JP2009213861A - 注射針処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置本体の内部及び受け板の裏面に付着した異物を除去する作業が簡単且つ容易に行える注射針処理装置の提供を目的とする。
【解決手段】ロック機構32のロックレバー35を突出姿勢に回動操作し、受け板3のフック部39に対する係止ピン37の係止を解除するので、受け板3を装置本体2の開口部2aから簡単に取り外すことができる。係止ピン37が装置本体2に収容された集積容器17に当接され、集積容器17が装置本体2の出入口2cより外側へ押し出されるので、集積容器17を引き出す作業が容易に行える。開口部2a及び出入口2cの全体が開放されるので、装置本体2の内壁或いは電極10,11に付着した異物を開口部2a或いは出入口2cから挿入した異物除去具により簡単に除去することができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば病院、診療所等の医療機関において、患者の治療に使用された使用済みの注射針を廃棄処理する際に用いられる注射針処理装置に関する。
従来、前記医療機関において患者の治療に使用された注射針を廃棄処理する場合、使用済みの注射針を注射器の先端部から抜き取って、そのまま廃棄処分していたが、注射針を抜き取る際に、例えば指や手等の皮膚を誤って突き刺してしまうことがあり、例えばC型肝炎、エイズウイルス等の病原菌による二次感染が起きやすい。
前記注射針を安全に処理する装置としては、例えば注射器の注射針を、パネル上面に設けられた挿入孔に挿入し、注射針分離部に設けられた一対のローラ型電極で挟持して焼損する。この後、注射針抜出しブロックを、注射針抜出しア−ム動作用カムによって注射器本体の軸と直角方向へ移動させ、注射針分離部と協同して、注射器本体から注射針を分離する特許文献1の注射針処理装置とその方法がある。また、注射器の注射針をハウジングに形成された長孔の一端側から挿入して、ハウジング内部に設けられた上側電極と下側電極との間を短絡する。上側電極と下側電極との間を印加される電流により注射針を焼損処理した後、注射器を長孔に沿って他端側へ移動させ、注射器の先端から残りの注射針を抜き取るようにして分離する特許文献2の針処理装置がある。
しかし、特許文献1の注射針処理装置は、パネル上面に注射器を載置するための注射器受付が斜め上方に向けて突出されており、特許文献2の注射針安全処理装置は、パネル上面に注射針挿入孔が形成されたシリンダが突出されている。このため、注射針の処理時において、注射器受付やシリンダによってパネル上面に付着する異物(例えば薬剤、血液等)を除去する作業が妨げられるため、パネル全体を清潔且つ綺麗な状態に保つことができない。また、特許文献2の針処理装置は、注射器の注射針を長孔の一端側に挿入して焼損処理した後、注射器を長孔に挿入したまま他端側へ水平移動させて、注射器の先端から残りの注射針を抜き取らなければならず、注射針を焼損処理する作業に手間が掛かる。また、注射針を焼損処理する位置と、残りの注射針を抜き取る位置とが異なるため、残りの注射針を抜き取る作業を行わずに、注射器を長孔から引き抜いてしまうことがあり、注射針の抜き取りミスが発生しやすい。また、注射針を処理する際に、注射器本体及び注射針に残着する薬剤、血液等の異物が装置本体の内部に付着するが、特許文献1の挿入孔が設けられたパネルと、特許文献2の長孔が形成されたハウジングとが装置本体に対して一体的に固定されているので、装置本体の内部に付着した異物を除去することが困難である。
特開平9−24075号公報 特公平2−58937号公報
この発明は前記問題に鑑み、装置本体の内部及び受け板の裏面に付着した異物を除去する作業が簡単且つ容易に行える注射針処理装置の提供を目的とする。
この発明は、装置本体の内部に設けられた第1電極と第2電極の間を、注射器先端の口部に装着された装着部の注射針により短絡して、該第1電極と第2電極との間に印加される電流により注射針を焼損する注射針処理装置であって、前記装置本体の上面に形成された開口部に、該開口部と合致する大きさ及び形状に形成された受け板を着脱自在に嵌合し、前記受け板の上面に、前記注射器の口部に装着された装着部と、該装着部の先端に固定された注射針との垂直挿入が許容される挿入孔を設け、前記挿入孔の下方に、前記注射針の側面が接触される前記第1電極と、該注射針の先端が当接される前記第2電極とを設け、前記開口部の一側下面に、該開口部より下方に突出され前記受け板の一側下面に垂設された係止部に対して係止される係止部材を設け、前記係止部材を、前記受け板の係止部に対して係止される前進位置と、該係止部に対する係止が解除される後退位置とに前後移動自在に設け、前記開口部の一側上面に、前記受け板の係止部に対して係止される方向に付勢手段で付勢された係止部材を、該係止部に対して係止される前進位置と、該係止部に対する係止が解除される後退位置とに前後移動するための操作手段を設けた注射針処理装置であることを特徴とする。
この発明の態様として、前記挿入孔の下方で装置本体の一側内部に、前記注射針の針屑が投入される集積容器を収容し、前記集積容器が収容された装置本体の一側部に、前記集積容器の出し入れが許容される出入口を設け、前記集積容器の前記出入口と対応する引き出し側に、前記装置本体の出入口が閉塞される大きさ及び形状に形成された壁部を設け、前記係止部材を、前記操作手段によって前記装置本体に収容された集積容器の引き出し側壁部に当接され前記出入口より外側に突出される後退位置と、前記装置本体に収容された集積容器の引き出し側壁部に対する当接が回避され前記出入口より内側に没入される前進位置とに前後移動自在に設けることができる。
また、この発明の態様として、前記装置本体の内部に、前記集積容器を装置本体に収容した際に回路が通電可能に接続され、前記集積容器を装置本体の出入口から外側へ引き出した際に回路が通電不可に遮断される回路遮断手段を設けることができる。
また、この発明の態様として、前記装置本体の内部に、該装置本体に収容される集積容器の収容側壁部と対向して、該集積容器が装置本体の出入口より外側に向けて押し出される方向に付勢された押し出し部材を設け、前記押し出し部材の端部に、前記装置本体に収容された集積容器の収容側壁部に対して吸着され、該集積容器の全体を装置本体に収容された状態に吸着保持するマグネットを設け、前記押し出し部材を、前記集積容器の収容側壁部によって該集積容器の収容が許容される方向へ移動自在に設けるとともに、該集積容器によって装置本体の出入口が閉塞され該集積容器の全体が装置本体に収容される没入位置と、該集積容器が装置本体の出入口から外側へ押し出される突出位置とに前後移動自在に設けけることができる。
また、この発明の態様として、前記操作手段を、前記開口部の一側上面より上方に向けて突出される起立姿勢及び該一側上面に格納される格納姿勢に上下回動自在に枢着されたロックレバーと、前記係止部材の一側部に形成され、前記ロックレバーに垂設したカムピンが当接されるカム部とで構成し、前記カム部を、前記ロックレバーを起立姿勢に回動した際に、前記カムピンの当接によって前記係止部材が後退位置へ移動される角度に斜設することができる。
前記受け板及び閉塞板は、例えばステンレス等の錆び付きにくい金属板、或いは、防錆処理された金属板で構成することができる。また、付勢手段は、例えばコイルスプリング、板バネ、渦巻きバネ、ゴム等の弾性体で構成することができる。
この発明によれば、装置本体の内部及び受け板の裏面に付着した異物を除去する作業が簡単且つ容易に行え、装置本体の内部及び受け板の裏面を清潔且つ綺麗な状態に保つことができる。
本発明の注射針処理装置1は、図1〜図13に示すように、装置本体2の内部に設けられた第1電極10と第2電極11の間を、注射器A先端の口部Acに装着された装着部Adの注射針Aeにより短絡して、該第1電極10と第2電極11との間に印加される電流により注射針Aeを焼損するものである。
注射器Aは、筒状に形成された合成樹脂製のシリンダAaと、シリンダAaに収容された合成樹脂製のピストンAbと、シリンダAa先端に形成した口部Acに装着される合成樹脂製の装着部Adと、装着部Ad先端に固定された導電性を有するステンレス製の注射針Aeとで構成される。
上述する注射針処理装置1の構成について、図1〜図13に基づいて詳述する。図1は左側斜め上方から見た注射針処理装置1の斜視図を示し、図2は装置本体2の内部構造を正面から見た縦断正面図を示し、図3は装置本体2の内部構造を上方から見た縦断平面図を示し、図4は受け板3に係止ピン37を係止した状態を説明する底面図を示し、図5は受け板3から係止ピン37を離脱した状態を説明する底面図を示し、図6は受け板3及び集積容器17を取り外した状態を説明する側面図を示している。
また、図7は受け板3に装着された一対の閉塞板4の開閉動作を説明する平面図を示し、図8は注射針Aeの挿入動作を説明する拡大側面図を示し、図9は注射針Aeの挿入動作を説明する拡大正面図を示し、図10は注射針Aeを上下電極10,11に接触させた状態を説明する拡大側面図を示し、図11は注射針Aeを上下電極10,11に接触させた状態を説明する拡大正面図を示し、図12は注射針Aeの焼損状態を説明する拡大側面図を示し、図13はシリンダAaの口部Acから装着部Adを分離した状態を説明する拡大側面図を示している。
注射針処理装置1は、図1、図2に示すように、箱型に形成された装置本体2の中央上面に、上方から見て略矩形の開口部2aが形成されている。また、開口部2aの右側上面には、開口部2aより小さく上方から見て略矩形の開口部2bが形成されている。
開口部2aには、該開口部2aと合致する大きさ及び形状に形成された上方から見て略矩形の受け板3が着脱自在に嵌合されている。開口部2bには、後述するロック機構32の支持板33が固定されている。
ロック機構32の支持板33は、前記開口部2bと合致する大きさ及び形状に形成され、支持板33の上面中央部には、受け板3の長手方向と平行して後述するロックレバー35が格納される凹状のレバー格納部34を形成している。レバー格納部34は、ロックレバー35の全長が格納される大きさ及び深さに形成されている。ロックレバー35の基端部は、該基端部と対応するレバー格納部34の一端側内壁部に対して図示しない支軸で上下回動自在に枢着されている。
ロックレバー35は、前記支軸を中心として、該ロックレバー35の遊端部がレバー格納部34より斜め上方に向けて突出される突出姿勢(図1に示す仮想線の姿勢)と、該ロックレバー35の全体がレバー格納部34に格納される格納姿勢(図1に示す実線の姿勢)とに上下回動自在に設けられている。また、ロックレバー35を起立姿勢及び格納姿勢に回動した際、レバー格納部34に内蔵された図示しない板バネの復元力によって各姿勢に回動保持される。
レバー格納部34の下面には、受け板3の長手方向と直交する方向に対して後述する係止ピン37が前後移動自在に保持された支持枠36を固定している。支持枠36は、側面から見て下面を開放した門形状に形成され、その下面側開放部には、図4に示す仮想線のカバー36cを着脱自在に嵌着している。係止ピン37は、支持枠36の両側縁部に形成した壁部36a,36aより外側に突出する長さに形成され、壁部36a,36aの対向面に形成した支持孔36b,36bに対してスライド自在に挿入されている。
つまり、係止ピン37は、該係止ピン37の左側端部が装置本体2の開口部2aに嵌合された受け板3のフック部39に対して係止される前進位置と、受け板3のフック部39に対する係止が解除される後退位置とに前後移動自在に設けられている。
また、係止ピン37の対向壁面間に固定された止め部材37bと、支持枠36の右側壁部36aとの間に装填されたコイルスプリング38の復元力によって、係止ピン37の左側端部が支持枠36の左側壁部36aより左側に突出される方向に向けて常時付勢されている。左側壁部36aより左側に突出された係止ピン37の左側端部は、受け板3の右側下面に垂設した側面から見てL字状のフック部39に対して係止される。
また、係止ピン37の一側縁部には、後述するロックレバー35のカムピン35aが当接されるカム部37aを形成している。カム部37aは、ロックレバー35を突出姿勢に回動操作した際に、ロックレバー35のカムピン35aが当接される位置に形成され、係止ピン37が後退位置に向けて移動される傾斜角度に斜設されている。
ロックレバー35の基端部下面には、係止ピン37の一側縁部に形成されたカム部37aに対して当接されるカムピン35aを垂設している。カムピン35aは、係止ピン37のカム部37aに対して当接される長さに形成されている。
前記ロック機構32の操作方法について、図1〜図6に基づいて詳述する。ロックレバー35を突出姿勢に回動操作すると、カムピン35aが係止ピン37のカム部37aに当接される。その当接力によって、係止ピン37は、コイルスプリング38に抗して、受け板3のフック部39に対する係止が解除される後退位置へ移動される(図5参照)。
また、係止ピン37の右側端部は、装置本体2の右側内部に収容された後述する集積容器17の引き出し側である引き出し側壁部17aに当接され、装置本体2の出入口2cより外側に突出される(図2に示す仮想線)。その当接力によって、集積容器17の引き出し側壁部17aが装置本体2の出入口2cより外側へ押し出される。
集積容器17を装置本体2の右側内部に収容する際に、装置本体2の出入口2cより外側に突出された係止ピン37の右側端部に対して集積容器17の引き出し側壁部17aが当接される(図2に示す仮想線)。これにより、集積容器17の引き出し側壁部17aが装置本体2の出入口2cより外側に突出した位置に規制され、集積容器17の収容が阻止されることになる。
ロックレバー35を格納姿勢に回動操作すると、カムピン35aが係止ピン37のカム部37aに対して当接が解除される方向に回動される。係止ピン37は、コイルスプリング38の復元力によって、受け板3のフック部39に対して係止される前進位置へ移動される(図4参照)。
また、係止ピン37の右側端部が装置本体2の出入口2cより内側に没入されるので、集積容器17を装置本体2の右側内部に収容する際に、係止ピン37の右側端部に対して集積容器17の引き出し側壁部17aの当接が回避され、装置本体2の右側内部に対する集積容器17の収容が許容される。且つ、装置本体2の出入口2cが集積容器17の壁部17aで閉塞される。
なお、装置本体2及び受け板3の上面と、開口部2bに露出された支持板33の上面と、支持板33のレバー格納部34に格納された格納姿勢のロックレバー35の上面とは、側方から見てフラット(平坦)となるように形成している。また、受け板3及び後述する閉塞板4は、ステンレス等の錆び付きにくい金属で形成されており、例えば薬剤や血液等が付着してもスライド性が損なわれることはない。
受け板3の左右下面には、該受け板3の中央上面に形成した挿入孔3aを中心として、挿入孔3aが閉塞される大きさ及び形状に形成した一対の閉塞板4,4を、受け板3の長手側下面に沿って左右対称に配置している。
挿入孔3aは、シリンダAa先端の口部Acに装着された装着部Ad全体の挿入が許容される大きさ及び形状に形成されている。つまり、装着部Adの基端側外周面に形成した鍔部Afより大径に形成され、口部Acに装着した装着部Adの全体が挿入孔3aより下方に突出が許容され、該口部Acを中心とするシリンダAa先端の周縁部が当接される孔径に形成している(図10参照)。
一対の閉塞板4,4は、上方から見て略矩形に形成され、閉塞板4,4の中央対向縁部は、受け板3の挿入孔3aより下方に突出されたシリンダAaの先端と、シリンダAaの口部Acに装着された装着部Adとの間に対して係止が許容される厚みに形成している(図10参照)。
一対の受け部3A,3Aは、閉塞板4の両側縁部が水平に支持される間隔に隔てて受け板3の両側下面に固定している。受け部3A,3Aの対向縁部には、閉塞板4の両側縁部が係合される溝部3Aa,3Aaを受け板3の長さ方向と平行して形成している。つまり、閉塞板4の両側縁部を、受け板3の長さ方向と平行して該受け板3の両側下面に固定された一対の受け部3A,3Aの溝部3Aa,3Aaに係合して、挿入孔3aが全閉される閉位置(図7のa参照)と、挿入孔3aが全開される開位置(図7のb参照)とに、受け板3の長さ方向と平行する方向(図7の矢印Bで示すスライド方向)に向けて左右開閉自在に設けている。
また、受け部3A,3Aの左右下面には、挿入孔3aが閉塞される大きさ及び形状に形成した一対のスプリング保持板5,5を、挿入孔3aを中心として受け板3の長手側下面に対して左右対称に配置するとともに、受け部3A,3Aの溝部3Aa,3Aaに係合された閉塞板4,4と対向してネジ止め固定している。スプリング保持板5の中央部には、後述するコイルスプリング6が圧縮装填される断面U字状のスプリング収容部5aを、閉塞板4の中央部下面と対向して図7の矢印Bで示すスライド方向と平行して形成している。
スプリング収容部5a,5aは、受け板3の挿入孔3aを中心として左右対称に配置するとともに、該挿入孔3aの中心を通る直線上にそれぞれ形成している。スプリング収容部5a,5aには、一対の閉塞板4,4を受け板3の挿入孔3aが閉塞される方向に向けて付勢するためのコイルスプリング6をそれぞれ圧縮装填している。
スプリング収容部5aの外側端部には、該スプリング収容部5aに装填されたコイルスプリング6の一端と対向してネジ部材5bを螺合している。スプリング収容部5aの内側端部には、該スプリング収容部5aに装填されたコイルスプリング6の他端と対向して突起5cを形成している。
また、スプリング収容部5aの内側端部に形成された突起5cと、該スプリング収容部5aに装填されたコイルスプリング6の他端との間に、閉塞板4に突設された突起4bを挿入している。つまり、スプリング収容部5a,5aに圧縮装填されたコイルスプリング6,6は、一対の閉塞板4,4を受け板3の挿入孔3aが閉塞される方向に向けて付勢している。なお、コイルスプリング6,6の復元力は、受け板3の挿入孔3aに挿入された注射器Aの装着部Ad或いは注射針Aeが略真っ直ぐに保持される付勢力に設定している。
つまり、一対の閉塞板4,4を、コイルスプリング6,6の復元力によって受け板3の挿入孔3aより下方に突出された注射器Aの装着部Ad或いは注射針Aeが径方向に対して挟持される方向に向けて付勢している。これにより、閉塞板4,4の挟持力によって注射器Aの装着部Ad或いは注射針Aeを受け板3の挿入孔3aに対して略真っ直ぐに挿入された姿勢に確実且つ安定して保持することができる。
閉塞板4の突起4bとスプリング収容部5aの突起5cは、コイルスプリング6,6の復元力によって、一対の閉塞板4,4を挿入孔3aが閉塞される閉方向へスライド移動した際に互いに当接され、一対の閉塞板4,4を、挿入孔3aの中心で互いに当接され、挿入孔3aが左右均等に閉塞される閉位置に規制する。なお、規制板3dに代わる規制手段として、閉塞板4の両側縁部と受け板3の溝部3Aa,3Aaとの間に、例えば突起、段部を設ける等して規制してもよい。
ネジ部材5bを締込み方向へ回動操作して、コイルスプリング6に蓄積される復元力を大きくすれば、一対の閉塞板4,4による挟持力を強くすることができる。ネジ部材5bを緩み方向へ回動操作して、コイルスプリング6に蓄積される復元力を小さくすれば、一対の閉塞板4,4による挟持力を弱くすることができる。これにより、注射器Aの口部Acに装着された装着部Ad或いは装着部Adに固定された注射針Aeを挟持するのに適した復元力に設定することができる。
装置本体2の中央内部には、図2、図3にも示すように、受け板3の挿入孔3aより下方に突出される注射器Aの注射針Aeと対向して第1電極10と第2電極11とを上下に配置している。第1電極10と第2電極11は、受け板3の挿入孔3a下方に突出された注射針Aeが所定長さに溶解・焼損される上下間隔に隔てて設けている。
第1電極10は、挿入孔3aより下方に垂下される注射針Aeの側面と対向して配置され、挿入孔3aより下方に垂下される装着部Adの先端に固定された注射針Aeの根元部分に対して可能な限り近寄った箇所に押し当てられる高さ位置に設けている。
第1電極10の下方に配置した第2電極11は、第1電極10より下方に垂下される注射針Aeの先端と対向して配置され、第1電極10より下方に垂下される注射針Aeの先端が押し当てられる高さ位置に設けている。なお、第1電極10の注射針Aeが当接される針押当て面は、側面から見て滑らかなアール形状或いは曲面形状に形成している。また、第1電極10と第2電極11との間を注射針Aeの長さに応じて拡縮調節自在に設けてもよい。
第1電極10の上方には、受け板3の挿入孔3aより下方に突出される注射針Aeを垂直にガイドするための針案内板12を配置している。針案内板12は、上端から下端に向けて徐々に小径となる半円錐形状に形成され、挿入孔3aより下方に突出された注射針Aeの側面が第1電極10に接触され、注射針Aeの先端が第2電極11に対して垂直に押し当てられるように真っ直ぐにガイドする。
装置本体2の右側内部には、図3、図4にも示すように、挿入孔3aの下方に落下される注射針Aeの針屑と、口部Acから抜き取られた装着部Adとが投入される上面開口形状の集積容器17を収容している。なお、集積容器17の内部には、耐熱性或いは耐火性を有する保護部材を敷設している。
装置本体2の右側には、装置本体2の右側全面を開放して、集積容器17の出し入れが許容される出入口2cを設けている。出入口2cは、集積容器17の取り出し側に起立された引き出し側壁部17aと合致する大きさ及び形状に形成されている。つまり、集積容器17の壁部17aを把持して、集積容器17を装置本体2の右側内部に収容すれば、出入口2cが壁部17aで閉塞される。集積容器17を装置本体2の出入口2cより外側へ引き出せば、出入口2cの全体が開放される(図4参照)。また、集積容器17を装置本体2の外側へ引き出せば、集積容器17に投入された注射針Aeの針屑と、口部Acから抜き取られた装着部Adとを回収或いは廃棄することができる。
装置本体2の前側内部には、焼損時に発生する臭い成分が含まれた雰囲気を脱臭して排出するための換気装置19を縦向きに配置している。換気装置19の後方には、脱臭体20が装填された脱臭体装填容器21を縦長に配置している。脱臭体装填容器21の後方には、脱臭体20により脱臭された雰囲気を後述する換気口2eに向けて誘導するための排気誘導板2dを配置している(図1、図2参照)。また、脱臭体装填容器21の前面及び後面は、雰囲気の通過が許容される大きさ及び形状に開口されている。なお、脱臭体20の脱臭力が低下した場合、装置本体2の上面又は前面を開放して脱臭体装填容器21ごと交換する。
脱臭体装填容器21の後方で装置本体2の底部には、脱臭体20により脱臭された雰囲気を排出するための換気口2eを設けている(図1、図2参照)。また、換気口2eには、換気口2e全体が覆われる大きさ及び形状に形成したネット22を取り付けている。ネット22に代えて、例えば不織布、シート等の通気性を有するものを用いてもよい。
装置本体2の左側壁部には、図1〜図3に示すように、後述するトランス28に電力を供給するためのコード24の一端を接続し、電源(コンセント)に接続するためのプラグ25をコード24の他端に接続している。また、コード24が接続された装置本体2の左側壁部には、通電表示ランプが内蔵された電源スイッチ26と、過電流が流れた際に回路を遮断するためのヒューズ27とを設けている。
装置本体2の左側内部には、第1電極10と第2電極11とに電力を供給するためのトランス28と、装置本体2に内蔵された回路を通電可能に接続又は通電不可に遮断するための回路遮断スイッチ29と、装置全体の駆動及び停止を制御するための制御回路30とを内蔵している(図2、図3参照)。
また、回路遮断スイッチ29の側部には、装置本体2の右側内部に集積容器17が収容される際に、該集積容器17の収容が許容される方向に押し込み動作され、装置本体2の右側外部に集積容器17を取り出す際に、該集積容器17が取り出される方向に突出動作される押し出し装置31を配置している。
押し出し装置31の右側端部には、集積容器17の収容側壁部17bに突設された突出軸部17cと対向して押し出し部材31aを設けている。押し出し部材31aの端部には、装置本体2の右側外部に集積容器17が突出するのを防止するのに必要な磁力に励磁されたマグネット31bを装着している。押し出し部材31aと軸方向に対向する突出軸部17cの端部は、押し出し部材31aのマグネット31bにより吸着可能な金属で構成されている。
押し出し装置31の押し出し部材31aは、装置本体2の右側内部に対して集積容器17の全体が収容される没入位置と、装置本体2の右側外部に対して集積容器17の引き出し側壁部17aが突出される突出位置とに前後移動自在に設けられている。また、押し出し装置31に内蔵された図示しないコイルスプリングによって、集積容器17が装置本体2の出入口2cより外側に向けて押し出される方向に常時付勢されており、該押し出し装置31に内蔵された図示しないカム機構によって後退位置に規制される。
押し出し部材31aは、装置本体2の右側内部に集積容器17が収容される際に、図示しないコイルスプリングに抗して、集積容器17の収容側壁部17bによって没入方向へ押し戻される。予め設定された没入位置まで押し戻されると、図示しないカム機構によって集積容器17の全体が装置本体2の右側内部に収容される位置に規制される。集積容器17の突出軸部17cが押し出し部材31aのマグネット31bに吸着保持されるので、集積容器17の全体を装置本体2の右側内部に収容された状態に保持することができる。
また、装置本体2の右側外部に集積容器17を取り出す際に、集積容器17を一旦押し込んで、前記カム機構による押し出し部材31aの規制を解除する。突出軸部17cと押し出し部材31aとを互いに当接しているので、前記コイルスプリングの復元力によって、装置本体2の出入口2cより外側に向けて集積容器17が押し出され、集積容器17の引き出し側壁部17aが装置本体2の出入口2cより外側に突出される。且つ、集積容器17の突出軸部17cが押し出し部材31aのマグネット31bから分離される。
回路遮断スイッチ29は、装置本体2の右側内部に収容された集積容器17の収容側に起立する収容側壁部17bに近接して配置され、回路遮断スイッチ29の右側端部には、集積容器17の収容側壁部17bによってスイッチ操作される釦部29aを設けている。
回路遮断スイッチ29の釦部29aは、集積容器17を装置本体2の右側内部に収容した際に、集積容器17の収容側壁部17bによってON状態に押圧操作されるので、制御回路30に対する回路が通電可能に接続される。また、集積容器17を装置本体2の出入口2cから外側へ引き出した際に、集積容器17の収容側壁部17bが回路遮断スイッチ29の釦部29aから離脱され、釦部29aがOFF状態に復帰操作されるので、制御回路30に対する回路が通電不可に遮断される。
なお、第1電極10及び第2電極11と、換気装置19と、電源スイッチ26と、ヒューズ27と、トランス28と、回路遮断スイッチ29と、制御回路30は電気的に接続されている。また、例えば電圧計、電流計等のメータ類、或いは、例えばブザーやランプ等の報知器を設けてもよい。
制御回路30は、電源スイッチ26がON操作された際に第1電極10と第2電極11との間を短絡可能な待機状態に通電し、換気装置19を連続して駆動する。また、電源スイッチ26がOFF操作された際に第1電極10及び第2電極11への通電を遮断し、換気装置19の駆動を停止する。なお、換気装置19を、注射器Aの装着部Adが受け板3の挿入孔3aに挿入された際に駆動するか、CPUに内蔵されたタイマーにより予め設定した処理時間(焼損処理に要する時間よりも長い時間)だけ駆動する等してもよい。
換気装置19は、電源スイッチ26をON操作した際に駆動され、焼損時に発生する臭い成分が含まれる雰囲気を、脱臭体装填容器21に装填された脱臭体20に送気して脱臭する。雰囲気に含まれる臭い成分を、通気性を有する袋状の脱臭体20に充填された活性炭に吸着させて脱臭し、脱臭された雰囲気を装置本体2外部に換気口2eから排出する。また、電源スイッチ26をOFF操作した際に駆動が停止される。なお、活性炭に代えて、例えば木炭、竹炭、岩石、金属等の多孔質吸着体を用いてもよい。また、多孔質吸着体を使用する場合、通気性を有する袋体や箱体に充填するのが好ましい。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、注射針処理装置1により注射器Aの注射針Aeを焼損処理する方法を説明する。
先ず、装置本体2に接続されたプラグ25を図示しない電源(コンセント)に差し込み、電源スイッチ26をON操作して、第1電極10と第2電極11との間を短絡可能な待機状態に通電し、換気装置19を連続して駆動する。
次に、図1、図2に示すように、使用済みの注射針Aeが装着された注射器Aを、注射針Aeが下向きとなる姿勢に手で保持した後、注射器A先端の装着部Adに固定された注射針Aeを、受け板3の挿入孔3aに対して上方から下方に向けて略垂直に挿入する。
注射針Aeを、一対の閉塞板4,4の中央対向面間に押し込み、閉塞板4,4をコイルスプリング6,6に抗して注射針Aeの挿入が許容される間隔に押し広げながら挿入する(図8、図9参照)。注射針Aeを、一対の閉塞板4,4に形成した案内面4a,4aで挟持して、注射針Aeの側面が第1電極10に接触され、注射針Aeの先端が第2電極11に対して垂直に押し当てられるように真っ直ぐに挿入ガイドする。
注射針Aeの側面を第1電極10に接触させたまま垂直に挿入して、第1電極10より下方に垂下される注射針Aeの先端を第2電極11に押し当て、第1電極10と第2電極11との間を注射針Aeにより短絡する。これにより、第1電極10と第2電極11との間に通電される電流により、装着部Adに固定された注射針Aeを発熱(例えば略1300℃付近の温度)して溶解させながら、注射針Aeを先端から基端に向けて次第に焼損させる(図10、図11参照)。
注射針Aeに続いて注射器Aの口部Acに装着された装着部Adを、一対の閉塞板4,4の中央対向面間に押し込み、閉塞板4,4をコイルスプリング6,6に抗して装着部Ad全体の挿入が許容される間隔に押し広げながら挿入する。装着部Adを、一対の閉塞板4,4に形成した案内面4a,4aで挟持して、注射針Aeが第1電極10と第2電極11とに対して押し当てられるように真っ直ぐに挿入ガイドする。
注射器Aの口部Acに装着された装着部Adを受け板3の挿入孔3a及び閉塞板4,4より下方に突出すると、コイルスプリング6,6の復元力によって、一対の閉塞板4,4が閉方向へ移動され、閉塞板4,4の中央対向縁部が挿入孔3aより下方に突出されたシリンダAaの先端と、シリンダAaの口部Acに装着された装着部Adとの間に係止され、挿入孔3aに挿入されたシリンダAaの口部Acが一対の閉塞板4,4で挟持される(図7のb、図10参照)。
これにより、装着部Adに固定された注射針Aeが挿入孔3aより下方に所定長さ垂下した状態に保持されるので、注射針Aeを、該注射針Aeの根元部分に対して可能な限り近寄った箇所まで焼損処理(図12参照)して、注射針Aeに付着する病原菌(例えばC型肝炎、エイズウイルス等)を溶解時及び焼損時の高温により死滅させることができる。また、焼損時に発生する注射針Aeの針屑は集積容器17に投入される(図2、図3参照)。なお、注射針Aeの太さや材質に応じて、第1電極10と第2電極11との間に印加される電圧・電流を可変調整してもよい。
装着部Adを受け板3の挿入孔3aより下方に突出すると、口部Acを中心とするシリンダAa先端の周縁部が挿入孔3aの周縁部に当接され、注射器AのシリンダAaによって受け板3の挿入孔3aが閉塞される(図10、図11参照)。これにより、注射針Aeの焼損時に発生するスパークが挿入孔3aから外部に漏れるのを防止することができ、作業者の目に与える影響が少なくなる。
焼損処理後において、挿入孔3aに挿入された注射器Aを手で保持したまま上方に向けて略真っ直ぐに引き上げようとすると、シリンダAaの口部Acに装着された装着部Adの鍔部Afが閉塞板4,4の対向縁部に係止されるため、注射器Aを上方に引き上げれば、シリンダAaの口部Acから装着部Adを抜き取ることができる(図13参照)。口部Acから抜き取られた装着部Adは集積容器17に投入されるので、異物の付着した装着部Adが装置外部へ落下するのを防止することができ、装着部Ad及び注射針Aeに付着する病原菌(例えばC型肝炎、エイズウイルス等)が装置周辺に飛散することがない。
注射器Aの口部Acを受け板3の挿入孔3aから抜き取ると、コイルスプリング6,6の復元力によって一対の閉塞板4,4が閉方向へ移動し、挿入孔3aの中心で互いに当接されて該挿入孔3aを全閉するので、例えば紙屑や布片等の異物が挿入孔3aから装置本体2内に侵入するのを防止することができる。また、焼損時に発生する臭いが挿入孔3aから外部へ漏れ出すのを防止することができる。
また、注射器Aの口部Acに装着された装着部Adの注射針Aeを受け板3の挿入孔3aに挿入して焼損処理した後、注射器Aを上方に向けて真っ直ぐに引き上げる際に口部Acから装着部Adを抜き取るので、注射器Aの注射針Aeを焼損処理する作業と、口部Acから装着部Adを抜き取る作業とが同じ位置で行える。また、注射器Aを水平移動させて抜き取るような動作及び作業が不要となるので、注射器Aの口部Acから焼損済みの注射針Aeが残っている装着部Adを確実に抜き取り回収することができる。また、注射器Aを水平移動させて装着部Adを抜き取るような従来の装置に比べて、装置全体の構成及び構造が簡単となり、装置全体の製作が容易となる。
また、装置本体2及び受け板3の上面と、開口部2bに露出された支持板33の上面と、レバー格納部34に格納された格納姿勢のロックレバー35の上面とを、側方から見てフラットに形成しているので、例えば薬剤、血液等の異物が装置本体2、受け板3、支持板33、ロックレバー35の上面に付着しても、異物を除去する作業が妨げられず、柔軟性を有する払拭具により簡単且つ容易に払拭除去することができ、装置本体2の上面全体を清潔且つ綺麗な状態に保つことができる。
また、ロック機構32のロックレバー35を突出姿勢に回動操作した際に、係止ピン37の左側端部が受け板3のフック部39から離脱され、フック部39に対する係止ピン37の係止が解除されるので、受け板3を装置本体2の開口部2aから取り外すことができる。これにより、装置本体2の開口部2a全体が開放されるので、装置本体2の開口部2aに対してブラシ等の異物除去具を上方から挿入すれば、装置本体2の内壁或いは電極10,11に付着した注射針Aeの針屑等の異物を上方から除去することができる。
また、係止ピン37の右側端部が装置本体2の出入口2cより外側に突出され、装置本体2の右側内部に収容された集積容器17の引き出し側壁部17aに当接される(図2に示す仮想線)。その当接力によって、集積容器17の引き出し側壁部17aが装置本体2の出入口2cより外側へ押し出されるので、集積容器17を装置本体2の出入口2cより外側へ引き出す作業が容易に行える(図6参照)。集積容器17を装置本体2の出入口2cから外側へ引き出せば、装置本体2の出入口2c全体が開放されるので、装置本体2の出入口2cに対して異物除去具を側方から挿入すれば、装置本体2の内壁或いは電極10,11に付着した異物を側方から除去することができる。且つ、開口部2aに嵌合された受け板3を出入口2cから挿入した指で押し上げるだけで、受け板3を装置本体2の開口部2aから取り外す作業とが簡単且つ容易に行える。
集積容器17を装置本体2の出入口2cから外側へ引き出した際に、図5、図6に示すように、集積容器17の収容側壁部17bが回路遮断スイッチ29の釦部29aから離脱され、釦部29aがOFF状態に復帰するので、制御回路30に対する回路が通電不可に遮断される。これにより、装置本体2の内壁或いは電極10,11に付着した異物を図示しない導電性を有する異物除去具で除去する際に、第1電極10及び第2電極11に異物除去具が接触しても、電極10,11の間が短絡する心配がなく、注射針Aeの針屑等の異物を除去する作業と、受け板3を装置本体2の開口部2aから取り外す作業とが安全に行える。
また、ロックレバー35を突出姿勢に回動操作し、係止ピン37の右側端部を装置本体2の出入口2cより外側に突出した状態にて、集積容器17を装置本体2の右側内部に収容しょうとしても、出入口2cより外側に突出された係止ピン37の右側端部に集積容器17の引き出し側壁部17aが当接される(図2に示す仮想線)。これにより、集積容器17が装置本体2の出入口2cより外側に突出した位置に規制され、集積容器17の収容が阻止されることになる。集積容器17の突出軸部17cが押し出し装置31の押し出し部材31aに当接されず、回路遮断スイッチ29の釦部29aが集積容器17の収容側壁部17bによってON状態に押圧操作されることもない。
また、ロックレバー35を格納姿勢に回動操作して、係止ピン37の右側端部を装置本体2の出入口2cより内側に没入すると、集積容器17を装置本体2の右側内部に収容する際に、係止ピン37の右側端部に集積容器17の引き出し側壁部17aが当接されず、装置本体2の右側内部に対する集積容器17の収容が許容される。且つ、装置本体2の出入口2cが集積容器17の壁部17aで閉塞される。
また、集積容器17の収容側壁部17bが回路遮断スイッチ29の釦部29aに押し当てられ、釦部29aがON状態に押圧操作されるので、制御回路30への通電回路を接続することができる。また、集積容器17の突出軸部17cを押し出し装置31の押し出し部材31aに押し当てて、突出軸部17cと押し出し部材31aとをマグネット31bで吸着するとともに、予め設定された没入位置に押し戻して図示しないカム機構によって規制する。つまり、マグネット31bの吸着力によって、集積容器17の全体が装置本体2の右側内部に収容された状態に保持される。
また、ロックレバー35を格納姿勢に回動操作し、集積容器17を装置本体2の右側内部に収容した状態にて、集積容器17を一旦押し込んで、押し出し装置31の押し出し部材31aを図示しないカム機構による規制が解除される位置まで押し戻そうとしても、係止ピン37の右側端部に集積容器17の引き出し側壁部17aが当接するため、規制を解除することができない。つまり、ロックレバー35を突出姿勢に回動操作しなければ、集積容器17を装置本体2の出入口2cより外側へ引き出すことができないので、集積容器17が装置本体2の出入口2cより外側に突出するか、或いは、抜き取られるのを防止することができる。
この発明の構成と、前記実施例との対応において、
この発明の操作手段は、実施例のロックレバー35に対応し、
以下同様に、
係止部材は、係止ピン37に対応し、
付勢手段は、コイルスプリング38に対応し、
係止部は、フック部39に対応し、
回路遮断手段は、回路遮断スイッチ29に対応し、
押し出し部材は、押し出し装置31の押し出し部材31aに対応するも、
この発明は、前記実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
注射針処理装置を左側斜め上方から見た外観を示す斜視図。 装置本体の内部構造を示す縦断正面図。 装置本体の内部構造を示す縦断平面図。 受け板の係止箇所に係止ピンを係止した状態を示す底面図。 受け板の係止箇所から係止ピンを離脱した状態を示す底面図。 受け板及び集積容器の分離状態を示す側面図。 受け板に装着された一対の閉塞板の開閉動作を示す平面図。 注射針の挿入動作を示す拡大側面図。 注射針の挿入動作を示す拡大正面図。 注射針を上下電極に接触させた状態を示す拡大側面図。 注射針を上下電極に接触させた状態を示す拡大正面図。 注射針の焼損状態を示す拡大側面図。 シリンダの口部から装着部を分離した状態を示す拡大側面図。
符号の説明
A…注射器
Ac…口部
Ad…装着部
Ae…注射針
Af…鍔部
1…注射針処理装置
2…装置本体
2a,2b…開口部
2c…出入口
3…受け板
3a…挿入孔
4…閉塞板
10…第1電極
11…第2電極
17…集積容器
17c…突出軸部
29…回路遮断スイッチ
31…押し出し装置
31a…押し出し部材
31b…マグネット
32…ロック機構
35…ロックレバー
35a…カムピン
37…係止ピン
37a…カム部
39…フック部

Claims (5)

  1. 装置本体の内部に設けられた第1電極と第2電極の間を、注射器先端の口部に装着された装着部の注射針により短絡して、該第1電極と第2電極との間に印加される電流により注射針を焼損する注射針処理装置であって、
    前記装置本体の上面に形成された開口部に、該開口部と合致する大きさ及び形状に形成された受け板を着脱自在に嵌合し、
    前記受け板の上面に、前記注射器の口部に装着された装着部と、該装着部の先端に固定された注射針との垂直挿入が許容される挿入孔を設け、
    前記挿入孔の下方に、前記注射針の側面が接触される前記第1電極と、該注射針の先端が当接される前記第2電極とを設け、
    前記開口部の一側下面に、該開口部より下方に突出され前記受け板の一側下面に垂設された係止部に対して係止される係止部材を設け、
    前記係止部材を、前記受け板の係止部に対して係止される前進位置と、該係止部に対する係止が解除される後退位置とに前後移動自在に設け、
    前記開口部の一側上面に、前記受け板の係止部に対して係止される方向に付勢手段で付勢された係止部材を、該係止部に対して係止される前進位置と、該係止部に対する係止が解除される後退位置とに前後移動するための操作手段を設けた
    注射針処理装置。
  2. 前記挿入孔の下方で装置本体の一側内部に、前記注射針の針屑が投入される集積容器を収容し、
    前記集積容器が収容された装置本体の一側部に、前記集積容器の出し入れが許容される出入口を設け、
    前記集積容器の前記出入口と対応する引き出し側に、前記装置本体の出入口が閉塞される大きさ及び形状に形成された壁部を設け、
    前記係止部材を、前記操作手段によって前記装置本体に収容された集積容器の引き出し側壁部に当接され前記出入口より外側に突出される後退位置と、前記装置本体に収容された集積容器の引き出し側壁部に対する当接が回避され前記出入口より内側に没入される前進位置とに前後移動自在に設けた
    請求項1に記載の注射針処理装置。
  3. 前記装置本体の内部に、前記集積容器を装置本体に収容した際に回路が通電可能に接続され、前記集積容器を装置本体の出入口から外側へ引き出した際に回路が通電不可に遮断される回路遮断手段を設けた
    請求項1又は2に記載の注射針処理装置。
  4. 前記装置本体の内部に、該装置本体に収容される集積容器の収容側壁部と対向して、該集積容器が装置本体の出入口より外側に向けて押し出される方向に付勢された押し出し部材を設け、
    前記押し出し部材の端部に、前記装置本体に収容された集積容器の収容側壁部に対して吸着され、該集積容器の全体を装置本体に収容された状態に吸着保持するマグネットを設け、
    前記押し出し部材を、前記集積容器の収容側壁部によって該集積容器の収容が許容される方向へ移動自在に設けるとともに、該集積容器によって装置本体の出入口が閉塞され該集積容器の全体が装置本体に収容される没入位置と、該集積容器が装置本体の出入口から外側へ押し出される突出位置とに前後移動自在に設けた
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の注射針処理装置。
  5. 前記操作手段を、
    前記開口部の一側上面より上方に向けて突出される起立姿勢及び該一側上面に格納される格納姿勢に上下回動自在に枢着されたロックレバーと、
    前記係止部材の一側部に形成され、前記ロックレバーに垂設したカムピンが当接されるカム部とで構成し、
    前記カム部を、前記ロックレバーを起立姿勢に回動した際に、前記カムピンの当接によって前記係止部材が後退位置へ移動される角度に斜設した
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の注射針処理装置。
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