の電動モータ19の回転角を検出するための回転角検出手段としてのモータレゾルバ45、トルク検出手段としてのトルクセンサ46、転舵角センサ47、車速センサ48およびヨーレートセンサ49がそれぞれ接続されている。
各センサ44〜49からの信号が、ECU41に入力される。具体的には、操舵角センサ44からは、操舵部材2の直進位置からの操作量である操舵角θ1に対応する値として、第1のシャフト31の回転角についての信号が入力される。また、モータレゾルバ45からは、伝達比可変機構用の電動モータ19のロータ34の回転角θrについての信号が入力される。
トルクセンサ46から、操舵部材2に作用する操舵トルクTに対応する値として、第2および第3のシャフト32,33間に作用するトルクについての信号がECU41に入力される。転舵角センサ47から、転舵角θ2に対応する値として第3のシャフト33の回転角についての信号がECU41に入力される。車速センサ48から、車速Vについての信号がECU41に入力される。ヨーレートセンサ49から、車両のヨーレートγについての信号がECU41に入力される。
ECU41は、各上記センサ44〜49から入力した信号等に基づいて、伝達比可変機構用の電動モータ19および操舵補助用の電動モータ37の駆動を制御する。
上記の構成により、伝達比可変機構5の出力は、操舵補助力付与機構36を介して転舵機構10に伝達される。より具体的には、操舵部材2に入力された操舵トルクは、第1のシャフト31を介して伝達比可変機構5の入力部材16に入力され、中間部材18を介して出力部材17から第2のシャフト32に伝達される。第2のシャフト32に伝達された操舵トルクは、トーションバー6および第3のシャフト33に伝わり、操舵補助用の電動モータ37からの出力と合わさって中間軸8等を介して転舵機構10に伝達される。
図2を参照して、入力部材16および中間部材18の外輪29の互いに対向する端面に、環状の動力伝達面50,51が形成されている。動力伝達面50,51はステアリングシャフト3の軸方向J1に対向している。入力部材16の動力伝達面50および外輪29の動力伝達面51の何れか一方に設けられた複数の嵌合可能部としての凸部52が、他方に設けられた対応する嵌合可能部としての凹部53に嵌合するようにされている。凸部52および凹部53が互いに噛み合うことにより、入力部材16および外輪29が互いに動力伝達可能に連結されている。本実施の形態では、入力部材16の動力伝達面50に凸部52が設けられ、外輪29の動力伝達面51に凹部53が設けられている例に則して説明する。
また、出力部材17および中間部材18の外輪29の互いに対向する端面に、動力伝達面54,55が形成されている。動力伝達面54,55は軸方向Sに対向している。出力部材17の動力伝達面54および外輪29の動力伝達面55の何れか一方に設けられた嵌合可能部としての凸部56が、他方に設けられた嵌合可能部としての凹部57に嵌合するようにされている。凸部56および凹部57が互いに噛み合うことにより、出力部材17および外輪29が互いに動力伝達可能に連結されている。本実施の形態では、出力部材17の動力伝達面54に凸部56が設けられ、外輪29の動力伝達面55に凹部57が設けられている場合に則して説明する。
動力伝達面50,51の凸部52および凹部53の構造と、動力伝達面54,55の凸部56および凹部57の構造とは同じであるので、後者に則して説明する。
図3を参照して、中間部材18の外輪29の環状の動力伝達面55に形成された複数の凹部57は、動力伝達面55の径方向K1に延び放射状に配列された複数の溝からなる。凹部57は動力伝達面55の周方向S1に等間隔で並べられている。
図3および図4を参照して、出力部材17は、出力部材本体58と、出力部材本体58に、例えばねじ(図示せず)により固定された環状の座形成部材59と、座形成部材59に、保持器60(図3では保持器60を図示していない)によって保持された状態で取り付けられた複数のころ61とにより構成されている。
ころ61は、図3に示されるような円錐状であってもよいし、円柱状であってもよい。各ころ61の半部は、座形成部材59の対応する載置溝64から突出しており、その突出する半部によって、凸部56が構成されている。
図4に示すように、複数のころ61は、複数のころ61の外端66を一括して保持する環状の外保持器67と、複数のころ61の内端68を一括して保持する環状の内保持器69とによって、座形成部材59に取り付けられている。
各ころ61の外端66は、環状の動力伝達面54の径方向の相対的に外方に配置され、内端68は、相対的に内方に配置されている。ころ61が円錐ころの場合、内端68の径が外端66の径よりも小さくされる。
図5、図6および図7を参照して、環状の座形成部材59は、座形成部材59の軸方向J2に対向する第1の面62および第2の面63を有している。ころ61のための座としての第1の面62には、座形成部材59の径方向K2(図5参照。図6および図7では、紙面と直交する方向に相当)に延びるように上記した複数の載置溝64が放射状に配列されており、複数の載置溝64は、座形成部材59の周方向S2(図3参照)に等間隔で並べられている。各載置溝64のそれぞれに、ころ61が嵌合されている。
図7に示すように、座形成部材59の第2の面63には、保持器60の取付部(後述する図8、図9の連結部70に相当)を装着するための複数の装着部としての装着溝65が座形成部材59の周方向S2に等間隔で並べられ、放射状に配列されている。装着溝65は、図5に示すように、座形成部材59の径方向K2に延びている。
本実施の形態の主に特徴とするところは、図7に示すように、載置溝64および装着溝65が、座形成部材59の周方向S2に関して互い違いの交互に配置されている点にある。
図4を参照して、保持器60は、ころ61の外端66を保持する外保持器67と、ころ61の内端68を保持する内保持器69と、外保持器67および内保持器69を互いに連結する連結部70(図8も参照)とを備えている。図5および図6を参照して、連結部70は、座形成部材59を径方向K2に挿通する上記装着溝65を通して、外保持器67および内保持器69を連結している。
また、保持器60は、ころ61を座形成部材59の載置溝64に載置した状態で射出成形された樹脂部材からなっている。すなわち、射出成形によって、外保持器67、内保持器69および連結部70が単一の樹脂で一体に形成されている。
図5、図6、図8および図9を参照して、外保持器67は、環状の本体71を有している。本体71の軸方向の一端71aには、本体71の径方向内方へ突出する環状突起72が形成されている。本体71の軸方向の他端71bには、本体71の径方向内方へ突出するように上記連結部70の一端が連結されている。
環状突起72には、各ころ61の外端66をそれぞれ固定するための複数の固定溝73が形成されている。複数の固定溝73は、本体71の径方向に沿って延び、本体71の周方向に等間隔で配置されている。図6および図9に示すように、各固定溝73は、断面半円状をなしている。図6に示すように、固定溝73と載置溝64との間で、ころ61が挟持される。
図5および図8を参照して、内保持器69は、環状の本体74を有している。本体74の軸方向の一端74aには、本体74の径方向外方へ突出する環状突起75が形成されている。本体74の軸方向の他端74bには、本体74の径方向外方へ突出するように上記連結部70の他端が連結されている。
環状突起75には、各ころ61の内端68をそれぞれ固定するための複数の固定溝76が形成されている。複数の固定溝76は、本体74の径方向に沿って延び、本体74の周方向に等間隔で配置されている。図示していないが、各固定溝76は断面半円状をなしている。図5に示すように、固定溝76と載置溝64との間で、ころ61が挟持される。
図10(a)、(b)に示すように、入力部材16および中間部材18の外輪29の凸部52および凹部53が噛み合いの位相が、出力部材17および中間部材18の外輪29の凸部56および凹部57の噛み合いの位相に対して、半波長λ/2ずれている。これにより、双方の噛み合い部における噛合振動が逆位相となるので、互いに他を弱め合うことになる。その結果、伝達比可変機構5の作動音を低減することができ、また、各部の疲労強度を向上することができる。このように振動が低減できるので、従来用いていた振動絶縁構造(振動絶縁ゴム、制振合金等)を簡素化することも可能である。なお、上記のように位相をずらす構造は、各部材16〜18の加工のときの加工治具の位置合わせの変更のみでよく、製造コストが上昇することはない。
次に、車両用操舵装置1の動作の一例について説明する。なお、以下では、(i)伝達比可変機構用の電動モータ19のロータ34の回転が規制されている場合と、(ii)電動モータ19のロータ34が回転しており、且つ入力部材16の回転が規制されている場合と、(iii)電動モータ19のロータ34が回転しており、且つ入力部材16が回転している場合と、を説明する。
上記(i),(ii),(iii)の何れの場合も、凸部52の数が38で凹部53の数が40とされ、且つ凸部56の数が40で凹部57の数が40とされているものとして説明する。
上記(i)の場合、すなわち、図示しないロック機構によって、伝達比可変機構用の電動モータ19のロータ34の回転が規制されている場合において操舵部材2の操作により第1のシャフト31が回転すると、入力部材16の凸部52が第1の軸線Aの回りを回転する。このとき、中間部材18は第1の軸線Aの回りを回転するコリオリ運動をせず、外輪29のみがその第2の軸線B回りを回転する。この回転により、凹部57が設けられている外輪29が回転し、さらに第2のシャフト32を回転させる。
その結果、入力部材16が1回転したときに外輪29が38/40回転する。このとき、出力部材17は、38/40回転する。すなわち、入力部材16の回転が19/20に減速される。
上記(ii)の場合、すなわち、伝達比可変機構用の電動モータ19のロータ34が回転しており、且つ運転者が操舵部材2を保持していることにより入力部材16の回転が規制されている場合、ロータ34が第1の軸線Aの回りを回転することにより、中間部材18がコリオリ運動する。これにより、外輪29が入力部材16と出力部材17とを互いに逆回転させようとする。しかしながら、入力部材16の回転が規制されていることにより、出力部材17のみが回転する。
このとき、凹部53の数が凸部52の数と比べて2つ多くされている結果、中間部材18の内輪28が1回転しているときに、外輪29は上記の歯数差(2つ)に相当する量だけ位相が進むことになる。これが外輪29の回転になる。その結果、内輪28が1回転したときに、外輪29は上記の歯数差に相当する量だけ回転し、出力部材17は2/40回転する。以上より、伝達比可変機構用の電動モータ19のロータ34の回転が1/20に減速されて出力される。
上記(iii)の場合、すなわち、伝達比可変機構用の電動モータ19のロータ34が回転しており、且つ運転者が操舵部材2を操舵していることにより入力部材16が回転している場合には、出力部材17の回転量は、上記(ii)の回転量に入力部材16(操舵部材2)の回転量を加えた値となる。
これにより、車両が比較的低速で走行している場合等には、伝達比(θ2/θ1)を大きくして運転者による操舵部材2の操作量を少なくして転舵することができる。
また、車両が比較的高速で走行している場合には、例えば、操舵角θ1と車両のヨーレートγとを比較し、車両の挙動を判定する。その結果、操舵角θ1から判定される車両の挙動と検出されたヨーレートγから判定される車両の挙動とが一致していないときには、伝達比可変機構用の電動モータ19のロータ34の回転を増速したり、減速したりすることにより、車両のスタビリティコントロール(姿勢安定制御)を行う。なお、このとき、カウンタステア操作が行われるように伝達比可変機構用の電動モータ19のロータ34の駆動を制御することもできる。
なお、伝達比可変機構用の電動モータ19のロータ34をロックするための上記ロック機構としては、上記ロータ34のロータコアまたはロータコアとは同行回転する環状の部材の外周に設けられた例えば複数の凹部からなる被規制部と、ハウジングその他の固定部に固定され、被規制部に係合することにより、被規制部の回転を規制する規制部とを有する構造を例示することができる。
本実施の形態によれば、出力部材17の座形成部材59の第1の面62に配列された載置溝64および第2の面63に配列された装着溝65が、座形成部材59の周方向S2に関して互い違いの交互に配置されているので、座形成部材59をその軸方向J2に関して小型にすることができ、ひいては、伝達比可変機構5を小型にすることができる。
また、座形成部材59に複数のころ61を保持するための保持器60が、ころ61を座形成部材59の載置溝64に載置した状態で射出成形された樹脂部材からなるので、保持器60の成形と同時に保持器60をころ61に装着することができ、組立工数を削減することができる。また、保持器60を出力部材本体に取り付けるためのアンダーカット部やねじ孔が不要であり、構造を簡素化することができる。また、出力部材本体が不必要に厚肉になることがない。
また、保持器60が、ころ61の外端66を保持する外保持器67と、ころ61の内端68を保持する内保持器69と、座形成部材59を径方向K2に挿通する装着溝65を通して外保持器67および内保持器69を連結するブリッジとして機能する連結部70とを含んでいる。その保持器60の全体が一体に射出成形された樹脂部材からなるので、保持器60の成形と同時に保持器60をころ61および座形成部材59に取り付けることができ、組立工数を削減することができる。
特に、保持器60の連結部70を装着するための装着部として、座形成部材59の第2の面63に形成された装着溝65を採用しているので、下記の利点がある。すなわち、第1の面62に載置溝64を有し第2の面63に装着溝65を有する環状の座形成部材59を例えは鍛造により容易に製造することが可能となる。
また、上記の伝達比可変機構5を用いて、操舵部材2の操舵角θ1に対する転舵輪4L,4Rの転舵角θ2の比である伝達比を変更する車両用操舵装置1であれば、伝達比可変機構5を小型化できるので、十分な衝撃吸収ストロークを確保しつつ車両用操舵装置1の小型化を図ることができる。
また、伝達比可変機構用の電動モータ19のモータ軸25を筒軸として、そのモータ軸25内に、伝達比可変機構5の出力部材17と同行回転する第2のシャフト32が挿通されているので、伝達比可変機構5の出力部材17を入力部材16よりも操舵部材2側に配置し、入力部材16を出力部材17よりも転舵機構10側に配置するレイアウトが可能となった。
また、モータ軸25が、入力部材16を挿通しており、その一端(アッパー側)が、中間部材18の内輪28に連結され、その他端(ロア側)が、伝達比可変機構用の電動モータ19のロータ34と連結されている。したがって、電動モータ19は他の軸(例えば回転する軸)に取り囲まれることがなく、その結果、電動モータ19のハウジングを外部部材としての例えばステアリングコラムに固定することが可能となる。しかも、電源配線、信号配線と電動モータ19との接続を、回転端子等を用いることなく、簡単な構造で達成することができる。モータ軸25としては安価な中空材を用いればよく、また、上記のように回転端子等も不要なので、製造コストを安くすることができる。
また、電動モータ19のハウジング100は非回転でよいので、伝達比可変機構5の動力伝達経路に、電動モータ19の回転慣性が付与されることがない結果、伝達比可変機構5の挙動が安定する。
なお、保持器60の樹脂成形は、座形成部材59が出力部材本体58に取り付けられた状態で実施してもよいし、座形成部材59を出力部材本体58に取り付ける前に実施してもよい。例えば、図11に示すように、座形成部材59、保持器60および複数のころ61によって構成されたサブアセンブリSAを予め製造し、このサブアセンブリSAを出力部材本体58に取り付けて出力部材17を製造するようにしてもよい。
また、図7の実施の形態では、保持器60の取付部としての連結部70を装着するため装着部として、座形成部材59の第2の面63に形成された装着溝65を用いたが、これに限らず、図12に示すように、装着部として、座形成部材59Aの第2の面63Aに近接して設けられ、座形成部材59Aを径方向(紙面とは直交する方向)に挿通する装着孔65Aを用いてもよい。
上記各実施の形態では、保持器60の取付部として、外保持器67および内保持器69を連結する連結部70を用いたが、これに限らず、取付部として、外保持器67から径方向内方向へ突出する突起や、内保持器69から径方向外方へ突出する突起を用いるようにしてもよい。
座形成部材59,59Aを金型の一部として用いて保持器60を形成したが、これに限らず、座形成部材59,59Aを用いずに、保持器60を成形してもよい。成形後の保持器60をころ61を保持した座形成部材50に組み込むようにしてもよい。
上記各実施の形態の伝達比可変機構5は、入出力部材、中間部材、電動モータ等が同軸上に配置され、径方向に関してスリムである。また、伝達比可変機構5として高減速比の設定が可能であるので、電動モータ19としては、大型化してトルクを増大せずとも、回転数のみを増大させて、出力を増大させればよいという利点がある。また、高減速比の設定が可能であるので、微小な挙動の必要な機構への適用に適している。
例えば、図13に示すような剛性を調整可能なスタビライザ装置80に適用することができる。具体的には、スタビライザ装置80は、車両の左右方向に延びるように同軸上にら配置された一対のトーションバー81,82と、これら一対のトーションバー81,82間に配置された伝達比可変機構5とを含むスタビライザバー83を備えている。
第1のトーションバー81は、第1のアーム84を介して第1の車輪支持部材85に連結されており、第2のトーションバー82は、第2のアーム86を介して第2の車輪支持部材87に連結されている。各車輪支持部材85,87は、それぞれ対応する車輪77,78を支持しており、各車輪支持部材85,87には、例えばマクファーソンストラットなどのサスペンション装置(図示せず)が連結されている。車輪77,78は転舵輪4L,4Rであってもよい。
また、図1の例を参考にして説明すると、図1の第1のシャフト31が図13の第1のトーションバー81に相当し、図1の第2のシャフト32が図13の第2のトーションバー82に相当することになる。図13では、電動モータ21のレイアウトを模式的に示してあるが、出力部材17と同行回転する軸が、電動モータ21の筒軸からなる回転軸を挿通している、図1と同じ構成を採用してもよい。
従来のスタビライザ装置では、左右一方のサスペンションの変位をトーションバーのねじれを介して他方のサスペンションに伝達させ、その結果、車両のロールを低減している。これに対して、本実施の形態では、一方のサスペンションによって生起されたトーションバー81(または82)のねじれを伝達比可変機構5により調整して所望の伝達比で他方のサスペンションに伝達することができる。すなわち、トーションバー81,82の全体のねじり剛性の調整を通じて、スタビライザ装置80の剛性をアクティブに変更することが可能である。
また、図14に示すように、伝達比可変機構5の入力部材16または出力部材17の回転を直線運動に変換する運動変換機構としての例えばねじ機構88と組み合わせることにより、微小な伸縮を達成する伸縮装置89を提供することができる。
例えば、ねじ機構88は、入力部材16または出力部材17の何れか一方とは同行回転可能に設けられたねじ軸90と、このねじ軸90と螺合し且つ車体側部材200によって回転不能に且つ軸方向移動可能に支持されたナット92とを備えている。図14の例では、出力部材17を回転不能に固定し、ねじ機構88の回転不能なナット92に固定された軸93を伸縮させる。
平面図である図15に示すトー調整装置101のように、左右のタイロッド13L,13Rの端部とナックルアーム14L,14Rとの間に、上記の伸縮装置91を設けて、左右の転舵輪4L,4R(例えば前輪)に関するトー(トー角94)を独立してアクティブに調整するようにしてもよい。
また、平面図である図16に示すトー調整装置102のように、左右のタイロッド130L,130Rの端部間を回動可能に連結する連結部95と車体96との間に、上記の伸縮装置91を配置して、左右の非転舵輪400L,400Rのトー(トー角94A)を単一の伸縮装置91によって一括してアクティブに調整するようにしてもよい。
正面図である図17に示すキャンバ調整装置103のように、左右のタイロッド13L,13Rの端部とナックルアーム14L,14Rとの間に、上記の伸縮装置91を設けて、左右の転舵輪4L,4R(例えば前輪)に関するキャンバ(キャンバ角97)を独立してアクティブに調整するようにしてもよい。
また、正面図である図18に示すキャンバ調整装置104のように、左右のタイロッド130L,130Rの端部間を回動可能に連結する連結部95と車体96との間に上記の伸縮装置91を配置して、左右の非転舵輪400L,400R(例えば後輪)のキャンバ(キャンバ角97A)を単一の伸縮装置91によって一括してアクティブに調整するようにしてもよい。
また、図19に示す車高調整装置105のように、サスペンション装置98のショックアブソーバ99の端部と車体96との間に、上記の伸縮装置91を設けて、車高を調整するようにしてもよい。例えば、車両の積載状態に応じて各サスペンションのイニシャル位置を調整したり、悪路走行のときにアクティブに車高を調整したりすることが可能となる。
また、図示していないが、伸縮装置91を用いて、車輪のキャスター角を調整することも可能である。
以上説明した図15〜図19の何れの場合にも、小型の車両諸元調整装置を実現することができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施の形態では、嵌合可能部として凸部(または凹部)を中間部材18の外輪29に設けたが、これに代えて、中間部材18の内輪28に設けるようにしてもよい。この場合、伝達比可変機構用の電動モータ19は外輪29を駆動することになる。
また、中間部材の内輪または外輪に、ころによる凸部を設け、入力部材および出力部材に凹部を設けるようにしてもよい。
本発明の一実施の形態にかかる伝達比可変機構を含む車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。 伝達比可変機構の一部を断面で表した側面図である。 出力部材および中間部材の外輪の要部の分解斜視図である。 出力部材の一部破断斜視図である。 出力部材の径方向に沿う断面図である。 外保持器の周方向に沿う断面図である。 座形成部材およびころの要部の側面図である。 保持器の要部の断面図である。 保持器の要部の一部破断斜視図である。 (a)および(b)は同じタイミングにおける噛み合い状態を示す模式図であり、(a)は入力部材と中間部材の外輪の噛み合いを示し、(b)は出力部材と中間部材の外輪との噛み合いを示している。 本発明の別の実施の形態の伝達比可変機構において、座形成部材、保持器および複数のころを含むサブアセンブリの要部の断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の伝達比可変機構において、座形成部材およびころの要部の側面図である。 本発明のさらに別の実施の形態において、伝達比可変機構が適用されたスタビライザ装置の模式図である。 本発明のさらに別の実施の形態において、伝達比可変機構を用いた伸縮装置の模式図である。 本発明のさらに別の実施の形態において、伝達比可変機構が適用されたトー調整装置の模式図である。 本発明のさらに別の実施の形態において、伝達比可変機構が適用されたトー調整装置の模式図である。 本発明のさらに別の実施の形態において、伝達比可変機構が適用されたキャンバ調整装置の模式図である。 本発明のさらに別の実施の形態において、伝達比可変機構が適用されたキャンバ調整装置の模式図である。 本発明のさらに別の実施の形態において、伝達比可変機構が適用された車高調整装置の模式図である。
符号の説明
1…車両用操舵装置、2…操舵部材、4L,4R…転舵輪、5…伝達比可変機構、10…転舵機構、16…入力部材、17…出力部材、18…中間部材、19…電動モータ、52…凸部、53…凹部、56…凸部、57…凹部、58…出力部材本体、59,59A…座形成部材、60…保持器、61…ころ、62…第1の面、63,63A…第2の面、64…載置溝、65…装着溝(装着部)、65A…装着孔(装着部)、66…外端、67…外保持器、68…内端、69…内保持器、70…連結部(取付部)、80…スタビライザ装置、83…スタビライザバー、88…ねじ機構(運動変換機構)、89…伸縮装置、101,102…トー調整装置、103,104…キャンバー調整装置、105…車高調整装置、A…第1の軸線、B…第2の軸線、θ1…操舵角、θ2…転舵角、J2…軸方向、K2…径方向、S2…周方向

Claims (5)

  1. 第1の軸線の回りに回転可能な入力部材および出力部材と、
    入力部材および出力部材の差動回転を許容するように両部材を連結し且つ上記第1の軸線に対して傾斜した第2の軸線の回りに回転可能である中間部材と、
    中間部材を駆動するための電動モータと、
    入力部材、中間部材および出力部材のうちの少なくとも1つの部材に設けられた環状の座形成部材とを備え、
    入力部材および中間部材の何れか一方に設けられた凸部が他方に設けられた凹部に嵌合するとともに、出力部材および中間部材の何れか一方に設けられた凸部が他方に設けられた凹部に嵌合し、
    上記凸部は、当該凸部に対応する座形成部材に、保持器によって保持された状態で取り付けられた複数のころにより形成されており、
    上記座形成部材は、環状の座としての第1の面と、第1の面とは座形成部材の軸方向に対向する第2の面と、第1の面に放射状に配列され上記複数のころを載置した複数の載置溝と、第2の面または第2の面に近接して放射状に配列され保持器の取付部を装着するための複数の装着部とを含み、
    載置溝および装着部は、座形成部材の周方向に関して互い違いの交互に配置されていることを特徴とする伝達比可変機構。
  2. 請求項1において、上記保持器は、ころを座形成部材の載置溝に載置した状態で射出成形された樹脂部材からなることを特徴とする伝達比可変機構。
  3. 請求項2において、上記保持器は、ころの外端を保持する外保持器と、ころの内端を保持する内保持器と、座形成部材を径方向に挿通する溝または孔を通して外保持器および内保持器を連結する連結部とを含み、
    上記保持器は、外保持器、内保持器および連結部が一体に射出成形された樹脂部材からなることを特徴とする伝達比可変機構。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、上記装着部は、座形成部材の第2の面に形成された溝であることを特徴とする伝達比可変機構。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の伝達比可変機構を用いて、操舵部材の操舵角に対する転舵輪の転舵角の比である伝達比を変更することを特徴とする車両用操舵装置。
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