JPH11503949A - 皮下注射針処理装置 - Google Patents

皮下注射針処理装置

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JPH11503949A
JPH11503949A JP8532259A JP53225996A JPH11503949A JP H11503949 A JPH11503949 A JP H11503949A JP 8532259 A JP8532259 A JP 8532259A JP 53225996 A JP53225996 A JP 53225996A JP H11503949 A JPH11503949 A JP H11503949A
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Abstract

(57)【要約】 破壊すべき針を挿入する挿入孔(26)と、挿入孔(26)と整合した隙間で分離した2つの電極と、挿入孔(26)から隙間内へ挿入して2つの電極に接触する針を破壊するように電極間に電圧を印加する電源とを備えた皮下注射針処理用の針焼却装置。本発明によれば、本装置は、主ハウジング(10)と、この主ハウジングから分離可能な使い捨てカートリッジ(20)とで形成されており、電源を主ハウジング(10)内に配置し、挿入孔(26)をカートリッジ(20)の壁に形成しており、電極をカートリッジ(20)内の、針の破壊で生じた破壊屑を貯蔵する永久閉鎖室(20)内に配置している。

Description

【発明の詳細な説明】 皮下注射針処理装置 本発明は、皮下注射器の針を破壊して安全に廃棄できるようにする装置に関す る。発明の背景 針を取り付けた皮下注射器の処理には、特に1本の針でも誤って刺さってしま う場合、処理者に感染する大きな危険性がある。 従って、針に電流を流して破壊する様々な形式の装置が従来より提案されてお り、これは一般的に針焼却と呼ばれている。電流は、針を溶かして廃棄皮下注射 器の処理者に刺さらないようにするだけでなく、針の残留有毒物も燃焼させる。 そのような装置は、一般的に2つの離設電極を備えており、それらが針の先端 付近の短い部分間に低電圧を印加し、流れる高電流が針のこの部分を溶かす。そ して、針を電極間の隙間へ順次送り込むことによって、注射器にはめ付けられて いるカラーまでの針全体を溶かすことができる。 針に電流を流すために使用されている電極は経時的に腐食しがちであり、それ らを交換しやすくするため、英国特許第2,278,986号には、注射器挿入 孔を設けたカートリッジ状の電極プレート装置に電極を取り付けることが提案さ れている。これによって、病原体で汚染されていると思われる電極付近から屑を 取り除く作業が容易になるが、針の破壊屑は開放箱内に貯蔵され、破壊屑及び箱 は注射器からのしずくとエアゾール作用の両方から汚染されるので、使用して焼 却装置が満杯になった時にそれを空にする人にやはり危険である。発明の目的 従って、本発明は、針に電流を流すことによって、尖った針及び生じた破壊屑 の両方から処理者が感染する危険性を最小限に抑えることを目的としている。発明の概要 本発明の1つの態様によれは、破壊すべき針を挿入する挿入孔と、挿入孔と整 合した隙間を形成している2つの離設電極と、挿入孔から隙間内へ挿入して2つ の電極に接触する針を破壊するように電極間に電圧を印加する電源とを備えた皮 下注射針処理用の針焼却装置であって、主ハウジングと、この主ハウジングから 分離可能な使い捨てカートリッジとで形成されており、電源を主ハウジング内に 配置し、挿入孔をカートリッジの壁に形成しており、電極をカートリッジ内の、 針の破壊で生じた破壊屑を貯蔵する永久閉鎖室内に配置していることを特徴とす る装置が提供されている。 本発明では、破壊屑が閉鎖室内に貯蔵されるため、どのような時も破壊屑に触 れる必要がなく、また実際に触れることはできない。カートリッジが破壊屑で満 杯になれば、カートリッジ全体を主ハウジングから取り外して、新しいものと交 換するだけでよい。さらに、破壊屑の貯蔵室は永久的に閉鎖されているので、満 杯のカートリッジを処理する時に特別な処置を講じる必要がない。 本発明の第2の態様によれば、破壊すべき針を挿入する挿入孔と、挿入孔と整 合した隙間を形成している2つの離設電極と、挿入孔から隙間内へ挿入して2つ の電極に接触する針を破壊するように電極間に電圧を印加する電源とを備えた皮 下注射針処理用の針焼却装置であって、主ハウジングと、この主ハウジングから 分離可能な使い捨て閉鎖カートリッジとで形成されており、電源を主ハウジング 内に配置し、挿入孔をカートリッジの壁に形成していると共に、カートリッジを 2つの分離可能な部分で形成して、第1部分は電極を収納し、第2部分は針の破 壊で生じた破壊屑を貯蔵する貯蔵室として機能するようにしており、これらの2 つの部分は、互いに分離している時は共に閉鎖されており、互いに組み合わされ た時に開放して2つの部分間を連通させるドアを備えていることを特徴とする装 置が提供されている。 発明のこの態様でも、破壊屑は電極とは別室であるが、閉鎖室内に貯蔵され、 破壊屑に触れる必要がない。カートリッジの第2部分が破壊屑で満杯になれば、 カートリッジの2部分を分離して、第2部分を交換するだけでよい。2部分を分 離する時、カートリッジの2部分の連通ドアを手動か、好ましくは自動的に閉鎖 して、2つのカートリッジ部分のいずれかの内容物に触れて汚染する危険性を回 避できるようにしている。そのような構造は、安全な閉鎖カートリッジの利点を 保持しながら、2つのカートリッジ部分を個別に交換して、電極を収納している 部分の早期交換による不必要な出費を避けることができるようにする。 公知の針焼却装置では、電極への沈着物は最終的に装置が正確に機能できない ようにするため、そのような沈着物の蓄積を防止する特別な処置を講じる必要が ある。このため、例えば英国特許第2,273,231号は、一方の電極を回転 ドラムとして形成することを提案している。本発明では、沈着物の蓄積を防止す るために特別な処置を講じる必要があるかどうかは、例えばカートリッジの大き さによって決まる。家庭用の装置等でカートリッジが小型である場合、貯蔵室が 針の破壊屑で満杯になる前に装置の作動に支障が生じやすいのでなければ、その ような沈着物の蓄積を防止するための処置を講じる必要はない。 しかし、大型のカートリッジを備えた装置では、電極への沈着物の蓄積を避け るため、好ましくはカートリッジ内の電極の少なくとも一方を振動させる手段を 設ける。 主ハウジングとカートリッジとの接合面を介して振動を伝達する適当な機構が 設けられていれば、主ハウジング内に取り付けられたバイブレータによってカー トリッジ内の電極を振動させることができる。しかし、不必要に複雑になるのを 避けるため、電極の一方を振動させる手段をカートリッジ内に取り付けることが 好ましい。 バイブレータとして電磁装置を使用することができるが、ピエゾ電気結晶体を 使用することが好ましい。そのようなバイブレータは、カートリッジの有効寿命 中に故障する可能性がある可動部品を備えていないと共に、非常に低価格である ため、使い捨てカートリッジのコストを不当に高くすることがない。また、それ は電磁バイブレータよりも小型で軽量にすることができる。バイブレータとして ピエゾ電気結晶体を使用するさらなる利点は、それを超音波周波数で振動させる ことかできるため、作動中に装置から発生する騒音が、少なくとも人間には知覚 されないことである。 針を焼却する時、煙が出ると共に、まだ流体を含んでいる針を加熱するエアゾ ール作用によってしぶきが発生する可能性がある。従って、少なくとも電流を針 に流す間、カートリッジ内の室を閉鎖するだけでなく、密封する必要がある。こ のため、様々な直径の皮下注射器を収容することを必要とされる挿入孔に、室内 へ針を通すための中心孔を設けた剛性の円錐形ガイド部材を中心に取り付けた弾 性素材のシーリングベローズを装着してもよい。 さらに好ましくは、ベローズの口全体に自閉膜を設ける。これは、例えば1つ または複数のスリットを設けて、注射器の挿入中は自動的に分離し、注射器を挿 入孔から引き抜くと、合わさって閉鎖する位置へ戻るフラップを形成したシート 状の弾性素材を含むことができる。これにより、注射器を挿入孔から引き抜いた 後でも、カートリッジから煙が流出しないようにすることができる。 電極間の隙間が一定寸法である場合、針の端部に溶かすことができない短い部 分が必ず残り、この短い溶け残りも処理者に若干の危険を与える可能性がある。 先端は鋭くなく、ほとんどの場合は溶解によって密封され、また消毒及び病原菌 の破壊を行うことができるまで十分に加熱されているため、その危険性はわずか である。 しかしながら、針の端部に達した時に電極間の隙間を狭くするため、一方の電 極を他方の方へ移動可能に取り付けることが好ましい。電極は、皮下注射器には め付けられた針のカラーで押して互いに近づけることができる。可動電極は、例 えば摺動するように適当な方法で支持できるが、カートリッジ内に回動可能に取 り付けることが好ましい。 カートリッジに透明壁部分を設けて、カートリッジが満杯になって交換が必要 になる時を目視検査で決定できるようにすることができる。しかし、変更例とし て、カートリッジの貯蔵室内の破壊屑の高さを感知する手段を設けてもよい。そ のような感知手段は、好ましくは破壊屑の導電性を利用して、カートリッジ内の 最大破壊屑高さ付近の位置に少なくとも一方を配置した2つの離設電極を備えて いる。もっと高コストであるが、破壊屑の導電性を利用しない変更例として、光 源と光感知装置との間の光路を破壊屑が遮断することを利用した光学高さ感知を 用いることができる。 本発明はまた、さらなる態様に従って、電源を主ハウジング内に配置した針焼 却装置用のカートリッジを提供しており、このカートリッジには、主ハウジング に取り外し可能に装着でき、閉鎖型の内部破壊屑貯蔵室を備えた容器と、貯蔵室 内に配置された2つの電極と、破壊すべき針を貯蔵室に挿入して電極と接触させ ることができるように容器の壁に形成された挿入孔と、カートリッジをハウジン グに装着した時、カートリッジ内の電極を主ハウジング内の電源に接続するため に容器の外側に設けられた少なくとも1つの電気コネクタとが設けられている。図面の簡単な説明 次に、一例として添付の図面を参照しながら、本発明をさらに説明する。 第1図は、本発明に従った針焼却装置の1つの実施例の外側の斜視図である。 第2図は、第1図のII−II線に沿った部分断面図である。 第3図は、第2図と同様な図面であるが、皮下注射器がカートリッジ内に挿入 されており、針の焼却の終了時の電極の位置を示している。好適な実施例の説明 第1図の針焼却装置は、主ハウジング10とカートリッジ20とを備えている 。主ハウジング10には一体型の持ち運び用ハンドル12が形成され、2つの表 示ランプ14及び16が設けられている。ランプ14は、装置が作動中である、 すなわち電源に接続されていることを表示し、ランプ16は、カートリッジ20 が満杯であって、交換が必要であることを表示するために使用される。 主ハウジングには、変圧器と、制御回路と遮断器、すなわちヒューズまたは回 路ブレーカが収容されており、その作動については後述する。制御回路及び主ハ ウジングの内容物の構造は従来の構造にすることができるので、それらを説明す る必要はないと考えられ、それらの構造は当業者には明らかであろう。 ハウジング10及びカートリッジ20には、カートリッジ20を主ハウジング 10に装着固定するためのかみあい構造部が設けられている。すなわち、ハウジ ング10の一端部に2つの溝18が設けられ、使い捨てカートリッジ20に2つ のトング22が設けられている。トング2を溝18に挿入すると、カートリッジ は垂直方向に摺動できるように案内され、その移動行程の下端部で、カートリッ ジ20から下向きに突出している2つのプラグコネクタのピン24が、主ハウジ ング内の上向きのソケット(図示せず)と係合することによって、カートリッジ 20内に取り付けられている回路素子とハウジング10内に取り付けられている 回路との間で様々な電気接続を行うことができる。カートリッジ20にはさらに 、まだ皮下注射器の胴体部分に取り付けられている状態の破壊すべき針を装置に 挿入するための挿入孔26が設けられている。 カートリッジ20は永久的に閉鎖されており、それの内部の貯蔵室には挿入孔 26から進入できるだけである。作動中に、針を孔26に挿入すると、以下に詳 細に説明するようにして針が焼却され、それらの破壊から生じた破壊屑はすべて カートリッジ20の貯蔵室内に残る。皮下注射器を孔26から引き抜いた時、そ れに残っている針の部分は、プラスチックの取り付けカラーと、針の金属の非常 に小さい溶け残りだけである。この溶け残りは鋭くなく、ほとんどの場合に中央 孔が閉鎖されて、皮下注射器の内容物が密封されている。さらに、溶け残りは消 毒される十分な高温に加熱されているであろう。針は先が丸く、消毒されている ので、廃棄物処理者に刺さったり感染する危険性を伴わないで、皮下注射器を廃 棄することができる。 針破壊屑にまったく触れることがなく、それはカートリッジの貯蔵室内に残っ ている。カートリッジが満杯になると、カートリッジ20の交換が必要であるこ とをハウジング10のランプ16が表示し、ユーザがすべきことは、満杯のカー トリッジ20を滑らせながら外して、それを新しい空のものと交換するだけであ る。次にユーザは、皮下注射器を無害にするために使用されるものと同じ処理設 備を用いて満杯のカートリッジ20を処理することができる。 次に、第2図及び第3図を参照すると、これらはカートリッジ20の挿入孔2 6付近の部分断面を示している。口全体に自閉膜29を設けたゴムベローズ28 が、カートリッジ20の孔26の周囲の内表面に接着剤で固定されている。自閉 膜29は、1つまたは複数のスリットを設けてフラップを形成したシート状の弾 性素材を備えている。注射器の挿入中はフラップが自動的に分離し、注射器を挿 入孔から引き抜くと、合わさって閉鎖する位置へ戻る。 可撓性のベローズ28は、その下端部に剛性の円錐形プラスチックガイド部材 30を担持しており、これには焼却すべき針を通す小さい中心孔32が設けられ ている。ガイド部材30は、接着剤によってベローズ28に取り付けることがで きるが、ベローズ28をガイド部材30にはめ付ける時にそれを引き伸ばすこと によって、ベローズ28で弾性的に把持する方が簡単である。ガイド部材30の 大径部分は、最大の皮下注射器を収容できるようになっており、注射器の直径に 関係なく、ガイト部材の硬い円錐形表面が針を中央孔32内へ案内する。 孔32の下方に第1電極36が同軸的に配置され、第1電極36及び孔32の 下方へ第2電極が延出しているため、2つの電極36及び40間の隙間が孔32 と整合している。これらの電極36及び40は、カートリッジ20の側壁から内 向きに突出したリブ46、48で形成された溝に滑り込ませてカートリッジ20 に固定保持されている別体の支持フレーム34に取り付けられている。カートリ ッジ20は、最初は分離しているプラスチックシェルから組み立てられ、溝に支 持フレーム34を滑り込ませた後、シェルを例えば接着剤または溶接によって永 久的に互いに固定して、内部室50を密封すると共に、支持フレーム34を所定 位置に保持できるようにする。 カートリッジの本体を構成する方法は、添付の請求項に述べられている発明の 範囲から逸脱しない変更が可能であることは、当業者には明らかであろう。例え ば、カートリッジを一体成形し、それに電極を挿入成形によって、または針挿入 孔を密封する前にその孔から挿入することによって組み込むことができる。 さらに、カートリッジを分離可能な部分に分割形成して、一方に電極及び挿入 孔を設けるのに対して、他方を貯蔵室として機能させることもできる。汚染の危 険性を避けるため、この2つの部分は、分離時は共に閉鎖される。しかし、これ らの部分に、互いに組み付けたり分離する時に開閉するトラップドアを設けて、 焼却破壊屑が直接的に貯蔵室内へ落下できるようにする。トラップドアは、それ らの部分を分離する前に手動で閉鎖してそれらを密封するスライドドアにするこ とができるが、組み付け及び分離時に自動的に開閉することもできる。組み付け た時、それらの部分は互いに密着して、煙が大気中へ漏出しないようにすること が好ましい。 本発明の図示の実施例では、支持フレーム34に2つの垂下耳部材52が設け られており、その間に一方の電極36用のピボットピン38が延在している。ピ ボットピン38に巻装されたトーションばね(図示せず)が、電極36を図面に おいて時計回り方向に付勢しており、挿入した皮下注射器が第3図に示されてい る位置に達した時、電極36はガイド部材30と接触することによって、第2図 の矢印で示されているように、反時計回り方向に回動する。 第2電極40は、例えばリベット(図示せず)によって支持フレーム34に固 着されており、ピエゾ電気結晶体42を担持している。結晶体42は、電極40 の、ガイド部材30の孔32に面していない側に接着剤で固着されている。 導電性表面を備えた接着ストリップ44が、カートリッジ20の内壁の、カー トリッジが満杯になった時の破壊屑の高さの位置に貼り付けられており、同様な ストリップ(図示せず)が、室の底部に取り付けられている。これらのストリッ プ44が協働して、破壊屑の導電性を利用してカートリッジが満杯になった時を 決定する高さセンサを形成している。代わりに、他の適当な形式の高さセンサを 用いることも可能である。例えば、光源と光感知装置とを備えた光学高さセンサ を用いて、貯蔵室50が満杯になった時に光源と光感知装置との間の光路を破壊 屑が遮断するようにしてもよい。 様々な回路素子をコネクタ24のピンに接続する接続電線がカートリッジ内に 設られているが、わかりやすくするためにこれらの電線は図示されていない。電 線を使用する代わりに、導体をカートリッジの内壁に印刷してもよい。これらの 接続部は、電極36及び40の各々からコネクタ24のそれぞれの接点ピン対ま で延びた2つの導体を含み、各電極に対して2本の接点ピンを用いて、針の焼却 に必要な大電流を流すことができるようにしている。2つの導体が2本のピンか らピエゾ電気結晶体42まで延びており、別の2つの導体が破壊屑高さセンサの 導電性ストリップ44からコネクタの別の2本のピンまで延びている。電線の代 わりに印刷導体を使用する場合、もちろん、接着ストリップ44をなくし、導体 自体をセンサ接点として利用することができる。 針を焼却しようとする時は、また注射器に取り付けられている状態で針を挿入 孔26からカートリッジ20に挿入する。注射器の胴体部分で膜29のフラップ をたわませて、注射器を第3図に示されている位置へ押し下げることができるよ うにする。この間、主ハウジング内の交流電源変圧器が低電圧を電極36及び4 0間に印加する。この電圧は、作業員が手動でスイッチを入れることができるが 、針が挿入されて2つの電極間の隙間をブリッジした時の2電極間の抵抗の減少 を感知する制御回路によって自動的にスイッチを入れるようにしてもよい。同時 に、主ハウジング内のオシレータが、好ましくは超音波周波数の交流励起電圧を ピエゾ電気結晶体42に印加する。感電死の危険を回避するため、電極36及び 40間に印加される電圧は一般的に3Vの低電圧であればよいが、2つの電極を 短絡させている針の先端には高電流が流れて、これが針の金属を溶解させる。注 射器に適度の下向き圧力を加えることによって、針が順次破壊されていき、つい に第3図に示されているように、針のカラーがガイド部材30に接触してそれを 押し下げる。ガイド部材30の移動は、それが支持フレーム34によって定めら れた円錐形カップと接触することによって制限され、この時点で、ガイド部材が 回動可能な電極36を、それの付勢ばねの作用に逆らって図面において反時計回 り方向に押し付けて、電極間の隙間を狭くし、それによってカラーに残される針 の溶け残りの長さを最小限に抑えることができる。 針が十分に破壊された時、支持フレーム34が邪魔をするため、ユーザは注射 器を孔26にそれ以上押し込むことができない。このように抵抗が大きくなった 時、ユーザは注射器を孔から引き出す。しかし、何らかの理由でそうしない場合 、または注射器を引き出した後も電極が互いに接触したままになった場合、電源 に過負荷が加わる危険性がある。主ハウジング10内の回路が早期破損するのを 避けるため、主ハウジングにヒューズ、熱回路ブレーカ等の遮断器か、所定時間 後に自動的に遮断するタイマが設けられている。必要ならば、遮断装置が作動し たことを表示する別の表示ランプを主ハウジングに設けることができる。追加ラ ンプは、ヒューズを交換する必要があること、回路ブレーカをリセットする必要 があること、または装置が自動的に復帰できるように短時間だけ不使用状態に置 くことをユーザに警告することができる。 針の焼却中、結晶体42によって電極40を振動させることによって、それに 溶解金属が付着しないようにする。その代わり、破壊屑は電極から落下して、室 50内に収集される。焼却中に発生した熱が、針に付着している液体を燃焼させ るが、この時には孔32が針によって塞がれて、室50が効果的に密封されてい るため、煙とエアゾールはカートリッジ内にほとんど保持されている。注射器を 取り除いた時、膜29のフラップが第1図に示した位置に戻って、針32で塞が れなくなった孔32を通過しようとする煙をカートリッジ内に保持する。 針の焼却によって、針は先が丸くなると共に消毒されるので、廃棄皮下注射器 を処理する人を傷つけることはない。ほとんどの場合、針素材の溶解が皮下注射 器の密封も行う。 室50が満杯になると、破壊屑を通って容器の上部のストリップ44から底部 の同様なストリップまで流れる電路が形成され、この抵抗が主ハウジング内で監 視される。破壊屑でカートリッジが満杯になると、ランプ16のスイッチが入っ て、カートリッジを交換すべきであることをユーザに警告する。 上記説明は例として挙げただけであり、添付の請求項に述べられている発明の 範囲から逸脱しない様々な変更を装置に加えることができるを強調する必要があ る。 例えば、小型のカートリッジを使用する場合、静止電極を振動させるためのピ エゾ電気結晶体を設ける必要がない。バイブレータを設ける場合、それをカート リッジ内に設ける必要はなく、代わりに主ハウジング内に設けてもよい。その場 合、カートリッジの壁に組み込まれた可撓性の膜等を介して振動を電極に伝達で きるようにする。さらに、カートリッジ内の破壊屑の高さを上記のように電気的 に感知する代わりに、カートリッジに透明部分を設けてもよい。短い針の溶け残 りは、先が丸くなって消毒されている限り、そのまま許容することができるので 、電極の一方を回動可能にしたり、さらに言えば移動可能にすることは必須では ない。 カートリッジの構造と、針の焼却を実施中及び装置の作動停止中の両方でそれ を密封する手段にも様々な変更を加えることができる。例えば、装置を使用しな い時には、挿入孔を密封状に覆う手動取り外し式カバーを設けることができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年2月26日 【補正内容】 (1)補正書翻訳文(明細書第1頁,2頁の補正) 皮下注射針処理装置 本発明は、皮下注射器の針を破壊して安全に廃棄できるようにする装置に関す る。発明の背景 針を取り付けた皮下注射器の処理には、特に1本の針でも誤って刺さってしま う場合、処理者に感染する大きな危険性がある。 従って、針に電流を流して破壊する様々な形式の装置が従来より提案されてお り、これは一般的に針焼却と呼ばれている。電流は、針を溶かして廃棄皮下注射 器の処理者に刺さらないようにするだけでなく、針の残留有毒物も燃焼させる。 そのような装置は、一般的に2つの離設電極を備えており、それらが針の先端 付近の短い部分間に低電圧を印加し、流れる高電流が針のこの部分を溶かす。そ して、針を電極間の隙間へ順次送り込むことによって、注射器にはめ付けられて いるカラーまでの針全体を溶かすことができる。 針に電流を流すために使用されている電極は経時的に腐食しがちであり、それ らを交換しやすくするため、英国特許第2,278,986号には、注射器挿入 孔を設けたカートリッジ状の電極プレート装置に電極を取り付けることが提案さ れている。これによって、病原体で汚染されていると思われる電極付近から屑を 取り除く作業が容易になるが、針の破壊屑は開放箱内に貯蔵され、破壊屑及び箱 は注射器からのしずくとエアゾール作用の両方から汚染されるので、使用して焼 却装置が満杯になった時にそれを空にする人にやはり危険である。 米国特許第5,076,178号は、電源ハウジングから、また皮下注射器貯 蔵用引き出しからも分離した焼却ハウジングを有する装置を開示している。焼却 ハウジングと呼ばれているが、実際には焼却電極及び密封クリンプ部分がその焼 却ハウジングの一部を構成しておらず、焼却ハウジングを引き抜いて空にする時 、電源ハウジングに取り付けられたままになる。従って、この装置では、針破壊 屑と接触することによって汚染される可能性が排除されない。 米国特許第4,877,934号に開示されているさらなる装置は、上表面に 細長いスロットを形成し、それに沿って一方の電極を設けて、焼却すべき針にハ フ付近で接触するようにした引き出しを備えている。第2電極は、引き出しの底 部の、細長いスロットと向き合った傾斜表面に配置されている。使用するには、 針を細長いスロットに沿って移動させ、まずそれの全長にわたって加熱する。針 が焼却されるのに伴って、斜面を上っていって破壊され、それの長さが順次減少 する。 この場合、破壊屑が引き出しから漏出することができるので、引き出しは永久 的に閉鎖されているのではない。さらに、一方の電極は、それ自体が汚染される 可能性があるが、引き出しの上表面に露出している。このことから、廃棄前に安 全のため引き出しの上部を密封するようにカバーをはめ付ける必要がある。発明の目的 従って、本発明は、針に電流を流すことによって、尖った針及び生じた破壊屑 の両方から処理者が感染する危険性を最小限に抑えることを目的としている。 (2)補正書翻訳文(明細書第5〜14頁の補正) バイブレータとしてピエゾ電気結晶体を使用するさらなる利点は、それを超音波 周波数で振動させることができるため、作動中に装置から発生する騒音が、少な くとも人間には知覚されないことである。 針を焼却する時、煙が出ると共に、まだ流体を含んでいる針を加熱するエアゾ ール作用によってしぶきが発生する可能性がある。従って、少なくとも電流を針 に流す間、カートリッジ内の室を閉鎖するだけでなく、密封する必要がある。こ のため、様々な直径の皮下注射器を収容することを必要とされる挿入孔に、室内 へ針を通すための中心孔を設けた剛性の円錐形ガイト部材を中心に取り付けた弾 性素材のシーリングベローズを装着してもよい。 さらに好ましくは、ベローズの口全体に自閉膜を設ける。これは、例えば1つ または複数のスリットを設けて、注射器の挿入中は自動的に分離し、注射器を挿 入孔から引き抜くと、合わさって閉鎖する位置へ戻るフラップを形成したシート 状の弾性素材を含むことができる。これにより、注射器を挿入孔から引き抜いた 後でも、カートリッジから煙が流出しないようにすることができる。 電極間の隙間が一定寸法である場合、針の端部に溶かすことができない短い部 分が必ず残り、この短い溶け残りも処理者に若干の危険を与える可能性がある。 先端は鋭くなく、ほとんどの場合は溶解によって密封され、また消毒及び病原菌 の破壊を行うことができるまで十分に加熱されているため、その危険性はわずか である。 しかしながら、針の端部に達した時に電極間の隙間を狭くするため、一方の電 極を他方の方へ移動可能に取り付けることが好ましい。電極は、皮下注射器には め付けられた針のカラーで押して互いに近づけることができる。可動電極は、例 えば摺動するように適当な方法で支持できるが、カートリッジ内に回動可能に取 り付けることが好ましい。 カートリッジに透明壁部分を設けて、カートリッジが満杯になって交換が必要 になる時を目視検査で決定できるようにすることができる。しかし、変更例とし て、カートリッジの破壊屑室内の破壊屑の高さを感知する手段を設けてもよい。 そのような感知手段は、好ましくは破壊屑の導電性を利用して、カートリッジ内 の最大破壊屑高さ付近の位置に少なくとも一方を配置した2つの離設電極を備え ている。もっと高コストであるが、破壊屑の導電性を利用しない変更例として、 光源と光感知装置との間の光路を破壊屑が遮断することを利用した光学高さ感知 を用いることができる。 本発明はまた、さらなる態様に従って、電源を主ハウジング内に配置した針焼 却装置用のカートリッジを提供しており、このカートリッジには、主ハウジング に取り外し可能に装着でき、永久閉鎖型の内部破壊屑室を備えた容器と、破壊屑 室内に配置された2つの電極と、破壊すべき針を破壊屑室に挿入して電極と接触 させることができるように容器の壁に形成された挿入孔と、カートリッジをハウ ジングに装着した時、カートリッジ内の電極を主ハウジング内の電源に接続する ために容器の外側に設けられた少なくとも1つの電気コネクタとが設けられてい る。図面の簡単な説明 次に、一例として添付の図面を参照しながら、本発明をさらに説明する。 第1図は、本発明に従った針焼却装置の1つの実施例の外側の斜視図である。 第2図は、第1図のII−II線に沿った部分断面図である。 第3図は、第2図と同様な図面であるが、皮下注射器がカートリッジ内に挿入 されており、針の焼却の終了時の電極の位置を示している。好適な実施例の説明 第1図の針焼却装置は、主ハウジング10とカートリッジ20とを備えている 。主ハウジング10には一体型の持ち運び用ハンドル12が形成され、2つの表 示ランプ14及び16が設けられている。ランプ14は、装置が作動中である、 すなわち電源に接続されていることを表示し、ランプ16は、カートリッジ20 が満杯であって、交換が必要であることを表示するために使用される。 主ハウジングには、変圧器と、制御回路と遮断器、すなわちヒューズまたは回 路ブレーカが収容されており、その作動については後述する。制御回路及び主ハ ウジングの内容物の構造は従来の構造にすることができるので、それらを説明す る必要はないと考えられ、それらの構造は当業者には明らかであろう。 ハウジング10及びカートリッジ20には、カートリッジ20を主ハウジング 10に装着固定するためのかみあい構造部が設けられている。すなわち、ハウジ ング10の一端部に2つの溝18が設けられ、使い捨てカートリッジ20に2つ のトング22が設けられている。トング2を溝18に挿入すると、カートリッジ は垂直方向に摺動できるように案内され、その移動行程の下端部で、カートリッ ジ20から下向きに突出している2つのプラグコネクタのピン24が、主ハウジ ング内の上向きのソケット(図示せず)と係合することによって、カートリッジ 20内に取り付けられている回路素子とハウジング10内に取り付けられている 回路との間で様々な電気接続を行うことができる。カートリッジ20にはさらに 、まだ皮下注射器の胴体部分に取り付けられている状態の破壊すべき針を装置に 挿入するための挿入孔26が設けられている。 カートリッジ20は永久的に閉鎖されており、それの内部の破壊屑室には挿入 孔26から進入できるだけである。作動中に、針を孔26に挿入すると、以下に 詳細に説明するようにして針が焼却され、それらの破壊から生じた破壊屑はすベ てカートリッジ20の破壊屑室内に残る。皮下注射器を孔26から引き抜いた時 、それに残っている針の部分は、プラスチックの取り付けカラーと、針の金属の 非常に小さい溶け残りだけである。この溶け残りは鋭くなく、ほとんどの場合に 中央孔が閉鎖されて、皮下注射器の内容物が密封されている。さらに、溶け残り は消毒される十分な高温に加熱されているであろう。針は先が丸く、消毒されて いるので、廃棄物処理者に刺さったり感染する危険性を伴わないで、皮下注射器 を廃棄することができる。 針破壊屑にまったく触れることがなく、それはカートリッジの破壊屑室内に残 っている。カートリッジが満杯になると、カートリッジ20の交換が必要である ことをハウジング10のランプ16が表示し、ユーザがすべきことは、満杯のカ ートリッジ20を滑らせながら外して、それを新しい空のものと交換するだけで ある。次にユーザは、皮下注射器を無害にするために使用されるものと同じ処理 設備を用いて満杯のカートリッジ20を処理することができる。 次に、第2図及び第3図を参照すると、これらはカートリッジ20の挿入孔2 6付近の部分断面を示している。口全体に自閉膜29を設けたゴムベローズ28 が、カートリッジ20の孔26の周囲の内表面に接着剤で固定されている。自閉 膜29は、1つまたは複数のスリットを設けてフラップを形成したシート状の弾 性素材を備えている。注射器の挿入中はフラップが自動的に分離し、注射器を挿 入孔から引き抜くと、合わさって閉鎖する位置へ戻る。 可撓性のベローズ28は、その下端部に剛性の円錐形プラスチックガイド部材 30を担持しており、これには焼却すべき針を通す小さい中心孔32が設けられ ている。ガイド部材30は、接着剤によってベローズ28に取り付けることがで きるが、ベローズ28をガイド部材30にはめ付ける時にそれを引き伸ばすこと によって、ベローズ28で弾性的に把持する方が簡単である。ガイド部材30の 大径部分は、最大の皮下注射器を収容できるようになっており、注射器の直径に 関係なく、ガイド部材の硬い円錐形表面が針を中央孔32内へ案内する。 孔32の下方に第1電極36が同軸的に配置され、第1電極36及び孔32の 下方へ第2電極が延出しているため、2つの電極36及び40間の隙間が孔32 と整合している。これらの電極36及び40は、カートリッジ20の側壁から内 向きに突出したリブ46、48で形成された溝に滑り込ませてカートリッジ20 に固定保持されている別体の支持フレーム34に取り付けられている。カートリ ッジ20は、最初は分離しているプラスチックシェルから組み立てられ、溝に支 持フレーム34を滑り込ませた後、シェルを例えば接着剤または溶接によって永 久的に互いに固定して、内部室50を密封すると共に、支持フレーム34を所定 位置に保持できるようにする。 カートリッジの本体を構成する方法は、添付の請求項に述べられている発明の 範囲から逸脱しない変更が可能であることは、当業者には明らかであろう。例え ば、カートリッジを一体成形し、それに電極を挿入成形によって、または針挿入 孔を密封する前にその孔から挿入することによって組み込むことができる。 本発明の図示の実施例では、支持フレーム34に2つの垂下耳部材52が設け られており、その間に一方の電極36用のピボットピン38が延在している。ピ ボットピン38に巻装されたトーションばね(図示せず)が、電極36を図面に おいて時計回り方向に付勢しており、挿入した皮下注射器が第3図に示されてい る位置に達した時、電極36はガイド部材30と接触することによって、第2図 の矢印で示されているように、反時計回り方向に回動する。 第2電極40は、例えばリベット(図示せず)によって支持フレーム34に固 着されており、ピエゾ電気結晶体42を担持している。結晶体42は、電極40 の、ガイド部材30の孔32に面していない側に接着剤で固着されている。 導電性表面を備えた接着ストリップ44が、カートリッジ20の内壁の、カー トリッジが満杯になった時の破壊屑の高さの位置に貼り付けられており、同様な ストリップ(図示せず)が、室の底部に取り付けられている。これらのストリッ プ44が協働して、破壊屑の導電性を利用してカートリッジが満杯になった時を 決定する高さセンサを形成している。代わりに、他の適当な形式の高さセンサを 用いることも可能である。例えば、光源と光感知装置とを備えた光学高さセンサ を用いて、破壊屑室50が満杯になった時に光源と光感知装置との間の光路を破 壊屑が遮断するようにしてもよい。 様々な回路素子をコネクタ24のピンに接続する接続電線がカートリッジ内に 設られているが、わかりやすくするためにこれらの電線は図示されていない。電 線を使用する代わりに、導体をカートリッジの内壁に印刷してもよい。これらの 接続部は、電極36及び40の各々からコネクタ24のそれぞれの接点ピン対ま で延びた2つの導体を含み、各電極に対して2本の接点ピンを用いて、針の焼却 に必要な大電流を流すことができるようにしている。2つの導体が2本のピンか らピエゾ電気結晶体42まで延びており、別の2つの導体が破壊屑高さセンサの 導電性ストリップ44からコネクタの別の2本のピンまで延びている。電線の代 わりに印刷導体を使用する場合、もちろん、接着ストリップ44をなくし、導体 自体をセンサ接点として利用することができる。 針を焼却しようとする時は、また注射器に取り付けられている状態で針を挿入 孔26からカートリッジ20に挿入する。注射器の胴体部分で膜29のフラップ をたわませて、注射器を第3図に示されている位置へ押し下げることができるよ うにする。この間、主ハウジング内の交流電源変圧器が低電圧を電極36及び4 0間に印加する。この電圧は、作業員が手動でスイッチを入れることができるが 、針が挿入されて2つの電極間の隙間をブリッジした時の2電極間の抵抗の減少 を感知する制御回路によって自動的にスイッチを入れるようにしてもよい。同時 に、主ハウジング内のオシレータが、好ましくは超音波周波数の交流励起電圧を ピエ ゾ電気結晶体42に印加する。感電死の危険を回避するため、電極36及び40 間に印加される電圧は一般的に3Vの低電圧であればよいが、2つの電極を短絡 させている針の先端には高電流が流れて、これが針の金属を溶解させる。注射器 に適度の下向き圧力を加えることによって、針が順次破壊されていき、ついに第 3図に示されているように、針のカラーがガイド部材30に接触してそれを押し 下げる。ガイド部材30の移動は、それが支持フレーム34によって定められた 円錐形カップと接触することによって制限され、この時点で、ガイド部材が回動 可能な電極36を、それの付勢ばねの作用に逆らって図面において反時計回り方 向に押し付けて、電極間の隙間を狭くし、それによってカラーに残される針の溶 け残りの長さを最小限に抑えることができる。 針が十分に破壊された時、支持フレーム34が邪魔をするため、ユーザは注射 器を孔26にそれ以上押し込むことができない。このように抵抗が大きくなった 時、ユーザは注射器を孔から引き出す。しかし、何らかの理由でそうしない場合 、または注射器を引き出した後も電極が互いに接触したままになった場合、電源 に過負荷が加わる危険性がある。主ハウジング10内の回路が早期破損するのを 避けるため、主ハウジングにヒューズ、熱回路ブレーカ等の遮断器か、所定時間 後に自動的に遮断するタイマが設けられている。必要ならば、遮断装置が作動し たことを表示する別の表示ランプを主ハウジングに設けることができる。追加ラ ンプは、ヒューズを交換する必要があること、回路ブレーカをリセットする必要 があること、または装置が自動的に復帰できるように短時間だけ不使用状態に置 くことをユーザに警告することができる。 針の焼却中、結晶体42によって電極40を振動させることによって、それに 溶解金属が付着しないようにする。その代わり、破壊屑は電極から落下して、破 壊屑室50内に収集される。焼却中に発生した熱が、針に付着している液体を燃 焼させるが、この時には孔32が針によって塞がれて、室50が効果的に密封さ れているため、煙とエアゾールはカートリッジ内にほとんど保持されている。注 射器を取り除いた時、膜29のフラップが第1図に示した位置に戻って、針32 で塞がれなくなった孔32を通過しようとする煙をカートリッジ内に保持する。 針の焼却によって、針は先が丸くなると共に消毒されるので、廃棄皮下注射器 を処理する人を傷つけることはない。ほとんどの場合、針素材の溶解が皮下注射 器の密封も行う。 室50が満杯になると、破壊屑を通って容器の上部のストリップ44から底部 の同様なストリップまで流れる電路が形成され、この抵抗が主ハウジング内で監 視される。破壊屑でカートリッジが満杯になると、ランプ16のスイッチが入っ て、カートリッジを交換すべきであることをユーザに警告する。 上記説明は例として挙げただけであり、添付の請求項に述べられている発明の 範囲から逸脱しない様々な変更を装置に加えることができるを強調する必要があ る。 例えば、小型のカートリッジを使用する場合、静止電極を振動させるためのピ エゾ電気結晶体を設ける必要がない。バイブレータを設ける場合、それをカート リッジ内に設ける必要はなく、代わりに主ハウジング内に設けてもよい。その場 合、カートリッジの壁に組み込まれた可撓性の膜等を介して振動を電極に伝達で きるようにする。さらに、カートリッジ内の破壊屑の高さを上記のように電気的 に感知する代わりに、カートリッジに透明部分を設けてもよい。短い針の溶け残 りは、先が丸くなって消毒されている限り、そのまま許容することができるので 、電極の一方を回動可能にしたり、さらに言えば移動可能にすることは必須では ない。 カートリッジの構造と、針の焼却を実施中及び装置の作動停止中の両方でそれ を密封する手段にも様々な変更を加えることができる。例えば、装置を使用しな い時には、挿入孔を密封状に覆う手動取り外し式カバーを設けることができる。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年5月29日 【補正内容】 (1)補正書翻訳文(明細書第3頁、第4頁の補正)発明の概要 本発明の1つの態様によれは、破壊すべき針を挿入する挿入孔と、挿入孔と整 合した隙間を形成している2つの離設電極と、挿入孔から隙間内へ挿入して2つ の電極に接触する針を破壊するように電極間に電圧を印加する電源とを備えてお り、主ハウジングと、この主ハウジングから分離可能な使い捨てカートリッジと で形成されて、電源を主ハウジング内に配置し、挿入孔をカートリッジの壁に形 成した皮下注射針処理用の針焼却装置であって、電極をカートリッジ内の、針の 破壊で生じた破壊屑を保持する密封破壊屑室内に取り付けていることを特徴とす る装置が提供されている。 破壊屑室が密封されているため、どのような時も挿入孔からでも破壊屑を室か ら出すことも、取り出すこともできない。その結果、どのような時も破壊屑に触 れる必要がなく、また実際に触れることはできない。カートリッジが破壊屑で満 杯になれば、それから取り出すことはできず、代わりに収容されている電極と共 に交換しなければならない。 さらに、破壊屑の貯蔵室は永久的に閉鎖されているので、満杯のカートリッジ を処理する時に特別な処置を講じる必要がない。このため、本発明は、破壊屑が 誤って漏出して汚染を生じることがないようにカートリッジにカバーをはめ付け る必要がある上記米国特許第4,877,934号に記載されている装置と対比 することができる。 公知の針焼却装置では、電極への沈着物は最終的に装置が正確に機能できない ようにするため、そのような沈着物の蓄積を防止する特別な処置を講じる必要が ある。このため、例えば英国特許第2,273,231号は、一方の電極を回転 ドラムとして形成することを提案している。本発明では、沈着物の蓄積を防止す るために特別な処置を講じる必要があるかどうかは、例えばカートリッジの大き さによって決まる。家庭用の装置等でカートリッジが小型である場合、貯蔵室が 針の破壊屑で満杯になる前に装置の作動に支障が生じやすいのでなければ、その ような沈着物の蓄積を防止するための処置を講じる必要はない。 しかし、大型のカートリッジを備えた装置では、発明の第2態様において、電 極への沈着物の蓄積を避けるため、好ましくはカートリッジ内の電極の少なくと も一方を振動させる手段を設ける。 主ハウジングとカートリッジとの接合面を介して振動を伝達する適当な機構が 設けられていれば、主ハウジング内に取り付けられたバイブレータによってカー トリッジ内の電極を振動させることができる。しかし、不必要に複雑になるのを 避けるため、電極の一方を振動させる手段をカートリッジ内に取り付けることが 好ましい。 バイブレータとして電磁装置を使用することができるが、ピエゾ電気結晶体を 使用することが好ましい。そのようなバイブレータは、カートリッジの有効寿命 中に故障する可能性がある可動部品を備えていないと共に、非常に低価格である ため、使い捨てカートリッジのコストを不当に高くすることがない。また、それ は電磁バイブレータよりも小型で軽量にすることができる。バイブレータとして ピエゾ電気結晶体を使用するさらなる利点は、それを超音波周波数で振動させる ことができるため、作動中に装置から発生する騒音が、少なくとも人間には知覚 されないことである。 (2)補正書翻訳文(請求の範囲の補正) 請求の範囲 1.破壊すべき針を挿入する挿入孔(26)と、挿入孔(26)と整合した隙間 を形成している2つの離設電極(36、40)と、挿入孔(26)から隙間内へ 挿入して2つの電極(36、40)に接触する針を破壊するように電極(36、 40)間に電圧を印加する電源とを備えており、主ハウジング(10)と、この 主ハウジングから分離可能な使い捨てカートリッジ(20)とで形成されて、電 源を主ハウジング(10)内に配置し、挿入孔(26)をカートリッジ(20) の壁に形成した皮下注射針処理用の針焼却装置であって、電極(36、40)を カートリッジ(20)内の、針の破壊で生じた破壊屑を保持する密封破壊屑室( 50)内に取り付けていることを特徴とする装置。 2.破壊すべき針を挿入する挿入孔(26)と、挿入孔(26)と整合した隙間 を形成している2つの離設電極(36、40)と、挿入孔(26)から隙間内へ 挿入して2つの電極(36、40)に接触する針を破壊するように電極(36、 40)間に電圧を印加する電源とを備えており、主ハウジング(10)と、この 主ハウジングから分離可能な使い捨てカートリッジ(20)とで形成されて、電 源を主ハウジング(10)内に配置し、挿入孔(26)をカートリッジ(20) の壁に形成した皮下注射針処理用の針焼却装置であって、電極(36、40)を カートリッジ(20)内の、針の破壊で生じた破壊屑を保持する永久閉鎖型の破 壊屑室(50)内に取り付けており、またカートリッジ(20)内の少なくとも 一方の電極(40)を振動させて電極への沈着物の蓄積を防止するバイブレータ 手段(42)を設けていることを特徴とする装置。 3.バイブレータ手段(42)はカートリッジ(42)内に配置されている請求 の範囲第2項に記載の装置。 4.バイブレータ手段は、電極(40)に付着されたピエゾ電気結晶体(42) と、主ハウジング(10)内に配置されてピエゾ電気結晶体に励起電圧を印加す る手段とを備えている請求の範囲第3項に記載の装置。 5.ピエゾ電気結晶体に励起電圧を印加する手段は、超音波周波数の交流電圧を 発生することができる請求の範囲第4項に記載の装置。 6.挿入孔(26)に、破壊屑室(50)内へ針を通すための中心孔(32)を 設けた円錐形ガイド部材(30)を中心に取り付けた弾性素材のベローズ(28 )を装着した先行の請求の範囲のいずれか1項に記載の装置。 7.ベローズの口全体に自閉膜(29)を設けている請求の範囲第6項に記載の 装置。 8.自閉膜は、1つまたは複数のスリットを設けて、注射器の挿入中は自動的に 分離し、注射器を挿入孔(26)から引き抜くと、合わさって閉鎖する位置へ戻 るフラップを形成したシート状の弾性素材を含む請求の範囲第7項に記載の装置 。 9.針の端部に達した時に電極間の隙間を狭くするため、一方の電極(36)を 他方の電極(40)に向かって移動できるように取り付けた先行の請求の範囲の いずれか1項に記載の装置。 10.可動電極(36)はカートリッジ(20)内に回動可能に取り付けられて いる請求の範囲第9項に記載の装置。 11.カートリッジ(20)に透明壁部分を設けて、破壊屑室(50)の内容物 を目視検査できるようにした先行の請求の範囲のいずれか1項に記載の装置。 12.カートリッジの破壊屑室内の破壊屑の高さを感知する手段(44)を設け ている先行の請求の範囲のいずれか1項に記載の装置。 13.破壊屑室内の破壊屑の高さを感知する手段は、少なくとも一方(44)を カートリッジ内の最大破壊屑高さ付近の位置に配置した2つの離設電極を含む請 求の範囲第12項に記載の装置。 14.カートリッジ(20)と主ハウジング(10)にかみあい構造部(18、 22)を形成した先行の請求の範囲のいずれか1項に記載の装置。 15.電源を主ハウジング(10)内に配置した針焼却装置用のカートリッジ( 20)であって、主ハウジングに取り外し可能に装着でき、密封内部破壊屑室( 50)を備えた容器と、破壊屑室(50)内に配置された2つの電極(36、4 0)と、破壊すべき針を破壊屑室に挿入して電極(36、40)と接触させるこ とができるように容器の壁に形成された挿入孔(26)と、カートリッジ(2 0)をハウジング(10)に装着した時、カートリッジ内の電極を主ハウジング 内の電源に接続するために容器の外側に設けられた少なくとも1つの電気コネク タ(24)とを備えたカートリッジ。 16.電源を主ハウジング(10)内に配置した針焼却装置用のカートリッジ( 20)であって、主ハウジングに取り外し可能に装着でき、永久閉鎖型の内部破 壊屑室(50)を備えた容器と、破壊屑室(50)内に配置された2つの電極( 36、40)と、破壊すべき針を破壊屑室に挿入して電極(36、40)と接触 させることができるように容器の壁に形成された挿入孔(26)と、カートリッ ジ(20)をハウジング(10)に装着した時、カートリッジ内の電極を主ハウ ジング内の電源に接続するために容器の外側に設けられた少なくとも1つの電気 コネクタ(24)とを備えており、少なくとも一方の電極(40)を振動させて 電極への沈着物の蓄積を防止するバイブレータ手段(42)をカートリッジ(2 0)内に設けており、カートリッジ(20)の外側に設けられたコネクタ(24 )はさらに、バイブレータ手段(42)に接続して、焼却装置の主ハウジング内 で発生した励起電圧を受け取るようにした請求の範囲第15項に記載のカートリ ッジ。 17.バイブレータ手段は、電極(40)に付着されたピエゾ電気結晶体(42 )を備えている請求の範囲第16項に記載のカートリッジ。 18.挿入孔(26)に、破壊屑室(50)内へ針を通すための中心孔(32) を設けた円錐形ガイド部材(30)を中心に取り付けた弾性素材のベローズ(2 8)を装着した請求の範囲第15項ないし第17項のいずれか1項に記載のカー トリッジ。 19.ベローズの口全体に自閉膜(29)を設けている請求の範囲第18項に記 載のカートリッジ。 20.自閉膜(29)は、1つまたは複数のスリットを設けて、注射器の挿入中 は自動的に分離し、注射器を挿入孔(26)から引き抜くと、合わさって閉鎖す る位置へ戻るフラップを形成したシート状の弾性素材を含む請求の範囲第19項 に記載のカートリッジ。 21.針の端部に達した時に電極間の隙間を狭くするため、一方の電極(36) を他方の電極(40)に向かって移動できるように取り付けた請求の範囲第15 項ないし第20項のいずれか1項に記載のカートリッジ。 22.可動電極(36)はカートリッジ(20)内に回動可能に取り付けられて いる請求の範囲第21項に記載のカートリッジ。 23.カートリッジ(20)に透明壁部分を設けて、破壊屑室(50)の内容物 を目視検査できるようにした請求の範囲第15項ないし第22項のいずれか1項 に記載のカートリッジ。 24.さらに、破壊屑室内の破壊屑の高さを感知する感知手段を備えており、該 感知手段は、少なくとも一方(44)をカートリッジ内の最大破壊屑高さ付近の 位置に配置した2つの離設電極を含んでおり、カートリッジの外側に設けられた 電気コネクタ(24)は感知手段を針焼却装置の主ハウジング(10)内の回路 に接続して、感知手段の電極間の電気抵抗を測定できるようにした請求の範囲第 15項ないし第23項のいずれか1項に記載のカートリッジ。 25.主ハウジング(10)に形成された対応の構造部(18)とかみあい係合 する構造部(22)を備えて、カートリッジ(20)を主ハウジング(10)に 堅固に機械的連結できるようにした請求の範囲第15項ないし第24項のいずれ か1項に記載のカートリッジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,M D,MG,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ, TM,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.破壊すべき針を挿入する挿入孔(26)と、挿入孔(26)と整合した隙間 を形成している2つの離設電極(36、40)と、挿入孔(26)から隙間内へ 挿入して2つの電極(36、40)に接触する針を破壊するように電極(36、 40)間に電圧を印加する電源とを備えた皮下注射針処理用の針焼却装置であっ て、主ハウジング(10)と、この主ハウジングから分離可能な使い捨てカート リッジ(20)とで形成されており、電源を主ハウジング(10)内に配置し、 挿入孔(26)をカートリッジ(20)の壁に形成しており、電極(36、40 )をカートリッジ(20)内の、針の破壊で生じた破壊屑を貯蔵する永久閉鎖室 (50)内に配置していることを特徴とする装置。 2.カートリッジ(20)内の少なくとも一方の電極(40)を振動させて電極 への沈着物の蓄積を防止するバイブレータ手段(42)を設けている請求の範囲 第1項に記載の装置。 3.バイブレータ手段(42)はカートリッジ(42)内に配置されている請求 の範囲第2項に記載の装置。 4.バイブレータ手段は、電極(40)に付着されたピエゾ電気結晶体(42) と、主ハウジング(10)内に配置されてピエゾ電気結晶体に励起電圧を印加す る手段とを備えている請求の範囲第3項に記載の装置。 5.ピエゾ電気結晶体に励起電圧を印加する手段は、超音波周波数の交流電圧を 発生することができる請求の範囲第4項に記載の装置。 6.挿入孔(26)に、貯蔵室(50)内へ針を通すための中心孔(32)を設 けた円錐形ガイド部材(30)を中心に取り付けた弾性素材のベローズ(28) を装着した先行の請求の範囲のいずれか1項に記載の装置。 7.ベローズの口全体に自閉膜(29)を設けている請求の範囲第6項に記載の 装置。 8.自閉膜は、1つまたは複数のスリットを設けて、注射器の挿入中は自動的に 分離し、注射器を挿入孔(26)から引き抜くと、合わさって閉鎖する位置へ戻 るフラップを形成したシート状の弾性素材を含む請求の範囲第7項に記載の装置 。 9.針の端部に達した時に電極間の隙間を狭くするため、一方の電極(36)を 他方の電極(40)に向かって移動できるように取り付けた先行の請求の範囲の いずれか1項に記載の装置。 10.可動電極(36)はカートリッジ(20)内に回動可能に取り付けられて いる請求の範囲第9項に記載の装置。 11.カートリッジ(20)に透明壁部分を設けて、貯蔵室(50)の内容物を 目視検査できるようにした先行の請求の範囲のいずれか1項に記載の装置。 12.カートリッジの貯蔵室内の破壊屑の高さを感知する手段(44)を設けて いる先行の請求の範囲のいずれか1項に記載の装置。 13.貯蔵室内の破壊屑の高さを感知する手段は、少なくとも一方(44)をカ ートリッジ内の最大破壊屑高さ付近の位置に配置した2つの離設電極を含む請求 の範囲第12項に記載の装置。 14.カートリッジ(20)と主ハウジング(10)にかみあい構造部(18、 22)を形成した先行の請求の範囲のいずれか1項に記載の装置。 15.主ハウジング(10)内に配置された電源を備えた針焼却装置用のカート リッジ(20)であって、主ハウジングに取り外し可能に装着でき、閉鎖状の内 部破壊屑貯蔵室(50)を備えた容器と、貯蔵室(50)内に配置された2つの 電極(36、40)と、破壊すべき針を貯蔵室に挿入して電極(36、40)と 接触させることができるように容器の壁に形成された挿入孔(26)と、カート リッジ(20)をハウジング(10)に装着した時、カートリッジ内の電極を主 ハウジング内の電源に接続するために容器の外側に設けられた少なくとも1つの 電気コネクタ(24)とを備えたカートリッジ。 16.少なくとも一方の電極(40)を振動させて電極への沈着物の蓄積を防止 するバイブレータ手段(42)をカートリッジ(20)内に設けており、カート リッジ(20)の外側に設けられた電気コネクタ(24)はさらに、バイブレー タ手段(42)に接続して焼却装置の主ハウジング内で発生した励起電圧を受け 取るようにした請求の範囲第15項に記載のカートリッジ。 17.バイブレータ手段は、電極(40)に付着されたピエゾ電気結晶体(42 )を備えている請求の範囲第16項に記載のカートリッジ。 18.挿入孔(26)に、貯蔵室(50)内へ針を通すための中心孔(32)を 設けた円錐形ガイド部材(30)を中心に取り付けた弾性素材のベローズ(28 )を装着した請求の範囲第15項ないし第17項のいずれか1項に記載のカート リッジ。 19.ベローズの口全体に自閉膜(29)を設けている請求の範囲第18項に記 載のカートリッジ。 20.自閉膜(29)は、1つまたは複数のスリットを設けて、注射器の挿入中 は自動的に分離し、注射器を挿入孔(26)から引き抜くと、合わさって閉鎖す る位置へ戻るフラップを形成したシート状の弾性素材を含む請求の範囲第19項 に記載のカートリッジ。 21.針の端部に達した時に電極間の隙間を狭くするため、一方の電極(36) を他方の電極(40)に向かって移動できるように取り付けた請求の範囲第15 項ないし第20項のいずれか1項に記載のカートリッジ。 22.可動電極(36)はカートリッジ(20)内に回動可能に取り付けられて いる請求の範囲第21項に記載のカートリッジ。 23.カートリッジ(20)に透明壁部分を設けて、貯蔵室(50)の内容物を 目視検査できるようにした請求の範囲第15項ないし第22項のいずれか1項に 記載のカートリッジ。 24.さらに、貯蔵室内の破壊屑の高さを感知する感知手段を備えており、該感 知手段は、少なくとも一方(44)をカートリッジ内の最大破壊屑高さ付近の位 置に配置した2つの離設電極を含んでおり、カートリッジの外側に設けられた電 気コネクタ(24)は感知手段を針焼却装置の主ハウジング(10)内の回路に 接続して、感知手段の電極間の電気抵抗を測定できるようにした請求の範囲第1 5項ないし第23項のいずれか1項に記載のカートリッジ。 25.主ハウジング(10)に形成された対応の構造部(18)とかみあい係合 する構造部(22)を備えて、カートリッジ(20)を主ハウジング(10)に 堅固に機械的連結できるようにした請求の範囲第15項ないし第24項のいずれ か1項に記載のカートリッジ。 26.破壊すべき針を挿入する挿入孔(26)と、挿入孔(26)と整合した隙 間を形成している2つの離設電極(36、40)と、挿入孔(26)から隙間内 へ挿入して2つの電極(36、40)に接触する針を破壊するように電極(36 、40)間に電圧を印加する電源とを備えた皮下注射針処理用の針焼却装置であ って、主ハウジング(10)と、この主ハウジングから分離可能な使い捨てカー トリッジ(20)とで形成されており、電源を主ハウジング(10)内に配置し 、挿入孔(26)をカートリッジ(20)の壁に形成していると共に、カートリ ッジを2つの分離可能な部分で形成して、第1部分は電極(36、40)を収納 し、第2部分は針の破壊で生じた破壊屑を貯蔵する貯蔵室として機能するように しており、これらの2つの部分は、互いに分離している時は共に閉鎖されており 、互いに組み合わされた時に開放して2つの部分間を連通させるドアを備えてい ることを特徴とする装置。 27.カートリッジの2部分のドアは、これらの部分を互いに組み合わせた時に 自動的に開放し、それらの部分を互いに分離させた時に自動的に閉鎖することが できるようにした請求の範囲第26項に記載の針焼却装置。
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