JP2009213549A - テーブル及びテーブルの脚支持構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脚と一体のカム板に,上記ストッパが当接する第1のカム面と第2のカム面とが形成され,上記脚がテーブル下面に立てた状態となった時に上記当り部材が上記第1の当り部に当接し且つストッパが第1のカム面に当接することで脚がテーブル下面に立てた状態で固定され,且つ,上記脚がテーブル下面に沿った折り畳み状態となった時に上記当り部材が上記第2の当り部に当接し且つストッパが第2のカム面に当接することで脚がテーブル下面に沿った折り畳み状態で固定されてなるテーブルの脚支持構造。
【選択図】図1
Description
この点,特許文献1では,脚を立てた状態では脚を固定することが出来るが,脚を畳んだ時には,畳まれた脚とテーブルとの間に手が挟まれる可能性がある。
また特許文献2においても,同様に,脚を立てた状態では,脚が固定されて安全であるが,脚を畳んだ状態では,単に脚の一部に円形の係合部材が入り込んで脚を簡単に止める溝が形成されているのみである。従って,この場合には,脚に力がかかると上記係合部材が上記溝から簡単に外れてしまうので,やはり脚を畳んだ状態で,完全に固定することが出来ず,脚が不意に動いたりして,危険である。
また,脚を畳む動作を行なったときに,可動部に指が触る危険性がある。
また,また上記のような折り畳み自在の脚の場合,折り畳み動作時に,動きのある可動部に手が挟まれたりする危険性がある。そのため,本発明の第2の目的は,脚を立てたり畳んだりする動作時に,支持機構の中の可動部に手が挟まれないように,上記可動部を完全に囲うことで,そこに手が近づかないようにして,可動部に手が挟まれないようにした安全な脚支持構造を提供することである。
さらに,上記のような支持機構においては,通常,脚を回動自在に支持する支持台をテーブル下面に設ける必要があるが,そのような支持台について,種々の寸法変化にも対応できるような支持台を備えていることが,コストダウンに好都合である。
従って,本発明の第3の目的は,種々の寸法のテーブルに適用することが出来ることで,コストダウンを図ることが出来る脚支持構造を提供することである。
脚をテーブル下面に立てた状態と,テーブル下面に沿った折り畳み状態との間で回動自在に支持するためのテーブルの脚支持構造であって,
上記脚の回動端部に取り付けられたカム板と,
上記カム板をテーブル下面に垂直な面内で回動自在に支持するテーブル下面に平行な脚支持軸と,
上記脚支持軸を支持する脚支持台とを備えた脚支持構造において,
上記テーブル下面に平行で上記脚支持台に回動自在に取り付けられるストッパ支持軸と,
上記ストッパ支持軸に固定されたアームに固定され,上記ストッパ支持軸と一体として回動するストッパと,
上記カム板に固定された当り部材とを備え,
前記脚支持台に,上記脚のテーブル下面に立てた状態とテーブル下面に沿った折り畳み状態とにおいて,上記当り部材が当接する第1の当り部と第2の当り部とが形成され,且つ,上記カム板に,上記脚のテーブル下面に立てた状態とテーブル下面に沿った折り畳み状態とにおいて,上記ストッパが当接する第1のカム面と第2のカム面とが形成され,上記脚がテーブル下面に立てた状態となった時に上記当り部材が上記第1の当り部に当接し且つストッパが第1のカム面に当接することで脚がテーブル下面に立てた状態で固定され,且つ,上記脚がテーブル下面に沿った折り畳み状態となった時に上記当り部材が上記第2の当り部に当接し且つストッパが第2のカム面に当接することで脚がテーブル下面に沿った折り畳み状態で固定されてなるテーブルの脚支持構造として構成されている。
上の発明においては,当り部材が,カム板に取付けられ,脚支持台側に上記当り部材が当接する第1及び第2の当り部が形成されているが,例えば,当り部材が,脚支持台に取付けられ,カム板側に上記当り部材が当接する第1及び第2の当り部が形成されていてもよい。
このように,上記カム板が,当り部材を介して脚支持台に形成された第1の当り部に当接するので,脚は,回動できず,またその状態で,カム板の第1のカム面が,脚支持軸に対して離間できないストッパに当接するので,脚は,回動できないので,脚は,立てられた状態で,完全に固定され,ガタが生じることがない。
また,上記脚が,テーブル下面に沿った折り畳み状態となった時には,上記当り部材が,上記第2の当り部に当接し,且つストッパが,第2のカム面に当接することで,脚は,テーブル下面に沿った折り畳み状態で固定される。
このように,上記脚が,テーブル下面に沿った折り畳み状態となった時には,上記カム板が,当り部材を介して脚支持台に形成された第2の当り部に当接するので,脚は,回動できず,またその状態で,カム板の第2のカム面が,脚支持軸に対して離間できないストッパに当接するので,脚は,畳まれた状態で,完全に強固に固定され,ガタが生じない。従って,脚がテーブル下面に沿う状態に畳まれた時に,脚とテーブル下面との距離が変動しないので,テーブル下面と脚との間に手が挟まれるような危険性が皆無となる。
その点,本発明では,上記カム板が,上記のようにテーブル下面に垂直の2枚の平行なカム板からなっており,上記脚支持台は,上記2枚のカム板と平行で,上記2枚のカム板を内側に挟む構造となっており,上記のような負荷に対して有利である。
加えて,上記脚の回動端部には,湾曲した帯材から構成された保護カバーが固定され,保護カバーは,その両端が上記脚の回動端部に固定され,上記2枚の脚支持板の内側の間隔と略等しい幅に形成されており,少なくとも上記脚支持軸と,カム板と,ストッパとを上記湾曲した空間内に包含している場合には,脚の折り畳み動作に伴って,前記レバーによってストッパを回動させる動作と,カム板を回動させる動作が生じても,これらの部材が保護カバーに囲まれ,外部に露出することがなく,人の手がその部分に近づくことが出来ないので,人手がこのような可動部分に巻き込まれたり,挟まれたりする危険性が完全に回避される。
立てた状態の脚,あるいは畳んだ状態の脚を畳む,あるいは立てる場合には,上記ストッパ支持軸を回動させて,ストッパと第1あるいは第2のカム面との干渉を解除する必要がある。ストッパの解除のためにストッパ支持軸を回動させるためのレバーが設けられることが望ましい。この場合,上記レバーを,操作することで,ストッパを第1あるいは第2のカム面から外し,固定された脚を自由に回動させることができる。また,レバーの操作部は2枚の脚支持台の間に位置すると,構造部がコンパクトにまとまり,下肢空間が広くなり,使い勝手が良い。
また,上記のような折り畳み自在の脚の場合,折り畳み動作時に,動きのある可動部に手が挟まれたりする危険性があるが,本発明においては,脚を立てたり畳んだりする動作時に,支持機構の中の可動部に手が触ったり挟まれたりしないように,支持機構の動きのある部材を保護カバーで完全に囲うことで,可動部に手が近づかないようにして,安全な脚支持構造を提供している。
さらに,上記のような支持機構においては,通常脚を回動自在に支持する支持台をテーブル下面に設ける必要があるが,そのような支持台について,種々の寸法変化にも対応できるような支持台を備えていることが,コストダウンに好都合である。
本発明においては,種々の寸法のテーブルに適用することが出来ることで,コストダウンを図ることが出来る脚支持構造を提供することができる。
ここに,図1は,本実施形態の脚支持構造の全体斜視図,図2は,本実施形態の脚支持構造における脚を畳んだ状態の正断面図,図3は,本実施形態の脚支持構造における脚を畳んだ状態の側断面図,図4は,本実施形態の脚支持構造における脚を立てた状態の正断面図,図5は,本実施形態の脚支持構造における脚を立てた状態の側断面図,図6は,本実施形態の脚支持構造の全体斜視図,図7は,本実施形態の脚支持構造の全体分解斜視図である。
上記脚支持構造Xは,上記脚1の回動端部に取り付けられた1対のカム板5,5を備えている。
上記カム板5は,テーブル下面に平行な脚支持軸7によって,テーブル下面3aに垂直な面内で回動自在に支持されている。
また,上記脚支持軸7は,テーブル下面に垂直な2枚の脚支持台9,9に支持されている。
従って,脚1は,カム板5を介して,2枚の脚支持台9,9に,脚支持軸7を中心として回動自在に支持されている。
このように,上記脚1が,図2に示すように,テーブル下面3aに沿った折り畳み状態となった時には,上記カム板5が,当り部材17を介して脚支持台9に形成された第2の当り部19bに当接するので,脚1は,図1における時計方向に回動できず,またその状態で,カム板5の第2のカム面5bが,脚支持軸11に対して離間できないストッパ15に当接するので,脚1は,図1における反時計方向にも回動できない。従って,脚1は,畳まれた状態で,完全に固定され,ガタも生じない。
上記保護カバー21は,上述のように,脚支持構造の可動部分に手が触らないことを目的としたもので,それ自身は,上記可動部に接触しても構わないので,接触したときに柔軟に湾曲できるように,柔軟な材質で構成することが望ましい。
また,前記レバー25の操作端部25aは,図1に示すように,2枚の脚支持台9,9に当たらないように,2枚の脚支持台9,9の間に設けられ,2枚の脚支持台9,9の間に収納されるような位置にあることが望ましい。
上記脚支持台9は,それぞれ独立に上記テーブル下面に固定されてなる2枚の板状の脚支持台9,9によって構成されている。
この点,例えば,特許文献2に開示された脚支持構造において用いられている脚支持台は,断面コ字状に形成されており,左右一体の板状部材によって構成されているが,このようなテーブル用脚を支持する支持台では,テーブルのサイズなどに応じて脚1のサイズが変化した場合,一対の脚支持台の間隔を変化させる必要があるために,上記一対の脚支持台が左右一体に構成された上記特許文献1に記載の脚支持構造では,多くのサイズの脚支持台が必要となり,これがコストを押し上げる原因の1つになっている。
また,このような断面コ字状で一体の脚支持台の場合,コ字状に曲げ加工を行った後に前記脚支持軸7等を取り付ける孔を加工する必要がある。しかし,コ字状になった脚支持台に精度よく加工することは至難の業であり,それによる加工コストの上昇という問題も指摘される。
これに対して,この実施形態に用いられた脚支持台9のように1対の脚支持台9,9がそれぞれ独立の場合には,その間の間隔を自由に調整できるので,脚やテーブルの寸法変更に柔軟に対応できる。また,左右の支持台9,9がそれぞれ独立しているので,それぞれ単独で穴あけ加工が可能で,前記脚支持軸7や,ストッパ支持軸11を支持する軸孔の加工精度が低下することがない。
また,この実施形態では,脚支持台9,9が左右に分離されている為,(脚支持台9,9を天板3に組付ける前は)保護カバー21を取付ける作業も容易であり,組付時間を短縮し,コストダウンを図ることができる。さらに脚支持台9,9が断面コ字状の場合は,保護カバー21を組付けるには,保護カバー21をコ字部分と脚支持軸等の隙間を通す必要がある。そのため組付け作業に熟練と時間を要すると共に,保護カバー21両端の形状も規制される。一方脚支持台9,9を左右に分割すると脚1の取付部付近をカバーする保護カバー両端部の形状も自由に設計することができる。例えば,保護カバー21の固定用端部21b(図2,図6の矢印Aの部分)を柔らかな平面とすることで,図2のように脚を折畳み,テーブルを積み重ねた時に天板面が傷つくことを防ぐクッション部材とすることが可能であり,部材の削減,コストダウンになる。
上の実施形態においては,当り部材が,カム板に取り付けられ,脚支持台側に上記当り部材が当接する第1及び第2の当り部が形成されているが,例えば,当り部材が,脚支持台に取付けられ,カム板側に上記当り部材が当接する第1及び第2の当り部が形成されていてもよい。
この場合,前記カム板側に,上記当り部材が上記脚のテーブル下面に立てた状態とテーブル下面に沿った折り畳み状態とにおいて,上記当り部材が当接する第1の当り部と第2の当り部とが形成されることになり,且つ,上記脚支持台側に,上記脚のテーブル下面に立てた状態とテーブル下面に沿った折り畳み状態とにおいて,上記ストッパが当接する第1のカム面と第2のカム面とが形成されることになる。その結果,上記脚がテーブル下面に立てた状態となった時に上記当り部材が上記第1の当り部に当接し且つストッパが第1のカム面に当接することで脚がテーブル下面に立てた状態で固定され,且つ,上記脚がテーブル下面に沿った折り畳み状態となった時に上記当り部材が上記第2の当り部に当接し且つストッパが第2のカム面に当接することで脚がテーブル下面に沿った折り畳み状態で固定されることになる。
3…テーブル
3a…テーブル下面
5…カム板
7…脚支持軸
9…脚支持台
11…ストッパ支持軸
13…アーム
15…ストッパ
17…当り部材
19…円弧状長孔
21…保護カバー
23…蔓捲きバネ(弾性部材)
25…レバー
Claims (8)
- 脚をテーブル下面に立てた状態と,テーブル下面に沿った折り畳み状態との間で回動自在に支持するためのテーブルの脚支持構造であって,
上記脚の回動端部に取り付けられたカム板と,
上記カム板をテーブル下面に垂直な面内で回動自在に支持するテーブル下面に平行な脚支持軸と,
上記脚支持軸を支持する脚支持台とを備えた脚支持構造において,
上記テーブル下面に平行で上記脚支持台に回動自在に取り付けられるストッパ支持軸と,
上記ストッパ支持軸に固定されたアームに固定され,上記ストッパ支持軸と一体として回動するストッパと,
上記カム板に固定された当り部材とを備え,
前記脚支持台に,上記脚のテーブル下面に立てた状態とテーブル下面に沿った折り畳み状態とにおいて,上記当り部材が当接する第1の当り部と第2の当り部とが形成され,且つ,上記カム板に,上記脚のテーブル下面に立てた状態とテーブル下面に沿った折り畳み状態とにおいて,上記ストッパが当接する第1のカム面と第2のカム面とが形成され,上記脚がテーブル下面に立てた状態となった時に上記当り部材が上記第1の当り部に当接し且つストッパが第1のカム面に当接することで脚がテーブル下面に立てた状態で固定され,且つ,上記脚がテーブル下面に沿った折り畳み状態となった時に上記当り部材が上記第2の当り部に当接し且つストッパが第2のカム面に当接することで脚がテーブル下面に沿った折り畳み状態で固定されてなるテーブルの脚支持構造。 - 脚をテーブル下面に立てた状態と,テーブル下面に沿った折り畳み状態との間で回動自在に支持するためのテーブルの脚支持構造であって,
上記脚の回動端部に取り付けられたカム板と,
上記カム板をテーブル下面に垂直な面内で回動自在に支持するテーブル下面に平行な脚支持軸と,
上記脚支持軸を支持する脚支持台とを備えた脚支持構造において,
上記テーブル下面に平行で上記脚支持台に回動自在に取り付けられるストッパ支持軸と,
上記ストッパ支持軸に固定されたアームに固定され,上記ストッパ支持軸と一体として回動するストッパと,
上記脚支持台に固定された当り部材とを備え,
前記カム板に,上記脚のテーブル下面に立てた状態とテーブル下面に沿った折り畳み状態とにおいて,上記当り部材が当接する第1の当り部と第2の当り部とが形成され,且つ,上記脚支持台に,上記脚のテーブル下面に立てた状態とテーブル下面に沿った折り畳み状態とにおいて,上記ストッパが当接する第1のカム面と第2のカム面とが形成され,上記脚がテーブル下面に立てた状態となった時に上記当り部材が上記第1の当り部に当接し且つストッパが第1のカム面に当接することで脚がテーブル下面に立てた状態で固定され,且つ,上記脚がテーブル下面に沿った折り畳み状態となった時に上記当り部材が上記第2の当り部に当接し且つストッパが第2のカム面に当接することで脚がテーブル下面に沿った折り畳み状態で固定されてなるテーブルの脚支持構造。 - 上記カム板が,上記脚の回動端部に取り付けられ,テーブル下面に垂直の2枚の平行なカム板からなり,且つ,上記脚支持台が,上記2枚のカム板と平行で,上記2枚のカム板を内側に挟む2枚の支持板によって構成されてなる請求項1或いは2のいずれかに記載のテーブルの脚支持構造。
- 上記脚の回動端部に両端が固定され,上記2枚の支持板の間隔と略等しい幅の湾曲した帯材から構成された保護カバーを更に備えてなり,上記保護カバーが,少なくとも上記脚支持軸と,カム板と,ストッパとを上記湾曲した空間内に包含してなる請求項3に記載のテーブルの脚支持構造。
- 上記保護カバーが,更に上記ストッパ支持軸を上記湾曲した空間内に包含してなる請求項4に記載のテーブルの脚支持構造。
- 上記脚支持台が,それぞれ独立に上記テーブル下面に固定されてなる板状の部材から構成されてなる請求項1〜5のいずれかに記載のテーブルの脚支持構造。
- 上記ストッパを常時上記第1及び第2のカム面と係合する方向に弾性付勢する弾性部材と,
上記ストッパを上記弾性部材による付勢力に反して上記第1あるいは第2のカム面から離脱させる方向に回動させる上記ストッパ支持軸に固定されたレバーとを更に備えてなり,そのレバーの操作端部が2枚の脚支持台の間に位置する請求項1〜6のいずれかに記載のテーブルの脚支持構造。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のテーブルの脚支持構造を備えたテーブル。
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